JP4550982B2 - 壁面保護シート及び壁面保護シートの取付け方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は壁面保護シート及び壁面保護シートの取付け方法に関し、特に家庭台所周辺のタイル壁面やステンレス壁面に取付けて使用する壁面保護シート及び壁面保護シートの取付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から家庭台所周辺のタイルやステンレス壁面の油汚れや調理くずなどの汚れを防止する壁面保護シートが提案されている。この壁面保護シートは、合成樹脂等からなり、その厚さは一般的に薄いものが使用されている。そして、その裏面には粘着加工が全面に施されているものが多い。
【0003】
このような壁面保護シートを壁面に貼るには、離型紙をゆっくりと剥がしながら粘着面を壁面に貼り、ヘラや指でこすりながら貼り付けるものである。この貼り付けを容易にするために霧吹きや濡れたスポンジ等で壁面を濡らし、壁面保護シートの粘着面が壁面に容易に接着しないようにして離型紙を剥がしながら貼っていくものである。このとき壁面と保護シートとの間には水や気泡が入っており、ヘラ等を用いてシートから押し出す必要があるが、粘着加工が全面に施されているとこの作業に時間と労力等を要するばかりか、気泡や皺を完全に除去できず見栄えが悪くなる。
【0004】
そこで、粘着加工を全面に施す代わりに筋状に粘着加工した壁面保護シートが提案されている。
【0005】
図7はこのような筋状に粘着加工された壁面保護シートの外観形状を示した図である。
【0006】
図を参照して、壁面保護シート61は合成樹脂よりなる矩形状のシート体63を主体として構成されており、その裏面には所定間隔で筋状に粘着剤65が形成されている。尚、使用前には粘着剤65には離型紙が貼り付けられており、使用時にはこの離型紙を剥がすことによって粘着剤65を壁面に接着させるものである。
【0007】
このように筋状に粘着加工されているシート体63に気泡などが入った場合には、ヘラ等でこすると粘着剤65同志の間の粘着加工がされていない部分から気泡が抜けることが容易となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の壁面保護シートでは薄い厚さのシートが使われているためシートを持って壁面に対して位置決めをしようとすると、離型紙を剥がした状態の粘着面同士がくっついたり、壁面に不用意にくっついたりするため容易に取付けることができない。このためシートに皺が入ってしまったりして見栄えが悪くなってしまう。
【0009】
尚、図7に示したような筋状に粘着加工がされている壁面保護シートにあっては気泡を抜くことが容易であっても、壁面に貼り付け後筋状の粘着材によってシート体63表面に筋状の凹凸模様が発生してしまい、やはり見栄えが悪くなってしまう。
【0010】
又、一度貼ってしまった保護シートを剥がす場合、シート端部が密着して壁面に接着されているため、その端面を剥がすにはシートの端部を爪や鋭利なもので剥がし起こす必要があり労力を要する。そして、何度もシートを貼り直すことでシートに皺や傷等が入ってしまい、場合によってはシートが使用不可能になることもある。
【0011】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、壁面への貼り付け、剥がしが容易にでき且つ見栄えの良い壁面保護シート及び壁面保護シートの取付け方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、壁面に貼り付けて壁面の汚れを防止するための壁面保護シートであって、合成樹脂よりなる矩形シート状のシート体と、シート体の一辺を除き少なくとも隣接する二辺に沿うようにシート体の一方面に接着され、壁面に対して接着、剥離自在の所定幅の第1の粘着テープと、シート体の一方面に対して接着可能であって、壁面に対して接着、剥離自在の所定幅の第2の粘着テープとを備えたものである。
【0013】
このように構成すると、シート体の少なくとも一辺には又は隣接する二辺に第1の粘着テープが接着されていない。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、第1の粘着テープはシート体の三辺に沿うように取付けられるものである。
【0017】
このように構成すると、シート体の一辺のみに第1の粘着テープが接着されていない。
【0018】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、第1の粘着テープ及び第2の粘着テープにおけるシート体との接着力は、壁面との接着力より大きいものである。
【0019】
