JP4977734B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球の入賞によって大当たりの抽選を行うパチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機等の遊技機では、遊技球が始動口等の役物に入賞することにより大当たりの抽選が行われる。そして、大当たりに当選した場合には、遊技機は、大入賞口が開放されて、多くの賞球を獲得し得る大当たり遊技状態となる。また、遊技機では、遊技者による遊技球の遊技に伴って、画像表示部での表示や各種のランプの点灯、スピーカによる音響等の各種の演出が行われる。
遊技を長く続けていることに伴う遊技者の集中力低下を防ぐために、各種の演出が行われる際に遊技者に何らかの操作を行わせる場合がある。また、積極的に参加を促すために、指示した操作を遊技者が行うと、遊技者にとって有利な状態に変わる場合もある。そのような場合には、遊技者は、遊技機本体が備える演出操作のための演出用入力装置を操作する。そして、遊技者による操作が行われると、遊技機本体は、演出用入力装置からの信号を受け付けることで遊技者の操作入力内容を検出する。
遊技者が操作する演出用入力装置として従来から、ボタンやレバー、タッチパネル等の種々の方式のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、遊技盤中央に対応する領域に接触することで入力が可能なタッチパネルを設け、遊技客がタッチパネルに表示される全ての大当り図柄の中から任意の6種類の特定図柄を選択し、遊技客が選択した表示上の特定図柄を表示させる構成が開示されている。さらに説明すると、確率変動状態になるか否かは、遊技客が選択した特定図柄を参照して決定され、そして、この特定図柄で大当り表示された場合、特別遊技が行われ、確率変動状態に移行する権利が得られる。
特開2004−16292号公報
ここで、近年では、遊技の進行に伴って遊技者に演出操作を数多く行わせるように演出する遊技機がある。また、遊技者が演出操作を行う操作部として、互いに異なる操作方法である複数の操作部を並設配置する遊技機もある。並設配置された複数の操作部は、操作方法が異なるものであり、遊技者の操作の仕方が違う。このような操作の仕方の違いに起因して、遊技者が比較的力強く操作しがちな操作部と、力強く操作しがちでない操作部と、が並設配置される場合があり得る。その場合には、前者を操作する際に誤って後者に力がかかってしまい、後者が破損したり破壊されたりする事態が発生するおそれが高くなる。そのような事態が発生すると、ホール店内で遊技機を使用することができなくなり、また、遊技機のメンテナンスを頻繁に行う必要がある。
本発明は、遊技者が操作部を演出操作する際に誤って他の操作部を破損してしまうことを防止可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明が適用される遊技機は、遊技球による遊技の進行を制御する遊技制御部200と、当該遊技制御部200による制御に応じて当該遊技に伴う演出を制御する演出制御部300と、を備える遊技機100であって、接触により位置入力が可能な第1の入力領域R1を有し、当該第1の入力領域R1への入力内容を信号として前記演出制御部300に出力する第1のタッチパネル部10aと、接触により位置入力が可能な第2の入力領域R2を有し、当該第2の入力領域R2への入力内容を信号として前記演出制御部300に出力する第2のタッチパネル部10bと、操作面Hを有し、前記第1のタッチパネル部の前記第1の入力領域に対する演出用の入力操作が行われる際に遊技者により当該操作面Hが操作される操作入力部161と、前記第1のタッチパネル部10aを保持し、当該第1のタッチパネル部10aの前記第1の入力領域R1を前記操作入力部161が覆うように当該操作入力部161を保持するための第1の構造部50と、前記第2のタッチパネル部10bの前記第2の入力領域R2を遊技者が触れて演出用の入力操作を可能にすると共に、当該第2の入力領域R2が前記操作入力部161の前記操作面Hよりも遊技者に対して遠くに位置するように当該第2のタッチパネル部10bを保持するための第2の構造部70と、を備え、前記第2のタッチパネル部10bは、前記操作入力部161と遊技球を発射させる際に遊技者が操作する発射操作部151との間に位置し、前記操作入力部161は、前記遊技機100の正面視で当該遊技機100の幅方向中央の位置に対し前記発射操作部151と同じ側に設けられることを特徴とするものである。
ここで、前記第2の構造部70は、前記第2の入力領域R2の周囲を囲むように位置する壁部73を有することを特徴とすることができる。また、前記壁部73は、前記第2の入力領域R2を平面視する場合に当該壁部73と当該第2の入力領域R2との境界部分が当該第2の入力領域R2を囲む方向Aに進むに従って当該第2の入力領域R2を狭くするように起伏する起伏部分75が形成されていることを特徴とすることができる。
さらに、前記第1のタッチパネル部10aおよび前記第2のタッチパネル部10bは、1枚のタッチパネル10で構成されていることを特徴とすることができる
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、遊技者が操作部を演出操作する際に誤って他の操作部を破損してしまうことを防止することが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113と、を備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
また、本実施の形態では、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121と、第1始動口121の下方に位置し、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選が始動する第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動するゲート124と、が遊技盤110に配設されている。ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別電動役物(大入賞口125)、または予め定められた1の特別図柄表示器の何れかを作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時に大当たりが抽選される大当たり確率が変動する場合(低確状態(例えば300分の1)から高確状態(例えば30分の1)への変動)がある。また、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間が短縮されたり、普通図柄抽選時の当選する確率が高まったり、普通図柄抽選時の普通図柄変動時間が短縮されたり、電動チューリップ123の羽根の開時間が延長されたり、電動チューリップ123の羽根が開く回数が増えたりする(電チューサポート)場合がある。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、第2始動口122の下方に位置し、特別図柄抽選の結果に応じて開放する大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。この大入賞口125は、通常は閉状態であるが特別図柄抽選の結果により所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態が維持されるラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返す。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例や他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
賞球の払い出しについて説明する。第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払い出される。その一例を示すと、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球がそれぞれ払い出される。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは無い。
なお、遊技盤110の後面には、図示しない各種の基板等が取り付けられる。この各種の基板等について付言すると、遊技盤110の後面には、メイン基板およびサブ基板が配設されている。すなわち、遊技盤110の後面には、メイン基板として、内部抽選および当選の判定等を行う後述の遊技制御部200が構成された遊技制御基板が配設されている。この遊技制御基板は、開封することにより痕跡が残るように透明部材で構成されたメイン基板ケースに密封されている。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
枠部材150は、操作部の一例としてのハンドル151に遊技者が触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153(図2参照)と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、(a)は、遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。この保留について説明する。変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。なお、本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220の各々は、一列に配設したLED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材(遊技機本体の一例)150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2の(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接する演出タッチ部162と、が枠部材150に配設されている。また、本実施の形態では、同図の(b)に破線で示すポインティングデバイスとしてのタッチパネル(タッチセンサ)10が枠部材150の内部に配設されている。ここで、図1を参照すると、演出タッチ部162は、演出ボタン161とハンドル151との間に位置している。
なお、遊技者による演出ボタン161および演出タッチ部162の操作を検出するための検出機構(検出構造)については、後述する。
演出ボタン161は、タッチパネル10の一部を覆うように枠部材150に配設されている。演出ボタン161は、演出用に遊技者が操作する部材であり、遊技者により押されると、ある程度の移動量(ストローク量)ないし距離S(図5−1ないし図5−2参照)をもって押し下げられる。さらに説明すると、演出ボタン161が遊技者により押されると、枠部材150に対する位置が変わる。そして、演出ボタン161が遊技者により押されたか否かの検出は、タッチパネル10で行われる。より具体的には、このタッチパネル10は、演出ボタン161が押されたことを検出すると、演出制御部300に検出信号を出力する。なお、演出ボタン161は、遊技者による操作が行われる際に用いられる操作機構部の一例であり、タッチパネル10は、演出ボタン161の操作が行われたことを検出する操作検出部(検出手段)の一例である。
タッチパネル10は、接触により入力が可能な入力領域(タッチ面)R(図4参照)を有するものである。タッチパネル10は、入力領域R(図4参照)の一部である入力領域R1(図5−1または図5−2参照)に遊技者が接触することが困難なように枠部材150に取り付けられる。
演出タッチ部162は、タッチパネル10の入力領域R(図4参照)の一部である入力領域R2を枠部材150から露出することで構成されている。さらに説明すると、遊技者は、演出タッチ部162における入力領域R2の所定の位置に指で触れることにより、例えば画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示して選択することが可能である。また、遊技者は、演出タッチ部162を指でなぞることにより、所定の数字や記号等を入力することが可能である。
なお、本実施の形態のタッチパネル10の入力領域R2を、演出制御部300により制御される表示画面を備えて構成することも考えられる。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、図3に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出タッチ部162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部(不図示)から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔タッチパネルの構成および機能〕
次に、パチンコ遊技機100が備えるタッチパネル10の構成および機能について主に説明する。なお、以下説明するタッチパネル10としては、静電容量方式を採用した入力デバイスを用いている。
図4は、本実施の形態に係るタッチパネル10を説明する図である。同図の(a)は、タッチパネル10の構成を示すブロック図であり、(b)は、タッチパネル10の操作パネル部20の縦断面図である。
同図の(a)に示すように、タッチパネル10は、遊技者が演出用に直接操作する操作パネル部20と、操作パネル部20での遊技者による操作内容を特定するための処理を行う処理部30とを備えている。
同図の(b)に示すように、タッチパネル10の操作パネル部20は、ガラス21と、ガラス21の一面に位置するシールド導電膜22と、ガラス21の他面に位置する導電膜23と、導電膜23を覆うコーティング膜24と、を有する。コーティング膜24の表面は、接触により入力が可能な入力領域Rが形成されている。なお、この入力領域Rは、遊技者が接触することが困難な入力領域R1(図5−1または図5−2も参照)と、遊技者が容易に接触することが可能な入力領域R2(図5−1または図5−2も参照)と、を含むものである。
さらに説明すると、操作パネル部20のガラス21の四隅には不図示の電極および不図示のセンサが配設され、また、導電膜23により均一な電界が形成される。そして、演出ボタン161による入力が行われると、入力領域Rにおけるガラス21の四隅から入力位置までの距離に比例した静電容量の変化が生じる。不図示のセンサは、このような静電容量を連続測定し、測定結果をタッチパネル10の処理部30に出力する。
処理部30は、処理結果を演出制御部300に出力する。付言すると、本実施の形態では、後述するように、入力領域Rにおいて演出ボタン161により入力が行われる位置は、常に同じである。したがって、処理部30は、演出ボタン161による入力が行われたか否かのON/OFFの判定制御を行うものであり、演出ボタン161による入力が行われたときに、ON検出信号を演出制御部300に出力する。
なお、本実施の形態のタッチパネル10としては、例えば、低圧の電界を形成したパネルの表面電荷の変化を検知することで指が触れた位置を電気的に検出する静電容量方式や、互いに離間する電極の指が触れた位置が非通電状態から通電状態に変化することによりその位置を電気的に検出する抵抗膜方式等の公知技術を用いることが可能である。後者の方式による場合には、指入力のほかにペンを用いたペン入力も可能である。
次に、遊技者による演出ボタン161および演出タッチ部162の操作を検出するための検出機構(検出構造)について、種々の実施の形態を以下説明する。
〔第1の実施の形態〕
図5−1および図5−2は、第1の実施の形態に係るタッチパネル10と演出ボタン161と演出タッチ部162との関係を説明する断面図であり、図2の(b)の線V−Vでの断面図である。
図5−1は、演出タッチ部162での入力操作が行われている状態を示し、図5−2は、演出ボタン161での入力操作が行われている状態を示している。付言すると、図5−1では演出ボタン161が押されていないが、図5−2では演出ボタン161が押し下げられている。
図5−1および図5−2に示すように、タッチパネル10は、入力領域R1を遊技者が接触することが困難であると共に、入力領域R2を遊技者が接触することが可能であるように枠部材150に取り付けられている。言い換えると、遊技者が指Fで触れることができる個所は、演出ボタン161の外面H(図5−2参照)とタッチパネル10の入力領域R2(図5−1参照)である。遊技者は、タッチパネル10の入力領域R2に指Fで触れることが困難である。
また、タッチパネル10は、演出ボタン161に接触可能に枠部材150に取り付けられている。タッチパネル10の構成は上述したとおりである。
なお、本実施の形態に係るタッチパネル10は、入力領域R1を有する第1のタッチパネル部10aと、入力領域R2を有する第2のタッチパネル部10bと、を含んで構成されている。すなわち、タッチパネル10は1枚からなるものであり、これにより、部品点数の削減および構造の簡素化が可能である。付言すると、第1のタッチパネル部10aを1枚のタッチパネルとし、第2のタッチパネル部10bを別の1枚のタッチパネルとして構成することも考えられる。
〔タッチパネル10と演出ボタン161との関係〕
演出ボタン161は、操作部の一例としてのボタン部41、周面部42、端面43、縮径部44、移動側当接面45、移動側当接面46、背面47および、入力部の一例としての突出部48を備えている。
すなわち、演出ボタン161は、外部に露出して遊技者が接触する表面である操作面の一例としての外面Hを有するボタン部41と、ボタン部41の外面Hよりも枠部材150の奥側(同図の下側)に位置して円周面をなす周面部42と、ボタン部41と周面部42との間に位置する端面43と、を備えている。また、演出ボタン161は、周面部42の中間部に形成され周面部42よりも縮径している円周面を有する縮径部44と、周面部42と縮径部44との間に形成されて互いに対向する面(縮径部44の内面)である移動側当接面45,46と、を備えている。また、演出ボタン161は、周面部42よりも枠部材150の奥側(同図の下側)に位置する背面47と、背面47に形成され、タッチパネル10の方向に延びるように突出する突出部48と、を備えている。
この突出部48は、突出部48の先端で略半球形状に形成され、タッチパネル10の入力領域R1に接触するための接触面Tを有する。付言すると、突出部48は、タッチパネル10の入力領域R1への入力を行うためのものである。したがって、入力領域R1に突出部48を接触させて入力する態様のほかに、入力領域R1に突出部48を接触させずに近接して入力する態様も考えられる。
なお、演出ボタン161は、導通が得られるように構成されている導電体である。
枠部材150は、樹脂成形品であり、板状部にて構成されている第1の構造部50および第2の構造部70を備えている。また、枠部材150は、タッチパネル10(第1のタッチパネル部10aと第2のタッチパネル部10b)を保持する保持部158を含んで備えている。
