JP5816886B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関するものである。
遊技機の一例であるパチンコ機として、図柄始動口に遊技球が入賞した場合に、図柄表示装置において、図柄の変動表示を実行するとともに、制御装置内で大当たり抽選を実施し、その大当たり抽選の結果、大当たりとなった場合に、図柄表示装置に所定の大当たり図柄(たとえば、「7,7,7」)を表示し、大当たり状態を生起させ、大入賞口の開閉扉を所定回数だけ断続的に開成させて、遊技者に多くの賞品球を払い出すもの(所謂、図柄合わせタイプのパチンコ機)が知られている。
また、そのような図柄合わせタイプのパチンコ機の中には、図柄表示装置の周囲等に、左右方向あるいは前後方向に機械的な(メカニカルな)動作を実行可能な演出装置(以下、メカニカル演出装置という)が設けられており、図柄表示装置において所定の態様(たとえば、所謂リーチ変動態様)で図柄の変動表示を実行する際に、所定のタイミングにおいて当該演出装置を作動させて、遊技者の大当たりへの期待感を高揚させるように構成されたものもある。加えて、そのようなメカニカル演出装置としては、ラック・ピニオン機構を利用して、可動部材をフレームに対して移動させるように構成したものが知られている(特許文献1)。そのように、ラック・ピニオン機構を利用したメカニカル演出装置を搭載した場合には、所定のタイミングで、可動部材を大きく、素早く動かすことが可能となるため、遊技者の大当たりへの期待感を十分に高揚させることが可能となり、遊技機の趣向性が高いものとなる。
特開2010−158326号公報
しかしながら、上記従来のラック・ピニオン機構により可動部材を動かすメカニカル演出装置を設置したパチンコ機には、ラック・ピニオン機構を採用するために大きなスペースを必要とするため(すなわち、硬質の樹脂等によって形成されたラックが直線的に移動する長さを有する空間を遊技盤面上に確保する必要があるので)、遊技盤面上におけるメカニカル演出装置の設置レイアウトが著しく限定されてしまう、という不具合がある。
本発明の目的は、上記従来のパチンコ機が有する問題点を解消し、メカニカル演出装置が設置されており趣向性が高い上、メカニカル演出装置の設置レイアウトの自由度が大きい実用的な遊技機を提供することにある。
本発明は、多数の障害釘および各種の入賞装置を設置してなる遊技盤が前面に設けられているとともに、その遊技盤に、駆動装置と、その駆動を伝達するラック・ピニオン機構と、前記ラック・ピニオン機構により前記遊技盤面上をスライドする可動部材とを有して、所定のタイミングでメカニカルに作動することによって遊技を演出するメカニカル演出装置が設けられた遊技機であって、前記遊技盤に、前記遊技盤の前面側に露出する装飾体を設け、前記装飾体の後面側に、前記駆動装置と前記ラック・ピニオン機構とを設置する一方、前記ラック・ピニオン機構を構成するラック可撓性を備え、さらに、前記装飾体の後面側において、前記遊技盤と平行な面内で回転するピニオンの外側に、湾曲状に形成され、且つ、前記遊技盤面に対して起立するガイド壁を突設するとともに、前記ピニオンの内側に、前記ガイド壁と並行なサブガイド壁を立設することによって、前記ガイド壁と前記サブガイド壁とで囲まれるラック収納領域を設けており、前記ラックにおけるピニオンとの噛合面と反対側の表面と前記ガイド壁とを当接させ、前記駆動装置の駆動に伴うピニオンギアの回転に応じて、前記ラックが、前記ガイド壁との当接により、その形態を変化させながら前記ラック収納領域内へ収納されるようにする一方、前記ラック収納領域内における前記ラックと前記ピニオンとの噛合部分に隣接した位置に、前記ガイド壁と所定の間隔を隔てて対峙するように補助壁を立設し、前記ラックを、前記ガイド壁と前記補助壁との間を通して前記ピニオンに噛合させたことを特徴とする。
請求項1に記載の遊技機は、所定のタイミングにおいて、ラック・ピニオン機構によって可動部材を大きく、かつ、素早くスライドさせることができるため、遊技の趣向性が高く、遊技者の遊技に対する意欲を長期間に亘って高く保持することができる。それにも拘わらず、ラック・ピニオン機構を構成するラックが可撓性を有するものであり、駆動装置の駆動に伴うピニオンギアの回転に応じて形態を変化させるため、ラックを収納するためのスペースの形状が制約されないので(すなわち、ラックが直線的に移動する長さを有する空間を遊技盤面上に確保する必要がないので)、遊技盤上へのメカニカル演出装置の設置レイアウトの自由度が大きい。
また、ラックが、ピニオンギアとの噛合面と反対側の表面を、湾曲状に形成されたガイド壁に当接させており、駆動装置の駆動に伴うピニオンギアの回転に応じて、ラックが、ガイド壁との当接により、その形態を変化させるので、可動部材のスライド動作が非常にスムーズで素早い上、長期間に亘って使用された場合でもきわめて損傷しにくい。
さらに、ラックとピニオンとの噛合部分に隣接した位置に、ガイド壁と所定の間隔を隔てて対峙するように補助壁を立設し、ラックを、ガイド壁と補助壁との間を通してピニオンと噛合させているため、ラックとピニオンギアとの噛合状態が常に良好に保たれる。したがって、可動部材の円滑なスライド作動を高精度に保証することができる。
パチンコ機の正面図である。 遊技盤の正面図である。 メカニカル演出装置の正面図(可動部材が中央に位置した状態)である。 メカニカル演出装置の背面図(可動部材が中央に位置した状態)である。 メカニカル演出装置の正面図(可動部材が左下方に移動した状態)である。 メカニカル演出装置の背面図(可動部材が左下方に移動した状態)である。 図4におけるA−A線断面(端面)を示す説明図である。
<遊技機の構成>
以下、本発明に係る遊技機の一種としてのパチンコ機について、図面にしたがって詳細に説明する。図1は、本発明に係るパチンコ機を示したものであり、パチンコ機1は、周囲を覆う機枠2の片側縁に、前面枠3が、左端縁を中心として片開き自在に蝶着されている。当該前面枠3の下側には、遊技球を発射装置(図示せず)へ供給するための供給皿5と、遊技球を貯留させるための貯留皿6とが上下に併設されており、その貯留皿6の右側には、発射装置を操作するための発射ハンドル7が突設されている。また、前面枠3の中央よりやや上側には、遊技盤(図1では示さず)が設置されており、その遊技盤の前面には、透明なガラス板を嵌め込んだガラス扉12が、左端縁を中心として片開き自在に蝶着されている。
また、図2は、遊技盤を示したものであり、遊技盤4の表面には、金属製で帯状のガイドレール8が円弧状に立設されており、当該ガイドレール8によって、略円形の遊技領域10が区画された状態になっている。そして、当該遊技領域10には、大型遊技部材11が設置されている。大型遊技部材11は、装飾体が周状に配置されており、中央部分が略矩形に切りかかれて窓部23が形成された状態になっている。そして、中央上部には、後述するメカニカル演出装置31が設置されている。
一方、窓部23の後方には、液晶画面を有する図柄表示装置(図示せず)が付設されている。さらに、窓部23には、合成樹脂製の透明板(液晶保護板)13が取り付けられており、当該透明板13が、図柄表示装置の液晶画面の前面を覆った状態になっている。
また、窓部23の下側には、遊技球を転動させるためのステージ22が形成されている。さらに、大型遊技部材11の左側には、遊技球を通過可能なゲート9が設けられており、大型遊技部材11の中央の下側(ステージ22の下側)には、電動役物ユニット14が設けられている。当該電動役物ユニット14には、始動入賞口15と普通電動役物16とが設けられており、普通電動役物16は、上部の扉部材17,17が開閉するようになっている。また、電動役物ユニット14の下側には、大入賞口18が設置されている。大入賞口18は、内蔵された作動装置(図示せず)によって、横長な長方形の板状の扉部材を片開き(下端縁を軸として片開き)させることができるようになっている。
また、遊技領域10には、大型遊技部材11や大入賞口18の他に、入賞装置21,21・・、電飾ランプ、風車等が設置されているとともに、多数の障害釘(図示せず)等が植設されている。
<メカニカル演出装置の構成>
図3〜6は、それぞれ、メカニカル演出装置31の作動前後の大型遊技部材11の前面、後面を示したものである。メカニカル演出装置31は、可動部材32、ハウジング33、スライドアーム34、ガイドアーム35、支持アーム40、ボール43,43・・からなるスライド機構と、ピニオンギア36、フレキシブルラック37、駆動装置であるモータ(ステッピングモータ)38によって構成されている。なお、メカニカル演出装置31の構成および作動内容については、遊技盤4の正面視を基準として説明する。
可動部材32は、多数のLEDを搭載した基板(図示せず)の上に、合成樹脂製の装飾板39を積層してなるものである。当該装飾板39の表面には、「天」の装飾文字が透明に設けられており、LEDを発光させると、通常時には視認し難い装飾文字を明瞭に視認することができるようになっている。
また、ハウジング33は、合成樹脂によって、長方形のプレート状に形成されている。図7は、ハウジング33の断面(長手方向に対して垂直で遊技盤4の盤面と直交する断面)を示したものであり、ハウジング33の前面には、金属製で長尺な支持アーム40が固着されている。支持アーム40は、長尺な帯状の第一ベース板41の上下両端に、先端の内面を円弧状に刻設してなる第一帯状壁体42が前方へ突出するよう設けられており、断面が略コ字状になっている。そして、当該支持アーム40には、金属製で長尺なガイドアーム35が、金属製のボール43,43・・を介して嵌め合わされている。
ガイドアーム35は、鉛直な帯状のベース体44の上下両端から前後に扁平な係合体45,45・・を突出させてなる断面略H字状に形成されており、各係合体45,45・・の先端の外面が円弧状に刻設されている。そして、ボール43,43・・を介して支持アーム40に嵌め合わされることによって、支持アーム40から外れないようになっている。当該ガイドアーム35は、ボール43,43・・によるベアリング機構によって、長手方向に沿って所定の長さだけスライド可能になっている。
また、ガイドアーム35には、金属製で長尺なスライドアーム34が、金属製のボール43,43・・を介して嵌め合わされている。スライドアーム34は、支持アーム40と同様に、長尺な帯状の第二ベース板47の上下両端に、先端の内面を円弧状に刻設してなる第二帯状壁体48,48・・が前方へ突出するよう設けられており、断面が略コ字状になっている。そして、ボール43,43・・を介してガイドアーム35に外嵌されることによって、ガイドアーム35から外れないようになっている。また、スライドアーム34の片方の側面には、矩形のラック固定部材49が固着されている。
当該スライドアーム34は、ボール43,43・・によるベアリング機構によって、長手方向に沿って所定の長さだけ(ガイドアーム35に対して所定の長さだけ)スライド可能になっている。加えて、スライドアーム34の基端には、透明板13を挟んだ状態で、扁平で短尺な棒状の接続部材(図示せず)によって、可動部材32が固着されており、当該可動部材32は、遊技盤4の盤面に対して平行にした状態を保ったまま、スライドアーム34のスライドに伴って、中央上方から左斜め下方に透明板13の前方をスライドするようになっている。なお、透明板13には、スライドアーム34のスライド方向に沿って長尺な切り欠き50が形成されており、当該スライドアームがスライドする際に、切り欠き50を貫通する接続部材が透明板13に接触しないようになっている。
また、フレキシブルラック37は、可撓性を有する合成樹脂(たとえば、ポリプロピレン)によって長尺な四角柱状(扁平な四角柱状)に形成されており、図4,6の如く、片方の側面に、ピニオンギア36と噛合する多数の歯51,51・・が等間隔で設けられている。加えて、フレキシブルラック37には、長手方向に沿って金属製のワイヤ(多数の細径の金属線を捻って束ねたもの)が内蔵されている。そして、かかるフレキシブルラック37の片方の端縁は、スライドアーム34のラック固定部材49に螺着されている。
一方、ピニオンギア36は、硬質な合成樹脂(たとえば、ポリアミド)によって円盤状に形成されており、外周に、フレキシブルラック37と噛合する多数の歯52,52・・が等間隔で設けられている。当該ピニオンギア36は、ハウジング33の基端に、遊技盤4の盤面と平行な面内で回転可能に枢着されている。また、ピニオンギア36の後方には、駆動装置であるモータ38が設置されており、当該モータ38によって、ピニオンギア36を回転させることができるようになっている。
さらに、ピニオンギア36の枢着部分の外側(上側)には、一定幅(前後幅)を有するガイド壁53が、遊技盤4の盤面に対して直交するように湾曲状(略逆J字状)に立設されている。また、ピニオンギア36の枢着部分の内側(下側)にも、一定幅(前後幅)を有するサブガイド壁54が、遊技盤4の盤面に対して直交するように湾曲状(略逆J字状)に、かつ、ガイド壁53と略並行に立設されており、ガイド壁53とサブガイド壁54との上端部および下端部には、それぞれ遊技盤に略平行な一対のガイドカバー57が固着しており、それらのガイド壁53とサブガイド壁54とガイドカバー57によって、フレキシブルラック37を収納するためのラック収納領域55が形成されている。ここにおいて、上記したメカニカル演出装置31を構成する要素の位置関係等についてさらに詳細に説明すると、ピニオンギア36を挟んだ形でラック収納領域55とスライド機構が配置され、フレキシブルラック37が最もラック収納領域55へ収納された状態のときに、スライドアーム34のラック固定部材49が最もピニオンギア36へ近付くように構成されている。また、ピニオンギア36が時計方向に回転するとき、すなわち、フレキシブルラック37が右方向に移動するときにおいて、フレキシブルラック37の屈曲点は、ピニオンギア36との接触点よりも移動方向に対して前方で、かつ上方に形成されるように、ガイド壁53が形成されている。それにより、できる限りピニオンギア36に対してフレキシブルラック37が直線的にあたるようになっている。加えて、ピニオンギア36の外側(ハウジング33の固定側と反対側)には、一定幅(前後幅)を有する補助壁56が、遊技盤4の盤面に対して直交するように湾曲状(略逆U字状)に立設されており、当該補助壁56の基端部分が、ガイド壁53と所定の間隔を隔てて、並行に対峙した状態になっている。また、メカニカル演出装置31は、可動部材32以外の要素は、可動部材32が通常位置(退避位置)にある状態において正面から見えないよう、大型遊技部材11の裏面に、その形に沿うように配置されている。
<遊技機の作動内容>
上記の如く構成されたパチンコ機1においては、発射ハンドル7の回動操作によって発射装置(図示せず)から遊技球が発射され、発射された遊技球が始動入賞口15に入賞した場合に、内部に設置された制御装置(図示せず)において大当たり抽選(乱数の選択)が実行され、大当たり抽選の結果、「大当たり」になった場合には、「大当たり状態」が生起する。また、遊技球が始動入賞口15に入賞する毎に、上記大当たり抽選と同時に、図柄の変動態様の抽選が実行され、制御装置の記憶手段に記憶された複数の変動態様の中から一つの変動態様が選択され、当該変動態様に基づいて、図柄表示装置において所定の時間だけ図柄の変動表示を実行する。そして、当該変動表示の後に「大当たり図柄」あるいは「はずれ図柄」を表示することによって大当たり抽選の結果を表示する。
「大当たり状態」においては、大入賞口18の扉部材17,17が所定回数だけ断続的に開成する。したがって、遊技者は、「大当たり」が発生した場合には、多くの遊技球を大入賞口18に入賞させることによって、多くの賞品球を獲得することができる。
<メカニカル演出装置の作動内容>
