JP5503285B2 - 全熱交換素子およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機や換気装置等を構成する熱交換器に用いられて2種の気流間で潜熱の交換および顕熱の交換を行う全熱交換素子およびその製造方法に関するものであり、更に詳しくは、静止形の熱交換器に用いられる全熱交換素子およびその製造方法に関するものである。
空気調和機や換気装置等を構成する熱交換器には回転形と静止形の2種類があり、いずれの形の熱交換器においても、顕熱の交換のみを行う顕熱交換素子よりも熱交換効率の高い全熱交換素子が好適に用いられている。全熱交換素子は、多くの場合、シート状の仕切部材と波板状の間隔保持部材とが互いに張り合わされた構造を有する長尺物を片段ダンボール製造機(シングルフェーサ装置)により作製し、この長尺物を材料として用いて製造される。
回転形の熱交換器に用いられる全熱交換素子は、上記の長尺物の所定面に接着剤を塗布してから当該長尺物をホイール状に巻くことで製造される。また、静止形の熱交換器に用いられる全熱交換素子は、上記の長尺物を所定の大きさに断裁して複数個の素子構成ユニットを作製した後、各素子構成ユニットを所定の向きで積層することにより、すなわち積層方向に隣り合う各素子構成ユニットでの間隔保持部材の波目が互いに略直交する向きで積層することにより、製造される。このとき、積層方向に隣り合う素子構成ユニット同士は、接着剤により互いに接合される。
回転形の熱交換器に用いられる全熱交換素子と静止形の熱交換器に用いられる全熱交換素子とでは、熱交換器の動作原理上、仕切部材および間隔保持部材の各々に求められる機能が異なる。大まかにいえば、回転形の熱交換器に用いられる全熱交換素子では、仕切部材および間隔保持部材の各々に蓄熱・放熱性と蓄湿・放湿性とが求められる。一方、静止形の熱交換器に用いられる全熱交換素子では、2種の気流間で仕切部材を介して潜熱の交換および顕熱の交換が行われるので、仕切部材に対しては伝熱性および透湿性が求められ、間隔保持部材に対して、仕切部材同士の間隔を保って気流の流路を確保する役割と、気流の漏洩を抑えるためのある程度の気体遮蔽性とが求められる。本発明は静止形の熱交換器に用いられる全熱交換素子に関するものであるので、以降は静止形の熱交換器に用いられる全熱交換素子に絞って説明する。
全熱交換素子を構成する仕切部材や間隔保持部材の素材としては、紙、パルプと樹脂とを混抄した材料、樹脂、金属箔等が用いられる。通常、潜熱を効率よく交換することができるように、仕切部材の素材には水溶性または非水溶性の吸湿剤(透湿剤)が予め添加される。水溶性の吸湿剤としては、例えば塩化リチウム等のアルカリ金属塩や塩化カルシウム等のアルカリ土類金属塩等が用いられ、非水溶性の吸湿剤としては、シリカゲルや強酸性または強塩基性のイオン交換樹脂の粉体等が用いられる。
例えば特許文献1には、難燃性基紙の片面または両面に吸放湿性粉体(非水溶性の吸湿剤)とバインダーとを主体とする吸放湿性塗工層を設けると共に、上記難燃性基紙の片面に熱接着性の接着剤層を設けた全熱交換体用紙が記載されている。また、特許文献2には、シート基材上に形成した接着剤層に粒状吸着体を部分的に埋没させ、微粒子吸着剤(非水溶性の吸湿剤)を含んだ吸着剤層によって上記の接着剤層と粒状吸着体とを覆った吸着シートが記載されている。この吸着シートは、回転形全熱交換器や除湿ロータ等に用いられる。
特許文献3には、クラフト紙または透湿性もしくは吸湿性のフィルムで仕切部材(平状板)を作製する一方で、合成樹脂フィルムがラミネートされた金属泊または合成樹脂フィルムで間隔保持部材(波状板)を作製し、仕切部材には水溶性の吸湿剤を添加した熱交換素子が記載されている。特許文献4には、水溶性の吸湿剤または非水溶性の吸湿剤を添加した紙により仕切部材(ライナー)を作製し、金属箔により間隔保持部材(コルゲート)を作製した複合伝熱エレメントが記載されている。この複合伝熱エレメントは、全熱交換器に用いられる。
特許文献5には、軟化点の高い繊維(セルロース繊維)と該繊維よりも軟化点の低い樹脂とを混合して抄紙した素材により間隔保持部材(間隔板)を作製し、この間隔保持部材と仕切部材とを上記の樹脂をバインダーとして用いて熱融着により互いに接合させて素子構成ユニット(単位部材)を作製した後、所定個の素子構成ユニットを水系接着剤を用いて、または上記の樹脂をバインダーとして用いて積層することで製造された熱交換器が記載されている。
特許文献6には、板状の多孔質部材の片面に空気遮蔽能を有する透湿膜が形成されていると共に他方の面に吸湿剤層が形成されている気体遮蔽物により仕切部材を作製し、この仕切部材と間隔保持部材とを水系接着剤により互いに接合させた熱交換器が記載されている。
そして、特許文献7には、間隔保持部材(間隔板)の構成を多孔質材(織布、不織布、編み布、紙等)に空気遮蔽性を有する薄膜を密着させた構成とし、この間隔保持部材と仕切部材(仕切板)とを間隔保持部材または仕切部材の片面全体に形成した熱接着性の接着層により接着して素子構成ユニット(単位部材)を作製した後、所定個の素子構成ユニットを水系接着剤を用いて積層することで製造された熱交換素子が記載されている。当該熱交換素子での仕切部材の構成は、例えば多孔質材に水蒸気を選択的に透過する透湿膜を密着させた構成とされる。
特開平10−153398号公報 特開2003−251133号公報 特開平6−109395号公報 特開平7−19789号公報 特開平10−54691号公報 特開2001−27489号公報 特開平8−219676号公報
全熱交換素子の製造コストを抑えるという観点からは、特許文献1に記載された全熱交換体用紙や特許文献2に記載された吸着シートにおいて用いられている非水溶性の吸湿剤を用いるよりも、水溶性の吸湿剤を用いた方が好ましい。例えば水溶性の吸湿剤の水溶液を紙に塗工し、乾燥させれば、吸湿剤が添加された仕切部材を得るのに好適な素材を容易に作製することができる。
ただし、水溶性の吸湿剤の多くは、水に溶解したときに電離等を起こして当該水(水溶液)の導電度を非常に大きくするので、仕切部材に水溶性の吸湿剤が添加されている全熱交換素子を備えた空気調和機や換気装置等では、熱交換の際に生じることのある結露水に水溶性の吸湿剤が溶解し、この結露水が充電部に接触してトラッキング現象等の重大な不具合が生じる可能性もある。
このような不具合の発生を抑えるうえからは、特許文献3に記載された熱交換素子または特許文献4に記載された複合伝熱エレメントにおけるように金属箔や合成樹脂フィルムを用いて間隔保持部材を構成したり、特許文献5に記載された熱交換器におけるように樹脂を含んだ混抄紙により間隔保持部材を形成したりするよりも、紙等の保水性材料により間隔保持部材を形成することが好ましい。
また、特許文献6に記載された熱交換器におけるように、デンプン糊や酢酸ビニル系エマルジョン等の水系接着剤を用いて仕切部材と間隔保持部材とを互いに接合させると、全熱交換素子を作製する際の作業性および接着剤の取扱い性を高めることができるものの、仕切部材単体での透湿性能の測定結果から予測される潜熱の交換効率よりも実際の潜熱の交換効率の方が低くなってしまうという現象が起こることがある。この現象は、保水性が低い樹脂シート等で仕切部材を作製した全熱交換素子では起こらず、紙等の保水性材料で仕切部材を作製した全熱交換素子に固有のものである。仕切部材への水溶性の吸湿剤の添加量が多い全熱交換素子では、当該現象が顕著に起こる。
本件発明者らは、上記の現象の原因を解明する研究を重ねる中で、水溶性の吸湿剤が添加された仕切部材と保水性材料で作製された間隔保持部材とを水系接着剤を用いて互い接合すると、水系接着剤の塗布から該水系接着剤が乾燥して接合が完了するまでの間に水系接着剤の溶媒である水が仕切部材と間隔保持部材との両方に染み渡り、このときに仕切部材中の水溶性の吸湿剤の一部が水系接着剤を介して間隔保持部材に移行してしまうことに着目した。仕切部材から間隔保持部材に水溶性の吸湿剤が移行してしまう結果として、全熱交換素子に組み上げた段階では仕切部材が当該仕切部材単独のときの透湿性能を維持できず、潜熱の交換効率が低下してしまう可能性が示唆された。
例えば特許文献7に記載された熱交換器におけるように、間隔保持部材または仕切部材の片面全体に熱接着性の接着層を形成し、この接着層を用いて間隔保持部材または仕切部材とを熱接着して素子構成ユニットを作製すれば、水溶性の吸湿剤が仕切部材に添加されていたとしても、仕切部材から間隔保持部材への水溶性の吸湿剤の移行を防止することが可能である。しかしながら、特許文献7に記載された熱交換器では、所定個の素子構成ユニットを積層して全熱交換素子を作製する際に水系接着剤を用いるので、このときに仕切部材から間隔保持部材への水溶性の吸湿剤の移行が起きて、全熱交換素子に組み上げた段階では仕切部材が当該仕切部材単独のときの透湿性能を維持できず、潜熱の交換効率が低下してしまう。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、潜熱の交換効率が高く、かつ信頼性の高い空気調和機や換気装置等を構成し易い全熱交換素子を得ることを目的とする。また、本発明は、潜熱の交換効率が高く、かつ信頼性の高い空気調和機や換気装置等を構成し易い全熱交換素子の製造方法を得ることを他の目的とする。
本発明の全熱交換素子は、水溶性の吸湿剤が添加されたシート状の仕切部材と、接着剤により仕切部材と接合されて該仕切部材と共に気流の流路を形成する間隔保持部材とが交互に積層された積層構造を有する全熱交換素子であって、間隔保持部材は保水性を有し、接着剤は、水溶性の吸湿剤または該水溶性の吸湿剤の水溶液に対して非溶解性を示すことを特徴とする。
本発明の全熱交換素子の製造方法は、水溶性の吸湿剤が添加されたシート状の仕切部材と、接着剤により仕切部材と接合されて該仕切部材と共に気流の流路を形成する間隔保持部材とが交互に積層された積層構造を有する全熱交換素子の製造方法であって、仕切部材と保水性を有する間隔保持部材とが接着剤により互いに接合された素子構成ユニットを複数個得るユニット作製工程と、接着剤により素子構成ユニット同士を接合させて、素子構成ユニットが複数個積層配置された全熱交換素子を得る積層工程とを含み、ユニット作製工程で用いられる接着剤および積層工程で用いられる接着剤の各々は、水溶性の吸湿剤または該水溶性の吸湿剤の水溶液に対して非溶解性を示すものであることを特徴とする。
本発明の全熱交換素子では、水溶性の吸湿剤が添加された仕切部材と保水性を有する間隔保持部材とを互いに接合させる接着剤として、水溶性の吸湿剤または該水溶性の吸湿剤の水溶液に対して非溶解性を示すものが用いられている。別言すれば、仕切部材と間隔保持部材とを互いに接合させている接着剤として、未硬化の状態下では水溶性の吸湿剤が溶解せず、硬化後においては水溶性の吸湿剤または該水溶性の吸湿剤の水溶液が浸入しないものが用いられている。
このため、当該全熱交換素子の製造過程においては勿論、製造後においても、水溶性の吸湿剤が仕切部材から接着剤を介して間隔保持部材に移行してしまうことが抑えられる。その結果として、本発明の全熱交換素子では、仕切部材に所望量の吸湿剤を添加して潜熱の交換効率を高めることが容易であり、かつ当該潜熱の交換効率が経時的に低下してしまうのを抑えることも容易である。
また、間隔保持部材が保水性を有していることから、たとえ結露が生じて結露水に水溶性の吸湿剤が溶解しても当該結露水を間隔保持部材で吸収することができるので、本発明の全熱交換素子を用いて空気調和機や換気装置等を構成したときには、その充電部に上記水溶性の吸湿剤が溶解した結露水が接触してトラッキング現象等の重大な不具合が生じてしまうのを抑えることができる。
これらの理由から、本発明によれば潜熱の交換効率が高く、かつ信頼性の高い空気調和機や換気装置等を構成し易い全熱交換素子を得ることが容易になる。
以下、本発明の全熱交換素子およびその製造方法それぞれの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、全熱交換素子の一例を概略的に示す斜視図である。同図に示す全熱交換素子20は、シート状の仕切部材1と波板状の間隔保持部材5とが交互に積層された積層構造を有する直交流形のものである。この全熱交換素子20では、6つの素子構成ユニット10a〜10fを積層することで上記の積層構造が形成されており、最も上の素子構成ユニット10f上には天板部材15が更に積層されている。1つの素子構成ユニットでの間隔保持部材5の波目とその上または下の素子構成ユニットでの間隔保持部材5の波目とは、平面視上、略直交している。換言すれば、ある素子構成ユニットにおける波板状の間隔保持部材5での山または谷の長手方向と、その上または下の素子構成ユニットにおける波板状の間隔保持部材5での山または谷の長手方向とは、平面視上、略直交している。
各仕切部材1は、基材と該基材に添加された水溶性の吸湿剤とを有している。仕切部材1の基材としては、水溶性の吸湿剤を添加することができ、かつ後述する接着剤により間隔保持部材5と互いに接合させることが可能であるものが用いられる。熱交換を行おうとする2種の気流間でのガス交換を抑えるという観点からは、上記の基材として低透気抵抗度(ガーレー試験機による透気抵抗度を意味する。以下同じ。)のものを用いるよりも、透気抵抗度が200秒程度以上の高透気抵抗度のものを用いた方が好ましい。低透気抵抗度のものを用いるときには、ポリビニルアルコール等の水溶性高分子を当該低透気抵抗度の基材に目止め剤として含浸させておくことが好ましい。例えばセルロース繊維(パルプ)を叩解加工して高透気抵抗度が得られるような工夫を施した紙を上記の基材として用いた場合には、水溶性の吸湿剤を含浸させるだけで理想的な性能を有する仕切部材1を得ることができる。
上記水溶性の吸湿剤としては、潮解性を有する塩化リチウム等のアルカリ金属塩、潮解性を有する塩化カルシウム等のアルカリ土類金属塩、アルギン酸やその塩、カラギーナンやキトサン等の多糖類、あるいは尿素等を用いることができ、これら以外の物質であっても水溶性および吸湿性を有するものであれば上記水溶性の吸湿剤として用いることができる。潮解性を有するアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩は、水溶性の他の吸湿剤に比べて水分の吸着能力が高く、その添加量に応じて全熱交換素子20の性能を劇的に変化させることができるので、上記水溶性の吸湿剤として特に好適である。
前述した基材への水溶性の吸湿剤の添加は、例えば水溶性の吸湿剤の水溶液を調製し、当該水溶液に基材を浸漬したり、当該水溶液を基材の片面もしくは両面にグラビアコーター等の設備を用いて塗工したりすることにより行うことができる。また、上記の水溶液には、必要に応じてバインダー成分や目止め剤を添加することができる。ただし、バインダー成分の種類によっては、当該バインダー成分により基材への水溶性の吸湿剤の含浸が阻害されることがあるので、バインダー成分を上記の水溶液に添加する場合には、その種類および添加量を慎重に選定することが好ましい。
仕切部材1の厚さは、当該仕切部材1に求められる透湿性能や基材の材料強度にもよるが、一般に厚すぎると仕切部材1の透湿性が悪化し、薄すぎると間隔保持部材5との強度バランスが崩れたり、材料強度が低いがために素子構成ユニットまたは全熱交換素子の製造過程で破損したりするので、概ね20〜100μm程度とすることが好ましい。なお、天板部材15は、仕切部材1の基材と同様の素材により作製することができる。
一方、各間隔保持部材5は保水性を有しており、その材料としては保水性を有する素材(保水性材料)が用いられている。保水性材料の例としては、紙や、セルロース繊維を用いた織布または不織布に吸水性樹脂を含浸ないし塗工したもの等が挙げられる。非保水性の合成繊維による織布または不織布に吸水性樹脂を含浸ないし塗工したものやセルロース繊維と樹脂との混抄紙等も若干の保水性を有するので、これらも間隔保持部材5の素材として利用することが可能であるが、間隔保持部材5の保水量が少なくなってしまうという点に注意が必要である。
間隔保持部材5の厚さは、当該間隔保持部材5の保水性や全熱交換素子20全体の強度を確保するという観点からは厚い方が望ましいが、間隔保持部材5のみをあまりに厚くすると、仕切部材1との強度バランスが崩れて素子構成ユニットまたは全熱交換素子の製造過程で変形が生じる等の不具合が発生する。また、火災の際に可燃物が多くなることは望ましいことではなく、間隔保持部材5の厚肉化はコストアップの要因にもなるので、当該間隔保持部材5の厚さは概ね50〜250μm程度とすることが好ましい。
なお、各間隔保持部材5には、その保水性を阻害しない範囲内で難燃剤を予め添加しておいてもよい。当該難燃剤としては、例えば紙の難燃・防燃処理等で多用される塩酸グアニジン、硫酸グアニジン、スルファミン酸グアニジン等のグアニジン塩類や、スルファミン酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硫酸アンモニウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の無機塩類等を用いることができる。
上述した仕切部材1と間隔保持部材5が1つずつ接着剤により互いに接合されて、1つの素子構成ユニットを形成している。また、積層方向に隣り合う素子構成ユニット同士および最も上の素子構成ユニット10fと天板部材15もまた、接着剤により互いに接合されている。各仕切部材1がシート状で、各間隔保持部材5が波板状であることから、個々の素子構成ユニット10a〜10fでの仕切部材1と間隔保持部材5との間の空間、各素子構成ユニット10a〜10eでの間隔保持部材5とその上の素子構成ユニット10b〜10fでの仕切部材1との間の空間、および素子構成ユニット10fでの間隔保持部材5と天板部材15との間の空間に、それぞれ気流の流路Pが形成される。
全熱交換素子20は、個々の仕切部材1の下に形成されている流路Pを流下する気流と、個々の仕切部材1の上に形成されている流路Pを流下する気流との間で、当該仕切部材1を介して潜熱の交換および顕熱の交換を行う。熱交換が行われる2種の気流のうちの一方は、例えば屋外から室内に取り込まれる空気流(一次気流)であり、他方の気流は室内から屋外に排出される空気流(二次気流)である。なお、図1においては、素子構成ユニット10dの仕切部材1を介して熱交換が行われる気流Afと気流Afとを、それぞれ実線の矢印で描いてある。
