JP4863661B2 - 吸込グリル - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭のキッチンや飲食店の厨房などにおいて加熱調理台付近に設けられる換気システムを構成する吸込グリルに関する。
一般家庭のキッチンなどにおける換気システムとしては、従来、レンジフードファンが使用されてきた。従来のレンジフードファンは、加熱調理台の上方に配置されたフードから煙などを吸い込んで、屋外へ排出するというものが一般的である。ところが、レンジフードファンの場合、加熱調理台の上方にフードを設置するためのスペースが必要であるため、比較的広いキッチンでなければ採用することができず、狭いキッチンに無理に設置すると調理作業に支障を来すことがあった。また、加熱調理台からフードに至るまでの途中にある壁面は煙が直接触れるため、油分を含んだ煙などによって壁面が汚れることも多かった。
さらに、加熱調理台にIHクッキングヒータ(Induction Heater:電磁誘導加熱方式ヒータ)が採用されている場合、ガスレンジと異なり、ガス燃焼による上昇気流が発生し難いので、加熱調理台の上方に配置されたレンジフードから吸い込む換気方式では吸込効率が悪くなる。このため、吸引力の強い空気吸引装置を必要とし、装置の大型化や消費電力の増大を招くことがある。そこで、加熱調理台の近くに吸込口を配置した排気技術が提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
実開昭59−161416号公報 特開2000−46393号公報。
特許文献1記載の「調理用排気装置」においては、鉛直方向に配設された排気経路の上端に斜め傾斜した吸込口が設けられているため、調理中の被加熱物から発生して上昇しようとする煙などを下方へUターンさせて吸い込むこととなり、吸込効率が悪い。また、この吸込口および排気経路は周囲の空気を重力方向に吸い込むように配置されているため、調理物から飛散した水滴、油滴あるいは食材片などが吸込口内へ吸引されやすく、吸込口内の放熱通風材や排気ダクト内面に水滴や油滴などが付着することが多い。
一方、特許文献2記載の「排気ダクトの吸込口構造」は、吸込口自体はやや傾斜しているものの吸込方向は水平であるため、特許文献1記載の「調理用排気装置」よりも吸込効率は高く、調理物から飛散した水滴、油滴あるいは食材片などを吸引する可能性は低い。しかしながら、この「排気ダクトの吸込口構造」の場合、吸引効率を向上させる目的で調理台の上方に立上り整流板が設けられているため、従来のレンジフードと同様、この立上り整流板を設置するためのスペースを必要とし、狭いキッチンに採用すると、調理作業を妨げるおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、広い設置スペースを必要とせず、調理作業を妨げることがなく、吸込効率も高い、吸込グリルを提供することにある。
本発明の吸込グリルは、空気吸引装置と連通した状態で調理台周囲の垂直壁面に開設された排気口に装着される枠状体と、前記調理台付近の空気を導入するため前記枠状体の正面開口部と連設された吸気経路と、前記正面開口部を開閉するため少なくとも前記正面開口部の上方に設けられた水平支軸を介して回動可能に軸支された蓋体と、前記正面開口部を開いた姿勢で前記蓋体を保持するための係脱可能な保持機構と、を備え、前記保持機構が、前記蓋体の前縁部が前記水平支軸よりも高い傾斜姿勢で前記蓋体を保持可能であり、前記正面開口部を開いた姿勢にある前記蓋体の後縁部と前記枠状体の内周面とが連続面を形成することを特徴とする。
