JP2003287387A - 熱交換膜および熱交換素子 - Google Patents
熱交換膜および熱交換素子Info
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Abstract
いて、基本性能と製造性を向上することができ、結露と
乾燥が繰り返し起こる環境でも、耐久性が高く、刺激臭
が発生しない熱交換膜および熱交換素子の提供を目的と
する。 【解決手段】 熱交換素子1の仕切板2は透湿性樹脂膜
14の両面に接着剤を使用せずに成形した非水溶性のノ
ーバインダー多孔質シート15をヒートシールにて接合
させた熱交換膜16で構成し、熱交換素子1は前記仕切
板2の表面および裏面のそれぞれ向かい合う両端部に設
けた2組みの樹脂製の遮蔽リブ3と、この遮蔽リブ3と
平行に所定間隔で複数本設けた樹脂製の間隔リブ4と
を、前記仕切板2の表面と裏面とで直交するように一体
に成形して熱交換板5とし、この熱交換板5と仕切板2
とを交互に複数枚積層して成形することにより、耐湿型
の熱交換膜および熱交換素子を得られる。
Description
温度と湿度を交換する熱交換型換気扇に使用される熱交
換膜および熱交換素子に関するものである。
形換気扇が普及している。室内空気と室外空気との間で
熱交換を行う熱交換素子は、室内空気を換気する際に失
われる熱を回収することにより、空調機器の省エネルギ
ー化が図れる。従来、この種の熱交換素子は、特公昭4
7−19990号公報に記載されたものが知られてい
る。
しながら説明する。
換膜102と前記熱交換膜102を所定間隔に保持する
波形の間隔板103からなり、1次気流(イ)と2次気
流(ロ)とが直交するよう流入し、前記熱交換膜102
を介して熱交換される。前記熱交換膜102には塩化リ
チウムなどの吸湿剤を含む親水性高分子で処理された加
工紙が用いられる。
露しやすい環境においても設置要望が増えている。この
結露しやすい環境においても使用できる熱交換素子10
4としては特公平4−81115号公報に記載されたも
のが知られている。熱交換素子104(図示せず)は熱
交換膜105と間隔板から構成され、図9の熱交換膜1
05は特定透気度を有するように緻密性に形成した不織
布などの多孔質基材106の上に非水溶性の親水性高分
子107を塗布して成形する。
きる熱交換素子108としては特公平4−25476号
公報に記載されたものも知られている。熱交換素子10
8は耐水性の熱交換膜と波形にしたPPやPEなどの樹
脂製間隔板を用いたコルゲート形状である(図示な
し)。
用スパンボンド不織布を用いることができる。この不織
布の構造は図10に示すように、不織布繊維1本のフィ
ラメント109の内部に強度の強いPETと、外部に柔
らかく、接着効果を発揮するPEとで構成する芯鞘構造
である。この不織布と透湿性樹脂膜とをヒートシールに
て接合して熱交換膜を成形することができる。
換素子の熱交換膜は、ヒートシールにより多孔質シート
と透湿性樹脂膜を接合したものを用いることができる。
この多孔質シートとしてはケミカルボンド法で製造した
ヒートシール用不織布がある。前記不織布の製造工程で
はエステル系、アクリル系などの溶剤型(例えば溶剤は
酢酸エチル)接着剤または界面活性剤や分散剤を用い
る。また、熱交換膜は透湿性樹脂膜に多孔質シートをエ
ステル系、アクリル系などの溶剤型(例えば溶剤は酢酸
エチル)接着剤を用いてドライラミネートで接合して成
形しても得られる。この多孔質シートとしては乾式法や
湿式法などの一般的な製法で得られた不織布が用いられ
る。また、熱交換素子は前記接着剤を用いて熱交換膜と
間隔板を接着積層して得られる。
換膜および熱交換素子では、室内空気と室外空気の温度
差が大きく結露が発生しやすい環境において、上記加工
紙を用いた熱交換素子101では形くずれを起こしやす
く、紙の破れや熱交換膜と間隔板の剥がれから1次気流
(イ)と2次気流(ロ)が混合しやすくなるなど耐久性
に課題があり、形くずれ、破れがないなど、耐久性が要
求されている。
度の高い不織布などの多孔質基材に非水溶性の親水性高
分子の膜を形成しているために、非水溶性の親水性高分
子の膜厚は厚くなり透湿性能が低下する。逆に膜厚を薄
くすると、多孔質基材と非水溶性の親水性高分子の膜の
結合力が低下して剥離するという課題があり、透湿性能
が高く、剥離することがない熱交換膜が要求されてい
る。
が悪いPPやPE樹脂のために、熱交換膜と間隔板の接
着性が悪い。一般的にコルゲート形状の熱交換素子は大
きな積層ブロックを切断して複数の積層ブロックを製造
するが、間隔板が樹脂のために切断性が悪く、作業性お
よび製造性が悪い。また、切断時に間隔板の目がつぶれ
やすく、熱交換素子の通路抵抗損失が増大するという課
題があり、熱交換膜と間隔板の接着性が良く、作業性お
よび製造性が良く、通路抵抗損失が低い熱交換膜および
熱交換素子が要求されている。
トに用いた場合、透湿性樹脂膜と多孔質シートをヒート
シールにて接合して成形した熱交換膜は、接着性の悪い
不織布のPEが熱交換膜の外側に構成されるために、熱
交換膜と間隔板の接着性が悪く、熱交換素子の製造性が
悪いという課題があり、熱交換膜と間隔板との接着性が
良く、製造性に優れた熱交換素子が要求されている。
型(例えば溶剤は酢酸エチル)接着剤または界面活性剤
や分散剤を用いて製造した熱交換膜または熱交換素子
は、接着剤の乾燥後も微量の溶剤成分が残り、結露しや
すい環境において前記溶剤成分が加水分解し、熱交換形
換気扇の停止で熱交換膜または熱交換素子が乾燥状態に
なると刺激臭を発生させるという課題があり、刺激臭が
発生しない熱交換膜および熱交換素子が要求されてい
る。
るものであり、結露しやすい環境において形くずれ、破
れ、剥離がなく、経年変化が少ないなど、耐久性を高く
することができ、また、透湿性能が高く、通路抵抗損失
が低いなど基本性能を向上することができ、また、作業
性、製造性を向上することができ、また、結露と乾燥が
繰り返し起こる環境においても刺激臭が発生しない熱交
換膜および熱交換素子を提供することを目的としてい
る。
目的を達成するために、水蒸気を選択的に透過させる透
湿性樹脂膜と接着剤を使用せずに製造したノーバインダ
ー多孔質シートを備え、前記透湿性樹脂膜の片面または
両面に前記ノーバインダー多孔質シートを接合させたも
のである。本発明によれば、透湿性能が高く、基本性能
を向上することができ、また、作業性、製造性を向上す
ることができ、また、結露と乾燥が繰り返し起こる環境
においても刺激臭が発生しない熱交換膜を提供すること
を目的としている。
ートは非水溶性の繊維性多孔質材で構成されたものであ
る。そして本発明によれば、透湿性能が高く、基本性能
を向上することができる熱交換膜が得られる。
ートは不織布で構成されたものである。そして本発明に
よれば、透湿性能が高く、基本性能を向上することがで
き、また、作業性、製造性を向上することができる熱交
換膜が得られる。
ートは高融点繊維層と低融点繊維層を備えた2層構造で
あり、前記高融点繊維層は融点が高い高融点繊維で構成
し、前記低融点繊維層は前記高融点繊維より融点が低い
低融点繊維で構成し、熱により前記低融点繊維が軟化し
て接着効果を発揮する構成としたものである。そして本
発明によれば、熱交換する基本性能を保持することがで
き、また、膜の破れがなく、接着性、作業性、製造性を
向上することができ、また、結露と乾燥が繰り返し起こ
る環境においても刺激臭が発生しない熱交換膜が得られ
る。
ートは高融点繊維層と中間融点繊維層と低融点繊維層を
備えた3層構造であり、前記中間融点繊維層は高融点繊
維と低融点繊維を混在した構成であり、熱により前記低
融点繊維が軟化して接着効果を発揮する構成としたもの
である。そして本発明によれば、剥離しない熱交換膜が
得られる。
ートは高融点繊維層と中間融点繊維層aと中間融点繊維
層bを備えた3層構造aであり、前記高融点繊維層は高
融点繊維を100%とし、前記中間融点繊維層aは前記
高融点繊維が50〜99%と低融点繊維が1〜50%と
を混在させ、前記中間融点繊維層bは前記高融点繊維が
60〜99%と前記低融点繊維が1〜40%とを混在さ
せた構成であり、熱により前記低融点繊維が軟化して接
着効果を発揮する構成としたものである。そして本発明
によれば、透湿性能が高く、基本性能を向上することが
でき、また、剥離がなく、接着性を向上することができ
る熱交換膜が得られる。
ー多孔質シートは高融点繊維層と低融点繊維層との間に
中間融点繊維層を備え、3層構造aのノーバインダー多
孔質シートは高融点繊維層と中間融点繊維層bとの間に
中間融点繊維層aを備えたものである。そして本発明に
よれば、剥離しない熱交換膜が得られる。
ートの高融点繊維をPETとし、低融点繊維をPEまた
はPPとしたものである。そして本発明によれば、熱交
換する基本性能を保持することができ、また、膜の破れ
がなく、接着性、作業性、製造性を向上することがで
き、また、結露と乾燥が繰り返し起こる環境においても
刺激臭が発生しない熱交換膜が得られる。
ートの低融点繊維と透湿性樹脂膜をポリオレフィン系素
材で構成したものである。そして本発明によれば、接着
性を向上することができる熱交換膜が得られる。
ートの低融点繊維と透湿性樹脂膜をポリオレフィン系素
材で構成し、前記低融点繊維の融点が前記透湿性樹脂膜
の融点より低い素材で構成したものである。そして本発
明によれば、膜の破れがなく、接着性を向上することが
でき、また、透湿性能が高く、基本性能を向上すること
ができる熱交換膜が得られる。
ートの低融点繊維と透湿性樹脂膜を同素材で構成したも
のである。そして本発明によれば、接着性を向上するこ
とができる熱交換膜が得られる。
ートは高融点繊維をPETとし、低融点繊維をPEまた
はPPとし、透湿性樹脂膜は孔径が4Å〜100μmの
PEまたはPPとしたものである。そして本発明によれ
ば、結露しやすい環境において経年変化が少なく、耐久
性を高くすることができ、また、膜の破れがなく、接着
性を向上することができ、また、透湿性能が高く、基本
性能を向上することができる熱交換膜が得られる。
ートは、熱により軟化させた低融点繊維の接着効果を利
用して、2層構造のノーバインダー多孔質シートは高融
点繊維層と低融点繊維層が接合し、3層構造のノーバイ
ンダー多孔質シートは高融点繊維層と中間融点繊維層と
低融点繊維層が接合し、3層構造aのノーバインダー多
孔質シートは高融点繊維層と中間融点繊維層aと中間融
点繊維層bが接合したものである。そして本発明によれ
ば、熱交換する基本性能を保持することができ、また、
膜の破れがなく、接着性、作業性、製造性を向上するこ
とができ、また、結露と乾燥が繰り返し起こる環境にお
いても刺激臭が発生しない熱交換膜が得られる。
は両面にノーバインダー多孔質シートをヒートシールに
より接合したものである。そして本発明によれば、作業
性、製造性を向上することができ、また、結露と乾燥が
繰り返し起こる環境においても刺激臭が発生しない熱交
換膜が得られる。
ートは熱により軟化させた低融点繊維の接着効果を利用
して、透湿性樹脂膜の片面または両面にヒートシールに
より接合したものである。そして本発明によれば、作業
性、製造性を向上することができ、また、結露と乾燥が
繰り返し起こる環境においても刺激臭が発生しない熱交
換膜が得られる。
切板と樹脂製の遮蔽リブおよび間隔リブと熱交換板を備
え、前記仕切板の表面は向かい合う一組の両端に前記遮
蔽リブを設け、この遮蔽リブと平行に所定間隔で複数本
の前記間隔リブを設けた構成であり、前記仕切板の裏面
は前記仕切板表面の遮蔽リブと直交する両端に前記遮蔽
リブを設け、この遮蔽リブと平行に所定間隔で複数本の
前記間隔リブを設けた構成であり、前記仕切板と前記遮
蔽リブおよび前記間隔リブとを一体に成形して前記熱交
換板とし、この熱交換板と前記仕切板とを交互に複数枚
積層した熱交換素子としたものである。そして本発明に
よれば、結露しやすい環境において形くずれ、破れ、剥
離がなく、経年変化が少ないなど、耐久性を高くするこ
とができ、また、通路抵抗損失が低く、基本性能を向上
することができ、また、接着性、作業性、製造性を向上
することができ、また、結露と乾燥が繰り返し起こる環
境においても刺激臭が発生しない熱交換膜および熱交換
素子が得られる。
させる透湿性樹脂膜と接着剤を使用せずに製造したノー
バインダー多孔質シートを備え、前記透湿性樹脂膜の片
面または両面に前記ノーバインダー多孔質シートを接合
させたことを特徴とする熱交換膜としたものであり、熱
交換膜はノーバインダー多孔質シートと透湿性樹脂膜と
を接合させた複合膜のために、強度とこしが得られ、取
扱いと切断性が良く、作業性と製造性を向上することが
できる。また、熱交換膜は透湿性樹脂膜単体で強度とこ
しが得られるように形成するよりも、複合膜にすること
で水蒸気を選択的に透過させる透湿性樹脂膜が薄膜化で
き、透湿性能を高くすることができる。また、エステル
系、アクリル系などの溶剤型(例えば溶剤は酢酸エチ
ル)接着剤または界面活性剤や分散剤を用いて製造した
熱交換膜は、接着剤の乾燥後も微量の溶剤成分が残り、
結露しやすい環境において前記溶剤成分が加水分解し、
乾燥状態になると刺激臭を発生させるが、接着剤を使用
せず製造した本熱交換膜は、結露と乾燥が繰り返し起こ
る環境においても刺激臭が発生しないという作用を有す
る。
溶性の繊維性多孔質材で構成したものであり、ノーバイ
ンダー多孔質シートは透気度が小さく通気性が良い繊維
性多孔質材であることと非水溶性素材であることが伴っ
て、水蒸気が熱交換膜で交換される時のノーバインダー
多孔質シート部分での抵抗が小さくなり、熱交換膜の透
湿性能を向上することができる。
布で構成したものであり、ノーバインダー多孔質シート
が不織布のために熱交換膜の強度とコシが向上して、熱
交換膜を所定の大きさに切断する作業性と製造性を向上
することができる。また、不織布は透気度が小さく通気
性が良いことから、水蒸気が熱交換膜で交換される時の
ノーバインダー多孔質シート部分での抵抗が小さくな
り、熱交換膜の透湿性能を向上することができる。
点繊維層と低融点繊維層を備えた2層構造であり、前記
高融点繊維層は融点が高い高融点繊維で構成し、前記低
融点繊維層は前記高融点繊維より融点が低い低融点繊維
で構成し、熱により前記低融点繊維が軟化して接着効果
を発揮する構成としたものであり、ノーバインダー多孔
質シートは熱により低融点繊維が軟化して接着効果を発
揮するので、ケミカルボンド法などによる溶剤型(例え
ば溶剤は酢酸エチル)接着剤を用いずに多孔質シートが
得られ、接着剤を用いる工法と比べて接着剤の乾燥作業
と時間がないために、熱交換膜は作業性と製造性を向上
することができる。更に熱交換膜は前記低融点繊維の接
着効果を利用して透湿性樹脂膜にノーバインダー多孔質
シートを接合すれば、接着剤を用いずに熱交換膜が製造
でき、接着剤を用いて熱交換膜を製造するよりも接着剤
の乾燥作業と時間がなく、作業性と製造性を向上するこ
とができる。また、前記接合時には低融点繊維で構成さ
れた低融点繊維層は接着剤の働きをして熱交換膜として
融合するために、熱交換膜は接着性を向上することがで
きる。一方、高融点繊維の融点は低融点繊維よりも高
く、低融点繊維の接着効果を利用して透湿性樹脂膜にノ
ーバインダー多孔質シートを接合する時には高融点繊維
は軟化しないために、高融点繊維で構成された高融点繊
維層は水蒸気を選択的に透過させる透湿性樹脂膜の機能
を熱から守る働きをして、熱交換膜の破れがなく、熱交
換する基本性能を保持することができる。また、エステ
ル系、アクリル系などの溶剤型(例えば溶剤は酢酸エチ
ル)接着剤または界面活性剤や分散剤を用いて製造した
熱交換膜は、接着剤の乾燥後も微量の溶剤成分が残り、
結露しやすい環境において前記溶剤成分が加水分解し、
乾燥状態になると刺激臭を発生させるが、接着剤を使用
せず製造した本熱交換膜は結露と乾燥が繰り返し起こる
環境においても刺激臭が発生しない。
点繊維層と中間融点繊維層と低融点繊維層を備えた3層
構造であり、前記中間融点繊維層は高融点繊維と低融点
繊維を混在した構成であり、熱により前記低融点繊維が
軟化して接着効果を発揮する構成としたものであり、高
融点繊維と低融点繊維が混在する中間融点繊維層は、熱
により低融点繊維が軟化して各3の繊維層を接合させる
クッションの働きをして、3層構造のノーバインダー多
孔質シートが剥離しない構造にできるために、熱交換膜
は剥離しない構造にすることができる。
点繊維層と中間融点繊維層aと中間融点繊維層bを備え
た3層構造aであり、前記高融点繊維層は高融点繊維を
100%とし、前記中間融点繊維層aは前記高融点繊維
が50〜99%と低融点繊維が1〜50%とを混在さ
せ、前記中間融点繊維層bは前記高融点繊維が60〜9
9%と前記低融点繊維が1〜40%とを混在させた構成
であり、熱により前記低融点繊維が軟化して接着効果を
発揮する構成としたものであり、熱により軟化した低融
点繊維の接着効果を利用して透湿性樹脂膜にノーバイン
ダー多孔質シートを接合すると、高融点繊維が60〜9
9%と低融点繊維が1〜40%とを混在させた中間融点
繊維層bが透湿性樹脂膜との接着面になる。ここで、低
融点繊維は接着剤の働きをして熱交換膜として融合する
ために、熱交換膜は接着性を向上することができる。一
方、高融点繊維の融点は低融点繊維よりも高く、前記接
合時には高融点繊維は軟化しないために、透湿性樹脂膜
と中間融点繊維層bとの接触面積は中間融点繊維層bの
高融点繊維の60〜99%が接着しないために、水蒸気
を選択的に透過させる透湿性樹脂膜の機能面積を広くす
ることができ、透湿性樹脂膜と中間融点繊維層bの接着
面積を100%低融点繊維にするよりも熱交換膜の透湿
性能を向上することができる。また、中間融点繊維層a
は各3の繊維層を接合させるクッションの働きをして、
3層構造aのノーバインダー多孔質シートが剥離しない
構造にできるために、熱交換膜は剥離しない構造にする
ことができる。
ー多孔質シートは高融点繊維層と低融点繊維層との間に
中間融点繊維層を備え、3層構造aのノーバインダー多
孔質シートは高融点繊維層と中間融点繊維層bとの間に
中間融点繊維層aを備えたものであり、高融点繊維と低
融点繊維が混在する中間融点繊維層は、融点差の大きい
繊維層を接着する時のクッションの働きをして、3層構
造のノーバインダー多孔質シートが剥離しない構造にで
きるために、熱交換膜は剥離しない構造にすることがで
きる。
ートの高融点繊維をPETとし、低融点繊維をPEまた
はPPとしたものであり、低融点繊維のPEまたはPP
は融点が105℃から170℃程度であり、高融点繊維
のPETは融点が255℃程度である。低融点繊維のP
EまたはPPの融点は樹脂繊維としては比較的低く、熱
により低融点繊維自身を軟化して接着する工法が容易
で、低融点繊維のPEまたはPPは多層構造のノーバイ
ンダー多孔質シートの各層を接着製造することや、ノー
バインダー多孔質シートと透湿性樹脂膜とのヒートシー
ル工法による複合膜の接合が可能である。ここで、前記
ヒートシール時には低融点繊維のPEまたはPPは接着
剤の働きをして熱交換膜として融合するために、熱交換
膜は接着性を向上することができる。一方、高融点繊維
のPETの融点は低融点繊維のPEまたはPPよりも高
く、前記ヒートシール時には軟化せず、高融点繊維のP
ETは水蒸気を選択的に透過させる透湿性樹脂膜の機能
を熱から守る働きをして、熱交換膜の破れがなく、熱交
換する基本性能を保持することができる。また、前記ヒ
ートシールにて製造した熱交換膜は高融点繊維のPET
で構成した高融点繊維層が熱交換膜の外側になり、AB
S、AS、PSなどの樹脂製遮蔽リブおよび間隔リブと
の一体成形が可能で、作業性、製造性を高くすることが
できる。また、エステル系、アクリル系などの溶剤型
(例えば溶剤は酢酸エチル)接着剤または界面活性剤や
分散剤を用いて製造した熱交換膜は、接着剤の乾燥後も
微量の溶剤成分が残り、結露しやすい環境において前記
溶剤成分が加水分解し、乾燥状態になると刺激臭を発生
させるが、接着剤を使用せず製造した本熱交換膜は結露
と乾燥が繰り返し起こる環境においても刺激臭が発生し
ない。
