JP5105560B2 - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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正人 村上
俊介 長澤
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規之 大里
裕之 鈴木
竜太 今福
祐平 田中
章 花田
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Description

ぱちんこ遊技機に関する。
現在最も普及しているぱちんこ遊技機は、始動口(スタートチャッカー)に遊技球が入球したことを契機として、7セグ等の表示部上で「特別図柄」と称される図柄が変動表示され、当該特別図柄が特定態様(例えば「7」)となった場合、通常遊技状態よりも遊技者にとって利益状態の高い特別遊技状態{通常時は閉状態にある大入賞口(アタッカー)が所定条件で開放する内容の遊技}に移行するタイプの、いわゆる「デジパチ」と呼ばれている機種(従来の「第一種遊技機」)である。ここで、遊技者の利益に直結する特別図柄の表示制御の負担を軽減するために、前記の「特別図柄」とは別に、遊技の興趣性を高めるための演出用の「装飾図柄」と称される図柄が、前記特別図柄の変動とシンクロした形で、前記表示部よりもサイズが大きい液晶等のディスプレー上で変動表示される。そして、特別図柄の変動が開始されると装飾図柄もこれに合わせて変動を開始し、特別図柄が特定態様(例えば「7」)で停止した場合、装飾図柄もこれに合わせて所定態様(例えば「777」)で停止することとなる。そして、遊技者は、装飾図柄が所定態様で停止したことにより、特別遊技へ移行が確定したことを認識する。
このような仕組みはこの種のぱちんこ遊技機で共通するので、他種との差別化を図るためには、前記図柄の変動態様を含めた演出全般に対し、いかに工夫を凝らし高い興趣性を付与するかということに注力されている。例えば、可動体役物演出はその内の一つであるが、可動体役物演出とは、図柄変動開始から図柄停止までの間に、液晶ディスプレー等の表示装置上で展開されている演出動画像と連動して可動体役物を動作させることで、演出効果を高めることを主な目的とした演出である。ここで、演出動画像の動作制御は主にサブ基板側で行っているため、演出動画像と可動体役物を連動させるためには、可動体役物の動作制御もサブ基板側で行うことが好適である。また、近年、可動体役物演出の興趣性を更に高めることを目的として、可動体の動作内容に多様化複雑化が求められる傾向があるため、メイン基板よりも処理能力の高いサブ基板側で、可動体役物の動作制御を行う構成が多く用いられている。
ここで、遊技の興趣性をより高めるべく、可動体役物を複数搭載した遊技機が提案されている(特許文献1)。
特開2008‐228824号公報
このような可動体役物を複数備えた場合、個々の可動体役物が大型化している傾向にあるため、複数の可動体役物の内のある可動体役物と当該ある可動体役物とは別の可動体役物とが干渉してしまい両者が衝突し得るという事態が発生することが想定される。このように、複数の可動体役物の干渉を効率的に回避する課題が存在する。そこで、本発明は、相互に干渉し得る複数の可動体役物が存在するぱちんこ遊技機において、可動体役物の干渉を効率的に回避可能なぱちんこ遊技機を提供することを課題とする。
本態様(1)に係る遊技機は、
遊技の進行を司る主遊技制御部(例えば、主制御装置1000)と演出の実行を司る副遊技制御部(例えば、演出表示制御手段2320)とを備えるぱちんこ遊技機であって、
遊技球が入球可能な主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)の変動表示及び停止表示が実行される主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220)と、
副遊技用識別情報(例えば、装飾図柄)の変動表示及び停止表示が実行される副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)と、
それぞれが異なる可動領域で変位可能な第一の部材及び第二の部材であって、それぞれの部材の位置によっては両部材が干渉する第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)と
を更に備えており、
主遊技制御部(例えば、主制御装置1000)は、
主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への遊技球の入球を契機として、主遊技用乱数を取得する主遊技用乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
主遊技用乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)が取得した乱数に基づき、主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)で表示される主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)の変動態様及び停止識別情報を決定する主遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141、第2主遊技内容決定手段1142)と、
主遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141、第2主遊技内容決定手段1142)により決定された変動態様に従い、主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)を変動表示した後、主遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141、第2主遊技内容決定手段1142)により決定された停止識別情報を表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて停止識別情報として所定態様が表示された場合、可変入賞口(例えば、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220)を閉状態から開状態とする特別遊技に移行させるよう制御する特別遊技実行制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
主遊技用乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)が取得した主遊技用乱数に関する情報を副遊技制御部(例えば、演出表示制御手段2320)側に送信する主遊技側情報送信制御手段(例えば、情報送信制御手段1300)と
を備えており、
副遊技制御部(例えば、演出表示制御手段2320)は、
主遊技制御部(例えば、主制御装置1000)から送信された主遊技用乱数に関する情報に基づき、副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)で表示される副遊技用識別情報(例えば、装飾図柄)の変動態様及び停止識別情報を決定する副遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、装図表示内容決定手段2322a)と、
主遊技制御部(例えば、主制御装置1000)側での主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)の変動及び停止と同期させる形で、副遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、装図表示内容決定手段2322a)により決定された変動態様に基づき、副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)にて副遊技用識別情報(例えば、装飾図柄)を変動表示した後、副遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、装図表示内容決定手段2322a)により決定された停止識別情報を確定的に表示するよう制御する副遊技用識別情報表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段2322)と、
第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)を変位させるか否かを決定する可変部材変位可否決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)と、
可変部材変位可否決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)が第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)を変位させることを決定した場合、第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)の変位態様を決定する可変部材変位内容決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)と、
可変部材変位内容決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)により決定された変位態様に基づき、第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)を変位させる制御を実行可能な可変部材変位制御手段(例えば、可動体役物制御手段2325)と、
第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)の位置を検知する手段であって、第一の可変部材及び第二の可変部材の夫々において、可変部材の初期位置及び初期位置とは異なる位置を検出する複数のセンサを有する可変部材位置検知手段(例えば、位置センサ232−220A、位置センサ232−220C)と
を備えるぱちんこ遊技機であって、
可変部材変位内容決定手段は、
第一の可変部材及び/又は第二の可変部材の変位態様を決定する場合、第一の可変部材及び第二の可変部材の両方を変位させる際には、第一の可変部材が先に変位して変位動作を終了した後、第二の可変部材が変位して変位動作を終了する変位態様が選択されるよう構成されていると共に、異常時における第一の可変部材及び/又は第二の可変部材の移動予定位置であって、第一の可変部材及び/又は第二の可変部材が当該位置に配されている場合には両部材が干渉し得ない基本停止位置を決定可能に構成されており、
可変部材変位可否決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)が所定タイミング又は所定期間内で第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)を変位させることを決定した場合でも、第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)の内一方の可変部材を変位させた際に他方の可変部材の位置が干渉位置にないことが可変部材位置検知手段(例えば、位置センサ232−220A、位置センサ232−220C)により検知できないときには、当該一方の可変部材の変位動作を実行しないか又は中止し、その後、当該一方の可変部材及び/又は当該他方の可変部材の位置を、基本停止位置に変位させ得る制御を実行可能なぱちんこ遊技機である。

本態様(2)に係る遊技機は、
遊技の進行を司る主遊技制御部(例えば、主制御装置1000)と演出の実行を司る副遊技制御部(例えば、演出表示制御手段2320)とを備えるぱちんこ遊技機であって、
遊技球が入球可能な主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)と、
主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)の変動表示及び停止表示が実行される主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)と、
開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口(例えば、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220)と、
副遊技用識別情報(例えば、装飾図柄)の変動表示及び停止表示が実行される副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)と、
それぞれが異なる可動領域で変位可能な第一の部材及び第二の部材であって、それぞれの部材の位置によっては両部材が干渉する第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)と
を更に備えており、
主遊技制御部(例えば、主制御装置1000)は、
主遊技用始動口(例えば、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110)への遊技球の入球を契機として、主遊技用乱数を取得する主遊技用乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)と、
主遊技用乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)が取得した乱数に基づき、主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)で表示される主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)の変動態様及び停止識別情報を決定する主遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141、第2主遊技内容決定手段1142)と、
主遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141、第2主遊技内容決定手段1142)により決定された変動態様に従い、主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)を変動表示した後、主遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141、第2主遊技内容決定手段1142)により決定された停止識別情報を表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151、第2主遊技図柄制御手段1152)と、
主遊技用識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131、第2主遊技図柄表示部2231)にて停止識別情報として所定態様が表示された場合、可変入賞口(例えば、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220)を閉状態から開状態とする特別遊技に移行させるよう制御する特別遊技実行制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
主遊技用乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122)が取得した主遊技用乱数に関する情報を副遊技制御部(例えば、演出表示制御手段2320)側に送信する主遊技側情報送信制御手段(例えば、情報送信制御手段1300)と
を備えており、
副遊技制御部(例えば、演出表示制御手段2320)は、
主遊技制御部(例えば、主制御装置1000)から送信された主遊技用乱数に関する情報に基づき、副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)で表示される副遊技用識別情報(例えば、装飾図柄)の変動態様及び停止識別情報を決定する副遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、装図表示内容決定手段2322a)と、
主遊技制御部(例えば、主制御装置1000)側での主遊技用識別情報(例えば、主遊技図柄)の変動及び停止と同期させる形で、副遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、装図表示内容決定手段2322a)により決定された変動態様に基づき、副遊技用識別情報表示部(例えば、装飾図柄表示領域2311)にて副遊技用識別情報(例えば、装飾図柄)を変動表示した後、副遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、装図表示内容決定手段2322a)により決定された停止識別情報を確定的に表示するよう制御する副遊技用識別情報表示制御手段(例えば、装飾図柄表示制御手段2322)と、
第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)を変位させるか否かを決定する可変部材変位可否決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)と、
可変部材変位可否決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)が第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)を変位させることを決定した場合、第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)の変位態様を決定する可変部材変位内容決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)と、
可変部材変位内容決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)により決定された変位態様に基づき、第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)を変位させる制御を実行可能な可変部材変位制御手段(例えば、可動体役物制御手段2325)と
第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)の位置を検知する手段であって、第一の可変部材及び第二の可変部材の夫々において、可変部材の初期位置及び初期位置とは異なる位置を検出する複数のセンサを有する可変部材位置検知手段(例えば、位置センサ232−220A、位置センサ232−220C)と
を備えるぱちんこ遊技機であって、
可変部材変位内容決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)は、副遊技用識別情報(例えば、装飾図柄)の変動表示期間内に第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)を変位させる場合、主遊技制御部(例えば、主制御装置1000)から送信された主遊技用乱数に関する情報に基づき、第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)の正常時変位態様を決定し、
可変部材変位内容決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)は、
第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)の正常時変位態様を決定する際に参照するテーブルであって、第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)の両方を変位させる際には、第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)が先に変位して変位動作を終了した後、第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)が変位して変位動作を終了する変位態様が選択されるよう構成された正常時可変部材変位内容決定用テーブル(例えば、演出動作内容決定用参照テーブル2325c−1−1)と、
第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び/又は第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)の異常時変位態様を決定する際に参照するテーブルであって、異常時における第一の可変部材及び/又は第二の可変部材の移動予定位置であって、第一の可変部材及び/又は第二の可変部材が当該位置に配されている場合には両部材が干渉し得ない基本停止位置が予め定められた異常時可変部材変位内容決定用テーブル(例えば、エラー解消動作内容決定用参照テーブル2325b−1−1)と
を更に有しており、
可変部材変位可否決定手段(例えば、演出動作可否・内容決定手段2325c―1)が正常時変位態様として所定タイミング又は所定期間内で第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)の両方を変位させることを決定した場合でも、第一の可変部材(例えば、可動体役物232−210A)及び第二の可変部材(例えば、可動体役物232−210C)の内一方の可変部材を変位させた際に他方の可変部材の位置が干渉位置にないことが可変部材位置検知手段(例えば、位置センサ232−220A、位置センサ232−220C)により検知できないときには、正常時変位態様を実行しないか又は中止し、その後、当該一方の可変部材及び/又は当該他方の可変部材の位置を、異常時可変部材変位内容決定テーブル(例えば、エラー解消動作内容決定用参照テーブル2325b−1−1)にて定められた基本停止位置に変位させ得る制御を実行可能なぱちんこ遊技機である。
本態様に係る遊技機によれば、所定タイミング又は所定期間内で第一の可変部材及び/又は第二の可変部材を変位させることを決定した場合でも、第一の可変部材又は第二の可変部材を変位させた際に他方の位置が干渉位置にないことが可変部材位置検知手段により検知できないときには、当該一方の変位動作を実行しないか又は中止する制御を実行可能に構成されているため、可動体役物の干渉を効率的に回避可能なぱちんこ遊技機を提供することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に関するぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、実施形態に関するぱちんこ遊技機の背面図である。 図3は、実施形態に関するぱちんこ遊技機に係る可動体役物ユニットの分解斜視図である。 図4は、実施形態に関するぱちんこ遊技機に係る可動体役物ユニット(表ユニット)の動作説明図である。 図5は、実施形態に関するぱちんこ遊技機に係る可動体役物ユニット(裏ユニット)の動作説明図である。 図6は、実施形態に関するぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図7は、実施形態に関するぱちんこ遊技機に係る可動体役物ユニットの電気的構成図である。 図8は、実施形態に関するぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図9は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図10は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、主制御装置側での振動エラー検出時処理のフローチャートである。 図11は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。 図12は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、主制御装置側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図13は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図14は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図15は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1主遊技図柄(及び第2主遊技図柄)表示処理のフローチャートである。 図16は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図17は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図18は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図19は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図20は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。 図21は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での電断復帰時初期処理のフローチャートである。 図22は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での可動体役物基本位置設定処理のフローチャートである。 図23は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での演出ステージ決定処理のフローチャートである。 図24は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図25は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図26は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図27は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図28は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での可動体役物位置監視処理のフローチャートである。 図29は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での可動体役物エラー発生判定処理のフローチャートである。 図30は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での可動体役物エラー報知制御処理のフローチャートである。 図31は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での可動体役物エラー報知処理のフローチャートである。 図32は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での可動体役物動作可否・内容決定処理のフローチャートである。 図33は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での初期動作時動作可否・内容決定処理のフローチャートである。 図34は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側でのエラー解消動作時動作可否・内容決定処理のフローチャートである。 図35は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での演出動作時動作可否・内容決定処理のフローチャートである。 図36は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での演出動作時内容決定処理のフローチャートである。 図37は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での可動体役物動作制御処理のフローチャートである。 図38は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での初期動作時動作開始制御処理のフローチャートである。 図39は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での初期動作時動作終了制御処理のフローチャートである。 図40は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側でのエラー解消動作時動作開始制御処理のフローチャートである。 図41は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側でのエラー解消動作時動作終了制御処理のフローチャートである。 図42は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での演出動作時動作開始制御処理のフローチャートである。 図43は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での演出動作時動作終了制御処理のフローチャートである。 図44は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側でのモータ・ソレノイド励磁開始制御処理のフローチャートである。 図45は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側でのモータ・ソレノイド励磁終了制御処理のフローチャートである。 図46は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での長期通電異常監視制御処理のフローチャートである。 図47は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での割り込み処理に係るメインフローチャートである。 図48は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での可動体役物特殊可動準備動作制御処理のフローチャートである。 図49は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特殊可動準備動作時動作内容決定処理のフローチャートである。 図50は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特殊可動準備動作時動作開始制御処理のフローチャートである。 図51は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特殊可動準備動作時動作終了制御処理のフローチャートである。 図52は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での可動体役物特殊可動制御処理のフローチャートである。 図53は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特殊可動時動作内容決定処理のフローチャートである。 図54は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特殊可動時動作開始制御処理のフローチャートである。 図55は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での特殊可動時動作終了制御処理のフローチャートである。 図56は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、表示制御装置側での振動エラー報知解除情報受信時処理のフローチャートである。 図57は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、作用図1である。 図58は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、作用図2である。 図59は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、作用図3である。 図60は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、作用図4である。 図61は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、作用図5である。 図62は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、作用図6である。 図63は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、作用図7である。 図64は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、作用図8である。 図65は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、作用図9である。 図66は、実施形態に関するぱちんこ遊技機における、作用図10である。
実施するための形態
以下、図面を参照して実施形態について説明する。尚、以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種であるが、これに限定されず、他の遊技機{例えば、従来の第2種や第3種、一般電役、普通機、複合機(例えば、従来の第1種の機能を二つ有する遊技機や、従来の第1種の機能と従来の第2種の機能を一つ有する遊技機)といったぱちんこ遊技機の他に、スロットマシン、コインゲーム機等のアーケードマシン、各種ゲーム機}に応用された場合も本形態の範囲内である。また、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110、補助遊技入球口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230、演出表示装置2140、補助遊技図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口2210は、第1入球検出装置2211を備える。ここで、第1入球検出装置2211は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口2110は、第2入球検出装置2111と、電動役物2112と、備える。ここで、第2入球検出装置2111は、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、第2主遊技始動口2110に遊技球が入球不能な閉鎖状態{平板状に形成された球受け部材(以下、球受け部材と称する)が遊技領域120から引っ込んだ状態}と遊技球が入球可能な開放状態(球受け部材が遊技領域120に突き出た状態)に可変する。ここで、本実施形態における電動役物2112は、球受け部が前後にスライドする形態の電動役物(所謂、ベロ電)を採用しており、開放状態にあるときには遊技領域に突出した球受け部材により遊技球を受け止めて、当該遊技球を第2入球検出装置2111(遊技盤の内部に配置)に誘導するよう構成されている。尚、本実施形態では、遊技領域120の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第2主遊技始動口2110に誘導され易いよう構成されており、他方遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第2主遊技始動口2110に誘導され難いよう構成されている。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。また、本実施形態では、電動役物として、短時間での開放動作では遊技球の受け入れが困難となるように球受け部材が前後にスライドする形態の電動役物を採用したが、これには限定されず、遊技球が入球困難又は入球不能な閉鎖状態と、閉鎖状態よりも遊技球が入球容易な開放状態とを採り得る、所謂チューリップ型の電動役物を採用してもよい。
次に、補助遊技入球口2410は、入球検出装置2411を備える。ここで、入球検出装置2411は、補助遊技入球口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技入球口入球情報を生成する。尚、補助遊技入球口2410への遊技球の入球は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を変位させるための抽選の契機となる。
次に、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、第1主遊技図柄(第1特別図柄)又は第2主遊技図柄(第2特別図柄)が所定態様で停止した場合、「大当り」として開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の右上方に位置した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、遊技球の入球を検出するための第1入賞検出装置2121(第2入賞検出装置2221)と、第1電動役物2122(第2電動役物2222)と、を備える。ここで、第1入賞検出装置2121(第2入賞検出装置2221)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報(第2大入賞口入球情報)を生成する。第1電動役物2122(第2電動役物2222)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口は二つ存在するが、第1主遊技図柄に基づく特別遊技と第2主遊技図柄に基づく特別遊技を一つの大入賞口で実行するよう構成してもよい。
