JP5437239B2 - 窓ガラスの近傍に自動車本体表面ライナを固定するための構成 - Google Patents

窓ガラスの近傍に自動車本体表面ライナを固定するための構成 Download PDF

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Description

本発明は、窓ガラスを接着結合するためのさねはぎ溝を形成するクロスメンバの近傍に自動車本体表面ライナを固定するための構成に関する。特に、本発明は、ウインドシールドを接着結合するためのさねはぎ溝を備えるフロントルーフクロスメンバの近傍にフロントヘッドライナを固定するための構成に関する。
図3に示されるような構成が、例えば、米国特許第6367872号によって知られており、この場合、フロントルーフクロスメンバ1は、前部さねはぎ溝2を備えたシェルを形成し、このシェルは、結合および制振のためのマスチック9の層を介してウインドシールド3の上端を受ける2つの厚さの金属からなるする。クロスメンバ1は、ライナの形状を与える挿入体6と織物カバー7とからなるヘッドライナ5を、図示しない手段により装着可能にする下壁4を備える。ライナ5の前縁部8は、フロントクロスメンバを隠すようにウインドシールド3の下で立ち上がっている。縁部がウインドシールドから特定の距離を隔てて停止することにより、ライナ5の縁部8とウインドシールド3との接触を回避するために十分なクリアランスBが得られる。このような接触はノイズを生成し、この現象は、ライナ5の縁部8を外観から隠すラッカーの層10によってウインドシールド3の上端の内面が時として覆われる場合に顕著である。このため、ラッカーの層10の底面とウインドシールドに対する縁部8の垂直部との間に約5mmの距離Aが設けられる。縁部8とラッカー塗装面10との接触はスキール音を引き起こす場合があり、この音は回避されなければならない。これらのノイズのリスクを回避するため、クリアランスBを一般的には5mm程度に十分大きくすることにより、ヘッドライナの寸法の偏差およびルーフクロスメンバに対するヘッドライナの基準位置まで考慮したうえで、ヘッドライナの縁部とウインドシールドの内面との接触を決して生じさせないことが条件である。
ウインドシールドの内側の表面からラッカー層を排除し、ウインドシールドを形成するさねはぎ溝の内層へそれを移行させることにより、または場合によってはルーフライナの織物カバーを折って前縁部を覆うことにより、クリアランスが5mm未満のときのそのような接触に起因する音響ノイズの問題を改善する試みがなされてきた。
本発明の目的は、ラッカーの場所を変える必要も、ライナを折る必要もなく、ウインドシールドの内面とライナの前縁部との間に存在するクリアランスを最小限に抑えることができるようにすることである。
この目的は、自動車本体表面ライナを固定するための構成であって、窓ガラスの一方の縁部を支持して窓ガラスを接着結合するためのさねはぎ溝を形成するクロスメンバを備え、ライナが、クロスメンバの隣で、クロスメンバに固定される構造体に固定され、かつライナが、窓ガラスに近づく縁部で終端する領域を備えることにより、窓ガラスの表面と前記縁部との間にクリアランスが画定する構成を使用する本発明によって達成され、本構成は、ライナが、縁部の近傍に、クロスメンバのさねはぎ溝の端部に接する位置決め面を備えることにより、窓ガラスとのクリアランスを正確に決定できることを特徴とする。
有利には、前記位置決め面が、さねはぎ溝の端部のストッパ突起を備える。
一実施形態において、前記ストッパ突起は、ライナに形成されるリブの端部によって形成され、それにより、前記ライナが補強され、張力を掛けて前記ライナをさねはぎ溝に対して押し付けることができる。
本発明は、三角窓またはリアウインドウなどの様々なタイプの固定式窓ガラスに適用することができるが、特に、フロントルーフクロスメンバ近傍におけるヘッドライナの固定に最も適している。すなわち、本発明は、フロントヘッドライナを固定するための構成に関し、本構成は、ウインドシールドの上縁部を支持してウインドシールドを接着結合するための前部さねはぎ溝を形成するフロントルーフクロスメンバを備え、ヘッドライナが、フロントルーフクロスメンバの下側で、フロントルーフクロスメンバに固定される構造体に固定され、かつウインドシールドへ向かって立ち上がる前縁部で終端する領域を前部に備え、それにより、ウインドシールドの内面とヘッドライナの前縁部との間にクリアランスが形成されるもので、ヘッドライナが、前縁部の近傍に、フロントクロスメンバの前部さねはぎ溝の端部に接する位置決め面を備えることにより、ウインドシールドとのクリアランスを正確に決定できることを特徴とする。
本発明の更なる特徴および利点は、例示的な実施形態の以下の説明から明らかになる。後述の説明では添付図面に言及する。
本発明によるルーフクロスメンバに対するヘッドライナの前部とウインドシールドとの垂直断面図を示す。 本発明によるヘッドライナの前部の透視図および斜視図を示し、2つの特定の垂直部分とこれらの2つの部分の領域におけるルーフクロスメンバとを示す。 請求項1と類似の外観を有する従来技術の一実施形態を示している。
図1は、ウインドシールドを接着結合するためのさねはぎ溝2を前部に有するフロントルーフクロスメンバ1を部分的に示しており、さねはぎ溝2は、下側ハーフシェルの縁部2aと上側ハーフシェルの縁部2bとを接合することによって形成されている。ウインドシールド3の上縁部領域は、マスチックシール9によりさねはぎ溝2に結合されているので、この領域においてウインドシールドの上縁部はさねはぎ溝2と略平行である。クロスメンバ1の下面4には、クロスメンバ1またはクロスメンバ1に固定される構造体に対し、図示しない手段により固定されるヘッドライナ5の表面が貼付される。クロスメンバを基準としてライナ5を位置付けるための従来の手段は、サンバイザのフックまたは場合によっては射出成形された楔とすることができる(いずれも図示しない)。
ヘッドライナ5の前部には、縁部領域で終端する前部傾斜面20を介してウインドシールドへ向けて立ち上がる一種の樋が画定されており、縁部領域の傾斜は全部傾斜面20の傾斜より大きく、略垂直にウインドシールド3と出会う表面21を形成する。ライナ5の前部は、ウインドシールド3の下面から値B分だけ離間している縁部22を有する。
本発明によれば、ヘッドライナ5は、(ライナを装着する手段が及ぼす)張力を受けて、ライナ5の端部を形成する縁部の内面21を介してさねはぎ溝2の端部(この場合、その単一の上側シート2bの端部)に接する。このような支持により、ウインドシールド3の接線方向Tに対するライナ5の前縁部22の位置決めが非常に正確に行われる。
さらに、ライナ5の樋部分に成形される垂直リブ23の上部には、縁部22から短い距離を置いた位置に、表面21に隣接するストッパ24を形成する位置決め面が画定されており、このストッパ24は、ライナ5が前記さねはぎ溝2に接するとき、さねはぎ溝2の背面の縁部に接する。このようにして、ウインドシールドに垂直な方向NのクリアランスBは、さねはぎ溝2を直接基準として、非常に正確に調節される。
このように、クリアランスBは、これらの構成を使用して従来技術の通常の値未満の非常に正確な値に減少させることができ、例えば2mmのクリアランスを達成することができる。
リブ23は、支持体24を形成する役割を果たすだけでなく、ライナ5の前部で樋形状部分を補強するために使用され、それによりこの部分の剛性および柔軟性が向上するので、ウインドシールドを接着結合するためのさねはぎ溝2に対してヘッドライナ5の前縁部を引張ることができる。溝23の数および形状は、ライナを形成する材料に直接に依存する。
ライナの位置決め面は必ずしもリブに接続されず、前記リブを補強のみを目的として設け、位置決めは縁部22の近傍のライナの他の面によって行うことができる。

Claims (3)

  1. 自動車本体の表面ライナ(5)を固定するための構成であって、窓ガラス(3)の一方の縁部を支持して窓ガラスを接着結合するためのさねはぎ溝(2)を形成するクロスメンバ(1)を備え、ライナ(5)が、クロスメンバ(1)の隣りでクロスメンバ(1)に固定された構造体に固定され、ライナ(5)が、窓ガラス(3)に近い縁部(22)で終端する領域を備えることにより、窓ガラス(3)の表面と前記縁部(22)との間にクリアランス(B)が形成されるもので、ライナ(5)が、縁部(22)の近傍に、クロスメンバ(1)のさねはぎ溝(2)の端部に接する位置決め面(21、24)を備え
    ライナ(5)は、窓ガラス(3)の方向に傾斜する傾斜面(20)から窓ガラス(3)に対して略垂直な面(21)を介して縁部(22)において終端することで桶形状を形成し、
    ライナ(5)が、ライナ(5)のさねはぎ溝(2)側の面にストッパ突起(24)を有し、
    ライナ(5)の窓ガラス(3)に対して略垂直な面(21)に設けられたさねはぎ溝(2)側の位置決め面(21)において、さねはぎ溝(2)の端部とライナ(5)が窓ガラス(3)の接線方向(T)について接し、
    ストッパ突起(24)に設けられた窓ガラス(3)側の位置決め面(24)において、さねはぎ溝(2)の端部とライナ(5)が窓ガラス(3)の垂直方向(N)について接することにより、窓ガラス(3)とのクリアランス(B)を正確に決定できることを特徴とする、構成。
  2. 前記ストッパ突起(24)が、ライナ(5)のさねはぎ溝(2)側の面に所定の長さで形成されたリブ(23)の端部として形成されることを特徴とする、請求項に記載の構成。
  3. フロントヘッドライナ(5)を固定するための、請求項1または2に記載の構成であって、ウインドシールド(3)の上縁部を支持してウインドシールド(3)を接着結合するための前部さねはぎ溝(2)を形成するフロントルーフクロスメンバ(1)を備え、ヘッドライナ(5)が、フロントルーフクロスメンバ(1)の下側で、フロントルーフクロスメンバ(1)に固定される構造体に固定され、かつウインドシールド(3)へ向かって立ち上がる前縁部(22)で終端する領域を前部に備え、それにより、ウインドシールド(3)の内面とヘッドライナ(5)の前縁部(22)との間にクリアランス(B)が形成される構成において、ヘッドライナ(5)が、前縁部(22)の近傍に、フロントクロスメンバ(1)の前部さねはぎ溝(2)の端部に接する位置決め面(21、24)を備えることにより、ウインドシールド(3)とのクリアランス(B)を正確に決定できることを特徴とする、構成。
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