JP6066823B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技を行う遊技領域に役物装置を備えた遊技機に関する。
パチンコ機をはじめとする遊技機では、遊技の進行に応じて種々の演出が行われる。近年は、演出の内容も多様化する傾向にあり、遊技盤に形成されている遊技領域に大型のセンター役物を設けて、液晶表示装置等により構成される図柄表示装置に各種の図柄を表示させて種々の演出を行うものが多くなっている。また、遊技機で行われる演出の態様としては、センター役物とは別に演出用の役物装置を設けたものがある。この役物装置は、可動部材を有しており、遊技の進行に伴って可動部材を動作させることで遊技機の演出を行うことができるようにしている。
近年は、遊技機の演出の多様化に伴い、この役物装置における可動部材の数が増加する傾向にあり、またこれら可動部材の動作パターンも多様化する傾向にある。従来から知られている役物装置では、可動部材の数が増加する場合は各可動部材に駆動源を取り付けて駆動させていた。しかし、この場合は可動部材の増加に伴って駆動源の数も増加することになり、部品点数が増加したり、役物装置の構成が複雑化し、製造コストも高くなってしまうという問題があった。そのため、このような問題を解決すべく、特許文献1には、ベース部材、主リンク部材、従リンク部材及び終端リンク部材を連続する関節で連結し、遊技盤の盤面と平行な面内において回動するように構成し、一つの駆動源を用いて複数の可動部材を動作させるように構成した演出装置が開示されている。
特開2007−252734号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている演出装置では、一つの駆動源を用いて複数の可動部材を動作させることはできるものの、複数の可動部材を動作させるために多数のリンク部材等を必要とするため、駆動源の数は減少させることはできても、他の部材の点数が増加するという問題があった。そのため、特許文献1に記載されている演出装置では、さらに構成が複雑化し、また製造コストの増加につながるという問題があった。遊技機の場合は、演出の態様によって異なる可動部材を動作させることが多い。そのため、演出装置の構成が複雑化すると、可動部材の動作機構に不具合が生じやすくなり、必要な時に必要な可動部材を動作させて演出を行うことができなくなるという問題があった。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、複雑でない機構を用いて、一つの駆動源で複数の可動部材を動作させることができる役物装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、
(1)物装置が設けられた遊技機であって、所定の駆動力を付与する駆動手段と、第1回転軸を中心として、第1退避位置と、前記第1退避位置から所定量回転した第1回転位置との間で回転することができ、前記駆動手段から付与された駆動力を受けて前記第1退避位置から前記第1回転位置へ回転する時に所定の大きさの回転力を伝達するための伝達部を有する従動部材と、前記伝達部から前記回転力を受けるための伝達受け部を有し、前記回転力の方向と反対方向の力が自重によって作用するように構成されており、前記自重によって作用する力の大きさよりも大きな回転力を受けると、第2回転軸を中心として、通常位置と、前記通常位置から所定量回転した突出位置との間で回転する可動部材と、前記第2回転軸を取付固定するための軸受部と、前記従動部材を前記第1退避位置と前記第1回転位置との間で回転可能に配置する従動部材受け部とが形成されており、前記第1回転軸を中心として、第2退避位置と、前記第2退避位置から所定量回転した第2回転位置との間で回転することができるように構成されたベース部材と、を備え、前記第1退避位置及び前記第1回転位置は、前記従動部材と前記ベース部材との位置関係によって定まる相対的な位置であり、前記駆動手段が前記駆動力を付与すると、前記ベース部材は、前記従動部材を前記第1退避位置に位置させた状態を維持しつつ前記ベース部材を前記第2退避位置から前記第2回転位置まで回転し、前記従動部材は、前記ベース部材が前記第2退避位置から第2回転位置まで回転する時は、前記第1退避位置に位置し、前記ベース部材が前記第2回転位置に位置すると、前記第1退避位置から前記第1回転位置まで回転すると共に、前記可動部材を前記通常位置から前記突出位置まで回転させるように構成した、ことを特徴とする遊技機を要旨とする。
本発明によれば、構成を簡略化して少ない部品点数で役物装置を構成し、かつこの簡略化した構成で、従動部材、ベース部材及び可動装飾体を一つの駆動手段により動作させることができる。したがって、部品点数の減少に伴う製造コストを大幅に低減することが可能になるとともに、従動部材、ベース部材及び可動装飾体も必要な時に確実に動作させることも可能になる。
本発明の実施の形態に係る遊技機の正面図である。 遊技機を構成する遊技盤の正面図である。 役物装置の斜視図である。 前カバー部材を外した状態の役物装置の斜視図である。 役物装置の後面側からの斜視図である。 役物装置の分解斜視図である。 役物装置の分解斜視図である。 従動部材とベース部材を表した斜視図である。 役物装置の作用効果を説明するための説明図である。 役物装置の作用効果を説明するための説明図である。 図10に示した状態の役物装置を遊技盤全体で見た時の状態を説明するための説明図である。 役物装置の作用効果を説明するための説明図である。 図12に示した状態の役物装置を遊技盤全体で見た時の状態を説明するための説明図である。
本発明に係る遊技機の実施の形態について、図面を用いて具体的に説明する。なお、本明細書では、本発明に係る遊技機の例としてパチンコ遊技機を用いて説明するが、本発明はパチンコ遊技機以外の遊技機にも適用することが可能である。また、本明細書においては、パチンコ遊技機(以下、単に「遊技機」と言う。)及び遊技機を構成する各部材の「前側」、「後側」、「上側」、「下側」、「左側」及び「右側」は、遊技機を正面から見た場合における表面側(前面側)、背面側(後面側)、「上側」、「下側」、「左側」及び「右側」を示すものとする。また、本明細書においては、遊技球が各種入賞口に流入することを「入賞」と言い、遊技球が入賞することによって遊技者に払い出される遊技球のことを「賞球」と言う。
[遊技機1の外観構成]
図1に示すように、遊技機1は、機体の外郭を構成する縦長方形の外枠2を備えている。この外枠2の開口前面側には、縦長方形の中枠3が着脱自在に組み付けられている。中枠3は、全体的に合成樹脂材料を用いて形成されており、内部に遊技盤11等を取付固定することができるように構成されている。前枠4は、中枠3の前面側に、該前枠4の左側に設けられたヒンジを中心に中枠3に対して横開きをすることができるように開閉自在に組み付けられている。前枠4は、ガラス板5を備えており、遊技者が遊技盤11を視認することができ、かつ遊技盤11を保護することができるように構成されている。また、前枠4は、遊技に使用する遊技球を一時的に貯留する上受け皿6と、上受け皿6から溢れ出て流下した遊技球を貯留する下受け皿7とをガラス板5の下方に備えている。
遊技機1は、遊技盤11に向けて遊技球を弾発するための発射装置を内部に備えており、この発射装置の弾発強さを操作ハンドル8の回動量によって調節することができるように構成されている。また、上受け皿6には、遊技球を貯留する貯留スペースの前側に、遊技者が遊技中に押圧操作する各種ボタン9a,9b,9cが配置されている。また、遊技機1の上部には、音声を出力するためのスピーカ10が設けられている。
遊技盤11は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材料で略正方形に形成された平板状の部材である。この遊技盤11の背面側には、裏ユニット(図示せず)がビス等によって取付固定されている。遊技盤11には、センター役物12の装飾枠13を取り付けるための開口部14が略中央部に開口形成されている。また、遊技盤11の表面には、発射装置で弾発された遊技球を遊技盤11の上部へ案内する案内レール15が設けられている。また、遊技盤11には、案内レール15により遊技盤11の上部に案内された遊技球が遊技盤11の下部に向けて流下する遊技領域16が形成されている。
遊技領域16には、装飾枠13を取り付けるための開口部14が該遊技領域16の略中央部に開口形成されている。また、遊技領域16には普通入賞装置17、始動入賞装置18、大入賞装置19等の各種入賞装置が設けられている。また、遊技領域16には、多数の誘導釘20が打たれている。遊技領域16を流下する遊技球は、誘導釘20に当たって流下方向を変化させながら、遊技領域16の上部から下部に向かって流下する。遊技領域16を流下する遊技球の一部は、各種入賞装置に設けられている各種入賞口(図示せず)に入賞する。また、遊技領域16を流下する遊技球のうち、各種入賞口に入賞しなかった遊技球は、遊技領域16の最下部に設けられたアウト口21に流入する。
普通入賞装置17は、遊技領域16に複数個(本実施の形態では3個)設けられている。これら普通入賞装置17は、普通入賞口(図示せず)を有しており、遊技球が普通入賞口に入賞すると、所定数(例えば10個)の賞球を払い出すように構成されている。
始動入賞装置18は、装飾枠13の下方に配置されている。始動入賞装置18は、始動入賞口(図示せず)を有しており、遊技球が始動入賞口に入賞すると遊技者不利な通常遊技状態から遊技者に有利な大当り遊技状態で遊技を行うか否かを抽選するための大当り抽選を行うように構成されている。
大入賞装置19は、始動入賞装置18の下方に配置された第1大入賞装置22と、装飾枠13の下方であって、遊技領域16の左右方向中央よりも右方に配置された第2大入賞装置23とを備えている。これら第1大入賞装置22及び第2大入賞装置23は、大入賞口(図示せず)を備えている。第1大入賞装置22及び第2大入賞装置23は、通常遊技状態では遊技球が入賞することはなく、大当り抽選に当選して、遊技状態が通常遊技状態から大当り遊技状態へ移行した時に遊技球が入賞できるように構成されている。これら第1大入賞装置22及び第2大入賞装置23は、大当り遊技状態では、所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、又は所定時間(例えば30秒)が経過するまでの間、遊技球が入賞するように構成されている。遊技機1は、大入賞口に遊技球が入賞すると、入賞した遊技球の数に対応した数の賞球を遊技者に払い出す。なお、本実施の形態では、大入賞装置19を複数個有する遊技機1を用いて説明したが、大入賞装置19の数はこれに限定されるものではない。
センター役物12は、装飾枠13を備えている。装飾枠13は、各種の装飾が施されている枠状の部材であり、遊技盤11の開口部14に対して、遊技盤11の前側から挿入して取付固定されている。図示しない裏ユニットには、図柄表示手段として機能する液晶表示装置及び役物装置31が取付固定されている。液晶表示装置は、遊技流に所定の図柄等を変動表示又は停止表示するというように、遊技の状態や遊技の進行に応じて種々の演出表示を行うためのものである。この液晶表示装置で表示される図柄等としては、例えば、数字等から構成される種々の図柄やアニメーション等、各種画像等が挙げられるが、これに限定されるものではない。遊技盤11は、該遊技盤11に形成された開口部14が裏ユニットに取付固定された液晶表示装置の表示画面と同じ位置に位置するように裏ユニットに取付固定されており、液晶表示装置で表示される図柄等は、遊技盤11に形成されている開口部14を介して遊技者が視認することができるように構成されている。なお、本実施の形態では、図柄表示手段の例として液晶表示装置を用いて説明したが、上記した演出表示を行うことができるものであれば、液晶表示装置以外のものを任意に選択して用いてもよい。なお、図1及び図2においては、説明の便宜上、液晶表示装置の記載を省略している。
役物装置31は、裏ユニットにおいて、液晶表示装置の右上側に位置するように配置されている。また、役物装置31は、液晶表示装置の前方に設けられている。この役物装置31は、裏ユニットに遊技盤11を取付固定した場合には、遊技領域16内に位置するように配置されている。また、役物装置31は、遊技盤11が取付固定された装飾枠13の内部に位置するように配置されており、遊技盤11が裏ユニットに取付固定された場合には、該装飾枠13の内部であって、かつ該装飾枠13の右側に位置するように配置される。なお、本実施の形態では、演出用役物が液晶表示装置の右側に配置された例を用いて説明するが、演出用役物を設置する位置はこれに限定されるものではない。例えば、液晶表示装置の左側、上側、又は下側に配置してもよいし、これら以外の場所に配置してもよい。
[役物装置31の構成]
役物装置の構成を図3〜図8に基づいて説明する。役物装置31は、前カバー部材32とケース本体33とを備えており、これらケース本体33及び前カバー部材32の内部には収容空間34が形成されている。この収容空間34内には、従動部材35及びベース部材36が収容されている。また、前カバー部材32の前側には、装飾体37及び可動部材38が配置され、駆動手段としての駆動モータ39が取付固定されている。
この役物装置31は、駆動モータ39が回転して駆動力を付与すると、従動部材35を第1退避位置に位置させながらベース部材36が第2退避位置から第2退避位置まで回転し、ベース部材36が第2退避位置まで回転すると、従動部材35が第1退避位置から第1回転位置まで回転し、それと共に、可動部材38を通常位置から突出位置まで回転させるように構成されている。また、役物装置31は、その後に駆動モータ39が先に説明したのと反対方向の駆動力を付与すると、可動部材38を突出位置に位置させ、従動部材35を第1回転位置に位置させながらベース部材36が第2回転位置から第2退避位置まで回転し、ベース部材36が第2退避位置まで回転すると、従動部材35が第1回転位置から第1退避位置まで回転し、それと共に、可動部材38を突出位置から通常位置まで回転させるようにも構成されている。
(前カバー部材32の構成)
前カバー部材32は、ケース本体33の前側に位置するように、該ケース本体33にネジ止め等の方法によって取付固定されている。この前カバー部材32には、駆動モータ39がネジ止め等の各種方法によって取付固定されるように構成されており、駆動モータ39をネジ止め固定するためのモータ取付孔40と、駆動モータ39をネジ止め固定する際にこの駆動モータ39を位置決めするための位置決め用ピン41と、前カバー部材32の表面と裏面との間を連通するように開口形成されており、前カバー部材32の表面に取付固定された駆動モータ39の駆動軸39aを表面から裏面に向けて挿通させることができるように形成された駆動軸挿通孔42とが形成されている。なお、駆動モータ39における駆動軸39aの先端には第1駆動ギヤ43が圧入等の方法によって取り付けられている。また、前カバー部材32には、第2駆動ギヤ44が回転する際の回転軸となる第2駆動ギヤ回転軸45を取り付けるための回転軸用孔46が開口形成されている。本実施の形態では、回転軸用孔46の孔径は第2駆動ギヤ回転軸45の軸径よりも若干大径となるように形成されており、第2駆動ギヤ回転軸45が回転軸用孔46を挿通して表面側の先端部を前カバー部材32の表面から前側に突出させ、この突出させた部分にスナップリングを設けて、第2駆動ギヤ回転軸45が回転軸用孔46に回転可能に取り付けられている。なお、この第2駆動ギヤ回転軸45の取付方法は、上記した以外の方法であってもよい。
第2駆動ギヤ44は、第1駆動ギヤ43と噛み合うギヤ本体47と、このギヤ本体47の中央に形成されている取付孔48と、ギヤ本体47から半径方向外側に向けて突出形成された駆動力伝達部49とを備えている。第2駆動ギヤ44は、取付孔48に第2駆動ギヤ回転軸45を圧入することで前カバー部材32に対して第2駆動ギヤ回転軸45を軸として回転可能に取り付けられている。また、この第2駆動ギヤ44は、前カバー部材32に取り付けられた時に、ギヤ本体47が第1駆動ギヤ43と噛み合うように配置され、第1駆動ギヤ43から伝達される駆動力が加わると、第2駆動ギヤ回転軸45を中心にして回転するように構成されている。駆動力伝達部49は、奥側に向けて突出する突出伝達部50を備えている。この突出伝達部50は、駆動力伝達部49と一体的に成形してもよいし、駆動力伝達部49とは別体のピンを圧入等の方法で設けてもよい。また、これら以外の方法で形成してもよい。突出伝達部50は、後述する従動部材35に形成された従動伝達孔65内に配置されるように形成されており、第2駆動ギヤ44が回転駆動した時に、従動部材35に回転力を伝達することができるように形成されている。
(ケース本体33の構成)
ケース本体33は、役物装置31を裏ユニットに取付固定するとともに、内部に形成された収容空間34内に従動部材35及びベース部材36を第1回転軸51を中心として回転可能に配置するためのものである。ケース本体33は、略四角形状に形成された部材であり前側が開口するように形成されている。また、ケース本体33には、底部33aと、左側壁部33b、右側壁部33c、下側壁部33d及び上側壁部33eとが形成されている。図4に示すように、下側壁部33dは、ケース本体33の外側と通じる開口部33fが形成されている。この開口部33fは、従動部材35及びベース部材36が回転した時に、これら従動部材35及びベース部材36が下側壁部33dと当たって、該従動部材35及びベース部材36の回転動作を干渉しないようにするためのものである。また、上側壁部33eには、該上側壁部33eの内側から左側に向けて突出する突出リブ52が形成されている。この突出リブ52は、ケース本体33内において第1回転軸51を中心に回転するベース部材36のストッパとして形成されているものである。この突出リブ52の先端がベース部材36の上縁部36aと当接することにより、ベース部材36の回転運動が停止する。なお、この突出リブ52と当接することによってベース部材36の回転運動が停止した位置は、ベース部材36の第2退避位置になる。即ち、この突出リブ52は、ベース部材36の第2退避位置を規定するものであるとも言える。
また、ケース本体33には、収容空間34内の下側壁部33dの近傍にストッパ部53が形成されている。このストッパ部53は、突起部54を有しており、この突起部54の先端がベース部材36の下縁部36bに当接することで、ベース部材36の回転運動を止めることができるように形成されている。この突起部54の先端がベース部材36の下縁部36bに当接することによってベース部材36の回転運動が停止する位置は、ベース部材36の第2回転位置になる。即ち、このストッパ部53は、ベース部材36の第2回転位置を規定するものであるとも言える。
また、ケース本体33には、第1軸受部55が形成されている。第1軸受部55は、第1回転軸51を取付固定するためのもので、第1回転軸51が挿通可能な大きさに開口形成された穴として形成されている。この第1軸受部55の穴径は、第1回転軸51の外径と略同じか、又は第1回転軸51の外径よりも若干小径となるように形成されており、第1軸受部55内に入れられた第1回転軸51が回転しないように取り付けられ、第1回転軸51の位置決めを確実に行うことができるように構成されている。
また、ケース本体33には、センサ部材56と取付固定するためのセンサ取付部57が形成されている。センサ取付部57に取付固定されたセンサ部材56は、ベース部材36の位置を検出するためのものである。このセンサ部材56としては、例えば発光部と受光部とを有する光学式のものを用いることができるが、ベース部材36の位置を検出することができれば、光学式以外のものを用いてもよい。
(従動部材35の構成)
従動部材35は、第1回転軸51を中心として、第1退避位置と、第1退避位置から所定量回転した第1回転位置との間で回転することができ、駆動モータ39から付与された駆動力を受けて第1退避位置から第1回転位置へ回転する時に所定の大きさの回転力を伝達するための伝達部61を有するように構成されている。図4及び図9に示すように、従動部材35は、略扇形状を有するように形成されると共に伝達部61が形成されている。また、従動部材35には、可動部材38が後述する通常位置にある時に、該可動部材38と干渉するのを防止するための逃げ部62が形成されている。この従動部材35は、収容空間34内に配置されており、左端部に形成された第1回転軸挿通孔63に第1回転軸51を挿通し、この第1回転軸51を中心として回転することができるように構成されている。
この従動部材35は、第1回転軸51を中心として、第1退避位置と、第1退避位置から所定量だけ回転した第1回転位置との間で回転することができるように構成されている。従動部材35における第1退避位置は、従動部材35の上側縁がベース部材36に形成されている後述するストッパ凸部79に当接する位置であり、第1回転位置は、従動部材35に形成されている突出片64がベース部材36に形成されている後述する突き当て部86に当接する位置である。このように、従動部材35の第1退避位置及び第1回転位置は、従動部材35とベース部材36との位置関係によって定まり、ベース部材36に形成された後述する従動部材受け部78内において、ベース部材36内において相対的に定められる位置を意味するものである。
また、従動部材35には、従動伝達孔65が開口形成されている。従動伝達孔65は、左右方向に開口形成する長孔状に形成された孔である。図4に示すように、この従動伝達孔65は、第1回転軸挿通孔63の左側に左端部が形成され、右側に右端部が形成されている。また、この従動伝達孔65は、左端部から右端部に至るまでの間に、上下方向に若干屈曲するように形成されている。従動伝達孔65がこのような形状に形成されているのは、第2駆動ギヤ44が第1駆動ギヤ43から伝達された駆動力を受けて回転する際、この従動伝達孔65内に配置される突出伝達部50が弧を描いて回転するので、突出伝達部50が従動伝達孔65内においてスムーズに回転するようにするためである。
伝達部61は、従動部材35に伝達された駆動力を可動部材38に伝達するためのものである。本実施の形態では、伝達部61は、従動部材35の右下部において下方向に延出し、左側に歯型を形成したラック部66として形成されている。このように、伝達部61をラック部66として形成することにより、従動部材35が第1退避位置と第1回転位置との間で回転した時に、このラック部66と噛み合うように配置されている可動部材38の第3ギヤ部材95に駆動力を伝達して、この第3ギヤ部材95を回転運動させることが可能になる。なお、本実施の形態では、伝達部61をラック部66として形成した例を用いて説明したが、この伝達部61は、可動部材38に駆動力を伝達することができれば、他の構成であってもよい。
(ベース部材36の構成)
ベース部材36は、第1回転軸51を中心として、第2退避位置と、第2退避位置から所定量回転した第2回転位置との間で回転することができるように構成されている。ベース部材36は、左側から右側にかけて上下方向の幅が広がる扇形状となるように形成されており、右側には下方向に広がる幅広部71が形成されている。この幅広部71には、第2回転軸72が取付固定可能に形成された軸受部としての第2軸受部73が形成されている。
ベース部材36の左端部には、第1回転軸51が挿通可能に形成された第1回転軸用挿通孔74が貫通形成されている。この第1回転軸用挿通孔74は、スリーブ75を介して第1回転軸51に対して回転可能になるように取り付けられており、第1回転軸51を中心とする回転運動がよりスムーズに行われるように構成されている。また、第1回転軸用挿通孔74には、従動部材35の裏面と接する縁部に、従動部材35との摩擦抵抗を大きくするための摩擦部76が形成されている。摩擦部76は、第1回転軸用挿通孔74を形成する挿通孔側壁部74aの前端部に形成されており、ベース部材36の前側に位置する従動部材35の裏面に対して所定の大きさの摩擦力を付与するようになっている。本実施の形態では、この摩擦部76の形状は、摩擦部76を構成する前端部をエッジ状に形成することにより、従動部材35の裏面に対して摩擦力をより付与しやすくしているが、これに限定されるものではない。
また、ベース部材36の側部には側壁部77が形成されており、この側壁部77によって囲まれて従動部材受け部78が形成されている。側壁部77は、この側壁部77によって囲まれた従動部材受け部78の底面に対して突出する突出高さが、上側と下側とで異なるように形成されている。即ち、この側壁部77は、ベース部材36を正面視した時に上側に位置する側壁部77の突出高さが、同じくベース部材36を正面視した時に下側に位置する側壁部77の突出高さよりも高くなるように形成されている。
側壁部77のうち、正面視上側に形成されている側壁部77には、ストッパ凸部79が従動部材受け部78に向けて突出するように形成されている。このストッパ凸部79は、従動部材受け部78において第1回転軸51を中心に回転する従動部材35のストッパとして形成されているものである。このストッパ凸部79の先端面と、従動部材35の上側面35aとが当接することにより、従動部材35の回転運動が停止される。なお、このストッパ凸部79によって従動部材35の回転運動が停止する位置は、従動部材35の第1退避位置になる。即ち、ストッパ凸部79は、従動部材35の第1退避位置を規定するものであるとも言える。
従動部材受け部78は、側壁部77に囲まれて、この側壁部77よりも一段低く形成された箇所であり、第1回転軸51に対して回転可能に取り付けられた従動部材35が配置されている。この従動部材受け部78の上下方向における大きさは、従動部材35の上下方向の幅よりも大きく形成されており、この従動部材受け部78内において従動部材35が第1回転軸51を中心として所定量だけ回転運動をすることができるように形成されている。従動部材受け部78には、第1回転軸用挿通孔74寄りに第1ガイド孔80が形成されており、第1ガイド孔80よりも右側に第2ガイド孔81が形成されている。これら第1ガイド孔80及び第2ガイド孔81は弧状に形成されている。第1ガイド孔80は、従動部材35が従動部材受け部78内に配置された時に、従動部材35の裏面においてこの裏面から後側に突出形成された第1案内片82が内部に位置するように形成されており、第2ガイド孔81は、従動部材35が従動部材受け部78内に配置された時に、従動部材35の裏面においてこの裏面から後側に突出形成された第2案内片83が内部に位置するように形成されている。即ち、従動部材受け部78内において従動部材35が回転運動する時は、第1ガイド孔80内に配置されている第1案内片82と、第2ガイド孔81内に配置されている第2案内片83とによって、その回転動作にガタツキ等が生じないようになっている。
また、ベース部材36には、左右方向中央よりも右側に前壁部84が形成されている。この前壁部84は、ベース部材36の前後方向において、従動部材受け部78の底面よりも前側に位置するように形成されている。そして、これら前壁部84の裏面と底面との間には、前後方向に所定距離の間隔があり、この部分に開口部85が開口形成されている。この開口部85は、従動部材35を従動部材受け部78内に配置する際に、従動部材35の右側端部を挿入することができるように形成されている。即ち、従動部材35は、該従動部材35の右側端部が開口部85内に挿入され、該従動部材35の第1回転軸挿通孔63に回転可能に取り付けられる。この時、従動部材35の表面と前壁部84の裏面とは、互いに接するように配置されており、従動部材35が従動部材受け部78内において回転運動を行う際には、従動部材35が前壁部84に対して摺動するように構成されている。したがって、従動部材35は、従動部材受け部78において、第1回転軸51及び前壁部84により前後方向の位置決めが行われ、従動部材35の回転運動をスムーズに行うことができるように構成されている。
ベース部材36において、開口部85が形成されている箇所の一端部(本実施の形態では下側端部)には、突き当て部86が形成されている。突き当て部86は、従動部材35の突出片64が突き当てられるように、壁状に形成されている。この突き当て部86は、従動部材受け部78において第1回転軸51を中心に回転する従動部材35のストッパとして形成されている。この突き当て部86に対して突出片64が当接することで従動部材35の回転運動が停止する。この突き当て部86と突出片64とが当接して従動部材35の回転運動が停止した位置は従動部材35の第1回転位置となる。即ち、突き当て部86は、従動部材35の第1回転位置を規定するものであるとも言える。なお、この突き当て部86は、ベース部材36の下側の側壁部36bの突出高さよりも高くなるように突出形成されており、突出片64が確実に突き当て部86に対して当接させることができるように形成されている。
ベース部材36の前壁部84には、装飾体取付部87が形成されている。装飾体取付部87は、本実施の形態では孔状に形成された二つの孔部で形成されており、これら二つの孔部に対して、装飾体37に形成されている二つの突出部88を嵌合させてネジ止め固定することで、装飾体37がベース部材36に取付固定されるように構成されている。
ここで、図5に示すように、従動部材35及びベース部材36との間には、付勢部材としてのバネ部材89が取り付けられている。このバネ部材89は、従動部材35に形成されている第1バネ取付部90と、ベース部材36に形成されている第2バネ取付部91とに取り付けられており、従動部材35が第1回転位置から第1退避位置へ回転する方向に付勢し、力を付与するように構成されている。
(装飾体37の構成)
装飾体37は、ベース部材36の下部に形成された装飾体取付部87に取付固定することができるように構成されている。この装飾体37は、例えば特定のキャラクター等を取付固定してもよいし、またそれ以外の構成のものを使用してもよい。本実施の形態では、一つの例として、人物の形状をしたものを装飾体37として使用している。
(可動部材38の構成)
可動部材38は、所定の装飾が施された装飾部92と、第2回転軸72を挿通可能な大きさに形成された第2回転軸挿通孔93と、伝達部61から付与される回転力を受ける伝達受け部94とを有している。この可動部材38は、該可動部材38の重心G(図9参照)からずれた位置に第2回転軸挿通孔93が開口形成するように形成されている。すなわち、この可動部材38は、重心の位置が装飾部92に位置するように形成され、伝達受け部94及び第2回転軸挿通孔93は、重心Gの位置からLだけ離れた位置(図9参照)に形成されている。このように、第2回転軸挿通孔93の位置を重心Gの位置からずらすことで、第2回転軸挿通孔93に挿通されている第2回転軸72の軸周りに作用するモーメントを大きくすることができる。
伝達受け部94は、伝達部61からの駆動力を受けるためのもので、本実施の形態では、中心に第2回転軸72を挿通可能な第2回転軸挿通孔93が貫通形成された第3ギヤ部材95として形成されている。第3ギヤ部材95は、第2回転軸72が第2回転軸挿通孔93に挿通してベース部材36の所定位置に配置された時に、ベース部材36の伝達部61を構成するラック部66と噛み合うことができるように形成されている。
可動部材38は、第2回転軸72を中心として、通常位置と、この通常位置から所定量回転した突出位置との間で回転することができるように構成されている。この通常位置と突出位置との間における回転量は、従動部材35の回転量に対応した量となる。即ち、可動部材38は、伝達受け部94において従動部材35の伝達部61から該従動部材35の回転力を受け、その回転力を受けることによって第2回転軸72を中心として回転するように構成されている。そのため、可動部材38は、従動部材35が回転力を付与しない時(即ち、従動部材35が第1退避位置と第1回転位置との間で回転していない時)は停止状態にあり、従動部材35が回転力を付与している時(即ち、従動部材35が第1退避位置と第1回転位置との間で回転している時)は、回転する状態にある。したがって、従動部材35が第1退避位置で停止状態にある時は、可動部材38はある位置(この位置を通常位置と言う。)で停止状態にあり、従動部材35が第1回転位置で停止状態にある時は、可動部材38は通常位置とは異なるある位置(以下、この位置を突出位置と言う。)で停止状態にあり、従動部材35が第1退避位置と第1回転位置との間で回転している時は、通常位置と突出位置との間で回転している状態にある。このように、可動部材38は、従動部材35が第1退避位置と第1回転位置との間で回転している間のみ、通常位置と突出位置との間で回転するように動作するので、可動部材38の回転量は、従動部材35が第1退避位置と第1回転位置との間における回転量に対応したものになり、可動部材38の通常位置及び突出位置は、従動部材35によって規定される。
次に、本実施の形態に係る遊技機1の役物装置31の動作を図9〜図13に基づいて説明する。まず、遊技機が遊技者に不利な遊技状態である通常遊技状態で遊技が進行する際の態様について説明する。この場合には、役物装置は、従動部材35が第1退避位置に位置し、ベース部材36が第2退避位置に位置し、可動部材38が通常位置に位置している。また、第2駆動ギヤ44は、突出伝達部50が従動伝達孔65の左端部に近接する位置に位置させる。この場合、第2駆動ギヤ44の駆動力伝達部49は、略水平方向となるように位置している。役物装置31がこの状態である時は、遊技盤11全体においては、図2に示すように、可動部材38は装飾枠13により隠れる位置にあるため、遊技者は可動部材38を視認することができない。
このように、ベース部材36が第2退避位置に位置する時、従動部材35は、ベース部材36との間に設けられているバネ部材89の付勢力によって、第1退避位置に位置することを維持している。また、従動部材35は、突出伝達部50が従動伝達孔65の左端部に位置することによっても、第1退避位置に位置することを維持している。即ち、従動部材35は、ベース部材36が第2退避位置に位置する時は、自重による力の影響を受けて、下方向に向けて回転しようとする。このように、従動部材35が下方向に向けて回転すると、その回転に伴って、可動部材38も通常位置から突出位置に向けて、従動部材35の回転量に応じた量だけ回転してしまい、遊技者が視認できるようになるおそれがある。このようなことを防止するために、バネ部材89を従動部材35とベース部材36との間に設け、このバネ部材89によって、従動部材35がベース部材36内において第1退避位置に位置するように維持することを可能にしている。また、バネ部材89の他に、突出伝達部50を従動伝達孔65の左端部に位置させることによって、従動部材35の回転をロックすることもでき、これによっても、より確実に従動部材35が第1退避位置に位置するように維持することを可能にしている。
次に、例えば始動入賞装置18の始動入賞口に遊技球が入賞した場合等のように、遊技の進行において所定の条件が成立した時に、役物装置31が駆動を開始する。図10に示すように、この場合の役物装置31は、まず図10においては図示しない駆動モータ39が回転駆動を開始し、駆動モータ39の駆動軸39aに取り付けられた第1駆動ギヤ43が図10中のA方向に回転を開始する。そして、この第1駆動ギヤ43の回転に伴って該第1駆動ギヤ43から駆動力、即ち回転力を付与され、該第1駆動ギヤ43と噛み合うように配置されている第2駆動ギヤ44は図10中のB方向に回転を開始する。
第2駆動ギヤ44は、B方向に回転運動を開始すると、この第2駆動ギヤ44を構成する駆動力伝達部49も併せてB方向に回転運動を行い、この駆動力伝達部49の回転運動に伴って突出伝達部50の位置がB方向に変化する。突出伝達部50は、従動伝達孔65内においてB方向に位置を変化させるため、通常は従動伝達孔65内の左端部に近接する位置に位置していたものが、この左端部より離れて次第にB方向へ位置を変化させる。この時、突出伝達部50は、B方向へ位置を変化させながら従動伝達孔65の下側内側面に当接し、さらにB方向に位置を変化させるように運動する。そのため、従動部材35は、従動伝達孔65において突出伝達部50から付与される力を受けることになる。
従動部材35は、突出伝達部50から駆動力を付与される際、この付与される力のうちの上下方向の力によって、第1回転軸を中心として、図10中C方向へ回転を開始する。この時、第2駆動ギヤ44は継続的にB方向に回転をしているため、それに伴って突出伝達部50の位置も継続的に変化する。そして、突出伝達部50は、従動伝達孔65の下側内側面に力を付与しつつ、左端部から右端部に近接する位置まで変化する。
突出伝達部50から駆動力を付与された従動部材35は、伝達部61を介して可動部材38の第3ギヤ部材95に対し、突出伝達部50から付与される駆動力を回転力として伝達する。この時、可動部材38には、その重心Gの位置が第2回転軸挿通孔93の位置からずらした位置に形成されているので、可動部材38の第2回転軸72周りには、可動部材38の自重によって図10に示すD方向のモーメントが作用している。また、可動部材38には、自重によって下方向にも力が作用している。ベース部材36には、その自重によって下方向に力が作用している。この時、ベース部材36には、装飾体37が取り付けられているため、ベース部材36に対して作用する力の大きさを大きくすることができる。
そのため、従動部材35に駆動力が付与されると、従動部材35から回転力を付与されるとともに、その自重によってC方向の力が作用しているベース部材が第1回転軸51を軸中心としてC方向に回転する。この時、従動部材35から付与される回転力を可動部材38も受けているが、従動部材35、ベース部材36及び可動部材38に作用する各種の力がバランスした状態となっているため、これらは一体的に回転する。即ち、この時は、従動部材35が第1退避位置に位置し、可動部材38が通常位置に位置した状態を維持しつつ、ベース部材36が第2退避位置から、第1回転軸51を軸中心として回転する。そして、図10に示すように、ベース部材36は、該ベース部材36の下側の側壁部36bがストッパ部53の突起部54と当接する位置において回転が規制される。この回転の規制された位置が第2回転位置である。この状態を遊技盤11全体で見ると、図11に示すように、装飾枠13の右上部において、ベース部材36に取付固定されている装飾体37と、可動部材38の一部が視認される状態になる。
ベース部材36が第2回転位置に位置すると、ベース部材36の回転が規制されるため、従動部材35が付与する回転力は、可動部材38のみに作用する。即ち、ベース部材36が第2退避位置から第2回転位置まで回転している時は、従動部材35が付与する回転力はベース部材36及び可動部材38に伝達していたが、ベース部材36が第2回転位置に位置している時は、ベース部材36の回転が規制されるために、従動部材35から付与される回転力は可動部材38にのみ伝達される。したがって、従動部材35は、第1退避位置から第1回転位置まで第1回転軸51を軸中心として回転し、この従動部材35の回転に伴って、ラック部66と、このラック部66と噛み合っている可動部材38の第3ギヤ部材95が第2回転軸72を軸中心として回転し、そして可動部材38が通常位置から突出位置へ回転する。
従動部材35は、第1退避位置から第1回転位置に向けて回転運動を行い、これに伴って可動部材38も第2回転軸を軸中心として回転運動を行う。そして、図11に示すように、従動部材35は、突出片64がベース部材36の突き当て部86と当接する位置において回転が規制され、またこの回転の規制に伴って、可動部材38の回転運動も停止する。このように、従動部材35の回転の規制された位置が第1回転位置であり、第1回転位置において従動部材35の回転が規制されることに伴って可動部材38の回転運動が停止した位置が突出位置である。この状態を遊技盤11全体で見ると、図13に示すように、ベース部材36に取付固定されている装飾体37を明確に視認することができ、また突出位置に位置する可動部材も明確に視認することができるようになる。遊技者は、この役物装置31における装飾体37と可動部材38の状態を見て、遊技において所定の条件が成立したことを知ることができるとともに、遊技の興趣も向上する。
図13に示す状態の時は、従動部材35が第1回転位置に位置し、ベース部材36が第2回転位置に位置し、可動部材38が突出位置に位置している。そして、所定時間経過する等によって、先に説明したとは別の所定の条件が成立すると、駆動モータは、A方向とは逆方向のF方向に回転駆動を開始する。これにより、第1駆動ギヤ及び第2駆動ギヤを介して、従動部材35にはH方向の回転力が付与される。この時、突出伝達部50から駆動力を付与された従動部材35は、伝達部61を介して可動部材38の第3ギヤ95に対して回転力を伝達する。この時、可動部材38の第2回転軸72周りには、可動部材の自重によって、D方向(図10参照)のモーメントが作用している他に、自重により下方向の力が作用している。また、ベース部材36には、該ベース部材36の自重と、ベース部材36に取付固定されている装飾体37の自重により下方向の力が作用している。
そのため、従動部材35に駆動力が付与されてH方向に回転をしようとすると、従動部材35、ベース部材36、装飾体37及び可動部材38において作用する各種の力がバランスした状態となり、これらが一体的に回転する。即ち、この時は、従動部材35が第1
回転位置に位置し、可動部材38が突出位置に位置した状態を維持しつつ、ベース部材36が第2回転位置から第2退避位置に向けて、第1回転軸51を軸中心として回転する。そして、図9に示すように、ベース部材36は、該ベース部材36の上側の側壁部36aがケース本体33の上側壁部33eに形成された突出リブ52と当接し、この位置において回転が規制される。即ち、第2退避位置においてベース部材36の回転運動が規制され、停止する。なお、ベース部材36が第2退避位置に到達したか否かは、センサ部材56によって検出される。即ち、ベース部材36が第2退避位置に到達すると、ベース部材36に形成されている検知片Sの存在がセンサ部材56によって検知される。このセンサ部材56は、ベース部材36が第2退避位置に位置することを検知するものであるから、センサ片Sを検知したことによって、ベース部材36が第2退避位置に位置することを検知したことになる。
ベース部材36が第2退避位置に位置すると、ベース部材36の回転が規制されるため、従動部材35が付与する回転力は、可動部材38にのみ作用する。即ち、ベース部材36が第2回転位置から第2退避位置まで回転している時は、従動部材35が付与する回転力はベース部材36及び可動部材38に伝達していたが、ベース部材36が第2退避位置に位置している時は、ベース部材36の回転が規制されるために、従動部材35から付与される回転力は可動部材38にのみ伝達される。したがって、従動部材35は、第1回転位置から第1退避位置まで第1回転軸51を軸中心として回転し、この従動部材35の回転に伴って、ラック部66と、このラック部66と噛み合っている可動部材38の第3ギヤ部材95が第2回転軸72を軸中心として回転し、そして可動部材38が突出位置から通常位置へ回転する。
従動部材35は、上側面35aがストッパ凸部79に当接すると回転が規制される。即ち、第1退避位置において従動部材35の回転が規制されることになる。そして、この従動部材35の回転運動の停止した時に、可動部材38は通常位置に到達して、やはり第2回転軸を中心とする回転運動を停止する。このように、従動部材35が第1回転位置から第1退避位置まで回転運動を行う際、本実施の形態における役物装置31は、従動部材35とベース部材36との間にバネ部材89が設けられており、このバネ部材89は、従動部材35が図12におけるH方向へ回転する方向に付勢している。そのため、図12中のH方向へ従動部材35が回転運動を行う際に、よりスムーズに従動部材35をH方向に回転運動させることができる。また、このようにバネ部材89で付勢することにより、従動部材35を確実に第1回転位置から第1退避位置まで回転させることができるので、役物装置31を用いた演出を行った後に従動部材35が第1回転位置に残ったままの状態になるような不具合を確実に解消することができる。
このように、本発明に係る遊技機によれば、役物装置を構成する際に、一つの駆動モータを用いて従動部材、ベース部材、装飾体及び可動部材の全てを回転駆動させることができる。また、本発明に係る遊技機では、駆動モータを一つにした上、他の構成部品の点数も少なくすることが可能になる。したがって、役物装置を構成する部品の点数を大幅に減少させることができ、役物装置の製造コスト、ひいては遊技機の製造コストを大幅に減少させることが可能になる。また、本発明に係る遊技機によれば、バネ部材を従動部材とベース部材との間に設けることによって、従動部材、ベース部材及び可動部材の動作を確実に行うようにすることができる。さらに、本発明に係る遊技機では、ベース部材に摩擦部を形成し、この摩擦部を従動部材の裏面に当接させるように構成するので、ベース部材と従動部材とを一体的に回転運動させる際に、これらベース部材及び従動部材の間において摩擦力を生じさせることができる。したがって、より確実に、これらベース部材及び従動部材を一体的に回転運動させることが可能になる。
また本発明に係る遊技機によれば、役物装置においてベース部材に装飾体を取付固定し、さらに可動部材にも装飾部を設けることができるので、第1回転軸を中心として回転運動を行う装飾体による演出と、第1回転軸とは別の第2回転軸を中心として回転運動を行う可動部材の装飾部による演出とを組み合わせて、複雑な演出を行うことも可能になる。したがって、本発明に係る遊技機によれば、役物装置における演出態様のバリエーションを多くすることができ、遊技者の興趣を向上させるような演出をより多くの演出態様によって行うことも可能になる。
以上、本発明に係る遊技機について詳細に説明したが、本明細書に記載した遊技機の構成及び作用効果は、本発明に係る遊技機に関する一つの例を示したにすぎず、これに限定されるものではない。例えば、本明細書における遊技機では、役物装置の動作において、従動部材が第1回転位置に位置し、ベース部材が第2回転位置に位置し、可動部材が突出位置に位置している状態から、ベース部材を第2退避位置まで回転させた後、従動部材を第1退避位置まで回転させると共に可動部材を通常位置まで回転させるように構成しているが、これに限定されるものではなく、他の動作を行うように構成してもよい。また、本実施の形態では、従動部材が第1回転位置に位置し、ベース部材が第2回転位置に位置し、可動部材が突出位置に位置している状態から、ベース部材を第2退避位置へ回転させるように構成しており、この状態から回転させる時に従動部材、ベース部材、装飾体及び可動部材を一体的に回転させるようにしているが、可動部材の取り付け位置によって、該可動部材の突出位置における力のバランスが保たれておらず、可動部材が突出位置から通常位置まで回転する途中で力のバランスが均一になるように構成してもよい。この場合には、ベース部材は第2回転位置に位置した状態を維持しつつ、従動部材が第1回転位置からある位置まで回転し、その回転に伴って可動部材が突出位置からある位置まで回転するようになり、そして力のバランスが均一になった位置から、従動部材、ベース部材、装飾体及び可動部材が一体的に回転をするように動作する。なお、この動作も例示であって、これ以外の動作を行うように構成してもよい。また、本実施の形態では、横置きに構成された役物装置の例を用いて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、縦置きに構成された役物装置であってもよいし、これ以外の構成を有する役物装置であってもよい。
また、本発明に係る遊技機においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜その構成を変更してもよい。
1 遊技機
11 遊技盤
12 センター役物
16 遊技領域
31 役物装置
32 前カバー部材
33 ケース本体
34 収容空間
35 従動部材
36 ベース部材
37 装飾体
38 可動部材
39 駆動モータ
51 第1回転軸
61 伝達部
65 従動伝達孔
66 ラック部
72 第2回転軸
76 摩擦部
78 従動部材受け部
89 バネ部材
94 伝達受け部
95 第3ギヤ部材

Claims (1)

  1. 物装置が設けられた遊技機であって、
    所定の駆動力を付与する駆動手段と、
    第1回転軸を中心として、第1退避位置と、前記第1退避位置から所定量回転した第1回転位置との間で回転することができ、前記駆動手段から付与された駆動力を受けて前記第1退避位置から前記第1回転位置へ回転する時に所定の大きさの回転力を伝達するための伝達部を有する従動部材と、
    前記伝達部から前記回転力を受けるための伝達受け部を有し、前記回転力の方向と反対方向の力が自重によって作用するように構成されており、前記自重によって作用する力の大きさよりも大きな回転力を受けると、第2回転軸を中心として、通常位置と、前記通常位置から所定量回転した突出位置との間で回転する可動部材と、
    前記第2回転軸を取付固定するための軸受部と、前記従動部材を前記第1退避位置と前記第1回転位置との間で回転可能に配置する従動部材受け部とが形成されており、前記第1回転軸を中心として、第2退避位置と、前記第2退避位置から所定量回転した第2回転位置との間で回転することができるように構成されたベース部材と、を備え、
    前記第1退避位置及び前記第1回転位置は、前記従動部材と前記ベース部材との位置関係によって定まる相対的な位置であり、
    前記駆動手段が前記駆動力を付与すると、
    前記ベース部材は、前記従動部材を前記第1退避位置に位置させた状態を維持しつつ前記ベース部材を前記第2退避位置から前記第2回転位置まで回転し、
    前記従動部材は、前記ベース部材が前記第2退避位置から第2回転位置まで回転する時は、前記第1退避位置に位置し、前記ベース部材が前記第2回転位置に位置すると、前記第1退避位置から前記第1回転位置まで回転すると共に、前記可動部材を前記通常位置から前記突出位置まで回転させるように構成した、ことを特徴とする遊技機。
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