JP5493434B2 - 環状構造体の振動解析方法及び環状構造体の振動解析用コンピュータプログラム - Google Patents

環状構造体の振動解析方法及び環状構造体の振動解析用コンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、環状構造体の振動解析に関する。
近年は、コンピュータを用いた振動解析によって予め構造物の振動特性を把握して、構造物の設計や評価に利用することが行われている。例えば、特許文献1には、軸対称の構造物において、モード相関係数を用いて着目する特定の振動モードを判別する手法が開示されている。また、特許文献2には、軸対称の構造物において、モード刺激係数を用いて着目する特定の振動モードを判別する手法が開示されている。
特願2005−084468号公報 特願2005−084469号公報
ところで、特許文献1に開示された手法は、モード相関係数を用いるので、一度は他の手段で振動モードを判別する必要があり、振動モードの判別には手間を要する。また、特許文献1に開示された手法及び特許文献2に開示された手法では、固有振動解析は通常の手法なので、着目した振動モード以外の振動モードもすべて計算される。このため、特許文献1に開示された手法は、計算に時間を要する。また、着目した振動モード意外にも多数の振動モードが出現するため、着目した振動モードを抽出するために手間を要する。本発明は、振動解析の計算時間を短縮するとともに、着目した振動モードを抽出する手間を軽減することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る環状構造体の振動解析方法は、中心軸周りのいずれの子午断面においても同様の形状である環状構造体を振動解析するにあたり、前記環状構造体を複数の節点で構成される複数の要素に分割して、数値解析可能な前記環状構造体の解析モデルを作成する手順と、当該解析モデルの異なる子午断面内の同じ位置に存在する節点を当該解析モデルの周方向1周分まとめて節点群とし、当該節点群に含まれるそれぞれの節点の変位を、当該解析モデルの周方向1周nサイクルの正弦波と余弦波との少なくとも一方と、追加自由度との積の重ね合わせで規定して、振動解析を実行する手順と、を含むことを特徴とする。ここで、nは整数である。
本発明の好ましい態様としては、前記環状構造体の振動解析方法において、前記振動解析においては、振動モードの周方向次数が0次の場合には1個、1次以上の場合には2個の追加自由度を前記節点群に設定し、設定した追加自由度に従属となるように前記節点群に含まれるそれぞれの節点の変位を規定することが望ましい。
本発明の好ましい態様としては、前記環状構造体の振動解析方法において、前記解析モデルは、前記環状構造体が周方向に等分割されるとともに、その分割数を偶数かつ48以上とすることが望ましい。
本発明の好ましい態様としては、前記環状構造体の振動解析方法において、前記分割数は、60以上360以下であることが望ましい。
本発明の好ましい態様としては、前記環状構造体の振動解析方法において、前記環状構造体の周上で均一な予荷重が作用する場合、前記振動解析の前に、前記解析モデルの周上における変形を考慮して予荷重の解析を実行し、前記振動解析において、前記節点群の変位を規定することが望ましい。
本発明の好ましい態様としては、前記環状構造体の振動解析方法において、前記環状構造体はタイヤであり、前記振動解析では、少なくとも0次及び1次の振動モードを解析することが望ましい。
本発明の好ましい態様としては、前記環状構造体の振動解析方法において、前記振動解析は固有値解析であり、当該固有値解析を実行した後における前記追加自由度の各振動モードの値に基づいて、前記環状構造体の振動モードを判別することが望ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る環状構造体の振動解析用コンピュータプログラムは、前記環状構造体の振動解析方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明は、振動解析の計算時間を短縮できるとともに、着目した振動モードを抽出する手間を軽減できる。
図1は、タイヤの子午断面図である。 図2は、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法を実行する振動解析装置を示す説明図である。 図3は、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法の手順を示すフローチャートである。 図4は、タイヤモデルの一例を示す斜視図である。 図5は、図4に示すタイヤモデルの子午断面図である。 図6は、図5に示すタイヤモデルの側面図である。 図7は、周方向1次/断面2次の振動モードにおいて、タイヤモデルの複数の異なる子午断面内における同じ位置での周上における振動モードの成分を示す図である。 図8は、図7に示す振動モードの次数成分の比率を示す図である。 