JP4874570B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記副制御装置は、前記起動時処理の実行指示を受けた場合、前記報知演出を実行させる前記演出装置と同一の演出装置に前記起動時演出を実行させることを要旨とする。
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されており、機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12が開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15が共に横開き状態で開閉可能に組み付けられている。また、前枠14の前面側及び遊技盤13の遊技領域13aには、点灯(点滅)又は消灯し、発光装飾に基づく発光演出を行う装飾ランプ16が設けられている。また、外枠11の下部には、各種音声(効果音)を出力し、音声出力に基づく音声演出を行うスピーカ17が設けられている。中枠12の下部には、下球皿18及び発射装置19が装着されている。
パチンコ機10の機裏側には、遊技場の電源(例えば、AC24V)を、パチンコ機10を構成する各種構成部材に供給する電源基板29が装着されている。また、パチンコ機10の機裏側には、パチンコ機10全体を制御する主制御基板(主制御装置)30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ機10全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、統括制御基板(統括制御装置)31と、表示制御基板(演出制御装置)32と、音・ランプ制御基板(演出制御装置)33とが装着されている。統括制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板32と音・ランプ制御基板33とを統括的に制御する。表示制御基板32は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、可変表示器Hの表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像)を制御する。音・ランプ制御基板33は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、装飾ランプ16の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)と、スピーカ17の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)とを制御する。本実施形態では、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33にて副制御装置が構成されている。また、表示装置20(可変表示器H)、装飾ランプ16、スピーカ17が演出装置となる。
電源基板29には、遊技場の電源をパチンコ機10への供給電圧(例えば、DC30V)に変換処理する電源回路29aが設けられている。電源回路29aには、主制御基板30、統括制御基板31、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33が接続されている。そして、各制御基板30〜33には、電源回路29aから変換後の電圧が供給されるようになっている。また、電源基板29には、リセット信号を出力するリセット信号回路29bが設けられており、リセット信号回路29bは電源回路29aに接続されている。リセット信号を出力するとは、リセット信号の信号レベルをLレベル(ローレベル)からHレベル(ハイレベル)に立ち上げることである。リセット信号回路29bは、各制御基板30〜33に供給される電圧が安定動作電圧に達したことを契機にリセット信号を、予め定めた出力時間T1(例えば、400ms〜1800ms程度)の間、継続出力するようになっている。リセット信号は、各制御基板30〜33に対して起動の開始を指示する信号である。本実施形態では、リセット信号回路29bが起動指示手段として機能する。
主制御基板30には、メインCPU30aと、ROM30bと、RAM30cとが設けられている。メインCPU30aには、ROM30bと、RAM30cと、始動口センサSE1が接続されている。メインCPU30aは、各種乱数の値を所定の周期毎に順次更新し、更新後の値をRAM30cの設定領域に設定して更新前の値を書き換えている。ROM30bには、パチンコ機10を制御するためのメイン制御プログラム、複数種類の変動パターンなどが記憶されている。RAM30cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(各種乱数の値など)が記憶(設定)されるようになっている。
統括制御基板31には、統括CPU31aと、ROM31bと、RAM31cとが設けられている。統括CPU31aには、ROM31bと、RAM31cと、タッチセンサ26とが接続されている。ROM31bには、表示制御基板32及び音・ランプ制御基板33を統括的に制御するための統括制御プログラムが記憶されている。また、RAM31cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(各種制御フラグ、各種タイマの値など)が記憶(設定)されるようになっている。例えば、RAM31cには、メインCPU30aから最初の制御コマンド(コマンド)を入力したか否かを示すタッチセンサ確認フラグなどが記憶(設定)されている。
