JPH08104211A - コンバインの後進自動停止装置 - Google Patents

コンバインの後進自動停止装置

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JPH08104211A
JPH08104211A JP6238732A JP23873294A JPH08104211A JP H08104211 A JPH08104211 A JP H08104211A JP 6238732 A JP6238732 A JP 6238732A JP 23873294 A JP23873294 A JP 23873294A JP H08104211 A JPH08104211 A JP H08104211A
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JP
Japan
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gear
speed
steering
combine
traveling
Prior art date
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Pending
Application number
JP6238732A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Fujita
靖 藤田
Hitoshi Watanabe
均 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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  • Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】コンバインの後進時に障害物に対して衝突する
危険性を回避する。 【構成】走行用ミッションケース1の伝動機構Aの経路
に左右独立して作用するサイドクラッチ2を設けたコン
バインにおいて、後進時において障害物を検出する検出
手段と、この検出により左右のサイドクラッチ2を同時
に切って車体3を自動的に停止させる停止手段とを設け
たことを特徴とする後進自動停止装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンバインの後進自
動停止装置に関し、後進時に障害物を検出する手段と、
左右のサイドクラッチを同時に切って車体を停止させる
手段とを有するもの等に利用できる。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】超音
波の発信と受信により障害物を検出する超音波センサ等
による後方監視装置は、自動車等においてバックソナー
として試みられているが、従来、コンバイン等作業機に
おいては、後進時の障害物に対する衝突の危険性を回避
できる手段を有しておらず、専らオペレータの目視に頼
っているのが現状であり、操作席が前部に位置している
ため後方の確認が不充分となるため、車体後端部のカッ
タ装置のカバー等を破損させる不具合が多発していた。
【0003】また、障害物の検出により車体を自動的に
緊急停止させるには、エンジンをキーOFFさせるか、
前後進を切り替える走行レバーを中立位置に復帰させる
等の停止手段が考えられるが、これらのエンジンによる
停止ではその耐久性の低下が懸念されるし、走行レバー
による停止では、自動復帰させる機構の付加によりコス
ト高になると共に、瞬時に停止できないという難点があ
る。
【0004】そこでこの発明は、後進時における障害物
の検出手段と、この検出により左右のサイドクラッチを
同時に切って車体を停止させる停止手段とを設け、後進
時の障害物に対する衝突の危険性を回避させるようにす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、走行用ミッ
ションケース1の伝動機構Aの経路に左右独立して作用
するサイドクラッチ2を設けたコンバインにおいて、後
進時において障害物を検出する検出手段と、この検出に
より左右のサイドクラッチ2を同時に切って車体3を自
動的に停止させる停止手段とを設けたことを特徴とする
後進自動停止装置の構成とする。
【0006】
【作用、及び発明の効果】上記の構成により、コンバイ
ンの後進時に障害物を検出する検出手段として、例えば
