JP5096738B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
特許文献1記載の技術は、所定条件が成立した場合に特別図柄の変動中の操作有効期間中に有効となる外部操作可能な操作手段と、操作有効期間中における操作手段の操作状況に基づいてランプ制御基板、図柄制御基板、音声制御基板等の演出制御手段による演出制御内容を変化させる演出内容変化手段とを備えるものである(同文献[0101])。
遊技者は、図柄の変動期間のうち操作有効期間中に操作手段を操作すると、演出実行手段により、図柄表示手段に演出画像が表示されるとともに演出機器が稼動する。
ここで、操作手段としては、例えば、ボタン、レバー、ハンドル、ペダル、ダイヤルまたはタッチパネルが含まれる。
また、始動入賞口とは、遊技球を入賞または通過させるために遊技盤面に設けられる孔またはゲートのことをいい、例えば、入賞口または作動ゲート等がこれに該当する。したがって、入賞には、単に入賞だけでなく通過も含まれる。
本実施の形態は、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機に適用したものである。
まず、パチンコ機における遊技盤面102の構成を説明する。
図1において、遊技盤面102のほぼ中央部には、3つの領域にそれぞれ演出図柄を独立に変動させながら表示する演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイまたはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置、7セグメントLED、ドットマトリクス表示装置、モータの回転により可変表示するドラム等であり、複数の数字や図柄等からなる演出図柄を変動表示する。本実施の形態では、演出図柄表示装置104は、背景等の画像および複数の図柄を動画として表示可能な可変表示装置とし、多彩な演出図柄を演出図柄表示装置104に表示可能としている。
特別図柄作動記憶表示灯116の上方には、遊技球を常時入賞可能とする天入賞口121が設けられている。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を常時入賞可能とする始動入賞口111が設けられている。始動入賞口111は、遊技球が入賞すると、パチンコ機内部の始動入賞口スイッチ131(不図示)の検出信号により遊技球の入賞を検知し、演出図柄表示装置104および特別図柄表示装置106の変動表示開始の契機を与える。特別図柄および演出図柄の変動表示は、所定の変動時間経過後に停止し、抽選結果の通知や演出が行われる。
始動入賞口111の下方には、普通図柄作動記憶表示灯117が設けられている。普通図柄作動記憶表示灯117は、普通図柄の変動中に作動ゲート113、114を通過した各遊技球の情報を、主制御装置のRAM上にある各遊技球ごとの保留領域に記憶するのと連動して点灯し、連続して普通図柄の変動可能な回数を通知する。
普通図柄表示装置108の左右両側にはそれぞれ、遊技球を常時通過可能とする作動ゲート113、114が設けられている。作動ゲート113、114は、遊技球が通過すると、内部の作動ゲートスイッチの検出信号により遊技球の通過を検知し、普通図柄表示装置108の変動表示開始の契機を与える。
また、パチンコ機の前面には、遊技者によって操作可能な位置に操作ボタン128が設けられている。操作ボタン128は、例えば、遊技球を貯留する上皿の前面に配置される。操作ボタン128の操作部は、例えば、ドーム状に成型された透光性の樹脂からなり、操作部内には、中空部に突出してランプが設けられている。ランプは、操作ボタン128の押下が有効となる期間(以下、ボタン押下有効期間という。)中に点灯し、ボタン押下有効期間であることを遊技者に通知する。
図2は、遊技制御装置200の構成を示すブロック図である。
遊技制御装置200は、図2に示すように、主に、主制御装置210(主制御部)、演出制御装置150(演出制御部)、および図柄制御装置152(演出図柄表示制御部)の3つの制御部から構成される。不正行為防止等のため、通常、各制御部は別々の基板に実装され、直接・間接的に接続されて相互にまたは一方向にデータが送信可能である。
演出制御装置150は、主制御装置210から送信される制御コマンド(第1の制御コマンド)に応じて図柄制御装置152を制御するための制御コマンド(第3の制御コマンド)を送信する。
主制御装置210は、CPU220、ROM230、RAM240、入力ポート250および出力ポート255を備える。
