JPH08219676A - 熱交換器及び熱交換器の間隔板並びに熱交換器の仕切板 - Google Patents

熱交換器及び熱交換器の間隔板並びに熱交換器の仕切板

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JPH08219676A
JPH08219676A JP7026979A JP2697995A JPH08219676A JP H08219676 A JPH08219676 A JP H08219676A JP 7026979 A JP7026979 A JP 7026979A JP 2697995 A JP2697995 A JP 2697995A JP H08219676 A JPH08219676 A JP H08219676A
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秀元 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造時に高速且つ連続的に単位部材を接着で
き、空気漏れ等のない基本性能を向上させ得る熱交換器
を得る。 【構成】 熱交換器1の仕切板2は、多孔質材7の表面
に接着層8をコーティングし、仕切板2,2間に流路を
形成する間隔板3には多孔質材9に空気遮蔽性のある薄
膜10をコーティングし、接着層8に熱を加えて軟化さ
せて接着力を発揮させ、仕切板2と間隔板3との接触部
分を高速且つ連続的に接着して単位部材6を形成し、単
位部材6の間隔板3の頂部に接着剤を塗布して単位部材
6同士を結合させて所定の枚数積層して熱交換器1を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、二種の空気流を仕切
板を介して通過させ、この空気流間で熱交換をさせる熱
交換器及びこの熱交換器に用いられる間隔板及び仕切板
に関する。
【0002】
【従来の技術】換気時の熱ロスを減少させるために二種
の空気流を仕切板を介して通過させ、この空気流間で熱
交換をさせる熱交換器は、特公昭47−19990号公
報や特公昭54−1054号公報等により知られてい
る。これらの熱交換器は図9のような全体外観形状を呈
し、仕切板20に波形をした間隔板21を形成して単位
部材を形成し、この単位部材を一段おきに向きを変えて
積層され、給気流路イと排気流路ロを交差させるように
している。そして、好ましくは大きめの熱交換器ブロッ
クを製造した上で、カッター等により分割・切断して個
々の小熱交換器ブロック(完成品)を取り出するように
している。
【0003】従来例1 交差する各気流イロ間で熱と湿気も交換するようにした
全熱交換器では、仕切板20には吸湿剤を含む水溶性高
分子や薬剤で処理された加工紙を用い、水蒸気は通すが
空気や炭酸ガス等の気体は通過させないようにし(例え
ば特開昭54−2277号公報)、間隔板21は気体透
過性の高い素材を波形に形成し、この波形の頂部には、
ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン等の水溶性接着剤を塗
布して仕切板20と結合させ製造している。
【0004】従来例2 また、湿気を交換せず、熱のみを気流間で交換するよう
にした顕熱交換器が提案されているが、このものに使用
される単位部材の製造は、例えば間隔板21の樹脂フィ
ルムを押し出して波形に形成しながら、間隔板21全体
が高熱で柔らかい状態のうちに仕切板20に連続的に熱
融着により結合させるようにした技術が適応し得る(例
えば特開昭61−202825号公報)。
【0005】従来例3 また、温水プールのような高湿度な環境や、寒冷地等で
使用される全熱交換器としては、耐湿性に優れる高分子
多孔質材に吸湿剤を含む水溶性高分子を紙に塗工した透
湿性気体遮蔽物を仕切板20に用い、ポリエチレンやポ
リプロピレンを波形に形成した間隔板21を用いたもの
が知られている(特公平4−25476号公報)。更
に、透気度が20秒/100cc以上となる緻密性を有
する多孔質機材の上に非水溶性の親水性高分子を塗布し
た仕切板20を用いたものも知られている(特公平4−
8115号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来例1のものでは、
間隔板21の気体透過性が高いため、熱交換器の側面側
(最外部)に位置する部分から、空気流中の排気空気や
ガス等が他の空気流へ移行してしまう問題があった(図
10図示)。この問題を回避するために間隔板21に気
体透過性のより低い樹脂フィルム等の材料を用いた場合
には、吸水性が低下するため、間隔板21を仕切板20
に接着する際に、接着剤の初期接着力の発現が遅くな
り、更に仕切板20と間隔板21の湿気に対する伸縮度
が異なるために、結局、両者の接着時に仕切板20にし
わが発生し、接着作業が困難となり、単位部材を積層し
て稼働する場合には、このしわが空気漏れを引き起こす
という問題がある(図11図示)。
【0007】また、従来例2の顕熱交換器では、樹脂フ
ィルムとしてポリプロピレンやポリエチレン等の接着剤
による接着性の悪い素材が使用される一方、接着力を強
める水溶性でない溶剤の接着剤の使用は、有機溶剤の濃
度規制,管理,作業性(オープンタイム,作業時間),
他の排気設備の必要性等の要因により一般に避けられる
ため、単位部材同士は非接着のまま積層されるため、図
11に示すように、間隔板21と仕切板20との接触部
分に隙間24ができ易く、この隙間24を通して熱交換
器の側面側(最外部)で空気流の混合が生じ易いという
問題がある。また、単位部材同士が非接着のまま積層さ
れるため、大ブロックを切断して小ブロックを形成する
作業を行うことができず、生産性が低いという問題があ
る。
【0008】従来例3のものでは、水溶性接着剤で仕切
板20と間隔板21とを接着しようとした場合、仕切板
20及び間隔板21の吸水性が低いため、接着剤の初期
接着力の発現が遅くなるとともに、間隔板21の素材の
ポリエチレンやポリプロピレンが接着性の悪い素材であ
るため、連続的な接着加工が困難であり、生産性が低い
問題があり、合理的な生産方法が確立されていない。
【0009】なお、熱交換器の単位部材に形状が似てい
る段ボールの製造において、耐湿性,生産性の向上を目
的とした技術が知られているが(特開昭51−1035
90号,特開昭58−212935号,特開昭48−1
9663号,特開昭50−108093号,特開昭49
