JP2008089199A - 全熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】家庭用の熱交換型換気扇やビルなどの全熱交換型換気装置に使用する積層構造の全熱交換器に関し、特に寒冷地や結露を繰り返すような環境でも使用できる全熱交換器を提供することを目的としている。
【解決手段】間隔板3aと間隔板3aで間隔を保持された伝熱板2aにより気流の通風路5a、5bが形成され、一次気流Aと二次気流Bを通風路5a、5bに流通することにより、伝熱板2aを介して温度と湿度を熱交換するようにした全熱交換器1aにおいて、通風路5a、5bは非水溶性で撥水性を高くした全熱交換器1aを得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、家庭用の熱交換型換気扇やビルなどの全熱交換型換気装置に使用する積層構造の全熱交換器に関し、特に寒冷地や結露を繰り返すような環境でも使用できる全熱交換器に関するものである。
従来、この種の全熱交換器は、コルゲート加工を応用した直交流型構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その全熱交換器について、図12を参照しながら説明する。
図に示すように、熱交換ブロック101は塩化リチウムなどの吸湿剤を含む親水性高分子で処理された加工紙などの伝熱板102と波形の間隔板103とを貼り合わせたものであり、この熱交換ブロック101を交互に90度ずらしながら複数枚積層して全熱交換器104を形成している。
上記構成において、一次気流Aと二次気流Bを流通すると、伝熱板102を介して一次気流Aと二次気流Bの間で熱交換する。
また、この種の全熱交換器には、透湿性、気体遮蔽性、防炎性を有するものもある(例えば、特許文献2参照)。
以下、その全熱交換器について説明する(図示せず)。
水溶性高分子樹脂の水溶液に、グアニジン塩系防炎剤と有機または無機塩吸湿剤とを添加した混合溶液を和紙などの可燃性の多孔性物体に含浸または塗装することにより、透湿性、気体遮蔽性、防炎性を有する伝熱板105を形成する。この伝熱板105を用いて全熱交換器106を形成すると、潜熱交換効率が高く、二酸化炭素などのガス移行が少なく、防炎性に優れた全熱交換器106が得られる。
全熱交換器106の伝熱板105は、親水性繊維より成る和紙などの可燃性の多孔性物体を基材とすることで、多孔性物体に吸着された水分子は透湿過程中において拡散速度を大きくし、更に有機または無機塩吸湿剤によって透湿性能を高めることができ、全熱交換器106の潜熱交換効率を向上することができる。またポリビニルアルコール樹脂などの水溶性高分子樹脂を多孔性物体に含浸または塗装することにより、通気性を小さくし、全熱交換器106の二酸化炭素などのガス移行を少なくすることができる。またグアニジン塩系防炎剤を多孔性物体に含浸または塗装することにより、防炎性を良好にすることができる。
また、この種の全熱交換器には寒冷地や浴室、温水プールなどの結露しやすい環境においても使用できるように、伝熱板の材質を耐湿化しているものもある(例えば、特許文献3参照)。
以下、その全熱交換器の伝熱板について図13を参照しながら説明する。
図に示すように、全熱交換器107(図示せず)の伝熱板108は特定透気度を有するように緻密性に形成した不織布などの多孔質基材109の上に非水溶性の親水性高分子110を塗布して複合透湿膜111を成形する。
伝熱板108の材質は多孔質基材109を不織布とし、水蒸気透過膜を非水溶性の親水性高分子110にすることによって耐湿化を図り、結露を繰り返す環境においても全熱交換器107の形状変化を少なくすることができる。
また、この種の全熱交換器には結露しやすい環境においても変形せず、長期にわたり性能が保全され、潜熱交換効率が向上するように伝熱板を複合透湿膜にしたものもある(例えば、特許文献4参照)。
以下、その全熱交換器の伝熱板について図14を参照しながら説明する。
図に示すように、非水溶性で通気性の大きい繊維性多孔質シート112と、水蒸気を透過させ得る非水溶性の親水性高分子薄膜113との間に、繊維性多孔質シート112の孔径より小さい孔径の細孔を持つ非水溶性の多孔質膜114を介在させた複合透湿膜115を伝熱板116とし、波形の間隔板117(図示せず)の頂点部に接着剤を塗布して伝熱板116を貼り合わせて熱交換ブロック118(図示せず)を成形する。次に熱交換ブロック118の波形の頂点部に接着剤を塗布して、熱交換ブロック118を交互に90度ずらしながら複数枚積層接着して全熱交換器119(図示せず)を形成する。
全熱交換器119の伝熱板116は、透湿性気体遮蔽物の主体となる非水溶性の親水性高分子薄膜113の薄膜を多孔質膜114を介して通気度の大きい繊維性多孔質シート112に形成するため、薄膜をピンホールの生成や剥離を回避しつつ十分な薄さにすることができ、気体移行率を小さくすることができると共に、潜熱交換効率を向上することができる。また、伝熱板116は非水溶性の材料で構成されているので、結露を繰り返すような環境においても変形を伴わず、しかも長期にわたり安定した性能を維持することができる。
また、この種の熱交換器には、熱交換器を構成する間隔板に撥水加工を施し、熱交換器内に結露した水の排水性を高めたものもある(例えば、特許文献5参照)。
以下、その熱交換器について説明する(図面は示さず)。
一次気流と二次気流が流通する通風路120を仕切り、互いの通風路120の間で熱交換可能にする伝熱板121と、前記通風路120を形成保持する間隔板122とを積層した熱交換器123において、間隔板122に撥水加工を施したものである。
熱交換器123は間隔板122に撥水加工を施したことにより、間隔板122が水を弾くようになり、熱交換器123の通風路120内で結露した水がその場に留まらず、風圧により熱交換器123の外に排出されるので、結露などによる通気抵抗の向上を抑制することができる。
特公昭47−19990号公報 特公昭53−34663号公報 特許第1793191号公報 特許第2639303号公報 特開平10−54691号公報
このような従来の全熱交換器107および全熱交換器119では、全熱交換器107の伝熱板108および全熱交換器119の伝熱板116は非水溶性の材料で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても耐水性を有するが、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、伝熱板108または伝熱板116と間隔板などで形成された通風路に結露水が発生すると、伝熱板108、伝熱板116、間隔板、通風路などは結露水を排出する処理がされていないため、全熱交換器107または全熱交換器119は結露水が通風路内に留まり、気流の通気抵抗が向上するという課題があり、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することが要求されている。また、外気温度が0℃以下の冬季や寒冷地では、全熱交換器107または全熱交換器119は結露水が通風路内に留まり、更に冷たい外気の気流によって結露水は凍結し、通風路が塞がれることにより気流の流通および熱交換ができなくなるという課題があり、全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することが要求されている。
また、熱交換器123は間隔板122に撥水加工を施したことにより、間隔板122が水を弾くようになり、熱交換器123の通風路120内で結露した水がその場に留まらず、風圧により熱交換器123の外に排出され、結露水による通気抵抗の向上を抑制することができるが、通風路120を形成する間隔板122だけに撥水加工を施しているため、間隔板122以外に通風路120を形成する伝熱板121は撥水性が無いので、結露水が伝熱板121の面に発生すると、結露水が通風路120内に留まり、気流の通気抵抗が向上するという課題があり、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することが要求されている。また撥水加工を施した間隔板122の材料を熱交換器123の伝熱板121に用いて、通風路120、伝熱板121、間隔板122の撥水性を高めることはできるが、間隔板122は伝熱板121の間隔を保持する目的のため、熱交換器123の形状を維持する強度、伝熱板121との接着性、熱交換器123の切断性などには適するが、間隔板122は一次気流と二次気流の漏れが無く、且つ効率的に熱交換することに必要な気体遮蔽性、温度や湿度を交換する伝熱性や透湿性が全て備わっていないため、間隔板122を伝熱板121に用いた熱交換器123は全熱型の熱交換器として使用することができない。また、間隔板122は湿度を交換する作用が無いため、間隔板122を伝熱板121に用いた熱交換器123は温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器である。0℃以下の冬季や寒冷地では、室内から排出される湿度(室内空気に含まれる水分)は0℃以下の外気の気流によって冷やされ、通風路120内で結露するが、顕熱型の熱交換器は湿度を交換することができないため、室内空気を排出する通風路120に含まれる水分は全て通風路120を通過することになり、水分量が多くなることによって結露水の量が増え、撥水加工した間隔板122だけでは熱交換器123の外へ排出する処理が不足し、熱交換器123は結露水が通風路120内に留まり、気流の通気抵抗が向上するという課題があり、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することが要求されている。
また、熱交換器123の間隔板122は撥水加工を施しているが、耐水加工が施されていないため、結露を繰り返すような環境において、間隔板122の撥水加工は徐々に劣化するという課題があり、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することが要求されている。
また、全熱交換器107の伝熱板108は透気度の高い不織布などの多孔質基材109に非水溶性の親水性高分子110を塗布して複合透湿膜111を形成しているために、非水溶性の親水性高分子110の膜厚は厚くなり、透湿性能が低下することによって潜熱交換効率が低下する。逆に膜厚を薄くすると、多孔質基材109と非水溶性の親水性高分子110の複合透湿膜111の結合力が低下して、複合透湿膜111は剥離しやすいうえ、ピンホールもできやすく、気流の漏れを起こしやすいなど全熱交換器の基本性能が劣化するという課題があり、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することが要求されている。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができる全熱交換器を提供することを目的としている。
本発明の全熱交換器は上記目的を達成するために、間隔板と前記間隔板で間隔を保持された伝熱板により気流の通風路が形成され、一次気流と二次気流を前記通風路に流通することにより、前記伝熱板を介して温度と湿度を熱交換するようにした全熱交換器において、前記通風路は非水溶性で撥水性を備えたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、少なくとも結露水が発生する通風路は非水溶性で撥水性を備えたたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、通風路を形成する伝熱板は非水溶性で撥水性を備えたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、伝熱板の表裏について、少なくとも結露水が発生する通風路を構成する前記伝熱板面は非水溶性で撥水性を備えたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、伝熱板は撥水性を備え非水溶性の透湿樹脂膜で構成したものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、透湿樹脂膜は撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜を備え、前記多孔質樹脂膜の片面に、前記親水性透湿樹脂膜を重合した2層構造の透湿樹脂膜としたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができ、また結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、伝熱板の剥離が無く、気流の漏れを防止するなどの全熱交換器の基本性能を保持することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板を構成する成分が保持され、伝熱板は透湿性、気体遮蔽性、撥水性などの基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、透湿樹脂膜の多孔質樹脂膜の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜としたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができ、また結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、伝熱板の剥離が無く、気流の漏れを防止するなどの全熱交換器の基本性能を保持することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、伝熱板を構成する成分が保持され、伝熱板は透湿性、気体遮蔽性、撥水性などの基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、透湿樹脂膜の親水性透湿樹脂膜の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜としたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また気流の漏れを防止するなどの全熱交換器の基本性能を向上することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、多孔質樹脂基材は撥水性を備えたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、多孔質樹脂膜はポリテトラフルオロエチレンで構成したものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、伝熱板を構成する成分が保持され、伝熱板は透湿性、気体遮蔽性、防炎性、撥水性などの基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、多孔質樹脂基材は不織布で構成したものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、伝熱板を構成する成分が保持され、伝熱板は透湿性、気体遮蔽性、撥水性などの基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、伝熱板の表裏について、少なくとも結露水が発生する通風路を構成する前記伝熱板面であって、結露水が前記伝熱板上に発生する前記伝熱板面だけは非水溶性で撥水性を備えたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、伝熱板は多孔質樹脂膜と親水性透湿樹脂膜で構成された2層構造の透湿樹脂膜または前記多孔質樹脂膜と前記親水性透湿樹脂膜と多孔質樹脂基材で構成された3層構造の複合透湿樹脂膜を備え、前記伝熱板は前記多孔質樹脂膜と前記親水性透湿樹脂膜または前記多孔質樹脂膜と前記親水性透湿樹脂膜と前記多孔質樹脂基材が同じ順番で積層された全熱交換器において、結露水が発生する通風路を構成する前記伝熱板面であって、結露水が前記伝熱板上に発生する前記伝熱板面だけは非水溶性で撥水性を備えたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また一次気流と二次気流とが流通する通風路の伝熱板の表面抵抗を均等化することにより、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、通風路を形成する間隔板は非水溶性で撥水性を備えたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、間隔板は間隔保持材を備え、前記間隔保持材は連続的な波形状にしたものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、間隔板は伝熱板の間隔を保持するための間隔リブと気流の漏れを遮蔽するための遮蔽リブを備え、間隔保持材より広い間隔で前記伝熱板上に配するように並列される前記間隔リブ同士が離れているものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、伝熱板と間隔リブと遮蔽リブとを樹脂にて一体成形して単位素子を形成し、この単位素子を複数積層することにより前記伝熱板間に通風路が形成されるものである。
この手段により通気抵抗の低減、潜熱交換効率の向上、気流の漏れを防止するなどの全熱交換器の基本性能を向上することのできる全熱交換器が得られる。
また他の手段は、間隔板は非水溶性の樹脂で構成したものである。
この手段により結露を繰り返すような環境においても、撥水性による結露水による撥水性の劣化を防止することができ、また結露を繰り返すような環境においても、非水溶性により結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することのできる全熱交換器が得られる。
本発明によれば結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができるという効果のある全熱交換器を提供できる。
また、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができるという効果のある全熱交換器を提供できる。
また、全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができるという効果のある全熱交換器を提供できる。
また、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができるという効果のある全熱交換器を提供できる。
また、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができるという効果のある全熱交換器を提供できる。
本発明の請求項1記載の発明は、間隔板と前記間隔板で間隔を保持された伝熱板により気流の通風路が形成され、一次気流と二次気流を前記通風路に流通することにより、前記伝熱板を介して温度と湿度を熱交換するようにした全熱交換器において、前記通風路は非水溶性で撥水性を備えたものであり、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器において、通風路は撥水性を備えたことにより水を弾くため、結露水が発生した通風路に流通されている気流の風速または通風路の勾配による重力落下により、結露水は全熱交換器から排出しやすいので、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また0℃以下の冬季や寒冷地では、室内空気を排出する通風路に含まれる水分は、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、外気から室内へ給気される通風路に移動するため、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記通風路の撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また外気温度が0℃以下の冬季や寒冷地では、結露水が通風路内に留まり、更に冷たい外気の気流によって結露水は凍結し、通風路が塞がれることにより気流の流通および熱交換ができなくなるが、結露水の減少と排水性向上により通風路内に結露水が無いため、全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。また通風路は非水溶性で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができる。
また通風路の撥水性は、通風路を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、少なくとも結露水が発生する通風路は非水溶性で撥水性を備えたものであり、少なくとも結露水が発生する通風路だけは撥水性を備えたことにより水を弾くため、結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。
また少なくとも結露水が発生する通風路だけは非水溶性で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができる。また通風路の撥水性は、少なくとも結露水が発生する通風路を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また、通風路を形成する伝熱板は非水溶性で撥水性を備えたものであり、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器において、結露水は通風路内の伝熱板に接触するため、この伝熱板は撥水性を備えたことにより水を弾くため、伝熱板に接触する結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。
また伝熱板は非水溶性で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができる。また伝熱板の撥水性は、伝熱板を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また、伝熱板の表裏について、少なくとも結露水が発生する通風路を構成する前記伝熱板面は非水溶性で撥水性を備えたものであり、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器において、結露水は通風路内の伝熱板の最も外側の面に発生するため、この伝熱板の表裏について、少なくとも結露水が発生する通風路を構成する前記伝熱板面だけは撥水性を備えたことにより水を弾くため、結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。
また少なくとも結露水が発生する通風路の伝熱板は非水溶性で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができる。また伝熱板の撥水性は、少なくとも結露水が発生する伝熱板面を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また、伝熱板は撥水性を備え非水溶性の透湿樹脂膜で構成したものであり、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器において、結露水は通風路内の伝熱板に接触するため、この伝熱板は撥水性を備え透湿樹脂膜で構成したことにより水を弾くため、撥水性を備え透湿樹脂膜の伝熱板に接触する結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。
また全熱交換器を構成する伝熱板は、非水溶性の透湿樹脂膜で構成されているため、多湿環境でも形状変化が少なく性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができる。また伝熱板の撥水性は、伝熱板を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また、透湿樹脂膜は撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜を備え、前記多孔質樹脂膜の片面に、前記親水性透湿樹脂膜を重合した2層構造の透湿樹脂膜としたものであり、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器において、結露水は通風路内の伝熱板に接触するため、この伝熱板は撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜を重合した2層構造の透湿樹脂膜で構成し、更に結露水が伝熱板に接触する伝熱板の面を撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜とした2層構造の透湿樹脂膜で構成したことにより水を弾くため、撥水性が高い2層構造の透湿樹脂膜の伝熱板に接触する結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。また全熱交換器を構成する伝熱板は、非水溶性の透湿樹脂膜で構成されているため、多湿環境でも形状変化が少なく性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができる。
また伝熱板は透湿樹脂膜の骨組みを非水溶性の多孔質樹脂膜が担い、この骨組みに気体遮蔽性と透湿性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜を重合したことにより親水性透湿樹脂膜を薄くすることができ、2層構造の透湿樹脂膜は気体移行が少なく、且つ熱移動が高く、水蒸気のみを選択的に透過抵抗を小さくすることができるので、結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができる。また多孔質樹脂膜は細孔を多数有するために、親水性透湿樹脂膜が細孔に入り込むように重合することができるので、2層構造の透湿樹脂膜はアンカー効果により重合強度を向上することができ、剥離がなくなることで透湿樹脂膜の基本性能を長期に保持することができ、更に透湿樹脂膜を親水性透湿樹脂膜のみで構成すると、結露を繰り返すような環境では吸湿による連続的な膨潤により、親水性透湿樹脂膜は加水分解が促進され、性能劣化が早まるが、2層構造の透湿樹脂膜は多孔質樹脂膜の骨組みに親水性透湿樹脂膜を重合することにより、吸湿による膨潤を抑えることができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板の剥離が無く、気流の漏れを防止するなどの全熱交換器の基本性能を保持することができる。
また透湿樹脂膜は撥水性を備え非水溶性を有する多孔質樹脂膜および親水性透湿樹脂膜で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板を構成する成分が保持され、伝熱板は透湿性、気体遮蔽性、撥水性などの基本性能を保持することができる。また伝熱板の撥水性は、伝熱板を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また、透湿樹脂膜の多孔質樹脂膜の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜としたものであり、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材は伝熱板としての強度を保持する役目を担い、空気や水の抵抗を極力受けないような多孔質に構成した場合、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器において、結露水は通風路内の伝熱板に接触するため、この伝熱板は撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜と通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜で構成し、更に結露水が伝熱板に接触する伝熱板の面を空気や水の抵抗を極力受けない多孔質樹脂基材と、多孔質樹脂基材の次に重合される撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜とした3層構造の複合透湿樹脂膜で構成したことにより水を弾くため、撥水性が高い3層構造の複合透湿樹脂膜の伝熱板に接触する結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。
また通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材は伝熱板としての強度を保持する役目を担い、気体遮蔽および温度と湿度を熱交換する機能を果たす多孔質樹脂膜および親水性透湿樹脂膜で構成した透湿樹脂膜は更に薄膜化することができ、3層構造の複合透湿樹脂膜は気体移行が少なく、且つ熱移動が高く、水蒸気のみを選択的に透過抵抗を小さくすることができるので、結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができる。
また多孔質樹脂膜は細孔を多数有するために、多孔質樹脂基材が細孔に入り込むように重合することができるので、3層構造の複合透湿樹脂膜はアンカー効果により重合強度を向上することができ、剥離がなくなることで複合透湿樹脂膜の基本性能を長期に保持することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板の剥離が無く、気流の漏れを防止するなどの全熱交換器の基本性能を保持することができる。また3層構造の複合透湿樹脂膜は撥水性を備え非水溶性を有する多孔質樹脂膜、親水性透湿樹脂膜および多孔質樹脂基材で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板を構成する成分が保持され、伝熱板は透湿性、気体遮蔽性、撥水性などの基本性能を保持することができる。また伝熱板の撥水性は、伝熱板を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また、透湿樹脂膜の親水性透湿樹脂膜の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜としたものであり、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器において、結露水は通風路内の伝熱板に接触するため、この伝熱板は撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜と通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜で構成し、更に結露水が伝熱板に接触する伝熱板の面を撥水性が高く非水溶性の多孔質樹脂膜とした3層構造の複合透湿樹脂膜で構成したことにより水を弾くため、撥水性が高い3層構造の複合透湿樹脂膜の伝熱板に接触する結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。また伝熱板は3層構造の複合透湿樹脂膜の一方の外面は多孔質樹脂膜、他方の外面は多孔質樹脂基材で構成されるため、接着剤、樹脂などを用いて伝熱板と間隔板を接合、一体成形して通風路を形成する際、接着剤、樹脂などは3層構造の複合透湿樹脂膜の多孔質に入り込むアンカー効果により伝熱板と間隔板の密着性が増し、伝熱板と間隔板で構成された一次気流と二次気流の通風路は独立するように遮蔽されるために、3層構造の複合透湿樹脂膜は気流の漏れを防止することができる。また伝熱板の撥水性は、伝熱板を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また、多孔質樹脂基材は撥水性を備えたものであり、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器において、結露水は通風路内の伝熱板に接触するため、この伝熱板は撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜と撥水性を備えた通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜で構成し、更に結露水が伝熱板に接触する伝熱板の面を撥水性が高い多孔質樹脂膜または多孔質樹脂基材とした3層構造の複合透湿樹脂膜で構成したことにより水を弾くため、撥水性が高い3層構造の複合透湿樹脂膜の伝熱板に接触する結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。
また、多孔質樹脂膜はポリテトラフルオロエチレンで構成したものであり、ポリテトラフルオロエチレンは表面張力が大きいため撥水性が高く、更に水に対して安定的なため、多孔質樹脂膜をポリテトラフルオロエチレンで構成し、更に結露水が伝熱板に接触する伝熱板の面を撥水性が高いポリテトラフルオロエチレンの多孔質樹脂膜とした2層構造の透湿樹脂膜または3層構造の複合透湿樹脂膜で構成したことにより伝熱板は水を弾くため、撥水性が高いポリテトラフルオロエチレンの多孔質樹脂膜とした2層構造の透湿樹脂膜または3層構造の複合透湿樹脂膜の伝熱板に接触する結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。またポリテトラフルオロエチレンの多孔質材料は細孔が小さく、空隙率が大きな薄膜に形成することができるため、透湿樹脂膜の骨組みを多孔質樹脂膜が担い、この骨組みに気体遮蔽性と透湿性を有する親水性透湿樹脂膜を重合することにより親水性透湿樹脂膜を非常に薄くすることができ、気体移行が少なく、且つ熱移動が高く、水蒸気のみを選択的に透過抵抗を小さくすることができるので、結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができる。またポリテトラフルオロエチレンの多孔質材料は水に対して安定的な材料であり、更に耐熱性が高く、防炎性を有するため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板を構成する成分が保持され、透湿性、気体遮蔽性、防炎性、撥水性などの基本性能を保持することができる。
また、多孔質樹脂基材は不織布で構成したものであり、不織布で構成された通気性の多孔質樹脂基材は不織布の樹脂繊維間同士の間隔を粗く、広くすることができるため、温度と湿度を熱交換する際に影響はほとんど受けず、多孔質樹脂基材は3層構造の複合透湿樹脂膜とした伝熱板の強度を保持する役目を担い、気体遮蔽および温度と湿度を熱交換する機能を果たす多孔質樹脂膜および親水性透湿樹脂膜で構成した透湿樹脂膜は更に薄膜化することができ、3層構造の複合透湿樹脂膜は気体移行が少なく、且つ熱移動が高く、水蒸気のみを選択的に透過抵抗を小さくすることができるので、結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができる。また不織布で構成された通気性の多孔質樹脂基材は非水溶性を有するため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板を構成する成分が保持され、透湿性、気体遮蔽性、撥水性などの基本性能を保持することができる。
また、伝熱板の表裏について、少なくとも結露水が発生する通風路を構成する前記伝熱板面であって、結露水が前記伝熱板上に発生する前記伝熱板面だけは非水溶性で撥水性を備えたものであり、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器であって、結露水が発生する通風路に面する伝熱板のうち、結露水が伝熱板上に留まる伝熱板において、結露水は通風路内の伝熱板上の最も外側の面に発生するため、この伝熱板の表裏について、少なくとも結露水が留まる伝熱板上の伝熱板面だけは撥水性を高くしたことにより伝熱板は水を弾くため、結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。また少なくとも結露水が発生する通風路の伝熱板は非水溶性で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができる。また伝熱板の撥水性は、少なくとも結露水が発生する伝熱板面を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また、伝熱板は多孔質樹脂膜と親水性透湿樹脂膜で構成された2層構造の透湿樹脂膜または前記多孔質樹脂膜と前記親水性透湿樹脂膜と多孔質樹脂基材で構成された3層構造の複合透湿樹脂膜を備え、前記伝熱板は前記多孔質樹脂膜と前記親水性透湿樹脂膜または前記多孔質樹脂膜と前記親水性透湿樹脂膜と前記多孔質樹脂基材が同じ順番で積層された全熱交換器において、結露水が発生する通風路を構成する前記伝熱板面であって、結露水が前記伝熱板上に発生する前記伝熱板面だけは非水溶性で撥水性を備えたものであり、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器であって、結露水が発生する通風路に面する伝熱板のうち、結露水が伝熱板上に留まる伝熱板において、結露水は通風路内の伝熱板上の最も外側の面に発生するため、この伝熱板の表裏について、少なくとも結露水が留まる伝熱板上の伝熱板面だけは撥水性を備えたことにより伝熱板は水を弾くため、結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。
また結露水が発生する通風路と結露水が発生しない通風路は、伝熱板の表裏で表面抵抗の異なる材料で構成した場合、例えば表面抵抗の大きい材料だけで構成された通風路だけは気流の通気抵抗が向上するが、伝熱板の表裏で表面抵抗の異なる多孔質樹脂膜と親水性透湿樹脂膜で構成された2層構造の透湿樹脂膜または多孔質樹脂膜と親水性透湿樹脂膜と多孔質樹脂基材で構成された3層構造の複合透湿樹脂膜を用いても、伝熱板は多孔質樹脂膜と親水性透湿樹脂膜または多孔質樹脂膜と親水性透湿樹脂膜と多孔質樹脂基材が同じ順番で積層されているため、結露水が発生する通風路と結露水が発生しない通風路は、それぞれ同じ伝熱板の表裏で構成されるため、それぞれの通風路の伝熱板の表面抵抗は均等化され、結露水が発生する通風路と結露水が発生しない通風路は、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また少なくとも結露水が発生する通風路の伝熱板は非水溶性で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができる。また伝熱板の撥水性は、少なくとも結露水が発生する伝熱板面を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また、通風路を形成する間隔板は非水溶性で撥水性を備えたものであり、一次気流と二次気流とを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器において、結露水は通風路内の間隔板に接触するため、この間隔板は撥水性を備えたことにより水を弾くため、間隔板に接触する結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。また間隔板は非水溶性で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができる。また間隔板の撥水性は、間隔板を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また、間隔板は間隔保持材を備え、前記間隔保持材は連続的な波形状にしたものであり、コルゲート加工を応用した連続的な波形状の間隔保持材を間隔板に用いた全熱交換器において、全熱交換器の自重によって通風路がつぶれることを抑制するため、伝熱板上の間隔保持材の波形は小さなピッチにする必要があり、伝熱板に対する間隔保持材の面積比率が大きくなり、通風路の開口面積は狭くなり、通風路に結露水が発生すると結露水は全熱交換器から排水し難いが、間隔板を構成する間隔保持材は撥水性を備えたことにより水を弾くため、連続的な波形状の間隔保持材で構成された開口面積が狭い通風路でも結露水は全熱交換器から排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。
また、間隔板は伝熱板の間隔を保持するための間隔リブと気流の漏れを遮蔽するための遮蔽リブを備え、間隔保持材より広い間隔で前記伝熱板上に配するように並列される前記間隔リブ同士が離れているものであり、全熱交換器の間隔リブは、コルゲート加工を応用した全熱交換器の波形状の間隔保持材より広い間隔で伝熱板上に配することができるので、伝熱板に対する間隔リブの面積比率を小さくすることができるため、通風路の有効開口面積を大きくできることと、間隔板を構成する間隔リブの撥水性を備えたことが伴って、全熱交換器からの結露水の排出性を向上することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。また0℃以下の冬季や寒冷地において、伝熱板が温度と湿度を熱交換することにより、室内空気を排出する通風路を通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水が減少することと、前記撥水性が伴って、通風路内の結露水によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができ、また全熱交換器が凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。
また、伝熱板と間隔リブと遮蔽リブとを樹脂にて一体成形して単位素子を形成し、この単位素子を複数積層することにより前記伝熱板間に通風路が形成されるものであり、全熱交換器の間隔リブは、コルゲート加工を応用した全熱交換器の波形状の間隔板より広い間隔で伝熱板上に配することができるので、伝熱板に対する間隔リブの面積比率を小さくすることができるために通風路の有効開口面積が大きくなり、熱交換効率を変えずに通気抵抗を低減することができる。また間隔リブは、伝熱板に対する間隔リブの面積比率を小さくすることができるため、水蒸気が透過できる伝熱面の有効面積が大きくなり、潜熱交換効率を向上することができ、更に接着剤などの第三物質を介さず、伝熱板と樹脂を一体成形することにより単位素子を形成するため、水蒸気が透過できる伝熱面の有効面積が大きくなることが伴って、潜熱交換効率を向上することができる。また単位素子に備えた遮蔽リブは、全熱交換器の端面において、全熱交換器の通風路を流通する一次気流および二次気流の漏れを遮蔽するために、気流の漏れを防止することができる。
また、間隔板は非水溶性の樹脂で構成したものであり、全熱交換器を構成する間隔板は、非水溶性の樹脂で構成されているため、多湿環境でも形状変化が少なく性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器の基本性能を保持することができる。また間隔板の撥水性は、樹脂の間隔板を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
(実施の形態1)
図1(a)は熱交換ブロックの概略斜視図、図1(b)は全熱交換器の概略斜視図、図2は伝熱板の概略平面図である。
図1(a)、図1(b)および図2に示すように、全熱交換器1aは方形の伝熱板2aと間隔板3aを接着することにより熱交換ブロック4を形成し、この熱交換ブロック4を交互に90度回転しながら積層接着することにより構成され、伝熱板2aと間隔板3aにより気流の通風路5a、5bが形成され、一次気流Aと二次気流Bを通風路5a、5bに流通することにより、伝熱板2aを介して温度と湿度を直交しながら熱交換を行う。
図1(a)および図1(b)の伝熱板2aは一辺が120mmの方形であり、伝熱板2aの間隔を保持する間隔板3aは連続的な波形状にした間隔保持材6を備え、間隔保持材6の波形の形状は段ボールを製造するコルゲート加工を使用し、間隔保持材6の波形の山と谷の高さおよび山と山または谷と谷の幅は、全熱交換器1aの自重によって通風路5a、5bがつぶれない程度とする。間隔保持材6の波形の高さは1.5〜2.5mm、好ましくは2.0mmで構成し、波形の幅は3.0〜6.0mm、好ましくは4.5mmに構成する。
図2の伝熱板2aは、厚さが0.2〜0.01mm、好ましくは0.1〜0.01mmの伝熱性、透湿性、気体遮蔽性を有し、撥水性が高く非水溶性の透湿樹脂膜7aで構成される。非水溶性の透湿樹脂膜7aとしては、PP、PE、PET、PTFE、エーテル系ポリウレタンなどを素材とし、非水溶性に処理した多孔質樹脂シート、またはエーテル系のポリウレタン系樹脂、エーテル系のポリエステル系樹脂などを素材とし、非水溶性に処理した無孔質樹脂シートである。伝熱板2aを構成する透湿樹脂膜7aの撥水性を高くする手段として、透湿樹脂膜7aは表面張力が大きい素材で構成する。撥水性は非水溶性の材料で構成されている。例えばPP、PTFEのように表面張力が大きく、水に対して安定な材料が好ましい。
また伝熱板2aを構成する透湿樹脂膜7aの撥水性を高くする手段として、透湿樹脂膜7aを構成する素材に非水溶性で撥水性が高いフッ素系、シリコン系の樹脂を添加して成形する。このフッ素系、シリコン系の樹脂の添加により、伝熱板2aを構成する透湿樹脂膜7aは水に対して安定であり、更に撥水性を高くすることができる。また撥水性を高くする手段として、透湿樹脂膜7aの表面に小さな凹凸を設けることや小さな鋭角を設けることで透湿樹脂膜7a表面を荒らす。伝熱板2aは透湿樹脂膜7a表面に水が触れると表面張力が大きい素材のため水が球状の水滴となり、更に透湿樹脂膜7a表面の小さな凹凸が球状の水滴を弾きやすくなるため、伝熱板2aの撥水性を高めることができる。撥水性を高くすると言うことは、伝熱板、間隔板、通風路などに結露水が触れた時に、水が球状の水滴になることであり、伝熱板、間隔板、通風路などと水との接触角は90度以上が望ましい。
図1(a)および図1(b)の間隔板3aは、厚さが0.2〜0.01mm、好ましくは0.1〜0.05mmの撥水性が高く非水溶性の樹脂の間隔保持材6で構成される。非水溶性の間隔保持材6としては、PP、PE、PET、PTFEなどを素材とし、非水溶性に処理した多孔質樹脂シート、または非水溶性に処理した無孔質樹脂シートである。間隔板3aを構成する間隔保持材6の撥水性を高くする手段として、間隔保持材6は表面張力が大きい素材で構成する。例えばPP、PTFEのように表面張力が大きく、水に対して安定な材料が好ましい。また間隔板3aを構成する間隔保持材6の撥水性を高くする手段として、間隔保持材6を構成する素材に非水溶性で撥水性が高いフッ素系、シリコン系の樹脂を添加して成形する。このフッ素系、シリコン系の樹脂の添加により、間隔板3aを構成する間隔保持材6は水に対して安定であり、更に撥水性を高くすることができる。また撥水性を高くする手段として、間隔保持材6の表面に小さな凹凸を設けることや小さな鋭角を設けることで間隔保持材6表面を荒らす。間隔板3aは間隔保持材6表面に水が触れると表面張力が大きい素材のため水が球状の水滴となり、更に間隔保持材6表面の小さな凹凸が球状の水滴を弾きやすくなるため、間隔板3aの撥水性を高めることができる。
図2の伝熱板2aは、一辺が120mmの方形をなし、エーテル系のポリエステル系樹脂を素材とした厚さ0.05mmで非水溶性に処理した無孔質樹脂シートの透湿樹脂膜7aで構成される。また伝熱板2aは非水溶性で撥水性が高いフッ素系樹脂を添加し、更に透湿樹脂膜7aの表面に小さな凹凸を設けることで透湿樹脂膜7a表面を荒らすことにより、伝熱板2aの撥水性を高める処理を行う。
図1(a)および図1(b)の間隔板3aは、波形状のPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂を素材とした厚さ0.1mmで撥水性が高く非水溶性の無孔質樹脂シートの間隔保持材6で構成される。また間隔板3aは非水溶性で撥水性が高いPTFEで構成されると共に、更に間隔保持材6の表面に小さな凹凸を設けることで間隔保持材6表面を荒らすことにより、間隔板3aの撥水性を高める処理を行う。
図3は全熱交換器1aの伝熱板2aが積層された方向の概略断面図である(間隔板3aは省略)。一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器1aにおいて、通風路5aを流通する一次気流Aは0℃以下の外気で、通風路5bを流通する二次気流Bは室内空気とする。例えば一次気流Aは0℃、二次気流Bは20℃相対湿度50%の場合、結露水8は通風路5bに発生する。全熱交換器1aは伝熱板2aが温度と湿度を熱交換する全熱型の熱交換器のため、前記空気条件の場合、室内空気の二次気流Bを排出する通風路5bに含まれる水分は、外気の一次気流Aから給気される通風路5aに含まれる水分より絶対量が多いため、伝熱板2aを介して通風路5bから通風路5aへ移動する。この際、通風路5bに含まれる水分は通風路5aへ移動するが、湿度の交換効率は100%にすることが困難なため、移動できない水分は通風路5bに残り、0℃の冷たい一次気流Aに冷やされることにより、通風路5bを流通する二次気流Bは露点まで下がった時に通風路5b内で結露水8が発生する。全熱交換器1aの温度と湿度を熱交換する性能や空気条件により結露水8の発生量は変化するが、全熱交換器1aは伝熱板2aが温度と湿度を熱交換する全熱型の熱交換器のため、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より、室内空気の二次気流Bを排出する通風路5bに含まれる水分の絶対量を減少することができ、結露水を減少することができる。また、外気温度が0℃以下の冬季や0℃より更に温度が低い寒冷地において、結露水8が通風路5bに発生し、通風路5b内に留まると、冷たい外気の一次気流Aによって結露水8は冷やされ、更にこの状態が続くと結露水8は凍結し、通風路5bが塞がれることにより二次気流Bは流通できなくなり、気流の流通および熱交換ができなくなるなど、全熱交換器の基本性能を保持することができなくなる。このため外気温度が0℃以下の冬季や寒冷地では、結露水の発生を減少することと伴に、結露水の排水性の向上が必要になる。
上記構成により、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1aにおいて、通風路5a、5bを構成する伝熱板2aおよび間隔板3aは撥水性を備えたことにより通風路5a、5bは撥水性が高く水を弾くため、結露水8が発生した通風路5bに流通されている気流の風速または通風路の勾配による重力落下により、結露水8は全熱交換器1aから排出しやすいので、通風路5b内の結露水8によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また0℃以下の冬季や寒冷地では、室内空気を排出する通風路5bに含まれる水分は、伝熱板2aが温度と湿度を熱交換することにより、外気から室内へ給気される通風路5aに移動するため、室内空気を排出する通風路5bを通過する水分は、温度のみを熱交換する顕熱型の熱交換器より絶対量を減少することができ、結露水8が減少することと、通風路5a、5bの撥水性が伴って、通風路5b内の結露水8によって気流の通気抵抗が向上することを抑制することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の減少と排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また外気温度が0℃以下の冬季や寒冷地では、結露水8が通風路5b内に留まり、更に冷たい外気の気流によって結露水8は凍結し、通風路5bが塞がれることにより気流の流通および熱交換ができなくなるが、結露水の減少と排水性向上により通風路5b内に結露水が無いため、全熱交換器1aが凍結しやすい寒冷地においても、凍結を防止することができる。
また通風路5a、5bの撥水性は、通風路5a、5bを非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また通風路5a、5bは非水溶性の伝熱板2aおよび間隔板3aで構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器1aの基本性能を保持することができる。
また伝熱板2aの撥水性は、伝熱板2aを非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また通風路5a、5bを形成する伝熱板2aは非水溶性で撥水性を備えたものであり、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1aにおいて、結露水8は通風路5a、5b内の伝熱板2aに接触するため、この伝熱板2aは撥水性を高くしたことにより水を弾くため、伝熱板2aに接触する結露水8は全熱交換器1aから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また伝熱板2aは撥水性が高く非水溶性の透湿樹脂膜7aで構成したものであり、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1aにおいて、結露水8は通風路5a、5b内の伝熱板2aに接触するため、この伝熱板2aは撥水性が高い透湿樹脂膜7aで構成したことにより水を弾くため、撥水性が高い透湿樹脂膜7aの伝熱板2aに接触する結露水8は全熱交換器1aから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また全熱交換器1aを構成する伝熱板2aは、非水溶性の透湿樹脂膜7aで構成されているため、多湿環境でも形状変化が少なく性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器1aの基本性能を保持することができる。
また通風路5a、5bを形成する間隔板3aは非水溶性で撥水性を備えたものであり、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1aにおいて、結露水8は通風路5a、5b内の間隔板3aに接触するため、この間隔板3aは撥水性を高くしたことにより水を弾くため、間隔板3aに接触する結露水8は全熱交換器1aから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また間隔板3aは間隔保持材6を備え、間隔保持材6は連続的な波形状にしたものであり、コルゲート加工を応用した連続的な波形状の間隔保持材6を間隔板3aに用いた全熱交換器1aにおいて、全熱交換器1aの自重によって通風路5a、5bがつぶれることを抑制するため、伝熱板2a上の間隔保持材6の波形は小さなピッチにする必要があり、伝熱板2aに対する間隔保持材6の面積比率が大きくなり、通風路5a、5bの開口面積は狭くなり、通風路5a、5bに結露水8が発生すると結露水8は全熱交換器1aから排水し難いが、間隔板3aを構成する間隔保持材6は撥水性を備えたことにより水を弾くため、連続的な波形状の間隔保持材6で構成された開口面積が狭い通風路5a、5bでも結露水8は全熱交換器1aから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また間隔板3aは非水溶性の樹脂で構成したものであり、全熱交換器1aを構成する間隔板3aは、非水溶性の樹脂で構成されているため、多湿環境でも形状変化が少なく性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器1aの基本性能を保持することができる。
また間隔板3aの撥水性は、間隔板3aを非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
撥水性は非水溶性の材料で構成され、撥水性の非水溶性の材料としては、例えば、PTFE、PPなどがある。
(実施の形態2)
図4(a)は単位素子の概略斜視図、図4(b)は全熱交換器の概略斜視図である。
実施の形態1と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
図4(a)および図4(b)に示すように、全熱交換器1bは一辺が120mmの方形で厚みが2mmの単位素子9を交互に90度回転しながら積層し、単位素子9同士を接合することにより構成され、伝熱板2aの間に形成された通風路5a、5bに、一次気流Aと二次気流Bを流通すると、一次気流Aと二次気流Bとは伝熱板2aを介して温度と湿度を直交しながら熱交換を行う。
図4(a)の単位素子9は伝熱板2aと間隔板3bを備え、間隔板3bは伝熱板2aの間隔を保持するための間隔リブ10a、10bと気流の漏れを遮蔽するための遮蔽リブ11a、11bを備え、間隔リブ10a、10bは間隔保持材6より広い間隔で伝熱板2a上に配するように、並列される間隔リブ10a同士および並列される間隔リブ10b同士は離れて構成される。単位素子9は伝熱板2aの一方面に間隔リブ10aおよび遮蔽リブ11aを備え、伝熱板2aの他方面に間隔リブ10bおよび遮蔽リブ11bを備え、間隔リブ10aと遮蔽リブ11aおよび間隔リブ10bと遮蔽リブ11bが伝熱板2aを間に挟むように、非水溶性の樹脂にて一体成形して得られる。
伝熱板2aの一方面において、間隔リブ10aは高さ1mm、幅1mmで所定間隔に6本形成し、並列される6本の間隔リブ10a同士は互いに離れ、遮蔽リブ11aは伝熱板2aの向かい合う一組の両端で間隔リブ10aと平行に高さ1mm、幅5mmに形成する。
伝熱板2aの他方面において、間隔リブ10bは間隔リブ10aと直交し、高さ1mm、幅1mmで所定間隔に6本形成し、並列される6本の間隔リブ10b同士は互いに離れ、遮蔽リブ11bは伝熱板2aの向かい合う一組の両端で間隔リブ10bと平行に高さ1mm、幅5mmに形成する。
図4(a)および図4(b)に示すように、間隔リブ10aと間隔リブ10bは単位素子9を交互に90度回転しながら積層した時に、隣接する間隔リブ10aと間隔リブ10bが重なり合うように形成され、伝熱板2aを一定の間隔に保持する働がある。本実施の形態では、間隔リブ10aおよび間隔リブ10bの凸高さを1mmとしたので、伝熱板2aは2mm毎に積層される。
図4(a)および図4(b)に示すように、遮蔽リブ11aと遮蔽リブ11bは単位素子9を交互に90度回転しながら積層した時に、隣接する遮蔽リブ11aと遮蔽リブ11bが重なり合うように形成され、全熱交換器1bの通風路5a、5bを流通する一次気流Aおよび二次気流Bが全熱交換器1bの端面から気流が漏れないように遮蔽する働きと、伝熱板2aを一定の間隔に保持する働きがある。
なお遮蔽リブ11a、11bは全熱交換器1bの伝熱板2aを一定容積内で広く取るために、方形の単位素子9の両端部に形成する構成としたが、全熱交換器の設計や量産性などにより適宜決定する。
図5に全熱交換器1bの製造工程を示す。切断工程12は伝熱板2aを一辺が118mmの方形の大きさに切断する。
次の成形工程13は伝熱板2aを射出成形機に挿入して樹脂にて一体成形するインサート射出成形工法で単位素子9が得られる。この樹脂としては非水溶性の熱可塑性樹脂を適用し、樹脂の種類としては、ポリエステル系、ポリスチレン系のABS、AS、PS、またはポリオレフィン系のPP、PE、またはPTFEなどが用いられる。特に非水溶性の透湿樹脂膜7aと同じ素材または同系列の樹脂素材であるPP、PE、PET、ウレタンなどが好ましい。また間隔板3bを構成する間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11bの樹脂は撥水性を高くするため、間隔板3bは表面張力が大きい素材で構成する。例えばPP、PTFEのように表面張力が大きく、水に対して安定な材料が好ましい。
また間隔板3bを構成する間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11bの樹脂は撥水性を高くするため、間隔板3bを構成する素材に非水溶性で撥水性が高いフッ素系、シリコン系の樹脂を添加して成形する。このフッ素系、シリコン系の樹脂の添加により、間隔板3bを構成する間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11bの樹脂は水に対して安定であり、更に撥水性を高くすることができる。
また間隔板3bを構成する間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11bの撥水性を高くする手段として、間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11bの表面に小さな凹凸を設けることや小さな鋭角を設けることで間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11b表面を荒らす構造とする。間隔板3bは間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11b表面に水が触れると表面張力が大きい素材のため水が球状の水滴となり、更に間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11b表面の小さな凹凸構造が球状の水滴を弾きやすくなるため、間隔板3bの撥水性を高めることができる。間隔板3bを構成する間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11bの樹脂は、前記材料や添加物の組合せにより適宜設計され、非水溶性で撥水性を高くした構成とし、この樹脂原料を用いて射出成形して得られた間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11bは、結露を繰り返すような多湿環境においても、添加物は結露水へ溶出せず、間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11bに保持することができる。また熱可塑性樹脂の中にガラス繊維または炭素繊維の無機充填剤を添加した樹脂を用いても良い。無機充填剤の添加量は樹脂の重量に対して1〜50重量%、更に好ましくは10〜30重量%であり、樹脂に無機充填剤を添加すると、樹脂成形品の単位素子9は強度と反りや収縮性の物性が向上することと、一体成形する伝熱板2aと樹脂との接着性が向上する。
これは化学結合による接着性が向上するのではなく、無機充填剤と伝熱板2aとの繊維の絡まりが強くなった物理結合が向上するものである。無機充填剤の添加量は樹脂の重量に対して多く混入すると、樹脂成形品の強度と反りや収縮性の物性が向上するが、50重量%以上になると、射出成形する時の溶融した樹脂の流動性が低下するため、樹脂成形品が得られない場合があり、無機充填剤の添加量は樹脂成形品の必要強度、樹脂物性、射出成形機の仕様などにより適宜決定する。実施の形態2の伝熱板2aは、非水溶性の透湿樹脂膜7aはポリエステル系樹脂を用いているため、射出成形に用いる樹脂は同系列素材の非水溶性のポリエステル系樹脂にガラス繊維を10重量%添加し、更に非水溶性で撥水性が高いフッ素系樹脂を添加した樹脂を用いる。また間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11b表面に小さな凹凸構造を設けることで間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11b表面を荒らすことにより、間隔板3bの撥水性を更に高める構造とする。
次の積層接合工程14は単位素子9を交互に90度回転しながら積層し、加熱したヒーターブロックを用いた熱溶着、または超音波振動を用いた超音波接着などの接合手段を用いて樹脂表面を溶融させてから積層することにより、隣接する単位素子9同士のそれぞれが接合固定化された全熱交換器1bが得られる。単位素子9は熱可塑性樹脂で構成されているために、加熱したヒーターブロックまたは超音波振動などを単位素子9の樹脂表面に接触させると樹脂表面が溶融し、樹脂の表面温度が下がると隣接する単位素子9同士が接合される。この明細書における接合とは、隣接する単位素子9と単位素子9を接着固定化せることである。
上記構成により、通風路5a、5bを形成する間隔板3bは非水溶性で撥水性を備えたものであり、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1bにおいて、結露水8は通風路5a、5b内の間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11bで構成された間隔板3bに接触するため、この間隔板3bは撥水性を高くしたことにより水を弾くため、間隔板3bに接触する結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また間隔板3bは伝熱板2aの間隔を保持するための間隔リブ10a、10bと気流の漏れを遮蔽するための遮蔽リブ11a、11bを備え、間隔保持材6より広い間隔で伝熱板2a上に配するように並列される間隔リブ10a、10b同士が離れているものであり、全熱交換器1bの間隔リブ10a、10bは、コルゲート加工を応用した全熱交換器1aの波形状の間隔保持材6より広い間隔で伝熱板2a上に配することができるので、伝熱板2aに対する間隔リブ10a、10bの面積比率を小さくすることができるため、通風路5a、5bの有効開口面積を大きくできることと、間隔板3bを構成する間隔リブ10a、10bの撥水性を備えたことにより撥水性を高くしたことが伴って、全熱交換器1bからの結露水8の排出性を向上することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また伝熱板2aと間隔リブ10a、10bと遮蔽リブ11a、11bとを樹脂にて一体成形して単位素子9を形成し、この単位素子9を複数積層することにより伝熱板2a間に通風路5a、5bが形成されるものであり、全熱交換器1bの間隔リブ10a、10bは、コルゲート加工を応用した全熱交換器1aの波形状の間隔板3aより広い間隔で伝熱板2a上に配することができるので、伝熱板2aに対する間隔リブ10a、10bの面積比率を小さくすることができるために通風路5a、5bの有効開口面積が大きくなり、熱交換効率を変えずに通気抵抗を低減することができる。また間隔リブ10a、10bは、伝熱板2aに対する間隔リブ10a、10bの面積比率を小さくすることができるため、水蒸気が透過できる伝熱面の有効面積が大きくなり、潜熱交換効率を向上することができ、更に接着剤などの第三物質を介さず、伝熱板2aと樹脂を一体成形することにより単位素子9を形成するため、水蒸気が透過できる伝熱面の有効面積が大きくなることが伴って、潜熱交換効率を向上することができる。また単位素子9に備えた遮蔽リブ11a、11bは、全熱交換器1bの端面において、全熱交換器1bの通風路5a、5bを流通する一次気流Aおよび二次気流Bの漏れを遮蔽するために、気流の漏れを防止することができる。
また間隔板3bは非水溶性の樹脂で構成したものであり、全熱交換器1bを構成する間隔板3bは、非水溶性の樹脂で構成されているため、多湿環境でも形状変化が少なく性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器1bの基本性能を保持することができる。
また間隔板3bの撥水性は、間隔板3bを非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
撥水性は非水溶性の材料で構成され、撥水性の非水溶性の材料としては、例えば、PTFE、PPなどがある。
なお、本実施の形態では、単位素子9は伝熱板2aの表裏に間隔リブ10a、10b、遮蔽リブ11a、11bを備え、伝熱板2aの表裏の間隔リブ10a、10bおよび遮蔽リブ11a、11bが伝熱板2aを間に挟むように樹脂にて一体成形し、この単位素子9を交互に90度回転しながら積層し、隣接する単位素子9同士を接合した六面体の全熱交換器1bを用いて説明したが、伝熱板と前記伝熱板の間隔を保持するための間隔リブと気流の漏れを遮蔽するための遮蔽リブとを樹脂にて一体成形して単位素子を形成し、この単位素子を複数積層することにより前記伝熱板間に通風路が形成され、一次気流と二次気流を前記通風路に流通することにより、前記伝熱板を介して熱交換するようにした全熱交換器の構造であれば、その他の形状の全熱交換器および工法を用いても同様の作用効果を得ることができる。
また、積層接合工程14では、加熱したヒーターブロックを用いた熱溶着、または超音波振動を用いた超音波接着などの接合手段を用いて樹脂表面を溶融させてから積層することにより、隣接する単位素子9同士のそれぞれが接合固定化された全熱交換器1bで説明したが、単位素子9の樹脂部分に貫通穴を設け、この貫通穴に支持棒を挿入し、支持棒の両端に止め具を付設して単位素子9同士を結束しても良い。また支持棒は熱可塑性樹脂などよりなるものであって、支持棒の両端を熱によって溶融し単位素子9同士を締め付けた状態で固化させることにより結束するものであってもよい。なお本発明における結束とは、単位素子9同士を機械的拘束により固定化したものである。
(実施の形態3)
図6は伝熱板の概略断面図である。実施の形態1または2と同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
伝熱板2bは撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜15の片面に、気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜16を重合した2層構造の透湿樹脂膜7bで構成される。多孔質樹脂膜15としては、PP、PE、PET、PTFEなどを素材とした多孔質樹脂シートである。特に多孔質樹脂膜15として、孔径が小さく、非常に空隙率を大きくでき、膜厚を薄くでき、水に対して安定的で、耐熱性が高く、撥水性を有するPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)が好ましい。気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜16としては、エーテル系のポリウレタン系樹脂、エーテル系のポリエステル系樹脂などを素材とする。撥水性は非水溶性の材料で構成され、撥水性の非水溶性の材料としては、例えば、PTFE、PPなどがある。
また伝熱板2bを構成する透湿樹脂膜7bの撥水性を高くする手段として、透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15は、表面張力が大きい素材で構成する。例えばPP、PTFEのように表面張力が大きく、水に対して安定な材料が好ましい。また透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15の撥水性を高くする手段として、多孔質樹脂膜15を構成する素材に非水溶性で撥水性が高いフッ素系、シリコン系の樹脂を添加して成形する。このフッ素系、シリコン系の樹脂の添加により、多孔質樹脂膜15は水に対して安定であり、更に撥水性を高くすることができる。また撥水性を高くする手段として、透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15表面に小さな凹凸を設けることや小さな鋭角を設けることで透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15表面を荒らす。伝熱板2bは透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15表面に水が触れると表面張力が大きい素材のため水が球状の水滴となり、更に透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15表面の小さな凹凸が球状の水滴を弾きやすくなるため、伝熱板2bの撥水性を高めることができる。
図6に示した伝熱板2bは、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を素材とした厚さ0.02mmの多孔質樹脂膜15の片面に、エーテル系のポリウレタン系樹脂またはポリエステル系樹脂を厚さ0.01mmに薄く形成した親水性透湿樹脂膜16を重合した2層構造の透湿樹脂膜7bである。また伝熱板2bは透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15表面に小さな凹凸を設けることで透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15表面を荒らすことにより、伝熱板2bの撥水性を高める処理を行う。この明細書における重合とは、膜と膜をつなぎ合わせること。すなわち多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16をヒートシールやラミネートなどの加工による構造的な密着状態のことである。
図7は全熱交換器1bの伝熱板2bが積層された方向の概略断面図である(間隔板3bは省略)。一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器1bにおいて、通風路5aを流通する一次気流Aは0℃以下の外気で、通風路5bを流通する二次気流Bは室内空気とする。例えば一次気流Aは0℃、二次気流Bは20℃相対湿度50%の場合、結露水8は通風路5bに発生する。図7に示すように、伝熱板2bは多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16を重合した2層構造の透湿樹脂膜7bで構成されているが、結露水8が発生する通風路5bにおいて、伝熱板2bは非水溶性で撥水性が高い多孔質樹脂膜15の面で通風路5bを形成することにより、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、少なくとも結露水8が発生する通風路5bは非水溶性で撥水性を高くすることができ、また伝熱板2bの表裏について、少なくとも結露水8が発生する通風路5bを構成する伝熱板面は非水溶性で撥水性を高くすることができる。
上記構成により、伝熱板2bは撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜15と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜16を備えた透湿樹脂膜7bで構成され、透湿樹脂膜7bは多孔質樹脂膜15の片面に、親水性透湿樹脂膜16を重合した2層構造の透湿樹脂膜7bとしたものであり、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1bにおいて、結露水8は通風路内の伝熱板2bに接触するため、この伝熱板2bは撥水性が高く非水溶性の多孔質樹脂膜15と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜16を重合した2層構造の透湿樹脂膜7bで構成し、更に結露水8が伝熱板2bに接触する伝熱板2bの面を撥水性が高く非水溶性の多孔質樹脂膜15とした2層構造の透湿樹脂膜7bで構成したことにより水を弾くため、撥水性が高い2層構造の透湿樹脂膜7bの伝熱板2bに接触する結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また伝熱板2bは透湿樹脂膜7bの骨組みを非水溶性の多孔質樹脂膜15が担い、この骨組みに気体遮蔽性と透湿性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜16を重合したことにより親水性透湿樹脂膜16を薄くすることができ、2層構造の透湿樹脂膜7bは気体移行が少なく、且つ熱移動が高く、水蒸気のみを選択的に透過抵抗を小さくすることができるので、結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができる。
また多孔質樹脂膜15は細孔を多数有するために、親水性透湿樹脂膜16が細孔に入り込むように重合することができるので、2層構造の透湿樹脂膜7bはアンカー効果により重合強度を向上することができ、剥離がなくなることで透湿樹脂膜7bの基本性能を長期に保持することができ、更に透湿樹脂膜7bを親水性透湿樹脂膜16のみで構成すると、結露を繰り返すような環境では吸湿による連続的な膨潤により、親水性透湿樹脂膜16は加水分解が促進され、性能劣化が早まるが、2層構造の透湿樹脂膜7bは多孔質樹脂膜15の骨組みに親水性透湿樹脂膜16を重合することにより、吸湿による膨潤を抑えることができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板2bの剥離が無く、気流の漏れを防止するなどの全熱交換器1bの基本性能を保持することができる。
また透湿樹脂膜7bは撥水性が高く非水溶性を有する多孔質樹脂膜15および親水性透湿樹脂膜16で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板2bを構成する成分が保持され、伝熱板2bは透湿性、気体遮蔽性、撥水性などの基本性能を保持することができる。
また伝熱板2bの撥水性は、伝熱板2bを非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また伝熱板2bは多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16を重合した2層構造の透湿樹脂膜7bで構成されているが、結露水8が発生する通風路5bにおいて、伝熱板2bは非水溶性で撥水性が高い多孔質樹脂膜15の面で通風路5bを形成することにより、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、少なくとも結露水8が発生する通風路5bは非水溶性で撥水性を高くすることができ水を弾くため、結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また通風路5bの撥水性は、少なくとも結露水8が発生する通風路5bを非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また伝熱板2bは多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16を重合した2層構造の透湿樹脂膜7bで構成されているが、伝熱板2bの表裏について、少なくとも結露水8が発生する通風路5bを構成する伝熱板面は非水溶性で撥水性を高くした多孔質樹脂膜15で構成されたため、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1bにおいて、結露水8は通風路5b内の伝熱板2bの最も外側の面に発生するため、この伝熱板2bの表裏について、少なくとも結露水8が発生する通風路5bを構成する伝熱板面だけは撥水性を高くしたことにより水を弾くため、結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また伝熱板2bの撥水性は、少なくとも結露水8が発生する伝熱板面を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
撥水性は非水溶性の材料で構成されており、撥水性の非水溶性の材料としては、例えば、PTFE、PPなどがある。
(実施の形態4)
図8は伝熱板2cの概略断面図、図9は伝熱板2dの概略断面図である。実施の形態1乃至3のいずれかと同一部分は同一番号とし、同一の作用効果を有するものとし、詳細な説明は省略する。
通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17としては、PETなどのポリエステル系樹脂、PP、PEなどのポリオレフィン系樹脂などを素材とした熱可塑性樹脂の不織布を用いる。不織布の坪量は10〜100g/m2、好ましくは15〜40g/m2である。不織布の厚みは基材としての強度を満たす程度に極力薄いことが好ましい。不織布で構成された通気性の多孔質樹脂基材17は不織布の樹脂繊維間同士の間隔を粗く、広くすることができるため、空気や水の抵抗を極力受けないような多孔質に形成でき、温度と湿度を熱交換する際に影響はほとんど受けない材料である。また多孔質樹脂基材17は非水溶性で撥水性を高くするため、多孔質樹脂基材17は表面張力が大きい素材で構成する。例えばPP、PTFEのように表面張力が大きく、水に対して安定な材料が好ましい。また多孔質樹脂基材17は非水溶性で撥水性を高くするため、多孔質樹脂基材17を構成する素材に非水溶性で撥水性が高いフッ素系、シリコン系の樹脂を添加して成形する。このフッ素系、シリコン系の樹脂の添加により、多孔質樹脂基材17は水に対して安定であり、更に撥水性を高くすることができる。
図8に示した伝熱板2cは、透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18aである。多孔質樹脂基材17は、坪量30g/m2、厚さ0.1mmのPETの不織布を用い、透湿樹脂膜7bと多孔質樹脂基材17の重合はヒートシール加工を用いて成形する。多孔質樹脂基材17の不織布は多孔質樹脂膜15のPTFEの細孔に入り込むように重合することができるので、アンカー効果により重合強度を向上することができ、剥離がなくなることで基本性能を長期に保持することができる。また多孔質樹脂基材17は非水溶性で撥水性が高いフッ素系樹脂を添加したものを用いても良く、多孔質樹脂基材17は撥水性を高くすることができ、伝熱板2cの撥水性を更に高めることができる。
図9に示した伝熱板2dは、透湿樹脂膜7bの親水性透湿樹脂膜16の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18bである。多孔質樹脂基材17は、坪量30g/m2、厚さ0.1mmのPETを素材とした不織布を用い、透湿樹脂膜7bと多孔質樹脂基材17の重合はヒートシール加工を用いて成形する。また多孔質樹脂基材17は非水溶性で撥水性が高いフッ素系樹脂を添加したものを用いても良く、多孔質樹脂基材17は撥水性を高くすることができ、伝熱板2dの撥水性を更に高めることができる。
伝熱板2e(図示せず)は透湿樹脂膜7bの親水性透湿樹脂膜16の面を凹凸にし、凹凸にした親水性透湿樹脂膜16の面に、多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18cである。3層構造の複合透湿樹脂膜18cは透湿樹脂膜7bの親水性透湿樹脂膜16の面を放電加工にて、親水性透湿樹脂膜16の表面を粗すように凹凸にする。親水性透湿樹脂膜16はエーテル系のポリウレタン系樹脂またはポリエステル系樹脂などを材料とし、厚さ0.01mmの薄膜に形成しているため、放電加工による凹凸は親水性透湿樹脂膜16にピンホールができない程度に行うことにより、透湿性、気体遮蔽性などの基本性能を保持しつつ、親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17を重合する表面積が増やせるので、3層構造の複合透湿樹脂膜18cは重合強度を向上することができ、剥離がなくなることで複合透湿樹脂膜18cの基本性能を長期に保持することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板2eの剥離が無く、気流の漏れを防止するなどの基本性能を保持することができる。
伝熱板2f(図示せず)は透湿樹脂膜7bの親水性透湿樹脂膜16の面に、耐水性を有する接着剤を用いて多孔質樹脂基材17を点接着した3層構造の複合透湿樹脂膜18dである。点接着した部分は接着剤によって水蒸気が透過できないため、点接着は親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17とが剥離しない程度に接着し、水蒸気が透過できる伝熱板2fの有効面積の減少を極力少なくするように行うことにより、3層構造の複合透湿樹脂膜18dは潜熱交換効率の低下を抑えつつ接着強度を向上することができる。また接着剤は耐水性を有するため多湿環境でも剥離することが無く、複合透湿樹脂膜18dの基本性能を長期に保持することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板2fの剥離が無く、気流の漏れを防止するなどの基本性能を保持することができる。
不織布で構成された通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17は、不織布の樹脂繊維間同士の間隔を粗く、広くすることができるため、温度と湿度を熱交換する影響はほとんどなく、伝熱板2c、2d、2e、2fとしての強度を保つことが目的である。従って、3層構造の複合透湿樹脂膜18a、18b、18c、18dとした伝熱板2c、2d、2e、2fは、熱交換する機能を果たす透湿樹脂膜7bを薄膜化することができ、熱交換効率を向上することができる。
図10(a)および図10(b)は全熱交換器1bの伝熱板2cが積層された方向の概略断面図である(間隔板3bは省略)。図10(a)の伝熱板2cは、結露水8が発生する通風路5bを通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17面で形成した全熱交換器1bであり、図10(b)の伝熱板2cは、親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂膜15と多孔質樹脂基材17が同じ順番で積層された全熱交換器1bである。図10(a)および図10(b)に示すように、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器1bにおいて、通風路5aを流通する一次気流Aは0℃以下の外気で、通風路5bを流通する二次気流Bは室内空気とする。例えば一次気流Aは0℃、二次気流Bは20℃相対湿度50%の場合、結露水8は通風路5bに発生する。
図10(a)に示すように、伝熱板2cは透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15の面に、多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18aで構成されているが、結露水8が発生する通風路5bにおいて、伝熱板2cは通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17面で通風路5bを形成することになるが、多孔質樹脂基材17は伝熱板2cとしての強度を保持する役目を担い、空気や水の抵抗を極力受けないような多孔質に構成されているため、結露水8は多孔質樹脂基材17の次に重合される撥水性が高く非水溶性の多孔質樹脂膜15と接触するため、伝熱板2cは非水溶性で撥水性を高くすることができ水を弾くため、結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。また伝熱板2cは撥水性を高くした多孔質樹脂基材17を用いた場合、伝熱板2cは更に撥水性を高めることができ水を弾くため、結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
図10(b)に示すように、伝熱板2cは透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15の面に、撥水性が高い多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18aで構成され、全熱交換器1bは伝熱板2cの親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂膜15と多孔質樹脂基材17が同じ順番で積層されているが、結露水8が発生する通風路5bは親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17で形成され、結露水8が発生しない通風路5aも親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17で形成される。結露水8が発生する通風路5bにおいて、親水性透湿樹脂膜16は撥水性を高める処理を行っていないが、非水溶性で撥水性を備えた多孔質樹脂基材17、多孔質樹脂基材17の次に重合される撥水性が高く非水溶性の多孔質樹脂膜15の上に結露水8を発生させると、伝熱板2cの表裏について、少なくとも結露水8が発生する通風路5bを構成する伝熱板面であって、結露水8が伝熱板2c上に発生する伝熱板面だけは非水溶性で撥水性を高くすることができ、伝熱板2cは水を弾くため、結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また結露水8が発生する通風路5bと結露水8が発生しない通風路5aは、伝熱板2cの表裏で表面抵抗の異なる材料で構成した場合、例えば表面抵抗の大きい材料だけで構成された通風路だけは気流の通気抵抗が向上するが、伝熱板2cの表裏で表面抵抗の異なる多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17で構成された3層構造の複合透湿樹脂膜18aを用いても、伝熱板2cは多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17が同じ順番で積層されているため、結露水8が発生する通風路5bと結露水8が発生しない通風路5aは、それぞれ同じ伝熱板2cの表裏で構成されるため、通風路5aと通風路5bの伝熱板2cの表面抵抗は均等化され、結露水8が発生する通風路5bと結露水8が発生しない通風路5aは、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。また実施の形態3で説明した伝熱板2bは、伝熱板2bの表裏で表面抵抗の異なる多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16で構成された2層構造の透湿樹脂膜7bを用いても、図10(b)で説明した伝熱板2cと同様の構成にすれば、同様の作用効果を有する。
図11(a)および図11(b)は全熱交換器1bの伝熱板2dが積層された方向の概略断面図である(間隔板3bは省略)。図11(a)の伝熱板2dは、結露水8が発生する通風路5bを非水溶性で撥水性が高い多孔質樹脂膜15面で形成した全熱交換器1bであり、図11(b)の伝熱板2dは、多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17が同じ順番で積層された全熱交換器1bである。図11(a)および図11(b)に示すように、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路に結露水が発生するような全熱交換器1bにおいて、通風路5aを流通する一次気流Aは0℃以下の外気で、通風路5bを流通する二次気流Bは室内空気とする。例えば一次気流Aは0℃、二次気流Bは20℃相対湿度50%の場合、結露水8は通風路5bに発生する。
図11(a)に示すように、伝熱板2dは透湿樹脂膜7bの親水性透湿樹脂膜16の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18bで構成されているが、結露水8が発生する通風路5bにおいて、伝熱板2dは非水溶性で撥水性が高い多孔質樹脂膜15面で通風路5bを形成され、結露水8は非水溶性で撥水性が高い多孔質樹脂膜15と接触するため、伝熱板2dは非水溶性で撥水性を高くすることができ水を弾くため、結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
図11(b)に示すように、伝熱板2dは透湿樹脂膜7bの親水性透湿樹脂膜16の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18bで構成され、全熱交換器1bは伝熱板2dの多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17が同じ順番で積層されているが、結露水8が発生する通風路5bは多孔質樹脂膜15と多孔質樹脂基材17で形成され、結露水8が発生しない通風路5aも多孔質樹脂膜15と多孔質樹脂基材17で形成される。結露水8が発生する通風路5bにおいて、非水溶性で撥水性を備えた多孔質樹脂膜15の上に結露水8を発生させると、伝熱板2dの表裏について、少なくとも結露水8が発生する通風路5bを構成する伝熱板面であって、結露水8が伝熱板2d上に発生する伝熱板面だけは非水溶性で撥水性を高くすることができ、伝熱板2dは水を弾くため、結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。また伝熱板2dは撥水性を高くした多孔質樹脂基材17を用いた場合、伝熱板2dは更に撥水性を高めることができ水を弾くため、結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また結露水8が発生する通風路5bと結露水8が発生しない通風路5aは、伝熱板2dの表裏で表面抵抗の異なる材料で構成した場合、例えば表面抵抗の大きい材料だけで構成された通風路だけは気流の通気抵抗が向上するが、伝熱板2dの表裏で表面抵抗の異なる多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17で構成された3層構造の複合透湿樹脂膜18bを用いても、伝熱板2dは多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17が同じ順番で積層されているため、結露水8が発生する通風路5bと結露水8が発生しない通風路5aは、それぞれ同じ伝熱板2dの表裏で構成されるため、通風路5aと通風路5bの伝熱板2dの表面抵抗は均等化され、結露水8が発生する通風路5bと結露水8が発生しない通風路5aは、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
上記構成により、伝熱板2cは透湿樹脂膜7bの多孔質樹脂膜15の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18aとしたものであり、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17は伝熱板2cとしての強度を保持する役目を担い、空気や水の抵抗を極力受けないような多孔質に構成したため、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1bにおいて、結露水8は通風路5b内の伝熱板2cに接触するため、この伝熱板2cは撥水性が高く非水溶性の多孔質樹脂膜15と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜16と通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18aで構成し、更に結露水8が伝熱板2cに接触する伝熱板2cの面を空気や水の抵抗を極力受けない多孔質樹脂基材17と、多孔質樹脂基材17の次に重合される撥水性が高く非水溶性の多孔質樹脂膜15とした3層構造の複合透湿樹脂膜18aで構成したことにより水を弾くため、撥水性が高い3層構造の複合透湿樹脂膜18aの伝熱板2cに接触する結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17は伝熱板2cとしての強度を保持する役目を担い、気体遮蔽および温度と湿度を熱交換する機能を果たす多孔質樹脂膜15および親水性透湿樹脂膜16で構成した透湿樹脂膜7bは更に薄膜化することができ、3層構造の複合透湿樹脂膜18aは気体移行が少なく、且つ熱移動が高く、水蒸気のみを選択的に透過抵抗を小さくすることができるので、結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができる。
また多孔質樹脂膜15は細孔を多数有するために、多孔質樹脂基材17が細孔に入り込むように重合することができるので、3層構造の複合透湿樹脂膜18aはアンカー効果により重合強度を向上することができ、剥離がなくなることで複合透湿樹脂膜18aの基本性能を長期に保持することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板2cの剥離が無く、気流の漏れを防止するなどの全熱交換器1bの基本性能を保持することができる。
また3層構造の複合透湿樹脂膜18aは撥水性を備え非水溶性を有する多孔質樹脂膜15、親水性透湿樹脂膜16および多孔質樹脂基材17で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板2cを構成する成分が保持され、伝熱板2cは透湿性、気体遮蔽性、撥水性などの基本性能を保持することができる。
撥水性は非水溶性の材料で構成され、撥水性の非水溶性の材料としては、例えば、PTFE、PPなどがある。
また伝熱板2dは透湿樹脂膜7bの親水性透湿樹脂膜16の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18bとしたものであり、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1bにおいて、結露水8は通風路5b内の伝熱板2dに接触するため、この伝熱板2dは撥水性が高く非水溶性の多孔質樹脂膜15と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜16と通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18bで構成し、更に結露水8が伝熱板2dに接触する伝熱板2dの面を撥水性が高く非水溶性の多孔質樹脂膜15とした3層構造の複合透湿樹脂膜18bで構成したことにより水を弾くため、撥水性が高い3層構造の複合透湿樹脂膜18bの伝熱板2dに接触する結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また伝熱板2dは3層構造の複合透湿樹脂膜18bの一方の外面は多孔質樹脂膜15、他方の外面は多孔質樹脂基材17で構成されるため、樹脂などを用いて伝熱板2dと間隔板3bを一体成形して通風路5a、5bを形成する際、樹脂は3層構造の複合透湿樹脂膜18bの多孔質に入り込むアンカー効果により伝熱板2dと間隔板3bの密着性が増し、伝熱板2dと間隔板3bで構成された一次気流Aと二次気流Bの通風路5a、5bは独立するように遮蔽されるために、3層構造の複合透湿樹脂膜18bは気流の漏れを防止することができる。
また伝熱板2c、2dの撥水性は、伝熱板2c、2dを非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また多孔質樹脂基材17は撥水性を備えたものであり、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1bにおいて、結露水8は通風路5b内の伝熱板2c、2dに接触するため、この伝熱板2c、2dは撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜15と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜16と撥水性を備え通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材17を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜18a、18bで構成し、更に結露水8が伝熱板2c、2dに接触する伝熱板2c、2dの面を撥水性が高い多孔質樹脂膜15または多孔質樹脂基材17とした3層構造の複合透湿樹脂膜18a、18bで構成したことにより水を弾くため、撥水性が高い3層構造の複合透湿樹脂膜18a、18bの伝熱板2c、2dに接触する結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また多孔質樹脂基材は不織布で構成したものであり、不織布で構成された通気性の多孔質樹脂基材17は不織布の樹脂繊維間同士の間隔を粗く、広くすることができるため、温度と湿度を熱交換する際に影響はほとんど受けず、多孔質樹脂基材17は3層構造の複合透湿樹脂膜18a、18bとした伝熱板2c、2dの強度を保持する役目を担い、気体遮蔽および温度と湿度を熱交換する機能を果たす多孔質樹脂膜15および親水性透湿樹脂膜16で構成した透湿樹脂膜7bは更に薄膜化することができ、3層構造の複合透湿樹脂膜18a、18bは気体移行が少なく、且つ熱移動が高く、水蒸気のみを選択的に透過抵抗を小さくすることができるので、結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができる。また不織布で構成された通気性の多孔質樹脂基材17は非水溶性を有するため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板2c、2dを構成する成分が保持され、透湿性、気体遮蔽性、撥水性などの基本性能を保持することができる。
また多孔質樹脂膜はポリテトラフルオロエチレンで構成したものであり、ポリテトラフルオロエチレンは表面張力が大きいため撥水性が高く、更に水に対して安定的なため、多孔質樹脂膜15をポリテトラフルオロエチレンで構成し、更に結露水8が伝熱板2b、2c、2dに接触する伝熱板2b、2c、2dの面を撥水性が高いポリテトラフルオロエチレンの多孔質樹脂膜15とした2層構造の透湿樹脂膜7bまたは3層構造の複合透湿樹脂膜18a、18bで構成したことにより伝熱板2b、2c、2dは水を弾くため、撥水性が高いポリテトラフルオロエチレンの多孔質樹脂膜15とした2層構造の透湿樹脂膜7bまたは3層構造の複合透湿樹脂膜18a、18bの伝熱板2b、2c、2dに接触する結露水は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
またポリテトラフルオロエチレンの多孔質材料15は細孔が小さく、空隙率が大きな薄膜に形成することができるため、透湿樹脂膜7bの骨組みを多孔質樹脂膜15が担い、この骨組みに気体遮蔽性と透湿性を有する親水性透湿樹脂膜16を重合することにより親水性透湿樹脂膜16を非常に薄くすることができ、気体移行が少なく、且つ熱移動が高く、水蒸気のみを選択的に透過抵抗を小さくすることができるので、結露を繰り返すような環境においても、気流の漏れを防止することができると伴に、顕熱交換効率および潜熱交換効率を向上することができる。
またポリテトラフルオロエチレンの多孔質材料は水に対して安定的な材料であり、更に耐熱性が高く、防炎性を有するため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板2b、2c、2dを構成する成分が保持され、透湿性、気体遮蔽性、防炎性、撥水性などの基本性能を保持することができる。
また伝熱板2c、2dの表裏について、少なくとも結露水8が発生する通風路5bを構成する伝熱板面であって、結露水8が伝熱板2c、2d上に発生する伝熱板面だけは、非水溶性で撥水性を備えることで非水溶性で撥水性を高くしたものであり、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1bであって、結露水8が発生する通風路5bに面する伝熱板2c、2dのうち、結露水8が伝熱板2c、2d上に留まる伝熱板2c、2dにおいて、結露水8は通風路5b内の伝熱板2c、2d上の最も外側の面に発生するため、この伝熱板2c、2dの表裏について、少なくとも結露水8が留まる伝熱板2c、2d上の伝熱板面だけは撥水性を高くしたことにより伝熱板2c、2dは水を弾くため、結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また伝熱板2b、2c、2dは多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16で構成された2層構造の透湿樹脂膜7bまたは多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17で構成された3層構造の複合透湿樹脂膜18a、18bを備え、伝熱板2b、2c、2dは多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16または多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17が同じ順番で積層された全熱交換器1bにおいて、結露水8が発生する通風路5bを構成する伝熱板面であって、結露水8が伝熱板2b、2c、2d上に発生する伝熱板面だけは非水溶性で撥水性を高くしたものであり、一次気流Aと二次気流Bとを熱交換することにより、通風路5bに結露水8が発生するような全熱交換器1bであって、結露水8が発生する通風路5bに面する伝熱板2b、2c、2dのうち、結露水8が伝熱板2b、2c、2d上に留まる伝熱板2b、2c、2dにおいて、結露水8は通風路5b内の伝熱板2b、2c、2d上の最も外側の面に発生するため、この伝熱板2b、2c、2dの表裏について、少なくとも結露水8が留まる伝熱板2b、2c、2d上の伝熱板面だけは撥水性を高くしたことにより伝熱板2b、2c、2dは水を弾くため、結露水8は全熱交換器1bから排出することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水の排水性向上により、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。
また結露水8が発生する通風路5bと結露水8が発生しない通風路5aは、伝熱板2b、2c、2dの表裏で表面抵抗の異なる材料で構成した場合、例えば表面抵抗の大きい材料だけで構成された通風路だけは気流の通気抵抗が向上するが、伝熱板2b、2c、2dの表裏で表面抵抗の異なる多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16で構成された2層構造の透湿樹脂膜7bまたは多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17で構成された3層構造の複合透湿樹脂膜18a、18bを用いても、伝熱板2b、2c、2dは多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16または多孔質樹脂膜15と親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17が同じ順番で積層されているため、結露水8が発生する通風路5bと結露水8が発生しない通風路5aは、それぞれ同じ伝熱板2b、2c、2dの表裏で構成されるため、通風路5aと通風路5bの伝熱板2b、2c、2dの表面抵抗は均等化され、結露水8が発生する通風路5bと結露水8が発生しない通風路5aは、気流の通気抵抗の向上を抑制することができる。また少なくとも結露水が発生する通風路5bの伝熱板2b、2c、2dは非水溶性で構成されているため、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、全熱交換器1bの基本性能を保持することができる。
また伝熱板2c、2dの撥水性は、少なくとも結露水8が発生する伝熱板面を非水溶性で構成しているため、多湿環境でも性能劣化が起こらず、結露を繰り返すような環境においても、結露水による撥水性の劣化を防止することができる。
また透湿樹脂膜7bの親水性透湿樹脂膜16の表面を粗すように凹凸をつけることにより、親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17を重合する表面積が増やせるので、3層構造の複合透湿樹脂膜18cは重合強度を向上することができ、剥離がなくなることで複合透湿樹脂膜18cの基本性能を長期に保持することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板2eの剥離が無く、気流の漏れを防止するなどの基本性能を保持することができる。
また透湿樹脂膜7bの親水性透湿樹脂膜16の表面を放電加工することにより、親水性透湿樹脂膜16の表面を粗すように凹凸にすることができ、親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17を重合する表面積が増やせるので、3層構造の複合透湿樹脂膜18cは重合強度を向上することができ、剥離がなくなることで複合透湿樹脂膜18cの基本性能を長期に保持することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板2eの剥離が無く、気流の漏れを防止するなどの基本性能を保持することができる。
また透湿樹脂膜7bの親水性透湿樹脂膜16と多孔質樹脂基材17とを耐水性を有する接着剤によって点接着することにより、水蒸気が透過できる伝熱板2fの有効面積の減少を極力少なくすることで、3層構造の複合透湿樹脂膜18dは潜熱交換効率の低下を抑えつつ接着強度を向上することができ、更に接着剤は耐水性を有するため多湿環境でも剥離することが無く、複合透湿樹脂膜18dの基本性能を長期に保持することができ、結露を繰り返すような環境においても、結露水による劣化が防止され、伝熱板2fの剥離が無く、気流の漏れを防止するなどの基本性能を保持することができる。
本発明は、家庭用の熱交換型換気扇やビルなどの全熱交換型換気装置に使用する積層構造の全熱交換器に関し、特に寒冷地や結露を繰り返すような環境でも使用できる全熱交換器に関するものである。
本発明の実施の形態1の概略斜視図((a)熱交換ブロックの概略斜視図、(b)全熱交換器の概略斜視図) 同伝熱板の概略平面図 同全熱交換器の概略断面図 本発明の実施の形態2の概略斜視図((a)単位素子の概略斜視図、(b)全熱交換器の概略斜視図) 同全熱交換器の概略製造工程図 本発明の実施の形態3による伝熱板の概略断面図 同全熱交換器の概略断面図 本発明の実施の形態4による伝熱板の概略断面図 同伝熱板の概略断面図 本発明の実施の形態4の概略断面図((a)全熱交換器の概略断面図、(b)全熱交換器の概略断面図) 本発明の実施の形態4の概略断面図((a)全熱交換器の概略断面図、(b)全熱交換器の概略断面図) 従来の全熱交換器を示す概略斜視図 従来の伝熱板を示す概略断面図 従来の伝熱板を示す概略断面図
符号の説明
1a 全熱交換器
1b 全熱交換器
2a 伝熱板
2b 伝熱板
2c 伝熱板
2d 伝熱板
2e 伝熱板
2f 伝熱板
3a 間隔板
3b 間隔板
4 熱交換ブロック
5a 通風路
5b 通風路
6 間隔保持材
7a 透湿樹脂膜
7b 透湿樹脂膜
8 結露水
9 単位素子
10a 間隔リブ
10b 間隔リブ
11a 遮蔽リブ
11b 遮蔽リブ
12 切断工程
13 成形工程
14 積層接合工程
15 多孔質樹脂膜
16 親水性透湿樹脂膜
17 多孔質樹脂基材
18a 複合透湿樹脂膜
18b 複合透湿樹脂膜
18c 複合透湿樹脂膜
18d 複合透湿樹脂膜

Claims (18)

  1. 間隔板と前記間隔板で間隔を保持された伝熱板により気流の通風路が形成され、一次気流と二次気流を前記通風路に流通することにより、前記伝熱板を介して温度と湿度を熱交換するようにした全熱交換器において、前記通風路は非水溶性で撥水性を備えたことを特徴とする全熱交換器。
  2. 一次気流と二次気流とを熱交換することにより、少なくとも結露水が発生する通風路は非水溶性で撥水性を備えたことを特徴とする請求項1記載の全熱交換器。
  3. 通風路を形成する伝熱板は非水溶性で撥水性を備えたことを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の全熱交換器。
  4. 伝熱板の表裏について、少なくとも結露水が発生する通風路を構成する前記伝熱板面は非水溶性で撥水性を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の全熱交換器。
  5. 伝熱板は撥水性を備え非水溶性の透湿樹脂膜で構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の全熱交換器。
  6. 透湿樹脂膜は撥水性を備え非水溶性の多孔質樹脂膜と気体遮蔽性を有する非水溶性の親水性透湿樹脂膜を備え、前記多孔質樹脂膜の片面に、前記親水性透湿樹脂膜を重合した2層構造の透湿樹脂膜としたことを特徴とする請求項5記載の全熱交換器。
  7. 透湿樹脂膜の多孔質樹脂膜の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜としたことを特徴とする請求項6記載の全熱交換器。
  8. 透湿樹脂膜の親水性透湿樹脂膜の面に、通気性の非水溶性の多孔質樹脂基材を重合した3層構造の複合透湿樹脂膜としたことを特徴とする請求項6記載の全熱交換器。
  9. 多孔質樹脂基材は撥水性を備えたことを特徴とする請求項7または8に記載の全熱交換器。
  10. 多孔質樹脂膜はポリテトラフルオロエチレンで構成したことを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の全熱交換器。
  11. 多孔質樹脂基材は不織布で構成したことを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の全熱交換器。
  12. 伝熱板の表裏について、少なくとも結露水が発生する通風路を構成する前記伝熱板面であって、結露水が前記伝熱板上に発生する前記伝熱板面だけは非水溶性で撥水性を備えたことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の全熱交換器。
  13. 伝熱板は多孔質樹脂膜と親水性透湿樹脂膜で構成された2層構造の透湿樹脂膜または前記多孔質樹脂膜と前記親水性透湿樹脂膜と多孔質樹脂基材で構成された3層構造の複合透湿樹脂膜を備え、前記伝熱板は前記多孔質樹脂膜と前記親水性透湿樹脂膜または前記多孔質樹脂膜と前記親水性透湿樹脂膜と前記多孔質樹脂基材が同じ順番で積層された全熱交換器において、結露水が発生する通風路を構成する前記伝熱板面であって、結露水が前記伝熱板上に発生する前記伝熱板面だけは非水溶性で撥水性を備えたことを特徴とする請求項6乃至12のいずれかに記載の全熱交換器。
  14. 通風路を形成する間隔板は非水溶性で撥水性を備えたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の全熱交換器。
  15. 間隔板は間隔保持材を備え、前記間隔保持材は連続的な波形状にしたことを特徴とする請求項14記載の全熱交換器。
  16. 間隔板は伝熱板の間隔を保持するための間隔リブと気流の漏れを遮蔽するための遮蔽リブを備え、間隔保持材より広い間隔で前記伝熱板上に配するように並列される前記間隔リブ同士が離れていることを特徴とする請求項14記載の全熱交換器。
  17. 伝熱板と間隔リブと遮蔽リブとを樹脂にて一体成形して単位素子を形成し、この単位素子を複数積層することにより前記伝熱板間に通風路が形成されることを特徴とする請求項16記載の全熱交換器。
  18. 間隔板は非水溶性の樹脂で構成したことを特徴とする請求項14乃至17のいずれかに記載の全熱交換器。
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