JP4206120B1 - 使い捨てフィルターシート取付用テープ及びフィルター取付方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】使い捨てフィルターシートを空気通気口枠に取り付けるフィルターシート取付用テープであって、ミクロ吸盤面を有するミクロ吸盤吸着材テープの空気通気口枠に向ける吸着面と反対側の表面に、ミクロ吸盤吸着材テープ側から順に粘着剤層、剥離剤層及びプラスチックフイルムテープが積層されてなる三層積層体単位の少なくとも3単位以上を設けてなり、最上層の三層積層体単位のプラスチックフイルムテープの表面に、粘着剤層を設け、該粘着剤層の上に離型紙を貼着してなることを特徴とする使い捨てフィルターシート取付用テープである。
【選択図】図2
Description
フィルターシートとしては、補修管理の簡便性の点から使い捨てフィルターシートを用いられることが多く、微細な液滴や粒子に対する捕集性が良好である上に、通気性がよく軽量で安価である点で、不織布シート、紙シート等が広く用いられている。
空気通気口枠に貼り付けるフィルターシートとしては、長方形の離型紙シートの4辺に粘着剤層を塗布したものに、同寸の長方形不織布シートを貼着したものを用意して、空気通気口枠に取り付ける直前に、離型紙シートを剥がして、剥がしたときに不織布シートの4辺に転写移行した粘着剤層によって、空気通気口枠に貼り付ける不織布シートが慣用されている。しかし、慣用の不織布フィルターシートを粘着剤層によって空気通気口枠に貼り付ける場合に、空気通気口枠に粘着剤の糊残りが発生して、その糊残り除去作業が煩わしい上に除去に用いた溶剤等によって、空気通気口枠及びその近傍が変色するという問題点がある。
さらに、従来技術においては、フィルターシートを交換する場合に、長方形状の軟弱なフィルターシートの4縁に粘着剤層を設けたものを用いて、この4縁の粘着剤層を正確に空気通気口枠に貼り付ける作業が、フィルターシートの端部にある4縁の粘着剤層がフィルターシートの面に付着して収拾が付かなくなる危険性が高い。一旦、粘着剤層がフィルターシートの面に粘着するとこれを引き剥がすことは困難である。このためフィルターシートの張替えには、熟年と作業時間が係るという欠点がある。
本出願人は、この従来技術の二つの欠陥を解消するために、空気通気口枠に対する不織布シートの貼り付け手段として、粘着剤の代わりに、空気通気口枠の平滑面に粘着剤なしで物理的に吸着するミクロ吸盤吸着材テープを用いる提案をした(特許文献1)。
特許文献1に記載のフィルター取付用テープは、ミクロ吸盤吸着材テープの無数の吸着盤面によって空気通気口枠に強力に安定的に吸着し、フィルターシートを使用した後に交換したとき、空気吸入口に糊残りが全く残らない利点を有する。しかし、使い捨てフィルターシートを剥離して新しいフィルターシートと交換するに際して、フィルター取付用テープを使用済みフィルターシートとともに交換して、廃棄処分することは避けられない。
この場合、不織布フィルターシート自体は安価であり、使い捨て可能であるが、ミクロ吸盤吸着材テープは、非常に高価であり、使い捨てフィルターとともに、ミクロ吸盤吸着材テープを廃棄したのでは、フィルターの維持管理経費が高くなり採算が全く合わず、特許文献1のミクロ吸盤吸着材テープ付きフィルターシートは実用化には至らなかった。
一般に、粘着テープでは、粘着剤層を保護するために剥離剤を表面に塗布した離型紙を貼着している。粘着テープを使用するときは、剥離剤の剥離性によって、簡単に、粘着剤層の接着力から剥がすことができて、粘着剤層の大きな接着力を活用して粘着テープを使用する。この場合の離型紙は、非常に容易に剥がれるので貼着の安定性はない。
しかし、離型紙の粘着剤層に対する剥離性は、用いる剥離剤の種類(重剥離〜軽剥離)及び剥離剤の塗布厚さによって、変更することができる。
本発明は、粘着剤と剥離剤層の組み合わせにおいて、剥離剤層の剥離性を弱くして、粘着剤層の接着力を残すようにすれば、手作業で剥離が可能で、かつ軽量の貼着されたフィルターシート1枚の重量を安定的に保持する程度の接着力を持たせることができる点を見出し、高価なミクロ吸盤吸着材テープ1枚当たりの使い捨てフィルターシートの消費枚数を4枚以上にする本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は
(1)使い捨てフィルターシートを空気通気口枠に取り付けるフィルターシート取付用テープであって、ミクロ吸盤面を有するミクロ吸盤吸着材テープの空気通気口枠に向ける吸着面と反対側の表面に、ミクロ吸盤吸着材テープ側から順に粘着剤層、剥離剤層及びプラスチックフイルムテープが積層されてなる三層積層体単位の少なくとも3単位以上を設けてなり、最上層の三層積層体単位のプラスチックフイルムテープの表面に、粘着剤層を設け、該粘着剤層の上に離型紙を貼着してなることを特徴とする使い捨てフィルターシート取付用テープ、
(2)使い捨てフィルターシートを空気通気口枠に取り付けるフィルターシート取付用テープであって、ミクロ吸盤面を両面に有するミクロ吸盤吸着材テープの空気通気口枠に向ける吸着面と反対側のミクロ吸盤面表面に、基底プラスチックフイルムテープを吸盤面の吸着によって貼り付け、該基底プラスチックフイルムテープの表面に、ミクロ吸盤吸着材テープ側から順に粘着剤層、剥離剤層及びプラスチックフイルムテープが積層されてなる三層積層体単位の少なくとも1単位以上を設けてなり、最上層の三層積層体単位のプラスチックフイルムテープの表面に、粘着剤層を設け、該粘着剤層の上に離型紙を貼着してなることを特徴とする使い捨てフィルターシート取付用テープ、
(3)三層積層体単位の粘着剤層の幅が、プラスチックフイルムテープの幅より、1〜10mm狭い(1)又は(2)に記載の使い捨てフィルターシート取付用テープ、
(4)空気通気口枠にミクロ吸盤吸着材テープの吸着面によって貼着された(1)、(2)又は(3)に記載の使い捨てフィルターシート取付用テープの露出した粘着剤層面に使い捨てフィルターシートの側縁を貼り付けてなることを特徴とするフィルター取付方法、及び
(5)使い捨てフィルターシートが感熱接着剤層からなる文字図形を熱圧着されたものである(4)に記載のフィルター取付方法、
を提供するものである。
そのため、使い捨てフィルターシート1枚当たりのミクロ吸盤吸着材テープの経費が4分の1以下となり、採算的に実用可能の経費となった。
実際に、フィルターシート取付用テープは10枚程度は使用できる。
その上、本発明のフィルターシート取付用テープは、汚れたフィルターを剥ぎ取ったときに、空気通気口枠に固定したままのフィルターシート取付用テープに新たに露出する粘着層に、フィルターシートの周辺を押し付けるだけで、フィルターシートの交換は終了するので、操作は簡単であり、失敗する恐れはない。
慣用の不織布シートの使い捨てフィルターシートを用いる場合は、前述の通り、長方形の離型紙シートを剥がして、周縁に粘着剤層を付けたままの広い面積(通常は100×70cm以上)のフィルターシートを広げて空気通気口枠に貼着する作業となる。この作業中にフィルターシートの周縁の粘着剤層が不織布シートに接触すると、これを引き剥がすことは不可能となり、取替え作業に時間がかかる。これと比較すると、問題の粘着剤層が空気通気口枠の不動の位置存在している本発明のフィルターシート取付用テープにより取り付けた使い捨てフィルターの取替え作業は、4隅から順に貼着すればよく、交換作業時間は大きく短縮され、取り付けの正確性も大きく改善される。
本発明のフィルターシート取付用テープは、図1の長方形状の空気通気口枠Wの4辺の枠面に、4本の使い捨てフィルターシート取付用テープ1をミクロ吸盤吸着材テープのミクロ吸盤面を押圧して枠面に圧着させて用いる。図1の空気通気口枠Wの4辺に貼着された使い捨てフィルターシート取付用テープ1の粘着剤層を露出させて、これにフィルターシートを広げてその4縁を圧着させて、フィルターシートを空気通気口枠の4辺の粘着剤層に固定する。
