JP6949185B2 - フィルター構造体 - Google Patents

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Description

この発明はフィルター構造体に関し、特にレンジフードに設置して使用されるフィルター構造体に関するものである。
図11は、従来のフィルター構造体を示す概略平面図であり、図12は、図11で示したフィルター構造体の概略底面図であり、図13は、図11で示したXIII−XIIIラインから見た拡大端面図であり、図14は、図11で示したフィルター構造体における接着剤の塗布部分を示す概略平面図である。
これらの図を参照して、フィルター構造体71は、図示しないレンジフードに設置して油を吸い取るために使用され、アルミニウム箔のプレス加工からなる平板形状を有し、その中央位置に開口22が形成されたパネル本体21と、パネル本体21の開口22を囲むように、パネル本体21の平面側の一方面25の全面に塗布される接着剤31と、接着剤31を介してパネル本体21の開口22を覆うように、パネル本体21に接着されるフィルター41とから構成される。
フィルター構造体71のパネル本体21は、平面視略矩形形状を有し、その外縁には底面側へ巻き込むように縁巻28が形成されている。又、パネル本体21の開口22は、平面視略矩形形状を有し、その縁部分23には底面側へ巻き込むように縁巻29が形成されている。
接着剤31は、アクリル系ポリマー等のヒートシール材からなり、熱によって溶融して、フィルター41とパネル本体21とを接着させる。
フィルター構造体71のフィルター41は、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる不織布で構成され、平面視略矩形形状を有し、パネル本体21よりも小さなサイズに設定されている。尚、フィルター41の目付は、30g/m〜100g/mの範囲が好ましい。
使用に際して、フィルター構造体71を、図13で示したように、パネル本体21の上方にフィルター41が位置するようにして、上方側にある図示しないレンジフードに設置する。そして、図示しないレンジフードの上方位置にある図示しないファンによって吸引すると、図13で示した二点鎖線の矢印の方向に、パネル本体21の開口22に面するフィルター41を介して、油を含んだ気体が通気される。このとき、フィルター構造体71のフィルター41が、気体から油を吸い取ることになる。尚、フィルター構造体71のパネル本体21の外縁(縁巻28)付近は、レンジフード(図示せず)に当接して設置され、この部分からは気体は吸引されない。
上記のようなフィルター構造体71においては、図14を参照して、接着剤31はパネル本体21の一方面25の全面に塗布されているので、二点鎖線の矢印で示した方向(開口22に対して外方方向)には気体が通気されない。そのため、パネル本体21の開口22に位置するフィルター41の部分のみを介して、気体が通気されるものであった。又、接着剤31は、パネル本体21の一方面25の全面に塗布されており、コストがかかっていた。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、全体の通気量が増加すると共に、コスト的に有利となるフィルター構造体を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、レンジフードに設置して使用されるフィルター構造体であって、アルミニウム箔のプレス加工からなる平板形状を有し、少なくとも1つの開口が形成されたパネル本体と、開口を囲むように開口の外方においてパネル本体の一方面に塗布される接着剤と、接着剤を介して開口を覆うようにパネル本体に接着されるフィルターとを備え、開口は、パネル本体の外縁から離れた位置において形成されており、接着剤は、開口の縁部分からフィルターの外方側の端部まで連通する通気路を形成するように、塗布幅1mm〜10mmの範囲、塗布間隔1mm〜10mmの範囲で縞模様状に、又は、縦方向及び横方向のそれぞれの塗布幅が1mm〜10mmの範囲、縦方向及び横方向のそれぞれの塗布間隔が1mm〜10mmの範囲で島状に塗布されるものである。
このように構成すると、通気路を介しての通気も生じる。又、パネル本体に対するフィルターの端部の接着状態が安定する、又は、接着剤が塗布されていない非塗布部分が全て通気路を形成する。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、接着剤は、島状に塗布されるものである。
