JP4082648B2 - フィルター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はフィルターに関し、特にエアコンの吸入口、レンジフード、換気扇等に取付けられるフィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平10−28825号公報において、不織布の一面に接着剤を網目状又は格子縞状に塗布し、塗布面側に剥離紙を貼り付けたカットフィルター材が開示されている。
【0003】
使用時には、接着剤の網目に沿って切断して空気清浄機等の吸込み口に取付ける。これによって、開口部の周縁を接着剤で囲むことができるので気体のリークを防止できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のフィルターでは、使用後それを取外そうとする時に問題を生じる。すなわち、このフィルターでは、その周縁が接着剤の塗布面で囲まれて接着されているため、その縁を手で掴みにくく剥がしにくい。無理に剥がそうとするとフィルターが破れて一部が残存してしまい、これを取り除くために又労力を要する。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、種々のサイズの対象物に確実に取付けることができるとともに、容易に取外しができるフィルターを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、対象物に貼着して通過する気体をろ過するためのフィルターであって、矩形シート状の不織布と、不織布の一方面の全面に対して、不織布の上辺に対して斜めのストライプ状に塗布された粘着剤と、不織布の一方面であって粘着剤が塗布されていない不織布の部分に塗布された文字、記号等の表示機能を有する文字状粘着剤と、のみからなるものである。
【0007】
このように構成すると、不織布の一方面の全面に不織布の上辺に対して斜めのストライプ状に粘着剤が塗布される。又、不織布の一方面であって粘着剤が塗布されていない不織布の部分に文字、記号等の表示機能を有する文字状粘着剤が塗布されるものである。
【0010】
請求項2記載の発明は、対象物に貼着して通過する気体をろ過するためのフィルターであって、矩形シート状の不織布と、不織布の一方面の全面に不織布の上辺に対して斜めの格子状に塗布された粘着剤と、不織布の一方面であって粘着剤が塗布されていない不織布の部分に塗布された文字、記号等の表示機能を有する文字状粘着剤と、のみからなるものである。
【0011】
このように構成すると、不織布の対象物に対する粘着強度が全体的に向上するとともに、不織布の辺のいずれにおいても、粘着剤が塗布されない部分が生じる。又、不織布の一方面であって粘着剤が塗布されていない不織布の部分に文字、記号等の表示機能を有する文字状粘着剤が塗布されるものである。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、フィルターは安定した状態で対象物に貼着できるとともに、不織布の辺の各々には粘着剤が塗布されない部分が必ず生じるので、対象物からフィルターを剥がすとき、容易に不織布の一部を掴むことができるため、フィルターの取外しが簡単にできる。又、使用によって周囲の部分が変色するので文字状粘着剤の塗布部分が識別しやすくなる。そのため、例えば、フィルターの交換を促すような文字を文字状粘着剤として塗布しておけば、フィルターの交換の目安となり使い勝手が良い。
【0035】
請求項2記載の発明は、不織布の対象物に対する貼着強度が全体的に向上するので、不織布の貼着時における信頼性が向上する。しかも、不織布の辺のいずれにおいても粘着剤が塗布されていない部分が必ず生じているため、フィルターの取外しが極めて容易となる。又、使用によって周囲の部分が変色するので文字状粘着剤の塗布部分が識別しやすくなる。そのため、例えば、フィルターの交換を促すような文字を文字状粘着剤として塗布しておけば、フィルターの交換の目安となり使い勝手が良い。
【0045】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態によるフィルターの使用状態を示した概略図である。
【0046】
図を参照して、この実施の形態によるフィルター15は、エアコン20の前面21及び上面25に取付けられて使用されている。すなわち、エアコン20の前面21には室内の空気を吸込むための空気吸入口22と、吸込まれた空気を冷やしたり又は温めたりしたものを室内に吹出すための空気吐出口23と、室内の温度を検知して吹出し温度を制御するための温度センサー24とが取付けられている。尚、空気吸入口22は、一般にエアコン20の幅方向に平行に伸びる複数の桟によって構成されている。
【0047】
