JP5684662B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位可能な第1可動演出装置(DU1)と、第3姿勢から第4姿勢に姿勢変位可能な第2可動演出装置(DU2)とを備えた遊技機であって、
前記第1可動演出装置(DU1)は、前記第2可動演出装置(DU2)の移動領域(S)内を通過することなく姿勢変位する第1可動演出部材(50)と、前記第1可動演出部材(50)に姿勢変位可能に配設され、前記移動領域(S)内を通過するように姿勢変位する第2可動演出部材(51)とを備え、前記第1姿勢および第2姿勢において前記移動領域(S)から外れた位置に前記第2可動演出部材(51)を退避させ、前記第1姿勢と第2姿勢との間の中間姿勢において前記第2可動演出部材(51)を前記移動領域(S)まで姿勢変位させるよう構成され、
前記第1可動演出装置(DU1)を前記第2姿勢に変位させると共に第2可動演出装置(DU2)を前記第4姿勢に姿勢変位させる際には、該第1可動演出装置(DU1)を前記移動領域(S)から退避させた後に該第2可動演出装置(DU2)を第4姿勢へ到来させるよう構成されたことを要旨とする。
また、第1可動演出装置は、第2可動演出装置の移動領域とオーバーラップする位置まで姿勢変位する第2本体部材を備えているので、該第1可動演出装置の第1本体部材および第2本体部材の両方を姿勢変位することで高い演出効果が得られる。
第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位可能な第1可動演出装置(DU1)と、第3姿勢から第4姿勢に姿勢変位可能な第2可動演出装置(DU2)とを備えた遊技機であって、
前記第1可動演出装置(DU1)は、該第1可動演出装置(DU1)の前記第1姿勢と第2姿勢との間の中間姿勢において、前記第4姿勢に姿勢変位した前記第2可動演出装置(DU2)の移動領域(S)内まで延出すると共に、前記第2姿勢においては前記移動領域(S)から外れた位置に退避するよう構成され、
前記第1可動演出装置(DU1)を前記第2姿勢に変位させると共に第2可動演出装置(DU2)を前記第4姿勢に姿勢変位させる際には、該第1可動演出装置(DU1)を前記移動領域(S)から退避させた後に該第2可動演出装置(DU2)を第4姿勢へ到来させるよう構成され、
前記第1可動演出装置(DU1)および第2可動演出装置(DU2)は、遊技盤(A)の遊技領域内に設けられて図柄表示装置(H)の表示部(H1)が臨む遊技演出領域(34A)へ姿勢変位可能に設けられたことを要旨とする。
従って、請求項2に係る発明によれば、第1可動演出装置を第2可動演出装置とオーバーラップする位置まで移動させ得ると共に、第2可動演出装置も第1可動演出装置とオーバーラップする位置まで移動させ得るから、両可動演出装置のストローク量を大きく設定できて高い演出効果を得ることができる。また、ストローク量を大きく設定した第1可動演出装置を第2姿勢へ姿勢変位させると共に第2可動演出装置を第4姿勢へ姿勢変位させることもできるので、更に演出効果を高めることができる。
また、第1可動演出装置および第2可動演出装置が図柄表示装置の表示部が臨む遊技演出領域へ姿勢変位可能に設けられているので、該表示部の前側において第1可動演出装置および第2可動演出装置を作動させることで、表示部での遊技内容に合わせた効果的な演出がなされる。
前記第1可動演出部材(50)は、駆動手段(53)の駆動により、前記第1姿勢に対応する第1位置および前記第2姿勢に対応する第2位置に姿勢変位し、
前記第2可動演出部材(51)は、前記第1可動演出部材(50)と連結されると共に、該第1可動演出部材(50)とは異なる態様で前記第1姿勢に対応する通常位置および前記第2姿勢に対応する移動位置に姿勢変位する連係部材(54)と連結され、該第1可動演出部材(50)の姿勢変位と該連係部材(54)の姿勢変位との差動により、前記第1姿勢に対応した第3位置および前記第2姿勢に対応する第4位置に姿勢変位することを要旨とする。
従って、請求項3に係る発明によれば、1つの駆動手段により第1本体部材を姿勢変位させると、該第1本体部材の姿勢変位と連係部材の姿勢変位との差動により第2本体部材が該第1本体部材と異なる動きをするようになり、可動演出装置の動作が複雑になって高い演出効果を得ることができる。