このように構成すると、接着剤が塗布されていない非塗布部分が全て通気路を形成する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、接着剤の塗布幅及び塗布間隔はそれぞれ1mm〜6mmの範囲であるものである。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、通気路を介しての通気も生じるため、全体の通気量が増加する。又、パネル本体に対するフィルターの端部の接着状態が安定するため、フィルターの接着状態の信頼性が向上する効果、又は、接着剤が塗布されていない非塗布部分が全て通気路を形成するため、全体の通気量が更に増加する効果を奏する。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、接着剤が塗布されていない非塗布部分が全て通気路を形成するため、全体の通気量が更に増加する。
この発明の第1の実施の形態によるフィルター構造体を示す概略平面図であって、図11に対応した図である。 図1で示したフィルター構造体の概略底面図であって、図12に対応した図である。 図1で示したIII−IIIラインから見た拡大端面図であって、図13に対応した図である。 図1で示したフィルター構造体における接着剤の塗布部分を示す概略平面図であって、図14に対応した図である。 図1で示したV−Vラインから見た拡大断面模式図であって、(1)は図1で示したフィルター構造体の通気状態を、(2)は図11で示した従来のフィルター構造体の通気状態を示す図である。 この発明の第2の実施の形態によるフィルター構造体を示す概略平面図であって、図1に対応した図である。 図6で示したフィルター構造体の概略底面図であって、図2に対応した図である。 図6で示したVIII−VIIIラインから見た拡大端面図であって、図3に対応した図である。 図6で示したフィルター構造体における接着剤の塗布部分を示す概略平面図であって、図4に対応した図である。 図1で示した第1の実施の形態によるフィルター構造体をレンジフードに設置した使用状態を示す概略正面図である。 従来のフィルター構造体を示す概略平面図である。 図11で示したフィルター構造体の概略底面図である。 図11で示したXIII−XIIIラインから見た拡大端面図である。 図11で示したフィルター構造体における接着剤の塗布部分を示す概略平面図である。
図1は、この発明の第1の実施の形態によるフィルター構造体を示す概略平面図であって、図11に対応した図であり、図2は、図1で示したフィルター構造体の概略底面図であって、図12に対応した図であり、図3は、図1で示したIII−IIIラインから見た拡大端面図であって、図13に対応した図であり、図4は、図1で示したフィルター構造体における接着剤の塗布部分を示す概略平面図であって、図14に対応した図である。
尚、この第1の実施の形態によるフィルター構造体11は、図11で示した従来のフィルター構造体71と基本的な構成は同一であるため、ここでは、その相違点を中心に説明する。
これらの図を参照して、フィルター構造体11の接着剤31は、パネル本体21の開口22の縁部分23からフィルター41の外方側の端部42まで連通する通気路50を形成するように、パネル本体21の一方面25の全面に縞模様状に塗布される。尚、このように構成した理由については、後述する。
ここで、接着剤31におけるフィルター41の長辺(パネル本体21の長辺)となす塗布角度θは、45度に設定されている。尚、塗布角度θは、45度以外であっても良い。
又、接着剤31の塗布幅Wは、1mm〜10mmの範囲が好ましい。接着剤31の塗布間隔Wは、1mm〜10mmの範囲が好ましい。
図5は、図1で示したV−Vラインから見た拡大断面模式図であって、(1)は図1で示したフィルター構造体の通気状態を、(2)は図11で示した従来のフィルター構造体の通気状態を示す図である。
使用に際して、図5の(1)を参照して、二点鎖線の矢印の方向(吸引側)に、パネル本体21の開口22に位置するフィルター41を介して、油を含んだ気体が通気される。更に、フィルター41とパネル本体21とによって上下が挟まれ、隣接する接着剤31の間に形成された通気路50は、フィルター41の外方側の端部42まで連通しているため、一点鎖線の矢印の方向(図4の実線の矢印方向に対応)に、通気路50を介しての通気も生じる。よって、フィルター構造体11における全体の通気量が増加する。ここで、実線の矢印で示したように、通気路50を通る気体の一部は、フィルター41を介して吸引側に通気することになり、この部分でも気体から油が吸い取られる。即ち、図5の(2)で示した従来のフィルター構造体71に比べて、通気路50が形成されたフィルター構造体11における油の吸油量が増加することになる。
又、接着剤31は、上述のように縞模様状に塗布されており、図1で示したようにパネル本体21に対するフィルター41の端部42の接着状態が安定するため、フィルター41の接着状態の信頼性が向上する。
更に、フィルター構造体11の接着剤31は、図4で示したように塗布間隔Wを設けており、接着剤31を塗布しない非塗布部分30が存在するため、図14で示した従来のフィルター構造体71においてパネル本体21の一方面25の全面に塗布した場合に比べて、コスト的に有利となっている。
図6は、この発明の第2の実施の形態によるフィルター構造体を示す概略平面図であって、図1に対応した図であり、図7は、図6で示したフィルター構造体の概略底面図であって、図2に対応した図であり、図8は、図6で示したVIII−VIIIラインから見た拡大端面図であって、図3に対応した図であり、図9は、図6で示したフィルター構造体における接着剤の塗布部分を示す概略平面図であって、図4に対応した図である。
尚、この第2の実施の形態によるフィルター構造体12は、図1で示したフィルター構造体11と基本的な構成は同一であるため、ここでは、その相違点を中心に説明する。
これらの図を参照して、フィルター構造体12の接着剤31は、パネル本体21の開口22の縁部分23からフィルター41の外方側の端部42まで連通する通気路50を形成するように、パネル本体21の一方面25の全面に島状に塗布される。このように構成することによって、接着剤31が塗布されていない非塗布部分30が全て通気路50を形成するため、フィルター構造体12における全体の通気量が更に増加する。
ここで、接着剤31の各々は、同一サイズの正方形形状を有するように形成されている。尚、接着剤31の縦方向の塗布幅Wは、1mm〜10mmの範囲が好ましい。接着剤31の横方向の塗布幅Wは、1mm〜10mmの範囲が好ましい。又、接着剤31の各々は、同一サイズでなくても良く、又、島状に塗布されるものであれば、例えば円形状のように、正方形以外の形状であっても良い。
又、図9を参照して、接着剤31の縦方向の塗布間隔Wは、1mm〜10mmの範囲が好ましい。接着剤31の横方向の塗布間隔Wは、1mm〜10mmの範囲が好ましい。
尚、上記の各実施の形態では、パネル本体は、特定の形状及びサイズを有するものであったが、平板形状を有するものであれば、その他の形状及びサイズからなるものであっても良い。
又、上記の各実施の形態では、パネル本体は、特定の材質からなるものであったが、その他の材質からなるものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、パネル本体は、縁巻が形成されたものであったが、縁巻は形成されていなくても良い。
更に、上記の各実施の形態では、パネル本体の開口は、1つのみ形成されたものであったが、2つ以上形成されたものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、パネル本体の開口は、特定の形状及び位置を有するものであったが、その他の形状及び位置を有するものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、接着剤は、特定の材質からなるものであったが、例えば塩酢ビ系ポリマーのようなヒートシール材や、その他の材質からなるものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、接着剤は、パネル本体の一方面の全面に塗布されたものであったが、パネル本体の開口を囲むようにパネル本体の一方面に塗布されるものであれば、例えばフィルターが設置される対応位置のみに塗布されるように、全面に塗布されていなくても良い。
更に、上記の各実施の形態では、フィルターは、特定の形状を有するものであったが、接着剤を介してパネル本体の開口を覆うようにパネル本体に接着されるものであれば、その他の形状からなるものであっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、フィルターは、特定の材質からなるものであったが、油を吸い取るものであれば、例えばその他の不織布や、その他の材質からなるものであっても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、接着剤は、特定の塗布幅からなるものであったが、縞模様状に塗布されるものであれば、その他の塗布幅であっても良い。又、塗布幅は、例えば2mmと3mmとが交互に配置されるように、一定な配置でなくても良い。
更に、上記の第1の実施の形態では、接着剤は、特定の塗布間隔からなるものであったが、縞模様状に塗布されるものであれば、その他の塗布間隔であっても良い。又、塗布間隔は、例えば2mmと3mmとが交互に配置されるように、一定な配置でなくても良い。
更に、上記の第2の実施の形態では、接着剤は、特定の塗布間隔からなるものであったが、島状に塗布されるものであれば、その他の塗布間隔であっても良い。又、塗布間隔は、例えば2mmと3mmとが交互に配置されるように、一定な配置でなくても良い。
更に、上記の各実施の形態では、接着剤は、縞模様状又は島状に塗布されたものであったが、パネル本体の開口から外方に向って放射状に塗布されるものであっても良い。この場合、接着剤の塗布幅、又は、接着剤の塗布間隔のどちらを一定にしても良い。このように構成することにより、接着剤が塗布されていない非塗布部分が全て通気路を形成するため、全体の通気量が更に増加する。
更に、上記の各実施の形態では、接着剤は、縞模様状又は島状に塗布されたものであったが、これらの塗布形状を組合わせたり、あるいは、他の塗布態様であっても良い。
更に、上記の各実施の形態では、フィルター構造体は、パネル本体の上方にフィルターが位置するようにして上方側にあるレンジフードに設置するものであったが、上下逆さまにして、パネル本体の下方にフィルターが位置するようにして上方側にあるレンジフードに設置して使用しても良い。このように設置することにより、通気路の下方に位置するフィルターの部分を通過した気体は、通気路を介して吸引側に通気するため、全体の通気量が増加する。
更に、上記の各実施の形態では、フィルター構造体は、レンジフードに設置して油を吸い取るために使用されるものであったが、例えば換気扇のフィルター等のように他の用途に使用されるものであっても良い。
図1で示した第1の実施の形態によるフィルター構造体11の効果を検証するために、試験を行った。
1.試験条件
まず、フィルター構造体11の油の吸い取り量(吸油量)を検証するための試験条件を示す。
尚、この実施例によるフィルター構造体11は、上述した第1の実施の形態によるフィルター構造体11の構成と同一であるので、ここでは構成の詳細な説明を繰り返さずに、試験条件等の相違点を中心に説明する。
図1及び図4を参照して、フィルター構造体11のパネル本体21は、縦方向の長さLが350mmに、横方向の長さLが450mmに設定されている。パネル本体21の開口22の面積は、950cmである。
フィルター構造体11のフィルター41は、縦方向の長さLが300mmに、横方向の長さLが420mmに設定されている。
フィルター構造体11のフィルター41の主成分は、ポリエチレンテレフタレート(PET)である。
フィルター構造体11の接着剤31の塗布量は、2.5g/mである。
フィルターの目付は、40g/mである。
接着剤31のパネル本体21の外縁の長辺方向に対する塗布角度θは、45度である。
接着剤31の塗布幅W及び塗布間隔Wは、1mm〜6mmの範囲において1mm単位で条件を変更して行った。尚、接着剤31は、塗布部分(塗布幅Wに対応)と非塗布部分30(塗布間隔Wに対応)とが交互に連続するようにして、縞模様状に塗布される。又、接着剤31の塗布幅W及び塗布間隔Wは、同一(W=W)となる条件で行った。更に、接着剤31は、パネル本体21の一方面25の全面に塗布されている。
次に、フィルター構造体11を設置するときの条件について説明する。
図10は、図1で示した第1の実施の形態によるフィルター構造体をレンジフードに設置した使用状態を示す概略正面図である。
図を参照して、フィルター構造体11を、レンジフード1の下面に当接させて固定設置する。レンジフード1内部の上方位置には、図示しないファンがあり、ファンを回転させることで、気体を上方に吸引する。
レンジフード1の下方に、ガスコンロ3が設置されている。フライパン5は、ガスコンロ3の上面に載置される。このとき、フライパン5の上面からフィルター構造体11の下面までの距離Hは、約70cmである。尚、フライパン5に、水と油とを滴下するための図示しない滴下装置を取り付ける。
ガスコンロ3を囲むようにして、ガスコンロ3の左方には壁7が、ガスコンロ3の奥側には壁8が、ガスコンロ3の右方には壁9が設置されている。
このフライパン5に、滴下装置よって、水と油とを滴下する。その際の滴下速度は、水1.3滴/秒、油1.0滴/秒である。
ガスコンロ3を最大火力にして、滴下装置からフライパン3に水と油とを滴下しつつ、フライパン3を30分間加熱し続ける。これにより、加熱されたフライパン3から油煙が発生する。
レンジフード1内部のファンは、「強」モードで回転させる。このように構成することにより、発生した油煙の凡そが、フィルター構造体11のフィルター41を介して、レンジフード1の内部へと吸引される。
2.評価方法
接着剤31の塗布幅W(塗布間隔Wと同一)毎において、評価項目である「フィルター吸油可能面積」、「フィルター吸油量」、「接着剤塗布量」及び「フィルター端部の接着強度」で評価を行った。尚、接着剤31の塗布幅Wにおける「全面塗布」とは、図11で示した従来例のフィルター構造体71(接着剤31を塗布していない非塗布部分30がない場合)を示している。
フィルター吸油可能面積とは、フィルター構造体11のフィルター41において、油分を含んだ気体が通気可能な面積を示している。よって、塗布幅が全面塗布のときは、フィルター吸油可能面積は、パネル本体21の開口22に位置するフィルター41の面積を示している。それ以外の塗布幅のときは、パネル本体21の開口22に面するフィルター41の面積と、通気路に面するフィルター41の面積との合計である。
フィルター吸油量とは、30分間フライパン5を加熱したときに、フィルター41が吸油した油の量を示している。尚、フィルター吸油量は、3.5g以上が製品レベルで合格としている。
接着剤塗布量とは、塗布幅が全面塗布のとき、つまりパネル本体21の一方面25の全面に接着剤31を塗布した量を100%としたときに対する接着剤31の塗布量の百分率である。
フィルター端部の接着強度とは、フィルター41の外方側の端部42における接着強度を「◎」、「○」、「×」で評価したものである。
3.試験結果及び評価
試験の結果を、次の表1に示す。
Figure 0006949185
この表1を参照して、塗布幅W=塗布間隔Wの試験条件の下で試験を行ったので、塗布幅1mm〜6mmにおける接着剤塗布量は50%である。このとき、塗布幅が全面塗布のときのフィルター吸油可能面積は950cmであり、塗布幅が1mm〜6mmのときのフィルター吸油可能面積は1080cmである。これは、塗布幅が1mm〜6mmのときのフィルター吸油可能面積が、塗布幅が全面塗布のときのフィルター吸油可能面積より大きくなっているのは、通気路50に面するフィルター41の面積が加わったためである。
ここで、フィルター吸油量は、塗布幅が全面塗布のときに3.8gで、塗布幅が1mmのときに4.0gで、塗布幅が2mmのときに4.2gで、塗布幅が3mmのときに4.2gで、塗布幅が4mmのときに4.3gで、塗布幅が5mmのときに4.3gで、塗布幅が6mmのときに4.3gであった。従って、通気路50を設けたフィルター構造体11において、全面塗布した従来のフィルター構造体71に比べて、フィルター吸油量が増加した結果となった。又、塗布幅が1mm〜6mmのときのフィルター吸油量は全て、3.5g以上であり、製品レベルで合格であり、効果が検証できた。
フィルター端部の接着強度は、塗布幅が全面塗布のときに「◎」であり、塗布幅が1mm〜6mmのときは全て「○」であった。従って、「×」の評価はなく、塗布幅が1mm〜6mmのときは全て、製品レベルとして使用に耐えるものであった。
11、12…フィルター構造体
21…パネル本体
22…開口
23…縁部分
25…一方面
31…接着剤
41…フィルター
42…端部
47…非塗布部分
50…通気路
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (3)

  1. レンジフードに設置して使用されるフィルター構造体であって、
    アルミニウム箔のプレス加工からなる平板形状を有し、少なくとも1つの開口が形成されたパネル本体と、
    前記開口を囲むように前記開口の外方において前記パネル本体の一方面に塗布される接着剤と、
    前記接着剤を介して前記開口を覆うように前記パネル本体に接着されるフィルターとを備え、
    前記開口は、前記パネル本体の外縁から離れた位置において形成されており、
    前記接着剤は、前記開口の縁部分から前記フィルターの外方側の端部まで連通する通気路を形成するように、塗布幅1mm〜10mmの範囲、塗布間隔1mm〜10mmの範囲で縞模様状に、又は、縦方向及び横方向のそれぞれの塗布幅が1mm〜10mmの範囲、縦方向及び横方向のそれぞれの塗布間隔が1mm〜10mmの範囲で島状に塗布される、フィルター構造体。
  2. 前記接着剤は島状に塗布されている、請求項1記載のフィルター構造体。
  3. 前記接着剤の塗布幅及び塗布間隔はそれぞれ1mm〜6mmの範囲である、請求項1又は請求項2記載のフィルター構造体。
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