JP6329116B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技の進行に応じて種々の演出を行う装飾装置を備えた遊技機に関する。
パチンコ機をはじめとする遊技機では、遊技の進行に応じて種々の演出が行われる。近年は、遊技機における演出の内容も多様化する傾向にあり、遊技盤に形成されている遊技領域に、液晶表示装置等により構成される図柄表示装置を有する大型のセンター役物を設けて、各種の図柄を表示したり、アニメーションや映像などを表示させることで、種々の演出が行われるようになっている。また、近年の遊技機では、センター役物とは別に演出用の装飾体が設けられていることが多い。この装飾体は、可動部材や発光部材などを有しており、遊技の進行に伴って可動部材を動作させたり、発光部材を発光させる等して、遊技機の演出を行っている。また、近年の遊技機では、センター役物での演出と装飾体での演出とを複合的に行うことで、より興趣を向上させるような演出を行うことができるようになっている。
近年の遊技機は、演出の多様化に伴って、この装飾体における可動部材の数が増加する傾向にあり、またこれら可動部材の動作パターンも多様化する傾向にある。そのため、装飾体の構成が複雑になりがちであり、部品点数が増加し、製造コストも高くなってしまうという問題があった。そのような問題を解決するため、下記に示す特許文献1では、複雑でない機構を用いて、一つの駆動源で複数の可動部材を動作させることができる役物装置を備えた遊技機が開示されている。
特開2014−217596号公報
しかしながら、特許文献1に記載された遊技機の役物装置は、遊技の進行に応じて可動部材や装飾体が動作するように構成されているものの、単に平面的に動作するにとどまっていたため、遊技者の遊技に対する興趣を大きく向上させるのが難しいという問題があった。また、近年の遊技機は、演出の多様化に伴って、アニメーションや映像等を用いた演出効果と、可動部材や装飾体の動きを用いた演出効果とを相乗的に組み合わせて行うところ、特許文献1に記載された遊技機では、アニメーションや映像等を用いた演出の方が役物装置における可動部材や装飾体の動きを用いた演出よりも強く、役物装置の演出効果が目立たなくなってしまう傾向があった。
本発明は、このような問題点を鑑みてなされたものであり、より遊技の興趣を向上させることが可能な装飾可動体を備えた遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)駆動モータと、前記駆動モータの回転駆動によって駆動する可動体とを有し、遊技の演出を向上させるための装飾装置を備えている遊技機であって、前記可動体は、所定の装飾が施された装飾体本体と、前記装飾体本体に取り付けられており、所定の装飾が施された可動部材と、前記駆動モータの駆動力が伝達されて、遊技者が前記装飾体本体を視認可能な第1の位置と、前記遊技者が前記装飾体本体を視認できない第2の位置との間で移動可能に形成し、前記装飾体本体が前記第2の位置に位置すると、前記可動部材に対して所定の動作をさせるように構成された伝達部とを備えたことを特徴とする遊技機、
(2)可動部材と伝達部とが互いに対峙するように配置されており、前記伝達部は、押圧部を有しており、前記可動部材は、前記押圧部に押圧される被押圧部を有しており、前記伝達部が移動すると前記押圧部が前記被押圧部を押圧して、装飾体本体が所定の動作を行うように構成されている上記(1)記載の遊技機、
(3)装飾体本体は、所定の回転軸を中心にして第1の位置と第2の位置との間を回転するように構成されており、伝達部は、前記回転軸を中心に回転し、押圧部は前記伝達部の回転に伴って回転しながら、被押圧部を押圧する上記(1)又は(2)記載の遊技機を要旨とする。
本発明によれば、装飾体が、駆動軸部材が回転駆動する駆動軸とは異なる位置において回転する回転軸を中心にして装飾可動体が回転するように構成されているので、より簡略化した構成で少ない部品点数で装飾体を構成しており、より簡略化した構成で遊技者の興趣を大きく向上させることができる遊技機を提供することが可能になる。また、本発明によれば、部品点数も減少させることができるので、製造コストも大幅に低減することも可能になる。
本発明に係る遊技機の第1の実施の形態を表す正面図である。 本実施の形態の遊技機に係る装飾装置の斜視図である。 装飾装置の斜視図である。 装飾装置に係る第1可動体の分解斜視図である。 第1可動体の分解斜視図である。 第1可動部材と第1固定体との関係を説明する説明図である。 本発明に係る遊技機における装飾装置の第2の実施の形態を表す斜視図である。 装飾装置の斜視図である。 装飾装置の分解斜視図である。 装飾装置の分解斜視図である。 装飾装置に係る第1可動体の分解斜視図である。 第1可動体の分解斜視図である。 第1可動部材の被押圧部と押圧部との関係を説明する説明図である。
本発明に係る遊技機の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本明細書では、本発明に係る遊技機の第1の実施の形態について説明した後に、本発明に係る遊技機の第2の実施の形態について説明する。
また、本明細書では、本発明に係る遊技機の例としてパチンコ遊技機を用いて説明するが、本発明は、例えばスロットマシンのようなパチンコ遊技機以外の遊技機にも適用することが可能である。また、本明細書においては、パチンコ遊技機(以下、単に「遊技機」と言う。)及び遊技機を構成する各部材の「前側」、「後側」は、遊技機を正面から見た場合における正面側(前面側)、裏面側(後面側)を示すものとし、遊技機及び遊技機を構成する各部材に関して「上側」、「下側」、「左側」及び「右側」は、図1に示すように遊技機を正面から見た場合における上側、下側、左側及び右側を示すものとする。また、本明細書においては、遊技球が各種入賞口に流入することを「入賞」と言い、遊技球が入賞することによって遊技者に払い出される遊技球のことを「賞球」と言う。
まず、本発明に係る遊技機1の第1の実施の形態について説明する。
図1に示すように、遊技機1は、機体の外郭を構成する縦長方形の外枠2を備えている。この外枠2の開口前面側には、縦長方形の中枠3が着脱自在に組み付けられている。中枠3は、全体的に合成樹脂材料を用いて形成されており、内部に遊技盤11等を取付固定することができるように構成されている。
前枠4は、中枠3の前面側に、該前枠4の左側に設けられたヒンジを中心に、中枠3に対して横開きをすることができるように開閉自在に組み付けられている。前枠4は、ガラス板5を備えており、遊技者が遊技盤11を視認することができ、かつ遊技盤11を保護することができるように構成されている。また、前枠4は、遊技に使用する遊技球を一時的に貯留する上受け皿6と、上受け皿6から溢れ出て流下した遊技球を貯留する下受け皿7をガラス板5の下方に備えている。
遊技機1は、内部に遊技球を遊技盤11に向けて弾発するための発射装置(図示せず)を備えており、この発射装置における弾発強さを操作ハンドル8の回動量によって調節することができるように構成されている。発射装置は、該発射装置で弾発された遊技球を後述するセンター役物18よりも右側へ流下させることも可能な強さまで、操作ハンドル8の回動量に応じた強さで遊技球を弾発することができるように構成されている。
また、上受け皿6には、遊技球を貯留する貯留スペースの前側に、遊技者が遊技中に押圧操作する各種ボタン9が配置されている。なお、図1中の符号10は、遊技の進行等に応じて各種の音声を出力するためのスピーカである。
遊技盤11は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材料により形成された略正方形の平板状の部材である。遊技盤11の前面には、案内レール12が半円弧状に配設されており、案内レール12の外側にはコーナー飾りが設けられている。この案内レール12は、前後方向に所定の厚さを有する部材で形成されている。
案内レール12は、遊技盤11の左右方向中央よりも左側の下部から遊技盤11の上部を経て該遊技盤11の左右方向中央よりも右側の上部まで、円弧を描くように形成されている。また、案内レール12は、遊技球が通過可能な誘導路13を有しており、発射装置で弾発された遊技球がこの誘導路13を通過して、遊技領域14に向けて案内される。
遊技領域14は、遊技盤11において、案内レール12の内側に形成されている。遊技領域14に案内された遊技球は、遊技領域14の上部から下部に向けて流下するように構成されている。遊技領域14には、通常入賞装置15、始動入賞装置16、大入賞装置17、センター役物18が設けられている。また、遊技領域14には、多数の誘導釘19が打たれており、さらに該遊技領域14の下部にはアウト口20が設けられている。遊技領域14を流下する遊技球は、誘導釘19に当たって流下方向を変化させながら、遊技領域14の上部から下部に向かって流下する。ほとんどの遊技球は、遊技領域14の最下部に設けられたアウト口20に流入し、これ以外の遊技球は各種入賞装置等に設けられた各種入賞口に入賞するように構成されている。
通常入賞装置15は、通常入賞口(図示せず)を有している。通常入賞口は、上方に向いて遊技領域14を流下する遊技球が入賞可能な大きさに開口形成されている。遊技機1は、この通常入賞口へ遊技球が入賞すると、所定数(例えば15個)の賞球を払い出すように構成されている。
始動入賞装置16は、センター役物18の下方に配置されている。この始動入賞装置16は始動入賞口(図示せず)を有しており、遊技球が始動入賞口に入賞すると遊技者に不利な通常遊技状態から遊技者に有利な大当り遊技状態で遊技を行うか否かを抽選するための大当り抽選を行うように構成されている。
大入賞装置17は、遊技領域14の左右方向中央よりも右方に配置されている。この大入賞装置17は、大入賞口(図示せず)を備えている。大入賞口は、通常遊技状態では遊技球が入賞することはなく、大当り抽選に当選して、遊技状態が通常遊技状態から大当り遊技状態へ移行した時に遊技球が入賞するように構成されている。この大入賞装置17は、大当り遊技状態では、所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、又は所定時間(例えば30秒)が経過するまでの間、遊技球が入賞するように構成されている。遊技機1は、大入賞口に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の数に対応した数の賞球を遊技者に払い出す。
センター役物18は、遊技領域14の略中央に設けられている。このセンター役物18は、遊技機1の裏ユニット(図示せず)に取付固定されている。また、センター役物18は、図柄表示装置31、装飾枠32及び装飾装置33を備えている。
図柄表示装置31は、遊技機1における視覚的な演出を行うためのものである。この図柄表示装置31としては、例えば液晶表示パネル等のような、従来から公知の表示装置を任意に選択して使用することができる。この図柄表示装置31は、遊技の状況に応じて種々の画像や動画、アニメーション等を表示することができるように構成されている。例えば、図柄表示装置31では、通常は縦に3つ並んだ数字の列を3列停止表示し、そのほかに画像やアニメーション等を表示させておいて、始動入賞口に遊技球が入賞すると、遊技機1の内部で行われる抽選に併せて各列の数字を変動表示させ、所定時間経過後に再び各列の数字を停止表示させる、と言うような表示が行われる。遊技機1では、この変動表示から停止表示に移行した際の数字の並び方によって、上記した大当り抽選に当選したか否かを遊技者に対して知らせるようになっている。なお、図1においては、説明の便宜上、図柄表示装置31の記載を省略している。また、本実施の形態では、図柄表示装置31の例として液晶表示装置を用いた例で説明したが、上記した演出表示を行うことができるものであれば、液晶表示装置以外のものを任意に選択して用いてもよい。
装飾枠32は、各種の装飾が施されている枠状の部材であり、遊技盤11の前側から取付固定されている。この装飾枠32は、図柄表示装置31の周囲を囲める大きさの開口部を有する枠状に形成されており、該装飾枠32の内側から図柄表示装置31に表示された各種図柄等を視認することができるように構成されている。また、装飾枠32には、遊技機1のコンセプトに応じた種々の絵柄や装飾が施されている。
図2及び図3に示すように、装飾装置33は、遊技の演出を向上させるためのもので、ベース部材34、第1駆動モータ35及び第2駆動モータ36、第1可動体37、第2可動体38及び第3可動体39、第1伝達部40、第2伝達部41及び第3伝達部42、並びに第1カバー体43、第2カバー体44及び第3カバー体45を備えている。
ベース部材34は、装飾装置33を遊技機1の所定位置に取付固定すると共に、該装飾装置33の基台となるものである。このベース部材34は、第1可動体収納部46、第2可動体収納部47及び第3可動体収納部48と、第1伝達部収納部49、第2伝達部支持部50、第3伝達部支持部51及び回転支持部収納部52とを備えている。
第1可動体収納部46は、第1可動体37を回転可能な状態で収納配置させるためのもので、該第1可動体37を収納配置させることができる大きさに形成されている。この時、第1可動体収納部46は、第1可動体37を前側から収納し、図2に示す軸Aを所定の回転軸として、該軸Aを中心に回転することが可能となるように配置される。
第2可動体収納部47は、第2可動体38を回転可能な状態で収納配置させるためのもので、該第2可動体38を収納配置させることができる大きさに形成されている。この時、第2可動体収納部47は、第2可動体38を前側から収納し、図2に示す軸Bを所定の回転軸として、該軸Bを中心に回転することが可能となるように配置される。
第3可動体収納部48は、第3可動体39を回転可能な状態で収納配置させるためのもので、該第3可動体39を収納配置させることができる大きさに形成されている。この時、第3可動体収納部48は、第3可動体39を前側から収納し、図2に示す軸Cを所定の回転軸として、該軸Cを中心に回転することが可能となるように配置される。なお、軸Cは、上記した軸Aと同じ位置であってもよいし、異なっていてもよい。
第1伝達部収納部49は、第1駆動モータ35に取り付けられている第1駆動ギヤ54、並びに後述する第1伝達部40を構成する第1従動ギヤ56及び第2従動ギヤ65を収納するためのもので、これら第1駆動ギヤ54、第1従動ギヤ56及び第2従動ギヤ65を収納することができる大きさに形成されている。この第1伝達部収納部49は、前方向に延出するように形成されており、上面が開口するように形成されている。この第1伝達部収納部49の上面には、第1駆動モータ取付部53がネジ止め等により取付固定されている。この第1駆動モータ取付部53は、金属板で形成されており、中央部よりも若干左奥側に位置するようにして取付固定されている。
第2伝達部支持部50は、第2伝達部41を構成する第3従動ギヤ66及び第4従動ギヤ86を収納支持するためのもので、これら第3従動ギヤ66及び第4従動ギヤ86を収納することができる大きさに形成されている。この第2伝達部支持部50も、前方向に延出するように形成されており、該第2伝達部支持部50の前側から第3従動ギヤ66及び第4従動ギヤ86を収納支持することができるように構成されている。
第3伝達部支持部51は、第3伝達部42を構成する第5従動ギヤ95及び第6従動ギヤ104を収納支持するためのもので、これら第5従動ギヤ95及び第6従動ギヤ104を収納支持することができる大きさに形成されている。この第3伝達部支持部51は、前方向に延出するように形成されており、該第3伝達部支持部51の前側から第5従動ギヤ95及び第6従動ギヤ104を収納支持することができるように構成されている。
回転支持部収納部52は、第3可動体39に設けられている回転支持部115を収納するためのもので、この回転支持部115を収納することができる大きさに形成されている。この回転支持部収納部52は、前方向に延出するように形成されており、該回転支持部収納部52の前側から回転支持部115を収納することができるように構成されている。
第1駆動モータ35は、第1可動体37、第2可動体38及び第3可動体39を回転駆動させるためのものである。この第1駆動モータ35は、第1駆動モータ取付部53にネジ止め等によって取付固定されている。この時、第1駆動モータ取付部53に開口形成されている貫通孔に第1駆動モータ35の軸部材を挿通させた状態で、第1駆動モータ取付部53に対してネジ止め等によって取付固定されている。また、第1駆動モータ35の軸部材の先端部には、第1駆動ギヤ54が設けられている。この第1駆動モータ35は、該第1駆動モータ取付部53をベース部材34に取り付けると、第1駆動ギヤ54が第1伝達部収納部49の内部に位置するように取り付けられる。なお、この第1駆動モータ35は、第1可動体37、第2可動体38及び第3可動体39を回転駆動させることができればよく、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。
第2駆動モータ36は、ベース部材34の下部に配置され、該ベース部材34とは別体で形成されている第2駆動モータ設置部材55に、該第2駆動モータ設置部材55の前側からネジ止め等によって取付固定されている。この時、第2駆動モータ設置部材55には、第2駆動モータ36が取付固定されている所定の位置に貫通孔が開口形成されており、第2駆動モータ36の軸部材がこの貫通孔を挿通することができるようになっている。第2駆動モータ36は、第2駆動モータ設置部材55に取り付けられると、軸部材の先端部が貫通孔内を通ってベース部材34の後面側に位置し、この先端部に第2駆動ギヤ(図示せず)が取付固定されている。なお、この第2駆動モータ36が回転駆動を開始すると、この回転駆動に伴って第2駆動ギヤ(図示せず)が回転を開始して、装飾装置33を左右方向(図1に示すA方向)に移動させることができるようになっている。
第1可動体37は、ベース部材34の第1可動体収納部46に収納されて、第1駆動モータ35の回転駆動によって軸Aを回転軸として回転駆動することができるように形成されており、遊技機1における遊技の演出態様を増加させるためのものである。図3及び図4に示すように、第1可動体37は、第1可動基台61、第1装飾体本体62、第1可動部材63、第1背面部材64、第2従動ギヤ65、第3従動ギヤ66及び第1固定体67を備えている。
第1可動基台61は、第1可動体37のベースとなる部材であり、この第1可動基台61の前面側に第1装飾体本体62が取付固定される第1装飾体本体取付部61aが形成され、第1可動基台61の後面側に第1背面部材64が取付固定される第1背面部材取付部61bが形成されている。また、第1可動基台61には、第2従動ギヤ取付部68及び第3従動ギヤ取付部69を備えている。第2従動ギヤ取付部68は、第1可動基台61の上部において、上方に向けて突出形成されている。この第2従動ギヤ取付部68は、後述する第2従動ギヤ65が取付固定される大きさに形成された中空の円筒形状に形成されている。この第2従動ギヤ取付部68は、第2従動ギヤ65が取付固定できればよく、その形状は本実施の形態以外の形状でもよい。第3従動ギヤ取付部69は、第1可動基台61の下部において下方に向けて突出形成されている。この第3従動ギヤ取付部69は、後述する第3従動ギヤ66及び第1固定体67が取付固定される大きさ及び形状に形成された中空の円柱形状に形成されている。この第3従動ギヤ取付部69は、第3従動ギヤ66及び第1固定体67が取付固定できればよく、その形状は本実施の形態以外の形状でもよい。また、第1可動基台61は、第1軸受部70を備えている。この第1軸受部70は、第1可動部材63に形成されている回動軸76を支持するためのものであり、該回動軸76の両端を支持して、第1可動部材63が可動することができるようになっている。なお、本実施の形態では、第1軸受部70が回動軸76の両端を支持することで第1可動部材63が可動できるように構成しているが、第1可動部材63が可動できれば、他の構成であってもよい。
第1装飾体本体62は、第1可動基台61の前面側に取付固定されており、前面側に所定の装飾を形成する第1装飾面71が形成されている。また、第1装飾体本体62は、下部に第1可動部材受け部72が形成されており、ここに第1可動部材63が配置されるように形成されている。第1装飾体本体62は、例えば人物の顔を模した形状となるように形成されているが、形状はこれに限定されるものではない。また、この第1装飾体本体62は、所定の方向に移動可能にも形成されている。
第1可動部材受け部72は、第1可動部材63が可動することができるように配置可能に形成されている。なお、本実施の形態では、第1装飾体本体62の下部に第1可動部材受け部72が形成されており、第1装飾体本体62に形成された人物を模した装飾の口が開閉することを模して第1可動部材63が可動するようになっている。この第1可動部材受け部72は、第1可動部材63が可動可能に配置できるように形成されていればよく、この形態に限定されるものではない。
