JP5681613B2 - 遊技機の可動演出装置 - Google Patents
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図柄を変動表示させて遊技演出を行なう図柄表示装置(H)の表示部(H1)に臨むよう配設した固定部(51)と、前記固定部(51)に移動可能に配設され、前記図柄表示装置(H)の遊技演出に合わせて所定の演出動作を行なう演出部材(61)とを備えた遊技機の可動演出装置であって、
前記固定部(51)に移動不能に設けられ、前記演出部材(61)に所要長に延在する第1移動案内部(84)に対し移動可能に係合する第2固定案内部(72)と、
前記演出部材(61)に移動不能に設けられ、前記固定部(51)に所要長に延在する第1固定案内部(71)に対し移動可能に係合する第2移動案内部(85)とを備え、
前記第2固定案内部(72)が前記第1移動案内部(84)に対して相対的に移動すると共に、前記第2移動案内部(85)が前記第1固定案内部(71)に対して相対的に移動することで、前記固定部(51)に対する前記演出部材(61)の移動が規定されるよう構成すると共に、
第1演出部材である前記演出部材(61)に隣接して、該第1演出部材(61)に連係された第2演出部材(62)が配設され、
前記固定部(51)に移動不能に設けられ、前記第2演出部材(62)に所要長に延在する第3移動案内部(94)に対し移動可能に係合する第4固定案内部(76)と、
前記第2演出部材(62)に移動不能に設けられ、前記固定部(51)に所要長に延在する第3固定案内部(75)に対し移動可能に係合する第4移動案内部(95)と、
前記第2演出部材(62)の前記第1演出部材(61)に臨む部位に設けられ、両演出部材(61,62)が近接する方向で該第1演出部材(61)に設けた被当接部(123)に当接する当接部(122)とを備え、
前記第4固定案内部(76)が前記第3移動案内部(94)に対して相対的に移動すると共に、前記第4移動案内部(95)が前記第3固定案内部(75)に対して相対的に移動することで、前記固定部(51)に対する前記第2演出部材(62)の移動が規定されると共に、前記当接部(122)が前記被当接部(123)に当接することで、両演出部材(61,62)の間隔が保持されるよう構成したことを要旨とする。
また、第1演出部材に隣接して設けた第2演出部材は、該第2演出部材に設けた第4移動案内部と装飾部材に設けた第3固定案内部とが当接すると共に、該第2演出部材に設けた第3移動案内部と該装飾部材に設けた第4固定案内部とが当接することで、2カ所で固定部に支持されながら安定して移動するようになる。また、第1演出部材に設けた被当接部と第2演出部材に設けた当接部とが当接することで、両演出部材の間隔が一定に保持されるようになり、両演出部材が移動する際にがたつきが発生することを防止することができると共に、両演出部材の接触による異音の発生や該演出部材の破損等を防止することができる。
前記固定部(51)は、前側に装飾体(40)を備え、
前記第1演出部材(61)は、前記装飾体(40)の前方に臨む第1演出体(81)を備えると共に、
前記第2演出部材(62)は、前記装飾体(40)の前方に臨む第2演出体(91)を備え、
前記装飾体(40)には、前記第1演出部材(61)の移動方向に沿って延在する第5固定案内部(55)が設けられると共に、前記第2演出部材(62)の移動方向に沿って延在する第6固定案内部(56)が設けられ、
前記第1演出体(81)には、前記第5固定案内部(55)に摺動可能に係合する第5移動案内部(89)が設けられると共に、前記第2演出体(91)には、前記第6固定案内部(56)に摺動可能に係合する第6移動案内部(99)が設けられ、
