JP5618666B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明はパチンコ遊技機に関し、特に、駆動伝達部材に支軸を介して回動自在に連結された可動役物を駆動伝達部材を介して往復駆動し、その際、可動役物を支軸を中心に往復回動させるようにガイドする可動役物装置に関するものである。
従来、パチンコ遊技機の多くは、遊技演出用に可動役物装置を装備しているが、複数の可動役物を連係させた状態で設け、この複数の可動役物の連動する動作により、一連の遊技演出を実現する可動役物装置が実用化されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許文献1の可動役物装置では、第1可動役物の基端部がベース部材に回動自在に支持され、第2可動役物が第1可動役物に伸縮自在に装着されている。第1可動役物が第1電動モータにより回動駆動され、第2可動役物が第2電動モータにより伸縮駆動される。第2電動モータは第1可動役物に取付けられ、その駆動力がラック・ピニオンを介して第2可動役物に伝達される。尚、第1,第2可動役物は人の腕を模している。
特許文献2の可動役物装置では、第1可動役物の基端部がベース部材に回動自在に支持され、第2可動役物の基端部が第1可動役物の先端部に回動自在に連結されている。第1可動役物が電動モータで回動駆動されると、その回動力がベース部材と第1,第2可動役物に亙って設けられた複数のギヤにより第2可動役物に伝達され、第2可動役物が回動駆動される。尚、第1,第2可動役物は人の胴と腕を模している。
特許文献3の可動役物装置では、第1可動役物が直線的に移動駆動され、その第1可動役物の軸状部に環状溝が形成されている。第2可動役物の基端部がベース部材に回動自在に支持され、この第2可動役物に第1可動役物の環状溝に係合する突起部が設けられている。この環状溝と突起部との係合により、第1可動役物の往復移動に連動して可動役物が往復回動する。尚、第1,第2可動役物は種子のような物を模している。
特開2008−18009 特開2007−252734 特開2007−130147
特許文献1の可動役物装置では、第1,第2可動役物を夫々駆動する第1,第2電動モータが必要になるため、構造が大型化し、製作コストが高価になる。しかも、第2電動モータは第1可動役物に取付けられているため、第1,第2可動役物の第2電動モータを含む全重量が重くなる。つまり、第1可動役物を第2可動役物及び第2電動モータと共に回動駆動する負荷が大きくなり、第1可動役物が円滑に回動しない虞もある。
特許文献2の可動役物装置では、電動モータにより第1可動役物が回動駆動されると、その回動に連動して第2可動役物が回動する。しかし、そのために、ベース部材と第1,第2可動役物に亙って複数のギヤを設ける必要があるため、部品点数が増大し、構造が複雑化し、製作コストが高価になる。
特許文献3の可動役物装置では、第1可動役物が直線的に往復移動することにより、その往復移動に連動して第2可動役物が回動する。しかし、第2可動役物はベース部材に回動自在に装着されたものであり、ベース部材に対して単純に回動するのみの動作となる。
特許文献3の可動役物装置のように、役物駆動機構により第1可動役物を移動させるとともに、その移動に連動して第2可動役物を回動させるものでは、第2可動役物を回動させる際の役物駆動機構の駆動負荷が大きくなる。特に、第1可動役物を停止状態から駆動する際、その駆動開始時から第2可動役物を回動させる場合の駆動負荷が非常に大きくなる。従って、場合によって、第1,第2可動役物の動作を円滑に実現できない虞があり、役物駆動機構に高出力の電動モータを適用する必要がある。
本発明の目的は、パチンコ遊技機の可動役物装置において、駆動伝達部材に支軸を介して回動自在に連結された可動役物を駆動伝達部材を介して往復駆動する際、可動役物を支軸を中心に往復回動させるようにガイドし、特に、可動役物を停止状態から駆動する際、その駆動開始時から可動役物を回動させる場合の駆動負荷を軽減すること、等である。
請求項1の発明は、可動役物(42)と、この可動役物(42)が支軸(48)を介して回動自在に連結された駆動伝達部材(41)と、この駆動伝達部材(41)を介して可動役物(42)をベース部材(40)に沿って往復駆動する役物駆動機構(43)とを備えた可動役物装置(17)を装備したパチンコ遊技機(1) において、前記可動役物装置(17)は、ベース部材(40)と可動役物(42)の一方に他方へ突出するように設けられた係合部(70)と、この係合部(70)が係合可能にベース部材(40)と可動役物(42)の他方に設けられたガイド部(72)とを有し、この係合部(70)とガイド部(72)とにより、役物駆動機構(43)により可動役物(42)を往復駆動する際に可動役物(42)を支軸(48)を中心に第1位置と第2位置とに亙って往復回動させるようにガイドする役物ガイド機構(44)を備え、前記役物ガイド機構(44)のガイド部(72)は、前記係合部(70)が係合して可動役物(42)を第1位置から第2位置へ回動させる第1ガイド面(72a) と、前記係合部(70)が係合して可動役物(42)を第2位置から第1位置へ回動させる第2ガイド面(72b) とを有し、役物駆動機構(43)による可動役物(42)の往復駆動速度を一定とした場合に、可動役物(42)が第1位置から第2位置へ回動する回動速度よりも第2位置から第1位置へ回動する回動速度の方が遅くなるように第1,第2ガイド面(72a,72b) を形成したことを特徴とする。
本発明のパチンコ遊技機によれば、役物駆動機構により可動役物を停止状態(例えば、第2位置に停止している状態)から駆動する際、その駆動開始時から可動役物を第1位置へ回動させる場合の駆動負荷を軽減することができる。
実施例1のパチンコ遊技機の正面図である。 遊技盤とセンタ役物の正面図である。 センタ役物の正面図である。 パチンコ遊技機の制御系のブロック図である。 遊技盤と可動役物装置の正面図である。 遊技盤と可動役物装置の後面図である。 可動役物装置(第1可動役物が退避位置)の正面図である。 可動役物装置の図7の状態の後面図である。 可動役物装置の前側からの分解斜視図である。 可動役物装置の後側からの分解斜視図である。 可動役物装置(第1可動役物が突出位置)の正面図である。 可動役物装置の図11の状態の後面図である。 可動役物装置(第1可動役物が第1特定移動範囲と第1特定移動範囲外との境界位置)の正面図である。 可動役物装置(第1可動役物が第2特定移動範囲と第2特定移動範囲外との境界位置)の正面図である。 コロの移動経路を示す図である。 実施例2の図8相当図である。 実施例2の図12相当図である。 変更例を示す図8相当図である。 別の変更例を示す図8相当図である。
本発明は、パチンコ遊技機のセンタ役物に装備された可動役物装置に適用されている。以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールに取付けられる外枠に開閉枠2が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、その遊技盤4の前面側に遊技領域4aが形成されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着され、その透明板3bにより遊技領域4aの前側が覆われている。
開閉扉3には、窓3aの下側に貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に演出ボタン装置6が装着され、貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が存在する場合には、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に投入される。
図2〜図4に示すように、遊技盤4には、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、第2始動口装置11、ゲート12、大入賞口装置13、複数の一般入賞口14、センタ役物15、画像表示器16、可動役物装置17、遊技表示盤19が図2に示す配置で装着され、遊技盤4の裏面側に制御装置20が装着されている。
第1始動口10には入賞した遊技球を検出する第1始動口スイッチ10aが付設され、ゲート12には通過した遊技球を検出するゲートSW12aが付設され、各一般入賞口14には入賞した遊技球を検出する一般入賞口スイッチ14aが付設されている。尚、「SW」はスイッチを意味する。
第2始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11dを有する。尚、「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する。開閉部材11bは、閉位置で第2始動口11aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で第2始動口11aへの遊技球の入賞を可能にする。
大入賞口装置13は、大入賞口13a、大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する大入賞口SOL13dを有する。開閉部材13bは、閉位置で大入賞口13aへの遊技球の入賞を不可能にし、開位置で大入賞口13aへの遊技球の入賞を可能にする。
センタ役物15は、遊技盤4の前面よりも前方へ張出す枠部材であって、遊技盤4の上部から中央部分に亙って遊技領域4aの半分以上を占めるサイズで設けられたセンタ役物本体15aと、センタ役物本体15aの後側に設けられたセンタ役物ベース枠15bとを有し、このセンタ役物15に画像表示器16と可動役物装置17が装着されている。
遊技盤4にはセンタ取付穴4b(図5、図6参照)が形成され、このセンタ取付穴4bにセンタ役物本体15aが嵌合され、遊技盤4の後面部にセンタ役物ベース枠15bが取付けられている。画像表示器16は、その画面がセンタ役物本体15aの内側領域の大部分に臨むように、センタ役物ベース枠15bに後側から装着されている。
可動役物装置17は、その第1,第2可動役物41,42が、遊技盤4及びセンタ役物本体15aよりも後方に位置して、センタ役物本体15aの内側領域の右部と画像表示器16の画面に臨むように、センタ役物ベース枠15bの右部に装着されている。
遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
第1特別図柄表示器19aには、第1始動口10への遊技球の入賞に基づいて第1特別図柄が図柄変動後に停止表示され、第2特別図柄表示器19bには、第2始動口11aへの遊技球の入賞に基づいて第2特別図柄が図柄変動後に停止表示される。第1又は第2特別図柄表示器19a又は19bに大当り図柄が停止表示された場合、大当り遊技状態が発生して、大入賞口装置13が、開閉部材13bを開閉動作させ、通常は閉塞の大入賞口13aを複数ラウンドに亙って開閉させる。
普通図柄表示器19cには、ゲート12への遊技球の入賞(通過)に基づいて普通図柄が図柄変動後に停止表示される。普通図柄表示器19cに当り図柄が停止表示された場合、補助遊技が発生して、第2始動口装置11が、開閉部材11bを開閉動作させ、通常は閉塞の第2始動口11aを1又は複数回開閉させる。
第1特別図柄保留ランプ19dには、第1始動口10に入賞した遊技球の所謂第1特図保留数が最大で4個表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには、第2始動口11aに入賞した遊技球の所謂第2特図保留数が最大で4個表示され、普通図柄保留ランプ19fには、ゲート12に入賞した遊技球の所謂普図保留数が最大で4個表示される。
発射ハンドル7を回動操作することで、遊技領域4aの上部に発射投入された遊技球は、複数の障害釘に当たって方向を変えながら落下して、入賞口10,11a,13a,14の何れかに入賞した場合、そこから遊技領域4a外へ排出され、入賞口10,11a,13a,14の何れにも入賞しなかった場合には、最終的に、遊技領域4aの下端部に形成されたアウト口9から遊技領域4a外へ排出される。
パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図4に示すように、制御装置20は、メイン制御装置21とサブ制御装置25とで構成されている。メイン制御装置21は、遊技制御基板22にCPUとROMとRAMを備えて構成されている。遊技制御基板22は盤用外部情報端子基板23に接続されている。
サブ制御装置25は、払出制御基板26、演出制御基板27、画像制御基板28、ランプ制御基板29に夫々CPUとROMとRAMを備えて構成され、演出制御基板27には更にRTCを備えている。払出制御基板26は枠用外部情報端子基板24に接続されている。尚、「RTC」はリアルタイムクロックを意味する。
遊技制御基板22は、第1,第2始動口SW10a,11c、ゲートSW12a、大入賞口SW13c、一般入賞口SW14aからの球検出信号と、払出制御基板26からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、大入賞口SOL13d、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板26と演出制御基板27と盤用外部情報端子基板23に制御情報(遊技情報)を出力する。
払出制御基板26は、遊技制御基板22からの制御情報と、払出球検出SW31、球有り検出SW32、満タン検出SW33からの球検出信号を受けて、払出モータ30を制御し、入賞口10,11a,13a,14への遊技球の入賞1個について、入賞口10,11a,13a,14毎に設定された数の遊技球を貯留皿5に払出し、遊技制御基板22と枠用外部情報端子基板24に制御情報(払出情報)を出力する。
演出制御基板27は、遊技制御基板22からの制御情報と、演出ボタン装置6からのボタン操作信号を受けて、画像制御基板28に制御情報を出力し、更に、画像制御基板28からの制御情報を受けて、ランプ制御基板29に制御情報を出力する。画像制御基板28は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、画像表示器16とスピーカ34とを制御し、演出制御基板27に制御情報を出力する。ランプ制御基板29は、演出制御基板27からの制御情報を受けて、主に画像制御基板28による制御に同期させて、枠ランプ35と盤ランプ36とを制御し、更に、可動役物装置17を制御する。
可動役物装置17について詳しく説明する。
図2、図3、図5〜図15に示すように、可動役物装置17は、ベース部材40、ベース部材40に移動自在にガイド支持された第1可動役物41、第1可動役物41に支軸48を介して回動自在に連結された第2可動役物42、第1可動役物41及び第2可動役物42を第1可動役物41を介して往復駆動する役物駆動機構43、役物駆動機構43により第1,第2可動役物41,42を往復駆動する際に第1可動役物41の移動範囲Aのうち第1又は第2特定移動範囲B1又はC1(図13、図14参照)における往復移動時に第2可動役物42を支軸48を中心に往復回動させ且つ第1可動役物41の移動範囲Aのうち第1又は第2特定移動範囲外B2又はC2(図13、図14参照)における往復移動時に第2可動役物42を支軸48を中心に往復回動させないようにガイドする第2役物ガイド機構44を備えている。尚、第1,第2可動役物41,42、第2役物ガイド機構44が夫々特許請求の範囲に記載の駆動伝達部材、可動役物、役物ガイド機構に相当する。
更に、可動役物装置17は、第1可動役物41の往復移動方向のうちの一方の移動方向(第1可動役物41が後述の退避位置から突出位置へ移動する方向)へ第1可動役物41を付勢するバネ部材81を有するアシストバネ機構80、第1可動役物41の往復移動端での移動停止による衝撃を吸収するクッション部材90,91、第2可動役物42の往復移動端での移動停止による衝撃を吸収するクッション部材92,93を備えている。
ベース部材40は、上下長が左右長の約2倍ある合成樹脂製の矩形板状に形成され、遊技盤4と平行に且つセンタ役物本体15aの後側に隠れた状態で配置されて、センタ役物本体15aの後面部とセンタ役物ベース枠15bの前面部の少なくとも一方に取付けられている。ベース部材40の周囲には略全周に亙って周壁40aが形成され、この周壁40a等によりベース部材40の剛性が高められている。
第1可動役物41は、その移動方向に細長く形成され、先の尖った長剣を模して、ベース部材40の前側に配設されている。第1可動役物41は、その大部分がセンタ役物本体15a(装飾部材)の後側に隠れた退避位置(図2、図3、図7、図8参照)と、その大部分がセンタ役物本体15aから現れた突出位置(図5、図6、図11、図12参照)とに亙って遊技盤4と平行方向に直線的に移動可能に構成されている。
第1可動役物41は、画像表示器16の画面の上下長の約1/2の長さを有し、鉛直方向から左側へ約20度傾斜した方向へ移動する。そして、第1可動役物41が退避位置のときには、その中央付近部から下側部分がセンタ役物本体15aの後側に隠れた状態になり、第1可動役物41が突出位置のときには、その下端付近部以外の部分がセンタ役物本体15aから現れて、画像表示器16の画面の前側に位置した状態になる。
第1可動役物41は、合成樹脂製の第1役物ベース41aと、その前側を覆う合成樹脂製の第1役物装飾カバー41bとを有する。第1役物ベース41aの前面部には基板(図示略)が取付けられ、その基板の前面に複数のLED(図示略)が実装されている。第1役物装飾カバー41bは、多数の凹凸が有る透明なレンズを有し、このレンズとレンズを通過する前記複数のLEDからの光によって、第1可動役物41が電飾される。
尚、ベース部材40には、センタ役物本体15aの近傍において、第1可動役物41の前側を部分的にカバーするカバー部材47が設けられている。
ここで、可動役物装置17は、第1可動役物41をベース部材40に退避位置と突出位置とに亙って直線的に移動自在にガイド支持する第1役物ガイド機構45を備えている。この第1役物ガイド機構45は、第1可動役物41にベース部材40の方(後方)へ突出するように設けた1対のコロ50aを有する係合体50と、ベース部材40に1対のコロ50aが係合するように設けられ、第1可動役物41の移動方向と平行方向へ延びるストレート係合溝52等により構成されている。
ストレート係合溝52は、第1可動役物41の移動ストロークの約2倍の長さを有し、且つある程度大きな前後方向の幅を有する。ここで、ベース部材40は、台形状の第1ベース板部40bと、その右側に且つ第1ベース板部40bよりも少し前方に位置する逆三角形状の第2ベース板部40cとを有し、この段差を利用して、第1,第2ベース板部40b,40cの境界部分にストレート係合溝52が形成されている。
係合体50は、第1可動役物41の下部の右縁近傍部に装着され、1対のコロ50aが上下に配置され、それらの間隔は第1可動役物41の移動ストロークと略同じになる。下側のコロ50aがストレート係合溝52の下端部に係合して、第1可動役物41が退避位置になり、上側のコロ50aがストレート係合溝52の上端部に係合して、第1可動役物41が突出位置になる。係合体50は、1対のコロ50aの前側に配置された細長い連結片50bを有する。
第1可動役物41の退避位置が原点位置になり、この原点位置を検出するために、第1可動役物41に被検出部55が設けられ、ベース部材40に原点検出センサ56が設けられている。被検出部55は、第1可動役物41の下部に左方突出状に設けられた遮蔽板55からなり、原点検出センサ56は、ベース部材40の下部に取付けられた発光部と受光部とを有する光学センサ56からなる。第1可動役物41が退避位置のときに、光学センサ56は、その発光部と受光部との間が遮蔽板55で遮られることで、第1可動役物41の原点位置(退避位置)を検出する。
第2可動役物42は、第1可動役物41よりも一回り小さいサイズで細長く形成され、先の尖った短剣を模して、ベース部材40の前側に且つ第1可動役物41の後側に配設されている。第2可動役物42は、その基端部が前後方向の支軸48を介して第1可動役物41の中央部よりも多少下側部分に回動自在に支持されている。
第2可動役物42は、その全部が第1可動役物41の後側に重なって隠れる第1位置(非作動位置:図7、図8、図13、図14参照)と、この第1位置から反時計回り方向に回動してその大部分が第1可動役物41から現れる第2位置(作動位置:図5、図6、図11、図12参照)とに亙って回動可能に構成されている。
第2可動役物42は、第1可動役物41の約3/4〜2/3の長さを有する。第2可動役物42は、第1可動役物41が第1又は第2特定移動範囲外B2又はC2にあるときに第1位置になり、第1可動役物41が第1又は第2特定移動範囲B1又はC1にあるときに第1位置以外の第2位置を含む位置になり、第1可動役物41から現れる。第2可動役物42が、第1位置から反時計回り方向へ約90度回動して第2位置になり、その下端付近部以外の部分が第1可動役物41から現れ、画像表示器16の画面の前側に位置する。尚、第1特定移動範囲B1は第1可動役物41が退避位置から突出位置へ移動する(第2可動役物42が第1位置から第2位置へ回動する)場合の突出位置とその近傍位置に対応する範囲である。
第2可動役物42は、合成樹脂製の第2役物ベース42aと、その前側を覆う合成樹脂製の第2役物装飾カバー42bとを有する。第2役物ベース42aの前面部には基板(図示略)が取付けられ、その基板の前面に複数のLED(図示略)が実装されている。第2役物装飾カバー42bは、多数の凹凸が有る透明なレンズを有し、このレンズとレンズを通過する前記複数のLEDからの光によって、第2可動役物42が電飾される。
役物駆動機構43は、ベース部材40に取付けられた電動モータ60(ステッピングモータ60)と、この電動モータ60により複数のギヤ61aを介して回動される駆動ギヤ61(ピニオン61)と、第1可動役物41に設けられて駆動ギヤ61が噛合するラック62とを有する。
電動モータ60は、ベース部材40の右上部の後面部に前向きに取付けられ、駆動ギヤ61はベース部材40の前側且つ電動モータ60の下側に配設されている。ラック62は、第1可動役物41(第1役物ベース41a)の右縁後面部に、その中央付近部から下端部に亙って設けられている。このラック62に係合体50が後方突出状に取付けられている。第2可動役物42は第1位置から第2位置へラック62と反対側へ回動する。
第2役物ガイド機構44は、第2可動役物42にベース部材40の方(後方)へ突出するように設けられた係合部材70と、第1可動役物41が第1又は第2特定移動範囲B1又はC1(図13、図14参照)にあるときに係合部材70が係合可能にベース部材40に設けられ且つ第2可動役物42の回動面と平行な面(つまり、遊技盤4と平行な面)に沿って第1可動役物41の移動方向と平行でない方向へ延びるガイド溝72とを有し、この係合部材70とガイド溝72とにより、役物駆動機構43により第1,第2可動役物41,42を往復駆動する際に、第1可動役物41の第1又は第2特定移動範囲B1又はC1における往復移動時にその移動に連動して第2可動役物42を支軸48を中心に第1位置と第2位置とに亙って往復回動させるようにガイドする。尚、係合部材70、ガイド溝72が夫々特許請求の範囲に記載の係合部、ガイド部に相当する。
ガイド溝72は、第1可動役物41が突出位置へ移動する際に係合部材70が係合して第2可動役物42を第1位置から第2位置へ回動させる第1ガイド面72aと、第1可動役物41が退避位置へ移動する際に係合部材70が係合して第2可動役物42を第2位置から第1位置へ回動させる第2ガイド面72bとを有し、役物駆動機構43による第1,第2可動役物41,42の往復駆動速度を一定とした場合に、第2可動役物42が第1位置から第2位置へ回動する回動速度よりも第2位置から第1位置へ回動する回動速度の方が遅くなるように第1,第2ガイド面72a,72bが形成されている。
また、第2役物ガイド機構44は、第1可動役物41が第1又は第2特定移動範囲外B2又はC2(図13、図14参照)にあるときに係合部材70が係合可能にベース部材40に設けられ且つガイド溝73の下端部に連なり且つ第1可動役物41の移動方向と平行方向へ延びるストレートガイド溝73を有し、係合部材70とストレートガイド溝73とにより、役物駆動機構43により第1,第2可動役物41,42を往復駆動する際に、第1可動役物41の第1又は第2特定移動範囲外B2又はC2における往復移動時に第2可動役物42を支軸48を中心に回動させないで第1位置に保持するようにガイドする。尚、ストレートガイド溝73が特許請求の範囲に記載のストレートガイド部に相当する。
ストレートガイド溝73は、長さが異なる第1,第2ストレートガイド面73a,73bを有する。長い方の第1ストレートガイド面73aは、第1可動役物41の移動ストロークの約2/3の長さを有し、第2ストレートガイド面73bよりも上方へ延び第1ガイド面72aに繋がっている。短い方の第2ストレートガイド面73bは、第1可動役物41の移動ストロークの約1/3の長さを有し、第2ガイド面72bに繋がっている。第1,第2ストレートガイド面73a,73b間の幅は、係合部材70の溝係合部分の直径と略同じ若しくは係合部材70の溝係合部分の直径よりも少し大きな幅に形成されている。
ガイド溝72において、支軸48の移動方向(つまり、第1可動役物41の移動方向と平行方向)における第1ガイド面72aの長さが前記同方向における第2ガイド面72bの長さよりも短く、第2可動役物42が第1位置から第2位置へ回動する場合と第2位置から第1位置へ回動する場合とでガイド溝72内における係合部材70の移動経路(図15に示す)が異なるように構成されている。
第1ガイド面72aは、第1ストレートガイド面73aの上端から上方程左方へ移行するように湾曲状に延びる円弧状ガイド面からなり、第2ガイド面72bは、第2ストレートガイド面73bの上端から上方程左方へ移行するように第1ガイド面72aよりも緩やかな湾曲状に或いは直線的に延びるガイド面からなる。第2可動役物42が第2位置(第1可動役物41が突出位置)に位置する場合の係合部材70の位置に対応する第1,第2ガイド面72a,72bの上端部間の幅が最小になり、係合部材70の溝係合部分の直径よりも少し大きな幅になる。
ここで、ベース部材40には、ガイド溝72(第1,第2ガイド面72a,72b)の上端部から第1可動役物41の移動方向と平行方向へ且つストレートガイド溝73と反対側へ突出するストレート短溝74が設けられている。
係合部材70は、第2可動役物42の基端側部分に、支軸48よりも先端側に装着されている。係合部材70の軸心と支軸48の軸心とを通る直線が第1可動役物41の移動方向と平行になり、係合部材70と支軸48間の距離が、ストレートガイド溝73の中心線とストレート短溝74の中心線間の距離と略同じになるように、支軸48と係合部材70が配置されている。
係合部材70がストレートガイド溝73に係合して、第2可動役物42が第1位置になり、第1可動役物41が退避位置にあるときに、係合部材70がストレートガイド溝73の下端部に係合する。係合部材70がガイド溝72の上端部又はストレート短溝74に係合して、第2可動役物42が第2位置になる。
係合部材70は鍔付きピン部材70からなり、この鍔付きピン部材70は、第2可動役物42に後方突出状に取付けられた軸71に回転自在に装着され、その鍔を後端に位置させてガイド溝72、ストレートガイド溝73、ストレート短溝74に後側から係合する。鍔付きピン部材70は、軸71の後端部に装着のCリング(図示略)で軸71から抜止めされている。
アシストバネ機構80は、一端側部分がベース部材40に回動自在に連結され他端側部分が第1可動役物41に長穴83とピン84を介して連動連結されたアーム部材82を有し、このアーム部材82を介してバネ部材81の付勢力を第1可動役物41に伝達するように構成されている。
アーム部材82は、ベース部材40の下部に配設されて、その左端部がベース部材40から後方へ突出する軸82aに回動自在に装着され、アーム部材82の右部にアーム部材82の長さ方向に細長い長穴83が形成されている。この長穴83には、係合体50の連結片50bから後方へ突出するピン84が摺動自在に係合され、即ち、アーム部材84の右部(他端側部分)が係合体50に連動連結されている。
バネ部材81は、そのコイル部が軸82aの回りに外装された捩じりバネ81からなり、その一端部がベース部材40に係止され、その他端部がアーム部材82に係止されている。この捩じりバネ81は、アーム部材82を正面視にて反時計回り方向へ回動付勢し、そのアーム部材82を介して第1可動役物41を上方へ付勢している。
クッション部材90は、ベース部材40の下部において、ストレート係合溝52の左側の前方突出部40dの上部に設けられ、第1可動役物41の退入位置側移動端で第1可動役物41に下側から接触して、その退入位置側移動端での移動停止による衝撃を吸収する。クッション部材91は、ベース部材40のストレート係合溝52の上端部分に設けられ、第1可動役物41の突出位置側移動端で第1可動役物41の係合体50に上側から接触して、その突出位置側移動端での移動停止による衝撃を吸収する。
クッション部材92は、第1可動役物の上端部分に後方膨出状に設けられ、第2可動役物41の非作動位置側移動端で第2可動役物41に右側から接触して、その非作動位置側移動端での移動停止による衝撃を吸収する。クッション部材93は、第1可動役物41の後面部に取付けられた膨出部材41cの上部に設けられ、第2可動役物41の作動位置側移動端で第2可動役物41に下側から接触して、その作動位置側移動端での移動停止による衝撃を吸収する。
以上説明した可動役物装置17の動作は次の通りである。
通常、第1可動役物41は退避位置にあり、その大部分がセンタ役物本体15aの後側に隠れ、第2可動役物42は第1位置にあり、その全部が第1可動役物41の後側に隠れた状態になっているが、遊技球の始動口10,11aへの入賞(大当り抽選)等に基づいて、可動役物装置17を用いて特別な遊技演出が行われる際に次のようになる。
先ず、役物駆動機構43により第1可動役物41が退避位置から突出位置へ上方斜め左側へ移動駆動され、このとき、アシストバネ機構80により、第1可動役物41の上方駆動をアシストする力が付与される。ここで、第1可動役物41は第1特定移動範囲外B2を移動してから第1特定移動範囲B1を移動するが、第1可動役物41が第1特定移動範囲外B2を移動する際には、係合部材70がストレートガイド溝73(第1ストレートガイド面73a)に係合して、第2可動役物42は回動することなく第1可動役物41と共に移動する。
次に、第1可動役物41が特定移動範囲B1を移動する際には、係合部材70が第1ガイド面72aに係合して、第2可動役物42は第1可動役物41と共に移動しながら左側へ素早く回動する。こうして、最終的に係合部材70がストレート短溝74に係合して、第1可動役物41が退入位置から突出位置へ移動して停止し、また、第2可動役物42が第1位置から第2位置へ回動して停止する。ここで、クッション部材91により第1可動役物41の突出位置側移動端での移動停止による衝撃が吸収され、クッション部材93により第2可動役物41の第2位置側移動端での移動停止による衝撃が吸収される。
その後、前記とは逆により、役物駆動機構43により第1可動役物41が突出位置から退避位置へ下方斜め右側へ移動駆動される。ここで、第1可動役物41は第2特定移動範囲C1を移動してから第2特定移動範囲C2を移動するが、第1可動役物41が第2特定移動範囲C1を移動する際には、係合部材70が第2ガイド面72bに係合して、第2可動役物42は第1可動役物41と共に移動しながら上側へ回動する。ここで、第1可動役物41は突出位置へ移動する速度と略同じ速度となるように退避位置へ駆動されるが、第2可動役物42は第2位置へ回動する速度よりもゆっくりと第1位置へ回動する。
次に、係合部材70は第2ストレートガイド面73bに係合するが、その時点で、第2可動役物42は第2位置から第1位置まで回動して回動停止する。ここで、クッション部材92により第2可動役物41の第1位置側移動端での移動停止による衝撃が吸収される。その後、第1可動役物41が第2特定移動範囲外C2を移動する際には、係合部材70がストレートガイド溝73(第1,第2ストレートガイド面73a,73b)に係合して、第2可動役物42は回動することなく第1可動役物41と共に移動し、最終的に係合部材70がストレートガイド溝73の下端部に係合して、第1可動役物41が突出位置から退入位置へ移動して停止する。ここで、クッション部材90により第1可動役物41の退入位置側移動端での移動停止による衝撃が吸収される。
この可動役物装置17によれば次の効果を奏する。
第1可動役物41をベース部材40に移動自在にガイド支持し、この第1可動役物41に第2可動役物42を支軸48を介して回動自在に連結し、役物駆動機構43により第1可動役物41及び第2可動役物42を第1可動役物41を介して往復駆動し、役物駆動機構43により第1,第2可動役物41,42を往復駆動する際に第1可動役物41の移動範囲Aのうち第1又は第2特定移動範囲B1又はC1における往復移動時に第2可動役物42を支軸48を中心に往復回動させ且つ第1可動役物41の移動範囲Aのうち第1又は第2特定移動範囲外B2又はC2における往復移動時に第2可動役物42を支軸48を中心に往復回動させないようにガイドする第2役物ガイド機構44を備えた。
従って、役物駆動機構43により第1可動役物41が移動駆動されると、第2役物ガイド機構44によって、第1可動役物41が第1又は第2特定移動範囲外B2又はC2を移動する際には、第2可動役物42を回動させることなく第1可動役物41と共に移動させ、第1可動役物41が第1又は第2特定移動範囲B1又はC1を移動する際には、第2可動役物42を第1可動役物41と共に移動させながら回動させることができる。つまり、第1可動役物41の動作と連動する第2可動役物42の斬新な動作を実現して、演出効果を高めることができる。
第2役物ガイド機構44は、第2可動役物42にベース部材40の方へ突出するように設けられた係合部材70と、この係合部材70が係合可能にベース部材40に設けられたガイド溝72とを有し、この係合部材70とガイド溝72とにより、役物駆動機構43により第2可動役物42を往復駆動する際に第2可動役物42を支軸48を中心に第1位置と第2位置とに亙って往復回動させるようにガイドする。
そこで、第2役物ガイド機構44のガイド溝72は、係合部材70が係合して第2可動役物42を第1位置へ回動させる第1ガイド面72aと、係合部材70が係合して第2可動役物42を第2位置へ回動させる第2ガイド面72bとを有し、役物駆動機構43による第2可動役物42の往復駆動速度を一定とした場合に、第2可動役物42が第1位置から第2位置へ回動する回動速度よりも第2位置から第1位置へ回動する回動速度の方が遅くなるように第1,第2ガイド面72a,72bを形成した。
従って、第2可動役物42を第1位置から第2位置へ迅速に回動させることができ、これにより、第2可動役物42による遊技演出に迫力を出すことができ、その一方で、第2可動役物42の第2位置から第1位置へ回動は遅くなるが、それを遊技演出に変化を付けるのに利用することができる。特に、役物駆動機構43により第2可動役物42を停止状態(例えば、第2位置に停止している状態)から駆動する際、その駆動開始時から第2可動役物42を第1位置へ回動させる場合の駆動負荷を軽減することができ、従って、役物駆動機構43に比較的低出力の電動モータ60を適用して、第2可動役物42の上記動作を円滑に実現することができる。
第1可動役物41の往復移動方向のうち第1可動役物41が退避位置から突出位置へ移動する方向の移動方向であり、役物駆動機構43の駆動負荷が重力等の影響で大きい方の移動方向へ第1可動役物41を付勢するバネ部材81を有するアシストバネ機構80を備えた。従って、第1可動役物41を駆動する負荷を有効に低減することができ、第1,第2可動役物41,42を比較的大型にまた大きく動作させるようにして、特に、第1可動役物41を退避位置から突出位置へ移動させ第2可動役物42を第1位置から第2位置へ回動させる場合に、迅速に円滑に駆動可能になる。
ベース部材40に第1可動役物41の往復移動端での移動停止による衝撃を吸収するクッション部材90,91を設け、第1可動役物41に第2可動役物42の往復移動端での移動停止による衝撃を吸収するクッション部材92,93を設けた。従って、第1,第2可動役物41,42の往復移動端での移動停止による衝撃によって、第1,第2可動役物41,42や役物駆動機構43が損傷を受けることと、第1,第2可動役物がガタついて見栄えを悪くすること、等の課題を抑制することができる。
実施例2は、実施例1を部分的に変更したものである。尚、実施例1と同機能を有するものには、類似する符号を付して適宜説明を省略する。
図16、図17に示すように、この可動役物装置17Aでは、役物ガイド機構44Aにおいて、係合部材70Aがベース部材40Aに設けられるとともに、ガイド溝72A、ストレートガイド溝73A、ストレート短溝74Aが第2可動役物42Aに設けられている。尚、ガイド溝72A、ストレートガイド溝73A、ストレート短溝74Aは、正面視にて、実施例1のガイド溝72、ストレートガイド溝73、ストレート短溝74を180度反転させた形状となる。
この可動役物装置17Aによれば、実施例1の可動役物装置17と同様の動作を実現し同様の効果を奏する。尚、実施例1の係合体50に代わる係合体をベース部材40Aに設け、実施例1のストレート係合溝52に代わるストレート係合溝を第1可動役物41に設けてもよい。この場合、アシストバネ機構80のアーム部材82の他端側部分は、第1可動役物41の所定部に長穴とピンを介して連結される。
尚、実施例1のガイド溝72(実施例2のガイド溝72Aも同様)の第1,第2ガイド面72a,72bの形状について、また、ストレートガイド溝73(実施例2のストレートガイド溝73Aも同様)については種々の形状としてもよい。例えば、図18に示すように、実施例1の第1ガイド面72aの代わりに、ストレート状の第1ガイド面72Baを採用し、実施例1の第2ストレートガイド面73bを省略し、ストレート短溝74から実施例1の第2ストレートガイド面73bの下端部が位置した部分まで略ストレート状に延びる第2ガイド面72Bbを採用してもよい。
また、第1可動役物41を省略し、第2可動役物42(可動役物42)を第1可動役物41以外の駆動伝達部材に支軸を介して回動自在に連結し、この駆動伝達部材を介して可動役物42を移動駆動するようにしてもよい。この場合、実施例1のベース部材40と役物駆動機構43が変更され、実施例1のアシストバネ機構80とクッション部材90〜93等は省略される。
例えば、図19に示すように、駆動伝達部材95は、その基端部が電動モータ96を含む役物駆動機構97に連結され、この役物駆動機構97により回動駆動される。駆動伝達部材95の先端部が係合部材70に連結され、この連結は、駆動伝達部材95の先端部に形成された長孔に支軸48を摺動自在に係合させて構成される。即ち、役物駆動機構97により駆動伝達部材95が回動駆動されると、実施例1で説明した第2可動役物42の動作と同様に、可動役物42が動作する。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を付加して実施可能である。例えば、第1,第2可動役物の形状・サイズ、第1可動役物の移動方向、第2可動役物の回動方向、ガイド溝やストレートガイド溝の形状、等については適宜変更可能である。また、本発明は、パチンコ遊技機に搭載される種々の可動役物装置に適用可能である。
1 パチンコ遊技機
17,17A 可動役物装置
40,40A ベース部材
41 第1可動役物
42,42A 第2可動役物
43 役物駆動機構
44,44A 役物ガイド機構
70,70A 係合部材
72,72A,72B ガイド溝
72a,72Aa,72Ba 第1ガイド面
72b,72Ab,72Bb 第2ガイド面
73,73A ストレートガイド溝
95 駆動伝達部材
97 役物駆動機構

Claims (1)

  1. 可動役物と、この可動役物が支軸を介して回動自在に連結された駆動伝達部材と、この駆動伝達部材を介して可動役物をベース部材に沿って往復駆動する役物駆動機構とを備えた可動役物装置を装備したパチンコ遊技機において、
    前記可動役物装置は、ベース部材と可動役物の一方に他方へ突出するように設けられた係合部と、この係合部が係合可能にベース部材と可動役物の他方に設けられたガイド部とを有し、この係合部とガイド部とにより、役物駆動機構により可動役物を往復駆動する際に可動役物を支軸を中心に第1位置と第2位置とに亙って往復回動させるようにガイドする役物ガイド機構を備え、
    前記役物ガイド機構のガイド部は、前記係合部が係合して可動役物を第1位置から第2位置へ回動させる第1ガイド面と、前記係合部が係合して可動役物を第2位置から第1位置へ回動させる第2ガイド面とを有し、役物駆動機構による可動役物の往復駆動速度を一定とした場合に、可動役物が第1位置から第2位置へ回動する回動速度よりも第2位置から第1位置へ回動する回動速度の方が遅くなるように第1,第2ガイド面を形成したことを特徴とするパチンコ遊技機。
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