JP6632861B2 - 排気フード - Google Patents

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本発明は、調理用レンジによる加熱調理中に発生する煙やガスなどを室外へ排出するために調理用レンジの上方に配置される排気フードに関する。
調理用レンジで調理を行っているときに発生する煙やガスなどを室外に排出する排気設備として、従来、図18に示すようなレンジフード500が使用されている。レンジフード500においては、下面側に開口部501を有する箱体状のフード部材10が、開口部501を調理用レンジRに向けた状態で調理用レンジRの上方に配置され、フード部材10の上面部502aに排気ダクト503が接続され、排気ダクト503の上流側に排気ファン(図示せず)などの排気手段が設けられている。
調理用レンジRを使用して調理を行っているときに発生する煙やガスなど(以下、煙Sと略記する)は、フード部材10に向かって上昇し、その開口部501からフード部材10内へ進入し、排気ダクト503を通じて外部へ排出される。
レンジフード500においては、一般にフード部材10の開口部501の面風速が約0.15m/secとなるように排気風量が設定されているが、加熱調理中の料理の種類などにより、調理用レンジRから大量の煙Sが発生した場合、排気面風速が遅いが故に、開口部501付近の誘引風速では対応できず、フード部材10内に誘引し切れなかった煙Sの一部が開口部501の周縁部502bから溢れ出し、室内に拡散することがある。
このような問題を解決するため、例えば、「調理排ガス整流板を有するレンジフード」(特許文献1参照)などが提案されている。このレンジフードは、調理用レンジ上に開口する調理排ガス収集フードの下端中央部の開口に、フードの内側周縁部との間に空隙を形成した状態で複数の整流板が配置されている。整流板の端部に設けられた複数の連結部材を、フードの内側周縁部の内側に存在する油溝に係止することにより、整流板がフードと一体化されている。
特許文献1に記載された「調理排ガス整流板を有するレンジフード」は、図18に示す従来のレンジフード500よりも空気誘引作用が強い(空隙における誘引風速が大きい)ので、調理用レンジから発生する煙やガスを速やかにフード内へ誘引することができる。また、整流板はフードに着脱可能であるため、清掃などのメンテナンスの際には、整流板をフードから取り外すことができる。
実用新案登録第3189435号公報
前述したように、特許文献1に記載された「調理排ガス整流板を有するレンジフード」においては、整流板がフードに着脱可能であるので、清掃などのメンテナンスの際には便利であるが、整流板をフードから取り外したとき、それを載置できる場所(例えば、床面上など)まで運ぶ必要があるので、面倒であり、整流板を載置するためのスペースそのものも確保する必要がある。また、メンテナンスが終わった後、取り外した整流板をフード内に再セットする場合は、作業者の身長より高い位置まで整流板を持ち上げなければならないので、作業者の負担も大である。
さらに、前述した、フードに対する整流板の着脱作業はいずれも高所作業となるので、若干の危険が伴うことも否定できず、作業者の安全確保に万全を尽くす必要がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、調理中に発生する煙やガスを効率良く室外へ排出することができ、清掃などのメンテナンス作業を容易かつ安全に行うことができる、排気フードを提供することにある。
本発明の排気フードは、
厨房排気ダクトに接続され、開口部を調理用レンジに向けた状態で前記調理用レンジの上方に配置されるフード部材と、
前記フード部材の開口部の内周縁との間に空隙を設けた状態で前記開口部を閉塞するように配置される整流部材と、
前記整流部材を前記フード部材の開口部内で前記所定状態に保持するため前記整流部材の外周部に設けられた複数の係合部材と、を備え、
前記係合部材が、
