JP2010078091A - 作業車両の変速制御装置 - Google Patents

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Tomoaki Kondo
友明 近藤
Akihiko Oka
昭彦 岡
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Abstract

【課題】本発明では、坂道等を走行中において変速操作を行っても、機体が予期せぬ動きをしない作業車両の変速制御装置を提供することを課題とする。
【解決手段】副変速操作具4,第二変速操作具67,第三変速操作具68の変速操作に基づき変速装置7を変速動作する作業車両の変速制御装置において、前記副変速操作具4は機械式変速操作機構に構成し、第二変速操作具67及び第三変速操作具68は油圧式変速操作機構に構成し、機体の前後傾斜角を検出する傾斜センサ98を設け、機体が一定以上傾斜している場合には、前記第二変速操作具67及び第三変速操作具68の低速から高速或は高速から低速への変速指令を無視するように制御したことを特徴とする作業車両の変速制御装置の構成とする。
【選択図】図10

Description

この発明は、芝刈り機や清掃機等を牽引する多目的作業車や各種の農作業に使用するトラクタ等の作業車両における変速制御装置に関するものである。
多作業車両の変速制御装置は、例えば、特開2000−46178号公報にエンジン負荷を検出して負荷が増大すると変速装置を減速させる技術が記載されている。
特開2000−46178号公報
変速装置の減速操作は、まずクラッチで動力の伝動を断ってギア変速を行うので、坂道走行中に変速操作を行うと、クラッチで動力伝動を断った瞬間に機体が空走したり前進中に関わらず後進したりすることがある。
そこで、本発明では、坂道走行中に変速操作を行っても機体が予期せぬ動きをしない作業車両の変速制御装置を提供することを課題とする。
この発明は、上述の如き課題を解決するために、以下のような技術的手段を講じる。
即ち、請求項1記載の発明では、副変速操作具(4),第二変速操作具(67),第三変速操作具(68)の変速操作に基づき変速装置(7)を変速動作する作業車両の変速制御装置において、前記副変速操作具(4)は機械式変速操作機構に構成し、第二変速操作具(67)及び第三変速操作具(68)は油圧式変速操作機構に構成し、機体の前後傾斜角を検出する傾斜センサ(98)を設け、機体が一定以上傾斜している場合には、前記第二変速操作具(67)及び第三変速操作具(68)の低速から高速或は高速から低速への変速指令を無視するように制御したことを特徴とする作業車両の変速制御装置としたものである。
この構成で、例えば急な坂道等を走行中において、第二変速操作具(67),第三変速操作具(68)を操作して変速操作を行っても低速から高速或は高速から低速への変速が行われず、即ち、変速動作に伴う動力の断続が行われない。
また、請求項2記載の発明では、ブレーキペダル(12)の踏み込み時には、機体が一定以上傾斜した状態にあっても前記第二変速操作具(67)及び第三変速操作具(68)の低速から高速或は高速から低速への変速指令を実行するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両の変速制御装置としたものである。
この構成で、例えば坂道等を走行中において、ブレーキペダル(12)を踏んでいる状態で変速操作を行えば、低速から高速或は高速から低速への変速が行なわれる。
請求項1においては、第二変速操作具(67),第三変速操作具(68)を操作して変速操作を行っても低速から高速或は高速から低速への変速が行われず、即ち、変速動作に伴う動力の断続が行われないので、空走や逆走を防止できるようになる。
請求項2においては、請求項1の効果に加え、ブレーキペダル(12)を踏んでいる状態で第二変速操作具(67),第三変速操作具(68)を操作すると低速から高速或は高速から低速への変速が行なわれる。これにより、空走や逆走の状況が発生しようとしても直ぐにブレーキペダル(12)を踏めるので安全な走行が可能となる。
次に、本発明の実施の形態について、具体的に構成された実施例について、図面を参照
しつつ説明する。
本発明の作業車両として適用対象となる多目的作業車は、図1と図2に全体図を示すように、モノコックフレムに左右の前輪8,8と左右の後輪9,9からなる走行装置10を操舵可能に支持し、一般的なトラクタの構成と前後を逆に、すなわち、エンジン6を機体中央後部に配置し、トランスミッション14を機体前部に配置する。その機体前部に操縦部2dを備えるキャビン11を設け、後部に荷台2tを設け、かつ、作業機動力として機体前部のキャビン11下部にPTO軸13を備えている。
また、操縦部2dには、図3に示す如く、ハンドルコラム2Cを立設してステアリングハンドルSを設け、ハンドルコラム2Cの左側部に前後進切換レバーR、ハンドルコラム2Cの基部にはその右側位置にHSTペダル5、左側位置にブレーキペダル12等の操作手段をそれぞれ配置する。
また、ハンドルコラム2Cには、エンジン6を始動するキースイッチ94を設けている。このキースイッチ94は、オン位置に回すとエンジン6が始動し、オフ位置に回すとエンジン6が停止するが、ステアリングハンドルSの中央上面に緊急エンジン停止スイッチ95を設けて、緊急時にこの緊急エンジン停止スイッチ95を押すとエンジン6が停止するようにしている。
さらに、ブレーキペダル12の近くに、後述する高速油圧クラッチ51か低速油圧クラッチ52のどちらか一方或いは両方を切にして走行装置10の動力伝動を断って走行を停止する緊急走行停止スイッチ96を設けている。
これらの緊急エンジン停止スイッチ95と緊急走行停止スイッチ96はどちらか一方を設けるだけでも良い。
機体の中央後側に搭載するエンジン6の前側にキャブレ一夕に吸引する空気を浄化する周辺機器90(エアクリーナ)とフアンで吸引する空気で冷却する吸引風冷却装置91(レシーバ)を配置している。FがフアンでMがフアンFを回転駆動するモータである。エアクリーナ90とレシーバ91の間に反射板93を設けてレシーバ91の熱がエアクリーナ90に伝わらないようにしている。さらにレシーバ91の上側にオイルクーラ97を設け、オイルクーラ97の上側をフード92で覆い、このフード92の後側に開口したフード後開口部89から空気を吸入するようにしている。レシーバ91が吸引する吸引風がオイルクーラ97を冷却する。
オイルクーラ97は、前記の第一実施例ではフード92内に縦に配置しているが、図12に示す第二実施例ではレシーバ91上に斜めに横たえて配置している。
図13の第三実施例では、前記第一実施例のオイルクーラ97の配置で、レシーバ91とオイルクーラ97の間に仕切り板98を設けて、この仕切り板98の後半分に仕切後開口部99を形成している。この第三実施例の構成でオイルクーラ97によく風が当たる。
図14の第四実施例では、前記第一実施例のオイルクーラ97の配置で、フード92内のオイルクーラ97後側に整流板55を設けている。この第四実施例の構成でオイルクーラ97によく風が当たる。
なお、第二実施例から第四実施例で、フード92のオイルクーラ97上にフード上開口部64を形成している。
図15の第五実施例では、前記第一実施例のオイルクーラ97の配置で、レシーバ91上に仕切り板98を設けて、この仕切り板98の前半分に仕切前開口部69を形成している。この第三実施例の構成でオイルクーラ97によく風が当たる。
図16に示す第六実施例は、キャビン11の天井に開閉可能な天窓118を設けた例で、天窓118の開口を感知する天窓センサ71と座席119の座部に運転者の着座を感知する着座センサ72を設け、運転者が天窓118を開けたままで座席119から離れると警報器80を鳴らすようにしている。
トランスミッション14は、後に詳述するように、「HST」と略称する静油圧式無段変速装置1および多段ギア変速装置7を直列に内設して前輪8と後輪9とPTO出力軸13に駆動力を伝動する。前後進切換レバーRを操作してHSTペダル5を踏むと、エンジン6からの動力はトランスミッション14内のHST1で変速され、さらに、多段ギア変速装置7で変速されて、後輪9,9のみまたは、後輪9,9と前輪8,8の両方に伝達され、機体は前進または後進する。また、ブレーキペダル12を踏むと前輪8,8と後輪9,9のディスクブレーキ(図示せず)を作動させるとともに、HSTの可変油圧ポンプのトラニオン軸を中立に戻し、HST1の定量油圧モータからの出力を停止する。また、HSTペダル5とブレーキペダル12を同時に踏むとブレーキペダル12が優先する。トラニオン軸は、回動角度を大きくするとHST1の変速比を大きくするのである。
