JP5445917B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置において、図7(a)に示すように、転写紙Pの表面にトナー像を転写する転写ユニット150と、転写紙Pにトナー像を定着させる定着ユニット180との間で、転写紙Pを搬送する中継搬送ユニット175を有するものが知られている。この中継搬送ユニット175は、2つのローラ177・178に張架された搬送ベルト176の上部張架面となるベルト搬送面が搬送経路となって、定着ニップ直前に設けられた案内部材たる定着入口ガイド板183に対して一定の角度で転写紙Pを送り込むものとして用いられている。通常、この定着入口ガイド板183は高さ及び角度が固定されているため、ノビ紙からはがきサイズ、若しくは薄紙から超厚紙までという全ての種類の転写紙Pに対して、安定した搬送性を得るということは難しかった。
転写紙Pが転写ニップから定着ニップまでの寸法よりも長い厚紙である場合、その先端を定着ニップに直線的に進入させるときに、転写ニップ内で振動を発生させて画像の転写ブレを起こしやすい。そのため、中継搬送ユニット175では、定着ニップ突入時の転写紙Pの逃げ量を大きくとれるように、中継搬送ユニット175のベルト搬送面が転写ニップと定着ニップとを結んだ線より下側となるように構成されている。しかし、転写紙サイズが転写ニップから定着ニップまでの寸法より短い場合は、転写紙Pの搬送を中継搬送ユニット175の搬送力のみに頼ることとなる。先述したように、紙の逃げ量を稼ぐように中継搬送ユニット175を構成していると、特に超厚紙等のコシが強い転写紙Pを通紙する場合に、転写紙Pが転写ニップ近傍の転写出口ガイド板157と上記定着入口ガイド板183との間で橋渡し状態となってしまうことがある。その結果、転写紙Pが中継搬送ユニット175の搬送ベルト176のベルト搬送面に接触しないでジャムが発生したり、転写紙Pに定着入口ガイド板183を上っていくだけの搬送力が得られないでジャムが発生したりしていた。
一方、定着入口ガイド板183の角度を中継搬送ユニット175のベルト搬送面に対して緩やかにすれば、転写紙Pと搬送ベルト176を接触させやすくなり、定着入口ガイド板183に転写紙Pが進入しやすくなるので、上記不具合を防止可能である。しかし、図7(b)に示すように、定着入口ガイド板183の角度を緩やかにしても、薄紙等の転写紙Pの通紙時にカールが発生していた場合には、転写紙P先端が定着入口ガイド板183に対して浮いてしまい、定着入口ガイド板183に沿って搬送できない。そのため、転写紙Pが定着ニップに真っ直ぐ進入しなくなりシワが発生するという不具合が発生していた。
転写ニップ内での転写紙の振動を抑えつつ、ハガキなどの腰の強い小サイズ紙の搬送性を高めるようにした画像形成装置としては、特許文献1や特許文献2に記載のものが知られている。
図10は、特許文献1に記載の画像形成装置における中継搬送ユニット500とその周囲とを示す拡大構成図である。同図において、中継搬送ユニット500は、第1ローラ502と第2ローラ503とによって張架している無端状の第1紙搬送ベルト501を図中反時計回り方向に無端移動させる第1ユニットを有している。また、第3ローラ505と第4ローラ506とによって張架している無端状の第2紙搬送ベルト504を図中反時計回り方向に無端移動させる第2ユニットも有している。第1ユニットの第2ローラ503と、第2ユニットの第3ローラ505とは、互いに回転軸線方向に並ぶ状態で同一の軸部材の周面上に空転可能に配設されている。そして、第1ユニットは、その軸部材を支点にして揺動するようになっている。中継搬送ユニット500は、このように第1ユニットを揺動させることで、紙搬送方向の中央を境にしてユニットを2つに折り曲げることが可能になっている。第1ユニットには、加熱ローラ508及び加圧ローラ509を具備する定着ユニットに向けて送りだした転写紙を、定着ユニットの定着ニップに向けて案内するガイド板507が固定されている。このガイド板507は、第1ユニットと一体となって揺動する。転写紙として普通紙が用いられる場合には、中継搬送ユニット500は、図示のようにユニット全体をほぼ一直線状の形状にする姿勢をとって、ユニットから送り出した転写紙をガイド板507によって定着ニップの入口に向けて案内する。
図11は、特許文献1に記載の画像形成装置において、転写紙として大きなサイズの厚紙が用いられる場合における中継搬送ユニット500の状態を示す構成図である。図示しない転写ニップと、図示の定着ニップとの間の距離よりも長い大きなサイズの厚紙が用いられる場合、中継搬送ユニット500は、図中左側の端部を斜め上方に向ける姿勢にするように第1ユニットを動かして、厚紙をガイド板507によって定着ニップ入口よりも手前側の加熱ローラ508表面に向けて案内する。そして、厚紙の先端側を加熱ローラ508表面に突き当てて湾曲させながら、定着ニップに進入させる。このよう先端側を湾曲させることで、厚紙の先端側に対して定着ニップ内で付与する搬送力を、厚紙の後端側が挟み込まれている転写ニップまで伝え難くして、転写ニップ内での転写ブレの発生を抑えることができる。
図12は、特許文献1に記載の画像形成装置において、転写紙Pとしてハガキが用いられる場合における中継搬送ユニット500の状態を示す構成図である。ハガキの場合には、中継搬送ユニット500は、図示のように第1ユニットを図中左斜め下方に向ける姿勢にするように動かして、ハガキの後端を第1紙搬送ベルト501の表面に突き当てるようにする。このように、第1紙搬送ベルト501の表面にハガキの後端を突き当てることで、ハガキの搬送性を向上させることができる。
図13は、特許文献2に記載の画像形成装置における中継搬送ユニット500とその周囲とを示す拡大構成図である。中継搬送ユニット500は、特許文献1のものと同様に、中央を境にして折り曲げることが可能になっているが、ガイド板507は、特許文献1のものとは異なり、定着ニップの近傍に動かないように固定されている。
図14は、特許文献2に記載の画像形成装置において、転写紙として大きなサイズの厚紙が用いられる場合における中継搬送ユニット500の状態を示す構成図である。転写ニップと定着ニップとの間の距離よりも長い大きなサイズの厚紙が用いられる場合、中継搬送ユニット500は、図示のようにユニット中央を大きく窪ませる位置まで第1ユニットを動かして、2つの紙搬送ベルト上で厚紙の中央を大きく窪ませるようにする。このよう厚紙を窪ませることで、厚紙の先端側に対して定着ニップ内で付与する搬送力を、厚紙の後端側が挟み込まれている転写ニップまで伝え難くして、転写ニップ内での転写ブレの発生を抑えることができる。
図15は、特許文献2に記載の画像形成装置において、転写紙としてハガキが用いられる場合における中継搬送ユニット500の状態を示す構成図である。ハガキの場合には、中継搬送ユニット500は、特許文献1に記載のものと同様に、第1ユニットを図中左斜め下方に向ける姿勢にするように動かして、ハガキの後端を第1紙搬送ベルト501の表面に突き当てるようにする。このように、第1紙搬送ベルト501の表面にハガキの後端を突き当てることで、ハガキの搬送性を向上させることができる。
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の画像形成装置では、中継搬送ユニット500を中央で折り曲げ可能な構成しているため、部品点数が増えコストが上昇してしまう。
また、特許文献1に記載の画像形成装置では、大きなサイズの厚紙を用いる場合に、ミミズと呼ばれる画像ズレを引き起こすおそれがある。具体的には、図11に示したように、定着ニップ入口よりも手前側で厚紙を加熱ローラ508に接触させると、厚紙の表面上の未定着トナー像がその接触位置から定着ニップに至るまでの移動経路で加熱ローラ508表面に微妙に擦られることがある。すると、搬送方向における画像ズレが発生してしまうのである。
また、特許文献2に記載の画像形成装置では、ハガキを用いる場合にジャムを発生させるおそれがある。具体的には、先に示した図15において、紙搬送ベルト501からハガキに対して搬送力をできるだけ確実に付与するためには、図中左斜め下方に向かう紙搬送ベルト501の傾斜角度をできるだけ急にすることが望ましい。ところが、紙搬送ベルト501の傾斜角度を急にすると、ベルトから送り出されたハガキと、ガイド板507の案内面との角度も急にしてしまう。そして、ベルトから送り出したハガキの先端側をそのように急角度で湾曲することができずに、ハガキ後端とベルトとの間でスリップを発生させて、ジャムを引き起こしてしまうのである。
また、特許文献2に記載の画像形成装置では、厚みが大きくない普通紙や薄紙の先端部に、図7(b)に示したような小さなカールがあった場合、その先端部を裏向きに折り曲げてしまったり、先端部にシワを発生させたりするおそれがある。具体的には、図示のような小さなカールが発生している普通紙や薄紙を、図示のように定着ニップに対して緩やかな角度で進入させていくと、定着ニップ入口直前で先端部を裏返らせた状態で定着ニップに進入させて、折れ曲がりやシワを発生させ易くなる。これに対し、小さなカールが発生している普通紙や薄紙を、ある程度急な角度で定着ニップに進入させていくと、定着ニップ入口よりも手前側において、ニップから比較的離れたローラ表面箇所に紙先端を突き当てて引っ掛けることになる。このようにして前記ローラ表面箇所に引っ掛かった紙先端は、前記ローラ表面箇所がニップ入口に向けて移動するのに伴って、ニップ入口に向けて強制的に方向転換せしめられる。このように紙先端が強制的に方向転換せしめられた後は、小さなカールのある紙先端部がカールによってローラ表面に押さえ付けられながら定着ニップに進入していく。よって、小さなカールを発生させ易い普通紙や薄紙では、定着ニップ入口のガイド部材183をある程度急角度の姿勢で配設することが望ましい。ところが、特許文献2に記載の画像形成装置においては、図13〜図15に示したように、紙の厚さにかかわらず、ガイド部材507の角度を一定にしているので、その角度によっては、普通紙や薄紙の先端部を裏向きに折り曲げてしまったり、先端部にシワを発生させたりするおそれがある。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、その第1の目的とするところは、簡易な構成で、画像ズレやジャムの発生を抑えつつ、転写材の種類にかかわらず安定した搬送性を得ることができる画像形成装置を提供することである。
また、その第2の目的とするところは、上記第1の目的に加えて、転写材の先端部のカールに起因する折れ曲がりやシワの発生を抑えることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写ユニットと、転写材上のトナー像を定着せしめる定着ユニットと、該転写ユニットから該定着ユニットまで転写材を搬送する中継搬送ユニットと、該中継搬送ユニットによって搬送される転写材を該定着ユニットの定着ニップに案内する転写材案内面を具備する案内部材とを備える画像形成装置であって、上記中継搬送ユニットの転写材搬送面と、上記案内部材の転写材案内面とが転写材搬送方向にてなす角度を変更する角度変更手段を備え、該角度変更手段は、転写材として、肉厚材からなり、且つ上記中継搬送ユニットから上記転写材案内面に向けて送り出されて自らの先端を上記転写材案内面に当接させたときに、自らの後端を上記転写ユニットから抜け出させている長さのもの、が用いられる場合に、転写材として、非肉厚材からなるもの、が用いられる場合に比べ、上記角度を大きな角度に変更し、転写材として、搬送方向の長さが上記転写ユニットと定着ニップとの間の距離よりも長いものが用いられる場合には、転写材として、肉厚材からなり、且つ上記中継搬送ユニットから上記転写材案内面に向けて送り出されて自らの先端を上記転写材案内面に当接させたときに、自らの後端を上記転写ユニットから抜け出させている長さのもの、が用いられる場合に比べ、上記角度を小さな角度に変更するものであり、上記案内部材は、転写材搬送方向の定着ユニット側の端部、又は該端部の近傍を支点として揺動可能に構成され、且つ、上記角度変更手段は、該案内部材を揺動させるのに伴って上記角度を変更するものであり、上記中継搬送ユニットとして、駆動ローラと従動ローラとによって張架した複数の微細孔を有する無端状のベルト部材と、該ベルト部材のループ内側に、該微細孔を通じて転写材を該ベルト部材の表面に吸引する吸引手段とを有し、該ベルト部材で転写材を搬送するものを用いるとともに、駆動ローラ側を上記転写ユニット側に向ける一方で、従動ローラ側を上記定着ユニット側に向ける姿勢で、該中継搬送ユニットを配設したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は請求項1の画像形成装置において、上記中継搬送ユニットは、転写材搬送方向における転写ユニット側の端部、又は該端部の近傍を支点として揺動可能に構成され、且つ、上記角度変更手段は、上記中継搬送ユニットを揺動させるのに伴って上記角度を変更するものであることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、転写材搬送方向の転写ユニット側の端部、又は該端部の近傍を支点にして揺動可能に上記中継搬送ユニットを構成し、且つ、上記中継搬送ユニット及び案内部材を揺動させるのに伴って上記角度を変更するように、上記角度変更手段を構成したことを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項の画像形成装置において、上記案内部材の中継搬送ユニット側と、上記中継搬送ユニットの案内部材側とを重ねて配設し、両者のうちの一方に対して上記角度変更手段から付与した動きを重ね合わせ部で他方に伝えることで、一方の動きを他方に連動させるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項の画像形成装置であって、上記角度変更手段が、上記重ね合わせ部で偏心カムによって上記一方に対して動きを付与するものであることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1乃至5の何れかの画像形成装置であって、上記角度変更手段が、転写材情報取得手段によって取得された転写材サイズ及び転写材厚さの情報に基づいて上記角度を変更する処理を実施するものであることを特徴とするものである。
これらの発明においては、中継搬送ユニットから送り出した転写材を、ある程度の角度をもって案内部材の案内面に突き当てることで、転写材の先端側をある程度湾曲させた状態で定着ニップに進入させる。このように転写材の先端側を湾曲させてから転写ユニットに進入させると、中継搬送ユニットを必要に応じて中央で折り曲げるという複雑な構成を採用したり、転写材を定着ニップ入口よりも手前で加熱部材に接触させたりすることなく、転写材の先端側に対して定着ニップ内で付与する搬送力を、転写材の後端側が挟み込まれている転写ニップまで伝え難くして、転写ニップ内での転写ブレの発生を抑えることができる。
また、転写材として、肉厚材からなり、且つ比較的短いサイズのもの(先端を案内部材に当接させたときに後端を転写ユニットから抜け出させているほど短いもの)が用いられる場合には、肉厚材からなり、且つ比較的長いサイズのものが用いられる場合に比べて、中継搬送ユニットの転写材搬送面と、案内部材の転写材案内面とのなす角度を緩やかにすることで、前者の転写材の先端側の湾曲角度を小さくするか、あるいは殆ど無くす。これにより、前者の転写材にかかる搬送抵抗を低減することで、ジャムの発生を抑えることができる。
以上の結果、簡易な構成で、画像ズレやジャムの発生を抑えつつ、転写材の種類にかかわらず安定した搬送性を得ることができる。
本実施形態に係る複写機の構成を示す概略構成図。 同複写機のプリンタ部の内部構成を示す構成図。 同プリンタ部のY,C用のプロセスユニットの構成を示す構成図。 同プリンタ部の中継搬送ユニット及び定着入口ガイド板の構成を示す斜視図。 (a)はモードAが選択された場合の中継搬送ユニット及び定着入口ガイド板の構成を示す構成図、(b)はモードBが選択された場合の中継搬送ユニット及び定着入口ガイド板の構成を示す構成図。 (a)転写紙が橋渡し状態にある場合の中継搬送ユニットのベルト搬送面と転写紙との接触状態を説明する構成図、(b)は転写紙が良好な状態で搬送される場合の中継搬送ユニットのベルト搬送面と転写紙との接触状態を説明する構成図。 (a)は従来の中継搬送ユニットと定着入口ガイド板の構成を示す構成図。(b)は従来の中継搬送ユニットと定着入口ガイド板の構成を示し、カールが発生した転写紙を搬送する様子を説明する構成図。 実施形態に係る複写機の電気回路の一部を示すブロック図。 同複写機の制御部によって実施される制御フローを示すフローチャート。 特許文献1に記載の画像形成装置における中継搬送ユニットとその周囲とを示す拡大構成図。 同画像形成装置において、転写紙として大きなサイズの厚紙が用いられる場合における中継搬送ユニットの状態を示す構成図。 同画像形成装置において、転写紙としてハガキが用いられる場合における中継搬送ユニットの状態を示す構成図。 特許文献2に記載の画像形成装置における中継搬送ユニットとその周囲とを示す拡大構成図。 同画像形成装置において、転写紙として大きなサイズの厚紙が用いられる場合における中継搬送ユニットの状態を示す構成図。 同画像形成装置において、転写紙としてハガキが用いられる場合における中継搬送ユニットの状態を示す構成図。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、電子写真方式の複写機の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る複写機の構成を示す概略構成図である。この複写機は、転写材たる転写紙Pに画像を形成するプリンタ部1、このプリンタ部1に対して転写紙Pを供給する給紙装置200、原稿画像を読み取るスキャナ300、このスキャナ300に原稿を自動給紙する原稿自動搬送装置(以下、ADFという)400等を備えている。
スキャナ300では、原稿照明用光源やミラーなどを搭載した第1走行体303と、複数の反射ミラーを搭載した第2走行体304とが往復移動するのに伴って、コンタクトガラス301上に載置された図示しない原稿の読取り走査が行われる。第2走行体304から送り出される走査光は、結像レンズ305によってその後方に設置されている読取センサ306の結像面に集光せしめられた後、読取センサ306によって画像信号として読込まれる。
プリンタ部1の筺体の側面には、筺体内に給紙する転写紙Pを手差しで載置する手差しトレイ2や、筐体内から排出された画像形成済みの転写紙Pをスタックする排紙トレイ3が設けられている。
図2は、プリンタ部の内部構成を示す構成図である。プリンタ部1の筐体内には、無端状の中間転写ベルト51を複数の張架ローラによって張架している転写ユニット50が配設されている。中間転写ベルト51は、図示しない駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ52、2次転写バックアップローラ53、従動ローラ54、4つの1次転写ローラ55Y,C,M,Kによって張架されながら、駆動ローラ52の回転によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。なお、1次転写ローラの符号の末端に付しているY,C,M,Kという添字は、イエロー,シアン,マゼンタ,黒用の部材であることを示している。以下、符号の末端に付しているY,C,M,Kという添字は、同様である。
中間転写ベルト51は、駆動ローラ52、2次転写バックアップローラ53、従動ローラ54に対する掛け回し箇所でそれぞれ大きく湾曲していることで、底辺を鉛直方向上側に向ける逆三角形状の姿勢で張架されている。この逆三角形状の底辺にあたるベルト上部張架面は水平方向に延在しており、かかるベルト上部張架面の上方には、4つのプロセスユニット10Y,C,M,Kが上部張架面の延在方向に沿って水平方向に並ぶように配設されている。
先に示した図1において、4つのプロセスユニット10Y,C,M,Kの上方には、光書込ユニット68が配設されている。光書込ユニット68は、スキャナ300によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、図示しないレーザー制御部によって4つの半導体レーザー(図示せず)を駆動して4つの書込光Lを出射する。そして、プロセスユニット10Y,C,M,Kの潜像担持体たるドラム状の感光体11Y,C,M,Kをそれぞれ書込光Lによって暗中にて走査して、感光体11Y,C,M,Kの表面にY,C,M,K用の静電潜像を書き込む。
本実施形態では、光書込ユニット68として、半導体レーザーから出射したレーザー光を図示しないポリゴンミラーによって偏向せしめながら、図示しない反射ミラーで反射させたり光学レンズに通したりすることで光走査を行うものを用いている。かかる構成のものに代えて、LEDアレイによって光走査を行うものを用いてもよい。
図3は、Y,C用のプロセスユニットの構成を示す構成図である。Y用のプロセスユニット10Yは、ドラム状の感光体11Yの周囲に、帯電部材12Y、除電装置13Y、ドラムクリーニング装置14Y、現像手段たる現像装置20Y、電位センサ49Y等を有している。そして、これらを共通の保持体たるケーシングで保持しながらプリンタ部に対して1つのユニットとして一体的に着脱されるようになっている。
帯電部材12Yは、感光体11Yに当接しながら、図示しない軸受けによって回転自在に支持されるローラ状の部材である。図示しないバイアス供給手段によって帯電バイアスが印加されながら感光体11Yに対して接触回転することで、感光体11Yの表面を例えばYトナーの帯電極性と同極性に一様帯電せしめる。かかる構成の帯電部材12Yに代えて、感光体11Yに対して非接触で一様帯電処理を施すスコロトロンチャージャなどを採用することもできる。
図示しない磁性キャリアと非磁性のYトナーとを含有するY現像剤をケーシング21Yに内包している現像装置20Yは、現像剤搬送装置22Yと現像部23Yとを有している。現像部23Yでは、図示しない駆動手段によって回転駆動されることで表面を無端移動させる現像剤担持体としての現像スリーブ24Yがその周面の一部をケーシング21Yに設けられた開口から外部に露出させている。これにより、感光体11Yと現像スリーブ24Yとが所定の間隙を介して対向する現像領域が形成されている。
非磁性の中空パイプ状の部材からなる現像スリーブ24Yの内部には、周方向に並ぶ複数の磁極を具備する図示しないマグネットローラが現像スリーブ24Yに連れ回らないように固定されている。現像スリーブ24Yは、後述する現像剤搬送装置22Y内のY現像剤をこのマグネットローラの発する磁力によって表面に吸着させながら回転駆動することで、Y現像剤を現像剤搬送装置22Y内から汲み上げる。そして、現像スリーブ24Yの回転に伴って上記現像領域に向けて搬送されるY現像剤は、現像スリーブ24Yの表面に対して所定の間隙を介して先端を対向させているドクタブレード25Yと、スリーブ表面との間に形成されているドクタギャップに進入する。この際、スリーブ上における層厚がドクタギャップとほぼ同じ厚みに規制される。そして、現像スリーブ24Yの回転に伴って感光体11Yと対向する現像領域の付近まで搬送されると、上記マグネットローラの図示しない現像磁極の磁力を受けてスリーブ上で穂立ちして磁気ブラシとなる。
現像スリーブ24Yには、図示しないバイアス供給手段によって例えばトナーの帯電極性と同極性の現像バイアスが印加されている。これにより、現像領域では、現像スリーブ24Y表面と感光体11Yの非画像部(一様帯電部位=地肌部)との間に、Yトナーを非画像部側からスリーブ側に静電移動させる非現像ポテンシャルが作用する。また、現像スリーブ24Y表面と感光体11Y上の静電潜像との間に、Yトナーをスリーブ側から静電潜像に向けて静電移動させる現像ポテンシャルが作用する。この現像ポテンシャルの作用によってY現像剤中のYトナーが静電潜像に転移することで、感光体11Y上の静電潜像がYトナー像に現像される。
現像スリーブ24Yの回転に伴って上記現像領域を通過したY現像剤は、図示しないマグネットローラに具備される反発磁極間によって形成される反発磁界の影響を受けて、現像スリーブ24Y上から離脱して現像剤搬送装置22Y内に戻る。
現像剤搬送装置22Yは、2本の第1スクリュウ部材26Y、第2スクリュウ部材32Y、両スクリュウ部材間に介在する仕切壁、透磁率センサからなるトナー濃度検知センサ45Yなどを有している。仕切壁は、第1スクリュウ部材26Yが収容される現像剤搬送部たる第1搬送室と、第2スクリュウ部材32Yが収容される現像剤搬送部たる第2搬送室とを仕切っているが、両スクリュウ部材の軸線方向における両端部に対向する領域では、それぞれ図示しない開口を通じて両搬送室を連通させている。撹拌搬送部材としての第1スクリュウ部材26Y、第2スクリュウ部材32Yは、それぞれ図示しない軸受けによって両端部が回転自在に支持される棒状の回転軸部材と、これの周面に螺旋状に突設せしめられた螺旋羽根とを有している。そして、図示しない駆動手段によって回転駆動せしめられるのに伴って、Y現像剤を螺旋羽根によって回転軸線方向に搬送する。
第1スクリュウ部材26Yが収容されている第1搬送室内では、第1スクリュウ部材26Yの回転駆動に伴って、Y現像剤が図紙面に直交する方向の手前側から奥側に向けて搬送される。そして、ケーシング21Yの奥側の端部付近まで搬送されると、仕切壁に設けられた図示しない開口を経由して第2搬送室内に進入する。第2スクリュウ部材32Yが収容されている第2搬送室の上方には、上述した現像部23Yが形成されており、第2搬送室と現像部23Yとは互いの対向部の全領域において連通している。これにより、第2スクリュウ部材32Yと、これの斜め上方に配設された現像スリーブ24Yとが、互いに平行な関係を維持しながら対向している。第2搬送室内では、第2スクリュウ部材32Yの回転駆動に伴って、Y現像剤が図紙面に直交する方向の奥側から手前側に向けて搬送される。この搬送の過程において、第2スクリュウ部材32Yの回転方向周囲のY現像剤が現像スリーブ24Yに適宜汲み上げられたり、現像スリーブ24Yから現像後のY現像剤が適宜回収されたりする。そして、第2搬送室の図中手前側の端部付近まで搬送されたY現像剤は、仕切壁に設けられた図示しない開口を通って、第1搬送室内に戻る。
第1搬送室の下壁には、透磁率センサからなるトナー濃度検知手段としてのトナー濃度検知センサ45Yが固定されており、第1スクリュウ部材26Yによって搬送されているY現像剤のトナー濃度を下方から検知して検知結果に応じた電圧を出力する。図示しない制御部は、トナー濃度検知センサ45Yからの出力電圧値に基づいて、必要に応じて図示しないYトナー補給装置を駆動することで、適量のYトナーを第1搬送室内に補給する。これにより、現像に伴ってトナー濃度を低下させたY現像剤のトナー濃度が回復する。
感光体11Y上に形成されたYトナー像は、後述するY用の1次転写ニップで中間転写ベルト51上に1次転写される。この1次転写工程を経由した後の感光体11Y表面には、中間転写ベルト51上に1次転写されなかった転写残トナーが付着している。
ドラムクリーニング装置14Yは、例えばポリウレタンゴム等からなるクリーニングブレード15Yを片持ち支持しており、その自由端側を感光体11Y表面に当接させている。また、図示しない駆動手段によって回転駆動される回転軸部材と、これの周面に立設せしめられた無数の導電性起毛とを具備するブラシローラ16Yのブラシ先端側を感光体11Yに接触させている。そして、上述の転写残トナーをこのクリーニングブレード15Yやブラシローラ16Yによって感光体11Y表面から掻き取る。ブラシローラ16Yには、これに当接する金属製の電界ローラ17Yを介してクリーニングバイアスが印加されており、電界ローラ17Yにはスクレーパ18Yの先端が押し当てられている。クリーニングブレード15Yやブラシローラ16Yによって感光体11Yから掻き取られた転写残トナーは、ブラシローラ16Yと電界ローラ17Yとを経た後、スクレーパ18Yによって電界ローラ17Yから掻き取られて、回収スクリュウ19Y上に落下する。そして、回収スクリュウ19Yの回転駆動に伴って、ケーシング外に排出された後、図示しないトナーリサイクル搬送手段を介して現像剤搬送装置22Y内に戻される。
ドラムクリーニング装置14Yによって転写残トナーがクリーニングされた感光体11Y表面は、除電ランプ等からなる除電装置13Yによって除電された後、帯電部材14Yによって再び一様帯電せしめられる。
Y用のプロセスユニット10Yについて詳述したが、他色のプロセスユニット(10C,M,K)は、使用するトナーの色が異なる点の他は、Y用のものと同様の構成になっている。
先に示した図2において、プロセスユニット10Y,C,M,Kの感光体11Y,C,M,Kは、時計回り方向に無端移動せしめられる中間転写ベルト51の上部張架面に当接しながら回転してY,C,M,K用の1次転写ニップを形成している。これらY,C,M,K用の1次転写ニップの裏側では、上述した1次転写ローラ55Y,C,M,Kが中間転写ベルト51の裏面に当接している。そして、これら1次転写ローラ55Y,C,M,Kには、それぞれ図示しないバイアス供給手段によってトナーの帯電極性とは逆極性の1次転写バイアスが印加されている。この1次転写バイアスにより、Y,C,M,K用の1次転写ニップには、トナーを感光体側からベルト側に静電移動させる1次転写電界が形成される。感光体11Y,C,M,K上に形成されたY,C,M,Kトナー像は、感光体11Y,C,M,Kの回転に伴ってY,C,M,K用の1次転写ニップに進入すると、この1次転写電界やニップ圧の作用によって中間転写ベルト51上に順次重ね合わせて1次転写される。これにより、中間転写ベルト51のおもて面(ループ外周面)には、4色重ね合わせトナー像(以下、4色トナー像という)が形成される。なお、1次転写ローラ55Y,C,M,Kに代えて、1次転写バイアスが印加される導電性ブラシや、非接触方式のコロナチャージャなどを採用してもよい。
K用のプロセスユニット10Kの図中右側方には、光学センサユニット69が中間転写ベルト51のおもて面に対して所定の間隙を介して対向するように配設されている。この光学センサユニット69は、中間転写ベルト51のベルト幅方向の一端部において、ベルト周方向に所定のピッチで付された図示しないマークを検知する。個々のマークの検知時間間隔に基づいて、中間転写ベルト51の移動速度を測定することができる。
中間転写ベルト51の下方には当接部材としての2次転写ローラ56が配設されており、これは図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回転駆動せしめられながら、中間転写ベルト51のおもて面に当接して2次転写ニップを形成している。そして、この2次転写ニップの裏側では、2次転写バックアップローラ53が中間転写ベルト51を掛け回している。2次転写バックアップローラ53には、図示しない2次転写電源により、トナーの帯電極性と同極性の2次転写バイアスが印加される。これに対し、ベルトのおもて面に当接して2次転写ニップを形成している当接部材たる2次転写ローラ56は接地されている。これにより、2次転写バックアップローラ53と2次転写ローラ56との間に2次転写電界が形成されている。中間転写ベルト51のおもて面に形成された4色トナー像は、中間転写ベルト51の無端移動に伴って2次転写ニップに進入する。
先に示した図1において、給紙装置200は、転写紙Pを収納する給紙カセット201、これらの給紙カセット201に収納された転写紙Pをカセット外に送り出す給紙ローラ202、送り出された転写紙Pを一枚ずつ分離する分離ローラ対203、分離後の転写紙Pを送り出し路204に沿って搬送する搬送ローラ対205などがそれぞれ複数配設されている。給紙装置200は、図示のようにプリンタ部1の直下に配設されている。そして、給紙装置200の送り出し路204は、プリンタ部1の給紙路70に連結している。これにより、給紙装置200の給紙カセット201から送り出された転写紙Pは、送り出し路204を経由してプリンタ部1の給紙路70内に送られる。
プリンタ部1の給紙路70の末端付近には、レジストローラ対71が配設されており、ローラ間に挟み込んだ転写紙Pを中間転写ベルト51上の4色トナー像に同期させ得るタイミングで2次転写ニップに送り込む。そして、2次転写ニップ内では、中間転写ベルト51上の4色トナー像が2次転写電界やニップ圧の影響によって転写紙Pに一括2次転写され、転写紙Pの白色と相まってフルカラー画像となる。このようにしてフルカラー画像が形成された転写紙Pは、2次転写ニップから排出されると中間転写ベルト51から離間する。
2次転写ニップから排出された転写紙Pは、2次転写出口ガイド板57に沿って、後述する中継搬送ユニット75へ搬送される。中継搬送ユニット75において、転写紙Pは案内部材である定着入口ガイド板83に沿って定着ユニット80の定着ニップに向けて搬送される。定着ニップは、図示しないハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ81と、これに向けて押圧される加圧ローラ82とによる形成される。定着ニップ内に挟み込まれた転写紙Pは、加圧されつつ加熱されることでフルカラー画像が表面に定着させしめられながら、定着ユニット80外に向けて送られる。
次に、上記中継搬送ユニット75及び上記定着入口ガイド板83について詳細に説明する。図4は、中継搬送ユニット及び定着入口ガイド板の構成を示す斜視図である。図4に示すように、中継搬送ユニット75は、駆動ローラ77と、従動ローラ79(図5中図示)と、両ローラに張架されながら図中反時計回り方向に無端移動する搬送ベルト76と、搬送ベルト76を内側からガイドするベルトガイド部材92とから構成される。搬送ベルト76の上部張架面がベルト搬送面となる。また、駆動ローラ77と従動ローラ79との間には、用紙吸着ファン78が設けられている。搬送ベルト76には、複数の穴76aがあいており、用紙吸着ファン78の気流により搬送ベルト76に転写紙Pを引きつけ、確実に転写紙Pを搬送できるようになっている。中継搬送ユニット75の定着ニップ側(図中左方)には、所定の角度をもって転写紙Pを定着ニップへ案内する案内部材たる定着入口ガイド板83が配設されている。定着入口ガイド83は、搬送面となるガイド面83aとL字状に形成される当接面83bとが一体に構成される。この定着入口ガイド板83の当接面83bの上面には、ベルトガイド部材92の搬送ベルト76から露出する一端に設けられた支持部91が当接し、当接面83bの下面には、図示しないモータにより回転駆動される偏心カム74が当接している。
上記構成の中継搬送ユニット75及び定着入口ガイド板83においては、偏芯カム74が図中矢印方向に回転することにより、中継搬送ユニット75による転写材搬送面と、定着入口ガイド板83の転写紙案内面であるガイド面83aとがなす角度θを変更できる構成となっている。なお、実施形態において、中継搬送ユニット75の転写材搬送面は、搬送ベルト76のベルト面全域のうち、定着入口ガイド板83に向けて転写紙Pを送り出している面領域であり、転写紙Pはこの面領域の延在方向に沿って送り出される。より詳しくは、図示のように、従動ローラ79に対する巻き付き位置に進入する直前のベルト面領域である。
中継搬送ユニット75は、駆動ローラ77の搬送駆動軸77aが転写ユニット50側に固定されて取り付けられており、不図示の本体駆動系から搬送駆動ギヤ93を介して駆動するように構成されている。そして、中継搬送ユニット75は、搬送駆動軸77aを支点に揺動可能に構成され、ベルトガイド部材92の支持部91が定着入口ガイド板83の当接面83bに当接する位置に応じて、転写材搬送面の角度が変化する。一方、定着入口ガイド板83は、定着ニップ近傍に設けられた支軸たるピン94を支点に揺動可能に構成され、偏心カム74の回転位置に応じて、ガイド面83aの角度が変化する。偏心カム74が回転すると、偏心カム74のカム面と定着入口ガイド板83との突き当たり位置が変化する。そして、この変化に伴い、中継搬送ユニット75の回転角度と定着入口ガイド板83の回転角度とを互いに連動して変化させることで、中継搬送ユニット75の転写材搬送面と、定着入口ガイド板83のガイド面83aとのなす角度θを制御することができる。
具体的に、上記中継搬送ユニット75の転写材搬送面と、定着入口ガイド板83のガイド面83aとのなす角度θは、次のように決定される。
図5は、中継搬送ユニット及び定着入口ガイド板83の構成を示す構成図であり、(a)はモードAが選択された場合、(b)はモードBが選択された場合である。転写紙Pとして、搬送方向長さが転写ニップと定着ニップとの距離より大きい大サイズのものが用いられる場合や、搬送方向長さが同距離よりも小さくても、厚みが厚紙よりも小さいという条件を満たす小サイズの非肉厚材、が用いられる場合には、モードAが選択される。なお、非肉厚材とは、普通紙と同等以下の厚みの転写材のことを意味しており、具体的には、斤量250g・m未満の用紙が非肉厚材に該当する。一方、肉厚材とは、普通紙よりも大きな厚みの転写材のことを意味しており、具体的には、斤量250g・m以上の厚紙が肉厚材に該当する。
実施形態に係る複写機では、偏心カム74、これに回転駆動力を伝達する図示しない駆動伝達系、偏心カム74の駆動源となる図示しないカムモータ、搬送駆動軸77aを支点にして中継搬送ユニット75を揺動可能に支持する機構、後述する制御部460、後述する用紙情報取得手段などが、上記角度θを変更する角度変更手段を構成している。図8に示すように、カムモータ450の駆動は、CPU(Central Processing Unit)460a、RAM(Random Access Memory)460b、ROM(Read Onry Memory)460cなどからなる制御手段としての制御部460によって制御される。この制御部460には、プリントに使用される転写紙Pの厚みやサイズの情報である用紙情報を取得する用紙情報取得手段470も接続されている。用紙情報取得手段470としては、図示しないタッチパネルあるいはテンキーなどからなる操作部に対して、ユーザーによって入力された用紙情報を取得するものを例示することができる。また、パーソナルコンピュータ等から送られてくる用紙情報を取得するものでもよい。また、転写紙の厚みを検知する厚み検知手段や、転写紙のサイズを検知するサイズ検知手段を、厚み情報取得手段として設けてもよい。厚み検知手段としては、転写紙Pの透過率を透過型フォトセンサによって検知した結果に基づいて厚みを検知するものや、搬送ローラ対に転写紙を挟み込んだときのローラの移動量を検知した結果に基づいて厚みを検知するものなどを例示することができる。また、サイズ検知手段としては、転写紙を収容する給紙カセットの転写紙押さえ板の位置に基づいて転写紙のサイズを検知するものや、転写紙搬送路内で転写紙を検知するフォトセンサによって搬送中の転写紙を検知している時間に基づいてサイズを検知するものなどを例示することができる。本複写機では、制御部が、厚み情報取得手段によって取得した用紙情報に基づいて、転写紙Pのサイズや厚みを判断している。
カムモータ450としては、ステッピングモータからなるものが用いられており、制御部460は、カムモータ450に対して所定数の駆動パルスを出力することで、偏心カム74を図5(a)に示す回転位置で停止させたり、図5(b)に示す回転位置で停止させたりする。制御部460は、モードAを選択すると、図5(a)に示すように、中継搬送ユニット75による紙送り方向に延在する仮想線と、定着入口ガイド板83のガイド面83aとがなす角度θを、角度θ1とする位置まで、カムモータを駆動する。これにより、中継搬送ユニット75の転写材搬送面を、転写ニップと定着ニップとを一直線状に結んだ線よりも下側に設けて、図中斜線で示す逃げ量(バッファ)を大きくとる。つまり、予め定められた角度値である角度θ1(図5(a))と、予め定められた角度値である角度θ2(図5(b))とのうち、モードAでは、角度θを最も緩やかに角度値である角度θ2とは異なる角度値として、角度θ1を選択する。これにより、転写ニップから出た転写紙Pが定着ニップに直線的に入らないようにすることにより、転写紙Pが定着ニップに突入した際の転写ニップでの振動を防止することができる。
また、図5(a)と、モードBの状態を示す図5(b)との比較からわかるように、モードAでは、定着入口ガイド板83のガイド面83aの角度が、モードBの場合よりも急になる。普通紙や薄紙が用いられる場合に、このようにガイド面83aの角度を急にすることにより、普通紙や薄紙の先端部の小さなカールに起因する折れ曲がりやシワの発生を抑えることができる。
一方、転写紙Pとして、肉厚材からなり(斤量250g・m以上)、且つ中継搬送ユニット75からガイド面83aに向けて送り出されて自らの先端をガイド面83aに当接させたときに、自らの後端を転写ニップから抜け出させている長さのもの、(例えばハガキ)、が用いられる場合には、モードBが選択される。制御部460は、モードBを選択すると、図5(b)に示すように、偏心カム74をモードAの状態から半回転させ、中継搬送ユニット75及び定着入口ガイド板83を点線で示すモードAの位置から、実線で示す位置まで図中矢印方向に回転移動させる。その結果、中継搬送ユニット75の転写材搬送面と定着入口ガイド板83のガイド面83aとがなす角度θがより大きくなって、角度θ2となる。つまり、モードBでは、予め定められた角度値である角度θ1と角度θ2とのうち、角度θを最も急にする角度値である角度θ1とは異なる角度値として、角度θ2を選択する。これにより、転写紙Pと中継搬送ユニット75のベルト搬送面とが接触しやすくなり、且つ転写紙Pが定着入口ガイド板83に進入しやすくなり、搬送性が安定する。
図9は、制御部460によって実施される制御フローを示すフローチャートである。プリントジョブが開始されて、転写紙Pが給紙カセット201から送り出されると(ステップ1でY:以下、ステップをSと記す)、制御部460は、その転写紙Pについて、用紙情報取得手段470によって取得された用紙情報について、モードAの条件に対応するものであるか否かを判断する(S2)。モードAに対応する用紙情報とは、搬送方向長さが転写ニップと定着ニップとの距離より大きい大サイズの転写材であることを示す用紙情報や、搬送方向長さが同距離よりも小さく、且つ厚みが厚紙よりも小さいという条件を満たす転写材であることを示す用紙情報である。用紙情報取得手段470によって取得された用紙情報がモードAに対応するものである場合(S2でY)、制御部460は、現状の偏心カム74の回転停止位置について、モードAに対応する図5(a)に示した位置であるか否かを判断する(S3)、そして、そうである場合には(S3でY)、カムモータ450を駆動することなく、偏心カム74をそのままの状態で停止させておく。これに対し、モードAに対応する図5(a)に示した位置でない場合には(S3でN)、カムモータ450を駆動して偏心カム74を約半回転させる(S4)。これにより、それまで角度を角度θ1から角度θ2に変更する。
また、用紙情報取得手段470によって取得された用紙情報がモードAに対応するものでない場合(S2でN)、制御部460は、現状の偏心カム74の回転停止位置について、モードBに対応する図5(b)に示した位置であるか否かを判断する(S5)、そして、そうである場合には(S5でY)、カムモータ450を駆動することなく、偏心カム74をそのままの状態で停止させておく。これに対し、モードBに対応する図5(b)に示した位置でない場合には(S5でN)、カムモータ450を駆動して偏心カム74を約半回転させる(S4)。これにより、それまで角度を角度θ2から角度θ1に変更する。
図6は、中継搬送ユニットのベルト搬送面と転写紙との接触状態を説明する構成図である。図6(a)に示すように、転写紙Pとして、搬送方向長さが転写ニップと定着ニップとの距離よりも短い(先端をガイド面83aに当接させたときに後端を転写ニップから抜け出させている)小サイズのものをモードAで通紙する場合には、中継搬送ユニット75のみの搬送力で運ばなければならない。中継搬送ユニット75に進入される転写紙Pは未定着画像であるため、ニップを作ってグリップさせての搬送が出来ず搬送性が不安定である。特に転写紙Pとして超厚紙が用いられる場合には、コシが強く撓むことができないため、転写紙Pが転写出口ガイド板57と定着入口ガイド板83間で橋渡しになり、中継搬送ユニット75のベルト搬送面に接触しない場合が発生しジャムとなったり、定着入口ガイド板83を上っていくだけの搬送力が得られなかったりしてジャムが発生してしまう。そこで、図6(b)に示すように、肉厚材からなり(斤量250g・m以上)、且つ中継搬送ユニット75からガイド面83aに向けて送り出されて自らの先端をガイド面83aに当接させたときに、自らの後端を転写ニップから抜け出させている長さの転写紙Pである小サイズの肉厚材を通紙する場合は、モードBを選択して、中継搬送ユニット75及び定着入口ガイド板83を点線で示すモードAの位置から実線で示す位置に移動させる。その結果、転写紙Pと中継搬送ユニット75の転写材搬送面とが接触しやすくなり、且つ転写紙Pが定着入口ガイド板83に進入しやすくなり、搬送性が安定する。
より詳しく説明すると、図6(b)に示すように、中継搬送ユニット75の端部から紙送り出し方向に延びる仮想線と、ガイド面83aとのなす角度が、図6(a)に示した状態よりも緩やかになると、ガイド面83aとの突き当たり位置における転写紙先端側の湾曲量が小さくなる。すると、ガイド面83aから転写紙に付与される搬送方向とは逆方向の抗力がより小さくなることから、その抗力を、搬送ベルト76と転写紙Pとの付着力未満に留めて、搬送ベルト76のみでも転写紙Pを良好に搬送することが可能になる。これにより、搬送性を安定化させることができるのである。
先に示した図5において、定着入口ガイド板83は、紙搬送方向の定着ユニット80側の端部が図示しない支持手段によって回動可能に支持されている。このため、定着入口ガイド板83は、定着ユニット80側の端部を支点にして揺動可能になっている。一方、中継搬送ユニット77は、紙搬送方向の転写ユニット50側の端部近傍に設けられた搬送駆動軸77aを支点にして揺動可能に構成されている。そして、本複写機においては、図示のように、定着入口ガイド83における揺動支点とは反対側の端部と、中継搬送ユニット75における揺動支点とは反対側の端部とを互いに重ね合わせる位置に、定着入口ガイド83及び中継搬送ユニット75を配設している。図示の例では、定着入口ガイド83における揺動支点とは反対側の端部と、互いに重なっている2つの端部のうち、定着入口ガイド83における揺動支点とは反対側の端部を、中継搬送ユニット75における揺動支点とは反対側の端部よりも下側に位置させている。この逆に、前者の端部を後者の端部の上側に位置させてもよい。
偏心カム74は、そのカム面を、定着入口ガイド83における揺動支点とは反対側の端部に突き当てている。偏心カム74が回転することで、前記端部に対して偏心カム74のカム面を突き当てられている定着入口ガイド83が、定着ユニット80側の端部を支点にして揺動する。偏心カム74から、それに突き当てられている、定着入口ガイド83における揺動支点とは反対側の端部に付与された動きは、同端部を介して、中継搬送ユニット75に伝わる。これにより、偏心カム74の回転に伴う定着入口ガイド83の動きを、中継搬送ユニット75にリンクさせるようになっている。かかる構成では、偏心カム74等からなる角度変更手段により、上記角度θを変更するとともに、定着入口ガイド83のガイド面83aの傾斜角度を変更することができる。
定着入口ガイド83における揺動支点とは反対側の端部が、偏心カム74の回転によって下方から上方に動かされると、それに連動して、中継搬送ユニット75における揺動支点とは反対側の端部も下方から上方に動かされる。一方、定着入口ガイド83における揺動支点とは反対側の端部が、偏心カム74の回転によって上方から下方に動かされると、それに連動して、中継搬送ユニット75における揺動支点とは反対側の端部も上方から下方に動かされる。このようにして定着入口ガイド83と中継搬送ユニット75とを連動させると、図6(a)に示したモードAでは、図6(b)に示したモードBに比べて、ガイド面83aの傾斜角度を緩やかにする。このような傾斜角度の変化が、上記角度θを緩やかにすることを助長している。よって、定着入口ガイド83を不動に固定した場合に比べて、より少ない偏心カム74の動きで、角度θをより大きく変化させることを可能にして、省スペース化を図ることができる。
定着入口ガイド83については、定着ユニット80側の端部を支点にして揺動させるようにしているので、その揺動位置にかかわらず、定着入口ガイド83による案内方向を一定にすることができる。これにより、定着入口ガイド83の揺動位置にかかわらず、転写紙Pを定着入口ガイド83によって定着ニップ入口に案内することができる。よって、引用文献1に記載の画像形成装置とは異なり、定着ニップ入口よりも手前側の加熱ローラ表面に向けて転写紙を案内してしまうことによる画像ズレの発生を解消することができる。
以上、本実施形態に係る複写機においては、転写紙Pとして、搬送方向の長さが転写ユニットである転写ニップ出口と定着ニップ入口との間の距離よりも長いものが用いられる場合には、2以上の角度設定値のうち、角度θを最も緩やかにする角度設定値とは異なる角度設定値である角度θ1にする制御を実施するように、角度変更手段たる制御部を構成している。かかる構成では、上述したように、転写ニップから出た転写紙Pが定着ニップに直線的に入らないようにすることにより、転写紙Pが定着ニップに突入した際の転写ニップでの振動を防止することができる。
また、実施形態に係る複写機においては、紙搬送方向の定着ユニット側の端部を支点として揺動可能に定着入口ガイド板83を構成し、且つ、その定着入口ガイド板83を揺動させるのに伴って上記角度θを変更するように、偏心カム74等からなる角度変更手段を構成している。かかる構成では、上記角度θを変更する際に、同時に、定着入口ガイド板83のガイド面83aの傾斜角度を変更することができる。
また、実施形態に係る複写機においては、転写紙Pとして、厚みが肉厚材よりも小さいという条件を満たす非肉厚材が用いられる場合には、小サイズの肉厚材が用いられる場合に比べて、定着入口ガイド板83のガイド面83aの角度を急にする位置まで定着入口ガイド83を動かす制御を実施するように、制御手段たる制御部を構成している。かかる構成では、上述したように、転写紙Pのカールに起因する紙先端部の折れ曲がりやシワの発生を抑えることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、紙搬送方向における転写ユニット側の端部の近傍を支点として揺動可能に中継搬送ユニット75を構成し、且つ、中継搬送ユニット75を揺動させることで上記角度θを変更するように、偏心カム74等からなる角度変更手段を構成している。かかる構成では、上記角度θを変更する際に、同時に、中継搬送ユニット75からの紙送り方向の角度を変更することができる。
また、実施形態に係る複写機においては、紙搬送方向の定着ユニット側の端部を支点にして揺動可能に定着入口ガイド板83を構成するとともに、紙搬送方向の転写ユニット側の端部の近傍を支点にして揺動可能に中継搬送ユニット75を構成し、且つ、中継搬送ユニット75及び案内部材の揺動に伴って上記角度を変更するように、偏心カム74等からなる角度変更手段を構成している。かかる構成では、上記角度θを変更する際に、同時に、定着入口ガイド板83のガイド面83aの傾斜角度を変更するとともに、中継搬送ユニット75からの紙送り方向の角度を変更することができる。
また、実施形態に係る複写機においては、定着入口ガイド板83の中継搬送ユニット側と、中継搬送ユニット75のガイド板側とを重ねて配設し、両者のうち、前者に対して偏心カム74から付与した動きを重ね合わせ部で後者に伝えることで、前者の動きを後者にリンクさせるようにしている。かかる構成では、可動部材である1つの偏心カム74の動きにより、定着入口ガイド板83と中継搬送ユニット75との両方を揺動させることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、角度変更手段が、前記重ね合わせ部で偏心カム74によって定着入口ガイド83に対して動きを付与するものとして構成されている。かかる構成では、1つの偏心カム74の動きにより、定着入口ガイド板83と中継搬送ユニット75との両方を揺動させることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、中継搬送ユニット75として、駆動ローラ77と従動ローラ79とによって張架した無端状のベルト部材たる搬送ベルト76で転写紙Pを搬送するものを用いるとともに、駆動ローラ側を転写ユニット側に向ける一方で、従動ローラ側を定着ユニット側に向ける姿勢で、中継搬送ユニット75を配設している。かかる構成では、駆動ローラ77を、定着ユニットから加熱され難い転写ユニット側に配設したことで、加熱による駆動ローラ77の径変化を起こり難くする。これにより、駆動ローラ77の径変化に起因するベルト速度変動の発生を抑えることができる。
また、実施形態に係る複写機においては、ベルト部材たる搬送ベルト76として、複数の微細孔を有するものを用いるとともに、搬送ベルト76のループ内側に、搬送ベルト76の微細孔を通して転写紙Pをベルト表面に向けて吸引する吸引手段たる用紙吸着ファン78を設けている。かかる構成では、吸引によって転写紙Pをベルト表面に吸着させることで、ベルトによる紙搬送性を向上させることができる。
50:転写ユニット
51:中間転写ベルト
53:2次転写バックアップローラ
56:2次転写ローラ
57:転写出口ガイド板
74:偏心カム
75:中継搬送ユニット
76:搬送ベルト
77:駆動ローラ
78:用紙吸着ファン
79:従動ローラ
80:定着ユニット
81:加熱ローラ
82:加圧ローラ
83:定着入口ガイド板
91:支持部
92:ベルトガイド部材
特開2001−240268号公報 特開2002−2997号公報

Claims (6)

  1. 像担持体上のトナー像を転写材に転写する転写ユニットと、転写材上のトナー像を定着せしめる定着ユニットと、該転写ユニットから該定着ユニットまで転写材を搬送する中継搬送ユニットと、該中継搬送ユニットによって搬送される転写材を該定着ユニットの定着ニップに案内する転写材案内面を具備する案内部材とを備える画像形成装置であって、
    上記中継搬送ユニットの転写材搬送面と、上記案内部材の転写材案内面とが転写材搬送方向にてなす角度を変更する角度変更手段を備え、
    該角度変更手段は、転写材として、肉厚材からなり、且つ上記中継搬送ユニットから上記転写材案内面に向けて送り出されて自らの先端を上記転写材案内面に当接させたときに、自らの後端を上記転写ユニットから抜け出させている長さのもの、が用いられる場合に、転写材として、非肉厚材からなるもの、が用いられる場合に比べ、上記角度を大きな角度に変更し、転写材として、搬送方向の長さが上記転写ユニットと定着ニップとの間の距離よりも長いものが用いられる場合には、転写材として、肉厚材からなり、且つ上記中継搬送ユニットから上記転写材案内面に向けて送り出されて自らの先端を上記転写材案内面に当接させたときに、自らの後端を上記転写ユニットから抜け出させている長さのもの、が用いられる場合に比べ、上記角度を小さな角度に変更するものであり、
    上記案内部材は、転写材搬送方向の定着ユニット側の端部、又は該端部の近傍を支点として揺動可能に構成され、
    且つ、上記角度変更手段は、該案内部材を揺動させるのに伴って上記角度を変更するものであり、
    上記中継搬送ユニットとして、駆動ローラと従動ローラとによって張架した複数の微細孔を有する無端状のベルト部材と、該ベルト部材のループ内側に、該微細孔を通じて転写材を該ベルト部材の表面に吸引する吸引手段とを有し、該ベルト部材で転写材を搬送するものを用いるとともに、
    駆動ローラ側を上記転写ユニット側に向ける一方で、従動ローラ側を上記定着ユニット側に向ける姿勢で、該中継搬送ユニットを配設したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記中継搬送ユニットは、転写材搬送方向における転写ユニット側の端部、又は該端部の近傍を支点として揺動可能に構成され、
    且つ、上記角度変更手段は、上記中継搬送ユニットを揺動させるのに伴って上記角度を変更するものであることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において
    写材搬送方向の転写ユニット側の端部、又は該端部の近傍を支点にして揺動可能に上記中継搬送ユニットを構成し、
    且つ、上記中継搬送ユニット及び案内部材を揺動させるのに伴って上記角度を変更するように、上記角度変更手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項の画像形成装置において、
    上記案内部材の中継搬送ユニット側と、上記中継搬送ユニットの案内部材側とを重ねて配設し、両者のうちの一方に対して上記角度変更手段から付与した動きを重ね合わせ部で他方に伝えることで、一方の動きを他方に連動させるようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項の画像形成装置であって、
    上記角度変更手段が、上記重ね合わせ部で偏心カムによって上記一方に対して動きを付与するものであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかの画像形成装置であって、
    上記角度変更手段が、転写材情報取得手段によって取得された転写材サイズ及び転写材厚さの情報に基づいて上記角度を変更する処理を実施するものであることを特徴とする画像形成装置。
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