このように構成すると、シート体を壁面から剥がしたとき第1の粘着テープ及び第2の粘着テープのいずれも壁面に残らない。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、第1の粘着テープはシート体の対応する辺から内方へ少なくとも2mmの位置にその外方部分が位置するように接着されるものである。
【0021】
このように構成すると、第1の粘着テープの外側のシート体の部分は壁面に接着されない。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の構成において、シート体は50〜250μmの厚さを有するポリエチレンテレフタレートよりなり、その他方面にはコート層が形成されるものである。
【0023】
このように構成すると、シート体自身にある程度の剛性が生じ、且つシート体の他方面の滑り性や剥離性が向上する。
【0024】
請求項6記載の発明は、矩形シート状のシート体をその全周部分で壁面に貼り付ける壁面保護シートの取付け方法であって、離型紙が取付けられた第1の粘着テープがシート体の三辺に沿ってその一方面に接着されたシート体と、両面に離型紙が取付けられた別体粘着テープ等を準備する工程と、シート体の第1の粘着テープが取り付けられていない辺に平行に且つ所望の内方位置に、別対粘着テープの一方の離型紙を取除き第2の粘着テープとして接着する工程と、第2の粘着テープの外方のシート体の部分とこの部分に接着されている第1の粘着テープの部分とを除去する工程と、第1の粘着テープ及び第2の粘着テープのうちシート体のいずれか一辺に対応する特定粘着テープの離型紙を取除く工程と、特定粘着テープ以外の三辺粘着テープの離型紙を一部剥がし、シート体の外方に位置するように折り曲げる工程と、特定粘着テープを介してシート体を所望の壁面位置に貼り付ける工程と、三辺粘着テープの離型紙をシート体の外方に位置する部分を用いて取除き、三辺粘着テープを介してシート体を壁面に貼り付ける工程とを備えたものである。
【0025】
このように構成すると、第2の粘着テープがシート体を所望の大きさにするための基準となる。又、特定粘着テープのみでシート体の位置決めをすることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、シート体の少なくとも一辺には第1の粘着テープが接着されていないので、第1の粘着テープが接着されていない辺の少なくとも1辺の部分を除去してシート体を所望の寸法にした場合、粘着テープがあまり無駄にならない。又、除去された部分の辺に第2の粘着テープを取付ければ、所望の大きさとなったシート体全周で壁面にシート体を貼り付けることができ、安定した貼りつけ状態が確保できる。
【0030】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、シート体の一辺のみに第1の粘着テープが接着されていないので、シート体の大きさの調整が容易となり使い勝手が向上する。
【0031】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、シート体を剥がしたとき粘着テープが壁面に残らないので、使用後の壁面の美麗さを保持することができる。
【0032】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第1の粘着テープの外側のシート体の部分は壁面に接着されないので、シート体を壁面から剥がすとき容易にシート体の端部を掴むことが可能となり剥がし勝手が良い。
【0033】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、シート体にある程度の剛性が生じるため取扱いが容易となり、又コート層によってシート体が汚れにくくなり且つその汚れを除去しやすくなる。
【0034】
請求項6記載の発明は、第2の粘着テープがシート体を所望の大きさにするための基準となるため、効率的にシート体の大きさを調整することができる。又、特定粘着テープのみでシート体の位置決めができるため、安定してシート体を所望の位置に貼り付けつつ、三辺粘着テープの離型紙も容易に剥がすことが可能となる。その結果、シート体は所望の位置に全周粘着テープで貼り付けることができ、安定した状態で壁面の汚れを防止することが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の第1の実施の形態による壁面保護シートの一部の正面図であり、図2はその背面図であり、図3は図2のIII−IIIラインの断面図である。
【0037】
これらの図を参照して、壁面保護シート11は横方向が750mm、縦方向が900mmの長さを有する矩形シート状のシート体13を主体として構成されており、その左辺、上辺及び右辺にはシート体13の裏面に第1の粘着テープ14a、第1の粘着テープ14b及び第1の粘着テープ14cが接着されている。シート体13は透明性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)によって構成されているが、用途に応じて不透明なものとしたり、あるいは例えば大理石模様等を印刷したりして形成したものでもよい。
【0038】
尚、シート体13の下辺には粘着テープが接着されていないが、これについては後述する。
【0039】
図3の断面図に示されているように、シート体13は、厚さ125μmの透明PETよりなる合成樹脂シート21と、合成樹脂シート21の一方面の全面に形成されたシリコンを主体としてフッ素が添加されたコート層22とから構成されている。コート層22としては、その他にフッ素系、アクリル系のコートを使用しても良い。尚、合成樹脂シート21の厚さは50〜250μmであればある程度の剛性を発揮するためその取扱が容易となり好ましいものである。又、合成樹脂シート21の使用面である面にはコート層22が形成されているため、その表面の滑り性が高まり汚れがつきにくく、又ついた汚れも除去しやすくなる効果を奏するものである。
【0040】
シート体13を構成する合成樹脂シート21の他方面には壁面保護シート11が取付けられているが、その取付け位置はシート体13の外方端部から寸法Aの位置となっている。このA寸法はこの実施の形態においては2mmとしている。
又、第1の粘着テープ14の幅Bは15mmとなっているが、この幅はシート体13の大きさに応じて適宜選択すればよい。
【0041】
第1の粘着テープ14は、厚さ25μmの透明のPET又はポリエチレン(PE)よりなる芯材26を中心として構成されている。尚、芯材26は10〜250μmの厚さの範囲が好ましいものである。芯材26のシート体13側の面には10〜50μmの厚さでアクリル系の第1の粘着剤25が塗布されており、芯材26の反体面には厚さ25〜1000μmのウレタン系の第2の粘着剤27が塗布され、更にその上に厚さ100μmのポリエチレンよりなる離型紙28が取付けられている。
【0042】
第1の粘着剤25の接着力は第2の粘着剤27の接着力より大きく設定されており、これによって後述するように壁面保護シート11の壁面への接着及び剥離を容易としている。又、第2の粘着剤27は壁面に貼って剥がせる弱粘着タイプの粘着剤であり、その粘着面が汚れた場合であっても表面を水で洗うことで再び粘着力が回復する粘着剤となっている。尚、第1の粘着剤25及び第2の粘着剤27も透明性を有する粘着剤を採用しているため、合成樹脂シート21及びコート層22が透明体である場合、壁面に貼りつけた場合第1の粘着テープ14の接着部分を目立たないものとしている。
【0043】
図4は図1で示した壁面保護シート11を壁面に貼り付けた場合の断面構成を示した図であって、図3の断面図に対応したものである。
【0044】
図を参照して、壁面保護シート11を壁面31に貼り付ける際には、第1の粘着テープ14の離型紙28を取除いた状態で第2の粘着剤27を壁面31に押付けるようにして接着する。これによってシート体13は第1の粘着剤25、芯材26及び第2の粘着剤27を介して壁面31に接着されることになる。上述のように第1の粘着剤25、芯材26及び第2の粘着剤27は透明性を有するものとしているため、シート体13が透明体である場合であっても接着部分が目立たないものとなっている。
【0045】
シート体13を壁面31から剥がす際にはシート体13の端部を掴んでこれを持ち上げることによって行なうが、図3に示したように第1の粘着テープ14はシート体13の端部からA寸法分だけ内方の位置に取付けられている。すなわち、A寸法の部分においてはシート体13は壁面31に接着されていない。従ってその部分のシート体13を掴むことが容易となり、二点鎖線で示したように持ち上げて剥がすことが容易となり使い勝手が向上する。尚、A寸法はシート体を剥す観点からは上述のように2mm程度で良い。しかし、シート体を壁面に貼り付ける観点からは、シート体の裏面に手を入れてこれを把持することを考慮してこの寸法を100mm程度としておくと使い勝手が良い。
【0046】
又、第1の粘着剤25の接着力は第2の粘着剤27の接着に比べて大きく設定されているため、シート体13を壁面31から剥がしたときに第1の粘着剤25、芯材26及び第2の粘着剤27が壁面31に残存することはなく、これらとともに確実に壁面31からシート体13を剥がすことが可能となる。その結果、シート体13を剥がした後においても壁面31の表面を汚す虞はない。
【0047】
図5はこの発明の第1の実施の形態における壁面保護シートにおいて図1で示した壁面保護シート11とは別体として準備される別対粘着テープの断面形状を示した図である。
【0048】