表示制御基板32には、サブCPU32aと、ROM32bと、RAM32cとが設けられている。サブCPU32aには、ROM32bと、RAM32cとが接続されている。ROM32bには、表示演出を制御するための表示演出制御プログラムや各種画像情報などが記憶されている。また、RAM30cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報(各種制御フラグ、各種タイマの値など)が記憶(設定)されるようになっている。
統括CPU31aは、RAM31cの記憶内容を参照して、タッチセンサ確認フラグの設定について確認する(ステップS21)。そして、統括CPU31aは、タッチセンサ確認フラグに「1」が設定されているか否か判定する(ステップS22)。すなわち、統括CPU31aは、タッチセンサ26が操作された時が、最初の制御コマンドの入力前(すなわち、メインCPU30aが通常処理に移行している)か否か判定する。ステップS22の判定結果が否定の場合(タッチセンサ確認フラグ≠1の場合)、統括CPU31aは、電源立上げ時タッチセンサ確認処理を終了する。一方、ステップS22の判定結果が肯定の場合(タッチセンサ確認フラグ=1の場合)、統括CPU31aは、タッチセンサ動作確認コマンドをRAM31cの所定の記憶領域にセット(記憶)し(ステップS23)、電源立上げ時タッチセンサ確認処理を終了する。
統括CPU31aは、RAM31cの記憶内容を参照して、タッチ有効期間フラグの設定について確認する(ステップS31)。このタッチ有効期間フラグは、タッチセンサ26からの操作信号の入力を有効とするか否かを判定するために使用するフラグである。そして、タッチ有効期間フラグは、リーチ演出の演出内容を選択させる際に行われる選択演出の実行中に「1」が設定されるようになっている。すなわち、統括CPU31aは、リーチ演出が行われる大当り演出用又ははずれリーチ演出用の変動パターンに基づいて、選択演出の実行中、タッチ有効期間フラグに「1」を設定するようになっている。
パチンコ機10への電源投入すると(時点P0)、各リセット入力回路30d〜33dの機能により、所定時間(T1)経過後、主制御基板30(メインCPU30a)よりも先に、統括制御基板31(統括CPU31a)、表示制御基板32(サブCPU32a)、音・ランプ制御基板33(サブCPU33a)が起動して、初期設定を行う。そして、各制御基板31〜33の起動後、統括CPU31aが最初の制御コマンドを入力するまでの間に(時点P1と時点P3の間に)、タッチセンサ26が操作され、操作信号を入力すると、統括CPU31aは、タッチセンサ動作確認コマンドを音・ランプ制御基板33に出力する(時点P2参照)。このタッチセンサ動作確認コマンドを入力した音・ランプ制御基板33のサブCPU33aは、装飾ランプ16を確認用の発光演出を実行させる(1回発光させる)。これにより、作業者は、タッチセンサ26が正常に動作するか否か確認できる。
(1)統括制御基板31が起動してから主制御基板30(メインCPU30a)による最初の指示(制御コマンド)を受けるまでの間に、タッチセンサ26が操作されたことを契機に装飾ランプ16に所定の発光演出を実行させる(装飾ランプ16を1回発光させる)。そして、統括制御基板31が起動してから主制御基板30による最初の制御コマンドを受けた後、選択演出の実行中以外、すなわち、タッチセンサ26を操作してリーチ演出時における登場キャラクタを選択するとき以外は、操作信号を無効とする。このため、電源投入後、最初の制御コマンドを入力するまでの間にタッチセンサ26を操作するだけで、遊技演出の演出内容を選択する(本実施形態では、リーチ演出時における登場キャラクタを選択する)際に使用するタッチセンサ26が正常に動作するか否か検査できる。すなわち、大当り演出用又ははずれリーチ演出用の変動パターン指定コマンドを統括制御基板31(統括CPU31a)に入力して選択演出を実行させるという煩雑な検査作業をすることなく、タッチセンサ26の操作に応じて演出を行わせることができるので、検査作業を簡素化できる。
○上記実施形態では、メインCPU30aの起動を統括CPU31aの起動よりも遅延させているが、メインCPU30aと統括CPU31aを同時に起動させ、起動後、メインCPU30aが最初の制御コマンド(電源投入初期時指定コマンド)を所定の遅延時間だけ遅延させて出力するようにしても良い。
○上記実施形態において、特定の演出中(選択演出中)にタッチセンサ26が操作された場合、リーチ演出の演出内容が選択されるようになっていたが、その他の遊技演出の演出内容が選択され、当該演出内容で各種遊技演出が行われるようにしても良い。例えば、タッチセンサ26の操作に基づき図柄組み合わせゲームの結果を示唆する大当り予告が実行されるようにしても良い。また、タッチセンサ26の操作に基づきスピーカ17による音声演出が行われるようにしても良く、可動体による可動演出が行われるようにしても良い。すなわち、各種演出の実行可否を選択できるようにしても良い。また、例えば、大当り予告の演出内容自体(登場キャラクタの変更等)を選択できるようにしても良く、音声演出や可動演出の演出内容自体を選択できるようにしても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想をその効果と共に以下に追記する。
Claims (4)
- 遊技機全体を制御する主制御装置と、演出装置を制御する副制御装置と、遊技者が操作可能な演出用操作手段とを備え、前記演出装置には図柄変動ゲームを表示させる表示装置を含み、前記主制御装置は、図柄変動ゲームを開始させる度に、図柄変動ゲームの開始指示を前記副制御装置に行い、該指示を受けた前記副制御装置は、図柄変動ゲームを開始させるように前記表示装置を制御し、該副制御装置には、遊技者が操作可能な演出用操作手段が接続され、遊技演出のうち特定の演出が実行されたときにおける該演出用操作手段の操作に応じた演出内容で演出を前記演出装置に行わせることが可能な遊技機において、