ートの低融点繊維と透湿性樹脂膜をポリオレフィン系素
材で構成したものであり、熱により軟化した低融点繊維
の接着効果を利用して透湿性樹脂膜にノーバインダー多
孔質シートを接合する時、融合する各素材が同じ系列の
樹脂素材のために相性が良く、熱交換膜は接着性を向上
することができる。
ートの低融点繊維と透湿性樹脂膜をポリオレフィン系素
材で構成し、前記低融点繊維の融点が前記透湿性樹脂膜
の融点より低い素材で構成したものであり、熱により軟
化した低融点繊維の接着効果を利用して透湿性樹脂膜に
ノーバインダー多孔質シートを接合する時、ノーバイン
ダー多孔質シートの低融点繊維は透湿性樹脂膜の融点よ
りも低いために、低融点繊維が軟化して透湿性樹脂膜に
接合される。この作用により水蒸気を選択的に透過させ
る透湿性樹脂膜の機能を熱から守り、熱交換膜の破れが
なく、熱交換する基本性能を保持することができる。ま
た、熱交換する機能の透湿性樹脂膜は軟化しないため
に、透湿性樹脂膜の融点が低融点繊維の融点と同等以下
の素材に比べて薄膜化でき、熱交換膜の透湿性能を向上
することができる。また、ノーバインダー多孔質シート
は熱交換する機能を果たさないため、低融点繊維は大き
く軟化させて透湿性樹脂膜に接合することができ、熱交
換膜は接着性を向上することができる。
点繊維と透湿性樹脂膜を同素材で構成したものであり、
熱により軟化した低融点繊維の接着効果を利用して透湿
性樹脂膜にノーバインダー多孔質シートを接合する時、
接着する各素材が同じために相性が良く、熱交換膜は接
着性を向上することができる。
点繊維をPETとし、低融点繊維をPEまたはPPと
し、透湿性樹脂膜は孔径が4Å〜100μmのPEまた
はPPとしたものであり、低融点繊維のPEまたはPP
と、透湿性樹脂膜のPEまたはPPはポリオレフィン系
の同系素材であるために融合の相性が良いことと、融点
が105℃から170℃程度と比較的範囲が狭いため
に、熱により軟化した低融点繊維のPEまたはPPの接
着効果を利用して透湿性樹脂膜とノーバインダー多孔質
シートとを接合する時の接着性が良いことから、熱交換
膜は接着性を向上することができる。一方、高融点繊維
のPETの融点は低融点繊維のPEまたはPPよりも高
く、前記接合時には軟化せず、高融点繊維のPETは水
蒸気を選択的に透過させる透湿性樹脂膜の機能を熱から
守る働きをして、熱交換膜の破れがなく、熱交換する基
本性能を保持することができる。また、透湿性樹脂膜の
孔径は水蒸気より大きい4Å以上で、霧雨より小さい1
00μmとすることで、防水性があり、水蒸気を選択的
に透過させ、透湿性能を高くすることができる。各素材
はPET、PEまたはPPなどの非水溶性素材で構成さ
れているために、結露しやすい環境において経年変化が
少なく、耐久性を高くすることができる。
により軟化させた低融点繊維の接着効果を利用して、2
層構造のノーバインダー多孔質シートは高融点繊維層と
低融点繊維層が接合し、3層構造のノーバインダー多孔
質シートは高融点繊維層と中間融点繊維層と低融点繊維
層が接合し、3層構造aのノーバインダー多孔質シート
は高融点繊維層と中間融点繊維層aと中間融点繊維層b
が接合したものであり、ノーバインダー多孔質シートは
熱により低融点繊維が軟化して接着効果を発揮するの
で、ケミカルボンド法などによる溶剤型(例えば溶剤は
酢酸エチル)接着剤を用いずに多孔質シートが得られ、
接着剤を用いる工法と比べて接着剤の乾燥作業と時間が
ないために、熱交換膜は作業性と製造性を向上すること
ができる。更に熱交換膜は前記低融点繊維の接着効果を
利用して透湿性樹脂膜にノーバインダー多孔質シートを
接合すれば、接着剤を用いずに熱交換膜が製造でき、接
着剤を用いて熱交換膜を製造するよりも接着剤の乾燥作
業と時間がなく、作業性と製造性を向上することができ
る。また、前記接合時には低融点繊維層および中間融点
繊維層bの低融点繊維は接着剤の働きをして熱交換膜と
して融合するために、熱交換膜は接着性を向上すること
ができる。一方、高融点繊維の融点は低融点繊維よりも
高く、低融点繊維の接着効果を利用して透湿性樹脂膜に
ノーバインダー多孔質シートを接合する時には高融点繊
維は軟化しないために、高融点繊維で構成された高融点
繊維層は水蒸気を選択的に透過させる透湿性樹脂膜の機
能を熱から守る働きをして、熱交換膜の破れがなく、熱
交換する基本性能を保持することができる。また、エス
テル系、アクリル系などの溶剤型(例えば溶剤は酢酸エ
チル)接着剤または界面活性剤や分散剤を用いて製造し
た熱交換膜は、接着剤の乾燥後も微量の溶剤成分が残
り、結露しやすい環境において前記溶剤成分が加水分解
し、乾燥状態になると刺激臭を発生させるが、接着剤を
使用せず製造した本熱交換膜は結露と乾燥が繰り返し起
こる環境においても刺激臭が発生しない。
ーバインダー多孔質シートをヒートシールにより接合し
たものであり、接着剤を使用せず熱交換膜を製造するた
めに、接着剤を用いて熱交換膜を製造するよりも接着剤
の乾燥作業と時間がなく、作業性と製造性を向上するこ
とができる。また、エステル系、アクリル系などの溶剤
型(例えば溶剤は酢酸エチル)接着剤または界面活性剤
や分散剤を用いて製造した熱交換膜は、接着剤の乾燥後
も微量の溶剤成分が残り、結露しやすい環境において前
記溶剤成分が加水分解し、乾燥状態になると刺激臭を発
生させるが、接着剤を使用せず製造した本熱交換膜は結
露と乾燥が繰り返し起こる環境においても刺激臭が発生
しない。
ートは熱により軟化させた低融点繊維の接着効果を利用
して、透湿性樹脂膜の片面または両面にヒートシールに
より接合したものであり、接着剤を使用せず熱交換膜を
製造するために、接着剤を用いて熱交換膜を製造するよ
りも接着剤の乾燥作業と時間がなく、作業性と製造性を
向上することができる。また、エステル系、アクリル系
などの溶剤型(例えば溶剤は酢酸エチル)接着剤または
界面活性剤や分散剤を用いて製造した熱交換膜は、接着
剤の乾燥後も微量の溶剤成分が残り、結露しやすい環境
において前記溶剤成分が加水分解し、乾燥状態になると
刺激臭を発生させるが、接着剤を使用せず製造した本熱
交換膜は結露と乾燥が繰り返し起こる環境においても刺
激臭が発生しない。
切板と樹脂製の遮蔽リブおよび間隔リブと熱交換板を備
え、前記仕切板の表面は向かい合う一組の両端に前記遮
蔽リブを設け、この遮蔽リブと平行に所定間隔で複数本
の前記間隔リブを設けた構成であり、前記仕切板の裏面
は前記仕切板表面の遮蔽リブと直交する両端に前記遮蔽
リブを設け、この遮蔽リブと平行に所定間隔で複数本の
前記間隔リブを設けた構成であり、前記仕切板と前記遮
蔽リブおよび前記間隔リブとを一体に成形して前記熱交
換板とし、この熱交換板と前記仕切板とを交互に複数枚
積層した熱交換素子としたものであり、仕切板はノーバ
インダー多孔質シートと透湿性樹脂膜をヒートシールに
て製造した熱交換膜として、仕切板と遮蔽リブおよび間
隔リブを一体成形して熱交換素子を製造すると、接着剤
を使用せず熱交換膜および熱交換素子が製造でき、接着
剤を用いる工法と比べて接着剤の乾燥作業と時間がな
く、作業性と製造性を向上することができる。また、エ
ステル系、アクリル系などの溶剤型(例えば溶剤は酢酸
エチル)接着剤または界面活性剤や分散剤を用いて製造
した熱交換膜および熱交換素子は、接着剤の乾燥後も微
量の溶剤成分が残り、結露しやすい環境において前記溶
剤成分が加水分解し、乾燥状態になると刺激臭を発生さ
せるが、接着剤を使用せず製造した本熱交換膜および熱
交換素子は結露と乾燥が繰り返し起こる環境においても
刺激臭が発生しない。また、熱交換膜および熱交換素子
は非水溶性の素材で構成されているために、結露しやす
い環境において形くずれ、破れ、剥離がなく、経年変化
が少ないなど、耐久性を高くすることができる。また、
熱交換素子は1次気流(イ)と2次気流(ロ)が流れる
通風路は一層おきに安定して形成されるとともに、気流
突入面の目つぶれがないために、通路抵抗損失を低くす
ることができる。また、仕切板と遮蔽リブおよび間隔リ
ブをインモールド工法を用いて一体成形すれば、各素材
の接着性が良く、作業性、製造性を向上することができ
る。
しながら説明する。
1は仕切板2、2aと樹脂製の遮蔽リブ3および間隔リ
ブ4と熱交換板5と通風路6、7を備え、前記仕切板2
の表面は向かい合う一組の両端に前記遮蔽リブ3を設
け、この遮蔽リブ3と平行に所定間隔で複数本の前記間
隔リブ4を設けた構成である。また、前記仕切板2の裏
面は前記仕切板2表面の遮蔽リブ3と直交する両端に前
記遮蔽リブ3を設け、この遮蔽リブ3と平行に所定間隔
で複数本の前記間隔リブ4を設けた構成である。前記熱
交換板5は前記仕切板2と前記遮蔽リブ3および前記間
隔リブ4とを一体に成形したものである。仕切板2aは
仕切板2と同様の材質とし、熱交換素子1は熱交換板5
と仕切板2aとを交互に複数枚積層したものであり、1
次気流(イ)を流す通風路6と、2次気流(ロ)を流す
通風路7を一層おきに形成する構成となっている。
うに通風路6に流し、2次気流を矢印(ロ)のように通
風路7に流すと、仕切板2、2aにより1次気流と2次
気流の熱を交換することができる。
示す。切断工程8で仕切板2を所定の大きさに切断す
る。次の成形工程9は仕切板2を成形機に挿入して樹脂
にて一体成形するインモールド工法で熱交換板5が得ら
れる。この樹脂としては成形品の強度と反りや収縮性か
ら熱可塑性樹脂を適用し、スチレン系樹脂のABS、A
S、PSなどが好ましい。樹脂にガラス繊維を10〜3
0重量%混入すると更に好ましい。ガラス繊維を樹脂に
混入すると、成形品の強度と反りや収縮性の物性が向上
することと、一体成形する仕切板2との接着性が向上す
る。これは化学結合による接着性が向上するのではな
く、ガラス繊維と仕切板2との繊維の絡まりが強くなっ
た物理結合が向上するものである。次に切断工程8aで
仕切板2aを所定の大きさに切断する。次の熱プレス工
程10で熱交換板5の上面に仕切板2aを置き、更に上
から加熱したヒーターブロック11で熱交換板5と仕切
板2aを熱プレスする。この工程で熱交換板5の樹脂が
溶融して仕切板2aと接着した単一素子12が得られ
る。ここで、仕切板2aの全面を熱プレスしても良い
が、熱交換する仕切板2aの熱交換機能を保持するため
に、図3に示すようにヒーターブロック11が熱交換板
5の遮蔽リブ3および間隔リブ4と仕切板2a、または
遮蔽リブ3と仕切板2aとを熱プレスする方が好まし
い。次に積層接着工程13で単一素子12を一段ごとに
積層して超音波溶着により接着して熱交換素子1を得
る。また、他の積層接着方法として熱プレス工程10で
熱交換板5を熱プレスしていない他面の樹脂を、ヒータ
ーブロックで溶融して単一素子12を一段ごとに積層接
着して熱交換素子1を得ても良い。これらの工法によれ
ば接着剤を一切用いずに熱交換素子1を製造することが
できる。
図4に示すように水蒸気を選択的に透過させる透湿性樹
脂膜14と接着剤を使用せずに製造したノーバインダー
多孔質シート15を備え、透湿性樹脂膜14の両面にノ
ーバインダー多孔質シート15を接合させた熱交換膜1
6で形成されている。ノーバインダー多孔質シート15
はPE、PP、PETなどを素材とする厚さが80〜1
00μm程度の非水溶性の繊維性多孔質材からなる不織
布、織布、ネットなどを用いることができ、通気性が大
きく、コスト、他部材との接着性、取扱い性、切断性か
ら不織布が最適である。
用不織布は製造工程でエステル系、アクリル系などの溶
剤型(例えば溶剤は酢酸エチル)接着剤または界面活性
剤や分散剤を用いるが、ノーバインダー多孔質シート1
5はこれらの接着剤または界面活性剤や分散剤を用いず
に製造する。具体的には不織布の繊維の中に低融点の綿
を混入させることで、熱プレスや熱風で低融点繊維を溶
かし繊維間を固定させるサーマルボンド法である。
00μmのポリオレフィン系樹脂、好ましくは4Å〜1
0μmのポリオレフィン系樹脂。このポリオレフィン系
樹脂としては膜厚が10〜50μmのPEまたはPPが
使用される。透湿性樹脂膜14の孔径は水蒸気より大き
い4Å以上で、霧雨より小さい100μmとすること
で、防水性があり、水蒸気を選択的に透過させる機能が
ある。
織布の低融点繊維を溶かして繊維間を接着させる効果を
利用したヒートシール用不織布として、熱により低融点
繊維を軟化させて透湿性樹脂膜14とノーバインダー多
孔質シート15をヒートシールにて接合させて熱交換膜
16を得る。この明細書における接合とは部材と部材を
つなぎ合わせること。すなわち透湿性樹脂膜とノーバイ
ンダー多孔質シートやヒートシール用不織布とをヒート
シールやラミネートなどの加工による構造的な密着状態
のことである。また、この明細書における融合とはとけ
て一つになること。すなわち透湿性樹脂膜とノーバイン
ダー多孔質シートやヒートシール用不織などとをヒート
シールやラミネートなどの加工により低融点繊維を溶か
して繊維間を接着させて一つの複合膜として熱交換膜を
得ることである。
いノーバインダー多孔質シート15のヒートシール用不
織布と透湿性樹脂膜14とをヒートシールで接合させた
複合膜のために、熱交換膜16の接着性を向上すること
ができ、剥離がない構造にすることができる。また、複
合膜とすることで熱交換膜16の強度とこしが得られ、
取扱いと切断性が良く、作業性と製造性を向上すること
ができる。また、熱交換膜16は透湿性樹脂膜14単体
で強度とこしが得られるように形成するよりも、複合膜
にすることで水蒸気を選択的に透過させる透湿性樹脂膜
14が薄膜化でき、透湿性能を高くすることができる。
質シート15は透気度が小さく通気性が良い繊維性多孔
質材であることと非水溶性素材であることが伴って、水
蒸気が熱交換膜16で交換される時のノーバインダー多
孔質シート15部分での抵抗が小さくなり、熱交換膜1
6の透湿性能を向上することができる。また、熱交換膜
16はノーバインダー多孔質シート15が不織布のため
に熱交換膜16の強度とコシが向上して、熱交換膜16
を所定の大きさに切断する作業性と製造性を向上するこ
とができる。
剤を使用せず製造したことと、非水溶性の素材で構成し
ているために、結露しやすい環境において形くずれ、破
れ、剥離がなく、経年変化が少ないなど、耐久性を高く
することができる。また、エステル系、アクリル系など
の溶剤型(例えば溶剤は酢酸エチル)接着剤または界面
活性剤や分散剤を用いて製造した熱交換膜および熱交換
素子は、接着剤の乾燥後も微量の溶剤成分が残り、結露
しやすい環境において前記溶剤成分が加水分解し、乾燥
状態になると刺激臭を発生させるが、接着剤を使用せず
製造した熱交換膜16および熱交換素子1は結露と乾燥
が繰り返し起こる環境においても刺激臭が発生しない。
また、接着剤を使用せず熱交換膜16と熱交換素子1を
製造するために、接着剤を用いる工法と比べて接着剤の
乾燥作業と時間がなく、作業性と製造性を向上すること
ができる。
次気流(ロ)が流れる通風路が一層おきに安定して形成
されるとともに、気流突入面の目つぶれがないために、
通路抵抗損失を低くすることができる。また、仕切板
2、2aと遮蔽リブ3および間隔リブ4をインモールド
工法にて一体成形したために、各部材の接着性が良く、
作業性、製造性を向上することができる。
仕切板2、2aを用いた直方体で説明したが、方形の仕
切板2、2aにかえて、6角形や円形を用いてもよく、
仕切板2と遮蔽リブ3および間隔リブ4を樹脂にて一体
成形した成形品を積層して、仕切板2を介して1次気流
と2次気流の熱を交換する構造であればその作用効果に
差異を生じない。
両面にノーバインダー多孔質シート15を接合させたる
構成で説明したが、熱交換膜16は透湿性樹脂膜14の
片面にノーバインダー多孔質シート15を接合させた構
成でもその作用効果に差異を生じない。
番号を付し、その詳細な説明は省略する。
aの素材となる熱交換膜16aの断面図を示す。熱交換
膜16aは透湿性樹脂膜14とノーバインダー多孔質シ
ート15aを備える。前記ノーバインダー多孔質シート
15aは高融点繊維層17と低融点繊維層18を備えた
2層構造であり、前記高融点繊維層17は融点が高い高
融点繊維のPETで構成し、前記低融点繊維層18は前
記高融点繊維より融点が低い低融点繊維のポリオレフィ
ン系樹脂で構成し、ポリオレフィン系樹脂としてPEま
たはPPを使用し、低融点繊維を溶かして繊維間を接着
させる効果を利用したヒートシール用不織布として、サ
ーマルボンド法で製造する。このヒートシール用不織布
は厚さが80〜100μm程度で通気性が大きく、切断
性が良好なものである。熱交換膜16aは透湿性樹脂膜
14の両面にノーバインダー多孔質シート15aを熱に
より低融点繊維を軟化させてヒートシールにて接合させ
て得られる。ヒートシールの加工温度は100〜180
℃程度とし、透湿性樹脂膜14とノーバインダー多孔質
シート15aの素材により適宜変更する。このヒートシ
ールにより透湿性樹脂膜14の表面とノーバインダー多
孔質シート15aの低融点繊維層18とが接合するよう
にする。
が良いノーバインダー多孔質シート15aのヒートシー
ル用不織布と透湿性樹脂膜14とをヒートシールで接合
させた複合膜である。前記ヒートシール時には低融点繊
維で構成された低融点繊維層18は接着剤の働きをして
熱交換膜16aとして融合するために、熱交換膜16a
は接着性を向上することができ、剥離がない構造にする
ことができる。一方、高融点繊維の融点は低融点繊維よ
りも高く、前記ヒートシール時には高融点繊維は軟化し
ないために、高融点繊維で構成された高融点繊維層17
は水蒸気を選択的に透過させる透湿性樹脂膜14の機能
を熱から守る働きをして、熱交換膜16aの破れがな
く、熱交換する基本性能を保持することができる。具体
的には透湿性樹脂膜14とノーバインダー多孔質シート
15aの低融点繊維はポリオレフィン系の同系素材であ
るために融合の相性が良いことと、ポリオレフィン系素
材の融点が105℃から170℃程度と比較的範囲が狭
いために、前記ヒートシールによるノーバインダー多孔
質シート15aの低融点繊維層18と透湿性樹脂膜14
との接着性が良いことから、熱交換膜16aの接着性を
向上することができ、剥離がない構造にすることができ
る。一方、高融点繊維のPETの融点は255℃程度と
低融点繊維のポリオレフィン系素材(PEまたはPP)
よりも高く、ノーバインダー多孔質シート15aの高融
点繊維層17のPETは前記ヒートシール時には軟化せ
ず、透湿性樹脂膜14の機能を熱から守る働きをして、
熱交換膜16aの破れがなく、熱交換する基本性能を保
持することができる。
換膜16aは高融点繊維のPETで構成した高融点繊維
層17が熱交換膜16aの外側になり、ABS、AS、
PSなどの樹脂製遮蔽リブ3および間隔リブ4との一体
成形が良好で、作業性が良く、熱交換素子1の製造性を
高くすることができる。
は熱により低融点繊維が軟化して接着効果を発揮するの
で、ケミカルボンド法などによる溶剤型(例えば溶剤は
酢酸エチル)接着剤を用いずに多孔質シートが得られ、
接着剤を用いる工法と比べて接着剤の乾燥作業と時間が
ない。更にこのノーバインダー多孔質シート15aと透
湿性樹脂膜14をヒートシールにて接合して得た熱交換
膜16aは、接着剤を用いずに熱交換膜16aが製造で
き、接着剤を用いて熱交換膜を製造するよりも接着剤の
乾燥作業と時間がなく、作業性と製造性を向上すること
ができる。
の低融点繊維と透湿性樹脂膜14をポリオレフィン系素
材で構成し、前記低融点繊維の融点が前記透湿性樹脂膜
14の融点より低い素材で構成した場合、具体的にはノ
ーバインダー多孔質シート15aの低融点繊維をPE
(融点は約105℃)とし、透湿性樹脂膜14の素材を
PP(融点は約170℃)としたような場合、ノーバイ
ンダー多孔質シート15aの低融点繊維のPEの融点は
透湿性樹脂膜14のPPよりも低いために、前記ヒート
シール時に低融点繊維のPEが軟化して透湿性樹脂膜1
4のPPに接合される。この作用により水蒸気を選択的
に透過させる透湿性樹脂膜14の機能を熱から守り、熱
交換膜16aの破れがなく、熱交換する基本性能を保持
することができる。また、熱交換する機能の透湿性樹脂
膜14は軟化しないために、透湿性樹脂膜14の融点が
低融点繊維の融点と同等以下の素材に比べて薄膜化で
き、熱交換膜16aの透湿性能を向上することができ
る。また、ノーバインダー多孔質シート15aは熱交換
する機能を果たさないため、低融点繊維のPEは大きく
軟化させて透湿性樹脂膜14に接合することができ、熱
交換膜16aは接着性を向上することができる。
の低融点繊維と透湿性樹脂膜14をポリオレフィン系の
同素材で構成した場合、具体的にはノーバインダー多孔
質シート15aの低融点繊維をPEとし、透湿性樹脂膜
14の素材をPEとした場合、または、ノーバインダー
多孔質シート15aの低融点繊維をPPとし、透湿性樹
脂膜14の素材をPPとしたような場合、前記ヒートシ
ール時に、接着する各素材が同じために相性が良く、熱
交換膜16aは接着性を向上することができる。
型(例えば溶剤は酢酸エチル)接着剤または界面活性剤
や分散剤を用いて製造した熱交換膜は、接着剤の乾燥後
も微量の溶剤成分が残り、結露しやすい環境において前
記溶剤成分が加水分解し、乾燥状態になると刺激臭を発
生させるが、接着剤を使用せず製造した熱交換膜16a
は結露と乾燥が繰り返し起こる環境においても刺激臭が
発生しない。
同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
aの素材となる熱交換膜16bの断面図を示す。熱交換
膜16bは透湿性樹脂膜14とノーバインダー多孔質シ
ート15bを備える。このノーバインダー多孔質シート
15bは高融点繊維層17と中間融点繊維層19と低融
点繊維層18を備えた3層構造であり、前記高融点繊維
層17は融点が高い高融点繊維のPETで構成し、前記
低融点繊維層18は前記高融点繊維より融点が低い低融
点繊維のポリオレフィン系樹脂で構成し、ポリオレフィ
ン系樹脂としてPEまたはPPを使用し、前記中間融点
繊維層19は高融点繊維のPETと低融点繊維のPEま
たはPPを混在した構成であり、低融点繊維を溶かして
繊維間を接着させる効果を利用したヒートシール用不織
布として、サーマルボンド法で製造する。このヒートシ
ール用不織布は厚さが80〜100μm程度で通気性が
大きく、切断性が良好なものである。熱交換膜16bは
透湿性樹脂膜14の両面にノーバインダー多孔質シート
15bを熱により低融点繊維を軟化させてヒートシール
にて接合させて得られる。ヒートシールの加工温度は1
00〜180℃程度とし、透湿性樹脂膜14とノーバイ
ンダー多孔質シート15bの素材により適宜変更する。
このヒートシールにより透湿性樹脂膜14の表面とノー
バインダー多孔質シート15bの低融点繊維層18とが
接合するようにする。
が混在する中間融点繊維層19は、熱により低融点繊維
が軟化して各3の繊維層を接合させるクッションの働き
をして、3層構造のノーバインダー多孔質シート15b
が剥離しない構造にできるために、熱交換膜16bは剥
離しない構造にすることができる。
には同一番号を付し、その詳細な説明は省略する。
aの素材となる熱交換膜16cの断面図を示す。熱交換
膜16cは透湿性樹脂膜14とノーバインダー多孔質シ
ート15cを備える。このノーバインダー多孔質シート
15cは高融点繊維層17と中間融点繊維層19aと中
間融点繊維層19bを備えた3層構造aであり、前記高
融点繊維層17は融点が高い高融点繊維のPETを10
0%とし、前記中間融点繊維層19aは前記高融点繊維
が50〜99%と前記高融点繊維より融点が低い低融点
繊維のポリオレフィン系樹脂を1〜50%とを混在さ
せ、前記中間融点繊維層19bは前記高融点繊維が60
〜99%と前記低融点繊維が1〜40%とを混在させた
構成であり、熱により低融点繊維が軟化して接着効果を
発揮する構成であり、低融点繊維を溶かして繊維間を接
着させる効果を利用したヒートシール用不織布として、
サーマルボンド法で製造する。前記低融点繊維のポリオ
レフィン系樹脂としてはPEまたはPPを使用する。ヒ
ートシール用不織布は厚さが80〜100μm程度で通
気性が大きく、切断性が良好なものである。熱交換膜1
6cは透湿性樹脂膜14の両面にノーバインダー多孔質
シート15cを熱により低融点繊維を軟化させてヒート
シールにて接合させて得られる。ヒートシールの加工温
度は100〜180℃程度とし、透湿性樹脂膜14とノ
ーバインダー多孔質シート15cの素材により適宜変更
する。このヒートシールにより透湿性樹脂膜14の表面
とノーバインダー多孔質シート15cの中間融点繊維層
19bとが接合するようにする。
繊維の接着効果を利用して透湿性樹脂膜14にノーバイ
ンダー多孔質シート15cを接合すると、高融点繊維が
60〜99%と低融点繊維が1〜40%とを混在させた
中間融点繊維層19bが透湿性樹脂膜14との接着面に
なる。ここで、低融点繊維は接着剤の働きをして熱交換
膜16cとして融合するために、熱交換膜16cは接着
性を向上することができる。一方、高融点繊維のPET
の融点は低融点繊維のPEまたはPPよりも高く、前記
接合時には高融点繊維は軟化しないために、透湿性樹脂
膜14と中間融点繊維層19bとの接触面積は中間融点
繊維層19bの高融点繊維の60〜99%が接着しない
ために、水蒸気を選択的に透過させる透湿性樹脂膜14
の機能面積を広くすることができ、透湿性樹脂膜14と
中間融点繊維層19bの接着面積を100%低融点繊維
にするよりも熱交換膜16cの透湿性能を向上すること
ができる。また、中間融点繊維層19aは各3の繊維層
を接合させるクッションの働きをして、3層構造aのノ
ーバインダー多孔質シート15cが剥離しない構造にで
きるために、熱交換膜16cは剥離しない構造にするこ
とができる。
シート15cは高融点繊維層17と中間融点繊維層19
aと中間融点繊維層19bを備えた3層構造aを用いて
説明したが、ノーバインダー多孔質シートはヒートシー
ル時に高融点繊維層が接着する透湿性樹脂膜14を保護
する働きをし、中間融点繊維層がノーバインダー多孔質
シート15cの各層を接着するクッションの働きと、透
湿性樹脂膜14とを接着させる効果があれば繊維層の数
を限定するものではない。
00%とし、中間融点繊維層19aは高融点繊維が50
〜99%と低融点繊維が1〜50%とを混在積層させ、
中間融点繊維層19bは高融点繊維が60〜99%と低
融点繊維が1〜40%とを混在させた構成を用いて説明
したが、ノーバインダー多孔質シートの中間融点繊維層
の高融点繊維と低融点繊維の混合比は、ノーバインダー
多孔質シートの各層が剥離しなければ混合比は特に限定
されるものではない。
結露しやすい環境において、刺激臭を発生しないことを
明確にするために、次のような比較試験を行った。
試験サンプルとした。具体的に熱交換膜は膜厚が30〜
35μmで、孔径が4Å〜100μmのPE透湿性樹脂
膜の両面にノーバインダー多孔質シートをヒートシール
にて接合させて得た。このノーバインダー多孔質シート
は高融点繊維層と中間融点繊維層aと中間融点繊維層b
を備えた3層構造であり、前記高融点繊維層は融点が高
い高融点繊維のPETを100%で構成し、中間融点繊
維層aは高融点繊維のPETが50%と前記高融点繊維
より融点が低い低融点繊維のPEを50%とを混在さ
せ、中間融点繊維層bは高融点繊維のPETが70%と
低融点繊維のPEを30%とを混在させた構成であり、
低融点繊維を溶かして繊維間を接着させる効果を利用し
たヒートシール用不織布として、サーマルボンド法で製
造した。このヒートシール用不織布は厚さが80〜10
0μm程度、坪量が28g/m2である。
PE透湿性樹脂膜の両面に市販されているヒートシール
用不織布をヒートシールにて接合させて得た。
ンプルを10m2、常温で4日間、それぞれ蒸留水に浸
した後、常温にて乾燥させた。また、試験サンプルおよ
び比較サンプルのヒートシール用不織布20m2も同様
の試験を行った。
ートシール用不織布(ノーバインダー多孔質シート)
は、乾燥後に臭いの官能試験を5人に実施したが、刺激
性の臭いは確認できなかった。しかし、比較サンプルの
熱交換膜およびヒートシール用不織布は、5人とも刺激
性の臭いがあることを感じた。以上の試験より本発明の
熱交換膜は結露しやすい環境において、刺激臭が発生し
ないことを証明できた。
明によれば、結露しやすい環境において形くずれ、破
れ、剥離がなく、経年変化が少ないなど、耐久性を高く
することができ、また、透湿性能が高く、通路抵抗損失
が低いなど基本性能を向上することができ、また、作業
性、製造性を向上することができ、また、結露と乾燥が
繰り返し起こる環境においても刺激臭が発生しないとい
う効果のある熱交換膜および熱交換素子を提供できる。
ック図
Claims (16)
- 【請求項1】 水蒸気を選択的に透過させる透湿性樹脂
膜と接着剤を使用せずに製造したノーバインダー多孔質
シートを備え、前記透湿性樹脂膜の片面または両面に前
記ノーバインダー多孔質シートを接合させたことを特徴
とする熱交換膜。 - 【請求項2】 ノーバインダー多孔質シートは非水溶性
の繊維性多孔質材で構成された請求項1記載の熱交換
膜。 - 【請求項3】 ノーバインダー多孔質シートは不織布で
構成された請求項1記載の熱交換膜。 - 【請求項4】 ノーバインダー多孔質シートは高融点繊
維層と低融点繊維層を備えた2層構造であり、前記高融
点繊維層は融点が高い高融点繊維で構成し、前記低融点
繊維層は前記高融点繊維より融点が低い低融点繊維で構
成し、熱により前記低融点繊維が軟化して接着効果を発
揮する構成とした請求項1記載の熱交換膜。 - 【請求項5】 ノーバインダー多孔質シートは高融点繊
維層と中間融点繊維層と低融点繊維層を備えた3層構造
であり、前記中間融点繊維層は高融点繊維と低融点繊維
を混在した構成であり、熱により前記低融点繊維が軟化
して接着効果を発揮する構成とした請求項4記載の熱交
換膜。 - 【請求項6】 ノーバインダー多孔質シートは高融点繊
維層と中間融点繊維層aと中間融点繊維層bを備えた3
層構造aであり、前記高融点繊維層は高融点繊維を10
0%とし、前記中間融点繊維層aは前記高融点繊維が5
0〜99%と低融点繊維が1〜50%とを混在させ、前
記中間融点繊維層bは前記高融点繊維が60〜99%と
前記低融点繊維が1〜40%とを混在させた構成であ
り、熱により前記低融点繊維が軟化して接着効果を発揮
する構成とした請求項4記載の熱交換膜。 - 【請求項7】 3層構造のノーバインダー多孔質シート
は高融点繊維層と低融点繊維層との間に中間融点繊維層
を備え、3層構造aのノーバインダー多孔質シートは高
融点繊維層と中間融点繊維層bとの間に中間融点繊維層
aを備えた請求項5、6記載の熱交換膜。 - 【請求項8】 ノーバインダー多孔質シートの高融点繊
維をPETとし、低融点繊維をPEまたはPPとした請
求項4、5、6、7記載の熱交換膜。 - 【請求項9】 ノーバインダー多孔質シートの低融点繊
維と透湿性樹脂膜をポリオレフィン系素材で構成した請
求項4、5、6、7記載の熱交換膜。 - 【請求項10】 ノーバインダー多孔質シートの低融点
繊維と透湿性樹脂膜をポリオレフィン系素材で構成し、
前記低融点繊維の融点が前記透湿性樹脂膜の融点より低
い素材で構成した請求項4、5、6、7記載の熱交換
膜。 - 【請求項11】 ノーバインダー多孔質シートの低融点
繊維と透湿性樹脂膜を同素材で構成した請求項4、5、
6、7記載の熱交換膜。 - 【請求項12】 ノーバインダー多孔質シートは高融点
繊維をPETとし、低融点繊維をPEまたはPPとし、
透湿性樹脂膜は孔径が4Å〜100μmのPEまたはP
Pとした請求項4、5、6、7記載の熱交換膜。 - 【請求項13】 ノーバインダー多孔質シートは、熱に
より軟化させた低融点繊維の接着効果を利用して、2層
構造のノーバインダー多孔質シートは高融点繊維層と低
融点繊維層が接合し、3層構造のノーバインダー多孔質
シートは高融点繊維層と中間融点繊維層と低融点繊維層
が接合し、3層構造aのノーバインダー多孔質シートは
高融点繊維層と中間融点繊維層aと中間融点繊維層bが
接合した請求項4、5、6、7、8、9、10、11、
12記載の熱交換膜。 - 【請求項14】 透湿性樹脂膜の片面または両面にノー
バインダー多孔質シートをヒートシールにより接合した
請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
1、12、13記載の熱交換膜。 - 【請求項15】 ノーバインダー多孔質シートは熱によ
り軟化させた低融点繊維の接着効果を利用して、透湿性
樹脂膜の片面または両面にヒートシールにより接合した
請求項4、5、6、7、8、9、10、11、12、1
3記載の熱交換素子。 - 【請求項16】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13、14、15記載の熱
交換膜で構成された仕切板と樹脂製の遮蔽リブおよび間
隔リブと熱交換板を備え、前記仕切板の表面は向かい合
う一組の両端に前記遮蔽リブを設け、この遮蔽リブと平
行に所定間隔で複数本の前記間隔リブを設けた構成であ
り、前記仕切板の裏面は前記仕切板表面の遮蔽リブと直
交する両端に前記遮蔽リブを設け、この遮蔽リブと平行
に所定間隔で複数本の前記間隔リブを設けた構成であ
り、前記仕切板と前記遮蔽リブおよび前記間隔リブとを
一体に成形して前記熱交換板とし、この熱交換板と前記
仕切板とを交互に複数枚積層した熱交換素子。
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