図を参照して、第1の粘着剤25、芯材26、第2の粘着剤27及び離型紙28よりなる第2の粘着テープ16は、図3で示した第1の粘着テープ14と同一構成を示すものである。別体粘着テープ15はこの第2の粘着テープ16に離型紙30を第1の粘着剤25の上に取付けたものとなっており、離型紙30は離型紙28と同一構成のものを採用するものである。尚、実際には第1の粘着剤25と第2の粘着剤27とは上述のように接着力が異なっているため、離型紙28及び離型紙30を識別できるようにそれらの色等を異ならせるように構成されている。
【0049】
以上のように、この発明の第1の実施の形態による壁面保護シートは、図1から図3で示した壁面保護シート11と図5で示した別体粘着テープ15とを組合わせて壁面に貼り付けるものである。
【0050】
図6はこの発明の第1の実施の形態による壁面保護シートを壁面に取付ける手順を示した図である。
【0051】
図を参照して、図6の(1)は図1の壁面保護シート11に対応したものであるが、ここでは第1の粘着テープ14a〜第1の粘着テープ14cの状態をより分かり易くするために離型紙28が取り付けられている状態をハッチングで示している。
【0052】
図6の(2)は図6の(1)の状態から壁面保護シート11を取付けるべき壁面の大きさに応じて調整した状態を示した図である。ここでは、取付けるべき壁面の縦方向の長さが二点鎖線で示すように、図6の(1)の状態より小さい場合を想定している。このとき、この二点鎖線の位置を基準としてその内側に別体粘着テープ15を取付ける。すなわち、別体粘着テープ15の離型紙30を取除いて第2の粘着テープ16としたものを、その第1の粘着剤25の面をシート体13の裏面に押付けるようにして取付ける。
【0053】
そしてこの取り付けられた第2の粘着テープ16を基準として、二点鎖線の位置でシート体13、第1の粘着テープ14a及び第1の粘着テープ14cを切断する。これによって、切断されたシート体13の四辺すべてに沿ってその裏面に第1の粘着テープ14a、第1の粘着テープ14b、第1の粘着テープ14c及び第2の粘着テープ16が取り付けられた状態となる。尚、第2の粘着テープ16は第1の粘着テープ14の構成と同一であるため、この結果シート体13の全周すべてに同一の粘着テープが取付けられたことになる。
【0054】
この状態では、シート体13の4辺に粘着テープが接着されているため、シート体13の周囲の厚さが増すことになる。このため、シート体13の剛性と相俟ってシート体13の扱いが容易となる。したがって、粘着テープの芯材をより厚くすることでより扱い易くなることになる。
【0055】
次に図6の(3)に示されているように第1の粘着テープ14bの離型紙28をすべて取除き、第2の粘着剤27bを露出させる。一方、第1の粘着テープ14a、第1の粘着テープ14c及び第2の粘着テープ16にあっては、各々の離型紙28をその端部から一部剥がして外方に折り曲げて、それらがシート体13から外側に離型紙28a、離型紙28c及び離型紙28dとして外方に位置するようにする。
【0056】
これによって第1の粘着テープ14aの第2の粘着剤27の一部が第2の粘着剤27aとして露出する。同様に第1の粘着テープ14cの第2の粘着剤27の一部は第2の粘着剤27cとして、第2の粘着テープ16の第2の粘着剤27の一部は第2の粘着剤27dとして各々露出する。
【0057】
この状態で第2の粘着剤27bを基準としてシート体13を所望の壁面の位置に取り付ける。この時シート体13の壁面への接着力は第2の粘着剤27bを主体とするものであるため、取り付け位置がずれたりした場合でも第2の粘着剤27bを壁面から剥がし再度位置決めして接着することが容易となる。
【0058】
第2の粘着剤27bによってシート体13が所定の位置に位置決めされて接着されると、第1の粘着テープ14aにあっては離型紙28aをゆっくりと引出しながら第2の粘着剤27aの部分を抑えていくことによって、シート体13の左辺部分を確実に壁面に接着させることが可能となる。
【0059】
同様にシート体13の右辺部分にあっては、離型紙28cを引出しながら第2の粘着剤27cを抑えつけるようにして接着する。そして最後に、シート体13の下辺部分にあっては、離型紙28dをゆっくりと引出しながら第2の粘着剤27dを抑えていくことによって、その下辺部分を確実に壁面に接着することが可能となる。
【0060】
この状態を示したのが図6の(4)である。図に示しているように第2の粘着剤27bによって正確に位置決めされて接着が開始されたシート体13は、その左辺は第2の粘着剤27aによって、右辺はその第2の粘着剤27cによって、下辺は第2の粘着剤27dによって、全周確実に壁面に接着されることになる。
この場合仮に第2の粘着剤27a〜第2の粘着剤27dの部分に気泡が入ったとしても、そのテープ幅が狭いため容易に気泡を抜くことが可能となる。
【0061】
