JP4123412B2 - 中心軸に対して対称な被測定物の振動解析方法、前記方法を実行させるためのプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、車両用タイヤのように中心軸に対して対称な被測定物を対象とし、振動実験で得た加振力と応答の測定結果から信号処理によって伝達関数を求め、モード解析により特性行列の形で動特性を同定する振動解析方法に関する。さらに、本発明は、前記方法を実行させるためのプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用タイヤの特性は、車両の運動挙動、振動及び騒音に大きな影響を及ぼす。タイヤの特性を解析にする方法は、一般的に、理論的同定法と実験的同定法に大別される。
理論的同定法では、有限要素法を利用して被測定物を離散化し、特性行列を決定する方法が主流である。一方、実験的同定法では、加振実験で得た加振力と応答の測定結果から信号処理によって伝達関数を求め、モード特性を同定する方法が主流である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両用タイヤは、ゴム、繊維、ワイヤ等により複合構成されており、有限要素法のような理論的同定法では精度良いモデルを得ることが難しい。仮に、満足できる精度で固有モード及び固有振動数が求まったとしても、理論的にはモード減衰比は求められないため、車両用タイヤのように減衰の大きな被測定物については、理論的同定法を用いることは適していない。
【0004】
一方、加振実験による実験的同定法においても、中心軸に対して対称な被測定物ではモード解析を行うことが難しい。すなわち、車両用タイヤでは、形状の対称性による重根や大きな減衰等の理由によりモード解析を行うことが困難である。
また、車両用タイヤを比較的少ない自由度のばね質量モデルとして、1次から数次までの固有振動数が一致するように、剛性、質量及び減衰係数を設定することでモデル化を行う方法も提案されているが、この方法では、解析可能周波数領域が高くないために、実用的に注目したい300Hz程度又はそれ以上の周波数領域において騒音振動解析を行うには適しておらず、同定すべき振動モードの一部を見落とす問題もある。
【0005】
本発明の目的は、中心軸に対して対称な被測定物において、振動実験で得た加振力と応答の測定結果から信号処理によって点から点への伝達関数を求め、その伝達関数をトレッド面円周方向に発生する定常波状の各モード形毎の伝達関数に変換することにより、被測定物の振動解析を行う方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記方法を実行させるためのプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、中心軸に対して対称な被測定物の1つの場所の加振点に加振器を配置する工程;前記被測定物の円周表面上における複数の観測点にセンサを配置する工程;前記センサによって前記加振点と前記観測点との間の伝達関数を測定する工程;及び前記加振点と前記観測点との間の伝達関数を周波数毎に空間的にフーリエ変換して各モード形に関する伝達関数を求める工程;を備えることを特徴とする、中心軸に対して対称な被測定物の振動解析方法を提供する。
【0008】
本発明では、フーリエ変換後の伝達関数のうち2次以上の伝達関数を曲線適合して前記被測定物の円周表面の2次以上のモードを求め、前記モードの位相を空間的にπ/2ずらして、前記被測定物の円周表面のモードの重根の伝達関数を生成することにより重根のモードを確実にとらえることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0011】
図1は、本実施形態におけるブロック図である。図1において、被測定物10はタイヤである。タイヤ10には、加振器12及び複数のセンサ14が取り付けられる。制御部16は、加振器12からタイヤ10に動的な作用、すなわち、振動を加える。加振器12は、例えば、打撃ハンマである。制御部16は、信号発生器18により加振器12に動的な作用を行わせる。加振器12により加えられた動的な作用は、タイヤ10を伝わりセンサ14によって測定される。
信号処理手段20は、加振器12の加振入力とセンサ14により測定された応答に信号処理を施す。記憶手段22は、信号処理方法を記憶している。また、記憶手段22は、FDやCDでもよい。入力手段24は、キーボード等の入力機器である。出力手段26は、ディスプレー等の出力機器である。制御部16は、センサ14によって測定された応答について、記憶手段22に格納されたプログラムに基づいてフーリエ変換を行うとともに、実験的モード同定法によりモード特性を同定し、最終的に特性行列出表現された被測定物のモデルを生成する。
【0012】
本発明の被測定物は、代表的には車両用タイヤである。このようなタイヤは、中心軸に対して対称であり、ゴム、繊維、ワイヤ等により複合構成されている。本発明は、タイヤの対称性を利用して周波数毎に空間的にフーリエ変換することで点からモード形への伝達関数を求めるものである。
そこで、このような被測定物において振動がどのような波動となるかを検討する。図2は、タイヤの側面の模式図であり、タイヤのような中心軸に対して対称な被測定物では、波動が定常波となるためには、波長の整数倍がタイヤの円周になる必要がある。タイヤのトレッド面に発生する波数nの定常波の固有角速度をΩnとすると、定常波の位置θにおける変位yは、
【数1】
として表現できる。
数1は、固有モードそのものであり、この中にはn=0のときの観測点全体が一様に半径方向に広がるモードと捩れるモードが含まれる。
【0013】
被測定物の剛体運動については、並進と回転の6自由度があるので、円周上で観測される剛体運動は、極座標で表すと、
【数2】
と表現される。ここで、C0,C1,C2は剛体運動の速さと向きによって定まる定数である。
【0014】
タイヤの円周上において等間隔に2Nの観測点を配置し、観測点k番目の位置を
θ=π(k−1)/Nと表すと、数1は、
【数3】
に変形できる。数3によって表すことができる定常波はn≦Nの範囲である。
【0015】
次に、観測点iを加振したときの円周上の応答を考える。この応答は、数1の固有モードを重ね合わせた形で表現されるので、応答位置θにおける伝達関数(コンプライアンス)は、
【数4】
で表される。ここで、ζnは、モード減衰比である。数4と数3により、観測点iと観測点kの間の伝達関数(コンプライアンス)は、
【数5】
で表される。ここでAi,j,Ci,l,di,kは複素数で与えられ、A i,j,C i,lは、それぞれAi,j,Ci,lの共役複素数である。なお、モード形が、N次までしか表現できないので、剰余剛性di,kの項を導入している。
【0016】
数5を利便的に変形すると、
【数6】
となる。これにより、観測点iを加振したときの各点の伝達関数は、
【数7】
として表される。
上記数7は、センサ14が測定した加振点から観測点の間における点から点への応答の伝達関数を角速度毎に実空間上でフーリエ変換したものとなる。
本発明では、実験で得た加振点から観測点への応答の伝達関数をフーリエ変換することにより、数7のように点からモード形に伝達関数を変換し、特性行列の形で表現する。
【0017】
上記数7において、フーリエ変換後の伝達関数Hi,n(ω)において、Ai,k,Ci,k,Di,kの値を同定することにより、被測定物の振動解析のモデル化を行うことができる。このモード解析では、モードが分離されているために、1自由度の曲線適合により、解析を行うことができる。
もっとも、実際には、発生する波動は曲げ、捩り、圧縮等が同時に存在する場合が多いため、必ずしも1自由度とならない場合があるが、本発明の解析方法では、モード解析時の自由度を大幅に下げることが可能となる。
【0018】
次に、被測定物として車両用タイヤに本発明の解析方法を適用し、モデル化を行った例を説明する。図3は、実験装置を示している。被測定物であるタイヤ10をチューブ上に置き、ほぼ周辺自由状態とみなせる状態を実現し加振実験を行った。
まず、ホイール11の観測点にセンサ14を配置するとともに、タイヤ10のトレッド面の観測点にセンサ14を配置する。次に、タイヤ10のトレッド面の1つの場所の加振点に加振器12を配置する。ホイール11の観測点は、ホイールの中心に1個、ホイールの円周上においてπ/2おきに4個である。トレッド面の観測点は、トレッド面の車軸方向に3列、トレッド面の円周方向においてπ/8おきに16個で計48個である。加振点は、トレッド面の1つの列において、隣合う観測点の間に1個である。
【0019】
円周方向に16個のセンサ14を配置した本実施形態では、8次(N/2)までのモードを表すことができるが、円周上のセンサ14は、多くなるほど同定可能な周波数帯域が広がる。モード次数は、周波数帯域の広さに関係しており、16個のセンサ14を配置した本実施形態の場合、300Hz程度の周波数帯域まで伝達関数を得ることができ、24個のセンサ14を配置した場合は、400Hz程度の周波数帯域まで伝達関数を得ることができる。このように、本発明では、高周波数帯域まで伝達関数を得ることができる。
【0020】
図1に示した加振器12により、加振点においてタイヤ10に動的な作用を与えると、加振点からそれぞれの観測点に振動が伝わり、センサ14によって振動が応答として測定される。センサ14の応答は、信号処理装置20によって、伝達関数として処理される。
【0021】
図4は、加振点10000と1001番の観測点との間における位相及び伝達関数(アクセレランス)を示すボード線図であり、他の観測点における位相及び伝達関数(アクセレランス)も同様に測定される。実験によって得られた加振点の各観測点との間の伝達関数は、数7に基づいて「周波数毎に空間的に」フーリエ変換される。このフーリエ変換は、トレッド面の観測点1001〜1016番、2001〜2016番、3001〜3016番の3列の観測点に対して、それぞれ円周方向、車軸方向及び半径方向の応答をそれぞれ別に分けてから行う。また、ホイール11の観測点1〜5についても同様にフーリエ変換を行う。
図5は、加振点10000番を半径方向に加振した際の観測点1000〜1016番の半径方向応答についてモード別伝達関数の絶対値を示している。同図よりモードの分離ができていることを理解することができる。この実験において、300Hz以下の周波数帯域に存在するトレッド面の振動モードは、半径方向の曲げと半径方向の捩りを伴う車軸方向への曲げの2つがあり、図5において各次数に現われている大きなピークが半径方向の曲げモードであり、それより小さなピークが半径方向の捩りを伴う車軸方向への曲げのモードである。これらのピークに対して曲線適合を行うことによりモード特性を同定する。
【0022】
ところで、タイヤのように中心軸に対して対称な被測定物では、固有値の重根が存在する。すなわち、タイヤのような円筒形の構造物の場合、軸を含む平面に対して対称であるという幾何学的な特徴がある。そのため、構造が平面に対して対称であり、構造のもつモード形が平面に対して対称でない場合、固有値が同一で平面に対して対称なモード形を持つ重根のモードが存在する。
しかし、加振実験によって同定されるモードは、重解のうちの加振点を腹とするモード形だけであるが、本発明では、トレッド面に発生する定常波としてモードを同定するので、定常波の物理座標上における位相を「空間的に」π/2ずらすことにより重根のモードを生成することにしている。図6は、3次の半径方向の曲げモードを示し、位相をπ/2ずらした重根のモードを示している。こうすることにより、タイヤのような幾何学的な特徴を持つ被測定物においても、センサ14が測定した応答をフーリエ変換することで確実にモードをとらえることができる。
【0023】
次に、ホイールの応答を検討する。図7は、振動実験で得たホイール11の観測点1番の車軸方向自己応答の位相及び伝達関数(アクセレランス)を示すボード線図である。図4との比較において、ホイール11では、120Hz以上の周波数帯域に複数あるトレッド面での2次以上のモードが現われていない。このことから、タイヤは軸に対して十分に対称であり、トレッド面に発生する2次以上の定常波による振動の運動量は対称性により釣り合い、ホイールセンターにおける動きは生じない。したがって、ホイールの観測点におけるモード解析はホイールの動きのある数個のモード、すなわち、0次及び1次のモードについてのみ行うことで十分である。
【0024】
上述の理論及び実験に基づく本発明の解析方法を図8のフローチャートにしたがって説明する。まず、解析者は、タイヤ10及びホイール11については、図2のように、周辺自由状態として、ホイール11の観測点1〜5にセンサ14を配置するとともに、タイヤ10のトレッド面の観測点1001〜1016番、2001〜2016番、3001〜3016番にセンサ14を配置する。そして、タイヤ10のトレッド面の1つの場所の加振点に加振器12を配置する。
【0025】
解析者が入力手段26を操作して解析装置を起動すると、制御手段16が、記憶手段22に格納しているプログラムを読み込み、実行する。解析装置は、解析者に対して出力手段26を通じ、被測定物の寸法等の入力を促す。解析者は、被測定物となるタイヤについて、各種寸法、質量、慣性モーメント及び重心を測定し、入力手段24からそれぞれの数値を入力する。
【0026】
制御部16が、信号発生器18によって加振器12からタイヤ10の加振点10000番に動的な作用を加えると、各観測点のセンサ14は動的な作用の応答を測定する(ステップS10)。
【0027】
センサ14が加振点から各観測点への応答を測定すると、その応答に基づいて信号処理装置20は応答から伝達関数を求める。次いで、信号処理装置20は、タイヤの寸法、質量、慣性モーメント及び重心よりタイヤの6自由度の剛体モードを算出してタイヤの剛体モードを求める(ステップS20)。また、信号処理装置20は、ホイール上の伝達関数を曲線適合し、ホイールのモード特性を求めるとともに、ホイールの固有振動数およびモード減衰比を求める(ステップS30)。また、信号処理装置20は、トレッド面の観測点の伝達関数を周波数毎に円周方向にフーリエ変換する(ステップS40)。
【0028】
フーリエ変換後の伝達関数は、センサ14の数に応じてN次まで求められる。本実施形態では、16個のセンサ14を用いるので、その半分の8次までの伝達関数が求められる。このうち、0次及び1次の伝達関数はホイールの動きのあるモードである。ステップS40で求めたフーリエ変換後の伝達関数のうち、トレッド面応答形状が0次及び1次の伝達関数と、ホイールの固有振動数とモード減衰比とにより、信号処理装置20は最小二乗法によりトレッド面のモード形を算出する(ステップS41)。
【0029】
さらに、信号処理装置20は、ステップS30で求めたホイールのモード特定と、ステップS41で求めたトレッド面のモード形とにより、ホイールの動きのある6個のモードと空気の振動モードを算出してホイールの動きのあるモードを求める(ステップS31)。
【0030】
次いで、信号処理装置20は、ホイールの動きのあるモードとして、フーリエ変換後の伝達関数のうち2次以上の伝達関数を曲線適合して、トレッド面の2次以上のモードを求める(ステップS42)。トレッド面の2次以上の伝達関数を曲線適合することにより、重根のピークからも確実にモードを求めることができる。
【0031】
そして、信号処理装置20は、タイヤの剛体モード、ホイールの動きのあるモード及びトレッド面の2次以上のモードを特性行列の形で算出する。この特性行列は、数7の形で表され、出力手段26に表示される。そして、求められた特性行列を、記憶手段22に保存し、プログラムが終了する。
【0032】
上記特性行列から算出された伝達関数と、実験で求めた伝達関数との比較を行い、モデル化が所期の周波数帯域でできているかの検証を行なった。図9は、周辺自由状態の実験値から求めた伝達関数と、特性行列からモード形として求めた伝達関数を比較する図である。
図9において、点線で示した実験値が1000番半径方向加振時の3009番半径方向応答の伝達関数、実線で示した特性行列から算出した伝達関数は1001番加振時の3009番半径方向応答の伝達関数を示している。加振点10000と観測点1001番とは円周方向にわずかに(5cm)離れているだけであるので、本検証では比較対象とした。
【0033】
図9において、8次の半径方向曲げモードがある270Hz付近までは、実験値と特性行列の算出値がよく適合している。また、図9には示していないが、他の観測点や他の伝達関数も高い一致を見せた。この実験結果から、中心軸に対して対称な粘弾性ある被測定物について、正しくモデル化ができることを示している。
また、モデルが特性行列の形で得られるので、固有値解析を行なうことによって求まる固有振動数及びモード減衰比を求めることもできる。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、中心軸に対して対称な被測定物において、振動実験で得た加振力と応答の測定結果から信号処理によって点から点への伝達関数を求め、「その伝達関数を周波数毎に空間的にフーリエ変換することにより点からモード形への伝達関数を求め」、車両用タイヤのように減衰性が大きく共振周波数が高次まで得にくい粘弾性ある材料の被測定物であっても、振動モードの取りこぼしがなく、多くの共振モードと振動数を同定することができる。
しかも、特性行列の形でモデルを算出することができるので、境界条件の変更が容易であるために設計解析上理想的に使いやすいモデル化を実現することができる。
さらに、中心軸に対して対称な被測定物に特有の重根の問題も、その重根のモードを確実にとらえることができ、車両において着目したい高周波帯域(300Hz程度又はそれ以上)であっても、実験的モデル化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による振動解析方法を説明するブロック図。
【図2】 タイヤの側面の模式図。
【図3】 本発明の解析方法を実施するための実験装置の模式図。
【図4】 加振点10000と1001番の観測点との間における位相及び伝達関数(アクセレランス)を示すボード線図。
【図5】 加振点10000番を半径方向に加振した際の観測点1000〜1016番の半径方向応答についてモード別伝達関数の絶対値を示す図。
【図6】 3次の半径方向の曲げモードを示し、位相をπ/2ずらした重根のモードを立体的に示す図。
【図7】 振動実験で得たホイール11の観測点1番の車軸方向自己応答の位相及び伝達関数(アクセレランス)を示すボード線図。
【図8】 本発明による振動解析方法を実行するためのフローチャート。
【図9】周辺自由状態の実験値から求めた伝達関数と、特性行列からモード形として求めた伝達関数を比較するボード線図。
【符号の説明】
10 被測定物(タイヤ)
11 ホイール
12 加振器
14 センサ
16 制御部
18 信号発生器
20 信号処理手装置
22 記憶手段
24 入力手段
26 出力手段
Claims (6)
- 中心軸に対して対称な被測定物の1つの場所の加振点に加振器を配置する工程;前記被測定物の円周表面上における複数の観測点にセンサを配置する工程;前記センサによって前記加振点と前記観測点との間の伝達関数を測定する工程;及び前記加振点と前記観測点との間の伝達関数を周波数毎に空間的にフーリエ変換して各モード形に関する伝達関数を求める工程;を備えることを特徴とする、中心軸に対して対称な被測定物の振動解析方法。
- フーリエ変換後の伝達関数のうち2次以上の伝達関数を曲線適合して前記被測定物の円周表面の2次以上のモードを求める工程;前記モードの位相を空間的にπ/2ずらして、前記被測定物の円周表面のモードの重根を生成する工程;を備えることを特徴とする、請求項1に記載の中心軸に対して対称な被測定物の振動解析方法。
- 中心軸に対して対称な被測定物の1つの場所の加振点から前記被測定物の円周表面上における複数の観測点のセンサとの間の伝達関数を求める処理;及び前記加振点と前記観測点との間の伝達関数を周波数毎に空間的にフーリエ変換して各モード形に関する伝達関数を求める処理;を備えることを特徴とする、中心軸に対して対称な被測定物の振動を解析するための、コンピュータ読み取り可能なプログラム。
- フーリエ変換後の伝達関数のうち2次以上の伝達関数を曲線適合して前記被測定物の円周表面の2次以上のモードを求める処理;前記モードの位相を空間的にπ/2ずらして、前記被測定物の円周表面のモードの重根を生成する処理;を備ることを特徴とする、請求項3に記載のコンピュータ読み取り可能なプログラム。
- 中心軸に対して対称な被測定物の1つの場所の加振点から前記被測定物の円周表面上における複数の観測点のセンサとの間の伝達関数を求める処理;及び前記加振点と前記観測点との間の伝達関数を周波数毎に空間的にフーリエ変換して各モード形に関する伝達関数を求める処理;を備えることを特徴とする、中心軸に対して対称な被測定物の振動を解析するためのプログラムをコンピュータに実行させるために記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- フーリエ変換後の伝達関数のうち2次以上の伝達関数を曲線適合して前記被測定物の円周表面の2次以上のモードを求める処理;前記モードの位相を空間的にπ/2ずらして、前記被測定物の円周表面のモードの重根を生成する処理;を備ることを特徴とする、請求項5に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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