前記第1可動演出部材(50)は、前記第1位置と第2位置との間を直線的にスライド移動しながら姿勢変位し、
前記第2可動演出部材(51)は、支持部(79)により前記第1可動演出部材(50)に対して回転自在に連結されると共に、該支持部(79)から間隔をおいて設けられた連結部(98)により前記連係部材(54)に連結され、
前記第1可動演出部材(50)の姿勢変位および前記連係部材(54)の姿勢変位に伴い前記支持部(79)に対して前記連結部(98)が移動することで、前記第2可動演出部材(51)が該第1可動演出部材(50)に対して回転しながら前記第3位置と第4位置との間を姿勢変位するよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項4に係る発明によれば、第1本体部材の直線的な姿勢変位および連係部材の姿勢変位に伴い、第1本体部材と第2本体部材とを連結する支持部に対して第2本体部材と連係部材とを連結する連結部が移動することで、第1本体部材に回転自在に連結された第2本体部材が、該第1本体部材に対して回転しながら姿勢変位するようになる。すなわち、第1本体部材が直線的にスライド移動して姿勢変位するのに対し、第2本体部材は該第1本体部材に対して回転して姿勢変位するので、第1本体部材と第2本体部材との姿勢変位の態様が異なって演出効果を高めることができる。
前記連係部材(54)は、前記基準位置と移動位置との間を直線的なスライド移動が自在に配設されると共に、該スライド移動方向と交差する方向へ延在する被連係部(86)を備え、
前記第1可動演出部材(50)には、該第1可動演出部材(50)の姿勢変位に連動して回転する回転部材(55)が配設され、
前記回転部材(55)は、前記連係部材(54)の被連係部(86)に係合する連係部(93)が、該回転部材(55)の回転中心から偏倚した位置に設けられ、
前記第1可動演出部材(50)の姿勢変位に連動した前記回転部材(55)の回転により、前記連係部(93)が前記第1可動演出部材(50)の第1位置から第2位置への移動方向と反対方向へ凸となる円弧状に移動することで、前記基準位置から移動位置に変位する間に前記連係部材(54)が該第1可動演出部材(50)に対して往復移動すると共に、前記第2可動演出部材(51)が該第1可動演出部材(50)に対して往復回転するよう構成したことを要旨とする。
従って、請求項5に係る発明によれば、第1本体部材の姿勢変位に連動して回転部材が回転することで、連係部が第1本体部材の第1位置から第2位置への移動方向と反対方向へ凸となる円弧状に移動するから、連係部材が該第1本体部材に対して往復移動するようになり、第2本体部材を第1本体部材に対して往復回転させることができる。これにより、第2本体部材が往復移動するので、該第2本体部材の姿勢変位量が大きくなって、演出効果が高められる。
前記遊技盤Dは、図1〜図3に示すように、アクリルやポリカーボネート等の光透過性の合成樹脂材やベニア等の木板を材質とし、前記中枠Bに設けた遊技盤保持部(図示せず)の内縁形状に整合する外縁形成された略矩形の平板状に形成され、その前側に前記遊技領域30が設けられると共に後側に設置部材40が配設されている。遊技盤Dの前側には、左下部から右上部にかけて円弧状に延在する外レール31と、この外レール31の内側に中央下部から左上部にかけて並べて配置された内レール32と、外レール31の右上部から内レール32の下部までの間に右方へ凹む湾曲形状に構成された盤面飾り部材33等が配設されており、両レール31,32および盤面飾り部材33で囲まれた内側が前記遊技領域30として構成されている。これにより、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球は、外レール31と内レール32との間を通って遊技領域30の左上部に打ち出された後、該遊技領域30内を流下する。但し、前記内レール32の延在長を大きく設定して、前記外レール31および該内レール32で遊技領域30を形成するようにしてもよい。