出力ポート255は、特別図柄表示装置106への出力を行う特別図柄表示用出力ポートと、普通図柄表示装置108への出力を行う普通図柄表示用出力ポートと、特別図柄作動記憶表示灯116への出力を行う特別図柄作動記憶表示灯用ポートと、普通図柄作動記憶表示灯117への出力を行う普通図柄作動記憶表示灯用ポートと、演出制御装置150への出力を行う演出制御装置用コマンド出力ポート(図柄指定コマンドや変動パターンコマンド等の第1の制御コマンドを送信)と、賞球払出装置に対して賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置156への出力を行う賞球払出用コマンド出力ポートと、大入賞口115を開閉させる大入賞口ソレノイド158への出力を行う大入賞口ソレノイド出力ポートと、遊技状態表示装置109への出力を行う遊技状態表示用出力ポートと、外部のホールコンピュータへの出力を行う外部情報出力ポート256とからなる。図柄指定コマンド(第1の制御コマンド)とは、演出図柄の停止図柄の組み合わせ態様を指定するための制御コマンドであり、変動パターンコマンド(第1の制御コマンド)とは、演出図柄表示装置104に表示されるリーチ、はずれ、特賞等の画面変動の態様および演出時間を指定するための制御コマンドである。
第1信号生成部は、大当たり情報信号等のある状態を識別できるようにその状態中は出力されている信号を生成する。また、出力時間は、その状態等によって随時可変するものである。なお、確率変動状態が生起することを報知せずに確率変動状態を生起させる大当たり(確変大当たり)が決定された場合には、第1信号生成部は、確変大当たりであることを識別可能な大当たり信号を出力しない(大当たり信号出力禁止設定)ので、確率変動状態を非報知状態とすることができる。具体的には、大当たり中であることを示す大当たり信号は出力するが、大当たりの終了後に生起する確率変動中であることを示す確率変動中信号は出力しないように制御(通知禁止手段)している。
主制御装置210は、入力ポート250を介して、始動入賞口スイッチ131、大入賞口スイッチ132、その他各種入賞口スイッチ133から検出信号を入力し処理する。
ROM230には、主制御装置210で実行されるパチンコ機を制御するためのプログラムが記憶される。ROM230には、さらに、演出制御装置150を制御するための図柄指定コマンド、変動パターンコマンドを始めとするパチンコ機を制御するための各種パラメータの値が格納されている。
RAM240には、出力予定の制御コマンドを所定領域に格納し、電源断から復帰したときは、RAM240の内容を電源断前の状態に復元し、RAM240の出力予定の制御コマンドを出力することにより、電源断前の状態に遊技状態を復帰させる。
電源回路212は、主制御装置210、演出制御装置150、図柄制御装置152等に電源電圧を供給するためのものであり、電源回路212には、電源回路212を駆動させるための電源スイッチ(不図示)と、主制御装置210のRAMデータをクリア、すなわち、RAM240を初期化するためのRAMクリアスイッチ(不図示)が接続されている。また、主制御装置210、演出制御装置150、図柄制御装置152等に接続し、電源スイッチがオン操作されることにより、各装置に所定の電源電圧が供給され、RAMクリアスイッチの操作状態を示すRAMクリア信号が、電源回路212から主制御装置210に送信される。
演出制御装置150は、さらに、少なくとも2つのチャネルを有し各チャネルの合成音をスピーカ155から出力するシーケンサ160と、シーケンサ160によりスピーカ155から音声を出力する音声制御を行う音声制御部162と、ランプ153を点灯させるランプ制御を行うランプ制御部164と、操作ボタン128の押下を検出するとともに操作ボタン128のランプの点滅を制御するボタン制御部165とを備える。なお、音声制御部162およびランプ制御部164は、演出制御装置150において内部コマンドによるコマンド通信により制御されるものである。しかしながら、コマンド通信によらず直接的な制御でも実現可能である。
図柄制御装置152は、演出制御装置150から送信される液晶表示制御コマンド(第3の制御コマンド)を受信し、その液晶表示制御コマンドに従って演出図柄表示装置104の演出図柄を変動・停止させ、または演出制御装置150により選択・送信された予告指定コマンドを受信して予告表示する機能を有する。
図3は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機においては、図3に示すように、大当たりまたは小当たりの種別として、「時短大当たり」、「確変1大当たり(第1の確率変動状態)」、「確変2大当たり(第2の確率変動状態)」、「確変3大当たり(第3の確率変動状態)」および「小当たり」の5つが規定されている。各種別は、当たり種別番号「0」〜「4」により識別される。
図4は、制御コマンドのデータ構造を示す図である。
制御コマンドは、図4に示すように、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とからなる。
主制御装置210では、図5に示すように、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データが出力され、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データが出力される。これに対応して、演出制御装置150では、CPUにより、ストローブ信号(DUSTB)の入力に応じて割込を発生させ、割込処理によって制御コマンドが演出制御装置150のRAMに格納される。