超音波センサ等によるバックソナー(後方監視装置)を
車体3後端部の適宜位置に装着し、このバックソナーに
より障害物を検出したときに、車体3を自動的に停止さ
せる停止手段として、例えばコントローラ等に内蔵した
自動停止装置により、ミッションケース1の伝動機構A
の経路に配置した左右のサイドクラッチ2を同時に切る
ことによって、車体3を自動的に停止させることができ
る。なお、この際、瞬時に停止できないときは、更に左
右のブレーキを同時に制動させるようにしてもよい。
【0007】このように、コンバインの後進時にバック
ソナーにより障害物を検出したときは、左右のサイドク
ラッチ2を同時に切ることによって車体3を自動的に停
止させることができるので、前部座席のため後方障害物
の確認が不充分となっても車体3後端部のカッタ装置の
カバー等を破損させるようなこともなく、また、車体3
をエンジンのキーOFFにより停止させたり、走行レバ
ーの中立位置復帰により停止させることにより、エンジ
ンの耐久性の低下や走行レバーの中立位置復帰機構によ
るコスト高を回避することができる。
【0008】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。コンバインの車台4の下部側に、土壌面を走
行する左右一対の走行クローラ5を有する走行装置6を
配設し、該車台4上にフィードチェーン7に挟持して供
給される穀稈を脱穀し、この脱穀により選別回収された
穀粒を一時貯留するグレンタンク8を備えた脱穀装置9
を載置する。この脱穀装置9の前方側に、立毛穀稈を分
草し引き起こして刈り取ると共に、この刈り取った穀稈
を後方側へ搬送しながら横倒れ姿勢に変更して該フィー
ドチェーン7ヘ受渡しする刈取装置10を、土壌面に対
して上下昇降自在となるよう該車台4の前端部へ懸架す
る。該刈取装置10の一側にコンバインの操作制御を行
う操作装置11と、この操作のための操作席12とを設
け、この操作席12の下方にエンジン13を配設して、
これらの各装置6、9、10、11等によってコンバイ
ンの車体3を構成する。
【0009】前記車台4の前端部に走行用ミッションケ
ース1を装着すると共に、図2に示す如く、このミッシ
ョンケース1の第1軸としての入力軸15へ油圧駆動に
よる主変速としての無段変速装置16の出力軸17を連
動連結する。該ミッションケース1の入力軸15の左右
側には、普通速L側と増速H側の二段に車速を切り替え
る普通速ギヤ18と増速ギヤ19を各々遊転軸承すると
共に、この普通速ギヤ及び増速ギヤ18,19を各々油
圧等の作用により軸回転させる増速クラッチ20をその
中間位置に配設する。該普通速ギヤ18と増速ギヤ19
とに各々噛み合い常時回転する普通速カウンタギヤ21
と増速カウンタギヤ22を配設すると共に、その中間に
中間カウンタギヤ23を位置させ、これらの各ギヤ2
1、22、23を各々軸止する第2軸としてのカウンタ
軸24を設ける。
【0010】該中間カウンタギヤ23と噛み合う作業速
としての二連の低速伝動ギヤ25、及び普通速カウンタ
ギヤ21と噛み合う走行速としての高速伝動ギヤ26を
各々遊転軸承する第3軸としての変速伝動軸27を設
け、この低速伝動ギヤ25と高速伝動ギヤ26との間
に、この両ギヤ25、26に各々切り替え接続して軸回
転させる変速伝動クラッチ28を配置し、この変速伝動
クラッチ28の左右摺動により、走行速位置と中立位置
と作業速位置とに変速可能なる副変速を構成すると共
に、該変速伝動軸27の一側に変速伝動ギヤ29を軸止
して設ける。
【0011】該変速伝動ギヤ29と噛み合う二連の操向
センタギヤ30を、第4A軸としての操向軸31に軸止
すると共に、この操向センタギヤ30の左右側面に接し
て左右の操向ギヤ32を各々遊転軸承し、更に、この操
向ギヤ32の左右側面に接して、側面間の爪の噛み合わ
せをバネ力と油圧力とによって入り作用させる左右のサ
イドクラッチ2と、このサイドクラッチ2の切りによっ
て制動力を作用させる左右のブレーキ14とを各々連接
軸止して設ける。
【0012】前記二連の低速伝動ギヤ25の片方の小径
ギヤ25bと噛み合う回転差旋回ギヤ33と、前記二連
の操向センタギヤ30の片方の小径ギヤ30bと噛み合
う正逆転旋回ギヤ34とを、第4B軸としての旋回切替
軸35の左右側に各々遊転軸承すると共に、この回転差
旋回ギヤ33と正逆転旋回ギヤ34との間において、こ
の両ギヤ33、34を切り替えて各々軸回転させる外周