前記主制御装置及び前記副制御装置に対して起動の開始を指示する起動指示手段と、
前記主制御装置の起動を前記副制御装置の起動よりも所定の遅延時間だけ遅延させる遅延手段とを備え、
前記起動指示手段は、遊技機の電源投入時にリセット信号を出力するリセット信号回路であり、
前記遅延手段は、リセット信号を入力し、該リセット信号を用いて前記主制御装置の起動を前記副制御装置の起動よりも遅延させる遅延回路であって、
前記起動指示手段は、前記主制御装置及び前記副制御装置に対して、同一時間、前記リセット信号を出力するようになっており、
前記副制御装置に関しては、前記同一時間が経過した時点で起動する一方で、前記主制御装置に関しては、前記遅延手段が、前記同一時間に前記所定の遅延時間を加算した時間、前記リセット信号を出力することで、前記主制御装置の起動を前記副制御装置の起動よりも所定の遅延時間だけ遅延させるようになっており、
前記副制御装置には、
前記演出用操作手段から入力した操作信号を有効とするか否かの判定を行う操作信号判定手段と、
前記副制御装置の起動後、該副制御装置が、前記主制御装置から該主制御装置が起動を開始して初期設定が完了したこと示す起動時処理の実行の指示を受けたか否かを判定する指示判定手段と、
前記操作信号判定手段で有効と判定された場合に、前記演出用操作手段が操作されたことを報知する報知演出を実行する演出装置に前記報知演出の実行を指示する演出指示手段とを備え、
前記演出用操作手段からの操作信号を有効とする操作有効期間は、電源投入に伴って開始されるとともに、前記主制御装置からの前記起動時処理の実行の指示を受けることで終了するようになっており、
前記主制御装置は、前記遅延時間の経過後に前記副制御装置に対して、前記起動時処理の実行を指示し、
前記起動時処理の実行の指示を受けた前記副制御装置は、該指示を受けたことを示すとともに前記図柄変動ゲームとは異なる起動時演出を実行させる演出装置に前記起動時演出の実行を指示し、
前記操作信号判定手段は、
前記指示判定手段の判定結果が肯定となるまでに前記演出用操作手段からの操作信号を入力した場合、当該操作信号を有効と判定し、前記報知演出を行わせる一方、
前記指示判定手段の判定結果が肯定となった以降に前記演出用操作手段からの操作信号を入力した場合、前記特定の演出の実行中でなければ当該操作信号を無効と判定し、前記報知演出を行わせないことを特徴とする遊技機。 - 遊技機全体を制御する主制御装置と、演出装置を制御する副制御装置と、遊技者が操作可能な演出用操作手段とを備え、前記演出装置には図柄変動ゲームを表示させる表示装置を含み、前記主制御装置は、図柄変動ゲームを開始させる度に、図柄変動ゲームの開始指示を前記副制御装置に行い、該指示を受けた前記副制御装置は、図柄変動ゲームを開始させるように前記表示装置を制御し、該副制御装置には、遊技者が操作可能な演出用操作手段が接続され、遊技演出のうち特定の演出が実行されたときにおける該演出用操作手段の操作に応じた演出内容で演出を前記演出装置に行わせることが可能な遊技機において、
前記主制御装置及び前記副制御装置に対して起動の開始を指示する起動指示手段と、
前記主制御装置から前記副制御装置への指示出力を所定の遅延時間だけ遅延させる遅延手段とを備え、
前記副制御装置には、
前記演出用操作手段から入力した操作信号を有効とするか否かの判定を行う操作信号判定手段と、
前記副制御装置の起動後、該副制御装置が、前記主制御装置から該主制御装置が起動を開始して初期設定が完了したこと示す起動時処理の実行の指示を受けたか否かを判定する指示判定手段と、
前記操作信号判定手段で有効と判定された場合に、前記演出用操作手段が操作されたことを報知する報知演出を実行する演出装置に前記報知演出の実行を指示する演出指示手段とを備え、
前記演出用操作手段からの操作信号を有効とする操作有効期間は、電源投入に伴って開始されるとともに、前記主制御装置からの前記起動時処理の実行の指示を受けることで終了するようになっており、
前記主制御装置は、前記遅延時間の経過後に前記副制御装置に対して、前記起動時処理の実行を指示し、
前記起動時処理の実行の指示を受けた前記副制御装置は、該指示を受けたことを示すとともに前記図柄変動ゲームとは異なる起動時演出を実行させる演出装置に前記起動時演出の実行を指示し、
前記操作信号判定手段は、
前記指示判定手段の判定結果が肯定となるまでに前記演出用操作手段からの操作信号を入力した場合、当該操作信号を有効と判定し、前記報知演出を行わせる一方、
前記指示判定手段の判定結果が肯定となった以降に前記演出用操作手段からの操作信号を入力した場合、前記特定の演出の実行中でなければ当該操作信号を無効と判定し、前記報知演出を行わせないことを特徴とする遊技機。 - 前記副制御装置は、前記起動時処理の実行指示を受けた場合、前記報知演出を実行させる前記演出装置と同一の演出装置に前記起動時演出を実行させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
- 前記副制御装置は、1つ又は複数の演出装置を専門的に制御する複数の演出制御装置と、前記主制御装置からの指示を受けて、前記複数の演出制御装置を統括的に制御する統括制御装置からなり、
前記演出用操作手段は、前記統括制御装置に接続され、
前記統括制御装置は、
前記操作有効期間中に前記操作信号を入力した場合、前記表示装置とは異なる演出装置を制御するとともに最も起動が早い特別演出制御装置に対して前記報知演出の実行を指示することを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の遊技機。
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