図6(a)は、主制御装置210から演出制御装置150に出力される制御コマンドの内容を示す図である。
制御コマンドには、図6(a)に示すように、はずれ演出図柄、時短図柄、確変1図柄、確変2図柄、確変3図柄および小当たり図柄のいずれかの態様を指定するための図柄指定コマンドがある。図柄指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に出力される。そして、大当たりを生起させるか否かの大当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という。)に基づく判定の結果、はずれの場合には、はずれ演出図柄指定が決定され、大当たりの場合には、時短図柄指定、確変1図柄指定、確変2図柄指定および確変3図柄指定のなかからいずれかが決定され、小当たりの場合には、小当たり図柄指定が決定される。なお、図柄指定は、表示する図柄を直接指定するものではなく、選択された当たり種別に対応する図柄態様を指定するものであり、図柄指定コマンドに代えて、選択された当たり種別の情報を当たり種別指定コマンドとして演出制御装置150に送信するようにしてもよい。また、二重チェックの意味で、図柄指定コマンドと当たり種別指定コマンドの両方を送信すれば、確実に図柄情報を確認することも可能になる。
図6(b)は、演出制御装置150から、図柄制御装置152、ランプ制御部164および音声制御部162に出力される制御コマンドの内容を示す図である。
制御コマンドには、さらに、図6(b)に示すように、演出図柄表示装置104での演出画像の表示、ランプ153の点滅およびスピーカ155からの効果音出力によりボタン押下演出を行うことを指定するためのボタン演出開始指定コマンドと、ボタン押下演出に基づいて演出ステップm(m=1〜9)の演出を行うことを指定するためのボタン演出実行m指定コマンドとがある。ボタン演出開始指定コマンドは操作ボタン128の押下時に、ボタン演出実行m指定コマンドはボタン押下演出の終了後に出力される。
図7は、変動パターン決定テーブル440のデータ構造を示す図である。
ROM230には、図7に示すように、変動パターンを決定するのに用いる変動パターン決定テーブル440が格納されている。
変動パターン決定テーブル440は、大当たり、小当たりおよびはずれの抽選結果の態様に応じてそれぞれ設けられている。大当たりおよび小当たりに対応する変動パターン決定テーブル440については、さらに、現在の遊技状態(時短作動状態または時短未作動状態)、大当たりまたは小当たりの種別、入賞遊技球数(保留領域の記憶数)「0」〜「3」、およびリーチ抽選に用いる乱数(以下、リーチ決定乱数という。)の値に対応して複数設けられている。はずれに対応する変動パターン決定テーブル440ついては、現在の遊技状態、入賞遊技球数およびリーチ決定乱数の値に対応して複数設けられている。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図8のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図8は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、CPU220の初期化処理を実行し、ステップS102に移行して、図9の割込処理を実行すべき割込許可命令をCPU220に対して出力する。これにより、図9の割込処理は、所定の周期(例えば、2[ms])で遊技制御処理と並列に実行される。
ステップS106では、遊技制御処理が実行されてから図9の割込処理が所定回数(例えば、2回)実行されたか否かを判定し、割込処理が所定回数実行されたと判定したとき(Yes)は、ステップS108に移行して、大当たりの判定を行うとともに図柄の変動パターンを決定する大当たり判定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS114では、外部情報出力ポート256を介して、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータに出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS122では、RAM240の内容を復元するために必要な復帰情報を生成し、生成した復帰情報をRAM240に格納し、CPU220を省電力モードに切り換えるバックアップ処理を実行する。バックアップ処理には、バックアップフラグを設定する処理およびチェックサムを行う処理が含まれる。
次に、割込処理を説明する。
図9は、割込処理を示すフローチャートである。
ステップS150では、出玉の決定等に直接関わる出玉制御用乱数(例えば、当たり決定乱数、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数)を更新する乱数更新処理を実行する。また、ステップS104で更新される演出制御用乱数も併せて更新する。
