JPH0738154U - 転写シール - Google Patents

転写シール

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JPH0738154U JP6111793U JP6111793U JPH0738154U JP H0738154 U JPH0738154 U JP H0738154U JP 6111793 U JP6111793 U JP 6111793U JP 6111793 U JP6111793 U JP 6111793U JP H0738154 U JPH0738154 U JP H0738154U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性層を設けることにより、皮膚や屈曲・伸
縮性物品等の被着体に貼着しても、使用中に絵柄のひび
割れや崩れがなく、使用後に容易に剥がすことができる
転写シールを提供する。 【構成】 転写紙、インキ層、弾性層、粘着剤層、セパ
レーターの順に構成された転写シールである。弾性層が
着色されている場合には、インキ層を省略することもあ
る。弾性層が皮膚や屈曲・伸縮性物品等の被着体に対し
て濡れにより接着する微粘着性を有する場合は、粘着剤
層は省略してもよい。弾性層の特性は、破断伸度が50
〜1000%、100%モジュラスが5〜150kg/
平方cm、厚みが3〜50μmである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、各種被着体、特に皮膚、レザージャンパー、各種のボール等の屈曲 性及び/又は伸縮性(以下、「屈曲・伸縮性」とする)を有する被着体に貼って 好適な転写シールに関する。詳しくは、貼り易く、特に屈曲・伸縮性被着体に貼 り付けた後の該被着体の屈曲や伸縮による転写後シールのひび割れ(少なくとも 着色層)や剥がれを無くすことができ、更に使用後は剥がれ易くするために、特 定の特性を有する伸縮可能の弾性層を設けたことを特徴とする皮膚用の入れ墨転 写シールを含めた各種用途の転写シールに関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の転写シール、例えば入れ墨転写シールは、水転写タイプ、有機溶剤転写 タイプ、粘着転写タイプ等のものが知られているが、これらは、例えば、吸水性 紙及び水膨潤・溶解性糊層からなる「転写紙」の糊層の上から所定のパターンを 印刷し、次いで該パターンの印刷インキ層の上に接着剤層(水再活性化性、有機 溶剤再活性化性、または粘着性)を設け、更にその上にブロッキング防止のため の剥離紙を重ねたもの等がある。
【0003】 かかる入れ墨転写シールの貼着操作は、まず剥離紙を取り除き、転写シールを 水で湿し、転写紙の糊層を水で膨潤・溶解させると共に、接着剤層を皮膚に当て がって押さえ付け、転写紙とインキ・接着剤層が離れる頃合を見計らって、ずら すようにして転写紙を分離し、インキ・接着剤層のみを皮膚に貼着する。
【0004】 有機溶剤転写タイプの入れ墨転写シールの場合は、上記の「水」で湿す工程を 「有機溶剤」で湿し、他は上記と同じ手順で操作し、貼着を行う。
【0005】 上記以外にも、転写紙の代わりに転写用剥離性フィルムを用い、接着剤層とし て粘着剤層を設け、水や有機溶剤を使用しないでそのまま転写できる感圧タイプ の入れ墨転写シール等多々あるが、基本的な貼着方法は大体同様の操作手順にて 行うのであって、例えば、感圧タイプのものでは最後に転写用剥離性フィルムを めくるように剥がせばよい。
【0006】
【考案が解決しようとする問題点】
しかしながら、従来の入れ墨転写シールは、インキ・接着剤層等が適切な特性 を有しないため、皮膚への追随性が悪く絵柄がひび割れしたり、皮膚に貼着・使 用後にこれを剥がそうとする時、剥離が非常に困難で、溶剤で拭いたり、ゴシゴ シ擦って取り除く必要があり、皮膚を痛める原因となっていた。