なお、HSTペダル5はばね力で足を外せば戻ってトラニオン軸を中立に戻して走行を停止するようにしているが、ばねが破損した場合を考慮して、HSTペダル5へオペレータの足が載っているのを感知するペダルセンサを設けて、このペダルセンサで足がHSTペダル5から外れたことを感知するとトラニオン軸を中立に戻すようにすることも出来る。
PTO軸13には各種の作業機を接続して多目的作業を可能とする。例えば、路上清掃機を機体に装着して路上清掃を行ったり、芝刈機を装着して芝刈作業を行ったり、雪掻機を設けて除雪などの作業を行う。なお、作業機は走行開始前に駆動するのが原則で、機体の走行中に誤ってPTO軸13を駆動すると危険なので、PTO軸13の駆動を開始する操作をすればエンジン6を直ちに停止する。また、PTO軸13を駆動している作業走行中には、移動走行時に使用する高速すなわち第一実施例の四速に変速できないようにする。
図17と図18は、機体の重量を検出する機構を設けた実施例で、車体の前輪8と後輪9の間で地面に接地するセンサローラ120を設けている。このセンサローラ120は機体の支持部材124に圧縮ばね123で弾発して上下スライドするように設けたセンサロッド121の下端に設けている。センサロッド121のスライド部にポテンショメータからなる重量センサ122を設け、センサロッド121の動きで機体の重量を検出する。つまり、機体の沈み具合で機体重量を検出するのである。重量センサ122の検出した機体重量が大きければエンジン6の負荷が大きくなりすぎてエンストになるのを防ぐために前記トラニオン軸の回動角度を小さく規制するようにしている。例えば、機体重量が2000kgであればトラニオン軸の回動規制角を最大の85%にし、機体重量が3000kgであればトラニオン軸の回動規制角を最大の77.5%にするのである。
このようなエンジン6の過負荷を防ぐ方法として、機体の前後傾斜角を検出してトラニオン軸の回動規制角を変更することも出来る。例えば、機体傾斜角が+15°であればトラニオン軸の回動規制角を最大の85%にし、機体傾斜角が−15°であればトラニオン軸の回動規制角を最大の100%つまり規制をしないのである。
次に、ミッションケース14の内部構造を図4乃至図7で説明する。
ミッションケース14は、図4と図5に示す如く、前ケース15、繋ぎケース16、中間ケース17、後ケース18の4つの中空ケースを連結した構成で、後ケース18に軸支した入力軸19にエンジン6の駆動力が入力し、この入力軸19の回転がインプットケース20内の第一増速ギア21と第二増速ギア22で第一中継軸23伝動し、さらに第三増速ギア24と第四増速ギア25で増速され、この第四増速ギア25に無段変速装置1の油圧入力軸38をスプライン嵌合している構成である。
繋ぎケース16は従来の前ケース15と中間ケース17を連結してミッションケース14を長くするもので、前ケース15と中間ケース17及び後ケース18を従来のミッションケースと共用化することで製作コストを低く出来る。
第一増速ギア21と第二増速ギア22と第三増速ギア24と第四増速ギア25を内装するインプットケース20は、高速走行を可能にするためにエンジン6の出力回転を増速するために設けるもので、従来のトラクタのミッションケース14内に伝動機構を収納可能にしている。このインプットケース20は図5に示す如く、密封ケースにしてミッションケース14の外部通じる給油管からオイルを給油するようにすれば、第一増速ギア21と第二増速ギア22と第三増速ギア24と第四増速ギア25の修理の際にミッションケース14内のオイルを抜かずにインプットケース20のみを取り外せるので、作業が楽になる。
無段変速装置1の内部では油圧変速により出力を大きく無段階で変速して、PTO駆動軸26と走行駆動軸27の二つの軸へ出力する。
PTO駆動軸26にはPTOギア軸28を連結し、このPTOギア軸28の第一ギア29と第二中継軸30に遊放した第二ギア31を噛み合わせ、この第二ギア31をPTO軸32に装着したPTOクラッチ34の第三ギア33に噛み合わせている。PTOクラッチ34は第三ギア33からPTO軸32の回転伝動を断続する。
PTO軸32にはPTO延長軸35を連結し、このPTO延長軸35の第四ギア36をPTO出力軸13にスプライン勘合したクラッチギア37に噛み合わせてPTO出力軸13を駆動している。(図6参照)
