JP6310836B2 - 遊技機 - Google Patents
遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6310836B2 JP6310836B2 JP2014236013A JP2014236013A JP6310836B2 JP 6310836 B2 JP6310836 B2 JP 6310836B2 JP 2014236013 A JP2014236013 A JP 2014236013A JP 2014236013 A JP2014236013 A JP 2014236013A JP 6310836 B2 JP6310836 B2 JP 6310836B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- movable body
- movable
- moving
- state
- final position
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
前記可動演出装置(50)は、
初期位置および該初期位置から下方に離間した最終位置の間を所定の高低差で往復移動可能な可動体(52)と、
切替手段(121)に連係されて、該切替手段(121)の作動下に、前記可動体(52)を前記初期位置に保持する保持状態および該可動体(52)の前記最終位置側への移動を許容する保持解除状態に切り替え可能な保持手段(122)と、
前記初期位置および最終位置の間の中途位置で前記可動体(52)に係止して該可動体(52)の該最終位置への移動を規制する規制状態、および前記可動体(52)の移動領域から退避して該可動体(52)の最終位置への移動を許容する規制解除状態に切り替え可能な規制手段(131)と、
前記可動体(52)に配設された緩衝手段(115)と、
前記規制手段(131)に設けられ、該規制手段(131)が前記規制状態で、前記可動体(52)が前記中途位置に接近する際に前記緩衝手段(115)が当接する第1当接部(137)と、
前記可動体(52)が前記最終位置に接近する際に前記緩衝手段(115)が当接する第2当接部(72)と、
前記可動体(52)および規制手段(131)の夫々に係脱可能に設けられ、該可動体(52)を前記最終位置から初期位置へ移動させると共に、該規制手段(131)を前記規制状態から規制解除状態へ切り替え可能な第1移動手段(150)と、
前記規制手段(131)と前記第1移動手段(150)との係止解除時に、該規制手段(131)を前記規制解除状態から規制状態へ切り替え可能な第2移動手段(148)とを備え、
前記保持手段(122)を前記保持解除状態へ切り替えて前記最終位置に向けて前記可動体(52)が自重により移動開始した際に、前記規制手段(131)が前記規制状態に切り替わっている場合は、前記緩衝手段(115)が前記第1当接部(137)に当接することで該可動体(52)が前記中途位置で停止する一方、前記規制手段(131)が前記規制解除状態に切り替わっている場合は、前記緩衝手段(115)が前記第2当接部(72)に当接することで該可動体(52)が前記最終位置に停止するよう構成されると共に、
前記可動体(52)が前記第1移動手段(150)により前記最終位置から初期位置へ移動する際に、該可動体(52)が前記中途位置まで移動した後に、前記規制手段(131)が前記第2移動手段(148)により前記規制状態に切り替わるよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、保持手段を保持状態から保持解除状態へ切り替えると、可動体が、自重により初期位置から最終位置に向けて移動するようになる。そして、自重により下方へ移動した可動体が最終位置より初期位置側の中途位置に到達する前に規制手段が規制状態にある場合は、緩衝手段が該規制手段の第1当接部に当接することで該可動体を中途位置で停止させ得る一方、該可動体が最終位置より初期位置側の中途位置に到達する前に規制手段が規制解除状態にある場合は、緩衝手段が第2当接部に当接することで該可動体を最終位置で停止させ得るので、規制手段が規制状態にあるか規制解除状態にあるかにより可動体の停止位置を異ならせることができ、可動体の動作による演出が単調とならない。また、初期位置および最終位置の間を往復移動する可動体に緩衝手段を配設したので、可動体が中途位置に停止する際および最終位置に停止する際の何れにおいても、衝撃が緩和されて可動体や規制手段が破損するのを抑制し得る。
また、第1移動手段により可動体を最終位置から初期位置へ移動する際に、該可動体と規制手段との干渉が回避されるので、該可動体を初期位置へ適切に移動させ得る。
前記第1移動手段(150)は、
待機位置および該待機位置から離間した移動位置の間を往復移動可能に配設され、待機位置から移動位置に向けて移動する際に前記可動体(52)に係止して、該可動体(52)を前記最終位置から前記初期位置へ移動可能な移動体(153)と、
前記移動体(153)を前記待機位置および移動位置の間で往復移動させる作動手段(154)とを備え、
前記移動体(153)は、前記待機位置から移動位置側へ所要距離移動した位置で前記最終位置にある前記可動体(52)と係止し、該可動体(52)との係止位置および前記待機位置の間において前記規制手段(131)と係止すると共に、該待機位置において該規制手段(131)を前記規制解除状態とするよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、作動手段により移動体を待機位置に移動させることで、第1移動手段により規制手段を規制状態から規制解除状態に切り換えることができる。また、作動手段により移動体を待機位置から移動位置へ移動させることで、第1移動手段により可動体を最終位置から初期位置へ移動させ得ると共に、第2移動手段により規制手段を規制状態へ切り替えることが可能となる。そして、移動体が可動体および規制手段の両方とは同時に係止せず、作動手段への負荷を軽減し得る。
前記可動体(52)は、前記最終位置から中途位置までの間で、前記規制手段(131)が前記規制解除状態から規制状態へ切り替わる経路上に位置するよう構成され、
前記移動体(153)により前記可動体(52)が前記中途位置に移動するまでは、該移動体(153)と前記規制手段(131)との係止が解除されても該規制手段(131)の規制状態への切り替えが該可動体(52)により規制され、該移動体(153)が前記中途位置に移動した後に、該規制手段(131)が前記第2移動手段(148)により規制状態へ切り替わるよう構成されたことを要旨とする。
上記構成によれば、第1移動手段の移動体の移動により可動体が中途位置まで移動した時点で、第2移動手段により規制手段を規制状態へ適切に切り替えることができる。
前記規制手段(131)は、前記最終位置から中途位置に移動する前記可動体(52)に接触可能な接触部(108)を備え、
前記接触部(108)は、前記可動体(52)の移動方向が長手となる細長形状に形成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、規制手段の接触部が可動体に接触した際に、該可動体の移動によって規制手段にかかる負荷を軽減し得ると共に、規制手段によって可動体の移動が阻害されることも防止し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視保護するガラス板等の透視保護体(図示せず)を備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置、7セグメントディスプレイ、その他の各種図柄を停止および変動表示可能な表示装置を採用し得る。また、上球受け皿14は、前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよく、また上下の球受け皿の一方を省略して1つの球受け皿のみ設ける構成であってもよい。
遊技盤20は、図2に示すように、所定板厚の略矩形状に形成されたアクリルやポリカーボネート等の透明な合成樹脂材で形成された透明板であって、該遊技盤20の表面に、略円弧状に湾曲した外レール21、内レール22および盤面飾り部材23が設けられて、これら外レール21、内レール22および盤面飾り部材23によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が遊技領域20a内に複数開設されて、各装着口に対して各種部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口24が開設されている。また、遊技盤20には、遊技領域20a内に多数の遊技釘25が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘25に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させたり、パチンコ球を一定方向に誘導するようになっている。なお、装着口の形成数や大きさは、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等に応じて適宜決定される。
また、遊技盤20の裏面には、図柄表示装置18が後側に取り付けられる設置部材35(図4参照)が設けられている。設置部材35は、略矩形状に形成されて遊技盤20に対向する対向壁部36と、該対向壁部36の外周縁部から前方へ延出する外周壁部37とにより、前方へ開口する箱状に形成されて、外周壁部37の前端部を遊技盤20の後側に当接させた状態で固定されている。そして、設置部材35には、対向壁部36の後側に図柄表示装置18が着脱可能に取り付けられると共に、該対向壁部36における枠状装飾体26の演出開口26aと前後に並んだ位置に、前後に開口する表示開口38(図4参照)が開設されており、該設置部材35の表示開口38に臨ませた図柄表示装置18の表示部18aが、枠状装飾体26の演出開口26aを介して遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。また、設置部材35における対向壁部36の前面側(すなわち、遊技盤20と設置部材35により画成される設置空間39内)には、表示開口38を囲繞するように各種の装飾部材や発光装置、後述する可動演出装置50が配設されており、遊技盤20の盤面を透視して前面から視認し得るよう構成されている。すなわち、設置部材35は、図柄表示装置18や可動演出装置50等のパチンコ機10の遊技演出に関わる各種演出装置の設置手段として機能している。また、対向壁部36における表示開口38の左側部位には、前方に突出する固定ボス(図示せず)が複数形成されており、該固定ボスに可動演出装置50の装置本体51(後述)を固定するようになっている。
次に、実施例に係るパチンコ機10の可動演出装置50につき、図面を引用して説明する。なお、可動演出装置50の説明においては、特に指示がなければ、当該可動演出装置50を設置部材35の対向壁部36に取り付けた状態(図4参照)で、前後、左右および上下を指称する。
装置本体51は、図5、図15および図18に示すように、第1ベース部材55と、該第1ベース部材55の前側に組み付けられる第2ベース部材65とを備えている。第1ベース部材55は、上下方向が長手となる縦長の部材であり、可動体52を上下方向への移動を可能に支持するガイドバー80,80と、可動体52を最終位置から初期位置まで移動する移動機構150とが配設されるよう構成されている。第1ベース部材55は、縦長の第1ベース部56と、縦長で第1ベース部56の左側に連なる第2ベース部57と、第1ベース部56の上縁および第2ベース部57の左縁から前方へ延出した支持片の前縁に設けられ、第1ベース部56よりも前方に位置する第3ベース部58とを備えている。第1ベース部56の前側にはガイドバー80,80が配設され、該第1ベース部56の後側下部に、移動機構150における第2作動モータ(作動手段)154および複数のギア185,186等が配設される。一方、第2ベース部57の前側に、移動機構150における移動体ベース151が配設される。また、第3ベース部58の前側に、第2ベース部材65が組み付けられる。更に、第1ベース部56の後側において移動機構150から外れた上側に、装飾部材62を固定する取付部材61が取り付けられるようになっており、該取付部材61の右端に固定された装飾部材62は、第1ベース部56の右縁に沿って取り付けられ、設置部材35の表示開口38の左縁に位置する(図4参照)。なお、第1ベース部材55は、可動演出装置50の各構成部材の重量を支持するのに充分な剛性を確保するため、実施例では、金属製のプレートを折り曲げ成形した一体成形部材となっている。但し、第1ベース部材55は合成樹脂製であってもよい。
図6、図14および図17に示すように、ガイドバー80,80は、長尺かつ直線に形成された丸棒状部材であり、上端には上ガイドバー支持片59の支持孔に挿通される上支持部80aが形成されていると共に、下端には下ガイドバー支持片60の支持孔に挿通される下支持部80bが形成されている。なお、各支持部80a,80bは、ガイドバー80,80の摺動部分よりも小径に形成されると共に、上支持部80aには、ガイドバー支持片59,60からガイドバー80,80が外れるのを防止する脱落防止部材(Eリング等)が係止されるようになっている。
可動体52は、図5〜図7、図16および図19に示すように、照明基板92や装飾部材96,97,98,99が取り付けられる可動体ベース85と、該可動体ベース85が取り付けられると共に、ガイドバー80,80に摺動可能に支持されるスライド体86とを備えている。また、可動体ベース85の後面に補強部材87が配設され、該可動体ベース85が該補強部材87により補強されている。このような可動体52は、上下方向に延在する一対のガイドバー80,80に沿ってスライド体86が摺動することで、初期位置(図1、図5〜図7参照)および該初期位置より下方に位置する最終位置(図3(b)、9参照)の間を上下方向に昇降移動可能となっている。
スライド体86は、図16および図19に示すように、第1スライド部材110と、該第1スライド部材110の後側に組み付けられる第2スライド部材111とを備えている。スライド体86は、第1スライド部材110および第2スライド部材111を組み付けることで、上下方向に延在すると共に上下に開口して前述したガイドバー80が挿通する挿通孔112が、左右に並んで2つ形成されている。すなわち、各挿通孔112,112の内面が、当該挿通孔112,112に挿通されたガイドバー80,80の外周面に接触することで、スライド体86が両ガイドバー80,80に支持されると共に、各挿通孔112,112の内面がガイドバー80,80の外面に摺接することで、スライド体86が両ガイドバー80,80に沿って往復移動するように構成されている。また、スライド体86の内部に、後述するダンパ部材115を設置するダンパ設置部113が形成されている。ダンパ設置部113は、ダンパ部材115のシリンダ116を収容した状態で保持するよう構成されると共に、ダンパ設置部113の下部に、ダンパ部材115のロッド117が挿通される挿通孔114が形成されている(図19参照)。
図16および図19に示すように、緩衝手段としてのダンパ部材115は、シリンダ116と、該シリンダ116の端面から延出して進退するロッド117と、該ロッド117の突出端部に設けられた当接ヘッド118とを備えた伸縮タイプのダンパである。ダンパ部材115は、シリンダ116の内部にガスを充填したガスタイプまたはオイルを充填したオイルタイプが採用可能であり、実施例ではガスタイプが採用されている。また、当接ヘッド118は、硬質ゴムまたは硬質ウレタン等の合成樹脂製の円柱状部材である。ダンパ部材115は、可動体52に設けられたダンパ設置部113に、ロッド117および当接ヘッド118が該ダンパ設置部113の下部開口から可動体52の下方へ突出した状態で固定されている。
図11、図13、図16および図19に示すように、スライド体86の第1スライド部材110に、該第1スライド部材110の左端上部から左方へ延出した可動係止部109が設けられている。この可動係止部109には、後述する切替機構120における保持部材(保持手段)122が係脱可能に係止すると共に(図11参照)、後述する移動機構150における第2移動体(移動体)153に設けられた第1移動係止部175が係脱可能に係止するよう構成されている(図13(b)参照)。すなわち、可動体52がガイドバー80,80の上端近傍まで上方へ移動して、切替機構120の保持部材122が可動係止部109に係止した状態(図11(a))が、該可動体52の初期位置に設定されている。また、可動体52がガイドバー80,80の下端近傍の最終位置まで移動している際に、第2移動体153に設けられた第1移動係止部175が下方から係止し、可動係止部109に第1移動係止部175が係止状態で該第2移動体153が後述するように上方へ移動することで、該可動体52が最終位置から初期位置以上の高さまで移動することが可能に構成されている。
可動体52は、図13に示すように、可動体ベース85における固定部90の左端面およびスライド体86における第1スライド部材110の左端面により、左方を指向した接触部108が形成されている。この接触部108は、可動体52が最終位置から中途位置までの間にあるときに、後述する規制部材131の右端部と対向して、該右端部に設けられた当接片136が当接すると共に摺接が可能となっている。すなわち、可動体52は、最終位置にある場合、該最終位置と中途位置との間にある場合には、規制部材131が、規制位置へ切り替わるのを規制するよう構成されている。
切替機構120は、図6、図7、図11、図15および図18に示すように、切替手段としての第1作動モータ121と、該第1作動モータ121に連係されて、該第1作動モータ121の作動下に、可動体52を初期位置に保持する保持状態および該可動体52の最終位置側への移動を許容する保持解除状態に切り替え可能な保持手段としての保持部材122とを備えている。保持部材122は、外周にギアを設けた円形部材である。また、切替機構120は、第1作動モータ121の駆動軸に固定された駆動ギア123に噛み合う第1中間ギア124と、該第1中間ギア124に噛み合うと共に保持部材122に噛み合う第2中間ギア125とを備えている。このような切替機構120は、装置本体51の第2ベース部材65に設けられた前述の切替機構配設部69に対し、第1作動モータ121がネジ固定され、保持部材122、第1中間ギア124および第2中間ギア125が、支持軸を介して回転自在に配設されている。従って、第1作動モータ121の正逆駆動に伴って、第1中間ギア124および第2中間ギア125が回転することで、保持部材122が正逆回転するようになっている。
規制機構130は、図5〜図9および図12に示すように、初期位置および最終位置の間の中途位置まで下方へ移動した可動体52に係止して該可動体52の該最終位置への移動を規制する規制状態、および可動体52の移動領域から退避して該可動体52の最終位置への移動を許容する規制解除状態に切り替え可能な規制手段としての規制部材131と、該規制部材131を規制状態および規制解除状態に移動させるスライド部材132とを備えている。また、規制機構130は、規制部材131とスライド部材132とを連係するリンク部材133を備えている。
規制部材131は、図6、図15および図18に示すように、左右方向に長い矩形ブロック状に形成されている。規制部材131は、規制機構配設部70における第1凹部70aに収容した状態で配設され、該第1凹部70a内に全体が収容された規制解除位置(図9、図12参照)と、該第1凹部70aの右側開口から右方へ延出した規制位置(図5、図8参照)との間を、往復移動可能となっている。実施例では、規制部材131が左右方向へ往復移動することで、規制解除位置および規制位置の間を往復移動可能となっている。規制部材131には、リンク部材133の第2連係部145が嵌合する連結孔134が形成されている。連結孔134は、規制部材131の前面における左右方向の略中央において、前方に開口すると共に前後方向へ延在している。また、規制部材131の前面に、該前面よりも前方へ突出して該規制部材131の長手方向へ延在する突片135が設けられている。突片135は、規制部材131の前面における上縁部および下縁部に夫々1つずつ設けられており、第2ベース部材65に取り付けられた第1カバー部材75の裏面に接触するようになっている。なお、各突片135は、短手方向での断面が半円形状になっており、第1カバー部材75に対して線状に接触するよう構成されており、該第1カバー部材75との間の摩擦を低減するよう構成されている。
スライド部材132は、図5〜図7、図10、図13、図15および図18に示すように、上下方向に長い棒状に形成されている。スライド部材132は、規制機構配設部70における第1凹部70aの下側に設けられた第2凹部70bに収容した状態で配設され、該第2凹部70b内を上下方向へ往復移動可能となっている。スライド部材132は、長手方向の中央部に、前後へ貫通する第1ガイド孔138が形成され、長手方向の下部に、前後に貫通する第2ガイド孔139が形成されている。第1ガイド孔138は、上下方向が長手となる長孔であり、第2凹部70bに突設された第1突部70cが後方から係合するようになっている。第2ガイド孔139は、第1ガイド孔138と同様に上下方向が長手となる長孔であり、第2凹部70bに突設された第2突部70dが後方から係合するようになっている。すなわち、スライド部材132は、第1ガイド孔138に係合した第1突部70cおよび第2ガイド孔139に係合した第2突部70dに支持された状態で、第2凹部70b内を上下方向へ往復移動するよう構成されている。
リンク部材133は、図5、図6、図12、図15および図18に示すように、規制機構配設部70に立設される支持ピン146に回転自在に支持され、第1連係部144および第2連係部145を備えている。リンク部材133は、回転中心から径方向へ延出する第1アーム部133aと、第1アーム部133aと異なる径方向へ延出する第2アーム部133bとを備え、第1アーム部133aの先端部後側に第1連係部144が設けられ、第2アーム部133bの先端部後側に第2連係部145が設けられている。実施例では、第1アーム部133aと第2アーム部133bとは、リンク部材133の回転方向において約80°の角度差でV字状に延出している。このようなリンク部材133は、第1凹部70aの下方でかつ第2凹部70bの右方に配設された支持ピン146により回転自在に支持され、第1アーム部133aが回転中心から上方へ延出して第1連係部144が規制部材131の連結孔134に嵌合すると共に、第2連係部145がスライド部材132の連結孔140に嵌合した状態で、往復回転するようになっている。従って、スライド部材132が上方へ移動すると、リンク部材133が正面視において右回転することで規制部材131が右方へ移動して規制位置となり、スライド部材132が下方へ移動すると、リンク部材133が正面視において左回転することで規制部材131が左方へ移動して規制解除位置となる。
図10および図12に示すように、第2ベース部材65とスライド部材132との間に、作動手段としてのコイルバネ148が配設されている。コイルバネ148は、基準長から伸張変形することで付勢力が発現する引張りタイプであり、第2凹部70bに突設された第1突部70cに一端が掛止されると共に、スライド部材132の掛止片141に他端が掛止されている。コイルバネ148は、伸張変形していない基準長よりも常に伸張してテンションが掛かった状態で配設されており、これによりスライド部材132は何れの位置にあっても常に上方へ付勢されている。従って、規制機構130は、移動機構150における第2移動体153の第2移動係止部176がスライド係止部142に係止していない状態(係止解除時)において、コイルバネ148の付勢によりスライド部材132が上方へ移動することで、規制部材131が第1凹部70aから可動体52の移動領域へ延出した規制位置に保持されるよう構成されている(図5、図8、図12(a)参照)。そして、後述するように、移動機構150における第2移動体153の第2移動係止部176がスライド係止部142に上方から係止して、スライド部材132が下方へ移動することで、規制部材131が規制位置から規制解除位置へ移動するようになる(図12(b))。
移動機構150は、図11(a)および図13(b)に示すように、可動体52に係脱可能に設けられ、該可動体52を最終位置から初期位置へ移動させ得るよう構成されている。また、移動機構150は、図12(b)に示すように、規制機構130に係脱可能に設けられ、該規制機構130を規制状態および規制解除状態に切り替え可能に構成されている。移動機構150は、図10、図14および図17に示すように、装置本体51の第1ベース部材55における第2ベース部57に固定される移動体ベース151と、第1移動体ベース151に対して昇降移動可能に配設される第1移動体152と、第1移動体152に対して昇降移動可能に配設される第2移動体153と、第1移動体152および第2移動体153を昇降移動させる作動手段としての第2作動モータ154とを備えている。実施例の移動機構150は、第2作動モータ154の作動により第1移動体152を昇降移動させ、該第1移動体152の昇降移動に連動して第2移動体153が昇降移動するよう構成されている。
移動体ベース151は、図10、図14および図17に示すように、長尺の板状部材であり、長手が上下方向に向いた姿勢で第1ベース部材55の第2ベース部57の前側にネジにより固定される。移動体ベース151は、前面における上下方向の中間部に、該移動体ベース151に第1移動体152を往復移動可能に支持する第1スライドレール168を固定するレール固定部156が設けられている。また、移動体ベース151におけるレール固定部90の左側に、上下方向に延在する第1ラックギア157が設けられている。第1ラックギア157には、第1移動体152に配設された後述のピニオンギア163が噛み合うようになっており、第1移動体152の昇降移動に伴って該第1移動体152に配設されたピニオンギア163が、該第1ラックギア157に噛み合いながら回転するよう構成されている。また、移動体ベース151におけるレール固定部156の上側に支持部材73が配設されており、第1可動体52から上方へ延出した第2可動体52を該支持部材73で支持可能に構成されている。
第1移動体152は、図10、図14および図17に示すように、長尺の板状部材であり、長手が上下方向に向いた姿勢で第1スライドレール168を介して移動体ベース151の前側に配設される。第1移動体152は、後面における上下方向の中間部に、第1スライドレール168を固定する後レール固定部160が設けられると共に、前面における上下方向の中間部に、該第1移動体152に第2移動体153を往復移動可能に支持する第2スライドレール178を固定する前レール固定部161が設けられている。また、第1移動体152の右縁には、上下方向へ延在すると共に右方へ各歯が向いた第2ラックギア162が設けられている。第2ラックギア162には、第1ベース部材55に配設されて第2作動モータ154に連係する従動ギア185(図12参照)が噛み合うようになっており、該第2作動モータ154の作動による該従動ギア185の往復回転に伴って該第1移動体152が上下方向へ移動するよう構成されている。そして、第1移動体152の左縁における上下略中央に、支軸164を介して前述したピニオンギア163が回転自在に配設されている。なお、図14における符号165は、第1移動体152の左縁に固定されてピニオンギア163の支軸164を支持する軸支持部材である。
第1スライドレール168は、図14および図17に示すように、固定支持レール169と、該固定支持レール169にその長手方向へスライド移動可能に配設されたスライダ170と、固定支持レール169に対してスライダ170を挟んで対向して配設され、該スライダ170にスライド移動可能に配設された移動支持レール171とから構成されている。この第1スライドレール168は、長手方向(スライド方向)が上下方向となる向きで、固定支持レール169が移動体ベース151のレール固定部156に固定されると共に、移動支持レール171が第1移動体152の後レール固定部160に固定されている。第1スライドレール168の移動支持レール171は、固定支持レール169と前後方向で整合した重なり位置と、該重なり位置から下方へ移動して該固定支持レール169から下方へ延出した延出位置との間を移動可能に構成されている。従って、第1移動体152は、移動支持レール171が延出位置となることで移動体ベース151に対する最下位置となり、移動支持レール171が重なり位置となることで該移動体ベース151に対する最上位置となり、該移動支持レール171の移動により移動体ベース151に対して上下に往復移動するようになる。なお、実施例の第1スライドレール168は、固定支持レール169、スライダ170および移動支持レール171が金属製であり、移動支持レール171および固定支持レール169に撓み変形や捻れ変形が発現し難くなっており、移動支持レール171が固定支持レール169に対してがたつくことなくスムーズなスライド移動が可能となっている。
第2移動体153は、図10、図14および図17に示すように、長尺の板状部材であり、長手が上下方向に向いた姿勢で第2スライドレール178を介して第1移動体152の前側に配設される。第2移動体153は、後面に、第2スライドレール178を固定するレール固定部173が設けられる。また、第2移動体153の裏面における左縁側に、上下方向へ延在すると共に後方へ各歯が向いた第3ラックギア174が設けられている。第3ラックギア174は、第1移動体152に配設されたピニオンギア163に対向する位置に設けられて該ピニオンギア163が噛み合うようになっており、該第1移動体152の上下方向への往復移動によるピニオンギア163の往復回転に伴って、当該第2移動体153が上下方向へ往復移動するよう構成されている。すなわち、第1移動体152が上下方向へ移動する際に、第1ラックギア157に対してピニオンギア163が移動しながら回転することで、該ピニオンギア163に対して第3ラックギア174が移動することで、第1移動体152に対して第2移動体153が上下方向へ往復移動が可能となる。なお、移動体ベース151に対する第2移動体153の移動量は、可動体52の初期位置および最終位置間の移動量以上に設定されている。
図12〜図14に示すように、第2移動体153の前面には、可動体52に設けられた前述の可動係止部109に係脱可能に係止する第1移動係止部175が設けられている。第1移動係止部175は、第2移動体153の前面から前方へ突出した突部であり、可動体52に対して第2移動体153が相対的に上方へ移動することで該可動体52の可動係止部109に対し下方から係止すると共に、可動体52に対して第2可動体52が相対的に下方へ移動することで該可動係止部109に対し下方へ離間するよう構成されている。従って、第2移動体153が待機位置から動作位置まで移動する際に、第1移動係止部175が可動係止部109に係止することで、最終位置に停止した可動体52を初期位置まで押し上げ可能に構成されている。
図12〜図14に示すように、第2移動体153の前面には、規制機構130のスライド部材132に設けられたスライド係止部142と係脱可能に係止する第2移動係止部176が設けられている。第2移動係止部176は、第2移動体153の前面から前方へ突出した突部であり、スライド部材132に対して第2移動体153が相対的に下方へ移動することで該スライド部材132に設けられたスライド係止部142に対し上方から係止すると共に、スライド部材132に対して第2可動体52が相対的に上方へ移動することで該スライド係止部142に対し上方へ離間するよう構成されている。そして、第2移動体153が待機位置に停止するまでスライド部材132が下方へ移動することで、規制部材131が規制解除位置となるように設定されている(図9、図12(b)参照)。
第2スライドレール178は、図14および図17に示すように、固定支持レール179と、該固定支持レール179にその長手方向へスライド移動可能に配設されたスライダ180と、固定支持レール179に対してスライダ180を挟んで対向して配設され、該スライダ180にスライド移動可能に配設された移動支持レール181とから構成されている。この第2スライドレール178は、長手方向(スライド方向)が上下方向となる向きで、固定支持レール179が第1移動体152の前レール固定部161に固定されると共に、移動支持レール181が第2移動体153のレール固定部173に固定されている。第2スライドレール178の移動支持レール181は、固定支持レール179と前後方向で整合した重なり位置と、該重なり位置から上方へ移動して該固定支持レール179から上方へ延出した延出位置との間を移動可能に構成されている。従って、第2移動体153は、移動支持レール181が重なり位置となることで第1移動体152に対する最下位置となり、移動支持レール181が延出位置となることで該第1移動体152に対する最上位置となり、該移動支持レール181の移動により第1移動体152に対して上下に往復移動するようになる。なお、実施例の第2スライドレール178は、第1スライドレール168と同様に、固定支持レール179、スライダ180および移動支持レール181が金属製であり、移動支持レール181および固定支持レール179に撓み変形や捻れ変形が発現し難くなっており、移動支持レール181が固定支持レール179に対してがたつくことなくスムーズなスライド移動が可能となっている。
移動機構150における第2作動モータ154は、図4、図14および図17に示すように、装置本体51の第1ベース部材55に取り付けられたモータベース183に配設されている。モータベース183は、第1ベース部材55の第1ベース部56の後側に、該第1ベース部56の下端から下方へ延出した状態に固定されている。また、モータベース183に、2つの従動186,186を覆うカバー部材183aが取り付けられる(図17参照)。第2作動モータ154は、第1ベース部56から下方へ延出したモータベース183の前面に、駆動軸を該モータベース183から後方へ延出させた姿勢で固定される。そして、第1ベース部材55の第1ベース部56の後面における上下略中央に、第1移動体152に設けられた第2ラックギア162と噛み合う従動ギア185が回転自在に配設されると共に、第1ベース部材55の第1ベース部56の後側に、第2作動モータ154と従動ギア185とを連係する複数(実施例では4つ)の中間ギア186が、上下方向へ略直列に並んで配列されると共に噛み合った状態で回転自在に配設されている。図6、図7および図12に示すように、最も下に配設された中間ギア186は、第2作動モータ154の駆動軸に固定された駆動ギア185に噛み合うと共に、最も上に配設された中間ギア186は、従動ギア185に噛み合っている。従って、第2作動モータ154を正逆回転制御することで、各中間ギア186が回転して従動ギア185が往復回転することに伴って、第1移動体152が上下方向にに往復移動するようになっている。
実施例の可動演出装置50では、移動機構150における第2移動体153の待機位置および移動位置間の移動距離が、可動体52の初期位置および最終位置間の移動距離より大きく設定されている。そして、図13(a)に示すように、待機位置に停止した第2移動体153の第1移動係止部175は、最終位置に停止した可動体52の可動係止部109から下方へ距離Lだけ離間するように構成されている。従って、移動機構150により可動体52を最終位置から初期位置まで移動させる際には、第2移動体153が待機位置から上方へ距離Lを移動することで、第1移動係止部175が可動係止部109に係止し、第1移動係止部175が可動係止部109に係止後に該第2移動体153が更に上方へ移動する可動体52を上方へ移動させることが可能となっている。すなわち、第2移動体153は、待機位置から移動位置側へ距離L移動した位置で最終位置にある可動体52と係止し、該可動体52との係止位置および待機位置の間において規制手段と係止すると共に、該待機位置において該規制部材131を規制解除位置するよう構成されている。
図9および図13に示すように、可動体52が最終位置に停止した状態では、該可動体52における可動体ベース85の固定部90およびスライド体86が、規制解除位置および規制位置の間を切り替わる規制部材131の経路上に位置している。すなわち可動体52は、最終位置から中途位置までの間で、規制部材131が規制解除位置から規制位置へ切り替わる経路上に位置するよう構成されている。これにより、可動体52が最終位置にある場合において、図12(a)に示すように、移動機構150の第2移動体153が待機位置から上方へ移動を開始することに伴ってスライド部材132がコイルバネ148の付勢力によって上方へ追従して移動すると、規制部材131の当接片136が可動体132の接触部108に当接するようになる。従って、規制部材131が規制位置に向けて移動することが規制されると共に、スライド部材132の上方への移動も規制されるため、スライド係止部142から第2移動係止部176が離間して該スライド係止部142と第2移動係止部176との係止が解除されて(図13(b))、第2移動体153だけ上方へ移動するよう構成されている。
前述のように構成された実施例のパチンコ機10では、遊技盤20の遊技領域21へ打ち出されたパチンコ球が第1始動入賞装置29または第2始動入賞装置30の始動入賞口に入賞して球検出スイッチによる球検知信号がメイン制御基板に入力されると、該メイン制御基板は、大当り抽選を行なうと共に、当該大当り抽選の結果に基づいてサブ制御基板に制御信号を出力して、図柄表示装置18の表示部において図柄変動演出を行わせる。そしてメイン制御基板は、大当り抽選の結果として大当りが発生すると、サブ制御基板を介して図柄表示装置18の表示部に所定の図柄組合わせで図柄を停止表示させ、特別入賞装置31を開放動作させて特別入賞口を開放させる。また、サブ制御基板は、メイン制御基板からの制御信号に基づき、実施例の可動演出装置50や、その他の演出装置および照明手段等を、図柄表示装置18の表示部での遊技内容に合わせて総合的に作動制御する。
実施例の可動演出装置50は、初期状態において、切替機構120における保持部材122の係止ピン126が可動体52の可動係止部109に係止することで、該可動体52は初期位置に保持される(図2、図5参照)。初期位置となっている可動体52は、表示開口38の前側上方に位置して、第3装飾部材98および第4装飾部材99が枠状装飾体26の演出開口26aの内側上部に視認可能に位置している。すなわち、初期位置にある可動体52は、図柄表示装置18の表示部18aの前側上方に位置しており、該表示部18aに表示される図柄変動演出や各種演出の邪魔にならないようになっている。
第1演出態様では、切替機構120を保持状態から保持解除状態に切り替える前に第2作動モータ154を作動制御して、移動機構150の第2移動体153を、該第2移動体153の第2移動係止部176と規制機構130におけるスライド部材132のスライド係止部142との係止が解除される位置まで移動させ、規制機構130の規制部材131を規制位置に切り替える。そして、規制部材131が規制位置に停止したもとで、第1作動モータ121を作動制御して切替機構120を保持解除状態に切り替え、初期位置に停止していた可動体52の自重による下方への移動を可能にする。