【0007】 このため、皮膚に貼着する場合も貼る場所を制限され、近年流行の顔に貼り付 けたりする場合なども、使用後の「剥がし」が問題となり、非常に剥がし難いた め、溶剤やクレンジングクリーム等の薬剤の使用やゴシゴシ擦る必要があり、果 ては、皮膚の破壊にもつながっていた。勿論、皮膚以外の被着体に貼着する場合 は、皮膚の破壊という問題等は無いにしても、従来の転写シールが非常に剥がし 難いという問題は解決されていなかった。
【0008】 本考案は、上述したような従来技術の欠点を解消することができる優れた皮膚 を被着体とする入れ墨転写シールや屈曲・伸縮性物品等を被着体とする転写シー ル等の各種用途の転写シールを提供することを目的とするものである。
【0009】
【問題点を解決するための手段】
本考案によれば、破断伸度が50〜1000%、好ましくは250〜800% 、100%モジュラスが5〜150kg/平方cm、好ましくは15〜80kg /平方cm、厚みが3〜50μm、好ましくは8〜25μmである弾性層を有す ることを特徴とする転写シールが提供される。
【0010】 以下に本考案を詳細に説明する。 上記の弾性層は、それ自体で接着性が全く無いものでも、皮膚や屈曲・伸縮性 物品等の被着体に対して「濡れ」により接着する微粘着性を有するものでもよい 。後者の場合は、更に、例えば粘着剤層を設けてもよいが、粘着剤層を設けずそ のまま「濡れ」により皮膚や屈曲・伸縮性物品等の被着体に接着させることがで き、その場合は、転写シール使用後の皮膚や屈曲・伸縮性物品等の被着体からの 剥離が容易で、特に皮膚に対しては優しい転写シールと言うことができる。ここ で言う「微粘着性」とは、JIS−Z0237に従って測定した値が、0〜12 0g/25mm巾の範囲である場合を言う。この値が0g/25mm巾の場合も 、いわゆる「濡れ」により充分に皮膚や屈曲・伸縮性物品等の被着体に接着する 場合がある。
【0011】 上記の弾性層の破断伸度は、50〜1000%、好ましくは250〜800% である。この破断伸度が50%未満の場合は、得られる転写シールが皮膚や屈曲 ・伸縮性物品等の屈曲や伸縮に追随しえず、屈曲や伸縮に対する追随性を更に良 くする点から、250%以上であることが好ましい。この破断伸度が1000% を越えると弾性層の柔軟性により「べたつき」が出て(特に、弾性層が着色され 、インキ層が無いような場合)、ゴミ等の付着が著しくなり、また、被膜として の該弾性層が弱体化するため、剥がし難くなる欠点も生ずる。同様の観点から、 好ましくは破断伸度800%以下である。
【0012】 上記の弾性層の100%モジュラスは、5〜150kg/平方cm、好ましく は15〜80kg/平方cmである。100%モジュラスは、弾性を表す指標と なるものであるが、これが5kg/平方cm未満だと皮膚や屈曲・伸縮性物品等 に貼着したシールの絵柄が崩れ易くなり、150kg/平方cmを越えると皮膚 や屈曲・伸縮性物品等に貼着したシールの絵柄がひび割れし易くなる。好ましい 範囲も同様の観点からで、程度の問題である。なお、「弾性層」とは言っても、 引き延ばした後、完全に復元し得るという意味ではなく、かなりの程度縮む場合 は、充分弾性層としての役目を果たすことができる。
【0013】 上記の弾性層の厚みは、3〜50μm、好ましくは8〜25μmである。この 厚みが3μm未満の場合は、フィルム形成能力(ひび割れ、使用後の剥離性等) に乏しく、50μmを越える場合は、被膜として丈夫過ぎて皮膚や屈曲・伸縮性 物品等への追随性が悪くなる。なお、弾性層は、組成的に単層であるのが好まし いが、複層構造であっても、全体としての諸特性が上述したような範囲にあるな らばよい。例えば、着色した弾性層に微粘着性を有する弾性層を重ねた二層構造 の弾性層の場合や、弾性層自体を印刷インキのように使用し、多層印刷する場合 等が考えられる。
【0014】 弾性層が着色されている場合は、印刷インキ層が無くても、例えばスクリーン 印刷で或るパターンに印刷したり、べた刷りして、或るパターンに打ち抜くこと により、皮膚用シールとしてのマークを造ることができる。
【0015】 弾性層の組成は、樹脂・ゴム成分を主成分とし、少なくとも樹脂成分である場 合は、可塑剤を加えるのが通常であるが加えない場合もあり、ゴム成分の場合に は、可塑剤を加えても加えなくてもよい。樹脂・ゴム成分の例としては、エチレ ン−酢酸ビニール共重合体、エチレン−ビニールアルコール共重合体、エチレン −塩化ビニール共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン− エチルアクリレート−無水マレイン酸共重合体〔具体例として、例えば、住友化 学工業(株)製「ボンダイン(商品名)〕等のオレフィン系共重合樹脂類、エチ ルアクリレート−ブチルアクリレート共重合体、ブチルアクリレート−メチルア クリレート共重合体、エチルアクリレート−酢酸ビニール共重合体等のアクリル 系樹脂類、一液型熱可塑性脂肪族ウレタン系樹脂類〔具体例としては、例えば、 大日精化工業(株)製「レザミン(商品名)」や日本ポリウレタン工業(株)製 「パラプレン(商品名)」〕、各種のポリアミド系樹脂類、酢酸ビニール系樹脂 類、エチルシリコーンやブチルシリコーン等の各種シリコーン系樹脂類〔具体例 としては、例えば、東レダウコーニング(株)製「SE 5004(商品名)」 〕、天然ゴム、SBR、クロロプレンゴム、アクリルゴム、NBR、ブチルゴム 、イソプレンゴム、ウレタンゴム、エチレン−酢酸ビニール共重合体ゴム、シリ コーンゴム等の各種ゴム類を挙げることができる。
【0016】 可塑剤の例としては、DOP、DBP、アジピン酸ブチルエステル、フタール 酸エチルエステル、液状シリコーン等を挙げることができる。どの可塑剤を使用 するかは、樹脂・ゴム成分の種類によって異なることは言うまでもない。かかる 可塑剤を多量に使用する場合には、一般に弾性層に皮膚や屈曲・伸縮性物品等の 被着体に対する濡れによる微粘着性が生じさせることができる。
【0017】 更に、弾性層に加えることができる成分としては、各種の充填剤、各種の着色 剤、その他の公知の添加剤を挙げることができる。ここで「着色剤」とは、公知 の各種の顔料、染料、金属粉末、蛍光物質、燐光物質、蓄光物質を含める概念と する。同様に、本明細書で言う「着色」とは、白色を含めたいわゆる「各種の色 」に加えて、金属色、蛍光、燐光等を与えることを含むものとする。
【0018】 上述の成分に必要に応じて溶剤を加え、塗布、印刷等の方法で成膜し弾性層と した時に、該弾性層は「請求項1」に記載の諸特性を満足するものとする。従っ て、各種成分の使用量の割合は、弾性層とした時の諸特性が「請求項1」に記載 の諸特性の範囲を満足するような割合であり、これは樹脂・ゴム成分の種類が異 なると大きく異なってくる。
【0019】 次に、本考案の転写シールの製造方法について述べる。 転写紙は、水吸収性紙の上にゼラチン等の水膨潤・溶解性の糊を塗布したもの である。転写用剥離性シートについては、それ自体が剥離性を有するポリエチレ ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム等をそのま ま転写用剥離性シートとして使用できるが、更に、これらのフィルムやポリエチ レンテレフタレートフィルム、ポリ塩化ビニールフィルム等の各種のフィルム又 は紙に、剥離性を付与するシリコーン系又は弗素系化合物を塗布したものを転写 用剥離性シートとして使用することもできる。このような転写紙又は転写用剥離 性シートの上(転写紙の場合は糊層の上、剥離性を付与するシリコーン系又は弗 素系化合物を塗布した転写用剥離性シートの場合は剥離性面の上)に単層又は複 層のインキ層をオフセット印刷やスクリーン印刷等の方法で印刷する。なお、弾 性層又は場合によりその上に設けられる粘着剤等の接着剤層が着色されており、 単色のマークを表す場合は、このインキ層は必要ない場合がある。
【0020】 次に、弾性層の成分を必要に応じて適当な溶剤を加え、例えばスクリーン印刷 等の方法により少なくとも上記インキ層を覆うように塗布し、弾性層を設ける。 なお、べた刷りを行ってもよい。インキ層と弾性層の密着性が良ければ、皮膚や 屈曲・伸縮性物品等に転写シールを貼着しても、使用時にインキ層がひび割れす るようなことはない。インキ層に加えて弾性層を着色しても、着色しなくてもよ い。この弾性層が皮膚や屈曲・伸縮性物品等の被着体に対して濡れによる微粘着 性を有する場合は、必要に応じブロッキング防止用のセパレーターを弾性層上に 重ね、必要に応じ適当に裁断すれば本考案の転写シールの出来上がりである。但 し、このように濡れによる微粘着性を利用する場合は上述の転写紙を使用するの が通常である。
【0021】 弾性層が皮膚や屈曲・伸縮性物品等の被着体に対して濡れによる微粘着性を有 しない場合には、この上に更に公知の粘着剤等の接着剤の層を設けるが、弾性層 が微粘着性を有する場合にかかる接着剤層を設けてもよい。接着剤層としては、 一般には、ゴム系、アクリル系、シリコーン系等の粘着剤層を設けるのが好まし い。
【0022】 なお、水や有機溶剤又はその混合液で再活性化し得る接着剤層を設けた水転写 タイプ又は有機溶剤転写タイプの転写シールも本考案に含まれる。皮膚転写用の 有機溶剤タイプの転写シールの場合は、皮膚に対して刺激性の少ないアルコール 系等の溶剤で再活性化し得る接着剤層とするのが好ましい。水転写タイプ又は有 機溶剤転写タイプの転写シールの場合、特にブロッキング防止用のセパレーター を接着剤層の上に設ける必要の無い場合もある。
【0023】 粘着剤等の接着剤層は、例えばスクリーン印刷等の方法で少なくとも弾性層を 覆うように設ける。粘着剤を使用する時の粘着力は、JIS−Z0237に従っ て測定した値が120g/25mm巾を越え、約2000g/25mm巾以下で あるのが好ましい。このような粘着力を有する転写シールを使用した後に剥がす 際は、上述の弾性層が比較的強靱であるので、ゆっくり剥がすと綺麗に剥がすこ とができる。かかる粘着剤層の上にセパレーターを重ねて、必要に応じ裁断する ことにより本考案の転写シールとする。
【0024】 本考案の転写シールの被着体への貼着手順は、従来技術のところで述べた手順 と同様である。
【0025】
【作用】
本考案の転写シールは、弾性層の伸縮作用により、皮膚や屈曲・伸縮性物品等 の被着体に貼着後、皮膚や屈曲・伸縮性物品等の屈曲や伸縮に追随可能となり、 絵柄のひび割れや崩れが無く、使用中に剥がれ落ちることもない。使用後は、弾 性層が比較的強靱なため剥離が容易である。このように、本考案の転写シールは 、貼り易く、使用後に剥がす際に簡単に剥離し得る皮膚用の転写シールとして特 に好ましく用いることができる。
【0026】
【実施例】
以下、「図1」及び「図2」を参照しつつ、本考案を実施例によって更に具体 的に説明するが、本考案は実施例に限定されるものでは無い。実施例1と2では 「図1」を参照し、実施例3では「図2」を参照する。なお、図において、イン キ層等は連続に表されているが、不連続である場合もあり、図は単に概念図とし て表したものである。
【0027】実施例1 転写紙1の糊層の上に単層又は複層のインキ層2をオフセット印刷により設け る。この上に東レダウコーニング(株)製の液状シリコーン「SE 5004( 商品名)」をスクリーン印刷し、常温硬化させ、約25μm厚みの弾性層3を形 成する。この上にセパレーター4を重ね、「図1」の断面構造のような本考案の 転写シールとする。
【0028】 剥離紙上に上記の液状シリコーンのみをスクリーン印刷し、約25μmの弾性 フィルムを形成し、これを剥離紙から剥がして破断伸度と100%モジュラスを 測定したところ、破断伸度は約500%、100%モジュラスは約80kg/平 方cmであった。
【0029】 上記の弾性層は、皮膚等の被着体に対して濡れで接着する微粘着性を有し、粘 着強度をJIS−Z0237に従って測定したところ、約17g/25mm巾で あった。
【0030】実施例2 転写紙1の糊層の上に単層又は複層のインキ層2をスクリーン印刷により設け る。この上に日本ポリウレタン工業(株)製のポリウレタン「パラプレン(商品 名)」100重量部に日本ポリウレタン工業(株)製の可塑剤「デスモフェン8 00(商品名)」80重量部を加え、シクロヘキサノンで適当な粘度の溶液とな るように調整し、この溶液をスクリーン印刷し、約15μm厚みの弾性層3を形 成する。この上にセパレーター4を重ね、「図1」の断面構造のような本考案の 転写シールとする。
【0031】 剥離紙上に上記のポリウレタンと可塑剤の溶液のみをスクリーン印刷し、約1 5μmの弾性フィルムを形成し、これを剥離紙から剥がして破断伸度と100% モジュラスを測定したところ、破断伸度は約300%、100%モジュラスは約 25kg/平方cmであった。
【0032】 上記の弾性層は、皮膚等の被着体に対して濡れで接着する微粘着性を有し、粘 着強度をJIS−Z0237に従って測定したところ、約10g/25mm巾で あった。
【0033】実施例3 実施例2において、弾性層3を形成した後、ブチルアクリレート−エチルアク リレート共重合体粘着剤の溶液をスクリーン印刷し、約15μmの粘着剤層5を 設け、その上にセパレーター4を重ね、「図2」の断面構造のような本考案の転 写シールとする。また、粘着強度をJIS−Z0237に従って測定したところ 、約1200g/25mm巾であった。なお、本実施例では、転写紙の代わりに 転写用剥離性シートを使用することができる。
【0034】
【考案の効果】
本考案の転写シールは、被着体に貼り易く、皮膚や屈曲・伸縮性物品等の被着 体に貼着後、該皮膚や屈曲・伸縮性物品等の屈曲や伸縮に追随可能であり、絵柄 のひび割れや崩れが無く、使用中に剥がれ落ちることも無い。使用後は、剥離が 容易である。また、マークの周りにはみ出した粘着剤のためにこの部分の汚れが 激しい従来の入れ墨転写シールに比べ、かかる汚れを最小限にすることもできる 。本考案の転写シールは、貼り易く、使用中は絵柄のひび割れや崩れがなく、剥 がれ落ちることもなく、使用後は非常に簡単に剥離し得る皮膚用の転写シールと して特に好ましく用いることができる。本考案の転写シールがその効果を最も発 揮するのは、皮膚や、レザージャンパー、レザーバッグ、各種ボール(サイン転 写シールとしても用いることができる)等の屈曲・伸縮性物品を被着体とする時 であるが、勿論、硬質の金属、ガラス、陶磁器、プラスチック成形品、その他の 物品を被着体とする時にも使用できることは明らかで、この場合も貼り易く且つ 使用後の剥離は容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の転写シールの一例の構成を示す断面図
である。
【図2】本考案の転写シールの他の一例の構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 転写紙 2 インキ層 3 弾性層 4 セパレーター 5 粘着剤層

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破断伸度が50〜1000%、好ましく
    は250〜800%、100%モジュラスが5〜150
    kg/平方cm、好ましくは15〜80kg/平方c
    m、厚みが3〜50μm、好ましくは8〜25μmであ
    る弾性層を有することを特徴とする転写シール。
  2. 【請求項2】 前記弾性層が着色されていない場合に
    は、被着体に対して貼着する面の反対側の面の少なくと
    も一部にインキ層を有することを特徴とする請求項1に
    記載の転写シール。
  3. 【請求項3】 前記弾性層が被着体に対して濡れにより
    接着する微粘着性を有し、この微粘着性により被着体に
    貼着させることとし、前記弾性層の被着体に対し貼着す
    る面の反対側の面上に、あるいは請求項2に記載の該イ
    ンキ層がある場合はその上に転写紙が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の転写シール。
  4. 【請求項4】 被着体に対して粘着力により接着する粘
    着剤層を前記弾性層の片面上に有し、この粘着力により
    被着体に貼着させることとし、前記粘着剤層を有する面
    の反対側の前記弾性層の面上に、あるいは請求項2に記
    載の該インキ層がある場合はその上に転写紙又は転写用
    剥離性シートが設けられている転写シールであることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の転写シール。
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