−32961号,特開昭51−96692号,特開昭5
7−69034号,特開昭58−62036号,特開昭
61−146528号,特開平2−29718号,特開
平4−214336号各公報等)、熱交換器の場合に
は、素材に耐湿性,接着性,コルゲートの生産性以外に
温度交換,湿度交換,空気漏れ防止,積層時の接着性等
の機能が要求されるために、これらの従来技術の採用だ
けでは問題を解決されなかった。
【0010】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたもので、製造時には高速且つ連続的に
単位部材を製造でき、しかも熱交換器としての基本的性
能を向上させ得る熱交換器及び間隔板,仕切板を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このためにこの発明で
は、間隔板で間隔を保持された仕切板を隔てて二種の気
流を流通させ、この二種の気流の間で仕切板を介して熱
交換させる熱交換器において、間隔板を、多孔質材に空
気遮蔽性を有する薄膜を重合した構成とし、間隔板と仕
切板との間に、熱により軟化して接着性を発揮する接着
層を形成したことを特徴とするものである。
【0012】また、間隔板を、多孔質材に空気遮蔽性を
有する薄膜を重合した構成とし、仕切板を、多孔質材に
熱により軟化して接着性を発揮する接着層を重合した構
成とし、間隔板はこの接着層に接着されて仕切板に取着
されていることを特徴とするものである。
【0013】また、間隔板を、多孔質材に空気遮蔽性を
有する薄膜を重合した構成とし、仕切板を、多孔質材に
熱により軟化して接着性を発揮する接着層及び水蒸気を
選択的に透過する透湿膜を重合した構成とし、間隔板は
この接着層に接着されて仕切板に取着されていることを
特徴とするものである。
【0014】また、間隔板を、空気遮蔽性を有する薄膜
を重合した多孔質材に、熱により軟化して接着性を発揮
する接着層を重合した構成とし、仕切板を、多孔質材に
熱により軟化して接着性を発揮する接着層を重合した構
成とし、間隔板側の接着層と仕切板側の接着層とが接合
して間隔板と仕切板とが結合されていることを特徴とす
るものである。
【0015】また、間隔板を、多孔質材に熱により軟化
して接着性を発揮する接着層を重合した構成とし、仕切
板を、非繊維性の多孔質材に水蒸気を選択的に透過する
非水溶性の親水性高分子薄膜を重合した構成とし、間隔
板と仕切板とを接着層にて結合することを特徴とするも
のである。
【0016】また、間隔板を、多孔質材に熱により軟化
して接着性を発揮する接着層を重合した構成とし、仕切
板を、多孔質材に水蒸気を選択的に透過する非水溶性の
親水性高分子薄膜にこの親水性高分子薄膜を重合し、更
にこれら多孔質材及び親水性高分子薄膜よりも厚い基布
を重合した構成とし、間隔板と仕切板とを接着層にて結
合することを特徴とするものである。
【0017】また、多孔質材がポリテトラフルオロエチ
レンの多孔体であることを特徴とするものである。
【0018】また、間隔板を、紙に、熱により軟化して
接着性を発揮する接着層を重合した構成とし、仕切板
を、紙に水蒸気を選択的に透過する薬液処理を施した構
成とし、間隔板と仕切板とを接着層にて結合することを
特徴とするものである。
【0019】また、この発明に係る間隔板では、仕切板
を隔てて二種の気流を流通させ、この二種の気流の間で
仕切板を介して熱交換させる熱交換器の仕切板間の間隔
を保持すると共に、熱により軟化して接着性を発揮する
接着層を多孔質材に重合した構成とし、この接着層を、
仕切板と接合する側に有することを特徴とするものであ
る。
【0020】また、この発明に係る仕切板では、間隔板
で間隔を保持された仕切板を隔てて二種の気流を流通さ
せ、この二種の気流の間で仕切板を介して熱交換させる
熱交換器の仕切板であって、多孔質材に熱により軟化し
て接着性を発揮する接着層を重合した構成からなり、間
隔板をこの接着層により結合していることを特徴とする
ものである。
【0021】
【作用】この発明では、間隔板と仕切板との結合を熱に
より軟化して接着性を発揮する接着層により行うため、
初期接着力の発現が早いヒートシール加工による製造が
可能となり、高速且つ連続的に両部材を接着し得る。ま
た、単位部材同士の接着は波形の間隔板の頂部に接着剤
を塗布して行うが、この作業工程において、この接着剤
が間隔板の多孔質材に進入し易く、この進入した接着材
がアンカー効果を発揮するため、熱交換器の使用状態で
は、単位部材同士の結合力が強固となり、間隔板と仕切
板とが離れづらく、また、空気漏れを防止し、間隔板の
空気遮蔽性を有する薄膜が気体の外部への移行を阻止す
る。また、多孔質材は切断性が良いことに加え、単位部
材同士が強固に接着されるため、単位部材を積層した熱
交換器を切断して目的とする寸法の熱交換器を製造する
ことが容易となる。
【0022】間隔板及び仕切板の双方に多孔質材を用い
たものでは、間隔板の薄膜が間隔板を横切って透過する
空気流の移行を防止しするため、熱交換器の側面側での
空気の混合が防止される。また、間隔板及び仕切板は双
方共に多孔質材を有するため、単位部材を積層した状態
での切断作業が更に容易となり、更に間隔板と仕切板の
双方に接着剤によるアンカー効果が生じ、単位部材間の
結合力が更に高まるため、切断作業によって生じ易い間
隔板と仕切板との剥がれが防止され更に空気の混合防止
に寄与する。
【0023】また、仕切板を、多孔質材に熱により軟化
して接着性を発揮する通気性のある接着層及び水蒸気を
選択的に透過する透湿膜を重合した構成とし、間隔板が
この接着層に接着されて仕切板に接着されているもので
は、間隔板が間隔板を通過しようとする空気やガスの移
行を阻止しつつ2種の気流間で、仕切板を介して熱及び
湿度の交換が可能となる。また、仕切板と間隔板は共に
多孔質材を有しこれらが熱により接着性を発揮する接着
層により結合されるため、仕切板と間隔板との高速な接
着を実現しつつ単位部材の積層状態での切断性を良好と
する。
【0024】更に、間隔板側の接着層と仕切板側の接着
層とが接合して間隔板と仕切板とが結合されているもの
では、仕切板と間隔板との接着強度が高く、そのため、
両部材の接着作業をより高速に行うことが可能となる。
【0025】更に、仕切板を、非繊維性の多孔質材に水
蒸気を選択的に透過する非水溶性の親水性高分子薄膜を
重合した構成とし、間隔板と仕切板とを接着層にて結合
するものでは、非繊維性の多孔質材と非水溶性の親水性
高分子薄膜との結合性が良いため、この親水性高分子薄