このような構成を有する全熱交換素子20は、仕切部材1と間隔保持部材5とを互いに接合させている前述の接着剤に特徴を有しているので、以下、図2を参照して当該接着剤について詳述する。
図2は、上述した全熱交換素子20での素子構成ユニット10aとその上の素子構成ユニット10bとの接合箇所およびその近傍を概略的に示す断面図である。同図に示すように、各素子構成ユニット10a,10bにおける仕切部材1と間隔保持部材5とは、間隔保持部材5での谷部Rの裏面側に塗布された接着剤3により互いに接合されており、素子構成ユニット10aと素子構成ユニット10bとは、素子構成ユニット10aにおける間隔保持部材5での山部Tの上面側に塗布された接着剤13により互いに接合されている。図1に示した他の素子構成ユニット10c〜10fでの仕切部材1と間隔保持部材5との接合、積層方向に隣り合う他の素子構成ユニット10c〜10f同士の接合、および素子構成ユニット10fと天板部材15との接合も、それぞれ上記と同様にして行われている。
上記の各接着剤3,13は、仕切部材1に添加されている水溶性の吸湿剤または該水溶性の吸湿剤の水溶液に対して非溶解性を示すものである。別言すれば、未硬化の状態下では仕切部材1に含浸されている水溶性の吸湿剤が溶解せず、硬化後においては上記水溶性の吸湿剤や該水溶性の吸湿剤の水溶液が浸入できないものである。このような接着剤の具体例としては、水を溶媒として含んでいない有機溶剤系接着剤(非水エマルジョン系接着剤を含む)、無溶剤系反応型接着剤、およびホットメルト型接着剤が挙げられる。
仕切部材1と間隔保持部材5とが上記の接着剤3,13で互いに接合されている全熱交換素子20では、その製造過程においては勿論、製造後においても、上記水溶性の吸湿剤が仕切部材1から接着剤3,13を介して間隔保持部材5に移行してしまうことが抑えられる。各接着剤3,13には上記水溶性の吸湿剤が含まれていない。なお、各接着剤3,13は、例えばその製造時、保管時、あるいは使用時に空気中から吸着した水分により上記水溶性の吸湿剤を微少量溶解させるもの、あるいは上記水溶性の吸湿剤が微少量浸入するものであってもよい。また、本明細書においてホットメルト型接着剤についていう「未硬化の状態」とは、当該ホットメルト型接着剤を軟化ないし溶融させた状態を意味する。
以上説明した構成を有する全熱交換素子20では、上述の接着剤3,13を用いて各仕切部材1と各間隔保持部材5とが接合されていることから、仕切部材1に所望量の吸湿剤を添加して潜熱の交換効率を高めることが容易であり、かつ当該潜熱の交換効率が経時的に低下してしまうのを抑えることも容易である。また、仕切部材1から間隔保持部材5への吸湿剤の移行が抑えられるので、潜熱の交換効率が従来と同程度の全熱交換素子を得るうえで必要となる水溶性の吸湿剤の量を低減させることができ、結果としてコストダウンを図ることも容易である。
さらには、仕切部材1から間隔保持部材5への吸湿剤の移行が抑えられるので、全熱交換素子20を製造する過程で間隔保持部材5が吸湿して軟化することや、仕切部材1および間隔保持部材5がそれぞれ吸湿により伸縮したり強度変化を起こしたりすることに起因する素子構成ユニットの変形が抑えられる。その結果として、素子構成ユニットを作製する際の作業性や素子構成ユニットの取扱い性、および全熱交換素子20を製造する際の作業性や生産性が良好なものとなる。
また、間隔保持部材5が保水性を有していることから、たとえ全熱交換素子20に結露が生じて結露水に上記水溶性の吸湿剤が溶解しても、当該結露水を間隔保持部材で吸収することができるので、全熱交換素子20を用いて構成された空気調和機や換気装置等の機器では、その充電部に上記水溶性の吸湿剤が溶解した結露水が接触してトラッキング現象等の重大な不具合が生じてしまうのを抑えることができる。
これらの理由から、全熱交換素子20では潜熱の交換効率が高いものを得易く、かつ当該全熱交換素子20を用いれば、信頼性の高い空気調和機や換気装置等を構成し易くなる。なお、全熱交換素子20が空気調和器や換気装置等のように室内に設置される機器に用いられるものであるときには、有機溶媒の揮散や臭気の放散等が起こらないように、無溶剤系反応型接着剤やホットメルト型接着剤を上記の接着剤3,13として用いることが好ましい。ホットメルト型接着剤を用いたときには、溶融させたホットメルト型接着剤の自然冷却による硬化や化学反応による硬化で仕切部材1と間隔保持部材5との接合が完了するので、乾燥工程を設ける必要がなくなる。そのため、全熱交換素子20の製造に要する時間の短縮や製造に必要な投入エネルギーの削減を図り易く、結果としてコストダウンや周囲の環境に及ぼす環境負荷の低減を図ることが容易になる。
上述の技術的効果を奏する全熱交換素子20は、例えば、仕切部材と保水性を有する間隔保持部材とが接着剤により互いに接合された素子構成ユニットを複数個得るユニット作製工程と、接着剤により素子構成ユニット同士を接合させて、素子構成ユニットが複数個積層配置された全熱交換素子を得る積層工程とを含む方法により製造することができる。このとき、ユニット作製工程および積層工程の各々では、水溶性の吸湿剤または該水溶性の吸湿剤の水溶液に対して非溶解性を示す接着剤を用いる。別言すれば、未硬化の状態下では水溶性の吸湿剤が溶解せず、硬化後においては水溶性の吸湿剤または該水溶性の吸湿剤の水溶液が浸入しない接着剤を用いる。以下、当該方法での各工程を詳述する。
上記のユニット作製工程は、例えば第1サブ工程と第2サブ工程とに分けることができる。第1サブ工程では、まず、保水性を有する間隔保持部材5(図1参照)の元となる長尺の素材を波板状に成形して長尺の波板状成形品を得る。次に、当該波板状成形品の片面での山の頂部に接着剤3(図2参照)の未硬化物を塗布する。この後、仕切部材1(図1参照)の元となる長尺の素材(水溶性の吸湿剤が添加されたもの)を上記の波板状成形品と当接させてから上記未硬化の接着剤を硬化させ、これにより両者を接合させて長尺の素子構成ユニット材を得る。