この第1の構造部50は、保持部158により保持される第1のタッチパネル部10aの入力領域R1を演出ボタン161が覆うように演出ボタン161を保持するものである。また、第2の構造部70は、保持部158により保持される第2のタッチパネル部10bの入力領域R2を露出させる開口部を有し、入力領域R2を遊技者が触れて演出用の入力操作を可能にするものである。
第1の構造部50は、収容空間51、収容空間52、底面53、延在部54、固定側当接面55および固定側当接面56を含んで構成されている。すなわち、第1の構造部50は、演出ボタン161を収容するために形成された収容空間51,52と、保持部158により形成され、タッチパネル10が取り付けられる底面53と、を備えている。また、第1の構造部50は、収容空間51と収容空間52とを互いに仕切るように延在する延在部54と、延在部54の端面(外面)により構成される固定側当接面55,56と、を備えている。
収容空間51は、演出ボタン161の縮径部44よりもボタン部41側の部分を収容するものであり、枠部材150の奥側(同図の下側)にくぼんで段形状を構成する段付け部57および延在部54により形成されている。また、収容空間52は、演出ボタン161の縮径部44よりも突出部48側の部分を収容するものである。底面53は、収容空間52に位置している。
さらに説明すると、枠部材150の延在部54は、周面部42の外径よりも小さいと共に縮径部44の外径よりも大きい穴を形成する。また、延在部54は、演出ボタン161の縮径部44と係合している。すなわち、タッチパネル10の入力領域R1は、延在部54および演出ボタン161により覆われている。このようにして、遊技者が入力領域R1を接触することが困難なように構成されている。
そして、枠部材150の固定側当接面55は、演出ボタン161の移動側当接面45と対向し、また、枠部材150の固定側当接面56は、演出ボタン161の移動側当接面46と対向している。図5−1に示す状態では、固定側当接面55と移動側当接面45とは、互いに距離Sだけ離間している。また、図5−2に示す状態では、固定側当接面56と移動側当接面46とは、互いに距離Sだけ離間している。
また、枠部材150の固定側当接面55は、演出ボタン161の端面43と対向している。そして、固定側当接面55と端面43との間に、圧縮コイルバネであるバネ60が介装されている。すなわち、バネ60の一端が枠部材150の固定側当接面55の側に位置し、他端が演出ボタン161の端面43の側に位置している。このバネ60は、圧縮コイルバネであり、したがって、荷重(圧縮力)を受けてたわむと、その荷重に抗してばね高さが元に戻る方向に付勢する。
バネ60は、無荷重の状態におけるばねの高さである自由高さよりもわずかにたわませた状態で固定側当接面55と端面43との間に取り付けられる。このため、バネ60は、固定側当接面55と端面43との間の離間距離を長くする方向に付勢する。
このようなバネ60の付勢力によって、図5−1に示すように、枠部材150の固定側当接面56と演出ボタン161の移動側当接面46とが互いに当接する。この場合では、演出ボタン161のボタン部41は、枠部材150から突出している。また、この場合では、演出ボタン161の接触面Tは、タッチパネル10の入力領域R1と接触しておらず(非接触の状態)、離間している。
その一方で、演出ボタン161のボタン部41の外面Hが遊技者の指Fにより押圧されると、それまで互いに当接していた枠部材150の固定側当接面56と演出ボタン161の移動側当接面46とが離間し、また、バネ60がたわんでいく。そして、図5−2に示すように、枠部材150の固定側当接面55と演出ボタン161の移動側当接面45とが互いに当接する。このようにして、演出ボタン161は、距離Sだけパチンコ遊技機100本体すなわち枠部材150の奥側に移動する。すると、演出ボタン161の接触面Tは、タッチパネル10の入力領域R1と接触する(接触の状態)。これにより、タッチパネル10の操作パネル部20(図4参照)が表面電荷の変化を処理部30(図4参照)に出力し、処理部30は、その出力に基づいて所定の処理を行い、処理結果を演出制御部300(図4参照)に送る。
〔タッチパネル10と演出タッチ部162との関係〕
図5−1および図5−2に示すように、演出タッチ部162は、第2の構造部70を含んで構成されている。すなわち、第2の構造部70は、タッチパネル10の入力領域R2と、遊技者の指Fが枠本体150の外部から入力領域R2に接近(アクセス)するためのアクセス空間71と、枠部材150の周縁部72からタッチパネル10へと向かって延びる壁部73と、壁部73の奥側に位置し、入力領域R2を露出させる開口部を形成する端部74と、を備えている。
アクセス空間71は、枠部材150の外面Gよりも枠部材150の奥側(同図の下側)に位置している。壁部73は、アクセス空間71を画成するためのものであり、周縁部72から端部74に行くに従ってアクセス空間71が狭くなるように傾斜して形成されている。壁部73は、入力領域R2の周囲を囲むように形成されている。
端部74は、入力領域R2に達するように延び、したがって、入力領域R2の範囲を区画する。すなわち、演出タッチ部162において、端部74は、遊技者が入力領域R2に接触することが可能であるようにし、また、入力領域R1を遊技者が接触することが困難であるようにしている。なお、入力領域R2に近接する端部74は、非導通部となるように構成されている。
枠部材150についてさらに説明する。
本実施の形態では、演出ボタン161と演出タッチ部162とを並べて設ける並設配置を採用している。そして、枠部材150は、部分的に板厚が異なるように形成されている。
さらに説明すると、枠部材150は、演出ボタン161のための構成である第1の構造部(演出ボタン用構成部分)50と、演出タッチ部162のための構成である第2の構造部(演出タッチ部用構成部分)70と、を併有する。そして、枠部材150では、第1の構造部50の厚みと第2の構造部70の厚みとを互いに異ならしめている。すなわち、第1の構造部50の厚みをより厚くし、第2の構造部70の厚みをより薄くしている。
より具体的に説明すると、演出ボタン用構成部分としては、段付け部57および延在部54が含まれ、また、ここにいう演出タッチ部用構成部分としては、壁部73が含まれる。そして、第1の構造部50における段付け部57および延在部54の板厚t1は、第2の構造部70における壁部73の板厚t2よりも厚い(t1>t2)。
なお、本実施の形態では、保持部158では板厚t3である。そして、保持部158の板厚t3を、第2の構造部70における壁部73の板厚t2と略同一とすることが考えられ(t3=t2)、また、第1の構造50における段付け部57および延在部54の板厚t1と略同一とすることも考えられる(t3=t1)。
ここで、演出ボタン161は、移動量Sが比較的多く、そのために遊技者は、力を込めて演出ボタン161を押すことが考えられる。特に遊技者が画像表示部114での演出に入り込むことで、いつもよりも強い力で演出ボタン161を押したりたたいたり殴ったりして入力操作を行うことが考えられる。
その一方で、演出タッチ部162に対しては、そのような力を込めて入力操作が行われることは一般的には考えにくい。
また、演出ボタン161の使用頻度の方が、演出タッチ部162よりも高いのが一般的であるとも考えられる。
このような事情に鑑みると、演出ボタン用構成部分については、強度を高めるために板厚t1を厚くし、演出タッチ部用構成部分については、強度を高める必要がないために板厚t2を板厚t1よりも薄くしている。
また、本実施の形態では、保持部158により保持される第2のタッチパネル部10bは、第1の構造部50により保持される演出ボタン161の位置よりも奥まっている。すなわち、第2のタッチパネル部10bの入力領域R2を、枠部材150の外面Gよりも落ち込ませている。言い換えると、入力領域R2は、操作ボタン161の外面Hよりも遊技者に対して遠くに位置している。このため、遊技者が力を込めて演出ボタン161を押した際に誤って第2のタッチパネル部10bを叩いて破損してしまうことを防止することができる。
また、演出タッチ部162は、演出ボタン161とハンドル151との間に位置しているので(図1参照)、遊技者が右手で演出ボタン161を操作する際には、右手は演出タッチ部162から離れる方向に動きがちになる。このため、演出ボタン161を叩いた遊技者の右手があやまって演出タッチ部162を叩いてしまうことが効果的に防止される。
また、入力領域R2は壁部73で囲まれているので、遊技者が遊技盤110の遊技領域111や画像表示部114(図1参照)を見ながら(入力領域R2を見ないで)入力領域R2への入力操作を行おうとする際に、壁部73がガイド的な役割を担う。付言すると、図1に示す演出タッチ部162の位置よりもハンドル151から離れる方向(同図の左方向)に配置した場合には、演出タッチ部162の第2の構成部70が、入力領域R2への入力操作を行わないときの遊技者の左手の置き場所(ハンドレスト)としての機能を果たすことも期待できる。
また、本実施の形態では、遊技者により演出ボタン161が押されたか否かの検出を、演出ボタン161とは別の部品であるタッチパネル10により行っている。すなわち、演出ボタン161は、遊技者が触れて操作するものであるが、タッチパネル10は、パチンコ遊技機100本体の内部に配置されているものであり、遊技者が直接触れて操作するものではない。したがって、遊技者による演出ボタン161の演出操作をタッチパネル10により検出する検出機構の耐久性を向上させることが可能である。
さらに説明すると、本実施の形態での演出ボタン161としては、安価な成形品を用いることができ、その取り付け作業は比較的容易である。その一方で、タッチパネル10は高価な電気部品であり、その取り付け作業は結線等もあり、困難である。
遊技者による繰り返しの操作や想定を超えた入力によって演出ボタン161は破損し易いものの、このような構成によって、タッチパネル10が破損してしまう可能性を低くすることが可能である。
〔第2の実施の形態〕
図6−1および図6−2は、第2の実施の形態に係るタッチパネル10と演出ボタン161と演出タッチ部162との関係を説明する断面図である。なお、図6−1は、図5−1に対応するものであり、図6−2は、図5−2に対応するものである。また、本実施の形態の構成は、第1の実施の形態(図5−1および図5−2参照)の構成と共通する部分を有することから、共通する部分には、同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
図6−1に示すように、本実施の形態に係る演出ボタン161は、ボタン部41とは反対側の部位である背面47に、くぼませて形成した凹形状の凹部49を備えている。なお、この演出ボタン161は、第1の実施の形態の場合と異なり、突出部48(図5−1または図5−2参照)を備えていない。
演出ボタン161の凹部49には、略半球形状に形成された入力部の一例としての接触部材80が位置する。接触部材80は、凹部49の外に位置し、タッチパネル10の入力領域Rに接触するための接触面Tを有する。また、接触部材80は、バネ90を介して演出ボタン161に取り付けられている。
このため、接触部材80は、演出ボタン161に対して変位可能である。すなわち、接触部材80は、荷重を受けるとバネ90が縮んで演出ボタン161から突出する突出量が少なくなる。そして、接触部材80は、荷重が作用しなくなるとバネ90の付勢力により元の突出量に戻る。
なお、接触部材80およびバネ90は、導通が得られるように構成されている導電体である。
ここで、図6−1に示す状態では、枠部材150の固定側当接面55と演出ボタン161の移動側当接面45とは、互いに距離S1だけ離間し、また、接触部材80の接触面Tとタッチパネル10の入力領域R1とは、互いに距離S2だけ離間している。距離S2は、距離S1よりも小さい(S2<S1)。
また、図6−2に示す状態では、枠部材150の固定側当接面56と演出ボタン161の移動側当接面46とは、互いに距離S1だけ離間している。
本実施の形態では、このように構成されているため、図6−2に示すように、演出ボタン161のボタン部41の外面Hが遊技者の指Fにより押圧されると、演出ボタン161は、距離S1だけタッチパネル10に近づく方向(同図の下側)に移動する。これに伴い、接触部材80も同じ方向に同じ距離だけ移動し、接触面Tがタッチパネル10の入力領域R1に接触する。
ここで、接触部材80の接触面Tとタッチパネル10の入力領域R1との距離S2は、距離S1よりも小さい。したがって、接触部材80は、接触面Tがタッチパネル10の入力領域R1に接した後には、距離δ(δ=S1−S2)だけ演出ボタン161の凹部49に入っていく。
このようにして、接触部材80の接触面Tがタッチパネル10の入力領域R1により確実に接触させることが可能になると共に、接触部材80が接触することによるタッチパネル10の入力領域R1の破損を防止することが可能になる。
〔第3の実施の形態〕
図7は、第3の実施の形態に係る演出タッチ部162を説明する図である。同図の(a)は、その平面図であり、(b)は(a)の線VIIb−VIIbによる断面図である。なお、本実施の形態の構成は、第1の実施の形態(図5−1および図5−2参照)の構成と共通する部分を有することから、共通する部分には、同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
図7の(a)に示すように、本実施の形態では、演出タッチ部162の壁部73に、入力領域R2を囲む方向Aに関して起伏する起伏部分75が形成されている。この起伏部分75は、略矩形形状である入力領域R2の4辺の各々において、略中央位置に設けられている。
さらに説明すると、起伏部分75における壁部73の幅寸法w2(同図の(b)参照)は、起伏部分75以外の壁部73の幅寸法w1よりも大きい(w2>w1)。すなわち、起伏部分75は、入力領域R2の面積を減少させる方向に形成されている。
本実施の形態では、演出タッチ部162の壁部73を起伏させているので、遊技者は、入力領域R2を見ないで入力領域R2に指で入力操作するブラインドタッチを容易に行うことができる。
なお、本実施の形態では、起伏部分75を略中央位置に設けているが、中央位置以外の個所に設ける構成も考えられ、入力領域R2の4辺の各々が、互いに異なる位置になるように配置する構成も考えられる。
また、本実施の形態では、入力領域R2の4辺の各々に一つずつ起伏部分75を設けているが、1つの辺に複数の起伏部分75を設けて構成することも考えられ、また、いずれかの辺に起伏部分75を設けないように構成することも考えられる。
また、本実施の形態では、起伏部分75での幅寸法w2が、起伏部分75以外での幅寸法w1よりも大きくなるように構成しているが(w2>w1)、幅寸法w2が幅寸法w1よりも小さくなるように構成することも考えられる(w2<w1)。
このように、上述した第1の実施の形態ないし第3の実施の形態では、演出ボタン161と演出タッチ部162とを互いに近接して配置する並設配置を採用する場合に、演出ボタン161の操作の際に誤って演出タッチ部162を叩いてしまうことで演出タッチ部162が破損することを防止することが可能になる。
本実施の形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 本実施の形態に係るパチンコ遊技機を説明する図であり、(a)は、遊技盤の右下に配設された表示器の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機の部分平面図である。 制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係るタッチパネルを説明する図である。 第1の実施の形態に係るタッチパネルと演出ボタンと演出タッチ部との関係を説明する断面図である。 第1の実施の形態に係るタッチパネルと演出ボタンと演出タッチ部との関係を説明する断面図である。 第2の実施の形態に係るタッチパネルと演出ボタンと演出タッチ部との関係を説明する断面図である。 第2の実施の形態に係るタッチパネルと演出ボタンと演出タッチ部との関係を説明する断面図である。 第3の実施の形態に係る演出タッチ部を説明する図である。
10…タッチパネル、10a…第1のタッチパネル部、10b…第2のタッチパネル部、50…第1の構造部、70…第2の構造部、73…壁部、75…起伏部分、100…パチンコ遊技機、150…枠部材、158…保持部、161…演出ボタン、162…演出タッチ部、300…演出制御部、A…方向、G,H…外面、R,R1,R2…入力領域、t1,t2…板厚、w1,w2…幅寸法

Claims (4)

  1. 遊技球による遊技の進行を制御する遊技制御部と、当該遊技制御部による制御に応じて当該遊技に伴う演出を制御する演出制御部と、を備える遊技機であって、
    接触により位置入力が可能な第1の入力領域を有し、当該第1の入力領域への入力内容を信号として前記演出制御部に出力する第1のタッチパネル部と、
    接触により位置入力が可能な第2の入力領域を有し、当該第2の入力領域への入力内容を信号として前記演出制御部に出力する第2のタッチパネル部と、
    操作面を有し、前記第1のタッチパネル部の前記第1の入力領域に対する演出用の入力操作が行われる際に遊技者により当該操作面が操作される操作入力部と、
    前記第1のタッチパネル部を保持し、当該第1のタッチパネル部の前記第1の入力領域を前記操作入力部が覆うように当該操作入力部を保持するための第1の構造部と、
    前記第2のタッチパネル部の前記第2の入力領域を遊技者が触れて演出用の入力操作を可能にすると共に、当該第2の入力領域が前記操作入力部の前記操作面よりも遊技者に対して遠くに位置するように当該第2のタッチパネル部を保持するための第2の構造部と、
    を備え
    前記第2のタッチパネル部は、前記操作入力部と遊技球を発射させる際に遊技者が操作する発射操作部との間に位置し、
    前記操作入力部は、前記遊技機の正面視で当該遊技機の幅方向中央の位置に対し前記発射操作部と同じ側に設けられることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第2の構造部は、前記第2の入力領域の周囲を囲むように位置する壁部を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記壁部は、前記第2の入力領域を平面視する場合に当該壁部と当該第2の入力領域との境界部分が当該第2の入力領域を囲む方向に進むに従って当該第2の入力領域を狭くするように起伏する起伏部分が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記第1のタッチパネル部および前記第2のタッチパネル部は、1枚のタッチパネルで構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
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