膜の膜厚を薄く形成することが可能で、仕切板の透湿性
をより高めることが可能となる。また、通過する気体が
水溶性のガスを含むものであっても、親水性高分子薄膜
を通過することはないため、熱交換器の湿度交換効率及
び水溶性ガスの遮蔽性が向上する。
【0026】また、仕切板を、多孔質材に水蒸気を選択
的に透過する非水溶性の親水性高分子薄膜を重合し、更
にこれら多孔質材及び親水性高分子薄膜よりも厚い通気
性を有する基布を重合した構成とし、間隔板と仕切板と
を接着層にて結合するものでは、仕切板の強度,接着
性,切断容易性をこの基布に担わせることが可能とな
り、そのため多孔質材に強度を要求する必要がなくな
り、多孔質材には空孔径が小さく空隙率が高く透湿性の
高い(強度が低い)素材を使用でき、よって多孔質材及
び親水性高分子薄膜の膜厚も薄くでき、仕切板の透湿性
を向上させる。
【0027】また、ポリテトラフルオロエチレンの多孔
体を多孔質材としたものでは、この素材に係る多孔体
を、孔径が非常に小さく、空隙率が非常に大きく薄い膜
に形成できるため、透湿性が非常に高い仕切板が得ら
れ、気流間の湿度交換効率が向上する。また、この素材
の多孔体は耐熱性に優れるため、間隔板と仕切板との接
着作業をより高い温度によって行うことが可能となる。
【0028】また、間隔板を、紙に、熱により軟化して
接着性を発揮する接着層を重合した構成とし、仕切板
を、紙に水蒸気を選択的に透過する薬液処理を施した構
成とし、間隔板と仕切板とを接着層にて結合するもので
は、熱を加える作業により間隔板と仕切板とを接着する
ため、従来の接着方式のものに比べて接着力の発現が早
くしかも強くなり、従来連続的に製造することが困難で
あった流路寸法・形状の熱交換器を連続的に製作するこ
とが可能となり、製造対象範囲が広がる。また、仕切板
の紙が水蒸気を透過させるため、熱交換器を交差する気
流間での湿度交換も可能となる。また、紙の多数の小孔
に接着層の接着材が入り込んでアンカー効果を発揮する
ことにより、接着強度が高まるため、大きめの熱交換器
を小ブロックの熱交換器に裁断する際の切断性が高ま
る。
【0029】また、熱交換器の仕切板間の間隔を保持す
ると共に、熱により軟化して接着性を発揮する接着層を
多孔質材に重合した構成とし、この接着層を、仕切板と
接合する側に有する間隔板によれば、仕切板との結合を
熱により軟化して接着性を発揮する接着層により行うた
め、初期接着力の発現が早いヒートシール加工による製
造が可能となり、高速且つ連続的に仕切板と接着し得
る。また、接着層の接着剤が多孔質材に進入し易く、こ
の進入した接着材がアンカー効果を発揮するため、仕切
板との接着が強固となり、仕切板と離れずらく、空気遮
蔽性を有する薄膜が気体の外部への移行を阻止し、熱交
換器の使用状態での空気漏れを防止する。また、多孔質
材は切断性が良いことに加え、仕切板との接着が強固と
なるから、単位部材の切断作業が容易となる。
【0030】また、多孔質材に熱により軟化して接着性
を発揮する接着層を重合した構成からなり、間隔板をこ
の接着層により結合する仕切板によれば、間隔板との結
合を熱により軟化して接着性を発揮する接着層により行
うため、初期接着力の発現が早いヒートシール加工によ
る製造が可能となり、高速且つ連続的に間隔板と接着し
得る。また、接着層の接着剤が多孔質材に進入し易く、
この進入した接着材がアンカー効果を発揮するため、間
隔板との接着が強固となり、間隔板と離れずらい。ま
た、多孔質材は切断性が良いことに加え、間隔板との接
着が強固となるから、単位部材の切断作業が容易とな
る。
【0031】
【実施例】以下この発明の実施例を図を用いて説明する
が、各実施例において共通に使用される符号は同一また
は相当する部材を示すものである。 実施例1(顕熱交換器) 図1は、熱交換器1の外観全体を表した斜視図であり、
二種の空気流イ,ロを仕切板2を介して上下に通過さ
せ、この空気流イ,ロ間で熱交換をさせている。仕切板
2,2は、波形に成形され、仕切板2,2間に異なる方
向の流路4,5を形成する間隔板3によりその間隔を保
持されている。熱交換器1は仕切板2上に間隔板3を接
着した単位部材6を、流路4と流路5の方向を1段毎に
異ならせながら積層して形成されている。
【0032】図2は、単位部材6の部分拡大断面図であ
り、仕切板2は基材である多孔質材7の全面に、熱によ
り軟化して接着性を発揮する接着層8を重合させた構成
としてある。この明細書でいう重合とは、高分子生成反
応ではなく、部材の重ね合わせや塗工による膜形成,接
合あるいはラミネートといった構造的な密着状態を意味
する。多孔質材7は厚さ50μ〜500μのナイロン,
ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル系の繊維
による織布または不織布または編み布,紙等が好適に使
用される。なお、この明細書における紙とは、木材パル
プ等から得られる天然セルロース繊維や合成繊維,また
はその混合したもの等を抄紙機等で抄造したものを指し
ている。
【0033】また、接着層8としては、ポリエチレン,
ポリ酢酸ビニル,エチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A),EVA変性ポリマー,エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体(EEA),エチレン−イソブチルアルコ
ール共重合樹脂,アイオノマー樹脂,ホットメルト用ポ
リアミド樹脂,ナイロン12系ポリマー樹脂,ポリエス
テル樹脂、ポリプロピレン系,ポリビニルエーテル系,
ポリウレタン系等の樹脂で、厚さ10μ〜100μの膜
が使用でき、特にこれらの素材は同時に気体遮蔽性を有
するため、熱交換器1の流路イ,ロ間でのガスの混合等
が阻止される。多孔質材7と接着層8との重合方法は、
多孔質材7に接着層8を塗布し、あるいは両者の熱によ
る融着等によればよい。なお、本実施例のような顕熱交
換器では、仕切板2には気体遮蔽性を有する薄膜を更に
重合して3層にすれば、接着層8の素材では気体遮蔽性
を有しなくともよい。
【0034】間隔板3は仕切板2の多孔質材7と同様
に、厚さ50μ〜500μのナイロン,ポリエチレン,
ポリプロピレン,ポリエステル系の繊維による織布また
は不織布または編み布,紙等の材質からなる多孔質材9
の全面に、空気遮蔽性を有する薄膜10を重合した構成
としてある。この薄膜の材質は、接着層8と同様に熱に
より軟化して接着性を発揮し気体遮蔽性を有するポリエ
チレン,ポリ酢酸ビニル,エチレン−酢酸ビニル共重合
体(EVA),EVA変性ポリマー,エチレン−エチル
アクリレート共重合体(EEA),エチレン−イソブチ
ルアルコール共重合樹脂,アイオノマー樹脂,ホットメ
ルト用ポリアミド樹脂,ナイロン12系ポリマー樹脂,
ポリエステル樹脂、ポリプロピレン系,ポリビニルエー
テル系,ポリウレタン系等の樹脂で、厚さ10μ〜10
0μの膜が使用でき、これによれば、気体遮蔽性と接着
性とを共に有して好ましい。なお、間隔板3の厚さは仕
切板2の厚さよりも厚いことが、単位部材6の積層時の
強度や熱交換器の裁断に耐える強度、熱交換率の上から
好ましい。また、接着層8は接着する相手である間隔板
3側に重合され、薄膜も接着される相手である仕切板側
に重合されている。
【0035】次に、仕切板2と間隔板3とを結合させた
単位部材6の製造工程について図3を参照して説明す
る。間隔板3の材料3aはロール100からガイドロー
ル101を経由してプレヒートロール102により予熱
された後、外周が歯車状に噛み合わされたコルゲートロ
ール103,104に送られ、波形にされた後にプレス
ロール105に供給される。プレスロール105とコル
ゲートロール104のそれぞれの外周は圧接するように
構成されている。一方仕切板2の材料2aはロール10
6からガイドロール107を経由してプレヒートロール
108により予熱された後プレスロール105へ供給さ
れる。このため、材料3aと2aはプレスロール105
で圧力を加えられながら結合させられる。
【0036】すなわち、材料3aと2aとは、それぞれ
プレヒートロール102,108により加熱され、この
加熱により薄膜10と接着層8とが軟化して接着力を発
揮し、加熱直後に材料3aと2aが圧力をもって結合さ
れ、一体化させられる。この後一体化した材料3aと2
aは巻取ロール109に巻き取られ、巻き取られた材料
3aと2aはその後所定の大きさの単位部材6に切断さ
れ、図1の外観のように積層され、熱交換器1に形成さ
れる。単位部材6の積層時には、間隔板の波形の頂部に
図示しないローラーにより接着剤を塗布し、順次積層す
ればよく、裁断して小ブロックを取り出す製造方法によ
る場合には、積層した単位部材6は更に小ブロックに裁
断される。
【0037】なお、間隔板3の材料3aと仕切板2の材
料2aとの相溶性,ぬれ性が充分でない場合には、これ
らの材質に応じたプライマー110をコートローラー1
11により、材料3aの波形の頂部に塗布して接着性を
補完するようにしてもよい。また、本実施例では熱によ
り軟化して接着力を発揮する部材を、接着層6及び薄膜
10の双方に担わせているが、薄膜10に接着力が発現
しないものであってもよく、この場合には、プレヒート
ロール102は不要となることは言うまでもない。
【0038】図3のヒートシール加工による製造工程に
より製造された熱交換器では、間隔板3と仕切板2との
結合を熱により軟化して接着性を発揮する接着層8によ
り行うため、高速且つ連続的に両部材を接着でき、大幅
に生産性を向上させることができる。また、単位部材6
を積層した際に間隔板3の頂部に塗布するポリ酢酸ビニ
ル樹脂エマルジョン等の水溶性接着剤が、間隔板3の多
孔質材9及び仕切板2の多孔質材7の小孔に進入し易
く、この進入した接着剤がアンカー効果を発揮するため
単位部材6の積層状態では、仕切板2と間隔板3との接
着が強固であるため、間隔板3と仕切板2とが離れづら
く、間隔板3の空気遮蔽性を有する薄膜10が気体の外
部への移行を阻止し、熱交換器を通過する気流間での空
気混合を防止できる。また、多孔質材7,9は切断性が
良いことに加え、間隔板3と仕切板2とが強固に接着さ
れるため、単位部材6を積層した熱交換器1を切断して
目的とする寸法の小ブロックの熱交換器を製造すること
が容易にでき、生産性を大幅に向上させることができ
る。しかも本実施例では、薄膜10が接着層8と同様に
熱により軟化して接着力を発揮するため、仕切板2と間
隔板3との接着強度がきわめて高く、そのため、両部材
の接着作業をより高速に行うことができる。
【0039】実施例2(全熱交換器) 図4は、熱交換器1を通過する気流イ,ロ間で、熱及び
湿度の双方を交換するようにした耐湿型の全熱交換器の
単位部材6の部分拡大断面図を示し、間隔板3の構成は
実施例1と同様であるので説明を省略する。仕切板2は
実施例1と同様の多孔質材7上に透湿膜11を形成し、
この透湿膜11上に熱により軟化して接着性を発揮し、
通気性を有する接着層8aを形成してある。透湿膜11
は公知の水蒸気を選択的に透過させる素材が用いられ、
すなわち水蒸気のみを透過させ、他を遮蔽する素材を用
いられる。よって間隔板3に近い側から接着層8a,透
湿膜11,多孔質材7の順に重合されている。透湿膜1
1には非水溶性の親水性高分子であるオキシエチレン基
を含むポリウレタン系樹脂やオキシエチレン基を含むポ
リエステル系樹脂、末端或いは側鎖にスルホン酸基,ア
ミノ基,カルボキシル基を含む樹脂が好適に使用され、
多孔質材7の片面に薄くコーティングすればよい。また
単位部材6は、図3に示す製造工程により製造すればよ
い。なお、仕切板2の接着層8a,透湿膜11,多孔質
材7の重合の順番は適宜変更してよい。
【0040】本実施例の熱交換器1によれば、単位部材
6の製造がヒートシールにより高速に行えるだけでなく
仕切板2を、多孔質材7に熱により軟化して接着性を発
揮する接着層6及び水蒸気を選択的に透過する透湿膜1
1を重合した構成としているため、仕切板2を水蒸気だ
けが透過し、他のガス等は透過されないため、熱交換器
1を通過する気流イ,ロ間で、熱及び湿度の双方の交換
を可能としつつ気流イ,ロ間でのガスの混合を防止でき
る。また、間隔板3の薄膜10が空気遮蔽性を備えるた
め、間隔板3を横切るように気体が透過することが防止
でき、気体の流路イ,ロ間での混合を防止でき、しかも
仕切板2と間隔板3は共に多孔質材7,9を有するた
め、単位部材6の積層状態での切断性を良好にできる。
【0041】また、本実施例の多孔質材7,9に紙を用
いたものでは、熱交換器の機械強度が高まる一方、薄膜
10が熱により軟化して接着性を発揮する素材からなり
接着層6と同等の機能を発揮するため、従来の接着方式
のもに比べて接着力の発現が早くしかも強くなり、従来
連続的に製造することが困難であった流路寸法・形状の
熱交換器を連続的に製作することが可能となり、製造対
象範囲を広けることができる。