にギヤを設けた旋回切替ギヤ36を左右摺動により接続
可能に配設する。
【0013】該旋回切替ギヤ36の外周ギヤと噛み合う
旋回センタギヤ37を、第5軸としての旋回クラッチ軸
38に軸止すると共に、該旋回センタギヤ37の左右側
面に接して、前記左右の操向ギヤ32と各々噛み合いす
る左右の二連の操向伝動ギヤ39を遊転軸承して配設
し、この左右の操向伝動ギヤ39の左右側面に接して該
ギヤ39を各々油圧力の作用により軸回転させる左右の
旋回クラッチ40を連接軸止して設ける。
【0014】該左右の二連の操向伝動ギヤ39の片方の
各小径ギヤ39bと各々噛み合いする左右のホイルギヤ
41を、第6軸としての左右のホイル軸42の一端部に
各々軸止すると共に、その他端部に左右のホイルギヤ小
43を各々軸止して設ける。該左右のホイルギヤ小43
と各々噛み合う左右の車軸ギヤ44を、第7軸としての
左右の車軸45の一端部に各々軸止すると共に、その他
端部に前記左右の走行クローラ5を駆動させる左右の走
行スプロケット46を各々軸止して設ける。
【0015】ブレーキ旋回モードA・回転差旋回モード
B・正逆転旋回モードCの各旋回モードを切り替える旋
回モード切替レバー47と、前記副変速としての走行速
⇔中立⇔作業速を切り替える副変速レバー48と、主変
速としての無段変速装置16を変速制御する走行レバー
49と、車体3の左右操向と旋回を制御するパワステレ
バー50とを前記操作装置11の一側に配設し、このパ
ワステレバ−50の傾斜角度を検出するポテンショメー
タ等からなるパワステポジションセンサ51を該レバ−
50に係合配置して構成する。
【0016】前記増速クラッチ20を増速H側と普通速
L側とに切り替える増速スイッチ52を該操作装置11
のパネル部に設けると共に、前記変速伝動軸27の一端
部に係合してコンバインの車速を検出する車速センサ5
3を前記ミッションケース1の側壁に装着し、前記エン
ジン13の回転数を検出するエンジン回転センサ54を
エンジン13の適宜な回転部に係合装着する。また、該
パネル部にメータパネル55を配置し、このメータパネ
ル55には、図3に示す如く、方向指示灯55a、燃料
計55b、エンジン回転計55c、作業用アワメータ5
5d、及びモニターとして各チェック項目を所定の要領
でマルチ表示するドット液晶による表示器56を設けて
構成する。
【0017】図4に示す如く、脱穀装置9はその後部側
が前記車台4の後端部からオーバーハングしており、こ
のオーバーハング部の上部側には脱穀排稈を裁断する排
稈カッタ装置(又は排稈ノッタ装置)57を装架し、こ
の排稈カッタ装置57の左右の下部側板58の下端部と
該車台4の後端部とを、コンバインの後進時の緩衝体と
して左右独立して配置したバンパー59によって連結補
強して構成する。
【0018】該左右のバンパー59の内部に、後進時に
おける障害物の検出手段として、発信側から発信した超
音波の反射波を受信側で受信し、その発信から受信まで
の時間によって障害物の位置を検出するバックソナーの
左右の超音波センサ60を、後方へ向けて装着構成す
る。該パワステレバー50の左右側への傾斜操作によっ
て前記左右のサイドクラッチ2の入り切りを切り替えた
り、後進時における障害物の検出によって左右のサイド
クラッチ2を同時に切って車体3を停止させる左右のサ
イドクラッチ切替弁61と、該左右の旋回クラッチ40
の入り切りを調圧する左右の旋回クラッチ減圧弁62
と、該左右のブレーキ14の制動力を調節する左右のブ
レーキ減圧弁63とを接続作用させる油圧回路と、前記
増速クラッチ20を増速スイッチ52の操作によって切
り替えする増速クラッチ切替弁64を接続作用させる油
圧回路とを、図5に示す如く構成する。
【0019】図6に示す如く、CPUを主体として演算
制御を行うコントローラ65に、後進時に障害物と最接
近する危険エリアを検出した該超音波センサ60からの
送信によって車体3を自動的に停止させる自動停止装置
65aを内蔵し、このコントローラ65の入力側に、前
記パワステポジションセンサ51、車速センサ53、エ
ンジン回転センサ54、左右の超音波センサ60、左右
の旋回クラッチ減圧弁62の圧力を検出するクラッチ圧
力センサ66、左右のブレーキ減圧弁63の圧力を検出
するブレーキ圧力センサ67、増速スイッチ52、走行
方向が後進に切り替わったときに超音波センサ60をO
Nさせるバックスイッチ68等を各々接続すると共に、
該左右の超音波センサ60、バックスイッチ68等を各