前記フード部材の開口部の内周縁に沿って形成された油分回収溝に着脱可能であって、且つ、前記油分回収溝の内縁部に回動可能に係合する返しを有する鉤状部を備えたことを特徴とする。ここで、返しとは、鉤状部の一部にその長さ方向と交差する方向へ突出状に形成された部分であり、油分回収溝の内縁部に係合可能であって、係合部材の鉤状部が油分回収溝から離脱するのを防止する機能を有する。
このような構成とすれば、フード部材の開口部の内周縁と整流部材の辺縁部との間の空隙は空気誘引作用が強い(誘引風速が大きい)状態となっているので、調理中に発生する煙やガスは前記空隙を通して速やかにフード部材内へ誘引され、効率良く室外へ排出することができる。
また、返しを有する鉤状部を備えた複数の係合部材を整流部材の外周部に設けたことにより、いずれかの係合部材を油分回収溝に係合させたまま、残りの係合部材を油分回収溝から離脱させて、その部分を下方へ移動させれば、整流部材は、油分回収溝に係合した係合部材を中心に下方へ回動し、その係合部材を介して油分回収溝から略鉛直状態に吊り下がった状態に保持されるので、整流部材の上面やフード部材の内面の清掃などのメンテナンス作業を容易かつ安全に行うことができる。また、鉤状部に設けられた返しが油分回収溝の内縁部に係合可能であるため、整流部材を回動させているとき、及び、整流部材が吊り下げ状態にあるときのいずれの状態においても、整流部材を安定的に保持することができる。
さらに、清掃などのメンテナンスが終わった後は、整流部材を前述と逆方向に回動させて係合部材を油分回収溝に係合させれば、元の状態に戻すことができ、この作業中、整流部材の重量の一部は油分回収溝に係合している係合部材で支えられるので、作業者の負担を軽減することもできる。
ここで、前記整流部材が、
上方に向かって凹んだ形状の集煙部と、
前記集煙部に集まる煙を前記フード部材内に流出させる通煙経路と、を備えたものであることが望ましい。なお、前記上方とは、重力方向と180度反対の方向をいい、重力方向を下方という(以下、同様とする)。
このような構成とすれば、フード部材の開口部の内周縁と整流部材の辺縁部との間の空隙から直接排出されなかった煙やガスを誘引して集煙部に集めた後、通煙経路を通してフード部内へ排出することが可能となるので、調理中に発生する煙やガスを逃がすことなく、効率良く室外へ排出することができる。
また、前記整流部材が、
筒状体をその軸心方向と平行な面で切り離した形状の本体部と、
前記本体部の前記軸心方向の辺縁部に当該辺縁部の内周領域を閉塞するように設けられた貫通孔付きの蓋体と、を備え、
前記蓋体が、前記本体部の上面より上方に突出したリブを有するものであることが望ましい。
このような構成とすれば、整流部材の比較的広い範囲に亘って上方に凹んだ形状の集煙部を形成することができるので、整流部材の外周とフード部材の開口部の内周縁との空隙から直接排出されなかった煙やガスはフード部材の外部に漏れることなく集煙部に集まり、スムーズに集煙経路に導くことができる。従って、調理中に発生した煙やガスを効率良く誘引し、漏れなく周縁部に集めて、フード部材内へ排出させることができる。
また、本体部の軸心方向の辺縁部の内周領域を貫通孔付きの蓋体で閉塞したことにより、整流部材の外観性や機能性を損なうことなく、前記空隙から直接排出されずに、集煙部に集まった煙を、前記貫通孔を通して効率良くフード部材内へ流入させ、室外へ排出することができる。
さらに、蓋体が、本体部の上面より上方に突出したリブを有することにより、フード部材の開口部の内周縁とリブとの空隙に上昇気流が形成され易くなるとともに、当該上昇気流が整流部材の上面側へ回り込むことを抑制できるので、煙排出機能の向上に有効である。また、整流部材の本体部の上面に付着した油分や水分が辺縁部から落下するのを防止することができる。
一方、前記本体部の辺縁部において前記蓋体を有しない辺縁部に、前記本体部の上面より上方に起立した壁部を備えたものとすることができる。