次に、ステップS150の乱数更新処理を説明する。
図10は、乱数更新処理を示すフローチャートである。
ステップS172では、当たり決定乱数を更新し、ステップS174に移行して、当たり決定乱数が所定の上限値(例えば、398)に達したか否かを判定し、所定の上限値に達したと判定したとき(Yes)は、ステップS176に移行して、当たり決定乱数の初期値を更新するための当たり決定乱数用初期値更新乱数を当たり決定乱数に設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
これにより、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値が変化するため、当たり決定乱数値を容易に予測することができない。
なお、図示は省略したが、大当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数その他の出玉制御用乱数を更新する処理もこれと同様にこの乱数更新処理にて行われる。
図11は、入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
入賞スイッチ入力処理は、ステップS152において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、始動入賞口スイッチ131からの検出信号を、始動入賞口スイッチ131に対応する入力ポート250の所定のポートから読み込む入力ポート読込処理を実行し、ステップS202に移行して、ステップS200の処理結果に基づいて、始動入賞口スイッチ131から検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定したとき(Yes)は、ステップS204に移行する。
ステップS208では、当たり決定乱数、大当たり種別決定乱数および停止図柄決定乱数を対応の乱数カウンタから取得し、ステップS210に移行して、取得した各乱数値を、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域にそれぞれ格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。ステップS210では、例えば、入賞遊技球数が「1」である場合は、取得した各乱数値を、RAM240の所定領域であって乱数値を格納するための領域の1番目にそれぞれ格納する。同様に、入賞遊技球数が「2」である場合は、取得した各乱数値を、乱数値を格納するための領域の2番目にそれぞれ格納する。
次に、ステップS108の大当たり判定処理を説明する。なお、普通図柄表示装置108の判定処理については説明を省略する。
大当たり判定処理は、所定確率(例えば、1/399)で特賞状態を生起させるために、所定の数値範囲(例えば、「0」〜「398」)に1個の大当たり値を設定し、始動入賞口111に遊技球が入賞した入賞タイミングで乱数カウンタから当たり決定乱数を取得し、取得した乱数値と大当たり値とが一致しているときに特賞状態を生起させる処理であって、ステップS108において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS306では、入賞遊技球数に対応したRAM240の所定領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS308に移行して、読み出した乱数値が大当たり値と一致しているか否かを判定し、それらが一致していると判定したとき(Yes)は、ステップS310に移行する。
一方、ステップS308で、読み出した乱数値が大当たり値と一致しないと判定したとき(No)は、ステップS322に移行して、ステップS306で読み出した乱数値があらかじめ設定した小当たり値と一致しているか否かを判定し、それらが一致しないと判定したとき(No)は、ステップS324に移行する。ステップS308、S322では、一つの乱数で大当たりの判定および小当たりの判定を行う。例えば、当たり決定乱数の値が「7」の場合は大当たり、「11」の場合は小当たりと判定する。これにより、それぞれ別個の乱数を設ける場合に比して、データ容量が少なくて済み、乱数更新処理も簡素となる。
ステップS326の処理が終了すると、ステップS316に移行する。
ステップS330では、演出図柄の変動を開始してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定したとき(Yes)は、ステップS332に移行して、図柄停止コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、演出制御装置150の構成を説明する。
まず、ボタン押下有効期間を説明する。
図13は、ボタン押下有効期間tを示す図である。
演出制御装置150のCPUは、ROMの所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図14のフローチャートに示す演出制御処理を実行する。
図14は、演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図14に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS402では、受信した変動パターンコマンドが、ボタン押下有効期間tが設定された変動パターンコマンドであるか否かを判定し、ボタン押下有効期間tが設定された変動パターンコマンドであると判定したとき(Yes)は、ステップS404に移行して、演出ステップの最大値mmax(1≦mmax≦9)を抽選により決定する最大ステップ演出選択処理を実行する。最大ステップ演出選択処理では、ボタン押下有効期間tが設定されている変動パターンごとに、最大演出ステップ数を選択決定するものであり、例えば、大当たり抽選の結果、大当たりが決定された変動パターンであれば、最高ステップ数まで実行するパターンが、はずれ決定時の場合と比較して選択されやすくなり、逆に、大当たり抽選の結果、はずれが決定された変動パターンであれば、最高ステップ数まで実行するパターンは選択されなくなり、途中のステップの何番目のステップまで実行するかを選択するように設定されている。
ステップS408では、タイマの計数時間に基づいて現在がボタン押下有効期間t中であるか否かを判定し、現在がボタン押下有効期間t中であると判定したとき(Yes)は、ステップS410に移行して、操作ボタン128にランプ点灯信号を出力することにより操作ボタン128のランプを点灯させ、ステップS412に移行する。
一方、ステップS412で、操作ボタン128が押下されないと判定したとき(No)、ステップS408で、現在がボタン押下有効期間t中でないと判定したとき(No)、およびステップS402で、受信した変動パターンコマンドが、ボタン押下有効期間tが設定された変動パターンコマンドでないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS406に移行する。
次に、ステップS414のボタン押下処理を詳細に説明する。
図15は、ステップS414のボタン押下処理を示すフローチャートである。
ステップS500では、演出制御装置150のRAMのうち、図柄制御装置152に送信する制御コマンドを格納するための液晶コマンド送信バッファ、ランプ制御部164に送信する制御コマンドを格納するためのランプコマンド送信バッファおよび音声制御部162に送信する制御コマンドを格納するための音声コマンド送信バッファにボタン演出開始指定コマンドを格納し、ステップS502に移行する。
ステップS504では、ウエイト時間チェック要求フラグがリセットされているか否かを判定し、ウエイト時間チェック要求フラグがリセットされていると判定したとき(Yes)は、ステップS506に移行する。
ステップS508では、次の演出ステップに移行するか否かを抽選により決定する演出ステップ次段階抽選処理を実行し、ステップS510に移行して、ステップS508の抽選結果に基づいて次の演出ステップに移行するか否かを判定し、次の演出ステップに移行すると判定したとき(Yes)は、ステップS512に移行して、演出ステップカウンタの値を「1」加算し、ステップS514に移行する。
ステップS516では、演出ステップカウンタの値に基づいて、現在の演出ステップmに対応するボタン演出実行m指定コマンドを各コマンド送信バッファに格納し、ステップS518に移行して、ウエイト時間チェック要求フラグをセットし、ステップS520に移行して、ボタン演出実行m指定コマンドに基づいて演出画像を表示する表示処理に必要な所定のウエイト時間をタイマに設定する。
各演出ステップで表示する演出画像に対しては、図16に示すように、その演出画像を表示する表示処理に必要な所定のウエイト時間が設定されている。ウエイト時間は、図柄制御装置152で演出画像の表示開始から表示完了までの時間を示し、その時間が経過するまで次の演出画像の表示を待機させることで、図柄制御装置152の処理負荷を低減している。また、演出ステップおよびボタン演出実行m指定コマンドは、演出ステップカウンタの値により特定される。
一方、ステップS514で、演出ステップカウンタの値が上限値であると判定したとき(Yes)は、ステップS524に移行して、ボタン演出実行9指定コマンドを各コマンド送信バッファに格納し、ステップS526に移行して、ボタン押下有効期間を終了させ、ステップS522に移行する。すなわち、演出ステップカウンタが上限値に達する場合は、大当たり抽選において、大当たりが決定された場合に達するように制御されているので、はずれが決定された場合には、上限値に達しないように制御される(最大ステップ演出選択処理S404にて上限値を選択しない)ものである。ボタン演出実行9指定コマンドも同様に、大当たり決定時であって、遊技者のボタン操作が上限回数以上なされた場合にのみ出力される大当たり決定時専用のものである。
一方、ステップS502で、ウエイト時間チェック要求フラグがセットされていると判定したとき(Yes)は、ステップS528に移行して、タイマの計数時間に基づいてウエイト時間が経過したか否かを判定し、ウエイト時間が経過していないと判定したとき(No)は、ステップS530に移行して、液晶コマンド送信バッファの内容をクリアし、ステップS504に移行する。液晶コマンド送信バッファのクリアによりウエイト時間内は図柄制御装置152への制御コマンドの送信が禁止される。
なお、大当たり抽選において、大当たりが決定された場合であって、遊技者がボタン操作を行わない場合、または、遊技者がボタン操作を演出途中で中止する場合も想定される。そのときは、ボタン操作に基づく演出に関しては開始または継続しないように停止制御するが、その停止制御を検出し、ボタン操作に基づく演出とは異なる別の演出制御を開始することにより、変動パターンが実行される時間(変動時間)の終了時には大当たりとなった旨の報知演出を行うように制御してもよい。
まず、パチンコ機に電源が投入されると、主制御装置210により、遊技制御処理が実行され、遊技可能な状態となる。遊技者は、貸し出しを受けた遊技球をパチンコ機に装填し、発射ハンドルを操作して遊技球を遊技盤面102に発射することにより遊技を行うことができる。
小当たりとなると、ステップS328、S312、S314を経て、特別図柄および演出図柄の停止図柄の組み合わせ、並びに小当たり時の変動パターンが決定される。そして、所定の変動パターンで演出図柄が変動表示され、所定の変動時間経過後に、決定された組み合わせで停止する。演出図柄の停止後は、小当たりが生起する。
次に、演出図柄の変動中に遊技者が操作ボタン128の操作を行う場合の動作を説明する。
遊技者は、ボタン押下有効期間t中に操作ボタン128を押下すると、演出制御装置150では、ステップS500、S516、S522を経て、ボタン演出開始指定コマンドおよびボタン演出実行1指定コマンドが図柄制御装置152、ランプ制御部164および音声制御部162に送信される。
次に、遊技者は、ボタン押下有効期間t中であってウエイト時間が経過する前に操作ボタン128を再度押下すると、演出制御装置150では、ステップS500を経て、ボタン演出開始指定コマンドが各コマンド送信バッファに格納されるが、ウエイト時間が経過していないので、ステップS530を経て、液晶コマンド送信バッファの内容がクリアされる。したがって、ステップS522を経て、ボタン演出開始指定コマンドがランプ制御部164および音声制御部162に送信されるが、図柄制御装置152への送信は行われない。
次に、遊技者は、ボタン押下有効期間t中であってウエイト時間が経過した後に操作ボタン128を再度押下すると、演出ステップ次段階抽選処理で当選した場合は、ステップS500、S516、S522を経て、ボタン演出開始指定コマンドおよびボタン演出実行2指定コマンドが図柄制御装置152、ランプ制御部164および音声制御部162に送信される。
その後は、同様に、演出ステップ次段階抽選処理で当選する限り、演出ステップが次段階に移行し続け、演出ステップ数が上限値に達すると、最終の演出ステップ9の演出が行われ、ボタン押下有効期間が終了する。
また、上記実施の形態においては、演出制御装置150および図柄制御装置152を別々の基板に実装して構成したが、これに限らず、これらを同一の基板に実装して構成することもできる。
106 特別図柄表示装置
108 普通図柄表示装置
109 遊技状態表示装置
112 普通電動役物
113、114 作動ゲート
111 始動入賞口
115 大入賞口
131 始動入賞口スイッチ
150 演出制御装置
152 図柄制御装置
153 ランプ
155 スピーカ
200 遊技制御装置
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
440 変動パターン決定テーブル
Claims (1)
- 始動入賞口への入賞を契機として特賞状態を生起させるか否かの抽選を行う抽選手段と、図柄表示手段で図柄を変動表示する図柄変動手段とを備え、前記抽選手段で前記特賞状態を生起させると判定したときは、所定の態様で前記図柄を停止させた後に前記特賞状態を生起させる遊技機であって、
発光または音声出力を行う演出機器と、当該遊技機の前面に設けられ遊技者によって操作される操作手段と、前記図柄の変動期間のうち前記操作手段の操作が有効となる操作有効期間中に前記操作手段が操作されたときは、前記図柄表示手段に演出画像を表示するとともに前記演出機器を稼動させる演出実行手段と、前記演出画像の表示開始から表示処理に必要な所定のウエイト時間が経過したか否かを判定するウエイト時間経過判定手段と、前記操作有効期間中に前記操作手段が操作され、かつ、前記ウエイト時間経過判定手段で前記ウエイト時間が経過していないと判定したときは、前記演出機器の稼働は禁止せず、前記操作に対応する前記演出画像の表示を禁止する演出禁止手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
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