JP5449156B2 - インク組成物 - Google Patents

インク組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5449156B2
JP5449156B2 JP2010519074A JP2010519074A JP5449156B2 JP 5449156 B2 JP5449156 B2 JP 5449156B2 JP 2010519074 A JP2010519074 A JP 2010519074A JP 2010519074 A JP2010519074 A JP 2010519074A JP 5449156 B2 JP5449156 B2 JP 5449156B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphor
ink
compound
yttrium
ink composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010519074A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010001887A1 (ja
Inventor
徹彦 磯部
覚 竹下
充 河野
誠司 新倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keio University
Sinloihi Co Ltd
Original Assignee
Keio University
Sinloihi Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keio University, Sinloihi Co Ltd filed Critical Keio University
Priority to JP2010519074A priority Critical patent/JP5449156B2/ja
Publication of JPWO2010001887A1 publication Critical patent/JPWO2010001887A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5449156B2 publication Critical patent/JP5449156B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/08Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
    • C09K11/77Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals
    • C09K11/7766Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals containing two or more rare earth metals
    • C09K11/7776Vanadates; Chromates; Molybdates; Tungstates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/03Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder
    • C09D11/037Printing inks characterised by features other than the chemical nature of the binder characterised by the pigment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
    • C09D11/10Printing inks based on artificial resins
    • C09D11/101Inks specially adapted for printing processes involving curing by wave energy or particle radiation, e.g. with UV-curing following the printing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/322Pigment inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/50Sympathetic, colour changing or similar inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K11/00Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials
    • C09K11/08Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials
    • C09K11/77Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals
    • C09K11/7783Luminescent, e.g. electroluminescent, chemiluminescent materials containing inorganic luminescent materials containing rare earth metals containing two or more rare earth metals one of which being europium
    • C09K11/7794Vanadates; Chromates; Molybdates; Tungstates

Description

本発明は、紫外線により高輝度に蛍光発光するナノサイズの微粒蛍光体を含有するインク組成物に関するものである。
従来、アート・装飾分野や、セキュリティ分野において、紫外線などの活性エネルギー線を照射することにより蛍光発光する無機蛍光体が種々使用されてきた。通常、蛍光体粉末を塗料やインクに配合し、目的物に塗装や、シルクスクリーン印刷が行なわれている。具体的には、アート・装飾分野では、テーマパークや、ホテル、地下道、列車などの壁や天井に、芸術家や工芸塗装技術者などが、前記蛍光体含有塗料で装飾画等を描き、ブラックライト等で紫外線を照射することにより鮮やかな蛍光発色画を浮かび上がらせるものである。また、セキュリティ分野では、特殊使用法としてシルクスクリーン印刷が行われている。
しかしながら、無機蛍光体は、通常、乾式法(粉末冶金法)、即ち、原料の無機化合物粉末を混合した後、数百℃〜千数百℃において焼成した後、物理的に粉砕することによって作られているが、このような乾式法においては、無機蛍光体の平均粒径が5μmから数十μm程度と大きく、そのため無機蛍光体含有の蛍光インクを印刷した面が若干粗くなり、蛍光インクを印刷した面と非蛍光インクである通常のインクを印刷した面とで、指で触れたときの触感や艶等の外観が若干異なり、そのため、高精度を要求されるセキュリティの分野においては、市場ニーズに充分対応できていない。また、最近では、インクジェット印刷技術の飛躍的進歩により、色鮮やかで高精細な広告看板が多く見られるようになっている。
上記アート・装飾画分野やセキュリティの分野においても、このようなインクジェット印刷やオフセット印刷を始めとする印刷技術を利用した、高精細で耐久性のあるインビジブル印刷製品への期待が強まっている。
しかしながら、インクジェット印刷においては、一般的に口径数十μmの吐出ノズルを有する印刷装置を使用するので、従来の無機蛍光体含有のインクで印刷すると、ノズル詰まりが生じやすく、また、インクの分散安定性も悪くなり、長時間安定に連続印刷できないという問題点があった。
また、オフセット印刷においては、平版からインクをいったんゴムブランケット等へ移し、次いでゴムブランケットのインクを被印刷面へ転移させる印刷方式なので、数十μmの粒径の大きい無機蛍光体を使用すると印刷面の欠陥が生じやすく、また、無機蛍光体が破壊されやすいという問題点があった。このような事情から無機蛍光体含有のインクをインクジェット印刷やオフセット印刷法により印刷することの市場ニーズが高いにもかかわらず、実用化されていないのが実情である。
一方、乾式法によらない、ナノサイズの蛍光体の製造方法が特許文献1や特許文献2で提案されている。しかしながら、このナノサイズの蛍光体は、特許文献1では、カラーディスプレイに適用するものであって、インク用に適用させることについて全く記載されていない。また、特許文献2では、蛍光体である希土類元素のバナジウム酸塩粒子の平均粒径が6nm以下と小さいため、発光輝度が低く、実用的でなく、一次粒子に再分散させることが難しい。また、インク用に適用させることについても全く記載されていない。
特開2007−284304号公報 特許第4017597号公報
本発明は、前述の背景技術に鑑みてなされたものであり、インクジェット印刷法で行なってもノズル詰まりが生じ難く、分散安定性も良いので、長時間安定に印刷でき、また、オフセット印刷法で行なっても印刷面の欠陥が生じ難く、無機蛍光体が破壊され難く、さらに、セキュリティの分野にも好適に適用可能な、紫外線により高輝度に蛍光発光するナノサイズの微粒蛍光体を含有するインク組成物を提供することを目的とする。
本発明者等は、従来の技術について鋭意検討の結果、乾式法によらない特定の製造方法により得られたナノサイズの微粒蛍光体をインクに配合すれば前述の目的が達成できることを見出し、本発明を完成させたものである。
