JP5323468B2 - 半導体発光素子の製造方法、電極構造の製造方法、半導体発光素子、電極構造 - Google Patents

半導体発光素子の製造方法、電極構造の製造方法、半導体発光素子、電極構造 Download PDF

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Description

本発明は、半導体発光素子の製造方法、電極構造の製造方法、半導体発光素子、電極構造に関するものである。
近年、短波長光発光素子用の半導体材料として、GaN系化合物半導体が注目を集めている。GaN系化合物半導体は、サファイア単結晶を始めとして、種々の酸化物やIII−V族化合物を基板として、その上に有機金属気相化学反応法(MOCVD法)や分子線エピタキシー法(MBE法)等によって形成される。
このようなGaN系化合物半導体を用いた半導体発光素子では、通常、基板上に、n型半導体層、発光層、p型半導体層からなるLED構造を有する積層半導体層を形成し、最上部のp型半導体層に透明電極およびボンディング用のパッド電極を形成する一方、p型半導体層および発光層の一部をエッチング等によって除去して露出させたn型半導体層にボンディング用のパッド電極を形成する。
公報記載の従来技術として、透明電極上のパッド電極およびn型窒化物半導体層上のパッド電極を、Au/Crで構成することが記載されている(特許文献1参照)。
また、他の公報記載の従来技術として、透明電極上のパッド電極を、透明電極に積層される反射層と、反射層に積層されるバリア層と、バリア層に積層される最上層とで構成することが記載されている(特許文献2参照)。
特開2008−244503号公報 特開2006−66903号公報
ところで、このような半導体発光素子を組み込んだ発光装置等を製造する際、各パッド電極は、公知のワイヤボンダを用いてワイヤボンディングされる。ワイヤボンディングにおいて、各電極パッドには金線等からなるワイヤを接続するために所定の圧力がかけられるが、ワイヤボンディングを行った後に、電極パッドが透明電極あるいは半導体層等の被積層体から剥がれてしまうことがあった。
本発明は、被積層体あるいは被給電体に接続される電極の接合性および電極の信頼性を向上させることを目的とする。
かかる目的のもと、本発明が適用される半導体発光素子の製造方法は、基板上に発光層を含む積層半導体層を形成する工程と、前記積層半導体層上に透明電極を形成しまたは当該積層半導体層のうちの一つの半導体層を露出させる工程と、前記透明電極または前記一つの半導体層からなる被積層体に、入口側から当該被積層体側に向かって拡開し当該被積層体の一部領域を露出させるための開口部を有するマスクを形成する工程と、前記マスク側から前記開口部を介して前記被積層体に接合層を積層する工程と、前記マスク側から前記開口部を介して前記接合層に外部との電気的な接続に用いられる接続電極を積層する工程とを有し、前記接続電極を積層する工程では、前記接合層の上部に設けられる上面と当該上面の外周部から前記被積層体に向かって傾斜する傾斜面とを備え、当該接合層を覆うとともに全周縁が当該被積層体と接し、当該上面の外径をD1、当該傾斜面の外径をD2、当該被積層体に対する当該上面の高さをHとし、S=2×H/(D2−D1)としたとき、0<S≦0.6の関係を満たす形状を有する当該接続電極を形成することを特徴としている。
このような半導体発光素子の製造方法において、接合層を積層する工程および接続電極を積層する工程がスパッタリングにて行われ、接合層を形成する工程におけるスパッタターゲットと被積層体との距離よりも、接続電極を積層する工程におけるスパッタターゲットと被積層体との距離を小さく設定することを特徴とすることができる。
また、接続電極を形成する工程が、マスク側から開口部を介して接合層にバリア層を積層する工程と、マスク側から開口部を介してバリア層にボンディング層を積層する工程とを含み、バリア層を形成する工程におけるスパッタターゲットと被積層体との距離よりも、ボンディング層を積層する工程におけるスパッタターゲットと被積層体との距離を小さく設定することを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される半導体発光素子の製造方法は、基板上に発光層を含む積層半導体層を形成する工程と、積層半導体層に透明電極を形成しまたは積層半導体層のうちの一つの半導体層を露出させる工程と、透明電極または一つの半導体層からなる被積層体に、島状に接合層を積層する工程と、接合層を覆うとともに全周縁が被積層体と接するように接合層および被積層体に接続電極を積層し、接合層の上部に設けられる上面と上面の外周部から被積層体に向かって傾斜する傾斜面とを形成する工程とを備え、接続電極を積層する工程では、上面の外径をD1、傾斜面の外径をD2、被積層体に対する上面の高さをHとし、S=2×H/(D2−D1)としたとき、0<S≦0.6の関係を満たす形状を有する接続電極を形成することを特徴としている。
さらに、他の観点から捉えると、本発明が適用される電極構造の製造方法は、給電対象となる被給電体に、入口側から当該被給電体側に向かって拡開し当該被給電体の一部領域を露出させるための開口部を有するマスクを形成する工程と、前記マスク側から前記開口部を介して前記被給電体に接合層を積層する工程と、前記マスク側から前記開口部を介して前記接合層に外部との電気的な接続に用いられる接続電極を積層する工程とを有し、前記接続電極を積層する工程では、前記接合層の上部に設けられる上面と当該上面の外周部から前記被給電体に向かって傾斜する傾斜面とを備え、当該接合層を覆うとともに全周縁が当該被給電体と接し、当該上面の外径をD1、当該傾斜面の外径をD2、当該被給電体に対する当該上面の高さをHとし、S=2×H/(D2−D1)としたとき、0<S≦0.6の関係を満たす形状を有する当該接続電極を形成することを特徴としている。
さらにまた、他の観点から捉えると、本発明が適用される半導体発光素子は、発光層を含む積層半導体層に積層される透明電極または積層半導体層のうちの一つの半導体層からなる被積層体に、島状に積層される接合層と、接合層の上部に設けられる上面と上面の外周部から被積層体に向かって傾斜する傾斜面とを備え、接合層を覆うとともに全周縁が被積層体と接するように接合層および被積層体に積層され、外部との電気的な接続に用いられる接続電極とを備え、接続電極は、上面の外径をD1、傾斜面の外径をD2、被積層体に対する上面の高さをHとし、S=2×H/(D2−D1)としたとき、0<S≦0.6の関係を満たす形状を有することを特徴としている。
このような半導体発光素子において、接続電極が、Au、Alまたはこれらの金属のいずれかを含む合金からなるボンディング層を有していることを特徴とすることができる。
また、接続電極が、接合層とボンディング層との間に積層されるバリア層をさらに備え、バリア層が、Ag、Al、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Ti、W、Mo、Ni、Co、Zr、Hf、Ta、Nbのうちの何れかまたはこれら金属の何れかを含む合金からなるものであることを特徴とすることができる。
さらに、積層半導体層がIII族窒化物半導体にて構成されることを特徴とすることができる。
そして、他の観点から捉えると、本発明が適用される電極構造は、給電対象となる被給電体に島状に積層される接合層と、接合層の上部に設けられる上面と上面の外周部から被給電体に向かって傾斜する傾斜面とを備え、接合層を覆うとともに全周縁が被給電体と接するように接合層および被給電体に積層され、外部との電気的な接続に用いられる接続電極とを備え、接続電極は、上面の外径をD1、傾斜面の外径をD2、被給電体に対する上面の高さをHとし、S=2×H/(D2−D1)としたとき、0<S≦0.6の関係を満たす形状を有することを特徴としている。
本発明によれば、被積層体あるいは被給電体に接続される接続電極の接合性および電極の信頼性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態が適用される半導体発光素子(発光ダイオード)1の断面模式図の一例であり、図2は図1に示す半導体発光素子1の平面模式図であり、図3は半導体発光素子を構成する積層半導体層の断面模式図の概略図の一例であり、図4は、半導体発光素子1に設けられた第1の電極210の拡大断面図の一例である。
(半導体発光素子)
図1に示すように、半導体発光素子1は、基板110と、基板110上に積層される中間層120と、中間層120上に積層される下地層130とを備える。また、半導体発光素子1は、下地層130上に積層されるn型半導体層140と、n型半導体層140上に積層される発光層150と、発光層150上に積層されるp型半導体層160とを備える。なお、以下の説明においては、必要に応じて、これらn型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160を、まとめて積層半導体層100と呼ぶ。さらに、半導体発光素子1は、p型半導体層160上に積層される透明電極170と、透明電極170上に積層される保護層180とを備える。そして、半導体発光素子1は、透明電極170のうち保護層180によって覆われない部位に積層される第1の接合層190と、第1の接合層190上に積層される、接続電極の一例としての第1のボンディングパッド電極200とを備える。さらにまた、半導体発光素子1は、p型半導体層160、発光層150およびn型半導体層140の一部を切り欠くことによって露出したn型半導体層140の半導体層露出面140c上の一部に積層される第2の接合層220と、第2の接合層220上に積層される接続電極の一例としての第2のボンディングパッド電極230とを備える。なお、以下の説明においては、透明電極170と透明電極170上に積層される第1の接合層190と第1のボンディングパッド電極200とを、まとめて第1の電極210と呼ぶ。また、以下の説明においては、第2の接合層220と第2のボンディングパッド電極230とを、まとめて第2の電極240と呼ぶ。
