(第1実施例)
以下、本発明の実施形態を示す第1実施例について図面を用いて説明する。本発明の遊技機をパチンコ遊技機(以下、単に遊技機という)に適用した実施例を図1〜図7に示す。
図1は、本実施例の遊技機1の正面図である。図1に示すように、遊技機1の前面部は、本体枠2、中枠3、前面枠4、上皿部5、下皿部6、施錠装置9、遊技盤20等を備えている。なお、図1では遊技盤20の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
本体枠2は木製の板状体を略長方形の枠状に組立てたものであり、遊技機1の外枠を構成している。中枠3はプラスチック製であり、本体枠2の内側にはめ込まれて設置されており、外枠2に対して開閉可能に左端で軸支されている。中枠3は、上側2/3程度を占める枠体部と下側1/3程度を占める下板部とから構成されている。枠体部の前面側には遊技盤20と前面枠4とが重なるように設けられており、下板部の前面側には上皿部5と下皿部6が設けられている。下板部には、遊技球を遊技盤20に発射する発射手段を構成する発射装置ユニット(図示略)、遊技球を発射装置ユニットに供給する球送り装置(図示略)が設けられている。
前面枠4は、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端で開閉可能に支持されている。前面枠4はプラスチック製であり、奥側に配置される遊技盤20の盤面を視認可能にするために、円形状の開口部4aが形成されている。前面枠4の裏面には、開口部4aに対応したガラス板等の透明板を備える略長方形状の透明板枠(図示略)が装着されている。前面枠4における遊技盤20の周囲には、LED等のランプ類(図示略)が設けられている。これらのランプ類は、遊技効果を高めるためにゲーム進行に応じて点灯・消灯あるいは点滅する。
上皿部5は、前面枠4の下側に設けられ、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。上皿部5は、皿外縁部5aと、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口5bと、上皿部5の遊技球を下皿部6に排出する球抜きボタン5cとを備えている。皿外縁部5aの上面には、演出ボタン5dや球貸ボタン5e等が設けられている。
下皿部6は、上皿部5の下方に設けられている。下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から下皿部6に遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。下皿部6の左端には灰皿7が設けられている。下皿部6の右端には、遊技者が発射装置ユニット(図示略)を操作するための発射ハンドル8が設けられている。発射ハンドル8には、遊技者が触れていることを検出する接触検知手段としてのタッチスイッチ8aが設けられている。発射ハンドル8の左側面には、遊技者が操作して遊技球の発射を一時的に停止する発射停止スイッチ8bが配置されている。
施錠装置9は、中枠3の右端中央に設けられており、前面枠4を閉じた場合にこれを施錠するためのものである。
また、遊技機1には、遊技状態に応じた効果音等を発生させるためのスピーカ10a〜10dが設けられている。スピーカ10a〜10dは、遊技機1の上部に設けられた上部スピーカ10a、10bと遊技機1の下部に設けられた下部スピーカ10c、10dとからなる。さらに、遊技機1の左側には、プリペイドカードユニット13(CRユニット)が装着されている。
次に、本実施例の遊技盤20の表面構造について説明する。図2は遊技盤20の正面図である。遊技盤20は、略長方形の木製の板状体であって中枠3に着脱可能に取り付けられているとともに、裏機構盤(図示略)によりその背面側が覆われている。
図2に示すように、遊技盤20には、遊技盤20の表面に設けられた外レール22と内レール23とにより略円形状の遊技領域21が形成されている。遊技領域21内には、第1演出表示装置24、第2演出表示装置25、普通図柄作動ゲート27、始動口28、大入賞装置(特別電動役物)33、左入賞口34、35、右入賞口36、37、第1装飾装置50、第2装飾装置60等の遊技装置が配設されている。なお、図示を省略しているが、遊技領域21には各遊技装置との位置バランスを考慮して多数の障害釘が配設されている。
第1演出表示装置24は遊技領域21の略中央部に配置され、その上方に第2演出表示装置25が設けられている。大入賞装置33は遊技領域21における第1演出表示装置24の下方に配置されている。第1装飾装置50は遊技領域21における大入賞装置33の左側に配置され、第2装飾装置60は遊技領域21における大入賞装置33の右側に配置されており、装飾装置50、60はいわゆるサイド飾りを構成している。また、第1装飾装置50には左入賞口34、35がユニット化されており、第2装飾装置60には右入賞口36、37がユニット化されている。
図2に示すように、第1演出表示装置24は遊技領域21の略中央部に配置されており、第1演出表示装置24の上方に第2演出表示装置25が配置されている。これらの演出表示装置24、25は、遊技の進行に応じて種々の演出表示が可能な表示領域を有する表示装置である。本実施例では、第1演出表示装置24と第2演出表示装置25で画面表示サイズが異なっており、第1演出表示装置24として8インチの液晶表示装置を用い、第2演出表示装置25として5.6インチの液晶表示装置を用いている。第1演出表示装置24では、主として、識別情報としての特別図柄(疑似特別図柄)の変動表示に係る演出表示が行われ、第2演出表示装置25では、主として、第1演出表示装置24における特別図柄(疑似特別図柄)の変動表示に付随して行われる演出用キャラクタ表示や演出用メッセージ表示といった種々の演出表示が行われる。
