JP5497502B2 - 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機に関する。
例えばパチンコ機の装飾部材(センター役物)において、演出表示用の可変表示装置の上方に配置された可動体を上方から下方へ落下させるために、欠歯領域を設けた駆動歯車とワイヤを巻き取る従動歯車とを用いた可動演出装置が開示されている(特許文献1参照)。また、可動体から鉛直方向に延び一体的に形成されたラックとそのラックに噛合う欠歯部を設けたピニオンとにより、可動体を落下させる可動演出装置が開示されている(特許文献2参照)。
このような可動演出装置によれば、上方から下方へ落下する演出用可動体により遊技者の関心を惹くことができる。ところが、特許文献1のような可動演出装置ではワイヤを巻取ることでワイヤに巻き癖が生じ、ワイヤが巻取りづらくなりワイヤが外れやすくなる可能性があった。また、特許文献2のような可動演出装置では可動体に隣接してラックが存在しているので演出上目障りになった。さらに、落下量もラックの長さに相当する長さにしか設定できず、落下量を大きくすることは装置の拡大に繋がることになった。
上記のようにこれらの可動演出装置は、可動体を落下させることはできても落下量(移動量)は小さくインパクトに欠け、遊技者の興趣を充分に満たすものではなかった。
特開2009−45271号公報 特開2006−192154号公報
本発明の課題は、動滑車と定滑車及び動滑車に当接又は当接解除するストッパとを用いることで、演出用可動体の可動領域を向上させるとともに様々な演出を可能にする遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の遊技機用可動演出装置は、
遊技盤に沿った所定のルートを通り上端位置から下端位置へ至る落下移動と、前記ルートを前記下端位置から上端位置へと逆方向にたどる復帰移動とが可能な可動体を用いて演出作動を行う遊技機用可動演出装置であって、
前記遊技盤の盤面と交差する方向の移動中心軸を有しその移動中心軸が前記遊技盤に沿って移動可能状態に保持された動滑車と、同方向の固定中心軸を有しその固定中心軸が前記遊技盤に対して固定状態に保持された定滑車とを少なくとも1個ずつ有し、前記可動体の重量が張力として作用するようにこれらの滑車間に巻き回されるとともに一端部が前記遊技盤に対して固定状態であり、他端部が前記可動体に固定された巻掛部材を含む滑車装置と、
前記動滑車の移動中心軸に対し前記張力の作用する方向とは反対側から直接又は他部材を介して間接的に当接し、前記動滑車の張力作用方向への移動を停止する係止姿勢と、前記当接を解除して前記動滑車の張力作用方向への移動を許容する係止解除姿勢とに変位する係止部材と、
前記係止部材を前記係止姿勢と係止解除姿勢とに切り換えるために、前記遊技盤に沿って移動可能状態に保持される移動体に搭載された第一駆動源と、
前記移動体を前記動滑車の移動方向に沿って移動させるために、前記遊技盤に対して固定状態に保持された第二駆動源と、を備え、
前記第一駆動源によって前記係止部材が前記係止姿勢にあるとき、前記動滑車は、前記移動体及び係止部材を介し前記第二駆動源の駆動力によって張力作用方向又は張力反作用方向へ移動可能であり、その際前記可動体は、前記巻掛部材を介し前記動滑車の移動に追随して、前記動滑車の移動量の所定の倍数のストロークにて前記上端位置と下端位置との間を下降移動又は上昇移動する一方、
前記第一駆動源によって前記係止部材が前記係止姿勢から係止解除姿勢に変位したとき、前記可動体の重量が前記張力として作用する前記巻掛部材を介して前記動滑車に直接作用し、前記可動体は、前記第二駆動源の駆動力とは無関係に、前記動滑車の張力作用方向への移動量の所定の倍数のストロークにて前記落下移動を行うことを特徴とする。
ここで、動滑車や移動体は横方向に移動する場合もあるが、昇降運動する場合は、
遊技盤に沿った所定のルートを通り上端位置から下端位置へ至る落下移動と、前記ルートを前記下端位置から上端位置へと逆方向にたどる復帰移動とが可能な可動体(例えば3段伸縮式の刀)を用いて演出作動を行う遊技機用可動演出装置であって、
前記遊技盤の盤面と交差する方向の移動中心軸を有しその移動中心軸が前記遊技盤に沿って昇降可能状態に保持された動滑車と、同方向の固定中心軸を有しその固定中心軸が前記遊技盤に対して固定状態に保持された定滑車とを少なくとも1個ずつ(例えば各1個)有し、前記可動体の重量が張力として作用するようにこれらの滑車間に巻き回されるとともに一端部が前記遊技盤に対して固定状態であり、他端部が前記可動体に固定された巻掛部材(例えばワイヤ)を含む滑車装置と、
前記動滑車の移動中心軸に対し上方から直接又は他部材(例えば移動中心軸の保持枠)を介して間接的に当接し、前記動滑車の上昇移動を停止する係止姿勢と、前記当接を解除して前記動滑車の上昇移動を許容する係止解除姿勢とに変位する係止部材(例えばストッパ)と、
前記係止部材を前記係止姿勢と係止解除姿勢とに切り換えるために、前記遊技盤に沿って昇降可能状態に保持される移動体に搭載された第一駆動源(例えば電動モータ)と、
前記移動体を前記動滑車の移動方向に沿って昇降移動させるために、前記遊技盤に対して固定状態に保持された第二駆動源(例えば電動モータ)と、を備え、
前記第一駆動源によって前記係止部材が前記係止姿勢にあるとき、前記動滑車は、前記移動体及び係止部材を介し前記第二駆動源の駆動力によって上昇移動又は下降移動可能であり、その際前記可動体は、前記巻掛部材を介し前記動滑車の移動に追随して、前記動滑車の昇降移動量の所定の倍数(例えば2倍)のストロークにて前記上端位置と下端位置との間を下降移動又は上昇移動する一方、
前記第一駆動源によって前記係止部材が前記係止姿勢から係止解除姿勢に変位したとき、前記可動体の重量が前記張力として作用する前記巻掛部材を介して前記動滑車に直接作用し、前記可動体は、前記第二駆動源の駆動力とは無関係に、前記動滑車の上昇移動量の所定の倍数(例えば2倍)のストロークにて前記落下移動を行うこともできる。
可動体は下端位置への落下移動と上端位置への復帰移動に加えて、上端位置と下端位置との間での昇降移動も可能であり、しかもそのいずれの移動態様においても動滑車の移動量の整数倍のストロークを有するので、斬新(ユニーク性)かつ躍動感(ダイナミック性)に富んだ演出作動を行うことができる。
また、滑車装置と係止部材を用いることで、従来のような巻取りによるワイヤの巻き癖を発生させずに、コンパクトでありながらも可動体の落下幅を向上させることができる。
また、動滑車、定滑車は軸と滑車自体を別成形しても良いし、一体成形しても良い。さらに、滑車と巻掛部材とが接する部分が充分に滑りやすいなら、滑車は回転不能となっていても良い。
巻掛部材としては、糸、紐、綱、ワイヤ、ロープ、ワイヤロープ、ピアノ線、チェン、ベルト、ゴム等を利用できる。
なお、第一、第二駆動源には、ロータリアクチュエータ(例えばステッピングモータ)を用いることができる。ここで、第一駆動源にはロータリソレノイドを用いることも可能である。
また、前記係止部材が前記係止姿勢にあるとき、前記可動体は、前記第二駆動源の駆動を絶つことにより、前記上端位置、下端位置又はそれらの中間位置において停止可能であり、かつその停止位置を基準とし前記第二駆動源の駆動力によって下降移動及び上昇移動可能である。
このように、停止位置を基準として微小昇降移動を行う等、可動体にさらなる演出作動態様を付加することもでき、遊技者の興趣をさらに高めることができる。
また、前記第二駆動源の駆動力は中間伝達機構を介して前記移動体に伝達され、
その中間伝達機構は、前記第二駆動源の駆動ストロークを拡大して前記移動体に伝達するストローク拡大機構を含む。
このように、動滑車の移動量(例えば上昇移動量)ひいては可動体の落下量に対し、移動体(係止部材)の移動ストロークを近づけることにより、可動体の復帰移動を迅速化できる。よって、動滑車の移動量を大きく設定でき、可動体の移動量(例えば動滑車の移動量の2倍)も大きくできる。
体的には、前記ストローク拡大機構は、
前記第二駆動源により張力作用方向又は張力反作用方向に移動(例えば上昇移動又は下降移動)される移動中継部材(例えば昇降部材)に遊転軸支されたピニオンと、
前記遊技盤に対して固定状態に配置されるとともに、前記ピニオンの一側方(例えば左側方)に位置して前記ピニオンと噛合う第一ラックと、
前記移動体と一体的に移動可能(例えば昇降可能)に配置されとともに、前記ピニオンの他側方(例えば右側方)に位置して前記ピニオンと噛合う第二ラックとを有する。
このように、動滑車の移動量が大きくても簡易でコンパクトな構造によって可動体の復帰移動を迅速化できる。
ここで、ラックとピニオンの組み合わせとして例えば、
(1)ラックとピニオンを用いた機構;
(2)ピンラックとピニオンを用いた機構;
(3)ラックとピン歯車を用いた機構;
等を実施できる。
また、ピニオンには奇数個の歯車の組合せによるピニオン歯車列を含む。
また、前記移動中継部材は、前記第二駆動源のピニオン(モータピニオン)と前記昇降部材自身に形成された第三ラックとを含む。
また、前記移動中継部材は、前記第二駆動源に回転可能に連結されたクランクと、前記ピニオン及び前記クランクに連結されたロッドとを含む。
このような移動中継部材を上記ストローク拡大機構に用いたものが、芦葉清三郎著、「機械運動機構」(第1版22刷発行、技報堂出版株式会社、1984年7月、p23)に記載されている。
また、前記可動体は長手方向に沿って複数の分割可動体に分割構成されるとともに、前記巻掛部材の他端部は最下端側の分割可動体に固定されている構成とすることができる。
このように、簡易な構造によって可動体の演出作動が一層迫力あるものにできる。また、分割可動体は上端位置において重なり合うので、分割可動体をコンパクトに配置することができる。特に、分割可動体が液晶表示部の前方に重なって設けられる場合には、表示領域が狭くなることを防止することができる。