即ち、本発明は、紫外線励起により蛍光発光する、式、YVO4:A(Aは、イットリウム以外の希土類金属を示す。)で表される微粒蛍光体を含有するインク組成物であって、前記蛍光体が、平均一次粒径30〜400nmを有しかつ焼成されていないことを特徴とするインク組成物に関するものである。なお、本発明の微粒蛍光体は、例えば、水中に、イットリウム化合物、イットリウム以外の希土類金属の化合物及び錯形成化合物を含む組成物(I)と、水中に、バナジウム化合物を含む組成物(II)と、を混合し、反応させて得られる。
本発明によれば、可視光下において、不可視で、紫外線励起により蛍光発光する、特定のナノサイズの微粒蛍光体を配合したインク組成物であるので、インクジェット印刷法で行なってもノズル詰まりが生じ難く、分散安定性も良いので、長時間安定に連続印刷可能となる。また、オフセット印刷法で行なっても印刷面の欠陥が生じ難く、無機蛍光体が破壊され難く、良好な印刷面が得られる。
また、セキュリティの分野に適用しても、蛍光インクを印刷した面と、非蛍光インクを印刷した面とで、指で触れたときの触感や艶等の外観が可視光下でほとんど変わらず、そのため印刷されていることを隠す必要のある有価証券等の偽造防止が要求される分野に好適に適用可能となる。また、本発明のインク組成物は、透明で、紫外線/可視光変換機能を有するので、太陽電池の発電効率向上材料として有用である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、従来の周知の各種インク組成物において、着色染料あるいは着色顔料の代わりに、若しくはそれと併用して以下で説明する微粒蛍光体を配合したインク組成物である。
該微粒蛍光体は、例えば、以下の(1)から(3)の工程より製造されたものである。
(1) 水中に、イットリウム化合物、イットリウム以外の希土類金属の化合物及び錯形成化合物を加え、溶解又は分散させて組成物(I)を調製する工程、
(2) 水中に、バナジウム化合物を加え、溶解又は分散させて組成物(II)を調製する工程、及び
(3) 前記組成物(I)と前記組成物(II)とを混合して、反応させる工程。
前記イットリウム化合物としては、例えば、イットリウムの水酸化物や、キレート化物(例えば、アミノカルボン酸系キレート剤や、ホスホン酸系キレート剤など)、酸素酸塩(例えば、硝酸塩や、硫酸塩、燐酸塩、硼酸塩、ケイ酸塩、バナジン酸塩など)、有機酸塩(例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、フェノール塩、スルフィン酸塩、1,3−ジケトン形化合物の塩、チオフェノール塩、オキシム塩、芳香族スルホンアミドの塩、第一級及び第二級ニトロ化合物の塩など)、ハロゲン化物(例えば、ハロゲンとしては、フッ素や、塩素、臭素など)、アルコキシド(例えば、炭素数が1〜15の、直鎖又は分岐を有するアルコキシ基、例えば、メトキシ基や、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基など)等を好適に使用することができる。これらの代表例として、硝酸塩や、硫酸塩、燐酸塩、硼酸塩、ケイ酸塩、炭酸塩、カルボン酸塩(例えば、カルボン酸としては、シュウ酸や、酢酸、安息香酸など)、ハロゲン化物、アルコキシド等を好適に挙げることができる。その中でも、硝酸塩や、カルボン酸塩、アルコキシドが特に好適に使用することができ、これらの代表的なものとしては、硝酸イットリウムや、シュウ酸イットリウム、イットリウムイソプロポオキシド等が挙げられる。
前記イットリウム以外の希土類金属元素としては、具体的には、Scや、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLu等が好適に挙げられ、希土類化合物としては、希土類金属元素それ自体や、その水素化物、ハロゲン化物(例えば、ハロゲンとしては、フッ素や、塩素、臭素など)、水酸化物、硫化物、酸素酸塩(例えば、硝酸塩や、硫酸塩、燐酸塩、硼酸塩、ケイ酸塩、バナジン酸塩など)、有機酸塩(例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、フェノール塩、スルフィン酸塩、1,3−ジケトン形化合物の塩、チオフェノール塩、オキシム塩、芳香族スルホンアミドの塩、第一級及び第二級ニトロ化合物の塩など)、アルコキシド(例えば、炭素数が1〜15の、直鎖又は分岐を有するアルコキシ基、例えば、メトキシ基や、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基など)等が好適に挙げられる。代表的なものとしては、硝酸ユウロピウムや、硝酸エルビウム、硝酸テルビウム、酢酸サマリウム、硝酸セリウム等が好適に挙げられ、その中でも特にEuの化合物が特に好適に使用することができる。
前記バナジウム化合物としては、例えば、バナジウムの水酸化物や、キレート物(例えば、キレート化剤としては、アミノカルボン酸系キレート剤や、ホスホン酸系キレート剤など)、酸化物、酸素酸塩(例えば、硝酸塩や、硫酸塩、燐酸塩、硼酸塩、ケイ酸塩、バナジン酸塩など)、有機酸塩(例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、フェノール塩、スルフィン酸塩、1,3−ジケトン形化合物の塩、チオフェノール塩、オキシム塩、芳香族スルホンアミドの塩、第一級及び第二級ニトロ化合物の塩など)、ハロゲン化物(例えば、ハロゲンとしては、フッ素や、塩素、臭素など)、アルコキシド(例えば、炭素数が1〜15の、直鎖又は分岐を有するアルコキシ基、例えば、メトキシ基や、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基など)等を好適に使用することができる。これらの代表例として、硝酸塩や、硫酸塩、燐酸塩、硼酸塩、ケイ酸塩、バナジン酸塩、炭酸塩、カルボン酸塩(例えば、カルボン酸としては、シュウ酸や、酢酸、安息香酸など)、ハロゲン化物、アルコキシド等を好適に挙げることができる。その中でも、硝酸塩、バナジン酸塩、カルボン酸塩、アルコキシドが特に好適に使用することができ、これらの代表的なものとしては、トリイソプロポキシ酸化バナジウムや、バナジン酸ナトリウム、バナジン酸カリウム等が挙げられる。
前記式、YVO4:A(Aは、イットリウム以外の希土類金属元素)で示される蛍光体には、更に、補助付活剤Bを添加してもよい。この場合、式、YVO4:A、B(Aは、イットリウム以外の希土類金属元素であり、Bは、元素の周期表(長周期型)の第13から17族に属する元素(以下、単に、「Pブロック元素」と言う))で表される蛍光体となる。Pブロック元素の具体例としては、例えば、Alや、Zn、Ga、Ge、Cd、In、Sn、Sb、Hg、Tl、Pb、Bi、Poである。その中でも、Bi、Ga、Geを好適に使用することができ、特に好ましくは、Biである。理論に拘束されるものではないが、ビスマスはブラックライトで励起されたエネルギーを効率的にAに伝達し、発光輝度が向上するのではないかと考えられる。これらPブロック元素を蛍光体合成反応に用いる場合は、水素化物や、ハロゲン化物(例えば、ハロゲンとしては、フッ素や、塩素、臭素など)、水酸化物、硫化物、酸素酸塩(例えば、硝酸塩や、硫酸塩、燐酸塩、硼酸塩、ケイ酸塩、バナジン酸塩など)、有機酸塩(例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、フェノール塩、スルフィン酸塩、1,3−ジケトン形化合物の塩、チオフェノール塩、オキシム塩、芳香族スルホンアミドの塩、第一級及び第二級ニトロ化合物の塩など)、アルコキシド(例えば、炭素数が1〜15の、直鎖又は分岐を有するアルコキシ基、例えば、メトキシ基や、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等が好適に挙げられる。)等のPブロック元素化合物が好適に使用される。なお、Pブロック元素化合物、特にBi化合物を添加する場合には、予めモノ又はポリエチレングリコール(常温で、液体である分子量のもの)でBi化合物を溶解した状態で、組成物(I)又は組成物(II)に添加するのが、反応の均一性から好ましい。
錯形成化合物は、イットリウムや希土類金属元素及びPブロック元素と錯体を形成する物質であり、金属イオンに配位する酸素や、窒素、硫黄等の3種類の原子を2個以上含み、キレート環を形成する化合物であって、O−O配位、N−N配位、S−S配位、O−N配位、S−N配位、O−S配位、及びこれらを複数個有する多座配位化合物である。具体的には、シュウ酸や、クエン酸、これら酸のナトリウム塩、アセチルアセトン、エチレンジアミン、1,10−フェナントロリン、ジチオール、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、チオオキシン3−メルカプト−p−クレゾール及びこれらの誘導体などである。本発明において特に好適に使用されるのは、クエン酸や、シュウ酸、これら酸のナトリウム塩などであるが、特にこれらに限定されるものではない。この錯形成化合物を添加することにより、混晶の析出と粒子成長の制御に効果があり、また生成した微粒子蛍光体の分散安定性がよくなる。
蛍光体は、イットリウム酸化物の結晶内に発光中心(付活剤)である希土類金属元素や、任意の付活剤の発光を補助する補助付活剤が含有されることで紫外線などの励起源により発光する。
なお、理論により束縛されるものではないが、実験の観察によれば、イットリウム化合物と、付活剤原料化合物や、補助付活剤原料化合物とが、水中で溶解又は分散し、錯形成化合物の存在下で混晶を形成し、更にバナジウム化合物の添加することにより、微粒蛍光体が合成されると思われる。
従って、イットリウム化合物と、付活剤原料化合物(A成分化合物)や、補助付活剤原料化合物(Pブロック元素化合物)が、十分に水に溶解又は安定に分散する量とすることが必要である。
組成物(I)において、イットリウム化合物は、一般に、水1mlに対して、0.0001〜0.6g、好ましくは0.001〜0.5gとすることが適当である。