前記設置部材40は、図3に示すように、前方に開放する略矩形のバケット状に一体形成された合成樹脂製の部材であって、前側の開放端を遊技盤Dの後面に突き合わせて該遊技盤Dに取り付けられる。設置部材40は、遊技盤Dに対向して該遊技盤Dの後面を構成する設置板部41と、この設置板部41の周縁から前方へ延出形成された外周板部42と、この外周板部42の前端から外方に向けて屈曲形成された縁板部43等を備えている。設置部材40は、外周板部42で囲われて遊技盤D側に開放する前部開口が矩形状に形成されると共に、縁板部43の外周縁が、遊技盤Dの外周縁より一回り小さい形状および大きさで形成されている。このような設置部材40は、縁板部43を遊技盤Dに当接して該遊技盤Dの後面にネジ止め固定され、遊技盤Dの後面から離間配置された設置板部41と遊技盤Dとの間に、第1可動演出装置DU1および第2可動演出装置DU2やその他の装飾部材等の配設を可能とする空間を画成する。また、前記設置部材40の設置板部41には、図2および図3に示すように、中央に略四角形状の表示開口45が前後に貫通形成されており、該設置板部41の後側には、前記図柄表示装置Hが、表示部H1を表示開口45に臨ませた状態で着脱可能に取り付けられている。
第1可動演出装置DU1は、図4〜図6に示すように、前記表示窓口34Aに露出する可動演出部材として、第1可動演出部材50と、該第1可動演出部材50に対して相対的に移動する第2可動演出部材51,51とを備えている。第1可動演出装置DU1は、兎のキャラクターとして形成された可動演出装置であって、前記第1可動演出部材50が兎の頭部としてデザインされており、前記各第2可動演出部材51が兎の耳部としてデザインされている。そして第1可動演出装置DU1は、後述する駆動手段としての1つの駆動モータ53の駆動により、第1可動演出部材50が姿勢変位すると共に、この第1可動演出部材50の姿勢変位に連動して各第2可動演出部材51が該第1可動演出部材50に対して相対的に姿勢変位するように構成されている。これにより第1可動演出装置DU1は、第1可動演出部材50と第2可動演出部材51とが異なる動作をすることで、高い演出効果が得られるようになっている。このような第1可動演出装置DU1は、前記第1可動演出部材50、第2可動演出部材51および前記駆動モータ53の他に、該駆動モータ53やセンサ56等を設置するベース部材52、第1可動演出部材50に連動して該第1可動演出部材50に対して相対的に姿勢変位する連係部材54、該連係部材54の姿勢変位を発現させる回転部材55を備えている。なお実施例では、前記第1可動演出部材50が1つ設けられると共に、前記第2可動演出部材51は複数(実施例では2つ)設けられている。
ベース部材52は、図4〜図6に示すように、合成樹脂製の一体成形部材であって、左右に長いプレート状をなしている。ベース部材52は、前記設置部材40の下板部41Aに対してネジで固定されるようになっている。このベース部材52は、前記下板部41Aに固定された際に略垂直に延在すると共に該下板部41Aから前方へ離間して位置する前板部52Aと、この前板部52Aの外周縁全周に亘って延在し、後方へ突出して前記下板部41Aの前面に当接する外周リブ52Bとから形成されている。なお以降では、ベース部材52の左右中央に位置する部分を本体支持部57、この本体支持部57の右側に連設される部分を第1設置部58、前記本体支持部57の左側に連設される部分を第2設置部59と指称する。
前記駆動モータ53は、例えば正逆回転が可能なステッピングモータ等の電動モータであり、減速用のギアボックス53Bを備えている。この駆動モータ53は、前述した統括制御装置により駆動制御される。なお、第1可動演出部材50を姿勢変位させるための駆動手段としては、前記駆動モータに限らず、流体を使用するアクチュエータや、ロータリーソレノイド等であってもよい。
第1可動演出部材50は、図4〜図8に示すように、横長の略楕円形状に形成されて前方へ膨出した丸みを帯びた前側部材70と、この前側部材70が前側にネジ等により取付固定される後側部材71とを備えている。前側部材70は、前記表示窓口34Aに臨んで遊技盤Dの前側から視認される部材であり、その前面には兎の頭部として認識される加飾が施されている。後側部材71は、前記前側部材70よりも下方へ延出する板状部材であり、前側上部が前記前側部材70の取付部となっている。
連係部材54は、図5〜図7に示すように、前記第1可動演出部材50の裏側に設けた前記連係部材配設部76に、上下にスライド移動可能に配設されている。この連係部材54は、前記左右のガイド壁77,77に摺接し得る幅寸法に形成された上板部81と、この上板部81から下方へ延出して該上板部81より幅狭に形成され、前記左右のガイド端78,78に摺接し得る幅寸法に形成された下板部82とが、一体的に形成された成形部材である。前記連係部材配設部76に配設された前記連係部材54は、前記第1可動演出部材50に対して、上部に位置する前記支持ボス72A,72B間に前記下板部82が移動する位置(以降「相対的初期位置」という)(図7、図8、図11および図12の状態)と、該連係部材配設部76に対して前記相対的初期位置よりも相対的に下方にスライド移動した位置(以降「相対的スライド位置」という)(図9、図10の状態)との間を上下にスライド移動する。そして、前記連係部材54が前記相対的初期位置に停止している場合において、前記第1可動演出部材50が前記第1位置にある場合には、該連係部材54は前記ベース部材52に対して「基準位置」(図7、図8の状態)に位置し、該第1可動演出部材50が前記第2位置にある場合には、該連係部材54は前記ベース部材52に対して「移動位置」(図11、図12の状態)に位置するようになっている。
回転部材55は、図5〜図8に示すように、前記回転支軸80が前後に貫通可能な軸孔91が形成された円板部90の後側に設けられたギア92と、前記ギア92の外周端に形成された連係ピン93とを備えており、前記連係部材54の後側で回転支軸80に回転自在に枢支されている。前記ギア92は、前記ベース部材52における本体支持部57の前側に垂直に延在するよう形成された第2ラックギア62(図5参照)に噛合し得るモジュールおよび外径に形成されている。また前記連係ピン93は、前記回転支軸80が挿通する前記軸孔91から径方向に所要距離に偏倚した位置において、前方へ延出するように形成されている。従って、前記回転支軸80に枢支された前記回転部材55は、前記ギア92が前記第2ラックギア62に右側から噛合すると共に、前記連係ピン93が前記連係部材54の前記連係溝86に後側から係合している。
前記第2可動演出部材51,51は、図4〜図6に示すように、前記第1可動演出部材50の裏側上部において、左右に並んで配設されている。各第2可動演出部材51は、前方へ膨出して丸みを帯びた湾曲面形状に形成された本体部95と、該本体部95における長手方向の一端側から外方へ延出した支持部96とが一体的に形成されている。前記本体部95は、その前面に、兎の耳部として認識される加飾が施されている。なお、各第2可動演出部材51は、左右対称形状に形成されており、同一部材、部位は同一の符号で指示する。
前記第2可動演出装置DU2は、図3、図13および図14に示すように、前記設置部材40における設置板部41の左板部41Bの前側に配設される。この第2可動演出装置DU2は、前記表示窓口34Aに露出する可動演出部材として、湾曲アーム状に形成されたアーム部材100と、このアーム部材100の先端側に設けられた円形状の装飾部材101とを備えている。そして第2可動演出装置DU2は、後述する第1駆動手段としての第1駆動モータ107の駆動により、前記アーム部材100が、先端側が上下に移動するよう姿勢変位すると共に、後述する第2駆動手段としての第2駆動モータ141の駆動により、前記装飾部材101が回転するよう構成されている。このような第2可動演出装置DU2は、前記アーム部材100および装飾部材101、前記第1駆動モータ107および第2駆動モータ141の他に、第1駆動モータ107等を設置する取付ベース部材102、第1駆動モータ107とアーム部材100とを連係機構103等を備えている。
前記取付ベース部材102は、図13および図14に示すように、合成樹脂製の一体成形部材であって、上下に長いプレート状をなしている。取付ベース部材102は、前記設置部材40の左板部41Bに対してネジで固定されるようになっている。この取付ベース部材102は、前記左板部41Bに固定された際に略垂直に延在すると共に該左板部41Bから前方へ離間して位置する前板部102Aと、この前板部102Aの外周縁全周に亘って延在し、後方へ突出して前記左板部41Bの前面に当接する外周リブ102Bとから形成されている。なお以降では、第1駆動モータ107を固定する部分を第1配設部104、この第1配設部104の上側に位置して前記連係機構103を配設する部分を第2配設部105、この第2配設部105の上側に位置して前記アーム部材100を配設する部分を第3配設部106と指称する。
前記第1配設部104に配設された第1駆動手段としての前記第1駆動モータ107は、例えば正逆回転が可能なステッピングモータ等の電動モータであり、減速用のギアボックス107Aを備えている。この第1駆動モータ107は、前述した統括制御装置により駆動制御される。なお第1駆動手段としては、電動モータに限らず、流体を使用するアクチュエータや、ロータリーソレノイド等であってもよい。
前記第2配設部105に配設された前記連係機構103は、図13および図14に示すように、前記第1駆動モータ107の出力軸107Bに設けたピニオンギア108に噛合する中間ギア109と噛合する作動ギア110と、該作動ギア110に連係されたL型のリンク部材111とを備えている。作動ギア110は、取付ベース部材102の前板部52Aの前側に回転支軸112を介して回転自在に配設されると共に、前面における回転中心から所要距離偏倚した位置に、支軸113を介して第1カム114が配設されている。前記第1カム114は、前記回転支軸112より左側に位置しており、前記第1駆動モータ107の駆動により作動ギア110が正逆回転することで、前記回転支軸80を通り水平に延在する軸線L2を上下に横切って円弧状に往復移動するようになっている。
前記リンク部材111は、図13に示すように、左右方向へ水平に延在する第1杆部115と、この第1杆部115の左部分から上方へ垂直に延在する第2杆部116とから形成されている。前記第1杆部115には、左右方向へ水平に延在する第1カム孔117が形成されると共に、前記第2杆部116には、上下方向へ垂直に延在する第2カム孔118が形成されている。前記第1カム孔117には、前記作動ギア110に配設した前記第1カム114が摺動可能に係合していると共に、前記第2カム孔118には、前記取付ベース部材102の前板部102Aにおける前記作動ギア110の上方に支軸119を介して配設された第2カム120が摺動可能に係合している。従って、前記第1カム114が前記軸線L2より下方に位置する状態(図15の状態)において、第1駆動モータ107の駆動により作動ギア110が図15において時計方向へ正回転すると、第1カム114が第1カム孔117に沿って摺動しながら上方へ円弧状に移動し、第2カム120が第2カム孔118に沿って相対的に摺動することで、リンク部材111は上方へスライド移動する。一方、前記第1カム114が前記軸線L2より上方に位置する状態(図16の状態)において、第1駆動モータ107の駆動により作動ギア110が図16において反時計方向へ逆回転すると、第1カム114が第1カム孔117に沿って摺動しながら下方へ円弧状に移動し、第2カム120が第2カム孔118に沿って相対的に摺動することで、リンク部材111は下方へスライド移動する。また、図13に示すように、リンク部材111の第2杆部116における前記第2カム孔118の上部には、支軸121を介して第3カム122が配設されている。この第3カム122は、前記アーム部材100に設けたレバー部132に開設した長孔状の係合孔133に摺動可能に係合している。
前記第3配設部106に配設された前記アーム部材100は、図13および図14に示すように、前記取付ベース部材102に回転自在に枢支された支持アーム125と、この支持アーム125の前側に取り付けられてその前面に所要の加飾が施された装飾部材126とを備えている。前記支持アーム125は、その左端部側に支持孔127が形成され、前記取付ベース部材102の前板部102Aに水平前方へ立設された回転支持軸128が該支持孔127に後側から突入係合することで、該回転支持軸128に回転自在に枢支されている。また、支持アーム125の左側上部の裏側には、前記回転支持軸128から所要距離偏倚した位置に、支軸129を介してガイドローラ130が配設されている。このガイドローラ130は、前記取付ベース部材102の前板部102Aに設けた円弧状のガイド溝131に摺動可能に係合している。また、支持アーム125の左側部には、前記レバー部132が左方へ延出した状態に一体的に形成され、前述したように該レバー部132の先端側に形成された係合孔133に前記リンク部材111の第3カム122が係合することで、該支持アーム125と該リンク部材111とが連結されている。
前記装飾部材101は、図13および図14に示すように、前記支持アーム125に連結される支持体135と、この支持体135に回転自在に配設されて前面に所要の加飾が施された円形状の回転体136とを備えている。前記支持体135は、前記支持アーム125に第1連結軸138を介して回転可能に連結されていると共に、一端が前記取付ベース部材102に連結されたリンクバー137の他端に第2連結軸139を介して回転可能に連結されている。前記リンクバー137の一端は、図14に示すように、前記回転支持軸128の真下に設けた第3連結軸140を介して取付ベース部材102に連結されている。すなわち、支持アーム125とリンクバー137とは、取付ベース部材102と支持体135とを連結する平行リンクを構成しており、アーム部材100が前記待機位置、前記延出位置および両位置間の適宜位置の何れの姿勢であっても、装飾部材101は常に一定の向きで移動するようになっている。
前述のように構成された実施例のパチンコ機Pでは、前記遊技盤Dの遊技領域30へ打ち出されたパチンコ球が前記始動入賞装置35に入賞して、該始動入賞装置35に配設された球検知センサによる球検知信号を前記主制御装置が受けると、該主制御装置は、大当たり抽選を行なうと共に、前記統括制御装置に制御信号を出力して前記図柄表示装置Hの図柄変動演出を行なわせる。そして主制御装置は、前記大当たり抽選の結果として大当たりが発生すると、前記統括制御装置を介して図柄表示装置Hの表示部H1に所定の図柄組合わせで図柄を停止表示させ、前記特別入賞装置36の入賞口(図示せず)を開放させる。
本発明に係る遊技機は、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)第1可動演出装置DU1および第2可動演出装置DU2の配設位置は、実施例に例示の態様に限定されず、上下方向で対向する配設態様、左右方向で対向する配設態様、前後方向で対向する配設態様であってもよい。
(2)実施例では、第1可動演出装置DU1について、第1可動演出部材50を上下にスライド移動する姿勢変位態様とすると共に、各第2可動演出部材51,51を該第1可動演出部材50に対して回転移動する姿勢変位態様とした形態を例示したが、両可動演出部材50,51の姿勢変位態様はこれに限定されない。例えば、第1可動演出部材50は、実施例と同様にベース部材52に対してスライド移動するよう構成すると共に、第2可動演出部材51は、第1可動演出部材50に対してスライド移動するよう構成してもよい。また、第1可動演出部材50は、ベース部材52に対して回転変位するよう構成すると共に、第2可動演出部材51は、実施例と同様に第1可動演出部材50に対して回転移動するように構成してもよい。更に、第1可動演出部材50は、ベース部材52に対して回転変位するよう構成すると共に、第2可動演出部材51は、第1可動演出部材50に対してスライド移動するよう構成してもよい。なお、第1可動演出部材50のスライド移動方向または回転移動方向や、第2可動演出部材51の回転移動方向やスライド移動方向は、上下に限らず、左右、前後または斜め等であってもよい。
(3)第1可動演出装置DU1および第2可動演出装置DU2は、遊技盤Dの裏側に配設される設置部材40に配設されて該遊技盤Dの遊技演出領域である表示窓口34Aに臨むものに限らず、遊技盤Dのその他の部分に配設されるもの、中枠Bや前枠C等に配設されるものであってもよい。
(4)第1可動演出装置DU1および第2可動演出装置DU2に配設される各駆動手段は、実施例に例示したステッピングモータ等の電動モータに限らず、流体を使用するアクチュエータや、ロータリーソレノイド等であってもよい。
(5)実施例では、遊技機としてのパチンコ機を示したが、遊技機はパチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機等であってもよい。
53 駆動モータ(駆動手段),54 連係部材,55 回転部材,79 支持軸(支持部)
86 連係溝(被連係部),93 連係ピン(連係部),98 連結ピン(連結部),A 遊技盤
DU1 第1可動演出装置,DU2 第2可動演出装置,S 移動領域
Claims (5)
- 第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位可能な第1可動演出装置と、第3姿勢から第4姿勢に姿勢変位可能な第2可動演出装置とを備えた遊技機であって、
前記第1可動演出装置は、前記第2可動演出装置の移動領域内を通過することなく姿勢変位する第1可動演出部材と、前記第1可動演出部材に姿勢変位可能に配設され、前記移動領域内を通過するように姿勢変位する第2可動演出部材とを備え、前記第1姿勢および第2姿勢において前記移動領域から外れた位置に前記第2可動演出部材を退避させ、前記第1姿勢と第2姿勢との間の中間姿勢において当該第2可動演出部材を前記移動領域まで姿勢変位させるよう構成され、
前記第1可動演出装置を前記第2姿勢に変位させると共に第2可動演出装置を前記第4姿勢に姿勢変位させる際には、該第1可動演出装置を前記移動領域から退避させた後に該第2可動演出装置を第4姿勢へ到来させるよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 第1姿勢から第2姿勢に姿勢変位可能な第1可動演出装置と、第3姿勢から第4姿勢に姿勢変位可能な第2可動演出装置とを備えた遊技機であって、
前記第1可動演出装置は、該第1可動演出装置の前記第1姿勢と第2姿勢との間の中間姿勢において、前記第4姿勢に姿勢変位した前記第2可動演出装置の移動領域内まで延出すると共に、前記第2姿勢においては前記移動領域から外れた位置に退避するよう構成され、
前記第1可動演出装置を前記第2姿勢に変位させると共に第2可動演出装置を前記第4姿勢に姿勢変位させる際には、該第1可動演出装置を前記移動領域から退避させた後に該第2可動演出装置を第4姿勢へ到来させるよう構成され、
前記第1可動演出装置および第2可動演出装置は、遊技盤の遊技領域内に設けられて図柄表示装置の表示部が臨む遊技演出領域へ姿勢変位可能に設けられた
ことを特徴とする遊技機。 - 前記第1可動演出部材は、駆動手段の駆動により、前記第1姿勢に対応する第1位置および前記第2姿勢に対応する第2位置に姿勢変位し、
前記第2可動演出部材は、前記第1可動演出部材と連結されると共に、該第1可動演出部材とは異なる態様で前記第1姿勢に対応する通常位置および前記第2姿勢に対応する移動位置に姿勢変位する連係部材と連結され、該第1可動演出部材の姿勢変位と該連係部材の姿勢変位との差動により、前記第1姿勢に対応した第3位置および前記第2姿勢に対応する第4位置に姿勢変位する請求項1または2記載の遊技機。 - 前記第1可動演出部材は、前記第1位置と第2位置との間を直線的にスライド移動しながら姿勢変位し、
前記第2可動演出部材は、支持部により前記第1可動演出部材に対して回転自在に連結されると共に、該支持部から間隔をおいて設けられた連結部により前記連係部材に連結され、
前記第1可動演出部材の姿勢変位および前記連係部材の姿勢変位に伴い前記支持部に対して前記連結部が移動することで、前記第2可動演出部材が該第1可動演出部材に対して回転しながら前記第3位置と第4位置との間を姿勢変位するよう構成した請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。 - 前記連係部材は、前記基準位置と移動位置との間を直線的なスライド移動が自在に配設されると共に、該スライド移動方向と交差する方向へ延在する被連係部を備え、
前記第1可動演出部材には、該第1可動演出部材の姿勢変位に連動して回転する回転部材が配設され、
前記回転部材は、前記連係部材の被連係部に係合する連係部が、該回転部材の回転中心から偏倚した位置に設けられ、
前記第1可動演出部材の姿勢変位に連動した前記回転部材の回転により、前記連係部が前記第1可動演出部材の第1位置から第2位置への移動方向と反対方向へ凸となる円弧状に移動することで、前記基準位置から移動位置に変位する間に前記連係部材が該第1可動演出部材に対して往復移動すると共に、前記第2可動演出部材が該第1可動演出部材に対して往復回転するよう構成した請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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