JP6518414B2 - レンジフード用フィルタ - Google Patents

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本発明は、レンジフードの吸気口に組み込み配置され、調理中に発生する排気流中の油脂等を捕獲可能なレンジフード用フィルタに関するものである。
レンジフードは、ガスコンロ、IHクッキングヒータ等の加熱調理器具の上方に設置され、調理によって発生する湯気、油煙等の排気流を吸引、捕集する。このようなレンジフードでは、ファンによって発生させた空気の流れとともに調理の排気流を吸入し、これを排気ダクトを介して屋外等の外部へ排出可能としている。
ところで、このようなレンジフードにより吸入する排気流は、油脂が含まれている場合が多く、これをそのまま屋外等へ排出してしまうと環境上好ましくない。また、この排気流に含まれる油脂がレンジフードの各部や排気ダクト等に付着してしまう場合もあり、排気能力の低下等を引き起こし、設備そのものの劣化を招いてしまう。また、排気の屋外の出口にて油脂が外壁面に垂れ、外壁面を汚すということが発生する。このような付着した油脂を洗浄するために過大な労力が必要となり、またメンテナンス費用の負担も大きくなってしまうという問題点があった。
このため、近年では、排気流中の油脂がレンジフードの内部に浸入することを防止するため、レンジフードの吸気口にフィルタを組み込み配置する場合が多い。このようなフィルタは、多数の細孔やスリットが形成された金属板が一般的に用いられ、排気流中の油脂をこれに付着させることでレンジフード内部への浸入を防止する。このような、レンジフード用フィルタとして、例えば特許文献1、2に示す開示技術が提案されている。
この特許文献1に開示のレンジフード用フィルタは、所定形状の2〜5mmのピッチでスリットを縦方向に縦設して成る列を複数形成し、各列におけるスリット相互で区画された舌片全体を一方向に屈折傾斜させたフィルタ単体を有してなる。特許文献2には、通気孔を所定間隔で設けた薄板2枚につき、互いの通気孔が重複しないように対向させて設けたレンジフード用フィルタが提案されている。
しかしながら、特許文献1の開示技術では、通気口の開口幅が小さいために目詰まりを起こし易く、洗浄が困難であるという問題点があった。同様に特許文献2の開示技術では、比較的大きな通気孔が形成されているために洗浄性は優れているものの、開口部周縁の通気孔がクローズされた微細な孔であるため、その周縁部に付着した油脂等の除去が困難であるという問題点があった。
このため、油脂の捕集効果を高めつつ、清掃性の向上を図ることを目的としたレンジフード用フィルタ装置も近年において提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
この特許文献3の開示技術によれば、レンジフードに開口する吸気口に上下方向に所定の間隔を設けたプレートを配置し、上部プレートには複数の開口を形成し、下部プレートにはその少なくとも1つの端縁に開口する複数の切欠き孔を形成している。そして、上部プレートに形成された開口と、下部プレートに形成された切欠き孔とが互い違いになるように配置している。
実公平2−043456号公報 実開昭58−087026号公報 特開2010−236801号公報
しかしながら、上述した構成からなる特許文献3の開示技術によれば、上部プレートの一面に亘って複数の開口が設けられ、また下部プレートの一面に亘って複数の切欠き孔が設けられている。このため、清掃時において、上部プレートや下部プレートを雑巾等により油脂汚れを拭き取ろうとした場合に、上部プレートの隅部や、下部プレートの切欠き孔の閉鎖側端部に油脂が残存してしまうという問題があった。このため、結局はこの残存した油脂を除去するための清掃を行わなければならず、清掃労力の軽減を充分に果たしていないという問題点があった。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、油脂の捕集効果を高めつつ、上部プレートの隅部や、下部プレートの切欠き孔の閉鎖側端部に油脂が残存しにくい構成とすることにより清掃効率を更に向上させることが可能なレンジフード用フィルタを提供することにある。