フィルター15はこのエアコン20に吸込まれる空気をろ過して清浄化するために取付けられるものである。従って、空気吸入口22の部分を全体的に覆うように前面21の面の一部と、エアコン20の汚れが付着しやすい上面25の部分とを覆うように取付けられている。又、温度センサー24の温度検出機能を阻害させないために、これを露出すべくフィルター15には切欠部33が設けられている。
【0048】
使用によってフィルター15が汚れてくると、フィルター15をエアコン20から取外し同様の形状の新たなフィルター15をエアコン20に取付けることになる。
【0049】
図2は図1で示したフィルター15を展開した状態の平面図である。
【0050】
図を参照して、フィルター15はポリエチレンテレフタラート(PET)樹脂からなるシート状の不織布を主体として構成されており、矩形形状を有している。フィルター15の一方面(図においては裏面側)に一定間隔のストライプ状の粘着剤32が全面に塗布(粘着加工も含む)されている。尚、粘着剤32には、取外したときに被取付け面にその一部が残存しにくいウレタン系の粘着剤を使用している。又、この実施の形態によるフィルター15には、縦方向と横方向とに強度差を生じる製法の1つであるサーマルボンド法によって製造されたものを使用している。
【0051】
粘着剤32はこのようにフィルター15の上辺16及び下辺17の方向に向かって形成されているため、上辺16及び下辺17の部分には必ず粘着剤32が形成されていない部分が生じている。従って、フィルター15をエアコン20から剥がす際には、上辺16及び下辺17において粘着剤32が形成されていない部分を容易に掴むことができるため、簡単にフィルター15を取外すことができる。
【0052】
尚、粘着剤32の中でフィルター15の右辺18に近接している粘着剤32aは右辺18から距離L1の位置に形成されている。この粘着剤32aはフィルター15に形成された切欠部33の部分を通過するように形成されているため、フィルター15の切欠部33の周辺が取付け後に垂れ下がったりする虞がなく、安定した状態でエアコン20の温度センサー24の周辺に取付けられる。尚、粘着剤32aを距離L1をほとんど0に近づくように右辺18に接近させて形成してもよいが、例えば10〜20mm程度右辺18から離して形成しておくと、取外し時に上辺16、下辺17のみならず右辺18の部分を掴み易くなり更に使い勝手が良い。
【0053】
同様にフィルター15の左辺19側には、粘着剤32bが距離L2の位置に形成されている。このL2も10〜20mm程度としておけば、フィルター15の左辺19側も掴み易くなりフィルター15のエアコン20からの取外しが更に容易となる。
【0054】
又、粘着剤32の形成方向は図1でいえば、空気吸入口22の横方向に伸びる桟に対して直交している方向に形成されている。粘着剤32の形成部分は空気が通過しないため、空気吸入口22に対してその桟と同一方向に粘着剤32を形成するものに比べて、空気吸入口22の実質的な吸入面積の減少をより小さくしている。更に、空気吸入口22の横方向に平行に粘着剤32を形成すると、空気吸入口22を構成する桟との関係で粘着剤32を空気吸入口22の桟に確実に貼着することが難しくなる。従って、このような粘着剤32の貼着効果という点からも、空気吸入口22の桟の形成方向に対して直角方向となるように粘着剤32を不織布31に形成することが好ましいものである。
【0055】
図3は図1及び図2で示したフィルター15の一部の取付け前の状態であって、フィルター15に剥離紙がその裏面に取付けられた状態を示した平面図であり、図4は図3のIV−IVラインの断面図である。
【0056】
これらの図を参照して、フィルター15を構成する不織布31は上述のようにサーマルボンド法によって製造されているため、縦方向と横方向とに強度差を生じたものとなっている。この実施の形態においては、不織布31を構成する繊維35はX方向に主に連続して連結されており、X方向に対して直角方向のY方向に対しては繊維35同志の連結は弱くなっている。従って、フィルター15を構成する不織布31は、X方向に対する引張り強度に対してY方向の引張り強度はそれより小さくなっている。そこでこの実施の形態においては不織布31の裏面に形成される粘着剤32の形成方向をY方向としている。これによって、粘着剤32はフィルター15に対してY方向の補強機能も発揮し、フィルター15の全体としての強度の向上に寄与する。
【0057】
フィルター15の使用前には、繊維35の裏面に形成されている粘着剤32に剥離紙37が取付けられている。使用時には剥離紙37を粘着剤32から剥がすが、この際も粘着剤32の端部側の位置が内方に距離L2の位置に形成されていると、その端部まで粘着剤32が形成されているのに比べて剥離紙37がより剥がし易くなり使い勝手が良い。この剥離紙37の剥がし易さは、粘着剤32の形成方向の端部におけるフィルター15の上辺16及び下辺17の位置においても同様である。
