JP5243994B2 - ドアモールの取り付け構造 - Google Patents
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Description
好適な例では、前記重ね合わせ縁部は、前記アウタパネルの縁部を折り曲げた折り返し部によって前記インナパネルの縁部を挟み込んで構成されており、前記嵌合位置規制部は、前記ドアモールの前記第2車内側壁部の下端部にて車外側に突出するように形成された掛け止め突部であり、前記折り返し部の下端部が前記掛け止め突部に係合しており、前記張り出し部の前記インナパネルは、前記掛け止め突部から離間するように前記張り出し部の前記アウタパネルに向けて凹む退避凹部を有する。
好適な例では、前記ドアモールの長手方向における前記掛け止め突部の延長幅内における前記退避凹部の前記長手方向における最小長さは、前記ドアモールの長手方向における前記掛け止め突部の長さよりも大きい。
又、ドアモールに対してアウタパネル及びインナパネルは比較的大きい部品であるため、ドアモールとアウタパネルとの組み付け誤差に対して、アウタパネルとインナパネルとの組み付け誤差が大きい場合が生じる。このような組み付け誤差が大きい構造であっても、張り出し部がアウタパネルのみに嵌合させた構造であることによって、アウタパネルとインナパネルとの組み付け誤差の影響を受けることなく、ドアモールを固定することができる(ドアモールの組み付け品質を確保することができる)。
図1(a)に示すように、自動車10のサイドドア11のドアパネル12の一部12Aは、自動車10の前後方向(矢印Tで示す)においてドアフレーム13の一部であるフレーム131の前側へ張り出している。ドアパネル12の上縁部14にはドアモール15が設けられている。ドアモール15の一部15A(前端部)は、フレーム131の前側へ張り出すドアパネル12の一部12A(以下においては張り出し部12Aと記す)の上縁部14Aに設けられている。一部15Aは、フレーム131の前側へ突出する突出部15Aである。
図2(a)に示すように、ドアパネル12の枠内〔図1(b)に示すフレーム131より後側〕のアウタパネル16は、アウタパネル16の上縁部を車内側に折り曲げて形成された車内側挟み込み部19を有する。車内側かつ下側に向けて折り曲げ形成された車内側挟み込む部19は、車外側に位置する車外側挟み込み部20に対向しており、車内側挟み込み部19と車外側挟み込み部20との間には補強板21が挟み込み固定されている。つまり、車内側挟み込み部19と車外側挟み込み部20とからなる折り返し部22は、補強板21の上縁部を被覆するように補強板21を挟み込んでいる。
図4は、折り返し部22,22Aに逆U字形状のドアモール15を嵌合していない状態を示す分解斜視図である。
図2(a),(b)に示すように、車外側壁部231の内側面にある被覆部26には第1接触突部261が車外側挟み込み部20,20Aの外側面に接触するように突設されている。車外側壁部231の下端部にある被覆部26には第2接触突部262が車外側挟み込み部20,20Aより下側のアウタパネル16,16Aの外側面に接触するように突設されている。
図2(b)及び図3(b)に示すように、インナパネル17Aには退避凹部29が掛け止め突部28Aから離間するようにアウタパネル16Aに向けて凹み形成されている。図3(b)に示すように、掛け止め突部28Aと退避凹部29の形成壁面との間には間隙がある。長手方向Pにおける掛け止め突部28Aの延長領域を表す幅領域S1内における退避凹部29の長手方向Pにおける最小長さL1は、長手方向Pにおける掛け止め突部28Aの長さL2よりも大きい。従って、ドアモール15の長手方向〔図3(b)及び図4に矢印Pで示す方向〕に掛け止め突部28Aを仮に移動させたとした場合、掛け止め突部28Aの移動可能距離は、(L1−L2)である。
(1)第2接触突部262及び掛け止め突部28Aが図2(a),(b)の矢印Qの方向(上下方向)へのドアモール15の突出部15Aの位置を規制する。そのため、フレーム131から前側へ突出する突出部15Aがドアパネル12の張り出し部12Aの折り返し部22A(上縁部14A)に固定される。
(3)退避凹部29の長手方向Pにおける長さL1は、長手方向Pにおける掛け止め突部28Aの長さL2よりも大きくしてある。そのため、ドアパネル12の上縁部14,14Aに対するドアモール15の長手方向Pにおける取り付け位置に関して誤差がある場合や、ドアモール15の全長に誤差がある場合にも、インナパネル17Aと掛け止め突部28Aとの干渉を回避することができる。
図5(a),(b)に示すように、第1車内側壁部25及び第2車内側壁部25Aの下部外面には掛け止め凹部30,30Aが凹み形成されており、突片191,191Aの下端部は、下側に向かうにつれて車外側から車内側に向かうように湾曲されている。掛け止め凹部30には突片191の下端が掛け止められており、掛け止め凹部30Aには突片191Aの下端が掛け止められている。凹部30,30A及び第2接触突部262は、矢印Qの方向(上下方向)へのドアモール15及び突出部15Aの位置を規制する。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○図1に示すドアフレーム13の一部である後側のフレーム132から後ろ側へ張り出すドアフレームの張り出し部(図示略)の上縁部にドアモールを嵌合する場合にも、本発明を適用することができる。
Claims (3)
- ドアを構成するドアパネルの縁部に沿って設けられるドアモールの取り付け構造において、
前記ドアモールは、前記ドアを構成するドアフレームの枠内から枠外へ張り出す前記ドアパネルの張り出し部の縁部に沿って設けられた突出部を有し、
前記ドアモールの前記突出部は、前記張り出し部の縁部を被覆するように該縁部に嵌合されており、
前記ドアモールは、車外側壁部と、前記ドアフレームの枠内で前記車外側壁部に連結する第1車内側壁部と、前記ドアフレームの枠外で前記車外側壁部に連結する第2車内側壁部とを備え、
前記突出部は、前記ドアパネルの前記張り出し部の縁部に沿って前記ドアフレームの枠内から枠外へ延出する前記車外側壁部の延出部と、前記第2車内側壁部とを有し、
前記ドアパネルの張り出し部の縁部は、前記車外側壁部の前記突出端部と前記第2車内側壁部との間にあり、
前記突出部には、前記張り出し部に係合して前記突出部の嵌合位置を規制する嵌合位置規制部が一体形成されており、
前記ドアパネルは、車外側のアウタパネルと車内側のインナパネルとを備え、前記ドアフレームの枠内の前記ドアパネルの前記縁部は、前記アウタパネルの縁部であり、前記ドアパネルの前記張り出し部の縁部は、前記アウタパネルの縁部と前記インナパネルの縁部とを重ね合わせた重ね合わせ縁部であるドアモールの取り付け構造。 - 前記重ね合わせ縁部は、前記アウタパネルの縁部を折り曲げた折り返し部によって前記インナパネルの縁部を挟み込んで構成されており、前記嵌合位置規制部は、前記ドアモールの前記第2車内側壁部の下端部にて車外側に突出するように形成された掛け止め突部であり、前記折り返し部の下端部が前記掛け止め突部に係合しており、前記張り出し部の前記インナパネルは、前記掛け止め突部から離間するように前記張り出し部の前記アウタパネルに向けて凹む退避凹部を有する請求項1に記載のドアモールの取り付け構造。
- 前記ドアモールの長手方向における前記掛け止め突部の延長幅内における前記退避凹部の前記長手方向における最小長さは、前記ドアモールの長手方向における前記掛け止め突部の長さよりも大きい請求項2に記載のドアモールの取り付け構造。
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