第2サブ工程では、第1サブ工程で得た長尺の素子構成ユニット材を所定の大きさに断裁して、仕切部材1と間隔保持部材5とが接着剤3により互いに接合された構成を有する素子構成ユニットを複数個得る。これらの素子構成ユニットは、図1に示した素子構成ユニット10a〜10fのいずれかになる。
ユニット作製工程の次に行われる積層工程では、まず、上記の素子構成ユニットを構成している間隔保持部材5での山の頂部に接着剤13(図2参照)の未硬化物を塗布する。次に、1つの素子構成ユニットでの間隔保持部材5の波目とその上または下の素子構成ユニットでの間隔保持部材5の波目とが平面視したときに略直交するように各素子構成ユニットの向きを選定しながら、未硬化の接着剤(接着剤13の未硬化物)が塗布された各素子構成ユニットを順次積層し、最も上の素子構成ユニット上には天板部材15(図1参照)を積層する。この後、上記未硬化の接着剤を硬化させて積層方向に隣り合う素子構成ユニット同士、および最も上の素子構成ユニットと天板部材15とを互いに接合させて、図1に示した全熱交換素子20を得る。
なお、前述したユニット作製工程における長尺の素子構成ユニット材の作製は、例えば図3に示す設備を用いて連続的に行うことができる。この場合、間隔保持部材の元となる長尺の素材および仕切部材の元となる長尺の素材は、それぞれ、予めロールに成形される。
図3は、上述したユニット作製工程で長尺の素子構成ユニット材を連続的に作製する際に用いられる設備の一例を示す概略図である。同図に示す設備120はシングルフェーサ装置であり、このシングルフェーサ装置では、間隔保持部材5の元となる長尺の素材5Aが予めロールRに成形されており、仕切部材1(図1参照)の元となる長尺の素材1Aが予めロールRに成形されている。
設備120においてロールRから引き出された素材5Aは、まず、1対の段ロール101a,101bを有するコルゲータ101に送られる。コルゲータ101では、歯車状の上部段ロール101aと歯車状の下部段ロール101bとが互いに噛み合って回転しており、これらの段ロール101a,101bが互いに噛み合う位置で素材5Aが順次波板状に成形される。結果として、長尺の波板状成形品5Bが連続的に作製される。
次いで、波板状成形品5Bは下部段ロール101bによって所定方向に送られ、その途中で当該波板状成形品5Bには塗工ロール103により未硬化の接着剤3aが塗布される。未硬化の接着剤3aは接着剤槽105に貯留されており、塗工ロール103の周面は部分的に接着剤槽105に浸漬されている。また、塗工ロール103の周面は、下部段ロール101bでの歯の頂部に略接している。
塗工ロール103が所定方向に回転することで未硬化の接着剤3aが塗工ロール103の周面に付着し、さらには波板状成形品5Bの片面に塗布される。塗工ロール103の周面に未硬化の接着剤3aが過剰に付着しないように、当該塗工ロール103の近傍にはスクウィージングロール107が配置されている。下部段ロール101bとスクウィージングロール107との間隔を調整することにより、波板状成形品5Bへの未硬化の接着剤3aの塗工量を調整することができる。なお、接着剤3(図2参照)としてホットメルト型接着剤を用いる場合には、例えば接着剤槽105にヒータ(図示せず)が付設され、該ヒータでホットメルト型接着剤を溶融させて未硬化の接着剤3aとする。
一方、ロールRから引き出された素材1Aは、2つのガイドロール111a,111bによってプレスロール113へ導かれる。プレスロール113は、その周面が下部段ロール101bでの歯の頂部に略接するように配置されており、このプレスロール113により素材1Aが所定方向に送られる過程で当該素材1Aが波板状成形品5Bに圧接される。
波板状成形品5Bには上述のように未硬化の接着剤3aが塗布されているので、波板状成形品5Bに素材1Aを圧接した後に所定の手段(図示せず)、例えばヒータ、所定波長域の光を放射する人工光源、温風を吹き出す送風機、あるいは冷風を吹き出す送風機等により未硬化の接着剤3aを硬化させて、波板状成形品5Bと素材1Aとを硬化後の接着剤3(図2参照)により互いに接合させる。結果として、素子構成ユニットの元となる長尺の素子構成ユニット材10Aが連続的に作製される。なお、各段ロール101a,101bとプレスロール113とは、波板状成形品5Bの形状を整え易くするために、例えば150℃程度以上の所定の温度に加温される。図3においては各ロールの回転方向、および各素材1A,5Aの搬送方向を実線の矢印で示している。
この後、断裁機によって素子構成ユニット材10Aをその端から所定の大きさに順次断裁することにより、素子構成ユニット10a〜10f(図1参照)となる素子構成ユニットが連続的に作製される。
上述のようにして作製した複数個の素子構成ユニットを積層して全熱交換素子を得る積層工程での各素子構成ユニットへの接着剤の塗布は、例えば図4に概略的に示す設備を用いて行うことができる。
図4に示す設備130は、1対のロール121a,121bと、未硬化の接着剤13aが貯留された接着剤槽123と、ロール121bの近傍に配置されたスクウィージングロール125と、図示を省略した搬送装置とを備えている。素子構成ユニット10は、仕切部材1が上となり、間隔保持部材5が下となる向きで搬送装置により1対のロール121a,121bに搬送され、ここで未硬化の接着剤13aを塗布される。所定の間隔をあけて、1対のロール121a,121bに複数個の素子構成ユニット10が順次搬送される。
上記1対のロール121a,121bのうち、上側のロール121aは素子構成ユニット10を所定方向に搬送する搬送ロールとして機能し、下側のロール120bは部分的に接着剤槽123に浸漬されて、素子構成ユニット10に未硬化の接着剤13aを塗布する塗工ロールとして機能する。ロール121bが所定方向に回転することで未硬化の接着剤13aがロール121bの周面に付着し、さらには素子構成ユニット10の間隔保持部材5に塗布される。スクウィージングロール125はロール121bの近傍に配置されて、ロール121bの周面に過剰に付着した未硬化の接着剤13aを取り除く。ロール121bとスクウィージングロール125との間隔を調整することにより、素子構成ユニット10への未硬化の接着剤13aの塗工量を調整することができる。なお、接着剤13(図2参照)としてホットメルト型接着剤を用いる場合には、例えば接着剤槽123にヒータ(図示せず)が付設され、該ヒータでホットメルト型接着剤を溶融させて未硬化の接着剤13aとする。
設備130により未硬化の接着剤13aが塗布された各素子構成ユニット10は、既に説明したように所定の向きで積層され、最も上の素子構成ユニット上に天板部材15(図1参照)が更に積層される。この後、図示を省略した所定の手段、例えばヒータ、所定波長域の光を放射する人工光源、温風を吹き出す送風機、あるいは冷風を吹き出す送風機等により未硬化の接着剤13aを硬化させる硬化処理が施される。この硬化処理まで行うことにより、積層方向に隣り合う素子構成ユニット10同士が接着剤13(図2参照)により互いに接合された全熱交換素子20(図1および図4参照)が得られる。
なお、ユニット作製工程でホットメルト型接着剤を用いる場合には、図5に概略的に示す設備140を用いて素子構成ユニット材10Aを作製することもできる。同図に示す設備140は、図3に示した接着剤槽105およびスクウィージングロール107に代えて、塗工ロール103の周面に接して配置されて当該塗工ロール103の周面に未硬化の接着剤3a、すなわち溶融したホットメルト型接着剤を供給するフィードロール133、塗工ロール103とフィードロール133との摺接領域にその上方から溶融したホットメルト型接着剤を供給する供給管135、および溶融したホットメルト型接着剤を供給管135に送出する接着剤供給源(図示せず)を有している。この点を除けば、設備140の構成は図3に示した設備120の構成と同様であるので、図5に示した構成部材のうちで図3に示した構成部材と共通するものについては、図3で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
また、積層工程でホットメルト型接着剤を用いる場合には、図6に概略的に示す設備150を用いて各素子構成ユニット10に未硬化の接着剤13a、すなわち溶融したホットメルト型接着剤を塗布することもできる。同図に示す設備150は、1対のロール141a,141bと、ロール141bの近傍に配置されてロール141bの周面に未硬化の接着剤13aを供給するフィードロール143と、ロール141bとフィードロール143との境界領域にその上方から溶融したホットメルト型接着剤を供給する供給管145と、溶融したホットメルト型接着剤を供給管145に送出する接着剤供給源(図示せず)と、搬送装置(図示せず)とを備えている。
上記1対のロール141a,141bのうち、下側のロール141aは素子構成ユニット10を所定方向に搬送する搬送ロールとして機能し、上側のロール141bは素子構成ユニット10に未硬化の接着剤13aを塗布する塗工ロールとして機能する。素子構成ユニット10は、仕切部材1が下となり、間隔保持部材5が上となる向きで搬送装置により1対のロール141a,141bに搬送され、ここで未硬化の接着剤13aを塗布される。
実施の形態2.
全熱交換素子を構成する個々の素子構成ユニットでの仕切部材と間隔保持部材との接合、または素子構成ユニット同士の接合は、基材と熱接着性樹脂層とによって間隔保持部材を構成し、当該間隔保持部材を構成する熱接着性樹脂層を接着剤として用いて行うこともできる。このよう接合形態を有する全熱交換素子の全体形状は例えば図1に示した全熱交換素子20の全体形状と同様にすることができるので、ここではその図示を省略する。
図7は、上述した接合形態を有する全熱交換素子の一例での1つの素子構成ユニットとその上の素子構成ユニットとの接合箇所およびその近傍を概略的に示す断面図である。同図には、素子構成ユニット40aと、その上に接合された素子構成ユニット40bとが示されている。図7に示す構成部材のうちで図2に示した構成部材と共通するものについては、図2で用いた参照符号と同じ参照符号を付してその説明を省略する。
上記の素子構成ユニット40a,40bの各々は、仕切部材1と該仕切部材1に接合された間隔保持部材35とを有しており、各間隔保持部材35は、保水性材料により作製された基材35Aと、該基材35Aの下面全体に設けられた熱接着性樹脂層35Bとを有している。熱接着性樹脂層35Bは、例えばポリエチレンやエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱接着性樹脂のフィルムないしシートを基材35Aの片面に熱融着させることによって形成される。上記のフィルムないしシートは多孔質のものであってもよいし、非多孔質のものであってもよい。多孔質のフィルムないしシートを用いて熱接着性樹脂層35Bを形成した場合には、間隔保持部材35の保水性を高め易くなる。また、非多孔質のフィルムないしシートを用いて熱接着性樹脂層35Bを形成した場合には、間隔保持部材35の透気抵抗度を高め易くなる。
個々の素子構成ユニット40a,40bにおける仕切部材1と間隔保持部材35とは、熱接着性樹脂層35Bをホットメルト型接着剤として用いて、間隔保持部材35での谷部Rの裏面側で互いに接合されており、素子構成ユニット40aと素子構成ユニット40bとは、素子構成ユニット40aの間隔保持部材35における山部Tの上面側に塗布された接着剤13により互いに接合されている。ホットメルト型接着剤として機能する上述の熱接着性樹脂層35Bは、仕切部材1に添加されている水溶性の吸湿剤または該水溶性の吸湿剤の水溶液に対して非溶解性を示すものである。別言すれば、未硬化の状態下では仕切部材1に含浸されている水溶性の吸湿剤が溶解せず、硬化後においては上記水溶性の吸湿剤や該水溶性の吸湿剤の水溶液が浸入できないものである。
例えばシングルフェーサ装置を用いて各素子構成ユニット40a,40bを作製する場合には、当該シングルフェーサ装置におけるコルゲータやプレスロールを熱源として用いて、上記熱接着性樹脂層35Bを溶融させることができる。一般に、樹脂は吸湿による伸びや縮みが小さいため、熱接着性樹脂層35Bを厚くした方が間隔保持部材35の伸びや縮みに起因する変形が抑制されて、素子構成ユニットを作製する際や複数個の素子構成ユニットを積層して全熱交換素子を作製する際の作業性が高まる。
仕切部材1と間隔保持部材35とが上述の接合形態をとる全熱交換素子では、実施の形態1で説明した全熱交換素子20におけるのと同様の理由から、潜熱の交換効率が高いものを得易く、かつ当該全熱交換素子を用いれば、信頼性の高い空気調和機や換気装置等を構成し易くなる。また、全熱交換素子の製造に要する時間の短縮や、製造に必要な投入エネルギーの削減を図り易く、結果としてコストダウンや周囲の環境に及ぼす環境負荷の低減を図ることが容易になる。
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明の全熱交換素子およびその製造方法を具体的に説明する。
<実施例1>
まず、セルロース繊維(パルプ)を叩解加工して得た厚さ約300μm、透気抵抗度5000秒以上の特殊加工紙に水溶性の吸湿剤である塩化リチウムを所定量含浸させた長尺物を仕切部材の素材として用い、厚さ約80μmの白色片艶上質紙の長尺物を間隔保持部材の素材として用いて、図3に示した設備120と同様の設備により長尺の素子構成ユニット材を作製した。このとき、間隔保持部材の素材をコルゲータで成形して得た波板状成形品と上記仕切部材の素材とを互いに接合させる接着剤としては、オープンタイム(可使時間)が数秒程度のEVA(エチレン酢酸ビニル共重合樹脂)系ホットメルト型接着剤を用い、当該ホットメルト型接着剤を約150℃に加温して得た溶融物を25g/m程度の塗工量となるようにして上記波板状成形品に塗工した。
次いで、素子構成ユニット材を所定の大きさに断裁して複数個の素子構成ユニットを得、これらの素子構成ユニットにオープンタイムが20〜30秒程度のSEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体)系エラストマーからなるホットメルト型接着剤を図4に示した設備130と同様の設備により塗布した。このとき、ホットメルト型接着剤は約180℃に加温して溶融物とし、その塗工量は45g/m程度とした。
この後、1つの素子構成ユニットでの間隔保持部材の波目とその上または下の素子構成ユニットでの間隔保持部材の波目とが平面視したときに略直交するように各素子構成ユニットを順次積層し、最も上の素子構成ユニット上に天板部材を更に積層した後に、上記SEBS系エラストマーからなるホットメルト型接着剤の溶融物を硬化させて、図1に示した全熱交換素子20と同様の外観を有する全熱交換素子を得た。この全熱交換素子では、図2に示した接合形態と同様の形態で仕切部材と間隔保持部材とが接合されている。
<実施例2>
まず、セルロース繊維(パルプ)を叩解加工して得た厚さ約300μm、透気抵抗度5000秒以上の特殊加工紙に水溶性の吸湿剤である塩化リチウムを所定量含浸させた長尺物を仕切部材の素材として用意し、また厚さ約85μmの耐水紙からなる基材の片面にポリエチレンを主成分とする厚さ約15μmのフィルムが熱融着されている長尺物を間隔保持部材の素材として用意した。上記のフィルムは、熱接着性樹脂層として機能する。次いで、間隔保持部材の素材を端から順次、コルゲータにより波板状成形品に成形し、波板状成形品に成形されたところから上記のフィルムをホットメルト型接着剤として用いて仕切部材の素材と互いに接合させて、長尺の素子構成ユニット材を得た。
この後、素子構成ユニット材を所定の大きさに断裁して複数個の素子構成ユニットを得、実施例1と同じ条件の下にこれらの素子構成ユニットを積層して、図1に示した全熱交換素子20と同様の外観を有する全熱交換素子を得た。この全熱交換素子では、図7に示した接合形態と同様の形態で仕切部材と間隔保持部材とが接合されている。
<比較例>
厚さ約70μmの長尺の難燃紙(JISに規定する難燃2級に相当)を間隔保持部材の素材として用い、かつ長尺の素子構成ユニット材を作製する際の接着剤および複数個の素子構成ユニットを積層する際の接着剤として水溶媒形の接着剤である酢酸ビニル系エマルジョン接着剤に粘度調整のためさらに加水したものを用いた以外は、実施例1と同様の条件の下に全熱交換素子を作製した。なお、長尺の素子構成ユニット材を作製する際の上記接着剤の塗工量は14g/mとし、複数個の素子構成ユニットを積層する際の上記接着剤の塗工量は29g/mとした。
<評価>
実施例1,2および比較例で作製した全熱交換素子の各々について、高湿度環境下における温度交換効率(顕熱の交換効率)、湿度交換効率(潜熱の交換効率)、および全熱交換効率ならびに低湿度環境下における温度交換効率、湿度交換効率、および全熱交換効率をそれぞれ測定した。高湿度環境下における各交換効率の測定は、JIS B8628(全熱交換器)の交換効率測定条件(夏場条件)に準拠した条件の下に、また低湿度環境下における各交換効率の測定は、ARI(米国空調冷凍協会)1060 Rating Air-to-Air Energy Recovery Ventilation Equipment での交換効率測定条件(冷房条件)に準拠した条件の下に、それぞれJIS B8628(全熱交換器)に準拠した方法により行った。これらの測定結果を一覧にして図8に示す。
図8から明らかなように、高湿度環境下での温度交換効率および湿度交換効率ならびに低湿度環境下での温度交換効率は、実施例1,2の各全熱交換素子と比較例の全熱交換素子とで略同等であるが、低湿度環境下での湿度交換効率は、実施例1,2の各全熱交換素子の方が比較例の全熱交換素子に比べて大幅に高い。これは、比較例の全熱交換素子では、仕切部材から間隔保持部材への水溶性の吸湿剤(塩化リチウム)の移行が素子の製造過程および製造後のいずれにおいても起こったのに対し、実施例1,2の各全熱交換素子では、仕切部材から間隔保持部材への水溶性の吸湿剤(塩化リチウム)の移行が素子の製造過程および製造後のいずれにおいても殆ど起こらなかったからであると考えられる。実施例1,2の各全熱交換素子では、上記水溶性の吸湿剤の移行が殆ど起こらなかった結果として、特に低湿度環境下での水分吸着特性が改善され、それによる透湿度の増加が起こったものと推察される。
以上、本発明の熱交換素子およびその製造方法ならびに熱交換換気装置について実施の形態および実施例を挙げて説明したが、本発明は上述の形態に限定されるものではない。例えば、未硬化の接着剤の塗布は、塗工ロールを用いて行う他に、その材質に応じて例えばスプレー塗布等の方法により行うこともできる。
また、間隔保持部材は2つの仕切部材を所定の間隔に保持できるものであればよく、矩形波状や三角波状に折り曲げたシートや、複数枚の板片等を間隔保持部材として用いることもできる。そして、素子構成ユニットや全熱交換素子それぞれの全体形状についても、製造しようとする全熱交換素子の用途や当該全熱交換素子に求められる性能等に応じて適宜選定可能である。本発明の全熱交換素子およびその製造方法については、上述の形態以外にも種々の変形、修飾、組み合わせ等が可能である。
本発明は、静止形の熱交換器に用いられる全熱交換素子であればどのような形態のものにも適用することが可能であり、建造物や車輌、船舶等で空気調和や換気を行う種々の装置で使用可能である。
図1は、本発明の全熱交換素子の一例を概略的に示す斜視図である。 図2は、図1に示した全熱交換素子での1つの素子構成ユニットとその上の素子構成ユニットとの接合箇所およびその近傍を概略的に示す断面図である。 図3は、本発明の全熱交換素子の製造方法におけるユニット作製工程で長尺の素子構成ユニット材を連続的に作製する際に用いられる設備の一例を示す概略図である。 図4は、本発明の全熱交換素子の製造方法における積層工程で各素子構成ユニットに接着剤を塗布する際に用いられる設備の一例を示す概略図である。 図5は、本発明の全熱交換素子の製造方法におけるユニット作製工程でホットメルト型接着剤を用いて長尺の素子構成ユニット材を連続的に作製する際に用いられる設備の一例を示す概略図である。 図6は、本発明の全熱交換素子の製造方法における積層工程で各素子構成ユニットにホットメルト型接着剤を塗布する際に用いられる設備の一例を示す概略図である。 図7は、本発明の全熱交換素子のうちで、間隔保持部材を構成する熱接着性樹脂層を接着剤として用いて該間隔保持部材と仕切部材とが互いに接合されているものでの1つの素子構成ユニットとその上の素子構成ユニットとの接合箇所およびその近傍を概略的に示す断面図である。 図8は、実施例1,2および比較例で作製した全熱交換素子の各々についての高湿度環境下および低湿度環境下それぞれにおける温度交換効率、湿度交換効率、および全熱交換効率の測定結果を示す図表である。
1 仕切部材
3 接着剤
5,35 間隔保持部材
10,10a〜10f 素子構成ユニット
13 接着剤
20 全熱交換素子
35A 間隔保持部材の基材
35B 熱接着性樹脂層

Claims (10)

  1. 水溶性の吸湿剤が添加されたシート状の仕切部材と、接着剤により前記仕切部材と接合されて該仕切部材と共に気流の流路を形成する間隔保持部材とが交互に積層された積層構造を有する全熱交換素子であって、
    前記間隔保持部材は保水性を有し、
    前記仕切部材の一面側に前記間隔保持部材を接着させる前記接着剤および前記仕切部材の他面側に前記間隔保持部材を接着させる前記接着剤は、前記水溶性の吸湿剤または該水溶性の吸湿剤の水溶液に対して非溶解性を示すことを特徴とする全熱交換素子。
  2. 前記接着剤は有機溶剤系接着剤、無溶剤系反応型接着剤、またはホットメルト型接着剤であることを特徴とする請求項1に記載の全熱交換素子。
  3. 前記仕切部材は、前記水溶性の吸湿剤が含浸された保水性材料からなることを特徴とする請求項1に記載の全熱交換素子。
  4. 前記間隔保持部材は、保水性材料からなる基材と、該基材の片面に設けられた熱接着性樹脂層とを有し、
    前記熱接着性樹脂層は、前記間隔保持部材を前記仕切部材と接合させる接着剤として機能している、
    ことを特徴とする請求項1に記載の全熱交換素子。
  5. 前記水溶性の吸湿剤は、潮解性を有するアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩であることを特徴とする請求項1に記載の全熱交換素子。
  6. 水溶性の吸湿剤が添加されたシート状の仕切部材と、接着剤により前記仕切部材と接合されて該仕切部材と共に気流の流路を形成する間隔保持部材とが交互に積層された積層構造を有する全熱交換素子の製造方法であって、
    前記仕切部材と保水性材料により形成された前記間隔保持部材とが接着剤により互いに接合された素子構成ユニットを複数個得るユニット作製工程と、
    接着剤により前記素子構成ユニット同士を接合させて、前記素子構成ユニットが複数個積層配置された全熱交換素子を得る積層工程と、
    を含み、前記ユニット作製工程および前記積層工程において、前記仕切部材の一面側への前記間隔保持部材の接着に用いられる前記接着剤および前記仕切部材の他面側への前記間隔保持部材の接着に用いられる前記接着剤の各々は、前記水溶性の吸湿剤または該水溶性の吸湿剤の水溶液に対して非溶解性を示すものであることを特徴とする全熱交換素子の製造方法。
  7. 前記ユニット作製工程および前記積層工程において、前記仕切部材の一面側への前記間隔保持部材の接着に用いられる前記接着剤および前記仕切部材の他面側への前記間隔保持部材の接着に用いられる前記接着剤の各々は、有機溶剤系接着剤、無溶剤系反応型接着剤、またはホットメルト型接着剤であることを特徴とする請求項6に記載の全熱交換素子の製造方法。
  8. 前記仕切部材は、前記水溶性の吸湿剤が含浸された保水性材料からなることを特徴とする請求項6に記載の全熱交換素子の製造方法。
  9. 前記間隔保持部材は、保水性材料からなる基材と、該基材の片面に設けられた熱接着性樹脂層とを有し、
    前記熱接着性樹脂層は、前記ユニット作製工程での前記接着剤として用いられる、
    ことを特徴とする請求項6に記載の全熱交換素子の製造方法。
  10. 前記水溶性の吸湿剤は、潮解性を有するアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩であることを特徴とする請求項6に記載の全熱交換素子の製造方法。
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