パチンコ機1においては、上記の如く、遊技球が始動入賞口15に入賞する毎に、図柄の変動態様の抽選を実行するが、所定の変動態様(たとえば、所謂、リーチ変動態様)が選択された場合には、所定のタイミングで、メカニカル演出装置31が演出動作を実行する。メカニカル演出装置31を作動させる場合には、モータ38に電源が供給される。モータ38に電源が供給されると、モータ38の軸の回転に伴ってピニオンギア36が所定方向(反時計回り)に回転する。そのようにピニオンギア36が回転すると、その回転に伴って、ピニオンギア36と噛合した長尺なフレキシブルラック37が、片方の先端部分(スライドアーム34への固着側の先端部分)を左斜め下方に押し出すように移動する。
フレキシブルラック37がそのように移動すると、ラック固定部材49を介してフレキシブルラック37を螺着してなるスライドアーム34が、左斜め下方にスライドする。また、スライドアーム34が、ガイドアーム35に対して、所定の長さだけ左斜め下方にスライドすると、ガイドアーム35が、支持アーム40に対して、所定の長さだけ左斜め下方にスライドする。したがって、スライドアーム34は、当初の収納位置(図4参照)より、ガイドアーム35に対するスライドアーム34のスライドする長さに、支持アーム40に対するガイドアーム35のスライドする長さを加えた分だけ、左斜め下方にスライドする(図6参照)。なお、フレキシブルラック37は、合成樹脂の材質そのものの強度および内蔵されたワイヤによって、適度な耐屈曲力を発現するため、先端が左斜め下方に押し出されてスライドアーム34をスライドさせる際に、屈曲したりすることがない。
それゆえ、スライドアーム34に固着されている可動部材32は、通常時には、図3の如く、中央上方に位置した状態になっているが、前記所定のタイミングで、図5の如く、左斜め下方に移動することになる。また、上記の如く、可動部材32が左側へスライドする場合には、可動部材32に内蔵された基板(図示せず)に電源が供給され、基板上に搭載されたLEDが発光して「天」の装飾文字が浮かび上がる。
また、所定の時間、可動部材32を左斜め下方に移動させた後には、可動部材32を元の位置に移動させる。そのように可動部材32を逆方向に移動させる場合には、モータ38に電源が供給されてモータ38の軸の回転に伴ってピニオンギア36が逆方向(時計回り)に回転する。そのようにピニオンギア36が逆回転すると、その逆回転に伴って、ピニオンギア36と噛合したフレキシブルラック37が、逆方向へ移動する。そのようにフレキシブルラック37が逆方向に移動する際には、ラック収納領域55においてピニオンギア36の枢着部分の上側にガイド壁53が湾曲状に立設されているとともに、フレキシブルラック37が適度な可撓性を有しているため、フレキシブルラック37の先端(開放側の先端)が、ガイド壁53に当接しながらスムーズに摺動し、かつ、フレキシブルラック37の屈曲部位が進行方向と逆方向に移動し、ラック収納領域55の右下の奥方までスムーズに収納される。
<遊技機の効果>
パチンコ機1は、上記の如く、メカニカル演出装置31が、ラック・ピニオン機構によって可動部材32を遊技盤4の盤面上でスライドさせるものであるため、所定のタイミングにおいて、可動部材32を大きく、かつ、素早くスライドさせることができるので、遊技の趣向性が高く、遊技者の遊技に対する意欲を長期間に亘って高く保持することができる。それにも拘わらず、ラック・ピニオン機構を構成するフレキシブルラック37が可撓性を有するものであり、駆動装置の駆動に伴うピニオンギア36の回転に応じて形態を変化させるため、フレキシブルラック37を収納するためのスペースの形状が制約されないので、遊技盤4の盤上へのメカニカル演出装置31の設置レイアウトの自由度が大きい。