PTOクラッチ34の詳細を図7に示しているが、クラッチが「入」ではクラッチ盤88が繋がってケーシング86が回転して伝動するが、クラッチが「切」では戻しバネ87の圧でクラッチ盤88が離れてケーシング86をフリーにする。この時にケーシング86の付き回りを防ぐ為に繋ぎケース16のボス部81に当接する係止リング85をケーシング86の外周に装着している。
走行駆動軸27には第三中継軸39を連結し、この第三中継軸39に固着した第五ギア40と第六ギア41と第七ギア42を噛み合わせて第四中継軸43に伝動する。第四中継軸43にはメインギア軸44を連結している。
メインギア軸44には、第一大ギア45と中ギア46を一体的に固着し、このメインギア軸44の延長上にサブギア軸47を分離して回転可能に軸支している。このサブギア軸47には第一小ギア48と第二大ギア74及び走行伝動ギア75を一体的に固着している。従って、第一大ギア45と中ギア46は同一回転をし、第一小ギア48と第二大ギア74は後述するクラッチギア77からの回転を受ける。(図7参照)
第一大ギア45はクラッチ軸49に装着した高速油圧クラッチ51の第八ギア50と噛み合い、中ギア46はクラッチ軸49に装着した低速油圧クラッチ52の第九ギア53と噛み合い、メインギア軸44の回転をクラッチ軸49高速或いは低速で伝動する。
クラッチ軸49の延長上にスプライン軸76をスプライン勘合し、このスプライン軸76にクラッチギア77をスプライン嵌合して、クラッチ軸49の回転をクラッチギア77に伝動している。また、クラッチ軸49を支持する繋ぎケース16のボス部81にはクラッチ軸49の油圧孔に通じる油圧用孔82,83,84を設けて、高速油圧クラッチ51と低速油圧クラッチ52に作動油を送るようにしている。
クラッチギア77には第三大ギア78と第二小ギア73を形成し、第三大ギア78が前記サブギア軸47の第一小ギア48に噛み合って増速伝動して高速ギアクラッチ3aを構成したり、第三小ギア79がサブギア軸47の第二大ギア74に噛み合って減速伝動して低速ギアクラッチ3bを構成したり、第三大ギア78と第二小ギア73が共に遊転して動力切になるようにして高低ギア変速クラッチ3を構成している。
サブギア軸47の走行伝動ギア75は、スプライン軸76に遊嵌したベベルギア軸62にスプライン嵌合した走行ギア56に噛み合ってベベルギア軸62を駆動している。ベベルギア軸62のベベルギア63が前輪8の車軸装着したベベルギア駆動力を伝動するのである。
ベベルギア軸62は、高速油圧クラッチ51からクラッチギア77の第三大ギア78とサブギア軸47の第一小ギア48の伝動による四速か、高速油圧クラッチ51からクラッチギア77の第二小ギア73とサブギア軸47の第二大ギア74の伝動による三速か、低速油圧クラッチ52からクラッチギア77の第三大ギア78とサブギア軸47の第一小ギア48の伝動による二速か、低速油圧クラッチ52からクラッチギア77の第二小ギア73とサブギア軸47の第二大ギア74の伝動による一速かのどれかで回転することになる。
高速油圧クラッチ51と低速油圧クラッチ52と高低ギア変速クラッチ3を多段ギア変速装置7という。
また、ベベルギア軸62の回転は、走行ギア56からPTO軸32に装着した大小ギア59の小ギア部57伝動し、さらに大ギア部58に噛み合う後輪駆動軸61のクラッチギア60で適宜に後輪9駆動力を伝動可能にしている。
走行ギア56は、ベベルギア軸62に伝動すると共に大小ギア59を介して後輪駆動軸61伝動しているので、伝動構成を単純化して前後に長くなるのを防いでいる。
尚、高速油圧クラッチ51と低速油圧クラッチ52はコントロラからの制御信号によりソレノイドを介してどちらかを「入」に保持するのであるが、ブレーキペダル12の踏み込みを検出するスイッチを設けて、このスイッチの踏込み信号で高速油圧クラッチ51と低速油圧クラッチ52のソレノイドの電力を断って両クラッチ51,52をニュートラルにするようにしている。このニュートラルの状態でブレーキを作用することで素早く停止でき、ギア変速クラッチ3の切換えがスムースに行える。
図8は、副変速操作具4(以下、副変速レバーという)を示し、変速溝65を中央のニュートラル位置Nから前後位置H,Lに回動することで前記のギア変速クラッチ3を高速ギアクラッチ3aが「入」か低速ギアクラッチ3bが「入」かに変速し、この副変速レバー4のグリップ66の頭部に設ける第一変速操作具67(以下、増速ボタンという)を押すと高速油圧クラッチ51を入動作し、第二変速操作具68(以下、減速ボタンという)を押すと低速油圧クラッチ52を入動作する。