このような構成とすれば、空気吸引装置により、調理台付近には、保持機構により蓋体が開いた姿勢で保持された正面開口部に向かって移動する空気流が発生するが、この空気流は、正面開口部を開いた姿勢で保持された蓋体に誘導され、正面開口部に向かって集中的に移動しながら吸気経路内へ吸い込まれるため、高い吸気効率が得られる。また、この吸込グリルは調理台周囲の垂直壁面に取り付けられるため、広い設置スペースを必要とせず、調理物から発生する煙などが広く拡散する前に吸込可能であり、吸気効率の向上に有効である。さらに、保持機構により蓋体は正面開口部を開いた姿勢で保持されるため、調理作業を妨げることもない。なお、正面開口部を開いた姿勢で保持された蓋体は保持機構を解除すれば回動可能となるため、不使用時は、正面開口部を覆う方向に蓋体を回動させて開口部を閉塞することができ、これによって外部からの吹き込みを防止することができる。
ここで、前記吸気経路を空気流の導入方向に向かって徐々に縮径させるため前記枠状体の内周面に膨出部を設けることが望ましい。このような構成とすれば、吸気経路の断面積は空気流の導入方向に向かって徐々に狭まった形状となり、吸気経路に吸い込まれた煙などの流速が増大するため、空気流の吸引作用が高まることとなり、さらに吸込効率が向上する。なお、「縮径させる」とは、吸気経路の断面積を縮小させることをいうが、この場合、吸気経路の断面形状は、円形、楕円形、長円形あるいは四角形を含む多角形などの特定形状に限定するものではない。
また、前記保持機構として、前記正面開口部を開いた姿勢にある前記蓋体および前記枠状体に互いに嵌合・離脱可能な凹部、凸部を設けることが望ましい。このような構成とすれば、蓋体、枠状体にそれぞれ設けられた凹部、凸部を互いに嵌合、離脱させるという極めて簡単な操作により、蓋体を傾斜姿勢に保持したり、保持を解除したりすることができるため、操作性が向上する。
一方、前記正面開口部を開いた姿勢にある前記蓋体の後縁部と前記枠状体の内周面とが連続面を形成するようにしたことにより、蓋体を、正面開口部を開いた姿勢に保持したとき、蓋体の後縁部と枠状体の内周面との隣接部分が滑らかな面で連続した形状となる。このため、この部分を通過する空気流の風切り音が抑制され、静粛性が高まる。また、この部分を通過する空気流の通過抵抗も減少するため、吸込効率の向上に有効である。
また、本発明の吸込グリルは、空気吸引装置と連通した状態で調理台周囲の垂直壁面に開設された排気口に装着される枠状体と、前記調理台付近の空気を導入するため前記枠状体の正面開口部と連設された吸気経路と、前記正面開口部を開閉するため少なくとも前記正面開口部の上方に設けられた水平支軸を介して回動可能に軸支された蓋体と、前記正面開口部を開いた姿勢で前記蓋体を保持するための係脱可能な保持機構と、を備え、前記保持機構が、前記蓋体の前縁部が前記水平支軸よりも高い傾斜姿勢で前記蓋体を保持可能であり、前記吸気経路を空気流の導入方向に向かって徐々に縮径させるため前記枠状体の内周面に膨出部を設け、前記正面開口部を開いた姿勢にある前記蓋体の後縁部と前記膨出部とが連続面を形成することを特徴とする。このような構成とすれば、蓋体を、正面開口部を開いた姿勢に保持したとき、蓋体の後縁部と枠状体の内周面の膨出部とが滑らかな面で連続した状態となるため、蓋体に沿って吸い込まれた煙などは速やかに膨出部へ誘導されることとなり、吸込効率がさらに向上する。
本発明により、広い設置スペースを必要とせず、調理作業を妨げることがなく、吸込効率も高い、吸込グリルを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態である吸込グリルの使用状態を示す斜視図、図2は図1におけるA−A線付近の断面図、図3は図1に示す吸込グリルの正面図、図4は図1に示す吸込グリルの右側面図、図5は図3におけるB−B線断面図である。また、図6(a)は図5に示す吸込グリルを蓋体閉止状態で示す平面図、図6(b)は前記吸込グリルの正面図、図7は図6(b)におけるC−C線断面図である。
図1,図2に示すように、本実施形態の吸込グリル10は、電磁調理台9の背面側に位置する垂直壁面7を水平方向に貫通して形成された排気経路13に内挿された排気ダクト6の排気口12に取り付けられている。また、吸込グリル10の右側の垂直壁面7には、後述する空気吸引装置のON,OFF操作および吸引風量制御などを行うための操作ボックス11が配置されている。排気ダクト6は排気経路13を貫通して垂直壁面7の外側に配設されるとともに、空気吸引装置(図示せず)に連結されている。
図2〜図5に示すように、吸込グリル10は、空気吸引装置と連通した状態で垂直壁面7に開設された長方形の排気口12に装着される長方形の枠状体1と、電磁調理台9付近の空気を導入するため枠状体1の正面開口部1aと連設された吸気経路5と、吸気経路5内に水平配置された複数の整流ベーン4と、正面開口部1aを開閉するため正面開口部1aの上方に水平支軸14を介して回動可能に軸支された平板状の蓋体2と、正面開口部1aを開いた状態で蓋体2を保持するための係脱可能な保持機構15と、を備えている。蓋体2の正面中央の下方には、蓋体2の開閉操作を行う際に手指で摘むための球状の突起部3が設けられている。また、図5に示すように、吸気経路5を空気流の導入方向Sに向かって徐々に縮径させるため、枠状体1の内周面の上下部分にそれぞれ膨出部1b,1cが設けられている。
図5に示すように、水平支軸14は、蓋体2の後縁寄りの部分に設けられた一部切欠円筒状の把持部2b内に挿入された状態で把持部2bに固定されており、蓋体2の左右側面から突出する水平支軸14の端部が、枠状体1に設けられた、水平支軸14の外径より内径の大きな軸受穴16に挿入されている。即ち、水平支軸14は、軸受穴16内に遊びを持った状態で挿入されている。また、正面開口部1aを開いた姿勢にある蓋体2を、その姿勢で係脱可能に保持するための保持機構15として、傾斜姿勢にある蓋体2および枠状体1に互いに嵌合・離脱可能な凸部15b、凹部15aが設けられている。
従って、蓋体2を開いて傾斜状態まで持ち上げ、水平支軸14が軸受穴16内で斜めに移動するように蓋体2全体を移動させ、蓋体2の後縁に設けられた凸部15bを、枠状体1に設けられた凹部15aに嵌合させれば、蓋体2は傾斜状態に保持される。また、水平支軸14が軸受穴16内で前記と逆斜めに移動するように蓋体2全体を移動させれば、蓋体2の凸部15bが凹部15aから離脱して、蓋体2は水平支軸14を中心に回動可能となる。また、図5に示すように、蓋体2が傾斜姿勢にあるとき、蓋体2の後縁部と枠状体1の内周面の膨出部1bとが連続面を形成している。
次に、図1〜図5を参照しながら、吸込グリル10の使い方について説明する。吸込グリル10の蓋体2の突起部3を手指で摘んで持ち上げ、蓋体2の後縁に設けられた凸部15bを、枠状体1に設けられた凹部15aに嵌合させることにより、図1に示すように、蓋体2を傾斜状態に保持する。この後、操作ボックス11を操作して空気吸引装置を作動させると、電磁調理台9付近には、枠状体1の正面開口部1aに向かって移動する空気流が発生する。この空気流は、傾斜姿勢に保持された蓋体2に誘導され正面開口部1aに向かって集中するように移動しながら吸気経路5内へ吸い込まれるため、高い吸気効率が得られる。
また、吸込グリル10は電磁調理台9の背面に位置する垂直壁面7に取り付けられるため、広い設置スペースを必要とせず、電磁調理台9上の調理物(図示せず)から発生する煙などが広く拡散する前に吸込可能であり、吸気効率に優れている。さらに、蓋体2は少なくともその前縁部2aが水平支軸14よりも高い傾斜姿勢で保持されるため、電磁調理台9上における調理作業を妨げることもない。
また、吸気経路5を空気流の導入方向Sに向かって徐々に縮径させるため、枠状体1の内周面の上下部分にそれぞれ膨出部1b,1cを設けているため、吸気経路5の断面積は空気流の導入方向Sに向かって徐々に狭まった形状となっている。このため、吸気経路5に吸い込まれた煙などは導入方向Sに沿って進行するにつれて流速が増大し、空気流の吸引作用が高まるため、優れた吸込効率を発揮する。
また、蓋体2を、正面開口部1aを開いた姿勢で係脱可能に保持するための保持機構15として、蓋体2および枠状体1に互いに嵌合・離脱可能な凸部15b、凹部15aを設けている。従って、蓋体2、枠状体1にそれぞれ設けられた凸部15b、凹部15aを互いに嵌合、離脱させるという簡単な操作で、蓋体2を傾斜姿勢に保持したり、保持を解除したりすることができるため、操作性も良好である。
さらに、図5に示すように、蓋体2が傾斜姿勢にあるとき、蓋体2の後縁部と枠状体1の内周面の膨出部1bとが連続面を形成しているため、この部分を通過する空気流の風切り音は極めて小さく、静粛性が良好である。また、この部分を通過する空気流の通過抵抗も減少するため、吸込効率の向上に有効である。
なお、本実施形態においては、吸込グリル10は、その枠状体1の下端部が電磁調理台9から約350mm程度の高さに位置するように垂直壁面7に取り付けられている関係上、蓋体2は、その前縁部2aが水平支軸14よりも高い傾斜姿勢(垂直壁面7から約135度起立した傾斜姿勢)に保持されているが、これに限定するものではない。従って、吸込グリル10の取り付け高さに応じて、正面開口部1aを開いた状態にある蓋体2の保持角度を任意に設定することも可能である。例えば、枠状体1の下端部が電磁調理台9から350mmを超える高さに取り付けられる場合は、蓋体2の保持角度を135度よりも小さくすることが望ましい。
次に、図6,図7を参照して、不使用中の吸込グリル10について説明する。図1〜図5で示したように、傾斜姿勢にある蓋体2は、その凸部15bを枠状体1の凹部15aから離脱させれば保持機構15が解除され、水平支軸14を中心に回動可能となる。従って、操作ボックス11の操作により空気吸引装置を停止させた後、保持機構15を解除し、蓋体2を、枠状体1の正面開口部1aを覆う方向に回動させれば、図6,図7に示すように、蓋体2によって正面開口部1aを閉塞することができる。
図6,図7に示す状態においては、正面開口部1aは蓋体2によって閉塞されているため、外気が流れ込んだり、空気中の塵埃などが吸気経路5内に流入したりするのを防止することができる。本実施形態の場合、閉塞中は、蓋体2の前縁部2aに設けられた凸部2cが、枠状体1の正面開口部1aの下方に設けられた凹部1dに係脱可能に係合されているため、外気の吹き込みなどによって蓋体2がガタついたり、開いたりすることもない。なお、正面開口部1aを閉塞している蓋体2を枠状体1に係脱可能に係合させる機構としては、前述した凸部2cと凹部1dとの組合せに限定するものではないので、互いに係合・離脱可能なマグネット機構やロック機構などを採用することもできる。
また、蓋体2の開閉操作についても、前述した手動操作方式に限定するものではないので、例えば、操作ボックス11のスイッチ操作によってON・OFFされる空気吸引装置の電動ファン(図示せず)と連動して蓋体2が自動的に開閉する方式などを採用することもできる。
本実施形態の吸込グリル10においては、水平支軸14で軸支された1枚の蓋体2によって正面開口部1aを開閉する構造としているが、本発明はこれに限定するものではないので、例えば、上下に分割された複数の蓋体で正面開口部を開閉する構造とすることもできる。この場合、上方の蓋体は蓋体2と同様に回動して開閉され、下方の蓋体は正面開口部の下方に水平支軸を介して回動可能に軸支されるとともに、上方の蓋体を下方の蓋体より広くすることが望ましい。一方、蓋体2の左右の側縁部に、水平支軸14付近を中心とする扇形のガイド板を蓋体2と直角に連設し、これらのガイド板が蓋体2の開閉操作に伴って正面開口部1a内の左右部分から出没する構造とすることもできる。このような構造とすれば、吸引効率のさらなる向上を図ることができる。
本実施形態においては、吸込グリル10を構成する枠状体1および蓋体2は、アルミニウム合金の押出成形材により形成しているため、連続した断面形状の均一性に優れたものとなっているが、これに限定するものではないので、アルミニウム合金以外の材料、押出成形材以外の部材を用いて形成することもできる。
次に、図8〜図11を参照して、本発明の第2実施形態である吸込グリルについて説明する。図8は本発明の第2実施形態である吸込グリルを蓋体開放状態で示す一部省略正面図、図9は図8におけるD−D線断面図、図10は図9における矢線P方向から見た蓋体の背面図、図11は図10に示す水平支軸の組み立て工程を示す図である。なお、図8〜図11において図1〜図7中の符号と同符合を付している部分は第1実施形態の吸込グリル10の構成部材と同じ構造、機能を有する部分であるため、説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の吸込グリル20においては、蓋体2の把持部2bの左右両端部にそれぞれ突設された水平支軸24a,24bが、それぞれ軸受穴16内に遊びを持った状態で挿入されている。蓋体2は水平支軸24a,24bを中心に回動可能であり、図9に示すように、水平支軸24a,24bと軸受穴16内との遊びを利用して、凸部15bと凹部15aとを嵌合・離脱させることができ、これらの機能については、第1実施形態の吸込グリル10と同様である。
吸込グリル20の場合、図10に示すように、左側の水平支軸24bは把持部2b内の孔部2c内に固定されているが、右側の水平支軸24aは孔部2d内にその軸方向に沿ってスライド可能に挿通されており、孔部2d内には、水平支軸24aの先端部22を孔部2dの端部から突出する方向へ付勢するバネ25と、バネ25の端部を保持する固定軸24cとが配置されている。固定軸24cは孔部2d内の水平支軸24aよりも深い位置(水平支軸24b寄りの位置)に固定され、固定軸24cと水平支軸24aとの間にバネ25が配置され、固定軸24cの突起部27と、水平支軸24aの突起部26とがそれぞれバネ25の両端部に挿入係合されている。
また、水平支軸24aの先端部22を孔部2d内へ引っ込めたり、孔部2dから出したりの操作を行うために、水平支軸24aの基端寄りの位置(突起部26寄りの位置)に把持部2bのスリット2cから突出する状態で操作軸21が設けられている。バネ25の付勢力により、平常、水平支軸24aの先端部22は孔部2dの右端から突出した状態にあるが、把持部2bの軸方向に開設されたスリット2cに沿って操作軸21を固定軸24c側へ移動させれば、水平支軸24aの先端部22は孔部2d内へ引っ込み、操作軸21に加えている力を解除すれば、バネ25の付勢力により、水平支軸24aの先端部22は孔部2dから突出する。
従って、図9に示す状態にあるとき、操作軸21をスリット2cに沿って固定軸24c側へ移動させれば、水平支軸24aの先端部22は、孔部2d内へ引っ込み、軸受穴16から離脱するため、操作軸21に力を加えた状態のまま蓋体2の右側を引っ張れば、蓋体2を枠状体1から離脱させることができる。従って、必要に応じて、蓋体2を取り外すことができ、清掃などを行う際に便利である。また、前述と逆の手順をとれば、蓋体2を元通り枠状体1に装着することができるため、蓋体2の脱着は容易である。なお、蓋体2を持ち上げて操作軸21を手指で操作可能な状態にすれば、図9に示す状態でなくても、枠状体1に対する蓋体2の脱着を行うことができる。
ここで、図11を参照して、水平支軸24a、バネ25および固定軸24cの組み立て工程について説明する。図11に示すように、水平支軸24aおよび固定軸24cにそれぞれ設けられた突起部26,27は、円柱状の基部26b,27bと、基部26b,27bの先端に、これらよりも太く、バネ25の内部に嵌入可能な外径で形成されたストッパ部26a,27aとで構成され、ストッパ部26aの先端は徐々に縮径した形状となっている。また、固定軸24cの外径は孔部2dの内径と略同径であり、水平支軸24aの外径は、孔部2dの内径より若干小さく形成されている。
従って、図11に示すように、蓋体2の把持部2bの孔部2d内へ固定軸24cを圧入して適切な位置に固定した後、バネ25を孔部2d内へ挿入し、最後に、操作軸21をスリット2cの位置に合わせた姿勢で水平支軸24aを孔部2d内へ挿入し、固定軸24cに向かって押圧すれば、突起部26,27全体がそれぞれバネ25の両端から内部へ挿入されるとともに、それぞれのストッパ部26a,27bがバネ25の内部に係合され、組み立てが完了する。組み立て完了後、水平支軸24aは、バネ25により孔部2dの端部から突出する方向へ付勢された状態で、孔部2d内にスライド可能に保持されるため、前述した操作軸21による操作が可能となる。
次に、図12〜図14を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。図12は本発明の第3実施形態である吸込グリルを排気ダクトに装着した状態で示す右側面図、図13は図12のE−E線付近における断面図、図14は図12に示す吸込グリルの部分平面図である。
図12,図13に示すように、本実施形態においては、吸込グリル30を構成する側面部材31の外面に、排気ダクト38の左右側面内にそれぞれ配置された係止部材34の係合部34aが嵌入、離脱可能な係止凹部37と、係合部34aを係止凹部37へ誘導するための斜面部35および平面部36と、が形成され、側面部材31の外面に螺着された複数のネジ33の周囲および側面部材31の周縁などにリブ32が形成されている。複数のネジ33は、側面部材31と上面部材39(図14参照)などとを固定するために螺着されている。係止部材34は、弾性を有する板材で形成され、図13に示すように、側面部材31方向に略V形状に突出した係合部34aが設けられている。
吸込グリル30の取り付け施工の際に、吸込グリル30を排気ダクト38内へ差し込んでいくと、側面部材31の斜面部35が係止部材34の係合部34aに当接し、その楔作用により、係合部34aを排気ダクト38の外方向へ拡げた後、平面部36が係合部34aに当接し、最終的に、係合部34aが係止凹部37内に嵌り込むため、これによって、吸込グリル30が排気ダクト38に固定される。逆に、吸込グリル30を引き出す方向に力を加えれば、前述と逆の過程をとりながら、側面部材31の係合凹部37が係合部34aから離脱するので、吸込グリル30を排気ダクト38から取り外すことができる。
また、図12および図14に示すように、吸込グリル30の側面部材31の周縁およびネジ33の周囲などに設けられたリブ32は、ネジ33の頭部の高さより高く形成されているため、ネジ33の頭部がリブ32から突出することがない。このため、排気ダクト38に吸込グリル30を着脱する際に、ネジ33の頭部が排気ダクト38の内面や係止部材34などに引っ掛かって着脱作業に支障を来すこともない。
本実施形態における側面部材31は、アルミ合金を素材とする鋳造品であるため、ビス孔(図示せず)やリブ32などを有する複雑な形状であっても、比較的容易に高精度のものを製造することができる。また、溶接加工を施すことなく、ネジ33による組み立てが可能であるため、完成品である吸込グリル30に熱歪みなどが発生せず、高水準の組み立て精度を得ることができる。なお、側面部材31の構成素材や製造方法などは本実施形態に限定するものではないので、アルミ合金以外の金属材料や合成樹脂材料を用いることが可能であり、鋳造以外の製造方法を採用することもできる。
本発明の吸込グリルは、一般家庭のキッチンや飲食店の厨房などの換気システムの構成部材として広く利用することができる。
本発明の第1実施形態である吸込グリルの使用状態を示す斜視図である。 図1におけるA−A線付近の断面図である。 図1に示す吸込グリルの正面図である。 図1に示す吸込グリルの右側面図である。 図3におけるB−B線断面図である。 (a)は図5に示す吸込グリルを蓋体閉止状態で示す平面図であり、(b)は前記吸込グリルの正面図である。 図6(b)におけるC−C線断面図である。 本発明の第2実施形態である吸込グリルを蓋体開放状態で示す一部省略正面図である。 図8におけるD−D線断面図である。 図9における矢線P方向から見た蓋体の背面図である。 図10に示す水平支軸の組み立て工程を示す図である。 本発明の第3実施形態である吸込グリルを排気ダクトに装着した状態で示す右側面図である。 図12のE−E線付近における断面図である。 図12に示す吸込グリルの部分平面図である。
符号の説明
1 枠状体
1a 正面開口部
1b,1c 膨出部
1d,15a 凹部
2 蓋体
2a 前縁部
2b 把持部
2c,15b 凸部
2d 孔部
2c スリット
3 突起部
4 整流ベーン
5 吸気経路
6,38 排気ダクト
7 垂直壁面
9 電磁調理台
10,20,30 吸込グリル
11 操作ボックス
12 排気口
13 排気経路
14,24a,24b 水平支軸
15 保持機構
16 軸受穴
21 操作軸
22 先端部
24c 固定軸
25 バネ
26,27 突起部
26a,27a ストッパ部
26b,27b 基部
31 側面部材
32 リブ
33 ネジ
34 係止部材
34a 係合部
35 斜面部
36 平面部
37 係止凹部
39 上面部材
P 矢線
S 導入方向

Claims (4)

  1. 空気吸引装置と連通した状態で調理台周囲の垂直壁面に開設された排気口に装着される枠状体と、前記調理台付近の空気を導入するため前記枠状体の正面開口部と連設された吸気経路と、前記正面開口部を開閉するため少なくとも前記正面開口部の上方に設けられた水平支軸を介して回動可能に軸支された蓋体と、前記正面開口部を開いた姿勢で前記蓋体を保持するための係脱可能な保持機構と、を備え、前記保持機構が、前記蓋体の前縁部が前記水平支軸よりも高い傾斜姿勢で前記蓋体を保持可能であり、前記正面開口部を開いた姿勢にある前記蓋体の後縁部と前記枠状体の内周面とが連続面を形成することを特徴とする吸込グリル。
  2. 前記吸気経路を空気流の導入方向に向かって徐々に縮径させるため前記枠状体の内周面に膨出部を設けたことを特徴とする請求項1記載の吸込グリル。
  3. 前記保持機構として、前記正面開口部を開いた姿勢にある前記蓋体および前記枠状体に互いに嵌合・離脱可能な凹部、凸部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載の吸込グリル。
  4. 空気吸引装置と連通した状態で調理台周囲の垂直壁面に開設された排気口に装着される枠状体と、前記調理台付近の空気を導入するため前記枠状体の正面開口部と連設された吸気経路と、前記正面開口部を開閉するため少なくとも前記正面開口部の上方に設けられた水平支軸を介して回動可能に軸支された蓋体と、前記正面開口部を開いた姿勢で前記蓋体を保持するための係脱可能な保持機構と、を備え、前記保持機構が、前記蓋体の前縁部が前記水平支軸よりも高い傾斜姿勢で前記蓋体を保持可能であり、前記吸気経路を空気流の導入方向に向かって徐々に縮径させるため前記枠状体の内周面に膨出部を設け、前記正面開口部を開いた姿勢にある前記蓋体の後縁部と前記膨出部とが連続面を形成することを特徴とする吸込グリル。
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