請求項1記載のレンジフード用フィルタは、レンジフードの吸気口に組み込み配置され、調理中に発生する排気流中の油脂等を捕獲可能なレンジフード用フィルタにおいて、上記排気流を通過させる中央開口が略中央に形成された環状のフィルタープレートと、上記フィルタープレートにおける中央開口に対して上方に離間されるとともに当該中央開口を平面視で遮蔽するように配置された遮蔽板と、上記遮蔽板の外周に形成された排気孔とを有するプレートパネルとを備え、上記フィルタープレートは、上記中央開口の周囲に形成された環状のプレート部の底面が上記中央開口に向けて徐々に低くなる段差が設けられていることを特徴とする。
請求項2記載のレンジフード用フィルタは、請求項1記載の発明において、上記プレートパネルは、上記遮蔽板から連続して下側に傾斜する傾斜板を更に有し、上記傾斜板の下端に連続し、当該傾斜板の底面を伝って誘導される油脂を捕集するための受け容器とを更に備え、上記遮蔽板は、上記中央開口を介して吸引された上記排気流を接触させ、これに含まれる油脂を上記傾斜板を介して上記受け容器に向けて案内することを特徴とする。
請求項3記載のレンジフード用フィルタは、請求項2記載の発明において、上記フィルタープレートは、上記中央開口の周囲に形成された環状のプレート部の底面が、上記受け容器に向けて徐々に低くなるようにして連続させてなり、上記プレート部は、上記排気流を接触させ、これに含まれる油脂を当該プレート部の上面又は底面を介して上記受け容器に向けて案内することを特徴とする。
請求項記載のレンジフード用フィルタは、請求項1〜のうち何れか1項記載の発明において、上記プレートパネルは、上記遮蔽板を天端として上記フィルタープレートを嵌合可能な隆起部を有し、当該プレートパネルの内周端と、上記フィルタープレートにおける環状のプレート部の外周端との間に側開口が設けられ、当該プレートパネルの周壁を介して上記側開口を平面視で遮蔽可能とされていることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、排気流の中に含まれている油脂をレンジフード用フィルタを介して捕集することが可能となり、排気流を屋外に排出しても環境への負荷を軽減することが可能となる。また、油脂がレンジフードの各部や排気ダクト等に付着してしまう虞も軽減し、排気能力の低下等を防止でき、設備を長持ちさせることも可能となる。
またフィルタープレートにおけるプレート部の底面や、プレートパネルの底面に付着した油脂を拭き清掃することにより、これらを容易に除去することが可能となる。更には、油脂は受け容器に自然に案内される構成とされているため、当該受け容器を洗浄することにより、これを清掃することができ、清掃労力を低減させることができる。
本発明を適用したレンジフード用フィルタが組み込まれるレンジフードの外観構成図である。 本発明を適用したレンジフード用フィルタが組み込まれるレンジフードの組立構成図である。 レンジフード用フィルタを左上から視認した状態を示す斜視図である。 レンジフード用フィルタを下から視認した状態を示す斜視図である。 本発明を適用したレンジフード用フィルタの底面図である。 レンジフード用フィルタを構成するプレートパネルを下から視認した斜視図である。 (a)は、プレートパネルの底面図であり、(b)は、プレートパネルの側断面図である。 本発明を適用したレンジフード用フィルタにおけるプレートパネルの正面図である。 フィルタープレートを下から視認した状態を示す斜視図である。 本発明を適用したレンジフード用フィルタにおけるフィルタープレートの底面図である。 図10の底面図におけるA−A´線についての断面図である。 排気流の流れる方向について説明するための図である。 本発明を適用したレンジフード用フィルタについて、他の形態について説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態として、レンジフードの吸気口に組み込み配置されるレンジフード用フィルタについて、図面を参照しながら詳細に説明をする。
図1は、本発明を適用したレンジフード用フィルタが組み込まれるレンジフード10の外観構成を示しており、図2はその組立構成図を示している。
このレンジフード10は、レンジフード本体25と、このレンジフード本体25の底面25aに取り付けられる内面パネル21と、この内面パネル21により支持される整流板12とを備えている。
レンジフード本体25は、屋外に連通する排出路16と、ファン11と、ファン11を回転駆動するためのモータ19と、ファン11よりも下方に設けられたレンジフード用フィルタ2と、当該レンジフード10を操作するための操作部26とを備えている。レンジフード用フィルタ2は、吸気口14を覆うように組み込み配置される。
ファン11は、レンジフード10内において吸気口14と排出路16とを結ぶ風路内に配置され、当該吸気口14から吸い込んだ排気流を排出路16に向けて排気する回転翼である。このファン11の回転軸はモータ19の回転軸に連結されており、モータ19の回転に応じてファン11が回転可能とされている。
モータ19は、調理者による操作部26の操作に応じて回転可能とされている。このモータ19を回転させることにより、ファン11を回転させることが可能となり、ひいてはレンジフード用フィルタ2を介して吸気口14から排気流を吸い込ませることが可能となる。
吸気口14は、レンジフード用フィルタ2によって覆われ、当該レンジフード用フィルタ2によって吸引された排気流が通過していくこととなる。
レンジフード用フィルタ2は、プレートパネル3と、当該プレートパネル3よりも下方に配置される環状のフィルタープレート4と、受け容器5とを有している。レンジフード用フィルタ2の詳細な構成については、後段において詳述する。
整流板12は、レンジフード用フィルタ2におけるフィルタープレート4よりも下方に配置されている。この整流板12は、レンジフード10の下面を構成する内面パネル21に対して僅かに間隔をおいて配置される。これにより、調理中に発生する排気流は、図1中の矢印に示す向きに流れ、整流板12と内面パネル21との間に形成された間隙を介してレンジフード10内へと流れていくこととなる。
なお、このレンジフード10の前面及び左右の側面には、化粧パネル23により覆われ、内部が外側から視認できないように隠されている。
次にレンジフード用フィルタ2の詳細な構成について説明をする。図3は、レンジフード用フィルタ2を左上から視認した状態を示す斜視図であり、図4はレンジフード用フィルタ2を下から視認した状態を示す斜視図であり、図5は、レンジフード用フィルタ2の底面図である。図6は、レンジフード用フィルタ2を構成するプレートパネル3を下から視認した斜視図であり、図7(a)は、プレートパネル3の底面図であり、図7(b)は、プレートパネル3の側断面図であり、更に図8はプレートパネル3の正面図である。更に図9は、フィルタープレート4を下から視認した状態を示す斜視図を、図10は、フィルタープレート4の底面図を示している。
プレートパネル3は、金属製、セラミックス製等からなり、長手方向(x方向)に向けて縦長に延長されてなり、紙面垂直方向に向けて隆起された隆起部30と、隆起部30の周囲に形成された平面部40とを有している。隆起部30は、略中央の最上点を構成する遮蔽板31を天端とするドーム形状とされ、略中央の最上点を構成する天端に位置する遮蔽板31と、遮蔽板31のx方向に向けた外周に形成された第1の排気孔32と、第1の排気孔32のx方向に向けた外周に形成されたライン状のリブプレート33と、リブプレート33のx方向に向けた外周に形成された第2の排気孔34とを備え、更にこれらの最外周に形成された周縁壁35とを備えている。隆起部30をこのようなドーム形状とすることにより、コーナー部分を極力少なくすることが可能となり、排気流を案内することが可能となる。但し、この隆起部30は、ドーム形状とされている場合に限定されるものではなく、平面部40から隆起されているものであればいかなる形状とされていてもよい。
遮蔽板31は、x方向の両側において第1の排気孔32が隣接する構成とされ、当該第1の排気孔32に対して隣接する周端は平面視で曲線状とされている。換言すれば、この遮蔽板31は、平面視でx方向に向けて膨出された形状とされていることにより、全体的に丸みを帯びた形状とされているが、これに限定されるものではなく、いかなる形状とされていてもよい。遮蔽板31は、図中x方向と略垂直方向のy方向両側に向けて連結路36を介して周縁壁35へと連続する構成とされている。即ちこの遮蔽板31は、y方向両側に向けて連結路36を介して周縁壁35へと繋がることでより安定した状態で固定されるが、これに限定されるものではなく、y方向の何れか一方のみ連結路36を介して周縁壁35へと繋がるものであればよい。かかる場合の遮蔽板31では、周縁壁35へ連続する連結路36を除く周囲に亘り、第1の排気孔32が形成されることとなる。
第1の排気孔32は、長手方向がy方向とされた縦長の形状とされている。この第1の排気孔32の側端は、x方向に向けて膨出された形状からなる遮蔽板31に沿った曲線形状とされているが、これに限定されるものではなくいかなる形状とされていてもよい。この第1の排気孔32の面積は、排出すべき排気流の量に応じて設計される。また、第1の排気孔32は、x方向両側に向けて2箇所に亘って設けられる場合に限定されること無く、いかなるy方向を含めて遮蔽板31を中心としたいかなる方向に設けられていてもよいし、また1以上のいかなる個数に亘り設けられていてもよい。
リブプレート33は、第1の排気孔32と第2の排気孔34との間で形成されてなり、そのy方向がそれぞれ周縁壁35へと連続するものとされている。このリブプレート33の側端は、平面視で第1の排気孔32に沿った曲線形状とされているが、これに限定されるものではなくいかなる形状とされていてもよい。
第2の排気孔34は、長手方向がy方向にとされた縦長の形状とされている。この第2の排気孔34の側端は、リブプレート33に沿った曲線形状とされ、略三日月形状とされているが、これに限定されるものではなくいかなる形状とされていてもよい。この第2の排気孔34の面積は、排出すべき排気流の量に応じて設計される。また、第2の排気孔34は、x方向両側に向けて2箇所に亘って設けられる場合に限定されること無く、いかなるy方向を含めていかなる方向に設けられていてもよいし、また1以上のいかなる個数に亘り設けられていてもよい。また第2の排気孔34の構成は必須ではなく、第1の排気孔32のみに排気機能を全て担わすことが可能であれば、当該第2の排気孔34の構成を省略するようにしてもよい。
周縁壁35は、ドーム形状の隆起部30の周縁を構成する壁体であり、その下端は、平面部40に到達するものとなっている。この周縁壁35の平面部40に対する傾斜は、x方向において緩やかになっており、y方向においては急峻となっている。図7(b)に示すy方向の側断面図に示すように、遮蔽板31、連結路36、周縁壁35の各下面により、いわゆる傾斜板が形成され、当該傾斜板の下端には、受け容器5に連続することとなる。遮蔽板31、連結路36、周縁壁35の各下面により形成される傾斜板は、その下端に到達するまで常に下向きの傾斜となっている。従って、遮蔽板31に付着した油脂は、この遮蔽板31、連結路36、周縁壁35の各下面により形成される傾斜板により案内されて受け容器5へと到達することとなる。
プレートパネル3は、更に係合孔131が設けられている。この係合孔131には、係合片132が挿入されていて、レンジフード本体25に係合されることとなる。またプレートパネル3の中央近傍の係合孔131には、係合片132´が係合される。これにより、このプレートパネル3をレンジフード本体25側に取り付けることが可能となる。
また、このプレートパネル3には、受け容器5を装着させるための嵌合溝133が形成されている。この嵌合溝133には、受け容器5に設けられた係合片135を係合させるための係合孔134が形成されている。受け容器5をこの嵌合溝133に装着する際には、受け容器5に設けられた係合片135をこの係合孔134に係合させることにより行う。
フィルタープレート4は、金属製、セラミックス製等からなり、プレートパネル3における隆起部30の内側に嵌合可能な外形形状とされている。このフィルタープレート4の外形形状は、図10に示すように、略円形状とされていてもよいが、これに限定されるものではなく、隆起部30内に嵌合可能であればいかなる形状とされていてもよい。
フィルタープレート4は、その略中央に形成された中央開口41と、この中央開口41の周囲に形成された環状のプレート部45とを有している。このプレート部45は、その底面が中央開口に向けて徐々に低くなる段差42〜44と、第1の端部47と、第2の端部48とを有している。
図11は、図10の底面図におけるA−A´線についての断面図を示している。ちなみに、この断面図11に示すように、段差42〜44が形成されている側が、下側に位置することとなる。
段差42〜44は、最外周の段差44が最も高さが高い。この段差44に隣接する内周側の段差43は、この段差44よりも高さが低くなっている。さらに、この段差43に隣接する内周側の段差42は、この段差43よりも高さが低くなっている。即ちこの段差42〜44は、最外周から中央開口41に向けて、その高さが徐々に低くなるように構成されている。このような段差44を設けることにより、フィルタープレート4の強度を増加させることが可能となる。
ちなみに、この段差42〜44は、合計3段で構成されているが、これに限定されるものではなく、複数段で構成されていれば、何段であってもよい。また、この段差42〜44の代替として、プレート部45の底面において、最外周から中央開口41に向けて、その高さが徐々に低くなるようなスロープが形成されていてもよい。
第1の端部47と第2の端部48は、中央開口41を介して互いに対向する位置に設けられている。第1の端部47から第2の端部48に向けて徐々に傾斜する構成とされている。
このようなフィルタープレート4を、実際にプレートパネル3に配設する際には、図4に示すように、第1の端部47に形成された小孔49につまみ411を設けこれを掴んで着脱操作を行う。第2の端部48は、受け容器5とプレートパネル3との間に挟持した状態で取り付ける。即ち、受け容器5にフィルタープレート4の第2の端部48を挟んだ状態で、受け容器5における係合片135をこの係合孔134に係合させる。このとき、端部48の最下面が受け容器5に触れることにより、フィルタープレート4の面全てが受け容器5の縁に触れないようにすることができ、それによって受け容器5とフィルタープレート4の間に隙間を設け、その隙間からフィルタープレート4の表面で捕獲した油脂分を受け容器5に流れ込ませることが可能となる。
このようにしてフィルタープレート4をプレートパネル3に取り付けたときに、図5に示すように、平面視で、中央開口41が平面視において遮蔽板31で遮蔽するように位置調整、及びサイズ調整が行われている。即ち、中央開口41の直上に遮蔽板31が位置しており、当該中央開口41の径よりも遮蔽板31の径が大きくなるように構成されている。
取り付け時には、図8に示すようにプレートパネル3の隆起部30にフィルタープレート4が嵌合される。その結果、隆起部30とフィルタープレート4との間は、その隆起部30が隆起している分において互いに離間することとなる。従って、中央開口41は平面視において遮蔽板31により遮蔽されているが、この中央開口41に対して遮蔽板31は上方に離間して構成されている。
このフィルタープレート4をプレートパネル3に嵌合させる際において、図4、5に示すようにプレートパネル3の内周端と、フィルタープレート4における環状のプレート部45の外周端との間に側開口101が設けられる。この側開口101は、プレートパネル3の周縁壁35を介して平面視で遮蔽可能なように位置が調整される。即ち、この側開口101の直上には、隙間無く周縁壁35が当該側開口101に離間させた状態で位置している。
即ち、本発明を適用したレンジフード用フィルタ2では、フィルタープレート4において形成される中央開口41や、フィルタープレート4とプレートパネル3との間に形成される側開口101がそれぞれ形成される。これら中央開口41や側開口101の直上は、必ずプレートパネル3を構成する部材により遮蔽されることとなる。
次に、本発明を適用したレンジフード10の動作について説明をする。
ユーザは、このレンジフード10の動作を望む場合には、先ず操作部26を操作、または図示しないリモートコントローラを操作することにより、モータ19を回転させる。このモータ19を回転させることでファン11を回転させる。これにより、レンジフード用フィルタ2を介して吸気口14から排出路16に向けて排気流を起こさせることが可能となる。このような排気流が生じると先ず図1に示すように、レンジフード10の下方にある空気が図中矢印方向に流れ、整流板12と内面パネル21との間に形成された間隙を介してレンジフード10内へと流れていくこととなる。この整流板12と内面パネル21との間の間隙を有る程度小さくすることにより、いわゆるノズルと同様の原理で、レンジフード10内への流れる排気の流速を高めることが可能となる。
このようにして整流板12と内面パネル21との間から内部に吸入された排気流は、図12に示す矢印の方向に示すように、フィルタープレート4における中央開口41に向けて流れていくこととなる。その理由として、中央開口41の直上にファン11が位置するため、当該ファン11の回転に応じて中央開口41から強い吸気力が作用するためである。
排気流の一部は、図11に示す矢印のように、プレート部45における段差42〜44に衝突しながら中央開口41へと流れていく。上述したように段差42〜44は、中央開口41に向けてその高さが徐々に低くなるように形成されていることから、排気流の一部は、中央開口41に進む過程で段差42〜44に接触する頻度が高くなる。排気流が段差42〜44に接触することにより、その排気流の中に含まれている油脂を段差42〜44に付着させることが可能となる。これにより、排気流に含まれる油脂の割合を減らすことが可能となる。なお、段差42〜44の代替として、最外周から中央開口41に向けて、その高さが徐々に低くなるようなスロープが形成されていても、これに接触させる排気流に含まれる油脂を同様に付着させることが可能となる。
フィルタープレート4における中央開口41から吸入された排気流は、図8に示すようにそのまま中央開口41の直上に向けて上昇していき、当該直上を遮蔽する遮蔽板31に接触する。遮蔽板31に接触した排気流は、そのまま側方に向けて押し流されて、主として第1の排気孔32から排出していくこととなる。また遮蔽板31に接触した排気流の一部が第2の排気孔34から排出する場合もあることは勿論である。その際に、排気流がリブプレート33と接触することで、ここでも排気流に含まれる油脂の割合を減らすことが可能となる。
また、遮蔽板31に排気流が接触することにより、その排気流の中に含まれている油脂を当該遮蔽板31に付着させることが可能となる。これにより、排気流に含まれる油脂の割合を減らすことが可能となる。また、中央開口41の直上を平面視にて覆うように遮蔽板31が設けられていることから、油脂の捕集効果を向上させることが可能となる。特に排気流は、流速が速くなっていることから、この遮蔽板31に高速に衝突させることも可能となり、油脂の付着を促進させることが可能となる。
第1の排気孔32(第2の排気孔34)から排出された排気流は、吸気口14を介してそのまま上昇していき、排出路16から排出されることとなる。
なお、排気流の一部は、図12に示すように側開口101を通過して上方に吸い上げられる場合もある。このような側開口101を設けることにより、トータルの排気量を確保することが可能となる。かかる場合において側開口101の直上には、周縁壁35が平面視で遮蔽するように隙間なく設けられていることから、この側開口101を通過した排気流は、周縁壁35に接触することになる。この周縁壁35に接触した排気流は、第2の排気孔34を介して外部へと排出される。周縁壁35に排気流が接触することにより、その排気流の中に含まれている油脂を当該周縁壁35に付着させることが可能となる。これにより、排気流に含まれる油脂の割合を減らすことが可能となる。また、その排気流は、排気孔32から排出される場合もあり、その際には、リブプレート33と接触することで、排気流に含まれる油脂の割合を減らすことが可能となる。また、側開口101の直上を平面視にて覆うように周縁壁35が設けられていることから、油脂の捕集効果を向上させることが可能となる。
本発明では、このようにして、排気流に含まれる油脂をフィルタープレート4及びプレートパネル3を介して捕獲することが可能となる。従って、排気流中の油脂の割合を低く抑えることが可能となり、排気流を屋外に排出する際の環境への負荷を軽減することが可能となる。また、油脂がレンジフードの各部や排気ダクト等に付着してしまう虞も軽減し、排気能力の低下等を防止でき、設備を長持ちさせることも可能となる。
フィルタープレート4におけるプレート部45の底面(段差42〜44)に付着した油脂は、第2の端部48に向けて自然に流れて案内されていくこととなる。ちなみにプレート部45の上面に油脂が付着していた場合においても同様に案内されていくこととなる。上述したように、第1の端部47から第2の端部48に向けて徐々に傾斜する構成とされており、フィルタープレート4を取り付けた際には、第1の端部47から第2の端部48に向けて徐々にその高さが低くなるように構成される。このため、プレート部45の底面に付着した油脂についても、高さがより低くなる第2の端部48に向けて自然に移動していくこととなる。第2の端部48に到達した油脂は、受け容器5により捕集されることとなる。これによりフィルタープレート4等に付着している油脂が減ることで、清掃労力を低減させることができ、メンテナンス費用の負担も軽減させることが可能となる。
なお、このように第2の端部48に向けて徐々にその高さが低くなるように構成されているか否かに係わらず、油脂は、第2の端部48に到達せずにプレート部45の上面又は底面において滞留する場合もある。かかる場合においても、プレート部45の上面又は底面を拭き洗浄すれば油脂を落とすことができ、清掃効率を向上させることができる。特に本発明によれば、多数の小孔をプレート部45に形成させる必要がなくなることから当該小孔に汚れが蓄積する恐れも無くなり、大きめの中央開口41のみであることから、洗浄作業が非常に効率的なものとすることが可能となる。
また、遮蔽板31に付着した油脂は、図7(b)に示すように遮蔽板31、連結路36、周縁壁35の各下面により形成される傾斜板の底面又は上面を伝って、その下端にある受け容器5へと自然に流れて案内されていくこととなる。上述したように、遮蔽板31から連結路36、更には周縁壁35に向けて徐々に傾斜する構成とされている。このため、遮蔽板31の底面に付着した油脂についても、高さがより低くなる周縁壁35に向けて自然に移動していくこととなる。周縁壁35の下端に到達した油脂は、受け容器5により捕集されることとなる。これにより受け容器5により捕集された油脂を洗浄すればよいことから、清掃労力を低減させることができる。
なお、遮蔽板31から周縁壁35に向けて徐々にその高さが低くなるように構成されているか否かに係わらず、油脂は、遮蔽板31、連結路36、周縁壁35第の底面において滞留する場合もある。かかる場合においても、遮蔽板31、連結路36、周縁壁35の底面のみ拭き洗浄すれば油脂を落とすことができ、清掃効率を向上させることができる。
また本発明によれば、図13に示すように、フィルタープレート4の第2の端部48´を凸状に隆起させるようにしてもよい。その際に、端部48´の隆起形状に合わせて受け容器5の端部を切り欠くことにより、端部48´が受け容器5にはまり込み、受け容器5にフィルタープレート4の第2の端部48´を挟持しつつ固定することになる。このとき、第2の端部48´を、受け容器5の周端に係合させることが可能となる。第2の端部48を、この受け容器5の周端に挟持しつつ係合させることにより、フィルタープレート4自体が受け容器5から抜け出てしまうのを防止することができ、更にはフィルタープレート4が回転してしまうのを防止することが可能となる。 また、リブプレート33は、遮蔽板31からx方向に延長されて周縁壁35へと連続するものであってもよい。
また、取り付け状態において、受け容器5の奥側の垂直面420をフィルタープレート4の奥端部(図13中のフィルタープレート4における紙面背面側)を介して内面パネル21に対し押圧する構成としてもよい。これにより、フィルタープレート4を外す前に、受け容器5を取り外すことができなくなる。従って、受け容器5の落下や、奥側の係止部位の減少によるフィルタープレート4の落下といった不具合の発生のリスクを軽減することができる。
2 レンジフード用フィルタ
3 プレートパネル
4 フィルタープレート
5 受け容器
10 レンジフード
11 ファン
12 整流板
14 吸気口
16 排出路
19 モータ
21 内面パネル
23 化粧パネル
25 レンジフード本体
26 操作部
30 隆起部
31 遮蔽板
32 第1の排気孔
33 リブプレート
34 第2の排気孔
35 周縁壁
36 連結路
40 平面部
41 中央開口
42、43、44 段差
45 プレート部
47 第1の端部
48 第2の端部
49 小孔
101 側開口
131、134 係合孔
132、135 係合片
133 嵌合溝
411 つまみ

Claims (4)

  1. レンジフードの吸気口に組み込み配置され、調理中に発生する排気流中の油脂等を捕獲可能なレンジフード用フィルタにおいて、
    上記排気流を通過させる中央開口が略中央に形成された環状のフィルタープレートと、
    上記フィルタープレートにおける中央開口に対して上方に離間されるとともに当該中央開口を平面視で遮蔽するように配置された遮蔽板と、上記遮蔽板の外周に形成された排気孔とを有するプレートパネルとを備え
    上記フィルタープレートは、上記中央開口の周囲に形成された環状のプレート部の底面が上記中央開口に向けて徐々に低くなる段差が設けられていること
    を特徴とするレンジフード用フィルタ。
  2. 上記プレートパネルは、上記遮蔽板から連続して下側に傾斜する傾斜板を更に有し、
    上記傾斜板の下端に連続し、当該傾斜板の底面を伝って誘導される油脂を捕集するための受け容器とを更に備え、
    上記遮蔽板は、上記中央開口を介して吸引された上記排気流を接触させ、これに含まれる油脂を上記傾斜板を介して上記受け容器に向けて案内すること
    を特徴とする請求項1記載のレンジフード用フィルタ。
  3. 上記フィルタープレートは、上記中央開口の周囲に形成された環状のプレート部の底面が、上記受け容器に向けて徐々に低くなるようにして連続させてなり、
    上記プレート部は、上記排気流を接触させ、これに含まれる油脂を当該プレート部の上面又は底面を介して上記受け容器に向けて案内すること
    を特徴とする請求項2記載のレンジフード用フィルタ。
  4. 上記プレートパネルは、上記遮蔽板を天端として上記フィルタープレートを嵌合可能な隆起部を有し、当該プレートパネルの内周端と、上記フィルタープレートにおける環状のプレート部の外周端との間に側開口が設けられ、当該プレートパネルの周壁を介して上記側開口を平面視で遮蔽可能とされていること
    を特徴とする請求項1〜のうち何れか1項記載のレンジフード用フィルタ。
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