第2演出態様では、切替機構120を保持状態から保持解除状態に切り替える前に第2作動モータ154を作動制御して、移動機構150の第2移動体153を待機位置まで移動させ、該第2移動体153の第2移動係止部176と規制機構130におけるスライド部材132のスライド係止部142との係止によりスライド部材132を下方へ移動させて、規制機構130の規制部材131を規制解除位置に切り替える(図9、図12(b)参照)。そして、規制部材131が規制解除位置に停止したもとで、第1作動モータ121を作動制御して切替機構120を保持解除状態に切り替え、初期位置に停止していた可動体52の自重による下方への移動を可能にする。なお、規制部材131を規制解除位置へ移動させるタイミングは、可動体52が中途位置に到達する前であれば、切替機構120のどのタイミングで実行してもよい。
なお、遊技機の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、可動体が、該可動体の自重により下方へ付勢されて自重により直線的に下方移動する構成としたが、可動体が自重で移動する構成であれば、例えば、可動体が自重で斜め下方へ移動したり、可動体が曲線的に移動してもよい。また、可動体の一端側を軸支して、可動体が自重で回動する構成を採用することも可能である。また、可動体を初期位置から最終位置に向けて付勢する付勢手段を備えることで、初期位置と最終位置とが同じ高さ位置に設定されて可動体が水平方向へ移動する構成や、初期位置よりも最終位置を上方に設定して可動体が上方へ付勢される構成であってもよい。
(2) 実施例では、1つの規制部材(規制手段)を設けることで、可動体を中途位置および最終位置の2箇所で停止可能な構成を例示したが、可動体の移動方向へ所要間隔で複数の規制部材を配設して、可動体の停止位置を3箇所以上に設定するようにしてもよい。また、規制機構を可動体の移動方向に移動可能に構成して、1つの規制部材を可動体の移動方向における複数の箇所で規制位置に切り替え可能に構成することで、可動体の停止位置を3箇所以上に設定することも可能である。
(3) 規制部材(規制手段)は、直線状に進退移動して規制位置および規制解除位置に切り替わるものに限らず、回転移動して規制位置および規制解除位置に切り替わるものであってもよい。
(4) 切替手段の保持解除により可動体を初期位置から中途位置で停止させる場合には、規制部材(規制手段)の規制位置への切替えタイミングは、可動体が中途位置に到来するまでに該規制部材が規制位置に切替えらていればよく、切替手段の保持解除前、保持解除と同時、保持解除後であってもよい。
(5) 実施例では、切替機構における保持部材を回転ギアタイプとして係止ピンを円弧状に移動させる構成を例示したが、保持部材を進退移動可能な構成として、係止ピンを可動体の移動領域に対して直線状に進退させるよう構成してもよい。
(6) 実施例では、緩衝手段としてダンパ部材を採用したが、緩衝手段は、可動体の衝撃を吸収し得るものであればよく、例えば、各種バネやゴム等の弾性力により可動体の衝撃を吸収する構成を採用することができる。なお、緩衝手段は、2つ以上設定してもよいし、省略することも可能である。
(7) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、スロットマシン、アレンジボール機およびピンボール機等の公知の各種遊技機を採用し得る。
115 ダンパ部材(緩衝手段),121 第1作動モータ(切替手段)
122 保持部材(保持手段),131 規制部材(規制手段),137 第1当接部
148 コイルバネ(第2移動手段),150 移動機構(第1移動手段)
153 第2移動体(移動体),154 第2作動モータ(作動手段)
Claims (1)
- 可動演出を行う可動演出装置を備えた遊技機において、
前記可動演出装置は、
初期位置および該初期位置から下方に離間した最終位置の間を所定の高低差で往復移動可能な可動体と、
切替手段に連係されて、該切替手段の作動下に、前記可動体を前記初期位置に保持する保持状態および該可動体の前記最終位置側への移動を許容する保持解除状態に切り替え可能な保持手段と、
前記初期位置および最終位置の間の中途位置で前記可動体に係止して該可動体の該最終位置への移動を規制する規制状態、および前記可動体の移動領域から退避して該可動体の最終位置への移動を許容する規制解除状態に切り替え可能な規制手段と、
前記可動体に配設された緩衝手段と、
前記規制手段に設けられ、該規制手段が前記規制状態で、前記可動体が前記中途位置に接近する際に前記緩衝手段が当接する第1当接部と、
前記可動体が前記最終位置に接近する際に前記緩衝手段が当接する第2当接部と、
前記可動体および規制手段の夫々に係脱可能に設けられ、該可動体を前記最終位置から初期位置へ移動させると共に、該規制手段を前記規制状態から規制解除状態へ切り替え可能な第1移動手段と、
前記規制手段と前記第1移動手段との係止解除時に、該規制手段を前記規制解除状態から規制状態へ切り替え可能な第2移動手段とを備え、
前記保持手段を前記保持解除状態へ切り替えて前記最終位置に向けて前記可動体が自重により移動開始した際に、前記規制手段が前記規制状態に切り替わっている場合は、前記緩衝手段が前記第1当接部に当接することで該可動体が前記中途位置で停止する一方、前記規制手段が前記規制解除状態に切り替わっている場合は、前記緩衝手段が前記第2当接部に当接することで該可動体が前記最終位置に停止するよう構成されると共に、
前記可動体が前記第1移動手段により前記最終位置から初期位置へ移動する際に、該可動体が前記中途位置まで移動した後に、前記規制手段が前記第2移動手段により前記規制状態に切り替わるよう構成された
ことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014236013A JP6310836B2 (ja) | 2014-11-20 | 2014-11-20 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014236013A JP6310836B2 (ja) | 2014-11-20 | 2014-11-20 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016097022A JP2016097022A (ja) | 2016-05-30 |
JP6310836B2 true JP6310836B2 (ja) | 2018-04-11 |
Family
ID=56075423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014236013A Active JP6310836B2 (ja) | 2014-11-20 | 2014-11-20 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6310836B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6892680B2 (ja) * | 2017-02-28 | 2021-06-23 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
JP2018153393A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
JP6395235B1 (ja) * | 2017-03-17 | 2018-09-26 | 株式会社サンセイアールアンドディ | 遊技機 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5497502B2 (ja) * | 2010-03-19 | 2014-05-21 | 日本ぱちんこ部品株式会社 | 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 |
JP5956196B2 (ja) * | 2012-03-02 | 2016-07-27 | 株式会社ニューギン | 遊技機 |
JP6042648B2 (ja) * | 2012-07-11 | 2016-12-14 | 株式会社藤商事 | 遊技機 |
JP6118696B2 (ja) * | 2013-09-30 | 2017-04-19 | 株式会社三共 | 遊技機 |
-
2014
- 2014-11-20 JP JP2014236013A patent/JP6310836B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016097022A (ja) | 2016-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6207491B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5618666B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP5777577B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5065438B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP6310836B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5384457B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2012065926A (ja) | 遊技機 | |
JP5699965B2 (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP6180973B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5681613B2 (ja) | 遊技機の可動演出装置 | |
JP6097207B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5823357B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5384459B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5221621B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5956196B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6404802B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6242275B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5681612B2 (ja) | 遊技機の可動演出装置 | |
JP6215758B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2018114168A (ja) | 遊技機 | |
JP6404801B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2015120009A (ja) | パチンコ遊技機 | |
JP6249928B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6496929B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5384458B2 (ja) | 遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170829 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170825 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20171023 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180306 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180319 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6310836 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |