JP5290857B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、主可動体と当該主可動体に配設された副可動体を動作させる可動体演出を実行可能な遊技機に関する。
従来、パチンコ遊技機では、遊技盤にキャラクタや文字などを模した可動体(役物)を配設するとともに、当該可動体を動作させる可動体演出が行われている。このような可動体演出を実行可能なパチンコ遊技機として、センター役物の上方に回転動作可能な演出用可動体を配設し、図柄変動ゲーム中に演出用ボタンが操作されたことを契機として当該演出用可動体を駆動モータにより回転動作させるように構成されたパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1のパチンコ遊技機では、演出用可動体の回転動作中に演出用ボタンが操作された場合、当該操作を保留するとともに、演出用可動体の回転動作が終了してから保留に基づき演出用可動体を動作させるようになっている。
特開2007−37847号公報
ところで、このような可動体演出を遊技者により印象付けるために、演出用可動体を初期位置から遊技者の注目を集め易い演出位置(例えば、表示装置の前面側など)に移動させて行うことが考えられる。具体的に言えば、例えば、駆動装置によって主可動体を所定の演出位置へ移動させるとともに当該演出位置に保持可能に構成し、さらに当該主可動体に対して、演出用ボタンの操作に基づき動作可能な副可動体を配設することができる。このような構成とすることで、駆動装置によって主可動体を所定の演出位置に保持した状態において副可動体を動作させることが可能となり、固定的な位置で演出用可動体を動作させた場合と比較して、可動体演出を遊技者に強く印象付けることができる。しかしながら、駆動装置によって主可動体を所定の演出位置に保持した状態において、主可動体に配設された副可動体を演出用ボタンの操作に基づき繰り返し動作させた場合、当該副可動体の動作に伴って振動が生じるとともに、この振動によって、主可動体を所定の演出位置に保持する駆動手段に負荷がかかってしまう虞がある。
この発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、可動体を動作させる駆動手段の負荷を抑制できる遊技機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、遊技者が操作可能な演出用操作手段と、予め定めた初期位置及び演出位置の間で移動可能に構成された主可動体と、前記主可動体に配設された副可動体と、を備え、前記主可動体を前記演出位置に保持した状態において、前記演出用操作手段の操作に基づき前記副可動体に所定動作による可動演出を実行させる可動体演出を実行可能な遊技機であって、前記主可動体を前記初期位置から前記演出位置へ移動させるとともに、駆動状態とされて前記主可動体を前記演出位置に保持可能なアクチュエータと、前記副可動体を動作させるソレノイドと、前記演出用操作手段の操作を契機として、前記副可動体に前記可動演出を実行させるように前記ソレノイドを制御する制御手段と、前記可動体演出を実行する演出実行期間を設定する実行期間設定手段と、前記演出実行期間において、前記制御手段が前記演出用操作手段の操作を契機として、前記副可動体に前記可動演出を実行させるように前記ソレノイドを制御することを許容する許容期間、及び前記演出実行期間において、前記制御手段が前記演出用操作手段の操作を契機として、前記副可動体に前記可動演出を実行させるように前記ソレノイドを制御することを規制する規制期間を設定可能な期間設定手段と、を備え、前記規制期間は、前記可動演出が開始してから終了する迄の期間以上の期間とされており、前記期間設定手段は、設定した許容期間における前記演出用操作手段の操作を契機として前記可動演出の実行が開始されることに伴って前記規制期間を設定し、当該設定した規制期間が経過したことを契機として新たに前記許容期間を設定するように構成されたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記主可動体及び前記副可動体は、長尺状に形成されており、前記可動体演出は、前記主可動体の基端側を第1揺動中心として前記主可動体を揺動させて行うようになっており、前記可動演出は、前記主可動体の自由端側を第2揺動中心として、前記主可動体の自由端側に配設された副可動体を揺動させて行うように構成されたことを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、前記初期位置は、前記主可動体が前記第1揺動中心から下方に延びるように配置される位置であり、前記演出位置は、当該演出位置に配置された主可動体と前記初期位置に配置された主可動体とが所定の角度をなす位置であることを要旨とする。
本発明によれば、可動体を動作させる駆動手段の負荷を抑制できる。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 遊技盤を示す拡大正面図。 遊技盤の裏面側部材を示す拡大正面図。 左下可動体の拡大正面図。 右下可動体の拡大正面図。 右可動体の拡大正面図。 右可動体の拡大斜視図。 右可動体の背面図。 右可動体の背面図。 可動体の動作範囲を説明するための模式図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 統括CPUが行う右下可動体動作処理、及び上可動体動作処理における処理手順を説明するためのフローチャート。 統括CPUが行う右可動体動作処理の処理手順を説明するためのフローチャート。 統括CPUが行う初期位置復帰動作処理の処理手順を説明するためのフローチャート。 統括CPUが行う可動演出処理を説明するためのフローチャート。 可動体演出の実行態様を説明するためのタイミングチャート。 ボタン演出の実行態様を説明するためのタイミングチャート。
以下、本発明をその一種であるパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1〜図17にしたがって説明する。なお、以下の説明において「上」「下」「左」「右」「前(表)」「後(裏)」は、遊技を行う遊技者から見た「上」「下」「左」「右」「前(表)」「後(裏)」を示すものとする。
図1には、パチンコ遊技機10が略示されており、パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠12の前面側には前枠14が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠14は、図1に示すようにパチンコ遊技機10を機正面側から見た場合において、中枠12に重なるように組み付けられている。このため、中枠12は、前枠14の後側に配置されており、機正面側からは視認し得ないようになっている。前枠14は、中央部に窓口14aを有するとともに、該窓口14aの下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な第1貯留皿としての上皿(貯留皿)15を一体成形した構成とされている。前枠14の裏面側には、機内部に配置された遊技盤YBを保護し、かつ窓口14aを覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。遊技盤YBは、中枠12に装着される。また、前枠14には、窓口14aのほぼ全周を囲むように、図示しない発光体(ランプ、LEDなど)の発光(点灯や点滅)により発光演出を行う電飾表示部を構成する上側枠用ランプ部16aと、左側枠用ランプ部16bと、右側枠用ランプ部16cとが配置されている。各枠用ランプ部16a〜16cは、前枠14の前面に装着される複数の発光体を、該各発光体の発する光を透過可能に成形したランプレンズで覆って構成されている。
前枠14には、窓口14aの左右上部に、各種音声を出力して音声演出を行う左スピーカ17aと、右スピーカ17bとが配置されている。左スピーカ17aと右スピーカ17bは、前枠14の裏面に装着されており、該前枠14の前面であって左スピーカ17a及び右スピーカ17bの装着部位に対応する部位には放音孔が複数形成されている。
中枠12の前面側であって前枠14の下部には、上皿15から溢れ出た遊技球を貯留する第2貯留皿としての下皿(貯留皿)18が装着されている。また、中枠12の前面側であって下皿18の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作される遊技球発射用の発射ハンドル19が装着されている。また、前枠14には、下皿18の左方に、各種音声を出力して音声演出を行う下スピーカ17cが配置されている。下スピーカ17cは、中枠12に装着されている。
上皿15には、その左方側に機内部から払出される遊技球の図示しない払出口が設けられているとともに、遊技者の保有する遊技球を貯留する凹状の貯留通路15aが連設されており、さらに右方側に貯留通路15a内の遊技球を機内部に取り込む図示しない上皿取込口が設けられている。上皿15に貯留された遊技球は、貯留通路15aにより前記上皿取込口へ案内されるとともに該上皿取込口を介して1球ずつ機内に取り込まれ、遊技盤YBに向けて発射される。遊技盤YBに向けて発射される遊技球は、発射ハンドル19の回動量に応じて発射の強弱が設定される。また、上皿15には、遊技者が操作可能な演出用操作手段としての演出用ボタンBTが設けられている。演出用ボタンBTには、図示しない発光体(ランプやLEDなど)が内蔵されており、所定のタイミングで発光可能に構成されている。また、下皿18には、上皿15から溢れ出て流下した遊技球の出口18aが設けられているとともに、遊技球を貯留する凹状の貯留部18bが遊技球の出口18aに連設されている。
次に、遊技盤YBの構成について図2にしたがって詳しく説明する。
遊技盤YBの前面には、発射ハンドル19の操作によって発射された遊技球を誘導し、かつパチンコ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域H1を形成する誘導レール20が円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レール20によって遊技盤YBには、該遊技盤YBの左下方から左上方に向かって延びる遊技球の誘導路20aが形成されるとともに、誘導レール20の内側に遊技領域H1が形成される。また、遊技盤YBの前面であって誘導レール20の外側となる遊技領域H1外は、パチンコ遊技に直接関与しない非遊技領域H2とされている。
遊技盤YBの遊技領域H1のほぼ中央(センター)には、各種の表示器や各種の飾りを施した表示枠体(センター役物)21が装着されている。本実施形態の表示枠体21は、遊技盤YBの前面側から当該遊技盤YBに装着される前面側部材WAと、遊技盤YBの後面側から当該遊技盤YBに装着される裏面側部材WB(図3に示す)とから構成されている。表示枠体21の略中央には、正面視横長矩形に開口するセット口21aが形成されており、当該セット口21aに整合して表示枠体21には液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示装置としての演出表示装置22が装着されている。本実施形態の演出表示装置22(セット口21a)は、画像表示部GHが遊技盤YBにおいて遊技領域H1の約2分の1〜4分の1の面積を覆う大きさに構成されているとともに、画像表示部GHにおける左右方向の中心が遊技領域H1における左右方向の中央よりもやや右方となるように配置されている。また、表示枠体21を構成する前面側部材WAには、所定のキャラクタや動植物(本実施形態では「桜」)を模した装飾部材21bが画像表示部GH(セット口21a)の周囲を略全周に亘って囲うように配設されている。また、表示枠体21において画像表示部GHの下方には、遊技球を左右方向に転動可能に構成され、遊技球の動きに変化を与えるステージ21cが形成されている。
また、演出表示装置22には、複数列(本実施形態では3列)の図柄列を変動させて行う図柄変動ゲームを含み、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出(遊技演出)が画像表示されるようになっている。本実施形態において演出表示装置22の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置22の図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(以下、「飾図」と示す場合がある)を用いて行われる。
図2に示すように、表示枠体21において画像表示部GHの右上方には、7セグメント型の特図表示器23が設けられている。特図表示器23では、複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。そして、図柄変動ゲームにおいて特図表示器23では、複数種類の特別図柄(以下、「特図」と示す場合がある)を1列で変動させて特図を表示する。この特図は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。
そして、特図表示器23では、図柄変動ゲームの開始により同時に特図の変動表示が開始され、該ゲームの終了と同時に特図が確定停止表示される。また、演出表示装置22では、図柄変動ゲームの開始により同時に飾図の変動表示が開始され、該ゲーム終了前に飾図がゆれ変動状態で一旦停止表示され、該ゲームの終了と同時に各列の飾図が確定停止表示される。「変動表示」とは、図柄を表示する演出表示装置22及び特図表示器23に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態であり、「一旦停止表示」とは、前記表示領域内において図柄がゆれ変動状態で表示されている状態である。また、「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態である。なお、特図表示器23と演出表示装置22では、同時に図柄変動ゲームと図柄変動ゲームに係わる表示演出が開始され、同時に終了する(即ち、同時に特図と飾図が確定停止表示される)。
本実施形態において特図表示器23には、複数種類の特図の中から、大当り抽選の抽選結果に対応する1つの特図が選択され、その選択された特図が図柄変動ゲームの終了によって個別に確定停止表示される。複数種類の特図は、大当りを認識し得る図柄となる大当り図柄(大当り表示結果に相当する)と、はずれを認識し得る図柄となる1種類のはずれ図柄とに分類される。なお、大当り図柄が表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。本実施形態の大当り遊技については後述する。
また、本実施形態において演出表示装置22には、各列毎に[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]、[9]の9種類の数字が飾図として表示されるようになっている。そして、本実施形態においては、特図表示器23に比較して大きい表示領域で構成されるとともに、飾図は特図に比較して遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、演出表示装置22に停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。演出表示装置22に停止表示された全列の図柄が同一図柄の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当り遊技が付与される大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが飾図による大当りの図柄組み合わせ(大当り表示結果)となる。大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されると、遊技者には、図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。一方、演出表示装置22に確定停止表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄が他の2列の図柄とは異なる種類の場合には、その図柄組み合わせ([123][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせが飾図によるはずれの図柄組み合わせ(はずれ表示結果)となる。
また、本実施形態において、演出表示装置22における各列は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って飾図が変動表示されるようになっている。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列の飾図が変動を開始すると)、演出表示装置22において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に飾図が停止表示されるようになっている。そして、停止表示された左図柄と右図柄が同一図柄の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では左列と右列)の飾図が同一図柄となって停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では中列)の飾図が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾図によるリーチの図柄組み合わせとなる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、図柄変動ゲームの開始後、最初に飾図を停止表示させる左列が第1停止表示列になるとともに、次に飾図を停止表示させる右列が第2停止表示列になり、さらに最後に飾図を停止表示させる中列が第3停止表示列となる。
また、演出表示装置22には、特図表示器23の表示結果に応じた図柄組み合わせが表示されるようになっている。より詳しくは、特図表示器23に表示される特図と、演出表示装置22に表示される飾図による図柄組み合わせが対応されており、図柄変動ゲームが終了すると、特図と飾図による図柄組み合わせが対応して確定停止表示されるようになっている。例えば、特図表示器23に大当り図柄が確定停止表示される場合には、演出表示装置22にも[222]や[444]などの大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。また、特図表示器23にはずれ図柄が確定停止表示される場合には、演出表示装置22にも[121]や[345]などのはずれの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。なお、特図に対する飾図の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特図に対して複数の飾図による図柄組み合わせの中から1つの飾図による図柄組み合わせが選択されるようになっている。以上のように、本実施形態の演出表示装置22では、図柄変動ゲームに係わる表示演出(3列の図柄を変動表示させて図柄の組み合わせを表示させる図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。
また、表示枠体21において画像表示部GHの右上方であって、特図表示器23の左方には、普通図柄表示器24が配設されている。この普通図柄表示器24では、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普通図柄を導出する普通図柄による図柄組み合わせゲーム(以下、「普図ゲーム」と示す場合がある)が行われるようになっている。本実施形態において普通図柄表示器24は、図示しない発光体(LEDやランプなど)をレンズカバー(図2では表面に「○(丸)」と「×(ばつ)」を装飾したもの)で覆って構成した複数個(本実施形態では2個)の普通図柄表示部から構成されている。普通図柄表示器24では、大当りか否かの大当り抽選とは別に行う当りか否か(開閉羽根27の開動作により下始動入賞口26を開放するか否か)の内部抽選(当り抽選)の抽選結果を表示する。そして、本実施形態の普通図柄表示器24では、当り抽選で当りを決定している場合には普図ゲームで普図からなる当り図柄が確定停止表示(本実施形態では「○(丸)」側の普通図柄表示部が点灯)される。一方、本実施形態の普通図柄表示器24では、当り抽選ではずれを決定している場合には普図ゲームで普図からなるはずれ図柄が確定停止表示(本実施形態では「×(ばつ)」側の普通図柄表示部が点灯)される。
また、図2に示すように、表示枠体21の正面視下方の遊技領域H1には、遊技球の入球口25aを有する上始動入賞口25と遊技球の入球口26aを有する下始動入賞口26が上下方向に並ぶように配置されている。上始動入賞口25は、常時遊技球の入球を許容し得るように入球口25aを常時開放させた構成とされている。一方で、下始動入賞口26は普通電動役物とされ、普通電動役物ソレノイドSOL2(図11に示す)の作動により開閉動作を行う開閉羽根27を備えており、開閉羽根27が開動作することにより遊技球の入球を許容し得るように入球口26aを開放させる構成とされている。
上始動入賞口25と下始動入賞口26の各奥方には、入球した遊技球を検知する始動口センサSE1,SE2(図11に示す)が配設されている。上始動入賞口25と下始動入賞口26は、入球した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。下始動入賞口26は開閉羽根27が開動作すると、入口が拡大されて遊技球が入球し易い状態とされる一方で、開閉羽根27が閉動作すると、入口が拡大されずに遊技球が入球し難い状態とされる。
また、図2に示すように、下始動入賞口26の下方には、大入賞口ソレノイドSOL1(図11に示す)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉28を備えた大入賞口装置29が配設されている。大入賞口装置29の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントセンサSE3が設けられている。そして、大当り遊技が生起されると、大入賞口扉28の開動作によって大入賞口装置29が開放されて遊技球が入球可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定し、図柄変動ゲームにて大当り図柄(大当り表示結果)が確定停止表示されることを契機に付与される。
ここで、大当り遊技は、図柄変動ゲームにて特図表示器23に大当り図柄が確定停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口装置29(の大入賞口扉28)が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では10ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、大入賞口装置29の大入賞口扉28の開閉が1回行われるまでであり、1回のラウンド遊技中に大入賞口装置29は、規定個数(入球上限個数、本実施形態では「9球」)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(ラウンド遊技時間、本実施形態では「25秒」)が経過するまでの間、開放される。また、各ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われるとともに、各ラウンド間にはインターバル時間(ラウンド間インターバル、本実施形態では「2.0秒」)が設定されている。そして、規定ラウンド数のラウンド遊技終了後には、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われ、大当り遊技が終了されるようになっている。
また、表示枠体21において画像表示部GHの右上方であって、特図表示器23の左方には、機内部(図11に示すRAM30c)で記憶される図柄変動ゲームの始動保留球の記憶数(以下、「特図保留記憶数」と示す)に基づく保留中の図柄変動ゲームの回数を報知する特図保留表示器Raが設けられている。特図保留記憶数は、保留中(図柄変動ゲーム待機中)の図柄変動ゲームの回数を示している。そして、特図保留記憶数は、始動入賞口(上始動入賞口25と下始動入賞口26)に遊技球が入球することで1加算され、図柄変動ゲームの開始により1減算されるようになっている。したがって、図柄変動ゲーム中に始動入賞口へ遊技球が入球すると、特図保留記憶数は更に加算され、所定の上限数(本実施形態では4個)まで累積されるようになっている。特図保留表示器Raは、複数(本実施形態では4つ)のランプから構成され、特図保留記憶数に対応する個数のランプを点灯させることによって特図保留記憶数を遊技者に報知する。
また、表示枠体21の左側には、作動ゲート23が配設されている。そして、作動ゲート23の奥方には、入賞(通過)した遊技球を検知するゲートセンサSE4(図11に示す)が設けられている。作動ゲート23は、遊技球の入賞検知(通過検知)を契機に、普図ゲームの始動条件を付与し得る。普図ゲームは、下始動入賞口26を開状態とするか否か(下始動入賞口26に遊技球を入賞可能とするか)の抽選結果を導出するために行われる演出である。下始動入賞口26は、開閉羽根27により常には入り口が閉鎖された閉状態となっており、この閉状態では遊技球を入賞させることができない。その一方で、下始動入賞口26は、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根27が開放されることにより下始動入賞口26が開状態となり、遊技球を入賞させることができる。即ち、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根27の開放によって下始動入賞口26に遊技球を入賞させることができるため、遊技者は、図柄変動ゲームの始動条件と賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。なお、上始動入賞口25へは常に同じ条件で遊技球を入賞させることができるようになっている。
また、図2に示すように、表示枠体21において画像表示部GHの右上方であって、普通図柄表示器24の左方には、普通図柄保留表示器Rbが配設されている。普通図柄保留表示器Rbは、作動ゲート23を遊技球が通過し、始動保留球となって機内部(図11に示すRAM30c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「普図始動保留記憶数」と示す)を表示する表示器であり、普通図柄保留表示器Rbの表示内容によって保留されている普図ゲームの回数が報知される。普図始動保留記憶数は、作動ゲート23を遊技球が通過すると1加算(+1)され、普図ゲームが開始されることにより1減算(−1)される。そして、普図ゲーム中に作動ゲート23を遊技球が通過すると普図始動保留記憶数は更に加算(+1)されて所定の上限数(本実施形態では4)まで累積される。
本実施形態において普通図柄保留表示器Rbは、複数(2個)の発光手段で構成されている。本実施形態では、普図始動保留記憶数が「1」のときには1個の発光手段が点灯し、他の1個の発光手段が消灯する。また、本実施形態では、普図始動保留記憶数が「2」のときには2個の発光手段が何れも点灯する。また、本実施形態では、普図始動保留記憶数が「3」のときには1個の発光手段が点滅し、他方の1個の発光手段が点灯する。また、本実施形態では、普図始動保留記憶数が「4」のときには1個の発光手段が点滅し、他方の1個の発光手段も点滅する。
また、遊技盤YBの遊技領域H1の最下方(大入賞口装置29よりも下方)には、遊技領域H1に発射された後、何れの入賞口にも入球しなかった遊技球をアウト球として機外に排出するためのアウト球口13が形成されている。アウト球口13を通過した遊技球は、パチンコ遊技機10の設置設備(遊技島)に配設されたアウト球タンク(図示しない)に排出される。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、複数の可動体を動作させて行う可動体演出を実行可能となっている。以下、本実施形態のパチンコ遊技機10に配設された複数の可動体について説明する。
図1〜図3に示すように、表示枠体21を構成する裏面側部材WBにおいてセット口21aの下辺部左側には、上下方向(矢印Y1に示す)に往復動作する所定のキャラクタ(本実施形態では、「チアガール」)を模した左下可動体40が配設されている。また、裏面側部材WBにおいてセット口21aの下辺部右側であって、左下可動体40の右方には、上下方向(矢印Y2に示す)に往復動作する所定のキャラクタ(本実施形態では、「老人」)を模した右下可動体50が配設されている。また、裏面側部材WBにおいてセット口21aの右側部であって、右下可動体50の上方には、左右方向(矢印Y3に示す)に揺動動作する所定のキャラクタ(本実施形態では、「竹刀を構えた青年」)を模した右可動体60が配設されている。そして、裏面側部材WBにおいてセット口21aの上辺部には、上下方向(矢印Y6に示す)に往復動作する所定のキャラクタ(本実施形態では、「太陽」)を模した上可動体70が配設されている。なお、以下の説明において、左下可動体40、右下可動体50、右可動体60、及び上可動体70をまとめて各可動体40〜70と示す場合がある。
まず、左下可動体40を動作させるための構成について説明する。
図3及び図4に示すように、裏面側部材WBの左下部には、裏面側部材WBに設けられた左下軸部41の軸線まわりで上下方向に揺動可能に支持され、右方(セット口21a側)へ延びるように形成された左下ベース部材42が配設されている。左下ベース部材42の自由端側には、左下可動体40が取着されていると共に、左下ベース部材42の中間部には、長孔状のガイド孔42aが形成されている。ガイド孔42aには、当該ガイド孔42a内を摺動するピン部材43aが係合されていると共に、当該ピン部材43aは裏面側部材WBに設けられた回転軸部43bの軸線まわりで回転可能に支持された左下ギア43に接続されている。左下ギア43には、左下駆動ギア44が噛合されているとともに、左下駆動ギア44には、当該左下駆動ギア44を回転駆動するための駆動手段としての左下可動体モータMT1(以下、単に「左下モータMT1」と示す)が接続されている。左下モータMT1は、裏面側部材WBに固定されている。また、左下ギア43の裏面側には、回転軸部43bを中心として囲うように立設された円環状の図示しない遮光板が設けられているとともに、当該遮光板には、一部を切欠いて形成した検出部が設けられている。また、左下ギア43の裏面側には、遮光板に設けられた検出部を検出する第1初期位置センサSE5が配設されている(図11に示す)。
そして、本実施形態では、左下モータMT1が所定の駆動信号(制御信号)に基づき回転駆動することで左下ギア43が回転されるとともに、ピン部材43aがガイド孔42a内を摺動することによって、左下ベース部材42が上下方向に揺動運動するようになっている。そして、左下ベース部材42の自由端側に取着された左下可動体40は、左下ベース部材42の揺動運動に伴って矢印Y1に示す上下方向へ往復運動するようになっている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、当該左下可動体40が最も下方に位置した状態(図3及び図4において実線で示す位置)が、左下可動体40の初期位置とされている一方で、左下可動体40が最も上方に位置した状態(図3及び図4において二点鎖線で示す位置)が左下可動体40の最大移動位置とされている。そして、本実施形態の左下可動体40は、最大移動位置に位置した状態となることで、演出表示装置22における画像表示部GHの一部を覆うように画像表示部GHの前面側に配置されるようになっている。なお、左下可動体40は、初期位置に位置することで画像表示部GHの下辺部に配置されるようになっており、演出表示装置22で行われる表示演出を妨げないようになっている。このように、本実施形態の左下可動体40には、初期位置から最大移動位置までが動作範囲として設定されており、当該動作範囲に亘って動作するようになっている。そして、本実施形態の左下可動体40は、表示枠体21において演出表示装置22の前面側に配設され、且つ演出表示装置の前面側を移動するように構成されている。
なお、本実施形態の第1初期位置センサSE5は、左下可動体40が初期位置に位置しているときに、左下ギア43の遮光板に形成された検出部を検出するようになっている。即ち、本実施形態では、第1初期位置センサSE5が検出部を検出することによって、左下可動体40が初期位置に位置していることを検出できるようになっている。
次に、右下可動体50を動作させるための構成について説明する。
図3及び図5に示すように、裏面側部材WBの右下部には、裏面側部材WBに設けられた右下軸部51の軸線まわりで上下方向に揺動可能に支持され、左方(セット口21a側)へ延びるように形成された右下ベース部材52が配設されている。右下ベース部材52の自由端側には、右下可動体50が取着されていると共に、右下ベース部材52の中間部には、長孔状のガイド孔52aが形成されている。ガイド孔52aには、当該ガイド孔52a内を摺動するピン部材53aが係合されていると共に、当該ピン部材53aは裏面側部材WBに設けられた回転軸部53bの軸線まわりで回転可能に支持された右下ギア53に接続されている。右下ギア53には、右下駆動ギア54が噛合されているとともに、右下駆動ギア54には、当該右下駆動ギア54を回転駆動するための駆動手段としての右下可動体モータMT2(以下、単に「右下モータMT2」と示す)が接続されている。右下モータMT2は、裏面側部材WBに固定されている。また、右下ギア53の裏面側には、回転軸部53bを中心として囲うように立設された円環状の図示しない遮光板が設けられているとともに、当該遮光板には、一部を切欠いて形成した検出部が設けられている。また、右下ギア53の裏面側には、遮光板に設けられた検出部を検出する第2初期位置センサSE6が配設されている(図11に示す)。
