JP5505554B1 - 遊技機の可動役物装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンパクトに構成することができる遊技機の可動役物装置を提供する。
【解決手段】作動ギヤ120に立設される作用軸130と、回転軸150周りに回転可能であるとともに、作用軸130が挿通される第一溝141を備える第一プレート140と、第一プレート140に対して摺動可能に設けられるとともに、作用軸130が挿通される第二溝171を備える第二プレート170と、を具備し、第一溝141は、直線状に形成される第一溝部141aと、作用軸130が描く回転軌跡Lに沿うように形成される曲線溝部141bと、を備え、第二溝171は、第一溝部141aの一部の形状と同一形状に形成される第二溝部171aと、第二溝部171aとの接続部の曲率半径が、曲線溝部141bの第一溝部141aとの接続部の曲率半径よりも小さくなるように形成される摺動溝部171bと、を備えた。
【選択図】図6
【解決手段】作動ギヤ120に立設される作用軸130と、回転軸150周りに回転可能であるとともに、作用軸130が挿通される第一溝141を備える第一プレート140と、第一プレート140に対して摺動可能に設けられるとともに、作用軸130が挿通される第二溝171を備える第二プレート170と、を具備し、第一溝141は、直線状に形成される第一溝部141aと、作用軸130が描く回転軌跡Lに沿うように形成される曲線溝部141bと、を備え、第二溝171は、第一溝部141aの一部の形状と同一形状に形成される第二溝部171aと、第二溝部171aとの接続部の曲率半径が、曲線溝部141bの第一溝部141aとの接続部の曲率半径よりも小さくなるように形成される摺動溝部171bと、を備えた。
【選択図】図6
Description
本発明は、パチンコ機、スロットマシン等の遊技機に用いられる可動役物装置の技術に関する。
パチンコ機、スロットマシン等の遊技機においては、所定の場合に演出用の可動物を駆動させる種々の技術が公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の遊技機の可動役物装置においては、モータが回転駆動すると、クランク機構によって当該モータの駆動力が装飾部品本体(第一可動物)に伝達される。当該モータの駆動力およびバネの付勢力によって、装飾部品本体および当該装飾部品本体に対して回動可能に設けられた水平回動体(第二可動物)が一体的に前方に摺動する。装飾部品本体が所定の位置まで摺動すると、ストッパにより当該摺動運動が規制される。その後は、モータの駆動力は水平回動体に伝達され、当該水平回動体が装飾部品本体に対して水平に回動する。
この技術によれば、1つのモータを用いて、2つの運動を順に行うことができる。すなわち、モータを駆動させると、まず装飾部品本体および水平回動体の前方への摺動運動が行われ、当該摺動運動が終了すると、水平回動体の回動運動が行われる。
しかしながら、特許文献1に記載の可動役物装置においては、モータ、クランク機構、装飾部品本体およびバネを一直線上に配置しているため、当該可動役物装置全体をコンパクトに構成することが困難であった。特に遊技機においては、可動役物装置を狭い空間に設ける必要があるため、特許文献1に記載の可動役物装置を遊技機に適用する際には、当該可動役物装置を配置するための空間を確保することが困難であった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、1つの駆動源で2つの可動物を別々に動作させる(2つの運動を順に行う)ことができ、且つコンパクトに構成することができる遊技機の可動役物装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、駆動源と、前記駆動源の駆動力により回転する回転体と、前記回転体の回転中心から所定距離離れた位置に、当該回転体の回転軸方向と平行に立設される作用軸と、前記回転体の回転軸方向と平行な回転軸周りに回転可能であるとともに、前記作用軸が挿通される第一溝を備える第一プレートと、前記第一プレートの板面と重複するように配置され、前記第一プレートに対して、当該第一プレートの回転軸方向と垂直な方向に摺動可能に設けられるとともに、前記作用軸が挿通される第二溝を備える第二プレートと、前記第一プレートとともに回転可能に設けられる第一可動物と、前記第一可動物とともに回転可能に設けられ、前記第二プレートの摺動運動に連動して運動する第二可動物と、を具備し、前記第一溝は、前記作用軸が内部を移動するのに伴って前記第一プレートの回転とその回転の停止とを切り替えるものであって、前記作用軸が内部を移動している際に前記第一プレートを回転させる第一溝部と、前記第一溝部の一端に連接され、前記第一プレートが基準位置に対して所定角度に回転した状態において前記回転体が回転した際に前記作用軸が描く回転軌跡に沿うように形成され、前記作用軸が内部を移動している際に前記第一プレートを回転させない曲線溝部と、を備え、前記第二溝は、前記作用軸が内部を移動するのに伴って前記第二プレートの前記第一プレートに対する摺動とその摺動の停止とを切り替えるものであって、前記第一溝のうち少なくとも前記第一溝部の一部の形状と同一形状であり、かつ当該一部と重複するように形成され、前記作用軸が内部を移動している際に前記第二プレートを前記第一プレートに対して摺動させない第二溝部と、前記第二溝部の一端に前記曲線溝部の形状と同じ方向に曲がるように連接され、前記第二溝部との接続部の曲率半径が、前記曲線溝部の前記第一溝部との接続部の曲率半径よりも小さくなるように形成され、前記作用軸が内部を移動している際に前記第二プレートを前記第一プレートに対して摺動させる摺動溝部と、を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、1つの駆動源で2つの可動物を別々に動作させる(2つの運動を順に行う)機構を簡単に構成することができる。
また、回転体、作用軸、第一プレートおよび第二プレートを重複して配置することになり、可動役物装置をコンパクトに構成することができる。
また、回転体、作用軸、第一プレートおよび第二プレートを重複して配置することになり、可動役物装置をコンパクトに構成することができる。
まず、本発明の一実施形態である可動役物装置100を備える遊技機1の全体的な構成について、図面を用いて説明する。
なお、以下の説明では、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者から見て、左手側を遊技機1の左側とし、右手側を遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
なお、以下の説明では、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者から見て、左手側を遊技機1の左側とし、右手側を遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
遊技機1は、図1および図2が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠4と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、遊技盤5と、窓枠4と、下皿ユニット6と、が設けられる。
遊技盤5は、略平板状に形成される部材である。遊技盤5は、中枠3の下側を除く略全面に渡って配置される。遊技盤5は、中枠3に着脱自在に取り付けられる。遊技盤5の前側面には、遊技球が転動する領域である遊技領域19が形成される(図3参照)。
窓枠4は、略平板状に形成される枠体である。窓枠4は、遊技盤5の前方に配置される。窓枠4は、中枠3の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。窓枠4の略中央には、略円形状の窓枠開口部7が開口される。窓枠開口部7は、透明板27により被覆される。これによって、遊技者は、前方から透明板27を介して窓枠4の後方に配置された遊技盤5(より詳細には、遊技領域19)を視認することができる。窓枠開口部7の下方には、発射前の遊技球が貯溜される上皿8が配設される。窓枠開口部7の左右上方には、スピーカ9がそれぞれ配設される。
下皿ユニット6は、中枠3の下側であって窓枠4の下方に取り付けられる。下皿ユニット6の略中央には、上皿8から溢れた遊技球が貯溜される下皿25が配設される。下皿ユニット6の右側部であって下皿25の右方には、上皿8に貯溜された遊技球を遊技盤5の遊技領域19へ向けて発射可能に構成される発射ハンドル26が配設される。
次に、遊技盤5の構成について、図3を用いてさらに詳細に説明する。
遊技盤5には、ガイドレール10と、図柄表示装置11と、図柄表示開口部12と、一般入賞口13と、大入賞装置14と、可変入賞装置15と、アウト口16と、役物17と、可動役物装置100と、が設けられる。
ガイドレール10は、略円弧状に形成された帯状の部材である。ガイドレール10は、遊技盤5の前側面に、当該前側面に対して立ち上がり状に取り付けられる。ガイドレール10は、遊技盤5の前側面に正面視で略円形状を形成するように配置される。そして、遊技盤5において、ガイドレール10により略円形状に形成された内側の領域が、遊技球が転動する領域である遊技領域19として構成される。
図柄表示装置11は、液晶画面20を設けて、当該液晶画面20に図柄や数字等を変動表示可能に構成される装置である。図柄表示装置11の液晶画面20は、後述する図柄表示開口部12に配置される。
一般入賞口13は、上面が開口されたポケット状に形成され、遊技球が入球(入賞)可能に形成される部材である。一般入賞口13は、遊技領域19の下部であって適宜な位置に複数個が配置される。一般入賞口13は、遊技球が入球すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
大入賞装置14は、所定の大当たり抽選により大当たりが選択されると、大入賞口21を開放して遊技球が入球(入賞)可能に構成される装置である。大入賞装置14は、遊技領域19の中央下部に配置される。大入賞装置14は、開放した大入賞口21に遊技球が入球すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
可変入賞装置15は、所定の作動条件に応じて左右一対の可動片22が開閉作動し、始動入賞口23に遊技球が入球(入賞)可能な開放状態と入球(入賞)不能な閉塞状態とに切り替え可能に構成される装置である。可変入賞装置15は、遊技領域19において図柄表示開口部12の下方であって大入賞装置14の上方に配置される。可変入賞装置15は、前記開放状態において始動入賞口23に遊技球が入球(入賞)すると図示せぬ賞球払出装置によって所定数の遊技球(賞球)が払い出されるように構成される。
アウト口16は、遊技領域19を転動する遊技球が、一般入賞口13や大入賞口21や始動入賞口23等の各入賞口に入球(入賞)しなかった場合に、最終的に流入する開口部である。アウト口16は、遊技領域19の最下部に、遊技盤5を前後方向に貫通して形成される。なお、アウト口16に流入した遊技球は、遊技機1が設置されたパチンコホール等の遊技場側に回収される。
役物17は、その外観により遊技盤5を装飾するとともに、発光可能に構成されて遊技者の興趣を高める部材である。役物17は、正面視で遊技領域19の概ね中央で、遊技盤5を前後方向に貫通した開口部に配設される。役物17の中央には、前後方向に貫通した図柄表示開口部12が設けられる。図柄表示開口部12には、図柄表示装置11の液晶画面20が配置される。
次に、可動役物装置100の構成について、図3から図21までを用いて詳細に説明する。
なお、図6から図14および図16から図19においては、説明に必要のない部材の図示を適宜省略している。
なお、図6から図14および図16から図19においては、説明に必要のない部材の図示を適宜省略している。
図3から図5までに示す可動役物装置100は、所定の場合に遊技者に視覚的な印象(インパクト)を与えるためのものである。可動役物装置100は、正面視(図3)において液晶画面20の右方に配置される。可動役物装置100は、主としてモータ110、作動ギヤ120、作用軸130、第一プレート140、回転軸150、第一可動物160、第二プレート170、摺動プレート180、左連結プレート190、右連結プレート200および第二可動物210とにより構成される。
図5に示す駆動源としてのモータ110は、板状のベース部材111の背面(後面)に固定される。モータ110の出力軸は、ベース部材111を貫通するように前方に向けて突設される。モータ110の出力軸には、ベース部材111の前方において出力ギヤ112が固定される。出力ギヤ112には、下方から中間ギヤ113が噛合される。
図5および図6に示す回転体としての作動ギヤ120は、モータ110の駆動力により回転するものである。作動ギヤ120の回転軸であるギヤ回転軸121は、その軸線方向を前後方向に向けられた状態でベース部材111に回動可能に支持される。作動ギヤ120は、中間ギヤ113に噛合される。
作用軸130は、作動ギヤ120の回転中心から所定距離離れた位置に、作動ギヤ120のギヤ回転軸121と平行に立設されるものである。詳細には、作用軸130は、その軸線方向を前後方向に向けられた状態で、その一端を作動ギヤ120の前面に固定され、その他端を前方に延設される。作用軸130は、作動ギヤ120の回転中心から離れた位置に固定されるが、当該作動ギヤ120の回転中心から作用軸130までの距離は任意に設定することが可能である。
作動ギヤ120は、前方からカバー部材114によって覆われる(図5参照)。カバー部材114はベース部材111の前面に固定される。カバー部材114の前面には、作用軸130の回転軌跡に沿う形状の案内溝114aが形成される。作用軸130は当該案内溝114aに挿通される。
図5から図7までに示す第一プレート140は、上下方向に長い略板状の部材である。第一プレート140は、ベース部材111の前方において、その板面が前後方向を向くように配置される。第一プレート140には、第一溝141および可動物案内溝142・142・・・が形成される。
第一溝141は、作用軸130が挿通される溝である。第一溝141は、第一プレート140の下部に、当該第一プレート140を前後方向に貫通するように形成される。第一溝141は、第一溝部141aおよび曲線溝部141bを具備する。
第一溝部141aは、直線状に形成される溝である。第一溝部141aは、その長手方向が第一プレート140の長手方向(図5から図7までにおける上下方向)と平行になるように形成される。
曲線溝部141bは、所定の半径を有する円弧状に形成される溝である。曲線溝部141bは、第一溝部141aの一端(下端)に連接される。曲線溝部141bは、図5から図7までにおいて、上から下に向かうにつれて左方に曲がるように形成される。曲線溝部141bの半径は、作動ギヤ120の回転中心から作用軸130までの距離(正面視における作用軸130の回転軌跡の半径)と同一の値になるように設定される。
上述の如く第一溝部141aおよび曲線溝部141bを形成することにより、第一溝141は正面視略J字状に形成される。
可動物案内溝142・142・・・は、第二可動物210が所定の方向に運動するように案内する溝である。可動物案内溝142・142・・・は、第一プレート140の上部に、当該第一プレート140を前後方向に貫通するように形成される長孔である。可動物案内溝142・142・・・は、左右に2つ、上下に2つ並ぶように4つ形成される。左側の2つの可動物案内溝142・142は、下から上に向かうにつれて左方に延びるように傾斜して形成される。右側の2つの可動物案内溝142・142は、下から上に向かうにつれて右方に延びるように傾斜して形成される。
回転軸150は、第一プレート140の回転中心となるものである。回転軸150は、平面視コ字状の支持部材151を介して、第一プレート140の背面に固定される。回転軸150は、その軸線方向を前後方向に向けられた状態で、その一端を支持部材151の背面に固定され、その他端を後方に延設される。回転軸150は、正面視(図7参照)において、第一溝141の第一溝部141aの長手方向延長線上に配置される。回転軸150の他端(後端)は、ベース部材111に回動可能に支持される。
図4、図5および図8に示す第一可動物160は、第一プレート140とともに回転可能に設けられるものである。第一可動物160は、主として内部装飾部材161および外部装飾部材162により構成される。
内部装飾部材161は、上下方向に長い部材である。内部装飾部材161の前面には、上下方向中途部から上部にかけて適宜装飾がなされる。内部装飾部材161は、第一プレート140の上端から下端近傍までを前方から覆うようにして、当該第一プレート140に固定される。
外部装飾部材162は、上下方向に長い略板状の部材である。外部装飾部材162の前面には、適宜模様が形成され、色彩が施される。外部装飾部材162は、内部装飾部材161の下部を前方から覆うようにして、当該内部装飾部材161に固定される。
図5、図6および図9に示す第二プレート170は、上下方向に長い略板状の部材である。第二プレート170は、第一プレート140の背後(後方)において、その板面が前後方向を向くように配置される。第二プレート170は、正面視において第一プレート140と重複するように配置される。第二プレート170は、第一プレート140に対して、当該第一プレート140の長手方向(図5、図6および図9における上下方向)に沿って摺動可能となるように支持される。第二プレート170には、第二溝171およびラック部172が形成される。
第二溝171は、作用軸130が挿通される溝である。第二溝171は、第二プレート170の下部に、当該第二プレート170を前後方向に貫通するように形成される。第二溝171は、第二溝部171aおよび摺動溝部171bを具備する。
第二溝部171aは、直線状に形成される溝である。第二溝部171aは、その長手方向が第二プレート170の長手方向(図5、図6および図9における上下方向)と平行になるように形成される。第二溝部171aの形状は、第一溝141の第一溝部141aと同一形状となるように形成される。
摺動溝部171bは、直線状に形成される溝である。摺動溝部171bは、その長手方向が第二プレート170の長手方向(図5、図6および図9における上下方向)と垂直な方向(図5、図6および図9における左右方向)を向くように形成される。摺動溝部171bの一端(右端)は、第二溝部171aの一端(下端)に連接される。この際、第二溝部171aと摺動溝部171bとの接続部の曲率半径は、第一溝141における第一溝部141aと曲線溝部141bとの接続部の曲率半径よりも小さくなるように形成される。これによって、第一溝141の第一溝部141aと第二溝171の第二溝部171aとを正面視において重ね合わせた場合(図9参照)、摺動溝部171bの他端(左端)は、曲線溝部141bの左端よりも上方に位置することになる。なお、図9における摺動溝部171bの他端(左端)と曲線溝部141bの左端の左右方向位置は一致するように形成される。
上述の如く第二溝部171aおよび摺動溝部171bを形成することにより、第二溝171は正面視略逆L字状に形成される。
ラック部172は、第二プレート170の上部の左側部に形成される。ラック部172には、左方から駆動ギヤ173が噛合される。当該駆動ギヤ173は、第一プレート140の背面(後面)に回動可能に支持される。
図5および図9に示す摺動プレート180は、上下方向に長い略板状の部材である。摺動プレート180は、第一プレート140および第二プレート170の背後(後方)において、その板面が前後方向を向くように配置される。摺動プレート180は、第一プレート140に対して、当該第一プレート140の長手方向(図5および図9における上下方向)に沿って摺動可能となるように支持される。摺動プレート180には、ラック部181および可動物駆動溝182・182・・・が形成される。
ラック部181は、摺動プレート180の下部の左側部に形成される。ラック部181には、左方から従動ギヤ184が噛合される。当該従動ギヤ184は、第一プレート140の背面(後面)に回動可能に支持される。また、従動ギヤ184の前面には、当該従動ギヤ184と同軸上に伝達ギヤ183が固定される。伝達ギヤ183は駆動ギヤ173と噛合される。
可動物駆動溝182・182・・・は、第二可動物210に駆動力を伝達するための溝である。可動物駆動溝182・182・・・は、摺動プレート180の上部に、当該摺動プレート180を前後方向に貫通するように形成される長孔である。可動物駆動溝182・182・・・は、左右に2つ、上下に2つ並ぶように4つ形成される。可動物駆動溝182・182・・・は、長手方向が左右方向を向くように形成される。4つの可動物駆動溝182・182・・・は、それぞれ4つの可動物案内溝142・142・・・と正面視において一部が重複するように(図9参照)配置される。
摺動プレート180には、戻りバネ185が設けられる。戻りバネ185は引張バネであり、その一端(上端)は摺動プレート180の上下中途部に連結され、その他端(下端)は第一プレート140の上下中途部に連結される。摺動プレート180は、戻りバネ185によって常時下方に向かって付勢される。また、戻りバネ185が摺動プレート180を下方に付勢する力は、当該摺動プレート180、従動ギヤ184、伝達ギヤ183および駆動ギヤ173を介して第二プレート170に伝達される。すなわち、第二プレート170は、戻りバネ185によって常時上方に向かって付勢される。
図5および図7から図9までに示す左連結プレート190は、第二可動物210を第一プレート140および摺動プレート180に連結するものである。左連結プレート190は、略板状の部材であり、第一プレート140の前方かつ内部装飾部材161の背後(後方)において、その板面が前後方向を向くように配置される。左連結プレート190の背面(後面)には、上下方向に並ぶ2つの案内軸191・191が後方に向かって突設される。上側の案内軸191は、第一プレート140の左上側の可動物案内溝142および摺動プレート180の左上側の可動物駆動溝182に挿通される。下側の案内軸191は、第一プレート140の左下側の可動物案内溝142および摺動プレート180の左下側の可動物駆動溝182に挿通される。
右連結プレート200は、第二可動物210を第一プレート140および摺動プレート180に連結するものである。右連結プレート200は、略板状の部材であり、第一プレート140の前方かつ内部装飾部材161の背後(後方)において、その板面が前後方向を向くように配置される。また、右連結プレート200は、左連結プレート190と左右方向に並べて配置される。右連結プレート200の背面(後面)には、上下方向に並ぶ2つの案内軸201・201が後方に向かって突設される。上側の案内軸201は、第一プレート140の右上側の可動物案内溝142および摺動プレート180の右上側の可動物駆動溝182に挿通される。下側の案内軸201は、第一プレート140の右下側の可動物案内溝142および摺動プレート180の右下側の可動物駆動溝182に挿通される。
図4、図5および図8に示す第二可動物210は、第一可動物160とともに回転可能に設けられ、第二プレート170の摺動運動に連動して運動するものである。第二可動物210は、主として左可動物211および右可動物212により構成される。
左可動物211および右可動物212は、上下方向に長い部材である。左可動物211および右可動物212の前面には、適宜模様が形成される。左可動物211および右可動物212は、左右に並べて外部装飾部材162の上方に配置され、内部装飾部材161の上部を前方から覆うように配置される。
左可動物211の背面(後面)は、左連結プレート190の前面に固定される。
右可動物212の背面(後面)は、右連結プレート200の前面に固定される。
左可動物211の背面(後面)は、左連結プレート190の前面に固定される。
右可動物212の背面(後面)は、右連結プレート200の前面に固定される。
上述の如く構成された可動役物装置100において、図5および図6に示すように、第二プレート170の第二溝171の内部および第一プレート140の第一溝141の内部には後方から作用軸130が挿通される。この状態でモータ110の駆動力により作動ギヤ120を回転させることで、第一プレート140および第二プレート170を回転軸150周りに回転させ、また、第二プレート170を第一プレート140に対して摺動させることができる。
なお、第一溝141は、作用軸130が内部を移動するのに伴って第一プレート140の回転とその回転の停止とを切り替えることができる。また、第二溝171は、作用軸130が内部を移動するのに伴って第二プレート170の第一プレート140に対する摺動とその摺動の停止とを切り替えることができる。
なお、第一溝141は、作用軸130が内部を移動するのに伴って第一プレート140の回転とその回転の停止とを切り替えることができる。また、第二溝171は、作用軸130が内部を移動するのに伴って第二プレート170の第一プレート140に対する摺動とその摺動の停止とを切り替えることができる。
以下では、図10から図12までの模式図を用いて、作用軸130の回転による第一プレート140および第二プレート170の動作について説明する。
なお、図中の点Gは作動ギヤ120(図6から図9参照)の回転中心を、図中の一点鎖線Lは作用軸130の回転軌跡を、それぞれ示している。作用軸130は作動ギヤ120に固定されているため、回転軌跡Lは、回転中心Gを中心とする円形となる。
図10(a)に示すように、第一プレート140および第二プレート170の長手方向が上下方向を向いている場合、戻りバネ185(図9参照)の付勢力によって第二プレート170は第一プレート140に対して最も上方に摺動した状態に保持される。この場合、第一溝141の第一溝部141aおよび第二溝171の第二溝部171aは完全に重なるように配置される。この場合、作用軸130は、第一溝141における第一溝部141aと曲線溝部141bとの接続部、および第二溝171における第二溝部171aと摺動溝部171bとの接続部の近傍に位置している。
なお、この状態における第一プレート140の回転軸150周りの回転位置を「基準位置」と規定する。
なお、この状態における第一プレート140の回転軸150周りの回転位置を「基準位置」と規定する。
図10(a)に示す状態から、モータ110を駆動させ、作動ギヤ120を正面視時計回りに回転させると(図5等参照)、作用軸130は回転軌跡Lに沿って正面視時計回りに回転する。
図10(b)に示すように、作用軸130は、第一溝部141aおよび第二溝部171aを右方に押しながら回転する。このため、第一プレート140および第二プレート170は回転軸150を中心として正面視反時計回りに回転する。
図11(a)に示すように、第一プレート140および第二プレート170が基準位置に対して所定角度(本実施形態においては、約40度)に回転すると、正面視における曲線溝部141bの形状と作用軸130の回転軌跡Lとが一致する。
図11(b)に示すように、図11(a)に示す状態からさらに作用軸130を回転させると、当該作用軸130の回転軌跡Lと曲線溝部141bとが一致しているため、作用軸130は第一プレート140をいずれかの方向に押すことなく、当該曲線溝部141b内を移動する。したがって、第一プレート140は回転することがない。
一方、作用軸130は摺動溝部171bを右下方に押しながら回転する。このため、第二プレート170は第一プレート140に対して下方(右下方)に摺動する。
このように、図11(b)に示す状態においては、第一プレート140を回転させることなく、第二プレート170のみを摺動させることができる。
一方、作用軸130は摺動溝部171bを右下方に押しながら回転する。このため、第二プレート170は第一プレート140に対して下方(右下方)に摺動する。
このように、図11(b)に示す状態においては、第一プレート140を回転させることなく、第二プレート170のみを摺動させることができる。
図12に示すように、作用軸130が曲線溝部141bの下端に位置するまで回転した場合、当該曲線溝部141bの下端と摺動溝部171bの下端とが一致し、第二プレート170の摺動運動が終了する。
以上の如く、作用軸130を正面視時計回りに回転させることで、(1)第一プレート140および第二プレート170を反時計回りに回転させる運動、(2)第一プレート140の回転を所定角度において止めた状態で、第二プレート170を第一プレート140に対して下方(右下方)に摺動させる運動、の2つの運動を順に行うことができる。
なお、図12に示す状態において、モータ110(図5参照)を逆回転させて作用軸130を上記と逆方向(正面視反時計回り)に回転させることで、図10から図12までに示した運動と逆の運動を行うことができる。
すなわち、作用軸130を正面視反時計回りに回転させることで、(1)第一プレート140の回転を所定角度において止めた状態で、第二プレート170を第一プレート140に対して上方(左上方)に摺動させる運動、(2)第一プレート140および第二プレート170を反時計回りに回転させる運動、の2つの運動を順に行うことができる。
以下では、図4および図10から図21までを用いて、上述の如く作用軸130を回転させて第一プレート140および第二プレート170を運動させた場合(図10から図12までを参照)の可動役物装置100全体の様子について説明する。
第一プレート140が基準位置(図10(a)参照)にある場合、第二可動物210は図4に示すようにその長手方向を上下方向に向けた状態に保持される。
作用軸130を回転させ、図10(b)に示すように第一プレート140および第二プレート170を回転させると、図13に示すように、その他の部材(左連結プレート190および右連結プレート200等)も回転軸150を中心として反時計回りに回転する。
作用軸130を図11(a)に示す位置まで回転させると、第一プレート140、第一可動物160および第二可動物210等は図14および図15に示すように左方に傾いた状態になる。この状態においては、第二可動物210が第一可動物160に対して摺動することはない。
さらに作用軸130を回転させると、図11(b)、図16および図17に示すように、第一プレート140は回転することなく、第二プレート170のみが下方に摺動する。
図17に示すように、第二プレート170が下方に摺動すると、駆動ギヤ173、伝達ギヤ183および従動ギヤ184を介して摺動プレート180がその長手方向上方(図17における左上方)に摺動される。
摺動プレート180が上方に摺動すると、当該摺動プレート180の可動物駆動溝182・182・・・に挿通された左連結プレート190の案内軸191・191および右連結プレート200の案内軸201・201が上方(左上方)に押し上げられる。この際、当該案内軸191・191および案内軸201・201は第一プレート140に形成された可動物案内溝142・142・・・に案内されているため、左連結プレート190および右連結プレート200は、上方(左上方)に移動するにつれて第一プレート140の左右外側へと開くように摺動する(図16参照)。
作用軸130を図12に示す状態まで回転させると、図18および図19に示すように、摺動プレート180は最も上方(左上方)まで摺動する。この際、左連結プレート190および右連結プレート200は最も上方(左上方)まで摺動し、かつ最も第一プレート140の左右外側へと開いた状態になる。したがって、図20に示すように、当該左連結プレート190および右連結プレート200に固定されている左可動物211および右可動物212も、第一可動物160に対して上方(左上方)に摺動し、かつ当該第一可動物160の左右外側へと開いた状態になる。
この場合、図21に示すように、遊技盤5上では、可動役物装置100が液晶画面20と重複する位置まで左方に傾斜し、かつ第二可動物210が左右に開いた状態となる。これによって、遊技者に視覚的な印象を与えることができる。
なお、図20に示す状態において、モータ110(図5参照)を逆回転させて作用軸130を上記と逆方向(正面視反時計回り)に回転させることで、図13から図20までに示した運動と逆の運動を行うことができる。
すなわち、作用軸130を正面視反時計回りに回転させると、まず第一可動物160および第二可動物210を左方に傾けたまま左右に開いた第二可動物210(左可動物211および右可動物212)を閉じ、その後、第一可動物160および第二可動物210を回転軸150を中心として正面視時計回りに回転させ、図3および図4に示す状態に戻すことができる。
以上の如く、本実施形態に係る遊技機1の可動役物装置100は、
モータ110(駆動源)と、
モータ110の駆動力により回転する作動ギヤ120(回転体)と、
作動ギヤ120の回転中心Gから所定距離離れた位置に、ギヤ回転軸121(作動ギヤ120の回転軸)方向と平行に立設される作用軸130と、
ギヤ回転軸121方向と平行な回転軸150周りに回転可能であるとともに、作用軸130が挿通される第一溝141を備える第一プレート140と、
第一プレート140の板面と重複するように配置され、第一プレート140に対して、当該第一プレート140の回転軸150方向と垂直な方向に摺動可能に設けられるとともに、作用軸130が挿通される第二溝171を備える第二プレート170と、
第一プレート140とともに回転可能に設けられる第一可動物160と、
第一可動物160とともに回転可能に設けられ、第二プレート170の摺動運動に連動して運動する第二可動物210と、
を具備し、
第一溝141は、作用軸130が内部を移動するのに伴って第一プレート140の回転とその回転の停止とを切り替えるものであって、
作用軸130が内部を移動している際に第一プレート140を回転させる第一溝部141aと、
第一溝部141aの一端に連接され、第一プレート140が基準位置に対して所定角度に回転した状態において作動ギヤ120が回転した際に作用軸130が描く回転軌跡Lに沿うように形成され、作用軸130が内部を移動している際に第一プレート140を回転させない曲線溝部141bと、
を備え、
第二溝171は、作用軸130が内部を移動するのに伴って第二プレート170の第一プレート140に対する摺動とその摺動の停止とを切り替えるものであって、
第一溝部141aの形状と同一形状であり、かつ第一溝部141aと重複するように形成され、作用軸130が内部を移動している際に第二プレート170を第一プレート140に対して摺動させない第二溝部171aと、
第二溝部171aの一端に曲線溝部141bの形状と同じ方向に曲がるように連接され、第二溝部171aとの接続部の曲率半径が、曲線溝部141bの第一溝部141aとの接続部の曲率半径よりも小さくなるように形成され、作用軸130が内部を移動している際に第二プレート170を第一プレート140に対して摺動させる摺動溝部171bと、
を備えるものである。
モータ110(駆動源)と、
モータ110の駆動力により回転する作動ギヤ120(回転体)と、
作動ギヤ120の回転中心Gから所定距離離れた位置に、ギヤ回転軸121(作動ギヤ120の回転軸)方向と平行に立設される作用軸130と、
ギヤ回転軸121方向と平行な回転軸150周りに回転可能であるとともに、作用軸130が挿通される第一溝141を備える第一プレート140と、
第一プレート140の板面と重複するように配置され、第一プレート140に対して、当該第一プレート140の回転軸150方向と垂直な方向に摺動可能に設けられるとともに、作用軸130が挿通される第二溝171を備える第二プレート170と、
第一プレート140とともに回転可能に設けられる第一可動物160と、
第一可動物160とともに回転可能に設けられ、第二プレート170の摺動運動に連動して運動する第二可動物210と、
を具備し、
第一溝141は、作用軸130が内部を移動するのに伴って第一プレート140の回転とその回転の停止とを切り替えるものであって、
作用軸130が内部を移動している際に第一プレート140を回転させる第一溝部141aと、
第一溝部141aの一端に連接され、第一プレート140が基準位置に対して所定角度に回転した状態において作動ギヤ120が回転した際に作用軸130が描く回転軌跡Lに沿うように形成され、作用軸130が内部を移動している際に第一プレート140を回転させない曲線溝部141bと、
を備え、
第二溝171は、作用軸130が内部を移動するのに伴って第二プレート170の第一プレート140に対する摺動とその摺動の停止とを切り替えるものであって、
第一溝部141aの形状と同一形状であり、かつ第一溝部141aと重複するように形成され、作用軸130が内部を移動している際に第二プレート170を第一プレート140に対して摺動させない第二溝部171aと、
第二溝部171aの一端に曲線溝部141bの形状と同じ方向に曲がるように連接され、第二溝部171aとの接続部の曲率半径が、曲線溝部141bの第一溝部141aとの接続部の曲率半径よりも小さくなるように形成され、作用軸130が内部を移動している際に第二プレート170を第一プレート140に対して摺動させる摺動溝部171bと、
を備えるものである。
このように構成することにより、1つの可動物(第一可動物160)および当該第一可動物160に設けられた別の可動物(第二可動物210)を動作させる可動役物装置100において、1つのモータ110で、一方の可動物を動作させて停止させた後に、他方の可動物を動作させることができる。
また、作動ギヤ120、作用軸130、第一プレート140および第二プレート170を重複して配置することになり、可動役物装置100をコンパクトに構成することができる。したがって、狭い空間に可動役物装置100を配置し易くなり、ひいては遊技機1に可動役物装置100を容易に適用することができる。
さらに、1つのモータ110で2つの可動物(第一可動物160および第二可動物210)を別々に動作させる(2つの運動を順に行う)機構を簡単に構成することができる。より詳細には、モータ110により回転する作用軸130と、所定の溝を形成した2つのプレート(第一プレート140および第二プレート170)と、により可動役物装置100の動作機構を構成することができる。したがって、複雑な機構(クランク機構等)を要することがなく、簡単に構成することができる。
また、作動ギヤ120、作用軸130、第一プレート140および第二プレート170を重複して配置することになり、可動役物装置100をコンパクトに構成することができる。したがって、狭い空間に可動役物装置100を配置し易くなり、ひいては遊技機1に可動役物装置100を容易に適用することができる。
さらに、1つのモータ110で2つの可動物(第一可動物160および第二可動物210)を別々に動作させる(2つの運動を順に行う)機構を簡単に構成することができる。より詳細には、モータ110により回転する作用軸130と、所定の溝を形成した2つのプレート(第一プレート140および第二プレート170)と、により可動役物装置100の動作機構を構成することができる。したがって、複雑な機構(クランク機構等)を要することがなく、簡単に構成することができる。
なお、本実施形態においては、駆動源としてモータ110を用いるものとしたが、その他作動ギヤ120を回転させることができる駆動源(例えば、エアシリンダ等)であっても良い。
また、本実施形態においては、回転体として作動ギヤ120を用いたが、ギヤに限らず、作用軸130を所定の回転中心周りに回転させることができる部材(例えば、ギヤが形成されていない平板等)であれば良い。
また、第一プレート140と第二プレート170の前後方向の配置順は本実施形態に限定しない。
また、本実施形態においては、第一溝141は貫通孔であるものとして説明したが、第一プレート140の背面(後面)に、当該第一プレート140を貫通することなく作用軸130を案内する溝を形成したものであっても良い。
また、本実施形態においては、第一溝部141aは直線状に形成されるものとしたが、当該第一溝部141aの形状は、曲線状等、作用軸130が内部を移動することができる形状であって、当該作用軸130が内部を移動するのに伴って第一プレート140を回転させることが可能な形状であれば、どのような形状であっても良い。
また、第一可動物160および第二可動物210の形状は本実施形態のものに限定するものではない。
また、本実施形態においては、第二可動物210は上方に摺動しながら左右に開くものとしたが、第二可動物210の運動はこれに限るものではない。すなわち、第二プレート170の摺動運動に連動して運動するもの(例えば、所定の回転軸周りに回転運動するもの等)であれば良い。
また、本実施形態においては、回転体として作動ギヤ120を用いたが、ギヤに限らず、作用軸130を所定の回転中心周りに回転させることができる部材(例えば、ギヤが形成されていない平板等)であれば良い。
また、第一プレート140と第二プレート170の前後方向の配置順は本実施形態に限定しない。
また、本実施形態においては、第一溝141は貫通孔であるものとして説明したが、第一プレート140の背面(後面)に、当該第一プレート140を貫通することなく作用軸130を案内する溝を形成したものであっても良い。
また、本実施形態においては、第一溝部141aは直線状に形成されるものとしたが、当該第一溝部141aの形状は、曲線状等、作用軸130が内部を移動することができる形状であって、当該作用軸130が内部を移動するのに伴って第一プレート140を回転させることが可能な形状であれば、どのような形状であっても良い。
また、第一可動物160および第二可動物210の形状は本実施形態のものに限定するものではない。
また、本実施形態においては、第二可動物210は上方に摺動しながら左右に開くものとしたが、第二可動物210の運動はこれに限るものではない。すなわち、第二プレート170の摺動運動に連動して運動するもの(例えば、所定の回転軸周りに回転運動するもの等)であれば良い。
また、本実施形態においては、回転軸150は、正面視において第一溝141の第一溝部141aの長手方向延長線上に配置されるものとしたが、回転軸150の配置はこれに限るものではない。
また、本実施形態においては、摺動溝部171bは、その長手方向が第二プレート170の長手方向と垂直な方向、すなわち第二溝部171aと垂直な方向を向くように(第二溝部171aと摺動溝部171bとがなす角が90度になるように)形成するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、摺動溝部171bは、第二溝部171aの下端に曲線溝部141bの形状と同じ方向に曲がるように連接され、第二溝部171aとの接続部の曲率半径が、曲線溝部141bの第一溝部141aとの接続部の曲率半径よりも小さくなるように形成されていれば、その長手方向の向きを限定するものではない。なお、この場合、第二プレート170を円滑に摺動させるため、第二溝部171aと摺動溝部171bとがなす角は90度以上であることが望ましい。
また、本実施形態においては、第二溝171の摺動溝部171bは直線状に形成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、曲線状や折れ線状に形成することも可能である。
また、本実施形態においては、作用軸130によって第一プレート140および第二プレート170の2つのプレートを動作させるものとしたが、これに限らず3つ以上のプレートを作用軸130により動作させる構成であっても良い。
また、本実施形態においては、摺動溝部171bは、その長手方向が第二プレート170の長手方向と垂直な方向、すなわち第二溝部171aと垂直な方向を向くように(第二溝部171aと摺動溝部171bとがなす角が90度になるように)形成するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、摺動溝部171bは、第二溝部171aの下端に曲線溝部141bの形状と同じ方向に曲がるように連接され、第二溝部171aとの接続部の曲率半径が、曲線溝部141bの第一溝部141aとの接続部の曲率半径よりも小さくなるように形成されていれば、その長手方向の向きを限定するものではない。なお、この場合、第二プレート170を円滑に摺動させるため、第二溝部171aと摺動溝部171bとがなす角は90度以上であることが望ましい。
また、本実施形態においては、第二溝171の摺動溝部171bは直線状に形成されるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、曲線状や折れ線状に形成することも可能である。
また、本実施形態においては、作用軸130によって第一プレート140および第二プレート170の2つのプレートを動作させるものとしたが、これに限らず3つ以上のプレートを作用軸130により動作させる構成であっても良い。
また、本実施形態においては、図22(a)に示すように、第二溝部171aの形状は第一溝部141aの形状と同一形状(直線状)となるように形成するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。
すなわち、図22(b)に示すように、第二溝部171aの形状は、第一溝141のうち少なくとも第一溝部141aを含む部分の形状(より詳細には第一溝部141aの全部および曲線溝部141bのうち第一溝部141a側の一部からなる形状)と同一形状であり、かつ第一溝部141aおよび曲線溝部141bと重複するように形成されるものであっても良い。
このように構成した第二溝171と第一溝141とを比較すると、第二溝171は、第一溝141の直線部分(第一溝部141a)から曲線部分(曲線溝部141b)の中途部までは、第一溝141と同一の形状であり、その後、第一溝141の曲線溝部141bの形状と同じ方向に、当該曲線溝部141bよりも急激に曲がるような形状を有している。
このような第一溝141および第二溝171を有する可動役物装置100において、作用軸130を回転させた場合、まず第一可動物160および第二可動物210が共に回転し、その後いずれも一旦停止し、一定時間経過後に第二可動物210のみが摺動運動する。このように、第二溝171の形状を任意に変更することで、可動役物装置100の動作態様を変更することができる。
すなわち、図22(b)に示すように、第二溝部171aの形状は、第一溝141のうち少なくとも第一溝部141aを含む部分の形状(より詳細には第一溝部141aの全部および曲線溝部141bのうち第一溝部141a側の一部からなる形状)と同一形状であり、かつ第一溝部141aおよび曲線溝部141bと重複するように形成されるものであっても良い。
このように構成した第二溝171と第一溝141とを比較すると、第二溝171は、第一溝141の直線部分(第一溝部141a)から曲線部分(曲線溝部141b)の中途部までは、第一溝141と同一の形状であり、その後、第一溝141の曲線溝部141bの形状と同じ方向に、当該曲線溝部141bよりも急激に曲がるような形状を有している。
このような第一溝141および第二溝171を有する可動役物装置100において、作用軸130を回転させた場合、まず第一可動物160および第二可動物210が共に回転し、その後いずれも一旦停止し、一定時間経過後に第二可動物210のみが摺動運動する。このように、第二溝171の形状を任意に変更することで、可動役物装置100の動作態様を変更することができる。
なお、第二溝部171aの形状を第一溝部141aの一部(具体的には、曲線溝部141bと反対側の端部から中途部まで)と同一形状とし、当該第二溝部171aの一端(下端)に摺動溝部171bを連接する構成とすることも可能である。
このような第一溝141および第二溝171を有する可動役物装置100において、作用軸130を回転させた場合、まず第一可動物160および第二可動物210が共に回転し、第一可動物160が回転している最中に第二可動物210が摺動運動を開始する。このように、第二溝171の形状を任意に変更することで、可動役物装置100の動作態様を変更することができる。
このような第一溝141および第二溝171を有する可動役物装置100において、作用軸130を回転させた場合、まず第一可動物160および第二可動物210が共に回転し、第一可動物160が回転している最中に第二可動物210が摺動運動を開始する。このように、第二溝171の形状を任意に変更することで、可動役物装置100の動作態様を変更することができる。
1:遊技機,100:可動役物装置,110:モータ(駆動源),120:作動ギヤ(回転体),130:作用軸,140:第一プレート,141:第一溝,141a:第一溝部,141b:曲線溝部,150:回転軸,160:第一可動物,170:第二プレート,171:第二溝,171a:第二溝部,171b:摺動溝部,210:第二可動物
Claims (1)
- 駆動源と、
前記駆動源の駆動力により回転する回転体と、
前記回転体の回転中心から所定距離離れた位置に、当該回転体の回転軸方向と平行に立設される作用軸と、
前記回転体の回転軸方向と平行な回転軸周りに回転可能であるとともに、前記作用軸が挿通される第一溝を備える第一プレートと、
前記第一プレートの板面と重複するように配置され、前記第一プレートに対して、当該第一プレートの回転軸方向と垂直な方向に摺動可能に設けられるとともに、前記作用軸が挿通される第二溝を備える第二プレートと、
前記第一プレートとともに回転可能に設けられる第一可動物と、
前記第一可動物とともに回転可能に設けられ、前記第二プレートの摺動運動に連動して運動する第二可動物と、
を具備し、
前記第一溝は、前記作用軸が内部を移動するのに伴って前記第一プレートの回転とその回転の停止とを切り替えるものであって、
前記作用軸が内部を移動している際に前記第一プレートを回転させる第一溝部と、
前記第一溝部の一端に連接され、前記第一プレートが基準位置に対して所定角度に回転した状態において前記回転体が回転した際に前記作用軸が描く回転軌跡に沿うように形成され、前記作用軸が内部を移動している際に前記第一プレートを回転させない曲線溝部と、
を備え、
前記第二溝は、前記作用軸が内部を移動するのに伴って前記第二プレートの前記第一プレートに対する摺動とその摺動の停止とを切り替えるものであって、
前記第一溝のうち少なくとも前記第一溝部の一部の形状と同一形状であり、かつ当該一部と重複するように形成され、前記作用軸が内部を移動している際に前記第二プレートを前記第一プレートに対して摺動させない第二溝部と、
前記第二溝部の一端に前記曲線溝部の形状と同じ方向に曲がるように連接され、前記第二溝部との接続部の曲率半径が、前記曲線溝部の前記第一溝部との接続部の曲率半径よりも小さくなるように形成され、前記作用軸が内部を移動している際に前記第二プレートを前記第一プレートに対して摺動させる摺動溝部と、
を備える遊技機の可動役物装置。
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