又、これらによって囲われたシート体13の部分はある程度剛性があるため皺の発生が生じにくく、しかも筋状に接着面等が現れることがないため、壁面に対してより自然な感じでこれを保護することが可能となる。そして、シート体13は4辺の周囲のみの粘着面積で壁面に接着されているため、全体としての接着力は大きくなく取替えや貼りなおしが容易となる。
【0062】
尚、上記の実施の形態では、シート体の三辺に粘着テープを前もって接着しているが、隣接している二辺のみに粘着テープを接着しておき、他の二辺については寸法を調整した後に別体粘着テープを第2の粘着テープとして取り付けるようにしても良い。このように構成すれば、シート体の大きさを一方向のみならず、2方向にも調整することが可能となる。
【0063】
又、上記の実施の形態では、シート体の三辺に粘着テープを前もって接着しているが、対向している二辺にのみに粘着テープを接着しておき、他の二辺のうちの一方を寸法調整した後に別体粘着テープをそれぞれの辺に第2の粘着テープとして取付けるようにしても良い。このように構成すれば、貼り付けるべき壁面の状況に応じて対向辺の第2の粘着テープの取付け位置を調整できるため使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態による壁面保護シートの外観形状を示す正面図である。
【図2】図1で示した壁面保護シートの背面図である。
【図3】図2で示したIII−IIIラインの断面図である。
【図4】図1で示した壁面保護シートを壁面に貼り付けた状態を示した断面図であって、図3に対応したものである。
【図5】図1で示した壁面保護シートに対して別体として準備される別体粘着テープの断面形状を示した図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態による壁面保護シートの壁面への取り付け手順を示した図である。
【図7】従来の壁面保護シートの外観形状を示す正面図である。
【符号の説明】
11…壁面保護シート
13…シート体
14…第1の粘着テープ
15…別体粘着テープ
16…第2の粘着テープ
21…合成樹脂シート
22…コート層
25…第1の粘着剤
26…芯材
27…第2の粘着剤
28…離型紙
30…離型紙
31…壁面
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (6)
- 壁面に貼り付けて前記壁面の汚れを防止するための壁面保護シートであって、
合成樹脂よりなる矩形シート状のシート体と、
前記シート体の一辺を除き少なくとも隣接する二辺に沿うように前記シート体の一方面に接着され、前記壁面に対して接着、剥離自在の所定幅の第1の粘着テープと、
前記シート体の前記一方面に対して接着可能であって、前記壁面に対して接着、剥離自在の所定幅の第2の粘着テープとを備えた、壁面保護シート。 - 前記第1の粘着テープは、前記シート体の三辺に沿うように取付けられる、請求項1記載の壁面保護シート。
- 前記第1の粘着テープ及び前記第2の粘着テープにおける前記シート体との接着力は、前記壁面との接着力より大きい、請求項1又は請求項2記載の壁面保護シート。
- 前記第1の粘着テープは、前記シート体の対応する辺から内方へ少なくとも2mmの位置にその外方部分が位置するように接着される、請求項1から請求項3のいずれかに記載の壁面保護シート。
- 前記シート体は50〜250μmの厚さを有するポリエチレンテレフタレートよりなり、その他方面にはコート層が形成される、請求項1から請求項4のいずれかに記載の壁面保護シート。
- 矩形シート状のシート体をその全周部分で壁面に貼り付ける壁面保護シート取付け方法であって、
離型紙が取付けられた第1の粘着テープが前記シート体の三辺に沿ってその一方面に接着された前記シート体と、両面に離型紙が取付けられた別体粘着テープとを準備する工程と、
前記シート体の前記第1の粘着テープが取付けられていない辺に平行に且つ所望の内方位置に、前記別体粘着テープの一方の離型紙を取除き第2の粘着テープとして接着する工程と、
前記第2の粘着テープの外方の、前記シート体の部分とこの部分に接着されている前記第1の粘着テープの部分とを除去する工程とを備え、
前記第1の粘着テープ及び前記第2の粘着テープのうち、前記シート体のいずれか一辺に対応する特定粘着テープの離型紙を取除く工程と、
前記特定粘着テープ以外の三辺粘着テープの離型紙を一部剥がし、前記シート体の外方に位置するように折り曲げる工程と、
前記特定粘着テープを介して前記シート体を所望の壁面位置に貼り付ける工程と、
前記三辺粘着テープの離型紙を前記シート体の外方に位置する部分を用いて取除き、前記三辺粘着テープを介して前記シート体を前記壁面に貼り付ける工程とを備えた、壁面保護シートの取付け方法。
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