この範囲での使用により、平均一次粒子径が、30〜400nmの微粒蛍光体の水分散液を得ることができる。平均一次粒子径が30nm未満であると、発光輝度が小さく、再分散が非常に難しくなりやすい。また、400nmを超えると、低粘度溶媒における分散が不安定となり易くなるため、好ましくない。
平均一次粒子径は、動的光散乱測定法により、例えば、MalvernHPPS(マルバーン社製)を使用することにより測定することができる。
前記添加量が、例えば、0.0001質量部より少ないと、微粒蛍光体の製造効率が低下する傾向にある。また、0.6質量部より多くなると、微粒蛍光体が凝集し易くなり、目的とする微粒蛍光体の均一な分散体を得にくい。
イットリウム以外の希土類金属元素の量は、同様に、水に対する溶解性又は分散性に基づくが、発光輝度の高い微粒蛍光体を製造効率よく製造するためには、前記イットリウム元素1モルに対して、0.7モル以下、好ましくは、0.0005〜0.5モルの範囲にとどめることが好ましい。
錯形成化合物の量は水1mlに対して、0.0001〜0.8g、好ましくは0.001〜0.7gであり、錯体を形成させるため、イットリウム元素、イットリウム以外の希土類金属元素及びビスマス元素の添加量を考慮し、添加する必要性がある。また、錯形成化合物は粒子の分散安定に寄与するため、添加量が少ないと、分散剤として機能しないため、好ましくない。
組成物(II)において、バナジウム化合物の量は、水1mlに対して、0.0001〜0.6g、好ましくは0.001〜0.5gの範囲の量であることが好適である。
Pブロック元素Bの元素の量は、水に対する溶解性又は分散性に基づくが、発光輝度の高い微粒蛍光体を製造効率よく製造するためには、前記イットリウム元素1モルに対して、0.8モル以下、好ましくは、0.0005〜0.6モルの範囲にとどめることが好ましい。Pブロック元素Bの化合物は、任意の時期に、組成物(I)又は、組成物(II)に添加することができる。なお、Bi化合物を添加する場合に、前述の通り、予めモノ又はポリエチレングリコールでBi化合物を溶解した状態で、組成物(I)及び組成物(II)の少なくとも一方に添加するのが好ましく、その際のBi化合物とモノ又はポリエチレングリコールとの質量割合は、例えば、100:100〜20000が適当である。
なお、イットリウム化合物、イットリウム以外の希土類金属化合物、バナジウム化合物及び任意にPブロック元素化合物を複数併用する場合においては、得られる微粒蛍光体の組成や、粒径等によりその配合比率を適宜変化させることが可能である。
蛍光体の製造方法においては、組成物(I)と組成物(II)とを混合する工程3において、pHを調整することが好ましく、蛍光体の生成を促進することができる。pHは、例えば、4〜11程度であり、好ましくは、pH6〜10である。pHが4より低いとポリバナジン酸塩が生成しやすく、pHが11より高いと水酸化物が生成してしまうため、目的の蛍光体を生成することが難しい。
反応は、大気圧下、又は水の沸点以上の圧力のどちらでも可能である。大気圧で反応を行う場合には、製造設備を過大にする必要が無く、より簡便に製造効率よく微粒蛍光体を製造することが可能となる。
加熱温度は、大気圧下であれば、例えば、20℃〜100℃の範囲で行うことが好ましい。加熱温度が20℃より低いと、微粒蛍光体を形成する反応が著しく遅くなり易く、製造効率が低下する傾向にある。大気圧下での反応時間は、例えば、1分〜72時間であり、好ましくは、10分〜10時間で十分である。
また、加圧下では、100〜400℃程度の高温下で反応することも出来る。この場合、原料の溶解性が高まり、また反応時間も短くできる長所がある。
なお、反応の際、分散安定性の向上のため、界面活性剤などの有機分散剤や、無機分散剤、高分子分散剤、分散安定に寄与するイオン(例えば、酢酸イオン)などを加えてもよい。また、必要に応じて酸化防止剤や、還元剤などの添加剤を加えることも可能である。
また、反応の際には、窒素ガス又はアルゴンガス雰囲気下で反応を行うことも可能である。反応系に対する酸素の混入を防止し、蛍光体の蛍光強度の低下、生成物の着色等、蛍光体の性能低下を防止することが可能である。
反応は、攪拌装置を用いて水を攪拌しながら行うことが好ましい。このような攪拌装置を用いることで、反応系を均一とし、反応効率を上昇させることができ、微粒蛍光体の安定的な製造が可能となる。
このようにして得られた微粒蛍光体は、平均一次粒径が30〜400nmという、これまでの蛍光体よりも非常に小さな粒径を有する。なお、本発明において使用する微粒蛍光体、平均一次粒径が30〜400nm、好ましくは35〜200nmが適当である。平均一次粒径が30nm未満となると発光輝度が小さくなり易く、再分散が難しくなり易いため実用的ではなく、一方400nmを超えると二次凝集を起こした場合にノズル詰まりが生じやすく、また、高比重のため低粘度溶媒における分散が不安定になり易い。前記成分割合や、pHや、温度、圧力、反応時間等の条件を調整して、微粒蛍光体を製造する必要がある。
前記微粒蛍光体は、可視光下で不可視であるが、紫外線を照射することにより蛍光発色し、特に波長領域300〜400nmの近紫外線においても励起するため、ブラックライトなどの光源で蛍光発光させることが可能である。
本発明のインク組成物に配合される前述の蛍光体は、インクの種類により、例えば、次の通り、加工して、又は加工しないでインク組成物に配合される。ただし、以下の加工に限定されるものではない。
(1)前述の方法により得られた水に分散された状態の蛍光体(以下、これを蛍光体水分散液という。)をそのまま、又は水を追加もしくは一部除去して、水の量を調整して使用する。この蛍光体水分散液の場合には、水を溶媒とするインク組成物に配合するのが好適である。
(2)蛍光体水分散液をデカンテーション、又は遠心分離でろ別し、必要に応じてイオン交換水やメタノール等で洗浄した後、そのままの状態で、もしくは再び遠心分離、フィルタープレスなどで余分な水を取り除いたものを真空乾燥、凍結乾燥又は加熱乾燥などをして、水分を含まない微粉末状の蛍光体(以下、これを蛍光体微粉末という。)として使用する。この蛍光体微粉末の場合には、水や有機溶剤など各種溶媒を使用するインク組成物や溶媒を含まない紫外線硬化型インク組成物など各種インク組成物に配合できる。
(3)蛍光体水分散液又は遠心分離、フィルタープレスなどで余分な水を取り除いたプレスケーキ(水を含んだスラリー及び固形物)などを水難溶性有機溶剤中に混和し、蛍光体粒子を有機溶剤中に相転換させ、水を分離、除去することにより有機溶剤に分散された状態の蛍光体(以下、これを蛍光体有機溶剤分散液という。)として使用する。この工程は、フラッシングと呼ばれ、一般に有機溶剤および水含有の顔料(蛍光体)などを強力に撹拌することで顔料(蛍光体)を有機溶剤に移行させ、分離した水を流し去って、有機溶剤中に顔料(蛍光体)などが分散したものを得る操作である。この蛍光体有機溶剤分散液の場合には、有機溶剤を溶媒とするインク組成物に配合するのが好適である。
次に、これら微粒蛍光体を配合したインク組成物について説明する。
微粒蛍光体を配合できるインク組成物としては、周知の各種インク組成物が特に制限なく適用可能であるが、特に本発明においては、インクジェット印刷用インクやオフセット印刷用インクとして好適に適用可能である。
以下、インクジェット印刷用インクやオフセット印刷用インクについて説明する。
インクジェット印刷用インクとしては、従来から周知のインクである、水、若しくは水と水溶性有機溶剤との混合物を溶媒とする水系インクジェット印刷用インク、水を実質的に含有しない有機溶剤系インクジェット印刷用インク及び溶媒を含有しない、若しくは含有してもその量を少なくした活性エネルギー線硬化型インクジェット印刷用インク、その中でも紫外線硬化型インクジェット印刷用インクが代表的なインクとして挙げられる。ちなみに活性エネルギー線とは、紫外線、電子線、赤外線、可視光線、放射線などの被照射体の電子軌道に影響を与え、アニオン、ラジカル、カチオンなどの重合を誘発させるエネルギー線を示すが、重合反応を発生させるエネルギー線であれば、これら限定はしない。
前記水系インクジェット印刷用インクは、代表的には水溶性樹脂や水分散性樹脂などのバインダー樹脂と水、若しくは水と水溶性有機溶剤との混合物である溶媒を主成分とし、必要に応じて界面活性剤や、乾燥防止剤、導電率調整剤、防腐防黴剤、防蝕剤、分散剤、pH調整剤、光安定剤、酸化防止剤、蛍光体の発光に影響を与えない程度の紫外線吸収剤等の各種添加剤を配合したものから構成される。
前記バインダー樹脂としては、水や水と水溶性有機溶剤との混合物である溶媒に溶解、若しくは安定に分散する樹脂(例えば、エマルション樹脂)であれば特に制限なく使用できるが、代表的には、アクリル樹脂や、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、含フッ素樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
前記水溶性有機溶剤としては、代表的には、メタノールや、エタノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノール、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ペンタメチレングリコール、トリメチレングリコール、ポリエチレングリコール、2−ブチン−1,4−ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、2−ピロリドン、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル等が挙げられる。
バインダー樹脂と溶媒の質量配合割合は、(100:200〜7000)、好ましくは、(100:500〜5000)が適当である。なお、水溶性有機溶剤は、インク中50質量%以下、好ましくは30%以下とするのが好ましい。
前記有機溶剤系インクジェット印刷用インクは、代表的には有機溶剤に溶解、若しくは安定に分散するバインダー樹脂と有機溶剤である溶媒を主成分とし、必要に応じて導電率調整剤、分散剤、光安定剤、酸化防止剤、蛍光体の発光に影響を与えない程度の紫外線吸収剤等の各種添加剤を配合したものから構成される。
前記バインダー樹脂としては、有機溶剤に溶解、若しくは安定に分散する樹脂であれば特に制限なく使用できるが、代表的には、アクリル樹脂や、テルペン系樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、含フッ素樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、セルロースエステル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等が挙げられる。
前記有機溶剤としては、代表的には、メタノールや、エタノール、プロパノール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチルが挙げられる。
バインダー樹脂と有機溶剤の質量配合割合は、(100:200〜6000)、好ましくは、(100:500〜5000)が適当である。
前記紫外線硬化型インクジェット印刷用インクは、代表的にはオリゴマー、重合性モノマー、光重合開始剤を主成分とし、必要に応じて非反応溶媒や前述の各種添加剤や重合禁止剤、光安定剤等を配合したものから構成される。
前記オリゴマーとしては、代表的には、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマーやエポキシ(メタ)アクリレートオリゴマー、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリオール(メタ)アクリレートオリゴマー等が挙げられるがこれに限定されるものではない。これらオリゴマーは、単独使用、又は、2種以上併用してもよい。又は一般的にオリゴマーを添加すると粘度が上昇する傾向があるのでオリゴマーを使用しないインク処方も
前記重合性モノマーとしては、代表的には、(メタ)アクリル酸メチルや(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸-2-ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸、スチレン等の単官能モノマー、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートやトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等の多官能モノマー等が挙げられるがこれに限定されるものではない。これら重合性モノマーは、単独使用、又は、2種以上併用してもよい。
オリゴマーは重合モノマーの総量に対して0〜50%の範囲で用いることが好ましく、オリゴマーを多く含有させると、粘度が高くなりインクジェットノズルから安定的に吐出が困難になる。
オリゴマーと重合性モノマーの質量配合割合は、(100:50〜4000)、好ましくは(100:200〜2000)が適当である。
前記光重合開始剤としては、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノンや、2,2-ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、ベンゾインイソブチルエーテル、2,4-ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ベンジル、2、4、6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン、ビス(2、4、6−ジメトキシベンゾイル)−2、4、4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド、1、2−オクタンジオン、1−(4−(フェニルチオ)−2、2−(O−ベンゾイルオキシム))、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタール。2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン、ベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、イソフタルフェノン、4−ベンゾイルー4‘−メチル−ジフェニルスルフィド等が代表的なものとして挙げられ、これらを単独使用、又は、2種以上併用してもよい。また、必要であれば特に限定されないがトリメチルアミン、メチルジメタノールアミン、トリエタノールアミン、p−ジエチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、N、N−ジメチルベンジルアミンおよび4、4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン等の増感剤やDarocur EHA、EDB(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)等の重合促進剤も加えることが出来る。
光重合開始剤の質量配合割合は、オリゴマーと重合性モノマーの合計量100部に対して0.5〜30部、好ましくは1〜20部が適当である。
前記必要に応じて配合される非反応溶媒としては、ケトン、エーテル、アルコール、脂肪族及び芳香族炭化水素系の有機溶剤等が挙げられ、その質量配合割合は、オリゴマーと重合性モノマーの合計量100部に対して0〜100部、好ましくは0〜50部が適当である。
本発明のインクジェット印刷用インクは、前述の水系インクジェット印刷用インクや有機溶剤系インクジェット印刷用インク、紫外線硬化型インクジェット印刷用インク中に、前述の微粒蛍光体を該蛍光体の固形分質量換算で1〜20%、好ましくは2〜10%配合したものである。
なお、本発明のインクジェット印刷用インクは、前述の可視光下で不可視であることを要求されない被印刷物に適用する場合は、着色染料や、粒径が1μm以下の着色顔料を配合することも可能であり、これら単独使用もしくは2種以上併用してもよい。着色顔料および着色染料とは限定されるものではないが、一般的な印刷用途、塗料用途等に用いられている顔料および染料を使用することができ、具体例として、有機顔料、無機顔料、光輝性顔料が挙げられる。また金属粉末、金属酸化物、金属窒化物又はそれらの混合粉末なども導電性パターン印刷のため、添加することも可能である。有機顔料としては、アゾ系や、ポリアゾ系、アンスラキノン系、キナクリドン系、イソインドリン系、フタロシアニン系、ペリレン系、DPP系、蛍光顔料などが挙げられる。無機顔料としては、アセチルカーボンや、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン、グラファイトのような炭素粉末、酸化クロム、合成シリカ、酸化チタン、酸化鉄、チタンブラック、酸化コバルト、酸化銅、これらの複合酸化物、焼成顔料、硫化亜鉛などが挙げられる。光輝性顔料としては、パール顔料や、フレーク顔料、アルミニウム顔料、ブロンズ顔料等が挙げられる。有機染料としては酸性染料や、塩基性染料、反応性染料、建染染料、油溶性染料、蛍光増白剤、蛍光染料、集光性染料などが挙げられる。
また、必要に応じて、他の手法で作製された粒径が1μm以下の無機蛍光体及び蓄光顔料を加える事も出来る。
インクジェット印刷用インクは、前述の構成成分を混合撹拌し、次いで使用するインクジェットプリンターのノズル径以下のポアーサイズを有するフィルターで濾過、精製することにより調製できる。
なお、インクジェットプリンターとしては、従来から公知の各種プリンターが使用でき、例えば、荷電制御方式やインクオンデマンド方式、サーマルヘッド、ピエゾヘッドによりインクを吐出させる方式等が挙げられる。
オフセット印刷用インクは、例えば、ロジン変性フェノール樹脂やロジンエステル樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、ノボラック樹脂等のバインダー樹脂、亜麻仁油、シナキリ油等の乾性油及び高沸点石油溶剤(沸点230〜320℃)とからなり、必要に応じて、トリデシルアルコール等の高級アルコールやワックス、鉱油、アルミニウムキレート等のゲル化剤、乾燥剤、酸化防止剤などの助剤を配合したものから構成される。
バインダー樹脂、乾性油、高沸点石油溶剤の質量配合割合は、(100:30〜200:50〜200)、好ましくは、(100:40〜100:60〜100)が適当である。
本発明のオフセット印刷用インクは、前述の微粒蛍光体を固形分質量換算でインク中、1〜50%、好ましくは2〜40%配合したものである。
なお、本発明のオフセット印刷用インクは、可視光下で不可視であることを要求されない被印刷物に適用する場合は、着色染料や、粒径が1μm以下の着色顔料を配合することも可能であり、これら単独使用もしくは2種以上併用してもよい。着色顔料および着色染料とは限定されるものではないが、一般的な印刷用途、塗料用途等に用いられている顔料および染料を使用することができ、具体例として、有機顔料や、無機顔料、光輝性顔料が挙げられる。また金属粉末、金属酸化物、金属窒化物又はそれらの混合粉末なども導電性パターン印刷のため、添加することも可能である。有機顔料としては、アゾ系や、ポリアゾ系、アンスラキノン系、キナクリドン系、イソインドリン系、フタロシアニン系、ペリレン系、DPP系、蛍光顔料などが挙げられる。無機顔料としては、アセチルカーボン、カーボンブラック、カーボンナノチューブ、フラーレン、グラファイトのような炭素粉末、酸化クロム、合成シリカ、酸化チタン、酸化鉄、チタンブラック、酸化コバルト、酸化銅、これらの複合酸化物、焼成顔料、硫化亜鉛などが挙げられる。光輝性顔料としては、パール顔料、フレーク顔料、アルミニウム顔料、ブロンズ顔料等が挙げられる。有機染料としては酸性染料、塩基性染料、反応性染料、建染染料、油溶性染料、蛍光増白剤、蛍光染料、集光性染料などが挙げられる。
また、必要に応じて、他の手法で作製された粒径が1μm以下の無機蛍光体及び蓄光顔料を加える事も出来る。
オフセット印刷用インクは、これら成分を、加熱溶解し、例えば、3本ロールミル等の練肉機にて混合して調製できる。また、本発明は紫外線等の活性エネルギー線硬化型オフセットインクにも適用できる。
以下、実施例等により、本発明について更に詳細に説明するが、これらの実施例によって、本発明の範囲は、何ら限定されるものではない。なお、実施例中、「部」、「%」は、特に断らない限り質量基準で示す。
<参考例1>
200mlの4口フラスコに、還流装置として冷却管、温度計、攪拌装置を取り付け、当該フラスコをウォーターバス中に設置した。当該フラスコに水40.0ml、硝酸イットリウム六水和物1.00g(2.6mmol)と、硝酸ユウロピウム六水和物0.09g(0.2mmol)、クエン酸三ナトリウム二水和物0.62gを加え、60℃で2時間攪拌を行ない、溶液1を調製した。
別途、水酸化ナトリウムでpH12.5に調整した水40.0mlをはかりとり、その中にオルトバナジン酸ナトリウム0.55g(3.0mmol)を加え、溶解させ、溶液2を調製し、溶液2を、溶液1の入っている上記3口フラスコに滴下した。
滴下終了後、60℃で3時間撹拌を行った。滴下直後のpHは8.5であった。その後、室温まで冷却し、やや黄みの白濁水分散液を得た。得られた分散液を超音波ホモジナイザーで処理し、MalvernHPPS(マルバーン社製)で測定したところ、平均粒径48nmの均一な粒子であった(図1参照)。
この分散液に対し、302nmを主波長とする紫外線ランプを照射したところ、赤色の蛍光発色が確認できた。また、PL−250(日本分光社製)にて発光波長を確認したところ、615nmに発光波長のピークを確認できた。また、微粒子をX線回折装置(XRD-6100、島津製作所製)にて定性を行った結果、バナジン酸イットリウムの回折データと一致した。また、ICP発光分光分析装置(ICPS−7510、島津製作所製)にて確認したところ、バナジウム、イットリウム、ユウロピウムの元素からなる物質であることが確認できた。
この分散液(以下、これを蛍光体水分散液1という。)を後述する実施例のインク組成物に配合する微粒蛍光体として供した。
<参考例2>
200mlの4口フラスコに、還流装置として冷却管、温度計、攪拌装置を取り付け、当該フラスコをウォーターバス中に設置した。当該フラスコに水40.0ml、硝酸イットリウム六水和物0.10g(0.3mmol)と、硝酸テルビウム六水和物0.05g(0.1mmol)を加え、80℃で1時間撹拌後、シュウ酸0.19gを加え、80℃で2時間攪拌を行ない、溶液1を調製した。
別途、水酸化ナトリウムでpH12.5に調整した水40.0mlを100mlのビーカーにはかりとり、その中にオルトバナジン酸ナトリウム0.06g(0.3mmol)を加え、溶解させ、溶液2を調製した。得られた溶液2を、溶液1の入っている3口フラスコに滴下した。
滴下終了後、80℃で3時間撹拌を行った。滴下直後のpHは8.2であった。その後、室温まで冷却し、やや黄みの白濁水分散液を得た。得られた分散液を超音波ホモジナイザーで処理し、MalvernHPPS(マルバーン社製)で測定したところ、平均粒径38nmの均一な粒子であった(図2参照)。
この分散液に対し、302nmを主波長とする紫外線ランプを照射したところ緑色の蛍光発色が確認できた。また、PL−250(日本分光社製)にて発光波長を確認したところ、544nmに発光波長のピークを確認できた。また、微粒子をX線回折装置(XRD-6100、島津製作所製)にて定性を行った結果、バナジン酸イットリウムの回折データと一致した。また、ICP発光分光分析装置(ICPS−7510、島津製作所製)にて確認したところ、バナジウム、イットリウム、テルビウムの元素からなる物質であることが確認できた。
この分散液(以下、これを蛍光体水分散液2という。)を後述する実施例のインク組成物に配合する微粒蛍光体として供した。
<参考例3>
200mlの4口フラスコに、還流装置として冷却管、温度計、攪拌装置を取り付け、当該フラスコをウォーターバス中に設置した。当該フラスコに水40.0ml、シュウ酸イットリウム四水和物1.34g(2.6mmol)と、硝酸ユウロピウム六水和物0.09g(0.2mmol)を加え、70℃で1時間撹拌した後、クエン酸三ナトリウム二水和物0.62gを加え、更に30分後にエチレングリコール10gに無水硝酸ビスマス0.48g(1.2mmol)を加え溶解させたビスマス化合物のエチレングリコール溶液を加え、70℃で2時間攪拌を行ない、溶液1を調製した。
別途、水酸化ナトリウムでpH12.5に調整した水40.0mlを100mlのビーカーにはかりとり、その中にオルトバナジン酸ナトリウム0.55g(3.0mmol)を加えて、溶液2を調製し、この溶液2を、溶液1の含まれている3口フラスコに滴下した。滴下終了後、70℃で3時間撹拌を行った。滴下直後のpHは7.5であった。その後、室温まで冷却し、室温で72時間撹拌を続け、やや黄みの白濁水分散液を得た。得られた分散液を超音波ホモジナイザーで処理し、MalvernHPPS(マルバーン社製)で測定したところ、平均粒径55nmの均一な粒子であった(図3参照)。
この分散液に対し、365nmを主波長とする紫外線ランプを照射したところ、赤色の蛍光発色が確認できた。また、PL−250(日本分光社製)にて発光波長を確認したところ、615nmに発光波長のピークを確認できた。また、微粒子をX線回折装置(XRD-6100、島津製作所製)にて定性を行った結果、バナジン酸イットリウムの回折データと一致した。また、ICP発光分光分析装置(ICPS−7510、島津製作所製)にて確認したところ、バナジウム、イットリウム、ユウロピウム、ビスマスの元素からなる物質であることが確認できた。
この分散液(以下、これを蛍光体水分散液3という。)を後述する実施例のインク組成物に配合する微粒蛍光体として供した。
<参考例4>
上記記載の蛍光体水分散液3を遠心分離機で12000rpm、60分処理を行い、含水率51%の蛍光体ペーストを得た。このペーストを温風乾燥機に入れ、80℃、24時間で乾燥を行い、得られた固形物を乳鉢で粉砕し、蛍光体微粉末を得た。得られた蛍光体微粉末を水で分散させ、超音波ホモジナイザーで処理し、MalvernHPPS(マルバーン社製)で測定したところ、平均粒径57nmの粒子であった。
この蛍光体微粉末(以下、これを蛍光体微粉末1という。)を後述する実施例のインク組成物に配合する微粒蛍光体として供した。
<参考例5>
上記記載の蛍光体水分散液3を遠心分離機用いて10000rpm、80分で処理を行い蛍光体成分40%のペーストとし、このペースト50gにn−オクタン30gを添加し、よく撹拌し、相置換を行ない、分離された水を取り除き、蛍光体有機溶剤分散液を得た。更に蛍光体有機溶剤分散液の水分を充分に除くため、減圧加熱脱水にて、余分な水分を取り除いた。得られた分散体をn−オクタンで蛍光体成分0.1%になるよう希釈し、超音波ホモジナイザーで処理し、MalvernHPPS(マルバーン社製)で測定したところ、平均粒径56nmの粒子であった。
この蛍光体有機溶剤分散液(以下、これを蛍光体有機溶剤分散液1という。)を後述する実施例のインク組成物に配合する微粒蛍光体として供した。
<実施例1>
上記記載の蛍光体水分散液1を遠心分離機用いて12000rpm、60分で処理を行い蛍光体成分40%のペーストとし、以下の配合で水系インクジェット印刷用インクを作製した。
蛍光体水分散液1のペースト(蛍光体分40%) 13%
アクリル樹脂エマルション(シンロイヒ社製、IJB-3000CL、
固形分22%) 10%
グリセリン 15%
ジメチルエタノールアミン 0.2%
エチレングリコール 4%
分散剤(日信化学工業社製、サーフィノール465) 1%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 4%
水 残量
上記インクを10μmのメンブランフィルターを用いてろ過することにより水系インクジェット印刷用インクを得た。
<実施例2>
上記記載の蛍光体水分散液2を遠心分離機用いて12000rpm、60分で処理を行い蛍光体成分30%のペーストとし、以下の配合で水系インクジェットインクを作製した。
蛍光体水分散液2のペースト(蛍光体分30%) 27%
アクリル樹脂エマルション(シンロイヒ社製、IJB-3000CL、
固形分22%) 12%
グリセリン 15%
トリエタノールアミン 0.3%
ジエチレングリコール 5%
分散剤(日信化学工業社製、サーフィノール465) 1%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5%
水 残量
上記インクを5μmのメンブランフィルターを用いてろ過することにより水系インクジェット印刷用インクを得た。
<実施例3>
上記記載の蛍光体水分散液3を遠心分離機用いて9000rpm、20分で処理を行い、透明な上澄みを取り除き、蛍光体成分10%の蛍光体水分散液とし、以下の配合で水系インクジェットインクを作製した。
蛍光体水分散液3(蛍光分10%) 30%
アクリル樹脂エマルション(シンロイヒ社製、IJB-3000CL、
固形分22%) 10%
グリセリン 14%
トリエタノールアミン 0.3%
ジエチレングリコール 7%
分散剤(日信化学工業社製、オルフィンE1010) 1%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 7%
水 残量
上記インクを8μmのメンブランフィルターを用いてろ過することにより水系インクジェット印刷用インクを得た。
<実施例4>
上記記載の蛍光体微粉末1を用いて以下の配合で有機溶剤系インクジェット印刷用インクを作製した。
蛍光体微粉末1 7%
ポリビニルブチラール(積水化学工業社製、エスレックBL-10) 2%
