JP5330131B2 - 遊技機用可動演出装置及びそれを備えた遊技機 - Google Patents
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Description
本発明は、遊技機における様々な演出に合わせて可動する可動演出部材を有する装置、すなわち遊技機用可動演出装置と、その遊技機用可動演出装置を備えた遊技機に関する。
遊技機のセンター役物には、機種ごとに可動式の可動演出部材(装飾体)が設けられており、例えば、リーチアクションなどの演出に合わせて可動演出部材を可動(移動)させることにより、遊技者の興趣を高めることができるようになっている。可動演出部材などの可動態様に関しては、多数の提案がなされている。
例えば下記特許文献1に開示された可動演出部材にあっては、初期位置として可変表示装置の上側に配置されている。このような配置の可動演出部材は、突然所定位置まで落下して遊技者に対し驚きを与える、というような演出効果を発揮できるようになっている。可動演出部材は、真っ直ぐ下に、すなわち直線的に落下するようになっている。
ところで、上記従来技術にあっては、可動演出部材を突然落下させることから、遊技者に対し驚きを与えることができるものの、動き自体は直線的であるので、遊技者の興趣を高めるには十分といえない感がある。
また、上記従来技術にあっては、可動表示装置の左右方向中央位置を比較的大きな可動演出部材が直線的に落下することから、可変表示装置の左位置又は右位置に他の可動演出部材を設けようとしても、この可動領域を大きくとることができず、結果、遊技者の興趣を高めることができないという問題点を有する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、遊技者の興趣を高めることが可能な遊技機用可動演出装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機用可動演出装置は、遊技機での遊技状態に応じて可動する可動演出部材と、該可動演出部材を移動させる移動機構とを備える遊技機用可動演出装置において、前記移動機構は、遊技盤の盤面に沿って所定の方向に移動可能な第1可動手段と、該第一可動手段に配置され、前記可動演出部材が固定されるとともに、該可動演出部材を前記所定の方向に交差する方向に可動可能な第2可動手段と、一端が前記第1可動手段に組み付けられ、且つ、他端が前記第2可動手段に組み付けられるとともに、前記第1可動手段の移動を前記第2可動手段の可動に伝達する伝達手段と、を備え、前記可動演出部材は、前記第1可動手段が移動したとき、前記伝達手段を介して前記第2可動手段が可動することにより、前記所定の方向に沿って移動しつつ、その所定方向に対して前記交差する方向にも移動することを特徴とする。
また、本発明の遊技機用可動演出装置は、前記伝達手段は、長手状形態をなし被ガイド部を備える梃子部材と、前記第1可動手段の移動に伴い前記被ガイド部を案内する所望の経路のガイドレールと、を含み構成され、前記被ガイド部は、前記梃子部材の長手方向中間位置に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の遊技機用可動演出装置は、前記ガイドレールは、前記第1可動手段に組み付けられた前記伝達手段として前記梃子部材の一端が移動する軌跡に対して、前記可動演出部材の移動の前後において前記直交する方向に略同等な距離の範囲内で形成されていることを特徴とする。
また、本発明の遊技機用可動演出装置は、前記ガイドレールは、この端部に前記所定の方向に沿う部分で、且つ、前記被ガイド部を収納する部分が形成されていることを特徴とする。
そして、本発明の遊技機は、上記特徴を有する遊技機用可動演出装置を備えたことを特徴とする。
以上のような特徴を有する本発明によれば、所定の方向を上下方向に合うように設定したとすると、可動演出部材が落下する場合、真っ直ぐ下へ落下するのではなく、斜め下方向への落下になる。また、所定の方向を上下方向に合うように設定したとすると、可動演出部材が上昇する場合には、真っ直ぐ上に上昇するのではなく、斜め上方向への上昇になる。さらに、所定の方向を左右方向に合うように設定したとすると、可動演出部材が左右方向へ移動する場合には、真っ直ぐ左右方向へ移動するのではなく、斜め下方向又は斜め上方向への移動になる。本発明によれば、各手段が作動して可動演出部材が単調な一方向への移動ではない斜め方向へ移動する。斜め方向への移動は、他の可動演出部材を設ける場合に、他の可動演出部材の可動領域を大きくとることが可能になる。
本発明によれば、所定の方向に沿っての移動スピードと、所定の方向に対し交差する方向の移動スピードとを機構的に調節することにより、単調な一方向への移動では得られない動きを可動演出部材にさせることが可能になる。また、本発明によれば、ガイドレールの経路を検討することにより、遊技者の興趣を高める動きにすることが可能になる。言い換えれば、ガイドレールの経路によって可動演出部材のスライド移動に変化を持たせることが可能になる。さらに、本発明によれば、梃子部材における被ガイド部とガイドレールとの配置などによって、省スペース化やコンパクト化を図ることが可能になる。尚、上記以外の作用に関しては、発明を実施するための形態の欄にて詳細に説明する。
本発明によれば、可動演出部材を単調な一方向への移動ではなく斜め方向への移動も含めて移動をさせることにより、従来よりも遊技者の興趣を高めることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、複雑な構造にしなくても、従来よりも遊技者の興趣を高める動きにすることができるという効果を奏する。さらに、本発明によれば、省スペース化やコンパクト化を図ることができるという効果を奏する。さらにまた、本発明によれば、可動演出部材のスライド移動を大きくして、遊技者の興趣を高めることに寄与することができるという効果を奏する。
本発明によれば、遊技者の興趣を高めることに寄与する遊技機を提供することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら一実施形態を説明する。図1及び図2は遊技機の正面図である。
図1及び図2において、遊技機101(パチンコ機)は、外枠102と、遊技盤103を設けてなる図示しない内枠と、この内枠を覆う前面枠104とを備えて構成されている。内枠は、ヒンジ機構105により外枠102に対して前面側に開閉可能に取り付けられている。また、前面枠104は、内枠に対して開閉可能に取り付けられている。引用符号106は内枠及び前面枠104を施錠する施錠装置のシリンダ錠を示している。前面枠104の表示窓107の下方には、遊技球を貯留するとともに遊技球発射装置(図示省略)へ遊技球を供給するための供給皿108が設けられている。上記遊技球発射装置は、操作ハンドル109の操作に応じて作動するようになっている。操作ハンドル109の近傍には、スピーカー110が設けられている。スピーカーに関しては、引用符号110の他に111で示すものもある。
遊技盤103は、略方形状に形成されている。遊技盤103には、所定の幅員のレール112によって略円形に区画される遊技領域113が形成されている。遊技領域113には、センター役物114が設けられている。遊技領域113の略中央領域には、可変表示装置115(図柄表示装置)が設けられている。この可変表示装置115の下方には、入賞装置116(電チュー)が設けられている。入賞装置116は、可変表示装置115の特別図柄を変動させる始動入賞口として設けられている。このような入賞装置116の下方には、扉部材を開閉して多量の入賞を可能とする大入賞口117(アタッカー)が設けられている。大入賞口117の側方には、一般入賞口118(チャッカー)を備えた電飾装置(サイドランプ)が設けられている。一方、可変表示装置115の側方には、検知スイッチを備えた球通過ゲート119(スルーチャッカー)や風車120が設けられている。遊技領域113の最下端には、入賞口に入賞しなかった遊技球が流入するアウト口(図示省略)が設けられている。