図2は、三層積層体単位Pが5単位の場合の態様を示す使い捨てフィルターシート取付用テープ1を垂直に切断した断面図である。
本発明の使い捨てフィルターシート取付用テープは、ミクロ吸盤吸着材テープ、三層積層体単位、最上粘着剤層及び離型紙を積層して構成される。
本発明に用いるミクロ吸盤吸着材テープは、表面に無数の凹部を有するテープ状合成樹脂弾性体であり、平滑面にテープの上面から指の力で均一に押圧して圧着したとき、無数の微細な凹部ひとつひとつが吸盤の機能を発揮し、ミクロ吸盤吸着材テープの吸盤面が平滑面、例えば空気通気口枠の平滑面等に吸着されて強力に密着固定する。
本発明に用いるミクロ吸盤吸着材テープの形成方法としては、例えば、合成樹脂エマルジョンを撹拌しながらこれに空気を吹き込んで微細な気泡を生成させ、プラスチックフィルムに塗工して加熱乾燥する方法、加熱発泡剤を添加した合成樹脂エマルジョンをプラスチックフィムに塗工し、加熱し発泡させる方法などで製造することができ、市販されているミクロ吸盤吸着材を使用することができる。
本発明に用いるミクロ吸盤吸着材テープの製造に用いる合成樹脂エマルジョンとしては、アクリル樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、合成ゴムエマルジョンなどを使用することができる。合成樹脂エマルジョンには、メラミン樹脂などの架橋剤を添加して、架橋構造を有するミクロ吸盤吸着材テープとすることが好ましい。架橋構造を有するミクロ吸盤吸着材テープ2とすることにより、ミクロ吸盤吸着材テープ2に耐水性を付与すると共に、吸着した平滑面に、フィルターを長時間使用した後に交換するとき、空気通気口枠に汚い跡形を残すことなくフィルターを取り外すことができる。
ミクロ吸盤吸着材テープ2の形成に用いる合成樹脂のガラス転移温度は、使用温度領域の弾力の観点から−50〜+10℃であることが好ましい。
ミクロ吸盤吸着材テープ2の凹部の直径は、2〜300μmを使用することができる。凹部の直径が小さいと製造が困難となり、大きすぎると吸盤効果の安定性が低下する。
ミクロ吸盤吸着材テープ2の吸着力は、大きいほど好ましく、少なくとも、三層積層体単位の粘着剤層と剥離剤層間の剥離力より大きくする必要があり、ミクロ吸盤吸着材テープ2の強力な吸着力は、当然ながら、当該剥離力より大きい吸着力を有している。
実際に、本発明に用いるミクロ吸盤吸着材テープ2の吸着力は、JIS K 6854−1に準じて測定した90度剥離力が、0.05N/25mm以上であることが好ましく、0.1N/25mm以上であることがより好ましい。また、JIS K 6850に準じて測定した引張剪断強さが、1kPa以上であることが好ましく、2kPa以上であることがより好ましい。
本発明に用いるミクロ吸盤吸着材テープは、片面又は両面に無数のミクロ吸盤を設けることができる。
本発明に用いるミクロ吸盤吸着材テープの片面にミクロ吸盤を設けたものを使用する場合は、当然ながら、図2のように積層構造のミクロ吸盤吸着材テープ2の最下面側にミクロ吸盤を向けて積層する必要がある。両面にミクロ吸盤がある場合は、どちらの面を空気通気口枠に向けて吸着させて使用することができる。
本発明の三層積層体単位は、ミクロ吸盤吸着材テープ側から順に粘着剤層、剥離剤層及びプラスチックフイルムテープが積層されてなる三層積層体単位である。
剥離剤の性能は、剥離剤層の厚さの調節及び剥離剤の種類によって変化させることができる。
本発明の三層積層体単位の粘着剤層は、上記剥離剤層付きプラスチックフイルムテープにさらに、粘着剤層を厚さ30μm以下程度を塗布して形成することができる。粘着剤の粘着力も、粘着剤の厚さ及び用いる粘着剤の種類によって、変化させることができる。
そして、粘着剤層及び剥離剤層は、プラスチックフイルムテープにコーティング若しくは塗布されて形状が決定されるものであり、三層積層体単位中の粘着剤層及び剥離剤層はプラスチックテープと同寸のテープ状であることは明白である。
本発明の三層積層体単位における剥離剤層の技術的役割は、三層積層体単位の粘着剤層とプラスチックフイルムテープの間の粘着力を低下させて、プラスチックフイルムテープを指で剥離可能とするとともに、粘着剤層を表面に露出させる点にある。
本発明の三層積層体単位のプラスチックフイルムテープは、柔軟性がある合成樹脂フイルムであれば特に制限なく使用することができ、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフイルム、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフイルム、ポリ塩化ビニルフイルムなどを挙げることができる。これらフイルムの中でも、ポリエステルフイルムは、機械的強度、寸法安定性及び耐熱性に優れているので好ましく用いられる。プラスチックフイルムテープの厚さに制限はないが、通常は25〜75μmであり、好ましくは40〜65μmである。
本発明の粘着剤層3を形成する粘着剤としては、例えば、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどの合成ゴムを弾性体とするゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体系粘着剤、シリコーン系粘着剤、紫外線硬化型粘着剤などを挙げることができる。これら粘着剤の中でも、ウレタン系粘着剤は、フィルターシートとして好適な不織布に対して優れた接着性を有するため、好ましく用いることができる。粘着剤層3の厚さに制限はないが、通常は25〜75μmであり、好ましくは40〜65μmである。
第五の三層積層体単位P5のプラスチックフイルムテープ5の上に、最上粘着剤層3Aを設け、この最上粘着剤層3Aを保護する離型紙Hが最上層に貼着されている。
図2の使い捨てフィルターシート取付用テープ1にフィルターシートを取り付ける場合には、まず、図1に示す通り、空気通気口枠Wの表面に図2の使い捨てフィルターシート取付用テープを吸着固定したのち、最上層の離型紙Hを剥がして最上粘着剤層3Aを露出させる。この露出した4辺の最上粘着剤層3Aに、フィルターシートの4縁を押し当てて密着固定する。通気性があるフィルターシート層Fに最上粘着剤層3Aは侵入して強力に接着するので、フィルターシート層Fの4縁は、最上粘着剤層3Aに強力に接着するばかりでなく、一旦密着固定した後は、最上粘着剤層3Aとフィルターシート層Fは最早分離させることはできない。本発明に用いる離型紙Hには、紙又は合成樹脂フイルムに離型剤をコーティングしたものを使用することができる。
第2の使い捨てフィルターシートを交換するときは、第四の三層積層体単位P4のプラスチックフイルムテープ5と剥離剤層4がフィルターシート層とともに剥がれて、第四の三層積層体単位P4の粘着剤層3が第三の三層積層体単位P3のプラスチックフイルムテープ5の上に残る。この粘着剤層3に新しい第3のフィルターシート層を貼着する。
同様に、第4、5及び6のフィルターシート層を貼着して使用することができる。
第6のフィルターシートが汚れた場合は、ミクロ吸盤吸着材テープ2とともに、廃棄処分することになる。そして、新しい5単位の三層積層体単位を有する使い捨てフィルターシート取付用テープを空気通気口枠に取り付けて、上層の最上粘着剤層3Aにフィルターシートを貼り付ける。
この方式で本発明の使い捨てフィルターシート取付用テープを使用すると、1枚のミクロ吸盤吸着材テープ2当たり、6枚のフィルターシート層を使用することができて、フィルターシート1枚当たりのミクロ吸盤吸着材テープの経費は、6分の1に節約することができる。
三層積層体単位における粘着剤層は、下面にあるプラスチックフイルムテープ表面と三層積層体単位の剥離剤層付きプラスチックフイルムテープの間に介在している。当該粘着剤層の下面に密着しているプラスチックフイルムテープと上面に密着している剥離剤層付きプラスチックフイルムテープを引き剥がすときは剥離剤層によって、粘着力が低下している剥離剤層付きプラスチックフイルムテープと粘着剤層の間が必ず剥がれる。そして、剥離剤層は、プラスチックフイルムテープにコーティングされるものであり、剥離剤層は、剥離に際しては、最初にコーティングされたプラスチックフイルムテープと一体的に移動する。そのため、三層積層体単位のプラスチックフイルムテープを、下面のプラスチックフイルムテープと引き剥がすときは、必ず、三層積層体単位の粘着剤層と剥離剤層の間から剥がれて、粘着剤層が露出する。
従来のフィルターシートの交換作業は、4辺に粘着剤層を設けた長方形状の空気通気口枠と同寸の面積の離型紙に同寸のフィルターシートを貼り付けたものを用意して、フィルターシートの4縁に粘着剤層を離型紙から転写させたフィルターシートを離型紙から引き剥がして、これを空気通気口枠に貼り付けている。このとき、腰がない折れ曲がり易いフィルターシートの4縁に存在する粘着剤層が作業中に、フィルターシート面に接着するので作業が非常に困難となる。本発明の場合のフィルターシートの交換は、粘着剤層は空気通気口の枠に固定されているので、フィルターシートの縁の粘着剤層が接着する困難がなく、作業が正確かつ迅速に実行できる。
そして、フィルターシートの通気性がある面に、粘着剤層が侵入するので、一旦粘着剤層に密着させると、強力に接着して、もはや、フィルターシートと粘着剤層の間を引き剥がすことはできない。
このため、使用済みフィルターシートを交換する場合は、これに粘着している粘着剤層とともに廃棄することになる。結局、この粘着剤層とともに、剥離剤層付きプラスチックフイルムテープが剥がれるので、使用済みフィルターシートとともに、粘着剤層、プラスチックフイルムテープ及び剥離剤層が廃棄される。
従って、三層積層体単位の薄いプラスチックフイルムテープの剥ぎ取りの際に最上層の一枚のみを摘む作業の困難はない。厚さのある使用済みフィルターシートを剥ぎ取れば、必然的に粘着剤層が露出する。
このとき、三層積層体単位の粘着剤層の側縁の幅をプラスチックフイルムテープの幅より、例えば、1〜10mm、好ましくは3〜7m狭くしておけば、最上層にあるプラスチックフイルムテープの剥ぎ取り作業がさらに確実になる。この狭くする幅は、粘着剤層の片側縁に設定することも両側縁に振り分けることもできる。
本発明の使い捨てフィルターシート取付用テープの第2の態様は、図2のミクロ吸盤吸着材テープ2の代わりに、両面にミクロ吸盤を有するミクロ吸盤吸着材テープの片面に基底プラスチックフイルムテープ5Bを吸盤面の吸着によって貼り付けた積層体を使用するだけで、他の構造は図2の態様と同一である(図4)。
図4の使い捨てフィルターシート取付用テープ1は、最後の第6のフィルターシート層Fを剥がすときは、基底プラスチックフイルムテープ5Bをミクロ吸盤吸着材テープ2の面から引き剥がして、使用済み第6のフィルターシートとともに基底プラスチックを廃棄するが、ミクロ吸盤吸着材テープ2は、空気通気口枠にそのまま残すことができる。そして、図4の基底プラスチックフイルムテープ5B−三層積層体単位P1−P2−P3−P4−P5−最上粘着剤層3A−離型紙Hの積層構造をそっくりミクロ吸盤吸着材テープ2の吸盤面に吸着固定することによって、元の状態に復元することができる。この場合の高価なミクロ吸盤吸着材テープは、三層積層体単位がすべて消費されるごとに交換する必要がなく、ミクロ吸盤吸着材テープの材質の劣化による弾力が低下しない限り長期に亘って使用することができる。
しかし、このように1枚ごとに交換する場合は、基底プラスチックフイルムテープ付きの長方形状の大きい寸法のフィルターシートを交換の度に持ち込む必要があり、直接、基底プラスチックフイルムテープにフィルターシートを用いることは、作業の効率性から見て、効率的でない。
本発明の第2態様の使い捨てフィルターシート取付用テープ(図4)においては、少なくとも1単位の三層積層体単位が必要となる。1単位の三層積層体単位があれば、空気通気口枠に固定された粘着剤層に、折り畳んで持ち込んだフィルターシートを広げて、簡単に貼り付ける作業を実行することができる。
本発明の使い捨てフィルターシート取付用テープに適用するフィルターシートとしては既に用いられている公知のフィルターシートは特に制限なく使用することができる。
例えば、不織布、白金海綿、多孔性酸化アルミニウムなどを挙げることができるが、不織布が軽量で安価で、取り扱い易い点で公的である。不織布としては、例えば、ポリエステル不織布、ポリプロピレン不織布、ポリアミド不織布、ポリアクリル不織布、レーヨン不織布などを挙げることができる。これら不織布の中でも、ポリエステル不織布は、各種の汚染成分に対する親和性が大きく、微細な液滴や粒子の捕集率が高いので好ましく用いることができる。
不織布の目付に特に制限はないが、通常は20〜80g/m2、好ましくは35〜65g/m2である。不織布の目付が20g/m2未満であると微細な液滴や粒子の捕集率が低下するおそれがあり、80g/m2を超えると通気抵抗が大きくなるおそれがある。
また、本発明に用いる使い捨てフィルターシートには、フィルターシートが汚れた時の交換時期を知らせる文字記号マークを取り付けることができる。交換時を示す文字記号マークは、文字記号マーク形状の感熱接着剤層をフィルターシートの面に熱圧着する方法又は粘着剤層をフィルターシートの面に転写する方法を用いることができるが、本発明の場合には、感熱接着剤層の文字記号マークが作業性の点から便利である。感熱接着剤の熱圧着も、剥離紙上の感熱接着剤層を剥離紙の裏面からの熱圧着によってフィルターシートに転写する方式が便利である。
2 ミクロ吸盤吸着材テープ
3 粘着剤層
3A 最上粘着剤層
4 剥離剤層
5 プラスチックフイルムテープ
5B 基底プラスチックフイルムテープ
P1、P2、P3、P4、P5 三層積層体単位
F フィルターシート層
H 離型紙
W 空気通気口枠
Claims (5)
- 使い捨てフィルターシートを空気通気口枠に取り付けるフィルターシート取付用テープであって、ミクロ吸盤面を有するミクロ吸盤吸着材テープの空気通気口枠に向ける吸着面と反対側の表面に、ミクロ吸盤吸着材テープ側から順に粘着剤層、剥離剤層及びプラスチックフイルムテープが積層されてなる三層積層体単位の少なくとも3単位以上を設けてなり、最上層の三層積層体単位のプラスチックフイルムテープの表面に、粘着剤層を設け、該粘着剤層の上に離型紙を貼着してなることを特徴とする使い捨てフィルターシート取付用テープ。
- 使い捨てフィルターシートを空気通気口枠に取り付けるフィルターシート取付用テープであって、ミクロ吸盤面を両面に有するミクロ吸盤吸着材テープの空気通気口枠に向ける吸着面と反対側のミクロ吸盤面表面に、基底プラスチックフイルムテープを吸盤面の吸着によって貼り付け、該基底プラスチックフイルムテープの表面に、ミクロ吸盤吸着材テープ側から順に粘着剤層、剥離剤層及びプラスチックフイルムテープが積層されてなる三層積層体単位の少なくとも1単位以上を設けてなり、最上層の三層積層体単位のプラスチックフイルムテープの表面に、粘着剤層を設け、該粘着剤層の上に離型紙を貼着してなることを特徴とする使い捨てフィルターシート取付用テープ。
- 三層積層体単位の粘着剤層の幅が、プラスチックフイルムテープの幅より、1〜10mm狭い請求項1又は請求項2に記載の使い捨てフィルターシート取付用テープ。
- 空気通気口枠にミクロ吸盤吸着材テープの吸着面によって貼着された請求項1、請求項2又は請求項3に記載の使い捨てフィルターシート取付用テープの露出した粘着剤層面に使い捨てフィルターシートの側縁を貼り付けてなることを特徴とするフィルター取付方法。
- 使い捨てフィルターシートが感熱接着剤層からなる文字図形を熱圧着されたものである請求項4に記載のフィルター取付方法。
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