JP4881979B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP4881979B2
JP4881979B2 JP2009178162A JP2009178162A JP4881979B2 JP 4881979 B2 JP4881979 B2 JP 4881979B2 JP 2009178162 A JP2009178162 A JP 2009178162A JP 2009178162 A JP2009178162 A JP 2009178162A JP 4881979 B2 JP4881979 B2 JP 4881979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
player
touch panel
control unit
game
gaming machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009178162A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011030658A (ja
Inventor
智重 川井
達也 吉川
卓也 朝日
竜也 中村
真司 平松
貴之 天野
勝二 越川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyoraku Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyoraku Industrial Co Ltd filed Critical Kyoraku Industrial Co Ltd
Priority to JP2009178162A priority Critical patent/JP4881979B2/ja
Publication of JP2011030658A publication Critical patent/JP2011030658A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4881979B2 publication Critical patent/JP4881979B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、遊技球の入賞によって大当たりの抽選を行うパチンコ遊技機等の遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機等の遊技機では、遊技球が始動口等の役物に入賞することにより大当たりの抽選が行われる。そして、大当たりに当選した場合には、遊技機は、大入賞口が開放されて、多くの賞球を獲得し得る大当たり遊技状態となる。また、遊技機では、遊技者による遊技球の遊技に伴って、画像表示部での表示や各種のランプの点灯、スピーカによる音響等の各種の演出が行われる。
遊技を長く続けていることに伴う遊技者の集中力低下を防ぐために、各種の演出が行われる際に遊技者に何らかの操作を行わせる場合がある。また、積極的に参加を促すために、指示した操作を遊技者が行うと、遊技者にとって有利な状態に変わる場合もある。そのような場合には、遊技者は、遊技機本体が備える演出操作のための演出用入力装置を操作する。そして、遊技者による操作が行われると、遊技機本体は、演出用入力装置からの信号を受け付けることで遊技者の操作入力内容を検出する。
遊技者が操作する演出用入力装置として従来から、ボタンやレバー、タッチパネル等の種々の方式のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、遊技盤中央に対応する領域に接触することで入力が可能なタッチパネルを設け、遊技客がタッチパネルに表示される全ての大当り図柄の中から任意の6種類の特定図柄を選択し、遊技客が選択した表示上の特定図柄を表示させる構成が開示されている。さらに説明すると、確率変動状態になるか否かは、遊技客が選択した特定図柄を参照して決定され、そして、この特定図柄で大当り表示された場合、特別遊技が行われ、確率変動状態に移行する権利が得られる。
特開2004−16292号公報
ここで、近年では、遊技の進行に伴って遊技者に演出操作を数多く行わせるように演出する遊技機がある。そのような遊技機では、遊技者が演出操作を行うための操作部が頻繁に使用され、これにより、破損したり破壊されたりする事態が発生するおそれが高くなる。そのような事態が発生すると、ホール店内で遊技機を使用することができなくなり、また、遊技機のメンテナンスを頻繁に行う必要がある。したがって、遊技者による演出操作を検出するための検出機構の耐久性が従来にも増して求められている。
本発明は、遊技者による操作部の演出操作を検出するための検出機構の耐久性を向上させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明が適用される遊技機は、遊技球による遊技の進行を制御する遊技制御部200と、当該遊技制御部200による制御に応じて当該遊技に伴う演出を制御する演出制御部300と、を備える遊技機100であって、遊技機本体150に移動可能に取り付けられ、遊技者による押し下げ操作が行われると当該押し下げ操作が行われていない場合よりも当該遊技機本体の奥側に移動する演出用の操作部41と、入力領域Rを含み、当該入力領域Rが有する静電容量の変化状態を検出し、検出結果を信号として前記演出制御部300に出力するタッチパネル10と、前記タッチパネル10の前記入力領域Rに接触する部分82を有し、当該タッチパネル10に対して定まった位置に配設される導電性の固定部材80と、前記タッチパネル10の前記入力領域Rに接触しないように前記操作部41に取り付けられ、遊技者による当該操作部41の押し下げ操作に伴って当該遊技機本体150の奥側に移動して前記固定部材80を介して前記入力領域Rが有する静電容量を変化させる導電性の移動部材70と、を備えることを特徴とするものである。
ここで、前記固定部材が位置する切欠き穴57を有し、前記操作部41が位置する空間
A1と前記タッチパネル10が位置する空間A2とを互いに仕切る仕切り壁54をさらに備えることを特徴とすることができる。また、遊技者による前記操作部41の押し下げ操作に伴って当該操作部41が移動する方向に沿って前記タッチパネル10の前記入力領域Rが延びるように当該タッチパネル10を保持する保持部52をさらに備えることを特徴とすることができる。さらに、前記移動部材70は、遊技者による前記操作部41の押し下げ操作に伴って移動する際に前記固定部材80に対して非接触であることを特徴とすることができる。さらにまた、前記仕切り壁54は、遊技者による前記操作部41の押し下げ操作に伴って移動する当該操作部41を受ける受け部54を含むことを特徴とすることができる。
なお、本欄における上記符号は、本発明の説明に際して例示的に付したものであり、この符号により本発明が減縮されるものではない。
本発明によれば、遊技者による操作部の演出操作を検出するための検出機構の耐久性を向上させることが可能になる。
本実施の形態に係るパチンコ遊技機の概略正面図である。 本実施の形態に係るパチンコ遊技機を説明する図であり、(a)は、遊技盤の右下に配設された表示器の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機の部分平面図である。 制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係るタッチパネルを説明する図である。 第1の実施の形態に係るタッチパネルと演出ボタンとの関係を説明する断面図である。 第2の実施の形態に係るタッチパネルと演出ボタンとの関係を説明する断面図である。 第3の実施の形態に係るタッチパネルと演出ボタンとの関係を説明する断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
遊技盤110は、前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域111と、下方から発射された遊技球が上昇して遊技領域111の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材112と、遊技領域111の右側に遊技球を案内する案内部材113と、を備えている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
また、本実施の形態では、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
遊技領域111には、遊技球が落下する方向に変化を与えるための図示しない遊技くぎおよび風車等が配設されている。また、遊技領域111には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。また、遊技領域111には、遊技領域111に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかったものを遊技領域111の外に排出する排出口117が配設されている。
本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選(大当たり抽選)が始動する第1始動口121と、第1始動口121の下方に位置し、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選が始動する第2始動口122と、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動するゲート124と、が遊技盤110に配設されている。ここにいう第1始動口121および第2始動口122とは、予め定められた1の特別電動役物(大入賞口125)、または予め定められた1の特別図柄表示器の何れかを作動させることとなる遊技球の入賞に係る入賞口をいう。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時に大当たりが抽選される大当たり確率が変動する場合(低確状態(例えば300分の1)から高確状態(例えば30分の1)への変動)がある。また、パチンコ遊技機100は、所定の条件下で、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間が短縮されたり、普通図柄抽選時の当選する確率が高まったり、普通図柄抽選時の普通図柄変動時間が短縮されたり、電動チューリップ123の羽根の開時間が延長されたり、電動チューリップ123の羽根が開く回数が増えたりする(電チューサポート)場合がある。
また、本実施の形態では、入賞や抽選に関する種々の役物として、第2始動口122の下方に位置し、特別図柄抽選の結果に応じて開放する大入賞口125と、遊技球が入賞しても抽選が始動しない普通入賞口126と、が遊技盤110に配設されている。この大入賞口125は、通常は閉状態であるが特別図柄抽選の結果により所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態が維持されるラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返す。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例や他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
賞球の払い出しについて説明する。第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払い出される。その一例を示すと、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球がそれぞれ払い出される。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは無い。
なお、遊技盤110の後面には、図示しない各種の基板等が取り付けられる。この各種の基板等について付言すると、遊技盤110の後面には、メイン基板およびサブ基板が配設されている。すなわち、遊技盤110の後面には、メイン基板として、内部抽選および当選の判定等を行う後述の遊技制御部200が構成された遊技制御基板が配設されている。この遊技制御基板は、開封することにより痕跡が残るように透明部材で構成されたメイン基板ケースに密封されている。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
枠部材150は、ハンドル151に遊技者が触れてレバー152を時計方向に回転させる操作を行うとその操作角度に応じた打球力にて遊技球を所定の時間間隔(例えば1分間に100個)で電動発射する発射装置(不図示)を備えている。また、枠部材150は、遊技者のレバー152による操作と連動したタイミングで発射装置に遊技球を1つずつ順に供給する供給装置(不図示)と、供給装置が発射装置に供給する遊技球を一時的に溜めておく皿153(図2参照)と、を備えている。この皿153には、例えば払い出しユニットによる払出球が払い出される。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、発射装置のハンドル151に遊技者が触れている状態であっても遊技球の発射を一時的に停止させるための停止ボタン154と、皿153に溜まっている遊技球を箱(不図示)に落下させて取り出すための取り出しボタン155と、を備えている。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
図2は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100を説明する図であり、(a)は、遊技盤110の右下に配設された表示器130の一例を示す拡大図であり、(b)は、パチンコ遊技機100の部分平面図である。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
また、表示器130は、第1特別図柄表示器221での保留に対応して作動する第1特別図柄保留表示器218と、第2特別図柄表示器222での保留に対応して作動する第2特別図柄保留表示器219と、普通図柄表示器223での保留に対応して作動する普通図柄保留表示器220と、を備えている。この保留について説明する。変動表示動作中(入賞1回分の変動表示が行なわれている間)にさらに他の遊技球による入賞があると、その入賞した遊技球に対する図柄の変動表示動作は、先に入賞した遊技球に対する変動表示動作が終了するまで、規定個数(例えば4個)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選数)が、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220に表示される。なお、本実施の形態では、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219および普通図柄保留表示器220の各々は、一列に配設したLED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留数が表示される。
パチンコ遊技機100の枠部材(遊技機本体の一例)150は、遊技者が演出に対する入力を行うための入力装置を備えている。図2の(b)に示すように、本実施の形態では、入力装置の一例として、演出ボタン161と、演出ボタン161に隣接し、略十字に配列された複数のキーからなる演出キー162と、が枠部材150に配設されている。
演出ボタン161は、演出用に遊技者が操作する部材であり、遊技者により押されると、ある程度の移動量(ストローク量)ないし距離S(図5または図6参照)をもって押し下げられる。
演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示することが可能であり、また、中央キーを操作することにより、指示した画像を選択することが可能である。また、入力装置の形態としては、図示した演出ボタン161および演出キー162の他、レバーやダイヤル等、演出の内容等に応じて様々な入力形態を採用することができる。
さらに説明すると、演出ボタン161が遊技者により押されると、枠部材150に対する位置が変わる。すなわち、遊技者が演出ボタン161を押すと、演出ボタン161は、押される前の状態よりも奥側に移動する。そして、演出ボタン161が遊技者により押されたか否かの検出は、タッチパネル10で行われる。なお、演出キー162が遊技者によりどのキーが押されたか否かの検出も、タッチパネル10で行われるように構成することも考えられる。
このタッチパネル10は、接触による入力が可能な入力領域R(図4参照)を有するものであり、また、入力領域Rに遊技者が接触することが困難なように枠部材150に取り付けられる。タッチパネル10は、演出ボタン161が押されたことを検出すると、演出制御部300に検出信号を出力する。遊技者による演出ボタン161の操作を検出するための検出機構(検出構造)については、後述する。
なお、演出ボタン161は、遊技者による操作が行われる際に用いられる操作機構部の一例であり、タッチパネル10は、演出ボタン161の操作が行われたことを検出する操作検出部(検出手段)の一例である。
〔制御ユニットの構成〕
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
〔遊技制御部の構成・機能〕
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
さらに、遊技制御部200は、第1始動口121、第2始動口122、大入賞口125および普通入賞口126に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払い出すように、払出制御部400に対する指示を行う。例えば、第1始動口121に遊技球が入賞すると3個の賞球、第2始動口122に遊技球が入賞すると4個の賞球、大入賞口125に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口126に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払い出すように、払出制御部400に指示命令(コマンド)を送る。なお、ゲート124を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払い出しは払出制御部400に指示しない。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
遊技制御部200には、図3に示すように、第1始動口121への遊技球の入賞を検出する第1始動口検出部(第1始動口スイッチ(SW))211と、第2始動口122への遊技球の入賞を検出する第2始動口検出部(第2始動口スイッチ(SW))212と、電動チューリップ123を開閉する電動チューリップ開閉部213と、ゲート124への遊技球の通過を検出するゲート検出部(ゲートスイッチ(SW))214と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
また、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選(大当たり抽選)の未抽選分の保留個数を限度個数内(例えば4個)で表示する第1特別図柄保留表示器218と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する第2特別図柄保留表示器219と、ゲート124への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する未抽選分の保留個数を限度個数内で表示する普通図柄保留表示器220と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
そして、第1始動口スイッチ211、第2始動口スイッチ212、ゲートスイッチ214、大入賞口スイッチ215および普通入賞口スイッチ217にて検出された検出信号が、遊技制御部200に送られる。また、遊技制御部200からの制御信号が、電動チューリップ開閉部213、大入賞口開閉部216、第1特別図柄保留表示器218、第2特別図柄保留表示器219、普通図柄保留表示器220、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223に送られる。それにより、遊技制御部200は、上記した払い出し賞球数に関連する各種制御を行う。
さらに、遊技制御部200には、ホールに設置されたホストコンピュータ(不図示)に対して各種の情報を送信する盤用外部情報端子基板250が接続されている。そして、遊技制御部200は、払出制御部400から取得した払い出した賞球数に関する情報や遊技制御部200の状態等を示す情報を、盤用外部情報端子基板250を介してホストコンピュータに送信する。
〔演出制御部の構成・機能〕
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
〔画像/音響制御部の構成・機能〕
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
〔ランプ制御部の構成・機能〕
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
〔払出制御部の構成・機能〕
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
また、払出制御部400には、払出駆動部411により遊技球の貯留部(不図示)から実際に払い出された賞球の数を検出する払出球検出部412と、貯留部での遊技球の貯留の有無を検出する球有り検出部413と、遊技者が遊技する際に使用する遊技球や払い出された賞球が保持される皿153が満タン状態に有るか否かを検出する満タン検出部414と、が接続されている。そして、払出制御部400は、払出球検出部412、球有り検出部413および満タン検出部414にて検出された検出信号を受け取り、これらの検出信号に応じた所定の処理を行う。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
次に、パチンコ遊技機100が備えるタッチパネル10の構成および機能について主に説明する。なお、以下説明するタッチパネル10としては、静電容量方式を採用した入力デバイスを用いている。
〔タッチパネルの構成および機能〕
図4は、本実施の形態に係るタッチパネル10を説明する図である。同図の(a)は、タッチパネル10の構成を示すブロック図であり、(b)は、タッチパネル10の操作パネル部20の縦断面図である。
同図の(a)に示すように、タッチパネル10は、遊技者が演出用に直接操作する操作パネル部20と、操作パネル部20での遊技者による操作内容を特定するための処理を行う処理部30とを備えている。
同図の(b)に示すように、タッチパネル10の操作パネル部20は、基板21と、基板21の一面に位置するシールド導電膜22と、基板21の他面に位置する導電膜23と、導電膜23を覆うコーティング膜24と、を有する。コーティング膜24の表面は、演出ボタン161を用いた入力を可能とする領域である入力領域(タッチ面)Rが形成されている。
さらに説明すると、操作パネル部20の基板21の四隅には、不図示の電極および不図示のセンサが配設される。そして、演出ボタン161による入力が行われると、入力領域Rにおける基板21の四隅から入力位置までの距離に比例した静電容量の変化が生じる。不図示のセンサは、このような静電容量を連続測定し、測定結果をタッチパネル10の処理部30に出力する。
処理部30は、処理結果を演出制御部300に出力する。付言すると、本実施の形態では、後述するように、入力領域Rにおいて演出ボタン161により入力が行われる位置は、常に同じである。したがって、処理部30は、演出ボタン161の押し下げ操作(遊技者による演出操作)が行われたか否かのON/OFFの判定制御を行うものであり、演出ボタン161の押し下げ操作が行われたときに、ON検出信号を演出制御部300に出力する。
なお、本実施の形態のタッチパネル10としては、低圧の電界を形成したパネルの表面電荷の変化を検知することで指が触れた位置を電気的に検出する静電容量方式によるものを用いている。
次に、遊技者による演出ボタン161の操作を検出するための検出機構(検出構造)について、種々の実施の形態を以下説明する。
〔第1の実施の形態〕
図5は、第1の実施の形態に係るタッチパネル10と演出ボタン161との関係を説明する断面図である。同図の(a)は演出ボタン161が押し下げられていない状態を示し、(b)は演出ボタン161が押し下げられている状態を示している。なお、演出ボタン161は、遊技者による押し下げ操作が行われると、押し下げ操作が行われていない場合よりも奥側(同図の下側)に移動する。
図5の(a)に示すように、タッチパネル10および演出ボタン161は、枠部材150に取り付けられている。このタッチパネル10の構成は上述したとおりである。タッチパネル10は、入力領域Rが上下方向(同図の上下方向。演出ボタン161の移動方向)に延びるように立設した状態で枠部材150に取り付けられている。
このような構成により、落下してくる埃などの異物が入力領域Rに付着することを防止し、これにより、タッチパネル10での誤検出を防止することが可能になる。
また、枠部材150に固定される固定部材(接続部材)80がタッチパネル10に隣接して配設されている。すなわち、固定部材80の一端部81が枠部材150に取り付けられ、また、他端部82は、タッチパネル10の入力領域Rに位置している。この他端部82は、タッチパネル10の入力領域Rに接触する部分の一例である。
この固定部材80は、導電性の性質を有する金属により形成される長手形状の部材であり、上下方向に延びるように配設されている。すなわち、固定部材80は、タッチパネル10の入力領域Rに接する他端部82と、他端部82とは反対側の端部である一端部81と、を有する。一端部81は、切欠き部57内に位置する。固定部材80の一端部81は、他端部82よりも上側に位置している。
演出ボタン161は、操作部の一例としてのボタン部41、周面部42、フランジ部43、端面44および取り付け部45を備えている。
すなわち、演出ボタン161は、外部に露出して遊技者が接触する表面である外面Hを有するボタン部41と、ボタン部41の外面Hよりもパチンコ遊技機100本体の奥側(同図の下側)に位置して円周面をなす周面部42と、を備えている。また、演出ボタン161は、周面部42の中間位置に形成されたフランジ部43と、ボタン部41とは反対側に位置する周面部42の端面44と、を備えている。また、演出ボタン161は、ボタン部41の外面Hとは反対側に位置する内面Nに形成されている取り付け部45を備えている。
この取り付け部45は、内面Nの略中央に位置している。そして、取り付け部45は、導電性の移動部材70を演出ボタン161に取り付けるためのものである。
移動部材70は、演出ボタン161と共に移動する。この移動部材70は、導電性の性質を有する金属により形成される長手形状の部材である。また、移動部材70は、演出ボタン161から垂れ下がるように配置されている。
より具体的に説明すると、移動部材70は、取り付け部45に取り付けられる一端部71と、一端部71とは反対側の端部である他端部72と、を有する。そして、移動部材70の一端部71は、他端部72よりも上側に位置している。
枠部材150は、開口部51、保持部52、当接部53,54、壁部55、傾斜部56および切欠き穴の一例としての切欠き部57を備えている。
すなわち、枠部材150は、演出ボタン161を収容するために形成された開口部51と、入力領域Rが空間A2に面するようにタッチパネル10を保持する保持部52と、を備えている。また、枠部材150は、開口部51に隣接して位置し、演出ボタン161のフランジ部43と当接する当接部53を備えている。また、枠部材150は、保持部52に隣接して位置し、演出ボタン161の端面44と当接する当接部(仕切り壁および受け部の一例)54を備えている。また、枠部材150は、演出ボタン161の周面部42よりも小径であると共に、周面部42に隣接して円周形状に形成される壁部55を備えている。
また、枠部材150は、壁部55に囲まれて位置し、演出ボタン161の取り付け部45の位置に対応して配置される傾斜部56と、傾斜部56に隣接して形成される切欠き部57と、を備えている。
この傾斜部56は、切欠き部57が位置する側に傾斜している。より具体的には、傾斜部56は、移動部材70の他端部72を切欠き部57に案内するように傾斜している。
切欠き部57には、固定部材80の一端部81が位置している。また、図5の(a)に示すように、切欠き部57には、傾斜部56に案内されて移動部材70の他端部72が挿入される。さらに説明すると、移動部材70の他端部72は、演出ボタン161の上下移動に伴って切欠き部57に対して挿抜可能となるように構成されている。
すなわち、演出ボタン161が押し下げられていないときには、固定部材80の一端部81が切欠き部57内に位置している(図5の(a)参照)。そして、演出ボタン161が押し下げられる際には、移動部材70の他端部72および固定部材80の一端部81が切欠き部57内に位置する(図5の(a)から(b)に移動する途中の状態)。切欠き部57内では、移動部材70の他端部72と固定部材80の一端部81とが互いに接触している。
また、演出ボタン161が距離S押し下げられると、移動部材70の他端部72が固定部材80に対して相対移動し、切欠き部57を通り抜ける(図5の(b)参照)。その場合に、移動部材70の他端部72は、タッチパネル10の入力領域Rに接触しない。すなわち、移動部材70は、演出ボタン161が押し下げ操作されても、タッチパネル10の入力領域Rに接触しないように構成されている。
さらに説明すると、枠部材150は、当接部54の開口部51側に位置する空間A1と、当接部54の保持部52側に位置する空間A2と、を有する。言い換えると、枠部材150の当接部54は、枠部材150の内部を空間A1と空間A2とに互いに仕切るように形成されている。そして、切欠き部57によって空間A1と空間A2とが相互に連通している。付言すると、傾斜部56および切欠き部57は、当接部54に形成されている。
空間A1には、遊技者により操作される演出ボタン161が位置し、また、空間A2には、保持部52により保持されるタッチパネル10が位置する。このため、埃等の異物の存在は、空間A1よりも空間A2の方が少ない。
このような構成によって、タッチパネル10をより異物の少ない空間A2に配設しているので、異物がタッチパネル10の入力領域Rに付着することを防止でき、これにより、タッチパネル10での誤検出を防止することが可能になる。
なお、演出ボタン161が押し下げ操作されていないと、移動部材70は空間A1に位置する。そして、演出ボタン161が押し下げ操作されると、移動部材70が空間A1から切欠き部57を通って空間A2に位置する。
このような移動部材70の移動は、固定部材80との接触により行われるので、長期の使用により移動部材70および固定部材80は、摩耗していく。そのような摩耗片は、空間A2内に落下していく。ところが、上述したようにタッチパネル10は立設した状態で保持部52に保持されている。したがって、タッチパネル10の入力領域Rに付着することを防止でき、入力領域Rへの付着による誤検出を防止することができる。
また、ボタン部41の内面Nと当接部54との間にバネ60が介装されている。すなわち、バネ60の一端が演出ボタン161のボタン部41の内面Nの側に位置し、他端が枠部材150の当接部54の側に位置している。このバネ60は、圧縮コイルバネであり、したがって、荷重(圧縮力)を受けてたわむと、その荷重に抗してばね高さが元に戻る方向に付勢する。
さらに説明すると、図5の(a)に示す状態では、演出ボタン161の端面44と枠部材150の当接部54とは、互いに距離Sだけ離間している。また、同図の(b)に示す状態では、演出ボタン161のボタン部41が距離S押し下げられ、このため、演出ボタン161の端面44が枠部材150の当接部54と当接している。
バネ60は、無荷重の状態におけるばねの高さである自由高さよりもわずかにたわませた状態でボタン部41の内面Nと当接部54との間に取り付けられる。このため、バネ60は、ボタン部41の内面Nと当接部54との間の離間距離を長くする方向に付勢する。バネ60の下端は、当接部54および壁部55により固定される。
このようなバネ60の付勢力によって、図5の(a)に示すように、演出ボタン161のフランジ部43と枠部材150の当接部53とが互いに当接する。この場合では、演出ボタン161のボタン部41は、枠部材150から突出している。
本実施の形態では、遊技者により演出ボタン161が押されたか否かの検出を、演出ボタン161とは別の部品であるタッチパネル10により行っている。すなわち、演出ボタン161は、遊技者が触れて操作するものであるが、タッチパネル10は、パチンコ遊技機100本体の内部に配置されているものであり、遊技者が直接触れて操作するものではない。したがって、遊技者による演出ボタン161の演出操作をタッチパネル10により検出する検出機構の耐久性を向上させることが可能である。
さらに説明すると、本実施の形態での演出ボタン161としては、安価な成形品を用いることができ、その取り付け作業は比較的容易である。その一方で、タッチパネル10は高価な電気部品であり、その取り付け作業は結線等もあり、困難である。
このような構成によって、遊技者による繰り返しの操作や想定を超えた入力によって演出ボタン161は破損し易いものの、タッチパネル10が破損してしまう可能性を低くすることが可能である。
ここで、タッチパネル10に非接触の演出ボタン161が押し下げられたことを検出可能に構成されている。以下説明する。
演出ボタン161が遊技者により押し下げられていないときには、移動部材70は固定部材80と接触していない(図5の(a)参照)。その一方で、演出ボタン161が遊技者の指Fにより距離Sだけ押し下げられているときには、移動部材70は、タッチパネル10の入力領域Rに接続している固定部材80と接触している(図5の(b)参照)。このため、演出ボタン161の押し下げ操作が行われると、それに伴って移動部材70が固定部材80に接触することに起因して静電容量が変化する。言い換えると、移動部材70が固定部材80に接触することで静電結合が生じる。タッチパネル10において、操作パネル部20がそのような静電容量の変化を測定すると処理部30に出力し、処理部30は、その出力に基づいて所定の処理を行い、処理結果を演出制御部300に送る。
このように、本実施の形態では、タッチパネル10の入力領域Rに接触しなくても、指Fによる演出ボタン161の押し下げ操作が行われたことを検出することが可能である。
〔第2の実施の形態〕
図6は、第2の実施の形態に係るタッチパネル10と演出ボタン161との関係を説明する断面図である。同図の(a)は演出ボタン161が押されていない状態を示し、(b)は演出ボタン161が押し下げられている状態を示している。なお、図6の(a)は、図5の(a)に対応するものであり、図6の(b)は、図5の(b)に対応するものである。また、本実施の形態の構成は、第1の実施の形態(図5参照)の構成と共通する部分を有することから、共通する部分には、同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
本実施の形態では、第1の実施の形態の場合(図5参照)と同じく、演出ボタン161が遊技者により押し下げられていないときには(図6の(a)参照)、移動部材70は空間A1内に位置し、また、押し下げられているときには(同図の(b)参照)、移動部材70は空間A2内に位置している。
付言すると、図6の(a)に示すように、演出ボタン161が押し下げられていないときには、移動部材70の他端部72は、切欠き部57内に位置している。すなわち、本実施の形態では、他端部72が距離cだけ切欠き部57に入り込んでいる。このため、第1の実施の形態(図5参照)が備える傾斜部56がなくても、演出ボタン161の押し下げに伴う移動部材70の移動は、円滑に行われる。
また、本実施の形態では、第1の実施の形態の場合(図5の(b)参照)と異なり、移動部材70が固定部材80に接触する構成を採用していない。すなわち、本実施の形態の移動部材70は、演出ボタン161が押し下げられても固定部材80に接触しない(図6の(b)参照)。
また、タッチパネル10の入力領域Rに接続する固定部材80により、切欠き部57内に位置する電界Eが形成されている。この電界Eは、遊技者による演出ボタン161の押し下げ操作に伴って移動部材70の他端部72が固定部材80に対して移動することで、入力領域Rが有する静電容量が変化するように形成されている。
さらに説明すると、演出ボタン161が遊技者により押し下げられていないときには、移動部材70の他端部72は、電界E内に位置していない(図6の(a)参照)。その一方で、演出ボタン161が遊技者の指Fにより距離Sだけ押し下げられているときには、移動部材70の他端部72は、電界E内に位置するので(図6の(b)参照)、入力領域Rが有する静電容量が変化する。
タッチパネル10において、操作パネル部20がそのような静電容量の変化を測定すると処理部30に出力し、処理部30は、その出力に基づいて所定の処理を行い、処理結果を演出制御部300に送る。
このように、本実施の形態では、タッチパネル10の入力領域Rに接触しなくても、演出ボタン161の押し下げ操作が行われたことを検出することが可能である。さらに説明すると、本実施の形態では、第1の実施の形態とは異なり、移動部材70が固定部材80と接触しない。したがって、摩耗片が発生せず、タッチパネル10の入力領域Rへの摩耗片の付着により誤検出が生じてしまうことを防止することができる。
〔第3の実施の形態〕
図7は、第3の実施の形態に係るタッチパネル10と演出ボタン161との関係を説明する断面図である。同図の(a)は演出ボタン161が押されていない状態を示し、(b)は演出ボタン161が押し下げられている状態を示している。なお、図7の(a)は、図5の(a)に対応するものであり、図7の(b)は、図5の(b)に対応するものである。また、本実施の形態の構成は、第1の実施の形態(図5参照)の構成と共通する部分を有することから、共通する部分には、同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
本実施の形態では、演出ボタン161が遊技者により押し下げられていないときでも(図7の(a)参照)、押し下げられているときでも(同図の(b)参照)、移動部材70は、空間A1内に位置している。
また、本実施の形態では、移動部材70が切欠き部57に挿入されて固定部材80に接触する構成(図5の(b)参照)を採用していない。すなわち、移動部材70は、切欠き部57内に対して挿抜動作をせず、かつ、固定部材80に接触しない(図7の(b)参照)。こうして、本実施の形態では、第2の実施の形態の場合(図6参照)と同じく、移動部材70を固定部材80に接触させない構成を採用している。
また、タッチパネル10の入力領域Rに接続する固定部材80により、空間A1に位置する電界Eが形成されている。この電界Eは、遊技者による演出ボタン161の押し下げ操作に伴って移動部材70の他端部72が固定部材80に対して移動することで、入力領域Rが有する静電容量が変化するように形成されている。
さらに説明すると、演出ボタン161が遊技者により押し下げられていないときには、移動部材70の他端部72は、電界E内に位置していない(図7の(a)参照)。その一方で、演出ボタン161が遊技者の指Fにより距離Sだけ押し下げられているときには、移動部材70の他端部72は、距離δだけ枠部材150と離間している。そして、移動部材70の他端部72は、電界E内に位置するので(図7の(b)参照)、入力領域Rが有する静電容量が変化する。
タッチパネル10において、操作パネル部20がそのような静電容量の変化を測定すると処理部30に出力し、処理部30は、その出力に基づいて所定の処理を行い、処理結果を演出制御部300に送る。
このように、本実施の形態では、第2の実施の形態の場合(図6参照)と同じく、移動部材70が固定部材80と接触しない。
また、本実施の形態では、第2の実施の形態の場合(図6参照)と異なり、移動部材70が切欠き部57に入り込まないので、切欠き部57の形状を小さくすることができる。したがって、空間A1の埃等の異物が空間A2へ移動することを防止することができる。
このように、上述した第1の実施の形態ないし第3の実施の形態では、遊技者が直接操作する演出ボタン161とは別に、演出ボタン161の遊技者による演出操作を検出するためのタッチパネル10を遊技者が直接触れないように構成されていると共に、演出ボタン161および移動部材70がタッチパネル10に接触しないように構成されているので、遊技者による演出ボタン161の操作をタッチパネル10により検出する検出機構の耐久性を向上させることが可能になる。
10…タッチパネル、41…ボタン部、52…保持部、54…当接部、57…切欠き部、70…移動部材、80…固定部材、82…他端部、100…パチンコ遊技機、150…枠部材、161…演出ボタン、300…演出制御部、A1,A2…空間、R…入力領域

Claims (5)

  1. 遊技球による遊技の進行を制御する遊技制御部と、当該遊技制御部による制御に応じて当該遊技に伴う演出を制御する演出制御部と、を備える遊技機であって、
    遊技機本体に移動可能に取り付けられ、遊技者による押し下げ操作が行われると当該押し下げ操作が行われていない場合よりも当該遊技機本体の奥側に移動する演出用の操作部と、
    入力領域を含み、当該入力領域が有する静電容量の変化状態を検出し、検出結果を信号として前記演出制御部に出力するタッチパネルと、
    前記タッチパネルの前記入力領域に接触する部分を有し、当該タッチパネルに対して定まった位置に配設される導電性の固定部材と、
    前記タッチパネルの前記入力領域に接触しないように前記操作部に取り付けられ、遊技者による当該操作部の押し下げ操作に伴って当該遊技機本体の奥側に移動して前記固定部材を介して前記入力領域が有する静電容量を変化させる導電性の移動部材と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記固定部材が位置する切欠き穴を有し、前記操作部が位置する空間と前記タッチパネルが位置する空間とを互いに仕切る仕切り壁をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技者による前記操作部の押し下げ操作に伴って当該操作部が移動する方向に沿って前記タッチパネルの前記入力領域が延びるように当該タッチパネルを保持する保持部をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 前記移動部材は、遊技者による前記操作部の押し下げ操作に伴って移動する際に前記固定部材に対して非接触であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記仕切り壁は、遊技者による前記操作部の押し下げ操作に伴って移動する当該操作部を受ける受け部を含むことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
JP2009178162A 2009-07-30 2009-07-30 遊技機 Expired - Fee Related JP4881979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009178162A JP4881979B2 (ja) 2009-07-30 2009-07-30 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009178162A JP4881979B2 (ja) 2009-07-30 2009-07-30 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011030658A JP2011030658A (ja) 2011-02-17
JP4881979B2 true JP4881979B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=43760342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009178162A Expired - Fee Related JP4881979B2 (ja) 2009-07-30 2009-07-30 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4881979B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05135672A (ja) * 1991-11-08 1993-06-01 Matsushita Electric Works Ltd ノンタツチスイツチ装置
JP2005012253A (ja) * 2003-06-16 2005-01-13 Omron Corp 操作体検出スイッチ
JP4303059B2 (ja) * 2003-08-08 2009-07-29 株式会社東海理化電機製作所 操作スイッチ及び車両用エンジンの始動・停止システム
JP4286245B2 (ja) * 2005-09-28 2009-06-24 株式会社サンセイアールアンドディ 遊技機
JP2007280101A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Sharp Corp タッチパネル装置及び表示装置
JP2008109439A (ja) * 2006-10-26 2008-05-08 Nikon Corp 電子カメラ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011030658A (ja) 2011-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5544157B2 (ja) 遊技機
JP2010263938A (ja) 遊技機
JP5220784B2 (ja) 遊技機
JP5070241B2 (ja) 遊技機
JP2010246840A (ja) 遊技機
JP5548438B2 (ja) 遊技機
JP5254942B2 (ja) 遊技機
JP5220785B2 (ja) 遊技機
JP5271989B2 (ja) 遊技機
JP5001331B2 (ja) 遊技機
JP5647768B2 (ja) 遊技機
JP4881979B2 (ja) 遊技機
JP4977734B2 (ja) 遊技機
JP5059811B2 (ja) 遊技機
JP5011375B2 (ja) 遊技機
JP5059812B2 (ja) 遊技機
JP5011371B2 (ja) 遊技機
JP5271986B2 (ja) 遊技機
JP5001332B2 (ja) 遊技機
JP5618551B2 (ja) 遊技機
JP5976418B2 (ja) 遊技機
JP5383263B2 (ja) 遊技機
JP5450720B2 (ja) 遊技機
JP5856013B2 (ja) 遊技機
JP5548738B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141209

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees