JP2021103018A - 油煙捕集支援具 - Google Patents

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圭一 中川
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雅也 長谷川
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Takuto Yamagishi
拓人 山岸
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Abstract

【課題】スリム型をはじめとする各種レンジフードにおける油煙の捕集効率を向上させる手段を提供する。【解決手段】油煙捕集支援具10は、レンジフード100のフード本体101における下端側であって吸引口よりも外側の部分に取り付けられ下方から上昇する油煙を吸引口へ案内する案内面Sを有する油煙案内部材20と、油煙案内部材20をフード本体101に取り付けるための取付部材30とを含む。油煙案内部材は板状体から成り、その一方の面が案内面Sとなる。取付部材は、案内面がフード本体から鉛直下方へ延びる第1の姿勢となるように油煙案内部材を保持する。調理時に上昇する油煙を油煙案内部材の案内面で吸引口へ案内して、油煙捕集効率を向上させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、レンジフードに装着して、油煙の捕集効率を高めるための油煙捕集支援具に関するものである。
図17は従来のレンジフードの設置状況を示す斜視図である。
図17を参照して、台所や厨房に備えられる調理台110の加熱調理器具120の上方には、調理中に発生する油煙を捕集して室外へ排出するためのレンジフード100が設置される。レンジフード100は一般に、油煙を集めて排気口へ導くフード本体101と油煙を吸引する吸引力を付与するファン(不図示)とを備え、フード本体の形態により深型(ブーツ型)、スリム型、浅型(平型)等に分類される。図17に示すレンジフード100は、フード本体101の内容積を少なくして薄型にしたスリム型であり、例えば、特許文献1、2等に記載されている。スリム型のレンジフード100にあっては、フード本体101の下面に開口する吸引口の直下に離隔を置いて整流板103を配置することにより吸引風速を高め、油煙の吸引力を増大させている。
深型のレンジフードは、下面を広く開口させ内容積の大きなフード本体により、上昇する油煙を取り込むものである。浅型のレンジフードは、天井高さが低い場所でも設置できるよう、ファンの配置や種類を工夫して、フード本体の高さ寸法を小さく構成したものである。
特開2018−54185号公報 特開2013−213602号公報
スリム型のレンジフードは、整流板の作用で吸引力を増大させている。しかしながら、深型のレンジフードが、内容積の大きいフード本体により上昇する油煙を溜め込むことができるのに対し、スリム型のレンジフードは、フード本体の内容積が少なく油煙を貯留させる空間が狭いため、レンジフードの外部に油煙が漏れやすいと考えられる。
本発明は、スリム型をはじめとする各種レンジフードにおける油煙の捕集効率を向上させる手段を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、下面に吸引口を有するフード本体を含むレンジフードに装着される油煙捕集支援具であって、フード本体における下端側であって吸引口よりも外側の部分に取り付けられ下方から上昇する油煙を吸引口へ案内する案内面を有する油煙案内部材と、油煙案内部材をフード本体に取り付けるための取付部材とを含むものである。
このように構成すると、油煙案内部材が取付部材によりレンジフードのフード本体に取り付けられ、調理時に上昇する油煙を油煙案内部材の案内面で吸引口へ案内する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、案内面が平面状であり、取付部材は、案内面がフード本体から鉛直下方へ延びる第1の姿勢、案内面がフード本体から水平外方へ延びる第2の姿勢、及び、案内面がフード本体から傾斜して下方外側へ延びる第3の姿勢のうちのいずれか1つの姿勢となるように油煙案内部材を保持するものである。
このように構成すると、油煙案内部材を取付部材でフード本体に取り付けると、案内面が、フード本体から鉛直下方へ延びる第1の姿勢、フード本体から水平外方へ延びる第2の姿勢、又は、フード本体から傾斜して下方外側へ延びる第3の姿勢のいずれかに保持される。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、フード本体が、外側面の一部を壁面に当接させるように設置され、油煙案内部材は、フード本体における壁面に当接しない外側面に沿う領域の少なくとも一部に取り付けられるものである。
このように構成すると、フード本体が外側面の一部を壁面に当接させるように設置されるので、フード本体の下方領域の一部は壁面で区画されることになる。壁面で区画された領域では、壁面が油煙を吸引口まで案内する。他の領域では油煙捕集支援具が油煙を吸引口まで案内する。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、フード本体に取り付けられる複数個の油煙案内部材を含むものである。
このように構成すると、油煙捕集支援具が、フード本体に取り付けられる複数個の油煙案内部材で構成される。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の構成において、油煙案内部材は板状体から成るものである。
このように構成すると、油煙案内部材が板状体で構成される。板状体の一方の面が案内面となる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明の構成において、板状体は、長さ調節が可能なようにスライド自在に組み合わされた第1の板状部及び第2の板状部から構成されるものである。
このように構成すると、油煙案内部材は第1の板状部と第2の板状部とをスライドさせることで長さ調節が可能となる。
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の構成において、レンジフードは、吸引口の直下に離隔して配置された整流板をさらに含み、油煙案内部材は整流板の外側に配置されるものである。
このように構成すると、整流板を有するレンジフードに油煙捕集支援具が取り付けられる。
請求項1記載の発明は、吸引口へ導かれる油煙の量が増大するので、油煙の捕集効率が向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、フード本体の直下に位置する油煙、フード本体の外側であって案内面の下方に位置する油煙、又は、フード本体の下方外側に位置する油煙を吸引口まで導き易くなり、油煙の捕集効率が向上する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、壁面で区画される領域には油煙捕集支援具を装着する必要がなく、最小限の油煙案内部材で油煙の捕集効率を向上させる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、フード本体の形状及びフード本体における油煙捕集支援具の取付範囲に応じ、複数個の油煙案内部材を用いることにより、取付作業が容易になる。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、油煙捕集支援具の製造、取り扱いが容易になる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明の効果に加えて、異なる大きさのフード本体に対し1種又は少数種類の油煙案内部材で対応が可能となる。
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、整流板を有するレンジフードにおける油煙捕集効率を向上させる。
本発明の第1の実施の形態による油煙捕集支援具をレンジフードに装着した状態を示す斜視図である。 図1に示すレンジフード及び油煙捕集支援具の正面断面図である。 本発明の第1の実施の形態による油煙捕集支援具に用いる油煙案内部材を示すものであって、(A)は伸張状態の正面図、(B)は短縮状態の正面図である。 (A)は図3のa−a線における断面図、(B)は図3のb−b線における断面図、(C)は図3のc−c線における断面図である。 本発明の第1の実施の形態による油煙捕集支援具に用いる取付部材を示すものであって、(A)は初期状態の斜視図、(B)は使用状態の斜視図である。 図5に示す取付部材を油煙案内部材に取り付ける手順を示すものであって、(A)は取付前の状態を示す斜視図、(B)は取付後の状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態による油煙捕集支援具をレンジフードに装着した状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態による油煙捕集支援具によって油煙の捕集効率が向上する理由を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態による油煙捕集支援具をレンジフードに装着した状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態による油煙捕集支援具によって油煙の捕集効率が向上する理由を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態による油煙捕集支援具をレンジフードに装着した状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の第3の実施の形態による油煙捕集支援具によって油煙の捕集効率が向上する理由を説明する図である。 本発明の第4の実施の形態による油煙捕集支援具とレンジフードとを分離して示す斜視図である。 本発明の第5の実施の形態による油煙捕集支援具とレンジフードとを分離して示す斜視図である。 本発明に係る油煙捕集支援具を深型のレンジフードに装着した状況を示す斜視図である。 本発明に係る油煙案内部材に関する各種変形例を示す側面図である。 従来のレンジフードの設置状況を示す斜視図である。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態による油煙捕集支援具をレンジフードに装着した状態を示す斜視図であり、図2は図1に示すレンジフードに及び油煙捕集支援具の正面断面図であり、図3は本発明の第1の実施の形態による油煙捕集支援具に用いる油煙案内部材を示すものであって、(A)は伸張状態の正面図、(B)は短縮状態の正面図であり、図4の(A)は図3のa−a線における断面図、(B)は図3のb−b線における断面図、(C)は図3のc−c線における断面図であり、図5は本発明の第1の実施の形態による油煙捕集支援具に用いる取付部材を示すものであって、(A)は初期状態の斜視図、(B)は使用状態の斜視図であり、図6は図5に示す取付部材を油煙案内部材に取り付ける手順を示すものであって、(A)は取付前の状態を示す斜視図、(B)は取付後の状態を示す斜視図であり、図7は本発明の第1の実施の形態による油煙捕集支援具をレンジフードに装着した状態を示す部分拡大断面図である。
図1を参照して、本例の油煙捕集支援具10は、台所等の調理台110に備えられるガスコンロ等の加熱調理器具120の上方に設置されるレンジフード100に装着される。図2を参照して、このレンジフード100は、フード本体101の下面の吸引口102の直下に離隔して整流板103が配置されたスリム型である。ここで、フード本体の下面とは、吸引口102も含めた領域を指す。図1に示すように、レンジフード100がフード本体101における外側面のうち隣接する2側面を壁面Wに当接させるように設置される場合、油煙捕集支援具10はフード本体101の残りの2側面に沿う領域に配置される。又、レンジフード100が整流板103を備えるスリム型の場合、油煙捕集支援具10は、図2に示すように、整流板103の外周に形成される間隙104の外側に配置される。
油煙捕集支援具10は、油煙案内部材20と、油煙案内部材20をフード本体101に取り付けるための取付部材30とを含む。油煙案内部材20は、アルミニウム等の軽量で適度の剛性を有し難燃性の材料から成る板状体である。さらに詳しくは、図3に示すように、板状体における平板部21に、強度の向上と意匠性とを考慮したリブ22が形成され、周縁部に縁巻き23が設けられている。従って、平板部21のいずれか一方の表面が、油煙を吸引口へ案内するための案内面Sとして機能する。又、縁巻き23は、取付部材30を取着させるため、隅部24において外径が細くなるよう形成されている。更に本例の油煙案内部材20は、長さ調節が可能なようにスライド自在に組み合わされた第1の板状部20a及び第2の板状部20bから構成される。第1の板状部20aと第2の板状部20bとは、図4に示すように、一方の縁巻き23a内に他方の縁巻き23bを挿入させることで、両者がスライド可能に連結されている。従って油煙案内部材20は、第1の板状部20aと第2の板状部20bとをスライドさせて両者の重なり量を調節することにより、図3の(A)に示す伸張状態と(B)に示す短縮状態の間で、長さ調節が可能となっている。
取付部材30は、塑性変形可能な軟鉄等の板状部材から製作され、本例では、図5の(A)に示すように、長方形の板状部材における一方の縁部に隙間31aを残して巻き込んで形成した筒状部31と、筒状部31の長手方向の中央部に連接されたT字状の取着部32と、筒状部31の両端に連接された支持片部33とを備える。取着部32と支持片部33との間の部分は切除された離隔空間が設けられている。T字状の取着部32は、縦画部分が筒状部31に連結し、横画部分は切り起こし部32a、32bを設けて磁石35を保持している。この取着部32は、縦画部分の基部において、筒状部31に対し折り曲げ可能である。
使用に際しては、図5の(B)に示すように、取着部32を筒状部31に対し折り曲げて、取着部32と支持片部33との成す角度がほぼ直角となるように設定する。そして図6に示すように、筒状部31の隙間31aを利用して、油煙案内部材20の縁巻き23を、隅部24の細い部分から、筒状部31内へ挿入させる。これにより、取付部材30が油煙案内部材20に一体的に取着されると共に、取付部材30の支持片部33が油煙案内部材20の平板部21に当接することにより、油煙案内部材20の姿勢を安定に保持することができる。
以上のように構成された本例の油煙捕集支援具10の使用手順は、以下の通りである。始めに、装着対象とするレンジフードのフード本体の大きさに合わせて、第1の板状部20aと第2の板状部20bとをスライドさせることにより油煙案内部材20の長さを調節する。次いで、図5の(B)に示すように取着部32を直角に折り曲げた取付部材30を、図6に示す要領で、油煙案内部材20に取着する。そして、取付部材30の磁石35を利用して、図7に示すように、油煙捕集支援具10をフード本体における整流板よりも外側の下面に取り付ける。これにより、油煙捕集支援具10は、取付部材30によって油煙案内部材20が鉛直方向に垂下する姿勢でフード本体101に装着されるので、平板部21の一方の面により構成される案内面Sがフード本体から鉛直下方へ延びる姿勢(第1の姿勢)となるように保持されることになる。
図8は本発明の第1の実施の形態による油煙捕集支援具によって油煙の捕集効率が向上する理由を説明する図である。この図を用いて、本例の油煙捕集支援具により油煙の捕集効率が向上する理由について説明する。
調理中に発生する油煙U1は拡散しながら上昇すると推測され、その内、図8の(A)に示すようにフード本体101の吸引力が及ぶ一定範囲L1内に到達した油煙U1については、レンジフード100に吸引される確率が高いと考えられる。これに対し、一定範囲L1に到達しない油煙U2については、その周囲に整った上昇気流が生じていることは少なく、むしろ乱流状態になっていることが多いと推測されるので、フード本体101へ向かって真っすぐ上昇する可能性もあるが、様々な方向へ曲がって進行する確率も十分に高いと考えられる。即ち、従来にあっては、レンジフード100の吸引力が及ぶ一定範囲L1内の油煙U1は確実に吸引できるが、一定範囲L1より外側の油煙U2は吸引できるとは限らないと言うことができる。
これに対し、図8の(B)に示す本例の油煙捕集支援具10を装着したレンジフード100にあっては、フード本体101の近くに到達した油煙U1′は勿論、油煙案内部材20によって規定される第1の捕集範囲L2に到達した油煙U2′であれば、案内面Sによって進行方向が規制されるため、確実にフード本体101まで到達させることができる。即ち、本例の油煙捕集支援具10によれば、油煙を確実に吸引できる範囲を、レンジフード100の吸引力が及ぶ一定範囲L1を超えた第1の捕集範囲L2にまで拡大させることが可能であるため、油煙の捕集効率が向上する。
[第2の実施の形態]
図9は本発明の第2の実施の形態による油煙捕集支援具をレンジフードに装着した状態を示す部分拡大断面図であり、図10は本発明の第2の実施の形態による油煙捕集支援具によって油煙の捕集効率が向上する理由を説明する図である。
本例の油煙捕集支援具10は、取付部材30における筒状部31に対する取着部32の折り曲げ角度を180度まで広げ、フード本体101に磁石35で装着したときに、油煙案内部材20の案内面Sがフード本体101から水平外方へ延びる第2の姿勢となるように、油煙案内部材20が保持されるよう構成したものである。
この第2の実施の形態による油煙捕集支援具によっても、油煙の捕集効率が向上する。その理由は以下の通りである。
図10の(A)に示すように、調理中に発生する油煙U3が上昇して、フード本体101の吸引力が及ぶ一定範囲L3内に到達した場合は、レンジフード100に吸引される確率が高いと考えられる。これに対し、一定範囲L3の外でフード本体101よりも水平方向外側を通過する油煙U4は、フード本体101へ吸引される可能性は非常に低いと考えられる。即ち、従来にあっては、レンジフード100の吸引力が及ぶ一定範囲L3内の油煙U3は確実に吸引できるが、フード本体101より水平方向外側の油煙U4を吸引するのは難しかった。
これに対し、図10の(B)に示す本例の油煙捕集支援具10を装着したレンジフード100にあっては、フード本体101の近くに到達した油煙U3′は勿論、案内面Sの下方であって油煙案内部材20により規定される第2の捕集範囲L4内であれば、フード本体101の水平方向外側に位置する油煙U4′であっても、案内面Sが進行方向を規制するから、フード本体101にまで到達する可能性が非常に高くなる。即ち、本例の油煙捕集支援具10によれば、フード本体101の水平方向外側に位置する油煙をフード本体101に到達させる可能性を高めることが可能である。このような理由により、本例によっても油煙の捕集効率が向上すると考えられる。
[第3の実施の形態]
図11は本発明の第3の実施の形態による油煙捕集支援具をレンジフードに装着した状態を示す部分拡大断面図であり、図12は本発明の第3の実施の形態による油煙捕集支援具によって油煙の捕集効率が向上する理由を説明する図である。
本例の油煙捕集支援具10は、取付部材30における筒状部31に対する取着部32の折り曲げ角度を135度に設定し、フード本体101に磁石35で装着したときに、油煙案内部材20の案内面Sの鉛直方向に対する角度θが45度となるように、油煙案内部材20を傾斜して下方外側へ延びる第3の姿勢となるよう保持したものである。
この第3の実施の形態による油煙捕集支援具によって油煙の捕集効率が向上する理由は以下の通りである。
図12の(A)に示すように、調理中に発生する油煙U5が上昇して、フード本体101の吸引力が及ぶ一定範囲L5内に到達した場合は、レンジフード100に吸引される確率が高いと考えられる。これに対し、一定範囲L5の外でフード本体101よりも下方外側を通過する油煙U6は、フード本体101へ吸引される可能性は非常に低いと考えられる。即ち、従来にあっては、レンジフード100の吸引力が及ぶ一定範囲L5内の油煙U5は確実に吸引できるが、フード本体101の下方外側に位置する油煙U6を吸引するのは難しかった。
これに対し、図12の(B)に示す本例の油煙捕集支援具10を装着したレンジフード100にあっては、フード本体101の近くに到達した油煙U5′は勿論、油煙案内部材20によって規定される第3の捕集範囲L6内であれば、フード本体101の下方外側に位置する油煙U6′であっても、案内面Sが進行方向を規制するから、フード本体101にまで到達する可能性が非常に高くなる。即ち、本例の油煙捕集支援具10によれば、フード本体101の下方外側に位置する油煙をフード本体101に到達させる可能性を高めることが可能である。このような理由により、本例によっても油煙の捕集効率が向上することが理解される。
[第4の実施の形態]
図13は本発明の第4の実施の形態による油煙捕集支援具とレンジフードとを分離して示す斜視図である。
本例の油煙捕集支援具40は、フード本体101に装着される油煙案内部材41を長尺に製作し、途中に設定した折曲部42で直角に折り曲げて、フード本体101の隣接する2側面に対応する部分41a、41bを形成したものである。このように、フード本体101の複数側面に対応する油煙案内部材20を、1部材で製作するようにしてもよい。
[第5の実施の形態]
図14は本発明の第5の実施の形態による油煙捕集支援具とレンジフードとを分離して示す斜視図である。
本例の油煙捕集支援具50は、フード本体101に装着される油煙案内部材51を、フード本体101の隣接する2側面に対応する部材51a、51cと、これらの間に位置して角部に対応する部材51bとの複数個で構成したものである。このように、フード本体101の大きさ等に応じ、油煙案内部材51を複数個の部材51a〜51cで構成するようにしてもよい。
[その他の実施の形態]
図15は本発明に係る油煙捕集支援具を深型のレンジフードに装着した状況を示す斜視図である。深型のレンジフード200は、整流板を持たず、内容積が大きく形成されたフード本体201の下面の大部分が開口しているもの多い。本発明の油煙捕集支援具10は、この図に示すような深型のレンジフード200にも適用することが可能であり、それによって、油煙捕集効率の向上をもたらすものである。
図16は本発明に係る油煙案内部材に関する各種変形例を示す側面図である。油煙捕集支援具の油煙案内部材の形態は、平板状の外、様々な変更が可能である。具体的には、図16の(A)に示す油煙捕集支援具61では、油煙案内部材61aの断面形状を円弧状とした。これにより、油煙を貯留できる空間容積を拡大できる。図16の(B)に示す油煙捕集支援具62では、油煙案内部材62aの断面形状を上に凸の屈曲面とした。これによっても、油煙を貯留する空間容積の拡大が可能である。図16の(C)に示す油煙捕集支援具63では、油煙案内部材63aの断面形状を下に凸の屈曲面とした。これによっても、油煙を貯留する空間容積の拡大が可能である。図16の(D)に示す油煙捕集支援具64では、油煙案内部材64aを、板状部材を三角柱状に折り曲げて生成するものとした。これにより、案内面を強度の高い傾斜面で形成することが可能である。
尚、上記の実施の形態では、油煙案内部材をアルミニウム製の板状体で構成したが、これに限定されるものではなく、他の金属、プラスチック、紙、及びこれらの複合材等を材質に用いてもよい。この場合、必要に応じ、難燃加工を施してよい。
又、上記の実施の形態では、取付部材を磁石によってフード本体の下面に取着するように構成したが、フード本体の側板の内側面又は外側面に取着するようにしてもよい。この場合、取付部材における筒状部に対する取着部の折り曲げ角度は適宜変更される。例えば第1の形態にあっては、取着部を折り曲げない状態(図5の(A)参照)で取付部材を使用することにより、案内面が鉛直下方に延びる第1の姿勢を得ることができる。
又、取付部材は、取着部を予め所定の角度に折り曲げたものを準備してもよい。
更に、上記の実施の形態では、取付部材に磁石を用いてフード本体に取着する構成としたが、取着手段として、粘着剤、粘着テープ、面ファスナー等を用いてもよい。
更に、油煙捕集支援具は、レンジフードの2側面に沿って装着したが、いずれか一方の側面だけに沿って装着してもよい。あるいは設置状況により、レンジフードの3側面以上に沿って油煙捕集支援具を装着してもよい。
更に、装着対象とするレンジフードの種類は、スリム型、深型、浅型、その他の形態のいずれであってもよい。
更に、上記第3の実施の形態では油煙案内部材の案内面を45度に傾斜させたが、案内面を傾斜させる場合の角度は、設置の状況等に応じ、0〜90度の間の任意の角度に設定してもよい。
更に、油煙案内部材の案内面の角度を、フード本体の部位に応じて変更してもよい。例えば、フード本体の正面側では調理作業者との干渉を避けるため案内面を水平〜45度とし、側方では案内面を45度〜鉛直としてもよい。
更に、油煙案内部材は、スライド可能な個所を2個所以上設けてもよい。
第1〜第3の実施の形態に対応する油煙捕集支援具の実施例1〜3を準備し、それぞれについて油煙捕集効率の向上が得られることを試験により確認した。
[試験条件]
整流板を備えるスリム型のレンジフード(富士工業株式会社製:ASRL-3A-6016LSI)を用意し、そのフード本体の左側面と背面とを壁面で区画し、開放されている正面及び右側面それぞれに沿って油煙捕集支援具を装着する。油煙案内部材はアルミニウム製であり、その外形寸法は、縦寸法が約11cmであり、横寸法は約52cmから約89.5cmまでスライドにより調整可能である。
油煙案内部材の取り付けに当たっては、レンジフードの正面および右側面の寸法に応じて横寸法を調節すべく、それぞれ適宜スライドさせた。尚、この油煙案内部材の横寸法をスライド調節するに当たっては、極力レンジフードの正面および右側面の寸法と同様の長さとなるようにスライドさせつつ、レンジフードの正面および右側面に取り付けた各油煙案内部材どうしが干渉しないように配慮した。
レンジフードについては、整流板の直上の吸引口に装着されるグリスフィルタに、難燃性の不織布フィルタ(目付70g/m)を、グリスフィルタを覆う程度の大きさに切断して貼り付けた。
レンジフードの下方にガスコンロを配置し、その上にフライパンを載置した。又、フライパンに水と油とを滴下するための滴下装置を取り付けた。フライパンの上面からレンジフード下面までの距離は約70cmである。
[試験方法]
ガスコンロを最大火力にした状態で、加熱したフライパンに滴下装置によって水と油とを滴下する。滴下速度は水=1.3滴/秒、油=1.0滴/秒である。レンジフードのファンを「強」モードに設定し、発生した油煙を、グリスフィルタに貼り付けた不織布フィルタを介して吸引する。この状態を20分間維持し、20分経過時にフライパンの加熱を終了すると同時に、レンジフードの運転を停止させた。
[評価方法]
不織布フィルタの試験前後での重量変化を測定して、吸着した油煙の重量を算出する。算出重量が大きいほど、油煙の捕集効率が高いと評価する。
[試験結果]
1)実施例1(案内面が鉛直下方):油煙捕集量=7.685g
2)実施例2(案内面が水平外方):油煙捕集量=7.308g
3)実施例3(案内面が下方外側へ45度で傾斜):油煙捕集量=8.584g
4)対照例(油煙捕集支援具なし):油煙捕集量=5.598g
[考察]
上記の結果から、油煙捕集支援具を装着することにより、いずれの実施の形態においても、レンジフードにおける油煙捕集量が増大することが判る。油煙捕集効率は、油煙捕集支援具の案内面を下方外側へ傾斜させた第3の姿勢をとる実施例3が最も良く、次いで、案内面を鉛直下方とした第1の姿勢をとる実施例1、案内面を水平外方とした第2の姿勢をとる実施例2の順であった。これは、レンジフードが油煙を確実に吸引できる捕集範囲の容積が、案内面を下方外側へ傾斜させて配置したときに最も大きくなるためであると考えられる。
本発明を実施するに当たっては、油煙捕集効率の観点からは第3の実施の形態を採用するのが理想的であるが、レンジフードへの装着作業の容易さや油煙案内部材の姿勢の維持の確実性等を考慮して、第1の実施の形態を採用してもよい。この場合でも、対照例と比較して、油煙捕集効率の確実な向上を得ることができる。
10…油煙捕集支援具
20…油煙案内部材
30…取付部材
100…レンジフード
101…フード本体
S…案内面

尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (7)

  1. 下面に吸引口を有するフード本体を含むレンジフードに装着される油煙捕集支援具であって、
    前記フード本体における下端側であって前記吸引口よりも外側の部分に取り付けられ下方から上昇する油煙を前記吸引口へ案内する案内面を有する油煙案内部材と、
    前記油煙案内部材を前記フード本体に取り付けるための取付部材とを含む、油煙捕集支援具。
  2. 前記案内面が平面状であり、
    前記取付部材は、前記案内面が前記フード本体から鉛直下方へ延びる第1の姿勢、
    前記案内面が前記フード本体から水平外方へ延びる第2の姿勢、及び、前記案内面が前記フード本体から傾斜して下方外側へ延びる第3の姿勢のうちのいずれか1つの姿勢となるように前記油煙案内部材を保持する、請求項1記載の油煙捕集支援具。
  3. 前記フード本体が、外側面の一部を壁面に当接させるように設置され、
    前記油煙案内部材は、前記フード本体における前記壁面に当接しない外側面に沿う領域の少なくとも一部に取り付けられる、請求項1又は請求項2に記載の油煙捕集支援具。
  4. 前記フード本体に取り付けられる複数個の前記油煙案内部材を含む、請求項1から請求項3のいずれかに記載の油煙捕集支援具。
  5. 前記油煙案内部材は板状体から成る、請求項1から請求項4のいずれかに記載の油煙捕集支援具。
  6. 前記板状体は、長さ調節が可能なようにスライド自在に組み合わされた第1の板状部及び第2の板状部から構成される、請求項5記載の油煙捕集支援具。
  7. 前記レンジフードは、前記吸引口の直下に離隔して配置された整流板をさらに含み、
    前記油煙案内部材は前記整流板の外側に配置される、請求項1から請求項6のいずれかに記載の油煙捕集支援具。
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KR102537357B1 (ko) * 2022-08-11 2023-05-26 박성환 연기차단판을 갖는 렌지후드

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