この半導体発光素子1においては、第1の電極210における第1のボンディングパッド電極200を正極、第2の電極240を負極とし、両者を介して電流を流すことで、発光層150が発光するようになっている。
では次に、半導体発光素子1の各構成要素について、より詳細に説明する。
<基板>
基板110としては、III族窒化物半導体結晶が表面にエピタキシャル成長される基板であれば、特に限定されず、各種の基板を選択して用いることができる。例えば、サファイア、SiC、シリコン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化マンガン、酸化ジルコニウム、酸化マンガン亜鉛鉄、酸化マグネシウムアルミニウム、ホウ化ジルコニウム、酸化ガリウム、酸化インジウム、酸化リチウムガリウム、酸化リチウムアルミニウム、酸化ネオジウムガリウム、酸化ランタンストロンチウムアルミニウムタンタル、酸化ストロンチウムチタン、酸化チタン、ハフニウム、タングステン、モリブデン等からなる基板を用いることができる。
また、上記基板の中でも、特に、c面を主面とするサファイア基板を用いることが好ましい。サファイア基板を用いる場合は、サファイアのc面上に中間層120(バッファ層)を形成するとよい。
なお、上記基板の内、高温でアンモニアに接触することで化学的な変性を引き起こすことが知られている酸化物基板や金属基板等を用いることができ、アンモニアを使用せずに中間層120を成膜することもでき、またアンモニアを使用する方法では、後述のn型半導体層140を構成するために下地層130を成膜した場合には、中間層120がコート層としても作用するので、これらの方法は基板110の化学的な変質を防ぐ点で効果的である。
また、中間層120をスパッタ法により形成した場合、基板110の温度を低く抑えることが可能なので、高温で分解してしまう性質を持つ材料からなる基板110を用いた場合でも、基板110にダメージを与えることなく基板上への各層の成膜が可能である。
<積層半導体層>
積層半導体層100は、例えば、III族窒化物半導体からなる層であって、図1に示すように、基板110上に、n型半導体層140、発光層150およびp型半導体層160の各層がこの順で積層されて構成されている。
また、図3に示すように、n型半導体層140、発光層150及びp型半導体層160の各層は、それぞれ、複数の半導体層から構成してもよい。さらにまた、積層半導体層100は、さらに下地層130、中間層120を含めて呼んでもよい。
なお、積層半導体層100は、MOCVD法で形成すると結晶性の良いものが得られるが、スパッタ法によっても条件を最適化することで、MOCVD法よりも優れた結晶性を有する半導体層を形成できる。以下、順次説明する。
<中間層>
中間層120は、多結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)からなるものが好ましく、単結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)のものがより好ましい。
中間層120は、上述のように、例えば、多結晶のAlxGa1-xN(0≦x≦1)からなる厚さ0.01〜0.5μmのものとすることができる。中間層120の厚みが0.01μm未満であると、中間層120により基板110と下地層130との格子定数の違いを緩和する効果が十分に得られない場合がある。また、中間層120の厚みが0.5μmを超えると、中間層120としての機能には変化が無いのにも関わらず、中間層120の成膜処理時間が長くなり、生産性が低下する虞がある。
中間層120は、基板110と下地層130との格子定数の違いを緩和し、基板110の(0001)面(C面)上にC軸配向した単結晶層の形成を容易にする働きがある。したがって、中間層120の上に単結晶の下地層130を積層すると、より一層結晶性の良い下地層130が積層できる。なお、本発明においては、中間層形成工程を行なうことが好ましいが、行なわなくても良い。
また、中間層120は、III族窒化物半導体からなる六方晶系の結晶構造を持つものであってもよい。また、中間層120をなすIII族窒化物半導体の結晶は、単結晶構造を有するものであってもよく、単結晶構造を有するものが好ましく用いられる。III族窒化物半導体の結晶は、成長条件を制御することにより、上方向だけでなく、面内方向にも成長して単結晶構造を形成する。このため、中間層120の成膜条件を制御することにより、単結晶構造のIII族窒化物半導体の結晶からなる中間層120とすることができる。このような単結晶構造を有する中間層120を基板110上に成膜した場合、中間層120のバッファ機能が有効に作用するため、その上に成膜されたIII族窒化物半導体は良好な配向性及び結晶性を有する結晶膜となる。
また、中間層120をなすIII族窒化物半導体の結晶は、成膜条件をコントロールすることにより、六角柱を基本とした集合組織からなる柱状結晶(多結晶)とすることも可能である。なお、ここでの集合組織からなる柱状結晶とは、隣接する結晶粒との間に結晶粒界を形成して隔てられており、それ自体は縦断面形状として柱状になっている結晶のことをいう。
<下地層>
下地層130としては、AlxGayInzN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z=1)を用いることができるが、AlxGa1-xN(0≦x<1)を用いると結晶性の良い下地層130を形成できるため好ましい。
下地層130の膜厚は0.1μm以上が好ましく、より好ましくは0.5μm以上であり、1μm以上が最も好ましい。この膜厚以上にした方が結晶性の良好なAlxGa1-xN層が得られやすい。
下地層130の結晶性を良くするためには、下地層130は不純物をドーピングしない方が望ましい。しかし、p型あるいはn型の導電性が必要な場合は、アクセプター不純物あるいはドナー不純物を添加することができる。
<n型半導体層>
図3に示すように、n型半導体層140は、nコンタクト層140aとnクラッド層140bとから構成されるのが好ましい。なお、nコンタクト層140aはnクラッド層140bを兼ねることも可能である。また、前述の下地層130をn型半導体層140に含めてもよい。
nコンタクト層140aは、第2の電極240を設けるための層である。nコンタクト層140aとしては、AlxGa1-xN層(0≦x<1、好ましくは0≦x≦0.5、さらに好ましくは0≦x≦0.1)から構成されることが好ましい。
また、nコンタクト層140aにはn型不純物がドープされていることが好ましく、n型不純物を1×1017〜1×1020/cm3、好ましくは1×1018〜1×1019/cm3の濃度で含有すると、第2の電極240との良好なオーミック接触を維持できる点で好ましい。n型不純物としては、特に限定されないが、例えば、Si、GeおよびSn等が挙げられ、好ましくはSiおよびGeが挙げられる。
nコンタクト層140aの膜厚は、0.5〜5μmとされることが好ましく、1〜3μmの範囲に設定することがより好ましい。nコンタクト層140aの膜厚が上記範囲にあると、半導体の結晶性が良好に維持される。
nコンタクト層140aと発光層150との間には、nクラッド層140bを設けることが好ましい。nクラッド層140bは、発光層150へのキャリアの注入とキャリアの閉じ込めとを行なう層である。nクラッド層140bはAlGaN、GaN、GaInNなどで形成することが可能である。なお、AlGaN、GaN、GaInNは、各主要元素の組成比を任意に選ばれることがあり、本明細書では各組成比を省略してこのように表示することがある。また、これらの構造のヘテロ接合や複数回積層した超格子構造としてもよい。nクラッド層140bをGaInNで形成する場合には、発光層150のGaInNのバンドギャップよりも大きくすることが望ましいことは言うまでもない。
nクラッド層140bの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは0.005〜0.5μmであり、より好ましくは0.005〜0.1μmである。nクラッド層140bのn型ドープ濃度は1×1017〜1×1020/cm3、が好ましく、より好ましくは1×1018〜1×1019/cm3である。ドープ濃度がこの範囲であると、良好な結晶性の維持および素子の動作電圧低減の点で好ましい。
なお、nクラッド層140bを、超格子構造を含む層とする場合には、詳細な図示を省略するが、100オングストローム以下の膜厚を有したIII族窒化物半導体からなるn側第1層と、n側第1層と組成が異なるとともに100オングストローム以下の膜厚を有したIII族窒化物半導体からなるn側第2層とが積層された構造を含むものであっても良い。
また、nクラッド層140bは、n側第1層とn側第2層とが交互に繰返し積層された構造を含んだものであってもよく、GaInNとGaNとの交互構造又は組成の異なるGaInN同士の交互構造であることが好ましい。
<発光層>
n型半導体層140の上に積層される発光層150としては、単一量子井戸構造あるいは多重量子井戸構造などを採用することができる。
図3に示すような、量子井戸構造の井戸層150bとしては、Ga1-yInyN(0<y<0.4)からなるIII族窒化物半導体層が通常用いられる。井戸層150bの膜厚としては、量子効果の得られる程度の膜厚、例えば1〜10nmとすることができ、好ましくは2〜6nmとすると発光出力の点で好ましい。
また、多重量子井戸構造の発光層150の場合は、上記Ga1-yInyNを井戸層150bとし、井戸層150bよりバンドギャップエネルギーが大きいAlzGa1-zN(0≦z<0.3)を障壁層150aとする。井戸層150bおよび障壁層150aには、設計により不純物をドープしてもしなくてもよい。