そして、本実施形態では、右下モータMT2が所定の駆動信号(制御信号)に基づき回転駆動することで右下ギア53が回転されるとともに、ピン部材53aがガイド孔52a内を摺動することによって、右下ベース部材52が上下方向に揺動運動するようになっている。そして、右下ベース部材52の自由端側に取着された右下可動体50は、右下ベース部材52の揺動運動に伴って矢印Y2に示す上下方向へ往復運動するようになっている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、当該右下可動体50が最も下方に位置した状態(図3及び図5において実線で示す位置)が、右下可動体50の初期位置とされている一方で、右下可動体50が最も上方に位置した状態(図3及び図5において二点鎖線で示す位置)が右下可動体50の最大移動位置とされている。また、本実施形態の右下可動体50は、最大移動位置に位置した状態となることで、演出表示装置22における画像表示部GHの一部を覆うように画像表示部GHの前面側に配置されるようになっている。なお、右下可動体50は、初期位置に位置することで画像表示部GHの下辺部に配置されるようになっており、演出表示装置22で行われる表示演出を妨げないようになっている。このように、本実施形態の右下可動体50には、初期位置から最大移動位置までが動作範囲として設定されており、当該動作範囲に亘って動作するようになっている。そして、本実施形態の右下可動体50は、表示枠体21において演出表示装置22の前面側に配設され、且つ演出表示装置の前面側を移動するように構成されている。
なお、本実施形態の第2初期位置センサSE6は、右下可動体50が初期位置に位置しているときに、右下ギア53の遮光板に形成された検出部を検出するようになっている。即ち、本実施形態では、第2初期位置センサSE6が検出部を検出することによって、右下可動体50が初期位置に位置していることを検出できるようになっている。
続いて、右可動体60を動作させるための構成について説明する。
図3、図6、及び図7に示すように、裏面側部材WBに右側部には、裏面側部材WBの右上部に設けられた第1揺動中心としての右軸部61の軸線回りで左右方向へ揺動可能に吊り下げ支持された長尺状の右ベース部材62が配設されている。右ベース部材62の前面側には、装飾部60aが形成されている。また、右ベース部材62の自由端部(先端部)には、所定のキャラクタの一部をなす固定部60bと、右ベース部材62の自由端部(固定部60b)に設けられた第2揺動中心としての先端軸部63の軸線まわりで揺動可能に支持された可動部60cが取着されている。本実施形態において、固定部60bは、所定のキャラクタの頭部を模した形状とされていると共に、可動部60cは、所定のキャラクタの胴体を模した形状とされている。また、本実施形態の可動部60cには、キャラクタ(本実施形態では、「竹刀」)を模した形状とされ長尺状(棒状)をなす突出部Sが設けられている。本実施形態では、右ベース部材62、装飾部60a、固定部60b、及び可動部60cから右可動体60が構成されている。また、本実施形態では、右ベース部材62(装飾部60a)及び固定部60bが主可動体を構成し、可動部60cが副可動体を構成している。
また、右ベース部材62において右軸部61と装飾部60aとの間には、リンク部材64の一端が連結されていると共に、当該リンク部材の他端は、裏面側部材WBに設けられた回転軸部65の軸線まわりで回転可能に支持された右ギア66に連結されている。右ギア66には、右駆動ギア67が噛合されていると共に、当該右駆動ギア67は、裏面側部材WBに固定された駆動手段及びアクチュエータとしての右可動体モータMT3(以下、単に「右モータMT3」と示す)の回転軸に接続されている。右モータMT3は、例えば、ステッピングモータからなる。また、右ギア66の裏面側には、回転軸部65を中心として囲うように立設された円環状の遮光板68が設けられていると共に、当該遮光板68には、一部を前後方向に切欠いて形成した検出部68aが設けられている。また、右ギア66の裏面側には、検出部68aを検出する第3初期位置センサSE7が遮光板68を挟むように配置されている。
そして、本実施形態では、右モータMT3が所定の駆動信号(制御信号)に基づき回転駆動することで右駆動ギア67を介して右ギア66を回転させるとともに、リンク部材64が右ギア66の回転運動に伴って左右方向に移動される。そして、右ベース部材62は、リンク部材64が左右方向に移動されることに伴って、右軸部61を揺動中心とし当該右軸部61の軸線まわりで矢印Y3に示す左右方向に揺動動作されるようになっている。また、本実施形態では、右モータMT3を所定の励磁信号(制御信号)に基づき駆動状態としての励磁状態とすることにより、右モータMT3の回転軸を回転しないように励磁固定することができるようになっている。即ち、本実施形態の右モータMT3は、励磁状態とされることにより右ベース部材62を含む右可動体60を所定位置に固定することができるようになっている。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、右可動体60が最も右方に位置した状態(図3及び図6において実線で示す位置)が、右可動体60の初期位置とされている一方で、初期位置に位置した状態の右可動体60と所定の角度をなすように右可動体60が最も左方に位置した状態(図3及び図6において二点鎖線で示す位置)が右可動体60の最大移動位置とされている。なお、以下の説明において、特に右可動体60の最大移動位置を右可動体60の「演出位置」と示す場合がある。また、本実施形態の右可動体60は、初期位置と最大移動位置との間で揺動動作されることで、演出表示装置22における画像表示部GHの一部を覆うように画像表示部GHの前面側に配置されるとともに、当該画像表示部GHの前面側を横切って動作するようになっている。なお、右可動体60は、初期位置に位置することで画像表示部GHの右側部に配置されるようになっており、演出表示装置22で行われる表示演出を妨げないようになっている。このように、本実施形態の右可動体60には、初期位置から最大移動位置(演出位置)までが動作範囲として設定されており、当該動作範囲に亘って動作するようになっている。そして、本実施形態の右可動体60は、表示枠体21において演出表示装置22の前面側に配設され、且つ演出表示装置の前面側を移動するように構成されている。
なお、本実施形態の第3初期位置センサSE7は、右可動体60が初期位置に位置しているときに、遮光板68に形成された検出部68aを検出するようになっている。即ち、本実施形態では、第3初期位置センサSE7が検出部を検出することによって、右下可動体50が初期位置に位置していることを検出できるようになっている。
次に、右可動体60の可動部60cを動作させるための構成について説明する。
図8及び図9に示すように、右ベース部材62の裏面側であって右軸部61の側方(基端部側)には、可動部60cを動作させるための右可動体ソレノイドSOL3が固定されている。右可動体ソレノイドSOL3は、所定の励磁信号(制御信号)を入力して励磁状態とされることでプランジャ69aを外部に突出した初期位置から右可動体ソレノイドSOL3内に移動させるとともに、所定の励磁信号(制御信号)の入力が停止されることにより非励磁状態とされることでプランジャ69aが当該プランジャ69aに配設されたコイルバネ69bの付勢力により初期位置に戻るように構成されている。
なお、右可動体ソレノイドSOL3に設けられたコイルバネ69bの付勢力は、右可動体ソレノイドSOL3が励磁状態とされた際に生じるプランジャ69aを内部に引き込む駆動力と比較して弱くなるように設定されている。また、右可動体ソレノイドSOL3は、プランジャ69aが突出される側を右ベース部材62の基端部側(右軸部61側)に配設した状態で固定されている。プランジャ69aの先端には、プランジャ69aの先端から右軸部61へ向かって側方へ延びる連結部材69cの一端が接続されており、当該連結部材69cの他端には、右ベース部材62の自由端部へ向かって延びる棒状をなすリンク部材69dの一端が固定されている。即ち、本実施形態では、リンク部材69dは、右可動体ソレノイドSOL3のプランジャ69aが突出される側とは反対側に延びるように配設されている。また、リンク部材69dは、比較的高い剛性を有する材料(例えば、鉄やアルミニウム)から形成されている。また、リンク部材69dの他端は、右ベース部材62の先端部において右ベース部材62の延びる方向に沿って形成された長孔63aに挿通されていると共に、当該長孔63aを介して可動部60cに接続されている。
そして、本実施形態では、右可動体ソレノイドSOL3が励磁状態となることでプランジャ69aが右可動体ソレノイドSOL3内に移動し、当該プランジャ69aの動作に伴って、リンク部材69dが右ベース部材62の自由端部に向かって押下げられる。このため、リンク部材69dの他端に接続された右可動体60の可動部60cは、可動部60cの突出部Sが装飾部60aから離間するように先端軸部63の軸線まわりで右方へ揺動される(図8において矢印Y5に示す)。本実施形態では、可動部60cの突出部Sが装飾部60aから離間するように揺動した位置(図8に示す突出部Sの位置)が、可動部60cの最大移動位置とされている。
また、本実施形態では、右可動体ソレノイドSOL3が非励磁状態となることでプランジャ69aがコイルバネ69bの付勢力によって初期位置に移動され、当該プランジャ69aの動作に伴って、リンク部材69dが右ベース部材62の基端部側(右軸部61)に向かって引き上げられる。このため、リンク部材69dの他端に接続された右可動体60の可動部60cは、可動部60cの突出部Sが装飾部60aに近接するように、先端軸部63の軸線まわりで左方へ揺動される。本実施形態では、可動部60cの突出部Sが装飾部60aに近接するように揺動した位置(図9に示す突出部Sの位置)が、右可動体60における可動部60cの初期位置とされている。
このように、本実施形態の可動部60cは、右可動体ソレノイドSOL3が励磁状態と非励磁状態とに制御されることで、先端軸部63を揺動中心とし、当該先端軸部63の軸線まわりで初期位置と最大移動位置との間を往復するように揺動動作されるようになっている(図6において矢印Y4に示す)。
なお、可動部60cの初期位置から最大移動位置への揺動動作は、右可動体ソレノイドSOL3が励磁状態とされた際のプランジャ69aの移動によりなされることから、比較的速やかに行われる。その一方で、可動部60cの最大移動位置から初期位置への揺動動作は、右可動体ソレノイドSOL3が非励磁状態とされた際のコイルバネ69bの付勢力によりなされる。このため、可動部60cは、初期位置から最大移動位置への揺動動作時と比較して、最大移動位置から初期位置への揺動動作時の方が低い速度で揺動動作をすることになる(即ち、ゆっくり戻る)。
続いて、上可動体70を動作させるための構成について説明する。
図3に示すように、裏面側部材WBの左上部には、上下方向に延びる平板状に形成された上ベース部材72が、上下方向に往復動作可能に支持されている。上ベース部材72においてセット口21aとは反対側の一辺(左側辺)には、ラック72aが形成されている。上ベース部材72のラック72aには、ピニオン73が噛合されていると共に、当該ピニオン73は、裏面側部材WBに固定された駆動手段としての上可動体モータMT4(以下、単に「上モータMT4」と示す)の回転軸に接続されている。本実施形態の上モータMT4は、例えば、ステッピングモータからなる。上ベース部材72においてセット口21a側となる右側辺には、当該上ベース部材72から右方(セット口21a側)に向かって延びる支持部72cが形成されている。支持部72cの自由端部(先端部)には、上可動体70が取着されている。
また、上ベース部材72において下端部の左側辺には、左側方(セット口21aとは反対側)へ向かって延びる平板状の検出部72bが設けられている。また、裏面側部材WBにおいて上モータMT4の下方には、上ベース部材72の検出部72bを検出する第4初期位置センサSE8が配設されている。
そして、本実施形態では、上モータMT4が所定の駆動信号(制御信号)に基づき回転動作することによりピニオン73を右回転させ、当該ピニオン73の回転運動に伴って上ベース部材72を下方へ移動させるようになっている。一方、本実施形態では、上モータMT4が所定の駆動信号(制御信号)に基づき回転動作することによりピニオン73を左回転させ、当該ピニオン73の回転運動に伴って上ベース部材72を上方へ移動させるようになっている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、上可動体70が最も上方に位置し表示枠体21の上部に配設された装飾部材21bに近接する位置(図3において実線で示す位置)が、上可動体70の初期位置とされている一方で、上可動体70が最も下方に位置し表示枠体21の上部に配設された装飾部材21bから離間した位置(図3において二点鎖線で示す位置)が上可動体70の最大移動位置とされている。
また、本実施形態の上可動体70は、最大移動位置に位置した状態となることで、演出表示装置22における画像表示部GHの一部を覆うように画像表示部GHの前面側略中央に配置されるようになっている。このように、本実施形態の上可動体70には、初期位置から最大移動位置までが動作範囲として設定されており、当該動作範囲に亘って動作するようになっている。そして、本実施形態の上可動体70は、表示枠体21において演出表示装置22の前面側に配設され、且つ演出表示装置22の前面側を移動するように構成されている。
なお、本実施形態の第4初期位置センサSE8は、上可動体70が初期位置に位置しているときに、上ベース部材72の下端部に形成された検出部72bを検出するように構成されている。即ち、本実施形態では、第4初期位置センサSE8が検出部72bを検出することによって、上可動体70が初期位置に位置していることを検出できるようになっている。また、本実施形態では、上モータMT4を所定の励磁信号(制御信号)に基づき励磁状態とすることにより、上モータMT4の回転軸を回転しないように励磁固定することができるようになっている。そして、本実施形態の上モータMT4は、当該上モータMT4が励磁状態とされることで、上ベース部材72に配設された上可動体70を初期位置に固定することができるようになっている。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10における左下可動体40、右下可動体50、右可動体60、及び上可動体70にそれぞれ設定された動作範囲の関係について説明する。
図10に示すように、本実施形態の左下可動体40は、初期位置から最大移動位置迄の動作範囲内において、他の可動体(右下可動体50、右可動体60、及び上可動体70)に設定された動作範囲と重複する範囲がなく、他の可動体と干渉することがない可動体とされている。なお、「可動体同士が干渉する」とは、設定された動作範囲に亘って各可動体が動作された際に各可動体が描く動作軌跡内において、1の可動体の動作軌跡と他の可動体の動作軌跡とが空間的に重複する重複領域(空間)が存在することにより、当該重複領域内に1の可動体と他の可動体とが位置しようとすることで両可動体が接触することと把握できる。また、本実施形態の右下可動体50は、初期位置から最大移動位置迄の動作範囲内において右可動体60に設定された動作範囲と重複する範囲があり、当該重複する範囲内において右可動体60と干渉する可能性のある可動体とされている。
また、本実施形態の右可動体60は、初期位置から最大移動位置(演出位置)迄の動作範囲内において他の可動体(右下可動体50、及び上可動体70)に設定された動作範囲と重複する範囲があり、各重複する範囲内において右下可動体50及び上可動体70と干渉する可能性のある可動体とされている。また、本実施形態の上可動体70は、初期位置から最大移動位置迄の動作範囲内において右可動体60に設定された動作範囲と重複する範囲があり、当該重複する範囲内において右可動体60と干渉する可能性のある可動体とされている。なお、上可動体70と右下可動体50とは、動作範囲が重複する範囲がなく、相互に干渉することのない可動体となっている。
このように、本実施形態では、相互に干渉する可能性のある右下可動体50、右可動体60、及び上可動体70が特定可動体とされている。なお、本実施形態の各可動体40〜70に設定された動作範囲は、各可動体40〜70を動作させる構成上、当該動作範囲を超えて動作し得ないようになっている。
次に、パチンコ遊技機10の制御構成について図11に基づき説明する。
パチンコ遊技機10の機裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、統括制御基板31と、表示制御基板32と、ランプ制御基板33と、音声制御基板34とが装着されている。統括制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を統括的に制御する。表示制御基板32は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置22の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、ランプ制御基板33は主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各種ランプ16a〜16cの発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。また、音声制御基板34は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、音声出力手段としての各種スピーカ17a〜17cの音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板30、統括制御基板31及び表示制御基板32について、その具体的な構成を説明する。
最初に、図11に基づき主制御基板30について説明する。
主制御基板30には、メインCPU30aが備えられている。該メインCPU30aには、ROM30b及びRAM30cが接続されている。メインCPU30aには、上始動口センサSE1と、下始動口センサSE2と、カウントセンサSE3が接続されている。また、メインCPU30aには、特図表示器23と、普通図柄表示器24と、特図保留表示器Raと、普通図柄保留表示器Rbが接続されている。また、メインCPU30aには、大入賞口ソレノイドSOL1と、普通電動役物ソレノイドSOL2が接続されている。また、メインCPU30aは、ゲートセンサSE4が接続されている。また、RAM30cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(制御フラグや各種乱数の値など)が記憶されるようになっている。そして、メインCPU30aは、大当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM30cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
ROM30bには、パチンコ遊技機10全体を制御するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄(特図及び飾図)が変動を開始(図柄変動ゲームが開始)してから図柄が停止表示(図柄変動ゲームが終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。即ち、変動パターンは、特図が変動開始してから特図が確定停止表示される迄の間の図柄変動ゲームの演出内容及び演出時間(変動時間)を特定することができる。
複数種類の変動パターンには、大当り抽選に当選した大当りの場合に選択される大当り演出用の変動パターンと、大当り抽選に当選しなかったはずれの場合に選択されるはずれ演出用の変動パターンがある。はずれ演出用の変動パターンには、リーチ状態を形成し、リーチ演出が行われた後に最終的にはずれとするはずれリーチ演出用の変動パターンと、リーチ状態を形成せずにはずれとするはずれ演出用の変動パターンとがある。
なお、大当り演出用の変動パターンに基づき行われる大当り演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的に大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれリーチ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。なお、リーチ演出は、演出表示装置22の飾図による図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが形成されてから、大当りの図柄組み合わせ、又ははずれの図柄組み合わせが導出される迄の間に行われる演出である。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において用意された複数種類の変動パターンには、変動パターンP1及び変動パターンP2が含まれている。変動パターンP1及び変動パターンP2は、何れも大当り演出用の変動パターン及びはずれリーチ演出用の変動パターンとしてメインCPU30aが選択可能な変動パターンとされている。
また、ROM30bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る数値(0〜1596までの全1597通りの整数)の中から定められている(本実施形態では4個)。また、RAM30cには、大当り判定時に使用する大当り判定用乱数が記憶されている。本実施形態において、大当り判定用乱数は、上始動入賞口25又は下始動入賞口26へ遊技球が入賞したことを契機に取得されるようになっている。
また、RAM30cには、大当り決定時に大当り図柄となる特図の種類を決定する際に用いる特図振分乱数が記憶されている。各特図には、この特図振分乱数が所定個数ずつ振り分けられており、メインCPU30aは、大当りの決定時(大当り判定が肯定となった場合)、取得した特図振分乱数に基づき大当り図柄を決定する。この特図振分乱数は、予め定められた数値範囲内(本実施形態では、「0」〜「99」の全100通りの整数)の数値を取り得るように、メインCPU30aが所定の周期毎(4ms毎)に数値を1加算して更新するようになっている。そして、メインCPU30aは、更新後の値を特図振分乱数の値としてRAM30cに記憶し、既に記憶されている特図振分乱数の値を書き換えることで特図振分乱数の値を順次更新するようになっている。本実施形態において、特図振分乱数は、上始動入賞口25又は下始動入賞口26へ遊技球が入賞したことを契機に取得するようになっている。また、はずれの決定時(大当り判定が否定となった場合)には、1種類のはずれ図柄の中から図柄が決定される。
また、ROM30bには、普通当り判定値が記憶されている。普通当り判定値は、普通当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、普通当り判定用乱数の取り得る数値(0〜240までの全241通りの整数)の中から定められている。また、RAM30cには、普通当り判定時に使用する普通当り判定用乱数が記憶されている。本実施形態において、普通当り判定用乱数は、作動ゲート23を遊技球が通過したことを契機に取得されるようになっている。また、主制御基板30(メインCPU30a)には、統括制御基板31が接続されている。
次に、図11に基づき統括制御基板31について説明する。
統括制御基板31には、統括CPU31aが備えられている。該統括CPU31aには、ROM31b及びRAM31cが接続されている。統括CPU31aには、演出用ボタンBTが接続されており、統括CPU31aは、押下操作されたことを契機として演出用ボタンBTが出力する操作信号を入力することで、演出用ボタンBTが押下操作されたことを把握できるようになっている。統括CPU31aには、第1初期位置センサSE5、第2初期位置センサSE6、第3初期位置センサSE7、及び第4初期位置センサSE8が接続されている。そして、統括CPU31aは、各初期位置センサSE5〜SE8から、検出部を検出したことを示す検出信号を入力することで、各可動体40〜70が初期位置に位置していることを把握することができる一方、検出信号を入力しないことで各可動体40〜70が各初期位置に位置していないことを把握することができるようになっている。また、統括CPU31aには、図示しない駆動回路を介して、左下モータMT1、右下モータMT2、右モータMT3、上モータMT4、及び右可動体ソレノイドSOL3が接続されている。そして、統括CPU31aは、図示しない駆動回路を介して所定の制御信号(駆動信号,停止信号,励磁信号)を出力することによって各モータMT1〜MT4、及び右可動体ソレノイドSOL3の動作を制御可能に構成されている。また、統括CPU31aは、各種乱数(演出振分用乱数、実行判定用乱数、及び予告振分用乱数など)の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM31cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。本実施形態において演出振分用乱数は、統括CPU31aが変動パターン指定コマンドを入力した際に、具体的な演出内容を決定する際に用いられる乱数となっている。また、本実施形態において、実行判定用乱数は、統括CPU31aが変動パターン指定コマンドを入力した際に、遊技者に大当りとなる可能性のあることを予め告げる予告演出の実行可否を判定するために用いられる乱数となっている。また、予告振分用乱数は、統括CPU31aが実行判定用乱数に基づき予告演出の実行可を判定した場合に、図柄変動ゲーム中に実行させる予告演出の演出内容を決定する際に用いられる乱数となっている。また、RAM31cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
また、ROM31bには、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を統括的に制御するための統括制御プログラムが記憶されている。統括CPU31aは、主制御基板30のメインCPU30aから各種制御コマンドを入力すると、当該統括制御プログラムに基づき各種制御を実行する。
また、ROM31bには、メインCPU30aが決定する変動パターン毎に対応付けて、予告演出の具体的な演出内容を特定可能な複数種類の予告演出パターンが記憶されている。本実施形態においてROM31bには、変動パターンP1及び変動パターンP2に対応付けて、図柄の変動開始からリーチ状態が形成される迄の間に各可動体40〜70を動作させる可動体演出が行われる予告演出パターン、及び図柄の変動開始からリーチ状態が形成される迄の間に演出表示装置22において所定のキャラクタを表示する表示演出が行われる予告演出パターンが記憶されている。なお、本実施形態の可動体演出は、左下可動体40、右下可動体50、右可動体60、及び上可動体70の順に各可動体40〜70を動作範囲に亘って動作させて行われるようになっている。
また、ROM31bには、変動パターンP1及び変動パターンP2に対応付けて、図柄変動ゲームの具体的な演出内容を特定可能な複数種類の遊技演出パターンが記憶されている。本実施形態においてROM31bには、変動パターンP2に対応付けて、リーチ状態を形成した後に行われるリーチ演出として、演出用ボタンBTの操作に基づき右可動体60の可動部60cを動作させる可動演出を含む可動体演出としてのボタン演出が行われる遊技演出パターン、及び演出表示装置22において所定のキャラクタを表示する表示演出が行われる遊技演出パターンが記憶されている。なお、本実施形態のボタン演出では、リーチ状態を形成した後に右可動体60を演出位置(即ち最大移動位置)へ移動させるとともに当該右可動体60を演出位置に保持した後、演出用ボタンBTの操作に基づき右可動体60の可動部60cを揺動動作させる可動演出が行われるようになっている。
また、統括制御基板31(統括CPU31a)には、各制御基板32〜34が接続されている。
次に、図11に基づき表示制御基板32について説明する。
表示制御基板32には、サブCPU32aが備えられている。該サブCPU32aには、ROM32b及びRAM32cが接続されている。また、表示制御基板32(サブCPU32a)には、演出表示装置22が接続されている。ROM32bには、演出表示装置22の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、ROM32bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字(メッセージ)、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、RAM32cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
次に、メインCPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する入賞処理や変動パターン決定処理などの各種処理について説明する。
主制御基板30のメインCPU30aは、上始動入賞口25又は下始動入賞口26へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口センサSE1,SE2が出力する検知信号を入力するとRAM30cに記憶されている保留記憶数が上限数(本実施形態では4)未満であるか否かの保留判定を行う。
保留判定の判定結果が肯定(保留記憶数<4)の場合、メインCPU30aは、保留記憶数を1加算(+1)し、保留記憶数を書き換える。また、メインCPU30aは、保留判定を肯定判定している場合、大当り判定用乱数の値と特図振分乱数の値をRAM30cから取得し、該値を保留記憶数に対応付けてRAM30cの所定の記憶領域に格納する。なお、メインCPU30aは、保留判定の判定結果が否定(保留記憶数=4)の場合、上限数を超える保留記憶数の書き換えを行わないとともに、大当り判定用乱数の値と特図振分乱数の値を取得しない。
そして、メインCPU30aは、図柄変動ゲームの開始直前に、保留記憶数に対応付けてRAM30cの所定の記憶領域に格納した大当り判定用乱数の値を読み出し、その読み出した大当り判定用乱数の値とROM30bに記憶されている大当り判定値とを比較し、大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。
大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、メインCPU30aは、大当りを決定する。また、メインCPU30aは、特図振分乱数の値をもとに、図柄変動ゲームで確定停止表示させる大当り図柄(特図)を決定する。また、大当りを決定したメインCPU30aは、大当り演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを選択し、決定する。
特図及び変動パターンを決定したメインCPU30aは、所定の制御コマンドを所定のタイミングで統括制御基板31(統括CPU31a)に出力する。具体的に言えば、メインCPU30aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。また、同時に、メインCPU30aは、図柄変動ゲームの演出時間の計測を開始する。次に、メインCPU30aは、特図を指示する特別図柄指定コマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に、図柄変動ゲームの終了(図柄の確定停止)を指示する全図柄停止コマンドを出力する。また、メインCPU30aは、図柄変動ゲームの開始時に保留記憶数を1減算(−1)し、保留記憶数を書き換える。そして、メインCPU30aは、図柄変動ゲームの開始に伴って特図表示器23の表示内容を制御する。即ち、メインCPU30aは、図柄変動ゲームの開始により特図の変動を開始させ、決定した変動パターンに定められている変動時間の経過時に決定した特図(大当り図柄、又ははずれ図柄)を確定停止表示させる。
次に、統括制御基板31の統括CPU31aが統括制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。統括CPU31aは、メインCPU30aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、それに応じて各種処理を実行すると共に、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。
統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドを各制御基板32〜34に出力するようになっている。また、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターン及び特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄(特図)に基づき、演出表示装置22に確定停止表示させる飾図による図柄組み合わせを決定するようになっている。飾図による図柄組み合わせを決定した統括CPU31aは、当該決定した飾図による図柄組み合わせを指定する飾図指定コマンドを表示制御基板32に出力するようになっている。また、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、入力した変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンに対応付けられた遊技演出パターンの中から、演出振分用乱数に基づき遊技演出パターンを決定する。また、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、実行判定用乱数に基づき図柄変動ゲーム中に予告演出を実行するか否かを判定する。予告演出を実行可と判定した統括CPU31aは、入力した変動パターン指定コマンドで指定された変動パターンに対応付けられた予告演出パターンの中から、予告振分用乱数に基づき予告演出パターンを決定する。そして、統括CPU31aは、決定した遊技演出パターンを指定する遊技演出パターン指定コマンド、及び決定した予告演出パターンを指定する予告演出パターン指定コマンドを各制御基板32〜34に出力する。
また、統括CPU31aは、全図柄停止コマンドを入力すると、該コマンドを各制御基板32〜34に出力する。また、統括CPU31aは、最終停止図柄として大当り図柄が指定されると、当該大当り図柄に対応する大当り遊技の種類に基づき、大当り遊技の具体的な演出内容を決定し、各制御基板32〜34に決定した大当り遊技の具体的な演出内容を指示するようになっている。また、統括CPU31aは、オープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを入力すると、各制御基板32〜34にオープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドをそれぞれ出力するようになっている。
次に、表示制御基板32について説明する。
表示制御基板32のサブCPU32aは、変動パターン指定コマンド、遊技演出パターン指定コマンド、及び予告演出パターン指定コマンドを入力すると、これらのコマンドの指示内容にしたがって演出内容を選択し、該演出内容で図柄変動ゲームを行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。このとき、サブCPU32aは、選択した演出内容をもとにROM32bの画像データを用いて前記演出内容に沿った画像を表示するための表示用データを生成する。そして、サブCPU32aは、図柄変動ゲームの開始に伴って該ゲームの開始からの経過時間を計時し、その計時した時間と表示用データをもとに画像表示部GHに映し出す画像を所定の制御周期毎に切り替える。そして、サブCPU32aは、図柄変動ゲームにおいて飾図指定コマンドで指示された飾図を導出し、全図柄停止コマンドの入力によって飾図による図柄組み合わせを確定停止表示させるように画像表示部GHの表示内容を制御し、図柄変動ゲームを終了させる。
また、サブCPU32aは、大当り遊技中において、オープニング演出用の演出指示コマンド、ラウンド演出用の演出指示コマンド、エンディング演出用の演出指示コマンドにしたがってオープニング演出、ラウンド演出及びエンディング演出を行わせるように画像表示部GHの表示内容を制御する。
次に、統括CPU31aが、変動パターンP1を指定する変動パターン指定コマンドを入力したことを契機として、予告演出の実行可を判定するとともに可動体演出が行われる予告演出パターンを決定した場合に実行する制御について説明する。なお、前述したように、本実施形態の可動体演出は、左下可動体40、右下可動体50、右可動体60、及び上可動体70の順に各可動体40〜70を動作範囲に亘って動作させて行われるようになっている。
まず、統括CPU31aが、可動体演出が行われる予告演出パターンを決定したことを契機として開始し、左下可動体40を動作させるために実行する左下可動体動作処理について説明する。左下可動体動作処理において、統括CPU31aは、駆動信号(制御信号)を左下モータMT1に出力して左下モータMT1に回転駆動を開始させるとともに、左下モータフラグをRAM31cの所定領域に設定する。ここで、RAM31cに設定される左下モータフラグは、左下モータMT1に回転駆動させていることを示す制御フラグ(情報)とされている。次に、統括CPU31aは、左下モータMT1に回転駆動を開始させてからの経過時間が予め定めた所定時間(図16に示す期間T2a、本実施形態では1460ms)に達すると、停止信号(制御信号)を左下モータMT1に出力して左下モータMT1に回転駆動を終了させる。なお、統括CPU31aは、左下モータMT1に回転駆動を終了させた際において、第1初期位置センサSE5から検出信号を入力していない場合、左下モータMT1に回転駆動を停止させてから所定期間(図16に示す期間T2b、本実施形態では690ms)の間に、駆動信号を更に出力して左下モータMT1を回転駆動させるとともに、第1初期位置センサSE5から検出信号を入力するタイミングで停止信号を出力することで、左下可動体40を初期位置に復帰させるようになっている。そして、統括CPU31aは、RAM31cに設定した左下モータフラグを解除するとともに、左下可動体動作処理を終了する。
前述したように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、左下可動体40に設定された動作範囲が他の可動体(右下可動体50、右可動体60、及び上可動体70)に設定された動作範囲と重複していないことから、左下可動体40を動作させた際に他の可動体と干渉(接触)する可能性がない。このため、本実施形態の統括CPU31aは、左下可動体40を動作させるための左下可動体動作処理において、左下可動体40が各可動体50,60,70と干渉(接触)する可能性を考慮することなく、左下モータMT1を回転駆動させて左下可動体40を動作させるようになっている。
次に、統括CPU31aが左下可動体動作処理を実行する期間(図16に示す期間T2a及び期間T2b)の経過後、続けて右下可動体50を動作させるために実行する右下可動体動作処理について図12に基づき説明する。なお、統括CPU31aが実行する右下可動体処理と、上可動体70を動作させるために統括CPU31aが実行する上可動体動作処理(詳細は後述する)とは、各可動体動作処理において動作させる対象となる可動体が異なる点を除いて同一の処理内容となっているため、図12に示すフローチャートでは両可動体動作処理を併記している。
図12に示すように、まず統括CPU31aは、右可動体60が動作中であるか否かを判定する(ステップS10)。具体的に言えば、ステップS10において統括CPU31aは、右モータフラグがRAM31cに設定されているか否かに基づき右可動体60が動作中であるか否かを判定するようになっている。ここで、RAM31cに設定される右モータフラグは、右モータMT3に回転駆動をさせていることを示す制御フラグ(情報)とされている。次に、統括CPU31aは、右可動体60が初期位置に位置しているか否かを判定する(ステップS11)。具体的に言えば、統括CPU31aは、第3初期位置センサSE7から検出信号を入力している場合には肯定判定する一方で、第3初期位置センサSE7から検出信号を入力していない場合には否定判定するようになっている。
即ち、統括CPU31aは、ステップS10の判定結果が否定判定となり、且つステップS11の判定結果が肯定判定となることで、右下可動体50に設定された動作範囲と一部が重複する動作範囲を設定された右可動体60が、動作させようとする右下可動体50と干渉する可能性のない状態にあると判定するようになっている。本実施形態では、統括CPU31aが実行するステップS10及びステップS11の判定処理をチェック処理C1とし、このチェック処理C1を、左下可動体動作処理を実行する期間(図16に示す期間T2a及び期間T2b)の経過後、所定時間(図16に示す期間T3、本実施形態では67ms)内に実行するようになっている。
そして、ステップS11において肯定判定した統括CPU31aは、駆動信号を右下モータMT2に出力して回転駆動を開始させ、右下可動体50に動作を開始させるとともに、右下モータフラグをRAM31cの所定領域に設定する(ステップS12)。ここで、RAM31cに設定される右下モータフラグは、右下モータMT2に回転駆動させていることを示す制御フラグ(情報)とされている。次に、統括CPU31aは、右下モータMT2に回転駆動を開始させてからの経過時間が予め定めた所定時間(図16に示す期間T4a、本実施形態では1120ms)に達すると、停止信号を右下モータMT2に出力して右下モータMT2に回転駆動を終了させ、右下可動体50に動作を終了させる(ステップS13)。そして、統括CPU31aは、ステップS13で右下モータMT2に回転駆動を終了させた際において、第2初期位置センサSE6から検出信号を入力していない場合、右下モータMT2に回転駆動を停止させてから所定期間(図16に示す期間T4b、本実施形態では830ms)の間に、更に駆動信号を出力して右下モータMT2を回転駆動させるとともに、第2初期位置センサSE6から検出信号を入力するタイミングで停止信号を出力することで、右下可動体50を初期位置に復帰させる(ステップS14)。そして、統括CPU31aは、RAM31cに設定した右下モータフラグを解除するとともに、右下可動体動作処理を正常終了するようになっている。
一方、統括CPU31aは、ステップS10の判定処理において肯定判定した場合、及びステップS11の判定処理において否定判定した場合、上モータMT4に停止信号を出力して上モータMT4(上可動体70)を非動作状態とする(ステップS15)。このため、本実施形態において上モータMT4が停止している場合には、引き続き上モータMT4が非動作状態とされる一方で、上モータMT4が回転駆動している場合には、上モータMT4の回転駆動が停止されて非動作状態とされるようになっている。次に、統括CPU31aは、右モータMT3に停止信号を出力する(ステップS16)。このため、本実施形態において右モータMT3が停止している場合には、引き続き右モータMT3が非動作状態とされる一方で、右モータMT3が回転駆動している場合には、右モータMT3の回転駆動が停止されて非動作状態とされるようになっている。
次に、統括CPU31aは、右下モータMT2に停止信号を出力する(ステップS17)。このため、本実施形態において右下モータMT2が停止している場合には、引き続き右下モータMT2が非動作状態とされる一方で、右下モータMT2が回転駆動している場合には、右下モータMT2の回転駆動が停止されて非動作状態とされるようになっている。即ち、本実施形態の統括CPU31aは、ステップS10の判定処理において肯定判定した場合、及びステップS11の判定処理において否定判定した場合、右可動体60が、動作させようとする右下可動体50と干渉する可能性のある状態にあると判定し、各モータMT2〜MT4に停止信号を出力して各可動体50〜70を非動作状態とするようになっている。このため、本実施形態では、チェック処理C1が終了した時点において、各可動体50〜70が各初期位置に位置しているか否かに拘わらず、更に移動しないように非動作状態(停止状態)とされるようになっている。
そして、統括CPU31aは、右下可動体動作処理を異常終了する。なお、統括CPU31aが右下可動体動作処理を異常終了した後に実行する処理については、後述する。
次に、統括CPU31aが、図12に示す右下可動体動作処理を正常終了した場合であって、右下可動体動作処理を実行する期間(図16に示す期間T3、期間T4a、及び期間T4b)の経過後に、続けて右可動体を動作させるために実行する右可動体動作処理について図13に基づき説明する。
図13に示すように、統括CPU31aは、上可動体70が動作中であるか否かを判定する(ステップS20)。具体的に言えば、ステップS20において統括CPU31aは、上モータフラグがRAM31cに設定されているか否かに基づき上可動体70が動作中であるか否かを判定するようになっている。ここで、RAM31cに設定される上モータフラグは、上モータMT4に回転駆動をさせていることを示す制御フラグ(情報)とされている。次に、統括CPU31aは、上可動体70が初期位置に位置しているか否かを判定する(ステップS21)。具体的に言えば、統括CPU31aは、第4初期位置センサSE8から検出信号を入力している場合には肯定判定する一方で、第4初期位置センサSE8から検出信号を入力していない場合には否定判定するようになっている。即ち、統括CPU31aは、ステップS20の判定結果が否定判定となり、且つステップS21の判定結果が肯定判定となることで、右可動体60に設定された動作範囲と一部が重複する動作範囲を設定された上可動体70が、動作させようとする右可動体60と干渉する可能性のない状態にあると判定するようになっている。
次に、統括CPU31aは、右下可動体50が動作中であるか否かを判定する(ステップS22)。具体的に言えば、ステップS22において統括CPU31aは、右下モータMT2に回転駆動をさせていることを示す右下モータフラグがRAM31cに設定されているか否かに基づき右下可動体50が動作中であるか否かを判定するようになっている。次に、統括CPU31aは、右下可動体50が初期位置に位置しているか否かを判定する(ステップS23)。具体的に言えば、統括CPU31aは、第2初期位置センサSE6から検出信号を入力している場合には肯定判定する一方で、第2初期位置センサSE6から検出信号を入力していない場合には否定判定するようになっている。このように、統括CPU31aは、ステップS22の判定結果が否定判定となり、且つステップS23の判定結果が肯定判定となることで、右可動体60に設定された動作範囲と一部が重複する動作範囲を設定された右下可動体50が、動作させようとする右可動体60と干渉する可能性のない状態にあると判定するようになっている。
本実施形態では、統括CPU31aが実行するステップS20〜ステップS23の判定処理をチェック処理C2とし、このチェック処理C2を図12のフローチャートに示す右下可動体動作処理を正常終了した場合であって、右下可動体動作処理を実行する期間(図16に示す期間T3、期間T4a、及び期間T4b)の経過後、所定時間(図16に示す期間T5、本実施形態では67ms)内に実行するようになっている。
そして、ステップS23において肯定判定した統括CPU31aは、駆動信号を出力して右モータMT3に回転駆動を開始させ、右可動体60に動作を開始させるとともに、右モータフラグをRAM31cの所定領域に設定する(ステップS24)。次に、統括CPU31aは、右モータMT3に回転駆動を開始させてからの経過時間が予め定めた所定時間(図16に示す期間T6a、本実施形態では4380ms)に達すると、停止信号を右モータMT3に出力して右モータMT3に回転駆動を終了させ、右可動体60に動作を終了させる(ステップS25)。なお、本実施形態では、統括CPU31aが期間T6aに亘って駆動信号を出力することで、右可動体60が初期位置から最大移動位置(演出位置)へ揺動した後、当該最大移動位置から初期位置へ再び揺動するというように、右可動体60が期間T6aの間に初期位置と最大演出位置との間を1往復するようになっている。そして、統括CPU31aは、ステップS25で右モータMT3に回転駆動を終了させた際において、第3初期位置センサSE7から検出信号を入力していない場合、右モータMT3に回転駆動を停止させてから所定期間(図16に示す期間T6b、本実施形態では870ms)の間に、更に駆動信号を出力して右モータMT3を回転駆動させるとともに、第3初期位置センサSE7から検出信号を入力するタイミングで停止信号を出力することで、右可動体60を初期位置に復帰させる(ステップS26)。そして、統括CPU31aは、RAM31cに設定した右モータフラグを解除するとともに、右可動体動作処理を正常終了するようになっている。
一方、統括CPU31aは、ステップS20の判定処理において肯定判定した場合、及びステップS21の判定処理において否定判定した場合、停止信号を上モータMT4に出力する(ステップS27)。また、統括CPU31aは、ステップS22の判定処理において肯定判定した場合、及びステップS23の判定処理において否定判定した場合、停止信号を上モータMT4に出力する(ステップS27)。このため、本実施形態において上モータMT4が非動作状態である場合には、引き続き上モータMT4が非動作状態とされる一方で、上モータMT4が回転駆動している場合には、上モータMT4の回転駆動が停止されて非動作状態とされるようになっている。また、統括CPU31aは、右モータMT3に停止信号を出力する(ステップS28)。このため、本実施形態において右モータMT3が非動作状態である場合には、引き続き右モータMT3が非動作状態とされる一方で、右モータMT3が回転駆動している場合には、右モータMT3の回転駆動が停止されて非動作状態とされるようになっている。そして、統括CPU31aは、右下モータMT2に停止信号を出力する(ステップS29)。このため、本実施形態において右下モータMT2が非動作状態である場合には、引き続き右下モータMT2が非動作状態とされる一方で、右下モータMT2が回転駆動している場合には、右下モータMT2の回転駆動が停止されて非動作状態とされるようになっている。
即ち、統括CPU31aは、ステップS20の判定結果が肯定判定となった場合、及びステップS21の判定結果が否定判定となった場合に、右可動体60に設定された動作範囲と一部が重複する動作範囲を設定された上可動体70が、動作させようとする右可動体60と干渉する可能性のある状態にあると判定し、各モータMT2〜MT4に停止信号を出力して各可動体50〜70を非動作状態とするようになっている。また、統括CPU31aは、ステップS22の判定結果が肯定判定となった場合、及びステップS23の判定結果が否定判定となった場合に、右可動体60に設定された動作範囲と一部が重複する動作範囲を設定された右下可動体50が、動作させようとする右可動体60と干渉する可能性のある状態にあると判定し、各モータMT2〜MT4に停止信号を出力して各可動体50〜70を非動作状態とするようになっている。このため、本実施形態では、チェック処理C2が終了した時点において、各可動体50〜70が各初期位置に位置しているか否かに拘わらず、更に移動しないように非動作状態(停止状態)とされるようになっている。
そして、統括CPU31aは、右可動体動作処理を異常終了する。なお、右可動体動作処理を異常終了した場合における統括CPU31aの処理については、後述する。
続けて、統括CPU31aが図13に示す右可動体動作処理を正常終了した場合であって、右可動体動作処理を実行する期間(図16に示す期間T5、期間T6a、及び期間T6b)の経過後、続けて上可動体を動作させるために実行する上可動体動作処理について図12に基づき説明する。前述したように、統括CPU31aが実行する上可動体処理と、統括CPU31aが右下可動体50を動作させるために実行する右下可動体動作処理とは、各可動体動作処理において動作させる対象となる可動体が異なる点を除いて同一の処理内容となっているため、上可動体動作処理について簡略して説明する。
図12に示すように、上可動体動作処理において統括CPU31aは、右可動体が動作中であるか否かを判定する(ステップS10)とともに、当該判定結果が否定判定の場合には、右可動体が初期位置に位置しているか否かを判定する(ステップS11)。本実施形態では、上可動体動作処理において統括CPU31aが実行するステップS10及びステップS11の判定処理をチェック処理C3とし、このチェック処理C3を右可動体動作処理を正常終了した場合であって、右可動体動作処理を実行する期間(図16に示す期間T5、期間T6a、及び期間T6b)の経過後、所定時間(図16に示す期間T7、本実施形態では67ms)内に実行するようになっている。
そして、ステップS11において肯定判定した統括CPU31aは、駆動信号を上モータMT4に出力して回転駆動(右回転)を開始させ、上可動体70に動作を開始させるとともに、上モータフラグをRAM31cの所定領域に設定する(ステップS12)。さらに、ステップS12において統括CPU31aは、上モータMT4に回転駆動を開始させてからの経過時間が予め定めた所定時間(図16に示す期間T8、本実施形態では3008ms)に達する迄の間に、所定の駆動信号を上モータMT4に出力して上モータMT4に回転駆動(左回転)させる。そして、統括CPU31aは、上モータMT4に回転駆動を開始させてからの経過時間が予め定めた所定時間(図16に示す期間T8、本実施形態では3008ms)に達すると、停止信号を上モータMT4に出力して回転駆動を終了させ、上可動体70に動作を終了させると共に、励磁信号を出力して励磁状態とする(ステップS13)。このため、上可動体70は、初期位置から最大移動位置へ移動した後、再び初期位置に移動されるとともに、初期位置に保持される。そして、統括CPU31aは、ステップS13で上モータMT4に回転駆動を終了させた際において、第4初期位置センサSE8から検出信号を入力していない場合、更に駆動信号を出力して上モータMT4を回転駆動させるとともに、第4初期位置センサSE8から検出信号を入力するタイミングで停止信号を出力することで、上可動体70を初期位置に復帰させる(ステップS14)。そして、統括CPU31aは、RAM31cに設定した上モータフラグを解除するとともに、上可動体動作処理を正常終了するようになっている。
一方、統括CPU31aは、ステップS10における判定結果が肯定判定である場合、及びステップS11における判定結果が否定判定である場合、各モータMT2〜MT4に停止信号を出力し、各モータMT2〜MT4を非動作状態とするようになっている(ステップS15〜ステップS17)。即ち、本実施形態の統括CPU31aは、ステップS10の判定処理において肯定判定した場合、及びステップS11の判定処理において否定判定した場合、右可動体60が、動作させようとする上可動体70と干渉する可能性のある状態にあると判定し、各モータMT2〜MT4に停止信号を出力して各可動体50〜70を非動作状態とするようになっている。このため、本実施形態では、チェック処理C3が終了した時点において、各可動体50〜70が各初期位置に位置しているか否かに拘わらず、更に移動しないように非動作状態(停止状態)とされるようになっている。そして、統括CPU31aは、右下可動体動作処理を異常終了する。
次に、統括CPU31aが上述した右下可動体動作処理、右可動体動作処理、及び上可動体動作処理を異常終了した場合、右下可動体50、右可動体60、及び上可動体70を初期位置に復帰させるために実行する初期位置復帰動作処理について図14に基づき説明する。
図14に示すように、まず、統括CPU31aは、上可動体70が初期位置に位置しているか否かを判定する(ステップS30)。具体的に言えば、ステップS30の判定処理において統括CPU31aは、第4初期位置センサSE8から検出信号を入力している場合に肯定判定する一方で、第4初期位置センサSE8から検出信号を入力していない場合に否定判定するようになっている。ステップS30の判定処理において否定判定した統括CPU31aは、上モータMT4に駆動信号を出力して上モータMT4を回転駆動させ、上可動体70が初期位置に復帰されるように動作させる(ステップS31)。次に、統括CPU31aは、上可動体70が初期位置に位置しているか否かを判定する(ステップS32)。具体的に言えば、統括CPU31aは、第4初期位置センサSE8から検出信号を入力している場合に肯定判定する一方で、第4初期位置センサSE8から検出信号を入力していない場合に否定判定するようになっている。ステップS32における判定結果が否定判定の場合、統括CPU31aは、上可動体70が初期位置への復帰を完了していないと判断するとともに、ステップS31の処理に戻って上モータMT4への駆動信号の出力を継続する。以降、統括CPU31aは、ステップS32の判定結果が肯定判定となる迄の間、ステップS31及びステップS32の処理を繰り返し実行するようになっている。そして、統括CPU31aは、ステップS32における判定結果が肯定判定となると、上可動体70(上モータMT4)が初期位置への復帰動作を完了したと判断するようになっている。
そして、統括CPU31aは、ステップS30における判定結果が肯定判定である場合、及びステップS32における判定結果が肯定判定である場合に、右下可動体50が初期位置に位置しているか否かを判定するようになっている(ステップS33)。具体的に言えば、統括CPU31aは、第2初期位置センサSE6から検出信号を入力している場合に肯定判定する一方で、第2初期位置センサSE6から検出信号を入力していない場合に否定判定するようになっている。ステップS33の判定処理において否定判定した統括CPU31aは、右下モータMT2に駆動信号を出力して右下モータMT2を回転駆動させ、右下可動体50が初期位置に復帰されるように動作させる(ステップS34)。次に、統括CPU31aは、右下可動体50が初期位置に位置しているか否かを判定する(ステップS35)。具体的に言えば、統括CPU31aは、第2初期位置センサSE6から検出信号を入力している場合に肯定判定する一方で、第2初期位置センサSE6から検出信号を入力していない場合に否定判定するようになっている。ステップS35における判定結果が否定判定の場合、統括CPU31aは、右下可動体50が初期位置への復帰を完了していないと判断するとともに、ステップS34の処理に戻って右下モータMT2への駆動信号の出力を継続する。以降、統括CPU31aは、ステップS35の判定結果が肯定判定となる迄の間、ステップS34及びステップS35の処理を繰り返し実行するようになっている。そして、統括CPU31aは、ステップS35における判定結果が肯定判定となると、右下可動体50(右下モータMT2)が初期位置への復帰動作を完了したと判断するようになっている。
統括CPU31aは、ステップS33における判定結果が肯定判定である場合、及びステップS35における判定結果が肯定判定である場合、右可動体60が初期位置に位置しているか否かを判定するようになっている(ステップS36)。具体的に言えば、統括CPU31aは、第3初期位置センサSE7から検出信号を入力している場合に肯定判定する一方で、第3初期位置センサSE7から検出信号を入力していない場合に否定判定するようになっている。ステップS36の判定処理において否定判定した統括CPU31aは、右モータMT3に駆動信号を出力して右モータMT3を回転駆動させ、右可動体60が初期位置に復帰されるように動作させる(ステップS37)。次に、統括CPU31aは、右可動体60が初期位置に位置しているか否かを判定する(ステップS38)。具体的に言えば、統括CPU31aは、第3初期位置センサSE7から検出信号を入力している場合に肯定判定する一方で、第3初期位置センサSE7から検出信号を入力していない場合に否定判定するようになっている。ステップS38における判定結果が否定判定の場合、統括CPU31aは、右可動体60が初期位置への復帰を完了していないと判断するとともに、ステップS37の処理に戻って右モータMT3への駆動信号の出力を継続する。以降、統括CPU31aは、ステップS38の判定結果が肯定判定となる迄の間、ステップS37及びステップS38の処理を繰り返し実行するようになっている。そして、統括CPU31aは、ステップS38における判定結果が肯定判定となると、右可動体60(右モータMT3)が初期位置への復帰動作を完了したと判断するようになっている。
そして、統括CPU31aは、ステップS36における判定結果が肯定判定である場合、及びステップS38における判定結果が肯定判定である場合、上可動体70、右下可動体50、及び右可動体60が全て各初期位置にそれぞれ位置するように復帰動作を完了したと判断し、初期位置復帰動作処理を終了するようになっている。
以上のように、統括CPU31aは、初期位置復帰動作処理において最初に上可動体70(上モータMT4)を初期位置に復帰させ、次に右下可動体50(右下モータMT2)を初期位置に復帰させ、最後に右可動体60(右モータMT3)を初期位置に復帰させるようになっている。即ち、統括CPU31aは、右可動体60を動作させる際に干渉する可能性のある上可動体70及び右下可動体50の両可動体を初期位置に復帰させてから、右可動体60を動作させて初期位置に復帰させるようになっている。このため、本実施形態において右下可動体50及び上可動体70は、右可動体60と比較して、先に初期位置に復帰させるように高い優先度が設定されている。したがって、本実施形態では、上可動体70及び右可動体60が初期位置に復帰されていない状態のまま右可動体60が動作されることで、上可動体70及び右下可動体50と、右可動体60とが復帰動作中に干渉してしまうことを確実に回避できるようになっている。
なお、統括CPU31aが初期位置復帰動作処理において初期位置に復帰させる可動体の順序は、上可動体70及び右下可動体50を動作させる際に干渉する可能性のある可動体が右可動体60の1つであるのに対し、右可動体60を動作させる際に干渉する可能性のある可動体が上可動体70及び右下可動体50の2つであることから、動作させようとする際に干渉する可能性のある他の可動体の数が少ない可動体から順次、初期位置に復帰されるように構成されているとも把握することができる。また、本実施形態の初期位置復帰動作処理は、相互に重複する動作範囲が設定された右下可動体50、右可動体60、及び上可動体70のみを対象として実行されるようになっており、左下可動体40を対象として実行されない。これは、本実施形態における左下可動体40は、他の可動体と干渉する可能性のない可動体とされているためである。
なお、統括CPU31aは、初期位置復帰動作処理を開始してからの経過時間を計測するようになっている。そして、統括CPU31aは、計測している経過時間が予め定めた判定時間(例えば、5000ms)に達する迄の間に初期位置復帰動作処理が終了できない場合、各モータMT2〜MT4に停止信号を出力するとともに、上可動体70、右下可動体50、及び右可動体60の何れかの可動体を初期位置に復帰させることが出来ない旨の報知を指示する異常報知コマンドを表示制御基板32に出力するようになっている。
次に、統括CPU31aが、変動パターンP2を指定する変動パターン指定コマンドを入力したことを契機として、ボタン演出が行われる遊技演出パターンを決定した場合に実行する制御について説明する。なお、前述したように、本実施形態のボタン演出では、リーチ状態を形成した後に右可動体60を演出位置(即ち最大移動位置)へ移動させるとともに当該右可動体60を演出位置に保持した後、演出用ボタンBTの操作に基づき右可動体60の可動部60cを揺動動作させる可動演出が行われるようになっている。
まず、統括CPU31aが、ボタン演出が行われる遊技演出パターンを決定したことを契機として開始し、可動演出を含むボタン演出を実行するためのボタン演出実行処理について説明する。ボタン演出実行処理において、まず統括CPU31aは、図13に示す右可動体動作処理におけるステップS20〜ステップS23と同様に、上可動体70が動作中であるか否かの判定、上可動体70が初期位置に位置しているか否かの判定、右下可動体50が動作中であるか否かの判定、及び右下可動体50が初期位置に位置しているか否かの判定を行うようになっている。なお、本実施形態の統括CPU31aは、これらの判定処理をチェック処理C4とし、当該チェック処理C4を、図柄変動ゲームの開始時(変動パターン指定コマンドの入力時)から所定期間(図17に示す期間T10、本実施形態では1500ms)経過後、所定時間(図17に示す期間T11、本実施形態では67ms)内に実行するようになっている。
そして、統括CPU31aは、上可動体70が動作中であるか否かの判定結果が肯定判定である場合、上可動体70が初期位置に位置しているか否かの判定結果が否定判定である場合、右下可動体50が動作中であるか否かの判定結果が肯定判定である場合、及び右下可動体50が初期位置に位置しているか否かの判定結果が否定判定である場合、図13に示す右可動体動作処理におけるステップS27〜ステップS28と同様に、各モータMT2〜MT4に停止信号を出力して、各モータMT2〜MT4(各可動体50〜70)を非動作状態とする。そして、統括CPU31aは、ボタン演出実行処理を異常終了する。なお、統括CPU31aは、ボタン演出実行処理を異常終了した場合、前述した初期位置復帰動作処理を実行するようになっている。
一方、統括CPU31aは、上可動体70が動作中であるか否かの判定結果が否定判定であり、上可動体70が初期位置に位置しているか否かの判定結果が肯定判定であり、右下可動体50が動作中であるか否かの判定結果が否定判定であり、かつ右下可動体50が初期位置に位置しているか否かの判定結果が肯定判定である場合、右モータMT3に駆動信号を出力し、右モータMT3を回転駆動させ、右可動体60に動作を開始させる。これにより右可動体60は、初期位置から演出位置へ向けて移動(揺動動作)が開始される。続いて、統括CPU31aは、右可動体60が初期位置から演出位置(最大移動位置)へ移動されたタイミングで、右モータMT3に停止信号及び励磁信号を出力する。これにより右可動体60は、演出位置に停止されるとともに保持(励磁固定)される。
次に、統括CPU31aは、右モータMT3への励磁信号の出力開始からの経過時間を計測し、計測した経過時間が予め定めた励磁期間(本実施形態では、10000ms)に達するまで励磁信号を継続して出力するようになっている。一方、統括CPU31aは、図柄変動ゲームの開始時から所定期間(図17に示す期間T10〜T12、本実施形態では3067ms)が経過すると点灯信号を演出用ボタンBTに出力し、演出用ボタンBTに内蔵された発光体に発光を開始させ、遊技者に演出用ボタンBTの操作が有効とされていることを遊技者に報知させるようになっている。なお、統括CPU31aは、演出用ボタンBTに点灯信号を出力開始してから予め定めた演出実行期間としての可動演出期間(図17に示す期間T13、本実施形態では8133ms)が終了する迄の間、継続して点灯信号を出力し、演出用ボタンBT(発光体)に発光させるようになっている。具体的に説明すると、統括CPU31aは、点灯信号の出力開始を契機として可動演出期間中であることを示すボタン演出フラグ(情報)をRAM31cに設定するとともに、ボタン演出フラグをRAM31cに設定してからの経過時間を計測する。統括CPU31aは、ボタン演出フラグをRAM31cに設定してからの経過時間が、予め定めたボタン演出終了時間に達したことを契機として、演出用ボタンBTへの点灯信号の出力を停止し、演出用ボタンBT(発光体)を消灯させるとともに、RAM31cに設定したボタン演出フラグの設定を解除するようになっている。
次に、統括CPU31aが演出用ボタンBTの操作に基づき右可動体60の可動部60cを揺動動作させるために実行する可動演出処理について図15に基づき説明する。なお、統括CPU31aは、RAM31cにボタン演出フラグが設定されている間、図15に示す可動演出処理を所定間隔毎(例えば、統括CPU31aの制御周期毎)に実行するようになっている。
図15に示すように、可動演出処理において統括CPU31aは、まず、RAM31cに設定した拒否タイマの値が「0(零)」であるか否かを判定する(ステップS40)。ここでRAM31cに設定される拒否タイマは、演出用ボタンBTの操作に基づき右可動体ソレノイドSOL3に励磁動作をさせない期間として設定される値とされている。統括CPU31aは、ステップS40の判定結果が肯定判定である場合、演出用ボタンBTから操作信号を入力しているか否かを判定する(ステップS41)。統括CPU31aは、ステップS41における判定結果が肯定判定の場合、右可動体ソレノイドSOL3に駆動信号として励磁信号の出力を開始し、右可動体ソレノイドSOL3を励磁状態とする(ステップS42)。このため、右可動体60の可動部60cは、右可動体ソレノイドSOL3が励磁されることに伴ってリンク部材69dが押し下げられ、初期位置から最大移動位置へ揺動動作される。次に、統括CPU31aは、励磁タイマの初期値として、予め定めた所定値(本実施形態では、500ms)を設定し、当該設定した励磁タイマの値をRAM31cの所定領域に格納する(ステップS43)。ここで、RAM31cに設定される励磁タイマは、右可動体ソレノイドSOL3の励磁状態を維持する期間を示す値とされている。続けて、統括CPU31aは、拒否タイマの初期値として予め定めた所定値(本実施形態では、1000ms)を設定し、当該設定した励磁タイマの値をRAM31cの所定領域に格納するようになっている(ステップS44)。
続けて、統括CPU31aは、励磁タイマの値が「0(零)」であるか否かを判定する(ステップS45)。統括CPU31aは、ステップS45の判定結果が肯定判定の場合、励磁信号の出力を停止して右可動体ソレノイドSOL3を非励磁状態(消磁状態)とする(ステップS46)。このため、右可動体60の可動部60cは、右可動体ソレノイドSOL3が非励磁状態とされることに伴ってリンク部材69dが引き上げられ、最大移動位置から初期位置へ揺動動作される。そして、ステップS46の処理を終了した統括CPU31aは、可動演出処理を終了する。
一方、統括CPU31aは、ステップS40の判定結果が否定判定の場合、ステップS47においてRAM31cの所定領域に格納された拒否タイマの値を所定値(例えば、2ms)減算し、ステップS45の処理に移行するようになっている。また、統括CPU31aは、ステップS41の判定結果が否定判定の場合、ステップS42〜ステップS44の処理を実行することなくステップS45の処理に移行するようになっている。このため、統括CPU31aは、既に拒否タイマが設定されている場合(「0(零)」ではない場合)、新たに拒否タイマの初期値を設定しないようになっている。
以上のように、本実施形態では、拒否タイマの値が「0(零)」の場合(設定されていない場合)に演出用ボタンBTが操作されたことを契機として、右可動体60の可動部が初期位置から最大移動位置へ揺動動作する。その一方で、本実施形態では、拒否タイマの値が「0(零)」でない場合(設定されている場合)に演出用ボタンBTが操作されたとしても、当該演出用ボタンBTの操作に基づき右可動体60の可動部が初期位置から最大移動位置へ揺動動作されないようになっている。ここで、拒否タイマの初期値には、演出用ボタンBTの操作に基づき右可動体ソレノイドSOL3を励磁状態に維持する励磁期間と、当該励磁期間の経過後に右可動体ソレノイドSOL3が非励磁状態とされた際、可動部60cが最大移動位置から初期位置への揺動(動作)を完了する迄の期間とを合算した期間よりも長い期間が設定されている。このため、本実施形態では、演出用ボタンBTの操作に基づき右可動体60の可動部60cが最大移動位置へ揺動動作した後、初期位置へ戻りきらない状況で、再び右可動体ソレノイドSOL3が励磁状態に制御されないようになっている。
以上のように、本実施形態では、拒否タイマの値が「0(零)」である期間が許容期間となり、拒否タイマの値が「0(零)」でない期間が拒否期間となる。そして、本実施形態では、統括CPU31aが制御手段、動作状態判定手段として機能するようになっている。また、本実施形態では、統括CPU31aが実行期間設定手段、期間設定手段として機能するようになっている。
次に、統括CPU31aが、変動パターンP1を指定する変動パターン指定コマンドの入力を契機として可動体演出が行われる予告演出パターンを決定した場合における、演出表示装置22(画像表示部GH)での表示演出の実行態様、及び可動体演出の実行態様について、図10及び図16及びに基づき説明する。
図16に示すように、演出表示装置22では、図柄変動ゲームの開始と同時に飾図の変動表示が開始される。また、左下可動体40は、図柄変動ゲームの開始から期間T1(例えば1300ms)が経過した後、期間T2a(例えば1460ms)の間、初期位置と最大移動位置との間で上下方向に往復動作する(図10で矢印Y1に示す)。この際、左下可動体40は、画像表示部GHの下部から上方に向かって突出するように動作し、画像表示部GHの一部を覆うように往復動作する。そして、左下可動体40は、期間T2aの経過時に、初期位置に移動するとともに停止して往復動作を終了する。なお、統括CPU31aは、期間T2a及び期間T2bが経過した後であって期間T3(例えば67ms)が経過する迄の間、前述したチェック処理C1(図12に示すステップS10及びステップS11の処理)を実行するようになっている。
また、右下可動体50は、期間T3が経過すると、期間T4a(例えば1120ms)の間、初期位置と最大移動位置との間で上下方向に往復動作する(図10で矢印Y2に示す)。この際、右下可動体50は、画像表示部GHの下部から上方に向かって突出するように動作し、画像表示部GHの一部を覆うように往復動作する。右下可動体50は、期間T4aの経過時に、初期位置に移動するとともに停止して往復動作を終了する。なお、統括CPU31aは、期間T4a及び期間T4bが経過した後であって期間T5(例えば67ms)が経過する迄の間、前述したチェック処理C2(図13に示すステップS20〜ステップS23の処理)を実行するようになっている。
次に、右可動体60は、期間T5が経過すると、期間T6a(例えば4380ms)を掛けて初期位置から最大移動位置(演出位置)へ移動した後、再び最大移動位置から初期位置へ移動するように、揺動動作(往復動作)を1回実行するようになっている(図10で矢印Y3に示す)。この際、右可動体60は、画像表示部GHの右方から左方に向けて画像表示部GHの前面を横切って往復するようになっている。そして、右可動体60は、期間T6aが経過(終了)するタイミングで初期位置に移動するとともに停止して揺動動作を終了する。なお、統括CPU31aは、期間T6a及び期間T6bが経過した後であって期間T7(例えば67ms)が経過する迄の間、前述したチェック処理C3(図13に示すステップS20〜ステップS23の処理)を実行するようになっている。
次に、上可動体70は、期間T7が経過すると、期間T8(例えば3008ms)を掛けて初期位置から最大移動位置(演出位置)まで移動した後、再び最大移動位置から初期位置へ移動するように、上下方向に往復動作を1回実行するようになっている(図10で矢印Y6に示す)。この際、右可動体60は、画像表示部GHの上方から下方に向けて画像表示部GHの前面を横切って往復するようになっている。
一方、演出表示装置22(画像表示部GH)では、期間T1〜T9が経過する迄の間、継続して変動表示が行われるようになっている。そして、演出表示装置22では、期間T9が経過すると、所定の飾図によるリーチ状態が形成されるとともに所定の表示演出(リーチ演出など)が行われる。そして、演出表示装置22では、最終的に飾図による大当り又ははずれの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。
なお、統括CPU31aは、期間T3で実行するチェック処理C1、期間T5で実行するチェック処理C2、期間T7で実行するチェック処理C3の何れかのチェック処理の結果、図12及び図13に示す各可動体動作処理が異常終了された場合、各可動体40〜70の動作状態に拘わらず全ての可動体40〜70を非動作状態とするようになっている。
次に、統括CPU31aが、変動パターンP2を指定する変動パターン指定コマンドの入力を契機としてボタン演出が行われる遊技演出パターンを決定した場合における、演出表示装置22(画像表示部GH)での表示演出の実行態様、及び右可動体60(可動部60c)が動作されるボタン演出の実行態様について、図10及び図17に基づき説明する。
図17に示すように、演出表示装置22では、図柄変動ゲームの開始と同時に飾図の変動表示が開始されるとともに、図柄変動ゲームの開始から期間T10及び期間T11(例えば1567ms)が経過すると飾図によるリーチ状態が形成されるようになっている。なお、統括CPU31aは、図柄変動ゲームが開始されてから期間T10(例えば1500ms)が経過した後、期間T11(例えば67ms)が経過する迄の間に、前述したチェック処理C4(図13に示すステップS20〜S23の処理と同様の処理)を実行するようになっている。期間T11が経過すると、演出表示装置22では、演出用ボタンBTの操作を遊技者に促す説明演出が表示される。本実施形態では、説明演出として「ボタン演出が始まるよ!」などのメッセージ画像を表示する表示演出が行われるようになっている。また、右可動体60は、説明演出が行われる期間T12の間に右モータMT3が回転駆動することで初期位置から演出位置(最大移動位置)に移動されるとともに、当該演出位置で右モータMT3が励磁されることで保持(励磁固定)される。したがって、本実施形態の右可動体60は、期間T12が終了する時点において演出位置に保持された状態となるようになっている。
期間T12が経過すると、演出用ボタンBTは、図示しない発光体が発光されることにより点灯し、遊技者に演出用ボタンBTの操作が有効である旨を報知する。また、期間T12が経過すると期間T13が経過する迄の間、演出表示装置22では、所定のメッセージ(例えば「ボタンを押せ!!」など)が表示され、ボタン演出を実行中であることを遊技者に報知するようになっている。したがって、本実施形態では、期間T13が前述した可動演出期間となる。
ここで、期間T13の可動演出期間において演出用ボタンBTの押下操作に基づいて、右可動体60の可動部60cを揺動動作させる可動演出の実行態様について説明する。
図17に示すように、右可動体60の可動部60cは、期間T13中において最初となる演出用ボタンBTの押下操作D1がなされた場合、可動演出処理において未だ拒否タイマが設定されていない(即ち拒否タイマの値が「0(零)」である)ため、励磁信号が統括CPU31aから右可動体ソレノイドSOL3に出力され、初期位置から最大移動位置へ揺動動作される(図10で矢印Y4に示す)。そして、可動部60cは、右可動体ソレノイドSOL3が励磁開始から所定期間(本実施形態では500ms)の経過後に非励磁状態とされるため、コイルバネ69bの付勢力により最大移動位置から初期位置へ揺動動作する(図10で矢印Y4に示す)。
次に、押下操作D1がされてから1200ms経過後、更に演出用ボタンBTの押下操作D2がなされた場合、可動部60cは、直前の演出用ボタンBTの押下操作を契機として設定された拒否タイマ(初期値1000ms)が既に「0(零)」となっていることから、励磁信号が統括CPU31aから右可動体ソレノイドSOL3に出力され、初期位置から最大移動位置へ揺動動作される。そして、可動部60cは、右可動体ソレノイドSOL3が励磁開始から所定期間(本実施形態では500ms)の経過後に非励磁状態とされることから、右可動体ソレノイドSOL3のコイルバネ69bの付勢力により最大移動位置から初期位置へ揺動動作する。
次に、演出用ボタンBTの押下操作D2がされてから550ms経過後に押下操作D3がなされた場合、可動部60cは、演出用ボタンBTの押下操作D2を契機として拒否タイマが設定されていると共に当該拒否タイマの値が「0(零)」になっていないことから、励磁信号が統括CPU31aから右可動体ソレノイドSOL3に出力されず、最大移動位置へ向けて揺動動作されない。
次に、演出用ボタンBTの押下操作D2がされてから2650ms(押下操作D3がされてから2100ms)経過後に押下操作D4がされた場合、可動部60cは、演出用ボタンBTの押下操作D2を契機として設定された拒否タイマが既に「0(零)」となっていることから、励磁信号が統括CPU31aから右可動体ソレノイドSOL3に出力され、初期位置から最大移動位置へ揺動動作する。
同様に、演出用ボタンBTの押下操作D4がされてから2500ms経過後に押下操作D5がされた場合、可動部60cは、演出用ボタンBTの押下操作D4を契機として設定された拒否タイマが既に「0(零)」となっていることから、励磁信号が統括CPU31aから右可動体ソレノイドSOL3に出力され、初期位置から最大移動位置へ揺動動作する。そして、可動部60cは、右可動体ソレノイドSOL3が励磁開始から所定期間(本実施形態では500ms)の経過後に非励磁状態とされることから、右可動体ソレノイドSOL3のコイルバネ69bの付勢力により最大移動位置から初期位置へ揺動動作する。このように、本実施形態では、可動演出期間において、可動部60cが初期位置から最大移動位置へ揺動動作を開始した場合、拒否タイマの初期値より短い間隔で演出用ボタンBTが更に操作されたとしても、最大移動位置へ再び揺動動作しないようになっている。
そして、可動演出期間となる期間T13が経過すると、演出用ボタンBTは、図示しない発光体が消灯されることにより非点灯状態とされ、遊技者に演出用ボタンBTの操作が無効とされた旨を報知する。そして、演出表示装置22では、期間T13の経過後、更に期間T14(例えば1500ms)が経過すると、最終的に飾図による大当り又ははずれの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。
なお、統括CPU31aは、期間T11で実行するチェック処理C4の結果、ボタン演出実行処理が異常終了された場合、各可動体40〜70の動作状態に拘わらず全ての可動体40〜70を非動作状態とするようになっている。
前述したように、本実施形態のパチンコ遊技機10に搭載された演出表示装置22は、画像表示部GHが遊技盤YBにおいて遊技領域H1の広い範囲(例えば2分の1〜4分の1)を覆う大きさに構成されている。このような大型の演出表示装置22(画像表示部GH)を搭載したパチンコ遊技機10では、大画面による表示演出(遊技演出)を行うことで遊技者の興趣を高めることが可能となる。その一方で、遊技盤YBの大部分を画像表示部GHの設置スペースとして消費してしまう結果、画像表示部GHの視認性を損なわないように各可動体40〜70を配設しようとすると、各可動体40〜70を遊技盤YBの周辺部に配設せざるを得ない。この場合、単に各可動体40〜70を動作させたのでは、各可動体40〜70が遊技者の視線の集中する画像表示部GHの中心から大きく外方に外れた場所で動作されることになり、各可動体40〜70を動作させる可動体演出を遊技者に印象付けることが困難となる。
それに対して本実施形態では、各可動体40〜70を画像表示部GH(遊技盤YB)の周辺部となる初期位置と、画像表示部GHの前面側である最大移動位置との間で動作させることで、遊技者に可動体演出を強く印象付けることが可能となっている。更に本実施形態では、各可動体50〜70の動作範囲の一部を重複させることで、各可動体50〜70の動作範囲を重複しないように設定した場合と比較して、より広い動作範囲に亘って各可動体50〜70を動作させることができるようになっている。
しかしながら、各可動体50〜70の動作範囲を相互に重複するように設定した場合、当該重複する範囲内において、各可動体50〜70が相互に干渉する可能性がある。各可動体50〜70が干渉した場合、各可動体50〜70を動作させる各モータMT2〜MT4に負荷がかかったり、脱調してしまったりする問題が発生する。これに対して、本実施形態では、統括CPU31aの制御により各可動体50〜70が相互に干渉しないようになっており、各モータMT2〜MT4に負荷がかかったり、脱調したりすることを回避できるようになっている。
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)可動体50〜70には、他の可動体に設定された動作範囲と一部が重複する動作範囲がそれぞれ設定されている。このような各可動体50〜70を用いて可動体演出を行うことで、他の可動体の動作範囲と重複しないように動作範囲を設定した場合と比較して、広い動作範囲に亘って各可動体50〜70を動作させて可動体演出を実行することが可能となり、可動体演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。そして、本実施形態の統括CPU31aは、各可動体50〜70のうち何れかの可動体を動作させる場合において、今回動作させない可動体が今回動作させる可動体と干渉する可能性の無い状態にある場合、今回動作させる可動体を動作させる。その一方で、統括CPU31aは、今回動作させない可動体が今回動作させる可動体と干渉する可能性のある状態にある場合、各可動体50〜70の全てを非動作状態とする。したがって、本実施形態によれば、各可動体50〜70同士が干渉することを確実に回避することができる。
(2)統括CPU31aは、各可動体50〜70が初期位置に位置しているか否かに基づき干渉する可能性があるか否かを判定するようにした。このため、統括CPU31aは、各可動体50〜70のうち何れかの可動体を動作させる場合において、今回動作させる可動体と今回動作させない可動体とが干渉する可能性のある状態にあるか否かを確実に判定することができる。このため、統括CPU31aは、各可動体50〜70同士が干渉しないように動作させることができる。
(3)統括CPU31aは、各可動体50〜70を非動作状態とした場合、上可動体70、右下可動体50、右可動体60のように予め定めた初期位置への復帰順序にしたがって1つずつ初期位置に移動させるようにした。このため、相互に重複した動作範囲を設定された各可動体50〜70が同時に初期位置に移動されることがなく、各可動体50〜70同士が干渉する可能性を低減することができる。また、初期位置への復帰順序は、各可動体50〜70のうち、動作範囲の重複する他の可動体の数が少ない可動体から、動作範囲の重複する他の可動体の数が多い可動体の順となるように設定されている。このため、動作範囲の重複する他の可動体の数が少ない可動体から順次、初期位置へ移動されるため、初期位置への復帰時における各可動体50〜70同士の干渉を抑制することができる。
(4)各可動体50〜70は、遊技者が遊技中に最も注目する機会の多い表示枠体21における演出表示装置22(画像表示部GH)の前面側に配設されている。そして、本実施形態において各可動体50〜70の動作範囲は、可動体演出によって各可動体50〜70が演出表示装置22(画像表示部GH)の前面側を移動するように設定されており、その他の場所に各可動体50〜70を配設した場合と比較して可動体演出に注目させることができる。そして、演出表示装置22(画像表示部GH)の前面側という比較的設置スペースの少ない場所に各可動体50〜70を配設した場合であっても、各可動体50〜70を広い動作範囲に亘って動作させると共に、各可動体50〜70同士が干渉することを抑制することができる。
(5)各可動体50〜70は、可動体演出において予め定めた順序にしたがって動作されるように構成した。このため、各可動体50〜70が同時に動作されることがなく、相互に干渉することを抑制できる。
(6)各可動体40〜70は、表示枠体21を構成する裏面側部材WBに配設した。このため、前面側部材WA及び裏面側部材WBの両部材に各可動体40〜70を振分けて配設する場合と比較して、組み付け作業を容易に行うことができる。
(7)右モータMT3を励磁状態(駆動状態)として右可動体60を演出位置(最大移動位置)に保持するとともに、演出用ボタンBTの操作に基づき右可動体ソレノイドSOL3を駆動して可動部60cに揺動動作させる可動演出を実行するようにした。このため、右可動体60全体としての揺動動作や、可動部60cの揺動動作(可動演出)を遊技者に強く印象付けることができる。その一方で、演出用ボタンBTの操作に基づき可動部60cが揺動動作中であるにも拘わらず、更に右可動体ソレノイドSOL3が励磁状態に制御されることで、可動部60cの揺動動作に伴って右可動体60全体に振動が発生し、当該振動によって右可動体60全体を演出位置に保持する右モータMT3に負荷がかかることになる。これに対して、本実施形態の統括CPU31aは、演出用ボタンBTが操作されて右可動体ソレノイドSOL3の励磁動作を開始させると、拒否タイマを設定する。そして、この拒否タイマの初期値として、演出用ボタンBTの操作に基づき右可動体ソレノイドSOL3を励磁状態に維持する期間と、当該期間の経過後に右可動体ソレノイドSOL3が非励磁状態とされた際、可動部60cが最大移動位置から初期位置への移動を完了する迄の期間とを合算した期間よりも長い期間が設定されている。すなわち、拒否タイマの初期値には、1回の可動演出が終了する迄の期間より長い期間が設定されている。このため、本実施形態では、右可動体ソレノイドSOL3が可動部60cに揺動動作をさせている途中であるにも拘わらず、統括CPU31aが更に右可動体ソレノイドSOL3を励磁状態に制御することがなく、右可動体60全体に振動が生じることを抑制するとともに、右可動体60全体を動作させる右モータMT3に負荷がかかることを抑制することができる。
(8)基端側の右軸部61の軸線中心まわりで右可動体60が揺動し、更に右可動体60のうち右ベース部材62(固定部60b)の先端軸部63の軸線まわりで可動部60cが揺動することで、遊技者に可動部60cの動作をより印象付けることができる。その一方で、本実施形態では、可動部60cの揺動(往復)動作に伴う振動によって右軸部61の軸線まわりで右可動体60全体を揺動させる右モータMT3に負荷がかかり易くなる。しかしながら、本発明では、可動部60cの揺動動作が開始されることに伴って拒否タイマが設定されることから、右可動体ソレノイドSOL3が可動部60cに揺動動作を実行させている途中であるにも拘わらず、統括CPU31aが更に右可動体ソレノイドSOL3を励磁状態に制御することがなく、右可動体60全体に振動が生じることを抑制するとともに、右可動体60全体を動作させる右モータMT3に負荷がかかることを抑制することができる。
(9)本実施形態では、長尺状をなす右可動体60全体(特に右ベース部材62)が揺動し、更に先端軸部63の軸線まわりで長尺状の突出部Sを有する可動部60cが揺動するようにした。このため、本実施形態では、遊技者に可動部60cの動作をより印象付けることができる。その一方で、右可動体60全体が長尺状であるために右軸部61の軸線まわりで右可動体60を動作させる右モータMT3に負荷がかかりやすい。さらに、右可動体60の自由端側で長尺状の突出部Sを有する可動部60cを揺動させることで右可動体60に大きな振動が生じ易く、更に右モータMT3の負荷が増大する虞がある。しかしながら、本発明では、可動部60cの揺動動作が開始されることに伴って拒否タイマが設定されることから、右可動体ソレノイドSOL3が可動部60cに揺動動作を実行させている途中であるにも拘わらず、統括CPU31aが更に右可動体ソレノイドSOL3を励磁状態に制御することがなく、右可動体60全体に振動が生じることを抑制するとともに、右可動体60全体を動作させる右モータMT3に負荷がかかることを抑制することができる。
(10)本実施形態では、右可動体60全体が初期位置に対して所定の角度をなす演出位置に保持された状態で可動部60cを動作させるように構成した。このため、本実施形態では、遊技者に右可動体60の動作をより印象付けることができる一方で、初期位置に対して所定角度をなす演出位置に右可動体60を保持している右モータMT3に負荷がかかり易くなる。しかしながら、本発明では、可動部60cの揺動動作が開始されることに伴って拒否タイマが設定されることから、右可動体ソレノイドSOL3が可動部60cに揺動動作を実行させている途中であるにも拘わらず、統括CPU31aが更に右可動体ソレノイドSOL3を励磁状態に制御することがなく、右可動体60全体に振動が生じることを抑制するとともに、右可動体60全体を動作させる右モータMT3に負荷がかかることを抑制することができる。
(11)右ベース部材62の基端側に右可動体ソレノイドSOL3を配設した。このため、右ベース部材62の自由端側に配設された可動部60cを揺動動作させることができるとともに、比較的重量のある右可動体ソレノイドSOL3を右可動体60の右軸部61に近い位置に配設することで、少ない駆動力で右可動体60全体を揺動及び保持させることができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 本実施形態において、各可動体50〜70は、動作範囲が重複する範囲内において各可動体50〜70同士が接触するように構成したが、正面視において動作範囲が重複するものの、当該重複する範囲内において各可動体50〜70どうしが接触しない重合状態となるように構成してもよい。このように構成した場合であっても、図12及び図13に示す各可動体動作処理において各可動体50〜70を非動作状態とすることで、各可動体50〜70が重合状態となることを回避することができる。このため、各可動体50〜70のうち何れかの可動体が他の可動体の影に隠れてしまうことを回避し、各可動体50〜70による可動体演出を遊技者により印象付けることができる。
・ 本実施形態において、可動体40〜70の4個の可動体を配設したが、例えば2個や3個、或いは5個以上の可動体を配設してもよい。この場合、少なくとも2つの可動体に対して、他の可動体の動作範囲と重複する動作範囲を設定するようにする。このように構成しても、動作範囲を重複しないように設定した場合と比較して、広い動作範囲に亘って可動体を動作させやすくすることができる。なお、他の可動体の動作範囲と重複する動作範囲を設定された可動体の数を2つとする場合、可動体動作処理において各可動体を非動作状態とした後、各可動体を予め定めた順序にしたがって初期位置に復帰されるように統括CPU31aを構成する。この場合、各可動体において、動作範囲が重複する他の可動体の数は同一(何れも1個)となることから、何れの可動体から初期位置に復帰されるように構成してもよい。
・ 本実施形態において、各可動体50〜70は、異なる動作をするように構成してもよい。例えば、所定の軸線まわりで行う揺動運動、所定の軸線まわりで行う回転運動、直線的な往復運動などが考えられ、これら運動の種類のうち全ての可動体に同一種類の運動を行わせるように構成したり、これら運動の種類のうち2種類や3種類を選択して各可動体に行なわせるように構成したりしてもよい。
・ 本実施形態において、各可動体50〜70を異なる順序で動作させて可動体演出を行うように構成してもよい。
・ 本実施形態において、各可動体40〜70は、異なる場所に設けてもよい。例えば、各可動体40〜70を全て表示枠体21の右側部に設けてもよく、上辺部に設けてもよい。また、各可動体40〜70は、表示枠体21を構成する前面側部材WAに設けてもよく、また遊技盤YBに直接設けてもよい。即ち、各可動体40〜70が動作された際に、演出表示装置22(画像表示部GH)の前面側を移動するように構成すればよい。このように構成しても、各可動体40〜70の動作を遊技者に印象付けることができる。
・ 本実施形態において、可動部60cは、先端軸部63の軸線まわりで揺動動作するように構成したが、左右方向や上下方向に直線的に往復動作するように構成してもよい。このように構成しても、可動部60cの動作を遊技者に印象付けることができる。その一方で、当該往復動作により生じる右可動体60の振動を統括CPU31aの制御により抑制することができる。
・ 本実施形態において、右モータMT3にはステッピングモータを用いたが、異なる駆動手段を採用してもよい。例えば、ロータリソレノイドを用いてもよい。このように構成しても、右可動体60を右軸部61の軸線まわりで揺動動作させるとともに、励磁状態とすることで演出位置に保持することができる。
・ 本実施形態において、各可動体40〜70を所定のキャラクタを模した形状としたが、異なる形状としてもよい。例えば、草木や数字、アルファベットなどを模した形状としてもよい。
・ 本実施形態において、右可動体ソレノイドSOL3を右ベース部材62の基端部側に配設したが、異なる場所に設けてもよい。例えば、右ベース部材62の先端部側に設けてもよいし、裏面側部材WBに配設すると共に可動部60cとワイヤなどで接続するようにしてもよい。
・ 本実施形態において、右可動体ソレノイドSOL3を非励磁状態とすることで初期位置から最大移動位置へ可動部60cが揺動される一方、右可動体ソレノイドSOL3を励磁状態とすることで最大移動位置から初期位置へ揺動されるように構成してもよい。
・ 本実施形態において、各可動体40〜70の初期位置を各遮光板に設けた検出部を検出して行うようにしたが、各可動体50〜70の位置を直接的にセンサで検出するように構成してもよい。
・ 本実施形態において、各可動体40〜70の全てを順次、動作させる可動体演出の例を説明したが、一部の可動体のみを順次動作させる可動体演出を実行可能に構成し、所謂ステップアップ演出として用いるように構成してもよい。即ち、第1段階目のステップアップ演出として左下可動体40を動作させ、第2段階目のステップアップ演出として右下可動体50を動作させ、第3段階目のステップアップ演出として右可動体60を動作させ、第4段階目のステップアップ演出として上可動体70を動作させるようにする。また、統括CPU31aがメインCPU30aから変動パターンを入力したことを契機として、ステップアップ演出の実行可否を判定し、該判定結果が肯定判定された場合に第1段階〜第4段階のうち、何れの段階まで実行されるステップアップ演出を実行するかを決定するように構成する。そして、統括CPU31aが、決定したステップアップ演出の実行を表示制御基板32に指示して実行させるようにすればよい。このように構成することで、各可動体40〜70のうち全ての可動体が動作されない状況を作り出し、遊技者の興趣を高めることができる。そして、このように構成した場合であっても、統括CPU31aにおいて、対応する可動体を動作させるためのチェック処理C1〜C3を実行することで、各可動体50〜70同士が干渉することを抑制することができる。
・ 本実施形態において、演出用ボタンBTの操作に基づき可動部60cを動作させる可動演出を含むボタン演出を、図柄変動ゲーム中においてリーチ状態の形成後、リーチ演出の一環として実行するようにしたが、異なるタイミングで実行するようにしてもよい。例えば、飾図による所定の図柄組み合わせを一旦停止表示した後、再び変動させる再変動演出や、一旦停止表示させた飾図による大当りの図柄組み合わせを再び変動させて、異なる又は同一の図柄組み合わせを導出する再抽選演出として実行するようにしてもよい。また、大当り遊技中において行うようにしてもよい。
・ 本実施形態において、図14に示す初期位置復帰動作処理において、上可動体70に係る復帰動作処理(ステップS30〜ステップS32)よりも先に、右下可動体50の係る復帰動作処理(ステップS33〜ステップS35)を実行するようにしてもよい。このように構成しても、動作させようとする際に干渉する可能性のある他の可動体の数が少ない可動体から順次、初期位置に復帰させることができる。
・ 本実施形態において、図12及び図13に示す可動体動作処理において、非動作状態とする可動体の順序を異なる順序としてもよい。例えば、上モータMT4、右下モータMT2、右モータMT3の順としてもよく、右下モータMT2、上モータMT4、右モータMT3の順としてもよい。
・ 本実施形態において、拒否タイマの初期値として異なる値を設定するようにしてもよい。
・ 本実施形態において、統括制御基板31(統括CPU31a)の処理を表示制御基板32で行うように構成してもよい。この場合、各初期位置センサSE5〜SE8、各モータMT1〜MT4、右可動体ソレノイドSOL3、演出用ボタンBTを表示制御基板32に接続する。また、統括制御基板31と、各制御基板32〜34を統合した制御基板を搭載し、当該制御基板で統括制御基板31(統括CPU31a)の処理を行うように構成してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記ソレノイドは、前記主可動体において基端側に配設されていると共に、前記主可動体の自由端側に配設された前記副可動体と連結されている請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
21…表示枠体、22…演出表示装置(表示装置)、31a…統括CPU(制御手段、動作状態判定手段、実行期間設定手段、期間設定手段)、40…左下可動体(可動体)、50…右下可動体(特定可動体)、60…右可動体(特定可動体)、60a…装飾部(主可動体)、60b…固定部(主可動体)、60c…可動部(副可動体)、61…右軸部(第1揺動中心)、62…右ベース部材(主可動体)、63…先端軸部(第2揺動中心)、70…上可動体(特定可動体)、BT…演出用ボタン(演出用操作手段)、GH…画像表示部、MT1…左下可動体モータ(駆動手段)、MT2…右下可動体モータ(駆動手段)、MT3…右可動体モータ(駆動手段、アクチュエータ)、MT4…上可動体モータ(駆動手段)、S…突出部(副可動体)、SOL3…右可動体ソレノイド(ソレノイド)、WA…前面側部材、WB…裏面側部材。

Claims (3)

  1. 遊技者が操作可能な演出用操作手段と、予め定めた初期位置及び演出位置の間で移動可能に構成された主可動体と、前記主可動体に配設された副可動体と、を備え、前記主可動体を前記演出位置に保持した状態において、前記演出用操作手段の操作に基づき前記副可動体に所定動作による可動演出を実行させる可動体演出を実行可能な遊技機であって、
    前記主可動体を前記初期位置から前記演出位置へ移動させるとともに、駆動状態とされて前記主可動体を前記演出位置に保持可能なアクチュエータと、
    前記副可動体を動作させるソレノイドと、
    前記演出用操作手段の操作を契機として、前記副可動体に前記可動演出を実行させるように前記ソレノイドを制御する制御手段と、
    前記可動体演出を実行する演出実行期間を設定する実行期間設定手段と、
    前記演出実行期間において、前記制御手段が前記演出用操作手段の操作を契機として、前記副可動体に前記可動演出を実行させるように前記ソレノイドを制御することを許容する許容期間、及び前記演出実行期間において、前記制御手段が前記演出用操作手段の操作を契機として、前記副可動体に前記可動演出を実行させるように前記ソレノイドを制御することを規制する規制期間を設定可能な期間設定手段と、を備え、
    前記規制期間は、前記可動演出が開始してから終了する迄の期間以上の期間とされており、
    前記期間設定手段は、設定した許容期間における前記演出用操作手段の操作を契機として前記可動演出の実行が開始されることに伴って前記規制期間を設定し、当該設定した規制期間が経過したことを契機として新たに前記許容期間を設定するように構成された遊技機。
  2. 前記主可動体及び前記副可動体は、長尺状に形成されており、
    前記可動体演出は、前記主可動体の基端側を第1揺動中心として前記主可動体を揺動させて行うようになっており、
    前記可動演出は、前記主可動体の自由端側を第2揺動中心として、前記主可動体の自由端側に配設された副可動体を揺動させて行うように構成された請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記初期位置は、前記主可動体が前記第1揺動中心から下方に延びるように配置される位置であり、前記演出位置は、当該演出位置に配置された主可動体と前記初期位置に配置された主可動体とが所定の角度をなす位置である請求項2に記載の遊技機。
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