JP3844625B2 - 換気装置用フィルター - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フードを有する換気装置において、汚れを防止するために用いられる換気装置用フィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、厨房においては、調理時に発生する油分を含んだ空気( 油煙)を除去する手段として、コンロの上方に換気扇等の換気装置が取付けられている。そのため、効率よく油煙を排出するために、フードで囲まれることが多く、また、換気扇の汚れを防止するために、換気扇の前面にネット状の金属フィルターが設けられていることも多い。このような換気装置においては、金属フィルターによって換気扇等に達する汚れは防止できるが、金属フィルター自体やまたフードの内側等が、油煙によって汚染される。そのため、これらの汚染された箇所を頻繁に掃除することが求められるが、金属フィルターやフードの内側に付着した油汚れは非常に取れにくく、洗剤を用いてもなかなか完全には除去することができない。また、フードの内側の掃除は、作業性が悪く、手間と困難を要していた。このような換気装置における掃除の作業を軽減させるために、従来より様々な方法が検討され、提案されてきた。
【0003】
実公平7−8017号に開示されている方法は、レンジフードの内部に配置された金属板フィルターに、シート状フィルターを重ねることで、金属板フィルター、及び金属板フィルターの奥に位置する換気扇に油分が付着するのを防止するものである。
【0004】
また、特開平8−219516号に開示されている方法は、不織布を一対の取付具で挟み込み、この取付具を磁石で換気扇のフードに取付ける方法である。この方法は、換気扇フードの開口部を覆うようにして不織布をあてがい、不織布の両端の取付具の磁石を、換気扇フードの外部または内部の側面に取付けて、換気扇フードの内部を油煙の汚れから防止するものである。
【0005】
また、本出願人は、特開平10−170046号において、突っ張り効果を持つ伸縮自在のパイプの表面に、突起物あるいは両面接着テープ等を設け、これらの固着力を利用してフィルター部材を上記パイプ表面に固着させ、換気扇に取付けられたフードの開口部入口に張設する方法を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
実公平7−8017号の方法では、金属板フィルターにシート状フィルターを配置しているため、古くなったフィルターを交換する際に、その都度金属板フィルターごと取外すという手間を要する。
【0007】
また、ネット状の金属板フィルターに目の細かいシート状フィルターが密着して重ねられるため、空気の通りが悪くなり、換気扇による排気能力が落ちるという欠点を有している。
【0008】
さらに、シート状フィルターは、金属板フィルターに配置されているため、シート状フィルターの位置より油煙の流れの上流( 手前)側は、従来と同様に汚染されるため、フードの内側に付着した油分等の掃除の必要性が解決できない。
【0009】
一方、特開平8−219516号の方法では、取付けに磁石を利用しているが、磁石は取付面の交差方向にズレ易く固定力が弱いという欠点がある。そのため、フィルターを保持するように取付けるには、その重みで張力が弛み易く、開口部をぴったりと覆うようにフィルターを張るのが難しい。従って、開口部との間に隙間を生じて、隙間からフードの内部に油分が浸入し、フードの内部の汚染を招き易いとい課題を有している。
【0010】
また、油分を含んだ空気に長期間接していると、フィルターは油分を含んで重くなるとともに、磁石と取付面との界面に油分が浸透し、保持力が徐々に低下して、さらにフードの開口部との間に隙間を生じ易くなる。そのため、やはりフードの内部に油煙が浸入し、長期間に渡って防汚性を維持する点で課題を有する。
【0011】
さらに、フードの材質は、金属材料が多いが、中には磁石が利用できないアルミやステンレス等が用いられることも多い。そのため、磁石を用いた方法では、取付けられるフードの材質が限定されるという課題も有している。
【0012】
また、本出願人の特開平10−170046号の方法では、フィルターをパイプに固着する手段として、パイプ自体に突起物や両面接着テープやあるいは面ファスナーなどを設けているため、フィルターを交換する場合に、古いフィルターの一部が固着する面に残留し易く、新規フィルターの取付けの妨げとなることがある。