<p型半導体層>
図3に示すように、p型半導体層160は、通常、pクラッド層160aおよびpコンタクト層160bから構成される。また、pコンタクト層160bがpクラッド層160aを兼ねることも可能である。
pクラッド層160aは、発光層150へのキャリアの閉じ込めとキャリアの注入とを行なう層である。pクラッド層160aとしては、発光層150のバンドギャップエネルギーより大きくなる組成であり、発光層150へのキャリアの閉じ込めができるものであれば特に限定されないが、好ましくは、AlxGa1-xN(0<x≦0.4)のものが挙げられる。
pクラッド層160aが、このようなAlGaNからなると、発光層150へのキャリアの閉じ込めの点で好ましい。pクラッド層160aの膜厚は、特に限定されないが、好ましくは1〜400nmであり、より好ましくは5〜100nmである。
pクラッド層160aのp型ドープ濃度は、1×1018〜1×1021/cm3が好ましく、より好ましくは1×1019〜1×1020/cm3である。p型ドープ濃度が上記範囲であると、結晶性を低下させることなく良好なp型結晶が得られる。
また、pクラッド層160aは、複数回積層した超格子構造としてもよく、AlGaNとAlGaNとの交互構造又はAlGaNとGaNとの交互構造であることが好ましい。
pコンタクト層160bは、第1の電極210を設けるための層である。pコンタクト層160bは、AlxGa1-xN(0≦x≦0.4)であることが好ましい。Al組成が上記範囲であると、良好な結晶性の維持および第1の電極210との良好なオーミック接触の維持が可能となる点で好ましい。
p型不純物(ドーパント)を1×1018〜1×1021/cm3の濃度、好ましくは5×1019〜5×1020/cm3の濃度で含有していると、良好なオーミック接触の維持、クラック発生の防止、良好な結晶性の維持の点で好ましい。p型不純物としては、特に限定されないが、例えば好ましくはMgが挙げられる。
pコンタクト層160bの膜厚は、特に限定されないが、0.01〜0.5μmが好ましく、より好ましくは0.05〜0.2μmである。pコンタクト層160bの膜厚がこの範囲であると、発光出力の点で好ましい。
<第1の電極>
次に、第1の電極210の構成について詳細に説明する。
図1および図4に示すように、第1の電極210は、透明電極170と、透明電極170上(少し掘り込んだ透明電極170上でもよい)に積層される第1の接合層190と、第1の接合層190上に積層される第1のボンディングパッド電極200とを有している。ボンディングパッド電極を接続電極とも呼ぶことがあり、外部との電気的な接続に用いられる。
ここで、透明電極170は、p型半導体層160の上面160cのほぼ全面を覆うように形成されている。
また、第1の接合層190は、透明電極170の一部領域を島状に覆うように形成されている。そして、第1の接合層190は、上部側に向かうほぼ平坦な上面190aと、上面190aの縁端から外周側に向けて膜厚が漸次薄くなることで透明電極170に対し傾斜して形成される傾斜面190bとを有している。
さらに、第1のボンディングパッド電極200は、第1の接合層190上に形成される第1のバリア層200aと、第1のバリア層200a上に形成される第1のボンディング層200bとを備えている。
ここで、第1のバリア層200aは、第1の接合層190を覆うとともにその全周縁が透明電極170と接するように形成されている。そして、第1のバリア層200aは、上部側に向かうほぼ平坦な上面200cと、上面200cの縁端から外周側に向けて膜厚が漸次薄くなることで透明電極170に対し傾斜して形成される傾斜面200dとを有している。これにより、例えば図2に示すように半導体発光素子1を平面視したときに、第1のバリア層200aが第1の接合層190を覆うとともに、さらに第1の接合層190の外周側にまで張り出すように形成されることから、第1の接合層190のいかなる部分も第1のバリア層200aの下から露出しないようにすることができる。
一方、第1のボンディング層200bは、第1のバリア層200aを覆うとともにその全周縁が透明電極170と接するように形成されている。そして、第1のボンディング層200bは、上部側に向かうほぼ平坦な上面200eと、上面200eの縁端から外周側に向けて膜厚が漸次薄くなることで透明電極170に対し傾斜して形成される傾斜面200fとを有している。これにより、例えば図2に示すように半導体発光素子1を平面視したときに、第1のボンディング層200bが第1のバリア層200aを覆うとともに、さらに第1のバリア層200aの外周側にまで張り出すように形成されることから、第1のバリア層200aのいかなる部分も第1のボンディング層200bの下から露出しないようにすることができる。
また、本実施の形態では、保護層180が、透明電極170の上面と、第1のボンディング層200bの傾斜面200fと、透明電極170で覆われていないp型半導体層160の上面、積層半導体層100の開口部側壁及び後述の第2のボンディング層230bの傾斜面を覆うように形成される。したがって、第1の電極210においては、保護層180によって覆われない第1のボンディング層200bの上面200eが外部に露出することになる。
このように、第1の接合層190には外周部に外周側に向けて膜厚が漸次薄くなるような傾斜面190bが形成されており、第1の接合層190は保護層180と、第1のボンディングパッド電極200すなわち第1のバリア層200aおよび第1のボンディング層200bとによって外部から三重にシールドされる構成となっている。つまり、保護層180と第1のボンディング層200bとの接合面、透明電極170と第1のボンディング層200bとの接合面、および透明電極170と第1のバリア層200aとの接合面を通過しなければ、半導体発光素子1の外部の空気または水分が第1の接合層190へ侵入することができなくなる。このため、従来の半導体発光素子に比較して、外部の空気や水分が第1の接合層190へ侵入するおそれを大幅に低減することができる。
これにより、第1の接合層190が外部の空気や水分と容易に接して剥がれ等を促進されることはなく、第1の接合層190の耐食性を向上させることにより、半導体発光素子1の素子寿命を長くすることができる。
<透明電極>
図1および図4に示すように、p型半導体層160の上には透明電極170が積層されている。
図2に示すように、平面視したときに、透明電極170(図1参照)は、第2の電極240を形成するために、エッチング等の手段によって一部が除去されたp型半導体層160の上面160cのほぼ全面を覆うように形成されているが、このような形状に限定されるわけでなく、隙間を開けて格子状や樹形状に形成してもよい。なお、透明電極170の構造も、従来公知の構造を含めて如何なる構造のものも何ら制限なく用いることができる。
透明電極170は、p型半導体層160との接触抵抗が小さいものが好ましい。また、この半導体発光素子1では、発光層150からの光を第1の電極210が形成された側に取り出すことから、透明電極170は光透過性に優れたものが好ましい。さらにまた、p型半導体層160の全面に渡って均一に電流を拡散させるために、透明電極170は優れた導電性を有していることが好ましい。
以上のことから、透明電極170の構成材料としては、In、Zn、Al、Ga、Ti、Bi、Mg、W、Ce、Sn、Niのいずれか一種を含む導電性の酸化物、硫化亜鉛または硫化クロムのうちいずれか一種からなる群より選ばれる透光性の導電性材料が好ましい。
また、導電性の酸化物としては、ITO(酸化インジウム錫(In23−SnO2))、IZO(酸化インジウム亜鉛(In23−ZnO))、AZO(酸化アルミニウム亜鉛(ZnO−Al23))、GZO(酸化ガリウム亜鉛(ZnO−Ga23))、フッ素ドープ酸化錫、酸化チタン等が好ましい。ここで、Inを含む酸化物の一部は、他の透明導電膜と比較して光透過性および導電性の両者がともに優れている点でより好ましい。Inを含む導電性の酸化物としては、例えばITO(酸化インジウム錫(In23−SnO2))、IZO(酸化インジウム亜鉛(In23−ZnO))、IGO(酸化インジウムガリウム(In23−Ga23))、ICO(酸化インジウムセリウム(In23−CeO2))等が挙げられる。なお、これらの中に、例えばフッ素などのドーパントが添加されていてもかまわない。
これらの材料を、この技術分野でよく知られた慣用の手段で設けることによって、透明電極170を形成できる。また、透明電極170を形成した後に、透明電極170の透明化を目的とした熱アニールを施す場合もある。
本実施の形態において、透明電極170は、結晶化された構造のものを使用してよく、特に六方晶構造又はビックスバイト構造を有するIn23結晶を含む透明材料(例えば、ITOやIZO等)を好ましく使用することができる。
例えば、六方晶構造のIn23結晶を含むIZOを透明電極170として使用する場合、エッチング性に優れたアモルファスのIZO膜を用いて特定形状に加工することができ、さらにその後、熱処理等によりアモルファス状態から結晶を含む構造に転移させることで、アモルファスのIZO膜よりも透光性の優れた電極に加工することができる。
<第1の接合層>
第1の接合層190は、透明電極170に対する第1のボンディングパッド電極200の接合強度を高めるために、透明電極170と第1のボンディングパッド電極200との間に積層される。また、第1の接合層190は、透明電極170を透過して第1のボンディングパッド電極200に照射される発光層150からの光を低損失で透過させるために、透光性を有していることが好ましい。
第1の接合層190は、基本的に導電性を有する材料から適宜選択して差し支えないが、Al、Ti、V、Cr、Mn、Co、Zn、Ge、Zr、Nb、Mo、Ru、Hf、Ta、W、Re、Rh、Ir、Niからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素からなるものが好ましい。これにより、接合強度と透光性とを同時に発揮させることができる。また、第1の接合層190は、Cr、Ti、W、Mo、Zr、Hf、Co、Rh、Ir、Niからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素からなるものがより好ましく、さらにCr、Ti、W、Mo、Rh、Co、Niからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素からなるものがさらに好ましい。特に、Cr、Ti、Mo、Ni、Co等の金属を用いることによって、透明電極170に対する第1のボンディングパッド電極200の接合強度を格段に高めることができる。また、Ti、Nb、Ta等の弁作用金属からなる群より選ばれた少なくとも一種の元素からなるものは、外部の空気や水分に対する耐食性が高く、好ましい。ただし、第1の接合層190の全部を金属で構成する必要はなく、例えば金属酸化物や金属窒化物等を含んでいてもよい。
また、第1の接合層190は厚みが5オングストローム以上1000オングストローム以下の範囲の薄膜であること、より好ましくは10オングストローム以上400オングストローム以下の範囲の薄膜であることが好ましい。これにより、発光層150からの光を遮ることなく効果的に透過させることができる。なお、厚みが5オングストローム未満になると、第1の接合層190の強度が低下し、これにより透明電極170に対する第1のボンディングパッド電極200の接合強度が低下する恐れがある。
<第1のボンディングパッド電極>
図1に示すように、接続電極の一例としての第1のボンディングパッド電極200は、透明電極170側から順に、第1のバリア層200aと第1のボンディング層200bとが積層された積層体からなる。第1のバリア層200aは、第1のボンディング層200bを形成する元素のマイグレーションをバリアする作用を有し、第1のボンディング層200bは、給電用の外部端子材料との密着性を高める作用がある。
なお、第1のボンディングパッド電極200は、第1のバリア層200aのみからなる単層構造であってもよく、第1のバリア層200aと第1のボンディング層200bとの間に、第1のボンディングパッド電極200全体の強度を強化する別のバリア層をさらに挿入して、三層構造としてもよい。また、第1のバリア層200aに代えてバリア層を挿入して、二層構造としてもよい。
<第1のバリア層>
図1に示す第1のバリア層200aは、前述のマイグレーション防止作用の他に第1のボンディングパッド電極200全体の強度を強化する役割を有している。このため、比較的強固な金属材料を使用することが好ましく、例えば、Ag、Al、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Ti、W、Mo、Ni、Co、Zr、Hf、Ta、Nbのうちの何れかまたはこれら金属の何れかを含む合金からなるものが選べる。また、第1のバリア層200aは、発光層150から出射された光を反射させるために、反射率の高い金属で構成することが好ましく、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt等の白金族金属、Al、Ag、Tiおよびこれらの金属の少なくも一種を含む合金で構成することがより好ましい。これにより、発光層150からの光を効果的に反射させることができる。
なかでも、Al、Ag、Ptおよびこれらの金属の少なくとも一種を含む合金は、電極用の材料として一般的であり、入手のし易さ、取り扱いの容易さなどの点から優れている。
また、第1のバリア層200aは、高い反射率を有する金属で形成した場合、厚さが200〜3000オングストロームであることが望ましい。第1のバリア層200aが薄すぎると充分な反射の効果が得られない。一方、厚すぎると特に利点は生じず、工程時間の長時間化と材料の無駄を生じるのみである。更に望ましくは、500〜2000オングストロームである。
また、第1のバリア層200aは、第1の接合層190に密着していることが、発光層150からの光を効率良く反射するとともに、第1のボンディングパッド電極200との接合強度を高められる点で好ましい。第1のボンディングパッド電極200が充分な強度を得るためには、第1のバリア層200aが第1の接合層190を介して透明電極170に強固に接合されていることが必要である。最低限、一般的な方法でボンディングパッドに金線を接続する工程で剥離しない程度の強度が好ましい。特に、Rh、Pd、Ir、Ptおよびこれらの金属の少なくも一種を含む合金は、光の反射性などの点から第1のバリア層200aとして好適に使用される。
また、第1のボンディングパッド電極200の反射率は、第1のバリア層200aの構成材料によって大きく変わるが、60%以上であることが望ましい。更には、80%以上であることが望ましく、90%以上であればなお良い。反射率は、分光光度計等で比較的容易に測定することが可能である。しかし、第1のボンディングパッド電極200そのものは面積が小さいために反射率を測定することは難しい。そこで、透明な例えばガラス製の、面積の大きい「ダミー基板」をボンディングパッド電極形成時にチャンバに入れて、同時にダミー基板上に同じボンディングパッド電極を作成して測定するなどの方法を用いて測定することができる。
<第1のボンディング層>
図1に示す第1のボンディング層200bは、Au、Alまたはこれらの金属の少なくとも一種を含む合金からなることが好ましい。AuおよびAlはボンディングボールとして使用されることが多い金ボールとの密着性の良い金属なので、Au、Alまたはこれらの金属の少なくも一種を含む合金を用いることにより、ボンディングワイヤとの密着性に優れたものとすることができる。中でも、特に望ましいのはAuである。
また、第1のボンディング層200bの厚みは、500オングストローム以上20000オングストローム以下の範囲であることが好ましく、更に望ましくは5000オングストローム以上15000オングストローム以下である。
第1のボンディング層200bが薄すぎるとボンディングボールとの密着性が悪くなり、厚すぎても特に利点は生ぜず、コスト増大を招くのみである。
第1のボンディングパッド電極200に向かった光は、第1のボンディングパッド電極200の最下面(透明電極170側の面)の第1のバリア層200aで反射され、一部は散乱されて横方向あるいは斜め方向に進み、一部は第1のボンディングパッド電極200の直下に進む。散乱されて横方向や斜め方向に進んだ光は、半導体発光素子1の側面から外部に取り出される。一方、第1のボンディングパッド電極200の直下の方向に進んだ光は、半導体発光素子1の下面でさらに散乱や反射されて、側面や透明電極170(上に第1のボンディングパッド電極200が存在しない部分)を通じて外部へ取り出される。
第1の接合層190およびこれに積層される第1のボンディングパッド電極200は、透明電極170の上であれば、どこへでも形成することができる。例えば第2の電極240から最も遠い位置に形成してもよいし、半導体発光素子1の中心などに形成してもよい。しかし、あまりにも第2の電極240に近接した位置に形成すると、ボンディングした際にワイヤ間、ボール間のショートを生じてしまうため好ましくない。
また、第1のボンディングパッド電極200の電極面積、より具体的には第1のボンディング層200bの上面200eの面積としては、できるだけ大きいほうがボンディング作業はしやすいものの、発光の取り出しの妨げになる。例えば、チップ面の面積の半分を超えるような面積を覆っては、発光の取り出しの妨げとなり、出力が著しく低下する。逆に小さすぎるとボンディング作業がしにくくなり、製品の収率を低下させる。
具体的には、ボンディングボールの直径よりもわずかに大きい程度が好ましく、直径100μmの円形程度であることが一般的である。
<第2の電極>
続いて、第2の電極240の構成の一例について詳細に説明する。
上述したように、第2の電極240は、第2の接合層220と、第2の接合層220上に積層される第2のボンディングパッド電極230とを有している。
図1に示すように、n型半導体層140の半導体層露出面140cに第2の電極240が形成されている。このように、第2の電極240を形成する際には、エッチング等の手段によって発光層150およびp型半導体層160の一部を切り欠け除去してn型半導体層140のnコンタクト層140aを露出させ、得られた半導体層露出面140c上に第2の電極240を形成する。
図2に示すように、平面視したときに、第2の電極240は円形状とされているが、このような形状に限定されるわけでなく、多角形状など任意の形状とすることができる。また、第2の電極240はボンディングパットを兼ねており、ボンディングワイヤを接続することができる構成とされている。
本実施の形態において、第2の接合層220、第2のバリア層230aおよび第2のボンディング層230bは、第1の電極210における第1の接合層190、第1のバリア層200aおよび第1のボンディング層200bと同じ材料から構成してもよく、また、異なった材料から構成してもよい。例えば、第2の接合層220は、半導体層露出面140cの一部領域を島状に覆うように形成されている。そして、第2の接合層220は、上部側に向かうほぼ平坦な上面と、上面の縁端から外周側に向けて膜厚が漸次薄くなることで半導体層露出面140cに対し傾斜して形成される傾斜面とを有している。
また、第2のボンディングパッド電極230は、第2の接合層220上に形成される第2のバリア層230aと、第2のバリア層230a上に形成される第2のボンディング層230bとを備えている。
ここで、第2のバリア層230aは、第2の接合層220を覆うとともにその全周縁が半導体層露出面140cと接するように形成されている。そして、第2のバリア層230aは、上部側に向かうほぼ平坦な上面と、上面の縁端から外周側に向けて膜厚が漸次薄くなることで半導体層露出面140cに対し傾斜して形成される傾斜面とを有している。これにより、例えば図2に示すように半導体発光素子1を平面視したときに、第2のバリア層230aが第2の接合層220を覆うとともに、さらに第2の接合層220の外周側にまで張り出すように形成されることから、第2の接合層220のいかなる部分も第2のバリア層230aの下から露出しないようにすることができる。
一方、第2のボンディング層230bは、第2のバリア層230aを覆うとともにその全周縁が半導体層露出面140cと接するように形成されている。そして、第2のボンディング層230bは、上部側に向かうほぼ平坦な上面と、上面の縁端から外周側に向けて膜厚が漸次薄くなることで半導体層露出面140cに対し傾斜して形成される傾斜面とを有している。これにより、例えば図2に示すように半導体発光素子1を平面視したときに、第2のボンディング層230bが第2のバリア層230aを覆うとともに、さらに第2のバリア層230aの外周側にまで張り出すように形成されることから、第2のバリア層230aのいかなる部分も第2のボンディング層230bの下から露出しないようにすることができる。
このように、第2の接合層220には外周部に外周側に向けて膜厚が漸次薄くなるような傾斜面が形成され、且つ、第2の接合層220は第2のボンディングパッド電極230すなわち第2のバリア層230aおよび第2のボンディング層230bにより外部から二重にシールドされる構成となっている。つまり、半導体層露出面140cと第2のボンディング層230bとの接合面および半導体層露出面140cと第2のバリア層230aとの接合面を通過しなければ、半導体発光素子1の外部の空気または水分が第2の接合層220へ侵入することができなくなる。このため、従来の半導体発光素子に比較して、外部の空気や水分が第2の接合層220へ侵入するおそれを大幅に低減することができる。
これにより、第2の接合層220が容易に分解されることはなく、第2の接合層220の耐食性を向上させることにより、半導体発光素子1の素子寿命を長くすることができる。
また、保護層180は、第2のボンディング層230bの傾斜面を覆うように形成される。
<第2の接合層>
第2の接合層220は、n型半導体層140のnコンタクト層140aに形成される半導体層露出面140cに対する第2のボンディングパッド電極230の接合強度を高めるために、nコンタクト層140aと第2のボンディングパッド電極230との間に積層される。
第2の接合層220は、第1の接合層190と同様に、基本的に導電性を有する材料から適宜選択して差し支えないが、Al、Ti、V、Cr、Mn、Co、Zn、Ge、Zr、Nb、Mo、Ru、Hf、Ta、W、Re、Rh、Ir、Niからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素からなるものが好ましい。これにより、接合強度と透光性とを同時に発揮させることができる。また、第2の接合層220は、Cr、Ti、W、Mo、Zr、Hf、Co、Rh、Ir、Niからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素からなるものがより好ましく、さらにCr、Ti、W、Mo、Rh、Co、Niからなる群より選ばれた少なくとも一種の元素からなるものがさらに好ましい。特に、Cr、Ti、Mo、Ni、Co等の金属を用いることによって、半導体層露出面140cに対する第2のボンディングパッド電極230の接合強度を格段に高めることができる。また、Ti、Nb、Ta等の弁作用金属からなる群より選ばれた少なくとも一種の元素からなるものは、外部の空気や水分に対する耐食性が高く、好ましい。ただし、第1の接合層190と同様に、第2の接合層220の全部を金属で構成する必要はなく、例えば金属酸化物や金属窒化物等を含んでいてもよい。
なお、第2の接合層220は、nコンタクト層140a側と公知な透明電極材料の層を介して積層されてもよい。この場合、公知な透明電極材料の層は、nコンタクト層140a側と接合する接合層の機能を有する。
また、第2の接合層220は厚みが5オングストローム以上1000オングストローム以下の範囲の薄膜であること、より好ましくは10オングストローム以上400オングストローム以下の範囲の薄膜であることが好ましい。なお、厚みが5オングストローム未満になると、第2の接合層220の強度が低下し、これによりnコンタクト層140aに対する第2のボンディングパッド電極230の接合強度が低下するので好ましくない。
<第2のボンディングパッド電極>
図1に示すように、第2のボンディングパッド電極230は、nコンタクト層140a側から順に、第2のバリア層230aと第2のボンディング層230bとが積層された積層体からなる。
なお、第2のボンディングパッド電極230は、第2のバリア層230aのみからなる単層構造であってもよく、第2のバリア層230aと第2のボンディング層230bとの間に、第2のボンディングパッド電極230全体の強度を強化する別のバリア層をさらに挿入して、三層構造としてもよい。また、第2のバリア層230aに代えてバリア層を挿入して、二層構造としてもよい。
<第2のバリア層>
図1に示す第2のバリア層230aは、第1のバリア層200aと同様に第2のボンディングパッド電極230全体の強度を強化する役割と第2のボンディングパッド電極230のマイグレーションを防止する作用とを有している。このため、比較的強固な金属材料を使用することが好ましく、例えば、Ag、Al、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Ti、W、Mo、Ni、Co、Zr、Hf、Ta、Nbのうちの何れかまたはこれら金属の何れかを含む合金からなるものが選べる。なお、本実施の形態では、第2のバリア層230aを、第1のバリア層200aと同様に、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt等の白金族金属、Al、Ag、Tiおよびこれらの金属の少なくも一種を含む合金で構成することがより好ましい。
また、第2のバリア層230aは、第2の接合層220に密着していることが、第2のボンディングパッド電極230との接合強度を高められる点で好ましい。第2のボンディングパッド電極230が充分な強度を得るためには、第2のバリア層230aが第2の接合層220を介してnコンタクト層140aに強固に接合されていることが必要である。最低限、一般的な方法でボンディングパッドに金線を接続する工程で剥離しない程度の強度が好ましい。特に、Rh、Pd、Ir、Ptおよびこれらの金属の少なくも一種を含む合金は、第2のバリア層230aとして好適に使用される。
<第2のボンディング層>
図1に示す第2のボンディング層230bは、第1のボンディング層200bと同様、Au、Alまたはこれらの金属の少なくも一種を含む合金からなることが好ましい。AuおよびAlはボンディングボールとして使用されることが多い金ボールとの密着性の良い金属なので、Au、Alまたはこれらの金属の少なくも一種を含む合金を用いることにより、ボンディングワイヤとの密着性に優れたものとすることができる。中でも、特に望ましいのはAuである。
また、第2のボンディング層230bの厚みは、500オングストローム以上20000オングストローム以下の範囲であることが好ましく、更に望ましくは5000オングストローム以上15000オングストローム以下である。
第2のボンディング層230bが薄すぎるとボンディングボールとの密着性が悪くなり、厚すぎても特に利点は生ぜず、コスト増大を招くのみである。
第2の接合層220およびこれに積層される第2のボンディングパッド電極230は、nコンタクト層140aの半導体層露出面140cの上であれば、どこへでも形成することができる。ただし、ボンディング作業のしやすさという観点からは、ボンディングボールの直径よりもわずかに大きい程度が好ましく、直径100μmの円形程度であることが一般的である。
なお、本実施の形態では、後述するように、第1の接合層190と第2の接合層220とが同一のプロセスにおいて形成されてもよく、また、第1のボンディングパッド電極200と第2のボンディングパッド電極230とが同一のプロセスにおいて形成されてもよい。生産性の観点からは第1の接合層190と第2の接合層220とが同じ構成を有していることが好ましく、第1のボンディングパッド電極200と第2のボンディングパッド電極230とが同じ材料から選ばれる構成を採用してもよい。
(半導体発光素子の製造方法)
次に、図1に示す半導体発光素子1の製造方法の一例について説明する。
本実施形態における半導体発光素子1の製造方法は、基板110上に、発光層150を含む積層半導体層100を形成する工程と、積層半導体層100上に透明電極170を形成する工程と、透明電極170を有する積層半導体層100の一部を透明電極170と共に切り欠けて半導体層露出面140cを形成する工程と、透明電極170上(少し掘り込んだ透明電極170上でもよい)に第1の電極210を形成し且つ半導体層露出面140cに第2の電極240を形成する電極形成工程とを有している。なお、電極形成工程においては、表面側を少し掘り込んだ透明電極170上に第1の電極210を形成するようにしてもかまわない。
ここで、発光層150を含む積層半導体層100を形成する工程は、中間層120を形成する中間層形成工程、下地層130を形成する下地層形成工程、n型半導体層140を形成するn型半導体層形成工程、発光層150を形成する発光層形成工程、p型半導体層160を形成するp型半導体層形成工程を有している。さらに、電極形成工程では、積層半導体層100の上面160cに透明電極170を形成する透明電極形成工程、透明電極170上の一部に第1の接合層190を形成するとともに半導体層露出面140c上に第2の接合層220を形成する接合層形成工程、第1の接合層190上に第1のバリア層200aを形成する工程、第2の接合層220上に第2のバリア層230aを形成するバリア層形成工程、第1のバリア層200a上に第1のボンディング層200bを形成する工程、第2のバリア層230a上に第2のボンディング層230bを形成するボンディング層形成工程、透明電極170の上面と第1のボンディング層200bの傾斜面200fと透明電極170に覆われていないp型半導体層160の上面と積層半導体層100の開口部側壁と第2のボンディング層230bの傾斜面に保護層180を形成する保護層形成工程、を有している。
さらに、本実施の形態が適用される半導体発光素子1の製造方法は、必要に応じて、電極形成工程の後、得られた半導体発光素子に熱処理を施すアニール工程をさらに有している場合がある。
以下、各工程について、順番に説明する。
<積層半導体層形成工程>
積層半導体層形成工程は、中間層形成工程と、下地層形成工程と、n型半導体層形成工程と、発光層形成工程と、p型半導体層形成工程とからなる。
<中間層形成工程>
先ず、サファイア基板等の基板110を用意し、前処理を施す。前処理としては、例えば、スパッタ装置のチャンバ内に基板110を配置し、中間層120を形成する前にスパッタするなどの方法によって行うことができる。具体的には、チャンバ内において、基板110をArやN2のプラズマ中に曝す事によって上面を洗浄する前処理を行なってもよい。ArガスやN2ガスなどのプラズマを基板110に作用させることで、基板110の上面に付着した有機物や酸化物を除去することができる。
次に、基板110の上面に、スパッタ法によって、中間層120を積層する。
スパッタ法によって、単結晶構造を有する中間層120を形成する場合、チャンバ内の窒素原料と不活性ガスの流量に対する窒素流量の比を、窒素原料が50%〜100%、望ましくは75%となるようにすることが望ましい。
また、スパッタ法によって、柱状結晶(多結晶)を有する中間層120を形成する場合、チャンバ内の窒素原料と不活性ガスの流量に対する窒素流量の比を、窒素原料が1%〜50%、望ましくは25%となるようにすることが望ましい。なお、中間層120は、上述したスパッタ法だけでなく、MOCVD法で形成することもできる。
<下地層形成工程>
次に、中間層120を形成した後、中間層120が形成された基板110の上面に、単結晶の下地層130を形成する。下地層130は、スパッタ法で形成してもよく、MOCVD法で形成してもよい。
<n型半導体層形成工程>
下地層130の形成後、nコンタクト層140a及びnクラッド層140bを積層してn型半導体層140を形成する。nコンタクト層140a及びnクラッド層140bは、スパッタ法で形成してもよく、MOCVD法で形成してもよい。
<発光層形成工程>
発光層150の形成は、スパッタ法、MOCVD法のいずれの方法でもよいが、特にMOCVD法が好ましい。具体的には、障壁層150aと井戸層150bとを交互に繰り返して積層し、且つ、n型半導体層140側及びp型半導体層160側に障壁層150aが配される順で積層すればよい。
<p型半導体層形成工程>
また、p型半導体層160の形成は、スパッタ法、MOCVD法のいずれの方法でもよい。具体的には、pクラッド層160aと、pコンタクト層160bとを順次積層すればよい。
<半導体層露出面形成工程>
透明電極170の形成に先立ち、公知のフォトリソグラフィーの手法によってパターニングして、所定の領域の積層半導体層100の一部をエッチングしてnコンタクト層140aの一部を露出させ、半導体層露出面140cを形成させる。
<電極形成工程>
電極形成工程は、透明電極形成工程と、接合層形成工程と、バリア層形成工程と、ボンディング層形成工程とからなる。
<透明電極形成工程>
p型半導体層160上に先に透明電極170を形成した後、所定の領域から透明電極170の一部と共に積層半導体層100の一部もエッチングで除去し、半導体層露出面140cを形成するのが好ましい。
なお、マスクで半導体層露出面140cをカバーして、エッチング除去せずに残したp型半導体層160上に、スパッタ法などの公知の方法を用いて、透明電極170を形成するようにしてもよい。
図5は、電極形成工程における接合層形成工程、バリア層形成工程およびボンディング層形成工程を説明するための図である。
まず、図5(a)に示すように、透明電極170の上に、透明電極170側に近づくほど横方向の径が拡がる開口部311を設けた逆テーパ型マスク(以下、必要に応じて硬化部と呼ぶことがある。)310を形成する。この開口部311は、第1の接合層190および第1のボンディングパッド電極200を形成する領域に対応する部位に形成される。このとき、半導体層露出面140cの上にも、同様の開口部311を設けた逆テーパ型マスク310を形成する。
なお、本実施の形態では、逆テーパ型マスク310の開口部311の形状に工夫を施すことで、開口部311内に形成される第1のボンディングパッド電極200の形状に工夫を施しているのであるが、これについては後述する。
ここで、逆テーパ型マスク310の形成方法について、具体例を挙げて説明する。このような逆テーパ型マスク310を形成する方法としては、ポジ型レジストを用いる方法あるいはネガ型レジストを用いる方法など公知の方法があるが、ここではネガ型フォトレジストを用いる方法について説明する。なお、以下では、透明電極170側におけるマスク形成について説明を行うが、各工程は、同時に半導体層露出面140c側においても行われる。
図6は、図5(a)に示す逆テーパ型マスク310を形成する工程を説明するための図である。
<マスク形成工程>
マスク形成工程は、透明電極170(および半導体層露出面140c)にレジストを塗布して不溶性レジスト部300を形成するレジスト塗布工程と、不溶性レジスト部300の一部をマスクして露光を行うことにより、露光された不溶性レジスト部300を可溶性レジスト部320にする一部露光工程と、加熱により可溶性レジスト部320を硬化させる硬化工程と、レジスト部を全面露光することにより不溶性レジスト部300を可溶性レジスト部320とする全面露光工程と、レジスト剥離液に浸漬することにより可溶性レジスト部320を剥離する剥離工程と、を有する。
<レジスト塗布工程>
まず、図6(a)に示すように、透明電極170の上にレジストを塗布し、その後乾燥させて不溶性レジスト部300を形成する。ネガ型フォトレジストとしては、たとえば、AZ5200NJ(製品名:AZエレクトロニックマテリアルズ株式会社製)などを用いることができる。
<一部露光工程>
次に、図6(b)に示すように、不溶性レジスト部300の前面に第1のボンディングパッド電極200を形成する位置をカバーするようにマスク400を配置して、マスク400側から透明電極170側へ矢印に示すように所定強さ及び波長の光を照射することにより、光が照射された部分の不溶性レジスト部300を光反応させて、可溶性レジスト部320とする。
この光反応は光の強さに応じて進行するので、光照射面側では光反応の進行が早く、透明電極170側では光反応の進行が遅くなる。そのため、可溶性レジスト部320は、断面視したときに、図6(b)に示すように、マスク400でカバーされた部分から透明電極170に向けて、透明電極170に近づくほど横方向の間隔が拡がる逆テーパ形状となるように形成される。
なお、マスクされた部分は、そのまま不溶性レジスト部300として残される。
<硬化工程>
次に、たとえば、ホットプレートまたはオーブンなどを用いて、この透明電極170上の不溶性レジスト部300および可溶性レジスト部320を加熱することにより、図6(c)に示すように、可溶性レジスト部320を熱反応により架橋させて硬化させ、硬化部310とする。このとき、不溶性レジスト部300はそのままの状態を維持する。
<全面露光工程>
続いて、図6(d)に示すように、マスクを用いず、不溶性レジスト部300および架橋高分子からなる硬化部310の表面側から光を照射することにより、図6(c)において可溶性レジスト部320に変換されなかった不溶性レジスト部300を光反応させて、可溶性レジスト部320とする。
<剥離工程>
最後に、所定の現像液を用いて、可溶性レジスト部320を溶解させて除去することにより、図6(e)に示すように、透明電極170上に、逆テーパ形状の開口部311を有する硬化部すなわち逆テーパ型マスク310を形成することができる。
では、図5に戻って説明を続ける。
本実施の形態では、スパッタ法を用い、同一のバッチ処理において第1の接合層190(第2の接合層220)、第1のバリア層200a(第2のバリア層230a)および第1のボンディング層200b(第2のボンディング層230b)を連続的に形成する。すなわち、接合層形成工程、バリア層形成工程およびボンディング層形成工程が一連で行われる。より具体的に説明すると、スパッタ装置のチャンバ内に、第1の接合層190を形成するためのスパッタターゲットと、第1のバリア層200aを形成するためのスパッタターゲットと、第1のボンディング層200bを形成するスパッタターゲットとを予め設置した状態で、このチャンバ内に、積層半導体層100、透明電極170および逆テーパ型マスク310が形成された基板110をセットし、プラズマ化させるスパッタターゲットを順次切り替えながら各層の形成を行う。なお、このとき、透明電極170と第1の接合層190用のスパッタターゲットとの間の第1の距離よりも、透明電極170と第1のバリア層200a用のスパッタターゲットとの間の第2の距離を小さく設定する。また、この第2の距離よりも、透明電極170と第1のボンディング層200b用のスパッタターゲットとの間の第3の距離を小さく設定する。
