JP5433982B2 - 多目的作業車の原動部空冷構造 - Google Patents
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Description
即ち、請求項1記載の発明では、機体に左右の前輪8,8と左右の後輪9,9からなる走行装置10を支持し、エンジン6を機体前後の中央後部に配置し、トランスミッション14を機体前部に配置し、機体前部に操縦部2dを備えるキャビン11を設け、作業機動力としてキャビン11下部にPTO出力軸13を備え、機体後部に荷台2tを設けて多目的作業車を構成し、
前記キャビン11の後側に開口部89を構成するフード92を設け、
前記エンジン6の前側にエンジン6の周辺機器90及びレシーバ91を配置して設け、
このレシーバ91及びエンジン6に送風する開口部89をフード92の後側に開口してキャビン11の後側から冷却風を吸引すべく構成し、前記フード92内にはオイルクーラ97を配置したことを特徴とする多目的作業車の原動部空冷構造としたものである。
前記レシーバ91の上側にオイルクーラ97を設け、オイルクーラ97の上側をフード92で覆い、該フード92の後側に開口した開口部89から空気を吸入する構成としてレシーバ91が吸引する吸引風でオイルクーラ97を冷却する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の多目的作業車の原動部空冷構造としたものである。
本発明の適用対象となる多目的作業車は、図1と図2に全体図を示すように、モノコックフレームに左右の前輪8,8と左右の後輪9,9からなる走行装置10を操舵可能に支持し、一般的なトラクタの構成と前後を逆に、すなわち、エンジン6を機体中央後部に配置し、トランスミッション14を機体前部に配置する。その機体前部に操縦部2dを備えるキャビン11を設け、後部に荷台2tを設け、かつ、作業機動力として機体前部のキャビン11下部にPTO出力軸13を備えている。
機体の中央後側に搭載するエンジン6の前側にキャブレータに吸引する空気を浄化する周辺機器90(エアクリーナ)と空気をファンで吸引する吸引風冷却装置91(レシーバ)を配置している。FがファンでMがファンFを回転駆動するモータである。エアクリーナ90とレシーバ91の間に反射板93を設けてレシーバ91の熱がエアクリーナ90に伝わらないようにしている。さらにレシーバ91の上側にオイルクーラ97を設け、オイルクーラ97の上側をフード92で覆い、このフード92の後側に開口した開口部89から空気を吸入するようにしている。レシーバ91が吸引する吸引風がオイルクーラ97を冷却する。
ミッションケース14は、図4と図5に示す如く、前ケース15、繋ぎケース16、中間ケース17、後ケース18の4つの中空ケースを連結した構成で、後ケース18に軸支した入力軸19にエンジン6の駆動力が入力し、この入力軸19の回転がインプットケース20内の増速ギア21,22で第一中継軸23へ伝動し、さらに増速ギア24,25で増速され、この増速ギア25に無段変速機構1の油圧入力軸38をスプライン嵌合している構成である。
PTO駆動軸26にはPTOギア軸28を連結し、このPTOギア軸28のギア29と第二中継軸30に遊嵌したギア31を噛み合わせ、このギア31をPTO軸32に装着したPTOクラッチ34のギア33に噛み合わせている。PTOクラッチ34はギア33からPTO軸32への回転伝動を断続する。
PTOクラッチ34の詳細を図7に示しているが、クラッチ入ではクラッチ盤88が繋がってケーシング86が回転して伝動するが、クラッチ切では戻しバネ87の圧でクラッチ盤88が離れてケーシング86をフリーにする。この時にケーシング86の付き回りを防ぐ為に繋ぎケース16のボス部81に当接する係止リング85をケーシング86の外周に装着している。
大ギア45はクラッチ軸49に装着した高速油圧クラッチ51のギア50と噛み合い、中ギア46はクラッチ軸49に装着した低速油圧クラッチ52のギア53と噛み合い、メインギア軸44の回転をクラッチ軸49へ高速或いは低速で伝動する。
また、ベベルギア軸62の回転は、走行ギア56からPTO軸32に装着した大小ギア59の小ギア部57へ伝動し、さらに大ギア部58に噛み合う後輪駆動軸61のクラッチギア60で適宜に後輪9へ駆動力を伝動可能にしている。
尚、高速油圧クラッチ51と低速油圧クラッチ52はコントローラからの制御信号によりソレノイドを介してどちらかを入に保持するのであるが、ブレーキペダル12の踏み込みを検出するスイッチを設けて、このスイッチの踏込み信号で高速油圧クラッチ51と低速油圧クラッチ52のソレノイドへの電力を断って両クラッチ51,52をニュートラルにするようにしている。このニュートラルの状態でブレーキを作用することで素早く停止でき、ギア変速クラッチ3の切換えがスムースに行える。
マイクロコンピュータ100へ入力されるデータ信号は、HSTペダル5の踏込み角度であり、この踏み込み角度はHSTペダルセンサ103で検出されてマイクロコンピュータ100へ入力される。また、トラニオンセンサ(A,B)104からHST1のトラニオン軸の回動角度が入力され、リニアレバーセンサ105から前後進切換レバーRの前後進切換信号が入力され、増減速スイッチ107から増減速設定信号が入力される。定速走行を行なうクルーズコントロールメモリスイッチ108から走行速度設定信号が入力され、ブレーキペダルセンサ109からブレーキペダル12の踏込み信号が入力され、車速センサ110から走行速度信号が入力され、HST回転軸センサ111からHST1で変速された走行駆動軸27の回転数が入力される。駐車ブレーキセンサ101からブレーキのオン信号が入力され、外気温度センサ102から外気温度が入力される。
2t 荷台
6 エンジン
8 前輪
9 後輪
10 走行装置
11 キャビン
13 PTO出力軸
14 トランスミッション
89 開口部
90 周辺機器(エアクリーナ)
91 吸引風冷却装置(レシーバ)
92 フード
93 反射板
97 オイルクーラ
M モータ
F ファン
Claims (2)
- 機体に左右の前輪(8,8)と左右の後輪(9,9)からなる走行装置(10)を支持し、エンジン(6)を機体前後の中央後部に配置し、トランスミッション(14)を機体前部に配置し、機体前部に操縦部(2d)を備えるキャビン(11)を設け、作業機動力としてキャビン(11)下部にPTO出力軸(13)を備え、機体後部に荷台(2t)を設けて多目的作業車を構成し、
前記キャビン(11)の後側に開口部(89)を構成するフード(92)を設け、
前記エンジン(6)の前側にエンジン(6)の周辺機器(90)及びレシーバ(91)を配置して設け、
このレシーバ(91)及びエンジン(6)に送風する開口部(89)をフード(92)の後側に開口してキャビン(11)の後側から冷却風を吸引すべく構成し、前記フード(92)内にはオイルクーラ(97)を配置したことを特徴とする多目的作業車の原動部空冷構造。 - 前記周辺機器(90)をエアクリーナで構成し、前記レシーバ(91)にモータ(M)とファン(F)を有する構成とし、エアクリーナ(90)とレシーバ(91)の間に反射板(93)を設け、
前記レシーバ(91)の上側にオイルクーラ(97)を設け、オイルクーラ(97)の上側をフード(92)で覆い、該フード(92)の後側に開口した開口部(89)から空気を吸入する構成としてレシーバ(91)が吸引する吸引風でオイルクーラ(97)を冷却する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の多目的作業車の原動部空冷構造。
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