【0042】実施例3(全熱交換器) 図5は、図4と同様に2種の気流間で潜熱も交換する全
熱交換器の単位部材6の部分拡大断面図であり、特に湿
度交換に優れた熱交換器の実施例を示し、間隔板3の構
成は実施例1と同様であるので説明を省略する。仕切板
2は、通気性を有する紙や不織布等の基布14上に、後
述する非繊維性で通気性を有する多孔質材12を重合
し、多孔質材12上に水蒸気を選択的に透過する非水溶
性の親水性高分子薄膜13を重合した構成とし(図6図
示)、間隔板3と仕切板2とを、熱により軟化して接着
性を発揮し、気体遮蔽性をも兼ね備える薄膜10にて結
合させてあり、基布14は親水性高分子薄膜13及び多
孔質材12よりも厚い構成としてある。単位部材6は図
3に示す製造工程により製造すればよい。
【0043】非繊維性の多孔質材12の素材には、ポリ
エチレン,ポリプロピレン,酢酸セルロース,ポリテト
ラフルオロエチレン等の使用が好適で、特にポリテトラ
フルオロエチレンからなる多孔質材12の孔径は1μ程
度のきわめて小さい孔を多数有するため、多孔質材12
を空隙率が非常に高く、透湿性をきわめて良好とするこ
とができる。また、水蒸気を選択的に透過する非水溶性
の親水性高分子薄膜13の素材にはオキシエチレン基を
含むポリウレタン系樹脂やオキシエチレン基を含むポリ
エステル系樹脂、末端或いは側鎖にスルホン酸基,アミ
ノ基,カルボキシル基を含む樹脂が好適に使用される。
【0044】この実施例では、仕切板2の構成が、基布
14に非繊維性の多孔質材12及び水蒸気を選択的に透
過する非水溶性の親水性高分子薄膜13を重合するもの
であるから、仕切板2の強度を保持して親水性の高分子
薄膜13を薄くできる、透湿性を高めつつ、しかも親水
性高分子薄膜13がガス等の気体を仕切板2を介して透
過させることがない。よって、単位部材6を高速に製造
でき、しかも強度,湿度の透過性,ガス等の遮蔽性に優
れた熱交換器を得ることができる。
【0045】また、仕切板2の強度,接着性,切断容易
性を基布14に担わせることができるため、多孔質材1
2には強度を担う必要がなくなり、よって空孔径が小さ
く空隙率が高く透湿性の高い(強度が低い)素材を使用
できるため、多孔質材12及び親水性高分子薄膜13の
膜厚も実施例2のものに比較して更に薄くでき、仕切板
2の透湿性をより向上させることができる。また、基布
14に直に高分子薄膜13を形成するのではなく、非繊
維性の多孔質材12を介して基布14に高分子薄膜13
を形成するため、高分子薄膜13と非繊維性の多孔質材
12との結合性が良好であり、仕切板2の材料の重合性
を良好としつつ容易に行うことができる。なお、基布1
4と多孔質材12との重合は公知の接着材により、また
は熱融着により点接着を行えば、多孔質材12の小孔を
塞ぐ面積を小さくして水蒸気の透過を遮ることが少ない
ため、更に湿度の交換効率が高まる。
【0046】実施例4(全熱交換器) 図7は、全熱交換器の単位部材6の部分拡大断面図であ
り、特に大ブロックの熱交換器から小ブロックの熱交換
器を取り出す際の裁断性を高めるものである。間隔板3
は、多孔質材9aに紙を用いた他は実施例1と同様の構
成としてある。仕切板は、紙に、水蒸気を選択的に透過
して水蒸気以外の通過を遮蔽する公知の薬液を塗布また
は浸含して多孔質材15としてある。また、この実施例
の間隔板3と仕切板2との接着も実施例1と同様に行え
ばよい。この実施例によれば、製造時において間隔板3
と仕切板2との接着を高速に行え、強度の強い紙により
両者が構成されるため裁断性が向上し、さらに従来連続
的に製造することが困難であった流路寸法・形状の熱交
換器を連続的に製造できる。また、紙の多数の小孔に接
着層8の接着材が入り込んでアンカー効果を発揮するた
め、間隔板3と仕切板2との接着強度も高くできる。
【0047】以下に本発明に係る各実施例による試作熱
交換器と従来の構成を有する熱交換器との性能を比較し
た結果を説明する。 試作1(実施例1の構成による顕熱交換器) 仕切板2及び間隔板3の多孔質材7,9を共にポリエス
テル繊維を素材とする厚さ200μmの不織布とし、接
着層8と薄膜10を共にポリエチレンを主成分とする厚
さ15μmのホットメルトフィルムとした構成(図2の
構成)からなる熱交換器1を試作した。 試作2(実施例1の構成による顕熱交換器) 仕切板2の多孔質材7にポリエステル繊維を素材とする
厚さ200μmの不織布とし、接着層8としてポリエチ
レンを主成分とする厚さ15μmのホットメルトフィル
ムを加圧加熱して重合させ、間隔板3の多孔質材9とし
てポリエステル繊維を素材とする厚さ300μmの不織
布とし、薄膜10としてポリエステルを主成分とする厚
さ30μmのフィルムを加圧加熱して重合させた構成か
らなる熱交換器1を試作した。
【0048】試作3(実施例1の構成による顕熱交換
器) 仕切板2及び間隔板3の多孔質材7,9を共に木材パル
プ繊維80%にポリエステル繊維20%を混抄した厚さ
100μmの紙とし、接着層8及び薄膜10としてポリ
エチレンを主成分とする厚さ15μmのホットメルトフ
ィルムを加熱加圧して重合させた構成からなる熱交換器
1を試作した。 試作4(実施例2の構成による全熱交換器) 仕切板2の多孔質材7として厚さが120μで、透気度
10秒の紙を用いた。また、高分子薄膜13には、平均
重合度2000のポリビニルアルコール及び吸湿剤とし
て塩化リチュウムを用い、それぞれが15重量%,5重
量%の水溶液に調製し、木材パルプ繊維を主成分とする
坪量が80g/m2程の量とし、上記紙に塗布した。間
隔板3の多孔質材9には木材パルプ繊維80%にポリエ
ステル繊維20%を混抄した厚さ100μmの紙を用
い、接着層8及び薄膜10を兼用するものとしてポリエ
チレンを主成分とする厚さ15μmのホットメルトフィ
ルムを加圧加熱して重合させた構成の熱交換器1を試作
した。
【0049】試作5(実施例2の構成による全熱交換
器) 仕切板2の多孔質シート12としてポリテトラフルオロ
エチレンを素材とする厚さ100μm(平均孔径1μ
m,透気度5秒)のものを用い、高分子薄膜13として
オキシロエチレン基を30%含むポリウレタン系樹脂を
コーティングしたものとした。間隔板3の多孔質材9と
してポリエステル繊維を素材とする厚さ200μmの不
織布を用い、接着層8及び薄膜10を兼用するものとし
てポリエチレンを主成分とする厚さ15μmのホットメ
ルトフィルムを用いた構成の熱交換器1を試作した。
【0050】試作6(実施例3の構成による全熱交換
器) 仕切板2の多孔質シート12としてポリテトラフルオロ
エチレンを素材とする厚さ25μm(平均孔径0.5μ
m,透気度3秒)のものを用い、この多孔質シート12
の片面側に配置する高分子薄膜13には、オキシロエチ
レン基を30%含むポリウレタン系樹脂を用い、多孔質
材7の他面側に配置する基布14として、ポリエステル
繊維で構成された厚さ50μmの不織布を点接着により
重合した構成とした(高分子薄膜13−多孔質材7−基
布14の順に重合した)。間隔板3の多孔質材9として
ポリエステル繊維で構成された厚さ200μmの不織布
を用い、接着層8及び薄膜10を兼用するものとしてポ
リエチレンを主成分とする厚さ15μmのホットメルト
フィルムを用いた構成の熱交換器1を試作した。
【0051】試作7(実施例3の構成による全熱交換
器) 仕切板2の多孔質シート12としてポリテトラフルオロ
エチレンを素材とする厚さ25μm(平均孔径0.5μ
m,透気度3秒)のものを用い、この多孔質シート12
の片面側に配置する高分子薄膜13には、オキシロエチ
レン基を30%含むポリウレタン系樹脂を用い、高分子
薄膜13を多孔質材7とによって挟むように位置する基
布14として、ポリエステル繊維で構成された厚さ50
μmの不織布を重合した構成とした(多孔質材7−高分
子薄膜13−基布14の順に重合した)。間隔板3の多
孔質材9としてポリエステル繊維で構成された厚さ20
0μmの不織布を用い、接着層8及び薄膜10を兼用す
るものとしてポリエチレンを主成分とする厚さ15μm
のホットメルトフィルムを用いた構成の熱交換器1を試
作した。
【0052】試作8(実施例3の構成による全熱交換
器) 仕切板2の多孔質シート12としてポリテトラフルオロ
エチレンを素材とする厚さ25μm(平均孔径0.5μ
m,透気度3秒)のものを用い、この多孔質シート12
の片面側に配置する高分子薄膜13には、オキシロエチ
レン基を30%含むポリウレタン系樹脂を用い、高分子
薄膜13を多孔質材7とによって挟むように位置する基
布14として、ポリエステル繊維にポリエチレン繊維を
30%混合した素材で構成されたホットメルト性のある
厚さ80μmの不織布を重合した構成とした(多孔質材
7−高分子薄膜13−基布14の順に重合した)。間隔
板3の多孔質材9としてポリエステル繊維で構成された
厚さ200μmの不織布を用い、薄膜10としてポリエ
チレンを主成分とする厚さ20μmのフィルムを用いた
構成の熱交換器1を試作した。
【0053】試作9(実施例3の構成による全熱交換
器) 仕切板2の多孔質シート12としてポリテトラフルオロ
エチレンを素材とする厚さ25μ(平均孔径0.5μ,
透気度3秒)のものを用い、この多孔質シート12の片
面側に配置する高分子薄膜13には、オキシロエチレン
基を30%含むポリウレタン系樹脂を用い、高分子薄膜
13を多孔質シート12とによって挟むように位置する
基布14として、ポリエステル繊維で構成された厚さ5
0μの不織布を重合した構成とした(多孔質材7−高分
子薄膜13−基布14の順に重合した)。間隔板3の多
孔質材9としてポリエステル繊維で構成された厚さ10
0μの不織布を用い、薄膜10としてポリ塩化ビニリデ
ン−塩化ビニル共重合体の厚さ小20μのフィルムを用
い、接着層8としてポリエチレンを主成分とする厚さ1
5μのホットメルトフィルムを用い、薄膜10と接着層
8を加圧加熱して重合させ、熱交換器1を試作した。
【0054】以上の試作1〜9に係る熱交換器に対し
て、次のような従来の熱交換器を比較例として製作し
た。 比較例1(試作1〜3に対応させた構成) 仕切板に厚さ100μのポリプロピレンフィルムを使用
し、間隔板として厚さ200μのポリプロピレンフィル
ムを使用する。間隔板を波形に加工しながら熱融着によ
り仕切板の片面に結合させた単位部材を形成し、この単
位部材を積層して各試作と同様に図1の如き構造の顕熱
交換器とした。
【0055】比較例2(試作4〜9に対応させた構成) 仕切板に厚さ100μの多孔質ポリプロピレンフィルム
を使用し、間隔板として厚さ200μのポリプロピレン
フィルムを使用する。間隔板を波形に加工しながら熱融
着により仕切板の片面に結合させた単位部材を形成し、
この単位部材を積層して各試作と同様に図1の如き構造
の顕熱交換器とした。
【0056】比較例3(試作4〜9に対応させた構成) 吸湿剤として塩化リチュウムを遣い、親水性高分子とし
て平均重合度2000のポリビニルアルコールを用い、
それぞれ5重量%,15重量%の水溶液を調製し、坪量
が80g/m2、厚さ120μm、透気度10秒の木材
パルプを主原料とする原紙にワイヤーバーを使って10
g/m2の量を塗布したものを仕切板とする。間隔板は
坪量100g/m2、厚さ150μm、透気度8秒のク
ラフト紙を使用する。間隔板3を波板状に加工した後、
酢酸ビニルエマルジョン系の接着剤を用いて平板の仕切
板の片面に接合して片面が段ボール状の単位部材を作
り、この単位部材を積層して酢酸エマルジョン系の接着
剤で接着し、各実施例と同様に図1に示した構造の熱交
換器とした。
【0057】比較結果 試作1,2,3と比較例1の顕熱交換器の温度交換効率
と二酸化炭素の移行率を測定した結果、温度交換効率は
両者とも75%と殆ど変わらないが、移行率については
試作1,2,3のものが共に0.5%で比較例1のもの
の5%より大幅に低い値であり、試作1,2,3のもの
の気体の遮蔽性がきわめて高いことが明らかになった。
試作1と3の顕熱交換器の積層状態での接着力発現まで
の時間を測定した結果、試作1の場合には積層後約20
分経たないと接着力が得られなかったのに対して、試作
3の場合には5分以内に接着力が発現しており、試作3
の積層時の生産性が高いことが明らかとなった。
【0058】また、試作4〜9と比較例2及び3の各全
熱交換器の温度交換効率、湿度交換効率、二酸化炭素と
水溶性ガスのアンモニアガスでの各移行率を測定した結
果を図7に示してある。その結果は温度交換効率につい
てはいずれも変わらない数値であった。湿度交換効率に
ついて最も高い数値を示したのは試作7,8,9のもの
で、それ以降は試作6,5,4,比較例3の順であり、
比較例2のものはかなり低い数値であった。二酸化炭素
での移行率では、試作8,9のものが0.2%、試作4
〜7のものは0.5%と低い数値であったが、比較例2
のものでは、10%、比較例3のものでは3%とそれぞ
れ比較的高い数値であった。アンモニアガスでの移行率
では、試作8,9のものが0.3%と最も低く、試作5
〜7のものは0.5%と低い数値であったが、比較例2
のものでは20%、試作4のものは24%、比較例3の
ものでは31%とそれぞれ高い数値であった。このこと
から、試作4〜9のものは炭酸ガスの遮蔽性が高く、試
作5〜9のものは水溶性ガスも含めた気体の遮蔽性が極
めて高いことが明らかとなった。
【0059】比較例3の従来の全熱交換器の場合、間隔
板の波形の形状が波の高さ1.2mm〜2.6mm、波
の頂部間の距離3mm〜6mmまでの形状については、
単位部材の製造が連続して可能であったが、それ以外の
寸法のものは連続生産では接着が不十分となり、連続生
産ができなかった。一方、試作4〜9のものについて
は、波の高さが8mm、波の頂部間の距離10mmの物
も連続して生産が可能であった。
【0060】
【発明の効果】この発明では、間隔板と仕切板との結合
を熱により軟化して接着性を発揮する接着層により行う
ため、初期接着力の発現が早いヒートシール加工による
製造が可能となり、高速且つ連続的に両部材を接着し、
熱交換器の生産性を向上させる効果を有する。また、単
位部材同士の接着作業において、この接着剤が間隔板の
多孔質材に進入し易く、この進入した接着材がアンカー
効果を発揮するため、単位部材の積層状態での結合力が
強固となり、単位部材を積層した熱交換器を切断して目
的とする寸法の熱交換器を製造することを容易にしつつ
熱交換器の側面側での空気漏れを防止できる効果を有す
る。
【0061】間隔板及び仕切板の双方に多孔質材を用い
たものでは、単位部材を高速に製造し熱交換器の生産性
を向上できるだけでなく、同時に熱交換器の側面側での
空気の混合を防止でき、また、間隔板及び仕切板は双方
共に多孔質材を有するため、単位部材を積層した状態で
の切断作業が更に容易となり、切断作業によって生じ易
い間隔板と仕切板との剥がれが防止され更に空気の混合
防止に寄与する効果を有する。
【0062】また、仕切板を、多孔質材に熱により軟化
して接着性を発揮する通気性のある接着層及び水蒸気を
選択的に透過する透湿膜を重合した構成とし、間隔板が
この接着層に接着されて仕切板に取着されているもので
は、単位部材を高速に製造し熱交換器の生産性を向上で
きるだけでなく、同時に間隔板が間隔板を通過しようと
する空気やガスの移行を阻止しつつ2種の気流間で、仕
切板を介して熱及び湿度の交換ができる効果を有する。
また、仕切板と間隔板は共に多孔質材を有しこれらが熱
により接着性を発揮する接着層により結合されるため、
仕切板と間隔板との高速な接着を実現しつつ単位部材の
積層状態での切断性を良好にできる効果を有する。
【0063】また、間隔板側の接着層と仕切板側の接着
層とが接合して間隔板と仕切板とが結合されているもの
では、単位部材を高速に製造し熱交換器の生産性を向上
できるだけでなく、同時に仕切板と間隔板との接着強度
が高く、そのため、両部材の接着作業をより高速に行う
ことができる効果を有する。
【0064】また、仕切板を、非繊維性の多孔質シート
に水蒸気を選択的に透過する非水溶性の親水性高分子薄
膜を重合した構成とし、間隔板と仕切板とを接着層にて
結合するものでは、単位部材を高速に製造し熱交換器の
生産性を向上できるだけでなく、同時に非繊維性の多孔
質材と非水溶性の親水性高分子薄膜との結合性が良いた
め、この親水性高分子薄膜の膜厚を薄く形成することが
可能で、仕切板の透湿性をより高めることができる効果
を有する。また、通過する気体が水溶性のガスを含むも
のであっても、親水性高分子薄膜を通過することはない
ため、熱交換器の湿度交換効率及び水溶性ガスの遮蔽性
を向上させることができる。
【0065】また、仕切板を、水蒸気を選択的に透過す
る非水溶性の親水性高分子薄膜にこの親水性高分子薄膜
を補強する多孔質材を重合し、更にこれら親水性高分子
薄膜及び多孔質材よりも厚い通気性を有する基布を重合
した構成とし、間隔板と仕切板とを接着層にて結合する
ものでは、単位部材を高速に製造し熱交換器の生産性を
向上できるだけでなく、同時に仕切板の強度,接着性,
切断容易性をこの基布に担わせることが可能となり、多
孔質材は空孔径が小さく空隙率が高く透湿性の高い(強
度が低い)素材を使用でき、よって多孔質材及び親水性
高分子薄膜の膜厚も薄くでき、仕切板の透湿性を向上さ
せることができる。
【0066】更に、ポリテトラフルオロエチレンの多孔
体を多孔質材としたものでは、この素材に係る多孔体
を、孔径が非常に小さく、空隙率が非常に大きく薄い膜
に形成できるため、透湿性が非常に高い仕切板が得ら
れ、気流間の湿度交換効率を向上させることができる効
果を有する。また、この素材の多孔体は耐熱性に優れる
ため、間隔板と仕切板との接着作業をより高い温度によ
って行うことができる効果を有する。
【0067】また、間隔板を、水蒸気を選択的に透過す
る透湿膜を有する紙に、熱により軟化して接着性を発揮
する接着層を重合した構成とし、仕切板を、紙に水蒸気
を選択的に透過する薬液処理を施した構成とし、間隔板
と仕切板とを接着層にて結合するものでは、単位部材を
高速に製造し熱交換器の生産性を向上できるだけでな
く、同時に従来連続的に製造することが困難であった流
路,寸法,形状の熱交換器を連続的に製作することが可
能となり、製造対象範囲を広げることができる効果を有
する。また、仕切板が水蒸気を選択的に透過させるた
め、交差する気流間での湿度交換も可能となる。また、
紙の多数の小孔に接着材が入り込みアンカー効果を発揮
することにより接着強度が高まるため、大きめの熱交換
器を小ブロックの熱交換器に裁断する際の切断性を高め
ることができる効果を有する。
【0068】また、熱交換器の仕切板間の間隔を保持す
ると共に、熱により軟化して接着性を発揮する接着層を
多孔質材に重合した構成とし、この接着層を、仕切板と
接合する側に有する間隔板によれば、単位部材を高速に
製造し熱交換器の生産性を向上できるだけでなく、同時
に接着層の接着剤が多孔質材に進入し易く、この進入し
た接着材がアンカー効果を発揮するため、仕切板との接
着が強固となり、仕切板と離れずらく、空気遮蔽性を有
する薄膜が気体の外部への移行を阻止し、熱交換器の使
用状態での空気漏れを防止できる効果を有する。また、
多孔質材は切断性が良いことに加え、仕切板との接着が
強固となるから、単位部材の切断作業を容易できる効果
がある。
【0069】また、多孔質材に熱により軟化して接着性
を発揮する接着層を重合した構成からなり、間隔板をこ
の接着層により結合する仕切板によれば、単位部材を高
速に製造し熱交換器の生産性を向上できるだけでなく、
同時に接着層の接着剤が多孔質材に進入し易く、この進
入した接着材がアンカー効果を発揮するため、間隔板と
の接着が強固となり、間隔板と離れずらく空気漏れを防
止でき、また、多孔質材は切断性が良いことに加え、間
隔板との接着が強固となるから、単位部材の切断作業が
容易にできる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の熱交換器の外観斜視図
である。
【図2】 この発明の一実施例を示す部分拡大断面図で
ある。
【図3】 この発明の実施例に係る単位部材の製造工程
の概略を示す工程図である。
【図4】 この発明の一実施例を示す部分拡大断面図で
ある。
【図5】 この発明の一実施例を示す部分拡大断面図で
ある。
【図6】 この発明の実施例に係る仕切板の斜視図であ
る。
【図7】 この発明の一実施例を示す部分拡大断面図で
ある。
【図8】 実施例の試作と比較例とを対比した比較図で
ある。
【図9】 従来の熱交換器の外観を示す斜視図である。
【図10】 従来の熱交換器の要部を切欠いた断面図で
ある。
【図11】 従来の熱交換器の要部を切欠いた断面図で
ある。
【符号の説明】
1は熱交換器,2は仕切板,3は間隔板,4は流路,5
は流路,6は単位部材,7は多孔質材,8は接着層,8
aは接着層,9は多孔質材,9aは多孔質材10は薄
膜,11は透湿膜,12は多孔質材,13は高分子薄
膜,14は基布,15は多孔質材。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隔板で間隔を保持された仕切板を隔て
    て二種の気流を流通させ、この二種の気流の間で仕切板
    を介して熱交換させる熱交換器において、間隔板を、多
    孔質材に空気遮蔽性を有する薄膜を重合した構成とし、
    間隔板と仕切板との間に、熱により軟化して接着性を発
    揮する接着層を形成したことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 間隔板で間隔を保持された仕切板を隔て
    て二種の気流を流通させ、この二種の気流の間で仕切板
    を介して熱交換させる熱交換器において、間隔板を、多
    孔質材に空気遮蔽性を有する薄膜を重合した構成とし、
    仕切板を、多孔質材に熱により軟化して接着性を発揮す
    る接着層を重合した構成とし、間隔板はこの接着層に接
    着されて仕切板に取着されていることを特徴とする熱交
    換器。
  3. 【請求項3】 間隔板で間隔を保持された仕切板を隔て
    て二種の気流を流通させ、この二種の気流の間で仕切板
    を介して熱交換させる熱交換器において、間隔板を、多
    孔質材に空気遮蔽性を有する薄膜を重合した構成とし、
    仕切板を、多孔質材に熱により軟化して接着性を発揮す
    る通気性のある接着層及び水蒸気を選択的に透過する透
    湿膜を重合した構成とし、間隔板はこの接着層に接着さ
    れて仕切板に取着されていることを特徴とする熱交換
    器。
  4. 【請求項4】 間隔板で間隔を保持された仕切板を隔て
    て二種の気流を流通させ、この二種の気流の間で仕切板
    を介して熱交換させる熱交換器において、間隔板を、空
    気遮蔽性を有する薄膜を重合した多孔質材に、熱により
    軟化して接着性を発揮する接着層を重合した構成とし、
    仕切板を、多孔質材に熱により軟化して接着性を発揮す
    る接着層を重合した構成とし、間隔板側の接着層と仕切
    板側の接着層とが接合して間隔板と仕切板とが結合され
    ていることを特徴とする熱交換器。
  5. 【請求項5】 間隔板で間隔を保持された仕切板を隔て
    て二種の気流を流通させ、この二種の気流の間で仕切板
    を介して熱交換させる熱交換器において、間隔板を、空
    気遮蔽性を有する薄膜を重合した多孔質材に熱により軟
    化して接着性を発揮する接着層を重合した構成とし、仕
    切板を、非繊維性の多孔質材に水蒸気を選択的に透過す
    る非水溶性の親水性高分子薄膜を重合した構成とし、間
    隔板と仕切板とを接着層にて結合することを特徴とする
    熱交換器。
  6. 【請求項6】 間隔板で間隔を保持された仕切板を隔て
    て二種の気流を流通させ、この二種の気流の間で仕切板
    を介して熱交換させる熱交換器において、間隔板を、空
    気遮蔽性を有する薄膜を重合した多孔質材に熱により軟
    化して接着性を発揮する接着層を重合した構成とし、仕
    切板を、多孔質材に水蒸気を選択的に透過する非水溶性
    の親水性高分子薄膜を重合し、更にこれら多孔質材及び
    親水性高分子薄膜よりも厚い通気性を有する基布を重合
    した構成とし、間隔板と仕切板とを接着層にて結合する
    ことを特徴とする熱交換器。
  7. 【請求項7】 多孔質材がポリテトラフルオロエチレン
    の多孔体であることを特徴とする請求項5または請求項
    6記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】 間隔板で間隔を保持された仕切板を隔て
    て二種の気流を流通させ、この二種の気流の間で仕切板
    を介して熱交換させる熱交換器において、間隔板を、紙
    に、熱により軟化して接着性を発揮する接着層を重合し
    た構成とし、仕切板を、紙に、水蒸気を選択的に透過す
    る薬液処理を施した構成とし、間隔板と仕切板とを接着
    層にて結合することを特徴とする熱交換器。
  9. 【請求項9】 仕切板を隔てて二種の気流を流通させ、
    この二種の気流の間で仕切板を介して熱交換させる熱交
    換器の仕切板間の間隔を保持すると共に、熱により軟化
    して接着性を発揮する接着層を多孔質材に重合した構成
    とし、この接着層を、仕切板と接合する側に有すること
    を特徴とする熱交換器の間隔板。
  10. 【請求項10】 間隔板で間隔を保持された仕切板を隔
    てて二種の気流を流通させ、この二種の気流の間で仕切
    板を介して熱交換させる熱交換器の仕切板であって、多
    孔質材に熱により軟化して接着性を発揮する接着層を重
    合した構成からなり、間隔板をこの接着層により結合し
    ていることを特徴とする熱交換器の仕切板。
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