JP2001241867A - 直交流型全熱交換器 - Google Patents
直交流型全熱交換器Info
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Abstract
ことがなく、湿度の変化によっても寸法が大きく変化す
ることがなく、コルゲートシートとして燃え易い材料を
使用しても全体としては難燃性を有する直交流型全熱交
換器を提供しようとするものである。 【解決手段】ライナーシート4は透湿性を有する材料よ
り構成し、コルゲートシート5,6は非吸湿性の材料よ
り構成した。
Description
に換気した時の熱エネルギー回収や互いに温度の異なる
気体の流れの全熱交換などに用いられる直交流型全熱交
換器に関するものである。
換気した時の顕熱エネルギーの回収とともに湿分を戻す
ようにしている。このために2つの空気通路の間で湿分
の移動ができるように透湿性のある紙で空気通路を遮断
している。
に沿って説明する。図2は従来の直交流型全熱交換器の
斜視図である。図2において、1はライナーシートであ
り透湿性のある難燃紙よりなり平面状である。
透湿性のある難燃紙であり、波付け加工されている。そ
してコルゲートシート2及び3はライナーシート1を介
して接合され、互いに波の方向が直交している。
ナーシート1によって遮断された空気流通路が形成され
る。そして各空気流通路に流れる空気の温度が相違する
場合は、ライナーシート1を介して顕熱交換がなされ
る。
め、各空気流通路に流れる空気の相対湿度が相違する場
合は、ライナーシート1を介して湿気の交換がなされ
る。このようにして各空気流通路に流れる空気の全熱交
換がなされる。
交流型全熱交換器は次のような問題がある。つまり各空
気流通路に流れる空気の一方が氷点下であって他方の空
気の湿度が高い(露点が0℃以上)の場合は、コルゲー
トシート2,3に吸着された湿分が凍結する。
3内に氷の結晶が生成され、シートが厚さ方向に膨らみ
コルゲートシート2,3を構成する難燃紙が損傷を受け
るという問題があった。
たり乾燥することによって伸縮し、その結果直交流型全
熱交換器全体が積厚方向に伸縮するという問題もあっ
た。
のような空気条件でも損傷を受けず、寸法安定性が高い
直交流型全熱交換器を提供しようとするものである。
課題を解決するため、ライナーシートは透湿性を有する
材料より構成し、コルゲートシートは非吸湿性の材料よ
り構成した。
ライナーシートとコルゲートシートとの交互積層体であ
って、コルゲートシートの波の方向が交互に交わるよう
に積層され、ライナーシートは透湿性を有する材料より
なり、コルゲートシートは非吸湿性の材料よりなるもの
であり、顕熱および潜熱はライナーシートを介して伝達
され、ライナーシートはコルゲートシートによって間隔
を保つように支持されるという作用を有する。
ついて図に沿って詳細に説明する。図1において、4は
ライナーシートであり透湿性のある難燃紙よりなり平面
状である。ここで透湿性のある難燃紙としては、パルプ
を主原料とする紙に難燃剤を添加し、吸湿剤を添加する
ことによって得ることができる。
ポリプロピレンフィルムであり、波付け加工されてい
る。そしてコルゲートシート5及び6はライナーシート
4を介して接合され、一段毎に互いに波の方向が直交し
ている。
ナーシート4によって遮断された2群の空気流通路が形
成される。そして各空気流通路に流れる空気の温度が相
違する場合は、ライナーシート4を介して顕熱交換がな
される。
め、各空気流通路に流れる空気の相対湿度が相違する場
合は、ライナーシート4を介して湿気の交換がなされ
る。このようにして各空気流通路に流れる空気の全熱交
換がなされる。
℃以下であって、他方の空気流通路に流れる空気の温度
が0℃以上でありかつ露点が0℃以上であった場合、他
方の空気流通路内で結露した水が凍る可能性がある。
もコルゲートシート5,6は吸湿性がないため、コルゲ
ートシート5,6はなんの影響も受けない。
化した場合、ライナーシート4は吸湿性があるため伸縮
するが、コルゲートシート5,6は吸湿性がないため伸
縮しない。ライナーシート4が伸縮すると直交流型全熱
交換器の寸法はライナーシート4の面と平行な方向に伸
縮する。
ため、ライナーシート4の伸縮率と同じ率でしか直交流
型全熱交換器は伸縮しない。しかも実際は次の理由によ
って直交流型全熱交換器の伸縮率はライナーシート4の
伸縮率よりはるかに小さくなり、無視できる伸縮率とな
る。
6と接着されており、コルゲートシート5,6は湿度変
化では伸縮しない。従って、ライナーシート4が伸縮し
ようとした時にコルゲートシート5,6の波の稜線方向
の伸縮は押さえられる。しかもコルゲートシート5,6
の波の方向は交互に直交しているため、結果としてライ
ナーシート4の伸縮は押さえられる。
め、難燃性でしかも湿気を含んでいる。このため、ライ
ナーシート4は燃えにくい性質を有している。もしコル
ゲートシート5,6として燃え易い材料を使って、コル
ゲートシート5,6が燃えた場合であっても、燃焼によ
って発生する熱がライナーシート4に含まれる水分の気
化熱によって奪われ、コルゲートシート5,6の燃え広
がりが防止される。
ィルムであると、その材料の軟化点以上の温度になると
コルゲートシート5,6の波形が潰れ、各空気流通路も
空気の流通ができない状態になる。従って、万一この直
交流型熱交換器に空気を送るブロアが過熱して発火した
ような場合に、着火温度以上になる前にコルゲートシー
ト5,6が軟化し各空気流通路内への空気の流通はなく
なり、酸素の供給がなくなるので、この直交流型熱交換
器も燃え出して火災を助長するというようなことはな
い。
フィルムであり、ライナーシート4が難燃紙である場合
に、ライナーシート4とコルゲートシート5,6とを接
着する接着剤としてライナーシート4より耐熱性の低い
もの、例えばアクリル・エマルジョン系や酢酸ビニル・
エマルジョン系接着剤を用いると上記の直交流型熱交換
器の難燃作用がさらに改善される。
性フィルムであると、その材料の軟化点以上の温度にな
るとコルゲートシート5,6の波形が潰れるが、この時
接着剤の耐熱性が低いとライナーシート4とコルゲート
シート5,6との接着が外れる。するとコルゲートシー
ト5,6はライナーシート4から拘束されないため、熱
収縮が阻害されることなく起こり、コルゲートシート
5,6は面積が1/4程度に縮まる。
は速やかに潰れてしまい、直交流型熱交換器内に熱風が
通過することがなくなり、直交流型熱交換器が発火する
危険性が減少する。
としてポリプロピレンフィルムを用いる例を示したが、
硬質ポリ塩化ビニールフィルム、ポリエチレンテレフタ
レートフィルムなどの合成樹脂フィルムを用いることが
できる。
してパルプを主原料とする紙に難燃剤を添加し、吸湿剤
を添加した例を示したが、ガラス繊維を主原料とする紙
や多孔性ポリエステルフィルムなどでも同様の効果が期
待できる。
く構成したので、空気流通路内で凍結が発生しても損傷
を受けることがなく、湿度の変化によっても寸法が大き
く変化することがないものである。
ゲートシートとして燃え易い材料を使用しても全体とし
ては難燃性を有するようにすることができる。
ィルムを用いると、高温の空気が送られた場合に直交流
型全熱交換器の空気流通路がなくなるため、燃えにくく
なる。
とを接着する接着剤にライナーシートより耐熱性の低い
ものを用いると、熱を受けた時にコルゲートシートの変
形がより進み易くなり、より難燃性が高くなる。
視図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】ライナーシートとコルゲートシートとの交
互積層体であって、コルゲートシートの波の方向が交互
に交わるように積層され、前記ライナーシートは透湿性
を有する材料よりなり、前記コルゲートシートは非吸湿
性の材料よりなることを特徴とする直交流型全熱交換
器。 - 【請求項2】ライナーシートは難燃紙である請求項1記
載の直交流型全熱交換器。 - 【請求項3】コルゲートシートは合成樹脂フィルムであ
る請求項1記載の直交流型全熱交換器。 - 【請求項4】合成樹脂フィルムは熱可塑性である請求項
3記載の直交流型全熱交換器。 - 【請求項5】ライナーシートより耐熱性の低い接着剤で
ライナーシートとコルゲートシートとを接着した請求項
4記載の直交流型全熱交換器。
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