図9は、タイヤモデルを円筒座標系で表した模式図である。 図10は、図9のX軸方向からタイヤモデルを見た状態を示す模式図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する発明を実施するための形態(以下実施形態という)の内容によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。以下においては、振動解析の対象をタイヤ(空気入りタイヤを含む)とするが、本発明は、環状構造体であって、周方向に向かっていずれの子午断面(前記環状構造体の中心軸と平行かつ前記中心軸を含む平面で前記環状構造体を切った断面)も同様の形状であるもの(軸対称環状構造物)であれば適用できる。
図1は、タイヤの子午断面図である。タイヤ1は、回転軸(Y軸)を中心として回転する環状構造体であり、中心軸の周りに、周方向に向かって同様の形状の子午断面が展開される。図1に示すように、タイヤ1の子午断面には、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4、ビードコア5が現れている。タイヤ1は、母材であるゴムを、補強材であるカーカス2、ベルト3、あるいはベルトカバー4等の補強コードによって補強した複合材料の構造体である。ここで、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4等の、金属繊維や有機繊維等のコード材料で構成される補強コードの層をコード層という。
カーカス2は、タイヤ1に空気を充填した際に圧力容器としての役目を果たす強度メンバーであり、その内圧によって荷重を支え、走行中の動的荷重に耐えるようになっている。ベルト3は、キャップトレッドとカーカス2との間に配置されたゴム引きコードを束ねた補強コードの層である。なお、バイアスタイヤの場合にはブレーカと呼ぶ。ラジアルタイヤにおいて、ベルト3は形状保持及び強度メンバーとして重要な役割を担っている。
ベルト3の接地面G側には、ベルトカバー4が配置されている。ベルトカバー4は、例えば有機繊維材料を層状に配置したものであり、ベルト3の保護層としての役割や、ベルト3の補強層としての役割を持つ。ビードコア5は、内圧によってカーカス2に発生するコード張力を支えているスチールワイヤの束である。ビードコア5は、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4及びトレッドとともに、タイヤ1の強度部材となる。キャップトレッド6の接地面G側には、溝7が形成される。これによって、雨天走行時の排水性を向上させる。また、タイヤ1の側部はサイドウォール8と呼ばれており、ビードコア5とキャップトレッド6との間を接続する。また、キャップトレッド6とサイドウォール8との間はショルダー部Shである。次に、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法を実行する装置について説明する。
図2は、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法を実行する振動解析装置を示す説明図である。本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法は、図2に示す振動解析装置50によって実現できる。図2に示すように、振動解析装置50は、処理部52と記憶部54とで構成される。また、この振動解析装置50には、入出力装置51が接続されており、ここに備えられた入力手段53でタイヤモデルを構成するゴムの物性値や補強コードの物性値、あるいは振動解析における境界条件や解析する振動モードの数等を処理部52や記憶部54へ入力する。
ここで、入力手段53には、キーボード、マウス等の入力デバイスを使用することができる。記憶部54には、この実施例に係る構造物の振動モード判別方法を含むコンピュータプログラムが格納されている。ここで、記憶部54は、ハードディスク装置や光磁気ディスク装置、又はフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリ(CD−ROM等のような読み出しのみが可能な記憶媒体)や、RAM(Random Access Memory)のような揮発性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成することができる。
また、上記コンピュータプログラムは、コンピュータシステムにすでに記録されているコンピュータプログラムとの組み合わせによって、本発明に係る構造物の振動モード判別方法を実現できるものであってもよい。また、処理部52の機能を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより本発明に係る構造物の振動モード判別方法を実行してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS(Operating System)や周辺機器などのハードウェアを含むものとする。