そして、上記の課題を解決するために、本発明の遊技機は、
以上で述べた遊技機用可動演出装置を備えることを特徴とする。
このように、動滑車と動滑車に当接又は当接解除するストッパとを用いることで、演出用可動体の可動領域を向上させるとともに様々な演出を可能にし、遊技者の興趣が飛躍的に向上する遊技機を提供できる。
なお、「遊技機」には、パチンコ機、アレンジパチ機等の弾球遊技機や、スロットマシン、パチスロ機等の回胴式遊技機等が含まれる。
本発明に係る可動演出装置を備えたパチンコ機を例示する正面図。 可動演出装置の全体構造を示す正面図。 可動演出装置の切断位置を示す正面図。 滑車装置を示す分解斜視図。 係止姿勢、係止解除姿勢における図3のA−A断面図。 移動体を示す分解斜視図。 ストローク拡大機構を示す分解斜視図。 分割可動体を示す分解斜視図。 図3のB−B断面図。 動滑車初期位置(係止姿勢)における可動演出装置の斜視図。 動滑車初期位置(係止解除姿勢)における可動演出装置の斜視図。 動滑車最終位置(係止解除姿勢)、移動体下方における可動演出装置の斜視図。 動滑車最終位置(係止解除姿勢)、移動体上方における可動演出装置の斜視図。 動滑車最終位置(係止姿勢)、移動体上方における可動演出装置の斜視図。 動滑車中間位置(係止姿勢)における可動演出装置の斜視図。 移動体下方におけるストローク拡大機構を示す正面図。 移動体中央におけるストローク拡大機構を示す正面図。 移動体上方におけるストローク拡大機構を示す正面図。 移動体下方におけるストローク拡大機構を示す背面図。 第一可動体下降時を表す可動演出装置の正面図。 第二可動体下降時を表す可動演出装置の正面図。 第三可動体下降時を表す可動演出装置の正面図。 図22における可動体を示す背面図。 可動体が上端から下端に移動する時の様子を示す図3のC−C断面図。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る遊技機用可動演出装置(以下、単に可動演出装置ともいう)を備えたパチンコ機を例示する正面図である。パチンコ機1(遊技機)の遊技盤2の盤面(前面)には、ほぼ左半周が内外2本のガイドレール2bによって区画され、全体として円形の遊技領域2aが形成されている。遊技盤2の後方には、盤裏フレーム(盤裏カバー)(図示せず)が固定されており、この盤裏フレームに可動演出装置5が搭載されている。さらに、盤裏フレームの後方には、遊技領域2aの中央において、遊技盤2上での遊技状態の変化に応じた演出表示を行う液晶表示部3(可変表示手段)が配置されている。そして、可動演出装置5は、液晶表示部3の上方に装飾部として配置され、遊技盤2の前面の装飾部とともにセンター役物100として機能している。また、液晶表示部3の下方(遊技領域2aの中央下部)に大入賞口6(アタッカー)が配置されており、液晶表示部3と大入賞口6との間には、電動チューリップ(電チュー)にて構成される始動口7が配置されている。
なお、本明細書において、上下方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で遊技球が流下する方向(例えば、鉛直方向)を意味する。また、左右方向とは遊技盤2の盤面に沿う形で上下方向と交差する方向(例えば、水平方向)を意味し、遊技者側からみて左側、右側をいう。さらに、前後方向とは遊技盤2と交差(例えば、直交)する方向を意味し、遊技者に対面する側(手前側)が前面側(前方側)であり、その反対側(奥側)が後面側(後方側)となる。
図2は可動演出装置の全体構造を示す正面図、図3は可動演出装置の切断位置を示す正面図、図4は滑車装置を示す分解斜視図、図5は係止姿勢、係止解除姿勢における図3のA−A断面図、図6は移動体を示す分解斜視図、図7はストローク拡大機構を示す分解斜視図、図8は分割可動体を示す分解斜視図、図9は図3のB−B断面図である。
最初に、可動演出装置5の全体構成を図2〜図4を用いて説明する。固定フレーム20が下方部から上方部にかけて上下方向に延び、さらに上方において右側に突出部を設けるように形成されている。可動体(分割可動体)30は、その突出部において右斜め下方に移動可能に連結されており、固定フレーム20の下方部には第二モータ(第二駆動源)120が固定されている。また、第一モータ(第一駆動源)110が搭載された移動体40は、初期位置において固定フレーム20の中央部に配置されており、本体から左側にストッパ(係止部材)41が延びている。なお、固定フレーム20の前面には、上下に延びる長孔部14aが形成され、上方に円形の丸孔部14bが形成された誘導カバー14が固定されている。
また、固定フレーム20の上部には可動体用フォトセンサ71が、移動体40の近傍にはストッパ用フォトセンサ72が、固定フレーム20の下部には移動体用フォトセンサ73がそれぞれ配置されている(図3、図10参照)。
固定フレーム20には、上下に延びる長孔状のガイド孔21が形成され、そのガイド孔21に沿って上下に移動可能に動滑車11を誘導する一対の誘導部材15,15が配置されている。各誘導部材15は、動滑車用ガイド孔21を前後から挟み込むように連結されている。前側の誘導部材15の前方には、動滑車11に形成された貫通孔11aに挿通されるピン16bが固定されている。ピン16bの前方はキャップ16aにより固定され、キャップ16aとピン16bが動滑車支持軸(移動中心軸)16として機能している。ここで、動滑車11は動滑車支持軸16の移動中心軸線O1を回転中心として回転可能に軸支されている(図4参照)。
また、固定フレーム20の上部には定滑車12が配置されている。定滑車12には、固定中心軸線O2周りに貫通孔12aが形成され。この貫通孔12aには、固定フレーム20に固定されたピン17bが挿通されている。また、定滑車12の前面はキャップ17aにより固定されていて、キャップ17aとピン17bが定滑車支持軸(固定中心軸)として機能している。ここで、定滑車12は定滑車支持軸17の固定中心軸線O2を回転中心として回転可能に軸支されている(図4参照)。
これら動滑車11の溝部11bと定滑車12の溝部12bとにワイヤ(巻掛部材)13が摺接されるように配置されている。ここで、ワイヤ13の一端は固定フレーム20の上方に形成された突起に留め具13aを介して固定され、下方に位置する動滑車11の溝部11bに掛けられ、さらに、上方の定滑車12の溝部12bに掛けられた後、右斜め下に方向転換し、可動体30を構成する第三分割体可動体33の先端にて固定部材38と留め具13bにより固定されている(図2、図4、図8参照)。
また、上述したように動滑車11の前方には誘導カバー14が配置されるが、動滑車支持軸16は誘導カバー14の長孔部14aを上下にスライド可能である。また、誘導カバー14の上方の丸孔部14bは、定滑車支持軸17が挿通するように配置されている(図3、図4参照)。
図5、図6に示すように、移動体40は第一モータ110の回転軸が切欠ギヤ42と結合されており、その切欠ギヤ42のギヤ部とストッパ41のギヤ部が噛合状態にて配置されている。ストッパ41及び切欠ギヤ42はケース体43に覆われ、その状態でケース体43は側方に鋸歯部62aを有した第二ラック62と連結されている。さらに、移動体40は固定フレーム20に固定される移動体用レール23の前面に配置され、第二ラック62は移動体用レール23に沿って昇降する移動体40と一体的に移動する
また、ケース体43にはストッパ用フォトセンサ72が取付けられており、切欠ギヤ42から側方へ突出し下方へ折れ曲がるように形成された検知部42aを検知するようになっている。さらに、移動体用フォトセンサ73により、第二ラック62の下方から突出する検知部62bが検知される。
次に、移動体40を上昇又は下降させるストローク拡大機構(中間伝達機構)200の構成について説明する。第二モータ120の回転軸にモータピニオン51が固定フレーム20を挟んで連結されている。さらに、モータピニオン51は、板状の昇降部材(移動中継部材)50に形成された第三ラック(鋸歯部)50aと噛合状態に配置される(図7、図16参照)。
ここで、昇降部材50の上方に設けられた支持軸50bにはピニオン52が回転可能に配置されている。また、昇降部材50の後方には、上下に長孔状のガイド孔22aを有した背面カバー22が配置されている。さらに、このガイド孔22aを前後から挟み込むように誘導部材64が設けられ、昇降部材50の後方に形成された突起と誘導部材64とが連結されている。そして、これら昇降部材50、ピニオン52、及び誘導部材64が一体的に上下方向に移動する(図7参照)。
さらに、ピニオン52の左方側は、固定フレーム20(ひいては遊技盤2)に固定される第一ラック61の鋸歯部61aと、ピニオン52の右方側は、移動体40と一体的に移動する第二ラック62の鋸歯部62aと、それぞれ噛合状態で配置されている(図2、図16参照)。
次に可動体30(例えば刀状)の構成について説明する。固定フレーム20には第一スライド部材34の背面が固定され、第一スライド部材34の前面は第一分割可動体31(例えば柄状)の後方カバー31bの背部と固定されている。さらに、後方カバー31bの前面には第二スライド部材35の背面が固定されており、第二スライド部材35の前面は第三分割可動体33(例えば刀身状)の背面にて固定されている(図8、図9参照)。
ここで、後方カバー31bと連結され、第二分割可動体32及び第三分割可動体33を覆うように配置される前方カバー31aには、可動体用フォトセンサ71により位置を検知するための検知部31cが突出形成されている。
また、後方カバー31bには長手方向における上側に長孔が形成されており、この長孔を前後から挟み込むように誘導部材36が配置されている(図23参照)。そして、長孔をスライド可能に配置された誘導部材36の前面は第二分割可動体32(例えばはばき状)の背面に固定されている。また、第二分割可動体32の長手方向下側には突起部32aが形成されている。この突起部32aと後方カバー31bの下側に連結される凹部を有した長細い棒状の摺動部材37とが摺動可能に配置される。さらに、第二分割可動体32には、内側に向けて2本のリブ部32cが突出形成されている。このリブ部32と当接するように、第三分割可動体33の側面に突起部33bが形成されている。