普通図柄作動ゲート27は、第1演出表示装置24の左側に設けられている。普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技球の通過を検知する普通図柄作動ゲート検知スイッチ27sが設けられている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過することで、普通図柄が変動開始する。
始動口28は、第1演出表示装置24の中央位置の下方に設けられている。始動口28は、2つの入球口28a、28bが上下方向に並んで配置されている。上側始動口28a(上始動口)は常時開口しており、下側始動口28b(下始動口)はいわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部28cが開閉するように形成されている。普通図柄が当り図柄の組合せで停止表示された場合には、翼片部28cが開いて下側始動口28bが開放される。つまり、下側始動口28bは普通電動役物として機能する。
始動口28の内部には、遊技球の入球を検知する始動口入球検知スイッチ28s(図4参照)と、翼片部28cを作動させるための始動口ソレノイド(図示略)とが備えられている。この一対の翼片部28cが左右に開いた場合には、下側始動口28bは遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部28cが立設された場合には、下側始動口28bは遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。遊技球が始動口28に入球することで、後述の特別図柄が変動開始する。
大入賞装置33は、始動口28の下方に配設されている。ここで、大入賞装置33は、帯状に開口された大入賞口33aと、この大入賞口33aを開放・閉鎖する開閉板33bと、この開閉板33bを開閉するための大入賞口ソレノイド(図示略)と、遊技球の入球を検知する入球検知スイッチ(図示略)とから主に構成されている。
大入賞装置33の左斜め上方には、左入賞口34、35が設けられている。これらの内部には、それぞれ左入賞口入球検知スイッチ(図示略)が設けられている。大入賞装置33の右斜め上方には、右入賞口36、37が設けられている。これらの内部には、右入賞口入球検知スイッチ(図示略)が設けられている。
図3(a)は第1装飾部材50の正面図であり、図3(b)は第2装飾部材60の正面図である。図3(a)に示すように、第1装飾部材50には、特図保留表示部52と、普図保留表示部53と、普通図柄表示部56が設けられている。
特図保留表示部52は、特別図柄変動中に始動口28に入球した遊技球の数を最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能として特別図柄保留数を表示するものである。特別図柄保留数は、次回の特別図柄当否判定が行われ特別図柄の変動表示が開始する毎に未始動回数(保留数)が消化され、特別図柄保留数が1個ずつ減少する。普図保留表示部53は、普通図柄変動中に普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球の数を最大保留数(本実施例では4個)まで保留可能として普通図柄保留数を表示するものである。次回の普通図柄当否判定が行われ普通図柄の変動表示が開始する毎に未始動回数(保留数)が消化され、普通図柄保留数が1個ずつ減少する。
普通図柄表示部56は1個のLEDから構成されており、このLEDにより普通図柄の表示が行われる。普通図柄表示部56を構成するLEDは、点灯および消灯が可能となっており、本実施例では当り表示を点灯、外れ表示を消灯、変動表示を点灯と消灯の繰り返しである点滅で、それぞれ行うものとしている。遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に行われる普通図柄当否判定で当りと判定された場合には、普通図柄表示部56で停止表示される普通図柄が当り普通図柄の表示態様(点灯)に決定され、普通図柄当否判定で外れと判定された場合には、普通図柄表示部56で停止表示される普通図柄は外れ図柄の表示態様(消灯)に決定される。
普通図柄表示部56では、普通図柄作動ゲート27を遊技球が通過することにより普通図柄が変動開始し、所定時間経過後に普通図柄が当り普通図柄の表示態様あるいは外れ普通図柄の表示態様で停止表示される。そして、普通図柄が予め設定された当り普通図柄の表示態様で停止表示すると、下側始動口(普通電動役物)28bが所定時間(例えば0.1秒)だけ開放される。
