JP5464113B2 - Geを含有するPbフリーはんだ合金 - Google Patents

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本発明は、鉛を含まないはんだ合金に関するものであり、特に高温用のPbフリーはんだ合金に関する。
近年、環境に有害な化学物質に対する規制がますます厳しくなってきており、この規制は電子部品などを基板に接合する目的で使用されるはんだ材料に対しても例外ではない。例えば、はんだ材料には古くから鉛が主成分として使われ続けてきたが、鉛(Pb)は既にRohs指令などで規制対象物質になっている。このため、Pbを含まないはんだ(Pbフリーはんだ又は無鉛はんだとも称する)の開発が盛んに行われている。
電子部品を基板に接合する際に使用するはんだは、その使用限界温度によって高温用(約260℃〜400℃)と中低温用(約140℃〜230℃)に大別され、そのうち中低温用はんだに関してはSnを主成分とするもので鉛フリーが実用化されている。例えば特許文献1には、Snを主成分とし、Agを1.0〜4.0質量%、Cuを2.0質量%以下、Niを0.5質量%以下、Pを0.質量2%以下含有する無鉛はんだ合金組成が記載されている。また、特許文献2には、Agを0.5〜3.5質量%、Cuを0.5〜2.0質量%含有し、残部がSnからなる合金組成の無鉛はんだが記載されている。
一方、鉛を含まない高温用のはんだ材料に関しても、さまざまな提案が行われている。例えば特許文献3には、Biを30〜80質量%含んだ溶融温度が350〜500℃のBi/Agろう材が記載されている。また、特許文献4には、Biを含む共昌合金に2元共昌合金を加え、更に添加元素を加えたはんだ合金が記載されており、このはんだ合金は4元系以上の多元系はんだではあるものの、液相線温度の調整とばらつきの減少が可能となることが示されている。
更に、特許文献5には、BiにCuとAlとMnを添加するか、あるいはCu又はNiを添加したはんだ合金が記載されている。これらのはんだ合金は、Cu層を表面に備えたパワー半導体素子及び絶縁体基板に使用した場合、はんだとの接合界面において不要な反応生成物が形成されにくくなるため、クラックなどの不具合の発生を抑制できることが記載されている。
また、特許文献6には、はんだ組成物100質量%のうち、94.5質量%以上のBiからなる第1金属元素と、2.5質量%のAgからなる第2金属元素と、Sn:0.1〜0.5質量%、Cu:0.1〜0.3質量%、In:0.1〜0.5質量%、Sb:0.1〜3.0質量%、及びZn:0.1〜3.0質量%よりなる群から選ばれる少なくとも1種を合計0.1〜3.0質量%含む第3金属元素とからなるはんだ組成物が示されている。
特許文献7には、副成分としてAg、Cu、Zn及びSbのうちの少なくとも1種を含有するBi基合金に、0.3〜0.5質量%のNiを含有する鉛フリーはんだ組成物が開示されている。また、この鉛フリーはんだは、固相線温度が250℃以上であり、液相線温度が300℃以下であることが記載されている。更に特許文献8には、Biを含む2元合金が開示されており、この2元合金ははんだ付け構造体内部において、クラックの発生を抑える効果を有していることが記載されている。
また、特許文献9には、Biを主成分として、0.2〜0.8重量%のCuと、0.02〜0.2重量%のGeとを含む接合材料について記載されている。この接合材料は270℃以上の溶融温度を有するため、例えばチップインダクタのような小型の電子部品に用いるのに適しており、Bi−Cu合金の濡れ性の低さ、即ち接合材料の酸化をGeにより抑制しているとの記載がある。
特開1999−077366号公報 特開平08−215880号公報 特開2002−160089号公報 特開2006−167790号公報 特開2007−281412号公報 特許第3671815号公報 特開2004−025232号公報 特開2007−181880号公報 特許第3886144号公報
上記したように鉛を含まない高温用のはんだ材料に関しては、開発が進んではいるものの、未だ実用化の面で許容できる特性を有するはんだ材料は見つかっていないのが実情である。即ち、一般的に電子部品や基板には熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などの比較的耐熱温度の低い材料が多用されているため、作業温度を400℃未満、望ましくは370℃以下にする必要がある。しかしながら、例えば特許文献3に記載されているBi/Agろう材では、液相線温度が400〜700℃と高いため、接合時の作業温度も400〜700℃以上になると推測され、接合される電子部品や基板の耐熱温度を超えてしまうことになる。
また、高温用はんだに一般的に求められる特性として、高い固相線温度、適度な液相線温度、低温と高温のヒートサイクルに対する高耐久性、良好な熱応力緩和特性、良好な濡れ広がり性などがある。しかし、はんだの主成分がBiの場合には、これらの諸特性に加えて、以下に述べるBiとNiの反応並びに加工性というBi系はんだに特有の2つの課題を解決する必要がある。
即ち、第1の課題であるBiとNiの反応とは、はんだとの接合性を高めるため電子部品の表面にNi層が形成されている場合、このNi層がはんだに含まれるBiと急激に反応してNiとBiの脆い合金を生成すると共に、Ni層に破壊や剥離が生じてBi中に拡散し、接合強度が著しく低下してしまう問題である。Ni層の上にAgやAuなどの層を設けることもあるが、AgやAuはNi層の酸化防止や濡れ性向上を目的としているため、はんだ中に拡散してしまい、NiとBiの反応を抑制する効果はほとんどない。
第2の課題として、主成分としてBiを含むはんだ材料は、Biが半金属であり且つ非常に脆い金属であるため、通常の金属に比べて加工性が劣るという問題がある。そのため、ワイヤやボールなどの形状に加工することが難しく、また所定形状に加工したはんだ材料でも加工精度が悪ければ基板や電子部品の接合部に安定的に供給できなくなる。例えばワイヤの場合、加工時や供給時に断線しやすいうえ、供給時に先端部が曲がったりしては安定した供給ができない。また、はんだボールとして供給する場合、あるレベル以上の真球度がなければ、はんだボールが供給用の配管などに詰まってしまう。このように、はんだ材料が電子部品等の接合部に安定して供給できるような加工性を持つことは、実用化のうえで必須条件である。
しかるに、上述した特許文献4〜9のBiを主成分とする高温用はんだ合金では、上記した第1及び第2の課題の解決は困難であった。例えば、特許文献5においては、はんだとの接合表面がNi層である場合が比較例として記載されており、BiにCu−Al−Mn、Cu又はNiを添加したはんだ合金では接合界面に多量のBiNiが形成され、その周囲には多数の空隙が観察されると記載されている。また、このBiNiは非常に脆い性質を有し、過酷な条件のヒートサイクルに対して信頼性が得られ難いことが確認できたとも記載されている。
また、特許文献6に記載のはんだ組成物では、例えばSnを0.5質量%以上及びZnを3.0質量%以上含有しても、BiとNiの反応やBi中へのNiの拡散は抑えることはできず、接合強度が低くて実用に耐えられないことが本発明者の実験により確認された。特許文献7に記載されたPbフリーはんだ組成物では、Bi−Niの2元系状態図を見れば分かるように、Biが多く存在する場合、NiBiという脆い合金を作ってしまう。Niを0.3〜0.5質量%含有した場合、非常に脆い合金相がはんだ内に分散することになり、もともと脆いBi系はんだを更に脆化させてしまうことが推測される。そして、特許文献5〜7には、はんだ材料の加工性に関する記述は一切ない。
尚、特許文献4、特許文献8及び特許文献9では、Bi中へのNiの拡散の問題やその防止対策に対して何も触れられていない。中でも特許文献8には、Bi−Ag系、Bi−Cu系、Bi−Zn系などが開示されているが、Bi−Ag系には特にNi拡散対策が必要であるにも係わらず何ら記述されていない。また、Bi−Cu系に関しては、CuのBi中への固溶量が微量であるため、融点の高いCu相が析出し、接合性に問題が生じることを本発明者は確認しているが、これに対する対策は述べられていない。更に、Bi−Zn系では還元性の強いZnにより濡れ性が下がり、電子部品等の接合が困難であることが推測できるが、これに関しても触れられておらず、NiとBiの反応に関する記述もない。
次に、上記第2の課題である加工性についても、既に述べたように特許文献5〜7にはBiを主成分とするはんだ材料の加工性に関する記述は一切なく、特許文献8にも同様に加工性に関する記述はない。また、特許文献4には、250〜300℃の高温域でのはんだ付けに使用可能な無鉛の高温はんだ材料の生産方法の生産方法が記載されているが、ワイヤ、ボール、シートなどの形状への加工性については何も触れられていない。そればかりか、特許文献4に例示されているBi−3.9%Ag−0.6%Cu−0.2%Alなどの組成では、AgとCuやAlが合金化して脆い相を生成してまい、ワイヤやシートなどに加工することは困難であることが推測される。
また、特許文献9には、0.2〜0.8重量%のCuを含むBi−Cu合金は、270℃未満の温度で溶融しない点で優れた接合材料であるが、一方で濡れ性が低いことが確認され、この対策としてBiよりも優先的に酸化する元素をBi−Cu合金に微量添加することにより抑制できるとの考えに基づいて、Biよりも優先的に酸化する元素としてGeを添加した試料において酸化物の生成が抑制されることが記載されている。
しかしながら、Bi−Cu−Ge合金におけるGeの効果は、はんだ母相を還元し、これによって濡れ性を向上させるということであり、加工性に関する記載は一切ない。ここで特にGeの効果について触れた理由は、後述するように本発明においてGeは必須元素であり、本発明におけるGeの添加による最大の効果は、はんだ材料の微結晶化による加工性の向上であることを示しておくためである。尚、本発明においてもGeは濡れ性向上の効果を示すが、これは副次的な効果に過ぎない。
以上に述べたように、鉛を含まない高温用のBi系はんだ合金には2つ大きな課題がある。即ち、第1の課題は、電子部品と基板を接合する際に、電子部品や基板にNi層が存在すると、はんだ合金中のBiとNiが反応して脆い合金を形成すると共にNiがBiはんだ中に拡散してしまうため、BiとNiの反応やBi中へのNi拡散を抑制することであり、第2の課題はBiの脆さに起因する加工性の悪さを向上させることである。
本発明は、上記した従来の事情に鑑みてなされたものであり、はんだ材料として高い固相線温度と適度な液相線温度を有し、良好な濡れ性を具えているだけでなく、Bi系はんだにおける特有の課題、即ちNi−Biの反応やNi拡散を抑制できると同時に、加工性に優れたPbフリーはんだ合金を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、NiとBiの反応に関してはZnとSnがBiよりも優先的にNiと反応して合金化することを見出すと共に、合金の加工性に関してはGeを添加することにより結晶が微細化して非常に柔軟な材料となることを確認し、本発明の高温用Pbフリーはんだ合金を開発したものである。
即ち、本発明が提供するPbフリーはんだ合金は、Biを主成分とするPbフリーはんだ合金であって、ZnとSnの少なくとも1種を含有すると共にGeを含有し、Znを含有する場合その含有量が0.2〜13.5質量%、Snを含有する場合その含有量が0.1〜10.0質量%であり、Geの含有量が0.001〜0.500質量%であって、Agは3.0質量%を超えて含有せず且つPは0.500質量%を超えて含有していないことを特徴とする。
また、上記本発明のPbフリーはんだ合金における好ましい態様として、ZnとGeを含有すると共にAg及びPの少なくとも1種を含有し、Znの含有量が0.4〜3.0質量%、Geの含有量が0.005〜0.100質量%であって、Agを含有する場合その含有量が0.01〜3.0質量%、Pを含有する場合その含有量が0.001〜0.500質量%であることを特徴とするPbフリーはんだ合金がある。
本発明によれば、実質的にリフロー温度260℃以上の耐熱温度を有し、Bi系はんだの課題であったNiとBiの反応やBi中へのNiの拡散を抑制することができ、同時に加工性にも優れた高温用のPbフリーはんだ合金を提供することができる。従って、本発明のPbフリーはんだ合金は、ワイヤやボールなどの形状に容易に加工できるうえ、電子部品と基板の接合において必要な強度を得ることができると共に、高温での鉛フリーのはんだ付けの信頼性を著しく高めることができる。
一般的に、高温用のPbフリーはんだ合金は約260℃のリフロー温度に耐える必要があるが、Biを主成分とするBi系はんだ合金の場合には更に特有の課題を解決する必要がある。即ち、上述したように、第1の課題は電子部品や基板に設けたNi層とBiとの反応を抑制することであり、第2の課題はBi系はんだ材料の加工性を改善向上させることである。特にBiは半金属であり、非常に脆い金属であるため、使い易くて断線し難いワイヤや真球度の高いボールに加工することは通常の金属に比べ格段に難しいことから、第2の課題は解決すべき重要な課題である。
上記第1及び第2の課題に対して、様々な元素をBiに添加して調べた結果、NiとBiの反応の抑制に関してはZn及び/又はSnの添加が有効であることを見出し、またBi合金の加工性の改善に関してはGeの添加により結晶が微細化して良好な加工性が得られることが分かった。即ち、本発明のPbフリーはんだ合金は、Biを主成分とし、ZnとSnの少なくとも1種を含有すると共に、Geを含有するものである。また、濡れ性及び接合性を一層向上させるために、AgとPの少なくとも1種を更に添加含有させることができる。
次に、本発明のPbフリーはんだ合金を構成する必須の元素であるBi、Zn及び/又はSn、Geと、必要に応じて添加される任意の元素であるAg及び/又はPについて具体的に説明する。
<Bi>
Biは本発明のPbフリーはんだ合金の主成分である。BiはVa族元素に属し、その結晶構造は対称性の低い三方晶(菱面体晶)で非常に脆い金属であるため、引張試験などを行うと破面は脆性破面であることが容易に見て取れる。つまり、純Biは延性的な性質に乏しい。例えば、純Biで直径0.50mm、直径0.80mm、直径1.00mmの各ワイヤを試作したところ、いずれも非常に脆くて折れ易く、最長でも数10cmの長さしか作ることができなかった。更に、このようにして製造した純Biワイヤの引張試験を行ったところ、伸び率は全てのワイヤにおいて1%未満であった。
このBiをVa族元素の中から主成分として選定した理由は、Biは融点が271℃であって、高温はんだの使用条件である約260℃のリフロー温度を超えていること、及びBi以外のVa族元素は半金属ないし非金属に分類され、Biよりも更に脆いためである。本発明のPbフリーはんだ合金では、Biの脆さの克服及びNiとBiの反応抑制などのため後述する各元素を添加するが、各添加元素の種類や量は改善する特性及びその程度によって異なる。従って、添加元素の種類や添加量に応じて、必然的にBiの含有量は変化する。
<Zn>
ZnはSnと共に本発明のPbフリーはんだ合金の添加元素の1つであり、ZnとSnのうち少なくとも1種を必ず添加する必要がある。ZnはBiとNiの反応を抑制し、Bi中へのNiの拡散を抑制する効果がある。この効果は、Niとの反応においてZnはBiよりも反応性が高く、Ni層の表面に薄いZn−Ni層を作り、これがバリアーとなってNiとBiの反応を抑えることによるものである。その結果、脆いBi−Ni合金が生成されず、更にはNiがBi中に拡散することもないため、強固な接合性を実現することができる。
加えて、ZnにはBiの加工性を向上させる効果も期待できる。即ち、BiにZnを添加することによって、上記のごとくBiの脆さを克服することができるうえ、Bi中にZnが固溶することで加工性が改善される。特にZnをBiとの共晶点よりも多く添加すれば、Znリッチな相が発現されることになって、より一層加工性が向上する。
Znの含有量は、電子部品や基板に設けたNi層の厚さ、リフロー温度やリフロー時間等に左右されるものの、概ね0.2質量%以上13.5質量%以下である。その理由は、Znの含有量が0.2質量%未満では、NiとBiの反応やBi中へのNiの拡散の抑制が不十分であったり、NiとBiの反応やBi中へのNi拡散の抑制にZnが消費されて良好な加工性が得られなかったりするためである。一方、Znの含有量が13.5質量%を超えると、液相線温度が400℃を超えてしまうため、良好な接合ができなくなる。更に、Bi−Znの共晶組成付近、即ちZnの含有量が0.4質量%以上3.0質量以下の範囲では、Niの拡散抑制効果、加工性の向上効果、融点などの諸特性のバランスがとれた状態となるため、より一層好ましい。
<Sn>
SnはZnと共に本発明のPbフリーはんだ合金の添加元素の1つであり、ZnとSnのうち少なくとも1種を必ず添加する必要がある。SnはBiとNiの反応を抑制し、Bi中へのNiの拡散を抑制する効果を有すると共に、はんだ合金の濡れ性を向上させる役割を担っている。即ち、Snは酸化され難い元素であるため、Bi系はんだに添加された場合、濡れ性を向上させることができる。そして、SnはZnよりもイオン半径が小さく、3元共晶を引き起こし易いため、Niとの反応性に富んでいる。また、SnはZnより還元性が弱く酸化しにくいため、Znよりも少量でNi拡散の抑制効果を確保しながら濡れ性を向上させることができる。
更に、Bi−Zn−Sn合金においては、微量のSnを含有することによって比較的多数の拡散サイトが形成され、これによりZnのZn−Ni合金化が促進される。その結果、Ni層の上に効率的にZn−Ni合金層が形成され、Bi中へのNi拡散が抑制される。尚、当然のことながら、Sn自身もNi層の表面で合金化し、Ni拡散の防止に寄与する。このように、Snを少量添加することによってZnの添加量を減らすことができ、その結果、濡れ性を向上させることができる。
ただし、後述するGeの添加などにより加工性を十分確保できる場合は、Snを添加せず、Znのみの添加でよい。一方、加工性が十分でない場合には、Znと合わせてSnを添加することが好ましい。このように、SnはZnの一部を置換する形で添加すると効果的であり、Ni拡散の抑制効果を十分に発揮しながらZn添加量を減らして濡れ性を向上させる補助的な使い方が望ましい。
Snの含有量は、0.1質量%以上10.0質量%以下とする。Snの含有量が0.1質量%未満では、Niの拡散抑制効果や濡れ性向上効果が現れない。一方、Snの含有量が10.0質量%を超えると、加工性が低下する可能性が高いうえ、融点が下がりすぎると共にリフロー温度において液相の割合が増えすぎるため、リフロー時に電子部品を固定できないといった問題が発生してしまう。
<Ge>
Geは本発明のPbフリーはんだ合金の必須元素である。GeはBiの脆さの改善を主目的として添加され、加えて濡れ性を向上させる効果も持ち合わせている。即ち、GeはBiやSnとは殆ど合金を作らないが、はんだ溶融後に冷却されて固まる際に、まず溶融はんだ中のGeが析出し、これが核となってはんだの結晶微細化に寄与し、加工性を向上させる。一方でGeはZnと共晶合金を作り、特にZn−Geの共晶組成(Zn−6質量%Ge)付近において結晶を微細化し、加工性を向上させる効果を持つ。更に、GeはBiよりも酸化し易いため、自らが酸化することによってはんだ母材の酸化を防ぎ、濡れ性を向上させる効果を併せ持っている。
このような加工性や濡れ性の向上効果を有するGeの含有量は僅かであってよく、具体的には0.001質量%以上0.500質量%以下であり、好ましくは0.005質量%以上0.100質量%以下である。既に述べたようにGeの役割は、はんだの結晶微細化の核であったり、添加元素の1つであるZnとの共晶組成付近での微細化であったり、濡れ性の向上であったりする。しかし、Geの含有量が0.001質量%未満では、これらの効果が得られない。また、含有量が0.500質量%より多くなると、Ge自身の核が大きくなって微結晶化しなかったり、Znとの共晶組成から大きくずれてしまったり、Geの酸化膜が厚くなり過ぎたりするため好ましくない。
<P>
Pは必要に応じて添加することによって、本発明のPbフリーはんだ合金の濡れ性及び接合性を更に向上させる効果を有している。Pの添加により濡れ性向上の効果が大きくなる理由は、Pは還元性が強く、自ら酸化してはんだ合金表面の酸化を抑制することによる。特に本発明では、酸化しやすいZnがBiとの合金の共晶点である2.7質量%よりもZnリッチ側に添加されることがあるため、その場合のPの添加による濡れ性向上の効果は大きい。
更に、Pの添加によって、はんだの接合時にボイドの発生を低減させる効果が得られる。即ち、前述したようにPは自らが酸化しやすいため、接合時にはんだの主成分であるBiよりも、更にはZnよりも優先的に酸化が進む。その結果、はんだ母相の酸化を防ぎ、濡れ性を確保することができるため、良好な接合が可能となり、ボイドの生成も起こり難くなる。
尚、Pは前述したように非常に還元性が強いため、微量の添加でも濡れ性向上の効果を発揮する。逆に、ある量以上になると添加しても濡れ性向上の効果は変わらず、過剰な添加ではPの酸化物がはんだ表面に生成されたり、Pが脆弱な相を作り脆化したりする恐れがある。従って、Pを添加する場合、その添加量は微量であることが好ましい。
具体的には、本発明のPbフリーはんだ合金におけるPの含有量は、0.500質量%以下とすることが好ましい。Pの含有量が0.500質量%を超えると、Pの酸化物がはんだ表面を覆い、逆に濡れ性を低下させる恐れがある。更に、PはBiへの固溶量が非常に少ないため、含有量が多いと脆いP酸化物が偏析するなどして信頼性を低下させる。特にワイヤに加工する場合には断線の原因になりやすいことを確認している。ただし、Pの含有量が0.001質量%より少なくなると、期待する還元効果が得られない場合がある。
<Ag>
Agは、上記したPと同様に、必要に応じて添加することによって、はんだ合金の濡れ性及び接合性を更に向上させることができる。Agは電子部品やCu基板の最上層に形成されることからも分かるように濡れ性向上の効果が大きく、本発明においてもAgの添加は濡れ性の向上を目的としている。即ち、Agは酸化し難く、はんだ表面の酸化を防ぐことによって濡れ性を向上させる。従って、濡れ性が不足する場合、Agの添加により濡れ性を向上させることができる。
一方、AgはBiとNiの反応を促進してしまうため、添加量には十分配慮しなければならない。Agは濡れを向上させ、はんだと電子部品等の接合面を合金化しやすくするが、このためBiとNiの反応も進み易くなると考えられる。しかし、適切な量の添加であれば、BiとNiの反応が抑制された状態で、同時に濡れ性を向上させることが可能である。
具体的には、本発明のPbフリーはんだ合金におけるAgの含有量は、3.0質量%以下とすることが好ましい。Agの含有量が3.0質量%を超えると、ZnやSnが多量に添加されていたとしても、BiとNiの反応が進み、脆いBi−Ni合金を生成したり、NiがBi中に拡散したりする恐れがある。ただし、Agの含有量が0.01質量%より少なくなると、期待する還元効果が得られない場合がある。
従って、本発明によるPbフリーはんだ合金の好ましい態様は、ZnとSnの少なくとも1種を含有すると共にGeを含有し、Znを含有する場合その含有量が0.2〜13.5質量%、Snを含有する場合その含有量が0.1〜10.0質量%であり、Geの含有量が0.001〜0.500質量%であって、残部がBiと不可避不純物からなるPbフリーはんだ合金である。
また、本発明によるPbフリーはんだ合金の別の好ましい態様は、ZnとGeを含有すると共にAg及びPの少なくとも1種を含有し、Znの含有量が0.4〜3.0質量%、Geの含有量が0.005〜0.100質量%であり、Agを含有する場合その含有量が0.01〜3.0質量%、Pを含有する場合その含有量が0.001〜0.500質量%であって、残部がBiと不可避不純物からなるPbフリーはんだ合金である。
本発明の高温用鉛フリーはんだ合金は、Niを含む電子部品と基板との接合に使用することによって、ヒートサイクルが繰り返される環境などの過酷な条件下で使用される場合であっても、耐久性のある信頼性の高い電子基板を提供することができる。よって、この電子基板を、例えば、サイリスタやインバータなどのパワー半導体装置、自動車などに搭載される各種制御装置、太陽電池などの過酷な条件下で使用される装置に搭載することによって、それら各種装置の信頼性をより一層高めることができる。
原料として、それぞれ純度99.9質量%以上のBi、Zn、Sn、Ge、Ag及びPを準備した。大きな薄片やバルク状の原料については、溶解後の合金においてサンプリング場所による組成のバラツキがなく、均一になるように留意しながら切断及び粉砕等を行い、3mm以下の大きさに細かくした。
次に、これら原料の各金属から所定量を秤量して、高周波溶解炉用のグラファイトるつぼに入れた。るつぼを高周波溶解炉に入れ、酸化を抑制するために窒素を原料1kg当たり0.7リットル/分以上の流量で流し、この状態で溶解炉の電源を入れて原料を加熱溶融させた。原料が溶融しはじめたら混合棒でよく撹拌し、局所的な組成のばらつきが起きないように均一に混合した。十分溶融したことを確認した後、高周波電源を切り、速やかにるつぼを取り出し、るつぼ内の溶湯をはんだ母合金の鋳型に流し込んだ。鋳型としては、はんだ合金の製造の際に一般的に使用されている形状と同様のものを使用した。
このようにして試料1〜22の各はんだ母合金を作製した。得られた試料1〜22の各はんだ母合金について、それぞれ組成をICP発光分光分析器(SHIMAZU製、S−8100)を用いて分析した。得られた分析結果を下記表1に示した。
Figure 0005464113
次に、上記表1に示す試料1〜22の各はんだ母合金に対して、下記に示すワイヤ加工性の評価、濡れ性評価(接合性評価)、EPMAライン分析(Ni拡散防止効果の評価)、及びヒートサイクル試験を行い、得られた結果を下記表2に示した。尚、はんだの濡れ性や接合性等の評価については、通常はんだ形状に依存しないため、ワイヤ、ボール、ペーストなどいずれの形状で評価してもよいが、本実施例ではワイヤに成形して評価した。
<ワイヤ加工性の評価>
上記表1に示す試料1〜22の各はんだ母合金を、予め各はんだ組成に適した温度に加熱した押出機を使用し、油圧で圧力を上げて外径0.80mmのワイヤに加工した。押出機出口から押し出されるワイヤ状のはんだは、まだ熱く酸化が進行し易いため、押出機出口は密閉構造とし、その内部に不活性ガスを流すことにより、可能な限り酸素濃度を下げて酸化が進まないようにした。ワイヤの押出速度は市販のはんだワイヤが切れたり変形したりしないように予め調整しておいた通常の速度(18m/分)とし、同時に自動巻取機を用いて同じ速度で巻き取るようにした。
このようにしてワイヤ状に加工すると共に自動巻取機で60mを巻き取ったとき、1度も断線しなかった場合を「○」、1〜3回断線した場合を「△」、4回以上断線した場合を「×」として評価した。更に、評価が「○」であった試料について、巻取速度を通常の1.5倍の27m/分にして60m巻き取った際に、1度も断線しなかった場合を「◎」と評価した。
<濡れ性評価(接合性評価)>
濡れ性試験機(装置名:雰囲気制御式濡れ性試験機)を起動し、ヒーター部分に2重のカバーをしてヒーター部の周囲4箇所から窒素を流した(窒素流量:各12リットル/分)。その後、ヒーター設定温度を340℃にして加熱した。340℃に設定したヒーター温度が安定した後、表面にNiめっき層(膜厚:4.0μm)を備えたCu基板(板厚:約0.70mm)をヒーター部にセットして25秒間加熱した。
次に、この加熱したCu基板の上に各はんだ合金を載せ、25秒間加熱した。加熱が完了した後、Cu基板をヒーター部から取り上げ、その横の窒素雰囲気が保たれている場所に一旦設置して冷却した。十分に冷却させた後、大気中に取り出して接合部分を目視により確認した。
目視確認により、はんだ合金がCu基板に接合できなかった場合を「×」、接合できたが濡れ広がりが悪かった場合(はんだが盛り上がった状態)を「△」、接合でき且つ濡れ広がった場合(はんだが薄く濡れ広がった状態)を「○」と評価した。
<EPMAライン分析(Ni拡散防止効果の評価)>
Cu基板に設けたNiめっき層がBiと反応して薄くなったり、NiがBi中に拡散したりしていないか確認するため、EMPAによるライン分析を行った。尚、EPMAライン分析は、上記濡れ性評価と同様にして得た試料1〜22のうち、はんだ合金が接合されたCu基板を用いて行った。
即ち、上記濡れ性評価の場合と同様にして得た試料1〜16及び試料19〜22のはんだ合金が接合された各Cu基板を樹脂に埋め込み、研磨機により粗い研磨紙から順に細かいものを用いて研磨し、最後にバフ研磨を行った。その後、EPMA(SHIMADZU製、EPMA−1600)を用いてライン分析を行い、Niの拡散状態等を調べた。
測定方法は、はんだ合金が接合されたCu基板の断面を横から見たときのCu基板とNi層の接合面を原点Oとし、はんだ側をプラス方向とした。測定においては、任意に5箇所を測定して最も平均的なものを採用した。この測定結果とNiのはんだ中への拡散状態から、Ni層が反応して明らかに薄くなっているか、Niがはんだ中に拡散していたりする場合を「×」、Ni層の厚みが初期状態とほとんど変わらず、Niがはんだ中に拡散していない場合を「○」と評価した。
<ヒートサイクル試験>
はんだ接合の信頼性を評価するために、ヒートサイクル試験を行った。尚、このヒートサイクル試験は、上記濡れ性評価と同様にして得た試料1〜22の各はんだ合金が接合されたCu基板を用いて行った。即ち、はんだ合金が接合された試料1〜16及び試料19〜22の各Cu基板に対して、−50℃の冷却と+125℃の加熱を1サイクルとし、このサイクルを300回と500回繰り返した。
上記ヒートサイクル試験の終了後、はんだ合金が接合された各Cu基板を樹脂に埋め込み、断面研磨を行い、SEM(HITACHI製、S−4800)により接合面の観察を行った。接合面に剥がれが生じるか、はんだにクラックが入っていた場合を「×」、そのような不良がなく、初期状態と同様の接合面を保っていた場合を「○」とした。
Figure 0005464113
上記の結果から分かるように、本発明による試料1〜16の各はんだ合金は、各評価項目において良好な特性を示している。即ち、ワイヤに加工しても、切れることなく自動巻取ができ、良好な加工性を有していた。特に試料11は、巻取速度を27m/分にして60m以上巻き取っても1度も断線することなく、非常に優れた加工性を示した。また、試料1〜16の各はんだ合金は、全て濡れ性も非常に良好であり、Cu基板上に薄く濡れ広がった。更に、Niの拡散はなく、信頼性に関するヒートサイクル試験においても500回経過後も不良は現れず、良好な結果が得られた。
一方、比較例である試料17〜22の各はんだ合金は、ワイヤへの加工性、濡れ性、EPMAライン分析(Ni拡散防止効果)及びヒートサイクル試験をいずれか1つ以上において好ましくない結果となった。特に試料17と試料18は濡れ性が悪くCu基板に接合できなかったため、EPMAライン分析とヒートサイクル試験を行わなかった。また、ヒートサイクル試験を行った試料19〜22の各はんだ合金においても、全て300回までに不良が発生した。

Claims (3)

  1. Biを主成分とするPbフリーはんだ合金であって、Zn及びGeを含有し、Znの含有量が0.2〜13.5質量%、Geの含有量が0.001〜0.500質量%であって、残部がBi及び不可避不純物であることを特徴とするPbフリーはんだ合金。
  2. Biを主成分とするPbフリーはんだ合金であって、Zn及びGeと共にSnを含有し、Znの含有量が0.2〜13.5質量%、Geの含有量が0.001〜0.500質量%、Snの含有量が0.1〜10.0質量%であって、残部がBi及び不可避不純物であることを特徴とするPbフリーはんだ合金。
  3. Biを主成分とするPbフリーはんだ合金であって、Zn及びGeと共に、Ag及びPの少なくとも1種を含有し、Znの含有量が0.2〜13.5質量%、Geの含有量が0.001〜0.500質量%、Agを含有する場合その含有量が0.01〜3.0質量%、Pを含有する場合その含有量が0.001〜0.500質量%であって、残部がBi及び不可避不純物であることを特徴とするPbフリーはんだ合金。
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