々該自動停止装置65aにも接続し、出力側に、前記超
音波センサ60の検出により障害物の接近状態を表示す
る表示器56とその警報を報知するブザー69、左右の
サイドクラッチ切替弁61、左右の旋回クラッチ減圧弁
62、左右のブレーキ減圧弁63、増速クラッチ切替弁
64等を各々接続すると共に、該表示器56、ブザー6
9、左右のサイドクラッチ切替弁61等を各々該自動停
止装置65aにも接続して構成する。
【0020】次に、以上の構成による作用について説明
する。走行装置6、脱穀装置9、刈取装置10、操作装
置11等の作用によって収穫作業が行われるが、この作
業時に走行レバー49の操作によって、前・後進の切り
替えや車速を無段に変速する無段変速装置16の出力軸
17からミッションケース1の入力軸15へ動力が伝達
される。この動力の伝達により、入力軸15の増速クラ
ッチ20を増速スイッチ52により切替操作して、入り
によって普通速L側の普通速ギヤ18、切りによって増
速H側の増速ギヤ19から、カウンタ調速用のカウンタ
軸24に軸回転する普通速カウンタギヤ21と増速カウ
ンタギヤ22へ各々連動させる。
【0021】この連動により普通速カウンタギヤ21
と、同じくカウンタ軸24に軸回転する中間カウンタギ
ヤ23とを、副変速としての変速伝動軸27に遊転する
高速伝動ギヤ26と低速伝動ギヤ25とへ各々連動して
常時回転させる。この連動により軸回転する変速伝動ク
ラッチ28を、副変速レバー48の操作により左右側へ
移動させて、高速伝動ギヤ26へ接続した場合は走行速
として、又低速伝動ギヤ25へ接続した場合は作業速と
して、変速伝動軸27に軸回転する変速伝動ギヤ29か
ら操向変速する操向軸31に軸回転する操向センタギヤ
30へ連動する。
【0022】旋回モード切替レバー47をブレーキ旋回
モードAに切り替え、例えば、図7に示す如く、パワス
テレバー50を左へ傾斜操作したときは、左のサイドク
ラッチ2の入りによって軸回転している左の操向ギヤ3
2を、該サイドクラッチ2の切りによって遊転させると
同時に左のブレーキ14の制動力によりブレーキング状
態とすることによって、左の操向ギヤ32から旋回クラ
ッチ軸38に遊転する左の操向伝動ギヤ39の回転を停
止させると共に、右の操向ギヤ32から右の操向伝動ギ
ヤ39を経て、更に右のホイル軸42に軸回転する右の
ホイルギヤ41へ連動し、このホイル軸42に軸回転す
る右のホイルギヤ小43から右の車軸45に軸回転する
右の車軸ギヤ44へ連動し、この右の車軸45に軸回転
する右の走行スプロケット46によって右の走行クロー
ラ5を駆動させ、前記左の操向伝動ギヤ39の回転停止
によりブレーキング状態となっている左の走行クローラ
5とによって、左側へのブレーキ旋回を行わせる。
【0023】前記低速伝動ギヤ25の小径ギヤ25bか
ら回転差旋回ギヤ33へ連動し、この回転差旋回ギヤ3
3を旋回切替ギヤ36と接続させることによって、この
旋回切替ギヤ36から旋回センタギヤ37へ連動させ
る。この旋回センタギヤ37への連動と共に、旋回モー
ド切替レバー47を回転差旋回モードBに切り替え、例
えば、図7に示す如く、パワステレバー50を左へ傾斜
操作したときは、左のサイドクラッチ2の入りによって
軸回転している左の操向ギヤ32を、該サイドクラッチ
2の切りにより遊転させることにより、左の操向ギヤ3
2から連動されている操向伝動ギヤ39はフリーとな
る。このとき、左の旋回クラッチ40を入りにすること
により操向伝動ギヤ39は旋回センタギヤ37に連動さ
れ、操向伝動ギヤ39によりホイルギヤ41を経て左の
走行クローラ5を右の走行クローラ5に対して緩速駆動
させることによって、左側への回転差旋回を行わせる。
【0024】前記操向センタギヤ30の小径ギヤ30b
から正逆転旋回ギヤ34へ連動し、この正逆転旋回ギヤ
34を旋回切替ギヤ36と接続させることによって、こ
の旋回切替ギヤ36から旋回センタギヤ37へ連動させ
る。この旋回センタギヤ37への連動と共に、旋回モー
ド切替レバー47を正逆転旋回モードCに切り替え、例
えば、図7に示す如く、パワステレバー50を左へ傾斜
操作したときは、この傾斜角をパワステポジションセン
サ51によって検出し、この検出により左の操向ギヤ3
2を、左のサイドクラッチ2の切りと左のブレーキ14
のブレーキング状態により停止させ、これにより操向伝
動ギヤ39の回転も停止するので、このブレーキング状
態のときに左の旋回クラッチ40を入りにすると共に左