本実施例では、普通図柄当否判定用乱数が用意されており、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過した際に、下側始動口(普通電動役物)28bを作動させるか否かの普通図柄当否判定に用いられる。普通図柄当否判定用乱数には、予め当り値が設定されており、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過したタイミングで取得された普通図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に当りと判定される。そして、当りと判定された場合には、普通図柄表示部56で停止表示される普通図柄は、上記当り普通図柄の表示態様に決定される。一方、外れと判定された場合には、普通図柄表示部56で停止表示される普通図柄は外れ普通図柄の表示態様に決定される。なお、普通図柄当否判定および普通図柄の停止図柄の決定は、後述の主制御基板200のCPUによって行われる。
図3(b)に示すように、第2装飾部材60には特別図柄表示部62が設けられている。本実施例の識別情報としての特別図柄は、特別図柄表示部62で表示される本特別図柄(以下、「本図柄」ともいう。)と第1演出表示装置24で表示される疑似特別図柄(以下、「疑似図柄」ともいう。)とからなる。疑似図柄については後述する。
特別図柄表示部62は、7個のLED62a〜62gから構成されており、これらのLED62a〜62gにより本図柄が表示される。特別図柄表示部62を構成する各LED62a〜62gは、点灯および消灯が可能となっており、これら各LED62a〜62gの点灯および消灯の組合せにより本図柄の複数の表示態様を表示できる。7個のLED62a〜62gで表示される本図柄の組合わせのうち、特定の組合せが当り特別図柄(大当り図柄)の組合せとして設定されており、当り特別図柄以外の組合せが外れ特別図柄(外れ図柄)と設定されている。本実施例では、本図柄の変動表示を各LED62a〜62gが点灯と消灯を繰り返す点滅表示で行うものとしている。
特別図柄表示部62では、始動口28を遊技球が通過することにより本図柄が変動開始し、所定時間経過後に本図柄が当り図柄の組合せあるいは外れ図柄の組合せで停止表示される。本実施例では、特別図柄当否判定用乱数が用意されている。特別図柄当否判定用乱数は、遊技球が始動口28に入球した際に、条件装置を作動させるか否かの特別図柄当否判定に用いられる。具体的には、特別図柄当否判定用乱数には、予め当否判定用の当り値が設定されており、遊技球が始動口28に入球したタイミングで取得された特別図柄当否判定用乱数が当り値と一致する場合に当りと判定される。そして、当りと判定された場合には、特別図柄表示部62で停止表示される本図柄は、上記当り図柄の組合せのいずれかに決定される。一方、外れと判定された場合には、特別図柄表示部62で停止表示される本図柄は、上記外れ図柄の組合せに決定される。特別図柄当否判定、本図柄の変動態様の決定、本図柄の停止図柄の決定は、後述の主制御基板200のCPUによって行われるように構成されている。
特別図柄表示部62で表示された本図柄の組合せが当り特別図柄の組合せであった場合には、主制御基板200のCPUは遊技者に相対的に有利な特別遊技状態を発生させる。特別遊技状態は、大入賞装置33を作動させることで、大入賞口33aへの遊技球の入球に関して遊技者に利益を付与するものである。特別遊技状態の発生により、大入賞装置(特別電動役物)33および条件装置が作動する。ここで、条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。具体的には、条件装置は、後述の主制御基板200のCPUを主体として構成され、本図柄が大当り図柄で停止表示することで作動を開始し、役物連続作動装置を作動させるものである。また、役物連続作動装置とは、後述の主制御基板200のCPUを主体として構成され、大入賞装置33を連続して作動させ、大入賞口33aを連続して開放状態とする装置である。役物連続作動装置の作動開始により、大入賞口33aが連続して開放する特別遊技状態が開始される。
大入賞装置33の作動開始(特別遊技状態の開始)により、大入賞口33aが開放して遊技球受入状態となる。この遊技球受入状態は、所定の終了条件成立により終了し、開放していた大入賞口33aが閉鎖状態となる。所定の終了条件として、遊技球受入状態の開始後における大入賞口33aの開放時間が所定時間(本実施例では30秒)に達したとき、もしくは遊技球受入状態の開始後、大入賞口33aに入球した遊技球数が所定数(本実施例では10個)に達したときとすることができる。
この遊技球受入状態の開始から終了までを1ラウンドとした場合、上述の役物連続作動装置は、所定ラウンドが終了したときに作動終了する。大入賞装置33では、遊技球受入状態が終了してから所定時間(例えば0.5秒)が経過した後に、大入賞口33aが開放して再び遊技球受入状態となり、次のラウンドが開始する。このような開始から終了までを1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では15ラウンド)が終了して役物連続作動装置の作動が終了するまで繰り返し継続される。
次に、第1演出表示装置24で表示される疑似図柄について説明する。第1演出表示装置24の画面には、右図柄が表示される右図柄表示領域、中図柄が表示される中図柄表示領域、左図柄が表示される左図柄表示領域からなる3つの図柄表示領域が設けられている。各図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向(縦方向)に図柄変動方向が設定されている。各図柄表示領域は、「1」〜「9」からなる図柄をそれぞれ表示可能となっている。疑似図柄は、上記本図柄の変動表示開始により変動表示を開始する。そして、本図柄の停止表示に連動して、疑似図柄は停止表示される本図柄に応じた図柄で停止表示される。
停止表示される疑似図柄のうち、3桁同一図柄の組合せが本図柄の大当り図柄に対応する大当り図柄であり、それら以外の図柄の組合せが本図柄の外れ図柄に対応する外れ図柄である。疑似図柄の変動態様および停止図柄の決定は、主制御基板200のCPUから送信されるコマンドに基づいてサブ制御基板260のCPUによって行われるように構成されている。
次に、本実施例の遊技機1の電子制御装置について、図4に基づいて説明する。図4は、電子制御装置の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、電子制御装置は、主制御基板200と、その主制御基板200に接続された副制御基板230、260、280、281とを含んで構成されている。副制御基板は、払出制御基板(賞球制御基板)230、サブ制御基板260及び2つの演出表示制御基板280、281から構成される。
主制御基板200は、遊技の進行を司る主制御手段を構成するものであり、各副制御基板230、260に処理内容を指示する指令信号(コマンドデータ)を送信し、各副制御基板230、260、280、281は指令信号に基づいて各種制御を行うように構成されている。
例えば、主制御基板200から払出制御基板230には、賞球払出を指示する賞球指示信号、遊技開始許可を指示する遊技開始許可信号、各種発射制御コマンド等のコマンドが送信される。各種発射制御コマンドには、球送り許可・禁止、発射許可・禁止、遊技開始許可等が含まれている。また、主制御基板200からサブ制御基板260には、各種ランプ制御コマンド及び各種音声制御コマンドが送信される。主制御基板200から演出表示制御基板280、281には、サブ制御基板260を介して、特別図柄(疑似図柄)の表示制御を指示する各種図柄制御制御コマンドが送信される。サブ制御基板260から2つの演出表示制御基板280、281には、演出表示制御を指示する各種演出表示制御コマンドが同時に送信される。
各制御基板200、230、260、280、281には、主電源129と接続された電源受電基板128から電源基板127と電源中継基板121とを介して電源が供給されている。また、電源立上げ時には、システムリセット信号が電源基板127および電源中継基板121を介して各制御基板200、230、260、280、281に送信される。なお、本実施例の遊技機1は、電源断時に主制御基板200及び払出制御基板230に作動電圧を供給する図示しないバックアップ電源部(図示略)を備えており、電源断時にも主制御基板200及び払出制御基板230のRAMデータが保持される。
主制御基板200のCPUは、CPUコア、内蔵RAM(以下、単にRAMともいう)、内蔵ROM(以下、単にROMともいう)等を備えており、ROMに格納された制御プログラムにより、RAMをワークエリアとして遊技機1全体の作動制御(遊技の基本進行制御)を司る。また、主制御基板200は、CPUが主体となって、ROMに格納された当否判定プログラムにより特別図柄の当否判定を行う当否判定手段を構成している。なお、本実施例の主制御基板200のCPUの制御周期は4msに設定されている。
主制御基板200には、盤用外部端子基板201、始動口入賞検知スイッチ28s、普通図柄作動ゲート検知スイッチ27s、盤面中継基板210及び遊技枠中継基板220が接続されている。盤面中継基板210は、遊技盤20面に設けられた表示装置やスイッチ等と主制御基板200との間で、表示制御信号やスイッチ信号等を中継するものである。遊技枠中継基板220は、主に中枠3に設けられた各種スイッチ等と主制御基板200との間で、スイッチ信号等を中継するものである。始動口入賞検知スイッチ28sは、始動口28に遊技球が入球したことを検知するものである。普通図柄作動ゲート検知スイッチ27sは、普通図柄作動ゲート26を遊技球が通過したことを検知するものである。
次に、払出制御基板230について説明する。払出制御基板230は、主制御基板200のCPUと同様の構成を有するCPUを備えている。払出制御基板230には、枠用外部端子基板122、スイッチ中継端子基板231、CR接続基板234、発射制御基板250等が接続されている。スイッチ中継端子基板231には、賞球タンク105内の遊技球の球切れを検知するタンク球切れスイッチ232、下皿部6の下受け皿の満タン状態を検知する下皿満タンスイッチ233が接続されている。
次に、サブ制御基板260を図5に基づいて説明する。図5は、サブ制御基板260とこれに接続された各種遊技装置を示すブロック図である。サブ制御基板260には、CPU、ROM、RAM、入出力ポート等を有する演算回路構成要素(図示略)とサウンドジェネレータ(図示略)が設けられており、入出力ポートにおいて主制御基板200に接続されている。
図5に示すように、サブ制御基板260には、装飾駆動基板261、アンプ基板263、演出表示制御基板280、281、演出ボタン5d等が接続されている。なお、サブ制御基板260が本発明の演出制御手段に相当し、演出表示制御基板280、281が本発明の演出装置制御手段に相当し、演出表示装置24、25が本発明の演出装置に相当している。
装飾駆動基板261には、各種ランプ類の駆動回路が設けられ、各種盤面LED基板や各種遊技枠LED基板等の各種LED基板262(ランプ装置)が接続されている。各種LED基板262は遊技効果を高めるためのLED基板であり、これらのランプ類はゲームの進行に対応して点灯・消灯又は点滅し、遊技効果を高めている。また、アンプ基板263にはスピーカ10a〜10d(効果音出力装置)および音量スイッチ基板264が接続されている。スピーカ10a〜10dからは、遊技の進行に対応して各種サウンド、音声等の効果音が出力される。音量スイッチ基板264には、スピーカ10a〜10dの出力音量の設定を行うための音量スイッチが設けられている。
サブ制御基板260のCPUは、主制御基板200や演出ボタン5dからの各種指令(演出パターン指定コマンドの受信)に基づいて、各種LED基板262のLEDの点灯・点滅パターンの選択・実行処理や、スピーカ10a〜10dから出力される効果音データの選択・出力処理や、演出表示装置24、25での演出表示のパターンの選択・実行処理等を行う。
サブ制御基板260に接続された2つの演出表示制御基板280、281には、それぞれCPU、RAM、ROM、入出力ポート、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等を有する演算回路構成要素(図示略)が設けられている。第1演出表示制御基板280は、CPUがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして第1演出表示装置24の表示制御を行うように構成されている。同様に、第2演出表示制御基板281は、CPUがROMに格納された制御プログラムに従ってRAMをワークエリアとして第2演出表示装置25の表示制御を行うように構成されている。このため、第1演出表示装置24と第2演出表示装置25は異なる制御系統で制御される演出装置として構成される。
本発明の操作手段の一態様である演出ボタン5dは、上皿部5の皿外縁部5aの上面に出没可能な状態で突出して設けられるもので、遊技者が押圧操作することで、演出表示装置24、25における演出図柄の変更等のように演出に変化を与えることができるように構成されている。なお、演出ボタン5dへの押圧を解くことで、演出ボタン5dは図示しない付勢部材(例えばバネ部材)により上方に付勢され、上皿部5の皿外縁部5aの上面に突出した状態となる。
本実施例では、演出表示装置24、25を用いて行われる種々の演出のうち、一又は複数の演出において、その実行期間内に、演出ボタン5dの操作に基づく演出を発生させることが可能なボタン演出期間を予め設定してある。このボタン演出期間に対応して、演出ボタン5dには、その操作が有効になる期間が予め設定されており、その有効期間内に操作された場合にのみ、演出に変化を与えることができる。演出ボタン5dの有効期間(ボタン演出期間)は、任意に設定でき、例えば、特別図柄の変動表示中の所定期間内や、大当り遊技における所定のラウンド遊技中の所定期間内に設定することができる。
次に、本実施例の遊技機1の演出表示制御処理について図6、図7に基づいて説明する。図6はサブ制御基板260のCPUがROMに格納された制御プログラムにしたがって行う演出表示制御処理の流れを示すフローチャートである。図7は演出表示制御基板280、281のCPUがROMに格納された制御プログラムにしたがって行う演出表示制御処理の流れを示すフローチャートである。ここでは、サブ制御基板260のCPU(以下、単にサブ制御基板260とする)による演出表示制御処理(図6)とこれに対応する演出表示制御基板280、281の各々CPU(以下、単に演出表示制御基板280、281とする)による演出表示制御処理(図7)を関連づけて説明する。
サブ制御基板260は、図6に示すように、主制御基板200から演出パターン指定コマンドを受信したか否かを判定する(S100)。演出パターン指定コマンドは、本図柄の変動パターン(本図柄の変動時間)に対応する疑似図柄の演出パターンを指定するコマンドであり、特別図柄表示部62における本図柄の変動表示開始時に、主制御基板200のCPU(以下、単に主制御基板200とする)がサブ制御基板260に対して送信するものである。
この結果、演出パターン指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S100:NO)、演出パターン指定コマンドを受信するまで待機状態となる。そして、演出パターン指定コマンドを受信したと判定された場合には(S100:YES)、特別図柄停止情報指定コマンドを受信したか否かを判定する(S101)。特別図柄停止情報指定コマンドは、本図柄の停止図柄(当り図柄、外れ図柄)を指定するコマンドである。
この結果、特別図柄停止情報指定コマンドを受信していないと判定された場合には(S101:NO)、特別図柄停止情報指定コマンドを受信するまで待機状態となる。そして、特別図柄停止情報指定コマンドを受信したと判定された場合には(S101:YES)、特別図柄停止情報指定コマンドで指定された特別図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する(102)。
この結果、特別図柄の停止図柄が大当り図柄であると判定された場合には(S102:YES)、疑似図柄の停止図柄を当り図柄に設定し(S103)、特別図柄の停止図柄が大当り図柄でないと判定された場合には(S102:NO)、疑似図柄の停止図柄を外れ図柄に設定する(S104)。そして、演出パターン指定コマンドと停止図柄指定コマンドを演出表示制御基板280、281に送信する(S105)。なお、S105で送信される演出パターン指定コマンドは、S100で主制御基板200から受信した演出パターン指定コマンドをそのまま送信する構成、あるいは主制御基板200から受信した演出パターン指定コマンドに基づいてサブ制御基板260が別途演出パターン指定コマンドを作成し、この作成したコマンドを送信する構成の何れかを採用することができる。また、S105で送信される停止図柄指定コマンドは、S103、104で決定した疑似図柄の停止図柄の種類を指定するためのコマンドである。
演出表示制御基板280、281は、図7に示すように、サブ制御基板260から演出パターン指定コマンドと停止図柄指定コマンドを受信した場合に(S200)、演出表示装置24、25で演出表示を開始させる(S201)。第1演出表示装置24では疑似図柄の変動表示を開始させ、第2演出表示装置25ではキャラクタ等の演出図柄の表示を行う。なお、演出表示装置24、25で行われる演出表示(疑似図柄の変動表示、演出図柄の表示)の態様(演出表示パターン)は、演出パターン指定コマンドにより特定される。
次に、サブ制御基板260は、図6に示すように、受信した演出パターン指定コマンドで特定される演出表示パターンにボタン演出が含まれるか否かを判定する(S106)。ボタン演出は、遊技者が演出ボタン5dを操作した場合に演出表示装置24、25で行われている演出表示に変化を与えることが可能な演出のことである。ボタン演出の有無は、S100で主制御基板200から受信した演出パターン指定コマンドに基づいて判定することができる。
S106の判定処理の結果、ボタン演出が含まれないと判定された場合には(S106:NO)、S113の処理に移行する。一方、ボタン演出が含まれると判定された場合には(S106:YES)、演出ボタン5dを有効化するタイミングである否かを判定する(S107)。上述のように、演出期間の中で演出ボタン5dが有効になる有効期間が予め設定されており、S107では演出の進行に伴って演出ボタン5dの有効期間を開始するタイミングになったか否かを判定する。サブ制御基板260は、演出表示装置24、25でボタン演出を開始する時点より若干早い時点で演出ボタン5dの有効期間を開始するタイミングになったと判断する。
S107の判定処理の結果、演出ボタン5dを有効化するタイミングでないと判定された場合には(S107:NO)、演出ボタン5dを有効化するタイミングになるまで待機状態となる。一方、演出ボタン5dを有効化するタイミングであると判定された場合には(S107:YES)、演出ボタンの有効期間開始を指示する演出ボタン有効化コマンド(操作手段有効化信号)を第1演出表示制御基板280と第2演出表示制御基板281に同時に送信する(S108)。
第1演出表示制御基板280と第2演出表示制御基板281では、図7に示すように、演出ボタン有効化コマンド(操作手段有効化信号)を受信するまで待機し(S203)、演出ボタン有効化コマンドを受信した場合に(S203:YES)、演出ボタン有効フラグをセットする(S204)。演出ボタン有効フラグは、遊技者による演出ボタン5dの操作が有効となったことを示すフラグであり、演出表示制御基板280、281のRAMの所定アドレスに設定されている。演出ボタン有効フラグがセットされる(オンになる)ことで、演出ボタン5dの有効期間が開始される。2つの演出表示制御基板280、281は演出ボタン有効化コマンドを同時に受信するので、同時に演出ボタン5dの有効期間が開始することとなる。また、演出ボタン有効化コマンドは、演出表示装置24、25でボタン演出を開始する時点より若干早い時点で送信されるので、演出表示制御基板280、281はボタン演出に必要な処理、具体的には、演出ボタン5dの操作に基づき演出表示装置24、25に表示するボタン演出用図柄データの読み出し(ボタン演出用図柄データ準備処理)を前もって行うことができる。
そして、演出ボタン5dが有効になった旨を遊技者に報知し(S205)、ボタン演出用図柄の表示を行う(S206)。例えば、第2演出表示装置25の表示領域に演出ボタン5dの意匠を模した図柄(ボタン図柄)を表示することで演出ボタン有効化の報知を行うことができ、さらにボタン演出用図柄として所定のキャラクタと吹出しを表示することができる。
次に、サブ制御基板260は、図6に示すように、演出ボタン5dの操作信号を受信したか否か、つまり遊技者が演出ボタン5dを操作したか否かを判定する(S109)。この結果、演出ボタン5dの操作信号を受信していないと判定された場合には(S109:NO)、S111の処理に移行する。一方、演出ボタン5dの操作信号を受信したと判定された場合には(S109:YES)、ボタン演出を行うことを指示するボタン演出指定コマンド(操作受付信号)を演出制御基板280、281に送信する(S110)。
演出制御基板280、281では、図7に示すように、ボタン演出指定コマンドを受信しない場合には(S207:NO)、S209に移行し、ボタン演出指定コマンドを受信した場合には(S207:YES)、ボタン演出用図柄を変動させる(S208)。ボタン演出用図柄の変動として、例えばS206で表示したキャラクタの吹出しの中に所定のセリフを表示させることができる。
次に、サブ制御基板260は、演出ボタン5dを無効化するタイミングであるか否かを判定する(S111)。演出ボタン5dを無効化するタイミングは、演出の進行に伴ってサブ制御基板260により決定される。例えば、演出ボタン5dが所定回数(1回または複数回)操作された場合、あるいは演出ボタン5dが操作されず所定時間経過した場合(ボタン演出期間が終了した場合)とすることができる。サブ制御基板260は、演出表示装置24、25でボタン演出を終了する時点より若干早い時点で演出ボタン5dの有効期間を終了するタイミングになったと判断する。
S111の判定処理の結果、演出ボタン5dを無効化するタイミングでないと判定された場合には(S111:NO)、S109に戻る。一方、演出ボタン5dを無効化するタイミングであると判定された場合には(S111:YES)、演出ボタンの有効期間終了(ボタン演出期間終了)を指示する演出ボタン無効化コマンド(操作手段無効化信号)を第1演出表示制御基板280と第2演出表示制御基板281に同時に送信する(S112)。なお、演出ボタン有効期間内(ボタン演出期間内)に演出ボタン5dが1回操作されることで演出ボタン5dを無効化する場合には、S110で送信するボタン演出指定コマンドを演出ボタン無効化コマンドと兼用することができ、S111とS112の処理が不要となる。また、演出ボタン有効期間内(ボタン演出期間内)に演出ボタン5dが複数回(例えば5回)操作されることで演出ボタン5dを無効化する場合には、その複数回の操作のうち最終回の操作に対応してS110で送信されるボタン演出指定コマンドを、演出ボタン無効化コマンドと兼用することができ、このような場合にもS111とS112の処理が不要となる。
次に、演出表示制御基板280、281では、図7に示すように、演出ボタン無効化コマンド(操作手段無効化信号)を受信しない場合には(S209:NO)、S207の処理に戻り、演出ボタン無効化コマンドを受信した場合には(S209:YES)、演出ボタン有効フラグをクリアする(S210)。演出ボタン無効化コマンドは、演出表示装置24、25でボタン演出を終了する時点より若干早い時点で送信されるので、演出表示制御基板280、281はボタン演出終了に必要な処理を前もって行うことができる。
演出ボタン有効フラグがクリアされる(オフになる)ことで、演出ボタン5dの有効期間が終了される。2つの演出表示制御基板280、281は演出ボタン無効化コマンドを同時に受信するので、同時に演出ボタン5dの有効期間が終了することとなる。なお、上述のように図6のS110で送信されるボタン演出指定コマンドを演出ボタン無効化コマンドと兼用する場合には、S209の処理が不要となる。そして、演出ボタン5dの有効期間終了に伴い、S206で表示開始したボタン演出用図柄を消去する(S211)。
次に、サブ制御基板260は、図6に示すように、主制御基板200が演出の停止を指示するために送信する演出停止コマンドを受信したか否かを判定する(S113)。この結果、演出停止コマンドを受信していないと判定された場合には(S113:NO)、演出停止コマンドを受信するまで待機状態となる。一方、演出停止コマンドを受信したと判定された場合には(S113:YES)、演出停止コマンドを演出表示制御基板280、281に送信し(S114)、演出表示制御処理を終了する。S114で送信する演出停止コマンドは、S113で主制御基板200から受信した演出停止コマンドをそのまま送信すればよい。
演出表示制御基板280、281は、図7に示すように、演出停止コマンドを受信した場合に(S212)、図柄変動表示を終了し(S213)、演出表示制御処理を終了する。
なお、本実施例では、演出表示装置24、25における演出表示の進行に合わせて、各種LED基板262に実装されるLEDの点灯・点滅や、スピーカ10a〜10dからの各種効果音の出力が行われる。また、上記したボタン演出(ボタン図柄の表示、ボタン演出用図柄の表示、演出ボタン5dの操作に基づくボタン演出用図柄の変動表示)の実行に合わせて、各種LED基板262に実装されるLEDの点灯・点滅や、スピーカ10a〜10dからの各種効果音の出力が行われる。
以上説明したように、サブ制御基板260が2つの演出表示制御基板280、281に対し、演出ボタン有効期間開始時に演出ボタン有効化コマンド(操作手段有効化信号)を送信し、演出ボタン有効期間終了時に演出ボタン無効化コマンド(操作手段無効化信号)を送信することで、2つの演出表示制御基板280、281で演出ボタン5dの有効期間を一致させることができる。これにより、演出ボタン5dの操作が一方の演出表示装置の演出に反映され、他方の演出表示装置の演出に反映されないといった不具合を防ぐことができる。したがって、制御系統が異なる2つの演出表示装置24、25において、演出ボタン5dの操作を確実に反映させることができ、個々の演出表示装置24、25で行われる演出の整合性を保つことができる。
また、本実施例の構成によれば、演出ボタン5dの有効期間をサブ制御基板260で一元管理することができ、個々の演出表示制御基板280、281では演出ボタン5dの有効期間を管理する必要がない。このため、個々の演出表示制御基板280、281で演出ボタン5dの有効期間を管理する構成に比べ、演出表示制御基板280、281の処理負担を軽減できる。
また、本実施例では、上述した通り、各種LED基板262に実装されるLEDの点灯・点滅制御(ランプ演出制御)や、スピーカ10a〜10dからの各種効果音の出力制御(音演出制御)をサブ制御基板260で行い、このサブ制御基板260に接続される演出表示制御基板280、281で演出表示装置24、25の表示制御を行うこととし、演出ボタン5dの有効期間をサブ制御基板260で一元管理する構成としている。このため、互いに制御系統が異なる2つの演出表示装置24、25におけるボタン演出表示の整合性を保つことができるのはもちろんのこと、このボタン演出表示と、各種LED基板262によるランプ演出およびスピーカ10a〜10dによる音演出との整合性も保つことができる。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について説明する。以下、上記第1実施例と異なる部分についてのみ説明する。
図8は、本第2実施例の遊技機1の盤面構成を示す正面図であり、図9は、本第2実施例のサブ制御基板260とこれに接続された各種遊技装置を示すブロック図である。図8、図9に示すように、本第2実施例の遊技機1では、演出表示装置24とこれを駆動制御する演出表示制御基板280が1つずつ設けられている。
本第2実施例では、演出ボタン5dが操作された際に行われるボタン演出として、演出表示装置24を用いた図柄演出、各種LED基板262を用いたランプ演出、スピーカ10a〜10dからの効果音出力を用いた音演出に変化を与えることが行われる。演出表示装置24の図柄演出は演出表示制御基板280により制御され、各種LED基板262のランプ演出およびスピーカ10a〜10dの音声演出はサブ制御基板260により制御される。つまり、演出表示装置24と、各種LED基板262およびスピーカ10a〜10dは、それぞれ異なる制御系統の演出装置となる。なお、サブ制御基板260が本発明の第1演出装置制御手段に相当し、スピーカ10a〜10dと各種LED基板262が第1演出装置に相当し、演出表示制御基板280が本発明の第2演出装置制御手段に相当し、演出表示装置24が第2演出装置に相当している。
本第2実施例の構成においても、サブ制御基板260から演出表示制御基板280に対して、演出ボタン有効期間開始時に演出ボタン有効化コマンド(操作手段有効化信号)を送信し、演出ボタン有効期間終了時に演出ボタン無効化コマンド(操作手段無効化信号)を送信することで、サブ制御基板260と演出表示制御基板280との間で演出ボタン5dの有効期間を一致させることができる。これにより、演出ボタン5dの操作が制御系統が異なる一方の演出装置の演出に反映され、他方の演出装置の演出に反映されないといった不具合を防ぐことができ、個々の演出装置24、262、10a〜10dを用いて行われる演出(図柄演出、ランプ演出、音演出)の整合性を保つことができる。
(他の実施形態)
本発明は、制御系統が異なる複数の演出装置を備える遊技機であれば適用可能であり、上記各実施例の構成に限定されることなく、種々の態様に適用可能である。
例えば、上記第1実施例では、演出制御手段(サブ制御基板260)に同じ種類の演出装置(演出表示装置24、25)を駆動制御する演出装置制御手段(演出表示制御基板280、281)が接続された例について説明したが、これに限らず、演出制御手段(サブ制御基板260)に接続される複数の演出装置制御手段は、種類が異なる演出装置(例えば演出表示装置と可動役物装置、演出表示装置と効果音出力装置(スピーカ)、演出表示装置とランプ装置等)を制御するように構成してもよい。
また、上記第1実施例では、演出制御手段(サブ制御基板260)に演出装置制御手段(演出表示制御基板280、281)が2つ接続された例について説明したが、本発明は演出制御手段に3以上の演出装置制御手段が接続された場合にも適用可能である。この場合には、演出制御手段(サブ制御基板260)から3以上の演出装置制御手段に対し、同時に演出ボタン有効化コマンドと演出ボタン無効化コマンドを送信するようにすればよい。なお、演出制御手段(サブ制御基板)に3以上の演出装置制御手段が接続される例として、例えば、演出制御手段によりランプ演出制御を行う場合には、その演出制御手段の直下に、遊技盤20の表面(遊技盤面)に設けられる可動役物の駆動制御を行う役物演出制御手段、効果音出力装置(スピーカ)の駆動制御を行う音演出制御手段および演出表示装置の駆動制御を行う演出表示制御手段をそれぞれ接続する形態が例示できる。また、上記第1実施例と同様に演出制御手段によりランプ演出制御および音演出制御を行う場合には、その演出制御手段の直下に、遊技盤20の表面(遊技盤面)に設けられる可動役物の駆動制御を行う役物演出制御手段、第1の演出表示装置の駆動制御を行う第1演出表示制御手段およびを第2の演出表示装置の駆動制御を行う第2演出表示制御手段をそれぞれ接続する形態が例示できる。
また、上記第2実施例では、第1演出装置制御手段(サブ制御基板260)に1つの第2演出装置制御手段(演出表示制御基板280)が接続された例について説明したが、これに限らず、第1演出装置制御手段(サブ制御基板260)に2以上の第2演出装置制御手段が接続するように構成してもよい。この場合には、第1演出装置制御手段(サブ制御基板260)から2以上の第2演出装置制御手段に対し、同時に演出ボタン有効化コマンド(操作手段有効化信号)と演出ボタン無効化コマンド(操作手段無効化信号)を送信するようにすればよい。
また、上記各実施例では、操作手段の一態様として出没式(いわゆる押しボタン式)の演出ボタン5dを例示したが、遊技者による操作を検知して演出に変化を与えることができるものであれば、操作手段の形態は特に問わない。例えば、出没式の演出ボタン5dに代えて、遊技者の手指が触れたことを検知する接触型検知センサを採用したり、あるいは光電素子を用いた非接触型検知センサを採用したりすることができる。
1…遊技機、5d…演出ボタン(操作手段)、10a〜10d…スピーカ(演出装置)、25…演出表示装置(演出装置)、200…主制御基板、260…サブ制御基板(演出制御手段、第1演出装置制御手段)、262…各種LED基板(演出装置)、280、281…演出表示制御基板(第1演出装置制御手段、第2演出装置制御手段)。