<接合層形成工程>
第1の接合層190用のスパッタターゲットと逆テーパ型マスク310と対向させた状態で、スパッタ法により、図5(b)に示すように、透明電極170の上面および逆テーパ型マスク310の上に第1の接合層190を形成する。このとき、スパッタターゲットと透明電極170との距離は第1の距離に設定される。すると、透明電極170上には、開口部311の入口の直下となる領域には厚く、その周縁となる領域には薄く、第1の接合層190が形成される。その結果、透明電極170上に積層された第1の接合層190には、図4に示す上面190aと、その周縁から外側に拡がる傾斜面190bとが形成されることになる。ただし、開口部311の最下部側に露出する透明電極170の外周縁側には、ほとんど第1の接合層190が形成されず、透明電極170が露出する状態が維持される。
<バリア層形成工程>
続いて、第1のバリア層200a用のスパッタターゲットと逆テーパ型マスク310とを対向させた状態で、スパッタ法により、図5(c)に示すように、透明電極170および逆テーパ型マスク310上の第1の接合層190の上面に第1のバリア層200aを形成する。このとき、スパッタターゲットと透明電極170との距離は第2の距離に設定される。すると、透明電極170上に形成された第1の接合層190上には、開口部311の入口の直下となる領域には厚く、その周縁となる領域には薄く、第1のバリア層200aが形成される。しかも、第1の接合層190を形成するときよりもスパッタターゲットと透明電極170との距離を近づけているため、第1のバリア層200aは、第1の接合層190よりも透明電極170の面方向に拡がった状態で形成される。その結果、第1の接合層190上に積層された第1のバリア層200aには、図4に示す上面200cと、その周縁から外側に拡がる傾斜面200dとが形成されることになる。また、第1の接合層190よりも第1のバリア層200aが面方向に拡がることに伴い、第1のバリア層200aの外周側の全縁端が透明電極170と接触するようになり、第1のバリア層200aは透明電極170とともに第1の接合層190を完全に覆うようになる。ただし、開口部311の最下部側に露出する透明電極170の外周縁側には、ほとんど第1のバリア層200aが形成されず、引き続き透明電極170が露出する状態が維持される。
<ボンディング層形成工程>
さらに続いて、第1のボンディング層200b用のスパッタターゲットと逆テーパ型マスク310とを対向させた状態で、スパッタ法により、図5(d)に示すように、透明電極170および逆テーパ型マスク310上の第1のバリア層200aの上面に第1のボンディング層200bを形成する。このとき、スパッタターゲットと透明電極170との距離は第3の距離に設定される。すると、透明電極170上に形成された第1のバリア層200a上には、開口部311の入口の直下となる領域には厚く、その周縁となる領域には薄く、第1のボンディング層200bが形成される。しかも、第1のバリア層200aを形成するときよりもスパッタターゲットと透明電極170との距離を近づけているため、第1のバリア層200aよりも透明電極170の面方向に拡がり、且つ、開口部311の内壁の下部側を埋めるように形成される。その結果、第1のバリア層200a上に積層された第1のボンディング層200bには、図4に示す上面200eと、その周縁から外側に拡がる傾斜面200fとが形成されることになる。また、第1のバリア層200aよりも第1のボンディング層200bが面方向に拡がることに伴い、第1のボンディング層200bの外周側の全縁端が透明電極170と接触するようになり、第1のボンディング層200bは透明電極170とともに第1のバリア層200aを完全に覆うようになる。
<剥離工程>
最後に、レジスト剥離液に浸漬することにより、架橋高分子からなる逆テーパ型マスク310を剥離する。これにより、図5(e)に示すように、透明電極170、第1の接合層190、第1のバリア層200aと第1のボンディング層200bとからなる第1のボンディングパッド電極200を有する第1の電極210が形成される。なお、書術はしなかったが、同じ工程を経て、第2の接合層220、第2のバリア層230aと第2のボンディング層230bとからなる第2のボンディングパッド電極230を有する第2の電極240が形成される。
<保護層形成工程>
第1のボンディング層200b、第2のボンディング層230bの内側に逆テーパ型マスク310を形成した後、逆テーパ型マスク310とスパッタターゲットを対向させた状態でSiO2からなる保護層180をスパッタ法により形成し、レジスト剥離液に浸漬することにより、逆テーパ型マスク310を剥離する。これにより、図5(f)に示すように、第1のボンディング層200b、第2のボンディング層230bの内側を除く半導体発光素子1の上面および積層半導体層100の切り欠け側面部に保護層180が形成される。
<アニール工程>
そして、このようにして得られた半導体発光素子1を、例えば窒素などの還元雰囲気下において、150℃以上600℃以下、より好ましくは200℃以上500℃以下でアニール処理する。このアニール工程は、第1の接合層190を介した透明電極170と第1のボンディングパッド電極200との密着性、および、第2の接合層220を介した半導体層露出面140cと第2のボンディングパッド電極230との密着性を高めるために行われる。
以上により、半導体発光素子1が得られる。
このようにして得られた半導体発光素子1をランプ等に使用する場合には、基板110側をランプの基台にダイボンドした後、第1の電極210の第1のボンディングパッド電極200の第1のボンディング層200bの上面200eに、金ボールを介して金線からなるボンディングワイヤを接続するとともに、第2の電極240の第2のボンディングパッド電極230の第2のボンディング層230bの上面に、同じく金ボールを介して金線からなるボンディングワイヤを接続する。ここで、使用される金線の直径は10〜30μm程度である。
なお、本実施の形態では、第1の電極210を構成する第1の接合層190および第1のボンディングパッド電極200と、第2の電極240を構成する第2の接合層220および第2のボンディングパッド電極230とを、同一の構成としていたが、これに限られるものではなく、少なくともいずれか一方が上述した構成を備えていればよい。
次に、本発明の実施例について説明を行うが、本発明は実施例に限定されない。
本発明者は、第1の電極210を構成する第1のボンディングパッド電極200の断面形状を異ならせた半導体発光素子1の製造を行い、第1の電極210における透明電極170と第1のボンディングパッド電極200との密着性について、以下に説明する手法を用いて検討を行った。
図7は、第1のボンディングパッド電極200の形状を特定するための傾斜係数Sを説明するための図である。ここで、図7(a)は透明電極170上に形成される第1のボンディングパッド電極200の上面図を示しており、図7(b)は透明電極170および第1のボンディングパッド電極200の断面図を示している。
ここでは、第1のボンディングパッド電極200の上面200eの外径を第1の外径D1、第1のボンディングパッド電極200の傾斜面200fの外径を第2の外径D2、透明電極170に対する第1のボンディングパッド電極200の高さを面高さHとする。
すると、傾斜面200fの横方向長さであるテーパ長Wは次の式で表される。
W=(D2−D1)/2 …(1)
そして、傾斜係数Sは次の式で定義される。
S=H/W …(2)
この傾斜係数Sは、透明電極170と傾斜面200fとのなす角度であるテーパ角度θの正接(tanθ)に対応している。
なお、傾斜係数Sの計算に使用される第1の外径D1、第2の外径D2および面高さHは、例えば後述するTEM写真やSEM写真等から求めることができる。
図8は、実施例1、2および比較例1〜5における第1のボンディングパッド電極200の形状と、各々の評価結果との関係を示している。
図8には、第1のボンディングパッド電極200の形状として、テーパ長W、傾斜係数S、テーパ角度θを記載している。ここでは、各実施例および各比較例における第1の外径D1を85μmとし、また、面高さHを1.17μmとした。なお、比較例5は、図4に示す構造を有するものではなく、透明電極170上に単に第1の接合層190、第1のバリア層200aおよび第1のボンディング層200bを積層したものである。このため、テーパ角度θが90°を超えてしまっており、傾斜係数Sが特定できなくなっている。
また、図8には、評価項目として剥がれ試験の結果を示した。この剥がれ試験は、公知のワイヤボンダを用いて第1のボンディングパッド電極200の上面200eの中心から所定量ずれた位置にワイヤボンディングを行い、その後横方向からシェアで引っ掻いた際に透明電極170から第1のボンディングパッド電極200が剥がれるか否かを観察することによって行った。各実施例および各比較例におけるサンプル数をそれぞれ100個とし、どれだけの不良(out)が発生するかを調べた。また、剥がれ試験は、ずらし量が小さい場合(上面200eの中心から30μmずれた位置Aにワイヤボンディングを行う)と、ずらし量が大きい場合(上面200eの中心から40μmずれた位置Bにワイヤボンディングを行う)とについて行った。なお、上述したように、上面200eの第1の外径D1は85μmであるので、ずらし量が大きい場合は、上面200eの外側端部に近い側にワイヤボンディングが行われた。
そして、各実施例および各比較例では、透明電極170としてIZOを、第1の接合層190としてTaを、第1のバリア層200aとしてPtを、第1のボンディング層200bとしてAuを、それぞれ用いた。また、各実施例および各比較例では、ボンディングワイヤとしてAuを用いた。
次に、評価結果について説明する。
実施例1、2においては、ずらし量が小さい場合およびずらし量が大きい場合において、いずれも第1のボンディングパッド電極200の剥がれが生じなかった。
一方、比較例1〜5においては、ずらし量が小さい場合および/またはずらし量が大きい場合において、10%〜100%の割合で不良すなわち剥がれが生じた。
各実施例および各比較例における傾斜係数Sを参照すると、良好な結果が得られた実施例1、2においては、傾斜係数Sが0.603以下となっていることがわかる。これに対し、比較例1〜5においては、傾斜係数Sが0.736以上となっていることがわかる。したがって、傾斜係数Sが0<S≦0.6の範囲となる形状を有する第1のボンディングパッド電極200を用いることにより、ワイヤボンディング時の剥がれが生じにくくなることが理解される。
図9は、実施例1の半導体発光素子1における第1の電極210の断面のTEM(Transmission Electron Microscope)写真を示している。図9において、「P−GaN」はp型半導体層160に、「IZO」は透明電極170に、「Pad」は第1の接合層190および第1のボンディングパッド電極200に、それぞれ対応している。また、図9は、IZOおよびPad上に保護層180に対応するSiO2保護膜が積層された状態を示している。なお、SiO2保護膜の上に積層されているのは、TEM写真を撮影するために使用されたタングステン膜である。
図9より、Padすなわち第1のボンディングパッド電極200には、上部に向かうほぼ平坦な上面200eと、上面200eの縁端から外周側に向けて透明電極170に対し傾斜して形成される傾斜面200fとが形成されていることがわかる。また、傾斜面200fが急峻ではなく、なだらかになっていることも理解される。
なお、本実施の形態では、半導体発光素子1を例に、透明電極170に対し第1の接合層190を介して第1のボンディングパッド電極200を接合させる例、および、半導体層露出面140cに対し第2の接合層220を介して第2のボンディングパッド電極230を接合させる例について説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限られない。
すなわち、本発明は、給電対象となる被給電体にボンディング用の電極を形成する場合に適用可能である。
半導体発光素子の断面模式図の一例である。 半導体発光素子の平面模式図の一例である。 半導体発光素子を構成する積層半導体層の断面模式図の一例である。 半導体発光素子に設けられた第1の電極の拡大断面図の一例である。 電極形成工程における接合層形成工程、バリア層形成工程およびボンディング層形成工程を説明するための図である。 マスク形成工程を説明するための図である。 傾斜係数を説明するための図である。 各実施例および各比較例における第1のボンディングパッド電極の形状と、各々の評価結果との関係を示す図である。 第1の電極の断面TEM写真の一例である。
符号の説明
1…半導体発光素子、100…積層半導体層、110…基板、120…中間層、130…下地層、140…n型半導体層、140a…nコンタクト層、140b…nクラッド層、140c…半導体層露出面、150…発光層、150a…障壁層、150b…井戸層、160…p型半導体層、160a…pクラッド層、160b…pコンタクト層、160c…上面、170…透明電極、180…保護層、190…第1の接合層、200…第1のボンディングパッド電極、200a…第1のバリア層、200b…第1のボンディング層、210…第1の電極、220…第2の接合層、230…第2のボンディングパッド電極、230a…第2のバリア層、230b…第2のボンディング層、240…第2の電極

Claims (10)

  1. 基板上に発光層を含む積層半導体層を形成する工程と、
    前記積層半導体層上に透明電極を形成しまたは当該積層半導体層のうちの一つの半導体層を露出させる工程と、
    前記透明電極または前記一つの半導体層からなる被積層体に、入口側から当該被積層体側に向かって拡開し当該被積層体の一部領域を露出させるための開口部を有するマスクを形成する工程と、
    前記マスク側から前記開口部を介して前記被積層体に接合層を積層する工程と、
    前記マスク側から前記開口部を介して前記接合層に外部との電気的な接続に用いられる接続電極を積層する工程とを有し、
    前記接続電極を積層する工程では、前記接合層の上部に設けられる上面と当該上面の外周部から前記被積層体に向かって傾斜する傾斜面とを備え、当該接合層を覆うとともに全周縁が当該被積層体と接し、当該上面の外径をD1、当該傾斜面の外径をD2、当該被積層体に対する当該上面の高さをHとし、S=2×H/(D2−D1)としたとき、0<S≦0.6の関係を満たす形状を有する当該接続電極を形成することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  2. 前記接合層を積層する工程および前記接続電極を積層する工程がスパッタリングにて行われ、
    前記接合層を形成する工程におけるスパッタターゲットと前記被積層体との距離よりも、前記接続電極を積層する工程におけるスパッタターゲットと当該被積層体との距離を小さく設定することを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子の製造方法。
  3. 前記接続電極を形成する工程が、
    前記マスク側から前記開口部を介して前記接合層にバリア層を積層する工程と、
    前記マスク側から前記開口部を介して前記バリア層にボンディング層を積層する工程とを含み、
    前記バリア層を形成する工程におけるスパッタターゲットと前記被積層体との距離よりも、前記ボンディング層を積層する工程におけるスパッタターゲットと前記被積層体との距離を小さく設定することを特徴とする請求項2記載の半導体発光素子の製造方法。
  4. 基板上に発光層を含む積層半導体層を形成する工程と、
    前記積層半導体層に透明電極を形成しまたは当該積層半導体層のうちの一つの半導体層を露出させる工程と、
    前記透明電極または前記一つの半導体層からなる被積層体に、島状に接合層を積層する工程と、
    前記接合層を覆うとともに全周縁が前記被積層体と接するように当該接合層および当該被積層体に接続電極を積層し、当該接合層の上部に設けられる上面と当該上面の外周部から当該被積層体に向かって傾斜する傾斜面とを形成する工程とを備え、
    前記接続電極を積層する工程では、前記上面の外径をD1、前記傾斜面の外径をD2、前記被積層体に対する当該上面の高さをHとし、S=2×H/(D2−D1)としたとき、0<S≦0.6の関係を満たす形状を有する当該接続電極を形成することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  5. 給電対象となる被給電体に、入口側から当該被給電体側に向かって拡開し当該被給電体の一部領域を露出させるための開口部を有するマスクを形成する工程と、
    前記マスク側から前記開口部を介して前記被給電体に接合層を積層する工程と、
    前記マスク側から前記開口部を介して前記接合層に外部との電気的な接続に用いられる接続電極を積層する工程とを有し、
    前記接続電極を積層する工程では、前記接合層の上部に設けられる上面と当該上面の外周部から前記被給電体に向かって傾斜する傾斜面とを備え、当該接合層を覆うとともに全周縁が当該被給電体と接し、当該上面の外径をD1、当該傾斜面の外径をD2、当該被給電体に対する当該上面の高さをHとし、S=2×H/(D2−D1)としたとき、0<S≦0.6の関係を満たす形状を有する当該接続電極を形成することを特徴とする電極構造の製造方法。
  6. 発光層を含む積層半導体層に積層される透明電極または当該積層半導体層のうちの一つの半導体層からなる被積層体に、島状に積層される接合層と、
    前記接合層の上部に設けられる上面と当該上面の外周部から前記被積層体に向かって傾斜する傾斜面とを備え、当該接合層を覆うとともに全周縁が当該被積層体と接するように当該接合層および当該被積層体に積層され、外部との電気的な接続に用いられる接続電極とを備え、
    前記接続電極は、前記上面の外径をD1、前記傾斜面の外径をD2、前記被積層体に対する当該上面の高さをHとし、S=2×H/(D2−D1)としたとき、0<S≦0.6の関係を満たす形状を有することを特徴とする半導体発光素子。
  7. 前記接続電極が、Au、Alまたはこれらの金属のいずれかを含む合金からなるボンディング層を有していることを特徴とする請求項6記載の半導体発光素子。
  8. 前記接続電極が、前記接合層と前記ボンディング層との間に積層されるバリア層をさらに備え、
    前記バリア層が、Ag、Al、Ru、Rh、Pd、Os、Ir、Pt、Ti、W、Mo、Ni、Co、Zr、Hf、Ta、Nbのうちの何れかまたはこれら金属の何れかを含む合金からなるものであることを特徴とする請求項7記載の半導体発光素子。
  9. 前記積層半導体層がIII族窒化物半導体にて構成されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項記載の半導体発光素子。
  10. 給電対象となる被給電体に島状に積層される接合層と、
    前記接合層の上部に設けられる上面と当該上面の外周部から前記被給電体に向かって傾斜する傾斜面とを備え、当該接合層を覆うとともに全周縁が当該被給電体と接するように当該接合層および当該被給電体に積層され、外部との電気的な接続に用いられる接続電極とを備え、
    前記接続電極は、前記上面の外径をD1、前記傾斜面の外径をD2、前記被給電体に対する当該上面の高さをHとし、S=2×H/(D2−D1)としたとき、0<S≦0.6の関係を満たす形状を有することを特徴とする電極構造。
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