【0058】
図5はこの発明の第2の実施の形態によるフィルターの概略構造を示した平面図である。
【0059】
図を参照して、フィルター15を構成する不織布31の裏面には先の第1の実施の形態によるフィルターにおける粘着剤32に対応する縦方向粘着剤41のみならず、縦方向粘着剤41の形成方向に対して直交する方向に横方向粘着剤40がストライプ状に形成されている。この縦方向粘着剤41及び横方向粘着剤40によって粘着剤が不織布31の裏面に格子状に形成されていることになる。そのため、不織布31の繊維の形成方向がいずれの方向にあっても、縦方向粘着剤41又は横方向粘着剤40によってフィルター15の全体的な強度が向上するとともに、粘着力も増大する。
【0060】
又、横方向粘着剤40のうちフィルター15の上辺16に近接する横方向粘着剤40aは上辺16から距離H1の位置に形成されている。同様にフィルター15の下辺17に近接する横方向粘着剤40bは下辺17から距離H2の位置に形成されている。従ってフィルター15の上辺16及び下辺17には、少なくとも縦方向粘着剤41が形成されていない部分が生じている。従って、これらの部分を掴むことによって使用後のフィルター15を容易に剥がして取外すことが可能となる。
【0061】
尚、フィルター15の右辺18に近接する縦方向粘着剤41a及びフィルター15の左辺19に近接する縦方向粘着剤41bの各々は、先の第1の実施の形態による粘着剤32a及び粘着剤32bと同様の位置に形成されている。しかし横方向粘着剤40を上述のような位置に形成することによって、縦方向粘着剤41a及び縦方向粘着剤41bをフィルター15の右辺18及び左辺19から離すことなくその外縁に沿うように形成してもよい。
【0062】
図6はこの発明の第3の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図である。
【0063】
図を参照して、フィルター15を構成する不織布31の裏面にはストライプ状の粘着剤42が左下から右上に伸びるように斜めに形成されている。このように粘着剤42を形成することによって、フィルター15の上辺16、下辺17、右辺18及び左辺19のいずれの辺においても粘着剤42が形成されていない部分が生じることになる。従って、それらの部分を掴むことによって使用後のフィルター15を容易に剥がして取外すことが可能となる。
【0064】
図7はこの発明の第4の実施の形態によるフィルター15の概略形状を示した平面図である。
【0065】
図を参照して、フィルター15を構成する不織布31の裏面には格子状の粘着剤44が斜め方向に形成されている。従って、フィルター15の上辺16、下辺17、右辺18及び左辺19のいずれの辺においても粘着剤44が形成されていない部分が生じることになる。これによって不織布31の繊維方向に関わらず全体的な強度を向上させるとともに、使用後のフィルター15の取外しが容易となる。
【0066】
図8はこの発明の第5の実施の形態によるフィルターの概略構造を示した平面図である。
【0067】
図を参照して、フィルター15を構成する不織布31は基本的には矩形形状であるが、その上辺16の右隅に上方に突き出た耳片50が形成されている。不織布31の裏面には格子状の粘着剤46が形成されているが、この粘着剤46は耳片50の部分には形成されないものである。そのため粘着剤46を構成する粘着剤46aを不織布31の上辺16に、粘着剤46bを不織布31の下辺17に、粘着剤46cを不織布31の右辺18に、粘着剤46dを不織布31の左辺19に各々沿うように形成しても、耳片50には粘着剤が全く形成されないことになる。これによって不織布31をより安定して対象物に貼着できるとともに、使用後のフィルター15を耳片50を用いて容易に剥がして取外すことが可能となる。
【0068】
図9は図5、図7及び図8に示した実施の形態における不織布に形成された格子状の粘着剤の形成状態の他の例を示した図であって、粘着材側からみた図である。
【0069】
格子状の粘着剤は各々連続するように形成するのが不織布の補強という点では基本的には好ましい。しかし、横方向にストライプ状に形成される横方向粘着剤53は各々連続的に形成し、これに直交する縦方向にストライプ状に形成される縦方向粘着剤55については、各々所定間隔S1,S2を離して独立した島状に形成するようにしてもよい。この場合、好ましくは不織布の強度的に弱い方向に横方向粘着剤53を形成するようにすれば、フィルターの全体的な強度を低下させることなく全体の粘着力を向上させて使用することが可能となる。
【0070】
尚、上記の第1の実施の形態から第4の実施の形態における粘着剤の各々は、連続的に形成されるもののみならず、図9に示した縦方向粘着剤55のような島状に形成したものも含むものである。
【0071】
図10はこの発明の第6の実施の形態による粘着剤の形成状態を示した図である。
