JP3107028U - フィルター取付具及びフィルター - Google Patents

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【課題】空気中の汚れを捕集する不織布からなるフィルターを空気吸入口に安定して取り付けることができ、フィルターを長期間使用したのち交換するときに、空気吸入口に汚い跡形を残すことなく取り外すことができるフィルター取付具、該取付具を装着してなるフィルター及びフィルターの適切な交換時期を知ることができるフィルターを提供する。
【解決手段】空気吸入口に取り付けられて空気中の微細な液滴又は粒子を捕集する不織布からなるフィルターを空気吸入口に固定するフィルター取付具であって、剥離材層、不織布を接着する感圧接着剤層2、プラスチックフィルム3、空気吸入口の平滑面に吸着するミクロ吸盤吸着材層4及び剥離材層がこの順に積層されてなるフィルター取付具、該取付具を装着してなるフィルター、及び、不織布の空気吸入口側となる面に、無色のインキ又は接着剤によってフィルター交換時期を指示する文字又は図柄が転写印刷されてなる該フィルター。
【選択図】図1

Description

本考案は、フィルター取付具及びフィルターに関する。さらに詳しくは、本考案は、空気中の微細な液滴又は粒子を捕集する不織布からなるフィルターを空気吸入口に安定して取り付けることができ、フィルターを長期間使用したのち交換するときに、空気吸入口に汚い跡形を残すことなく取り外すことができるフィルター取付具、該取付具を装着してなるフィルター及びフィルターの適切な交換時期を知ることができるフィルターに関する。
個人住宅の台所のレンジフード、居間のエアコンの空気吸入口、レストランの厨房の換気扇、オフィスなどのエアコンや空気清浄機など、空気中の油煙などの微細な液滴や、塵埃などの微細な粒子が吸い込まれる設備が多い。これらの設備には、空気吸入口にフィルターが設けられているが、その捕集率は必ずしも高くはないので、フィルターを外して清掃するばかりでなく、設備を分解して内部を掃除する必要がある。特に台所のレンジフードは、油汚れが溜まりやすく、放置すると次第に粘稠となり、遂には固化してこびりついてしまう。短い間隔で定期的に分解掃除をすれば清潔な状態を保つことができるが、分解掃除は手間のかかる仕事なので、空気吸入口に不織布などのフィルターを取り付けて微細な液滴や粒子を捕集し、設備内への吸い込みを防止し、分解掃除の回数を減らすことが行われている。しかし、フィルターを取り付けたためにかえって安心してしまい、長期間放置しすぎるという状態も見られていた。
本考案者は、先に、汚れがフィルター上に蓄積されると、フィルターの交換時期を指示する文字又は図柄がフィルター表面に明瞭に現れるフィルターとして、無色のインキ又は接着剤によってフィルターの交換時期を指示する文字又は図柄を長尺の離型用シートに印刷し、該離型用シートを長尺の不織布と積層し、文字又は図柄を不織布に転写印刷し、所定の間隔ごとに裁断してなるフィルターを開発した(特許文献1)。このフィルターを購入した消費者は、添付されている落下防止面ファスナーを裏面の感圧接着剤で空気吸入口の両端の平滑面に貼り付け、フィルターから離型用シートを剥がし、文字又は図柄の面を空気吸入口側にして空気吸入口に取り付ける。使用を始めるときには、文字又は図柄は近くで見てもかろうじて目視できる程度であるが、空気中の微細な油滴や粒子などの汚れが付着すると明瞭に浮き出て、フィルターの交換時期を知らせる。このフィルターを用いることにより、交換時期を過ぎて汚れの捕集効果が低下し、通気抵抗が増大したフィルターを使用しつづけたり、逆にまだ使用可能なフィルターを無駄に交換するような事態はなくなった。
しかし、交換時期までレンジフードの空気吸入口にフィルターを取り付けておくと、落下防止面ファスナーの裏面の感圧接着剤が劣化し、空気吸入口の平滑面からきれいに剥がれず跡形が残る場合があるという問題が生じた。フィルターの有効期間中に落下防止面ファスナーだけを交換するという方法は実際的ではなく、また、跡形が残ってもすぐにその上に新しい落下防止面ファスナーを貼り付けるから気にしなくてもよいという意見もあるが、高価な設備に汚い跡形が残るのは気分のよいものではない。レンジフードは、長時間にわたって比較的高温にさらされる場所にあるだけに、感圧接着剤の改質によって劣化の問題を解決することは容易ではない。
特開2003−299923号公報
本考案は、空気中の微細な液滴又は粒子を捕集する不織布からなるフィルターを空気吸入口に安定して取り付けることができ、フィルターを長期間使用したのち交換するときに、空気吸入口に汚い跡形を残すことなく取り外すことができるフィルター取付具、該取付具を装着してなるフィルター及びフィルターの適切な交換時期を知ることができるフィルターを提供することを目的としてなされたものである。
本考案者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、プラスチックフィルムの一方の面に感圧接着剤層を、他方の面にミクロ吸盤吸着材層を形成したフィルター取付具は、感圧接着剤層により不織布からなるフィルターを接着させ、ミクロ吸盤吸着材層により空気吸入口の平滑面に吸着させることにより、十分な強度をもって空気吸入口にフィルターを取り付けることができ、長期間にわたってフィルターを空気吸入口に取り付けたままの状態としても、ミクロ吸盤吸着材が劣化して空気吸入口の平滑面に跡形を残すことがないことを見いだし、この知見に基づいて本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、
(1)空気吸入口に取り付けられて空気中の微細な液滴又は粒子を捕集する不織布からなるフィルターを空気吸入口に固定するフィルター取付具であって、剥離材層、不織布を接着する感圧接着剤層、プラスチックフィルム、空気吸入口の平滑面に吸着するミクロ吸盤吸着材層及び剥離材層がこの順に積層されてなることを特徴とするフィルター取付具、
(2)空気吸入口に取り付けられて空気中の微細な液滴又は粒子を捕集する不織布からなるフィルターにおいて、空気吸入口の平滑面に相当する位置に、フィルター面上に感圧接着剤層、プラスチックフィルム、空気吸入口の平滑面に吸着するミクロ吸盤吸着材層及び剥離材層がこの順に積層されてなることを特徴とするフィルター、及び、
(3)不織布の空気吸入口側となる面に、無色のインキ又は接着剤によってフィルター交換時期を指示する文字又は図柄が転写印刷されてなる(2)記載のフィルター、
を提供するものである。
本考案のフィルター取付具によれば、空気中の微細な液滴又は粒子を捕集する不織布からなるフィルターを空気吸入口に安定して取り付けることができる。フィルターを長期間使用したのち交換するときに、従来の面ファスナーと感圧接着剤を用いたフィルター取付具では接着剤の跡形が残っていたが、本考案のフィルター取付具を用いると、空気吸入口に接着剤の汚い跡形を残すことなく取り外すことができる。また、本考案のフィルター取付具は、従来用いられていた面ファスナーを用いるフィルター取付具に比べて、安価に製造することができる。本考案のフィルターは、レンジフードなどの空気吸入口に十分な強度をもって安定して取り付けることができ、取り外したあとに汚い跡形が残ることがない。無色のインキ又は接着剤によって文字又は図柄が印刷された本考案のフィルターは、フィルターを交換すべき時期を適切に知ることができ、無駄なく効率的に使用することができる。
本考案のフィルター取付具は、空気吸入口に取り付けられて空気中の微細な液滴又は粒子を捕集する不織布からなるフィルターを空気吸入口に固定するフィルター取付具であって、剥離材層、不織布を接着する感圧接着剤層、プラスチックフィルム、空気吸入口の平滑面に吸着するミクロ吸盤吸着材層及び剥離材層がこの順に積層されてなるフィルター取付具である。
図1は、本考案のフィルター取付具の一態様の断面図である。本態様のフィルター取付具は、図中で上から順に、離型材層1、感圧接着剤層2、プラスチックフィルム3、ミクロ吸盤吸着材層4及び保護材層5が積層されている。
本考案において、離型材層を構成する材料としては、例えば、離型フィルム、離型紙などを挙げることができる。離型フィルムとしては、例えば、シリコーン、フッ素樹脂などの離型コーティングを施したポリエステルフィルム、シリコーンなどの離型コーティングを施したポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを挙げることができる。離型紙としては、例えば、シリコーンなどの離型コーティングを施したポリエチレンラミネート紙などを挙げることができる。
本考案に用いる感圧接着剤に特に制限はなく、例えば、天然ゴム、SBRなどを弾性体とするゴム系感圧接着剤、アクリル系感圧接着剤、ウレタン系感圧接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体系感圧接着剤、シリコーン系感圧接着剤、紫外線硬化型感圧接着剤などを挙げることができる。これらの中で、ウレタン系感圧接着剤は、不織布からなるフィルターに対して良好な接着性を有するので好適に用いることができる。
本考案に用いるプラスチックフィルムに特に制限はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロン6、ナイロン66などのポリアミドフィルム、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムなどを挙げることができる。これらの中で、ポリエステルフィルムは、機械的強度と寸法安定性と耐熱性が良好なので好適に用いることができる。本考案において、プラスチックフィルムの厚さに特に制限はないが、25〜75μmであることが好ましく、40〜65μmであることがより好ましい。
本考案において、ミクロ吸盤吸着材層は、表面に多数の微細な凹みを有する合成樹脂弾性体からなり、平滑面に圧着されたとき微細な凹みの一つ一つが吸盤として作用し、ミクロ吸盤吸着材層が平滑面に吸着する。ミクロ吸盤吸着材層の形成方法としては、例えば、合成樹脂エマルジョンに撹拌しながら空気を吹き込んで微細な気泡を生成させ、プラスチックフィルムに塗工して加熱乾燥する方法、熱発泡剤を添加した合成樹脂エマルジョンをプラスチックフィルムに塗工し、加熱して発泡させる方法などを挙げることができる。
ミクロ吸盤吸着材層の形成に用いる合成樹脂としては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ウレタン樹脂エマルジョン、合成ゴムエマルジョンなどを挙げることができる。合成樹脂エマルジョンには、メラミン樹脂などの架橋剤を添加して、架橋構造を有するミクロ吸盤吸着材層とすることが好ましい。架橋構造を有するミクロ吸盤吸着材層とすることにより、ミクロ吸盤吸着材層に耐水性を付与するとともに、吸着した平滑面に跡形を残すことを防ぐことができる。
本考案において、ミクロ吸盤吸着材層の厚さは、200〜500μmであることが好ましく、250〜400μmであることがより好ましい。ミクロ吸盤吸着材層の厚さが200μm未満であると、平滑面の平滑性が劣るときに十分な吸着力が発現しないおそれがある。ミクロ吸盤吸着材層の厚さは500μm以下で十分な吸着力が発現し、通常は500μmを超える厚さのミクロ吸盤吸着材層は必要ではない。合成樹脂のガラス転移温度は、−50〜+10℃であることが好ましい。ミクロ吸盤吸着材層の凹みの直径は、5〜300μmであることが好ましい。凹みの直径が5μm未満であっても、300μmを超えても、吸着力が低下するおそれがある。
ミクロ吸盤吸着材層の吸着力は、JIS K 6854−1に準じて測定した90度剥離力が、0.05N/25mm以上であることが好ましく、0.1N/25mm以上であることがより好ましい。また、JIS K 6850に準じて測定した引張剪断接着強さが、1kPa以上であることが好ましく、2kPa以上であることがより好ましい。フィルター取付具を用いて取り付ける不織布からなるフィルターは軽量であり、空気吸入口に吸い付けられる力が働くので、比較的弱い吸着力であっても安定してフィルターを空気吸入口に固定することができる。
本考案において、保護材層を形成する材料としては、例えば、プラスチックフィルム、離型フィルム、離型紙などを挙げることができる。プラスチックフィルムとしては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルムなどを挙げることができる。離型フィルムとしては、例えば、シリコーン、フッ素樹脂などの離型コーティングを施したポリエステルフィルム、シリコーンなどの離型コーティングを施したポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを挙げることができる。離型紙としては、例えば、シリコーンなどの離型コーティングを施したポリエチレンラミネート紙などを挙げることができる。
本考案のフィルターは、空気吸入口に取り付けられて空気中の微細な液滴又は粒子を捕集する不織布からなるフィルターにおいて、空気吸入口の平滑面に相当する位置に、フィルター面上に感圧接着剤層、プラスチックフィルム、空気吸入口の平滑面に吸着するミクロ吸盤吸着材層及び剥離材層がこの順に積層されてなるフィルターである。
本考案に用いる不織布の材質に特に制限はなく、例えば、ポリエステル不織布、ポリプロピレン不織布、ポリアミド不織布、アクリル不織布、レーヨン不織布などを挙げることができる。これらの中で、ポリエステル不織布は、各種の汚れ成分に対する親和力が大きく、微細な液滴や粒子の捕集率が高いので好適に用いることができる。本考案に用いる不織布の製造方法に特に制限はなく、例えば、湿式不織布、ケミカルボンド、サーマルボンド、エアレイなどの乾式不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、ニードルパンチ不織布、ステッチボンド不織布などを挙げることができる。これらの中で、スパンボンド不織布は、経済的に製造することができ、通気抵抗が小さいので好適に用いることができる。本考案に用いる不織布の目付に特に制限はないが、20〜80g/m2であることが好ましく、35〜65g/m2であることがより好ましい。不織布の目付が20g/m2未満であると、微細な液滴や粒子の捕集率が低下するおそれがある。不織布の目付が80g/m2を超えると、通気抵抗が大きくなりすぎるおそれがある。
本考案のフィルターは、不織布を所定の寸法に裁断し、空気吸入口の平滑面に相当する位置に、適当な寸法に切断した本考案のフィルター取付具を、剥離材層を除去して感圧接着剤層で接着することにより製造することができる。例えば、レンジフードは、60cm型、70cm型、75cm型、90cm型などのように、標準化された寸法で製造、販売されているので、不織布をレンジフードの寸法に合わせて裁断しておくことができる。また、レンジフードの空気吸入口はその周囲に枠を有するので、その枠をフィルター取付具のミクロ吸盤吸着材層を吸着させる平滑面として利用することができる。空気吸入口の枠の形状も、レンジフードの型式に応じて標準化されているので、空気吸入口の枠の形状に応じてフィルター取付具を接着すべき位置を定めることができる。
本考案のフィルターにおいて、不織布に接着するフィルター取付具の個数に特に制限はないが、通常は不織布の左右両側において各3個ずつ、合計6個のフィルター取付具を接着することにより、安定してレンジフードの空気吸入口にフィルターを取り付けることができる。1個のフィルター取付具の大きさに特に制限はないが、3〜15cm2であることが好ましく、5〜10cm2であることがより好ましい。1個のフィルター取付具の大きさが3cm2未満であると、フィルターを空気吸入口に固定する力が不足するおそれがある。1個のフィルター取付具の大きさが15cm2を超えると、空気吸入口の周囲の枠内に収まらなくなるおそれがある。
本考案のフィルターは、不織布の空気吸入口側となる面に、無色のインキ又は接着剤によってフィルター交換時期を指示する文字又は図柄が転写印刷されてなることが好ましい。本態様のフィルターは、無色のインキ又は接着剤によってフィルターの交換時期を指示する文字又は図柄を長尺の離型用シートに印刷し、該離型用シートを長尺の不織布と積層し、文字又は図柄を不織布に転写印刷し、所定の間隔ごとに裁断することにより製造することができる。
本態様のフィルターは、使用を始めるときには文字又は図柄はかろうじて目視できる程度であるが、空気中の微細な油滴や粒子などの汚れが付着すると明瞭に浮き出て、フィルターの交換時期を知らせるので、このフィルターを用いることにより、交換時期を過ぎて汚れ防止効果が低下し、通気抵抗が増大したフィルターを使用しつづけたり、逆にまだ使用可能なフィルターを無駄に交換するような事態がなくなる。
図2は、本考案のフィルターの一態様を説明する平面図及び模式的なA−A線断面図である。本図では、理解を容易にするために、無色の接着剤により印刷された文字及び図柄を黒色で示す。本態様のフィルターは、不織布6に無色の接着剤により「とりかえてね」という文字と格子模様の図柄が印刷され、周辺部6か所にフィルター取付具7が接着され、離型フィルム8で覆われている。このフィルターを購入した消費者は、離型フィルムを剥がし、6個のフィルター取付具を利用してフィルターをレンジフードの空気吸入口に取り付ける。使用を開始するときは、文字と図柄はほとんど見えないが、フィルターの汚れが進むにつれて明瞭に目視し得るようになるので、そのとき新しいフィルターに交換する。フィルター取付具のミクロ吸盤吸着材層は、架橋しているので空気吸入口の平滑面に跡形を残すことなく、きれいに取り剥がすことができる。
以下に、実施例を挙げて本考案をさらに詳細に説明するが、本考案はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
実施例1(フィルター取付具の製造)
アクリル樹脂エマルジョン[大日本インキ化学工業(株)、DICNAL E−240A、固形分45重量%]17重量部、増粘剤[大日本インキ化学工業(株)、DICNAL VS−20]0.17重量部及びメラミン樹脂[(株)三和ケミカル、MW−30M]0.85重量部を混合し、簡易式発泡装置[東洋ゴム工業(株)、ソフラン−R FM−SR−303−3]を用いて、体積が1.6倍になるように発泡させた。この発泡エマルジョンを厚さ50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムに塗布し、130℃で3分間乾燥して厚さ350μmのミクロ吸盤吸着材層を形成し、表面を離型紙で被覆した。
次いで、ポリエステル離型フィルムにウレタン感圧接着剤を塗布して厚さ40μmの感圧接着剤層を形成し、上記のミクロ吸盤吸着材層を積層した二軸延伸ポリエチレンテレフタレートと感圧接着剤層の面で積層してフィルター取付具の原反を完成した。
このフィルター取付具の原反のミクロ吸盤吸着材層を塗装鋼板に圧着して、JIS K 6854−1に準じた90度剥離力と、JIS K 6850に準じた引張剪断接着強さの測定を行った。90度剥離力は0.26N/25mmであり、引張剪断接着強さは3.6kPaであった。
実施例2(フィルターの製造)
厚さ23μmの長尺のポリエステル離型フィルムに、無色の「とりかえてね」の文字と格子模様の図柄をグラビヤコーターを用いて印刷し、ペットボトルの再生品である目付50g/m2の長尺のスパンボンドポリエステル不織布に積層して印刷を転写し、縦36cm、横61cmの寸法に切断した。
実施例1で作製したフィルター取付具の原反から、2.4cm×3.3cmの寸法に切断したフィルター取付具6個を作製し、感圧接着剤層からポリエステル離型フィルムを剥ぎ取り、不織布を被覆したポリエステル離型フィルムの端をめくって、図2に示す位置に接着した。次いで、フィルター取付具のミクロ吸盤吸着材層を覆う離型紙を剥ぎ取り、不織布を被覆したポリエステル離型フィルムを元通りにして、接着されたフィルター取付具と不織布の端を覆い、フィルターを完成した。
12月21日に、フィルターのポリエステル離型フィルムを剥がし、新築家屋の台所の60cm幅の深型ブーツタイプのレンジフードの空気吸入口の枠の平滑面に、フィルター取付具6個を圧着し、ミクロ吸盤吸着材を利用してフィルターを取り付けた。フィルターは安定して取り付けられ、手で軽く引っ張ってもずれることはなかった。4月中旬からフィルムの文字と図柄がうっすらと見えるようになり、7月に入って明瞭に見えるようになったので、7月18日に取り外した。フィルターはきれいに取り外すことができ、レンジフードの空気吸入口の平滑面に跡形はまったく残らなかった。
本考案のフィルター取付具によれば、空気中の微細な液滴又は粒子を捕集する不織布からなるフィルターを空気吸入口に安定して取り付けることができ、フィルターを長期間使用したのち交換するときに、空気吸入口に汚い跡形を残すことなく取り外すことができる。また、従来用いられていた面ファスナーを用いるフィルター取付具に比べて、安価に製造することができる。本考案のフィルターは、レンジフードなどの空気吸入口に十分な強度をもって安定して取り付けることができ、取り外したあとに汚い跡形が残ることがない。無色のインキ又は接着剤によって文字又は図柄が印刷された本考案のフィルターは、フィルターを交換すべき時期を適切に知ることができ、無駄なく効率的に使用することができる。
本考案のフィルター取付具の一態様の断面図である。 本考案のフィルターの一態様の説明図である。
符号の説明
1 離型材層
2 感圧接着剤層
3 プラスチックフィルム
4 ミクロ吸盤吸着材層
5 保護材層
6 不織布
7 フィルター取付具
8 離型フィルム

Claims (3)

  1. 空気吸入口に取り付けられて空気中の微細な液滴又は粒子を捕集する不織布からなるフィルターを空気吸入口に固定するフィルター取付具であって、剥離材層、不織布を接着する感圧接着剤層、プラスチックフィルム、空気吸入口の平滑面に吸着するミクロ吸盤吸着材層及び剥離材層がこの順に積層されてなることを特徴とするフィルター取付具。
  2. 空気吸入口に取り付けられて空気中の微細な液滴又は粒子を捕集する不織布からなるフィルターにおいて、空気吸入口の平滑面に相当する位置に、フィルター面上に感圧接着剤層、プラスチックフィルム、空気吸入口の平滑面に吸着するミクロ吸盤吸着材層及び剥離材層がこの順に積層されてなることを特徴とするフィルター。
  3. 不織布の空気吸入口側となる面に、無色のインキ又は接着剤によってフィルター交換時期を指示する文字又は図柄が転写印刷されてなる請求項2記載のフィルター。
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