また、ワイヤ13の先端に固定された留め具13bは、固定部材38に形成された切欠部より大となる形状に形成されているので、ワイヤ13から外れることなく第三分割可動体33に固定部材38を介して配置されている。
以上に説明した滑車装置10の作動について図10〜図15を参照して説明する。
<初期位置にてストッパーの規制を解除する場合>
初期位置において動滑車11はストッパ41により動滑車支持軸16を支えられている。このため動滑車11は、初期位置からは移動不能とされ、動滑車用ガイド孔21の下方位置に停止している(係止姿勢)(図10参照)。
第一モータ110が駆動することにより切欠ギヤ42が右回りに回転し(図5、図6参照)、その回転によりストッパ41がストッパ回転軸線O3周りに左回りに回転する。よって、ストッパ41は前方へ移動することとなり、初期位置からストッパ41が外される(係止解除姿勢)(図11参照)。すると、動滑車11は可動体30の自重により下方から上方へ一気に上昇する。そして、可動体30は急激な速さで上端位置から下端位置へ右斜め下(長手方向右側)に移動を開始する(図12参照)。
初期位置から最終位置に移動する際、動滑車11は誘導部材15により動滑車用ガイド孔21に沿って上方まで移動することとなる。また、その際に動滑車11は、移動中心軸線O1を中心に回転しながら上昇するので、ワイヤ13の摩擦による消耗を防ぐことができる。そして、誘導部材15の上端部が動滑車用ガイド孔21の上部と接することにより移動を停止する。このとき、動滑車11の2倍の距離を移動していた可動体30も下端位置において移動を停止する(図4、図12参照)。
このように動滑車11と定滑車12を用いた構造により、例えば動滑車11の移動中心O1が上方にLだけ移動すると、可動体30は長手方向に2Lだけ移動し(例えば留め具13bの長手方向移動距離)、可動領域が大幅に向上する(図22参照)。
ここで、動滑車11は誘導部材15が動滑車用ガイド孔21に沿って移動することにより移動の際生じる前後左右への揺れ(ブレ)が軽減される。また、動滑車支持軸16が誘導カバー14に形成された長孔部14aにより誘導されることで動滑車11は、前方においても左右への揺れが軽減される(図4参照)。このように、動滑車11は安定して上方へ移動することとなる。
また、誘導カバー14の丸孔部14bに定滑車支持軸17が挿通されることで、定滑車12は固定中心軸線O2を中心に安定した回転が可能である(図4参照)。さらに動滑車11と同様、回転することでワイヤ13の摩擦による消耗を防ぐことができる。
<最終位置にてストッパを規制する場合>
上記のように誘導部材15が動滑車用ガイド孔21の上部に当接すると、移動体40は動滑車支持軸16からストッパ41が解除された状態、つまり、ストッパ中心軸線O3に対して手前方向にストッパ41が回転した状態のまま上方へ移動を開始する。その際、移動体40は固定フレーム20に設置された移動体用レール23に沿って移動を行う(移動体40の動作については、後述する)。
上方へ移動した移動体40は、動滑車支持軸16を超えた後、移動を停止する。ここで、ストッパ41は動滑車支持軸16より前方へ回転しているので、ストッパ41が動滑車支持軸16と接することは無い(図13参照)。
次に、移動体40の上方の停止位置において、ストッパ41がストッパ中心軸線O3を中心に前方から後方へ向けて右回りに回転する。そして、動滑車支持軸16とストッパ41とが上下に重なる位置においてストッパ41が停止する(図14参照)。
次に、移動体40は下方へ向けて向けて移動を開始する。この時、ストッパ41は最初に動滑車支持軸16に当接し、係止姿勢のまま下方へ移動することとなる。移動体40が下方へ移動する際、ストッパ41には可動体30を下端位置から上端位置へと移動させる力が加わることとなるが、動滑車11を使用することでその力を半減させることができる(図15参照)。
また、落下時と同様滑車装置10により動滑車11の移動中心軸線O1が上方から下方にLだけ下降すると可動体30は長手方向に2Lだけ移動する(図22参照)。
<ストッパを規制状態で移動する場合>
ストッパ41を規制した状態で動滑車11が移動する場合について説明する。ストッパ41を係止姿勢のまま初期位置から最終位置まで移動するとき可動体30の落下スピードは、緩やかなものとなる。ただし、滑車装置10の作用により、移動中心軸線O1がLだけ移動したときに可動体30が長手方向に2Lだけ移動することには変わりない(図10、図15、図14参照)。
また、ストッパ41を係止姿勢のまま移動の途中で第二モータ120を停止し、移動体40の移動を中断させることもできる。このように、移動体40を移動の途中で停止すると、ストッパ41が係止姿勢に保たれているので動滑車11も停止することとなる。よって、可動体30を様々な位置で停止し、状態を変化させることができる(可動体30の状態変化については、後述する段落を参照)。
さらに、ストッパ41を係止姿勢のまま第二モータ120の駆動を再開させ、移動体40を上昇又は下降させることもできる。つまり、動滑車11は移動途中の停止位置において昇降移動可能である。よって、動滑車11を下方で微小昇降移動させることで、可動体30を上方位置で微小昇降移動させることも可能である。
また、動滑車11の移動を途中で停止した状態において第一モータ110を駆動させることでストッパ41を係止解除姿勢とし、その場所から一気に可動体30を落下させることもできる。
また、上記動きを組合わせて動滑車11を動滑車用ガイド孔21の中央付近で停止させ、微小昇降移動を繰り返した後、ストッパ41を係止解除姿勢とし、その位置から一気に上昇させることで、可動体30は中間位置で落下を停止し、微小昇降移動を繰り返した後でその場から落下するという動きに設定することもできる。さらに微小昇降移動を繰り返した後、動滑車11を初期位置に戻すことで、可動体30を上方位置へ移動させることも可能である。このような動きは、動滑車が下方位置にあるときも同様に実行できる。
このように、可動体30は下端位置への急激な落下移動及び上端位置への復帰移動に加えて、上端位置と下端位置との間での昇降移動も可能であり、しかもそのいずれの移動態様においても動滑車11の移動量の2倍のストロークを有するので、斬新(ユニーク性)かつ躍動感(ダイナミック性)に富んだ演出作動を行うことができる。
さらに、ストッパ41が係止姿勢に保たれることで、動滑車11の停止位置を基準として動滑車11を微小昇降移動させ、可動体30に微小昇降移動を行う等、可動体30にさらなる演出作動態様を付加することもでき、遊技者の興趣を高めることができる。
このように、動滑車11と定滑車12を用いることで可動体30は今までに見たことのないようなスピードで落下し、その可動領域も液晶表示部3の上から下までと非常に大きなものとすることができる。
また、ストッパ41により動滑車11は初期位置と最終位置との間での移動を確実に行うことができ、限られたスペース内で様々な演出が可能である。さらに、従来のような巻取りによるワイヤ13の巻き癖も発生しない。
ここで、上記に示した2倍のストロークのもの以外にも滑車装置10は、動滑車11と定滑車12の組み合わせにより、動滑車11の移動量の整数倍のストロークで可動体30を長手方向に昇降移動させることができ、可動領域をより大きくすることも可能である。
また、動滑車11、定滑車12は軸と滑車自体を別成形しても良いし、一体成形しても良い。さらに、各滑車11,12とワイヤ13とが接する部分が充分に滑りやすいなら、各滑車11,12は回転不能となっていても良い。
次に、ストローク拡大機構(中間伝達機構200)の作動について図16〜図19を参照し、詳細に説明する。
<移動体が上昇する場合(図16、図17、図18参照)>
第二モータ120が駆動するとその回転軸に取付けられたモータピニオン51が左回りに回転する。すると、モータピニオン51と噛合状態にある第三ラック50aが形成された昇降部材50が上昇する。この時の移動距離を第一ストロークとすると、昇降部材50に回転可能に取付けられているピニオン52は左回りに回転しながら同様に第一ストローク分だけ上昇する。
すなわち、ピニオン52と左側で噛合状態にある第一ラック61上をピニオン52が移動(上昇)し、この時の移動距離が第一ストロークである。ピニオン52と右側で噛合状態にある第二ラック62は、回転・上昇するピニオン52に対してさらに第二ストローク分だけ上昇することとなる。よって、移動体40は第一ストロークに拡大分である第二ストロークを加えた第三ストローク分だけ上昇することとなる。
<移動体が下降する場合(図18、図17、図16参照)>
第二モータ120が駆動するとその回転軸に取付けられたモータピニオン51が右回りに回転する。すると、モータピニオン51と噛合状態にある第三ラック50aが形成された昇降部材50が下降する。この時の移動距離を第一ストロークとすると、昇降部材50に回転可能に取付けられているピニオン52は右回りに回転しながら同様に第一ストローク分だけ下降する。
すなわち、ピニオン52と左側で噛合状態にある第一ラック61上をピニオン52が移動(下降)し、この時の移動距離が第一ストロークである。ピニオン52と右側で噛合状態にある第二ラック62は、回転・下降するピニオン52に対してさらに第二ストローク分だけ下降することとなる。よって、移動体40は第一ストロークに拡大分である第二ストロークを加えた第三ストローク分だけ下降することとなる。
このようにストローク拡大機構200を用いることで、移動体40はコンパクトなスペースにおいて昇降幅が拡大する。つまり、移動体40を短時間で上昇又は下降させることが可能となり、動滑車11の昇降移動を迅速化できる。よって、可動体30の復帰移動を迅速化することに繋がる。
ここで、昇降部材50は、背面カバー22に設けられたガイド孔22aに沿って誘導部材64が移動するので(図7参照)、安定した昇降移動が可能である(図19参照)。また、移動体40は、固定フレーム20に設置された移動体用レール23に沿って移動するので同様に安定した昇降移動が可能となる(図2参照)。
次に、第一分割可動体31、第二分割可動体32及び第三分割可動体33により構成される可動体(分割可動体)30の作動について図3及び図21〜図24を参照し、詳細に説明する。
<可動体が下降(伸長)する場合(図3、図20、図21、図22、図23、図24参照)>
ワイヤ13の先端が固定された第三分割可動体33に第一、第二分割可動体31、32が追従する形態で移動を開始する。つまり、動滑車11が上昇すると第一スライド部材34に連結された第一分割可動体31が下降する(第二、第三分割可動体32,33も追従して下降)。そして、第一スライド部材34のストッパ位置で第一分割可動体31は停止し、次に第二分割可動体32が下降を開始する(第三分割可動体33も追従して下降)。第二分割可動体32は、長手方向の上方を誘導部材36により誘導され(図8参照)、下方を摺動部材37と突起部32aが摺動することで安定してスライド移動が可能となっている。さらに、誘導部材36が後方カバー31bの長孔の下方先端に接すると第二分割可動体32は移動を停止する(図8参照)。そして、第二スライド部材35と連結された第三分割可動体33が下降を始める。第三分割可動体33は、第二分割可動体32に形成されたリブ部32cと第三分割可動体33に形成された突起部33bが当接することで移動を停止する。リブ部32cは、第三分割可動体33のみを支えるので樹脂成形であっても充分に耐え得ることができる。また、第三分割可動体33は、第二スライド部材35のストッパ位置で停止するようにすることもできる。
<可動体が(短縮)上昇する場合(図22、図21、図20、図3、図23、図24参照)>
動滑車11の下降に伴い、第三分割可動体33が引き上げられ当接部33aが第二分割可動体32の当接部32bと接することで第三分割可動体33は第二分割可動体32とともに上方へ引き上げられる。さらに、動滑車11が下降すると第二分割可動体32の当接部32bが第一分割可動体31の当接部31dと接する。そして、第一分割可動体31は第二分割可動体32及び第三分割可動体33とともに上方へ引き上げられる。動滑車11がさらに下降し、移動体用フォトセンサ73が移動体40下方の検知部62bを検知すると第二モータ120が駆動を停止する。よって、動滑車11も停止し、それに合わせ可動体30も上端位置で停止する。このとき、可動体用フォトセンサ71が検知部31cを検知し、規定位置に達しているかを確認する。よって、万が一不具合が起こり可動体30が上端位置に来ない場合でもエラー検知をすることができる。
このように、三分割する可動体30を用いることで、簡易な構造にも関わらず可動体30の演出動作を一層迫力あるものとすることができる。
ここで、可動体30は分割せずに一つにすることや分割数を増やすこともでき、適宜変更が可能である。このように分割数を変更させることで、様々な演出効果が期待できる。
次に、可動演出装置5に設置されている各フォトセンサ71,72,73について詳細に説明する。可動体用フォトセンサ71は、第一分割可動体31に形成された検知部31cが可動体用フォトセンサ71の所定領域を通過することで原点位置を検出する。また、ストッパ用フォトセンサ72は、切欠ギヤ42に形成された検知部42aがストッパ用フォトセンサ72の所定領域を通過することで原点位置を検出する。さらに、移動体用フォトセンサ73は、第二ラック62に形成された検知部62bが移動体用フォトセンサ73の所定領域を通過することで原点位置を検出する(図3、図6〜図8参照)。
このように、各フォトセンサ71,72,73を備えると、動滑車11が微小昇降移動し、可動体30の自重により徐々に動滑車11が上方へ移動するような場合でも、確実に各部材を初期位置へ復帰することができる。
また、実施例では可動体30が斜め右方向に下降するようになっているが、定滑車12をもう一つ備えることで移動方向を変え、上方から垂直に可動体30を落下させることも可能である。
さらに、動滑車11及び定滑車12は軸とともに回転する仕組になっているが、溝部が形成されワイヤ13が掛けられる部材であれば良く特に円形以外の形態にも適宜変更可能である。
また、可動体30の移動ストロークを変化させるために動滑車と定滑車を複数組合わせることもでき、組合せは適宜変更可能である。
また、ワイヤ(巻掛部材)13は、糸、紐、綱、ロープ、ワイヤロープ、ピアノ線、チェン、ベルト、ゴム等に適宜変更可能である。
以上の実施例では、遊技機用可動演出装置をパチンコ機に搭載する場合についてのみ説明したが、アレンジパチンコ等のその他の弾球遊技機は勿論、スロットマシンやパチスロ機等の回胴式遊技機、ポーカーゲーム機や雀球遊技機等の各種ゲーム機、等で実施してもよい。
1 パチンコ機(遊技機)
2 遊技盤
3 液晶表示部(可変表示手段)
5 可動演出装置(遊技機用可動演出装置)
10 滑車装置
11 動滑車
12 定滑車
13 ワイヤ(巻掛部材)
14 誘導カバー
15,36,64 誘導部材
16 動滑車支持軸(移動中心軸)
17 定滑車支持軸(固定中心軸)
20 固定フレーム
22 背面カバー
30 可動体(分割可動体)
31 第一分割可動体
32 第二分割可動体
33 第三分割可動体
40 移動体
41 ストッパ(係止部材)
42 切欠ギヤ
50 昇降部材(移動中継部材)
51 モータピニオン
52 ピニオン
61 第一ラック
62 第二ラック
71 可動体用フォトセンサ
72 ストッパ用フォトセンサ
73 移動体用フォトセンサ
100 センター役物
110 第一モータ(第一駆動源)
120 第二モータ(第二駆動源)
200 ストローク拡大機構(中間伝達機構)
O1 移動中心軸線
O2 固定中心軸線
O3 ストッパ中心軸線

Claims (6)

  1. 遊技盤に沿った所定のルートを通り上端位置から下端位置へ至る落下移動と、前記ルートを前記下端位置から上端位置へと逆方向にたどる復帰移動とが可能な可動体を用いて演出作動を行う遊技機用可動演出装置であって、
    前記遊技盤の盤面と交差する方向の移動中心軸を有しその移動中心軸が前記遊技盤に沿って移動可能状態に保持された動滑車と、同方向の固定中心軸を有しその固定中心軸が前記遊技盤に対して固定状態に保持された定滑車とを少なくとも1個ずつ有し、前記可動体の重量が張力として作用するようにこれらの滑車間に巻き回されるとともに一端部が前記遊技盤に対して固定状態であり、他端部が前記可動体に固定された巻掛部材を含む滑車装置と、
    前記動滑車の移動中心軸に対し前記張力の作用する方向とは反対側から直接又は他部材を介して間接的に当接し、前記動滑車の張力作用方向への移動を停止する係止姿勢と、前記当接を解除して前記動滑車の張力作用方向への移動を許容する係止解除姿勢とに変位する係止部材と、
    前記係止部材を前記係止姿勢と係止解除姿勢とに切り換えるために、前記遊技盤に沿って移動可能状態に保持される移動体に搭載された第一駆動源と、
    前記移動体を前記動滑車の移動方向に沿って移動させるために、前記遊技盤に対して固定状態に保持された第二駆動源と、を備え、
    前記第一駆動源によって前記係止部材が前記係止姿勢にあるとき、前記動滑車は、前記移動体及び係止部材を介し前記第二駆動源の駆動力によって張力作用方向又は張力反作用方向へ移動可能であり、その際前記可動体は、前記巻掛部材を介し前記動滑車の移動に追随して、前記動滑車の移動量の所定の倍数のストロークにて前記上端位置と下端位置との間を下降移動又は上昇移動する一方、
    前記第一駆動源によって前記係止部材が前記係止姿勢から係止解除姿勢に変位したとき、前記可動体の重量が前記張力として作用する前記巻掛部材を介して前記動滑車に直接作用し、前記可動体は、前記第二駆動源の駆動力とは無関係に、前記動滑車の張力作用方向への移動量の所定の倍数のストロークにて前記落下移動を行うことを特徴とする遊技機用可動演出装置。
  2. 前記係止部材が前記係止姿勢にあるとき、前記可動体は、前記第二駆動源の駆動を絶つことにより、前記上端位置、下端位置又はそれらの中間位置において停止可能であり、かつその停止位置を基準とし前記第二駆動源の駆動力によって下降移動及び上昇移動可能である請求項1に記載の遊技機用可動演出装置。
  3. 前記第二駆動源の駆動力は中間伝達機構を介して前記移動体に伝達され、
    その中間伝達機構は、前記第二駆動源の駆動ストロークを拡大して前記移動体に伝達するストローク拡大機構を含む請求項1又は2に記載の遊技機用可動演出装置。
  4. 前記ストローク拡大機構は、
    前記第二駆動源により張力作用方向又は張力反作用方向に移動される移動中継部材に遊転軸支されたピニオンと、
    前記遊技盤に対して固定状態に配置されるとともに、前記ピニオンの一側方に位置して前記ピニオンと噛合う第一ラックと、
    前記移動体と一体的に移動可能に配置されとともに、前記ピニオンの他側方に位置して前記ピニオンと噛合う第二ラックとを有する請求項3に記載の遊技機用可動演出装置。
  5. 前記可動体は長手方向に沿って複数の分割可動体に分割構成されるとともに、前記巻掛部材の他端部は最下端側の分割可動体に固定されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の遊技機用可動演出装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の遊技機用可動演出装置を備えることを特徴とする遊技機。
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