【0072】
図を参照して、この実施の形態においては縦方向に形成されたストライプ状粘着剤58の各々の間のスペースに「交換」を表示する粘着剤が文字状粘着剤60としてフィルター15の裏面に形成されている。フィルター15の使用時においては、ストライプ状粘着剤58及び文字状粘着剤60の部分は気体が通過しない。一方、使用によって通過するそれらの周りの不織布31は汚れ等を吸収することによって徐々に変色することになる。そのため、ストライプ状粘着剤58及び文字状粘着剤60が周りの変色によって浮かび上がることになる。このようにして文字状粘着剤60をフィルター15の取替えの目安とすることができ、より使い勝手が向上する。
【0073】
尚、文字状粘着剤60は、上述のようにストライプ状粘着剤を対象としたフィルターのみならず、格子状の粘着剤を対象としたフィルターにも同様に適用できることはいうまでもない。
【0074】
又、上記の実施の形態では、粘着剤をストライプ状又は格子状に塗付しているが、これに限らず粘着剤を不織布の外周縁においては、その一部にのみ塗布し他の一部には粘着剤を塗付しないようにすれば、取り外しが容易となる同様の効果を奏する。
【0075】
更に、上記の実施の形態では、エアコンをフィルターの取り付けの対象物としているが、これに限らずレンジフード、換気扇等に対しても同様に適用できる。この場合、用途及び取付対象の形状等に応じてストライプ状や格子状の粘着剤を塗布したものを用い、その形成方向も適宜選択するようにすれば良い。
【0076】
図11はこの発明の第7の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図であり、図12は図11の“X”部分の拡大図である。
【0077】
図を参照して、フィルター15を構成する不織布31の裏面にはフィルター15の外周縁に沿って枠状に粘着剤が塗布されている。すなわち、不織布31の上辺に対してはその外周縁から内方へ所定距離C2離れた位置でかつ外周縁に沿う方向に幅W2の横方向粘着剤61aが塗布されている。この実施の形態においては寸法C2は3〜5mmであり、W2は20mmとなっている。尚、不織布31自体の大きさは、横方向の長さAが600mmであり、縦方向の長さBは350mmとなっている。
【0078】
不織布31の下辺に対しては、上辺と同様にその外周縁から内方へ同様の距離だけ離れた位置でその外周縁に沿う方向に横方向粘着剤61bが塗布されている。
【0079】
一方、不織布31の左辺に対してはその外周縁から内方へ所定距離C1離れた位置でかつその外周縁に沿う方向に幅W1の縦方向粘着剤62bが塗布されている。尚寸法C1は3〜5mmであり、縦方向粘着剤62bの幅W1は10mmとなっている。同様に不織布31の右辺に対しても縦方向粘着剤62aが塗布されている。
【0080】
このようにして不織布31の裏面に枠状の粘着剤61,62が塗布されている。この状態で対象物にフィルター15を取付けると、その外縁部の周りの全てが対象物に接着されるためその取付け状態が安定する。
【0081】
一方、横方向粘着剤61及び縦方向粘着剤62ともに寸法C1及び寸法C2だけ外周縁から粘着剤が塗布していない部分が生じている。従って、フィルター15を取外すときには、この部分を容易に掴むことができるため、対象物からフィルタ15を容易に取外すことが可能となる。
【0082】
図13はこの発明の第8の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図である。
【0083】
図を参照して、フィルター15を構成する不織布31の外周縁の周りに枠状に塗布されている横方向粘着剤61a,61b及び縦方向粘着剤62a,62bの塗布の態様は先の第7の実施の形態によるものと同一である。すなわち、横方向粘着剤61は不織布31の上下の辺から内方へ寸法C2の位置に塗布されており、縦方向粘着剤62は不織布31の左右両辺の外周縁から内方へ寸法C1の位置に塗布されている。これによってフィルター15の対象物からの剥がしを容易としている。
【0084】
そして、この実施の形態においては、枠状に塗布された横方向粘着剤61及び縦方向粘着剤62の内方に格子状の粘着剤64が更に塗布されている。これによって、フィルター15の内方部分における対象物への貼着をより安定したものとしている。尚、この実施の形態においては、格子状の粘着材64は斜め方向に塗布されているが、これを鉛直及び左右方向に塗布するようにしても同様の効果を奏する。
【0085】
図14はこの発明の第9の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図である。
【0086】
図を参照して、フィルター15を構成する不織布31の裏面には、その上下辺に対して外周縁から内方へ距離C1離れた位置に外周縁に沿うように横方向粘着剤61a,61bが形成されているが、左右両辺に対してはそのような縦方向粘着剤は形成されていない。そして横方向粘着剤61a,61bの間には格子状の粘着剤64が斜め方向に形成されている。
【0087】
このように構成すると、フィルター15を剥がす際に、上下辺に対しては先の第7の実施の形態及び第8の実施の形態によるものと同様の効果を奏するとともに、その左右辺に対しては粘着剤64がその外周縁まで形成されているため、その部分の貼着効果が向上する。しかしその場合であっても、左右両辺からフィルター15を剥がす際には粘着剤64が斜め方向に形成されているため、粘着剤が塗布されていない部分が左右両辺の端部には必ず生じる。そのため、その部分を利用して左右からも容易に剥がすことが可能となる。
【0088】
図15はこの発明の第10の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図であって、その左上方部の拡大図である。
【0089】
図を参照して、フィルター15を構成する不織布31の裏面には、その上辺に対してはその外周縁から内方へ距離C2の位置に外周縁に沿うように横方向粘着剤61aが連続的に形成されている。一方、不織布31の左辺に対してはその外周縁から内方へ所定距離C1の位置に縦方向粘着剤66が形成されているが、これは先の各実施の形態とは異なり連続的に形成されておらず、寸法Eだけ互いに離れた状態で塗布されている。
【0090】
このように縦方向粘着剤66を塗布すると、その粘着剤の塗布量を減らせるとともに、上辺と同様に粘着剤が塗布されていない部分が距離C1の範囲においてすべて生じている。従って左右両辺からフィルター15を剥がす際にも容易にその端部を掴むことができるとともに、左右両辺の外周縁の周りにも縦方向粘着剤66が形成されているため、その左右両辺における貼着効果を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態によるフィルターの取付け状態を示した概略図である。
【図2】図1で示したフィルター15の展開状態を示した概略平面図である。
【図3】図2で示したフィルター15の使用前の状態を示した平面図の一部である。
【図4】図3のIV−IVラインの断面図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図である。
【図7】この発明の第4の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図である。
【図8】この発明の第5の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図である。
【図9】先の各実施の形態における格子状の粘着剤の形成状態の他の例を示した図である。
【図10】この発明の第6の実施の形態によるフィルターにおける粘着剤の形成状態を示した図である。
【図11】この発明の第7の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図である。
【図12】図11の“X”部分の拡大図である。
【図13】この発明の第8の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図である。
【図14】この発明の第9の実施の形態によるフィルターの概略形状を示した平面図である。
【図15】この発明の第10の実施の形態によるフィルターの一部を拡大した平面図である。
【符号の説明】
15…フィルター
16…上辺
17…下辺
18…右辺
19…左辺
31…不織布
32,42,44,46…粘着剤
35…繊維
40,53…横方向粘着剤
41,55…縦方向粘着剤
58…ストライプ状粘着剤
60…文字状粘着剤
61…横方向粘着剤
62,66…縦方向粘着剤
64…粘着剤
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (2)
- 対象物に貼着して通過する気体をろ過するためのフィルターであって、
矩形シート状の不織布と、
前記不織布の一方面の全面に対して、前記不織布の上辺に対して斜めのストライプ状に塗布された粘着剤と、
前記不織布の前記一方面であって前記粘着剤が塗布されていない前記不織布の部分に塗布された文字、記号等の表示機能を有する文字状粘着剤と、のみからなる、フィルター。 - 対象物に貼着して通過する気体をろ過するためのフィルターであって、
矩形シート状の不織布と、
前記不織布の一方面の全面に対して、前記不織布の上辺に対して斜めの格子状に塗布された粘着剤と、
前記不織布の前記一方面であって前記粘着剤が塗布されていない前記不織布の部分に塗布された文字、記号等の表示機能を有する文字状粘着剤と、のみからなる、フィルター。
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