【0013】
また、長期間使用していると、パイプに設けられた上記の両面接着テープなどの表面にも油分が浸透し、フィルターに対する固着力が低下するという課題を有している。
【0014】
さらに、パイプに上記のような突起物等を設けることは、製造面において工程と部品点数が増えるため、製造コストを押し上げる要因となっていた。
【0015】
本発明は、上述の課題を考慮して発明されたもので、フードを有する換気装置に取付けられるフィルターであって、フードの内部全体の汚染を防止することで、清掃作業を大幅に改善するとともに、フィルターの取付け作業も極めて容易で、また長期間にわたって使用しても防汚効果が維持でき、さらに何度フィルターを交換しても性能が劣化しない低価格な換気装置用のフィルターを提供することを目的とするものである。
【0016】
請求項1は、開口部を囲む対向壁面を有するフードを備えた換気装置に取付けられるフィルターであって、難燃性のシート材からなるフィルター部材と、前記シート材の端部に設けられるアクセプター部と、このアクセプター部に取付け取外し自在に設けられ、かつ前記フードの開口部付近の対向壁面に突っ張って設けられるスティック部材とを具備し、フィルター部材の幅方向の端部を折返して折返部を形成し、この折返部を介してスティック部材が壁面に突っ張るように配置されると共に、スティック部材を介してフィルター部材を張設することで、フードの開口部を覆うように配置されることを特徴とする
【0017】
この手段では、スティック部材がフードの開口部付近の対向する壁面に突っ張ることで、フィルター部材がフードの開口部を覆うように張設される。これにより、フード内部に浸入しようとする油分をフードの入口で遮断し、フードの内部全体が汚染されることを防止する。
また、突っ張り効果を有するスティック部材は、突っ張り方向に交差する方向にズレにくく、油分を含んだ空気に長期間接していても、突っ張り力が低下しないため、フィルター部材の位置ずれを生じて防汚性が劣化することが無い。
また、スティック部材は、フードの材質に関係なく用いることができる。
また、フードの開口部付近にスティック部材を取付ける作業は、無理な姿勢の必要が無く、専門業者等を利用しなくても極めて楽に取付け及び交換が行われる。さらに、既存の換気装置になんら追加加工等を行わなくても、取付けることができる。
さらに、フィルター部材は難燃性を有したシート材からなるため、万一火がついた場合でも、燃え上がることがない。
【0018】
また、請求項2は、フィルター部材は、略々矩形で、対向する2辺にアクセプター部を有することを特徴とする。
【0019】
この手段では、フード開口部の形状に対応し易く、また対向する2辺でフィルター部材が張設されるため、取付ける作業が行い易く、開口部に合わせて弛みや隙間を生じずに張設し易い。
【0020】
また、請求項3は、アクセプター部は、シート材の端部に付設された筒状部で、スティック部材の挿通及び取外しが自在に行えるように形成されることを特徴とする。
【0021】
この手段では、スティック部材とフィルター部材との取付け及び取外しが、筒状部に挿通するだけで自在に行うことができる。
また、古くなったフィルター部材を取外す場合に、スティック部材に古いフィルター部材の残留物が付着しないため、スティック部材を何度でも繰り返し使用することができる。
また、スティック部材は、筒状部に覆われているため、油分に汚染されることもない。
さらに、筒状部は形成が容易で、コストの削減が図れる。
【0022】
また、請求項1〜3記載の発明は、フィルター部材の幅方向の端部を折返して折返部を形成し、この折返部を介してスティック部材が壁面に突っ張るように配置される。
【0023】
れにより、換気装置が排気し、フィルター部材を引き込む圧力が発生しても、折返部が壁面に当接しているため、壁面との間に隙間を生じることがない。また、端部を折返す量を加減することで、開口部の幅に合わせた微調整が行える。
【0024】
【実施の形態】
本発明の基本的な形態について図に基づいて説明する。図1は実施の形態(1)を換気装置のフードに取付けた状態の斜視図、図2は実施の形態(1)の斜視図、図3と図4は実施の形態(1)をフードに取付ける動作を示す斜視図、図5は図4のA−A線で切断した部分の斜視図である。
【0025】
実施の形態(1)の換気装置用フィルター10は、略々矩形のシート材であるフィルター部材11の対向する2辺に、アクセプター部18として筒状部12、12が設けられている。そして、これら筒状部12、12には、スティック部材14、14が挿通されている。このスティック部材14は、突っ張り効果を有しているため、対向する壁面と壁面との間に突っ張るように渡されると、フィルター部材11とともに強固に位置が保持される。さらに、長手方向に伸縮可能であるため、適度な突っ張り力が得られる長さに自在に調節ができる。また、このスティック部材14は、筒状部12に挿通されているだけなので、取付け及び取外しが自在に行われる。そして、油分によってフィルター部材11が汚染されると、筒状部12からスティック部材14が抜き取られ、新しいフィルター部材11に交換される。
【0026】
一方、換気装置200は、汚れた空気や臭い等を強制的に外部に排気するために取付けられるもので、内部に換気扇( 図示されていない)等が配置されている。一般的には、厨房のコンロ等の上方に取付けられ、効率よく油煙を回収して排気をするために、フード21が設けられている。
フード21は、対向する壁面として側板25、26を有している。そして、これら側板25と26の間隔、すなわち開口部22の幅に合わせて、フィルター部材11の余った幅の両端が折り返され、折返部17、17が形成される。スティック部材14、14は、フード21の下端の開口部22付近の25aと26a、25bと26bの位置に配置されるが、このとき、折返部17、17を介して壁面間に突っ張られる。これにより、フィルター部材11が開口部22を内側で隙間なく覆うように張設される。このようにフード21の入口にフィルター部材11が隙間なく配置されるため、フード21の内部への汚染物質の浸入が完全に防止される。
【0027】
フィルター部材11は、適度な布目を有した不織布からなるため、換気装置200によって強制的に排気される油煙の中から、汚染成分のみを捕集し、汚染成分を除去された空気の排気を妨げることはない。
また、フィルター部材11は換気装置200によって上方に吸い込まれる力を受けても、折返部17が壁面に当接していることによって、壁面との間に隙間を生じることがない。
さらに、フィルター部材11に用いられる不織布は、安全性を考慮して難燃性を有している。ここで言う難燃性とは、一般的な火が点きにくい性質だけでなく、火が付いても自然に消火する自消性をも含んでいる。これによりコンロの上方に取付けられても、安全に使用することができる。
【0028】
実施の形態(1)において、アクセプター部18として付設された筒状部12は、図2に示すように、フィルター部材11の端部13を折返して縫着(接着、溶着等でもよい)によって形成されている。
また、スティック部材14は、本出願人が実用新案第2532328号において提案したもので、中空パイプ15と、その両端の外側パイプ16、16からなり、外側パイプ16、16の内部にはそれぞれ付勢手段としてコイル状のスプリング(図示されていない)が配置されている構造である。このスティック部材14は、前記スプリングの付勢力により長手方向に対して突っ張り効果を有するとともに、中空パイプ15を回転させることによって、両端に配置された外側パイプ16、16が同時に同じ量だけ反対方向に移動し、伸縮の調整が自由に行えるものである。
【0029】
なお、アクセプター部18としては、図2に示す筒状部12の形成方法に限定するものではなく、帯状の部材を内部にスティック部材14を挿通可能なように縫着したり、あらかじめ形成されたチューブ体を端部13付近に縫着したりしても良い。
また、スティック部材14の形状としても、円筒状あるいは中実状等の形状でも良く、さらに突っ張り効果や伸縮自在性を得るための構造も、上述の構造に限定するものではない。
【0030】
以上のように構成された本発明の実施の形態(1)の換気装置用フィルター10は、同じ品物を用いて異なるサイズの換気装置にも対応させることができる特長を有している。換気装置用フィルター10のサイズ変更の方法については後述するとして、まず、換気装置200に、適合したサイズの換気装置フィルター10を取付ける動作について、図3と図4を用いて説明する。
【0031】
はじめに、図3に示すように、フィルター部材11の一方の筒状部12にスティック部材14を挿通する。
次に、フィルター部材11の幅を、開口部22の幅に合わせて一方の折返部17を形成し、この折返部17を介して側板25aに当接するようスティック部材14をあてがう。
次に、スティック部材14の外側パイプ16を開口部22の幅に合わせて押し縮め、他方の折返部17を介して側板26aに当接するよう配置する。
次に他方の筒状部12にもスティック部材14を挿通する。
次に、図4に示すように、他方のスティック部材14も先に配置されたスティック部材14と同様に、側板の25bと26bの間に、折返部17、17を介して内側から突っ張るように配置される。これにより、開口部22の内側は、フィルター部材11によって覆われる。
なお、上述の取付の動作は一例であり、使用者の利便性に合わせて自由に取り付けることができる
このように換気装置用フィルター10の張設が完了すると、図5に示すように、図4中のA−A線における断面付近は、筒状部12に囲まれたスティック部材14が、折返部17を介して側板25に当接し、フィルター部材11が側板25の内側に密着するように張設されている。
【0032】
また実施の形態(1)では、上述の動作でフィルター部材11を張設した後でも、さらにフィルター部材11の張力を増すことができる。この場合には、スティック部材14の少なくともどちらか一方を持って、図4の矢印に示すように、フィルター部材11を中心側に向けて巻き取るように回転させる。これは、スティック部材14をそのままの位置で回転させる動作であるため、フィルター部材11の長さ( 奥行き)L方向の弛みが取り除かれ、張力をさらに高めることができる。
また、実施の形態(1)で用いたスティック部材14は、張設後であっても、中空パイプ15を回転させてスティック部材14を伸延させることができる特長を有している。これにより、張設後に側板25、26に対する突っ張り力をさらに高める動作を加えることもできる。
【0033】
上述の動作で取付けられた換気装置用フィルター10は、フィルター部材11が油分で汚れて古くなると、上述とは逆の手順で、簡単に取外すことができる。スティック部材14が筒状部12から取外されたフィルター部材11は、通常は新しいフィルター部材11と交換されるが、フィルター部材11の汚れ方によっては、再利用することもできる。例えば、最近では、3つ口のコンロが使用される場合が多いが、この場合には、コンロの位置に対応するフィルター部材11の位置が集中的に汚れるため、古いフィルター部材11の向きを変えて取付けることで、フィルター部材11を再利用することができ、ゴミの削減も図れる。
このように、本発明の実施の形態(1)によれば、極めて簡単なフィルターの取付け、交換作業だけで、従来使用者を煩わせ、困難と手間を要していたフード21の内部の掃除を不要にすることができる。
【0034】
次に、図4と同じ換気装置用フィルター10を用いて、開口部の幅が異なる換気装置に張設する場合について説明する。図6は幅の異なる換気装置に実施の形態(1)を取付けた状態の斜視図を示している。
【0035】
図6に示された換気装置201の内寸は、図4の換気装置200の幅Wに比較してΔw狭く、W−Δwというを幅寸法を有している。このような幅が狭い換気装置に、図4と同じ換気装置用フィルター10を取付ける場合には、あらかじめ換気装置201の幅W−Δwに合わせて、フィルター部材11の幅を切断する。フィルター部材11は不織布を材料としているため、はさみ等で容易に切断できる。このとき、フィルター部材11の幅は、両端に折返部17を形成することを考えて、開口部22の幅W−Δwよりも6cm程度(これに限定するものではない)広めに切断されることが望ましい。
また、スティック部材14は伸縮が自在であるため、換気装置201に合わせて自由に調節ができる。
フィルター部材11とスティック部材14を、あらかじめ換気装置201の幅に合わせておくことで、図4と同様の手順で、開口部22に隙間なく張設することができる。
このように、本発明の実施の形態(1)を用いれば、フィルター部材11の幅を簡単に切断して調節でき、スティック部材14が伸縮自在であるため、換気装置201の幅に合わせて、フィルター部材11の幅を容易に調節することができる。
【0036】
次に、図4と同じ換気装置用フィルター10を用いて、開口部の長さ(奥行き)が異なる位置に張設する場合について説明する。図7は実施の形態(1)の長さ(奥行き)を変える動作を示す斜視図である。
【0037】
図7の換気装置202の内寸は、図4の換気装置200の長さ( 奥行き)Lに比較してΔl狭く、L−Δlというを長さ( 奥行)寸法を有している。このような長さ( 奥行き)が短い換気装置に、図4と同じ換気装置用フィルター10を取付ける場合には、あらかじめ短縮したいΔl分のフィルター部材11を、筒状部12に挿通されたスティック部材14を中心にして矢印のように巻き取ってから、側板の25と26の間に配置する。また、図7では、手前側のスティック部材14に巻き取る動作を示しているが、もちろん両方のスティック部材14に行っても良い。
このように、本発明の実施の形態(1)を用いれば、フィルター部材11は巻き取る長さを自由に変更できるため、換気装置202の長さ( 奥行き)寸法に合わせて、フィルター部材11の長さ(奥行き)を容易に調節することができる。
【0038】
次に、換気装置の形状に対応して、様々な張設の仕方が行える例について説明する。図8は実施の形態(1)を斜め張りする例、図9は、実施の形態(1)のスティック部材の方向を変えて張る例を示している。
【0039】
換気装置によっては、コンロ付近での明るさを確保するために、照明を内蔵している場合があり、図8はその一つとして、換気装置203の奥側に照明24が配置された例を示している。
フード内部に汚れが浸入することを防止するためには、開口部22の全面を覆うことが望ましいが、使用者によっては照明24を露出させたいと望む場合もある。このような場合でも、本発明の実施の形態(1)を用いれば、フィルター部材11を斜めに張ることも可能であるため、照明24の部分を露出させ、かつできるだけフード21の内部を汚さないようにすることができる。図8では、奥側に照明24が内蔵された例を示しているが、照明の位置等は換気装置の構造によって様々であり、いずれの位置にあっても対応することが可能である。
このように、本発明の実施の形態(1)を用いれば、使用者の要望に合わせて斜めに張ることも可能で、換気装置203の内部の構造に適応させることができる。
【0040】
また、換気装置によっては、形状が大きく変形している場合があり、図9はその一つとして、長さ(奥行き)の長い換気装置204の例を示している。
上述までの説明では、本発明の実施の形態(1)は、スティック部材14を換気装置の幅の方向に突っ張るように配置した例で説明してきたが、図9に示すような換気装置204の形状や、あるいは取付のし易すさ等に合わせて、長さ(奥行き)方向に突っ張るようにスティック部材を配置しても良い。
また、開口部の形状が必ずしも矩形ではなく、例えば台形のような形状の換気装置であっても、幅方向と長さ( 奥行き)方向のサイズ調節の大きさに変化を付けることで、簡単に適応させることが可能である。
さらに、換気装置の構造によっては、フード21の外側の隣接する壁面を利用して、開口部22の外側にスティック部材14を配置し、開口部22を覆うように換気装置用フィルター10を取付けても良い。
このように、本発明の実施の形態(1)を用いれば、様々な換気装置の形状や構造に適応させて取付けることができる。
【0041】
以上に説明したように、本発明の実施の形態(1)を用いれば、換気装置の幅Wや長さ(奥行き)Lが異なる場合でも、同じ換気装置用フィルター10を用いて極めて容易にサイズを調節して取付けることができる。そのため、汎用的に使用される換気装置の規格サイズの大きい物に、あらかじめ本発明の換気装置用フィルター10の大きさを合わせておけば、ほぼ全サイズの換気装置に対応して使用することができる。
もちろん、あらかじめ数種類の換気装置用フィルター10を準備して、さらに幅広く換気装置のサイズに対応して用いてもよい。
【0042】
また、上述の説明はコンロの上方に取付けられる換気装置用のフィルターとして説明しているが、厨房に取付けられる換気装置に限らず、その他の用途で用いられる換気装置に取付けても良い。
【0043】
次に、本発明の実施の形態(2)について図に基づいて説明する。図10は、実施の形態(2)の斜視図である。実施の形態(2)が実施の形態(1)と異なる点は、スティック部材の構造であるため、実施の形態(1)と同一の説明については省略する。
【0044】