前記第5移動案内部(89)が前記第5固定案内部(55)に係合することで、前記第1演出体(81)が前記装飾体(40)に支持された状態で移動すると共に、前記第6移動案内部(99)が前記第6固定案内部(56)に係合することで、前記第2演出体(91)が前記装飾体(40)に支持された状態で移動するよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、固定部の装飾体に設けられた第5固定案内部に、第1演出部材における装飾体の前方に臨む第1演出体に設けられた第5移動案内部が摺動可能に係合しているので、装飾部材に対して第1演出部材が移動する際に、第1演出体が装飾体に支持されながら安定して移動するようになる。また、装飾部材の装飾体に設けられた第6固定案内部に、第2演出部材における装飾体の前方に臨む第2演出体に設けられた第6移動案内部が摺動可能に係合しているので、装飾部材に対して第2演出部材が移動する際に、第2演出体が装飾体に支持されながら安定して移動するようになる。これにより、第1演出部材および第2演出部材が移動するに際して、第1演出体および第2演出体にがたつきが発生することを防止することができると共に、第1演出体と装飾体との接触および第2演出体および装飾体との接触による異音の発生や、両演出体の破損等を防止することができる。
図柄を変動表示させて遊技演出を行なう図柄表示装置(H)の表示部(H1)に臨むよう配設した固定部(51)と、前記固定部(51)に移動可能に配設され、前記図柄表示装置(H)の遊技演出に合わせて所定の演出動作を行なう演出部材(61)とを備えた遊技機の可動演出装置であって、
前記固定部(51)に移動不能に設けられ、前記演出部材(61)に所要長に延在する第1移動案内部(84)に対し移動可能に係合する第2固定案内部(72)と、
前記演出部材(61)に移動不能に設けられ、前記固定部(51)に所要長に延在する第1固定案内部(71)に対し移動可能に係合する第2移動案内部(85)とを備え、
前記第2固定案内部(72)が前記第1移動案内部(84)に対して相対的に移動すると共に、前記第2移動案内部(85)が前記第1固定案内部(71)に対して相対的に移動することで、前記固定部(51)に対する前記演出部材(61)の移動が規定されるよう構成すると共に、
前記固定部(51)は、前側に装飾体(40)を備え、
前記演出部材(61)は、前記装飾体(40)の前方に臨む演出体(81)を備え、
前記装飾体(40)には、前記演出部材(61)の移動方向に沿って延在する別の固定案内部(55)が設けられると共に、
前記演出体(81)には、前記装飾体(40)に設けられた前記別の固定案内部(55)に摺動可能に係合する別の移動案内部(89)が設けられ、
前記演出体(81)に設けられた前記別の移動案内部(89)が前記装飾体(40)に設けられた前記別の固定案内部(55)に係合することで、前記演出体(81)が前記装飾体(40)に支持された状態で移動するよう構成したことを要旨とする。
そして、固定部の装飾体に設けられた別の固定案内部に、演出部材における装飾体の前方に臨む演出体に設けられた別の移動案内部が摺動可能に係合しているので、固定部に対して演出部材が移動する際に、演出体が装飾体に支持されながら安定して移動するようになる。これにより、演出部材が移動するに際して演出体にがたつきが発生することを防止することができると共に、該演出体と装飾体との接触による異音の発生や該演出体の破損等を防止することができる。
前記第2固定案内部(72)および第2移動案内部(85)は回転自在な回転体であり、
前記第1移動案内部(84)および第1固定案内部(71)は、前記回転体が転動可能なガイド溝であることを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、演出部材に設けた回転体が装飾部材に設けたガイド溝を転動すると共に、装飾部材に設けた回転体が演出部材に設けたガイド溝を転動することで、装飾部材に対して演出部材をスムーズに移動させることができる。
実施例に係るパチンコ機Pは、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠Aの開口前面側に、遊技盤Dを着脱可能に保持する本体枠としての中枠Bが、開閉および着脱可能に組み付けられている。そして、前記遊技盤Dの裏側に、所定条件の成立(後述する始動入賞装置20の始動入賞口20Aへのパチンコ球(遊技球)の入賞)を契機として演出用の図柄を変動表示させて図柄変動演出を行なう図柄表示装置Hが着脱可能に配設されている。また、前記中枠Bの前面側には、前記遊技盤Dを透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板26で前後に開口する窓部を覆うよう構成された装飾枠としての前枠Cが開閉可能に組み付けられると共に、該前枠Cの下方にパチンコ球を貯留する下球皿Fが前記中枠Bに組み付けられる。更に、前記前枠Cの下部位置に、パチンコ球を貯留する上球皿Eが一体的に組み付けられており、前枠Cの開閉に合わせて上球皿Eも一体的に開閉するよう構成される。
前記遊技盤Dは、図2に示すように、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂製板やベニア等の木製合板を材質とし、前記中枠Bに設けた遊技盤保持部(図示せず)の内縁形状に整合する外縁形成された略矩形の平板状に形成され、その前側には遊技領域10が設けられると共に、その後側には図3に示す設置部材30が配設されている。遊技盤Dの前側には、左下部から右上部にかけて円弧状に延在する外レール11と、この外レール11の内側に中央下部から左上部にかけて並べて配置された内レール12と、外レール11の右上部から内レール12の下部までの間に右方へ凹む湾曲形状に構成された盤面飾り部材13等が配設されており、両レール11,12および盤面飾り部材13で囲まれた内側が前記遊技領域10として構成されている。これにより、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球は、外レール11と内レール12との間を通って遊技領域10の左上部に打ち出された後、該遊技領域10内を流下する。但し、前記内レール12の延在長を大きく設定して、前記外レール11および該内レール12で遊技領域10を形成するように構成してもよい。
前記設置部材30は、図3に示すように、前方に開放する略矩形のバケット状に一体成された合成樹脂製の部材であって、前側の開放端を遊技盤Dの後面に突き合わせて該遊技盤Dに取り付けられる。この設置部材30は、遊技盤Dの後面に対して後方から所要の間隔で対向して該遊技盤Dの後面を構成する設置壁部31と、この設置壁部31の周縁から前方へ延出形成された外周壁部32と、この外周壁部32の前端から外方に向けて屈曲形成された縁板部33等を備えている。すなわち設置部材30は、外周壁部32で囲われて遊技盤D側に開放する前部開口が矩形状に形成されると共に、縁板部33の外周縁が、遊技盤Dの外周縁より一回り小さい形状および大きさで形成されている。このような設置部材30は、縁板部33を遊技盤Dの後面にネジ止めすることで該遊技盤Dに固定され、遊技盤Dの後面から離間した設置壁部31の前側に、第1〜第3の各可動演出装置50,130,135や、装飾部材およびその他の各種部材の配設を可能とする空間SPを画成する。
前記第1可動演出装置50は、図4〜図6に示すように、前記設置部材30の設置壁部31における前記上板部31Aに固定され、前記図柄表示装置Hの前記表示部H1に臨む上板部31Aに配設される固定ベース部材51と、前記固定ベース部材51に配設され、前記図柄表示装置Hの遊技演出に合わせて昇降移動する第1演出部材61と、前記第1演出部材61と並んで前記固定ベース部材51に配設されて、前記図柄表示装置Hの遊技演出に合わせて昇降移動する第2演出部材62とを備えている。前記第1演出部材61は、固定ベース部材51において、該第1演出部材61および前記第2演出部材62の後方から外れた位置(実施例では左側)に配設されたステッピングモータ等の電動モータ(駆動手段)63に、前記第1演出部材61および該電動モータ63に夫々連係された連係作動手段としての連係作動機構64を介して連係されており、該電動モータ63の駆動力により昇降移動するようになっている。また前記第2演出部材62は、後述するように、前記第1演出部材61に係脱可能に連係しており、該第1演出部材61が下方へ移動する際には該第2演出部材62の自重により下方へ移動すると共に、該第1演出部材61が上方へ移動する際には該第1演出部材61により押し上げられて上方へ移動するようになっている。なお、第1演出部材61の昇降移動量と第2演出部材62の昇降移動量は同じではなく、該第2演出部材62の昇降移動量が該第1演出部材61の昇降移動量より小さく設定されている。
前記固定ベース部材51は、図4および図7に示すように、左右に長い前半体51Aと、この前半体51Aに後側から取り付けられる後半体51Bとを有し、前半体51Aと後半体51Bとを組み付けることで、内部に空間が画成されたケース部材として構成されている。そして固定ベース部材51は、図6および図7に示すように、内部空間における左右方向の略中央に、前記第1演出部材61および第2演出部材62を昇降可能に支持する板状の支持部材65が配設されている。この支持部材65には、前記第1演出部材61を昇降可能に支持する第1支持部66と、前記第2演出部材62を昇降可能に支持する第2支持部67とが、左右に並んで設けられる。そして、前記支持部材65は、前記固定ベース部材51の内部において、前記前半体51Aの前板と後半体51Bの後板との間に垂直に配設され、該支持部材65の前側に前配設空間68が画成されると共に、該支持部材65の後側に後配設空間69が画成されている(図11、図12参照)。また固定ベース部材51の内部における左側には、前記電動モータ63および連係作動機構64を配設する機構配設部70が設けられている。
前記第1支持部66は、図6〜図8に示すように、前記支持部材65に前後に開口するように設けられ、下方に行くにつれて左側へ徐々に変位する縦長の第1固定ガイド溝(第1固定案内部)71と、該支持部材65の後側における前記第1固定ガイド溝71の下端より下方において、後方に突出した回転支軸に回転自在に配設された回転体としての第1固定ガイドローラ(第2固定案内部)72とを備えている。そして、前記支持部材65の後面には、前記第1固定ガイド溝71を挟んだ左右両側に、後方へ突出すると共に該第1固定ガイド溝71と平行に延在する第1ガイド突片73,73が設けられている。また前記第2支持部67は、前記支持部材65に前後に開口するように設けられ、下方に行くにつれて左側へ徐々に変位する縦長の第2固定ガイド溝(第3固定案内部)75と、該支持部材65の後側における前記第2固定ガイド溝75の下端より下方において、後方に突出した回転支軸に回転自在に配設された回転体としての第2固定ガイドローラ(第4固定案内部)76とを備えている。そして、前記支持部材65の後面には、前記第2固定ガイド溝75を挟んだ左右両側に、後方へ突出すると共に該第2固定ガイド溝75と平行に延在する第2ガイド突片77,77が設けられている。なお、前記第2固定ガイド溝75の長さは前記第1固定ガイド溝71の長さの約1/2に設定され、前記第2ガイド突片77の長さは前記第1ガイド突片73の長さの約1/2に設定されている。
前記第1演出部材61は、図4〜図8および図11に示すように、前記固定ベース部材51に配設した支持部材65に設けた前記第1支持部66に支持されて昇降移動が可能な第1昇降体80と、この第1昇降体80に支持されて前記前装飾部42の前方において昇降移動が可能な第1演出体81とを備えている。第1昇降体80は、上下に長い板状を呈して、前記後配設空間69に下方から挿入された昇降板部82と、この昇降板部82の下部から前方へ突出して前記第1装飾部材40の下方に位置する取付部83とからなり、側方から見て略L字形を呈している。前記昇降板部82には、縦長の第1移動ガイド溝(第1移動案内部)84が設けられると共に、前方に軸心を向けた回転支軸に回転自在に配設された回転体としての第1移動ガイドローラ(第2移動案内部)85が、前記第1移動ガイド溝84の上端より上方に設けられている。前記第1移動ガイド溝84の長手方向の長さは前記第1固定ガイド溝71長手方向の長さと同じに設定されている。
前記第2演出部材62は、図4〜図8および図12に示すように、基本的な構成は前記第1演出部材61と同じである。すなわち第2演出部材62は、前記固定ベース部材51に配設した前記支持部材65に設けた前記第2支持部67に支持されて昇降移動が可能な第2昇降体90と、この第2昇降体90に支持されて前記前装飾部42の前方において昇降移動が可能な第2演出体91とを備えている。第2昇降体90は、上下に長い板状を呈して、前記後配設空間69に下方から挿入された昇降板部92と、この昇降板部92の下部から前方へ突出して前記第1装飾部材40の下方に位置する取付部93とからなり、側方から見て略L字形を呈している。前記昇降板部92には、縦長の第2移動ガイド溝(第3移動案内部)94が設けられると共に、前方に軸心を向けた回転支軸に回転自在に配設された回転体としての第2移動ガイドローラ(第4移動案内部)95が、前記第2移動ガイド溝94の上端より上方に設けられている。前記第2移動ガイド溝94の長手方向の長さは前記第2固定ガイド溝75の長手方向の長さと同じに設定されている
前記第1演出部材61は、図6および10に示すように、前記第1昇降体80の昇降板部82に、第2演出部材62における第2昇降体90の昇降板部92側へ突出する第1当接部(被当接部)100が設けられている。一方、前記第2演出部材62は、前記第2昇降体90の昇降板部92に、第1演出部材61における第1昇降体80の昇降板部82側へ突出する第2当接部(当接部)101が設けられている。前記第1当接部100は前記昇降板部82に一体的に形成されていると共に、前記第2当接部101は前記昇降板部92に一体的に形成されている。前記第2当接部101は、第1演出部材61が第1退避位置にあると共に第2演出部材62が第2退避位置にある場合において、前記第1当接部100に対して上方から当接する位置に形成されている。従って前記第2演出部材62は、前記第2後退位置から前記第2移動位置までの間では、前記第1当接部100に第2当接部101が上方から当接することで前記第1演出部材61に連動して昇降移動し、前記第2移動位置まで移動した以降は、前記第1移動ガイドローラ85が第1固定ガイド溝71の下端71Aに当接すると共に第1当接部100が第2当接部101から離間することで、該第2演出部材62は第2移動位置に保持されるようになっている。すなわち、第2演出部材62が第2演出位置に保持された以降は、第1演出部材61だけが第1移動位置まで移動するよう構成されている。
駆動手段としての前記電動モータ63は、図4(a)、図5および図6等に示すように、前記第1装飾部材40の固定ベース部材51における後半体51Bの後側外面において、該固定ベース部材51の左端部に隣接した部位の後側に固定され、駆動軸63Aを固定ベース部材51内へ延出させて機構配設部70に臨ませている。前記電動モータ63は、例えば正逆回転が可能なステッピングモータ等の電動モータであり、減速用のギアボックス63Bを備えている。そして電動モータ63は、前述した統括制御装置により駆動制御される。なお駆動手段としては、前記電動モータに限らず、流体を使用するアクチュエータや、ロータリーソレノイド等であってもよい。
前記連係作動機構64は、図6、図7および図10に示すように、前記機構配設部70に水平前方に突出するように設けた回転支軸(回転支点)104に回転自在に支持されたレバー体100を備えている。前記レバー体100は、回転支軸104を挟んで左方向(図6、図10では右方向)へ延出する第1レバー部111と、該回転支軸104を挟んで右方向へ延出する第2レバー部112とを備えている。また、前記機構配設部70には、前記電動モータ63の出力軸63Aに固定した駆動ギア113に噛合する中間ギア114と、この中間ギア114の右側に配設されて該中間ギア114に噛合する従動ギア115とからなるギアトレインが配設されており、電動モータ63が回転することで駆動ギア113および中間ギア114を介して従動ギア115が回転するように構成されている。前記従動ギア115は、回転中心から半径方向へ離間した前端面に、前方へ突出した連結ピン116が配設されている。そして、前記レバー体100の第1レバー部111は前記従動ギア115の前側へ延出しており、該第1レバー部111の先端部(一方の端部)111Aには、該第1レバー部111の長手方向へ延在する長孔状の第1係合孔117が形成されており、前記連結ピン116が後方から遊嵌状態で該第1係合孔117に係合している。従って、従動ギア115が回転すると、第1係合孔117に係合した前記連結ピン116が円弧軌道に沿って上下へ移動することで、前記レバー体100が前記回転支軸104を中心として揺動するようになっている。
前記第1演出部材61の第1昇降体80および第2演出部材62の第2昇降体90が、前述したように、下方に行くにつれて左側へ変位するよう傾斜した構成となっているため、図6、図8および図10に示すように、支持部材65における後面には、上下に離間して2つの第1支持ローラ120,120が、前後方向に軸心が延在する支持軸を中心として回転可能に配設される。また、第2演出部材62における第2昇降体90の昇降板部92の右端面には、各第1支持ローラ120が当接して転動可能な第1転動面121が上下方向に延在するように形成されている。従って、第2演出部材62の第2昇降体90は、取付部93に固定した前記第2演出体91の重みにより下側が右方向へ変位する力が作用しても各第1支持ローラ120で支持されているため、第2退避位置と第2移動位置との間を一定の姿勢で安定的かつ直線的に昇降移動するようになっている。
第2可動演出装置130は、図2に示すように、前記設置壁部31に固定される固定ベース部材(図示せず)と、この固定ベース部材に枢支された揺動部材131と、該揺動部材131の上端側に回転可能に配設された回転部材132とを備えると共に、図示省略したリンク機構および電動モータからなる駆動機構とを備えている。そして第2可動演出装置130は、前記駆動機構の駆動により揺動部材131が揺動変位して、前記第2装飾部材45の前側に重なった退避位置と、前記表示開口34へ延出して前記表示部H1の前側に位置する移動位置との間を回転変位するように構成されている。
前記第3可動演出装置135は、図3に示すように、前記設置部材30の設置壁部31の前面において、前記表示開口34の周囲に設けられた3つの演出機構136,136,136を備え、各演出機構136,136,136で該表示開口34を円形に囲繞した状態に配設されている(図3では、左下に配設した1つの演出機構136は、第3装飾部材46により殆ど隠れている)。各演出機構136は、基本的構成が同じであり、表示開口34の外側に形成されて円形のガイド部に沿ってスライド移動する円弧状のスライド板137と、設置壁部31から前方へ突出した複数の支持部143の各々に回転自在に配設された複数(実施例では3個)の回転演出部材138と、前記スライド板137をガイド部142に沿って往復移動させる駆動機構139とを備えている。従って、駆動機構139により前記スライド板137を円弧状に往復移動させることで、各回転演出部材138は、前記表示開口34から退避して前記ガイド部142の前側に位置する退避位置(図4参照)と、前記表示開口34へ演出して前記表示部H1の前側に位置する移動位置との間を回転移動するように構成されている。
前述のように構成された実施例のパチンコ機Pでは、前記遊技盤Dの遊技領域10へ打ち出されたパチンコ球が前記始動入賞装置20の始動入賞口20Aに入賞して、該始動入賞装置20に配設された球検知スイッチによる球検知信号を前記主制御装置が受けると、該主制御装置は、大当たり抽選を行なうと共に、前記統括制御装置に制御信号を出力して前記図柄表示装置Hの表示部H1において図柄変動演出を行なわせる。そして主制御装置は、前記大当たり抽選の結果として大当たりが発生すると、前記統括制御装置を介して図柄表示装置Hの表示部H1に所定の図柄組合わせで図柄を停止表示させ、前記特別入賞装置21の開閉扉21Aを開放動作させて入賞口を開放させる。
本発明に係る遊技機は、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)駆動手段63の配設位置は、実施例で例示した位置に限定されず、第1演出部材61および第2演出部材62の後方から外れた位置であればどこでもよい。
(2)連係作動手段64は、実施例に例示したレバー体110および各ギア113,114,115からなるギアトレインから構成されるものに限らず、例えばチェンとスプロケットからなる作動機構、ベルトまたはワイヤとプーリとからなる作動機構等であってもよい。
(3)第1演出部材61および第2演出部材62は、左右に隣接して配設される形態に限らず、上下に隣接して配設される形態、前後に隣接して配設される形態であってもよい。また、第1演出部材61および第2演出部材62の配設位置は、図柄表示装置Hの上方に限らず、該図柄表示装置Hの下方に配設されて表示部H1の前側に下方から移動する形態、該図柄表示装置Hの左方に配設されて表示部H1の前側に左方から移動する動態、該図柄表示装置Hの右方に配設されて表示部H1の前側に右方から移動する形態等であってもよい。
(4)第1演出部材61および第2演出部材62は、異なる方向へ移動する形態であってもよい。
(5)第1演出部材61および第2演出部材62は、実施例のように斜めに移動するものに限らず、垂直に移動する形態や、水平に移動する形態であってもよい。
(6)第1演出部材61を第1退避位置および第1移動位置に停止させる構成および第2演出部材62を第2退避位置および第2移動位置に停止させる構成は、実施例で例示したガイド溝の端部にガイドローラを当接させる形態に限らず、次のような構成であってもよい。
(a)第1演出部材61においては、第1昇降体80に設けた第1当接部100を当接部とし、第1装飾部材40の固定ベース部材51に前記第1当接部100が第1退避位置および第1移動位置で夫々当接する被当接部を設けると共に、第2演出部材62においては、第2昇降体90に設けた第2当接部101を当接部とし、第1装飾部材40の固定ベース部材51に前記第2当接部101が第2退避位置および第2移動位置で夫々当接する被当接部を設ける。
(b)第1演出部材61においては、第1演出体81に設けたガイドバー89を当接部とし、第1装飾部材40の前装飾部42に前記ガイドバー89が第1退避位置および第1移動位置で夫々当接する被当接部を設けると共に、第2演出体82に設けたガイド片99を当接部とし、第1装飾部材40の前装飾部42に前記ガイド片99が第2退避位置および第2移動位置で夫々当接する被当接部を設ける。
(c)第1演出部材61においては、第1昇降体80に別途当接部を設け、第1装飾部材40の固定ベース部材51に該当接部が第1退避位置および第1移動位置で夫々当接する被当接部を設けると共に、第2演出部材62においては、第2昇降体90に別途当接部を設け、第1装飾部材40の固定ベース部材51に該当接部が第2退避位置および第2移動位置で夫々当接する被当接部を設ける。
なお、第1演出部材61および第2演出部材62においては、前記取付部83,93を各々当接部として、第1装飾部材40の前装飾部42の下縁を、退避位置において該当接部が当接する被当接部としてもよい。
(7)第2装飾部材61は、実施例では第2退避位置から第2移動位置に向けて自重で移動する形態を例示したが、バネや付勢手段で付勢させて第2退避位置から第2移動位置へ移動するものであってもよい。
(8)実施例では、遊技機としてのパチンコ機を示したが、遊技機はパチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機等であってもよい。
55 第1ガイドレール(第5固定案内部、別の固定案内部)
56 第2ガイドレール(第6固定案内部),61 第1演出部材(演出部材)
62 第2演出部材,71 第1固定ガイド溝(第1固定案内部)
72 第1固定ガイドローラ(第2固定案内部),75 第2固定ガイド溝(第3固定案内部)
76 第2固定ガイドローラ(第4固定案内部),84 第1移動ガイド溝(第1移動案内部)
85 第1移動ガイドローラ(第2移動案内部)
89 ガイドバー(第5移動案内部、別の移動案内部)
91 第2演出体,94 第2移動ガイド溝(第3移動案内部)
95 第2移動ガイドローラ(第4移動案内部),99 ガイド片(第6移動案内部)
122 第2支持ローラ(当接部),123 第2転動面(被当接部),H 図柄表示装置
H1 表示部
Claims (4)
- 図柄を変動表示させて遊技演出を行なう図柄表示装置の表示部に臨むよう配設した固定部と、前記固定部に移動可能に配設され、前記図柄表示装置の遊技演出に合わせて所定の演出動作を行なう演出部材とを備えた遊技機の可動演出装置であって、
前記固定部に移動不能に設けられ、前記演出部材に所要長に延在する第1移動案内部に対し移動可能に係合する第2固定案内部と、
前記演出部材に移動不能に設けられ、前記固定部に所要長に延在する第1固定案内部に対し移動可能に係合する第2移動案内部とを備え、
前記第2固定案内部が前記第1移動案内部に対して相対的に移動すると共に、前記第2移動案内部が前記第1固定案内部に対して相対的に移動することで、前記固定部に対する前記演出部材の移動が規定されるよう構成すると共に、
第1演出部材である前記演出部材に隣接して、該第1演出部材に連係された第2演出部材が配設され、
前記固定部に移動不能に設けられ、前記第2演出部材に所要長に延在する第3移動案内部に対し移動可能に係合する第4固定案内部と、
前記第2演出部材に移動不能に設けられ、前記固定部に所要長に延在する第3固定案内部に対し移動可能に係合する第4移動案内部と、
前記第2演出部材の前記第1演出部材に臨む部位に設けられ、両演出部材が近接する方向で該第1演出部材に設けた被当接部に当接する当接部とを備え、
前記第4固定案内部が前記第3移動案内部に対して相対的に移動すると共に、前記第4移動案内部が前記第3固定案内部に対して相対的に移動することで、前記固定部に対する前記第2演出部材の移動が規定されると共に、前記当接部が前記被当接部に当接することで、両演出部材の間隔が保持されるよう構成した
ことを特徴とする遊技機の可動演出装置。 - 前記固定部は、前側に装飾体を備え、
前記第1演出部材は、前記装飾体の前方に臨む第1演出体を備えると共に、
前記第2演出部材は、前記装飾体の前方に臨む第2演出体を備え、
前記装飾体には、前記第1演出部材の移動方向に沿って延在する第5固定案内部が設けられると共に、前記第2演出部材の移動方向に沿って延在する第6固定案内部が設けられ、
前記第1演出体には、前記第5固定案内部に摺動可能に係合する第5移動案内部が設けられると共に、前記第2演出体には、前記第6固定案内部に摺動可能に係合する第6移動案内部が設けられ、
前記第5移動案内部が前記第5固定案内部に係合することで、前記第1演出体が前記装飾体に支持された状態で移動すると共に、前記第6移動案内部が前記第6固定案内部に係合することで、前記第2演出体が前記装飾体に支持された状態で移動するよう構成した請求項1記載の遊技機の可動演出装置。 - 図柄を変動表示させて遊技演出を行なう図柄表示装置の表示部に臨むよう配設した固定部と、前記固定部に移動可能に配設され、前記図柄表示装置の遊技演出に合わせて所定の演出動作を行なう演出部材とを備えた遊技機の可動演出装置であって、
前記固定部に移動不能に設けられ、前記演出部材に所要長に延在する第1移動案内部に対し移動可能に係合する第2固定案内部と、
前記演出部材に移動不能に設けられ、前記固定部に所要長に延在する第1固定案内部に対し移動可能に係合する第2移動案内部とを備え、
前記第2固定案内部が前記第1移動案内部に対して相対的に移動すると共に、前記第2移動案内部が前記第1固定案内部に対して相対的に移動することで、前記固定部に対する前記演出部材の移動が規定されるよう構成すると共に、
前記固定部は、前側に装飾体を備え、
前記演出部材は、前記装飾体の前方に臨む演出体を備え、
前記装飾体には、前記演出部材の移動方向に沿って延在する別の固定案内部が設けられると共に、
前記演出体には、前記装飾体に設けられた前記別の固定案内部に摺動可能に係合する別の移動案内部が設けられ、
前記演出体に設けられた前記別の移動案内部が前記装飾体に設けられた前記別の固定案内部に係合することで、前記演出体が前記装飾体に支持された状態で移動するよう構成した
ことを特徴とする遊技機の可動演出装置。 - 前記第2固定案内部および第2移動案内部は回転自在な回転体であり、
前記第1移動案内部および第1固定案内部は、前記回転体が転動可能なガイド溝である請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機の可動演出装置。
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