JP6372763B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、演出効果を高めるための演出部材を備えた遊技機に関する。
下記特許文献1には、左側分割部と右側分割部が、直線状に位置した第一配置状態または逆へ字型に折れ曲がった第二配置状態のいずれかに変位可能な演出装置が開示されている。
特開2010−42138号公報
しかし、上記特許文献1に記載の構成は、第一配置状態および第二配置状態のいずれにおいても、左側分割部と右側分割部が中央で繋がった状態が維持されるものである。つまり、二つの演出部材が完全に分離するように動作するものではないため、面白みに欠ける。
本発明は、駆動源を増加させることなく、分離するように演出部材を動作させることが可能な機構を備えた遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明にかかる遊技機は、ベース部材と、前記ベース部材に対し回転自在に支持された部材であって、回転中心からの距離が一定または変化する第一の部分と回転中心からの距離が変化する第二の部分とを含む第一誘導溝、および回転中心からの距離が変化する第一の部分とこの第一の部分とは異なる形状である回転中心からの距離が変化する第二の部分とを含む第二誘導溝が設けられた回転部材と、前記ベース部材に対しスライド自在に支持されるとともに、前記第一誘導溝に係合する第一被誘導部が設けられた第一演出部材と、前記ベース部材に対し前記第一演出部材に近づくまたは離れる方向にスライド自在に支持されるとともに、前記第二誘導溝に係合する第二被誘導部が設けられた第二演出部材と、を備え、前記回転部材が回転したとき、前記第一被誘導部が前記第一誘導溝の第一の部分に誘導され、前記第二被誘導部が前記第二誘導溝の第一の部分に誘導される状態においては、前記第二演出部材が前記第一演出部材に近づく方向または離れる方向にスライドする一方、前記第一被誘導部が前記第一誘導溝の第二の部分に誘導され、前記第二被誘導部が前記第二誘導溝の第二の部分に誘導される状態においては、両演出部材が互いの相対位置を変化させずに前記ベース部材に対しスライドすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記第二演出部材が前記第一演出部材に近づくことにより、前記第一演出部材または前記第二演出部材の一方の少なくとも一部が、前記第一演出部材または前記第二演出部材の他方に覆われた状態となることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機において、前記第一誘導溝の第一の部分は、前記回転部材の回転中心からの距離が一定であり、前記第一被誘導部が前記第一誘導溝の第一の部分に誘導され、前記第二被誘導部が前記第二誘導溝の第一の部分に誘導される状態においては、前記ベース部材に対する前記第一演出部材の位置が変化せずに前記第二演出部材が前記第一演出部材に近づく方向または離れる方向にスライドすることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、回転部材を回転させるだけで、第二演出部材が第一演出部材に近づく方向または離れる方向にスライドしたり、両演出部材がベース部材に対してスライドしたりする。つまり、回転部材を回転させる駆動源を用いるだけで、両演出部材が分離するように動作したり、両演出部材がベース部材に対してスライドしたりする、演出部材の趣向性に富んだ動作を実現することが可能となる。
請求項2に記載の発明のように、演出部材の一方が、他方を覆うように動作することで、両演出部材が近づいたときと、離れたときの態様の違いが大きくなる。つまり、演出部材の動作をより趣向性に富んだものとすることが可能である。
請求項3に記載の発明のように、第一誘導溝の第一の部分を回転部材の回転中心からの距離が一定である形状とすれば、第一演出部材の位置が変化せずに第二演出部材が第一演出部材に近づく方向または離れる方向にスライドする態様とすることが可能である。
本発明の一実施形態にかかる遊技機の正面図であって、第一複合文字列が構築された状態を示した図である。 本発明の一実施形態にかかる遊技機の正面図であって、第二複合文字列が構築された状態を示した図である。 センターベースおよびそれに固定された演出装置を示した図であって、演出部材が第一位置に位置した状態を示した図である。 センターベースおよびそれに固定された演出装置を示した図であって、演出部材が第二位置に位置した状態を示した図である。 演出部材が第一位置に位置した状態にある演出装置の正面図(前方から見た図)である。 演出部材が第一位置に位置した状態にある演出装置の背面図(後方から見た図)である。 第一被誘導部が第一誘導溝の第一の部分に嵌まり込んだ状態のまま、第二被誘導部が第二誘導溝の第三の部分から第一の部分に嵌まり込んだ状態に変化したときにおける演出装置の正面図(前方から見た図)である。 第一被誘導部が第一誘導溝の第一の部分に嵌まり込んだ状態のまま、第二被誘導部が第二誘導溝の第三の部分から第一の部分に嵌まり込んだ状態に変化したときにおける演出装置の背面図(後方から見た図)である。 第一被誘導部が第一誘導溝の第一の部分に嵌まり込んだ状態から第二の部分に嵌まり込んだ状態に、第二被誘導部が第二誘導溝の第一の部分に嵌まり込んだ状態から第二の部分に嵌まり込んだ状態に変化したときにおける演出装置の正面図(前方から見た図)である。 第一被誘導部が第一誘導溝の第一の部分に嵌まり込んだ状態から第二の部分に嵌まり込んだ状態に、第二被誘導部が第二誘導溝の第一の部分に嵌まり込んだ状態から第二の部分に嵌まり込んだ状態に変化したときにおける演出装置の背面図(後方から見た図)である。 第二位置に位置する演出装置の正面図(前方から見た図)である。 第二位置に位置する演出装置の背面図(後方から見た図)である。 演出部材の外観を模式的に示した図である。
以下、本発明にかかる実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明における平面方向とは遊技盤90の平面方向に沿う(平行な)方向を、前後方向とは遊技盤90の平面方向に直交する方向(遊技者側を前、その反対側を後とする)を、上下方向とは図1および図2における上下方向を、幅方向(左右方向)とは図1および図2における左右方向をいうものとする。
まず、図1および図2を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する金属製の薄板からなる帯状のガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、表示装置91、第一始動入賞口904、第二始動入賞口905、大入賞口906、アウト口907などが設けられている。表示装置91は、例えば液晶表示装置が用いられ、表示装置91の表示画面(表示部)において特別図柄や普通図柄等が表示される。かかる表示装置91の表示画面は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能である。
本実施形態にかかる遊技機1では、所定の演出を行う演出装置1m(役物装置)が設けられている。この演出装置1mの構成および作用の詳細については後述する。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動入賞口904、905や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。その他、大当たりの抽選方法や演出等は、公知の遊技機と同様のものが適用できるため、説明は省略する。
以下、図1〜図13を参照して演出装置1mについて説明する。演出装置1mは、ベース部材10、回転部材20、第一演出部材30、および第二演出部材40を備え、遊技盤90の後方に設けられるセンターベース92に取り付けられている(図3、図4参照)。
センターベース92には、演出装置1mを構成する各部材を支持するサブベース70が固定されている。本実施形態では、サブベース70はセンターベース92の左側に固定されている。サブベース70には、演出装置1mを動作させるための駆動源であるモータ71が固定されている。本実施形態にかかる演出装置1mは、当該一のモータ71によって、後述するように各部材を動作させるものである。
図5〜図12に示すように、サブベース70には、細長い軸状の部材である伝達部材50の一端が回動自在に接続されている。伝達部材50の他端は、ベース部材10の後面に回動自在に接続されている(詳細を後述するベース接続部51が回転自在に支持されている)。駆動源の動力は、歯車等から構成される動力伝達機構を介して伝達部材50に伝達される。駆動源の動力を受けた伝達部材50は、サブベース70、すなわち遊技機1の本体側に接続された箇所を回動中心として回動する。これにより、伝達部材50の他端の位置が当該回動中心を中心として移動する。つまり、ベース部材10の位置が移動する。なお、駆動源の動力を伝達部材50にまで伝達する動力伝達機構の構成は、伝達部材50が上述した動作を行うように駆動源の動力を伝達するものであればどのような構成であってもよいため、説明は省略する。
また、サブベース70には、伝達部材50と同様の細長い軸状の部材である支持部材53の一端が回動自在に接続されている。支持部材53の他端は、ベース部材10の後面に回動自在に接続されている。つまり、支持部材53は、伝達部材50とともに、一端が遊技機1の本体側に接続され、他端がベース部材10に接続された部材である。ただし、支持部材53にはモータ71の動力が伝達されない。モータ71の動力で伝達部材50が回動することによってベース部材10が移動したとき、当該ベース部材10の移動によって伝達部材50の回動に伴って支持部材53はサブベース、すなわち遊技機1の本体側に接続された箇所を回動中心として回動する。ベース部材10と遊技機1の本体側を繋ぐのが伝達部材50だけであると、接続部分が回動自在であるためにベース部材10が伝達部材50に対して回転してしまうため、伝達部材50と略平行に位置する支持部材53を用いることで、当該ベース部材10の回転を防止している。つまり、伝達部材50と支持部材53は、ベース部材10と遊技機1の本体側を繋ぐリンク機構を構成する。
ベース部材10は、回転部材20、第一演出部材30、および第二演出部材40を支持する平板状の部材である。本実施形態におけるベース部材10は、略長方形状に形成されている。発光部材を設けたり、装飾を施したりすることにより、ベース部材10自体が演出に寄与するようにしてもよい。ベース部材10には、前後方向に貫通する第一ガイド孔11および第二ガイド孔12が形成されている。本実施形態における第一ガイド孔11および第二ガイド孔12はともに、略長方形状であるベース部材10の長手方向に延びる長孔である。
回転部材20は、ベース部材10の後面に回転自在に支持された円盤状の部材である。回転部材20の回転中心は、第一演出部材30と第二演出部材40の間に位置する。本実施形態では、ベース部材10の中央におけるやや第二演出部材40側に位置する。回転部材20には、第一誘導溝21および第二誘導溝22が形成されている。両溝は、回転部材20の前面からベース部材10側に突出した壁によって形成されるものである。すなわち、両溝は、回転部材20とベース部材10の間に位置する。なお、各溝は、本実施形態のように回転部材20に凹みを形成したものであってもよいし、貫通孔(長孔)であってもよい。
第一誘導溝21は、第一の部分211およびこれに連なる第二の部分212を含む。本実施形態における第一誘導溝21の第一の部分211は、回転部材20の回転中心からの距離が一定である部分である。第一誘導溝21の第二の部分212は、回転部材20の回転中心からの距離が変化する部分である。具体的には、第一誘導溝21の第二の部分212は、第一の部分211側から離れるにつれて、だんだんと回転中心に近づくような形状に形成されている。
第二誘導溝22は、第一の部分221およびこれに連なる第二の部分222を含む。また、本実施形態における第二誘導溝22は、第一の部分221および第二の部分222に加え、第一の部分221における第二の部分222の反対側に連なる第三の部分223を含む。第二誘導溝22の第一の部分221は、回転部材20の回転中心からの距離が変化する部分である。具体的には、第二誘導溝22の第一の部分221は、第三の部分223側から第二の部分222側に向かうにつれて、だんだんと回転中心に近づくような形状に形成されている。第二誘導溝22の第二の部分222は、回転部材20の回転中心からの距離が変化する部分である。具体的には、第二誘導溝22の第二の部分222は、第一の部分221側から離れるにつれて、だんだんと回転中心から離れるような形状に形成されている。このように、第二誘導溝22の第一の部分221と第二の部分222は、ともに、回転部材20の回転中心からの距離が変化する形状であるが、その形状は異なる。第二誘導溝22の第三の部分223は、回転部材20の回転中心からの距離が一定である部分である。
回転部材20には、歯車部23が設けられている。この歯車部23には、ラック部材60のラック部61が噛み合っている。ラック部材60は、次のように伝達部材50に接続されている。伝達部材50の他端側には、ベース部材10に対し回動自在に接続されたベース接続部51が設けられている。つまり、ベース接続部51は、ベース部材10を支持するための支点である。また、伝達部材50の他端側には、このベース接続部51(支点)から外側に向かって突出する突起であるラック接続部52が設けられている。このラック接続部52に、上記ラック部材60(ラック部61が形成された箇所の反対側)が接続されている。
伝達部材50が回動することによってベース部材10が移動すると、ベース接続部51を中心として伝達部材50とベース部材10の相対位置が変化する。これにより、ベース接続部51を中心としてラック接続部52が変位(回動)する。ラック接続部52が変位すると、それに伴ってラック部材60も略幅方向に沿うように変位する。かかるラック部材60の変位により、歯車部23が回転する。これにより、回転部材20全体が回転することになる。つまり、ベース部材10の移動とともに回転部材20が回転することになる。
第一演出部材30は、ベース部材10の左側に支持された部材であって、第一装飾部31、第一スライド部32、および第一被誘導部33を有する。第一装飾部31は、所定の文字や形状を模した装飾が施された本体部分であって、演出効果を発現する部分である。その態様は特定の態様に限定されるものではない。本実施形態では、文字列(一または複数の文字から構成されるものをいう。以下同じ)「AB」を模した(「模した」には、装飾部自体が文字を象る形状とされた態様、装飾部に文字がプリントされた別の部材が固定された態様等を含む。以下同じ)形状となっている。第一装飾部31は、ベース部材10の前側に位置する。
装飾部の後方には、第一スライド部32および第一被誘導部33が一体成形された部材が固定されている。第一スライド部32は、ベース部材10に形成された第一ガイド孔11内に通された部分である。第一演出部材30は、この第一ガイド孔11と第一スライド部32の係合により、ベース部材10に対し当該第一ガイド孔11に沿うようにスライド自在に支持されているということになる。本実施形態では、第一ガイド孔11はベース部材10の長手方向に延びる長孔であるため、第一演出部材30はベース部材10に対しその長手方向にスライド自在に支持されているということになる。
第一被誘導部33は、上記スライド部が第一ガイド孔11を通されることによって、ベース部材10の後方に位置する。本実施形態における第一被誘導部33は、後方に向かって突出した突起である。第一被誘導部33は、回転部材20の第一誘導溝21内に嵌まり込んでいる。第一演出部材30の前後方向の動きは、第一被誘導部33が第一誘導溝21から外れることがない範囲で規制されている。
第二演出部材40は、ベース部材10の右側に支持された部材であって、第二装飾部41、第二スライド部42、および第二被誘導部43を有する。第二装飾部41は、所定の文字や形状を模した装飾が施された本体部分であって、演出効果を発現する部分である。その態様は特定の態様に限定されるものではない。本実施形態では、文字列「CD」を模した形状となっている。また、本実施形態では、「D」の部分は、「C」の部分に対する相対位置を変化させることが可能な部分である。具体的には、「D」の部分に重力以外の力が何も作用していない状態においては、重力によって「D」の部分は「C」の部分の側方に位置する。「D」の部分は、当該位置から、「C」の部分の略上方に移動することが可能となるように、「C」の部分に対し回動自在に接続されている。
この第二装飾部41は、ベース部材10の前側に位置する。本実施形態における第二装飾部41における第一装飾部31側の側面は、第一装飾部31が構成する文字列「AB」のうちの「B」が入り込むことができる開口412(上下方向の大きさが「B」よりも大きい開口)が形成されている(図13参照)。
装飾部の後方には、第二スライド部42および第二被誘導部43が一体成形された部材が固定されている。第二スライド部42は、ベース部材10に形成された第二ガイド孔12内に通された部分である。第二演出部材40は、この第二ガイド孔12と第二スライド部42の係合により、ベース部材10に対し当該第二ガイド孔12に沿うようにスライド自在に支持されているということになる。本実施形態では、第二ガイド孔12はベース部材10の長手方向に延びる長孔であるため、第二演出部材40はベース部材10に対しその長手方向にスライド自在に支持されているということになる。
第二被誘導部43は、上記スライド部が第二ガイド孔12を通されることによって、ベース部材10の後方に位置する。本実施形態における第二被誘導部43は、後方に向かって突出した突起である。第二被誘導部43は、回転部材20の第二誘導溝22内に嵌まり込んでいる。第二演出部材40の前後方向の動きは、第二被誘導部43が第二誘導溝22から外れることがない範囲で規制されている。
以下、このように構成される演出装置1mの作用(動作)について、一部上記説明と重複するが詳細に説明する。ベース部材10およびそれに支持された両演出部材は、表示装置91(表示装置91の表示画面のことをいう)に重なる第一位置と、遊技領域902(遊技盤90)に重なる第二位置との間を移動可能である。
図5および図6に示す第一位置に位置するとき、第一演出部材30と第二演出部材40は最も離れた状態にある。このとき、第一装飾部31と第二装飾部41によって、ベース部材10上に「ABCD」の文字列(第一装飾部31と第二装飾部41が組み合わされて構築された文字列)が構築された演出態様にある。この状態で駆動源であるモータ71を一方に回転させると、伝達部材50が時計回りに回動する。これにより、伝達部材50に接続されたベース部材10は、当該伝達部材50および支持部材53に支持された状態で、伝達部材50のベース接続部51を中心として下方に移動していく。また、伝達部材50が回動すると、ベース接続部51を中心としてラック接続部52が変位(回動)する。これにより、ラック接続部52に接続されたラック部材60がサブベース70側に引っ張られ、ラック部材60のラック部61に噛み合う歯車部23を有する回転部材20が回転する。
第一位置に位置するとき、第一被誘導部33は第一誘導溝21の第一の部分211に嵌まり込んでおり、第二被誘導部43は第二誘導溝22の第三の部分223に嵌まり込んでいる。第一誘導溝21の第一の部分211および第二誘導溝22の第三の部分223は、ともに回転部材20の回転中心からの距離が変化しない箇所であるから、回転部材20が回転しても、ベース部材10に対する第一演出部材30および第二演出部材40の相対位置は変化しない。つまり、ベース部材10が移動を開始しても、しばらくの間は、両演出部材は相対位置を変化させずにベース部材10とともに移動する(図5および図6に示した状態から、図7および図8に示した状態に変化する)。
ベース部材10の移動によってさらに回転部材20が回転すると、第一被誘導部33が第一誘導溝21の第一の部分211に嵌まり込んだ状態のまま、第二被誘導部43が第二誘導溝22の第三の部分223から第一の部分221に嵌まり込んだ状態に変化する。つまり、図7および図8に示した状態となった以降は、第一被誘導部33が第一誘導溝21の第一の部分211に誘導され、第二被誘導部43が第二誘導溝22の第一の部分221に誘導される状態となる。第一誘導溝21の第一の部分211は、回転部材20の回転中心からの距離が変化しない箇所であるため、ベース部材10に対する第一演出部材30の相対位置は変化しない。一方、第二誘導溝22の第一の部分221は、回転部材20の回転中心からの距離がだんだんと回転中心に近づいていく箇所であるため、第二誘導溝22の第一の部分221に第二被誘導部43が誘導されることにより、第二演出部材40が回転部材20の回転中心側に近づいていく。回転部材20の回転中心はベース部材10の中央側に設けられているため、第二演出部材40はその第二スライド部42が係合する第二ガイド孔12に誘導されることにより、第一演出部材30に近づく方向にスライドしていく(図7および図8に示した状態から、図9および図10に示した状態に変化していく)。
このように第二演出部材40が第一演出部材30に近づく方向にスライドしていくと、第二演出部材40の開口412(図13参照)を通じて第一演出部材30における第一装飾部31の右側の部分が第二装飾部41の内側に入り込んでいく。本実施形態では、第一装飾部31の「AB」の部分のうち「B」の部分が第二装飾部41に覆われていく。第二被誘導部43が第二誘導溝22の第一の部分221の末端(第二の部分222側)まで移動すると、第一装飾部31の「B」の部分が第二装飾部41に完全に覆われる。つまり、第一演出部材30と第二演出部材40は最も近づいた状態となる。なお、本実施形態では、このように一方の演出部材に他方の演出部材が重なり、その重なる領域が大きくなっていく状態を「一方の演出部材が他方の演出部材に近づく」という。逆に重なる領域が小さくなっていく状態を「一方の演出部材が他方の演出部材から離れる」という。
第一演出部材30と第二演出部材40が最も近づいた状態となり、第一装飾部31の「B」の部分が第二装飾部41に完全に覆われると、ベース部材10上に「ACD」の文字列が構築された演出態様になる。つまり、第一位置において「ABCD」の文字列が構築された演出態様であったものが、ベース部材10が移動するにつれて、回転部材20の作用により、「AD」に変化することになる。
ベース部材10の移動によってさらに回転部材20が回転すると、第一被誘導部33が第一誘導溝21の第一の部分211に嵌まり込んだ状態から第二の部分212に嵌まり込んだ状態に、第二被誘導部43が第二誘導溝22の第一の部分221に嵌まり込んだ状態から第二の部分222に嵌まり込んだ状態に変化する。つまり、図9および図10に示した状態となった以降は、第一被誘導部33が第一誘導溝21の第二の部分212に誘導され、第二被誘導部43が第二誘導溝22の第二の部分222に誘導される状態となる。第一誘導溝21の第一の部分211は、回転部材20の回転中心からの距離がだんだんと回転中心に近づいていく箇所であるため、第一誘導溝21の第二の部分212に第一被誘導部33が誘導されることにより、第一演出部材30が回転部材20の回転中心側に近づいていく。一方、第二誘導溝22の第二の部分222は、回転部材20の回転中心からの距離がだんだんと回転中心から離れていく箇所であるため、第二誘導溝22の第二の部分222に第二被誘導部43が誘導されることにより、第二演出部材40が回転部材20の回転中心から離れていく。つまり、第一演出部材30はその第一スライド部32が係合する第一ガイド孔11に誘導されることにより、第二演出部材40側にスライドしていく。一方、第二演出部材40はその第二スライド部42が係合する第二ガイド孔12に誘導されることにより、第一演出部材30側の反対方向にスライドしていく。すなわち、両演出部材ともに、ベース部材10に対し右方向にスライドする。本実施形態では、当該両演出部材のスライド速度(ベース部材10の移動量(回転部材20の回転量)に対する各演出部材のスライド量)が同じに設定されている。そのため、両演出部材は、互いの相対位置を変化させずに(「ACD」の文字列を構築した状態のまま)ベース部材10に対しスライドしていく(図9および図10に示した状態から、図11および図12に示した状態に変化していく)。
ベース部材10が第二位置に到達したときには、第一被誘導部33が第一誘導溝21の第二の部分212の末端に到達し、第二被誘導部43が第二誘導溝22の第二の部分222の末端に到達する。この状態において、ベース部材10に対する両演出部材の変位の大きさは最も大きくなる(図11および図12参照)。
上述したように、第二位置は、遊技領域902(遊技盤90)に重なる位置である。遊技盤90の後方は種々の部材が配置されており、スペースが限られているため、まとまった大きなスペースが確保しづらいという問題がある。本実施形態では、ベース部材10と両演出部材の相対位置を変化させる、すなわちベース部材10と両演出部材をずらすことにより、ベース部材10の収容スペースと、両演出部材の収容スペースを、ひとかたまりのスペースとして確保することができなくても、ベース部材10と両演出部材を遊技盤90後方のスペースに位置させることを可能にしている。
また、本実施形態では、第二装飾部41が構成する文字列「CD」のうちの「D」の部分は、当該位置から、「C」の部分の略上方に移動することが可能となるように、「C」の部分に対し回動自在に接続されている。ベース部材10が第二位置に向かって移動し、遊技盤90の後方に進入すると、遊技盤90の後方に設けられた図示されない規制部に当該「D」の部分が接触する。ベース部材10が第二の位置に向かうに従い、「D」の部分は当該規制部に押され、「C」の部分の側方から略上方に移動する。ベース部材10が第二位置に位置し、「C」の部分の略上方に移動した「D」の部分は、遊技領域902(遊技盤90)に設けられた装飾等に覆われて、遊技者からは視認困難となる。
本実施形態では、遊技盤90が透明な板で形成されている。そのため、上述した「D」の部分を覆うような装飾等が設けられた箇所以外の箇所は、遊技盤90の後方に位置する部材が遊技者から視認可能となる。ベース部材10とともに第二位置に到達した第一装飾部31および第二装飾部41の一部は、遊技盤90における装飾等が設けられていない透明な箇所に重なる。つまり、第一装飾部31における第二装飾部41に覆われていない「A」の部分、第二装飾部41における「C」の部分は、遊技盤90(遊技領域902)を通じて遊技者に視認可能となる。すなわち、遊技領域902の左下に重なる「AC」の文字列が構築された状態となる(図2参照)。
ベース部材10および両演出部材が第二位置に位置した状態でモータ71を他方に回転させると、上述した流れとは逆の流れでベース部材10および両演出部材が第一位置に戻る。つまり、ベース部材10に対し両演出部材が相対位置を変化させた後、ベース部材10が第一位置に向かって移動するに従い、第二演出部材40が第一演出部材30から離れる方向に移動していく。なお、第二装飾部41の「D」の部分は、重力によって「C」の部分の側方に位置した状態に戻る。
このように、本実施形態における演出装置1mは、表示装置91の表示画面に重なる第一位置において、「ABCD」の文字列を構築する。表示装置91の表示画面に映像等を表示することにより、表示装置91と組み合わされた演出態様を構成することも可能である。一方、遊技領域902(遊技盤90)に重なる第二位置においては、「AC」の文字列を構築する。つまり、第一位置に位置するときとは異なる演出態様を構築し、遊技領域902を装飾する要素として機能する。本実施形態では、通常遊技中(所定の演出を行うとき以外のとき)は、ベース部材10および両演出部材が第二位置に位置し、遊技領域902を装飾する。所定の演出を行う際には、モータ71を他方に回転させ、ベース部材10および両演出部材を第一位置に位置させる。当該演出を終了させるときには、モータ71を一方に回転させ、ベース部材10および両演出部材を第二位置に戻す。
本実施形態では、第一位置に位置する第一演出部材30および第二演出部材40とともに、所定の演出を実行する第三演出部材81が設けられている。第三演出部材81は、文字列「EFGHI」が象られた装飾部を有する。第三演出部材81は、所定の演出を実行するとき以外は、遊技盤90の上側に覆われて遊技者に視認することができない位置に位置し、所定の演出を実行するときには下方に移動し、表示装置91の表示画面に重なる位置に移動する。具体的には、第一位置に位置する第一演出部材30および第二演出部材40の下方に位置する。当該第三演出部材81を駆動する方法は、特定の方法に限定されるものではないため、説明は省略する。
したがって、当該所定の演出は、第一演出部材30および第二演出部材40によって構成される文字列「ABCD」と、第三演出部材81によって構成される文字列「EFGHI」とが二段に配置されてなる第一複合文字列「ABCD/EFGHI」が構築された演出態様となる(図1参照)。なお、文字列「ABCD」と文字列「EFGHI」が直線状に並ぶ態様であってもよい。
一方、遊技領域902(遊技盤90)の右下には、遊技盤90における透明な箇所に重なる装飾部材82が配置されている。装飾部材82は文字列「JK」が象られた部材である。上記所定の演出が実行されるとき以外のとき、すなわち、第一演出部材30および第二演出部材40が第二位置に位置するときには、当該第一演出部材30および第二演出部材40によって構成される文字列「AC」と、装飾部材82によって構成される文字列「JK」とが、遊技領域902の下側に並ぶように配置されてなる第二複合文字列「ACJK」が構築される(図2参照)。つまり、第一演出部材30、第二演出部材40、および装飾部材82によって装飾された遊技領域902が構築される。
このように、第一位置において所定の演出を実行し、第二位置において遊技領域902を装飾する演出装置1m(第一演出部材30および第二演出部材40)は、第一位置では第三演出部材81と組み合わされた第一複合文字列「ABCD/EFGHI」を構築し、第二位置では装飾部材82と組み合わされた第二複合文字列「ACJK」を構築する。第一演出部材30および第二演出部材40は、第一位置と第二位置において異なる文字列(「ABCD」or「AC」)を構成するため、各々を第三演出部材81や装飾部材82が構成する別の文字列と組み合わせることにより、演出時に構築される第一複合文字列と、遊技領域902を装飾する第二複合文字列を、別意(全く異なる内容である必要はない。例えば、「ABCDEFGHI」の短縮形が、「ACJK」である、というように、両者が関連した内容であってもよい)のものとすることが可能である。
以上説明した本実施形態にかかる遊技機1によれば、次のような作用効果が奏される。
本実施形態における演出装置1mは、回転部材20を回転させるだけで、第二演出部材40が第一演出部材30に近づく方向または離れる方向にスライドしたり、両演出部材がベース部材10に対してスライドしたりする。つまり、回転部材20を回転させる駆動源を用いるだけで、両演出部材が分離するように動作したり、両演出部材がベース部材10に対してスライドしたりする、演出部材の趣向性に富んだ動作を実現することが可能となる。
また、第一位置から第二位置に移動するとき、第二演出部材40は、第一演出部材30を覆うように動作する。つまり、両演出部材が近づいたとき、第二演出部材40によって第一演出部材30の一部が見えなくなるから、第一位置(両演出部材が離れたとき)と第二位置(両演出部材が近づいたとき)の両演出部材(第一装飾部31および第二装飾部41)によって構築される演出(装飾)態様の違いが大きくなる。つまり、演出部材の動作をより趣向性に富んだものとすることが可能である。
また、ベース部材10の移動によって変位するラック部材60を設け、回転部材20がこのラック部材60の変位によって回転するものであるから、ベース部材10を移動させる駆動源(モータ71)によって、ベース部材10だけでなく、第一演出部材30および第二演出部材40が動作する構成とすることが可能である。つまり、一の駆動源によって(駆動源を増やすことなく)、ベース部材10の第一位置と第二位置との間の移動と、当該ベース部材10に対する第一演出部材30および第二演出部材40の変位の両方を実現することが可能となる。
また、遊技領域902に重なる第二位置に位置するとき、両演出部材がベース部材10に対して最も変位した状態となるため、遊技領域902後方の限られたスペースを有効に利用して(両演出部材が位置するためのスペースと、ベース部材10が位置するためのスペースをずらす等して)、両演出部材を遊技領域902に重なる位置に位置させることが可能である。
また、遊技領域902に重なる第二位置に位置するとき、第一演出部材30と第二演出部材40が最も近づいた状態となり、演出部材全体がコンパクトになるため、遊技領域902に重なる限られたスペース内に両演出部材を位置させることが可能である。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態では、第一誘導溝21の第一の部分211は、回転部材20の回転中心からの距離が変化しない形状であることを説明したが、回転中心からの距離が変化する形状であってもよい。第一誘導溝21の第一の部分211が、回転部材20の回転中心からの距離が変化する形状であれば、第一被誘導部33が第一誘導溝21の第一の部分211に誘導され、第二被誘導部43が第二誘導溝22の第一の部分221に誘導される状態において、ベース部材10に対する第一演出部材30の位置が変化する態様となる。このような形状であっても、ベース部材10が移動するにつれて、両演出部材が近づいたり離れたりする演出態様を実現することが可能である。
上記実施形態では、第二位置に位置するとき、第一演出部材30の一部が第二演出部材40に覆われる構成であることを説明したが、第一演出部材30の全部が覆われるように構成してもよい。また、第二演出部材40の少なくとも一部が、第一演出部材30に覆われるように構成してもよい。さらに、両演出部材が、互いに覆い合うような構成としてもよい。
上記実施形態では、表示装置91に重なる第一位置に位置するとき、第一演出部材30と第二演出部材40が最も離れた状態となり、遊技領域902に重なる第二位置に位置するとき、第一演出部材30と第二演出部材40が最も近づいた状態となることを説明したが、その逆、すなわち、第一位置に位置するとき、第一演出部材30と第二演出部材40が最も近づいた状態となり、遊技領域902に重なる第二位置に位置するとき、第一演出部材30と第二演出部材40が最も離れた状態となるようにしてもよい。そして、第一演出部材30と第二演出部材40が最も離れた状態で、ベース部材10に対して変位するようにしてもよい。この場合であっても、遊技領域902後方の限られたスペースを有効に利用すること(両演出部材が位置するためのスペースと、ベース部材10が位置するためのスペースをずらす等すること)が可能となる。
上記実施形態では、第一演出部材30、第二演出部材40、第三演出部材81や装飾部材82は、文字列(単語)を構築するものであることを説明したが、絵や図柄等を構築するものであってもよい。
上記実施形態では、演出装置1m(ベース部材10や、第一演出部材30および第二演出部材40)は第一位置と第二位置との間を移動する構成であるが、これらの位置以外の別の位置に移動可能(第一位置と第二位置との間を超えて移動可能)な構成であってもよい。その場合、当該別の位置でも遊技領域に重なるようにしてもよい。
上記実施形態から得られる具体的手段の例を以下に記載する。
手段1にかかる遊技機は、ベース部材と、前記ベース部材に対し回転自在に支持された部材であって、回転中心からの距離が一定または変化する第一の部分と回転中心からの距離が変化する第二の部分とを含む第一誘導溝、および回転中心からの距離が変化する第一の部分とこの第一の部分とは異なる形状である回転中心からの距離が変化する第二の部分とを含む第二誘導溝が設けられた回転部材と、前記ベース部材に対しスライド自在に支持されるとともに、前記第一誘導溝に係合する第一被誘導部が設けられた第一演出部材と、前記ベース部材に対し前記第一演出部材に近づくまたは離れる方向にスライド自在に支持されるとともに、前記第二誘導溝に係合する第二被誘導部が設けられた第二演出部材と、を備え、前記回転部材が回転したとき、前記第一被誘導部が前記第一誘導溝の第一の部分に誘導され、前記第二被誘導部が前記第二誘導溝の第一の部分に誘導される状態においては、前記第二演出部材が前記第一演出部材に近づく方向または離れる方向にスライドする一方、前記第一被誘導部が前記第一誘導溝の第二の部分に誘導され、前記第二被誘導部が前記第二誘導溝の第二の部分に誘導される状態においては、両演出部材が互いの相対位置を変化させずに前記ベース部材に対しスライドすることを特徴とする。
手段2にかかる遊技機は、上記手段1に記載の遊技機において、前記第二演出部材が前記第一演出部材に近づくことにより、前記第一演出部材または前記第二演出部材の一方の少なくとも一部が、前記第一演出部材または前記第二演出部材の他方に覆われた状態となることを特徴とする。
手段3にかかる遊技機は、上記手段1または手段2に記載の遊技機において、前記第一誘導溝の第一の部分は、前記回転部材の回転中心からの距離が一定であり、前記第一被誘導部が前記第一誘導溝の第一の部分に誘導され、前記第二被誘導部が前記第二誘導溝の第一の部分に誘導される状態においては、前記ベース部材に対する前記第一演出部材の位置が変化せずに前記第二演出部材が前記第一演出部材に近づく方向または離れる方向にスライドすることを特徴とする。
手段4にかかる遊技機は、上記手段1から手段3のいずれかに記載の遊技機において、前記ベース部材を移動させる駆動源と、前記ベース部材の移動によって変位するラック部材と、を備え、前記回転部材には、前記ラック部材のラック部に噛み合う歯車部が設けられており、前記ベース部材が移動することで前記ラック部材が変位することにより、前記回転部材が回転することを特徴とする。
手段5にかかる遊技機は、上記手段4に記載の遊技機において、一端側が遊技機本体側に回動自在に接続されるとともに、他端側が前記ベース部材に接続され、前記駆動源の動力を受けて当該一端側を中心として回動することにより、前記駆動源の動力を前記ベース部材に伝達する伝達部材を備え、前記伝達部材の他端側には、ベース部材に回動自在に接続されたベース接続部、および前記ラック部材に接続されたラック接続部が設けられ、前記伝達部材が前記駆動源の動力を受けて回動し、前記ベース部材が移動することにより、前記ベース接続部を中心として前記ラック接続部が変位し、当該ラック接続部に接続された前記ラック部材が変位することを特徴とする。
手段6にかかる遊技機は、上記手段1から手段5のいずれかに記載の遊技機において、表示装置と、前記表示装置を視認可能とする開口が形成されるとともに、当該開口の周囲が遊技領域となる遊技盤と、を備え、前記ベース部材は、少なくとも、前記表示装置に重なる第一位置と、前記遊技領域に重なる第二位置との間を移動可能であり、前記ベース部材が前記第一位置に位置するとき前記第一演出部材と前記第二演出部材が離れた状態または近づいた状態の一方の状態となり、前記ベース部材が第二位置に位置するとき前記第一演出部材と前記第二演出部材が離れた状態または近づいた状態の他方の状態となることを特徴とする。
手段7にかかる遊技機は、上記手段6に記載の遊技機において、前記ベース部材が前記第二位置に位置するとき、両演出部材が前記ベース部材に対して変位した状態となることを特徴とする。
手段8にかかる遊技機は、上記手段7に記載の遊技機において、前記ベース部材が前記第二位置に位置するとき、前記第一演出部材と前記第二演出部材が近づいた状態となることを特徴とする。
手段1の遊技機によれば、回転部材を回転させるだけで、第二演出部材が第一演出部材に近づく方向または離れる方向にスライドしたり、両演出部材がベース部材に対してスライドしたりする。つまり、回転部材を回転させる駆動源を用いるだけで、両演出部材が分離するように動作したり、両演出部材がベース部材に対してスライドしたりする、演出部材の趣向性に富んだ動作を実現することが可能となる。
手段2の遊技機のように、演出部材の一方が、他方を覆うように動作することで、両演出部材が近づいたときと、離れたときの態様の違いが大きくなる。つまり、演出部材の動作をより趣向性に富んだものとすることが可能である。
手段3の遊技機のように、第一誘導溝の第一の部分を回転部材の回転中心からの距離が一定である形状とすれば、第一演出部材の位置が変化せずに第二演出部材が第一演出部材に近づく方向または離れる方向にスライドする態様とすることが可能である。
手段4および手段5の遊技機のように、駆動源によってベース部材が移動し、このベース部材の移動によって変位するラック部材により、回転部材が回転する構成とすることも可能である。つまり、ベース部材を移動させる駆動源によって、ベース部材だけでなく、上記のように演出部材が動作する構成(ベース部材と演出部材が一緒に動作する構成)とすることが可能である。
手段6の遊技機のように、表示装置に重なる状態にあるときと、遊技領域に重なる状態にあるときとで、両演出部材の距離を変化させることが可能である。
手段7の遊技機によれば、遊技領域に重なるとき、両演出部材がベース部材に対して変位した状態となるため、限られたスペースを有効に利用して(両演出部材が位置するためのスペースと、ベース部材が位置するためのスペースをずらす等して)、両演出部材を遊技領域に重なる位置に位置させることが可能である。
手段8の遊技機によれば、遊技領域に重なるとき、第一演出部材と第二演出部材が近づいた状態となり、演出部材全体がコンパクトになるため、遊技領域に重なる限られたスペース内に両演出部材を位置させることが可能である。
1 遊技機
1m 演出装置
10 ベース部材
11 第一ガイド孔
12 第二ガイド孔
20 回転部材
21 第一誘導溝
211 第一誘導溝の第一の部分
212 第一誘導溝の第二の部分
22 第二誘導溝
221 第二誘導溝の第一の部分
222 第二誘導溝の第二の部分
23 歯車部
30 第一演出部材
31 第一装飾部
32 第一スライド部
33 第一被誘導部
40 第二演出部材
41 第二装飾部
412 開口
42 第二スライド部
43 第二被誘導部
50 伝達部材
51 ベース接続部
52 ラック接続部
60 ラック部材
61 ラック部
81 第三演出部材
82 装飾部材
90 遊技盤
901 開口
902 遊技領域
91 表示装置

Claims (3)

  1. ベース部材と、
    前記ベース部材に対し回転自在に支持された部材であって、回転中心からの距離が一定または変化する第一の部分と回転中心からの距離が変化する第二の部分とを含む第一誘導溝、および回転中心からの距離が変化する第一の部分とこの第一の部分とは異なる形状である回転中心からの距離が変化する第二の部分とを含む第二誘導溝が設けられた回転部材と、
    前記ベース部材に対しスライド自在に支持されるとともに、前記第一誘導溝に係合する第一被誘導部が設けられた第一演出部材と、
    前記ベース部材に対し前記第一演出部材に近づくまたは離れる方向にスライド自在に支持されるとともに、前記第二誘導溝に係合する第二被誘導部が設けられた第二演出部材と、
    を備え、
    前記回転部材が回転したとき、
    前記第一被誘導部が前記第一誘導溝の第一の部分に誘導され、前記第二被誘導部が前記第二誘導溝の第一の部分に誘導される状態においては、前記第二演出部材が前記第一演出部材に近づく方向または離れる方向にスライドする一方、
    前記第一被誘導部が前記第一誘導溝の第二の部分に誘導され、前記第二被誘導部が前記第二誘導溝の第二の部分に誘導される状態においては、両演出部材が互いの相対位置を変化させずに前記ベース部材に対しスライドすることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第二演出部材が前記第一演出部材に近づくことにより、前記第一演出部材または前記第二演出部材の一方の少なくとも一部が、前記第一演出部材または前記第二演出部材の他方に覆われた状態となることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第一誘導溝の第一の部分は、前記回転部材の回転中心からの距離が一定であり、
    前記第一被誘導部が前記第一誘導溝の第一の部分に誘導され、前記第二被誘導部が前記第二誘導溝の第一の部分に誘導される状態においては、前記ベース部材に対する前記第一演出部材の位置が変化せずに前記第二演出部材が前記第一演出部材に近づく方向または離れる方向にスライドすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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