このような構成とすれば、整流部材の本体部の辺縁部には前記リブ若しくは前記壁部のいずれかが存在する状態となるので、フード部材の開口部の内周縁と、リブ若しくは壁部との空隙に上昇気流が形成され易くなるとともに、当該上昇気流が整流部材の上面側へ回り込むことを抑制できる。また、本体部の上面に付着した油分や水分が本体部の辺縁部から落下するのを防止することができる。
また、前記整流部材を形成する前記本体部と前記蓋体とが、前記本体部の前記軸心方向の辺縁部に前記本体部の上面より上方に突出するように設けられた複数の舌片部を介して接合されたものとすることができる。
このような構成とすれば、別々に製作した本体部と蓋体とを互いに接合して整流部材とすることが可能となるので、製造工程の簡易化を図ることができる。また、本体部を形成する板材の薄肉化(例えば、板厚1mmから板厚0.8mm程度までの薄肉化)することができるので、整流部材の軽量化に有効である。
さらに、前記舌片部と前記蓋体との接合手段は、ネジ、リベット、接着剤、溶接のいずれかを用いることができる。
このような構成とすれば、既存の一般的な製造工程を利用して整流部材を形成することが可能となるので、製造工程の簡易化に有効である。また、前記接合手段がリベットやネジである場合、溶接作業が不要となり、製造工程の簡素化を図ることができる。
調理中に発生する煙やガスを効率良く室外へ排出することができ、清掃などのメンテナンス作業を容易かつ安全に行うことができる、排気フードを提供することができる。
本発明の実施形態である排気フードを底面側から見た斜視図である。 図1に示す排気フードの底面図である。 図1中のA−A線における断面図である。 図1中のB−B線における断面図である。 図1に示す排気ダクトを構成する整流部材を上面側から見た斜視図である。 図5中の矢線C方向から見た整流部材の平面図である。 図5中の矢線D方向から見た整流部材の正面図である。 図5中の矢線E方向からみた整流部材の側面図である。 図6中のF−F線における断面図である。 図6中のG−G線における断面図である。 図1に示す排気フードにおいて整流部材がフード部材に吊り下げられた状態にあるときの垂直断面図である。 整流部材に関するその他の実施形態を示す上面側から見た斜視図である。 図12中のH−H線における断面図である。 図12に示す整流部材を用いた排気フードにおいて整流部材がフード部材に吊り下げられた状態にあるときの垂直断面図である。 整流部材に関するその他の実施形態を示す上面側から見た斜視図である。 図15中の矢線J方向から見た整流部材の正面図である。 図15中のK−K線における断面図である。 従来の排気フードの使用状態を示す垂直断面図である。
以下、図1〜図11に基づいて、本発明の実施形態である排気フード100について説明する。図1〜図4に示すように、排気フード100は、上面側が厨房排気ダクト50に接続され、下面の開口部11を調理用レンジ(図示せず)に向けた状態で調理用レンジの上方に配置される無底の直方体形状のフード部材10と、フード部材10の開口部11の内周縁12との間に空隙Sを設けた状態で開口部11を閉塞するように配置された整流部材20と、備えている。
図2に示すように、フード部材10の開口部11の内周形状及び整流部材20の外周形状は略正方形状であり、フード部材10の開口部11は、整流部材20が水平姿勢を保持した状態で垂直方向に開口部11内を通過可能な大きさに設定されている。
図1,図2に示すように、フード部材10の開口部11内において、整流部材20が水平姿勢で当該開口部11を閉塞した状態に保つため、整流部材20の外周部の四隅寄りの部分には、当該整流部材20から蜘蛛足状に突出するように係合部材14が設けられている。
図3に示すように、係合部材14の鉤状部14aはフード部材10の開口部11の内周縁12に沿って形成された油分回収溝13に着脱可能、且つ、油分回収溝13の内縁部13aに回動可能(図11参照)に係合している。係合部材14の基端部14bは整流部材20に固着され、先端側には鉤状部14aが設けられ、鉤状部14aの先端に返し14cが設けられている。