ジエチレングリコールジエチルエーテル(日本乳化剤社製) 45%
表面調整剤(ビックケミー・ジャパン社製、BYK−UV3500)
0.4%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 残量
上記インクを10μmのメンブランフィルターを用いてろ過することにより有機溶剤系インクジェット印刷用インクを得た。
<実施例5>
上記記載の蛍光体有機溶剤分散液1を用いて以下の配合で有機溶剤系インクジェット印刷用インクを作製した。
蛍光体有機溶剤分散液1 12.5%
ポリビニルブチラール(積水化学工業社製、エスレックBL-10) 2%
ジエチレングリコールジエチルエーテル(日本乳化剤社製) 45%
表面調整剤(ビックケミー・ジャパン社製、
BYK−UV3500) 0.4%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 残量
上記インクを10μmのメンブランフィルターを用いてろ過することにより有機溶剤系インクジェット印刷用インクを得た。
<実施例6>
蛍光体微粉末1を用いて以下の配合で紫外線硬化型インクジェットインクを作製した。
蛍光体微粉末1 7%
ポリエステルアクリレート
(東亞合成社製、アロニックスM8030) 5%
光重合開始剤(チバジャパン社製、イルガキュア819) 3%
2−ヒドロキシプロピルアクリレート 残量
<実施例7>
上記記載の蛍光体微粉末1を用いて以下の配合でオフセット印刷用インクを作製した。
蛍光体微粉末1 50%
ポリオキシエチレンアルキル
アリルエーテル 5%
アルキッド樹脂 10%
ロジン変性フェノール樹脂ワニス 10%
5号ソルベント(日本石油製) 25%
上記混合物を十分混合し、3本ロールミルを用いて練肉を行い、ベースインクを調製した。このベースインクを用いて、以下の配合によりオフセット印刷用インクを得た。
上記ベースインク 35%
ロジン変性フェノール樹脂ワニス 50%
フッ素ワニス 2%
ナフテン酸コバルト(Co:6%) 1%
5号ソルベント(日本石油製) 12%
上記ロジン変性フェノール樹脂ワニスはロジン変性フェノール樹脂(日立化成社製、ヒタノール27A)40%、亜麻仁油25%、及び5号ソルベント35%を220℃で均一に加熱溶解して調製したものである。
<比較例1>
酸化イットリウム 29g、酸化ユウロピウム 4g、酸化バナジウム(V) 27g、酸化ビスマス28gを混合し、アルミナのるつぼに入れ、空気中1150℃の焼成炉に3時間かけて焼成し、ビスマス、ユウロピウム付活バナジン酸イットリウムの焼結物を得た。得られた焼結物をナノジェットマイザーNJ−30(アイシンナノテクノロジー社製)で処理し、その後、超微粒精密分級機KFSH−150(アイシンナノテクノロジー社製)で分級を行い平均粒径4.5μmの蛍光体を得た。この蛍光体に対し、365nmを主波長とする紫外線ランプを照射したところ、赤色の蛍光発光が確認できた。また、PL-250(日本分光社製)にて発光波長を確認したところ、617nmに発光波長のピークを確認できた。この蛍光体を用いて以下の配合で水系インクジェット印刷用インクを作製した。
YVO4:Eu、Bi(平均粒径4.5μm) 3%
アクリル樹脂エマルション(シンロイヒ社製、IJB-3000CL、
固形分22%) 10%
グリセリン 14%
トリエタノールアミン 0.3%
ジエチレングリコール 7%
分散剤(日信化学工業社製、サーフノール465) 1%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 7%
水 残量
上記インクを20μmのメンブランフィルターを用いてろ過することにより水系インクジェット印刷用インクを得た。
<比較例2>
比較例1で得られた蛍光体(平均粒径4.5μm)を用いて、更にナノジェットマイザーNJ−30(アイシンナノテクノロジー社製)で処理し、その後超微粒精密分級機KFSH−150(アイシンナノテクノロジー社製)で分級を行い平均粒径2.3μmの蛍光体を作製した。この蛍光体を用いて以下の配合で水系インクジェット印刷用インクを作製した。
YVO4:Eu、Bi(平均粒径2.3μm) 3%
アクリル樹脂エマルション(シンロイヒ社製、IJB-3000CL、
固形分22%) 10%
グリセリン 14%
トリエタノールアミン 0.3%
ジエチレングリコール 7%
分散剤(日信化学工業社製、サーフィノール465) 1%
トリエチレングリコールモノブチルエーテル 7%
水 残量
上記インクを20μmのメンブランフィルターを用いてろ過することにより水系インクジェット印刷用インクを得た。
<比較例3>
比較例1で得られた蛍光体(平均粒径4.5μm)を用いて以下の配合で有機溶剤系インクジェット印刷用インクを作製した。
YVO4:Eu、Bi(平均粒径4.5μm) 7%
ポリビニルブチラール(積水化学工業社製、エスレックBL-10) 2%
ジエチレングリコールジエチルエーテル(日本乳化剤社製) 45%
表面調整剤(ビックケミー・ジャパン社製、
BYK−UV3500) 0.4%
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル 残量
上記インクを15μmのメンブランフィルターを用いてろ過することにより有機溶剤系インクジェット印刷用インクを得た。
<比較例4>
比較例1で得られた蛍光体(質量平均4.5μm)を用いて、更にナノジェットマイザーNJ−30(アイシンナノテクノロジー社製)で処理し、その後超微粒精密分級機KFSH−150(アイシンナノテクノロジー社製)で分級を行い質量中央粒径2.1μmの蛍光体を作製した。この蛍光体を用いて以下の配合で紫外線硬化型インクジェットインクを作製した。
YVO4:Eu、Bi(質量平均2.1μm) 7%
ポリエステルアクリレート
(東亞合成社製、アロニックスM8030) 5%
光重合開始剤(チバジャパン社製、イルガキュア819) 3%
2−ヒドロキシプロピルアクリレート 残量
<比較例5>
比較例1で得られた蛍光体(質量平均4.5μm)を用いて以下の配合でオフセット印刷用インクを作製した。
YVO4:Eu、Bi(質量平均4.5μm) 50%
分散剤 5%
アルキッド樹脂 10%
ロジン変性フェノール樹脂ワニス 10%
5号ソルベント(日本石油製) 25%
上記混合物を十分混合し、3本ロールミルを用いて練肉を行い、ベースインクを調整した。このベースインクを用いて、以下の配合によりオフセット印刷用インクを得た。
上記ベースインク 35%
ロジン変性フェノール樹脂ワニス 50%
フッ素ワニス 2%
ナフテン酸コバルト(Co:6%) 1%
5号ソルベント(日本石油製) 12%
上記ロジン変性フェノール樹脂ワニスはロジン変性フェノール樹脂(日立化成社製、ヒタノール27A)40%、亜麻仁油25%、及び5号ソルベント35%を220℃で均一に加熱溶解して調製したものである。
実施例1〜3、比較例1及び2については、セイコーエプソン株式会社製インクジェットプリンターEM−930Cを用いて、蛍光増白剤未添加の普通紙上に印刷を行なった。
また、実施例4〜5、比較例3については、株式会社ミマキエンジニアリング製インクジェットプリンターJV3−250SPFを用いて、蛍光増白剤未添加の塩ビシート上に印刷を行なった。また、実施例6、比較例4については株式会社ミマキエンジニアリング製インクジェットプリンターUJF−605CIIを用いて、蛍光増白剤未添加の塩ビシート上に印刷を行なった。結果は表1に示される通りであった。なお、評価方法は、次の通り行った。
不可視性及び紫外線励起における発光
連続印字30秒後の印刷物について蛍光灯下における印字面の不可視性及び365nm及び302nmを主波長とするブラックライトで照射したときの印刷面の発光を目視により評価した。評価基準は次の通りとした。
A:蛍光灯下では印刷面が目視で認識されず、ブラックライト下で綺麗に発光する。
B:蛍光灯下では印刷面が目視できる。ブラックライト下では綺麗に発光する。
C:印字されていないので確認できず。
印字安定性評価
上記インクジェットプリンターを用いて、10分間連続印字を行い、10分後の印字の評価を目視で行なった。
A:ほぼ均一に印字可能である。
B:ややノズル詰まりが見られるが印字可能である。
C:印字されていない。
インクの沈降性評価
作製したインクを75%RH、60℃で1ヶ月保存した後、インクの状態を目視で確認し、該保存後のインクを用いて、セイコーエプソン株式会社製インクジェットプリンターEM−930Cで10分間連続印字を行い、10分後の印字の評価を目視で行なった。
A:インクに沈降は見られない。また、綺麗に印字可能である。
B:インクに沈降は見られない。ややノズル詰まりが見られるが印字可能である。
C:インクに沈降が見られる。印字テストを行ったが全く印字されず。
表1
Figure 0005449156
表1(続き)
Figure 0005449156
印刷面の不可視性及び紫外線における発光
実施例7、比較例5のインクについてRI印刷試験機(明製作所製)をもちいてオフセット印刷を行なった。
蛍光灯下での外観及び302nm及び365nmを主波長とするブラックライト下における発光を目視で確認した。結果は表2に示される通りであった。
A:蛍光灯下では印刷面が目視で認識されず、ブラックライト下で綺麗に発光する。
B:蛍光灯下で印刷面が確認できる。ブラックライト下で僅かに発光しているのが分かる。
C:印刷されていない。
表3
Figure 0005449156
表1、表2からも明らかな通り、本発明のインク組成物である実施例1〜7は、印刷面が蛍光灯下目視で視認されず、ブラックライト下で綺麗に発光した。一方、粒径の大きい蛍光体を使用したインクジェット印刷インクである比較例1、2,3,4は何れもノズル詰まりで印字されず、また、インクの貯蔵安定性が悪かった。また、粒径の大きい蛍光体を使用したオフセット印刷用インクである比較例5はインク中の蛍光体が破壊され、不均一な印刷面となった。
参考例1で得られた微粒蛍光体の粒径分布の測定データを示す図である。 参考例2で得られた微粒蛍光体の粒径分布の測定データを示す図である。 参考例3で得られた微粒蛍光体の粒径分布の測定データを示す図である。

Claims (10)

  1. 紫外線励起により蛍光発光する、式、YVO4:A(Aは、イットリウム以外の希土類金属を示す。)で表される微粒蛍光体を含有するインク組成物であって、
    前記蛍光体が、平均一次粒径30〜400nmを有しかつ焼成されていないことを特徴とするインク組成物。
  2. 前記微粒蛍光体が、水中に、イットリウム化合物、イットリウム以外の希土類金属の化合物及び錯形成化合物を含有する組成物(I)と、水中に、バナジウム化合物を含有する組成物(II)とを混合し、反応させて得られたものである請求項1に記載のインク組成物。
  3. 前記蛍光体が、式、YVO4:A、B(Aは、イットリウム以外の希土類金属を示し、Bは、周期律表(長周期型)第13〜第17族に属する元素を示す。)で示される請求項1に記載のインク組成物。
  4. 前記イットリウム以外の希土類金属が、Sc、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuからなる群から選択される、請求項1〜3のいずれかに記載のインク組成物。
  5. 前記イットリウム化合物、前記バナジウム化合物、前記イットリウム以外の希土類金属の化合物、及び/又は前記周期律表(長周期型)第13〜第17族に属する元素の化合物が、水酸化物、キレート化物、無機酸塩、有機酸塩、酸素酸塩、ハロゲン化物及びアルコキシドからなる群から選択される、請求項3又は4に記載のインク組成物。
  6. 前記錯形成化合物が、クエン酸、シュウ酸及びこれらの誘導体からなる群から選択される請求項2〜5のいずれかに記載のインク組成物。
  7. 紫外線励起により蛍光発光する、式、YVO4:A、Bi(Aは、イットリウム以外の希土類金属を示す。)で表される微粒蛍光体を含有するインク組成物であって、
    前記蛍光体が、水中に、イットリウム化合物、イットリウム以外の希土類金属の化合物及び錯形成化合物を含有する組成物(I)と、水中に、バナジウム化合物を含有する組成物(II)と、を混合し、反応させて得られた、平均一次粒径が30〜400nmの焼成していない微粒蛍光体であって、前記組成物(I)と組成物(II)の少なくともいずれか一方にエチレングリコールに溶解させたBi化合物を加えて反応させたことを特徴とするインク組成物。
  8. バインダー樹脂及び溶媒を更に含有する請求項1〜7のいずれかに記載のインク組成物。
  9. インクジェット印刷用インクである、請求項1〜8のいずれかに記載のインク組成物。
  10. オフセット印刷用インクである、請求項1〜8のいずれかに記載のインク組成物。
JP2010519074A 2008-06-30 2009-06-30 インク組成物 Expired - Fee Related JP5449156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010519074A JP5449156B2 (ja) 2008-06-30 2009-06-30 インク組成物

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008171410 2008-06-30
JP2008171410 2008-06-30
PCT/JP2009/061945 WO2010001887A1 (ja) 2008-06-30 2009-06-30 インク組成物
JP2010519074A JP5449156B2 (ja) 2008-06-30 2009-06-30 インク組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010001887A1 JPWO2010001887A1 (ja) 2011-12-22
JP5449156B2 true JP5449156B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=41465979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010519074A Expired - Fee Related JP5449156B2 (ja) 2008-06-30 2009-06-30 インク組成物

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20130248766A2 (ja)
EP (1) EP2295507A4 (ja)
JP (1) JP5449156B2 (ja)
CN (1) CN102105543B (ja)
WO (1) WO2010001887A1 (ja)

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5574755B2 (ja) * 2010-02-26 2014-08-20 大日本塗料株式会社 無機蛍光体分散液の製造方法、無機蛍光体分散液を有するコーティング組成物及びインクジェット用インク
JP5464546B2 (ja) * 2010-04-19 2014-04-09 独立行政法人 国立印刷局 改ざん防止インキ組成物及び改ざん防止印刷物並びに改ざん防止インキ組成物の製造方法。
JP2013064954A (ja) * 2011-09-20 2013-04-11 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置
US10170645B2 (en) 2011-11-04 2019-01-01 Heraeus Precious Metals North America Conshohocken Llc Organic vehicle for electroconductive paste
CN103187197B (zh) * 2011-12-30 2016-04-27 南通万德科技有限公司 双色或多色显示按键及其控制面板
CN102585827B (zh) * 2012-01-05 2013-12-04 北京工商大学 钒酸盐上转换材料荧光粉及其制备方法与应用
JP5845965B2 (ja) * 2012-02-24 2016-01-20 富士ゼロックス株式会社 静電荷像現像用透明トナー、静電荷像現像剤、トナーカートリッジ、画像形成方法及び画像形成装置
JP6021891B2 (ja) * 2012-02-28 2016-11-09 日本化薬株式会社 改竄検出用の水性インクジェットインク、それを用いるインクジェット印刷方法及び印刷物
CN102863625B (zh) * 2012-08-22 2014-02-26 王志军 一种辐射固化体系用表面控制助剂及其制备方法和应用
US20140231674A1 (en) * 2013-02-18 2014-08-21 Wayne Lee Cook Ink jet printer composition and use
CN103351716A (zh) * 2013-07-08 2013-10-16 苏州凹凸彩印厂 一种环保型珠光油墨
CN104087067B (zh) * 2014-03-11 2016-05-25 广东轻工职业技术学院 一种荧光材料所制凹版表印荧光防伪油墨
CN104212298B (zh) * 2014-09-19 2016-09-14 江苏海晟涂料有限公司 一种防腐耐磨涂料及其制备方法
GB201504395D0 (en) * 2015-03-16 2015-04-29 Rolls Royce Plc Fluid
CN106274222A (zh) * 2015-05-25 2017-01-04 深圳富泰宏精密工业有限公司 装饰件及其制作方法
CN104899631A (zh) * 2015-06-29 2015-09-09 立德高科(北京)数码科技有限责任公司 带有纳米材料的组合式标识、对其进行生成的方法及装置
CN104899632B (zh) * 2015-06-29 2018-10-02 立德高科(北京)数码科技有限责任公司 一种组合式二维码标签、以及其生成方法与识别方法
DE102015212409A1 (de) 2015-07-02 2017-01-05 Homag Holzbearbeitungssysteme Gmbh Verfahren zum Beschichten und Kennzeichnen von Werkstücken
CN105315778B (zh) * 2015-10-29 2018-01-19 严梅霞 一种胶版印刷用油墨及其制备方法
CN105219164B (zh) * 2015-10-29 2017-11-14 严梅霞 一种有机溶剂系喷墨印刷用油墨
CN105462339B (zh) * 2015-12-28 2018-09-21 广西师范学院 利用β-环糊精和稀土Tb配合物复合溶液在微接触印刷的应用
JP7124827B2 (ja) * 2017-07-21 2022-08-24 Dic株式会社 インク組成物及びその製造方法、光変換層並びにカラーフィルタ
GB201716086D0 (en) * 2017-10-02 2017-11-15 Saf-T-Glo Ltd Aircraft overhead signs
JP7087775B2 (ja) * 2018-07-26 2022-06-21 Dic株式会社 インク組成物、光変換層及びカラーフィルタ
KR102027444B1 (ko) * 2019-01-25 2019-10-02 나노씨엠에스(주) 근적외선에 의해 여기되는 근적외선 발광체 및 그의 제조방법
CN115044243A (zh) * 2022-05-16 2022-09-13 隆基乐叶光伏科技有限公司 彩色油墨、彩色光伏玻璃、彩色光伏组件及其制备方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0586362A (ja) * 1991-09-30 1993-04-06 Shinroihi Kk 着色無機蛍光体色材及び該色材を用いた文字及び図柄
JPH1142845A (ja) * 1997-07-24 1999-02-16 Osaka Insatsu Ink Seizo Kk 印刷を施した容器
JP2003213255A (ja) * 2002-01-24 2003-07-30 Konica Corp YVO4:Eu3+またはYVO4:Eu3+,Bi3+で表される組成を有する蛍光体の製造方法及び、前記製造方法により製造された蛍光体
JP2004075889A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録用インク及び画像形成方法
JP2005502573A (ja) * 2001-09-12 2005-01-27 ロディア エレクトロニクス アンド カタリシス 希土類元素のバナジウム酸塩又はホスホバナジウム酸塩粒子のコロイド分散体
JP2006524623A (ja) * 2003-04-28 2006-11-02 ナノソリューションズ・ゲーエムベーハー 金属(iii)バナデートを含むナノ粒子の合成
JP2007063403A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Dainippon Ink & Chem Inc インキ組成物、印刷物および検知装置
WO2008093845A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-07 Keio University 微粒蛍光体の製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2541505A (en) * 1946-03-19 1951-02-13 Sun Chemical Corp Printing ink containing alkyd resin and a mixed hydrocarbon solvent
US4146792A (en) * 1973-04-30 1979-03-27 G.A.O. Gesellschaft Fur Automation Und Organisation Mbh Paper secured against forgery and device for checking the authenticity of such papers
JPS5731623B2 (ja) * 1975-02-19 1982-07-06
JPS6242698A (ja) 1985-08-20 1987-02-24 Oki Electric Ind Co Ltd 回線設定回路
JP5157003B2 (ja) 2006-04-18 2013-03-06 学校法人近畿大学 ユーロピウム付活リン酸イットリウムナノ粒子およびユーロピウム付活バナジウム酸イットリウムナノ粒子の製造方法
WO2008012225A1 (en) * 2006-07-26 2008-01-31 Ciba Holding Inc. Binary fluorescent pigment composition and its use for forgery and counterfeit prevention

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0586362A (ja) * 1991-09-30 1993-04-06 Shinroihi Kk 着色無機蛍光体色材及び該色材を用いた文字及び図柄
JPH1142845A (ja) * 1997-07-24 1999-02-16 Osaka Insatsu Ink Seizo Kk 印刷を施した容器
JP2005502573A (ja) * 2001-09-12 2005-01-27 ロディア エレクトロニクス アンド カタリシス 希土類元素のバナジウム酸塩又はホスホバナジウム酸塩粒子のコロイド分散体
JP2003213255A (ja) * 2002-01-24 2003-07-30 Konica Corp YVO4:Eu3+またはYVO4:Eu3+,Bi3+で表される組成を有する蛍光体の製造方法及び、前記製造方法により製造された蛍光体
JP2004075889A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Konica Minolta Holdings Inc インクジェット記録用インク及び画像形成方法
JP2006524623A (ja) * 2003-04-28 2006-11-02 ナノソリューションズ・ゲーエムベーハー 金属(iii)バナデートを含むナノ粒子の合成
JP2007063403A (ja) * 2005-08-31 2007-03-15 Dainippon Ink & Chem Inc インキ組成物、印刷物および検知装置
WO2008093845A1 (ja) * 2007-02-02 2008-08-07 Keio University 微粒蛍光体の製造方法

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6013057866; A.HUIGNARD et al.: 'Synthesis and Characterizations of YVO4:EuColloids' Chem.Mater. vol.14, 2002, pp.2264-9 *
JPN6013057867; K.RIWOTZKI et al.: 'Wet-Chemical Synthesis of Doped ColloidalNanoparticles:YVO4:Ln (Ln=Eu,Sm,Dy)' J.Phys.Chem.B vol.102, 1998, pp.10129-35 *

Also Published As

Publication number Publication date
EP2295507A4 (en) 2012-10-31
WO2010001887A1 (ja) 2010-01-07
JPWO2010001887A1 (ja) 2011-12-22
CN102105543A (zh) 2011-06-22
CN102105543B (zh) 2013-10-02
EP2295507A1 (en) 2011-03-16
US20110114891A1 (en) 2011-05-19
US20130248766A2 (en) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5449156B2 (ja) インク組成物
CA2633172C (en) Quinacridone nanoscale pigment particles
US7938984B2 (en) Coating compositions, process and luminescent coated articles
JP4266538B2 (ja) 赤色発光性インキ組成物
JP2011021161A (ja) 蛍光体
US11807766B2 (en) Anti-counterfeit ink composition, anti-counterfeit ink, anti-counterfeit printed matter, and method for producing the anti-counterfeit ink composition
US20150307735A1 (en) Curable liquid compositions
EP1288268B1 (en) Blue luminous ink composition
CN102190924B (zh) 油墨组合物、油墨组和图像形成方法
JP2019112575A (ja) 水性インキ組成物、および発光機能膜
JP2007291252A (ja) インクジェット組成物
JP3491101B2 (ja) インク組成物およびこのインク組成物を用いた印刷物
JP2000256591A (ja) 蛍光顔料インクおよびその製造方法
TW200418938A (en) Compositions
US7704599B2 (en) Coatable compositions, coatings prepared therefrom, process and luminescent coated articles
CN107722973B (zh) 一种油溶性氮掺杂石墨烯量子点及其制备方法和应用
JP2008189761A (ja) 微粒蛍光体の製造方法
Cha et al. An inkjet printing method: Drop and Synthesis (DAS). Application to the synthesis of ZnS: Mn nano-phosphor with a pattern
JP6397771B2 (ja) インク組成物
JP2011140585A (ja) 微粒蛍光体の製造方法
JP5300052B2 (ja) 微粒蛍光体の製造方法
JP2008303196A (ja) β−ジケトン希土類金属錯体、その製造方法および製造中間体、ならびにβ−ジケトン希土類金属錯体を含むインキ組成物
JP2010235897A (ja) 非水系インク、インクセット、画像記録方法、画像記録装置、および記録物
JP2019210337A (ja) 蓄光顔料、蓄光顔料を含有するインクジェットインク、および蓄光顔料の製造方法
JP2012102242A (ja) インク組成物、インクセットおよび画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5449156

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees