JPH08219516A

JPH08219516A - 換気扇フードカバー

Info

Publication number: JPH08219516A
Application number: JP7025364A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Nimura; 義丹村; Shigetaka Sugizaki; 茂孝杉崎; Yoshihisa Maeda; 嘉久前田; Takayuki Hirota; 敬行廣田
Original assignee: SAN ALUM KOGYO KK; SUN ALUMINIUM IND
Current assignee: SAN ALUM KOGYO KK; SUN ALUMINIUM IND
Priority date: 1995-02-14
Filing date: 1995-02-14
Publication date: 1996-08-30

Abstract

(57)【要約】【目的】金属製フィルター及び換気扇フード内の汚れ
を防止し、取り付け及び取り外しが容易な換気扇フード
カバーを提供する。【構成】シート状をなす難燃性の不織布２と、この不
織布の１側縁を挟む形状に成形された難燃性の樹脂から
なる１対の取付具３と、各取付具に装着された複数の磁
石５とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は換気扇のフィルターを、
不織布からなるフードカバーで覆うことにより、前記フ
ィルター及び換気扇フード内の汚れを防止する換気扇フ
ードカバーに関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、換気扇は室内の汚れた空気を外気
と入れ替えるために室内の上部に設置されたり、又は台
所において、ガス焜炉等により煮物又は肉野菜等を調理
するときに発生する油煙又は臭い等を外部へ排出するた
めにガス焜炉等の上方に設置されている。特に、台所で
使用される換気扇には調理時に発生する油煙等を効率よ
く吸引するために、換気扇にフードが設けられている場
合が多い。また、この換気扇のファンに油分が付着する
ことを防止したり、油分が外部に排出されることを防止
するために、フィルターが設けられている。

【０００３】図９はこの換気扇を示す斜視図である。図
９（ａ）に示す換気扇１０は、下部に矩形状の換気口１
５を有し、換気扇フードの前面が突出した形状を有して
いる。図９（ｂ）に示す換気扇１１は、下部に半円形の
換気口１６を有し、換気扇フードの前面が円筒状となっ
ている。通常、このような換気扇フードは焼き付け塗装
された鋼板を成形加工することにより製作されている。
また、図９（ｃ）に示す換気扇１２は、下方に小さな換
気口１７を有し、換気扇の形状は高さが低く偏平状とな
っている。

【０００４】上述のような換気扇では、調理の油煙等に
より換気扇のファン及びフード内面が汚れてしまうた
め、通常換気扇フードの換気口にアルミニウム又はアル
ミニウム合金製の網状のフィルターを設置している。そ
して、金属製フィルターの油分付着を防止したり、金属
製フィルターによる濾過不足を補うために、フィルター
には不織布等によるカバーが設けられている。また、換
気扇フードの換気口において、直接不織布等からなるフ
ィルターを数個乃至十数個の磁石で周囲を固定すること
により、ファン及び換気扇フード内面の汚れを防止する
方法がある（特公平６−７８９５号）。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
不織布等を取り付けた金属製フィルターでは、この金属
製フィルターに油汚れが付着することを防止することは
できるが、不織布等をフィルターに取り付ける場合に、
換気扇からフィルターを一旦外して、不織布等を取り付
けた後、換気扇にフィルターを再度取り付ける必要があ
り、不織布等の取り付け作業が煩雑である。

【０００６】また、不織布等からなるフィルターのみを
換気扇フードの換気口にあてがい、これを磁石で固定す
る方法では、不織布の取り付けの際に一方の手で前記フ
ィルターを押さえ、もう一方の手で複数の磁石を順次取
り付ける必要があるため、フィルターの取り付け作業が
煩雑である。更に、換気口へフィルターを取り付ける
前、又はフィルターの交換時において、フィルターと磁
石とが別々となってしまうため、小さい磁石を紛失して
しまう可能性が高い。

【０００７】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、換気扇のファン、フード内部及びフィルタ
ーの汚れを防止することができると共に、容易に取り付
け取り外しができる換気扇フードカバーを提供すること
を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る換気扇フー
ドカバーは、換気扇のフィルターを覆う換気扇フードカ
バーにおいて、シート状をなす難燃性の不織布と、この
不織布の１側縁を挟む形状に成形された難燃性の樹脂か
らなる１対の取付具と、各取付具に装着された複数の磁
石とを有することを特徴とする。

【０００９】前記取付具は４０乃至１２０μｍの厚さを
有する樹脂板により成形することができ、その形状は中
央部で折れ曲がり、この折れ曲がり線の両側に相互に嵌
合する凸部と凹部を有するようにすることができる。な
お、前記取付具は、その一縁から垂直に延出する不織布
押さえ部を有していてもよい。

【００１０】

【作用】本発明においては、不織布を換気扇に設置され
た金属製等のフィルターにあてがい、この不織布の両端
の取付具に装着された磁石を、換気扇フードの外部側面
又は内部側面に吸着させる。これにより、換気扇フード
カバーが取り付けられる。

【００１１】このように換気扇フードカバーが取り付け
られた換気扇を作動させると、調理時に発生する油煙等
は、換気扇に捕集されるが、その油分は不織布に付着
し、換気扇内のファン及びフード内面の汚れを防止する
ことができる。

【００１２】本発明は取付具に装着された磁石をフード
に磁着させるだけで不織布をフィルター前面に張り付け
ることができ、取り付けが容易であると共に、その交換
に際してはフィルターを取り外す必要がなく、交換作業
も容易である。即ち、換気扇フードカバーを換気扇から
取り外す場合は、両手で夫々取付具を持ち、一気に取り
外すことができる。このように、換気扇フードカバーの
取り付け及び取り外しは、夫々一度の動作で容易に行う
ことができる。

【００１３】なお、取付具を２つ折りに構成し、一方に
凸部を設け、他方に凹部を設けて不織布の端部を両者で
挟んで前記凸部と凹部とを嵌合させることで取付具を不
織布に固定するようにすれば、不織布に油分が付着した
場合に、その不織布の交換が容易である。

【００１４】また、取付具に不織布押さえ部を設けるこ
とにより、不織布の弛み又は皺等の発生を防止して、容
易に換気扇フードカバーの不織布をより一層張りのある
状態とすることができる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。図１は、本発明の実施例
に係る換気扇フードカバーを示す斜視図であり、図２
は、その上面図である。この図１又は２に示すように、
本実施例に係る換気扇フードカバー１は、シート状をな
す難燃性の不織布２と、その不織布２の１側縁を挟む形
状に成形された難燃性の樹脂板からなる１対の取付具３
と、各取付具３に装着された複数の磁石５とから構成さ
れている。

【００１６】図３は、換気扇フードカバーの取付具を示
す斜視図である。この図３に示すように、取付具３は長
手方向の中心部で長手方向と平行に折れ曲がり、この折
れ曲がり線の両側に相互に嵌合する凸部と凹部とが形成
されている。この凸部が形成されている凸部面３ｂには
取付具３の長手方向に延びる矩形状の凸部８ｂと、長手
方向と直角に延びる矩形状の凸部７ｂ及び９ｂと、これ
らの矩形凸部に囲まれた円形凸部６ｂが形成されてい
る。これらの凸部６ｂ〜９ｂ（以下、「凸部パターン」
という）は凸部面３ｂにおいて、長手方向に点在して複
数組形成されている。一方、凹部が形成されている凹部
面３ａには凸部６ｂ〜９ｂと夫々嵌合する凹部６ａ〜９
ａが形成されている。そして、このように形成された取
付具３の凸部面３ｂの裏面には、磁石５が接着剤又は両
面テープ等により装着されている。

【００１７】なお、上述の凸部パターンは一定の形状に
限定されるものではなく、取付具３における凸部面３ｂ
と凹部面３ａとが嵌合する形状に成形されていればよ
く、また凸部面３ｂと凹部面３ａとに挟まれるフィルタ
ーが容易に抜け落ちることがないように形成されていれ
ばよい。例えば、本実施例に示す凸部パターンにおいて
は、円形凹部６ａ及び凸部６ｂは、確実に不織布を挟み
込むことができるように成形されたものであり、この形
状は特に円形である必要はなく、確実に不織布を挟み込
める形状であればよいため、円形凸部６ｂ及び凹部６ａ
の形状は、六角形又は八角形等の多角形の形状であって
もよい。また、矩形状の凹部７ａ及び９ａ並びに矩形状
の凸部７ｂ及び９ｂは、取付具３の長手方向と直角方向
の嵌合を確実なものとすると共に、取付具３の長さを調
整する場合に、隣接する凸部パターンの間を切断して
も、取付具３の長手方向の両端の嵌合を確実なものとす
るようにしている。更に凹部８ａ及び凸部８ｂは、不織
布が取付具３の長手方向と直角な方向に抜け落ちること
を防止すると共に、取付具３における不織布の挟み口を
密着させることに有効である。

【００１８】次に、上述のように構成された換気扇フー
ドカバーの取付具３に不織布２を挟み込む場合について
説明する。先ず、図３に示す取付具３の凹部面３ａの上
面において、不織布の側縁が取付具３の折れ曲がり線に
沿うように不織布を載置する。そして、図３に示す矢印
方向に折り曲げることによって、取付具３を二つ折りに
する。

【００１９】図４は二つ折りにした取付具を示す斜視図
である。この図４に示すように、取付具３を二つ折りし
て、その間に不織布２の端部を挟み込んで凹部面３ａの
凹部と凸部面３ｂの凸部とを相互に嵌合させる。

【００２０】なお、図７は、図４に示す取付具３におけ
るＡ−Ａ線の位置において不織布が挟み込まれた状態を
示す断面図である。この図７に示すように、不織布２が
取付具３の凸部面３ｂと凹部面３ａとに挟まれるため、
不織布２が容易に取付具３から抜け落ちることはなく、
一方不織布２の取り外しは、取付具３の凹部面３ａにお
ける凹部から凸部面３ｂにおける凸部を抜くことによ
り、容易に行うことができる。

【００２１】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。本実施例は取付具が不織布押さえ部を有する場合の
ものである。図５は、この不織布押さえ付き取付具を示
す斜視図である。この図５に示すように、不織布押さえ
付き取付具４は、長手方向に２つの折れ曲がり線を有
し、その１つの折れ曲がり線の両側に相互に嵌合する凹
部及び凸部が形成されている。この凹部が形成されてい
る凹部面４ａ及び凸部が形成されている凸部面４ｂは、
上述した不織布押さえ部がない取付具３における凹部面
３ａ及び凸部面３ｂと同様の構成及び機能を有する。一
方、他方の折れ曲がり線から延出する部分には加工が何
等施されず、この部分が換気扇フードカバーの使用時に
おいて、不織布押さえとして機能する。

【００２２】図６は、不織布を挟み込む不織布押さえ付
き取付具を示す斜視図である。この図６に示すように、
凹部面４ａと凸部面４ｂとの間に不織布２を挟み込む。
そして、不織布押さえ部４１が不織布２を下から支える
ようにして、換気扇フードカバー１を換気扇に取り付け
る。

【００２３】なお、図８は、図６に示す不織布押さえ付
き取付具４のＢ−Ｂ線の位置において不織布が挟み込ま
れた状態を示す断面図である。この図８に示すように、
不織布押さえ部４１が不織布２を下方から支えるため、
フィルター２の弛みを防止することができる。

【００２４】次に、換気扇フードカバーを実際に換気扇
に取り付ける場合について説明する。図１０及び１１は
換気扇フードカバーの取り付け方法を示す斜視図であ
る。図１０に示すように、換気扇フードカバー１の不織
布２が換気扇１０の換気口内部を覆うようにして、換気
扇フードカバー１をあてがい、換気扇１０の両側内面に
換気扇フードカバー１の取付具３に装着された磁石５を
吸着させることにより、換気扇フードカバー１を取り付
ける。また、図１１に示すように、換気扇内部におい
て、換気扇フードカバー１を水平と一定の角度をなすよ
うに取り付けることもできる。通常、換気扇の内部には
金属製フィルターが設置されており、図１４は換気口内
部にフィルターが設置された換気扇を示す斜視図であ
る。換気扇１３に設置されたフィルター１４を下方から
覆うように換気扇フードカバーを取り付ける。図１５は
フィルターを覆う換気扇フードカバーを示す上面図であ
る。この図１５に示すように、フィルター１４の全面を
換気扇フードカバー１の不織布２が覆い、フィルター１
４へ吸引される油煙等は不織布２に捕集されることによ
り、フィルターの油汚れを防止することができる。

【００２５】また、換気扇内のフィルターが換気扇の換
気口縁部に設置されている場合には、換気扇フードカバ
ーを換気口内に取り付けることはできないが、換気口全
体を覆うことにより、換気扇フードカバーを取り付ける
ことができる。図１２は、換気口を換気扇フードカバー
で覆った換気扇を示す斜視図である。この図１２に示す
ように、換気扇フードカバー１の不織布が換気扇１０の
換気口を覆うようにして、換気扇フードカバー１をあて
がい、換気扇１０の両側外面に換気扇フードカバー１の
取付具３に装着された磁石５を吸着させることにより、
換気扇フードカバー１を取り付ける。

【００２６】更に、図９（ｃ）に示す換気扇１２のよう
に換気口１７の大きさが小さい場合には、図１３に示す
ように、換気扇フードカバー１の不織布２が換気扇１２
の換気口を覆うようにして、換気扇の下面に取付具３の
磁石５を吸着させることにより、換気扇フードカバー１
を取り付けることができる。逆に、図９に示すような換
気扇であって、換気口が大きい場合には、図１２に示す
換気扇フードカバー１の取り付けと同様に、換気扇１２
の両側外面に換気扇フードカバーの取付具の装着された
磁石を吸着させて、換気扇フードカバーを取り付けるこ
ともできる。

【００２７】なお、換気扇フードカバーの取付具は、図
１６に示すものであってもよい。図１６（ａ）は換気扇
フードカバーの取付具を示す斜視図であり、（ｂ）は二
つ折りする前記取付具を示す斜視図である。この図１６
に示す取付具３１は、取付具の長手方向の中心部で長手
方向と直角に折れ曲がり、この折れ曲がり線の両側に
は、図３に示す取付具３に形成されている凸部及び凹部
と同様の形状が形成されている。

【００２８】また、換気扇フードカバー１は、取り付け
る換気扇の大きさによって自由に大きさを変更すること
ができる。即ち、不織布を鋏又はカッターナイフ等によ
り、換気扇の換気口の大きさに合わせて切断する。一
方、取付具は樹脂板からなるため、磁石を装着する前に
不織布の長さに合わせて、隣接する凸部パターンの間を
鋏又はカッターナイフ等により切断する。これにより、
換気扇フードカバーを使用する者が自由に換気扇の大き
さに合わせて換気扇フードカバーを製作することができ
る。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の換気扇フ
ードカバーによれば、種々の形状の換気扇に適用するこ
とができ、換気扇内の汚れを防止して、常に換気扇内を
清浄な状態に保つことができ、換気扇の洗浄を著しく軽
減できると共に、その耐久性を向上させることができ
る。しかも、この換気扇フードカバーはその取り付け及
び取り外しに際してフィルターを外す必要がなく、その
交換作業は容易である。

【００３０】また、本発明に係る換気扇フードカバーに
おいては、取付具は樹脂板を所定の形状にプレスして製
造するものであるため、その製造は容易であり、製造コ
ストを低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る換気扇フードカバーを示
す斜視図である。

【図２】換気扇フードカバーを示す上面図である。

【図３】換気扇フードカバーの取付具を示す斜視図であ
る。

【図４】二つ折りする前記取付具を示す斜視図である。

【図５】不織布押さえ付き取付具を示す斜視図である。

【図６】不織布を挟み込む前記取付具を示す斜視図であ
る。

【図７】不織布を挟み込んだ取付具を示す断面図であ
る。

【図８】不織布を挟み込んだ不織布押さえ付き取付具を
示す断面図である。

【図９】換気扇を示す斜視図である。

【図１０】換気扇フードカバーの取り付け方法を示す斜
視図である。

【図１１】換気扇フードカバーの取り付け方法を示す斜
視図である。

【図１２】換気扇フードカバーの取り付け方法を示す斜
視図である。

【図１３】換気扇フードカバーの取り付け方法を示す斜
視図である。

【図１４】フィルターが設置された換気扇を示す斜視図
である。

【図１５】フィルターを覆う換気扇フードカバーを示す
上面図である。

【図１６】換気扇フードカバーの取付具を示す斜視図で
ある。

【符号の説明】

１；換気扇フードカバー２；不織布３、３１；取付具３ａ；前記取付具の凹部面３ｂ；前記取付具の凸部面４；不織布押さえ付き取付具４ａ；前記取付具の凹部面４ｂ；前記取付具の凸部面５；磁石６ａ；円形凹部７ａ、８ａ；矩形凹部６ｂ；円形凸部７ｂ、８ｂ；矩形凸部１０、１１、１２、１３；換気扇１４；フィルター１５、１６、１７；換気口４１；不織布押さえ部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者前田嘉久千葉県千葉市稲毛区六方町260番地サン・アルミニウム工業株式会社内 (72)発明者廣田敬行埼玉県川越市大字小堤549−52

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】換気扇のフィルターを覆う換気扇フード
カバーにおいて、シート状をなす難燃性の不織布と、こ
の不織布の１側縁を挟む形状に成形された難燃性の樹脂
からなる１対の取付具と、各取付具に装着された複数の
磁石とを有することを特徴とする換気扇フードカバー。
【請求項２】前記取付具は４０乃至１２０μｍの厚さ
を有する樹脂板により成形されており、その中央部で折
れ曲がり、この折れ曲がり線の両側に相互に嵌合する凸
部と凹部が形成されていることを特徴とする請求項１に
記載の換気扇フードカバー。
【請求項３】前記取付具の一縁から垂直に延出する不
織布押さえ部を有することを特徴とする請求項１又は２
に記載の換気扇フードカバー。