また、パチンコ機1は、フレキシブルラック37が、ピニオンギア36との噛合面と反対側の表面を、湾曲状に形成されたガイド壁35に当接させた状態を保持したまま、駆動装置の駆動に伴うピニオンギア36の回転に応じて形態を変化させるので、可動部材32のスライド動作が非常にスムーズで素早い上、長期間に亘って使用された場合でもきわめて損傷しにくい。さらに、ガイド壁53、サブガイド壁54、ガイドカバー57によって構成されるラック収納領域55により、フレキシブルラック37の動きを規制することによって、フレキシブルラック37が大型遊技部材11の裏面からはみ出すことを防止できる。
加えて、パチンコ機1は、フレキシブルラック37とピニオンギア36との噛合部分と隣接する位置に、一定幅を有する湾曲した補助壁56が設けられており、フレキシブルラック37とピニオンギア36との噛合状態が常に良好に保たれるので、可動部材32の円滑なスライド作動が高精度に保証されたものとなっている。
加えて、パチンコ機1は、メカニカル演出装置31がスライドアーム34、ガイドアーム35、支持アーム40等からなるスライド機構を利用して可動部材32を遊技盤4の盤面上でスライドさせるものであるため、可動部材32をよりコンパクトに、かつ省スペースで格納することができるとともに、遊技盤面上の限られたスペースの中で、従来のメカニカル演出装置に比べて、より大きく可動部材32を動かすことが可能となっている。
なお、本発明のパチンコ機の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、機枠、前面枠、遊技盤、供給皿、貯留皿、発射ハンドル、図柄表示装置、入賞装置、電動役物ユニット、大型遊技部材、メカニカル演出装置等の形状、構造、材質等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
たとえば、メカニカル演出装置は、上記実施形態の如く、スライドアームとガイドアームとの2個のアームによって可動部材をスライドさせるものに限定されず、単一のアームによって可動部材をスライドさせるものや、3個以上のアームによって可動部材をスライドさせるもの等でも良い。また、ラックは、上記実施形態の如く、ワイヤを内蔵したものに限定されず、合成樹脂のみによって形成されたもの等に変更することも可能である。
1・・パチンコ機
4・・遊技盤
10・・遊技領域
31・・メカニカル演出装置
32・・可動部材
34・・スライドアーム
35・・ガイドアーム
36・・ピニオンギア
37・・フレキシブルラック
53・・ガイド壁

Claims (1)

  1. 多数の障害釘および各種の入賞装置を設置してなる遊技盤が前面に設けられているとともに、その遊技盤に、駆動装置と、その駆動を伝達するラック・ピニオン機構と、前記ラック・ピニオン機構により前記遊技盤面上をスライドする可動部材とを有して、所定のタイミングでメカニカルに作動することによって遊技を演出するメカニカル演出装置が設けられた遊技機であって
    前記遊技盤に、前記遊技盤の前面側に露出する装飾体を設け、前記装飾体の後面側に、前記駆動装置と前記ラック・ピニオン機構とを設置する一方、前記ラック・ピニオン機構を構成するラック可撓性を備え、
    さらに、前記装飾体の後面側において、前記遊技盤と平行な面内で回転するピニオンの外側に、湾曲状に形成され、且つ、前記遊技盤面に対して起立するガイド壁を突設するとともに、前記ピニオンの内側に、前記ガイド壁と並行なサブガイド壁を立設することによって、前記ガイド壁と前記サブガイド壁とで囲まれるラック収納領域を設けており、
    前記ラックにおけるピニオンとの噛合面と反対側の表面と前記ガイド壁とを当接させ、前記駆動装置の駆動に伴うピニオンギアの回転に応じて、前記ラックが、前記ガイド壁との当接により、その形態を変化させながら前記ラック収納領域内へ収納されるようにする一方、
    前記ラック収納領域内における前記ラックと前記ピニオンとの噛合部分に隣接した位置に、前記ガイド壁と所定の間隔を隔てて対峙するように補助壁を立設し、前記ラックを、前記ガイド壁と前記補助壁との間を通して前記ピニオンに噛合させたことを特徴とする遊技機。
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