係合部材14は板材を折り曲げて形成され、その垂直断面は略J字形状をなしており、鉤状部14aの先端側を鉤状部14aの内側に向かって90度折り曲げた状態で返し14cが形成されている。図3に示すように、返し14cは平板形状であり、整流部材20がフード部材10の開口部11内に水平状態にセットされているとき、返し14cも水平姿勢をなした状態で油分回収溝13内の底部13bに密着している。
図5〜図10に示すように、整流部材20は、円筒体をその軸心方向Xと平行な面で切り離した形状の本体部21と、本体部21の軸心方向Xの辺縁部21xに、円弧状をなす辺縁部21xの内周領域を閉塞するように設けられた複数の貫通孔31付きの蓋体30と、を備えている。また、蓋体30は、本体部21の上面21aより上方に突出したリブ32を有している。
整流部材20の本体部21は、円筒体をその軸心方向Xと平行な面で切り離した形状であるため、本体部21の下面21bが、上方に向かって凹んだ形状の集煙部22となっている。また、蓋体30に開設された複数の貫通孔31は、集煙部22に集まる煙をフード部材10内に流出させるための通煙経路として機能する。
図5,図6に示すように、本体部21の4つの辺縁部21x,21x,21y,21yにおいて蓋体30を有しない辺縁部21y,21yには、本体部21の上面21aより上方に起立した壁部23が設けられている。
図7〜図10に示すように、整流部材20を形成する本体部21と蓋体30とは、本体部21の軸心方向Xの辺縁部21x,21xに、本体部21の上面21aより上方に突出するように設けられた複数の舌片部24を介してリベット25で接合されている。リベット25は、舌片部24と、蓋体30から上方に延設されたリブ32と、を貫通している。
また、図9に示すように、辺縁部21yにおいて舌片部24の間の領域には、辺縁部21yから舌片部24と同様に突出する複数の突片26が設けられている。複数の突片26は舌片部24と同様にリブ32に密着している。なお、舌片部24と蓋体30との接合手段は限定しないので、リベット25のほかにネジ、接着剤、溶接などを用いることができる。
複数の舌片部24及び突片26は、レーザー加工機などを使用して、金属板(例えば、ステンレス板など)の辺縁部に複数の切り込みを入れ、プレス機などを使用して、曲げ加工を施すことによって形成されるので、整流部材20の本体部21の辺縁部21xに蓋体30を接合した後、複数の舌片部24及び突片26の曲げ部と蓋体30との間に連続した隙間が形成されるが、整流部材20の底面側(本体部21の下面21b側)からの見た目は良好であり、美観に優れている。
図1,図2に示す排気フード100においては、フード部材10の開口部11の内周縁12と、整流部材20の本体部21の辺縁部21x,21yと、の間の空隙Sは空気誘引作用が強い(誘引風速が大きい)状態となっているので、調理中に発生する煙やガスは空隙Sを通して速やかにフード部材10内へ誘引され、効率良く室外へ排出することができる。
また、図3に示すように、鉤状部14aを有する複数の係合部材14を整流部材20の外周部分(辺縁部21y,21yが存在する外周部分)に設けたことにより、図11に示すように、フード部材10から整流部材20を完全に離脱させることなく、開口部11を開放状態にすることができる。
図11に示すように、一方の辺縁部21y側に位置する二つの係合部材14を油分回収溝13に係合させたまま、他方の辺縁部21y側に位置する二つの係合部材14を油分回収溝13から離脱させて、その部分を下方へ移動させれば、整流部材20は、油分回収溝13に係合した二つの係合部材14を中心に下方(矢線R1方向)へ回動し、それらの係合部材14を介して油分回収溝13から略鉛直方向に吊り下がった状態に保持される。
整流部材20が略鉛直方向に吊り下がった状態にあるとき、係合部材14の鉤状部14aの先端にある返し14c(図3参照)が、油分回収溝13の内縁部13aに密着若しくは平行対向した状態となるので、鉤状部14aが油分回収溝13から外れないように安定的に保持される。
従って、整流部材20の本体部21の上面21a及び下面21bあるいはフード部材10の内面の清掃などのメンテナンス作業を容易かつ安全に行うことができる。また、取り外した整流部材20を運んだり、載置したりするスペースを確保する必要もないので、排気フード100が狭い場所に設置されている場合に便利である。
