JP2006142449A - ワークキャリア循環システム - Google Patents

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Kazumitsu Kiyozawa
和満 清澤
Yoshimitsu Joho
義光 城宝
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Abstract

【課題】 ワークキャリアを自動的に循環させ、加工機械等のメンテナンス性を向上させることができるワークキャリア循環システムを提供する。
【解決手段】 キャリアCに未加工ワークWを装着する装着装置22、キャリアCに装着されたワークWを加工位置に搬送するワーク搬送装置、加工済ワークWをキャリアCから離脱させる離脱装置24、空のキャリアCを離脱装置24から装着装置22に移送するキャリア移送装置26を備える。キャリア移送装置26を高い位置に配置する。装着装置22及び離脱装置24には、ワークWを保持するワーク保持機構37、キャリアCを保持するキャリア保持機構38、キャリアCに対してワークWを装着または離脱させる着脱機構39、空のキャリアCを昇降させる昇降機構40を設ける。
【選択図】 図2

Description

この発明は、ワークをキャリアに装着した状態で加工位置に搬送しながら、ワークに対して加工を施すようにした加工システムにおいて、ワークとキャリアとを取り扱うためのワークキャリア循環システムに関するものである。
従来、例えばほぼ円筒状等の不安定な形状をなすワークを複数の加工位置へ順に搬送して、そのワークに対して複数の異なった方向から穿孔等の種々の加工を施す場合、ワークをパレット等に装着した状態で各加工位置に搬送していた。そして、各加工位置において、ワークの所定加工部分を工具と対応する位置に位置決め配置して、所定の加工を施すようになっていた。
特開平5−42459号公報
ところが、この従来のシステムにおいては、キャリアに対して未加工のワークを手作業で装着するとともに、加工済のワークをキャリアから手作業で離脱させていた。このため、キャリアに対するワークの着脱作業に手間がかかって、ワークの加工能率の低下を招くという問題があった。そのような問題を解決するために、特許文献1に提案されているようなパレット搬送システムがあるが、このようなパレット搬送システムにおいては、メンテナンスあるいは機械の状態チェック等において、機械の側面部あるいは背面部のチェックを行いたい場合、加工ラインと同じ高さにあるコンベアを越えて行く必要があるため、アクセスが容易ではない。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、キャリアに対するワークの着脱を手作業によることなく自動的に行うことができて、ワークの加工能率を向上させることができ、しかも加工機等へのアクセスに支障がないワークキャリア循環システムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、キャリアに未加工のワークを装着する装着装置と、キャリアに装着されたワークを加工位置に搬送するワーク搬送装置と、加工済のワークをキャリアから離脱させる離脱装置と、ワークから離脱された空のキャリアを離脱装置から装着装置に移送するキャリア移送装置とを備えたワークキャリア循環システムにおいて、前記キャリア移送装置を、装着装置及び離脱装置よりも高い位置に配置し、前記装着装置及び離脱装置には、ワークを保持するワーク保持手段と、キャリアを保持するキャリア保持手段と、両保持手段を相対移動させて、キャリアに対してワークを装着または離脱させる着脱手段と、キャリア保持手段を昇降させて、空のキャリアを前記キャリア移送装置と対応する位置に対して昇降させる昇降手段とを設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ワーク保持手段が、ワークに形成された透孔の内周縁を把持してワークを吊り下げ状態で保持することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記昇降手段が、上昇端において空のキャリアを所定角度反転させるための反転部を備えていることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記昇降手段が、昇降駆動手段の駆動ストロークを拡大して空のキャリアの昇降ストロークとするためのストローク拡大部を備えていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項に記載の発明において、キャリアに装着したワークを、装着装置及び離脱装置とワーク搬送装置との間で受け渡しするためのワーク受け渡し装置をさらに備えたことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項に記載の発明において、上昇端に位置した空のキャリアを、離脱装置及び装着装置とキャリア移送装置との間で受け渡しするためのキャリア受け渡し装置をさらに備えたことを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記キャリアは棒状部材からなり、四角枠状に形成されたことを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記キャリアはワークをクランプするためのクランプ機構を備え、そのクランプ機構はクランプ動作を手動操作するための操作部を有することを特徴とするものである。
(作用)
請求項1に記載の発明においては、装着装置により未加工のワークがキャリアに装着された状態で、ワーク搬送装置により加工位置に搬送されて、その加工位置でワークに対して加工が施される。また、この加工の終了後に、ワーク搬送装置により加工済のワークが加工位置から搬送されて、離脱装置によりキャリアから離脱される。そして、ワークから離脱された空のキャリアは、キャリア移送装置により離脱装置から装着装置に移送されて繰り返し使用される。よって、キャリアに対するワークの着脱及び空のキャリアの移送を、手作業によることなく自動的に行うことができて、ワークの加工能率を向上させることができる。
さらに、キャリア移送装置が装着装置及び離脱装置よりも高い位置に配置されて、空のキャリアが高い位置で移送されるようになっているため、キャリア移送装置の下方の工場空間を有効利用することができる。また、加工機械等の周囲に開放された空間が形成されるため、メンテナンス等において加工機械等へのアクセスが容易となる。しかも、装着装置及び離脱装置を同一構成にすることが可能であり、それらの装置を共通装置として使用することができて、システム全体の簡略化を図ることができる。
請求項2に記載の発明においては、ワークを吊り下げ状態で保持して、キャリアに対して容易に着脱することができる。
請求項3に記載の発明においては、空のキャリアを上昇端において所定角度反転させた状態で、キャリア移送装置に対してより安定した姿勢で受け渡すことができる。
請求項4に記載の発明においては、大きな駆動ストロークの昇降駆動手段を必要とせず、小さな駆動ストロークを拡大して、空のキャリアを大きな昇降ストロークにて昇降させることができる。
請求項5に記載の発明においては、キャリアに装着したワークを、装着装置とワーク搬送装置との間、及びワーク搬送装置と離脱装置との間で容易に受け渡しすることができる。
請求項6に記載の発明においては、空のキャリアを上昇端の位置において、離脱装置とキャリア移送装置との間、及びキャリア移送装置と装着装置との間で容易に受け渡しすることができる。
請求項7に記載の発明においては、キャリアが棒状部材から四角枠状に形成されたことにより、ワークがキャリアに保持されている状態でも、ワークの側面部はもちろんのこと、底面部に対しても、ワークをキャリアから取り外すことなく、棒状部材間の空間を通して支障なく加工を施すことができる。
請求項8に記載の発明は、キャリアにおけるワークのクランプ機構を手動操作できるため、ワークチェックの必要性が生じた場合等において、ナットランナーやスパナ等の工具を使用することなく、ワーク搬送装置のあらゆる地点において、クランプ機構の開閉をともなうキャリアに対するワークの着脱作業を容易に行うことができる。
以上のように、この発明によれば、キャリアに対するワークの着脱を手作業によることなく自動的に行うことができて、ワークの加工能率を向上させることができ、しかも加工機械等のメンテナンス等において同加工機械等へのアクセスが容易となり、メンテナンス性を向上させることができる。
以下に、この発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態のワークキャリア循環システムを含む加工システムにおいては、ワーク搬入装置21、装着装置22、ワーク搬送装置23、離脱装置24、及びワーク搬出装置25がほぼ直線状に設置されている。装着装置22と離脱装置24との間には、キャリア移送装置26がワーク搬送装置23を迂回するように配設されている。また、このキャリア移送装置26は、装着装置22と離脱装置24よりも高い位置で、例えば工作機械よりも高いところに配置されている。