のブレーキ14のブレーキ圧を解放させることによっ
て、旋回クラッチ40の接続により操向伝動ギヤ39を
旋回センタギヤ37と連動させ、ホイルギヤ41を経て
左の走行クローラ5を右の走行クローラ5に対して逆転
駆動させ、左側への正逆転旋回を行わせる。
【0025】このような走行時に、走行レバー49の操
作によって車体3を後進させるときに、操作席12が前
部に位置しているため後方の確認が不充分となるが、こ
のとき、後部左右側のバンパー59に装着された左右の
超音波センサ60がバックスイッチ68によってONさ
れることにより後方の障害物を検出し、この検出結果か
らコントローラ65によって、障害物の接近状態をブザ
ー69の報知によりオペレータに警報すると共に、メー
タパネル55の表示器56に、図8に示す如く画像によ
って表示させる。
【0026】更に、障害物と衝突する危険な状態が生じ
たときは、コントローラ65に内蔵された自動停止装置
65aにより、左右のサイドクラッチ切替弁61を同時
に作用させて左右のサイドクラッチ2を同時に切り、左
右の操向ギヤ32を停止させると共に、左右の操向伝動
ギヤ39から左右のホイルギヤ41を経て左右の走行ク
ローラ5を停止し、車体3を瞬時に停止させることがで
きる。更に、左右のサイドクラッチ2の切りに伴い、左
右のブレーキ14を左右のブレーキ減圧弁63の作用に
よりブレーキングさせるようにしてもよい。
【0027】このように、後進時の障害物に対して、表
示器56による表示やブザー69による報知によりオペ
レータに認識させると共に、障害物と最接近する危険エ
リアでは車体3を自動的に停止させることができるの
で、従来の如く、排稈カッタ装置57等を破損させる危
険状態を回避することができる。なお、障害物の表示
を、コンバインの各チェック項目を所定の要領でマルチ
表示する表示器56を共用することによって、他のチェ
ック項目と同様に同じ表示器56に表示させることがで
きるので、あれこれ表示器を目で捜す必要がなく、ま
た、バックソナーをオプションで取り付ける際に別の専
用表示器を装着する必要がないので、このためのスペー
スの確保も不要となり、コスト的にも有利となる。
【0028】これらの表示器56やブザー69及び自動
停止装置65aについては、適宜に組み合わせて使用す
るもよいし、各別に単独で使用してもよい。なお、別の
検出手段として、前記排稈カッタ装置57の後端カバー
部にリミットスイッチ等を装着するようにしてもよい。
また、上記と異なる例として、超音波センサ70を、図
9に示す如く、球状の指向性を有するクリアランスソナ
ーとして、左右のバンパー59の上面と排稈カッタ装置
57の後部上面の左右側に各々装着し、例えば障害物の
検出距離(50cm〜20cm)の変化に対してブザー
69の断続音を変化させることにより、車体3の後進に
より車庫入れ等を行う際に、脱穀装置9後部側の外側壁
シルエット全面と納屋の壁や柱等とのクリアランスの確
保が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体を示す側面図。
【図2】ミッションケースの伝動機構を示す展開正断面
図。
【図3】メータパネルの表示種類を示す平面図。
【図4】左右の超音波センサの取り付け状態を示す斜視
図。
【図5】自動制御関係の油圧回路を示すブロック図。
【図6】自動制御関係の電気回路を示すブロック図。
【図7】各旋回モードにおける操向旋回時の油圧弁の作
用を示す加圧線図。
【図8】表示器の表示内容を示す画像図。
【図9】別実施例の超音波センサの取付け及び作用状態
を示す概略側面図及び平面図。
【符号の説明】
1. ミッションケース 2. サイドクラッチ 3. 車体 A. 伝動機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用ミッションケース1の伝動機構A
    の経路に左右独立して作用するサイドクラッチ2を設け
    たコンバインにおいて、後進時において障害物を検出す
    る検出手段と、この検出により左右のサイドクラッチ2
    を同時に切って車体3を自動的に停止させる停止手段と
    を設けたことを特徴とする後進自動停止装置。
JP6238732A 1994-10-03 1994-10-03 コンバインの後進自動停止装置 Pending JPH08104211A (ja)

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