清掃などのメンテナンスが終わった後は、図11に示すように、整流部材20を前述と逆方向(矢線R2方向)に回動させ、二つの係合部材14を油分回収溝13に係合させれば、元の状態に戻すことができる。整流部材20を矢線R1,R2方向に回動させる作業を行っているとき、整流部材20の重量の一部は油分回収溝13に係合している方の係合部材14で支えられるので、作業者の負担を軽減することもできる。
図1,図3,図9に示すように、整流部材20は、上方に向かって凹んだ形状の集煙部22と、集煙部22(下面21b)に集まる煙をフード部材10内に流出させる複数の通煙経路(貫通孔31)と、を備えている。これにより、フード部材10の開口部11の内周縁12と整流部材20の辺縁部(21x,21y)との間の空隙Sから直接排出されなかった煙やガスを誘引して集煙部22に集めた後、複数の貫通孔31を通してフード部材10内へ排出することができるので、調理中に発生する煙やガスを逃がすことなく、効率良く室外へ排出することができる。
図5〜図10に示すように、整流部材20は、円筒体をその軸心方向Xと平行な面で切り離した形状の本体部21と、本体部21の軸心方向Xの辺縁部21x,21xに円弧形状の辺縁部21x,21xの内周領域を閉塞するように設けられた貫通孔31付きの蓋体30と、を備えている。また、蓋体30は、本体部21の上面21aより上方に突出したリブ32を有している。
これにより、整流部材20の比較的広い範囲(ほぼ全面)に亘って上方に凹んだ形状の集煙部22が形成され、整流部材20の外周部分とフード部材10の開口部11の内周縁12との空隙Sから直接排出されなかった煙やガスはフード部材10の外部に漏れることなく集煙部22に集まり、スムーズに集煙経路である貫通孔31に導くことができる。即ち、調理中に発生した煙やガスを効率良く誘引し、漏れなく整流部材20の外周部分に集めて、フード部材10内へ排出させることができる。
図5に示すように、整流部材20の本体部21の軸心方向Xの辺縁部21x,21xの内周領域を貫通孔31付きの蓋体30で閉塞したことにより、整流部材20の外観性や機能性を損なうことなく、空隙Sから直接排出されずに、集煙部22に集まった煙を、貫通孔31を通して効率良くフード部材10内へ流入させ、室外へ排出することができる。
図4,図8,図10に示すように、蓋体30が、本体部21の上面21aより上方に突出したリブ32を有することにより、フード部材10の開口部11の内周縁12とリブ32との空隙に上昇気流Uが形成され易くなるとともに、この上昇気流Uが整流部材20の上面側へ回り込むことを抑制できるので、煙排出機能の向上に有効である。また、整流部材20の本体部21の上面21aに付着した油分や水分が辺縁部21x,21xなどから落下するのを防止することもできる。
図3,図5,図7,図9に示すように、本体部21の4つの辺縁部21,21x,21y,21yにおいて蓋体30を有しない辺縁部21y,21yに、本体部21の上面21aより上方に起立した壁部23を備えている。
これにより、整流部材20の本体部21の辺縁部21x,21xにはリブ32が存在し、辺縁部21y,21yには壁部23が存在する状態となるので、フード部材10の開口部11の内周縁12と、リブ32や壁部23との空隙Sに上昇気流Uが形成され易くなるとともに、この上昇気流Uが整流部材20の上面側へ回り込むことを抑制できるので、煙排出機能の向上に有効である。また、リブ32及び壁部23が存在することにより、本体部21の上面21aに付着した油分や水分が本体部21の辺縁部21x,21x,21y,21yから落下するのを防止することができる。
図9に示すように、整流部材20を形成する本体部21と、蓋体30と、は、本体部21の軸心方向Xの辺縁部21x,21xに本体部21の上面21aより上方に突出するように設けられた複数の舌片部24を介してリベット25にて接合されている。