処理部52は、モデル作成部52aと振動解析部52bとを含む。モデル作成部52aは、振動解析に供する解析モデルを作成して、記憶部54に格納する。振動解析部52bは、モデル作成部52aが作成した解析モデルを記憶部54から読み出し、その解析モデルに対して本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法に基づいた振動解析を実行する。そして、振動解析部52bは、解析結果を表示手段55に表示させたり、記憶部54に格納したりする。
処理部52は、例えば、メモリ及びCPU(Central Processing Unit)により構成されている。環状構造体の振動解析時においては、モデル作成部52aが作成した解析モデルや入力データ等に基づいて、処理部52が前記プログラムを処理部52に組み込まれたメモリに読み込んで演算する。その際に処理部52は、記憶部54へ演算途中の数値を適宜格納し、また記憶部54へ格納した数値を取り出して演算を進める。なお、この処理部52は、前記コンピュータプログラムの代わりに専用のハードウェアによって、その機能を実現するものであってもよい。予測結果は、入出力装置の表示手段55に表示される。
ここで、表示手段55には、液晶表示装置やCRT(Cathode Ray Tube)等を使用することができる。また、予測結果は、必要に応じて設けられたプリンタに出力することもできる。ここで、記憶部54は、他の装置(例えばデータベースサーバ)内にあってもよい。例えば、振動解析装置50は、入出力装置51を備えた端末装置から通信により処理部52や記憶部54にアクセスするものであってもよい。次に、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法を説明する。
図3は、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法の手順を示すフローチャートである。図4は、タイヤモデルの一例を示す斜視図である。図5は、図4に示すタイヤモデルの子午断面図である。図6は、図5に示すタイヤモデルの側面図である。本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法を実行するにあたり、ステップS101で、図2に示す振動解析装置50のモデル作成部52aは、振動解析の対象であるタイヤの解析モデル(以下タイヤモデルという)10を作成する。
タイヤモデル10は、有限要素法や有限差分法等の数値解析手法を用いて振動解析を行うために用いるモデルで、例えば、コンピュータを用いて数値解析可能なモデルであり、数学的モデルや数学的離散化モデルを含む。本実施形態では、タイヤモデル10の振動解析に、有限要素法(Finite Element Method:FEM)を使用する。なお、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法に適用できる解析手法は有限要素法に限られず、有限差分法(Finite Differences Method:FDM)や境界要素法(Boundary Element Method:BEM)等も使用できる。また、境界条件等によって最も適当な解析手法を選択し、又は複数の解析手法を組み合わせて使用することもできる。なお、有限要素法は、構造解析に適した解析手法なので、特にタイヤのような構造体に対して好適に適用できる。
ステップS101において、モデル作成部52aは、環状構造体であるタイヤ1を、複数かつ有限個の要素E1、E2・・・Enに分割して、図4、図5に示すタイヤモデル10を作成する。複数の要素E1、E2・・・Enは、それぞれ複数の節点で構成される。本実施形態では、タイヤモデル10は図4に示すような三次元形状の解析モデルとなる。なお、図5は、タイヤモデル10の回転軸(Y軸)を含み、かつ前記回転軸(Y軸)に平行な平面でタイヤモデル10を切った場合の断面(子午断面)である。
タイヤモデル10を構成する要素には、例えば、三次元体では四面体ソリッド要素、五面体ソリッド要素、六面体ソリッド要素等のソリッド要素や三角形シェル要素、四角形シェル要素等のシェル要素、面要素等、コンピュータで取り扱い得る要素とすることが望ましい。このようにして分割された要素は、解析の過程においては、三次元モデルでは三次元座標を用いて逐一特定される。
ステップS101でタイヤモデル10が作成されたらステップS102へ進む。ステップS102では解析条件が設定される。例えば、振動の周波数範囲や解析するモード数等が設定される。解析条件は、例えば、図2に示す振動解析装置50の入力手段53を介して入力されて、記憶部54に格納される。解析条件が設定されたら、ステップS103へ進み、振動解析装置50の振動解析部52bは、振動解析を実行する。振動解析としては、例えば、固有値解析や応答解析等がある。次に、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法における振動解析について説明する。
例えば、タイヤの周方向1次/断面2次の振動モードに着目して、あるタイヤモデルに対して固有値解析を実行する場合、現状は、着目する振動モードが含まれると予想される振動モードの個数や周波数範囲を設定して固有値解析を実行する。表1は、タイヤの周方向1次/断面2次の振動モードに着目して、あるタイヤモデルに対して固有値解析を実行した結果を示したものであるが、着目する周方向1次/断面2次の振動モードは、モード番号73、74に表れている。
Figure 0005493434
このように、周方向1次/断面2次の振動モードに着目した場合、モード番号1〜72までの振動モードは不要であり、コンピュータは余分な計算を実行していることになる。また、70個以上の振動モードから着目する周方向1次/断面2次の振動モードを抽出するのにも手間を要する。このように、現状の振動解析においては、振動モードの次数が大きくなるにしたがって数多くの振動モードが出現し、膨大な計算時間が必要になる。また、得られた膨大な振動モードから着目すべき振動モードを抽出するのも手間と時間とを要するという問題がある。本実施形態では、環状構造体の振動解析において、計算の効率化(計算時間の短縮)及び着目する振動モードを効率的に抽出するため、次のような手法を用いて、不要な振動モードの計算を低減する。
図7は、周方向1次/断面2次の振動モードにおいて、タイヤモデルの複数の異なる子午断面内における同じ位置での周上における振動モードの成分を示す図である。図8は、図7に示す振動モードの次数成分の比率を示す図である。図7は、タイヤモデル10の周方向に向かって複数の異なる子午断面内の同じ位置における、タイヤモデル10の周上での振動モードの半径方向成分r、周方向成分t、横方向成分yをそれぞれ示している。図8は、図7に示す振動モードの半径方向成分r、周方向成分t、横方向成分yを、それぞれフーリエ変換等により次数分析して、最大となる次数の成分に対する次数成分の比率を各次数に対して表したものである。ここで、次数成分の比率は、タイヤモデル10の周上における振動モードの基本調波と高調波との比率を表したものに相当する。
図5は、図4に示すタイヤモデル10の子午断面を表す解析モデル(子午断面モデル10Ci、iはそれぞれの子午断面モデルを識別する番号)を示している。子午断面モデル10Ciは、タイヤモデル10の周方向の分割数に応じた数だけ存在する。図6に示す例では、タイヤモデル10が周方向にI分割されているものとし、I個の子午断面モデル10C1、・・・10Ci−1、10Ci、10Ci+1、・・・10CIがタイヤモデル10の周上に存在する。図7に示す例は、図5の子午断面モデル10Ciの節点Ni(すなわち、子午断面モデル10Ciの踏面であって、赤道面と交差する部分の節点)の振動モードを、複数の異なる子午断面モデル10C1、・・・10Ci−1、10Ci、10Ci+1、・・・10CIにおける同じ位置の節点に対して求めたものである。
図7の周上位置αは、図4、図6に示すタイヤモデル10の周上位置であり、図6のX軸を0radとしたときにおける、Y軸を中心としたX軸からの回転角度で表される。周上位置αは、図6のX軸を中心として時計回りに増加して、Y軸周りを1周してもとのX軸に戻る。図7から分かるように、中心軸(タイヤの回転軸Y)周りのいずれの子午断面においても同様の形状である環状構造体(例えば、タイヤ)は、異なる子午断面内における同じ位置における周上での振動モードの半径方向成分r、周方向成分t、横方向成分yは、いずれも正弦波(あるいは余弦波)である。
そして、いずれの子午断面においても同様の形状である環状構造体では、異なる子午断面の同じ位置における周上での振動モードは、周方向の振動モードの次数に対する振動のみであり、周方向の振動モードの次数よりも小さい次数や大きい次数の振動の成分は含まない。図7、図8に示す例では、周方向の振動モードの次数が1次なので、異なる子午断面の同じ位置における周上での振動モードは基本次数(1次)に対する振動の成分のみであり、均等な成分(0次)や高調波成分(2次以上)は含まない。
なお、図7、図8は、タイヤモデル10の周方向1次/断面2次の振動モード、かつ子午断面モデル10Ciの踏面であって、赤道面と交差する部分の節点Niでの結果であるが、他の振動モード、節点でも同様である。例えば、図7に示す例では、周方向の振動モードの次数が1次であるが、周方向の振動モードの次数がm次(mは整数)である場合、異なる子午断面の同じ位置における周上での振動モードは、m次の成分のみを有することになる。このように、いずれの子午断面においても同様の形状である環状構造体では、異なる子午断面の同じ位置における周上での振動モードは、特定の次数(周方向の振動モードの次数)以外は持たない。
本実施形態では、中心軸周りのいずれの子午断面においても同様の形状である環状構造体は、異なる子午断面の同じ位置における周上での振動モードは特定の次数のみを有することを利用して、着目する振動モードの周方向における次数成分のみに周上の変形を規制する。すなわち、異なる子午断面の同じ位置における周上での振動モードは特定の次数のみを有することから、異なる子午断面の同じ位置における周方向1周分の節点群の振動は、正弦波(あるいは余弦波)で決定できる。したがって、前記節点群を構成するすべての節点の変位は、正弦波(あるいは余弦波)及び位相によって定められるので、前記節点群を構成するすべての節点の自由度を独立に設定する必要がなくなる。これによって、独立な自由度を低減できるので、計算時間を短縮できる。また、着目する振動モードの周方向における次数成分のみに周上の変形を規制することにより、振動解析においては、規制された振動モードのみが計算されるので、出現する振動モードの数を低減できる。その結果、着目する振動モードを効率的に抽出できる。
図9は、タイヤモデルを円筒座標系で表した模式図である。図10は、図9のX軸方向からタイヤモデルを見た状態を示す模式図である。図9、図10に示す節点Niは、ある子午断面モデル10Ci内に存在する。半径方向R、周方向T、横方向Y(タイヤモデル10の回転軸Yと平行)の円筒座標系(R、T、Y)としたとき、節点Niの変位は、半径方向の成分をΔR、周方向の成分をΔT、横方向の成分をΔYとすると、ΔR、ΔT、ΔYは、それぞれ式(1)、式(2)、式(3)のようになる。
Figure 0005493434
Figure 0005493434
Figure 0005493434
ここで、nは着目する周方向の振動モードの次数、iはタイヤモデル10の周方向における分割数であり子午断面モデル10Ciを識別する番号、θは子午断面モデル10Ciの位置を示す中心角、q1n、q2nはR成分の追加自由度、s1n、s2nはT成分の追加自由度、p1n、p2nはY各成分の追加自由度である。追加自由度がそれぞれの成分に対してそれぞれ2個存在するのは、振動の腹及び節の位置を固定させないためである。なお、n=0である場合、sin(0×θ)=0となるので、追加自由度は1個になり、nが1以上であれば、追加自由度は2個になる。
節点Niの変位の半径方向の成分ΔR、周方向の成分ΔT、横方向の成分ΔYを、直交座標系(X、Y、Z)におけるX方向の成分ΔX、Y方向の成分ΔY、Z方向の成分ΔZを用いて表現すると、ΔRは式(4)、ΔTは式(5)、ΔYは上述した式(3)のようになる。
Figure 0005493434
Figure 0005493434
式(1)=式(4)としてΔRを消去し、また、式(3)=式(5)としてΔTを消去して、ΔX、ΔZについて整理すると、直交座標系(X、Y、Z)における節点Niの変位は、式(6)、式(7)、式(8)のようになる。
Figure 0005493434
Figure 0005493434
Figure 0005493434
ステップS103における振動解析においては、式(6)、式(7)、式(8)をタイヤモデル10の異なる子午断面モデル10Ci内の同じ位置に存在するそれぞれの節点Niに付与し、節点群として取り扱う。すなわち、振動解析部52bは、タイヤモデル10の異なる子午断面モデル10Ci内の同じ位置に存在する節点Niをタイヤモデル10の周方向1周分まとめて節点群とする。そして、振動解析部52bは、前記節点群に含まれるそれぞれの節点Niの変位を、タイヤモデル10の周方向1周nサイクルの正弦波と余弦波との少なくとも一方と、追加自由度との積の重ね合わせで規定して、振動解析を実行する。ここで、nは整数(0及び正の整数)である。なお、n=の場合は、余弦波を用いる必要があり、cos(0)=1であるため、タイヤモデル10は、周上で一様な変形をする。
例えば、振動解析装置50の記憶部54に式(6)、式(7)、式(8)を格納しておく。振動解析においては、振動解析部52bが記憶部54から式(6)、式(7)、式(8)を読み出し、タイヤモデル10の異なる子午断面モデル10Ci内の同じ位置に存在する節点群に含まれるそれぞれの節点の変位を、式(6)、式(7)、式(8)で定義する。そして、振動解析部52bは、この定義に基づいて振動解析を実行し、その結果を記憶部54に保存する。ここで、タイヤモデル10の異なる子午断面モデル10Ci内の同じ位置に存在する節点Niは、それぞれの子午断面モデル10Ci内における節点の座標で特定される。すなわち、それぞれの子午断面モデル10Ci間において同じ座標の節点が、タイヤモデル10の異なる子午断面モデル10Ci内の同じ位置に存在する節点Niとして特定され、節点群として取り扱われる。
これによって、振動解析においては、前記節点群の独立な自由度を低減できるので、計算時間を短縮できる。また、着目する振動モードの周方向における次数成分のみに周上の変形が規制されるので、規制された振動モードのみが計算される。その結果、振動解析では、出現する振動モードの数を低減できるので、着目する振動モードを効率的に抽出できる。また、本実施形態では、追加自由度を規定する関係式である式(6)、式(7)、式(8)をタイヤモデル10の節点に付与すればよいので、振動解析以外の解析(例えば、転動解析やインフレート解析)に前記関係式を除去することで、振動解析とその他の解析とで共通のタイヤモデルを用いることもできる。これによって、異なる解析においてもタイヤモデルを複数用意する必要はないので、評価の効率化を図ることができる。さらに、本実施形態では、モード刺激係数を用いないので、着目する振動モードに制限はない。
なお、タイヤモデル10の周方向1周nサイクルの正弦波と余弦波との少なくとも一方と、追加自由度との積の重ね合わせで規定する節点群は、子午断面内に存在する少なくとも一つの節点に対して規定すればよい。このようにしても、タイヤモデル10全体の独立な自由度を低減できるので、計算時間を短縮できる。また、節点Niの並進3成分(ΔX、ΔY、ΔZ)のうち少なくとも一つに対して、タイヤモデル10の周方向1周nサイクルの正弦波と余弦波との少なくとも一方と、追加自由度との積の重ね合わせで規定してもよい。このようにしても、タイヤモデル10全体の独立な自由度を低減できるので、計算時間を短縮できる。
また、サイクル(次数n)は単独でもよいし、複数でもよい。後者の意味は、例えば、n=1、n=2、n=3を足し合わせてもよいということである。すなわち、例えば、節点Niの変位ΔXについては、ΔX(n=1)+ΔX(n=2)+ΔX(n=3)としてもよい。これによって、周方向の振動モードを複数重ね合わせて表現することができる。
(評価例1)
サイズが215/55R17のタイヤを周方向の分割数を144としてタイヤモデルを作成し、220kPaの空気圧を充填した上で、異なる子午断面の同じ位置に存在する複数(タイヤモデル10週分)の節点からなる節点群の振動モードが、周方向1次成分のみに規定されるように節点の変位を付与した(実施例1)。具体的には、式(6)、式(7)、式(8)において、n=1、i=144とした。この状態で500Hzまでの固有値解析を実行し、周方向1次/断面2次の振動モードに着目して、これを抽出した。そのときの計算時間、計算したモード数(計算モード数)、周方向1次/断面2次の振動モードの固有値、前記振動モードが出現したモード番号を表2に示す。なお、比較例1は、従来の手法、すなわち、節点群の変形を規制しない場合の結果である。
Figure 0005493434
計算時間は、実施例1の方が比較例1の1/5以下となっており、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法によれば、大幅な計算時間の短縮が実現できる。また、計算モード数も実施例1の方が比較例1の1/10以下となっており、計算時間の短縮に寄与している。一方、固有値は実施例1も比較例1も同じ値であり、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法による解析精度の低下は発生していない。また、周方向1次/断面2次の振動モードは、比較例1ではモード番号73、74であるが、実施例1では7、8である。このように、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法では、出現する振動モードの数を低減できるので、着目する振動モードを効率的に抽出できる。
なお、固有値解析の周波数を規定するのではなく、固有値解析の計算モード数を規定した場合、計算時間は比較例1が100に対して実施例1は37となり、振動モードの最大の固有値は比較例1が309Hzに対して実施例1は1073Hzとなる。このように、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法では、従来と同じ計算モード数である場合には、より広い周波数の範囲で固有値解析を実行できる。
ステップS103の振動解析においては、着目する振動モードの周方向次数が0次(すなわちn=0)である場合には1個、1次以上(n≧1)の場合、振動解析部52bは、2個の追加自由度を節点群に設定する。そして、振動解析部52bは、設定した追加自由度に従属となるように、節点群に含まれるそれぞれの節点の変位を規定する。これによって、タイヤモデル10の周方向で、π/(2×n)だけ振動の腹/節の位置がずれた重根の振動モードを適切に表現させることができる。なお、0次、すなわちn=0はタイヤモデル10の周方向において一様な変位になるため、追加自由度は一つで表現できる。また、タイヤのように、異方性を有する補強コード層(図1に示すカーカス2やベルト3)が斜めに配置された構造物の場合、タイヤモデル10の周方向における振動の腹や節の位置が子午断面の位置によって異なる。このため、振動の腹や節を任意に表現できるように、追加自由度は2個とすることが好ましい。
次に、タイヤモデル10の周方向の分割について説明する。タイヤモデル10の周方向の分割が不等分割であると、タイヤモデル10の周方向で要素の形状が異なることによる振動モードの不均一が発生し、解析精度が低下するおそれがある。このため、タイヤモデル10の周方向を等分割することにより、解析精度の低下を抑制する。
また、タイヤモデル10の周方向の分割数が少ないと、タイヤモデル10が多角形形状になり解析精度が低下するので、分割数は48以上、好ましくは60分割以上が望ましい。しかしながら、360分割を超えても実質的に解析精度の向上は認められない。また、上述した関係式で周方向の節点群の変位を規制するため、分割数が増加しても独立な自由度の数に変化はないが、前記関係式をタイヤモデル10へ組み込む過程で計算時間が増加してしまう。このため、タイヤモデル10の周方向の分割は360分割以下が好ましい。
タイヤモデル10の周方向の分割数が奇数である場合、重根のモードで腹や節の位置が要素間と要素境界とに分かれてしまい、要素分割の影響を受ける。その結果、振動解析で計算される固有振動数が分裂してしまい、解析精度の低下を招くおそれがある。このため、タイヤモデル10の周方向の分割数は偶数であることが好ましい。これによって、解析精度の低下を抑制できる。
タイヤの周上で均一な予荷重(例えば、内圧の付与)が作用する場合、ステップS103の振動解析の前に、振動解析部52bは、タイヤモデル10の周上における変形を考慮して、すなわち、周上における均等な変形を抑制せずに予荷重の解析を実行する。そして、振動解析において、振動解析部52bは、上述した関係式により、節点群の変位を規定する。これによって、予荷重の効果を考慮することができる。予荷重を計算するときには、上述した関係式を無効にしてもよいし、0次、すなわち、n=0を含む関係式を用いてもよい。すなわち、0次が均一な変形を表現する次数なので、n=0とすれば予荷重の効果を計算できる。上述した関係式を用いる場合、予荷重の計算時には少なくとも0次を有効にして、振動解析時に不要であれば、振動解析部52bは、0次の自由度を、予荷重を計算した後の値で拘束して振動解析を実行してもよい。
(評価例2)
評価例1で用いたタイヤモデルに対して予荷重解析及び固有値解析を実行し、剛体リングモードを計算した。比較例2は、上述した関係式を用いない従来の手法に基づく結果であり、比較例2は、上述した関係式を用いるとともに、予荷重解析時規定次数及び固有値解析時規定次数を1次のみ(n=1)としたものである。実施例2は、上述した関係式を用いるとともに、予荷重解析時規定次数及び固有値解析時規定次数をそれぞれ0次(n=0)及び1次(n=1)としたものである。実施例3は、上述した関係式を用いるとともに、予荷重解析時規定次数を0次(n=0)及び1次(n=1)とし、固有値解析時規定次数を1次のみ(n=1)としたものである。
Figure 0005493434
表3の結果から分かるように、予荷重解析時に0次を含まないと(比較例3)、予荷重の影響を考慮できず、横1次の振動モード、半径1次の振動モードの値が比較例2よりも小さい値となり、解析精度が低下する。一方、予荷重解析時に0次を含めると(実施例2、3)、予荷重の影響を考慮できるので、解析精度の低下は回避できる。また、実施例3のように、固有値解析時に0次を含まないと、n=0に対応する横0次の振動モード及び回転ねじりの振動モードは出現しない。これによって、固有値解析で出現する振動モードの数を低減できるので、不要な次数がある場合には、それを用いないことで、出現する振動モードの数を低減して、計算時間を短縮できる。
本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法は、上述したように、タイヤに適用することが好ましい。これは、タイヤは振動解析の対象とする周波数の範囲内に、振動モードが数多く存在するため、本実施形態に係る環状構造体の振動解析方法を適用すれば、計算時間を短縮できるとともに、出現する振動モードも低減できるので、解析の効率が向上するからである。タイヤでは、軸への応答に影響する0次及び1次の振動モードが重要であり、2次以上の振動モードは対称であるため軸応答に寄与しない。また、ホイールにタイヤを嵌合したり、タイヤ内へ空気モデルが組み込まれたりしてもよい。この場合、上記関係式をホイールモデルや空気モデルに与えてもよいが、同じ周波数領域にあるホイールや空気のモードの数はタイヤに比べて少なく、計算されるモード数(計算モード数)への影響が小さい。このため、上記関係式をホイールモデルや空気モデルに与えなくてもよい。
振動解析に固有値解析を用い、解析後における追加自由度の各振動モードの値を用いて、タイヤ(環状構造体)の振動モードを判別できる。すなわち、タイヤ(環状構造体)の半径方向、周方向、横方向の各方向、及び各次数に対して追加自由度の大きさを比較すれば、どの自由度が大きいかにより、振動モードを判別できる。判別に用いる子午断面内の節点の位置は、タイヤモデル10の代表となる節点が好ましく、少なくとも1点あればよい。表4に計算例を示す。
Figure 0005493434
評価例1で用いたタイヤモデルで0次、1次、2次、3次までをそれぞれ規定して(n=0、1、2、3)固有値解析を実行し、半径方向、周方向、横方向それぞれに対して、各方向の追加自由度に基づく判別パラメータをそれぞれの振動モード(モード番号)に対して求めた。ここで、判別パラメータは、余弦(cos)成分及び正弦(sin)成分にそれぞれ対応する追加自由度f1n、f2nから、√(f1n +f2n )のように合成した大きさを計算し、さらにそれを各振動モードでの追加自由度の最大値fmaxで規格化する。半径方向の追加自由度q1n、q2nに基づく判別パラメータRFは式(9)で、周方向の追加自由度s1n、s2nに基づく判別パラメータTFは式(10)で、追加自由度p1n、p2nに基づく判別パラメータYF式(11)で求める。判別パラメータに用いた追加自由度は、タイヤモデル10のトレッドセンターを規定する節点群のものを用いた。
RF=√(q1n +q2n )/fmax・・・(9)
TF=√(s1n +s2n )/fmax・・・(10)
YF=√(p1n +p2n )/fmax・・・(11)
表4には判別パラメータの値が記述されており、判別パラメータの値が1になっている方向及び次数の振動モードであると判別する。例えば、モード番号2、3においては、横方向1次の振動モードであり、モード番号5、6においては、径方向1次/周方向1次の振動モードであると判別できる。特に、半径方向の振動モードは、次数が低い場合に周方向の振動モードと連動するが、表4に示すように、径方向及び周方向それぞれの判別パラメータの値を参照することで、いずれの方向の振動モードであるかの判別は容易である。
以上のように、本発明に係る環状構造体の振動解析方法及び環状構造体の振動解析用コンピュータプログラムは、環状構造体の振動解析に有用であり、特に、周方向に向かっていずれの子午断面の形状も同様である環状構造体の振動解析に適している。
1 タイヤ
2 カーカス
3 ベルト
4 ベルトカバー
5 ビードコア
6 キャップトレッド
7 溝
8 サイドウォール
10 タイヤモデル
10Ci 子午断面モデル
50 振動解析装置
51 入出力装置
52 処理部
52a モデル作成部
52b 振動解析部
53 入力手段
54 記憶部
55 表示手段

Claims (9)

  1. 中心軸周りのいずれの子午断面においても同様の形状である環状構造体を振動解析するにあたり、
    コンピュータが、
    前記環状構造体を複数の節点で構成される複数の要素に分割して、数値解析可能な前記環状構造体の解析モデルを作成する手順と、
    当該解析モデルの異なる子午断面内の同じ位置に存在する節点を当該解析モデルの周方向1周分まとめて節点群とし、当該節点群に含まれるそれぞれの節点の変位を、当該解析モデルの周方向1周nサイクルの正弦波と余弦波との少なくとも一方と、追加自由度との積の重ね合わせで規定して、振動解析を実行する手順と、
    含み、前記振動解析は固有値解析であり、当該固有値解析を実行した後における節点群の正弦波の追加自由度と余弦波の追加自由度との二乗和を振動モード毎に求め、得られた値に基づいて前記環状構造体の振動モードを判別することを特徴とする環状構造体の振動解析方法。
    ここで、nは整数。
  2. 前記振動解析においては、振動モードの周方向次数が0次の場合には1個、1次以上の場合には2個の追加自由度を前記節点群に設定し、設定した追加自由度に従属となるように前記節点群に含まれるそれぞれの節点の変位を規定する請求項1に記載の環状構造体の振動解析方法。
  3. 前記解析モデルは、前記環状構造体が周方向に等分割されるとともに、その分割数を偶数かつ48以上とする請求項1又は2に記載の環状構造体の振動解析方法。
  4. 前記分割数は、60以上360以下である請求項3に記載の環状構造体の振動解析方法。
  5. 前記環状構造体の周上で均一な予荷重が作用する場合、
    前記振動解析の前に、前記解析モデルの周上における変形を考慮して予荷重の解析を実行し、
    前記振動解析において、前記節点群の変位を規定する請求項1から4のいずれか1項に記載の環状構造体の振動解析方法。
  6. 前記環状構造体の周上で均一な予荷重が作用する場合、
    前記振動解析の前に、周上における均等な変形を抑制せずに予荷重の解析を実行し、
    前記振動解析において、前記節点群の変位を規定する請求項1から4のいずれか1項に記載の環状構造体の振動解析方法。
  7. 前記環状構造体はタイヤであり、前記予荷重は、前記タイヤに付与された内圧である、請求項5又は6に記載の環状構造体の振動解析方法。
  8. 前記環状構造体はタイヤであり、前記振動解析では、少なくとも0次及び1次の振動モードを解析する請求項1から7のいずれか1項に記載の環状構造体の振動解析方法。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の環状構造体の振動解析方法をコンピュータに実行させることを特徴とする環状構造体の振動解析用コンピュータプログラム。
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