第1可動部材63は、第1可動部材受け部72に配置されて、第1装飾体本体62と共に遊技機1の演出に用いられるものである。この第1可動部材63は、第1可動部材本体73、延出部74、当接部75及び回動軸76を備えている。第1可動部材本体73は、第1可動部材63の前面側の位置に形成されており、表面に所定の装飾が施されている。この装飾は、第1装飾体本体62の装飾と関連性があるものよいし、ないものであってもよい。本実施の形態では、第1可動部材63は、第1装飾体本体62の形状と関連性を有する装飾を有するように形成されており、第1装飾体本体62が人物の頭部を模した形状に形成され、第1可動部材63が人物の顎部を模した形状に形成されているが、これ以外の形状であってもよい。
延出部74は、第1可動部材本体73の後側から後方に向けて延出するように形成されている。この延出部74には、後方側の一端である後端部に回動軸76が形成されている。当接部75は、延出部74の下部において、延出部74よりも下方に向けて突出形成されている。この当接部75は、後述する第1固定体67の凹凸面90の凹部88及び凸部89と当接することができ、第1装飾体本体62の移動に伴って当接部75が凹部88及び凸部89と当接しながら移動することができるように形成されている。なお、このように当接部75が凹部88及び凸部89と当接しながら移動する時には、第1装飾体本体62の移動に伴って第1可動部材63の自重によって移動するように構成されている。
回動軸76は、延出部74の後端部に形成されている。この回動軸76は、ピン状の部材が外側に張り出す方向に突出するように形成されている。この回動軸76が第1可動基台61の第1軸受部70に支持されることで、第1可動部材63が第1可動基台61に対して回動可能に軸支されるように形成されている。
第1背面部材64は、第1可動基台61の後面側に取付固定されている。この第1背面部材64は、第1可動基台61に取付固定される側の端部は四辺が直線状となるように形成されており、第1可動基台61に取付固定した時に該第1可動基台61に近接する側とは反対側の他方側端部は曲面状になるように形成されている。言い換えれば、この第1背面部材64は、半円柱形状をなしており、半円の弦に相当する箇所の面が第1可動基台61に近接し、半円の弧に相当する箇所の面が第1可動基台61とは離隔するように配置されている。この第1背面部材64は、第1装飾体本体62及び第1可動部材63とは異なる装飾を施してもよいし、同じ装飾を施してもよい。また、第1装飾体本体62及び第1可動部材63と第1背面部材64とで関連性のある装飾を施してもよい。
第2従動ギヤ65は、第1可動基台61の上部に形成されている第2従動ギヤ取付部68に取付固定されており、第1駆動ギヤ54及び第1従動ギヤ56を介して第1駆動モータ35の駆動力が伝達され、さらにその駆動力によって第1可動体37を回転させるためのものである。この第2従動ギヤ65は、第2従動ギヤ取付部68に取付固定するための第2従動ギヤ装着部77及び第1固定部78が形成されており、第2従動ギヤ取付部68に形成されている第1被取付部79に対して第1固定部78が取付固定されることによって、第2従動ギヤ65に伝達された駆動力が第1可動基台61、即ち第1可動体37に伝達されるようになっている。また、第2従動ギヤ65は、第1従動ギヤ56と噛み合う第2歯部80、検知センサ(図示せず)が第2従動ギヤ65の回転量を検知するための検出片81を備えている。なお、後述する第1駆動ギヤ54、第1従動ギヤ56及び第2従動ギヤ65により、第1伝達部40が構成されている。
第3従動ギヤ66は、第1可動基台61の下部に形成されている第3従動ギヤ取付部69に取付固定されており、第2従動ギヤ65及び第1可動基台61を介して第1駆動モータ35の駆動力が伝達され、さらにその駆動力を後述する第4従動ギヤ86に伝達するためのものである。この第3従動ギヤ66は、第3従動ギヤ取付部69に取付固定するための第3従動ギヤ装着部82及び第2固定部83が形成されており、第3従動ギヤ取付部69に形成されている第2被取付部84に対して第2取付部85が取り付けられることによって、第1可動基台61を通じて第3従動ギヤ66に伝達された駆動力が第4従動ギヤ86、即ち第2可動体38に伝達されるようになっている。また、第3従動ギヤ66は、第4従動ギヤ86と噛み合う第3歯部87を備えており、第1駆動モータ35の駆動力を確実に第2可動体38に伝達することができるようになっている。
第1固定体67は、第1可動基台61と第3従動ギヤ66との間に配置されている。この第1固定体67は、第3従動ギヤ取付部69に挿通可能な大きさに形成された挿通孔67aを有しており、該第1固定体67の下に第3従動ギヤ66が取付固定されることによって、第3従動ギヤ取付部69に取付固定される。この第1固定体67は、一方の面が円周方向に凹部88と凸部89とを順に形成する凹凸面90として形成されている。第1固定体67は、凹凸面90が第1装飾体本体62と対峙する向き、即ち第1可動部材63に形成されている第1当接部75と当接することができるような近接する位置に設けられている。また、この第1固定体67は、第1可動体収納部46内に配置されると、該第1可動体収納部46において固定されるようになっている。また、この第1固定体67は、所定の回転軸としての軸Aが第1固定体67の中心となるように配置されている。なお、凹凸面90の凹部88及び凸部89は、第1固定体67の中心から径方向外方に向けて延びるように形成されている。
第2可動体38は、ベース部材34の第2可動体収納部47に収納されて、第1駆動モータ35の回転駆動によって軸Bを回転軸として回転駆動することができるように形成されており、遊技機1における遊技の演出態様を増加させるためのものである。この第2可動体38は、第2可動基台91、第2装飾体本体92、第2可動部材93、第2背面部材94、第4従動ギヤ86、第5従動ギヤ95及び第2固定体96を備えている。なお、第2装飾体本体92、第2可動部材93及び第2背面部材94は、先に説明した第1可動体37における各部の構成と同一であるから、ここでの説明は省略する。
第2可動基台91は、第2可動体38のベースとなる部材であり、この第2可動基台91の前面側に第2装飾体本体92が取付固定され、第2可動基台91の後面側に第2背面部材94が取付固定されている。また、第2可動基台91には、第4従動ギヤ取付部97及び第5従動ギヤ取付部98を備えている。第4従動ギヤ取付部97は、第2可動基台91の上部において、上方に向けて突出形成されている。この第4従動ギヤ取付部97は、第4従動ギヤ86が取付固定される大きさに形成された中空の円筒形状に形成されている。この第4従動ギヤ取付部97は、第4従動ギヤ86が取付固定できればよく、その形状は本実施の形態以外の形状でもよい。
第5従動ギヤ取付部98は、第5従動ギヤ95及び第2固定体96が取付固定される大きさ及び形状に形成された中空状の円筒形状に形成されている。この第5従動ギヤ取付部98は、第5従動ギヤ95及び第2固定体96が取付固定できればよく、その形状は本実施の形態以外の形状でも良い。また、第2可動基台91は、第2軸受部(図示せず)を備えているが、この第2軸受部の構成は先に説明した第1軸受部70と同じであるから、ここでの説明は省略する。
第4従動ギヤ86は、第1可動基台61の上部に形成されている第4従動ギヤ取付部97に取付固定されており、第3従動ギヤ66を介して第1駆動モータ35の駆動力が伝達され、さらにその駆動力によって第2可動体38を回転させるためのものである。この第4従動ギヤ86は、第4従動ギヤ取付部97に取付固定するための第4従動ギヤ装着部99及び第3固定部100が形成されており、第4従動ギヤ取付部97に形成されている第3被取付部に対して第3取付部が取り付けられることによって、第4従動ギヤ86に伝達された駆動力が第2可動基台91、即ち第2可動体38に伝達されるようになっている。また、第4従動ギヤ86は、第3従動ギヤ66と噛み合う第4歯部103を備えている。なお、この第4従動ギヤ86及び第3従動ギヤ66により、第2伝達部41が構成されている。
第5従動ギヤ95は、第2可動基台91の下部に形成されている第5従動ギヤ取付部98に取付固定されており、第2可動基台91を介して第1駆動モータ35の駆動力が伝達され、さらにその駆動力を後述する第6従動ギヤ104に伝達するためのものである。この第5従動ギヤ95は、第5従動ギヤ取付部98に取付固定するための第5従動ギヤ装着部105及び第4取付部106が形成されており、第5従動ギヤ取付部98に形成されている第4被取付部107に対して第4取付部106が取り付けられることによって、第2可動基台91を通じて第5従動ギヤ95に伝達された駆動力が第6従動ギヤ104、即ち第3可動体39に伝達されるようになっている。また、第5従動ギヤ95は、第6従動ギヤ104と噛み合う第5歯部108を備えており、第1駆動モータ35の駆動力を確実に第3可動体39に伝達することができるようになっている。
第2固定体96は、第2可動基台91と第5従動ギヤ95との間に配置されている。この第2固定体96は、第5従動ギヤ取付部98に挿通可能な大きさに形成された挿通孔を有しており、該第2固定体96の下に第5従動ギヤ95が取付固定されることによって、第5従動ギヤ取付部98に取付固定される。第2固定体96は、円周方向に凸部89と凹部88とを備えているが、これら凸部89及び凹部88の構成は先に説明した第1固定体67と同じであるから、ここでの説明は省略する。また、第2固定体96は、第2可動体収納部47に配置されると、該第2可動体収納部47内に固定されるようになっている。
第3可動体39は、ベース部材34の第3可動体収納部48に収納されて、第1駆動モータ35の駆動によって軸Cを回転軸として回転することができるように形成されており、遊技機1における遊技の演出態様を増加させるためのものである。この第3可動体39は、第3可動基台111、第3装飾体本体112、第3可動部材113、第3背面部材114、第6従動ギヤ104、回転支持部115及び第3固定体116を備えている。なお、第3装飾体本体112、第3可動部材113及び第3背面部材114は、先に説明した第1可動体37における各部の構成と同一であるから、ここでの説明は省略する。
第3可動基台111は、第3可動体39のベースとなる部材であり、この第3可動基台111の前面側に第3装飾体本体112が取付固定され、第3可動基台111の後面側に第3背面部材114が取付固定されている。また、第3可動基台111には、第6従動ギヤ取付部及び回転支持部115を備えている。第6従動ギヤ取付部は、第3可動基台111の上部において、上方に向けて突出形成されている。この第6従動ギヤ取付部は、第6従動ギヤ104が取付固定される大きさに形成された中空の円筒形状に形成されている。この第6従動ギヤ取付部は、第6従動ギヤ104が取付固定できればよく、その形状は本実施の形態以外の形状でもよい。
回転支持部115は、回転支持ギヤ118及び第3固定体116が取付固定される大きさ及び形状に形成された中空の円筒形状に形成されている。この回転支持部115は、回転支持ギヤ118及び第3固定体116が取付固定できればよく、その形状は本実施の形態以外の形状でもよい。また、第3可動基台111は、第3軸受部(図示せず)を備えているが、この第3軸受部の構成は先に説明した第1軸受部70と同じであるから、ここでの説明は省略する。
第6従動ギヤ104は、第3可動基台111の上部に形成されている第6従動ギヤ取付部に取付固定されており、第5従動ギヤ95を介して第1駆動モータ35の駆動力が伝達され、さらにその駆動力によって第3可動体39を回転させるためのものである。この第6従動ギヤ104は、第6従動ギヤ取付部に取付固定するための第6従動ギヤ装着部119及び第5固定部120が取り付けられることによって、第6従動ギヤ104に伝達された駆動力が第3可動基台111、即ち第3可動体39に伝達されるようになっている。また、第6従動ギヤ104は、第5従動ギヤ95と噛み合う第6歯部を備えている。なお、この第5従動ギヤ95及び第6従動ギヤ104により、第3伝達部42が構成されている。
回転支持ギヤ118は、第3可動基台111の下部に形成されている回転支持部115に取付固定されており、第3可動基台111を介して第1駆動モータ35の駆動力が伝達される。この回転支持ギヤ118は、回転支持部115に取付固定するための回転支持ギヤ取付部及び第6取付部が形成されており、回転支持部115に形成されている第6被取付部に対して第6取付部が取り付けられることによって、第3可動基台111を通じて回転支持ギヤ118に伝達される。
第3固定体116は、第3可動基台111と回転支持ギヤ118との間に配置されている。この第3固定体116は、回転支持部115に挿通可能な大きさに形成された挿通孔を有しており、該第3固定体116の下に回転支持ギヤ118が取付固定されることによって、回転支持部115に取付固定される。第3固定体116は、円周方向に凸部89と凹部88とを備えているが、これら凸部89及び凹部88の構成は先に説明した第1固定体67と同じであることから、ここでの説明は省略する。また、第3固定体116は、第3可動体収納部48に配置されると、該第3可動体収納部48内に固定されるようになっている。
第1伝達部40は、第1駆動モータ35と第1可動体37との間に配置されている第1駆動ギヤ54、第1従動ギヤ56及び第2従動ギヤ65から構成されている。これら第1駆動ギヤ54、第1従動ギヤ56及び第2従動ギヤ65は、従来から公知のものを任意に選択して用いることができる。第1駆動ギヤ54は、第1駆動モータ35の軸部材と連結しており、該第1駆動モータ35の回転に伴って回転するように構成されている。また、第1駆動ギヤ54は第1従動ギヤ56と噛み合っており、第1従動ギヤ56は第2従動ギヤ65と噛み合っている。したがって、第1駆動モータ35の駆動力は、第1駆動ギヤ54を介して第1従動ギヤ56に伝達され、さらには第1従動ギヤ56から第2従動ギヤ65へと伝達されるようになっている。また、これら第1駆動ギヤ54、第1従動ギヤ56及び第2従動ギヤ65は、第1駆動モータ35の駆動力が確実に伝達されるように配置されている。
第2伝達部41は、第1可動体37と第2可動体38との間に配置されている第3従動ギヤ66及び第4従動ギヤ86とから構成されている。これら第3従動ギヤ66及び第4従動ギヤ86は、従来から公知のものを任意に選択して用いることができる。第3従動ギヤ66は、第1可動基台61と連結しており、該第1可動基台61の回転に伴って回転するように構成されている。また、第3従動ギヤ66は第4従動ギヤ86と噛み合っている。したがって、第1駆動モータ35の駆動力は、第1可動基台61を介して第3従動ギヤ66に伝達され、さらには第3従動ギヤ66から第4従動ギヤ86へと伝達されるようになっている。また、これら第3従動ギヤ66及び第4従動ギヤ86は、第1駆動モータ35の駆動力が確実に伝達されるように配置されている。
第3伝達部42は、第2可動体38と第3可動体39との間に配置されている第5従動ギヤ95及び第6従動ギヤ104から構成されている。これら第5従動ギヤ95及び第6従動ギヤ104は、従来から公知のものを任意に選択して用いることができる。第5従動ギヤ95は、第2可動基台91と連結しており、該第2可動基台91の回転に伴って回転するように構成されている。また、第5従動ギヤ95は第6従動ギヤ104と噛み合っている。したがって、第1駆動モータ35の駆動力は、第2可動基台91を介して第5従動ギヤ95に伝達され、さらには第5従動ギヤ95から第6従動ギヤ104へと伝達されるようになっている。また、これら第5従動ギヤ95及び第6従動ギヤ104は、第1駆動モータ35の駆動力が確実に伝達されるように配置されている。
第1カバー体43は、第1伝達部40を保護するためのものである。この第1カバー体43は、第1伝達部40の前側から差し込むことができるように形成されており、ベース部材34の第1伝達部40取付部において、該ベース部材34に対してネジ止め等により取付固定することができるように構成されている。
第2カバー体44は、第2伝達部41を保護するためのものである。この第2カバー体44は、第2伝達部41の前側から差し込むことができるように形成されており、ベース部材34の第2伝達部41取付部において、該ベース部材34に対してネジ止め等により取付固定することができるように構成されている。
第3カバー体45は、第3伝達部42を保護するためのものである。この第3カバー体45は、第3伝達部42の前側から差し込むことができるように形成されており、ベース部材34の第3伝達部42取付部において、該ベース部材34に対してネジ止め等により取付固定することができるように構成されている。
次に、このように形成された第1の実施の形態に係る遊技機1の作用効果について説明する。本実施の形態における遊技機1では、通常の遊技が行われている場合には、図1に示すように第1可動体37の第1装飾体本体62及び第1可動部材63、第2可動体38の第2装飾体本体92及び第2可動部材93、並びに第3可動体39の第3装飾体本体112及び第3可動部材113が遊技者に視認される方向、即ち、前側を向くように配置されている。
ここで、例えば、遊技球が始動入賞口に入賞した等のような予め定められた所定の条件が成立すると、遊技機1は第1駆動モータ35の回転駆動を開始して第1伝達部40の第1駆動ギヤ54、第1従動ギヤ56を介して第1可動体37の第1可動基台61に駆動力を伝達する。駆動力を受けた第1可動基台61は回転駆動を開始する。この時、第1可動基台61に取付固定されている第1装飾体本体62、第1可動部材63及び第1背面部材64も、第1可動基台61の回転に伴って回転する。このように、第1可動基台61、第1装飾体本体62、第1可動部材63及び第1背面部材64が回転する一方、第1固定体67は、第1可動体収納部46において回転しないように固定されているため、上記した第1可動基台61、第1装飾体本体62、第1可動部材63及び第1背面部材64が回転動作を行っている間も、静止した状態を維持している。
この時、第1可動部材63には、第1可動部材本体73の自重によって下向きの力が作用している。そのため、第1可動部材63が第1可動基台61と共に回転すると、第1可動部材63に形成されている当接部75が第1固定体67に当接しながら回転することになる。図5に示すように、第1固定体67は、当接部75と当接する箇所に凹部88及び凸部89が交互に複数形成されている。そのため、当接部75は、凹部88及び凸部89と当接してその位置を変化させながら、第1可動部材63の回転に伴って移動している。
当接部75が凹部88及び凸部89によって移動すると、第1可動部材本体73も当接部75の移動に伴って移動する。即ち、第1可動体37は、第1駆動モータ35の駆動力を受けると、第1可動部材63を移動させながら、軸Aを回転軸として回転する。
第1駆動モータ35の駆動力は、第1可動体37を介して第2可動体38にも伝達される。即ち、第1可動体37の第3従動ギヤ66と第2可動体38の第4従動ギヤ86とは互いに噛み合っているので、第1可動体37が回転駆動を開始すると、第3従動ギヤ66から第4従動ギヤ86を通じて第2可動体38の第2可動基台91に駆動力が伝達される。駆動力を受けた第2可動基台91は回転駆動を開始する。この時、第2可動基台91に取付固定されている第2装飾体本体92、第2可動部材93及び第2背面部材94も、第2可動基台91の回転に伴って回転する。このように、第2可動基台91、第2装飾体本体92、第2可動部材93及び第2背面部材94が回転する一方、第2固定体96は、第2可動体収納部47において回転しないように固定されているため、第1可動基台61、第1装飾体本体62、第1可動部材63及び第1背面部材64が回転動作を行っている間も、静止した状態を維持している。
この時、第2可動部材93には、該第2可動部材93の自重によって下向きの力が作用している。そのため、第2可動部材93が第2可動基台91と共に回転すると、第2可動部材93に形成されている当接部(図示せず)が第2固定体96に当接しながら回転する。第2固定体96は、当接部と当接する箇所に凹部88及び凸部89が交互に複数形成されている。そのため、当接部は、凹部88及び凸部89と当接して、その位置を変化させながら、第2可動部材93の回転に伴って移動している。
当接部が凹部88及び凸部89によって移動すると、第2可動部材93も当接部75の移動に伴って移動する。即ち、第2可動体38は、第1駆動モータ35の駆動力を受けると、第2可動部材93を移動させながら、軸Bを回転軸として回転する。なお、この時、第2可動体38は、第3従動ギヤ66と第4従動ギヤ86とが噛み合うことで回転していることから、第1可動体37とは別方向に回転する。例えば、第1可動体37が時計方向に回転しているとすれば、第2可動体38は反時計方向に回転する。
さらに第1駆動モータ35の駆動力は、第2可動体38を介して第3可動体39にも伝達される。即ち、第2可動体38の第5従動ギヤ95と第3可動体39の第6従動ギヤ104とが互いに噛み合っているので、第2可動体38が回転駆動を開始すると、第5従動ギヤ95から第6従動ギヤ104を通じて第3可動体39の第3可動基台111に駆動力が伝達される。駆動力を受けた第3可動基台111は回転駆動を開始する。この時、第3可動基台111に取付固定されている第3装飾体本体112、第3可動部材113及び第3背面部材114も、第3可動部材113及び第3背面部材114が回転する一方、第3固定体116は、第3可動体収納部48において回転しないように固定されているため、第3可動基台111、第3装飾体本体112、第3可動部材113及び第3背面部材114が回転動作を行っている間も、静止した状態を維持している。
この時、第3可動部材113には、該第3可動部材113の自重によって下向きの力が作用している。そのため、第3可動部材113が第3可動基台111と共に回転すると、第3可動部材113に形成されている当接部(図示せず)が第3固定体116に当接しながら回転する。第3固定体116は、当接部と当接する箇所に凹部88及び凸部89が交互に複数形成されているから、当接部は凹部88及び凸部89と当接して、その位置を変化させながら、第3可動部材113の回転に伴って移動している。
当接部が凹部88及び凸部89によって移動すると、第3可動部材113も当接部の移動に伴って移動する。即ち、第3可動体39は、第1駆動モータ35の駆動力を受けると、第3可動部材113を移動させながら、軸Cを回転軸として回転する。なお、この時、第3可動体39は、第5従動ギヤ95と第6従動ギヤ104とが互いに噛み合うことで回転しているので、第2可動体38とは別方向であって、第1可動体37と同方向に回転する。例えば、第1可動体37が時計方向に回転し、第2可動体38が反時計方向に回転しているとすれば、第3可動体39は時計方向に回転する。
したがって、遊技機1は、遊技中における所定の条件が成立して第1駆動モータ35が回転駆動を開始すると、第1可動部材63が移動しながら第1可動体37が回転し、第2可動部材93が移動しながら第2可動体38が回転し、さらに第3可動部材113が移動しながら第3可動体39が回転駆動を同時に行う。この時、第1可動体37及び第3可動体39がそれぞれ同じ回転方向に向けて回転し、第2可動体38が第1可動体37及び第3可動体39とは反対の回転方向に向けて回転するので、回転動作にもバリエーションを持たせることができ、遊技者の興趣を大きく向上させるような演出を行うことができる。
これら第1可動体37、第2可動体38及び第3可動体39には、これら第1可動体37、第2可動体38及び第3可動体39の内部にLED等のような発光部材を設けておき、回転に併せて種々の態様で発光するようにしてもよい。この場合には、遊技機1は、第1可動体37、第2可動体38及び第3可動体39の回転による演出効果と、発光態様の面白さによる演出効果を相乗的に組み合わせて、より遊技者の興趣を向上させることも可能になる。さらに、本実施の形態に係る遊技機1は、装飾装置33に隣接して配置されている図柄表示装置31における表示態様と関連性を持たせることにより演出を行うようにしてもよい。例えば、第1駆動モータ35の回転駆動が開始した後、第1可動体37の第1装飾体本体62及び第1可動部材63、第2可動体38の第2装飾体本体92及び第2可動部材93、並びに第3可動体39の第3装飾体本体112及び第3可動部材113のいずれかが図柄表示装置31に近接する方向(図1における左向き)に向いた時に停止させて、図柄表示装置31において、例えば「リーチ!」、「いまアツい!」などのようなメッセージを書いた吹き出しを表示させてもよい。このように、第1可動体37、第2可動体38及び第3可動体39の動作に併せて図柄表示装置31も用いて演出を行った場合には、該第1可動体37、第2可動体38及び第3可動体39の動きによる演出効果に加えて、メッセージによる演出効果も相乗的に加えることもでき、より遊技者の興趣を向上させることが可能になる。また、この態様に加えて、先に説明したように、第1可動体37、第2可動体38及び第3可動体39に発光部材を設けた場合には、先の演出効果に加えて、光を用いた演出効果をも持たせることができ、遊技者の興趣をさらにより向上させることが可能になる。
次に、本発明に係る遊技機の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態に係る遊技機の構成のうち、先に説明した第1の実施の形態に係る遊技機の構成と同一であるものに関しては、ここでの説明は省略する。
図7〜図10に示すように、本実施の形態に係る遊技機では、装飾装置131の構成が先に説明した第1の実施の形態と相違する。本実施の形態に係る遊技機の装飾装置131は、前カバー部材132、ベース部材133及び可動体ユニット134を備えている。これら前カバー部材132及び可動体ユニット134がベース部材133に取付固定されている。
前カバー部材132は、ベース部材133及び可動体ユニット134の前側に位置するように取付固定されており、装飾装置131において所定の装飾を施す装飾面135が形成されている。また、前カバー部材132は、第1視認部136、第2視認部137及び第3視認部138を有している。第1視認部136は、可動体ユニット134を構成する後述する第1可動体154の第1装飾体を視認可能にするためのもので、後方に配置される第1可動体154を遊技者が視認することができる位置に形成されている。第2視認部137は、可動体ユニット134を構成する後述する第2可動体155の第2装飾体を視認可能にするためのもので、後方に配置される第2可動体155を遊技者が視認することができる位置に形成されている。さらに、第3視認部138は、可動体ユニット134を構成する後述する第3可動体156の第3装飾体を視認可能にするためのもので、後方に配置される第3可動体156を遊技者が視認することができる位置に形成されている。なお、本実施の形態では、第1視認部136及び第3視認部138は切欠き状に形成されており、第2視認部137は孔状に形成されているが、第1視認部136、第2視認部137及び第3視認部138は、それぞれ第1装飾体、第2装飾体及び第3装飾体を遊技者が視認することができればよく、その形状は本実施の形態のものに限定されるものではない。
ベース部材133は、装飾装置131のベースとなる部材であり、図示しない裏ユニットに取付固定されるように形成されている。このベース部材133は、前側に、前カバー部材132及び可動体ユニット134を取付固定することができるように形成されている。また、このベース部材133には、第1可動体154を収納するための第1可動体収納部材139をネジ止め等により取付固定するための第1固定部140、第2可動体155を収納するための第2可動体収納部材141をネジ止め等により取付固定するための第2固定部142及び第3可動体156を収納するための第3可動体収納部材143をネジ止め等により取付固定するための第3固定部144が形成されている。また、ベース部材133には、駆動モータ152を取付固定するための駆動モータ取付部145が形成されている。この駆動モータ取付部145は、ベース部材133の上部において、前方に向けて延出形成されている。
第1可動体収納部材139は、可動体ユニット134をベース部材133に取付固定した時に、可動体ユニット134を構成する第1可動体154を収納配置するためのものである。この第1可動体収納部材139は、第1可動体収納部146を有している。この第1可動体収納部146は、第1可動体154が収納可能な大きさであって、前方が開放するU字形状に形成されている。また、この第1可動体収納部材139は、ベース部材133の第1固定部140に取付固定するための第1被固定部147が形成されており、ネジ止め等の方法によってベース部材133に取付固定されている。
第2可動体収納部材141は、可動体ユニット134をベース部材133に取付固定した時に、可動体ユニット134を構成する第2可動体155を収納配置するためのものである。この第2可動体収納部材141は、第2可動体収納部148を有している。この第2可動体収納部148は、第2可動体155が収納可能な大きさであって、前方が開放するU字形状に形成されている。また、この第2可動体収納部材141は、ベース部材133の第2固定部142に取付固定するための第2被固定部149が形成されており、ネジ止め等の任意な方法によってベース部材133に取付固定されている。
第3可動体収納部材143は、可動体ユニット134をベース部材133に取付固定した時に、可動体ユニット134を構成する第3可動体156を収納配置するためのものである。この第3可動体収納部材143は、第3可動体収納部150を有している。この第3可動体収納部150は、第3可動体156が収納可能な大きさであって、前方が開放するU字形状に形成されている。また、この第3可動体収納部材143は、ベース部材133の第3固定部144に取付固定するための第3被固定部151が形成されており、ネジ止め等の任意な方法によってベース部材133に取付固定されている。
なお、本実施の形態では、第1可動体収納部材139、第2可動体収納部材141及び第3可動体収納部材143はそれぞれ別体で形成したが、これらを全て一体成形で形成してもよいし、これ以外の形で形成してもよい。
可動体ユニット134は、ベース部材133に取付固定されており、遊技の進行に応じて遊技者の興趣を向上させるための演出を行うためのものである。この可動体ユニット134は、駆動モータ152、駆動軸部材153、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156とした複数の可動体を備えている。なお、これら第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156は、後述する駆動軸159から所定間隔あけた一方の側と、この駆動軸159から所定間隔あけた一方の側とは反対の側である他方の側とにそれぞれ位置し、かつこれら第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156が一方の側と他方の側とに、交互に配置されている。
駆動モータ152は、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156を回転駆動させるためのものである。この駆動モータ152は、ベース部材133の駆動モータ取付部145にネジ止め等により取付固定されている。この時、駆動モータ152は、駆動モータ取付部145に開口形成されている貫通孔に駆動モータ152の軸部材を挿通させた状態で、駆動モータ取付部145に対して取付固定されている。また、駆動モータ152の軸部材の先端部には、駆動ギヤ157が設けられている。駆動モータ152は、駆動モータ取付部145に取付固定されると、駆動ギヤ157が可動体ユニット134の駆動軸部材153を構成する第1伝達ギヤ160と噛み合うようになっており、駆動モータ152が回転駆動を開始すると、駆動ギヤ157及び第1伝達ギヤ160を通じて駆動軸部材153が回転駆動を開始するようになっている。なお、駆動モータ152は、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156を回転駆動させることができればよく、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。
駆動軸部材153は、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156の背面側に位置するように設けられており、駆動モータ152の回転駆動に伴って駆動する。この駆動軸部材153は、駆動軸159、第1伝達ギヤ160、第2伝達ギヤ161、第3伝達ギヤ162及び第4伝達ギヤ163を備えている。駆動軸159は、駆動モータ152の駆動力を第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156に伝達するためのものであり、上部に第1伝達ギヤ160が設けられ、下部には第4伝達ギヤ163が設けられている。また、これら第1伝達ギヤ160及び第4伝達ギヤ163の間において、第2伝達ギヤ161及び第3伝達ギヤ162が設けられている。第2伝達ギヤ161は、第3伝達ギヤ162よりも第1伝達ギヤ160に近接する位置に設けられ、第3伝達ギヤ162は、第2伝達ギヤ161よりも第4伝達ギヤ163に近接する位置に設けられている。即ち、これら第1伝達ギヤ160、第2伝達ギヤ161、第3伝達ギヤ162及び第4伝達ギヤ163は、縦方向に配置された駆動軸159の上部に第1伝達ギヤ160が配置され、その下に向けて順に第2伝達ギヤ161、第3伝達ギヤ162及び第4伝達ギヤ163が配置されている。なお、駆動軸159は、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156を並べた時に、この並べた第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156の総延長よりも長くなるように形成されており、第1伝達ギヤ160が駆動ギヤ157と確実に噛み合う位置となるように形成されている。この駆動軸部材153は、駆動軸159の回転軸Xを中心に回転するようになっている。
伝達部材としての第1伝達ギヤ160は、駆動ギヤ157を介して駆動モータ152の駆動力を伝達されるためのものである。この第1伝達ギヤ160は、所定位置として、駆動軸159において駆動ギヤ157と噛み合う位置に取付固定されている。なお、この第1伝達ギヤ160は、駆動ギヤ157と噛み合って駆動モータ152からの駆動力が伝達されればよく、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。
伝達部材としての第2伝達ギヤ161は、第1従動ギヤ158を介して駆動モータ152の駆動力を第1可動体154に伝達するためのものである。この第2伝達ギヤ161は、所定位置として、駆動軸159において被伝達部材としての第1従動ギヤ158と噛み合う位置に取付固定されている。第2伝達ギヤ161は、第1従動ギヤ158と噛み合って、駆動モータ152からの駆動力を駆動軸部材153の回転駆動によりを伝達して第1従動ギヤ158を回転させることができればよく、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。
伝達部材としての第3伝達ギヤ162は、第2従動ギヤ164を介して駆動モータ152の駆動力を第2可動体155に伝達するためのものである。この第3伝達ギヤ162は、所定位置として、駆動軸159において被伝達部材としての第2従動ギヤ164と噛み合う位置に取付固定されている。第3伝達ギヤ162は、第2従動ギヤ164と噛み合って、駆動モータ152からの駆動力を駆動軸部材153の回転駆動によりを伝達して第2従動ギヤ164を回転させることができればよく、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。
伝達部材としての第4伝達ギヤ163は、第3従動ギヤ165を介して駆動モータ152の駆動力を第3可動体156に伝達するためのものである。この第4伝達ギヤ163は、所定位置として、駆動軸159において被伝達部材としての第3従動ギヤ165と噛み合う位置に取付固定されている。第4伝達ギヤ163は、第3従動ギヤ165と噛み合って、駆動モータ152からの駆動力駆動軸部材153の回転駆動によりを伝達して第1従動ギヤ158を回転させることができればよく、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。
図11、図12に示すように、第1可動体154は、第1可動基台171、第1伝達部172、第1装飾体本体173、第1可動部材174、第1背面部材175、第1上部カバー部材176及び第1下部カバー部材177を備えており、駆動モータ152の駆動力が伝達されて、前カバー部材132の第1視認部136を介して遊技者が視認可能な第1の位置と、第1視認部136を介しても遊技者が視認できない第2の位置との間で、軸Xとは異なる位置に位置する回転軸Dを中心に回転することが可能となるように形成されている。
第1可動基台171は、第1装飾体本体取付部178、第1可動軸受部179、第1背面部材取付部180、第1嵌合部181、第2嵌合部182及び第1被挿入部183を備えている。
第1装飾体本体取付部178は、第1装飾体本体173を取り付けるためのもので、その内部に第1可動軸受部179が形成されている。この第1装飾体本体取付部178は、第1装飾体本体173を前側からネジ止め等により取付固定することができるように形成されている。なお、この第1装飾体本体取付部178は、第1装飾体本体173を取付固定することができれば、その形状や取付方法は任意に選択してよい。
第1可動軸受部179は、第1可動部材174に形成されている後述する第1可動軸を受けるためのものである。この第1可動軸受部179は、回動軸201が前側から嵌め込めるようなU字形状の溝となっており、この溝内に第1可動軸が配置されるようになっている。この第1可動軸受部179は、第1可動基台171において2ヶ所に形成されており、第1可動部材174に形成されている2つの第1可動軸を受けることができる位置にそれぞれ形成されている。なお、この第1可動軸受部179は、回動軸201を受けることができればよく、その構成は上記したものに限定されない。
第1背面部材取付部180は、第1背面部材175を取り付けるためのものである。この第1背面部材取付部180は、第1可動基台171の後面側に形成されており、第1装飾体本体173と対向する位置に形成されている。また、第1背面部材取付部180には、第1背面部材175がネジ止めにより取付固定されるように形成されている。なお、この第1背面部材取付部180は、第1背面部材175を取付固定することができればよく、その構成や取付方法は従来から知られている他の方法を任意に選択して用いてもよい。
第1嵌合部181は、第1上部カバー部材176を取付固定する際に、該第1上部カバー部材176の位置決めをして正確な位置に取付固定するようにするためのものである。この第1嵌合部181は、第1上部カバー部材176に形成されている第1被嵌合部184に嵌合し、かつ第1被嵌合部184に嵌合した時には、第1嵌合部181及び第1被嵌合部184との間でガタツキ等が生じないようにすることができるように形成されている。
第2嵌合部182は、第1下部カバー部材177を取付固定する際に、該第1下部カバー部材177の位置決めをして正確な位置に第1下部カバー部材177を取付固定するようにするためのものである。この第2嵌合部182は、第1下部カバー部材177に形成されている第2被嵌合部185と嵌合し、かつ第2被嵌合部185に嵌合した時には、第2嵌合部182及び第2被嵌合部185の間でガタツキ等が生じないようにすることができるように形成されている。
第1被挿入部183は、第1嵌合部181の内側において孔状に形成されている。この第1被挿入部183は、後述する第1支持部材の第1挿入部192が挿入可能で、かつ挿入された第1挿入部192が第1被挿入部183内でガタツキが生じない様な大きさに形成されている。
第1伝達部172は、第1回転軸186、第1回転支持部187、第1従動ギヤ158及び第2従動ギヤ164を備えている。この第1伝達部172は、第1装飾体本体173が第2の位置に位置すると、第1可動部材174に対して所定の動作をさせるように構成されている。また、この第1伝達部172は、第1可動部材174と互いに対峙するように配置されている。第1回転軸186は、所定長さに形成された軸状の部材で、一端側に第2従動ギヤ取付部188が形成され、他端側に第1回転支持部187に取付固定するための回転固定部189が形成されている。この第1伝達部172は、軸Xとは異なる位置に位置する所定の回転軸としての回転軸Dを中心に回転し、第1可動体154を構成する各種部材が取り付けられる回転軸部材となるようにも構成されている。
第1回転支持部187は、第1回転軸186の他端側端部に、第1回転軸186が回転可能な形で取付固定されている。この第1回転支持部187は、中空円筒状に形成されている筒状体を有する部材であり、側部の中央部には開口部190が形成されている。また、この第1回転支持部187には、押圧部191及び第1挿入部192が形成されている。
押圧部191は、筒状体から径方向外方に飛び出るフランジ状に形成された部材である。この押圧部191は、筒状体から径方向外方に飛び出る突出長さが場所によって異なるように形成されており、他の部分よりも突出長さが長い第1突出部193と、押圧突出部よりも突出長さが短い第2突出部194とを有している。第1突出部193は、第1可動部材174の被押圧部197を押圧することが可能な突出長さを有するように形成されており、第2突出部194は、被押圧部197を押圧することができない、即ち被押圧部197とは接触しない突出長さを有するように形成されている。この押圧部191は、第1伝達部172の回転に伴って回転しながら被押圧部197を押圧するように構成されている。
第1従動ギヤ158は、第1可動体154において、該第1可動体154を第1可動体収納部146に収納配置した時に、第1伝達ギヤ160と噛み合う位置に配置されており、第1伝達ギヤ160と噛み合うように形成されている。この第1従動ギヤ158は、第1伝達ギヤ160と噛み合うことができれば、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。また。この第1従動ギヤ158は、第2従動ギヤ164とも噛み合っており、第1伝達ギヤ160を介して伝達された駆動モータ152の駆動力を第2従動ギヤ164に伝達させることができるように構成されている。
第2従動ギヤ164は、第1可動体154において、第1従動ギヤ158と噛み合うように配置されている。また、この第2従動ギヤ164は、第1回転軸186の第2従動ギヤ取付部188に取付固定されている。第2従動ギヤ164は、第1従動ギヤ158から駆動力が伝達されると、第1回転軸186にその駆動力を伝達し、第1伝達部172が全体的に回転するように駆動力を伝達するように構成されている。
第1装飾体本体173は、所定の回転軸としての回転軸Dを中心にして、第1の位置と第2の位置との間を回転するように構成されており、前面に第1装飾面135を有している。この第1装飾面135は、遊技機のコンセプトに合わせた所定の装飾が施されたり、所定の装飾となる形状に形成されている。例えば、本実施の形態では、人物の表情を模した形状となるように第1装飾面135を形成している。なお、この第1装飾面135の装飾や形状は、上記したものに限定されず、任意に選択してよい。また、第1装飾体本体173は、後面に第1可動基台171に取付固定される第1固定部140が形成されている。本実施の形態では、第1装飾体本体173は、第1固定部140においてネジ止めにより第1可動基台171に取付固定されているが、これに限定されるものではない。また、第1装飾体本体173は、下部に第1可動部材受け部195が形成されており、この第1可動部材受け部195に第1可動部材174が配置されるように形成されている。この第1可動部材受け部195は、第1装飾体本体173の下部が開口した凹状に形成されており、内部に第1可動部材174が配置可能な大きさに形成されている。
第1可動部材174は、第1可動部材受け部195に配置されると共に第1装飾体本体173に取り付けられて、遊技機の演出に用いられるものである。この第1可動部材174は、第1可動部材本体196、被押圧部197、回動軸形成部198及び第1付勢部材取付部199を有している。第1可動部材本体196は、第1可動部材174の前面側の位置に形成されており、表面に所定の装飾が施されている。この装飾は、第1装飾体本体173の装飾と関連性があるものであってもよいし、ないものであってもよい。また、第1可動部材174は、第1伝達部172と互いに対峙するように配置されている。
回動軸形成部198は、第1可動部材本体196から後方に向けて延出する回動軸形成部本体200と、この回動軸形成部本体200から略直角方向であってかつ外向きに演出する回動軸201とを備えている。被押圧部197は、第1伝達部172における押圧部191と対峙し、回動軸形成部本体200の後方側において該回動軸形成部本体200の後方側端部よりも後方に向けて突出するように形成され、第1伝達部172の移動に伴って押圧部191が被押圧部197を押圧して、第1可動部材174が所定の動作を行うように構成されている。また、この回動軸形成部本体200には、付勢部材202を取り付けるための第1付勢部材取付部199が形成されている。付勢部材202は、この一端部が第1付勢部材取付部199に取り付けられており、他端部が第1可動基台171の第2付勢部材取付部203に取り付けられている。この付勢部材202は、所定の張力によって第1可動部材174に対して引っ張っており、第1可動部材受け部195の内部に配置される位置に第1可動部材174が位置させている。
第1背面部材175は、第1可動基台171の後面側に取付固定されている。この第1背面部材175は、第1可動基台171に取付固定される側の端部は四辺が直線状となるように形成されており、第1可動基台171に取付固定した時に該第1可動基台171に近接する側とは反対側の他方側端部は曲面状になるように形成されている。言い換えれば、この第1背面部材175は、半円中形状をなしており、半円の弦に相当する箇所の面が第1可動基台171に近接し、半円の弧に相当する箇所の面が第1可動基台171とは離隔するように配置されている。この第1背面部材175は、第1装飾体本体173及び第1可動部材174とは異なる装飾を施してもよいし、同じ装飾を施してもよい。また、第1装飾体本体173及び第1可動部材174と第1背面部材175とで関連性のある装飾を施してもよい。
第1上部カバー部材176は、第1可動体収納部146の上部に取付固定されている部材である。この第1上部カバー部材176は、第1被嵌合部184を有している。第1被嵌合部184は、第1可動基台171の第1嵌合部181と嵌合可能な大きさに形成されており、第1可動体収納部146に収納された第1可動体154を第1下部カバー部材177と共に支持し、該第1可動体154をスムーズに回転させるように構成されている。また、第1下部カバー部材177は、第1可動体収納部146の下部に取付固定されている部材である。この第1下部カバー部材177は、第2被嵌合部185を有している。第2被嵌合部185は、第1可動基台171の第2嵌合部182と嵌合可能な大きさに形成されており、第1可動体収納部146に収納された第1可動体154を第1上部カバー部材176とともに支持し、該第1可動体154をスムーズに回転させるように構成されている。
第2可動体155は、第2可動体収納部材141に形成されている第2可動体収納部148に収納配置されるように形成されている。この第2可動体155は、第2可動基台211、第2伝達部、第2装飾体本体213、第2可動部材214、第2背面部材215、第2上部カバー部材216及び第2下部カバー部材217を備えており、駆動モータ152の駆動力が伝達されて、前カバー部材132の第1視認部136を介して遊技者が視認可能な第1の位置と、第2視認部138を介しても遊技者が視認できない第2の位置との間で、軸Xとは異なる位置に位置する回転軸Eを中心に回転することが可能となるように形成されている。なお、第2可動基台211、第2装飾体本体213、第2可動部材214、第2背面部材215、第2上部カバー部材216及び第2下部カバー部材217の構成は先に説明したのと同一であるから、ここでの説明は省略する。
第2伝達部は、第2回転軸、第2回転支持部、第3従動ギヤ165及び第4従動ギヤを備えている。この第2伝達部は、軸Xとは異なる位置に位置する所定の回転軸としての回転軸Eを中心に回転し、第2可動体155を構成する各種部材が取り付けられる回転軸部材となるようにも構成されている。なお、第2回転軸及び第2回転支持部の構成は第1回転軸186及び第1回転支持部187の構成と同じであるから、ここでの説明は省略する。
第2回転軸は、所定長さに形成された軸状の部材で、一端側に第4従動ギヤ取付部が形成されている。なお、第2回転軸におけるそれ以外の構成は第1回転軸186と同じであるから、ここでの説明は省略する。
第3従動ギヤ165は、第2可動体155において、該第2可動体155を第2可動体収納部148に収納配置した時に、第2伝達ギヤ161と噛み合う位置に配置されており、第2伝達ギヤ161と噛み合うように形成されている。この第3従動ギヤ165は、第2伝達ギヤ161と噛み合うことができれば、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。また、この第3従動ギヤ165は、第4従動ギヤとも噛み合っており、第2伝達ギヤ161を介して伝達された駆動モータ152の駆動力を第4従動ギヤに伝達させることができるように構成されている。
第4従動ギヤは、第2可動体155において、第3従動ギヤ165と噛み合うように配置されている。また、この第4従動ギヤは、第2回転軸の第4従動ギヤ取付部に取付固定されている。第4従動ギヤは、第3従動ギヤ165から駆動力が伝達されると、第2回転軸にその駆動力を伝達し、第2伝達部が全体的に回転するように駆動力を伝達するように構成されている。
第3可動体156は、第3可動体収納部材143に形成されている第3可動体収納部150に収納配置されるように形成されている。この第3可動体156は、第3可動基台231、第3伝達部、第3装飾体本体233、第3可動部材234、第3背面部材235、第3上部カバー部材236及び第3下部カバー部材237を備えており、駆動モータ152の駆動力が伝達されて、前カバー部材132の第3視認部138を介して遊技者が視認可能な第1の位置と、第3視認部138を介しても遊技者が視認できない第2の位置との間で、軸Xとは異なる位置に位置する回転軸Fを中心に回転することが可能となるように形成されている。なお、第3可動基台231、第3装飾体本体233、第3可動部材234、第3背面部材235、第3上部カバー部材236及び第3下部カバー部材237の構成は先に説明したのと同一であるから、ここでの説明は省略する。
第3伝達部は、第3回転軸、第3回転支持部、第5従動ギヤ238及び第6従動ギヤを備えている。この第3伝達部は、軸Xとは異なる位置に位置する所定の回転軸としての回転軸Fを中心に回転し、第3可動体156を構成する各種部材が取り付けられる回転軸部材となるようにも構成されている。なお、第3回転支持部の構成は第1回転支持部187の構成と同じであることから、ここでの説明は省略する。
第3回転軸は、所定長さに形成された軸状の部材で、一端側に第6従動ギヤ取付部が形成されている。なお、第3回転軸におけるそれ以外の構成は第1回転軸186と同じであるから、ここでの説明は省略する。
第5従動ギヤ238は、第3可動体156において、該第3可動体156を第3可動体収納部150に収納配置した時に、第3伝達ギヤ162と噛み合う位置に配置されており、第3伝達ギヤ162と噛み合うように形成されている。この第5従動ギヤ238は、第3伝達ギヤ162と噛み合うことができれば、従来から公知のものを任意に選択して用いてよい。また、この第5従動ギヤ238は、第6従動ギヤとも噛み合っており、第3伝達ギヤ162を介して伝達された駆動モータ152の駆動力を第6従動ギヤに伝達させることができるように構成されている。
第6従動ギヤは、第3可動体156において、第5従動ギヤ238と噛み合うように配置されている。また、この第6従動ギヤは、第3回転軸の第6従動ギヤ取付部に取付固定されている。第6従動ギヤは、第5従動ギヤ238から駆動力が伝達されると、第3回転軸にその駆動力を伝達し、第3伝達部が全体的に回転するように駆動力を伝達するように構成されている。
次に、このように形成された第2の実施の形態に係る遊技機の作用効果について説明する。本実施の形態における遊技機では、通常の遊技が行われている場合には、第2可動体155の第2装飾体本体213及び第2可動部材214、並びに第3可動体156の第3装飾体本体233及び第3可動部材234が遊技者に視認されない第2位置に位置するように配置されている。この場合、可動体ユニット134の前側には前カバー部材132が配置されているので、第1可動体154は第1背面部材175が第1視認部136を介して遊技者に視認され、第2可動体155は第2背面部材215が第2視認部137を介して遊技者に視認され、第3可動体156は第3背面部材235が第3視認部138を介して遊技者に視認されている。
ここで、例えば遊技球が始動入賞口に入賞した等のような、予め定められた所定の条件が成立すると、遊技機は駆動モータ152の回転駆動を開始する。駆動モータ152が回転駆動を開始して駆動力を発生させると、この駆動力が軸部材を介して駆動ギヤ157に伝達される。駆動ギヤ157は、第1伝達ギヤ160と噛み合っているので、駆動ギヤ157が回転駆動を開始すると、それにともなって第1伝達ギヤ160も回転駆動を開始する。第1伝達ギヤ160は、駆動軸159に取付固定されており、駆動軸159には第2伝達ギヤ161、第3伝達ギヤ162及び第4伝達ギヤ163が取付固定されているので、第1伝達ギヤ160が回転駆動を開始すると、駆動軸159を介して第2伝達ギヤ161、第3伝達ギヤ162及び第4伝達ギヤ163も回転駆動を開始する。ここで、第2伝達ギヤ161は第1従動ギヤ158と噛み合い、第3伝達ギヤ162は第3従動ギヤ165と噛み合い、第4伝達ギヤ163は第5従動ギヤ238と噛み合っている。そのため、駆動軸159を介して伝達される駆動力は、第1従動ギヤ158、第3従動ギヤ165及び第5従動ギヤ238のそれぞれに対して伝達される。
第1従動ギヤ158は第2従動ギヤ164と噛み合い、第3従動ギヤ165は第4従動ギヤと噛み合い、第5従動ギヤ238は第6従動ギヤと噛み合っている。そのため、上記した駆動力は、第2従動ギヤ164、第4従動ギヤ及び第6従動ギヤに伝達される。ここで、第2従動ギヤ164は第1可動基台171に取付固定され、第4従動ギヤは第2可動基台211に取付固定され、第6従動ギヤは第3可動基台231に取付固定されている。第1可動基台171は第1可動体154を構成し、第2可動基台211は第2可動体155を構成し、第3可動基台231は第3可動体156を構成しているから、これら第1可動基台171、第2可動基台211及び第3可動基台231に駆動力が伝達されると、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156に駆動力が伝達され、これら第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156が回転を開始する。この時、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156は、それぞれの回転速度が異なるように構成してもよいし、同じ速度となるように構成してもよい。
駆動力を受けて回転を開始した第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156は、第2の位置から第1の位置まで回転する。この時の第2の位置から第1の位置に至るまでの回転量は任意に設定してよい。なお、この第2の位置から第1の位置に到達したか否かの検出は、例えば光学センサを用いる等のように、従来から公知のものにより行ってよい。
第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156が所定の位置まで回転すると、これら第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156は所定の位置で停止する。しかしながら、駆動モータ152は、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156が第1の位置で停止した後も、回転駆動を行う。このように回転駆動すると、第1可動体154の第1可動基台171及びこの第1可動基台171に取付固定されている各種部材、第2可動体155の第2可動基台211及び第2可動基台211に取付固定されている各種部材並びに第3可動体156及びこの第3可動基台231に取付固定されている各種部材は停止し、第1伝達部172、第2伝達部及び第3伝達部は駆動モータ152の駆動力を受けて回転駆動を継続して行うように動作する。このように第1伝達部172、第2伝達部及び第3伝達部が回転駆動を継続して動作すると、第1伝達部172が備えている第1回転支持部187、第2伝達部が備えている第2回転支持部及び第3伝達部が備えている第3回転支持部も回転駆動を継続して行い、さらには第1回転支持部187、第2回転支持部及び第3回転支持部に形成されている押圧部191も継続して回転を行う。
第1回転支持部187、第2回転支持部及び第3回転支持部のそれぞれに形成されている押圧部191が回転を継続して行うと、第1可動部材174、第2可動部材214及び第3可動部材234のそれぞれに形成されている被押圧部197に近接する位置にいる時は押圧部191が被押圧部197を押圧する。そして、被押圧部197が押圧部191によって押圧されて、第1回転部材が回動軸201を中心として回動を開始する。この時、第1付勢手段は伸びる方向に力が加えられる。
そして、押圧部191がさらに回転駆動して被押圧部197との押圧が解除されると、第1付勢手段の復元力によって付勢手段が元の位置に戻そうとして、該付勢手段が縮む方向に力が作用する。この時、付勢手段は可動軸が第1可動部材174に取付固定されているから、第1付勢手段はこの可動軸を中心に所定量だけ回転することになる。
このように、本実施の形態に係る遊技機によれば、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156を用いた演出効果をさらにより向上させることが可能になる。例えば、遊技の進行に応じて第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156が所定位置まで回転すると、その回転動作によって遊技者の興趣を向上させることができ、さらには第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156が第1の位置で停止した後は、押圧部191の回転動作に伴って、第1可動部材174、第2可動部材214及び第3可動部材234が動作を行う。この第1可動部材174、第2可動部材214及び第3可動部材234の動作によって、遊技者の興趣をさらにより向上させることができる。
なお、これら第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156には、これら第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156の内部にLED等のような発光部材を設けておき、回転に併せて種々の態様で発光するようにしてもよい。この場合には、遊技機は、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156の回転による演出効果と、発光態様の面白さによる演出効果を相乗的に組み合わせて、より遊技者の興趣を向上させることも可能になる。さらに、本実施の形態に係る遊技機は、装飾装置131に隣接して配置されている図柄表示装置における表示態様と関連性を持たせることにより演出を行うようにしてもよい。例えば、駆動モータ152の回転駆動が開始した後、第1可動体154の第1装飾体本体173及び第1可動部材174、第2可動体155の第2装飾体本体213及び第2可動部材214、並びに第3可動体156の第3装飾体本体233及び第3可動部材234のいずれかが図柄表示装置に近接する方向(図1における左向き)に向いた時に停止させて、図柄表示装置において、例えば「リーチ!」、「いまアツい!」などのようなメッセージを書いた吹き出しを表示させてもよい。このように、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156の動作に併せて図柄表示装置も用いて演出を行った場合には、該第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156の動きによる演出効果に加えて、メッセージによる演出効果も相乗的に加えることもでき、より遊技者の興趣を向上させることが可能になる。また、この態様に加えて、先に説明したように、第1可動体154、第2可動体155及び第3可動体156に発光部材を設けた場合には、先の演出効果に加えて、光を用いた演出効果をも持たせることができ、遊技者の興趣をさらにより向上させることが可能になる。
以上、本発明に係る遊技機の実施の形態について詳細に説明したが、上記したのは本発明に係る遊技機の形態を例示したに過ぎず、これに限定されるものではない。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜変更してもよい。
1 遊技機
11 遊技盤
14 遊技領域
18 センター役物
31 図柄表示装置
33,131 装飾装置
35 第1駆動モータ
37,154 第1可動体
38,155 第2可動体
39,156 第3可動体
40 第1伝達部
41 第2伝達部
42 第3伝達部
62,173 第1装飾体本体
63,174 第1可動部材
67 第1固定体
74 延出部
75 当接部
88 凹部
89 凸部
90 凹凸面
92,213 第2装飾体本体
93,214 第2可動部材
96 第2固定体
113,233 第3可動部材
116,234 第3固定体
134 可動体ユニット
152 駆動モータ
153 駆動軸部材
159 駆動軸
160 第1伝達ギヤ
161 第2伝達ギヤ
162 第3伝達ギヤ
163 第4伝達ギヤ
191 押圧部
197 被押圧部

Claims (3)

  1. 駆動モータと、前記駆動モータの回転駆動によって駆動する可動体とを有し、遊技の演出を向上させるための装飾装置を備えている遊技機であって、
    前記可動体は、
    所定の装飾が施された装飾体本体と、
    前記装飾体本体に取り付けられており、所定の装飾が施された可動部材と、
    前記駆動モータの駆動力が伝達されて、遊技者が前記装飾体本体を視認可能な第1の位置と、前記遊技者が前記装飾体本体を視認できない第2の位置との間で移動可能に形成し、前記装飾体本体が前記第2の位置に位置すると、前記可動部材に対して所定の動作をさせるように構成された伝達部とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 可動部材と伝達部とが互いに対峙するように配置されており、
    前記伝達部は、押圧部を有しており、
    前記可動部材は、前記押圧部に押圧される被押圧部を有しており、
    前記伝達部が移動すると前記押圧部が前記被押圧部を押圧して、装飾体本体が所定の動作を行うように構成されている請求項1記載の遊技機。
  3. 装飾体本体は、所定の回転軸を中心にして第1の位置と第2の位置との間を回転するように構成されており、
    伝達部は、前記回転軸を中心に回転し、押圧部は前記伝達部の回転に伴って回転しながら、被押圧部を押圧する請求項1又は2記載の遊技機。
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