従って、別々に製作した本体部21と蓋体30とを互いにリベット25で接合して整流部材20を形成することができ、製造工程の簡易化を図ることができる。また、本体部21を形成する板材を薄肉化(例えば、板厚1mmから板厚0.8mm程度までの薄肉化)することができるので、整流部材20の軽量化に有効である。
さらに、本体部21を形成する板材が薄肉化すれば、図5,図9に示すように、円筒状体をその軸心方向Xと平行な面で切り離した形状の本体部21を製作する場合、蓋体30のリブ32の円弧形状に沿って曲げながらリベット25を打っていけば、上方に凹んだ形状の集煙部22を有する整流部材20を製作することができるので、曲面加工する際のロール作業(ローラ装置による丸め加工作業)が不要となり、製造工程の簡素化にも有効である。
さらに、舌片部24と蓋体30のリブ32との接合手段としてリベット25用いたことにより、既存の一般的な製造工程を利用して整流部材20を形成することできるので、製造工程の簡易化に有効である。また、接合手段がリベット25やネジ(図示せず)である場合、溶接作業が不要となり、製造工程の簡素化を図ることができる。
次に、図12〜図16に基づいて、図1に示す排気フード100を構成する整流部材20に代えて使用可能なその他の実施形態である整流部材40,60について説明する。なお、図12〜図16において図1〜図11中に示す符号と同じ符号を付した部分は排気フード100及び整流部材20の構成部分と同じ構造、機能を有する部分であり、説明を省略する。
図12〜図14に示す整流部材40においては、整流部材40を形成する本体部41と、蓋体30と、は、本体部41の軸心方向Xの辺縁部41x,41xに本体部41の上面41aより上方に突出するように設けられた複数の舌片部24を介してリベット25にて接合されている。整流部材40においては、前述した図9に示す整流部材20における複数の突片26に相当する部分がないので、整流部材20と比べると、軽量化することができ、製造工程の簡素化を図ることもできる。
その他の部分は、図9に示す整流部材20と同じ形状、構造を有しているので、図14に示すように、フード部材10の開口部11に整流部材40を組み込んで排気フード200を形成した場合、整流部材40の本体部41の一方の辺縁部41yに設けられた係合部材14を、フード部材10の油分回収溝13に係合させたまま、他方の辺縁部41yに設けられた係合部材14を油分回収溝13から離脱させれば、整流部材40は矢線R1,R2方向に回動可能である。このため、清掃などのメンテナンス作業が容易である。その他の部分の構造、機能などについては、図5に示す整流部材20と同様である。
図15〜図17に示す整流部材60においては、整流部材60を形成する本体部61と、蓋体36と、は、本体部61の軸心方向Xの辺縁部61x,61xと蓋体30とを溶接することによって接合されている。整流部材60においては、本体部61の上面61aより上方に突出するリブ(図5中のリブ32に相当する部材)及び舌片部24及び突片26(図9参照)は設けられていないので、整流部材60の軽量化を図ることができる。
その他の部分は、図9に示す整流部材20と同じ形状、構造を有しているので、図11に示す整流部材20と同様、整流部材60の本体部61の一方の辺縁部61yに設けられた係合部材14を、フード部材10の油分回収溝13に係合させたまま、他方の辺縁部61yに設けられた係合部材14を油分回収溝13から離脱させれば、整流部材60は、図11中の矢線R1,R2で示すように回動可能である。このため、清掃などのメンテナンス作業が容易である。その他の部分の構造、機能などについては、図5に示す整流部材20と同様である。
なお、図1〜図17に基づいて説明した排気フード100,200及び整流部材20,40,60などは、本発明に係る排気フード及びそれを構成する整流部材の実施形態を例示したものであり、本発明の排気フード及びそれを構成する整流部材は、前述した排気フード100,200及びそれを形成する整流部材20,40,60に限定されない。
また、排気フードを構成する整流部材はフラット形状のものを採用することもできるし、大型の排気フードに採用する整流部材は着脱作業を考慮して複数枚に分割して製作することもできる。整流部材を複数枚に分割すると、1枚当たりの重量増加を抑制することができるので、図11に示すような回動作業を容易に行うことができる。
さらに、複数の整流部材を採用する場合は、隣り合う整流部材との間に空隙を設けるように設置することにより、フード部材の開口部の内周縁に沿った空隙以外からも煙やガスを誘引することができるので、排気効率の向上に有効である。
本発明の排気フードは、厨房などに設置された調理用レンジによる加熱調理中に発生する煙やガスなどを室外へ排出する排気システムを構成する資材として、建設業などの分野において広く利用することができる。
10 フード部材
11 開口部
12 内周縁
13 油分回収溝
13a 内縁部
13b 底部
14 係合部材
14a 鉤状部
14b 基端部
14c 返し
20,40,60 整流部材
21,41,61 本体部
21a,41a,61a 上面
21b,41b,61b 下面
21x,21y,41x,41y,61x,61y 辺縁部
23 壁部
24 舌片部
25 リベット
26 突片
22 集煙部
30,36 蓋体
31 貫通孔
32 リブ
50 厨房用排気ダクト
100,200 排気フード
S 空隙
U 上昇気流
X 軸心方向

Claims (6)

  1. 厨房排気ダクトに接続され、開口部を調理用レンジに向けた状態で前記調理用レンジの上方に配置されるフード部材と、
    前記フード部材の開口部の内周縁との間に空隙を設けた状態で前記開口部を閉塞するように配置される整流部材と、
    前記整流部材を前記フード部材の開口部内で前記状態に保持するため前記整流部材の外周部に設けられた複数の係合部材と、を備え
    前記整流部材が、
    上方に向かって凹んだ形状の集煙部と、
    前記集煙部に集まる煙を前記フード部材内に流出させる複数の通煙経路と、を備え、
    前記係合部材が、
    前記フード部材の開口部の内周縁に沿って形成された油分回収溝に着脱可能であって、且つ、前記油分回収溝の内縁部に回動可能に係合する返しを有する鉤状部を備えた排気フード。
  2. 厨房排気ダクトに接続され、開口部を調理用レンジに向けた状態で前記調理用レンジの上方に配置されるフード部材と、
    前記フード部材の開口部の内周縁との間に空隙を設けた状態で前記開口部を閉塞するように配置される整流部材と、
    前記整流部材を前記フード部材の開口部内で前記状態に保持するため前記整流部材の外周部に当該整流部材から蜘蛛足状に突出するように設けられた複数の係合部材と、を備え、
    前記係合部材は、
    その垂直断面が略J字形状をなすように板材を折り曲げた形状であり、
    前記フード部材の開口部の内周縁に沿って形成された油分回収溝に着脱可能であって、且つ、前記油分回収溝の内縁部に回動可能に係合する返しを有する鉤状部を備え、
    前記返しは、前記鉤状部の先端側を前記鉤状部の内側に向かって90度折り曲げた形状をなす排気フード。
  3. 前記整流部材が、
    筒状体をその軸心方向と平行な面で切り離した形状の本体部と、
    前記本体部の前記軸心方向の辺縁部に当該辺縁部の内周領域を閉塞するように設けられた貫通孔付きの蓋体と、を備え、
    前記蓋体が、前記本体部の上面より上方に突出したリブを有する請求項1または2に記載の排気フード。
  4. 前記本体部の辺縁部において前記蓋体を有しない辺縁部に、前記本体部の上面より上方に起立した壁部を備えた請求項3に記載の排気フード。
  5. 前記整流部材を形成する前記本体部と前記蓋体とが、前記本体部の前記軸心方向の辺縁部に前記本体部の上面より上方に突出するように設けられた複数の舌片部を介して接合された請求項1〜4のいずれかの項に記載の排気フード。
  6. 前記舌片部と前記蓋体との接合手段が、ネジ、リベット、接着剤、溶接のいずれかである請求項5に記載の排気フード。
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