JP5059812B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明は、遊技者による操作部の演出操作を検出するための検出機構の耐久性を向上させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
ここで、前記操作部161が押し下げられた際に当該操作部161が前記タッチパネル10に接触しないように当該操作部161を受ける受け部54をさらに備えることを特徴とすることができる。また、前記タッチパネル10を保持する保持部52をさらに備え、前記受け部54は、前記操作部161と前記保持部52との間に位置することを特徴とすることができる。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150と、を備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に装飾図柄により報知したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による予告演出を表示したりする。なお、画像表示部114としては、例えば液晶表示装置、EL表示装置、LEDドット表示装置または7セグ表示装置等による構成例が考えられる。
また、本実施の形態では、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110に対して可動に構成され、可動による各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで光による各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球は第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例や他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。この表示器130の詳細は後述する。
また、サブ基板として、演出を統括的に制御する後述の演出制御部300が構成された演出制御基板、画像および音による演出を制御する後述の画像/音響制御部310が構成された画像制御基板、および、各種のランプおよび可動役物115による演出を制御する後述のランプ制御部320が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤110の後面には、供給された24VのAC電源をDC電源に変換して各種の基板等に出力するスイッチング電源(不図示)が配設されている。
付言すると、払出球の払い出し制御を行う後述の払出制御部400が構成された払出制御基板と、払出制御基板により制御され、外部から補給された補給球を一時的に溜めておき、賞球の払い出しや貸し球の払い出しを行う払い出しユニット(不図示)と、が枠部材150に配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。なお、本実施の形態では、第1特別図柄表示器221および第2特別図柄表示器222は、7セグ表示装置で構成され、また、普通図柄表示器223は、LED表示装置で構成されている。
演出ボタン161は、演出用に遊技者が操作する部材であり、遊技者により押されると、ある程度の移動量(ストローク量)ないし距離S(図5ないし図7参照)をもって押し下げられる。
演出キー162は、その中央に1つの中央キーを配置し、また、中央キーの周囲に略同一形状の4つの周囲キーを配置して構成されている。遊技者は、4つの周囲キーを操作することにより、画像表示部114に表示されている複数の画像のいずれかを指示することが可能であり、また、中央キーを操作することにより、指示した画像を選択することが可能である。また、入力装置の形態としては、図示した演出ボタン161および演出キー162の他、レバーやダイヤル等、演出の内容等に応じて様々な入力形態を採用することができる。
このタッチパネル10は、接触による入力が可能な入力領域R(図4参照)を有するものであり、また、入力領域Rに遊技者が接触することが困難なように枠部材150に取り付けられる。タッチパネル10は、演出ボタン161が押されたことを検出すると、演出制御部300に検出信号を出力する。遊技者による演出ボタン161の操作を検出するための検出機構(検出構造)については、後述する。
なお、演出ボタン161は、遊技者による操作が行われる際に用いられる操作機構部の一例であり、タッチパネル10は、演出ボタン161の操作が行われたことを検出する操作検出部(検出手段)の一例である。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。前述したように、遊技制御部200、演出制御部300、画像/音響制御部310、ランプ制御部320、および払出制御部400各々は、遊技盤110の後面に配設されたメイン基板としての遊技制御基板、さらにはサブ基板としての演出制御基板、画像制御基板、ランプ制御基板、および払出制御基板において個別に構成されている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで突出傾斜して開状態を維持するラウンドを所定回数(例えば15回または2回)だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、が接続されている。
次に、演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際に、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157での発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
〔タッチパネルの構成および機能〕
図4は、本実施の形態に係るタッチパネル10を説明する図である。同図の(a)は、タッチパネル10の構成を示すブロック図であり、(b)は、タッチパネル10の操作パネル部20の縦断面図である。
同図の(a)に示すように、タッチパネル10は、遊技者が演出用に直接操作する操作パネル部20と、操作パネル部20での遊技者による操作内容を特定するための処理を行う処理部30とを備えている。
また、タッチパネル10の入力領域Rには、導電膜23により、入力領域Rから外方に延びる均一な電界E(図5ないし図7参照)が形成される。ここにいう電界Eとは、電荷が空間に存在することで生ずる電圧勾配をいう。
なお、操作パネル部20の基板21の四隅には、不図示の電極および不図示のセンサが配設される。そして、演出ボタン161による入力が行われると、入力領域Rにおける基板21の四隅から入力位置までの距離に比例した静電容量の変化が生じる。不図示のセンサは、このような静電容量を連続測定し、測定結果をタッチパネル10の処理部30に出力する。
なお、本実施の形態のタッチパネル10としては、低圧の電界を形成したパネルの表面電荷の変化を検知することで指が触れた位置を電気的に検出する静電容量方式によるものを用いている。また、本実施の形態のタッチパネル10の操作パネル部20は、コーティング膜24を有する構成を採用しているが、これを省略する構成も考えられる。
〔第1の実施の形態〕
図5は、第1の実施の形態に係るタッチパネル10と演出ボタン161との関係を説明する断面図である。同図の(a)は演出ボタン161が押し下げられていない状態を示し、(b)は演出ボタン161が押し下げられている状態を示している。なお、演出ボタン161は、遊技者による押し下げ操作が行われると、押し下げ操作が行われていない場合よりも奥側(同図の下側)に移動する。
図5の(a)に示すように、タッチパネル10および演出ボタン161は、枠部材150に取り付けられている。このタッチパネル10の構成は上述したとおりである。タッチパネル10は、入力領域Rが演出ボタン161側に位置するように枠部材150に取り付けられている。言い換えると、入力領域Rが演出ボタン161に覆われている。
すなわち、演出ボタン161は、外部に露出して遊技者が接触する表面である外面Hを有するボタン部41と、ボタン部41の外面Hよりもパチンコ遊技機100本体の奥側(同図の下側)に位置して円周面をなす周面部42と、を備えている。また、演出ボタン161は、周面部42の中間位置に形成されたフランジ部43と、ボタン部41とは反対側に位置する周面部42の端面44と、を備えている。また、演出ボタン161は、ボタン部41の外面Hとは反対側に位置する内面Nに形成されている取り付け部45を備えている。
この取り付け部45は、内面Nの略中央に位置している。そして、取り付け部45は、変化状態発生手段の一例としての導電部材70を演出ボタン161に取り付けて固定するためのものである。
より具体的に説明すると、導電部材70は、取り付け部45に取り付けられる一端部71と、一端部71とは反対側の端部である他端部72と、を有する。そして、導電部材70の他端部72は、一端部71よりもタッチパネル10の入力領域Rの近くに位置している。
すなわち、枠部材150は、演出ボタン161を収容するために形成された開口部51と、タッチパネル10を保持するための保持部52と、を備えている。また、枠部材150は、開口部51に隣接して位置し、内面により構成され、演出ボタン161のフランジ部43と当接する当接部53を備えている。また、枠部材150は、保持部52に隣接して位置し、演出ボタン161の端面44と当接する当接部(受け部の一例)54を備えている。また、枠部材150は、演出ボタン161の周面部42よりも小径であると共に、周面部42に隣接して円周形状に形成される壁部55を備えている。
このような構造を採用することで、演出ボタン161はタッチパネル10に非接触になり、遊技者による演出ボタン161の押し下げ操作に伴うタッチパネル10の破損を防止することが可能になる。なお、タッチパネル10に非接触の演出ボタン161が押し下げられたことを検出する作用については後述する。
さらに説明すると、図5の(a)に示す状態では、演出ボタン161の端面44と枠部材150の当接部54とは、互いに距離Sだけ離間している。また、同図の(b)に示す状態では、演出ボタン161のボタン部41が距離S押し下げられ、このため、演出ボタン161の端面44が枠部材150の当接部54と当接している。
このようなバネ60の付勢力によって、図5の(a)に示すように、演出ボタン161のフランジ部43と枠部材150の当接部53とが互いに当接する。この場合では、演出ボタン161のボタン部41は、枠部材150から突出している。
さらに説明すると、本実施の形態での演出ボタン161としては、安価な成形品を用いることができ、その取り付け作業は比較的容易である。その一方で、タッチパネル10は高価な電気部品であり、その取り付け作業は結線等もあり、困難である。
このような構成によって、遊技者による繰り返しの操作や想定を超えた入力によって演出ボタン161は破損し易いものの、タッチパネル10が破損してしまう可能性を低くすることが可能である。
タッチパネル10の導電膜23により、入力領域Rに演出ボタン161の方向に延びる電界Eが形成されている。この電界Eは、タッチパネル10と演出ボタン161との間に位置している。そして、電界Eは、遊技者による演出ボタン161の押し下げ操作に伴って、入力領域Rが有する静電容量が変化する。
このように、本実施の形態では、タッチパネル10の入力領域Rに接触しなくても、指Fによる演出ボタン161の押し下げ操作が行われたことを検出することが可能である。さらに説明すると、本実施の形態では、遊技者の指Fに起因する静電容量の変化を測定するものではない。したがって、遊技者が例えば手袋をした状態で演出ボタン161の押し下げ操作を行ったとしても、押し下げ操作が行われたことを検出することが可能である。
図6は、第2の実施の形態に係る演出ボタン161とタッチパネル10との関係を説明する断面図である。同図の(a)は演出ボタン161が押されていない状態を示し、(b)は演出ボタン161が押し下げられている状態を示している。なお、図6の(a)は、図5の(a)に対応するものであり、図6の(b)は、図5の(b)に対応するものである。また、本実施の形態の構成は、第1の実施の形態(図5参照)の構成と共通する部分を有することから、共通する部分には、同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
図6の(a)に示すように、本実施の形態に係る演出ボタン161は、第1の実施の形態の場合と異なり、取り付け部45(図5参照)を備えていない。また、本実施の形態では、第1の実施の形態における導電部材70の代わりに、バネ80の導電部82を備えている。この導電部82は、変化状態発生手段の一例である。
この導電部82と演出ボタン161との相対的な位置関係は、第1の実施の形態における導電部材70の他端部72と演出ボタン161との相対位置関係と同じである。すなわち、演出ボタン161が押し下げられないときには、バネ80の導電部82が、タッチパネル10の電界E内に位置しない。そして、遊技者により演出ボタン161が押し下げられると、導電部82が電界E内に位置し、これにより、導電部82は、入力領域Rが有する静電容量を変化させる。
したがって、本実施の形態でも、タッチパネル10の入力領域Rになんらかの部分が接触しなくても、演出ボタン161の押し下げ操作が行われたことを検出することが可能である。また、本実施の形態でも、遊技者が例えば手袋をした状態で演出ボタン161の押し下げ操作を行ったとしても、押し下げ操作が行われたことを検出することが可能である。
さらに説明すると、本実施の形態に係るバネ80には導電部82が一体に形成されているので、部品点数を減らすことができ、製造コストや管理コストを削減することが可能になる。
図7は、第3の実施の形態に係る演出ボタン161とタッチパネル10との関係を説明する断面図である。同図の(a)は演出ボタン161が押されていない状態を示し、(b)は演出ボタン161が押し下げられている状態を示している。なお、本実施の形態の構成は、第1の実施の形態または第2の実施の形態(図5または図6参照)の構成と共通する部分を有することから、共通する部分には、同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
図7の(a)に示すように、本実施の形態に係る演出ボタン161は、第2の実施の形態の場合と同じく、取り付け部45(図6参照)を備えていない。また、本実施の形態では、第1の実施の形態における導電部材70を備えておらず、また、第2の実施の形態におけるバネ80の導電部82も備えていない。
本実施の形態では、たわんだバネ60自体が静電容量を変化させることを利用して演出ボタン161の押し下げ操作が行われたことを検出する。このため、演出ボタン161のオン/オフを検出する検出機構の構成を簡素化することができる。
なお、ここにいうピッチとは、コイルばねの中心線を含む断面で、互いに隣り合うコイルの中心線に平行な材料断面の中心間距離をいう。
図8は、第4の実施の形態に係る演出ボタン161とタッチパネル10との関係を説明する断面図である。同図の(a)は演出ボタン161が押されていない状態を示し、(b)は演出ボタン161が押し下げられている状態を示している。なお、本実施の形態の構成は、第3の実施の形態(図7参照)の構成と共通する部分を有することから、共通する部分には、同じ符号を用い、その説明を省略することがある。
本実施の形態に係るバネ60は、第3の実施の形態の場合と異なり、不等ピッチが採用されている。ここにいう不等ピッチとは、圧縮コイルばねのバネ特性を非線形とするためなどのバネの均一でないピッチをいう。
そして、演出ボタン161の押し下げ操作が行われることで、バネ60は圧縮し、これにより、タッチパネル10に近い側のバネ60の部分は、ピッチP4になる(P4<P3)。このようにして、演出ボタン161の押し下げ操作が行われていない場合と押し下げ操作が行われていない場合との間で電界Eの変化状態が、第3の実施の形態の構成よりも大きくなる。このため、タッチパネル10により静電容量の変化を検出する検出精度を容易に向上させることが可能になる。
Claims (3)
- 遊技球による遊技の進行を制御する遊技制御部と、当該遊技制御部による制御に応じて当該遊技に伴う演出を制御する演出制御部と、を備える遊技機であって、
遊技機本体に移動可能に取り付けられ、遊技者による押し下げ操作が行われると当該押し下げ操作が行われていない場合よりも当該遊技機本体の奥側に移動する演出用の操作部と、
前記操作部に覆われる入力領域を有し、当該入力領域が有する静電容量の変化状態を検出し、検出結果を信号として前記演出制御部に出力するタッチパネルと、
遊技者による前記操作部の押し下げ操作に伴って前記タッチパネルの前記入力領域と非接触の状態で当該タッチパネルによる検出が可能な前記静電容量の変化状態を生じさせる変化状態発生手段と、
を備え、
前記変化状態発生手段は、前記操作部が前記タッチパネルから離間するように当該操作部を付勢する導電性のばね部材であることを特徴とする遊技機。 - 前記操作部が押し下げられた際に当該操作部が前記タッチパネルに接触しないように当該操作部を受ける受け部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記タッチパネルを保持する保持部をさらに備え、
前記受け部は、前記操作部と前記保持部との間に位置することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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