前記ワーク搬入装置21は多数のローラ21aを有するローラコンベアからなり、未加工のワークWを装着装置22に搬入する。装着装置22は、搬入された未加工のワークWをキャリアCに装着する。ワーク搬送装置23は多数のローラ23aを有するローラコンベアからなり、キャリアCに装着されたワークWを複数の加工位置へ順に搬送する。各加工位置には、ワークWに対し種々の加工を施すための加工機械27が設置され、一部の加工機械27に設置されたチルト・インデックス機能により、キャリアCとともにワークWを姿勢変換することで、ワークWに対して複数の異なった方向から穿孔等の加工が行われるようになっている。離脱装置24は、各種の加工終了後に加工済のワークWをキャリアCから離脱させる。ワーク搬出装置25は多数のローラ25aを有するローラコンベアからなり、キャリアCから離脱された加工済のワークWを搬出する。キャリア移送装置26はチェーンコンベアからなり、ワークWから離脱された空のキャリアCを離脱装置24から装着装置22に移送する。
図2〜図4に示すように、前記ワークWはほぼ円筒状等の不安定な形状をなし、その頂部には透孔Waが形成されている。キャリアCは棒状部材によりほぼ四角枠状に形成され、その両側面には各一対の係合孔Caが形成されている。キャリアCには、ワークWをクランプするためのクランプ機構31が配設されている。このクランプ機構31は、ワークWの外周面をクランプする一対の回動可能なクランプレバー32,33と、両クランプレバー32,33をクランプ方向に付勢するバネ34とを備えている。各クランプレバー32,33には、クランプ状態から解放させるための解放コマ32a,33aが回動可能に連結されている。前記バネ34は、テレスコ状の筒状ケース35内において解放コマ32a,33a間に介在されている。また、一方のクランプレバー32には、手動解放用の操作ハンドル32bが取り付けられている。
図2に示すように、前記装着装置22及び離脱装置24には、同一構成の装置が使用されている。すなわち、装着装置22及び離脱装置24には、ワーク保持手段としてのワーク保持機構37、キャリア保持手段としてのキャリア保持機構38、着脱手段としての着脱機構39、及び昇降手段としての昇降機構40が設けられている。ワーク保持機構37はワークWを吊り下げ状態で保持する。キャリア保持機構38はキャリアCを側方から保持する。着脱機構39は両保持機構37,38を相対移動させて、ワークWをキャリアCに対して装着または離脱させる。昇降機構40はキャリア保持機構38を昇降させて、空のキャリアCを前記キャリア移送装置26と対応する位置に昇降させる。
さらに、図1及び図2に示すように、前記装着装置22及び離脱装置24には、ワーク受け渡し装置41及びキャリア受け渡し装置42が付設されている。また、装着装置22及び離脱装置24には、ワークリフト機構43及びクランプ解放機構44が設けられている。装着装置22及び離脱装置24と対応する位置において、ワーク搬入装置21とワーク搬送装置23との間、及びワーク搬送装置23とワーク搬出装置25との間には、複数の支持ロッド45が所定間隔おきに配設されている。
前記装着装置22側のワーク受け渡し装置41は、未加工のワークWをワーク搬入装置21から装着装置22側の支持ロッド45上に受け渡しするとともに、キャリアCに装着されたワークWを支持ロッド45上からワーク搬送装置23に受け渡しする。離脱装置24側のワーク受け渡し装置41は、キャリアCに装着された加工済のワークWをワーク搬送装置23から離脱装置24側の支持ロッド45上に受け渡しするとともに、キャリアCから離脱された加工済のワークWを支持ロッド45上からワーク搬出装置25に受け渡しする。
前記ワークリフト機構43は、装着装置22及び離脱装置24と対応する位置において、キャリアCに装着された状態のワークWを、支持ロッド45上の位置とそこから若干上方に離間した位置との間で昇降させる。クランプ解放機構44は、キャリアCが支持ロッド45よりも上方の離間位置に配置された状態で、キャリアCのクランプ機構31をクランプ状態から解放状態に作動させる。キャリア受け渡し装置42は、空のキャリアCを上昇端に位置した状態にて、離脱装置24とキャリア移送装置26との間、及びキャリア移送装置26と装着装置22との間で受け渡しする。
そこで、前記各装置及び各機構について詳細に説明する。
図5及び図6に示すように、前記ワーク受け渡し装置41においては、回動軸48がワーク搬入装置21、装着装置22の支持ロッド45及びワーク搬送装置23、またはワーク搬送装置23、離脱装置24の支持ロッド45及びワーク搬出装置25に対応して延びるように配置されている。回動軸48には支持筒49が一体回動可能及び軸線方向へ相対移動可能に嵌挿され、その両端には一対の受け渡しアーム50,51が取り付けられている。回動軸48には回動用シリンダ52のピストンロッドが作動連結され、この回動用シリンダ52のピストンロッドの出没にて回動軸48が回動されることより、両受け渡しアーム50,51が図2に実線で示すワークWの側方の退避位置と、鎖線で示すワークWに係合可能な作用位置とに切り替え配置される。
前記支持筒49には移動用シリンダ53のピストンロッドが作動レバー54を介して作動連結され、この移動用シリンダ53のピストンロッドの出没にて支持筒49が移動されることにより、両受け渡しアーム50,51が作用位置において回動軸48の延長方向に移動される。これにより、装着装置22側においては、未加工のワークWがワーク搬入装置21から支持ロッド45上に受け渡しされると同時に、キャリアCに装着されたワークWが支持ロッド45上からワーク搬送装置23に受け渡しされる。また、離脱装置24側においては、キャリアCに装着された加工済のワークWがワーク搬送装置23から支持ロッド45上に受け渡しされると同時に、キャリアCから離脱された加工済のワークWが支持ロッド45上からワーク搬出装置25に受け渡しされる。
図2及び図7に示すように、前記ワークリフト機構43においては、装着装置22及び離脱装置24の支持ロッド45の下方に昇降用シリンダ57が配設されている。昇降用シリンダ57のピストンロッド上にはリフト部材58が取り付けられ、そのリフト部材58の上面には支持ロッド45間を通って上方に突出可能な複数のリフトピン58aが突設されている。そして、図2に示すように、昇降用シリンダ57にてリフト部材58が上昇されることにより、キャリアCに装着された状態のワークWが、支持ロッド45から上方へ若干離間した位置に持ち上げ配置される。
図2〜図4に示すように、前記クランプ解放機構44においては、装着装置22及び離脱装置24の支持ロッド45の側方に解放用シリンダ59が配設されている。解放用シリンダ59のピストンロッドには解放部材60が取り付けられている。そして、装着装置22側においては、キャリアCが支持ロッド45の上方の離間位置に配置された状態で、解放用シリンダ59にて解放部材60がキャリアC側へ接近移動されることにより、前記解放コマ32a,33aに係合してクランプ機構31のクランプレバー32,33が図4に鎖線で示す解放状態に回動され、ワークWをクランプ可能な状態になる。また、離脱装置24側においては、ワークWを装着したキャリアCが支持ロッド45の上方の離間位置に配置された状態で、解放部材60がキャリアC側へ接近移動されることにより、クランプ機構31のクランプレバー32,33が解放状態に回動されて、ワークWのクランプが解放される。
図2及び図8に示すように、前記装着装置22及び離脱装置24のワーク保持機構37においては、基台62上のコラム63に保持アーム64が昇降可能に支持され、昇降用シリンダ65により昇降される。保持アーム64の先端内部には複数の保持爪66が支軸67を中心に開閉回動可能に配設され、開閉用シリンダ68により作動ロッド69を介して開閉される。そして、前記ワークリフト機構43によりワークWが持ち上げられた状態で、昇降用シリンダ65にて保持アーム64が下降されることにより、保持爪66がワークWの透孔Wa内に挿入される。この状態で、開閉用シリンダ68にて保持爪66が開放されることにより、保持爪66がワークWの透孔Waの内周縁に把持係合する。その後、昇降用シリンダ65にて保持アーム64が上昇されることにより、ワークWが保持爪66を介して吊り下げ状態で保持される。
図2及び図9に示すように、前記装着装置22及び離脱装置24のキャリア保持機構38においては、保持部材72に一対の挟持板73がガイドロッド74を介して接離移動可能に支持されている。両挟持板73の内面には、キャリアCの両側の係合孔Caに係合可能な各一対の係合ピン73aが突設されている。保持部材72には両頭型の係脱用シリンダ75が配設され、その両ピストンロッドには挟持板73が接続されている。そして、この係脱用シリンダ75にて両挟持板73が接近する方向へ移動されることにより、係合ピン73aがキャリアCの係合孔Caに係合して、キャリアCが側方から保持される。
図2に示すように、前記装着装置22及び離脱装置24の着脱機構39においては、前記基台62上にサドル78がレール79を介してコラム63と接離する方向へ移動可能に支持されている。サドル78には前記昇降機構40が配設され、その昇降機構40における後記支持アーム85にはキャリア保持機構38の保持部材72が支持されている。基台62上には着脱用シリンダ80が配設され、そのピストンロッドにはサドル78が接続されている。そして、この着脱用シリンダ80にてサドル78が移動されることにより、キャリア保持機構38がワーク保持機構37に対して接近または離間する方向に移動される。これにより、装着装置22側においては、キャリア保持機構38に保持されたワークWに対して、ワーク保持機構37に保持されたキャリアCが装着される。また、離脱装置24側においては、キャリア保持機構38に保持されたワークWから、ワーク保持機構37に保持されたキャリアCが離脱される。
図2及び図10に示すように、前記装着装置22及び離脱装置24の昇降機構40においては、前記サドル78の側面に固定ラック83が上下方向へ延びるように配設されている。固定ラック83と対向するように、サドル78の側面には可動ラック84が図示しない案内手段を介して上下方向へ移動可能に配設されている。可動ラック84には支持アーム85が取り付けられ、その支持アーム85には前記キャリア保持機構38の保持部材72が支軸86を介して回動可能に支持されている。サドル78には昇降駆動手段としての昇降用シリンダ87が配設され、そのピストンロッドには両ラック83,84に噛み合い可能なピニオン88が回転可能に支持されている。サドル78の側面にはガイド溝89が上下方向へ延びるように形成され、そのガイド溝89の上端には湾曲状の反転ガイド部89aが形成されている。ガイド溝89に摺動可能に係合するように、キャリア保持機構38の保持部材72には係合ピン72aが突設されている。
そして、前記ピニオン88及び両ラック83,84により、昇降用シリンダ87の駆動ストロークを拡大するためのストローク拡大部が構成されている。すなわち、昇降用シリンダ87が突出または没入動作されたときには、ピニオン88と可動ラック84との係合を介して前記支持アーム85及び保持部材72が昇降する。このとき、ピニオン88が固定ラック83と噛み合って回転されるため、可動ラック84に対しては、ピニオン88の回転による昇降動作が付与される。このため、可動ラック84,支持アーム85及び保持部材72が昇降用シリンダ87のピストンロッドの出没ストロークを拡大したストロークで昇降される。これにより、キャリア保持機構38の保持部材72に保持された空のキャリアCが、昇降用シリンダ87の駆動ストロークよりも大きな昇降ストロークで昇降される。
また、前記ガイド溝89の反転ガイド部89aと保持部材72の係合ピン72aとにより、空のキャリアCを上昇端において所定角度反転させるための反転部が構成されている。よって、昇降用シリンダ87にて保持部材72が上昇端付近まで上昇されたときには、係合ピン72aと反転ガイド部89aとの係合により、保持部材72が支軸86を中心にしてほぼ90度反転回動される。これにより、図2に鎖線で示すように、保持部材72に保持された空のキャリアCが上昇端において反転回動されて姿勢変更される。
図2及び図11に示すように、前記キャリア受け渡し装置42においては、キャリア移送装置26に対応して受け渡し用シリンダ92が配設されている。受け渡し用シリンダ92のピストンロッドには支持板93が取り付けられ、その支持板93には係止レバー94が回動可能に支持されている。係止レバー94と支持板93との間にはバネ95が介装され、常にはこのバネ95の付勢力により、係止レバー94がストッパ96にて規制される係止位置に保持されている。このため、受け渡し用シリンダ92のピストンロッドが突出したときには、係止レバー94がキャリア移送装置26の上端部に位置するキャリアCの一部に当たってバネ95の付勢力に抗して退避回動する。また、受け渡し用シリンダ92のピストンロッドが突出位置から没入側に移動したときには、係止レバー94がストッパ96により回動を阻止された状態でキャリアCの一部に係合して、キャリアCが同方向へ移動される。
そして、離脱装置24側においては、昇降機構40により空のキャリアCが上昇端にて反転回動された状態で、受け渡し用シリンダ92が出没動作されることにより、係止レバー94がキャリアCの一部に係合されて、そのキャリアCが昇降機構40からキャリア移送装置26に受け渡しされる。また、装着装置22側においては、昇降機構40の保持部材72が上昇端に配置された状態で、受け渡し用シリンダ92が出没動作されることにより、係止レバー94がキャリア移送装置26上の空のキャリアCの一部に係合されて、そのキャリアCがキャリア移送装置26から保持部材72に受け渡しされる。
次に、前記のように構成されたワークキャリア循環システムの動作を説明する。
さて、装着装置22側においては、未加工のワークWがワーク搬入装置21により搬入されて、ワーク受け渡し装置41により支持ロッド45上に受け渡しされた後、ワーク保持機構37により吊り下げ状態に保持される。これに対して、空のキャリアCがキャリア移送装置26により離脱装置24から装着装置22に移送されて、キャリア保持機構38により側方から保持される。この状態で、空のキャリアCが昇降機構40により反転されながら下降されるとともに、着脱機構39により吊り下げ状態のワークWと対応する装着位置に移動される。その後、ワークWがワーク保持機構37により下降されるとともに、クランプ機構31によりキャリアCに対してクランプ状態で装着される。そして、このキャリアCに装着された状態のワークWが、ワーク受け渡し装置41により支持ロッド45上からワーク搬送装置23に受け渡しされた後、ワーク搬送装置23により各加工機械27に順に搬送されて、そのワークWに対して複数の異なった方向から穿孔等の種々の加工が施される。
このワークWに対する加工の終了後に、離脱装置24側においては、キャリアCに装着された状態の加工済のワークWが、ワーク受け渡し装置41によりワーク搬送装置23から支持ロッド45上に受け渡しされるとともに、ワークリフト機構43により支持ロッド45から若干持ち上げられる。そして、クランプ解放機構44によりクランプ機構31が解放動作されて、ワークWがクランプ状態から解放されるとともに、ワーク保持機構37により吊り下げ状態に保持される。その後、キャリアCがキャリア保持機構38に保持された状態で、着脱機構39により離脱方向に移動されてワークWから離脱されるとともに、昇降機構40により上昇及び反転されて、キャリア移送装置26と対応する位置に配置される。この状態で、空のキャリアCがキャリア保持機構38から解放されるとともに、キャリア受け渡し装置42によりキャリア移送装置26に受け渡しされて、そのキャリア移送装置26により離脱装置24から装着装置22に向かって移送される。また、キャリアCから離脱された加工済のワークWは、ワーク受け渡し装置41により支持ロッド45上からワーク搬出装置25に受け渡しされた後、そのワーク搬出装置25によりシステム外に搬出される。
以上のように、このワークキャリア循環システムにおいては、装着装置22により未加工のワークWがキャリアCに装着された状態で、ワーク搬送装置23により各加工機械27に搬送されて、そのワークWに対して加工が施される。また、この加工の終了後に、ワーク搬送装置23により加工済のワークWが離脱装置24に搬送されて、その離脱装置24によりキャリアCから離脱される。そして、ワークWから離脱された空のキャリアCは、キャリア移送装置26により離脱装置24から装着装置22に移送されて繰り返し使用される。よって、キャリアCに対するワークWの着脱及び空のキャリアCの移送を、手作業によることなく自動的に行うことができて、ワークWの加工能率を向上させることができる。
また、キャリア移送装置26が装着装置22及び離脱装置24よりも高い位置に配置されて、空のキャリアCが高い位置で移送されるようになっている。このため、キャリア移送装置26の下方の工場空間を有効利用することができる。また、加工機械27等の周囲に開放された空間が形成されるため、メンテナンス等において加工機械27等へのアクセスが容易となる。さらに、装着装置22及び離脱装置24が同一構成となっているため、それらの装置22,24を共通装置として使用することができて、システム全体の簡略化を図ることができる。
以上に述べた実施形態の効果は以下の通りである。
・ キャリアCに対するワークWの着脱及び空のキャリアCの移送を、手作業によることなく自動的に行うことができる。
・ キャリア移送装置26が高い位置に配置されるため、工場空間を有効利用することができる。
・ 装着装置22及び離脱装置24が同一構成となっているため、それらの装置22,24を共通装置として使用することができる。
・ 昇降用シリンダ87の駆動ストロークを拡大して空のキャリアCの昇降ストロークとしているため、昇降用シリンダ87として短い小型のものを使用できる。
・キャリアCが棒状部材から四角枠状に形成されたことにより、ワークWがキャリアCに保持されている状態でも、ワークWの側面部はもちろんのこと、底面部に対しても、ワークWをキャリアCから取り外すことなく、棒状部材間の空間を通して支障なく加工を施すことができる。
キャリアCにおけるワークWのクランプ機構31のクランプレバー32,33を操作ハンドル32bにより手動操作できるため、ワークチェックの必要性が生じた場合等において、ナットランナーやスパナ等の工具を使用することなく、ワーク搬送装置のあらゆる地点において、クランプレバー32,33の開閉をともなうキャリアCに対するワークWの着脱作業を容易に行うことができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記実施形態において、各シリンダの代わり、モータを駆動源とすること。
・ キャリアCを反転させる構成として、カム状のガイド溝89の代わりに、リンク機構を用いること。
一実施形態のワークキャリア循環システムを含む加工システムを示す概略平面図。 ワークキャリア循環システムにおける装着装置及び離脱装置を拡大して示す側面図。 キャリアにワークを装着した状態を示す拡大側面図。 図3のキャリア及びワークの平面図。 ワーク受け渡し装置を示す拡大正面図。 図5のワーク受け渡し装置の平面図。 装着装置及び離脱装置のワークリフト機構を示す拡大側面図。 装着装置及び離脱装置のワーク保持機構を示す要部拡大断面図。 装着装置及び離脱装置のキャリア保持機構を示す要部拡大正面図。 装着装置及び離脱装置の昇降機構を示す要部拡大側面図。 キャリア受け渡し装置を示す要部拡大平面図。
符号の説明
22…装着装置、23…ワーク搬送装置、24…離脱装置、26…キャリア移送装置、27…加工機械、31…クランプ機構、37…ワーク保持手段としてのワーク保持機構、38…キャリア保持手段としてのキャリア保持機構、39…着脱手段としての着脱機構、40…昇降手段としての昇降機構、41…ワーク受け渡し装置、42…キャリア受け渡し装置、50,51…受け渡しアーム、52…回動用シリンダ、53…移動用シリンダ、59…解放用シリンダ、60…解放部材、65…昇降用シリンダ、66…保持爪、68…開閉用シリンダ、72…保持部材、72a…反転部を構成する係合ピン、73…挟持板、73a…係合ピン、75…係脱用シリンダ、80…着脱用シリンダ、83…ストローク拡大部を構成する固定ラック、84…ストローク拡大部を構成する可動ラック、87…昇降駆動手段としての昇降用シリンダ、88…ストローク拡大部を構成するピニオン、89…ガイド溝、89a…反転部を構成する反転ガイド部、92…受け渡し用シリンダ、94…係止レバー、W…ワーク、Wa…透孔、C…キャリア、Ca…係合孔。

Claims (8)

  1. キャリアに未加工のワークを装着する装着装置と、キャリアに装着されたワークを加工位置に搬送するワーク搬送装置と、加工済のワークをキャリアから離脱させる離脱装置と、ワークから離脱された空のキャリアを離脱装置から装着装置に移送するキャリア移送装置とを備えたワークキャリア循環システムにおいて、
    前記キャリア移送装置を、装着装置及び離脱装置よりも高い位置に配置し、
    前記装着装置及び離脱装置には、ワークを保持するワーク保持手段と、
    キャリアを保持するキャリア保持手段と、
    両保持手段を相対移動させて、キャリアに対してワークを装着または離脱させる着脱手段と、
    キャリア保持手段を昇降させて、空のキャリアを前記キャリア移送装置と対応する位置に対して昇降させる昇降手段と
    を設けたことを特徴とするワークキャリア循環システム。
  2. 前記ワーク保持手段は、ワークに形成された透孔の内周縁を把持してワークを吊り下げ状態で保持する請求項1に記載のワークキャリア循環システム。
  3. 前記昇降手段は、上昇端において空のキャリアを所定角度反転させるための反転部を備えている請求項1または請求項2に記載のワークキャリア循環システム。
  4. 前記昇降手段は、昇降駆動手段の駆動ストロークを拡大して空のキャリアの昇降ストロークとするためのストローク拡大部を備えている請求項1〜請求項3のうちのいずれか一項に記載のワークキャリア循環システム。
  5. キャリアに装着したワークを、装着装置及び離脱装置とワーク搬送装置との間で受け渡しするためのワーク受け渡し装置をさらに備えた請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項に記載のワークキャリア循環システム。
  6. 上昇端に位置した空のキャリアを、離脱装置及び装着装置とキャリア移送装置との間で受け渡しするためのキャリア受け渡し装置をさらに備えた請求項1〜請求項5のうちのいずれか一項に記載のワークキャリア循環システム。
  7. 前記キャリアは棒状部材からなり、四角枠状に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のうちのいずれか一項に記載のワークキャリア循環システム。
  8. 前記キャリアはワークをクランプするためのクランプ機構を備え、そのクランプ機構はクランプ動作を手動操作するための操作部を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のうちのいずれか一項に記載のワークキャリア循環システム。
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