JP3082260U - レンジフード用フィルターカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価であり、取り付けが容易で、交換時期を
客観的に判断することが可能なレンジフード用フィルタ
ーカバーを提供すること。 【解決手段】 レンジフード用フィルター６のエア吸い
込み面に装着されるレンジフード用フィルターカバー２
であって、裏面が表面から実質的に透けて見える不織布
３から成り、この不織布３の裏面に、所定パターンの接
着剤４が塗布してあり、この接着剤４を介して、フィル
ター６におけるエア吸い込み口１４側の面に接着され
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、たとえばガスレンジの上部に設けられる換気用レンジフードに組み 込まれる金属製フィルターおよび周辺を覆うカバー（「レンジフード用フィルタ ー」とも称される）に関する。

【０００２】

【従来の技術】

台所で煮炊きする場合に使用されるガスレンジの上部には、燃焼ガス、油煙、 臭いなどの廃ガスをフィルターを通して屋外に排出するために、レンジフードが 設けられている。レンジフードには、通常、グリスフィルターなどのフィルター が着脱自在に具備してある。グリスフィルターは、廃ガス中の油煙や油塵を除去 するためのものである。

【０００３】 グリスフィルターは、たとえば油を弾くことが可能なコーティングが施された 金属製多孔板で構成してあり、そのエア吸い込み面には、不織布カバーが取り付 けられ、そのフィルター効果が高められている。グリスフィルターが汚れて交換 時期となった場合には、グリスフィルターをレンジフードから取り外し、不織布 カバーのみを廃棄処分とし、グリスフィルター本体は、洗浄して再使用する。

【０００４】 従来では、新たな不織布カバーを洗浄後のグリスフィルター本体に取り付ける には、不織布カバーの周囲に具備されたアルミ製の枠体を用いて取り付けている 。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の不織布カバーでは、周囲にアルミ製の枠体が 取り付けられているために、コストアップとなると共に、その取付が煩雑であっ た。

【０００６】 また、このような従来の不織布カバーが取り付けられたグリスフィルターにお いて、油煙や油塵の汚れによる交換時期を判断するには、不織布カバーの汚れ具 合を見て判断するしかなく、交換時期を客観的に判断することができなかった。

【０００７】 本考案は、このような実状に鑑みてなされ、安価であり、取り付けが容易で、 交換時期を客観的に判断することが可能なレンジフード用フィルターカバーを提 供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案に係るレンジフード用フィルターカバーは 、レンジフード用フィルターのエア吸い込み面に装着されるレンジフード用フィ ルターカバーであって、 裏面が表面から実質的に透けて見える不織布から成り、この不織布の裏面に、 所定パターンの接着剤が塗布してあり、この接着剤を介して、前記フィルターの エア吸い込み面に接着されることを特徴とする。なお、本考案のフィルターカバ ーは、フィルタとしての機能を有し、「レンジフード用フィルター」とも称され る。

【０００９】 本考案のカバーによれば、従来のものと比較して、アルミ製枠体を用いること なく、カバーの接着剤塗布面をフィルターに対して押圧するのみで、フィルター に対する取り付けが可能になり、カバー自体のコスト低減を図れると共に、カバ ーの取り付け作業が著しく容易になる。

【００１０】 なお、本考案のカバーにおける接着剤塗布面には、剥離シートなどが接着して あり、カバーの使用前の状態では、カバーの接着剤塗布面の接着力を保持しなが ら、接着剤塗布面を保護してあることが好ましい。カバーの接着剤塗布面は、接 着されるフィルターの面積よりも大きくても良く、その場合には、カバーは、レ ンジフードの開口縁部に対しても接着される。

【００１１】 本考案において、接着剤としては、特に限定されないが、たとえばアクリル系 接着剤、ゴム系接着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体系接着剤などが用いられ る。フィルターの交換時期には、本考案のカバーは、フィルターから剥がされて 廃棄処分とされることから、接着剤としては、強力な接着剤である必要はない。 なお、本考案において、接着剤とは、粘着剤も含む概念で用いる。

【００１２】 前記所定パターンとしては、特に限定されないが、格子状パターンが好ましい 。あるいは、所定パターンは、文字パターンを含んでも良い。文字パターンの場 合には、広告宣伝機能も持たせることもできる。あるいは、所定パターンは、花 柄模様などの模様を含んでも良い。その場合には、意匠的に優れ商品価値が高ま る。

【００１３】 本発明において、好ましくは、前記接着剤が着色されている。着色されている ことで、カバーの表面から容易に着色剤のパターンを見ることができ、カバー自 体あるいはフィルター自体の汚れを客観的に判断することができる。たとえば、 接着剤の汚れにより、その接着剤の文字パターンが浮き出て見えることになり、 交換時期を客観的に判断することができる。

【００１４】 好ましくは、前記所定パターンの線幅が、２〜８mmである。この線幅が細すぎ ると、接着力が弱まり、太すぎるとフィルター機能を阻害するおそれがある。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を、図面に示す実施形態に基づき説明する。

【００１６】 図１は本考案の一実施形態に係るレンジフード用フィルターカバーの斜視図、 図２は図１に示すカバーが装着してあるフィルターをレンジフードに取り付けた 状態を示す断面図である。

【００１７】 図１に示すように、本実施形態のレンジフード用フィルターカバー２は、柔軟 性を持つ平板状の不織布３を有する。不織布３の裏面（図１では、表面であるが 、エア吸い込み面となる面を表面とするために裏面と称する）には、格子状に接 着剤４が塗布してある。

【００１８】 不織布３の大きさは、特に限定されないが、本実施形態では、たとえば横幅Ｌ １が９０ｃｍであり、縦幅Ｌ２が４６ｃｍである。また、不織布３の厚みＴ１は 、１〜２mm程度である。接着剤４の塗布線幅Ｌ３は、本実施形態では、約５mmで あり、格子状パターンの間隔Ｌ４は、約５ｃｍである。接着剤の塗布厚みは、通 常の塗布厚み程度でよい。接着剤４の具体的な組成は、特に限定されないが、強 力な接着剤ではないことが好ましく、グリスフィルター６に対して接着されて外 力が作用しない状態で剥がれず、且つ手で剥がせる程度の粘着力を有するものが 好ましい。

【００１９】 接着剤４が塗布された面には、剥離紙（剥離フィルム含む）などが仮接着され ていても良い。このカバー３を使用する際に、剥離紙を剥離し、その接着剤塗布 面を、図２に示すグリスフィルター６におけるエア吸い込み口１４側の面に貼り 付ければよい。グリスフィルター６は、たとえば金属製のフィルターであり、図 ２に示すように、レンジフード１０の開口部８に着脱自在に取り付けられる。

【００２０】 なお、図２において、符号Ａは、空気の流れ方向を示す。カバー３は、グリス フィルター６よりも大きな面積を有し、カバー３の接着剤塗布面は、フィルター ６のみでなく、レンジフード１０に形成してある吸い込み用開口部８の縁部に対 しても接着される。このカバー３の接着剤塗布面の両側には、面状ファスナー（ たとえば「マジックテープ」（登録商標）などの商品名）を具備しても良く、こ の面状ファスナーを用いて、カバー３をレンジフード１０の開口縁部に着脱自在 に取り付けても良い。

【００２１】 本実施形態のカバー２によれば、従来のものと比較して、アルミ製枠体を用い ることなく、カバー２の接着剤４の塗布面をグリスフィルター６に対して押圧す るのみで、グリスフィルター６に対する取り付けが可能になり、カバー２自体の コスト低減を図れると共に、カバーの取り付け作業が著しく容易になる。

【００２２】 本実施形態においては、接着剤４の塗布パターンは、格子状に限定されず、文 字パターンを含んでも良い。たとえば文字パターンの場合には、広告宣伝機能も 持たせることもできる。あるいは、所定パターンは、花柄模様などの模様を含ん でも良い。その場合には、意匠的に優れ商品価値が高まる。

【００２３】 本実施形態において、好ましくは、接着剤４が、たとえば青色に着色されてい る。着色されていることで、カバー２の表面（図２において吸い込み口１４の側 ）から容易に着色剤のパターンを見ることができ、カバー２自体あるいはグリス フィルター６自体の汚れを客観的に判断することができる。たとえば、接着剤４ の汚れにより、その接着剤４の文字パターンが浮き出て見えることになり、交換 時期を客観的に判断することができる。不織布３において接着剤４が塗布されて いる部分は、塗布されていない部分に比較して、汚れを吸着しやすいことから、 接着剤４の文字パターンが浮き出て見えることになると考えられる。

【００２４】 なお、接着剤４の文字パターンとしては、たとえば「交換時期です」などのパ ターン、あるいは製造メーカーを示す文字パターンや絵柄などであっても良い。

【００２５】 交換に際しては、グリスフィルター６をレンジフード１０から取り外すことな く、汚れたカバー２のみをグリスフィルター６から取り外し、カバー２のみを新 品と交換しても良い。あるいは、カバー２およびグリスフィルター６をレンジフ ード１０から取り外し、グリスフィルター６を洗浄した後、新たなカバー２をグ リスフィルター６の表面に貼り付け、再度、レンジフード１０の開口部８に取り 付ければよい。

【００２６】 なお、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の範囲 内で種々に改変することができる。たとえば、本考案のカバー２は、グリスフィ ルター６のみに装着されるものではなく、その他の金属製フィルター、またはそ の他の材質のフィルターに対して接着されていても良い。

【００２７】

【考案の効果】

以上説明してきたように、本考案によれば、安価であり、取り付けが容易で、 交換時期を客観的に判断することが可能なレンジフード用フィルターカバーを提 供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は本考案の一実施形態に係るレンジフー
ド用フィルターカバーの斜視図である。

【図２】 図２は図１に示すカバーが装着してあるフィ
ルターをレンジフードに取り付けた状態を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

２… レンジフード用フィルターカバー ３… 不織布 ４… 接着剤 ６… グリスフィルター

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 レンジフード用フィルターのエア吸い込
   み面に装着されるレンジフード用フィルターカバーであ
   って、 裏面が表面から実質的に透けて見える不織布から成り、
   この不織布の裏面に、所定パターンの接着剤が塗布して
   あり、この接着剤を介して、前記フィルターのエア吸い
   込み面に接着されるレンジフード用フィルターカバー。
2. 【請求項２】 前記接着剤が着色されている請求項１に
   記載のレンジフード用フィルターカバー。
3. 【請求項３】 前記所定パターンが格子状パターンを含
   むことを特徴とする請求項１または２に記載のレンジフ
   ード用フィルターカバー。
4. 【請求項４】 前記所定パターンが文字パターンを含む
   ことを特徴とする請求項１〜３のいずれかに記載のレン
   ジフード用フィルターカバー。
5. 【請求項５】 前記所定パターンの線幅が、２〜８mmで
   あることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の
   レンジフード用フィルターカバー。