次に、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)と、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、主として、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われると共に、装飾図柄の保留球表示が行われる。具体的には、後述する演出表示制御手段2320の表示制御により、画面上に、装飾図柄の変動表示及び停止表示が実行される装飾図柄表示領域2311(不図示)と、第1主遊技図柄に対応した装飾図柄の保留表示が実行される第1保留表示部2312a及び第2主遊技図柄に対応した装飾図柄の保留表示が実行される第2保留表示部2312b(不図示)と、が形成される。尚、演出表示装置2140は、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。
次に、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄(普通図柄)の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄表示部2421と、補助遊技図柄保留表示部2422とを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口2210(第2主遊技始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(主制御基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2140上での各種演出に係る表示制御を行う演出表示制御手段(サブメイン制御基板)2320と、遊技の興趣性を高める演出の表示処理が実行される演出表示装置(サブサブ制御基板)2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置(賞球払出制御基板)3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、ぱちんこ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
《可動体役物構成》
次に、図3を参照しながら、本実施形態における可動体役物ユニットの基本構造を説明する。はじめに、本実施形態では、図柄変動開始から図柄停止までの間に、演出表示装置2310上で展開されている演出動画像と連動して動作する可動体役物を複数種類備えている。また、夫々の可動体役物は、合成樹脂やバネ等の部材により構成された可動部材、可動部材の駆動源となるステッピングモータやソレノイド、可動部材の位置を検出するためのセンサ等をユニット化し遊技機と着脱可能に構成されている。具体的には、本実施形態では、遊技盤表ユニット232−100と遊技盤裏ユニット232−200とを有しており、遊技領域120を構成する盤面部材である遊技盤232−50に対して着脱可能に構成されている。ここで、遊技盤表ユニット232−100は、遊技盤232−50に対して表側(遊技機正面側)から着脱可能に構成されている。他方、遊技盤裏ユニット232−200は、遊技盤232−50に対して裏側(遊技機背面側)から着脱可能に構成されている。以下、夫々のユニットについて詳述する。
まず、遊技盤表ユニット232−100は、複数種類の可動体役物群(表ユニット側)232−100を有している。ここで、本実施形態では、可動体役物群(表ユニット側)232−100は、遊技機正面側からみて左側(遊技領域中央を基準)に設置された可動体役物232−110B(以下、可動体役物Bと呼ぶ)と遊技機正面側からみて右側(遊技領域中央を基準)に設置された可動体役物232−110D(以下、可動体役物Dと呼ぶ)とを有している。尚、図示しないが、可動体役物B(可動体役物D)における可動部材は、夫々が1つのソレノイド{以下、ソレノイドB(D)と呼ぶ}と連結しており、後述するように、サブメイン制御基板2320からの励磁パルス信号に基づき当該ソレノイドB(D)が励磁されることによって駆動するよう構成されている。
次に、遊技盤裏ユニット232−200は、複数種類の可動体役物群(裏ユニット側)232−210を有している。ここで、本実施形態では、可動体役物群(裏ユニット側)232−210は、遊技機正面側からみて上側(遊技領域中央を基準)に設置された可動体役物232−210A(以下、可動体役物Aと呼ぶ)と遊技機正面側からみて右側(遊技領域中央を基準)に設置された可動体役物232−210C(以下、可動体役物Cと呼ぶ)とを有している。尚、可動体役物Aにおける可動部材は、2つのモータ232−211A(以下、モータAと呼ぶ)と連結しており、後述するように、サブメイン制御基板2320からの励磁パルス信号に基づき当該モータAが励磁されることによって駆動するよう構成されている。また、可動体役物Cにおける可動部材は、1つのモータ232−211C(以下、モータCと呼ぶ)と連結しており、後述するように、サブメイン制御基板2320からの励磁パルス信号に基づき当該モータCが励磁されることによって駆動するよう構成されている。
尚、同図は分解斜視図であるため、可動体役物A〜Dが何れのユニットに設置されているのかは判別容易であるが、これらのユニットを遊技機に取付けた場合には、遊技機外観からは判別困難となるよう構成されている。例えば、遊技盤裏ユニット232−200を遊技機に取り付けた場合、可動体役物Aは図1において、演出表示装置2140よりも遊技者側に位置するため、遊技盤表ユニット232−100に設置されているように見えるのである。また、後述するように、可動体役物Aと可動体役物Bとは連動動作するよう構成されているため、可動体役物Aと可動体役物Bとが同一のユニットに設置されていると誤認することで、可動体役物Aが遊技盤表ユニット232−100に設置されているよう捉えられるのである。
次に、図4を参照しながら、本実施形態における可動体役物B及び可動体役物Dの動作態様について説明する。可動体役物B(可動体役物D)における可動部材は、ソレノイドB(D)が励磁されることで遊技領域中央側へ移動し、ソレノイドB(D)が消磁されることでもと(基準)の位置に戻るよう動作する。尚、可動体役物B及び可動体役物Dは、夫々を独立して動作制御することが可能であるよう構成されている。
次に、図5を参照しながら、本実施形態における可動体役物A及び可動体役物Cの動作態様について説明する。まず、可動体役物Aにおける可動部材は、モータAが第一の回転方向(例えば、同図において、可動体役物Aの左側に位置するモータが時計回り、可動体役物Aの右側に位置するモータが反時計回りに回転する方向)へ回転するよう励磁されることで遊技領域中央側へ(装飾図柄が基準位置に表示された際に、当該表示内容の一部或いは全部が隠れるように)移動する。他方、モータAが第二の回転方向(例えば、同図において、可動体役物Aの左側に位置するモータが反時計回り、可動体役物Aの右側に位置するモータが時計回りに回転する方向)へ回転するよう励磁されることでもと(基準)の位置に戻るよう動作する。次に、可動体役物Cにおける可動部材は、モータCが第一の回転方向(例えば、同図において、モータCが時計回りに回転する方向)へ回転するよう励磁されることで遊技領域中央側へ移動する。他方、モータCが第二の回転方向(例えば、同図において、モータCが反時計回りに回転する方向)へ回転するよう励磁されることでもと(基準)の位置に戻るよう動作する。ここで、本実施形態では、図示するように、可動体役物Aの可動領域と可動体役物Cの可動領域とが重複するよう構成されている。即ち、可動体役物A及び可動体役物Cが存在する位置によっては、両者が干渉してしまうこととなる。
《電気的構成》
次に、図6のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るパチンコ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るパチンコ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板1000と、主制御基板1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板3000と、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190の点灯等の演出全般やエラー報知を制御するサブメイン制御基板2320と、演出表示装置2140上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御基板2310と、を備える。ここで、主制御基板1000、賞球払出制御基板3000、サブメイン制御基板2320及びサブサブ制御基板2310には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。また、各基板は電源供給ユニットと接続しており、電源供給ユニットから電力を供給されることで電気的動作が可能となっている。
まず、主制御基板1000は、賞球払出制御基板3000と、サブメイン制御基板2320と、第1入球検出装置2211や第2入球検出装置2111等の入賞口センサSとに接続している。また、その他、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータ等とも接続しており、主制御基板1000から外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
次に、賞球払出制御基板3000は、遊技球の払出を実行する賞球払出機構210と、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付け賞球払出制御基板3000に伝達する遊技球貸出装置100とに接続している。また、サブサブ制御基板2310は、演出表示装置2140と接続している。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置100を別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板3000により貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行っても良い。
次に、サブメイン制御基板2320は、サブサブ制御基板2310と、遊技盤表ユニット232−100及び遊技盤裏ユニット232−200の夫々と、可動体役物に係るエラーを報知可能な可動体役物エラー報知手段(表ユニット対応)232−31及び可動体役物エラー報知手段(裏ユニット対応)232−32とに接続している。また、その他、スピーカ114・遊技効果ランプ190等とも接続している。ここで、本実施形態では、可動体役物エラー報知手段(表ユニット対応)232−31及び可動体役物エラー報知手段(裏ユニット対応)232−32は複数のLEDによって構成されている。そして、後述するように、可動体役物A〜可動体役物Dにおける異常動作を検出した場合には、何れのユニットの何れの位置に設置されている可動体役物に係る異常動作であるのかを判別可能に報知(例えば、LEDの点灯箇所や点灯箇所の組合せで報知)できるよう構成されている。
次に、サブメイン制御基板2320と遊技盤表ユニット232−100との接続においては、可動体役物群(表ユニット側)232−110と当該可動体役物群の存在位置を検出可能な位置センサ群(表ユニット側)232−120とに接続している。また、サブメイン制御基板2320と遊技盤裏ユニット232−200との接続においては、可動体役物群(裏ユニット側)232−210と当該可動体役物群の存在位置を検出可能な位置センサ群(裏ユニット側)232−220とに接続している。以下、夫々のユニット内部について詳述する。
次に、図7の上段におけるブロック図を参照しながら、本実施形態に係る遊技盤ユニットの内部構成を説明する。まず、可動体役物群(表ユニット側)232−110におけるソレノイドB(D)及び可動体役物群(裏ユニット側)232−210におけるモータA(C)はサブメイン制御基板2320と接続している。また、位置センサ群(表ユニット側)232−120における位置センサ232−120B(以下、位置センサBと呼ぶ)及び位置センサ232−120D(以下、位置センサDと呼ぶ)と位置センサ群(裏ユニット側)232−220における位置センサ232−220A(以下、位置センサAと呼ぶ)及び位置センサ232−220C(以下、位置センサCと呼ぶ)はサブメイン制御基板2320と接続している。ここで、サブメイン制御基板2320側から送信される励磁パルス信号に基づきソレノイドB(D)及びモータA(C)が励磁され、可動体役物B(D)及び可動体役物A(C)が駆動する。また、可動体役物B(D)及び可動体役物A(C)の存在位置を位置センサB(D)及び位置センサA(C)によって検出し、当該検出した位置情報をサブメイン制御基板2320へ送信する。このように構成することで、可動体役物A〜Dの夫々をサブメイン制御基板2320側から制御することが可能となる。例えば、位置センサAとして、可動体役物Aの初期位置に位置センサαを設置し、可動体役物Aの最大駆動位置に位置センサβを設置するよう構成し、夫々の位置センサにて可動体役物Aを検出したか否かに係る情報をサブメイン制御基板2320側へ送信することで、可動体役物Aの存在位置を検出することが可能となるのである。更に、本実施形態では、サブメイン制御基板2320側での制御誤動作に起因して、ソレノイドB(D)及びモータA(C)が焼損することがないよう、励磁制御部における構造に特徴を有している。以下、サブメイン制御基板2320における励磁制御部について詳述する。
次に、図7の中段におけるブロック図を参照しながら、本実施形態に係るサブメイン制御基板2320における励磁制御部の電気的な概略構成を説明する。まず、サブメインCPU232−300は、RAM232−400と、I/Oポート232−500とに接続しており、I/Oポート232−500を介して、励磁パルス信号と制御信号とを別々に出力するよう構成されている。次に、I/Oポート232−500はドライバ232−600と接続しており、I/Oポート232−500から出力された励磁パルス信号と制御信号とは、論理回路(本例では、正論理のアンド回路であるが、これには限定されない)を介して一の信号へと変換された上で、ドライバ232−600へと入力される。そして、ドライバ232−600はソレノイドB(D)及びモータA(C)の夫々と接続しており、変換された一の信号である励磁信号に基づきソレノイドB(D)及びモータA(C)に対して励磁電力を供給できるよう構成されている。ここで、同図の下段は、励磁パルス信号と制御信号とが論理回路を介して一の信号へと変換される様子の一例である。同図に示されるように、励磁パルス信号は、H(ハイ)レベルとL(ロウ)レベルを繰り返す矩形の信号であり、制御信号は、HレベルとLレベルの何れかを所定の期間に亘って保持し続ける信号である。そして、制御信号がHレベルにあるときには、励磁パルス信号の矩形信号は同形のまま変換され励磁信号となる。他方、制御信号がLレベルにあるときには、励磁パルス信号の矩形信号は全てLレベルの信号へと変換されて励磁信号となる(即ち、非励磁状態となる)のである。また、本実施形態では、当該変換された信号である励磁信号(又は励磁電力値でもよい)をI/Oポート232−500を介してサブメインCPU232−300に入力可能に構成されており、サブメインCPU232−300は当該入力された励磁信号(又は励磁電力値)をRAM232−400に記憶可能に構成されている。そして、RAM232−400内には、所定期間分の励磁信号(又は励磁電力値)を蓄積できるようバッファ領域が確保されているため、所定期間内においてソレノイドB(D)及びモータA(C)に供給された励磁電力値が算出可能となるのである。尚、制御信号の出力制御、励磁電力値の利用方法等については後述する。
次に、図8のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置3000と情報伝達可能に接続されている。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本実施形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出制御装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、第1主遊技・第2主遊技・特別遊技・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動大当り、突然確率変動大当り、突然時間短縮変動大当り、小当り、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報、保留先読み情報等}を送信するための情報送信制御手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1400と、遊技機に対して印加された振動を検出すると共に、当該振動に係るエラー制御を司る振動エラー検出制御手段1600と、を有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき当りであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な各特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1主遊技及び第2主遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態{例えば、主遊技に関する状態(通常遊技状態、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態、特別遊技状態)、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1主遊技始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段1111と、第2主遊技始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段1112と、補助遊技入球口2410に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技入球口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段1121と、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球に基づき遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段1122と、補助遊技図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1主遊技図柄保留手段1131と、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2主遊技図柄保留手段1132と、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで保留するための補助遊技図柄保留手段1133とを有している。ここで、第1主遊技図柄保留手段1131、第2主遊技図柄保留手段1132及び補助遊技図柄保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bとを、有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1と、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3と、を有している。ここで、表1は、遊技状態毎の、第1主遊技用当否抽選テーブルと第2主遊技用当否抽選テーブルの例である。尚、本実施形態では、説明の便宜上、小当り抽選テーブルは省略したが、このようなテーブルが別に存在していてもよい(この場合、先に大当り抽選をして次に小当り抽選をするか、先に小当り抽選をして次に大当り抽選をする)。或いは、大当りと小当りとが一緒になった一の抽選テーブルであってもよい。
Figure 0005105560
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技内容決定手段1141と、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技内容決定手段1142と、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1主遊技内容決定手段1141は、第1主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技内容決定手段1142は、第2主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。更に、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。ここで、表2は、当否結果・遊技状態毎の、第1主遊技内容決定用抽選テーブル及び第2主遊技内容決定用抽選テーブル(停止図柄)の例である。表2に示されるように、本実施形態では、大当り図柄として複数の図柄が存在している。そして、この図柄の種類に基づいて、特別遊技時の利益状態や特別遊技後の遊技状態が決まるよう構成されている(これについては後述する)。また、表3は、当否結果・遊技状態毎の、第1主遊技内容決定用抽選テーブル及び第2主遊技内容決定用抽選テーブル(変動態様)の例である。尚、本実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。また、本実施形態では、説明の便宜上、主遊技内容決定用抽選テーブル構成を第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とで共通としたが、異なるテーブル構成としてもよい。
Figure 0005105560
Figure 0005105560
次に、表示制御手段1150は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1主遊技図柄制御手段1151と、第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231上で、所定時間第2主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2主遊技図柄制御手段1152と、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a及び第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく主遊技図柄の変動を優先するかを決定する主遊技図柄保留解除制御手段1154と、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段1153とを有している。
ここで、第1主遊技図柄制御手段1151は、前記第1主遊技内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2主遊技図柄制御手段1152は、前記第2主遊技内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技図柄変動時間管理手段1153aを有している。また、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1を更に備えている。
次に、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当りに当選している(当りフラグが発生している)か否かの判定と共に、第1主遊技図柄が所定態様(所定態様「7A」〜「1A」)で停止したか否か又は第2主遊技図柄が所定態様(所定態様「7B」〜「1B」)で停止したか否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態とする大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、第1大入賞口2122又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技時間管理手段1174は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。ここで、表4は、特別遊技内容参照テーブルの一例である。表4に示されるように、「7A、7B」は、多くの出球を獲得できる高利益特別遊技である。他方、「6A〜1A、6B〜1B」は、多くの出球を獲得できない低利益特別遊技である。ここで、表1及び表2に示される内容と照らし合わせると分かるように、高利益特別遊技が付される割合は、第1主遊技よりも第2主遊技の方が高くなっており、大当り確率及び確率変動大当りが付される割合は、第1主遊技と第2主遊技とで同一である。即ち、本実施形態では、第1主遊技の利益率よりも第2主遊技での利益率の方が総じて高くなるよう構成されているが、これには限定されず、第1主遊技と第2主遊技の利益率が同等であるよう構成されていてもよい。
Figure 0005105560
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時短中には、非時短中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時短は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算される。ここで、表4に示されるように、本実施形態においては、当り図柄ごとに特定遊技内容が予め定められており、夫々の当り図柄に係る特別遊技終了時に、本テーブルを参照して特定遊技内容が決定される。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1主遊技状態一時記憶手段1191と、第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2主遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194とを有している。
ここで、第1主遊技状態一時記憶手段1191は、第1主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2主遊技状態一時記憶手段1192は、第2主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、補助遊技図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、振動エラー検出制御手段1600は、遊技機に印加された振動に係るエラー検出時において主制御装置側における入力手段(例えば、入球判定手段)を無効とするよう制御する振動エラー検出時入力無効化手段1610と、当該入力手段の無効化状態を保持する期間である入力無効化状態保持期間を計時するための入力無効化状態保持期間タイマ1611と、を有している。尚、振動エラー検出時には賞球制御装置に打球の発射許可を取消すように制御させても良く、エラー時の遊技情報を一旦RAMに退避させておき、復帰時にエラー時の遊技状態から再開させるよう構成しても良い。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Dと、を有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口2210と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置2130とを有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口2110と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置2230とを有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、を有する。
次に、補助遊技周辺機器2400は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開放の契機となる補助遊技入球口2410と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置2420とを有している。
更に、主制御装置1000は、演出に係る一切の出力(表示を含む)制御を司るサブメイン制御基板(演出表示制御手段2320)と一方向的に情報伝達可能に接続している。そして、演出表示制御手段2320は、装飾図柄の停止表示及び変動表示や特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る出力を行うサブサブ制御基板(演出表示手段2310)と情報伝達可能に接続している。尚、演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。
ここで、演出表示制御手段2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾表示制御手段2322と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段2323と、予告演出・特別遊技中演出・装飾ランプや音声等の演出をはじめとする演出一般の情報を一時記憶するための演出一般情報一時記憶手段2324と、可動体役物の動作制御を司る可動体役物制御手段2325と、遊技機への電源投入時においてサブ基板側で実行される電源投入時処理の制御を司る電源立ち上げ時処理制御手段2326と、演出モード等のサブ基板側での遊技状態を制御するサブ側遊技状態制御手段2327と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。
次に、装飾図柄表示制御手段2322は、主制御装置1000側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段2322aと、装飾図柄の変動態様や図柄の画像・動画像データ等を記憶するための装図変動態様・図柄記憶手段2322bと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段2322cと、主制御装置1000側から受信した図柄情報に係る不整合を検出した際に装飾図柄の停止図柄として特殊停止図柄を決定する装図特殊停止図柄内容決定手段2322dと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322aは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブル2322a−1を有している。表5は、停止図柄決定用参照テーブルであり、表6は、変動態様決定用参照テーブルである。これら表から分かるように、本実施形態においては、主制御装置1000側から送信される主遊技図柄情報(停止図柄情報や変動態様情報)に基づき、装飾図柄の停止図柄や変動態様が決定されるよう構成されている。尚、装飾図柄の停止図柄については、当りの場合には主遊技図柄の属性情報を踏まえて抽選で決定し、ハズレの場合にはリーチか非リーチかに基づいて抽選で決定するよう構成し、装飾図柄の変動態様については、主遊技図柄の変動態様に基づき一義的に特定されるよう構成されているが、これには何ら限定されない。例えば、主遊技図柄の停止図柄に紐付いて装飾図柄が一義的に決定されるよう構成されていても、主遊技図柄の変動態様(又は変動時間)に基づいて装飾図柄の変動態様が抽選で決定されるよう構成されていてもよい。
Figure 0005105560
Figure 0005105560
また、装図特殊停止図柄内容決定手段2322dは、装飾図柄の特殊停止図柄を決定するために参照される特殊停止図柄内容決定用参照テーブル2322d−1を有している。ここで、表7は、特殊停止図柄内容決定用参照テーブル2322d−1の一例である。本表に示されるように、特殊停止図柄内容決定用参照テーブル2322d−1には、特殊停止図柄としての停止図柄が記憶されている。ここで、特殊停止図柄における個々の停止図柄は、装図変動内容決定用参照テーブル2322a−1における停止図柄決定用参照テーブルにて使用されている図柄(本例では、数字図柄)の組合せによって表されている。そして、後述するように、所定の条件を充足した場合(例えば、メイン側から送信された図柄情報が正常でないことを検出した場合)に限り当該特殊停止図柄が選択されると共に、所定の条件を充足していない場合には、当該特殊停止図柄が選択されないよう構成されている。尚、特殊停止図柄の代わりに特殊変動態様(例えば、中図柄→右図柄→左図柄の停止順に図柄停止)を設け、所定の条件を充足した場合に限り特殊変動態様が選択されると共に、所定の条件を充足していない場合には、特殊変動態様が選択されないよう構成してもよい。
Figure 0005105560
次に、装図保留情報表示制御手段2323は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2323aを有している。また、装図保留情報一時記憶手段2323aは、装飾図柄に係る保留数をカウントするための装図保留カウンタ2322a−1を有している。
次に、可動体役物制御手段2325は、可動体役物の初期動作に係る動作制御を司る可動体役物初期動作実行制御手段2325aと、可動体役物のエラー解消動作(リトライ動作)に係る動作制御を司る可動体役物エラー解消動作実行制御手段2325bと、可動体役物の演出動作に係る動作制御を司る可動体役物演出動作実行制御手段2325cと、可動体役物の動作制御に係る情報が一時記憶される可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dと、可動体役物の位置情報を把握し可動体役物の異常動作に係る監視制御を司る可動体役物異常動作監視制御手段2325eと、可動体役物を駆動する駆動源に対する励磁制御を司る可動体役物駆動源励磁制御手段2325fと、可動体役物の駆動源に対する過度の電力供給を回避するための可動体役物過通電回避制御手段2325gと、メイン側からの振動エラーに係る情報受信時に可動体役物を特殊可動させる制御を最優先に実行する制御を司る可動体役物特殊可動実行制御手段2325hと、を有している。
次に、可動体役物初期動作実行制御手段2325aは、可動体役物の初期動作実行可否及び初期動作内容を決定する初期動作実行可否・内容決定手段2325a−1と、可動体役物の初期動作内容に基づき可動体役物の動作開始制御を実行する初期動作開始制御手段2325a−2と、可動体役物の初期動作実行状態を把握すると共に可動体役物の動作終了制御を実行する初期動作終了制御手段2325a−3と、を有している。また、初期動作実行可否・内容決定手段2325a−1は、夫々の可動体役物の初期動作内容を決定するために参照される初期動作内容決定用参照テーブル2325a−1−1を有している。
ここで、表8は、初期動作内容決定用参照テーブル2325b−1−1の一例である。本例に示されるように、初期動作内容決定用参照テーブル2325b−1−1には、夫々の可動体役物の初期動作に係る動作内容が定められている。また、初期動作に係る動作内容としては、可動体役物の移動位置、他の可動体役物との干渉有無及び可動体役物の動作優先順位が定められている。そして、後述するように、当該初期動作に係る動作内容に基づき夫々の可動体役物の初期動作が実行されるよう構成されている。
Figure 0005105560
次に、可動体役物エラー解消動作実行制御手段2325bは、可動体役物のエラー解消動作実行可否及びエラー解消動作内容を決定するエラー解消動作実行可否・内容決定手段2325b−1と、可動体役物のエラー解消動作内容に基づき可動体役物の動作開始制御を実行するエラー解消動作開始制御手段2325b−2と、可動体役物のエラー解消動作実行状態を把握すると共に可動体役物の動作終了制御を実行するエラー解消動作終了制御手段2325b−3と、を有している。また、エラー解消動作実行可否・内容決定手段2325b−1は、夫々の可動体役物のエラー解消動作内容を決定するために参照されるエラー解消動作内容決定用参照テーブル2325b−1−1を有している。
ここで、表9は、エラー解消動作内容決定用参照テーブル2325b−1−1の一例である。本例に示されるように、エラー解消動作内容決定用参照テーブル2325b−1−1には、夫々の可動体役物のエラー解消動作に係る動作内容が定められている。また、エラー解消動作に係る動作内容としては、可動体役物の移動位置、他の可動体役物との干渉有無及び可動体役物の動作優先順位が定められている。そして、後述するように、当該エラー解消動作に係る動作内容に基づき夫々の可動体役物のエラー解消動作が実行されるよう構成されている。
Figure 0005105560
次に、可動体役物演出動作実行制御手段2325cは、可動体役物の演出動作実行可否及び演出動作内容を決定する演出動作実行可否・内容決定手段2325c−1と、可動体役物の演出動作内容に基づき可動体役物の動作開始制御を実行する演出動作開始制御手段2325c−2と、可動体役物の演出動作実行状態を把握すると共に可動体役物の動作終了制御を実行する演出動作終了制御手段2325c−3と、を有している。また、演出動作実行可否・内容決定手段2325c−1は、夫々の可動体役物の演出動作内容を決定するために参照される演出動作内容決定用参照テーブル2325c−1−1を有している。
