JPS61247513A - 自動車のウインドガラス取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車のウィンドガラス取付構造に関する。

（従来技術） 従来、車両のウィンドガラス取付構造においては、一般
にウィンドガラスが装着されるボディ開口部周縁のボデ
ィに対して段差のある周縁フランジ部にウィンドガラス
が接着され、ウィンドガラスの周縁部に沿って装着され
るモールの脚部をウィンドガラスの端面とボディとの間
の隙間に嵌挿固定することによりモールが取付けられる
。

上記モール装着のためウィンドガラスの端面とボディと
の間には所定のスペースが必要なので、従来ではウィン
ドガラスを装着する際に各種のスペーサを用いてウィン
ドガラスを位置決めするようにしていた。

例えば、実開昭５８−１８２８２３号公報には、上記ス
ペーサをモールの脚部と一体または別体に形成したモー
ル取付構造が記載されている。

上記モール取付構造のように、スペーサとモールの脚部
を一体形成する場合にはスペーサの部分でモールの脚部
の形状が複雑化するので、モール成形金型も複雑化しモ
ールの製作費が高価になるし、またスペーサをモールの
脚部と別体に形成する場合にはスペーサの個所でモール
の脚部を切欠く必要があるので、モール成形金型が複雑
化したり或いは切欠く作業が面倒になるだけでなく、モ
ール組付作業の能率も悪くなりまたこの切欠き部分にお
いてモールの剛性が低下しモールが蛇行しやす（なって
モールの外観が損なわれるという欠点がある。

（発明の目的） 本発明は、上記の諸問題を解消するためになされたもの
で、モールの形状及びモールの組付は作業に影響を及ぼ
さないようなスペーサを設けた自動車のウィンドガラス
取付構造を提供することを目的とするものである。

（発明の構成） 本発明は、車体の開口部が周壁部と周縁フランジ部とで
形成されこの周縁フランジ部にウィンドガラスが接着さ
れるとともに、ウィンドガラスの周縁部と上記周壁部と
の間にモールの脚部が嵌挿固定される自動車のウィンド
ガラス取付構造において、上記ウィンドガラスの接着前
に上記周縁フランジ部に取付座と取付座の一端の折り曲
げ部から立上がる位置決め部とからなる複数のスペーサ
が各々の取付座で固定され、上記ウィンドガラス接着後
にウィンドガラスの周縁部と上記周壁部との間にモール
の脚部を嵌挿する際に上記各スペーサの位置決め部がモ
ールの脚部で折り曲げ部から折り曲げられてモールの脚
部の下側に収容されるようにしたものである。

（発明の効果） 本発明の自動車のウィンドガラス取付構造においては、
以上のようにウィンドガラス位置決め用のスペーサとし
て取付座と取付座の一端の折り曲げ部から立上がる位置
決め部とからなるスペーサを用い、車体の開口部の周縁
フランジ部に複数のスペーサを各々の取付座で固定し、
モールの脚部の嵌挿の際にモールの脚部で各スペーサの
位置決め部を折り曲げ部から折り曲げてモールの脚部の
下側に収容するようにしたので、上記スペーサのためモ
ールの脚部を特別に加工する必要がないことからモール
の製作費が安価になるうえ、モールの装着の際にスペー
サの影響を受けることもないことからモールを能率よく
装着することが出来る。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。

本実施例のウィンドガラス取付構造に用いるスペーサ１
は、第１図〜第３図に示すように、細長い板状の取付座
１ａと取付座１ａの長さ方向一端部の薄肉弯曲状の折り
曲げ部１ｂの上端から取付座１ａに対して略直角に立上
がる板状の位置決め部ＩＣと取付座１ａの下面に張り付
けられた両面テープ２とからなり、上記取付座１ａと位
置決め部１ｃとは合成樹脂製材料で一体形成されたもの
である。

上記折り曲げ部１ｂは取付座１ａと位置決め部ＩＣとの
境界部分の内側を溝状に凹設することにより形成され、
折り曲げ部１ｂの肉厚は取付座１ａや位置決め部ＩＣの
厚さの約１／２程度に形成される。

第４図は、自動車のフロントウィンドガラス３を装着す
るためのボディの開口部４の斜視図である。

上記ボディ開口部４の周縁部分にはボディ外面に対して
一段低い周縁フランジ部５が設けられ、この周縁フラン
ジ部５は、その外周部から立上がる周壁部６を介してボ
ディ外面に連なる。

上記周縁フランジ部５にウィンドガラス３を接着する際
にウィンドガラス３を位置決めするため、上記周縁フラ
ンジ部５のうち、左側部の周縁フランジ部５上には上下
に相隔てて１対の上記スペーサｌが配設され、上部の周
縁フランジ部５にも左右に相隔てて１対のスペーサ１が
配設される。

また、下部の周縁フランジ部５上には左右に相隔てて１
対の直方体形の下部スペーサＩＡが配設される。

上記各スペーサ１は、その取付座１ａの長さ方向を周縁
フランジ部５の長さ方向に向け、且つ位置決め部１ｃを
周壁部６に対して略直角に当接させた状態にして取付座
１ａの下面の両面テープ２の接着面を周縁フランジ部５
に張り付けることにより周縁フランジ部５に固定される
。

そして、後述のようにモール７の装着の際にモールの脚
部７ａで各スペーサ１の位置決め部１ｃを下方へ押すこ
とにより位置決め部１ｃを折り曲げてモール７の脚部７
ａの下側へ収容し得るように、開口部４の左右側部及び
上部についでは第４図矢印８の方向に沿って１本のモー
ル７を装着していくものとした場合に、各スペーサ１の
取付座１ａに対して位置決め部１ｃがモール装着方向下
流側に位置するように各スペーサ１が周縁フランジ部５
に固定される。

第４図に図示のようにスペーサ１及び下部スペーサＩＡ
を周縁フランジ部５上に準備した状態において、第５図
及び第６図に示すようにウィンドガラス３が周縁フラン
ジ部５上へ装着され、上記スペーサ１の位置決め部１ｃ
及び下部スペーサＩＡでウィンドガラス３の周縁端面３
ａを受は止めることによりウィンドガラス３が位置決め
され、ウィンドガラス３の周縁近傍部下面が接着剤９で
周縁フランジ部５に接着される。尚、符号１０は合成樹
脂製発泡体製の封止体である。

上記のように、開口部４を塞ぐウィンドガラス３を装着
・位置決めして周縁フランジ部５上へ接着した後、第７
図及び第８図に示すようにウィンドガラス３の全周に互
ってその周縁端面３ａと周壁部６との間に合成樹脂製の
モール７の脚部７ａを嵌挿することによりモール７が固
定される。

上記モール７としては、ウィンドガラス３の下端周縁に
沿う１本の連続したモール及びウィンドガラス３の左右
両側部及び上部の周縁に沿う１本の連続したモールを用
いるものとするが、ウィンドガラス３の全周に至る１本
の連続したモールを用いることも出来る。

但し、下部スペーサＩＡに対応する部分だけはモール７
の脚部７ａを切欠いておくものとする。

第４図のように、スペーサ１を配置した場合には、第４
図においてウィンドガラス３の左側周縁部の下端部から
モール７を装着し始め、矢印８の方向に沿って順々に装
着していくものとする。

但し、ウィンドガラス３の下側周縁に沿うモール７だけ
は最初に装着してもよいし、最後に装着してもよい。

上記モール７の装着の際には、第７図に示すように上記
モール７の脚部７ａをウィンドガラス３の周縁端面３ａ
と周壁部６との間に嵌挿させ、この脚部７ａの下端の係
止部７ｂをウィンドガラス３の周縁下端部に係止させる
ことによりモール７を固定していくのであるが、この時
モール７の脚部７ａの下端面がスペーサ１の位置決め部
ＩＣの上端に当接し、第８図及び第９図に示すように位
置決め部１ｃが折り曲げ部１ｂで取付座１ａの延長側へ
折り曲げられて取付座１ａ及び位置決め部１ｃがモール
７の脚部７ａの下側に収容される。

尚、上記スペーサ１は、上記の構造に限るものではなく
、要は周縁フランジ部５上に両面テープ２や接着剤で固
定し得る取付座１ａであってモール７の脚部７ａの下側
に納まるだけの厚さの取付座１ａと、取付座１ａの一端
の折り曲げ部１ｂから立上がる位置決め部１ｃであって
周壁部６と同程度の高さを有し且つ周縁フランジ部５よ
りも小幅でウィンドガラス３を位置決めできる位置決め
部１ｃとを備えていればよい。そして、上記スペーサ１
は金属材料で構成してもよいし、取付座１ａと折り曲げ
部１ｂとを金属製にし、位置決め部ＩＣを合成樹脂製に
してもよい。

また、モール７としては図示のものに限るものではなく
、既存の各種のモールを用いることができることは言う
までもない。

上記ウィンドガラス取付構造においては、ウィンドガラ
ス３の左側部及び上部の周縁部を位置決めするスペーサ
１として、取付座１ａとその一端の折り曲げ部１ｂから
立上がる位置決め部１ｃとからなるスペーサ１を用い、
このスペーサｌをモール７の装着方向と関連づけて装着
しておいて、モール７の装着の際にはモール７の脚部７
ａでスペーサ１の位置決め部１ｃを折り曲げ部１ｂから
折り曲げてモール７の脚部７ａの下側へ収容するので、
モール７としては一様断面の一定剛性のものを用いるこ
とが出来るうえ、スペーサ１の影響を受けずにモール７
を能率よく装着することが出来、モール７が蛇行するこ
ともないためモール７の外観も優れたものとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はスペーサ
の縦断側面図、第２図はスペーサの平面図、第３図はス
ペーサの正面図、第４図は周縁フランジ部上にスペーサ
及び下部スペーサを固定した状態を示すボディ開口部の
斜視図、第５図及び第６図は各々スペーサでウィンドガ
ラスを位置決めする状態を示す要部斜視図及び要部縦断
面図、第７図はモールを装着している状態を示す要部縦
断面図、第８図はモールを装着した状態を示す要部縦断
面図、第９図は第８図ＩＸ−ＩＸ線断面図である。 １・・スペーサ、　　１ａ・・取付座、　１ｂ・・折り
曲げ部、　１ｃ・・位置決め部、　３・・ｈインドガラ
ス、　３ａ・・周縁端面、　４・・開口部、　５・・周
縁フランジ部、　６・・周壁部、７・・モール、　７ａ
・・脚部。 特　許　出　願　人　　マツダ株式会社第５図 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車体の開口部が周壁部と周縁フランジ部とで形成
   されこの周縁フランジ部にウインドガラスが接着される
   とともに、ウインドガラスの周縁部と上記周壁部との間
   にモールの脚部が嵌挿固定される自動車のウインドガラ
   ス取付構造において、上記ウインドガラスの接着前に上
   記周縁フランジ部に取付座と取付座の一端の折り曲げ部
   から立上がる位置決め部とからなる複数のスペーサが各
   々の取付座で固定され、上記ウインドガラス接着後にウ
   インドガラスの周縁部と上記周壁部との間にモールの脚
   部を嵌挿する際に上記各スペーサの位置決め部がモール
   の脚部で折り曲げ部から折り曲げられてモールの脚部の
   下側に収容されたことを特徴とする自動車のウインドガ
   ラス取付構造。