図10は、略々矩形のフィルター部材11の、一辺のアクセプター部18として設けられた筒状部14に、薄い板状のスティック部材19を挿入した状態を示している。スティック部材19は、長手方向に屈伸するとともに、屈曲した状態にあるときは、伸延する方向に突っ張り力を有している。
このスティック部材19が上方向に屈曲するよう力を加えた状態で、対向する壁面間に配置すると、壁面に対する突っ張り力によりフィルター部材11を張設することができる。上方向に屈曲させていることで、下方向に力が加わっても、落下する心配が無い。この張設されたフィルター部材11によって実施の形態(1)と同様に、換気装置の内部が汚染されることを防止することができる。また、このスティック部材19は屈曲させる角度を変えることで長手方向の調節ができる。また実施の形態(1)と同様にフィルター部材11の折返部17の量を変えたり、フィルター部材11を切断したり、巻き取ったりすることで、様々な換気装置の形状に合わせて、サイズを調節することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明の換気装置用フィルターは、開口部を囲む対向壁面を有するフードを備えた換気装置に取付けられるフィルターであって、難燃性のシート材からなるフィルター部材と、前記シート材の端部に設けられるアクセプター部と、このアクセプター部に取付け取外し自在に設けられ、かつ前記フードの開口部付近の対向壁面に突っ張って設けられるスティック部材とを具備し、スティック部材を介してフィルター部材を張設することで、フードの開口部を覆うように配置されることを特徴としており、これによって換気装置の内部全体が汚れることを防止して、掃除の作業を大幅に軽減できる。
【0046】
また、換気装置への取付けや、古くなったフィルター部材の交換の作業も極めて容易に行える。
【0047】
さらに、サイズの調節も簡単に行えるため、ほとんどすべての換気装置に対応して取付けることができ、低コストな換気装置用フィルターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態(1)を換気装置のフードに取付けた状態の斜視図である。
【図2】実施の形態(1)の斜視図である。
【図3】実施の形態(1)をフードに取付ける動作を示す斜視図である。
【図4】実施の形態(1)をフードに取付ける動作を示す斜視図である。
【図5】図4のA−A線で切断した部分の斜視図である。
【図6】幅の異なる換気装置に実施の形態(1)を取付けた状態の斜視図である。
【図7】実施の形態(1)の長さ(奥行き)を変える動作を示す斜視図である。
【図8】実施の形態(1)を斜め張りする例を示す斜視図である。
【図9】実施の形態(1)のスティック部材の方向を変えて張る例を示す斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態(2)を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 換気扇用フィルター
11 フィルター部材
12 筒状部
13 端部
14、19 スティック部材
15 中空パイプ
16 外側パイプ
17 折返部
18 アクセプター部
200〜204 換気装置
21 フード
22 開口部
24 照明
25、26 側板

Claims (3)

  1. 開口部を囲む対向壁面を有するフードを備えた換気装置に取付けられるフィルターであって、難燃性のシート材からなるフィルター部材と、前記シート材の端部に設けられるアクセプター部と、このアクセプター部に取付け取外し自在に設けられ、かつ前記フードの開口部付近の対向壁面に突っ張って設けられるスティック部材とを具備し、フィルター部材の幅方向の端部を折返して折返部を形成し、この折返部を介してスティック部材が壁面に突っ張るように配置されると共に、スティック部材を介してフィルター部材を張設することで、フードの開口部を覆うように配置されることを特徴とする換気装置用フィルター。
  2. フィルター部材は、略々矩形で、対向する2辺にアクセプター部を有することを特徴とする請求項1記載の換気装置用フィルター。
  3. アクセプター部は、シート材の端部に付設された筒状部で、スティック部材の挿通及び取外しが自在に行えるように形成されることを特徴とする請求項1または2記載の換気装置用フィルター。
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