ここで、表10は、演出動作内容決定用参照テーブル2325c−1−1の一例である。本例に示されるように、演出動作内容決定用参照テーブル2325c−1−1には、夫々の可動体役物の演出動作に係る動作内容が定められている。また、演出動作に係る動作内容としては、装飾図柄の変動態様の夫々について、可動体役物の動作パターン及び動作タイミング(変動開始からの経過秒数)が定められている。そして、後述するように、当該演出動作に係る動作内容に基づき夫々の可動体役物の演出動作が実行されるよう構成されている。ここで、演出動作に係る動作内容は、他の動作内容(初期動作、エラー解消動作)と異なり、干渉し得る可動体役物(本例では、可動体役物A及びC)についての動作優先順位が定められていない。その理由は、動作タイミングの一例に示されるように、可動体役物Aの動作タイミングと可動体役物Cの動作タイミングとが異なっており、前者の動作終了後に後者の動作が開始されるよう両者のタイミングが設定されているためである。また、本実施形態では、可動体役物Aと可動体役物Bと(及び可動体役物Cと可動体役物Dと)は、連動動作するよう構成されており、本例では、連動動作する夫々の可動体役物の動作タイミングが同一となるよう構成されている(但し、これには限定されない)。また、本例では、装飾図柄の変動態様と可動体役物の動作内容とは1対1に対応しているが、これには限定されない。
Figure 0005105560
次に、可動体役物異常動作監視制御手段2325eは、可動体役物の基本位置を決定するための可動体役物基本位置決定手段2325e−1と、可動体役物の予定位置と現在位置とを比較すると共に両者の整合性を確認するための可動体役物位置整合性確認手段2325e−2と、可動体役物に係るエラー報知を制御するための可動体役物エラー報知制御手段2325e−4と、を有している。ここで、可動体役物基本位置決定手段2325e−1は、可動体役物の基本位置を決定するために参照される基本位置決定用参照テーブル2325e−1−1を有している。また、可動体役物位置整合性確認手段2325e−2は、可動体役物の位置情報に係る整合性を確認するための所定条件を決定するために参照される位置整合性確認内容決定用参照テーブル2325e−2−1を有している。また、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物に係る異常動作発生回数を累積して一時記憶する可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1を有している。
ここで、表11は、基本位置決定用参照テーブル2325e−1−1の一例である。本例に示されるように、本実施形態では、可動体役物A〜Dの夫々において、メイン側とサブ側の遊技状態に応じて異なる基本停止位置(非動作時において可動体役物が停止すべき位置)が設定され得るよう構成されている。例えば、メイン側遊技状態が主遊技確率変動遊技状態であり且つサブ側遊技状態が確変ステージAである場合、可動体役物Aは初期位置(電源投入時において可動体役物が停止すべき位置)とは異なる停止位置である停止位置A−2が基本停止位置として設定される。このように、基本停止位置には、メイン側遊技状態数×サブ側遊技状態数となる組合せ数分だけ異なる停止位置を有するよう構成されている。そして、後述するように、当該遊技状態が変化(例えば、メイン側遊技状態が確率変動遊技状態から非確率変動遊技状態に移行、サブ側遊技状態が通常ステージAから通常ステージBに移行等)した後の所定のタイミングを契機として、基本停止位置の設定処理が実行されることとなる。
Figure 0005105560
次に、表12は、位置整合性確認内容決定用参照テーブル2325e−2−1の一例である。本例に示されるように、本実施形態では、予め定められた確認タイミング到達時において、当該確認タイミングにおいて可動体役物が存在すべき位置(予定位置)を定めておき、予定位置と現在位置とを比較した結果、両者が大きく異なる場合には可動体役物の動作異常を検出できるよう構成されている。ここで、本実施形態における確認タイミングは、(1)遊技状態が変化した場合、(2)可動体役物の演出動作実行中の所定タイミング、(3)可動体役物の演出動作終了後、に大別することができる。そして、(1)及び(3)の場合には、前述した基本停止位置が予定位置として設定される。他方、(2)の場合には、基本停止位置と所定の駆動ステップ数とに基づき導出した位置が予定位置として設定されるよう構成されている。このように、確認タイミングを複数設けることによって、可動体役物の動作異常を速やかに検出することが可能となるのである。尚、確認タイミングは一例であり、その他の確認タイミングを設けるよう構成してもよい。その場合には、例えば、所定の時間間隔で定期的に確認タイミングに到達する、所謂ポーリング監視を実行する例を挙げることができる。
Figure 0005105560
次に、可動体役物駆動源励磁制御手段2325fは、可動体役物の駆動源への励磁を開始する制御を司る駆動源励磁開始制御処理2325f−1と、可動体役物の駆動源への励磁を終了する制御を司る駆動源励磁終了制御処理2325f−2と、を有している。
次に、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、励磁電力を供給する駆動源の上限数を制限する駆動源数上限リミッタ制御手段2325g−1と、夫々の駆動源に対する励磁時間を計時するための駆動源毎通電時間監視タイマ2325g−2と、夫々の駆動源に対して供給された励磁電力に係る情報を累積して一時記憶するための駆動源毎励磁履歴情報累積一時記憶手段2325g−3と、を有している。尚、励磁電力に係る情報は、予め各駆動源に対する単位当たりの消費電力をデータとして記憶しておき、当該励磁電力に係る情報を一時記憶する際に、供給時間と当該データとにより演算導出するように構成しても良い。また、演算導出するタイミングは当該情報を一時記憶する時点ではなく、駆動源数上限リミッタ制御手段2325g−1によるリミッタ制御を行うか否かの判定時に行っても良い(当該判定処理については後述する)。
次に、可動体役物特殊可動実行制御手段2325hは、可動体役物の特殊可動を実行する前の予備動作である特殊可動準備動作を実行する可動体役物特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1と、可動体役物の特殊可動を実行する可動体役物特殊可動実行制御手段2325h−2と、を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示手段2310は、演出表示制御手段2320により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図9〜図56のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図9〜図19のフローチャートを参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。尚、表13は、図9〜図56の処理中で使用されているフラグの一覧表である。
Figure 0005105560
まず、図9は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ1020で、主制御装置1000は、電断復帰情報をサブメイン制御基板2320側に送信する。ここで、当該送信処理は、主制御装置1000側での電断復帰時に1度だけ実行される処理であることを補足しておく。次に、ステップ1050で、主制御装置1000は、後述の振動エラー検出時処理を実行する。次に、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、本処理フローの先頭に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図10は、図9におけるステップ1050のサブルーチンに係る、振動エラー検出時処理のフローチャートである。まず、ステップ1052で、振動エラー検出制御手段1600は、周知の手法に基づき、遊技機に対して印加された振動や衝撃に係る振動エラーを検出(例えば、遊技機内の任意の位置に設けた振動センサからの信号に基づき所定値を超える振動を検出する手法や、振動センサ自身が所定値を超える振動を検出した際に振動検出信号を出力し、当該信号に基づいて振動を検出する手法などが挙げられる)したか否かを判定する。ステップ1052でYesの場合、ステップ1054で、振動エラー検出時入力無効化手段1610は、入力無効化状態保持期間タイマ1611に遊技禁止状態の保持期間に係る所定期間をセットして当該タイマを開始する。次に、ステップ1056で、情報送信制御手段1300は、振動エラー報知指示情報をサブメイン制御基板2320側に送信する。次に、ステップ1058で、振動エラー検出時入力無効化手段1610は、主制御装置1000側を遊技禁止状態(例えば、入賞口センサSからの入球信号を無効としたり、発射装置232による遊技球の発射を一時停止する等)へと移行し、次の処理(ステップ1100の補助遊技図柄当選乱数取得処理)に移行する。他方、ステップ1052でNoの場合、ステップ1062で、振動エラー検出時入力無効化手段1610は、入力無効化状態保持期間タイマ1611を参照し、遊技禁止状態の保持期間に係る所定期間が経過したか否かを判定する。ステップ1062でYesの場合、ステップ1064で、振動エラー検出時入力無効化手段1610は、入力無効化状態保持期間タイマ1611を停止する。次に、ステップ1066で、情報送信制御手段1300は、振動エラー報知解除情報をサブメイン制御基板2320側に送信する。次に、ステップ1068で、振動エラー検出時入力無効化手段1610は、主制御装置1000側の遊技禁止状態を解除し、次の処理(ステップ1100の補助遊技図柄当選乱数取得処理)に移行する。尚、ステップ1062でNoの場合には、次の処理(ステップ1100の補助遊技図柄当選乱数取得処理)に移行する。
次に、図11は、図9におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技入球口入球判定手段1113は、補助遊技入球口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段1133は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1300の電動役物駆動判定処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1300の電動役物駆動判定処理)に移行する。
次に、図12は、図9におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技状態一時記憶手段1193を参照して補助遊技側の遊技状態を取得すると共に、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定して補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技側の遊技状態に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1に補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段1133は、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1をスタートした後、補助遊技図柄表示部2421上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1を参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部2421上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技側の遊技状態に基づき、開放タイマ1162に電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)をセットする。次に、ステップ1234で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電動役物開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
次に、図13は、図9におけるステップ1300のサブルーチンに係る、遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段1111は、第1主遊技始動口2210の第1入球検出装置2211から第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)を取得する。次に、ステップ1312で、第1主遊技図柄保留手段1131は、当該遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。次に、ステップ1313で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技乱数が取得された旨の情報を送信する。次に、ステップ1314で、第2主遊技始動口入球判定手段1112は、第2主遊技始動口2110の第2入球検出装置2111から第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1316でYesの場合、ステップ1318で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)を取得する。次に、ステップ1324で、第2主遊技図柄保留手段1132は、当該遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに記憶する。次に、ステップ1325で、情報送信制御手段1300は、第2主遊技乱数が取得された旨の情報を送信し、次の処理(ステップ1400の主遊技図柄表示処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1314に移行し、ステップ1314及びステップ1316でNoの場合には次の処理(ステップ1400の主遊技図柄表示処理)に移行する。
次に、図14は、図9におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、主遊技図柄保留解除制御手段1154は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない。
次に、図15は、図14におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。まず、ステップ1402で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中や図柄変動中でないことが条件となる。
次に、ステップ1414で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出す。次に、ステップ1403で、当否抽選手段1135は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3)を参照し、遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。そして、ステップ1417で、特別遊技移行決定手段1135aは、当該主遊技図柄当否抽選結果が当りか否かを判定する。ステップ1417でYesの場合、ステップ1418で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の「当りフラグ」をオンにする。他方、ステップ1417でNoの場合には、ステップ1418をスキップする。
そして、ステップ1416で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、各遊技状態に対応する第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び遊技内容決定乱数(例えば主遊技図柄決定乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定すると共に、遊技内容決定乱数(例えば変動態様決定乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。
次に、ステップ1419−1で、情報送信制御手段1300は、ステップ1416で決定した主遊技図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態をサブメイン制御基板2320側に送信する。次に、ステップ1419−2で、情報送信手段1300は、図柄変動表示開始指示情報をサブメイン制御基板2320側に送信する。次に、ステップ1420で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間(前記ステップ1416で決定した変動態様に係る変動時間)を第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1422で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上で、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1446で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1434で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1434でYesの場合、ステップ1437で、情報送信制御手段1300は、図柄確定表示指示情報をサブメイン制御基板2320側に送信する。次に、ステップ1438で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1440で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1442で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)は、第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。尚、ステップ1434でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1444で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1444でYesの場合にはステップ1434に移行し、ステップ1444でNoの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図16は、図15におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグ及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の時間短縮フラグをオフにする。次に、ステップ1462で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190内の時短終了フラグをオンにし、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図17は、図9におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上に表示された主遊技図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1505で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172a(前出の表参照)を参照することにより、当該特別遊技の内容をセットする。次に、ステップ1552及び1554で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)する。そして、ステップ1506及びステップ1508で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の当りフラグをオフにし、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合にも、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。
次に、図18は、図9におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信制御手段1300は、サブメイン制御基板2320側に特別遊技開始表示指示情報を送信し、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1624に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1194に記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222を駆動して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放し、ステップ1624に移行する。
次に、ステップ1624で、情報送信制御手段1300は、サブメイン制御基板2320側に現在の特別遊技中に係る遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1630に移行し、ステップ1626でNoの場合には、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222の駆動を停止して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、確率変動大当り及び時間短縮変動大当りの場合は15ラウンド、突然確率変動大当りの場合は2ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信制御手段1300は、サブメイン制御基板2320側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、図19は、図18におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191を参照し、今回の特別遊技が確率変動大当りであるか否かを判定する。ステップ1652でYesの場合、ステップ1654で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191内の確率変動フラグをオンにする。次に、ステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191を参照し、今回の特別遊技が時間短縮変動有りであるか否かを判定する。ステップ1656でYesの場合、ステップ1658で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191を参照し、今回の特別遊技が時短回数制限有りであるか否かを判定する。ステップ1658でYesの場合、ステップ1660で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aに所定回数(本実施形態では、30回)をセットして、ステップ1664に移行する。他方、ステップ1658でNoの場合、ステップ1662で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aにカウンタ値として指定でき得る最大回数(例えば、65535回)をセットして、ステップ1664に移行する。次に、ステップ1664で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193内の時間短縮フラグをオンにし、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1652でNoの場合には、ステップ1656へ移行し、ステップ1656でNoの場合には、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、図20〜図56を参照して、サブ基板側で実行される制御処理を説明する。まず、図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブ基板(特にサブメイン制御基板2320)側のメインフローチャートである。ここで、図20(左)は、遊技機への電源投入時にのみ実行されるサブ基板側での初期処理であり、図20(右)は遊技機への電源投入後に繰り返し実行されるサブ基板側のメイン処理である。まず、図20(左)のフローチャートから説明すると、ステップ5000で、演出表示制御手段2320は、後述する電断復帰時初期処理を実行した後、図20(右)のメイン処理へ移行する。
次に、図20(右)のメイン処理フローチャートについて説明する。まず、ステップ5200で、演出表示制御手段2320は、後述する可動体役物基本位置設定処理を実行する。次に、ステップ5400で、演出表示制御手段2320は、後述する演出ステージ決定処理を実行する。次に、ステップ5600で、演出表示制御手段2320は、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ5700で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ5800で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6000で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行する。次に、ステップ6500で、演出表示制御手段2320は、後述する可動体役物位置監視処理を実行する。次に、ステップ7000で、演出表示制御手段2320は、後述する可動体役物エラー発生判定処理を実行する。次に、ステップ7500で、演出表示制御手段2320は、後述する可動体役物エラー報知制御処理を実行する。次に、ステップ7600で、演出表示制御手段2320は、後述する可動体役物エラー報知処理を実行する。次に、ステップ8000で、演出表示制御手段2320は、後述する可動体役物動作可否・内容決定処理を実行する。次に、ステップ9000で、演出表示制御手段2320は、後述する可動体役物動作制御処理を実行する。次に、ステップ4000で、演出表示制御手段2320は、後述するモータ・ソレノイド励磁開始制御処理を実行する。次に、ステップ4500で、演出表示制御手段2320は、後述するモータ・ソレノイド励磁終了制御処理を実行する。次に、ステップ3000で、演出表示制御手段2320は、後述する長期通電異常監視制御処理を実行し、本処理フローの先頭に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンを詳述する。
まず、図21は、図20でのステップ5000のサブルーチンに係る、電断復帰時初期処理のフローチャートである。まず、ステップ5002で、電源立ち上げ時処理制御手段2326は、サブメイン制御基板2320側にて電源投入情報を受信したか否かを判定する。ここで、電源投入情報とは、メイン基板が電断状態から復帰したことを、復帰時の状況を示すコマンドに基づき把握できる情報であり、本実施例ではメイン基板から送信されてくる電断復帰コマンドが相当する。ステップ5002でYesの場合、ステップ5004で、電源立ち上げ時処理制御手段2326は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A初期動作未完了フラグ、可動体役物B初期動作未完了フラグ、可動体役物C初期動作未完了フラグ、可動体役物D初期動作未完了フラグを全てオンにして、次の処理(サブ側メインフロー)に移行する。ここで、本実施形態では、可動体役物A、可動体役物B、可動体役物C及び可動体役物Dの4種類の可動体役物を有しているため、可動体役物A〜Dや可動体役物A(C)といった記載方法により適宜記載を省略することがある。また、可動体役物A〜D初期動作未完了フラグとは、後述する可動体役物A〜Dの夫々に係る初期動作実行処理が未完了である場合にオンとなるフラグであり、当該初期動作実行処理が完了した場合にオフとなるフラグである。尚、ステップ5002でNoの場合には、再びステップ5002を実行することで、電源投入情報の受信待ちループ処理を実行することとなる。
次に、図22は、図20でのステップ5200のサブルーチンに係る、可動体役物基本位置設定処理のフローチャートである。まず、ステップ5202で、可動体役物基本位置決定手段2325e−1は、基本位置決定用参照テーブル2325e−1−1を参照して、所定の設定タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ5202でYesの場合、ステップ5204で、可動体役物基本位置決定手段2325e−1は、基本位置決定用参照テーブル2325e−1−1を参照して、現在のメイン側遊技状態及びサブ側遊技状態に基づき、当該設定タイミングにおける可動体役物A〜Dの基本停止位置を決定すると共に、当該決定内容を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶し、次の処理(ステップ5400の演出ステージ決定処理)に移行する。尚、ステップ5202でNoの場合には、次の処理(ステップ5400の演出ステージ決定処理)に移行する。
次に、図23は、図20でのステップ5400のサブルーチンに係る、演出ステージ決定処理のフローチャートである。まず、ステップ5410で、サブ側遊技状態制御手段2327は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照して、メイン側の遊技状態が確率変動遊技状態へ移行したか否かを判定する。ステップ5410でYesの場合、ステップ5420で、サブ側遊技状態制御手段2327は、サブ側の遊技状態である確変ステージAへの移行条件を充足(例えば、所定の移行抽選確率に当選)したか否かを判定する。ステップ5420でYesの場合、ステップ5422で、サブ側遊技状態制御手段2327は、演出一般情報一時記憶手段2324内のサブ側遊技状態種別に確変ステージAを表す種別情報(演出モード)をセットする。次に、ステップ5424で、サブ側遊技状態制御手段2327は、演出表示手段2310を駆使して演出表示装置2140上に確変ステージAに対応した背景動画像を表示し、次の処理(ステップ5600の保留情報管理処理)に移行する。他方、ステップ5420でNoの場合、ステップ5426で、サブ側遊技状態制御手段2327は、演出一般情報一時記憶手段2324内のサブ側遊技状態種別に確変ステージBを表す種別情報をセットする。次に、ステップ5428で、サブ側遊技状態制御手段2327は、演出表示手段2310を駆使して演出表示装置2140上に確変ステージBに対応した背景動画像を表示し、次の処理(ステップ5600の保留情報管理処理)に移行する。
他方、ステップ5410でNoの場合、ステップ5440で、サブ側遊技状態制御手段2327は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照して、メイン側の遊技状態が非確率変動遊技状態へ移行したか否かを判定する。ステップ5440でYesの場合、ステップ5450で、サブ側遊技状態制御手段2327は、サブ側の遊技状態である通常ステージAへの移行条件を充足(例えば、所定の移行抽選確率に当選)したか否かを判定する。ステップ5450でYesの場合、ステップ5452で、サブ側遊技状態制御手段2327は、演出一般情報一時記憶手段2324内のサブ側遊技状態種別に通常ステージAを表す種別情報(演出モード)をセットする。次に、ステップ5454で、サブ側遊技状態制御手段2327は、演出表示手段2310を駆使して演出表示装置2140上に通常ステージAに対応した背景動画像を表示し、次の処理(ステップ5600の保留情報管理処理)に移行する。他方、ステップ5450でNoの場合、ステップ5456で、サブ側遊技状態制御手段2327は、演出一般情報一時記憶手段2324内のサブ側遊技状態種別に通常ステージBを表す種別情報をセットする。次に、ステップ5458で、サブ側遊技状態制御手段2327は、演出表示手段2310を駆使して演出表示装置2140上に通常ステージBに対応した背景動画像を表示し、次の処理(ステップ5600の保留情報管理処理)に移行する。尚、ステップ5440でNoの場合には、次の処理(ステップ5600の保留情報管理処理)に移行する。
次に、図24は、図20でのステップ5600のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ5602で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置側から新たな保留関連情報(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ5602でYesの場合、ステップ5604で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ(第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算し、次の処理(ステップ5700の装飾図柄表示内容決定処理)に移行する。他方、ステップ5602でNoの場合、ステップ5606で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置側から図柄変動表示開始指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ5606でYesの場合、ステップ5608で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ5700の装飾図柄表示内容決定処理)に移行する。尚、ステップ5606でNoの場合には、次の処理(ステップ5700の装飾図柄表示内容決定処理)に移行する。
次に、図25は、図20でのステップ5700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ5702で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ5702でYesの場合、ステップ5704で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ5706で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶されたメイン側からの図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)を取得する。次に、ステップ5708で、装図特殊停止図柄内容決定手段2322dは、主遊技図柄に係る停止図柄と変動態様とに基づき、両者が整合しているか否かを判定する。ここで、「両者が整合」しているとは、例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が当り時に選択され得るものであり、且つ主遊技図柄に係る変動態様が当り時に選択され得るものであった場合のことを意味している。他方、「両者が不整合」しているとは、例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が当り時に選択され得るものであり、且つ主遊技図柄に係る変動態様がハズレ時に選択され得るものであった場合のことを意味している。ステップ5708でYesの場合、ステップ5712で、装図特殊停止図柄内容決定手段2322dは、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の主制御送信コマンドエラーフラグをオフにし、ステップ5730に移行する。他方、ステップ5708でNoの場合、ステップ5714で、装図特殊停止図柄内容決定手段2322dは、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の主制御送信コマンドエラーフラグをオンにし、ステップ5730に移行する。
尚、本実施形態では、主遊技図柄に係る停止図柄と変動態様とに基づき、両者が整合しているか否か、換言すると、主制御基板1000側から送信された情報が正常であるか否かを判定しているが、これには限定されない。その場合には、例えば、主制御基板1000とサブメイン制御基板2320との基板間の接続において、断線・短絡が発生しているか否かを確認するための特殊なコマンドを主制御基板1000側から送信し、サブメイン制御基板2320側で正常に受信したか否かに基づき判定する例を挙げることができる。
次に、ステップ5730で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の主制御送信コマンドエラーフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ5730でYesの場合、ステップ5732で、装図表示内容決定手段2322aは、主遊技図柄に係る停止図柄が当り図柄であるか否かを判定する。ステップ5732でYesの場合、ステップ5734で、装図表示内容決定手段2322aは、主遊技図柄に係る停止図柄に基づき装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1を参照して、装飾図柄の停止図柄として当り出目(例えば、「777」等の数字の三つ揃い)を決定して装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ5736で、装図表示内容決定手段2322aは、主遊技図柄に係る変動態様及び演出一般情報一時記憶手段2324に一時記憶されているサブ側の遊技状態(演出モード)に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1を参照して、装飾図柄の変動態様を決定して装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ5738で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動許可フラグをオンにし、次の処理 (ステップ5800の装飾図柄表示制御処理)に移行する。尚、ステップ5702でNoの場合には、次の処理(ステップ5800の装飾図柄表示制御処理)に移行する。
他方、ステップ5732でNoの場合、ステップ5740で、装図表示内容決定手段2322aは、主遊技図柄に係る停止図柄に基づき装飾図柄の停止図柄としてハズレ出目(例えば、「134」等の数字のバラケ目)をランダムに決定して装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ5742で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶されている装飾図柄の停止出目と特殊停止図柄内容決定用参照テーブル2322d−1内に一時記憶されている装飾図柄の停止出目とを比較して、同一の出目でないか否かを判定する。ステップ5742でYesの場合には、ステップ5736に移行し、ステップ5742でNoの場合には、ステップ5740に移行する。即ち、当該処理においてランダムに決定した装飾図柄の停止ハズレ出目は、特殊停止図柄内容決定用参照テーブル2322d−1内に一時記憶されている装飾図柄の停止出目とは異なる停止出目となることが担保されることとなる。
他方、ステップ5730でNoの場合、ステップ5750で、装図特殊停止図柄内容決定手段2322dは、特殊停止図柄内容決定用参照テーブル2322d−1内に一時記憶されている停止出目の何れかを装飾図柄の停止出目として決定して装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。次に、ステップ5752で、装図特殊停止図柄内容決定手段2322dは、主遊技図柄に係る変動態様に基づき特殊変動態様を決定して装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。ここで、特殊変動態様の態様としては特に限定されないが、本処理が実行される状況下では、主遊技図柄に係る情報の信頼性が著しく低下しているため、非リーチとなるような変動態様とすることで遊技者に与えるインパクトを低減させるよう構成することが好適である。次に、ステップ5754で、装図特殊停止図柄内容決定手段2322dは、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の主制御送信コマンドエラーフラグをオフにし、ステップ5738に移行する。
次に、図26は、図20でのステップ5800のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6704で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄変動許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ5804でYesの場合、ステップ5808で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動許可フラグをオフにする。次に、ステップ5809で、装飾図柄表示制御手段2322は、演出一般情報一時記憶手段2324内の可動体役物演出動作可否決定許可フラグをオンにする。ここで、可動体役物演出動作可否決定許可フラグとは、装飾図柄の変動開始・変動終了と連動して実行される可動体役物の演出動作に係るフラグであり、後述するように、当該フラグがオンとなることで可動体役物の演出動作の実行可否が決定されることとなる。次に、ステップ5810で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内に一時記憶された装飾図柄の変動態様に係る決定内容に基づき、演出表示装置2410上で装飾図柄の変動表示を開始し、ステップ5830に移行する。尚、ステップ5804でNoの場合には、ステップ5830に移行する。
次に、ステップ5830で、装飾図柄表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から図柄確定表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ5830でYesの場合、ステップ5832で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内に一時記憶された装飾図柄の停止図柄(停止出目)に係る決定内容に基づき、装飾図柄の停止図柄を確定表示し、次の処理(ステップ6000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ5830でNoの場合には、次の処理(ステップ6000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。ここで、ステップ5830においては、装飾図柄の停止図柄(停止出目)が決定されていない状況下でメイン側から図柄確定表示指示情報を受信することがある。このような状況は、例えば、メイン側からの図柄変動表示開始指示情報の受信失敗等の何らかの不具合に起因して発生する。その場合には、装飾図柄の停止図柄として、例えば、「XXX」等の数字図柄ではない図柄や、特殊停止図柄内容決定用参照テーブル2322d−1内に一時記憶されている出目等を確定表示するよう構成しておくことで、当該不具合を速やかに報知することが可能となる。
次に、図27は、図20でのステップ6000のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6002で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6002でYesの場合、ステップ6004で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ6004でYesの場合、ステップ6006及びステップ6008で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2140上で大当り開始表示を行う。次に、ステップ6010で、サブ側遊技状態制御手段2327は、演出一般情報一時記憶手段2324内のサブ側遊技状態種別に特別遊技中を表す種別情報(演出モード)をセットし、ステップ6012に移行する。尚、ステップ6002でNoの場合には、ステップ6012に移行する。
次に、ステップ6012で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2140上で、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する(確率変動大当り又は時間短縮変動大当りの場合のみ表示する)。ここで、突然確率変動大当り及び小当りである場合には、ラウンド数表示をすると、今回の当りが「突然確率変動大当り」及び「小当り」のいずれであるかが遊技者に分かってしまうので、これらの当りの場合には、当該処理においてラウンド数表示等を実行しない。次に、ステップ6014で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特別遊技終了表示指示情報を受信したか否かを判定する。ステップ6014でYesの場合、ステップ6016で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2140上で、大当り終了表示を行う。次に、ステップ6018で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ6500の可動体役物位置監視処理)に移行する。尚、ステップ6004及びステップ6014でNoの場合には、次の処理(ステップ6500の可動体役物位置監視処理)に移行する。
次に、図28は、図20でのステップ6500のサブルーチンに係る、可動体役物位置監視処理のフローチャートである。まず、ステップ6502で、可動体役物現在位置検出手段2325e−2は、位置センサA〜Dから送信される位置情報に基づき、可動体役物A〜Dに係る現時点での位置情報(現在位置情報)を取得して可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶し、次の処理(ステップ7000の可動体役物エラー発生判定処理)に移行する。
次に、図29は、図20でのステップ7000のサブルーチンに係る、可動体役物エラー発生判定処理のフローチャートである。まず、ステップ7002で、可動体役物位置整合性確認手段2325e−2は、位置整合性確認内容決定用参照テーブル2325e−2−1を参照して、所定の位置整合性確認タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ7002でYesの場合、ステップ7004で、可動体役物位置整合性確認手段2325e−2は、位置整合性確認内容決定用参照テーブル2325e−2−1を参照して、当該確認タイミングの時点において可動体役物A〜Dが存在すべき位置情報(予定位置情報)を導出して可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶する。次に、ステップ7006で、可動体役物位置整合性確認手段2325e−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶されている可動体役物A〜Dの現在位置情報(図28のステップ6502で一時記憶した位置情報)と予定位置情報(ステップ7004で一時記憶した位置情報)とを比較し、可動体役物A〜Dの内に現在位置情報と予定位置情報とが異なるものがあるか否かを判定する。ステップ7006でYesの場合、ステップ7008で、可動体役物位置整合性確認手段2325e−2は、当該現在位置情報と予定位置情報とが異なる可動体役物に係るフラグである可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜Dエラー回数加算フラグをオンにする。ここで、可動体役物A〜Dエラー回数加算フラグがオンとなった可動体役物においては、後述する可動体役物に係るエラー報知制御処理が実行されることとなる。次に、ステップ7010で、可動体役物位置整合性確認手段2325e−2は、当該現在位置情報と予定位置情報とが異なる可動体役物に係るフラグである可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜Dエラー解消処理未完了フラグをオンにし、次の処理(ステップ7500の可動体役物エラー報知制御処理)に移行する。ここで、可動体役物A〜Dエラー解消処理未完了フラグがオンとなった可動体役物においては、後述する可動体役物に係るエラー解消動作(リトライ動作)制御処理が実行されることとなる。尚、ステップ7002又はステップ7006でNoの場合には、次の処理(ステップ7500の可動体役物エラー報知制御処理)に移行する。
次に、図30は、図20でのステップ7500のサブルーチンに係る、可動体役物エラー報知制御処理のフローチャートである。まず、ステップ7502で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜Dエラー回数加算フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物Aエラー回数加算フラグ」、「可動体役物Bエラー回数加算フラグ」、「可動体役物Cエラー回数加算フラグ」、「可動体役物Dエラー回数加算フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ7600の可動体役物エラー報知処理)に移行する。
次に、ステップ7502で「可動体役物Aエラー回数加算フラグ」がオンである場合、ステップ7520で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタAのカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ7521で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aエラー回数加算フラグをオフにする。次に、ステップ7522で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタAのカウンタ値が所定数A(例えば、3回)以上であるか否かを判定する。ステップ7522でYesの場合、ステップ7524で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作エラー報知フラグをオンにする。次に、ステップ7526で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタAのカウンタ値をゼロクリアし、次の処理(ステップ7600の可動体役物エラー報知処理)に移行する。尚、ステップ7522でNoの場合には、次の処理(ステップ7600の可動体役物エラー報知処理)に移行する。
次に、ステップ7502で「可動体役物Bエラー回数加算フラグ」がオンである場合、ステップ7540で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタBのカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ7541で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Bエラー回数加算フラグをオフにする。次に、ステップ7542で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタBのカウンタ値が所定数B(例えば、3回)以上であるか否かを判定する。ステップ7542でYesの場合、ステップ7544で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作エラー報知フラグをオンにする。次に、ステップ7546で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタBのカウンタ値をゼロクリアし、次の処理(ステップ7600の可動体役物エラー報知処理)に移行する。尚、ステップ7542でNoの場合には、次の処理(ステップ7600の可動体役物エラー報知処理)に移行する。
次に、ステップ7502で「可動体役物Cエラー回数加算フラグ」がオンである場合、ステップ7560で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタCのカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ7561で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cエラー回数加算フラグをオフにする。次に、ステップ7562で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタCのカウンタ値が所定数C(例えば、3回)以上であるか否かを判定する。ステップ7562でYesの場合、ステップ7564で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作エラー報知フラグをオンにする。次に、ステップ7566で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタCのカウンタ値をゼロクリアし、次の処理(ステップ7600の可動体役物エラー報知処理)に移行する。尚、ステップ7562でNoの場合には、次の処理(ステップ7600の可動体役物エラー報知処理)に移行する。
次に、ステップ7502で「可動体役物Dエラー回数加算フラグ」がオンである場合、ステップ7580で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタDのカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ7581で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Dエラー回数加算フラグをオフにする。次に、ステップ7582で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタDのカウンタ値が所定数D(例えば、3回)以上であるか否かを判定する。ステップ7582でYesの場合、ステップ7584で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D動作エラー報知フラグをオンにする。次に、ステップ7586で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物毎動作異常累積カウンタ2325e−4−1内の動作異常累積カウンタDのカウンタ値をゼロクリアし、次の処理(ステップ7600の可動体役物エラー報知処理)に移行する。尚、ステップ7582でNoの場合には、次の処理(ステップ7600の可動体役物エラー報知処理)に移行する。
尚、可動体役物A〜D動作エラー報知フラグがオンとなった場合には、後述するように、当該オンとなった可動体役物に係るエラー報知が実行されることとなる。ここで、所定数A〜Dの設定数には特に限定されないが、可動体役物の構造や使用頻度に基づき、適当な値を設定しておくことで、夫々の可動体役物の耐久性を考慮した上でのエラー報知実行が可能となるのである。
次に、図31は、図20でのステップ7600のサブルーチンに係る、可動体役物エラー報知処理のフローチャートである。まず、ステップ7602で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D動作エラー報知フラグの何れかがオンであるか否かを判定する。ステップ7602でYesの場合、ステップ7604で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物B動作エラー報知フラグ又は可動体役物D動作エラー報知フラグの何れかがオンであるか否かを判定する。ステップ7604でYesの場合、ステップ7606で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物エラー報知手段(表ユニット対応)232−31上にて、遊技盤表ユニット232−100に設置されている可動体役物に異常が発生した旨を報知する。次に、ステップ7608で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物B動作エラー報知フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7608でYesの場合、ステップ7610で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物エラー報知手段(表ユニット対応)232−31上にて、遊技盤面左側に設置されている可動体役物に異常が発生した旨を報知する。次に、ステップ7612で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物D動作エラー報知フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7612でYesの場合、ステップ7614で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物エラー報知手段(表ユニット対応)232−31上にて、遊技盤面右側に設置されている可動体役物に異常が発生した旨を報知し、ステップ7616に移行する。尚、ステップ7608でNoの場合には、ステップ7612に移行し、ステップ7604又はステップ7612でNoの場合には、ステップ7616に移行する。
次に、ステップ7616で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物A動作エラー報知フラグ又は可動体役物C動作エラー報知フラグの何れかがオンであるか否かを判定する。ステップ7616でYesの場合、ステップ7618で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物エラー報知手段(裏ユニット対応)232−32上にて、遊技盤裏ユニット232−200に設置されている可動体役物に異常が発生した旨を報知する。次に、ステップ7620で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物A動作エラー報知フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7620でYesの場合、ステップ7622で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物エラー報知手段(裏ユニット対応)232−32上にて、遊技盤面上側に設置されている可動体役物に異常が発生した旨を報知する。次に、ステップ7624で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物C動作エラー報知フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ7624でYesの場合、ステップ7626で、可動体役物エラー報知制御手段2325e−4は、可動体役物エラー報知手段(裏ユニット対応)232−32上にて、遊技盤面右側に設置されている可動体役物に異常が発生した旨を報知し、次の処理(ステップ8000の可動体役物動作可否・内容決定処理)に移行する。尚、ステップ7620でNoの場合には、ステップ7624に移行し、ステップ7602、ステップ7616又はステップ7624でNoの場合には、次の処理(ステップ8000の可動体役物動作可否・内容決定処理)に移行する。
尚、本実施形態では、前述のように、可動体役物エラー報知手段(表ユニット対応)232−31及び可動体役物エラー報知手段(裏ユニット対応)232−32は、複数のLEDによって構成されており、LEDの点灯箇所或いは点灯箇所の組合せによって、何れのユニットの何れの箇所に設置された可動体役物に係るエラーであるのかが把握容易となるよう構成されている。そのため、本処理フローにおいて、可動体役物毎にエラー報知態様を切り分けることで、可動体役物毎に異なるエラー報知態様にて報知できるよう構成されているのである。また、可動体役物エラー報知手段(表ユニット対応)232−31及び可動体役物エラー報知手段(裏ユニット対応)232−32は、当該エラー報知用の専用LEDを設けることに限定されず、遊技盤面に設けられた他の遊技効果ランプ190を代用(代用するランプの位置には限定されず、視認容易な位置であっても、視認しづらい位置であってもよい)するよう構成してもよい。このように構成することで、可動体役物エラー報知用のLEDを別途設ける必要がなくなるため、開発コストを低減する点において好適である。また、その場合には、遊技効果を高めるためのLED点灯パターンとエラー報知のためのLED点灯パターンとを切り分ける(遊技者が誤認してしまうことを回避する)ことを目的として、エラー報知のためのLED点灯パターンを複数種類(例えば、点灯だけでなく、消灯や点滅或いは点滅間隔の違い等による)設けておくよう構成してもよい。更に、エラー報知のためのLED点灯パターンを複数種類設ける場合には、動作異常累積カウンタを参照して、動作異常の発生回数に基づき当該点灯パターンを異ならせるよう構成してもよい。このような構成とすることで、可動体役物の異常発生回数を把握し易くなるのである。更に、エラー報知用LEDのハーネスと可動体役物のハーネスとは別体で構成されることが望ましく、このような構成とすることで、報知LEDと可動体役物との配線部分が同時に不良となることを抑止でき、可動体役物の動作異常を報知できない事態が発生することを低減することができる。
また、可動体役物エラー報知手段(表ユニット対応)232−31及び可動体役物エラー報知手段(裏ユニット対応)232−32は、LEDによって構成されることにも限定されず、演出表示装置2140上でエラー報知を行ってもよい。その場合には、例えば、QRコード内に何れのユニットの何れの箇所に設置された可動体役物に係るエラーであるのかに係る情報及び遊技機メーカーへの連絡先等の情報を包含させた上で表示するよう構成することも可能である。このような構成においては、当該QRコードを移動体通信端末等に取り込むことで、ホール運営者側から遊技機メーカー側へ、速やかに且つ動作異常に係る正確な情報を連絡することが可能となる。
次に、図32は、図20でのステップ8000のサブルーチンに係る、可動体役物動作可否・内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ8200で、可動体役物初期動作実行制御手段2325aは、後述する初期動作時動作可否・内容決定処理を実行する。次に、ステップ8400で、可動体役物エラー解消動作実行制御手段2325bは、後述するエラー解消動作時動作可否・内容決定処理を実行する。次に、ステップ8600で、可動体役物演出動作実行制御手段2325cは、後述する演出動作時動作可否・内容決定処理を実行し、次の処理(ステップ9000の可動体役物動作制御処理)に移行する。
次に、図33は、図32でのステップ8200のサブルーチンに係る、初期動作時動作可否・内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ8202で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D初期動作未完了フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A初期動作未完了フラグ」、「可動体役物C初期動作未完了フラグ」、「可動体役物B初期動作未完了フラグ」、「可動体役物D初期動作未完了フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ8400のエラー解消動作時動作可否・内容決定処理)に移行する。
次に、ステップ8202で「可動体役物A初期動作未完了フラグ」がオンである場合、ステップ8220で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、初期動作内容決定用参照テーブル2325a−1−1を参照し、可動体役物Aの初期動作パターンである所定の初期動作パターンAに基づき、モータAの駆動ステップ数を導出すると共に、当該導出したステップ数を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタAにセットする。次に、ステップ8222で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A初期動作未完了フラグをオフにする。次に、ステップ8224で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A初期動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ8400のエラー解消動作時動作可否・内容決定処理)に移行する。
次に、ステップ8202で「可動体役物C初期動作未完了フラグ」がオンである場合、ステップ8240で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、初期動作内容決定用参照テーブル2325a−1−1を参照し、可動体役物Cの初期動作パターンである所定の初期動作パターンCに基づき、モータCの駆動ステップ数を導出すると共に、当該導出したステップ数を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタCにセットする。次に、ステップ8242で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C初期動作未完了フラグをオフにする。次に、ステップ8244で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C初期動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ8400のエラー解消動作時動作可否・内容決定処理)に移行する。
次に、ステップ8202で「可動体役物B初期動作未完了フラグ」がオンである場合、ステップ8260で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、初期動作内容決定用参照テーブル2325a−1−1を参照し、可動体役物Bの初期動作に係る所定の励磁時間を、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマBにセットする。次に、ステップ8262で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B初期動作未完了フラグをオフにする。次に、ステップ8264で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B初期動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ8400のエラー解消動作時動作可否・内容決定処理)に移行する。
次に、ステップ8202で「可動体役物D初期動作未完了フラグ」がオンである場合、ステップ8280で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、初期動作内容決定用参照テーブル2325a−1−1を参照し、可動体役物Dの初期動作に係る所定の励磁時間を、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマDにセットする。次に、ステップ8282で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D初期動作未完了フラグをオフにする。次に、ステップ8284で、初期動作可否・内容決定手段2325a−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D初期動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ8400のエラー解消動作時動作可否・内容決定処理)に移行する。
次に、図34は、図32でのステップ8400のサブルーチンに係る、エラー解消動作時動作可否・内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ8402で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜Dエラー解消処理未完了フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物Aエラー解消処理未完了フラグ」、「可動体役物Cエラー解消処理未完了フラグ」、「可動体役物Bエラー解消処理未完了フラグ」、「可動体役物Dエラー解消処理未完了フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ8600の演出動作時動作可否・内容決定処理)に移行する。
次に、ステップ8402で「可動体役物Aエラー解消処理未完了フラグ」がオンである場合、ステップ8420で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、エラー解消動作内容決定用参照テーブル2325a−1−1を参照し、可動体役物Aのエラー解消動作パターンである所定のリトライ動作パターンAに基づき、モータAの駆動ステップ数を導出すると共に、当該導出したステップ数を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタAにセットする。次に、ステップ8422で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aエラー解消処理未完了フラグをオフにする。次に、ステップ8424で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aエラー解消動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ8600の演出動作時動作可否・内容決定処理)に移行する。
次に、ステップ8402で「可動体役物Cエラー解消処理未完了フラグ」がオンである場合、ステップ8440で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、エラー解消動作内容決定用参照テーブル2325a−1−1を参照し、可動体役物Cのエラー解消動作パターンである所定のリトライ動作パターンCに基づき、モータCの駆動ステップ数を導出すると共に、当該導出したステップ数を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタCにセットする。次に、ステップ8442で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cエラー解消処理未完了フラグをオフにする。次に、ステップ8444で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cエラー解消動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ8600の演出動作時動作可否・内容決定処理)に移行する。
次に、ステップ8402で「可動体役物Bエラー解消処理未完了フラグ」がオンである場合、ステップ8460で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、エラー解消動作内容決定用参照テーブル2325a−1−1を参照し、可動体役物Bのエラー解消動作に係る所定の励磁時間を、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマBにセットする。次に、ステップ8462で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Bエラー解消処理未完了フラグをオフにする。次に、ステップ8464で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Bエラー解消動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ8600の演出動作時動作可否・内容決定処理)に移行する。
次に、ステップ8402で「可動体役物Dエラー解消処理未完了フラグ」がオンである場合、ステップ8480で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、エラー解消動作内容決定用参照テーブル2325a−1−1を参照し、可動体役物Dのエラー解消動作に係る所定の励磁時間を、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマDにセットする。次に、ステップ8482で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Dエラー解消処理未完了フラグをオフにする。次に、ステップ8484で、エラー解消動作可否・内容決定手段2325b−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Dエラー解消動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ8600の演出動作時動作可否・内容決定処理)に移行する。
次に、図35は、図32でのステップ8600のサブルーチンに係る、演出動作時動作可否・内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ8602で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、演出一般情報一時記憶手段2324内の可動体役物演出動作可否決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ8602でYesの場合、ステップ8610で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、演出一般情報一時記憶手段2324内の可動体役物演出動作可否決定許可フラグをオフにし、ステップ8620に移行する。尚、ステップ8602でNoの場合には、次の処理(ステップ9000の可動体役物動作制御処理)に移行する。
次に、ステップ8620で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dを参照し、可動体役物Aに係る初期動作関連のフラグがオンであるか否か、換言すると、可動体役物Aの初期動作が未完了であるか否かを判定する。ステップ8620でYesの場合には、ステップ8640に移行する。他方、ステップ8620でNoの場合、ステップ8622で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dを参照し、可動体役物Aに係るエラー関連のフラグがオンであるか否か、換言すると、可動体役物Aに何らかの動作異常が発生中であるか否かを判定する。ステップ8622でYesの場合には、ステップ8640に移行する。他方、ステップ8622でNoの場合、ステップ8626で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A+B演出動作実行決定許可フラグをオンにし、ステップ8640に移行する。ここで、可動体役物A+B演出動作実行決定許可フラグとは、可動体役物Aと可動体役物Bとを連動させて演出動作を実行するためのフラグであり、後述するように、当該フラグがオンであることを契機として可動体役物A及び可動体役物Bの演出動作が実行されることとなる。
次に、ステップ8640で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A+B演出動作実行決定許可フラグがオフであるか否か、換言すると、可動体役物Bと連動動作する可動体役物Aが演出動作不可の状態であるか否かを判定する。ステップ8640でYesの場合には、ステップ8660に移行する。他方、ステップ8640でNoの場合、ステップ8642で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dを参照し、可動体役物Bに係る初期動作関連のフラグがオンであるか否か、換言すると、可動体役物Bの初期動作が未完了であるか否かを判定する。ステップ8642でYesの場合、ステップ8644で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A+B演出動作実行決定許可フラグをオフにし、ステップ8660に移行する。他方、ステップ8642でNoの場合、ステップ8646で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dを参照し、可動体役物Bに係るエラー関連のフラグがオンであるか否か、換言すると、可動体役物Bに何らかの動作異常が発生中であるか否かを判定する。ステップ8646でYesの場合には、ステップ8644に移行する。他方、ステップ8646でNoの場合には、ステップ8660に移行する。
次に、ステップ8660で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dを参照し、可動体役物Cに係る初期動作関連のフラグがオンであるか否か、換言すると、可動体役物Cの初期動作が未完了であるか否かを判定する。ステップ8660でYesの場合には、ステップ8680に移行する。他方、ステップ8660でNoの場合、ステップ8662で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dを参照し、可動体役物Cに係るエラー関連のフラグがオンであるか否か、換言すると、可動体役物Cに何らかの動作異常が発生中であるか否かを判定する。ステップ8662でYesの場合には、ステップ8680に移行する。他方、ステップ8662でNoの場合、ステップ8666で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C+D演出動作実行決定許可フラグをオンにし、ステップ8680に移行する。ここで、可動体役物C+D演出動作実行決定許可フラグとは、可動体役物Cと可動体役物Dとを連動させて演出動作を実行するためのフラグであり、後述するように、当該フラグがオンであることを契機として可動体役物C及び可動体役物Dの演出動作が実行されることとなる。
次に、ステップ8680で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C+D演出動作実行決定許可フラグがオフであるか否か、換言すると、可動体役物Dと連動動作する可動体役物Cが演出動作不可の状態であるか否かを判定する。ステップ8680でYesの場合には、ステップ8700に移行する。他方、ステップ8680でNoの場合、ステップ8682で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dを参照し、可動体役物Dに係る初期動作関連のフラグがオンであるか否か、換言すると、可動体役物Dの初期動作が未完了であるか否かを判定する。ステップ8682でYesの場合、ステップ8684で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C+D演出動作実行決定許可フラグをオフにし、ステップ8700に移行する。他方、ステップ8682でNoの場合、ステップ8686で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dを参照し、可動体役物Dに係るエラー関連のフラグがオンであるか否か、換言すると、可動体役物Dに何らかの動作異常が発生中であるか否かを判定する。ステップ8686でYesの場合には、ステップ8684に移行する。他方、ステップ8686でNoの場合には、ステップ8700に移行する。
次に、ステップ8700で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、後述する演出動作時内容決定処理を実行し、次の処理(ステップ9000の可動体役物動作制御処理)に移行する。このように、可動体役物A又は可動体役物Bの何れかが演出動作不可の状態であると判定された場合には、可動体役物A及び可動体役物Bの双方に係る演出動作の実行許可が下りない。また、可動体役物C又は可動体役物Dの何れかが演出動作不可の状態であると判定された場合には、可動体役物C及び可動体役物Dの双方に係る演出動作の実行許可が下りないよう構成されているのである。このような構成とすることで、ある可動体役物と当該ある可動体役物と連動動作する他の可動体役物を備える場合、何れか一方の可動体役物の異常動作を検出した際には、関連する他方の可動体役物の動作を禁止するよう構成することで、可動体役物の動作異常に起因して遊技者が大当たり信頼度を誤認してしまうような事態を防止することもできる。
次に、図36は、図35でのステップ8700のサブルーチンに係る、演出動作時内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ8730で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A+B演出動作実行決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ8730でYesの場合には、ステップ8732に移行し、ステップ8730でNoの場合には、ステップ8750に移行する。
次に、ステップ8732で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A+B演出動作実行決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ8734で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cを参照し、装飾図柄の変動態様を取得すると共に、演出動作内容決定用参照テーブル2325c−1−1を参照して当該変動態様に基づき可動体役物A及び可動体役物Bの演出動作内容(演出動作を実行しない場合も含む)を決定して可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶する。次に、ステップ8736で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶されている可動体役物A及び可動体役物Bの演出動作内容に基づき、演出動作内容決定用参照テーブル2325c−1−1を参照して可動体役物A及び可動体役物Bの可動タイミングを決定して可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶する。次に、ステップ8738で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶されている可動体役物Aの基本停止位置及び演出動作内容に基づき、当該基本停止位置から位置センサAにおける所定の位置検出ポイントまで可動体役物Aを移動可能なステップ数を算出し、当該算出したステップ数を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタAにセットする。次に、ステップ8740で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物Bの演出動作に係る所定の励磁時間を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマBにセットする。次に、ステップ8742で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A演出動作開始許可フラグ及び可動体役物B演出動作開始許可フラグをオンにし、ステップ8750に移行する。
次に、ステップ8750で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C+D演出動作実行決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ8750でYesの場合には、ステップ8752に移行し、ステップ8750でNoの場合には、次の処理(ステップ9000の可動体役物動作制御処理)に移行する。
次に、ステップ8752で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C+D演出動作実行決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ8754で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cを参照し、装飾図柄の変動態様を取得すると共に、演出動作内容決定用参照テーブル2325c−1−1を参照して当該変動態様に基づき可動体役物C及び可動体役物Dの演出動作内容(演出動作を実行しない場合も含む)を決定して可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶する。次に、ステップ8756で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶されている可動体役物C及び可動体役物Dの演出動作内容に基づき、演出動作内容決定用参照テーブル2325c−1−1を参照して可動体役物C及び可動体役物Dの可動タイミングを決定して可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶する。次に、ステップ8758で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dに一時記憶されている可動体役物Cの基本停止位置及び演出動作内容に基づき、当該基本停止位置から位置センサCにおける所定の位置検出ポイントまで可動体役物Cを移動可能なステップ数を算出し、当該算出したステップ数を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタCにセットする。次に、ステップ8760で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物Dの演出動作に係る所定の励磁時間を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマDにセットする。次に、ステップ8762で、演出動作可否・内容決定手段2325c−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C演出動作開始許可フラグ及び可動体役物D演出動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ9000の可動体役物動作制御処理)に移行する。
次に、図37は、図20でのステップ9000のサブルーチンに係る、可動体役物動作制御処理のフローチャートである。まず、ステップ9200で、可動体役物初期動作実行制御手段2325aは、後述する初期動作時動作開始制御処理を実行する。次に、ステップ9300で、可動体役物初期動作実行制御手段2325aは、後述する初期動作時動作終了制御処理を実行する。次に、ステップ9400で、可動体役物エラー解消動作実行制御手段2325bは、後述するエラー解消動作時動作開始制御処理を実行する。次に、ステップ9500で、可動体役物エラー解消動作実行制御手段2325bは、後述するエラー解消動作時動作終了制御処理を実行する。次に、ステップ9600で、可動体役物演出動作実行制御手段2325cは、後述する演出動作時動作開始制御処理を実行する。次に、ステップ9700で、可動体役物演出動作実行制御手段2325cは、後述する演出動作時動作終了制御処理を実行し、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。
次に、図38は、図37でのステップ9200のサブルーチンに係る、初期動作時動作開始制御処理のフローチャートである。まず、ステップ9202で、初期動作開始制御手段2325a−2は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ9202でYesの場合には、ステップ9210に移行し、ステップ9202でNoの場合には、次の処理(ステップ9300の初期動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9210で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D初期動作開始許可フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A初期動作開始許可フラグ」、「可動体役物C初期動作開始許可フラグ」、「可動体役物B初期動作開始許可フラグ」、「可動体役物D初期動作開始許可フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ9300の初期動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9210で「可動体役物A初期動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9220で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグがオフであるか否か、換言すると、動作内容(初期動作、エラー解消動作、演出動作)に係らず可動体役物Cが動作中の状態でないか否かを判定する。ステップ9220でYesの場合、ステップ9222で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A初期動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9224で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A初期動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9226で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9300の初期動作時動作終了制御処理)に移行する。尚、ステップ9220でNoの場合には、次の処理(ステップ9300の初期動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9210で「可動体役物C初期動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9240で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグがオフであるか否か、換言すると、動作内容(初期動作、エラー解消動作、演出動作)に係らず可動体役物Aが動作中の状態でないか否かを判定する。ステップ9240でYesの場合、ステップ9242で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C初期動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9244で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C初期動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9246で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9300の初期動作時動作終了制御処理)に移行する。尚、ステップ9220でNoの場合には、次の処理(ステップ9300の初期動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9210で「可動体役物B初期動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9262で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B初期動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9264で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B初期動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9266で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9300の初期動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9210で「可動体役物D初期動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9282で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D初期動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9284で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D初期動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9286で、初期動作開始制御手段2325a−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9300の初期動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、図39は、図37でのステップ9300のサブルーチンに係る、初期動作時動作終了制御処理のフローチャートである。まず、ステップ9302で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D初期動作中フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A初期動作中フラグ」、「可動体役物C初期動作中フラグ」、「可動体役物B初期動作中フラグ」、「可動体役物D初期動作中フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ9400のエラー解消動作時動作開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ9302で「可動体役物A初期動作中フラグ」がオンである場合、ステップ9312で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aに係る現在位置情報を参照し、可動体役物Aが初期位置に存在しているか否かを判定する。ここで、「可動体役物Aが初期位置に存在しているか否か」の判定方法について補足説明する。本実施形態では、前述のように、位置センサAとして可動体役物Aの初期位置に位置センサαを設置し、可動体役物の最大駆動位置に位置センサβを設置する一例を挙げている。そして、位置センサα又は位置センサβの何れの位置センサにて可動体役物Aを検出したかに基づき、可動体役物Aの存在位置を把握可能に構成されている。例えば、位置センサαにて可動体役物Aを検出した場合には、可動体役物Aが初期位置に存在することとなり、位置センサβにて可動体役物Aを検出した場合には、可動体役物Aが最大駆動位置に存在することとなる。また、位置センサα及び位置センサβの何れでも可動体役物Aを検出していない場合には、可動体役物Aは初期位置から最大駆動位置までの間の何れかの位置に存在することとなる。ここで、初期動作実行時においては、(1)可動体役物Aが初期位置から最大駆動位置まで移動可能な駆動ステップ数を予測算出し、(2)当該駆動ステップ数分だけ可動体役物Aを駆動させ、(3)当該駆動ステップ数分の駆動が完了する或いは位置センサβにて可動体役物Aを検出した場合に駆動を終了する。次に、(4)可動体役物Aが最大駆動位置から初期位置まで移動可能な駆動ステップ数を予測算出し、(5)当該駆動ステップ数分だけ可動体役物Aを駆動させ、(6)当該駆動ステップ数分の駆動が完了する或いは位置センサαにて可動体役物Aを検出した場合に駆動を終了し、初期動作の実行を完了する、という一連の動作が実行されることとなる。即ち、「可動体役物Aが初期位置に存在しているか否か」とは、(6)の検出判定処理を実行していることを意味しているのである。尚、このような(1)〜(6)の一連の動作は、初期動作実行時において可動体役物Aが初期位置に存在していることを担保した後に実行することが望ましい。しかしながら、遊技機の電源投入時には、可動体役物Aが初期位置に存在していない場合もあり、このような場合には、初期動作実行前の準備動作を要することがある。例えば、当該準備動作として、(A)位置センサα及び位置センサβの何れでも可動体役物Aを検出していない場合、(B)可動体役物Aを位置センサαの方向に所定ステップ(例えば、初期位置から最大駆動位置まで移動可能な駆動ステップ数の1/2)分だけ可動体役物Aを駆動させ、(C)当該駆動ステップ数分の駆動が完了する或いは位置センサαにて可動体役物Aを検出した場合に駆動を終了する。また、(C)で可動体役物Aを検出しなかった場合には、(D)可動体役物Aを位置センサβの方向に所定ステップ(例えば、初期位置から最大駆動位置まで移動可能な駆動ステップ数の1/2)分だけ可動体役物Aを駆動させ、(E)当該駆動ステップ数分の駆動が完了する或いは位置センサβにて可動体役物Aを検出した場合に駆動を終了し、(F)可動体役物Aを最大駆動位置から初期位置まで移動させる、という一連の動作を実行することを一例として挙げることができる。
ステップ9312でYesの場合、ステップ9314で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグをオフにする。次に、ステップ9316で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A初期動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ9400のエラー解消動作時動作開始制御処理)に移行する。他方、ステップ9312でNoの場合、ステップ9320で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタAを参照し、可動体役物Aの初期動作における予定動作(駆動ステップ数)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ9320でYesの場合には、ステップ9314に移行する。他方、ステップ9320でNoの場合、ステップ9322で、初期動作終了制御手段2325a−3は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否か、即ち、初期動作実行中に図柄変動が開始されたか否かを判定する。ステップ9322でYesの場合、ステップ9324で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A初期動作未完了フラグをオンにし、ステップ9314に移行する。他方、ステップ9322でNoの場合、ステップ9326で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aに係る現在位置情報と可動体役物Cに係る現在位置情報とを比較し、可動体役物Aと可動体役物Cとが干渉しているか(或いは干渉直前であるか)否かを判定する。ステップ9326でYesの場合には、ステップ9324に移行し、ステップ9326でNoの場合には、次の処理(ステップ9400のエラー解消動作時動作開始制御処理)に移行する。ここで、ステップ9322又はステップ9326でYesの場合、可動体役物A初期動作未完了フラグをオンとしている趣旨について詳述する。まず、本実施形態では、可動体役物Aの初期動作完了前に図柄変動が開始される、或いは可動体役物Aの初期動作完了前に可動体役物Cとの干渉を検出した場合には、可動体役物Aの初期動作を再度実行するよう構成されている。そして、当該初期動作の再実行においては、可動体役物Aに係るエラー発生とは見做さずに(即ち、図30における動作異常累積カウンタの加算処理を実行しない)、初期動作を再実行するため可動体役物A初期動作未完了フラグをオンとしているのである(以下、他の可動体役物についても同様)。
次に、ステップ9302で「可動体役物C初期動作中フラグ」がオンである場合、ステップ9332で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cに係る現在位置情報を参照し、可動体役物Cが初期位置に存在しているか否かを判定する。ステップ9332でYesの場合、ステップ9334で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグをオフにする。次に、ステップ9336で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C初期動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ9400のエラー解消動作時動作開始制御処理)に移行する。他方、ステップ9332でNoの場合、ステップ9340で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタCを参照し、可動体役物Cの初期動作における予定動作(駆動ステップ数)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ9340でYesの場合には、ステップ9334に移行する。他方、ステップ9340でNoの場合、ステップ9342で、初期動作終了制御手段2325a−3は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否か、即ち、初期動作実行中に図柄変動が開始されたか否かを判定する。ステップ9342でYesの場合、ステップ9344で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C初期動作未完了フラグをオンにし、ステップ9344に移行する。他方、ステップ9342でNoの場合、ステップ9346で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cに係る現在位置情報と可動体役物Aに係る現在位置情報とを比較し、可動体役物Cと可動体役物Aとが干渉しているか(或いは干渉直前であるか)否かを判定する。ステップ9346でYesの場合には、ステップ9344に移行し、ステップ9346でNoの場合には、次の処理(ステップ9400のエラー解消動作時動作開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ9302で「可動体役物B初期動作中フラグ」がオンである場合、ステップ9352で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Bに係る現在位置情報を参照し、可動体役物Bが初期位置に存在しているか否かを判定する。ステップ9352でYesの場合、ステップ9354で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作中フラグをオフにする。次に、ステップ9356で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B初期動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ9400のエラー解消動作時動作開始制御処理)に移行する。他方、ステップ9352でNoの場合、ステップ9360で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマBを参照し、可動体役物Bの初期動作における予定動作(励磁期間)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ9360でYesの場合には、ステップ9354に移行する。他方、ステップ9360でNoの場合、ステップ9362で、初期動作終了制御手段2325a−3は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否か、即ち、初期動作実行中に図柄変動が開始されたか否かを判定する。ステップ9362でYesの場合、ステップ9364で、初期動作終了制御手段2325a−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B初期動作未完了フラグをオンにし、ステップ9354に移行する。他方、ステップ9362でNoの場合には、次の処理(ステップ9400のエラー解消動作時動作開始制御処理)に移行する。尚、ステップ9302で「可動体役物D初期動作中フラグ」がオンである場合には、ステップ9352〜ステップ9364における処理と略同一の処理を実行するため説明を省略する。
次に、図40は、図37でのステップ9400のサブルーチンに係る、エラー解消動作時動作開始制御処理のフローチャートである。まず、ステップ9402で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ9402でYesの場合には、ステップ9410に移行し、ステップ9402でNoの場合には、次の処理(ステップ9500のエラー解消動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9410で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜Dエラー解消動作開始許可フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物Aエラー解消動作開始許可フラグ」、「可動体役物Cエラー解消動作開始許可フラグ」、「可動体役物Bエラー解消動作開始許可フラグ」、「可動体役物Dエラー解消動作開始許可フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ9500のエラー解消動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9410で「可動体役物Aエラー解消動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9420で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグがオフであるか否か、換言すると、動作内容(初期動作、エラー解消動作、演出動作)に係らず可動体役物Cが動作中の状態でないか否かを判定する。ステップ9420でYesの場合、ステップ9422で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aエラー解消動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9424で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aエラー解消動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9426で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9500のエラー解消動作時動作終了制御処理)に移行する。尚、ステップ9420でNoの場合には、次の処理(ステップ9500のエラー解消動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9410で「可動体役物Cエラー解消動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9440で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグがオフであるか否か、換言すると、動作内容(初期動作、エラー解消動作、演出動作)に係らず可動体役物Aが動作中の状態でないか否かを判定する。ステップ9440でYesの場合、ステップ9442で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cエラー解消動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9444で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cエラー解消動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9446で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9500のエラー解消動作時動作終了制御処理)に移行する。尚、ステップ9440でNoの場合には、次の処理(ステップ9500のエラー解消動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9210で「可動体役物Bエラー解消動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9462で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Bエラー解消動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9464で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Bエラー解消動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9466で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9500のエラー解消動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9210で「可動体役物Dエラー解消動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9482で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Dエラー解消動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9484で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Dエラー解消動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9486で、エラー解消動作開始制御手段2325b−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9500のエラー解消動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、図41は、図37でのステップ9500のサブルーチンに係る、エラー解消動作時動作終了制御処理のフローチャートである。まず、ステップ9502で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜Dエラー解消動作中フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物Aエラー解消動作中フラグ」、「可動体役物Cエラー解消動作中フラグ」、「可動体役物Bエラー解消動作中フラグ」、「可動体役物Dエラー解消動作中フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ9600の演出動作時動作開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ9502で「可動体役物Aエラー解消動作中フラグ」がオンである場合、ステップ9312で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aに係る現在位置情報及び基本停止位置情報を参照し、可動体役物Aが基本停止位置に存在しているか否かを判定する。ステップ9512でYesの場合、ステップ9514で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグをオフにする。次に、ステップ9516で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aエラー解消動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ9600の演出動作時動作開始制御処理)に移行する。他方、ステップ9512でNoの場合、ステップ9520で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタAを参照し、可動体役物Aのエラー解消動作における予定動作(駆動ステップ数)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ9520でYesの場合には、ステップ9514に移行する。他方、ステップ9520でNoの場合、ステップ9522で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否か、即ち、エラー解消動作実行中に図柄変動が開始されたか否かを判定する。ステップ9522でYesの場合、ステップ9524で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aエラー解消処理未完了フラグをオンにし、ステップ9514に移行する。他方、ステップ9522でNoの場合、ステップ9526で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aに係る現在位置情報と可動体役物Cに係る現在位置情報とを比較し、可動体役物Aと可動体役物Cとが干渉しているか(或いは干渉直前であるか)否かを判定する。ステップ9526でYesの場合には、ステップ9524に移行し、ステップ9526でNoの場合には、次の処理(ステップ9600の演出動作時動作開始制御処理)に移行する。ここで、ステップ9522又はステップ9526でYesの場合、可動体役物Aエラー解消処理未完了フラグをオンとしている趣旨について詳述する。まず、本実施形態では、可動体役物Aのエラー解消動作完了前に図柄変動が開始される、或いは可動体役物Aのエラー解消動作完了前に可動体役物Cとの干渉を検出した場合には、可動体役物Aのエラー解消動作を適正な動作タイミング(例えば、装飾図柄の視認を妨げたり、他の可動体役物との連動動作と誤認しないタイミング)に到達することを待って再度実行するよう構成されている。そして、当該エラー解消動作の再実行においては、可動体役物Aに係るエラー発生とは見做さず(即ち、図30における動作異常累積カウンタの加算処理を実行しない)、エラー解消動作を再実行するため可動体役物Aエラー解消処理未完了フラグをオンとしているのである(以下、他の可動体役物についても同様)。
次に、ステップ9502で「可動体役物Cエラー解消動作中フラグ」がオンである場合、ステップ9532で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cに係る現在位置情報及び基本停止位置情報を参照し、可動体役物Cが基本停止位置に存在しているか否かを判定する。ステップ9532でYesの場合、ステップ9534で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグをオフにする。次に、ステップ9536で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cエラー解消動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ9600の演出動作時動作開始制御処理)に移行する。他方、ステップ9532でNoの場合、ステップ9540で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタCを参照し、可動体役物Cのエラー解消動作における予定動作(駆動ステップ数)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ9540でYesの場合には、ステップ9534に移行する。他方、ステップ9540でNoの場合、ステップ9542で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否か、即ち、エラー解消動作実行中に図柄変動が開始されたか否かを判定する。ステップ9542でYesの場合、ステップ9544で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cエラー解消処理未完了フラグをオンにし、ステップ9534に移行する。他方、ステップ9542でNoの場合、ステップ9546で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cに係る現在位置情報と可動体役物Aに係る現在位置情報とを比較し、可動体役物Cと可動体役物Aとが干渉しているか(或いは干渉直前であるか)否かを判定する。ステップ9546でYesの場合には、ステップ9544に移行し、ステップ9546でNoの場合には、次の処理(ステップ9600の演出動作時動作開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ9502で「可動体役物Bエラー解消動作中フラグ」がオンである場合、ステップ9552で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Bに係る現在位置情報及び基本停止位置情報を参照し、可動体役物Bが基本停止位置に存在しているか否かを判定する。ステップ9552でYesの場合、ステップ9554で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作中フラグをオフにする。次に、ステップ9556で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Bエラー解消動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ9600の演出動作時動作開始制御処理)に移行する。他方、ステップ9552でNoの場合、ステップ9560で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマBを参照し、可動体役物Bのエラー解消動作における予定動作(励磁期間)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ9560でYesの場合には、ステップ9554に移行する。他方、ステップ9560でNoの場合、ステップ9562で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否か、即ち、エラー解消動作実行中に図柄変動が開始されたか否かを判定する。ステップ9562でYesの場合、ステップ9564で、エラー解消動作終了制御手段2325b−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Bエラー解消処理未完了フラグをオンにし、ステップ9554に移行する。他方、ステップ9562でNoの場合には、次の処理(ステップ9600の演出動作時動作開始制御処理)に移行する。尚、ステップ9502で「可動体役物D初期動作中フラグ」がオンである場合には、ステップ9552〜ステップ9564における処理と略同一の処理を実行するため説明を省略する。
次に、図42は、図37でのステップ9600のサブルーチンに係る、演出動作時動作開始制御処理のフローチャートである。まず、ステップ9602で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dを参照し、可動体役物A〜Dの内の何れかの可動体役物の可動タイミング(図36参照)に到達したか否かを判定する。ステップ9602でYesの場合には、ステップ9610に移行し、ステップ9602でNoの場合には、次の処理(ステップ9700の演出動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9610で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D演出動作開始許可フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A演出動作開始許可フラグ」、「可動体役物C演出動作開始許可フラグ」、「可動体役物B演出動作開始許可フラグ」、「可動体役物D演出動作開始許可フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ9700の演出動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9610で「可動体役物A演出動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9622で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A演出動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9624で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A演出動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9626で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9700の演出動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9610で「可動体役物C演出動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9642で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C演出動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9644で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C演出動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9646で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9700の演出動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9610で「可動体役物B演出動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9662で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B演出動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9664で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B演出動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9666で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9700の演出動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ9610で「可動体役物D演出動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ9682で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D演出動作中フラグをオンにする。次に、ステップ9684で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D演出動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ9686で、演出動作開始制御手段2325c−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ9700の演出動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、図43は、図37でのステップ9700のサブルーチンに係る、演出動作時動作終了制御処理のフローチャートである。まず、ステップ9702で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D演出動作中フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A演出動作中フラグ」、「可動体役物C演出動作中フラグ」、「可動体役物B演出動作中フラグ」、「可動体役物D演出動作中フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ9702で「可動体役物A演出動作中フラグ」がオンである場合、ステップ9712で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタAを参照し、可動体役物Aの演出動作における予定動作(駆動ステップ数)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ9712でYesの場合、ステップ9714で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグをオフにする。次に、ステップ9716で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A演出動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。他方、ステップ9712でNoの場合、ステップ9722で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aに係る現在位置情報と可動体役物Cに係る現在位置情報とを比較し、可動体役物Aと可動体役物Cとが干渉しているか(或いは干渉直前であるか)否かを判定する。ステップ9722でYesの場合には、ステップ9714に移行し、ステップ9722でNoの場合には、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ9702で「可動体役物C演出動作中フラグ」がオンである場合、ステップ9732で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタCを参照し、可動体役物Cの演出動作における予定動作(駆動ステップ数)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ9732でYesの場合、ステップ9734で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグをオフにする。次に、ステップ9736で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C演出動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。他方、ステップ9732でNoの場合、ステップ9742で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cに係る現在位置情報と可動体役物Aに係る現在位置情報とを比較し、可動体役物Cと可動体役物Aとが干渉しているか(或いは干渉直前であるか)否かを判定する。ステップ9742でYesの場合には、ステップ9734に移行し、ステップ9742でNoの場合には、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ9702で「可動体役物B演出動作中フラグ」がオンである場合、ステップ9752で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマBを参照し、可動体役物Bの演出動作における予定動作(励磁期間)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ9752でYesの場合、ステップ9754で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作中フラグをオフにする。次に、ステップ9756で、演出動作終了制御手段2325c−3は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B演出動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。他方、ステップ9752でNoの場合には、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。尚、ステップ9702で「可動体役物D初期動作中フラグ」がオンである場合には、ステップ9752〜ステップ9756における処理と略同一の処理を実行するため説明を省略する。
次に、図44は、図20でのステップ4000のサブルーチンに係る、モータ・ソレノイド励磁開始制御処理のフローチャートである。まず、ステップ4002で、駆動源励磁開始制御手段2325f−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D動作中フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A動作中フラグ」、「可動体役物C動作中フラグ」、「可動体役物B動作中フラグ」、「可動体役物D動作中フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ4500のモータ・ソレノイド励磁終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ4002で「可動体役物A動作中フラグ」がオンである場合、ステップ4012で、駆動源励磁開始制御手段2325f−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A励磁中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ4012でYesの場合、ステップ4016で、駆動源励磁開始制御手段2325f−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタAのカウンタ値に基づき、モータAへ励磁パルス信号(図7参照)を出力する。ここで、本実施形態では、モータAへの制御信号(図7参照)はデフォルトでHレベルに保たれるよう構成されおり、本処理において出力される励磁パルス信号は当該パルス信号の矩形を保持して励磁信号へと変換される。また、ステップカウンタAのカウンタ値は、励磁パルス信号の出力に応じて適宜減算される{適宜減算とは、より詳細には、例えば、モータA、Cが4相のステッピングモータを採用している場合、励磁パルス信号は、所定の励磁方式(例えば、1相、2相又は1−2相励磁)に基づき各相(例えば、A、B、A−、B−)の夫々に対して出力される。他方、制御信号は全相に対して出力されるような構成となっているが、説明を簡略にするため、このような説明としている}ことを補足しておく。次に、ステップ4018で、駆動源励磁開始制御手段2325f−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A励磁中フラグをオンにし、次の処理(ステップ4500のモータ・ソレノイド励磁終了制御処理)に移行する。他方、ステップ4012でNoの場合には、次の処理(ステップ4500のモータ・ソレノイド励磁終了制御処理)に移行する。尚、ステップ4002で「可動体役物C動作中フラグ」がオンである場合には、ステップ4012〜ステップ4018における処理と略同一の処理を実行するため説明を省略する。
次に、ステップ4002で「可動体役物B動作中フラグ」がオンである場合、ステップ4030で、駆動源励磁開始制御手段2325f−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B励磁中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ4030でYesの場合、ステップ4034で、駆動源励磁開始制御手段2325f−1は、所定のパルス信号をソレノイドBへ出力する。ここで、本実施形態では、ソレノイドBへの制御信号(図7参照)はデフォルトでHレベルに保たれるよう構成されている。次に、ステップ4036で、駆動源励磁開始制御手段2325f−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマBをスタートさせる。次に、ステップ4038で、駆動源励磁開始制御手段2325f−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B励磁中フラグをオンにし、次の処理(ステップ4500のモータ・ソレノイド励磁終了制御処理)に移行する。他方、ステップ4030でNoの場合には、次の処理(ステップ4500のモータ・ソレノイド励磁終了制御処理)に移行する。尚、ステップ4002で「可動体役物C動作中フラグ」がオンである場合には、ステップ4012〜ステップ4018における処理と略同一の処理を実行するため説明を省略する。
次に、図45は、図20でのステップ4500のサブルーチンに係る、モータ・ソレノイド励磁終了制御処理のフローチャートである。まず、ステップ4502で、駆動源励磁終了制御手段2325f−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D励磁中フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A励磁中フラグ」、「可動体役物C励磁中フラグ」、「可動体役物B励磁中フラグ」、「可動体役物D励磁中フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ3000の長期通電異常監視制御処理)に移行する。
次に、ステップ4502で「可動体役物A励磁中フラグ」がオンである場合、ステップ4512で、駆動源励磁終了制御手段2325f−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタAを参照し、所定ステップ数分のパルス信号出力が完了したか否かを判定する。ステップ4512でYesの場合、ステップ4513で、駆動源励磁終了制御手段2325f−2は、モータAへのパルス信号の出力を終了する。次に、ステップ4514で、駆動源励磁終了制御手段2325f−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A励磁中フラグをオフにし、次の処理(ステップ3000の長期通電異常監視制御処理)に移行する。他方、ステップ4512でNoの場合、ステップ4516で、駆動源励磁終了制御手段2325f−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ4516でYesの場合には、ステップ4513に移行し、ステップ4516でNoの場合には、次の処理(ステップ3000の長期通電異常監視制御処理)に移行する。尚、ステップ4502で「可動体役物C励磁中フラグ」がオンである場合には、ステップ4512〜ステップ4516における処理と略同一の処理を実行するため説明を省略する。
次に、ステップ4502で「可動体役物B励磁中フラグ」がオンである場合、ステップ4530で、駆動源励磁終了制御手段2325f−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマBがゼロであるか(即ち、セットされた所定時間が経過したか)否かを判定する。ステップ4530でYesの場合、ステップ4531で、駆動源励磁終了制御手段2325f−2は、ソレノイドBへのパルス信号の出力を終了する。次に、ステップ4532で、駆動源励磁終了制御手段2325f−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B励磁中フラグをオフにし、次の処理(ステップ3000の長期通電異常監視制御処理)に移行する。他方、ステップ4530でNoの場合、ステップ4534で、駆動源励磁終了制御手段2325f−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ4534でYesの場合には、ステップ4531に移行し、ステップ4534でNoの場合には、次の処理(ステップ3000の長期通電異常監視制御処理)に移行する。尚、ステップ4502で「可動体役物D励磁中フラグ」がオンである場合には、ステップ4530〜ステップ4534における処理と略同一の処理を実行するため説明を省略する。
次に、図46は、図20でのステップ3000のサブルーチンに係る、長期通電異常監視制御処理のフローチャートである。まず、ステップ3002で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D励磁中フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A励磁中フラグ」、「可動体役物C励磁中フラグ」、「可動体役物B励磁中フラグ」、「可動体役物D励磁中フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、ステップ3050に移行する。
次に、ステップ3002で「可動体役物A励磁中フラグ」がオンである場合、ステップ3012で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A通電時間監視中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ3012でYesの場合、ステップ3014で、駆動源数上限リミッタ制御手段2325g−1は、現在駆動中(励磁中)のモータ数と当該励磁予定であるモータAに係るモータ数との総和を算出する。次に、ステップ3016で、駆動源数上限リミッタ制御手段2325g−1は、当該算出したモータ数の総和が所定数(本実施形態では、3)未満であるか否かを判定する。ステップ3016でYesの場合、ステップ3018で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、駆動源毎通電時間監視タイマ2325g−2内のモータAに係る通電時間監視タイマAに所定値(例えば、5秒)をセットしてスタートさせる。次に、ステップ3020で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A通電時間監視中フラグをオンにし、ステップ3050に移行する。他方、ステップ3012でNoの場合、ステップ3022で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、駆動源毎通電時間監視タイマ2325g−2内のモータAに係る通電時間監視タイマAがゼロであるか否かを判定する。ステップ3022でYesの場合、ステップ3024で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、モータAに係る制御信号の出力を所定期間停止(Lレベルに保持)し、ステップ3050に移行する。ここで、本処理において、制御信号の出力がLレベルに保持された場合には、モータAへパルス信号が出力されていたとしても、当該パルス信号は全てLレベルに変換される(図7参照)こととなる。他方、ステップ3016でNoの場合には、ステップ3024に移行し、ステップ3022でNoの場合には、ステップ3050に移行する。尚、ステップ3002で「可動体役物C励磁中フラグ」がオンである場合には、ステップ3012〜ステップ3024における処理と略同一の処理を実行するため説明を省略する。
ここで、ステップ3016の判定処理について補足説明する。本実施形態では、演出動作内容決定用参照テーブル2325c−1−1等で示されるように、可動体役物Aを駆動する駆動源であるモータA(モータ数2)と、可動体役物Cを駆動する駆動源であるモータC(モータ数1)とは、同時に駆動することがないよう構成されている。即ち、サブ基板側の処理が正常動作である限りにおいては、ステップ3016の判定結果がNoとなることはない。即ち、当該判定処理は、サブ基板側の処理が何らかの要因によって異常動作していることを想定した処理であることを補足しておく。
次に、ステップ3002で「可動体役物B励磁中フラグ」がオンである場合、ステップ3030で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B通電時間監視中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ3030でYesの場合、ステップ3032で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、駆動源毎励磁履歴情報累積一時記憶手段2325g−3を参照し、現時点から過去直近における所定期間X分の励磁履歴を取得し、当該所定期間X内における励磁出力期間の総和Yを算出する。次に、ステップ3034で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、当該算出した励磁出力期間の総和Yと当該出力予定である励磁期間タイマBのタイマ値との総和Zを算出する。次に、ステップ3036で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、(Y+Z)/(X+Z)が所定比率未満であるか否かを判定する。ここで、例えば、駆動源毎励磁履歴情報累積一時記憶手段2325g−3内に一時記憶されている可動体役物Bに係る励磁出力データが、励磁出力5秒→非励磁出力20秒→励磁出力5秒→非励磁出力20秒であった場合には、X=50秒、Y=10秒となる。また、このような状況下、励磁期間タイマBのタイマ値が10秒であった場合には、Z=10秒となり、(Y+Z)/(X+Z)=(10+10)/(50+10)=1/3となる。そして、所定比率が30%であった場合には、1/3>所定比率30%となり、ステップ3036における判定結果がNoであることとなる。尚、本実施形態では、図7に示されるように、駆動源に対する励磁信号(又は励磁電力)の送信履歴情報をバッファ内に蓄積できるよう構成されており、同図における当該バッファが駆動源毎励磁履歴情報累積一時記憶手段2325g−3に該当している。フローチャートの説明に戻ると、ステップ3036でYesの場合、ステップ3038で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、駆動源毎通電時間監視タイマ2325g−2内のソレノイドBに係る通電時間監視タイマBに所定値(例えば、10秒)をセットしてスタートさせる。次に、ステップ3040で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B通電時間監視中フラグをオンにし、ステップ3050に移行する。他方、ステップ3030でNoの場合、ステップ3042で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、駆動源毎通電時間監視タイマ2325g−2内のソレノイドBに係る通電時間監視タイマBがゼロであるか否かを判定する。ステップ3042でYesの場合、ステップ3044で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、ソレノイドBに係る制御信号の出力を所定期間停止(Lレベルに保持)し、ステップ3050に移行する。ここで、本処理において、制御信号の出力がLレベルに保持された場合には、ソレノイドBへ励磁パルス信号が出力されていたとしても、当該励磁パルス信号は全てLレベルに変換される(図7参照)こととなる。他方、ステップ3036でNoの場合には、ステップ3044に移行し、ステップ3042でNoの場合には、ステップ3050に移行する。尚、ステップ3002で「可動体役物D励磁中フラグ」がオンである場合には、ステップ3030〜ステップ3044における処理と略同一の処理を実行するため説明を省略する。
次に、ステップ3050で、可動体役物過通電回避制御手段2325gは、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D励磁中フラグがオフである可動体役物を取得し、当該可動体役物に係る可動体役物A〜D通電時間監視中フラグをオフにし、次の処理(ステップ5200の可動体役物基本位置設定処理)に移行する。
次に、図47〜図56を参照して、サブ基板側で実行される可動体役物の特殊可動制御処理について説明する。まず、図47は、メイン側から振動エラー報知指示情報を受信した場合に実行されるサブ基板側の割り込み処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態におけるサブ基板側の割り込み処理とは、サブ基板側のメイン処理フローチャート実行時において、メイン側からの振動エラー報知指示情報(図10のステップ1056参照)を受信した場合には、当該実行中のメイン処理フローチャートの処理実行を一時中断し、当該割り込み処理を優先して実行することを意味している。そして、当該割り込み処理の実行終了後には一時中断されているメインフローチャートの処理が再開されることとなる。
次に、ステップ2010で、可動体役物特殊可動実行制御手段2325hは、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D特殊可動準備動作未完了フラグをすべてオンにする。ここで、可動体役物A〜D特殊可動準備動作未完了フラグとは、可動体役物の特殊可動演出を実行するに際して、その準備動作を実行するためのフラグであり、当該フラグがオンとなったことを契機として、後述する可動体役物の初期位置への強制移動処理が実行されることとなる。次に、ステップ2500で、可動体役物特殊可動実行制御手段2325hは、後述する可動体役物特殊可動準備動作制御処理を実行する。次に、ステップ3500で、可動体役物特殊可動実行制御手段2325hは、後述する可動体役物特殊可動制御処理を実行する。次に、ステップ4000で、可動体役物特殊可動実行制御手段2325hは、前述のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理を実行する。次に、ステップ4500で、可動体役物特殊可動実行制御手段2325hは、前述のモータ・ソレノイド励磁終了制御処理を実行する。次に、ステップ3000で、可動体役物特殊可動実行制御手段2325hは、前述の長期通電異常監視制御処理を実行する。次に、ステップ2020で、可動体役物特殊可動実行制御手段2325hは、メイン側からの振動エラー報知解除情報(図10のステップ1066参照)を受信したか否かを判定する。ステップ2020でYesの場合、ステップ2100で、可動体役物特殊可動実行制御手段2325hは、後述する振動エラー報知解除情報受信時処理を実行し、サブ基板側のメインフローチャートに復帰する。他方、ステップ2020でNoの場合には、ステップ2500に移行する(即ち、振動エラー報知解除情報の受信待ちループ処理となる)。以下、各処理について詳述するが、前述している処理については説明を省略する。
次に、図48は、図47でのステップ2500のサブルーチンに係る、可動体役物特殊可動準備動作制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2600で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、後述する特殊可動準備動作時動作内容決定処理を実行する。次に、ステップ2700で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、後述する特殊可動準備動作時動作開始制御処理を実行する。次に、ステップ2800で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、後述する特殊可動準備動作時動作終了制御処理を実行し、次の処理(ステップ3500の可動体役物特殊可動制御処理)に移行する。
次に、図49は、図48でのステップ2600のサブルーチンに係る、特殊可動準備動作時動作内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2602で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D特殊可動準備動作未完了フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A特殊可動準備動作未完了フラグ」、「可動体役物C特殊可動準備動作未完了フラグ」、「可動体役物B特殊可動準備動作未完了フラグ」、「可動体役物D特殊可動準備動作未完了フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ2700の特殊可動準備動作時動作開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ2602で「可動体役物A特殊可動準備動作未完了フラグ」がオンである場合、ステップ2620で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aの現在位置情報及び可動体役物Aの初期位置情報に基づき、可動体役物Aを初期位置まで移動可能な駆動ステップ数を導出すると共に、当該導出したステップ数を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタAにセットする。次に、ステップ2622で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A特殊可動準備動作未完了フラグをオフにする。次に、ステップ2624で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A特殊可動準備動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ2700の特殊可動準備動作時動作開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ2602で「可動体役物C特殊可動準備動作未完了フラグ」がオンである場合、ステップ2640で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cの現在位置情報及び可動体役物Cの初期位置情報に基づき、可動体役物Cを初期位置まで移動可能な駆動ステップ数を導出すると共に、当該導出したステップ数を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタCにセットする。次に、ステップ2642で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C特殊可動準備動作未完了フラグをオフにする。次に、ステップ2644で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C特殊可動準備動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ2700の特殊可動準備動作時動作開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ2602で「可動体役物B特殊可動準備動作未完了フラグ」がオンである場合、ステップ2660で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物Bに係る所定の励磁時間を、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマBにセットする。次に、ステップ2662で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B特殊可動準備動作未完了フラグをオフにする。次に、ステップ2664で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B特殊可動準備動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ2700の特殊可動準備動作時動作開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ2602で「可動体役物D特殊可動準備動作未完了フラグ」がオンである場合、ステップ2680で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物Dに係る所定の励磁時間を、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマDにセットする。次に、ステップ2682で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D特殊可動準備動作未完了フラグをオフにする。次に、ステップ2684で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D特殊可動準備動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ2700の特殊可動準備動作時動作開始制御処理)に移行する。
次に、図50は、図48でのステップ2700のサブルーチンに係る、特殊可動準備動作時動作開始制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2702で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D特殊可動準備動作開始許可フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A特殊可動準備動作開始許可フラグ」、「可動体役物C特殊可動準備動作開始許可フラグ」、「可動体役物B特殊可動準備動作開始許可フラグ」、「可動体役物D特殊可動準備動作開始許可フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ2800の特殊可動準備動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ2702で「可動体役物A特殊可動準備動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ2722で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A特殊可動準備動作中フラグをオンにする。次に、ステップ2724で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A特殊可動準備動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ2726で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ2800の特殊可動準備動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ2702で「可動体役物C特殊可動準備動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ2742で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C特殊可動準備動作中フラグをオンにする。次に、ステップ2744で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C特殊可動準備動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ2746で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ2800の特殊可動準備動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ2702で「可動体役物B特殊可動準備動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ2762で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B特殊可動準備動作中フラグをオンにする。次に、ステップ2764で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B特殊可動準備動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ2766で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ2800の特殊可動準備動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ2702で「可動体役物D特殊可動準備動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ2782で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D特殊可動準備動作中フラグをオンにする。次に、ステップ2784で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D特殊可動準備動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ2786で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ2800の特殊可動準備動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、図51は、図48でのステップ2800のサブルーチンに係る、特殊可動準備動作時動作終了制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2802で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D特殊可動準備動作中フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A特殊可動準備動作中フラグ」、「可動体役物C特殊可動準備動作中フラグ」、「可動体役物B特殊可動準備動作中フラグ」、「可動体役物D特殊可動準備動作中フラグ」の順に実行する。ここで、このような順序を設定することで、可動体役物の特殊可動時においても、互いに干渉し得る可動体役物(本実施形態では、可動体役物A及びC)の干渉動作を回避することができるのである。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ3500の可動体役物特殊可動制御処理)に移行する。
次に、ステップ2802で「可動体役物A特殊可動準備動作中フラグ」がオンである場合、ステップ2822で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内を参照し、可動体役物Aの現在位置が初期位置であるか否かを判定する。ステップ2822でYesの場合、ステップ2824で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグをオフにする。次に、ステップ2826で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A特殊可動準備動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ3500の可動体役物特殊可動制御処理)に移行する。他方、ステップ2822でNoの場合、ステップ2828で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタAを参照し、可動体役物Aの特殊可動準備動作における予定動作(駆動ステップ数)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ2828でYesの場合には、ステップ2824に移行し、ステップ2828でNoの場合には、次の処理(ステップ3500の可動体役物特殊可動制御処理)に移行する。
次に、ステップ2802で「可動体役物C特殊可動準備動作中フラグ」がオンである場合、ステップ2842で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内を参照し、可動体役物Cの現在位置が初期位置であるか否かを判定する。ステップ2842でYesの場合、ステップ2844で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグをオフにする。次に、ステップ2846で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C特殊可動準備動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ3500の可動体役物特殊可動制御処理)に移行する。他方、ステップ2842でNoの場合、ステップ2848で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタCを参照し、可動体役物Cの特殊可動準備動作における予定動作(駆動ステップ数)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ2848でYesの場合には、ステップ2844に移行し、ステップ2848でNoの場合には、次の処理(ステップ3500の可動体役物特殊可動制御処理)に移行する。
次に、ステップ2802で「可動体役物B特殊可動準備動作中フラグ」がオンである場合、ステップ2862で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内を参照し、可動体役物Bの現在位置が初期位置であるか否かを判定する。ステップ2862でYesの場合、ステップ2864で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作中フラグをオフにする。次に、ステップ2866で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B特殊可動準備動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ3500の可動体役物特殊可動制御処理)に移行する。他方、ステップ2862でNoの場合、ステップ2868で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマBを参照し、可動体役物Bの特殊可動準備動作における予定動作(励磁期間)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ2868でYesの場合には、ステップ2864に移行し、ステップ2868でNoの場合には、次の処理(ステップ3500の可動体役物特殊可動制御処理)に移行する。
次に、ステップ2802で「可動体役物D特殊可動準備動作中フラグ」がオンである場合、ステップ2882で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内を参照し、可動体役物Dの現在位置が初期位置であるか否かを判定する。ステップ2882でYesの場合、ステップ2884で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D動作中フラグをオフにする。次に、ステップ2886で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D特殊可動準備動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ3500の可動体役物特殊可動制御処理)に移行する。他方、ステップ2882でNoの場合、ステップ2888で、特殊可動準備動作実行制御手段2325h−1は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマDを参照し、可動体役物Dの特殊可動準備動作における予定動作(励磁期間)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ2888でYesの場合には、ステップ2884に移行し、ステップ2888でNoの場合には、次の処理(ステップ3500の可動体役物特殊可動制御処理)に移行する。
次に、図52は、図47でのステップ3500のサブルーチンに係る、可動体役物特殊可動制御処理のフローチャートである。まず、ステップ3600で、特殊可動実行制御手段2325h−2は、後述する特殊可動時動作内容決定処理を実行する。次に、ステップ3700で、特殊可動実行制御手段2325h−2は、後述する特殊可動時動作開始制御処理を実行する。次に、ステップ3800で、特殊可動実行制御手段2325h−2は、後述する特殊可動時動作終了制御処理を実行し、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。
次に、図53は、図52でのステップ3600のサブルーチンに係る、特殊可動時動作内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ3602で、特殊可動実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D特殊可動準備動作中フラグの全てのフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ3602Yesの場合、ステップ3604で、特殊可動実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D特殊可動動作中フラグの全てのフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ3604Yesの場合、ステップ3606で、特殊可動実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325dを参照し、初期動作関連のフラグがオフ(初期動作実行が完了しており初期動作済み)であり、且つエラー関連のフラグがオフ(エラー未発生又はエラー解消済み)である可動体役物A〜Dの内の何れかを特殊可動させる可動体役物(以下、特殊可動対象役物と呼ぶ)として決定する。次に、ステップ3608で、特殊可動実行制御手段2325h−2は、特殊可動対象役物の夫々について、通常時の動作内容(初期動作、エラー解消動作、演出動作)とは異なる特殊演出動作内容を決定する。次に、ステップ3610で、特殊可動実行制御手段2325h−2は、特殊可動対象役物の夫々を、即時動作させるよう可動タイミングを決定する。ここで、当該可動タイミングを決定する理由は、演出動作時における可動体役物の動作内容とは異なり、装飾図柄の変動態様と連動させる必要がなく、特殊可動させる趣旨がエラー報知を行うことであるため、速やかに特殊可動の動作を開始させる必要があるためである。次に、ステップ3612で、特殊可動実行制御手段2325h−2は、特殊可動対象役物の夫々について、ステップ3608で決定した特殊演出動作内容に基づき駆動ステップ数(又は励磁時間)を導出すると共に、当該導出した内容を可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタ(又は励磁期間タイマ)にセットする。次に、ステップ3614で、特殊可動実行制御手段2325h−2は、特殊可動対象役物に係る可動体役物A〜D特殊可動動作開始許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ3700の特殊可動時動作開始制御処理)に移行する。尚、ステップ3602又はステップ3604でNoの場合には、次の処理(ステップ3700の特殊可動時動作開始制御処理)に移行する。
尚、特殊演出動作の態様は、初期動作、エラー解消動作及び演出動作の動作態様と異なる(初期動作内容決定用参照テーブル2325b−1−1、エラー解消動作内容決定用参照テーブル2325b−1−1、演出動作内容決定用参照テーブル2325c−1−1で定められた動作態様と異なる動作態様)ものであれば、特に限定されないが、特殊可動させる趣旨がエラー報知を行うことであるため、可動体役物の駆動ステップ数が大きい(LED等を搭載している場合には全てのLEDを点滅させる)等の態様とすることが好適である。また、演出表示装置2140を遮蔽する位置に移動させる態様とすることでエラー報知効果を高めることも可能である。また、可動体役物を初期位置からの最大移動位置(最大突出量)にて固定するよう構成してもよく、エラー報知効果を更に高めるためには好適である。尚、特殊演出動作時には、可動体役物エラー報知手段(表ユニット対応)232−31又は可動体役物エラー報知手段(裏ユニット対応)232−32にて可動体役物に係るエラー報知が実行されないため、当該特殊演出動作が可動体役物の異常動作に起因したものであるのか否かを判別することが可能となるのである。
次に、図54は、図52でのステップ3700のサブルーチンに係る、特殊可動時動作開始制御処理のフローチャートである。まず、ステップ3702で、特殊可動実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D特殊可動動作開始許可フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A特殊可動動作開始許可フラグ」、「可動体役物C特殊可動動作開始許可フラグ」、「可動体役物B特殊可動動作開始許可フラグ」、「可動体役物D特殊可動動作開始許可フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ3800の特殊可動動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ3702で「可動体役物A特殊可動動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ3722で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A特殊可動動作中フラグをオンにする。次に、ステップ3724で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A特殊可動動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ3726で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ3800の特殊可動動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ3702で「可動体役物C特殊可動動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ3742で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C特殊可動動作中フラグをオンにする。次に、ステップ3744で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C特殊可動動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ3746で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ3800の特殊可動動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ3702で「可動体役物B特殊可動動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ3762で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B特殊可動動作中フラグをオンにする。次に、ステップ3764で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B特殊可動動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ3766で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ3800の特殊可動動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、ステップ3702で「可動体役物D特殊可動動作開始許可フラグ」がオンである場合、ステップ3782で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D特殊可動動作中フラグをオンにする。次に、ステップ3784で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D特殊可動動作開始許可フラグをオフにする。次に、ステップ3786で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物D動作中フラグをオンにし、次の処理(ステップ3800の特殊可動動作時動作終了制御処理)に移行する。
次に、図55は、図52でのステップ3800のサブルーチンに係る、特殊可動動作時動作終了制御処理のフローチャートである。まず、ステップ3802で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A〜D特殊可動動作中フラグの内の何れのフラグがオンであるかを判定し、当該判定結果に基づき異なる処理を実行する。ここで、当該判定の実行に際しては、「可動体役物A特殊可動動作中フラグ」、「可動体役物C特殊可動動作中フラグ」、「可動体役物B特殊可動動作中フラグ」、「可動体役物D特殊可動動作中フラグ」の順に実行する。尚、何れのフラグもオンでない場合には、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ3802で「可動体役物A特殊可動動作中フラグ」がオンである場合、ステップ3822で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタAを参照し、可動体役物Aの特殊可動動作における予定動作(駆動ステップ数)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ3822でYesの場合、ステップ3824で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A動作中フラグをオフにする。次に、ステップ3826で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物A特殊可動動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。他方、ステップ3822でNoの場合、ステップ3828で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Aに係る現在位置情報と可動体役物Cに係る現在位置情報とを比較し、可動体役物Aと可動体役物Cとが干渉しているか(或いは干渉直前であるか)否かを判定する。ステップ3828でYesの場合には、ステップ3824に移行し、ステップ3828でNoの場合には、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ3802で「可動体役物C特殊可動動作中フラグ」がオンである場合、ステップ3842で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内のステップカウンタCを参照し、可動体役物Cの特殊可動動作における予定動作(駆動ステップ数)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ3842でYesの場合、ステップ3844で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C動作中フラグをオフにする。次に、ステップ3846で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物C特殊可動動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。他方、ステップ3842でNoの場合、ステップ3848で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物Cに係る現在位置情報と可動体役物Aに係る現在位置情報とを比較し、可動体役物Cと可動体役物Aとが干渉しているか(或いは干渉直前であるか)否かを判定する。ステップ3848でYesの場合には、ステップ3844に移行し、ステップ3848でNoの場合には、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。
次に、ステップ3802で「可動体役物B特殊可動動作中フラグ」がオンである場合、ステップ3862で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の励磁期間タイマBを参照し、可動体役物Bの特殊可動動作における予定動作(励磁期間)分の動作が終了したか否かを判定する。ステップ3862でYesの場合、ステップ3864で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B動作中フラグをオフにする。次に、ステップ3866で、特殊可動動作実行制御手段2325h−2は、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の可動体役物B特殊可動動作中フラグをオフにし、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。他方、ステップ3862でNoの場合には、次の処理(ステップ4000のモータ・ソレノイド励磁開始制御処理)に移行する。尚、ステップ3802で「可動体役物D特殊可動動作中フラグ」がオンである場合には、ステップ3862〜ステップ3866における処理と略同一の処理を実行するため説明を省略する。
次に、図56は、図47でのステップ2100のサブルーチンに係る、振動エラー報知解除情報受信時処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、可動体役物特殊可動実行制御手段2325hは、現在動作中にある可動体役物A〜Dの動作を全て停止する。次に、ステップ2104で、可動体役物特殊可動実行制御手段2325hは、可動体役物動作状態情報一時記憶手段2325d内の特殊可動関連のフラグを全てオフにし、サブ基板側のメインフローチャートを実行(復帰)する。
次に、図57〜図66を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の作用を説明することとする。はじめに、図57及び図58は、遊技機への電源投入時における可動体役物の初期動作に係る作用図である。また、図59〜図61は、装飾図柄変動時における可動体役物の演出動作及びエラー解消動作に係る作用図である。また、図62は、振動エラー発生時における可動体役物の特殊可動に係る作用図である。また、図63は、可動体役物のエラー解消動作時においてエラーが解消されなかった際の作用図である。そして、図64〜図66は、可動体役物動作時において過通電が発生した際の作用図である。以下、夫々の作用図について詳述する。
次に、図57の作用図について説明する。まず、遊技機への電源投入時においてサブ基板側では、図中1のタイミングにて、全ての可動体役物(本実施形態では、可動体役物A〜Dの4種類)に係る可動体役物A〜D初期動作未完了フラグがオンとなる。そして、当該フラグがオンとなったことを契機として、可動体役物A、可動体役物B及び可動体役物Dの初期動作が実行{可動体役物A、B、D初期動作中フラグ(動作中フラグ)がオン}される。ここで、可動体役物Cについては、初期動作の開始許可状態(可動体役物C初期動作開始許可フラグがオン)となるものの初期動作は実行されず、初期動作実行待機状態となる。その理由は、本実施形態では、可動体役物Aと可動体役物Cとは両者が干渉し得るよう構成されているため、可動体役物Aの動作を優先させることで両者が干渉することを回避しているのである。次に、図中2のタイミングにて、可動体役物Bが初期位置に位置していることを検出できたため、可動体役物Bの初期動作が終了する。次に、図中3のタイミングにて、可動体役物Dが初期位置に位置していることを検出できたため、可動体役物Dの初期動作が終了する。このように、可動体役物の構造に応じて初期動作に要する時間が異なるため、初期動作を開始してから順次、夫々の可動体役物の初期動作が終了していくこととなる。次に、図中4のタイミングにて、可動体役物Aが初期位置に位置していることを検出できたため、可動体役物Aの初期動作が終了する。次に、可動体役物Aの初期動作が終了したことを契機として、可動体役物Cの初期動作が実行される。このように、可動体役物Cよりも優先して実行された可動体役物Aの初期動作が終了した後に可動体役物Cの初期動作が実行されるため、両者が干渉しないことを担保できるのである。そして、図中5のタイミングにて、可動体役物Cが初期位置に位置していることを検出できたため、可動体役物Cの初期動作が終了し、全ての可動体役物の初期動作が終了することとなる。
次に、図58の作用図について説明する。まず、図中1のタイミングにて、可動体役物A〜Dに係る可動体役物A〜D初期動作未完了フラグがオンとなり、可動体役物A、可動体役物B及び可動体役物Dの初期動作が実行される。次に、図中2のタイミングにて、可動体役物Bが初期位置に位置していることを検出できたため、可動体役物Bの初期動作が終了する。次に、図中3のタイミングにて、遊技球が始動口に入球し図柄変動が開始される。ここで、初期動作実行中である可動体役物A及び可動体役物Dについては、当該実行中である初期動作を中断する。そして、再度可動体役物A、D初期動作未完了フラグがオンとなることで、初期動作の開始許可状態となる。しかしながら、図柄変動が継続しているため、初期動作は実行されず、初期動作実行待機状態となる。他方、可動体役物Bは初期動作が終了しているため、可動体役物B初期動作未完了フラグはオフを維持し、再度初期動作の開始許可状態とはならない。また、可動体役物Aの初期動作終了待ちとなっている可動体役物Cについても、可動体役物C初期動作未完了フラグはオフを維持するが、既に初期動作の開始許可状態(可動体役物C初期動作開始許可フラグがオン)となっているため、可動体役物Aの初期動作終了待ち(初期動作実行待機状態)となる。次に、図中4のタイミングにて、当該図柄変動が終了する。ここで、初期動作実行待機状態となっている可動体役物A及び可動体役物Dの初期動作が再度実行される。そして、図中5〜7のタイミングにて、順次初期動作が終了していくこととなる。このように、本実施形態では、図柄変動中においては初期動作を中断するよう構成されているため、例えば、遊技機稼働中における電断・電断復帰等の状況において、遊技者が当該初期動作を演出動作と誤認してしまうことを回避することができるのである。特に、可動体役物の初期動作において、可動し得るパターン全てについてチェックするよう構成されている場合には、初期動作の動作内容は見た目が派手(例えば、駆動ステップ数が大きい、可動体役物に搭載されているLEDが全て点滅する等)なものになってしまうことが考えられる。即ち、遊技者が当該初期動作を演出動作と誤認することにより、当該図柄変動の大当り期待度が高いものと誤認してしまうのである。
次に、図59の作用図について説明する。まず、図中1のタイミングの直前にて、遊技球が始動口に入球し図柄変動を開始している。また、図中1のタイミングにて、装飾図柄の図柄変動演出と連動した可動体役物の演出動作実行を決定しており、本例では、可動体役物A〜Dの全てを用いて演出動作を実行するよう決定されている。ここで、本実施形態では、可動体役物Aと可動体役物Bとは連動動作し、両者が連動することで大当り期待度を表す等の意味づけがなされるよう構成されている。また、可動体役物Cと可動体役物Dとは連動動作し、両者が連動することで大当り期待度を表す等の意味づけがなされるよう構成されている。そして、可動体役物Aと可動体役物Cとは両者が干渉し得るよう構成されている。このような構成下において、演出動作内容を決定する際には、当該連動動作及び役物干渉回避の要件を満たすよう、夫々の可動体役物の動作パターン及び動作タイミングが予め定められている。次に、図中2のタイミングにて、可動体役物Aと可動体役物Bとが共に演出動作を開始する。他方、可動体役物Cは可動体役物Aの演出動作待ち状態となると共に、可動体役物Cと連動動作する可動体役物Dも演出動作待ち状態となる。次に、図中3のタイミングにて、可動体役物Aの演出動作が終了する。ここで、可動体役物Aの演出動作が終了したタイミングと略同一のタイミングにて、可動体役物Cの演出動作が実行されると共に、可動体役物Dも共に演出動作が実行される。そして、図中4のタイミングにて、図柄変動が終了するまでの所定のタイミングにおいて、可動体役物C及び可動体役物Dの演出動作が終了することとなる。
次に、図60の作用図について説明する。はじめに、同図は、図59の作用図における図中2のタイミングから図中3のタイミングまでの間で、可動体役物Aに動作異常が発生した際の作用図である。尚、説明を簡便にするため、可動体役物A及び可動体役物Cに係る作用のみを示してある。まず、図中1のタイミングにて、所定の演出動作パターンに基づき可動体役物Aが演出動作を開始すると共に、可動体役物Cが演出動作待ち状態となる。次に、図中2のタイミングの直前にて可動体役物Aに動作異常が発生したため、可動体役物Aの存在予定位置と現在位置が異なる状況となっている。次に、図中2のタイミングにて、所定の演出動作パターンに基づき可動体役物Cが演出動作を開始する。ここで、本タイミングでは、前述のように、可動体役物Cは所定の動作タイミングに基づき演出動作を開始するため、可動体役物Aに動作異常が発生している状況下においても、演出動作を開始するのである。次に、図中3のタイミングにて、可動体役物Aの存在予定位置と現在位置とを比較するエラー判定が実行される。そして、可動体役物Aにて動作異常が発生していることを検知したため、可動体役物Aのエラー解消動作の実行開始待機状態(可動体役物Aエラー解消動作開始許可フラグ)となる。しかしながら、可動体役物Cの演出動作実行中であるため、可動体役物Aのエラー解消動作が実行されず実行開始待機状態を維持する。このように、エラー解消動作の実行を要する状況下においても、可動体役物Aと可動体役物Cとが干渉することを回避することができるのである。そして、図中4のタイミングにて、可動体役物Cの演出動作が終了したことを契機として、可動体役物Aのエラー解消動作が実行され、図中5のタイミングにて、可動体役物Aの動作異常が解消されることとなる。