また、変速溝65には副変速レバー4の位置を検出するセンサ70H,70Lを設けて、変速レバー4が低速位置Lから高速位置Hに移動すると高速油圧クラッチ51が「入」であっても「切」にして、低速油圧クラッチ52が「入」になって三速になり、高速位置Hから低速位置Lに移動すると低速油圧クラッチ52が「入」であっても「切」にして、高速油圧クラッチ51が「入」になって二速になるようマイコン制御を行っている。なお、高速油圧クラッチ51を「入」にする場合には、HSTペダル5が3/4以上踏込まれて無段変速機構が高速であれば一旦低速にして変速ショックを低減させる。また、副変速レバー4が低速位置Lで減速ボタン68を押すと一速になり、副変速レバー4が高速位置Hで増速ボタン67を押すと四速になる構成である。
図9は、マイクロコンピュータ100の制御ブロック図である。
マイクロコンピュータ100へ入力されるデータ信号は、HSTペダル5の踏込み角度であり、この踏み込み角度はHSTペダルセンサ103で検出されてマイクロコンピュータ100へ入力される。
また、トラニオンセンサ(A,B)104からHST1のトラニオン軸の回動角度が入力され、リニアレバーセンサ105から前後進切換レバーRの前後進切換信号が入力され、クルーズコントロールスイッチ106から定速走行の入・切設定信号が入力され、増減速スイッチ107(増速ボタン67と減速ボタン68)から増減速設定信号が入力される。
定速走行を行なうクルーズコントロールメモリスイッチ108から走行速度設定信号が入力され、ブレーキペダルセンサ109からブレーキペダル12の踏込み信号が入力され、車速センサ110から走行速度信号が入力され、HST回転軸センサ111からHST1で変速された走行駆動軸27の回転数が入力される。駐車ブレーキセンサ101からブレーキのオン信号が入力され、外気温度センサ102から外気温度が入力され、傾斜センサ54から機体の前後傾斜角度が入力される。
さらに、変速レバーHスイッチ70Hから変速レバー4を高速位置Hにした設定信号が入力され、変速レバーLスイッチ70Lから変速レバー4を低速位置Lにした設定信号が入力される。
マイクロコンピュータ100から出力される制御信号は、トラニオン前進モータ112とトラニオン後進モータ113の駆動信号と、警報ブザ114の鳴動信号と、警報表示パネル115の表示信号と、低速油圧クラッチ52を作動する低速クラッチソレノイド116の一速と二速の切換信号と、高速油圧クラッチ51を作動する高速クラッチソレノイド117の三速と四速の切換信号等である。
マイクロコンピュータ100による制御は、例えば、駐車ブレーキセンサ101からオン信号が入力中にHSTペダルセンサ103から踏込み信号が入力すれば、警報ブザ114を鳴らせるようにして、駐車ブレーキをしたままでの走行に注意を促がす構成としている。また、駐車ブレーキセンサ101からオン信号が入力中にHSTペダルセンサ103から踏込み信号が入力すれば、警報ブザ114を鳴らせるようにして、駐車ブレーキをしたままでの走行に注意を促がす構成としている。また、駐車ブレーキセンサ101からオン信号が入力中に車速センサ110から走行信号が出ると、警報ブザ114を鳴らして不測の走行を防ぐ構成としている。
図10は、坂道の走行時における変速制御のフローチャートである。
ステップS1で傾斜センサ54の検出による機体の前後傾斜角を読み込み、ステップS2で副変速レバー4や増速ボタン67或は減速ボタン68による変速操作の有無を判定し、変速操作があればステップS3で機体が例えば5°以上傾いて坂道を走行しているかを判定する。坂道走行でなければステップS4で高速油圧クラッチ51或は低速油圧クラッチ52の切換を行って、ステップS8で変速作動を行いリターンする。坂道走行であればステップS5でブレーキペダル12を踏んでいるかを判定し、踏んでいればステップS6で高速油圧クラッチ51或は低速油圧クラッチ52の切動作を行って、ステップS8に移って変速作動を行いリターンする。踏んでいなければ、ステップS7で変速のためのクラッチ操作をせずにそのままでリターンする。
すなわち、坂道では、変速操作を行っても、ブレーキペダル12を踏んでいなければ変速ができないようにして変速時に機体が不測に前進或は後進しないようにするのである。
図11は、坂道の走行時における前後進レバーをニュートラルにしていた場合の変速制御のフローチャートである。
ステップS10で傾斜センサ54の検出による機体の前後傾斜角を読み込み、ステップS11で前後進切換レバーRがニュートラルであるかの判定をし、ニュートラルであればステップS12で機体が例えば5°以上傾いて坂道を走行しているかを判定する。坂道走行でなければステップS13で高速油圧クラッチ51或は低速油圧クラッチ52の切動作を行って、ステップS17で変速作動を行いリターンする。坂道走行であればステップS14でブレーキペダル12を踏んでいるかを判定し、踏んでいればステップS15で高速油圧クラッチ51或は低速油圧クラッチ52の切動作を行って、ステップS17に移って変速作動を行いリターンする。踏んでいなければ、ステップS16で変速のためのクラッチ操作をせずにそのままでリターンする。
すなわち、坂道では、前後進切換レバーRがニュートラルであれば、ブレーキペダル12を踏まないと変速ができないようにして変速時に機体が不測に前進或は後進しないようにするのである。
なお、高速油圧クラッチ51或は低速油圧クラッチ52の入・切速度は、機体の走行速度に応じて走行速度が遅ければ逆走を防ぐために入・切速度を速くし、走行速度が速ければ変速ショックを防ぐために入・切速度をゆっくりとする。
また、油圧クラッチ51或は低速油圧クラッチ52の繋がり時間は、オイルの温度によって変化するので、オイル温度が低いと繋がり時間を遅くオイル温度が高いと繋がり時間を速くして繋がり時間を一定にするようにしている。
また、油圧クラッチ51或は低速油圧クラッチ52の繋がり時間は、機体の重量で変化させ、機体重量が重いと繋がり時間を速くし、機体重量が軽いと繋がり時間を遅くしている。
また、油圧クラッチ51或は低速油圧クラッチ52の繋がり時間は、機体の傾斜角度で変化させ、機体の傾斜角度が大きいと繋がり時間を速くし、機体の傾斜角度が小さいと繋がり時間を遅くしている。
本実施例の多目的作業車の全体側面図である。 本実施例の多目的作業車の全体平面図である。 本実施例の多目的作業車の一部斜視図である。 ミッションケースの全体断面図である。 ミッションケースの部分拡大断面図である。 ミッションケースの部分拡大断面図である。 ミッションケースの部分拡大断面図である。 一部の拡大斜視図である。 制御のブロック図である。 制御のフローチャート図である。 制御のフローチャート図である。 第二実施例の多目的作業車の全体側面図である。 第三実施例の多目的作業車の全体側面図である。 第四実施例の多目的作業車の全体側面図である。 第五実施例の多目的作業車の全体側面図である。 第六実施例の多目的作業車の全体側面図である。 第七実施例の多目的作業車の全体側面図である。 第七実施例の部分拡大断面図である。
符号の説明
4 副変速操作具(副変速レバー)
7 変速装置(多段ギア変速装置)
12 ブレーキペダル
67 第二変速操作具(増速ボタン)
68 第三変速操作具(減速ボタン)
98 傾斜センサ

Claims (2)

  1. 副変速操作具(4),第二変速操作具(67),第三変速操作具(68)の変速操作に基づき変速装置(7)を変速動作する作業車両の変速制御装置において、前記副変速操作具(4)は機械式変速操作機構に構成し、第二変速操作具(67)及び第三変速操作具(68)は油圧式変速操作機構に構成し、機体の前後傾斜角を検出する傾斜センサ(98)を設け、機体が一定以上傾斜している場合には、前記第二変速操作具(67)及び第三変速操作具(68)の低速から高速或は高速から低速への変速指令を無視するように制御したことを特徴とする作業車両の変速制御装置。
  2. ブレーキペダル(12)の踏み込み時には、機体が一定以上傾斜した状態にあっても前記第二変速操作具(67)及び第三変速操作具(68)の低速から高速或は高速から低速への変速指令を実行するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の作業車両の変速制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015224672A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 井関農機株式会社 トラクタ

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