センター役物114における左側の位置には、本発明の遊技機用可動演出装置1が設けられている(配置は一例であるものとする。例えば右側の位置でもよいものとする。或いは上側又は下側の位置でもよいものとする)。遊技機用可動演出装置1は、可変表示装置115の演出に合わせて可動する可動演出部材2を有している。この可動演出部材2は、例えばリーチアクションなどの演出に合わせて図1の初期位置から図2に示す位置まで左斜め下方向へ特異な動きで落下するようになっている。遊技機用可動演出装置1は、可動演出部材2の移動による独自の演出によって、遊技者の興趣を高めることができるようになっている。また、遊技機用可動演出装置1に関しては、本形態において、初期位置から左斜め下方向へ特異な動きで落下することから、単に真っ直ぐ下へ落下する場合と比べて、他の可動演出部材201、202に対する可動範囲(移動範囲)を広げることができるようになっている。すなわち、図1及び図2に示すように、他の可動演出部材201、202を大きく移動させることができるようになっている。
以下、図3ないし図16を参照しながら遊技機用可動演出装置1について説明をする。図3及び図4は遊技機用可動演出装置1の斜視図、図5ないし図8は分解斜視図、図9ないし図12は可動演出部材2が初期位置を示す正面図及び背面図、図13及び図14は可動演出部材2が移動途中となる位置を示す正面図及び背面図、図15及び図16は可動演出2が移動した後の位置を示す正面図及び背面図である。
尚、図3ないし図16は、図1及び図2における遊技機用可動演出装置1の配置を基準として描かれているものとする。従って、本形態においては、上下方向は図面を正規に見た時の上下に一致するものとする。本明細書において、遊技機101における上下方向とは、遊技盤103の盤面に沿う態様で遊技球が流下する方向(鉛直方向)を意味している。また、左右方向とは、遊技盤103の盤面に沿う態様で上下方向に直交する方向(水平方向)を意味している。また、前後方向とは、遊技盤103の盤面に直交する方向(水平方向)を意味している。盤面の遊技者側が前側を意味し、盤面の奥側が後側を意味している。
図3及び図4において、遊技機用可動演出装置1は、装置本体3と、この装置本体3によって遊技者の興趣を高める動きをする可動演出部材2とを備えて構成されている。装置本体3は、以下の説明で分かるようになるが、可動演出部材2を移動させる移動機構4を有している。移動機構4は、可動演出部材2の移動に係る全ての部材を指すものとする。
移動機構4における基準位置として、可動演出部材2の例えば上下方向における移動開始位置を第1の位置5(引用符号5で示す黒点であり、実際には存在しないものとする)と設定し、また、同じく可動演出部材2の上下方向における移動終了位置を第2の位置6(引用符号6で示す黒点であり、実際には存在しないものとする)と設定すると、これら2つの位置5、6を仮に直線(仮想線で示す直線7を参照)で結べば、この直線7に沿うように(上下方向に)可動演出部材2が移動するのは勿論のこと、直線7に対して交差する方向(左右方向)にも可動演出部材2が移動するように移動機構4は構成されている。本形態において、直線7の方向(上下方向)は、特許請求の範囲に記載した所定の方向に相当するものとする。
図3ないし図8において、移動機構4について詳しく説明すると、この移動機構4は、1つの駆動手段8と、駆動手段8の駆動により直線7に沿って移動、すなわち上下方向に移動する第1可動手段9と、第1可動手段9に固定され且つ可動演出部材2を上記交差する方向(左右方向)にスライド自在に支持する第2可動手段10と、第1可動手段9の移動を第2可動手段10に伝達して可動演出部材2をスライド移動させる伝達手段11とを含んで構成されている。伝達手段11は、この一端が第1可動手段9に組み付けられるとともに、他端が第2可動手段10に組み付けられている。移動機構4に関連する部材としては、上記の他に、前側ケース12及び後側ケース13も含まれるものとする。
駆動手段8は、電動モータを含むものであって、電動モータとしては各種のモータが採用可能であるものとする。本形態においては、ステッピングモータとこれを駆動制御するためのものとが採用されている。駆動手段8は、後側ケース13のモータ固定部14に固定されて回転軸15を所定位置に突出させるようになっている。回転軸15には、ギア16が組み付けられている。
第1可動手段9は、図5及び図6に示すように、上下方向の移動に係る部材を指すものであって、上下方向にのびるラック17と、このラック17に噛み合うピニオン18とを有している。ピニオン18は、駆動手段8の駆動によって所定方向へ回転するようになっている。本形態において、回転軸15のギア16とピニオン18との間には、ギア19が設けられている。ピニオン18及びギア19は、後側ケース13に組み付けられる2つの軸20によってそれぞれ回転するようになっている。ラック17は、上下方向及び左右方向にのびる略L字状の部材、すなわちL字部材21に固定されている。具体的には、L字部材21の上下方向にのびる部分22(特許請求の範囲に記載した第1の部分に相当)の側部にラック17が固定されている。上下方向にのびる部分22の正面側であってラック17の隣には、第1被ガイド部23が固定されている。第1被ガイド部23は、上下方向にのびる部材であって、前側ケース12に組み付けられる第1ガイドレール24にガイドされるようにこの形状が形成されている。また、配置されている。第1ガイドレール24は、上下方向に真っ直ぐのびる浅底の略箱型レール形状に形成されている。第1ガイドレール24の下端には、固定部材25が設けられている。
L字部材21の上下方向にのびる部分22の背面下側には、軸26が組み付けられている。この軸26は、伝達手段11の上記一端を回転可能に軸支する部分となっている(伝達手段11については後述する)。上下方向にのびる部分22の上端には、後側ケース13の上端に設けられるストッパ27に対して当接可能となり、且つ当接した場合にはL字部材21の上方向への移動を規制することが可能な当接部28が設けられている。尚、当接部28には、永久磁石が取り付けられており、この永久磁石による補助がなされている。このような当接部28の隣には、位置検知に用いるための検知部材29が設けられている。検知部材29は、前側ケース12の上端に設けられる位置検知センサ30に対応するように配置されている。検知部材29及び位置検知センサ30は、駆動手段8の駆動制御に使用されている。
引用符号31は、検知部材29の近傍で尚かつラック17よりも側方へ突出する第2被ガイド部を示している。第2被ガイド部31は、後側ケース13の第2ガイドレール32にガイドされるように配置形成されている。第2ガイドレール32は、上下方向に真っ直ぐのびる略レール形状に形成されている。第2ガイドレール32は、後側ケース13における側壁33の端部を一段下げるような形状にも形成されている。
第2可動手段10は、図7及び図8に示すように、可動演出部材2を固定するスライダー34と、このスライダー34を左右方向にスライド自在に収容するスライダーケース35(図5及び図6参照。以下同様)と、スライダーケース35内に設けられスライダー34をガイドする複数のローラー36とを含んで構成されている。スライダー34は、左右方向に細長くのびる部材であって、この一端側に可動演出部材2が固定されている。スライダー34の他端には、軸37が設けられている。この軸37は、伝達手段11の上記他端を回転可能に軸支する部分となっている(伝達手段11については後述する)。スライダーケース35は、この前側がL字部材21の左右方向にのびる部分38(特許請求の範囲に記載した第2の部分に相当)によって兼用されている。左右方向にのびる部分38に対しては、この後側が蓋部材39により覆われるようになっている。蓋部材39は、スライダーケース35の後側を構成する部材として設けられている。複数のローラー36は、蓋部材39に組み付けられている。引用符号40は図示しない配線を通す際に用いる押さえ部材を示している(可動演出部材2を発光させるなどする際に用いるものとする)。
伝達手段11は、図5及び図7に示すように、後側ケース13において所望の経路に形成される第3ガイドレール41(特許請求の範囲に記載したガイドレールに相当)と、この第3ガイドレール41の経路に合わせて移動する梃子部材42とを含んで構成されている。第3ガイドレール41は、上下方向に真っ直ぐとなる溝ではなく、前側から見た場合に右上から左下へと湾曲しながら下がるような溝に形成されている(図中の経路は一例であるものとする)。
梃子部材42は、細長い部材であって、この一端が第1可動手段9における上下方向にのびる部分22の軸26に対して回転可能に軸支されるようになっている。引用符号43は上記の軸支に用いるための軸支部材を示している。一方、梃子部材42の他端は、第2可動手段10におけるスライダー34の軸37に対して回転可能に軸支されるようになっている。引用符号44は抜け止めとなるような軸支部材を示している。このような梃子部材42の長手方向中間位置(長手方向略中央位置)には、軸45が設けられている。この軸45には、第3被ガイド部46(特許請求の範囲に記載した被ガイド部に相当)が一体化するように組み付けられている。第3被ガイド部46は、第3ガイドレール41に差し込まれてガイドされる部分として設けられている。尚、第3被ガイド部46の上記配置は一例であるものとする。梃子部材42は、第3ガイドレール41に対して交差するように配置されている(図12、図14、及び図16参照)。
本形態において、移動機構4は、第3ガイドレール41、梃子部材42、及び第3被ガイド部46の配置関係によって、特に左右方向のサイズを大きくとらなくても可動演出部材2の左右方向の移動を大きく、すなわちダイナミックな動きにすることができるようになっている。これは、梃子部材42の長手方向中間位置に第3被ガイド部46を配置すると、上記のように湾曲しながら下がる第3ガイドレール41の左右方向のサイズを大きくとらなくても、可動演出部材2の左右方向の移動を大きくすることができるようになるからである。
図14及び図16を参照しながら具体的な一例を挙げて説明すると、図14において(可動演出部材2の後述する移動途中位置)、梃子部材42はこの長手方向が上下方向に一致するような状態に配置される。言い換えれば、梃子部材42の上記一端に位置する軸26が移動する軌跡が上下方向に一致するように配置されている。梃子部材42の長手方向中間位置に配置される第3被ガイド部46は、第3ガイドレール41にガイドされる。この時の梃子部材42や第3ガイドレール41の配置関係は、軸26の軌跡による直線に対して第3ガイドレール41のレール上部41aとレール下部41bとが左右方向にほぼ同じ長さ(幅)に配置されるようになる。
図16において(可動演出部材2の後述する移動終了位置)、第3被ガイド部46が第3ガイドレール41のレール下部41bにより案内されると、梃子部材42は図中のように右側へ傾く(右側への傾きは後側から見た場合である。前側から見た場合は左側へ傾く)。これに伴って可動演出部材2は斜め下方向へと移動する。
仮に、第3被ガイド部46の配置を現在よりも梃子部材42の他端側(スライダー34側)に配置すれば、可動演出部材2を同じように移動させる場合、レール下部41bを図中右側へ大きく形成しなければならないことになる。従って、本形態の第3ガイドレール41、梃子部材42、及び第3被ガイド部46の配置関係は、左右方向のサイズを大きくとらなくても、可動演出部材2の左右方向の移動を大きくすることができる。言い換えれば、移動機構4のコンパクト化を図ることができる。本形態の配置関係によれば、第3ガイドレール41の湾曲形状を滑らかにする(曲率を大きくする)ことができ、結果、スムーズなガイド(スムーズな移動)をすることができる。
本形態において、第3ガイドレール41は、図15に示すようなレール端部41cをレール上部41aの端部位置に有している。レール端部41cは、上下方向にのびる短い凹部分であって、可動演出部材2の後述する初期位置においては第3被ガイド部46が上下方向に真っ直ぐ収まる(移動開始する)ように形成されている。すなわち、レール端部41cは、専用の収納部分となり、可動演出部材2が後述する初期位置において上下方向に真っ直ぐ収まる(移動開始する)ように形成されている。したがって、例えばセンター役物114における他の装飾部材との干渉をさけて効率よく移動させることができる。また、可動演出部材2が初期位置において、上記他の装飾部材との隙間を小さくすることが可能となり、センター役物114の意匠性を損なうことなく配置することができる。レール端部41cに第3被ガイド部46が収まることにより、上記初期位置での可動演出部材2の左右方向のズレが抑えられるという利点も有している。レール端部41cは、第3ガイドレール41の上端に限らず、下端側に配置してもよいものとする。
可動演出部材2は、所望の形状に形成される装飾部47と、この装飾部47の後側に固定されるベース部48とを含んで構成されている。可動演出部材2は、これ自体を発光させて演出効果を高める場合には、ベース部48の前側に発光基板等(図示省略)を実装することができるようになっている。ベース部48の後側には、スライダー34に対する固定部49が形成されている。尚、装飾部47の外観形状及び意匠50は一例であるものとする。
上記構成及び構造において、可動演出部材2は図1に示す初期位置から図2に示す移動終了位置まで移動するとともに、再び初期位置まで戻るように構成されている。以下、図9ないし図16を参照しながら可動演出部材2の移動について説明をする。
図9ないし図11において、可動演出部材2の初期位置では、可動演出部材2が可変表示装置115(図1参照)の上端略中央位置の上方に配置される。この時、L字部材21は、前側ケース12及び後側ケース13の内部において、最も上方となる位置に配置される。ラック17の下端には、ピニオン18が噛み合っている。検知部材29は位置検知センサ30の位置にあり、これにより駆動手段8は初期位置としての制御がなされる。可動演出部材2を固定した状態のスライダー34は、スライダーケース35の端部から後面視左側へのびるように配置される。スライダー34に組み付けられ、また、L字部材21の上下方向にのびる部分22にも組み付けられる梃子部材42は、第3被ガイド部46が第3ガイドレール41の前面視右上位置に差し込まれた状態に配置される。梃子部材42は、この長手が斜め方向に向くように、すなわち前面視右上から左下へと傾くように(後面視左上から右下へと傾くように)配置される。
図13及び図14において、駆動手段8の駆動によりピニオン18が回転し、このピニオン18に噛み合うラック17が作動すると、L字部材21は第1被ガイド部23及び第1ガイドレール24に案内されて下方へと移動する。そして、可動演出部材2は図示のように移動途中となる。可動演出部材2は、真っ直ぐ下へ落下するのではなく、前面視左斜め下方向へと移動する。具体的には、L字部材21が下方へと移動することにより、梃子部材42に対して引っ張りの力が作用する。梃子部材42は、第3被ガイド部46が第3ガイドレール41に案内されつつ下方へと移動する。第3ガイドレール41は、上下方向に真っ直ぐとなる溝に形成されるのではなく、前面視右上から左下へと湾曲しながら下がる溝に形成されることから、図13及び図14の位置では、梃子部材42が上下方向へ向くように配置される。スライダー34は、梃子部材42が上下方向へ向くことから、ある程度スライダーケース35内に引き込まれる。従って、下方への移動と前面視左方向への移動とが同時に行われる。言い換えれば、下方へ移動しつつ前面視左方向へも移動することから、可動演出部材2は前面視左斜め下方向へと移動するように遊技者から見える。
図15及び図16において、駆動手段8の駆動によりピニオン18が所定の回数だけ回転すると、駆動手段8による駆動が停止する。これに伴ってL字部材21の下方への移動も停止する。可動演出部材2は、図示のように移動終了位置まで移動したことになる。可動演出部材2は、可変表示装置115(図1参照)の前に配置された状態で停止する。図13及び図14の移動途中状態から移動終了位置までの移動は、L字部材21が下方へと移動することにより、梃子部材42が第3ガイドレール41に案内されつつ下方へと移動する。この時、梃子部材42は後面視右上から左下へと傾くように(前面視左上から右下へと傾くように)配置される。スライダー34は、梃子部材42が上記のように傾くことから、スライダーケース35内にほぼ全部引き込まれる。従って、可動演出部材2は前面視左斜め下方向へと移動した状態で停止する。
尚、駆動手段8を逆に駆動させることにより、可動演出部材2は元の位置へと戻るようになる。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
上記説明においては、装置本体3をこの長手方向が上下方向に一致するように配置したが、これに限らず左右方向に一致するように配置してもよいものとする。
1…遊技機用可動演出装置
2…可動演出部材
3…装置本体
4…移動機構
5…第1の位置
6…第2の位置
7…直線
8…駆動手段
9…第1可動手段
10…第2可動手段
11…伝達手段
12…前側ケース
13…後側ケース
17…ラック
18…ピニオン
21…L字部材
22…上下方向にのびる部分(第1の部分)
23…第1被ガイド部
24…第1ガイドレール
27…ストッパ
28…当接部
29…検知部材
30…位置検知センサ
31…第2被ガイド部
32…第2ガイドレール
33…側壁
34…スライダー
35…スライダーケース
36…ローラー
38…左右方向にのびる部分(第2の部分)
39…蓋部材
40…押さえ部材
41…第3ガイドレール(ガイドレール)
41a…レール上部
41b…レール下部
41c…レール端部
42…梃子部材
46…第3被ガイド部(被ガイド部)
47…装飾部
48…ベース部
49…固定部
50…意匠
201、202…他の可動演出部材
2…可動演出部材
3…装置本体
4…移動機構
5…第1の位置
6…第2の位置
7…直線
8…駆動手段
9…第1可動手段
10…第2可動手段
11…伝達手段
12…前側ケース
13…後側ケース
17…ラック
18…ピニオン
21…L字部材
22…上下方向にのびる部分(第1の部分)
23…第1被ガイド部
24…第1ガイドレール
27…ストッパ
28…当接部
29…検知部材
30…位置検知センサ
31…第2被ガイド部
32…第2ガイドレール
33…側壁
34…スライダー
35…スライダーケース
36…ローラー
38…左右方向にのびる部分(第2の部分)
39…蓋部材
40…押さえ部材
41…第3ガイドレール(ガイドレール)
41a…レール上部
41b…レール下部
41c…レール端部
42…梃子部材
46…第3被ガイド部(被ガイド部)
47…装飾部
48…ベース部
49…固定部
50…意匠
201、202…他の可動演出部材
Claims (5)
- 遊技機での遊技状態に応じて可動する可動演出部材と、該可動演出部材を移動させる移動機構とを備える遊技機用可動演出装置において、
前記移動機構は、遊技盤の盤面に沿って所定の方向に移動可能な第1可動手段と、該第一可動手段に配置され、前記可動演出部材が固定されるとともに、該可動演出部材を前記所定の方向に交差する方向に可動可能な第2可動手段と、一端が前記第1可動手段に組み付けられ、且つ、他端が前記第2可動手段に組み付けられるとともに、前記第1可動手段の移動を前記第2可動手段の可動に伝達する伝達手段と、を備え、
前記可動演出部材は、前記第1可動手段が移動したとき、前記伝達手段を介して前記第2可動手段が可動することにより、前記所定の方向に沿って移動しつつ、その所定方向に対して前記交差する方向にも移動する
ことを特徴とする遊技機用可動演出装置。 - 請求項1に記載の遊技機用可動演出装置において、
前記伝達手段は、長手状形態をなし被ガイド部を備える梃子部材と、前記第1可動手段の移動に伴い前記被ガイド部を案内する所望の経路のガイドレールと、を含み構成され、
前記被ガイド部は、前記梃子部材の長手方向中間位置に配置されている
ことを特徴とする遊技機用可動演出装置。 - 請求項2に記載の遊技機用可動演出装置において、
前記ガイドレールは、前記第1可動手段に組み付けられた前記伝達手段として前記梃子部材の一端が移動する軌跡に対して、前記可動演出部材の移動の前後において前記直交する方向に略同等な距離の範囲内で形成されている
ことを特徴とする遊技機用可動演出装置。 - 請求項3に記載の遊技機用可動演出装置において、
前記ガイドレールは、この端部に前記所定の方向に沿う部分で、且つ、前記被ガイド部を収納する部分が形成されている
ことを特徴とする遊技機用可動演出装置。 - 請求項1ないし請求項4いずれか記載の遊技機用可動演出装置を備えた
ことを特徴とする遊技機。
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