次に、図61の作用図について説明する。はじめに、同図は、図60の作用図における図中4のタイミングから図中5のタイミングまでの間(即ち、可動体役物Aに係るエラー解消動作中)において図柄変動が発生した際の作用図である。まず、図中1のタイミングにて、可動体役物Aに係るエラー解消動作の実行が開始される。次に、図中2のタイミングにて、可動体役物Aの動作異常が解消されない内に、遊技球が始動口に入球し図柄変動が開始される。ここで、本実施形態では、遊技者が当該エラー解消動作を演出動作と誤認してしまうことを回避するため、図柄変動中においてはエラー解消動作を中断するよう構成されている。そのため、同タイミングにおいて、当該実行中である可動体役物Aのエラー解消動作を中断し、可動体役物Aエラー解消処理未完了フラグをオンとすることで、可動体役物Aはエラー解消動作の開始許可状態となる。他方、動作異常の発生していない可動体役物B、C、Dは、演出動作の実行が可能な状態であるため、可動体役物C及びDについては演出動作の開始待機状態となる。しかしながら、可動体役物Bは可動体役物Aと連動動作する必要があるため、当該図柄変動中には演出動作の実行不可状態である可動体役物Aとの整合性を図ることを目的とし、可動体役物Bは演出動作の実行許可が下りないこととなる。次に、図中3のタイミングにて、可動体役物Cの演出動作が実行されると共に、可動体役物Dも共に演出動作が実行され、図柄変動が終了するまでの所定のタイミングにおいて、可動体役物C及び可動体役物Dの演出動作が終了することとなる。そして、図中4のタイミングにて、可動体役物Aのエラー解消動作が実行され、図中5のタイミングにて、可動体役物Aの動作異常が解消されることとなる。このように、動作異常が発生したある可動体役物について実行しているエラー解消動作は、図柄変動中においては実行中断(又は実行を開始しない)すると共に、演出動作において当該ある可動体役物と連動動作する他の可動体役物は、当該図柄変動中において演出動作を実行しないこととなる。
次に、図62の作用図について説明する。まず、図中1のタイミングにて、メイン側にて遊技機への振動印加に起因した振動エラーが検出される。ここで、メイン側では、当該振動エラーの検出を契機として遊技禁止状態へ移行し、所定期間に亘って当該遊技禁止状態を保持している。このような状況下、図中1のタイミングにて、メイン側から送信された振動エラー発生に係る情報を受信したサブ側では、可動体役物A〜D特殊可動準備動作フラグが全てオンとなる。次に、図中2のタイミングにて、可動体役物A〜D特殊可動準備動作フラグがオンとなったことを契機として、可動体役物A〜Dの夫々を初期位置へと強制的に移動する。次に、図中3のタイミングにて、可動体役物A〜Dの全てが初期位置に位置することを検出した後、可動体役物A〜D特殊可動動作開始許可フラグが全てオンとなる。そして、当該フラグがオンとなったことを契機として、所定の特殊可動パターンに基づき、可動体役物A〜Dの夫々が特殊可動を開始する。次に、図中4のタイミングにて、所定の特殊可動パターンに基づく可動体役物A〜Dの特殊可動が終了するが、メイン側では未だ遊技禁止状態を保持している状態であるため、再び所定の特殊可動パターンに基づき、可動体役物A〜Dの夫々が特殊可動を開始する。そして、図中5のタイミングにおいても、再び所定の特殊可動パターンに基づき、可動体役物A〜Dの夫々が特殊可動を開始するが、その直後である図中6のタイミングにおいて、メイン側での遊技禁止状態が解除される。そして、メイン側から送信された振動エラー解除に係る情報を受信したサブ側では、可動体役物A〜Dの特殊可動を終了し、通常の動作に復帰することとなる。このように、本実施形態では、エラー発生時において、当該エラーが発生した旨を可動体役物の特殊可動パターンを実行することで報知しているのである。
次に、図63の作用図について説明する。まず、図中1のタイミングにて、所定の演出動作パターンに基づき可動体役物Aが演出動作を開始する。次に、図中2のタイミングにて、可動体役物Aの存在予定位置と現在位置とを比較するエラー判定が実行され、可動体役物Aにて動作異常が発生していることを検知したため、可動体役物Aのエラー解消動作を実行する。ここで、可動体役物Aにて動作異常が発生していることを検知したことを契機として、当該動作異常の発生回数をカウントする動作異常累積カウンタAに1(現在値1)が加算される。次に、図中3のタイミングにて、所定のエラー解消動作が終了するが、可動体役物Aの動作異常が解消されていないため、再び所定のエラー解消動作を開始する。また、動作異常累積カウンタAに1(現在値2)が加算される。次に、図中4のタイミングにおいても、可動体役物Aの動作異常が解消されていないため、再び所定のエラー解消動作を開始する。ここで、動作異常累積カウンタAに1(現在値3)が加算されると共に、当該カウンタ値が所定値3以上となったため、可動体役物Aに係るエラー報知を実行すると共に、動作異常累積カウンタAがゼロクリアされることとなる。このように、可動体役物に係る動作異常を検出した際には、当該動作異常を解消するための所定のエラー解消動作を繰り返すと共に、当該繰り返し回数が所定数以上となった場合にはエラー報知が実行されるのである。
次に、図64の作用図について説明する。まず、図中1のタイミングにて、所定の演出動作パターンに基づき可動体役物A及び可動体役物Cの動作内容及び動作タイミングが決定される。次に、図中2のタイミングにて、所定の動作タイミングに基づき可動体役物Aが演出動作を開始する。ここで、可動体役物Aは2つのモータを駆動源として駆動するため、夫々のモータに対して励磁パルス信号が送信される。そして、本タイミングでの駆動モータ数(現在値2)が所定値(本例では3)未満であるため、当該夫々のモータに対する制御信号はHレベルに維持され、励磁パルス信号に基づいた励磁電力が夫々のモータに印加される。次に、図中3のタイミングにて、可動体役物Aの演出動作が終了するよりも以前に、可動体役物Cが演出動作を開始している。ここで、本来であれば、このような動作とならないよう可動体役物A及び可動体役物Cの動作タイミングが設定されているため、ここではサブ側プログラムの誤動作等が発生したことを想定している。このような状況下において、1つのモータを駆動源として駆動する可動体役物Cの演出動作が開始されたため、本タイミングでの駆動モータ数(現在値3)が所定値以上となる。そして、駆動モータ数が所定値以上となったことを契機として、当該1つのモータに対しては励磁パルス信号が送信されるものの、制御信号がHレベルからLレベルに切り替わる。その結果、当該1つのモータに対して励磁電力が印加されないこととなり、可動体役物Cの駆動が回避されている。次に、図中4のタイミングにて、可動体役物Aの演出動作が終了し、可動体役物Aの駆動源である2つのモータ駆動が終了する。ここで、可動体役物Cは所定の動作内容に基づく演出動作実行中であるため、本タイミングでの駆動モータ数(現在値1)が所定値未満となり、可動体役物Cの駆動源である1つのモータに対して励磁電力の印加が開始される。そして、図中5のタイミングにて、可動体役物Cの演出動作が終了するまで、所定の動作内容に基づく可動体役物Cの演出動作が実行されることとなる。このように、本実施形態では、現時点で駆動しているモータ数を把握すると共に、当該駆動しているモータ数と新たに駆動させるモータ数とを加算した結果、所定数以上となった場合には、当該新たに駆動させるモータに対して励磁電力を印加することを回避するよう構成されている。その結果、サブ側プログラムの誤動作等による不測の事態が発生した場合であっても、所定の励磁電力の上限値を超過した駆動源への電力供給を回避することができるのである。
次に、図65の作用図について説明する。同図は、図64の作用図において、所定の励磁電力の上限値を超過した駆動源への電力供給を回避するという観点における変更例となる。尚、説明を簡便にするため、可動体役物B及び可動体役物Dに係る作用のみを示してある。はじめに、本実施形態では、可動体役物B及び可動体役物Dはソレノイドを駆動源として駆動しており、両者が略同一のタイミングで動作することがある(図62参照)。このような構成下においては、夫々のソレノイドに対して送信する励磁パルス信号において、Hレベルとなる区間が重複しないよう制御することが可能である。例えば、図中1のタイミングにて、所定の演出動作パターンに基づき可動体役物B及び可動体役物Dの動作内容及び動作タイミングが決定され、図中2のタイミングにて、可動体役物B及び可動体役物Dが略同一のタイミングで演出動作を開始する。ここで、可動体役物B及び可動体役物Dの演出動作が終了するまで、夫々の可動体役物の駆動源であるソレノイドに対しては、励磁パルス信号においてHレベルとなる区間が重複しないよう制御される。例えば、図中3のタイミングにおいては、可動体役物Bの駆動源であるソレノイドに対してHレベルの励磁パルス信号が送信されると共に、可動体役物Dの駆動源であるソレノイドに対してLレベルの励磁パルス信号が送信される。他方、図中4のタイミングにおいては、可動体役物Bの駆動源であるソレノイドに対してLレベルの励磁パルス信号が送信されると共に、可動体役物Dの駆動源であるソレノイドに対してHレベルの励磁パルス信号が送信される。その結果、可動体役物B及び可動体役物Dの演出動作開始から演出動作終了までの間、夫々のソレノイドに対して供給される励磁電力の合計値は、一定の電力値を超過しないことを担保することが可能となるのである。
次に、図66の作用図について説明する。はじめに、本実施形態では、夫々の可動体役物の駆動源に対して送信された励磁パルス信号(又は励磁電力)の履歴情報を蓄積するよう構成されており、当該蓄積された履歴情報に基づき、所定期間内における励磁電力の供給期間を導出できるよう構成されている。尚、説明を簡便にするため、可動体役物Bに係る作用のみを示してある。まず、図中1のタイミングにて、所定の動作内容及び動作タイミングに基づき可動体役物Bの演出動作が実行され、図中2のタイミングにて、当該演出動作が終了する。ここで、当該可動体役物Bの演出動作実行中において、可動体役物Bの駆動源であるソレノイドに対して供給された励磁電力の履歴情報に基づき「所定期間内における励磁電力の供給期間/所定期間」を導出した場合、励磁電力の供給期間と比例して当該割合が増加していく。また、図中2のタイミングから図中3のタイミングまでは、ソレノイドに対して励磁電力が供給されないため、励磁電力の非供給期間と比例して当該割合が減少していく。次に、図中3のタイミングにて、別の図柄変動時において所定の動作内容及び動作タイミングに基づき可動体役物Bの演出動作が実行され、図中4のタイミングにて、当該演出動作が終了する。本来は、ソレノイドに対して過度の励磁電力を供給しないよう設計されているため、このように、当該割合が増加と減少とを繰り返し、所定値を超えることはない。しかしながら、サブ側プログラムの誤動作等による不測の事態が発生した場合には、その限りではなく、例えば、図中5及び図中6のタイミングのように、図柄変動が実行されていない期間においてソレノイドに対して励磁電力が供給されることが考えられる。本実施形態では、このような状況下においても、励磁電力の履歴情報を蓄積しているため、当該区間においても、励磁電力の供給期間と比例して当該割合が増加していく。ここで、本タイミングでは、当該割合が所定値を超えていないため、ソレノイドに対する励磁電力の供給が容認されている。しかしながら、このような不測の事態が繰り返される(図中9〜図中10)、或いはソレノイドへの励磁電力の供給が継続して行われるといった不具合の可能性が高まる状況下においては、当該割合が所定値を超えることとなり、ソレノイドに対する励磁電力の供給が停止される(図中11〜図中12)。このように、サブ側プログラムの誤動作等による不測の事態が発生した場合であっても、駆動源の焼損につながるような過通電の発生を回避することができるのである。
本実施形態によれば、主遊技側エラー情報送信手段からエラーが検出された旨の情報を副遊技制御部側で受信した場合には、副遊技制御部側で管理する可変部材を用い、副遊技用識別情報の変動表示時とは異なった特定変位態様で変位させる制御を実行可能に構成されているので、ホール関係者にも不正行為実施者のいずれにとっても分かり易い、従来とは全く異なる新たな報知手段を備えたぱちんこ遊技機を提供することができるという効果を奏する。
更に、エラー報知対象可変部材以外の可変部材であるエラー報知対象外可変部材に関しては、エラー報知対象可変部材が特定変位態様で変位動作を実行している状況下では、エラー報知対象外可変部材が変位動作を実行している場合には当該変位動作を中止し、エラー報知対象外可変部材が変位動作を実行していない場合には以後の変位動作の実行を禁止するよう構成されているので、特定変位態様での変位動作を最優先して実行することが可能となり、報知効果を更に高めることができるという効果を奏する。加えて、主に不正行為に起因した振動エラーの報知として、可動体役物を駆動させる形態を採用したことにより、外部からの不正識別を容易に行うことができ、不正に対する抑止効果を向上させることができる。なお、本実施例では振動エラーについてのみを例示したが、不正行為に起因する他のエラー(磁石検知によるエラー、賞球過剰払出エラー、貸出機からの異常入力信号受信時のエラー等)の場合にもエラー報知を行うよう構成してもよい。その場合には、夫々のエラーに対応した異なるエラー報知態様としてもよいし、共通のエラー報知態様としてもよい。
更に、エラー報知対象可変部材が特定変位態様で変位動作を実行した際、当該エラー報知対象可変部材が副遊技用識別情報の変動表示部を遮蔽するよう構成されているため、報知効果を更に高めることができるという効果を奏する。
本実施形態によれば、所定タイミング又は所定期間内で第一の可変部材及び/又は第二の可変部材を変位させることを決定した場合でも、第一の可変部材又は第二の可変部材を変位させた際に他方の位置が干渉位置にないことが可変部材位置検知手段により検知できないときには、当該一方の変位動作を実行しないか又は中止する制御を実行可能に構成されているため、可動体役物の干渉を効率的に回避可能なぱちんこ遊技機を提供することができるという効果を奏する。また、ある可動体役物と当該ある可動体役物と連動動作する他の可動体役物を備える場合、何れか一方の可動体役物の異常動作を検出した際には、関連する他方の可動体役物の動作を禁止するよう構成することで、可動体役物の動作異常に起因して遊技者が大当たり信頼度を誤認してしまうような事態を防止することもできる。
本実施形態によれば、可変部材に係る異常動作の発生を検出した場合、異常動作が発生した可変部材がいずれのユニットに属するかに関する情報を出力するよう構成されているため、何れのユニットを交換すべきかをホール運営者側が判断することが容易になるという効果を奏する。特に、本実施例のように異常報知を行うLEDの配線と可変部材の配線(センサ用配線、駆動信号用配線、電源供給配線の大部分又は全部)とを区分することにより、コネクタの接触不良等により報知手段と可変部材との双方が同時に異常に陥る可能性を低減することができる。
本実施形態によれば、主遊技制御部から送信された主遊技用識別情報の停止識別情報に関する情報と変動態様に関する情報とに基づき、主遊技用識別情報の変動態様の結果と停止識別情報とが整合しているか否かを判定し、整合していないと判定した場合には、副遊技用識別情報の停止識別情報として、特定態様及び非特定態様のいずれとも異なる複数の副遊技用識別子の組み合わせであり且つ第一の副遊技用識別子として所定の複数候補のいずれかの副遊技用識別子と残りの副遊技用識別子として特定態様及び非特定態様での副遊技用識別子にもなり得る副遊技用識別子との組み合わせである特殊態様を割り当てる制御を実行するよう構成されているため、主遊技制御部から送信された情報が不正な情報であることを副遊技制御部で検出した場合において、遊技者に与えるインパクトを最小限に留めつつ、当該検出した旨を速やかに報知することができる。更に、ノイズなどにより偶発的にコマンド受信異常が生じても遊技者からは単なるハズレ図柄として識別できる一方で、短絡・断線など致命的な異常が生じた場合には、連続的に当該図柄が表示されることとなるため、異常原因の特定報知として利用できるのである。尚、本実施形態では、副遊技用識別情報の停止識別情報として、複数の特殊態様の内から一の態様を選択するよう構成されているが、これには限定されず、予め定めた一の態様を特殊態様とするよう構成してもよい。このように構成することで、副遊技制御部側におけるデータ容量の削減と非異常動作時のハズレ図柄生成処理に対する制約を緩和(例えば、図25のステップ5742のような判定処理を実行している場合には、当該判定処理に基づくループ処理の発生が軽減)することが可能となる。
本実施形態によれば、可変部材を変位させるタイミングに到達した際、当該タイミングにて駆動状態にある駆動源の合計数に係る情報又は当該タイミングにて駆動状態にある駆動源に印加されている電力の合計値に係る情報を把握した上、当該把握結果に基づき、実測値又は推定値としての前記合計数が所定数に到達しているか又は実測値又は推定値としての前記合計値が所定値に到達していると判定した場合、今回新たに変位させることを予定していた可変部材の、当該タイミングでの変位を実行しない決定をし得る構成されているため、複数の駆動源が同時に駆動されることにより電気的容量を超過する電力が供給されることを効果的に回避することができる。尚、本実施形態では、サブメイン制御基板側に設けられた可動体役物に係る消費電力にのみ基づいて駆動の是非を決定していたが、サブサブ制御基板側での消費電力を加味して駆動の是非を決定するよう構成してもよい。また、主制御基板上で制御される発射装置や払出制御装置、大入賞口を駆動するソレノイド等の動作情報を適宜サブメイン制御基板に送信{或いは、当該動作情報を受信したサブメイン制御基板側にて主制御基板側の動作を予測(例えば、特別遊技開始情報を受信したサブメイン制御基板側では、当該情報に基づいて以降の大入賞口駆動パターンを予測)}し、当該情報をも加味して駆動の是非を決定するよう構成しても良い。このような場合、遊技進行に係る主遊技制御部の駆動源を最優先して駆動するよう構成することが好適であるが、特に、後述するスロットマシンにおいては、遊技中(主リール駆動中)における遊技進行に基づく主リールの駆動停止、遊技結果に基づく払出制御装置の駆動など、消費電力の変化が遊技進行に対応するためより効率的な演出実行が期待できる。
本実施形態によれば、可変部材駆動信号有効期間履歴情報一時記憶手段に一時記憶されている履歴情報に基づき、駆動源に対する駆動信号に係る入力期間の時間値をX、監視期間の時間値をYとして導出すると共に、時間値Yを基準とした時間値Xの割合が所定値以上又は超となった場合には、駆動源に対して出力される駆動信号を無効又は制限するよう構成されているため、特別な回路を別途設ける必要なくコイル部の焼損等による駆動源の故障発生を防止することができる。特に、個別の制御信号として出力をクランプする構成であるので、異常発生によるリトライ制御や駆動制御プログラム上の予期しないバグがあった場合であっても正常に機能することができ、ハードウエア上のマージン幅を最低限に抑えることによるコストダウンやスペースメリットを付与することが可能となる。
尚、本実施形態では、ぱちんこ遊技機に可動体役物を設置した場合について例示しているが、スロットマシンに可動体役物を設置している場合においても本発明を適用することが可能である。ここで、周知のスロットマシンについて補足説明しておく。
まず、周知のスロットマシンには、遊技の進行を司る主遊技制御部としてのメイン基板と、演出の実行を司る副遊技制御部としてのサブ基板と、主遊技用識別情報を表示するための主遊技用識別情報表示部として複数の識別情報が夫々外周上に配置された複数列(一般には3列)のリールと、遊技者によって操作可能であって遊技開始を指示する主遊技開始指示装置としてのスタートレバーと、遊技者によって操作可能であって遊技進行を指示する主遊技進行指示装置としてのストップボタンと、を有している。そして、メイン基板には、スタートレバーが操作されたことを契機として主遊技用乱数を取得する主遊技用乱数取得手段と、主遊技用乱数取得手段が取得した乱数に基づき一又は複数の停止識別情報を暫定的に決定する主遊技用識別情報表示内容決定手段(例えば、小役や特別役物等の当選役を内部的に決定する表示内容決定手段)と、主遊技用識別情報表示内容決定手段により暫定的に決定された一又は複数の停止識別情報とストップボタンの操作タイミングとに基づき、一の停止識別情報を主遊技用識別情報表示部であるリール上に確定表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段(例えば、内部的に決定された当選役とストップボタンが押圧されたタイミングとに基づき、所定の位置でリールを停止するリール制御手段)と、主遊技用識別情報表示部であるリール上にて停止識別情報として所定態様が表示された場合、特別遊技に移行させるよう制御する特別遊技実行制御手段(例えば、「777等」が所定の有効ライン上に並んだことを契機として、特別役物を作動させる特別役物作動手段)と、主遊技用乱数取得手段が取得した主遊技用乱数に関する情報を副遊技制御部側に送信する主遊技側情報送信制御手段と、を有している。
このような周知構成のスロットマシンにおける副遊技制御部側について、本実施形態の可動体役物に係る構成を適用することができるのである。ここで、ぱちんこ遊技機に可動体役物を設置した場合には、当該可動体役物は図柄変動の変動態様に基づき動作することとなる。他方、スロットマシンに可動体役物を設置(例えば、リール表示面への視認を妨げない位置に可動体役物を配置)している場合には、主遊技制御基板側での内部抽選結果{例えば、当選役や遊技状態(例えば、再遊技確率変動遊技状態)}や副遊技制御基板側での内部抽選結果{例えば、押し順や当選小役報知などのアシスト遊技(所謂AT遊技)に係る遊技状態}、或いはリール上での抽選結果表示内容(例えば、有効ライン上での図柄並び)に基づき動作することとなる。また、スロットマシンにおけるエラーとしては、遊技媒体(メダル)の払出異常やセレクター異常、設定変更時(設定変更モードへの移行時・移行中)等があるが、遊技進行を中断するエラーであることが多い。このような可動体役物の動作制御方法の相違点はあるものの、スロットマシンに可動体役物を設置している場合において、本発明を適用することを阻害するものではないことを補足しておく。尚、遊技進行を中断するエラーが比較的発生し易いスロットマシンにおいては、当該遊技進行を中断するエラー発生時において可動体役物のエラー解消動作を行うよう構成しておくことが望ましく、また、可動体役物に係るエラー報知期間は、当該遊技進行を中断するエラー解除後の所定期間に亘って継続して報知されるよう設定しておくことが望ましい。
1000 主制御装置、1100 遊技制御手段
1110 入球判定手段、1111 第1主遊技始動口入球判定手段
1112 第2主遊技始動口入球判定手段、1113 補助遊技入球口入球判定手段
1120 乱数取得判定実行手段、1121 第1主遊技乱数取得判定実行手段
1122 第2主遊技乱数取得判定実行手段、1123 補助遊技乱数取得判定実行手段
1130 保留制御手段、1131 第1主遊技図柄保留手段
1131a 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段、1132 第2主遊技図柄保留手段
1132a 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段、1133 補助遊技図柄保留手段
1133a 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段、1135 当否抽選手段
1135a 特別遊技移行決定手段、1135b 当否抽選用テーブル
1135b−1 第1主遊技用当否抽選テーブル、1135b−3 第2主遊技用当否抽選テーブル
1140 図柄内容決定手段、1141 第1主遊技内容決定手段
1141a 第1主遊技内容決定用抽選テーブル、1142 第2主遊技内容決定手段
1142a 第2主遊技内容決定用抽選テーブル、1143 補助遊技内容決定手段
1143a 補助遊技内容決定用抽選テーブル、1150 表示制御手段
1151 第1主遊技図柄制御手段、1151a 第1主遊技図柄変動時間管理手段
1151a−1 第1主遊技図柄変動管理用タイマ、1152 第2主遊技図柄制御手段
1152a 第2主遊技図柄変動時間管理手段、1152a−1 第2主遊技図柄変動管理用タイマ
1154 主遊技図柄保留解除制御手段、1153 補助遊技図柄制御手段
1153a 補助遊技図柄変動時間管理手段、1153a−1 補助遊技図柄変動管理用タイマ
1160 電動役物開閉制御手段、1161 条件判定手段
1162 開放タイマ、1170 特別遊技制御手段
1171 条件判定手段、1172 特別遊技内容決定手段
1172a 特別遊技内容参照テーブル、1173 特別遊技実行手段
1174 特別遊技時間管理手段、1174a 特別遊技用タイマ
1180 特定遊技制御手段、1181 特定遊技終了条件判定手段
1181a 時短回数カウンタ、1190 遊技状態一時記憶手段
1191 第1主遊技状態一時記憶手段、1191a 第1フラグ一時記憶手段
1191b 第1主遊技図柄情報一時記憶手段、1192 第2主遊技状態一時記憶手段
1192a 第2フラグ一時記憶手段、1192b 第2主遊技図柄情報一時記憶手段
1193 補助遊技状態一時記憶手段、1193a 補助遊技関連情報一時記憶手段
1193b 補助遊技図柄情報一時記憶手段、1194 特別遊技関連情報一時記憶手段
1300 情報送信制御手段、1400 賞球払出決定手段
1600 振動エラー検出制御手段、1610 振動エラー検出時入力無効化手段
1611 入力無効化状態保持期間タイマ、2000 遊技周辺機器
2210 第1主遊技始動口、2211 第1入球検出装置
2130 第1主遊技図柄表示装置、2131 第1主遊技図柄表示部
2132 第1主遊技図柄保留表示部、2110 第2主遊技始動口
2111 第2入球検出装置、2112 電動役物
2230 第2主遊技図柄表示装置、2231 第2主遊技図柄表示部
2232 第2主遊技図柄保留表示部、2120 第1大入賞口
2121 第1入賞検出装置、2122 第1電動役物
2220 第2大入賞口、2221 第2入賞検出装置
2222 第2電動役物、2410 補助遊技入球口
2411 入球検出装置、2420 補助遊技図柄表示装置
2421 補助遊技図柄表示部、2422 補助遊技図柄保留表示部
2320 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)、2321 表示情報受信手段
2321a メイン側情報一時記憶手段、2322 装飾図柄表示制御手段
2322a 装図表示内容決定手段、2322a−1 装図変動内容決定用抽選テーブル
2322b 装図変動態様・図柄記憶手段、2322c 装図表示関連情報一時記憶手段
2322d 装図特殊停止図柄内容決定手段、2322d−1 特殊停止図柄内容決定用参照テーブル
2323 装図保留情報表示制御手段、2323a装図保留情報一時記憶手段
2323a−1 装図保留カウンタ、2324 演出一般情報一時記憶手段
2325 可動体役物制御手段、2325a 可動体役物初期動作実行制御手段
2325a−1 初期動作可否・内容決定手段、2325a−1−1 初期動作内容決定用参照テーブル
2325a−2 初期動作開始制御手段、2325a−3 初期動作終了制御手段
2325b 可動体役物エラー解消動作実行制御手段、2325b−1 エラー解消動作可否・内容決定手段
2325b−1−1 エラー解消動作内容決定用参照テーブル、2325b−2 エラー解消動作開始制御手段
2325b−3 エラー解消動作終了制御手段、2325c 可動体役物演出動作実行制御手段
2325c−1 演出動作可否・内容決定手段、2325c−1−1 演出動作内容決定用参照テーブル
2325c−2 演出動作開始制御手段、2325c−3 演出動作終了制御手段
2325d 可動体役物動作状態情報一時記憶手段、2325e 可動体役物異常動作監視制御手段
2325e−1 可動体役物基本位置決定手段、2325e−1−1 基本位置決定用参照テーブル
2325e−2 可動体役物位置整合性確認手段、2325e−2−1 位置整合性確認内容決定用参照テーブル
2325e−4 可動体役物エラー報知制御手段、2325e−4−1 可動体役物毎動作異常累積カウンタ
2325f 可動体役物駆動源励磁制御手段、2325f−1 駆動源励磁開始制御手段
2325f−2 駆動源励磁終了制御手段、2325g 可動体役物過通電回避制御手段
2325g−1 駆動源数上限リミッタ制御手段、2325g−2 駆動源毎通電時間監視タイマ
2325g−3 駆動源毎励磁履歴情報累積一時記憶手段、2325h 可動体役物特殊可動実行制御手段
2325h−1 特殊可動準備動作実行制御手段、2325h−2 特殊可動実行制御手段
2326 電源立ち上げ時処理制御手段、2327 サブ側遊技状態制御手段
2310 演出表示手段(サブサブ制御基板)、2311 装飾図柄表示領域
2312a 第1保留表示部、2312b 第2保留表示部
3000 賞球払出制御装置

Claims (2)

  1. 遊技の進行を司る主遊技制御部と演出の実行を司る副遊技制御部とを備えるぱちんこ遊技機であって、
    遊技球が入球可能な主遊技用始動口と、
    主遊技用識別情報の変動表示及び停止表示が実行される主遊技用識別情報表示部と、
    開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口と、
    副遊技用識別情報の変動表示及び停止表示が実行される副遊技用識別情報表示部と、
    それぞれが異なる可動領域で変位可能な第一の部材及び第二の部材であって、それぞれの部材の位置によっては両部材が干渉する第一の可変部材及び第二の可変部材と
    を更に備えており、
    主遊技制御部は、
    主遊技用始動口への遊技球の入球を契機として、主遊技用乱数を取得する主遊技用乱数取得手段と、
    主遊技用乱数取得手段が取得した乱数に基づき、主遊技用識別情報表示部で表示される主遊技用識別情報の変動態様及び停止識別情報を決定する主遊技用識別情報表示内容決定手段と、
    主遊技用識別情報表示内容決定手段により決定された変動態様に従い、主遊技用識別情報表示部にて主遊技用識別情報を変動表示した後、主遊技用識別情報表示内容決定手段により決定された停止識別情報を表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
    主遊技用識別情報表示部にて停止識別情報として所定態様が表示された場合、可変入賞口を閉状態から開状態とする特別遊技に移行させるよう制御する特別遊技実行制御手段と、
    主遊技用乱数取得手段が取得した主遊技用乱数に関する情報を副遊技制御部側に送信する主遊技側情報送信制御手段と
    を備えており、
    副遊技制御部は、
    主遊技制御部から送信された主遊技用乱数に関する情報に基づき、副遊技用識別情報表示部で表示される副遊技用識別情報の変動態様及び停止識別情報を決定する副遊技用識別情報表示内容決定手段と、
    主遊技制御部側での主遊技用識別情報の変動及び停止と同期させる形で、副遊技用識別情報表示内容決定手段により決定された変動態様に基づき、副遊技用識別情報表示部にて副遊技用識別情報を変動表示した後、副遊技用識別情報表示内容決定手段により決定された停止識別情報を確定的に表示するよう制御する副遊技用識別情報表示制御手段と、
    第一の可変部材及び/又は第二の可変部材を変位させるか否かを決定する可変部材変位可否決定手段と、
    可変部材変位可否決定手段が第一の可変部材及び/又は第二の可変部材を変位させることを決定した場合、第一の可変部材及び/又は第二の可変部材の変位態様を決定する可変部材変位内容決定手段と、
    可変部材変位内容決定手段により決定された変位態様に基づき、第一の可変部材及び/又は第二の可変部材を変位させる制御を実行可能な可変部材変位制御手段と、
    第一の可変部材及び第二の可変部材の位置を検知する手段であって、第一の可変部材及び第二の可変部材の夫々において、可変部材の初期位置及び初期位置とは異なる位置を検出する複数のセンサを有する可変部材位置検知手段と
    を備えるぱちんこ遊技機であって、
    可変部材変位内容決定手段は、
    第一の可変部材及び/又は第二の可変部材の変位態様を決定する場合、第一の可変部材及び第二の可変部材の両方を変位させる際には、第一の可変部材が先に変位して変位動作を終了した後、第二の可変部材が変位して変位動作を終了する変位態様が選択されるよう構成されていると共に、異常時における第一の可変部材及び/又は第二の可変部材の移動予定位置であって、第一の可変部材及び/又は第二の可変部材が当該位置に配されている場合には両部材が干渉し得ない基本停止位置を決定可能に構成されており、
    可変部材変位可否決定手段が所定タイミング又は所定期間内で第一の可変部材及び/又は第二の可変部材を変位させることを決定した場合でも、第一の可変部材及び第二の可変部材の内一方の可変部材を変位させた際に他方の可変部材の位置が干渉位置にないことが可変部材位置検知手段により検知できないときには、当該一方の可変部材の変位動作を実行しないか又は中止し、その後、当該一方の可変部材及び/又は当該他方の可変部材の位置を、基本停止位置に変位させ得る制御を実行可能なぱちんこ遊技機。
  2. 遊技の進行を司る主遊技制御部と演出の実行を司る副遊技制御部とを備えるぱちんこ遊技機であって、
    遊技球が入球可能な主遊技用始動口と、
    主遊技用識別情報の変動表示及び停止表示が実行される主遊技用識別情報表示部と、
    開状態と閉状態とを採り得る可変入賞口と、
    副遊技用識別情報の変動表示及び停止表示が実行される副遊技用識別情報表示部と、
    それぞれが異なる可動領域で変位可能な第一の部材及び第二の部材であって、それぞれの部材の位置によっては両部材が干渉する第一の可変部材及び第二の可変部材と
    を更に備えており、
    主遊技制御部は、
    主遊技用始動口への遊技球の入球を契機として、主遊技用乱数を取得する主遊技用乱数取得手段と、
    主遊技用乱数取得手段が取得した乱数に基づき、主遊技用識別情報表示部で表示される主遊技用識別情報の変動態様及び停止識別情報を決定する主遊技用識別情報表示内容決定手段と、
    主遊技用識別情報表示内容決定手段により決定された変動態様に従い、主遊技用識別情報表示部にて主遊技用識別情報を変動表示した後、主遊技用識別情報表示内容決定手段により決定された停止識別情報を表示するよう制御する主遊技用識別情報表示制御手段と、
    主遊技用識別情報表示部にて停止識別情報として所定態様が表示された場合、可変入賞口を閉状態から開状態とする特別遊技に移行させるよう制御する特別遊技実行制御手段と、
    主遊技用乱数取得手段が取得した主遊技用乱数に関する情報を副遊技制御部側に送信する主遊技側情報送信制御手段と
    を備えており、
    副遊技制御部は、
    主遊技制御部から送信された主遊技用乱数に関する情報に基づき、副遊技用識別情報表示部で表示される副遊技用識別情報の変動態様及び停止識別情報を決定する副遊技用識別情報表示内容決定手段と、
    主遊技制御部側での主遊技用識別情報の変動及び停止と同期させる形で、副遊技用識別情報表示内容決定手段により決定された変動態様に基づき、副遊技用識別情報表示部にて副遊技用識別情報を変動表示した後、副遊技用識別情報表示内容決定手段により決定された停止識別情報を確定的に表示するよう制御する副遊技用識別情報表示制御手段と、
    第一の可変部材及び/又は第二の可変部材を変位させるか否かを決定する可変部材変位可否決定手段と、
    可変部材変位可否決定手段が第一の可変部材及び/又は第二の可変部材を変位させることを決定した場合、第一の可変部材及び/又は第二の可変部材の変位態様を決定する可変部材変位内容決定手段と、
    可変部材変位内容決定手段により決定された変位態様に基づき、第一の可変部材及び/又は第二の可変部材を変位させる制御を実行可能な可変部材変位制御手段と、
    第一の可変部材及び第二の可変部材の位置を検知する手段であって、第一の可変部材及び第二の可変部材の夫々において、可変部材の初期位置及び初期位置とは異なる位置を検出する複数のセンサを有する可変部材位置検知手段と
    を備えるぱちんこ遊技機であって、
    可変部材変位内容決定手段は、副遊技用識別情報の変動表示期間内に第一の可変部材及び/又は第二の可変部材を変位させる場合、主遊技制御部から送信された主遊技用乱数に関する情報に基づき、第一の可変部材及び/又は第二の可変部材の正常時変位態様を決定し、
    可変部材変位内容決定手段は、
    第一の可変部材及び/又は第二の可変部材の正常時変位態様を決定する際に参照するテーブルであって、第一の可変部材及び第二の可変部材の両方を変位させる際には、第一の可変部材が先に変位して変位動作を終了した後、第二の可変部材が変位して変位動作を終了する変位態様が選択されるよう構成された正常時可変部材変位内容決定用テーブルと、
    第一の可変部材及び/又は第二の可変部材の異常時変位態様を決定する際に参照するテーブルであって、異常時における第一の可変部材及び/又は第二の可変部材の移動予定位置であって、第一の可変部材及び/又は第二の可変部材が当該位置に配されている場合には両部材が干渉し得ない基本停止位置が予め定められた異常時可変部材変位内容決定用テーブルと
    を更に有しており、
    可変部材変位可否決定手段が正常時変位態様として所定タイミング又は所定期間内で第一の可変部材及び第二の可変部材の両方を変位させることを決定した場合でも、第一の可変部材及び第二の可変部材の内一方の可変部材を変位させた際に他方の可変部材の位置が干渉位置にないことが可変部材位置検知手段により検知できないときには、正常時変位態様を実行しないか又は中止し、その後、当該一方の可変部材及び/又は当該他方の可変部材の位置を、異常時可変部材変位内容決定テーブルにて定められた基本停止位置に変位させ得る制御を実行可能なぱちんこ遊技機。
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